JP3621854B2 - 印刷機の見当部プリセット方法及びその装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、枚葉式オフセット印刷機、特に給紙部から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って印刷部の圧胴へ送る見当手段を備えた枚葉式オフセット印刷機における見当部のプリセット方法及びその装置に関する。
【従来の技術】
【0002】
図7は、枚葉式オフセット印刷機の全体構成の概略を示す構成図である。図7において、200は印刷用インキ毎に複数設けられた印刷部、100は給紙パイル2に収納された印刷用の紙1を該印刷部200に供給する給紙部、300は該印刷部200で印刷された印刷物を乾燥させて排出する排紙部である。また、400は前記給紙部100から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って前記印刷部200の圧胴5へ送る見当手段を備えた見当部である。
【0003】
印刷用インキ毎に複数設けられた前記印刷部200は、該印刷用インキに対応するインキ供給装置(図示省略)、版板が巻装された版胴14を備え、前記インキ供給装置より版板の絵柄部分に転移させたインキをゴム胴6に転移し、前記給紙部100から供給された紙を圧胴5及び中間胴7の下部に設けられた紙ガイド9で案内して、搬送しながら圧胴5上でゴム胴6からインキを受けて印刷し、前記排紙部300へ送り込むようになっている。9は紙ガイドである。
【0004】
前記給紙部100は、給紙パイル2に収納されている紙を1枚ずつさばき、フィーダボード3に乗せ、該フィーダボード3に設けられたはけころ4の後端部の位置を規制し、見当部400にて縦横の位置決めを行った後、紙を印刷速度まで加速させ第一中間胴15を介して前記印刷部200に供給するようになっている。
【0005】
前記見当部400は、前記フィーダボード3から送り込まれた紙1を、横針で幅方向位置を合わせ、前当で前後方向を揃えて、前記第一中間胴15を介して前記印刷部200の圧胴5に送り込むようになっている。
【0006】
前記排紙部300は、前記印刷部200にて印刷が施された印刷物を排紙胴8で受け入れ、該排紙胴8から紙ガイド95上を該紙ガイド95に案内させながら搬送して、排紙パイル12に積み重ねるようになっている。そして、該排紙部300においては、前記印刷物(紙)の先頭部のみが挟持されていて、ばたつきが発生し易いことから、前記紙ガイド95や紙1に送風して紙の挙動を安定化するためのファン10が適所に設けられるとともに、該紙1を排紙パイル12に積み重ねる際に、走行中の紙にブレーキをかけるため、内部から吸引し減速させる真空車11が設けられている。また、印刷後の紙1を乾燥させるためのドライヤ13が設けられている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
かかる従来の枚葉式オフセット印刷機にあっては、見当部400において、前記フィーダボード3から送り込まれた紙1を、横針で幅方向位置を合わせ、前当で前後方向を揃えて、前記第一中間胴15を介して前記印刷部200の圧胴5に送り込むようになっている。
【0008】
しかしながら、かかる従来技術にあっては、前記見当部400における、前記横針の位置、真空吸着用真空圧、横針押付け圧、前当表面流形成用空気圧、前当ひさし高さ等の調整項目のプリセットは紙の寸法に基づき行っている。
【0009】
このため、かかる従来技術にあっては、前記見当部400の調整項目のプリセットが、紙種、紙の坪量、紙の剛性等によって変化するにも拘らず、前記のように紙の寸法のみでプリセットを行っているため、精度の高いプリセットは困難となって、印刷作業の開始時に前記紙種、紙の坪量、紙の剛性等を考慮した調整を行わざるを得なくなり、かかる調整のために無駄な紙の消費が発生し、また、調整作業のために無駄な作業時間を要し、資材の浪費及び印刷作業能率の低下を来たしている。
【0010】
本発明はかかる従来技術の課題に鑑み、見当部の調整項目のプリセットを、必要な用紙特性を盛り込んで精度良く行い得るようにすることにより、印刷作業時における調整作業を不要として、資材の浪費を回避するとともに、印刷作業能率を向上させ得る印刷機の見当部プリセット方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
本発明はかかる課題を解決するため、請求項1記載の発明として、給紙部から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って印刷部の圧胴へ送る見当手段を備えた印刷機の見当部プリセット方法において、
前記前当て側の見当手段においては、前記紙の紙質データから紙の紙厚を算出して、前記紙厚に基づき、前記前当側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルを作成し、
一方横針側の見当手段においては、前記紙の紙質データから算出された紙の質量若しくは紙質データからの紙の寸法に基づき、前記横針側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルを作成し、
該夫々のプリセット設定テーブルから、前記紙質データの入力値に対応する前記前当て側見当手段と横針側見当手段の夫々のプリセット量を選出することを特徴とする印刷機の見当部プリセット方法を提案する。
【0012】
また、請求項9記載の発明は、請求項1記載の発明を実施する装置の発明に係り、給紙部から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って印刷部の圧胴へ送る見当手段を備えた印刷機において、
前記紙の紙種、坪量、紙寸法、紙目を含む紙質データを入力する紙質データ入力手段と、前記紙質データに基づきプリセット用データを演算する演算手段と、前記紙質データに基づく前記見当手段のプリセット量がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルとを備え、
プリセット設定テーブルが、前記紙の紙質データから紙の紙厚を算出して、前記紙厚に基づき、前記前当側の見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルと、
前記紙の紙質データから算出された紙の質量若しくは紙質データからの紙の寸法に基づき、前記横針側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルとを具えていることを特徴とする印刷機の見当部プリセット装置にある。
【0013】
かかる発明によれば、印刷される紙の紙種、坪量、紙寸法及び紙目を含む紙質データ、並びに該紙質データから算出される紙の厚さ及び質量に基づき、前記見当手段を構成する前記横針の位置、真空吸着用真空圧、横針押付け圧、前当表面流形成用空気圧、前当ひさし高さ等の調整項目を、前記紙質データに基づいて該見当手段の調整項目のプリセット量がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルを備えているので、該プリセット設定テーブルを用いて、該調整項目の入力値に対応するプリセット量を選出することにより、必要紙特性に適応した値に高精度でもってプリセットすることができる。
【0014】
請求項2ないし8記載の発明は、請求項1記載の調整項目の夫々についてのプリセット方法に係り、請求項2記載の発明は、請求項1において、前記横針側見当手段は、前記横針が真空ポンプからの吸引による真空吸着横針からなり、前記紙質データの坪量と紙寸法から紙の質量を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質量あるいは前記紙質データの坪量と前記紙質データの紙種とに基づき、前記真空吸着横針の真空圧のプリセット量が設定された横針真空圧設定テーブルを作成し、該横針真空圧設定テーブルから、前記紙質量あるいは坪量、及び紙種の入力値に対応する前記真空吸着横針の真空圧のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0015】
かかる発明によれば、紙質データの坪量と紙寸法から算出した紙質量と、前記真空ポンプからの吸引による真空吸着横針の真空圧との関係が、紙種毎に横針真空圧設定テーブルに設定され、印刷される紙の紙種と前記紙質量あるいは前記紙質データの坪量とが入力されると、該横針真空圧設定テーブルから前記入力値に対応する前記真空吸着横針の真空圧のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記真空吸着横針の真空圧を、紙の質量及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0016】
請求項3記載の発明は、請求項1において、前記前当て側見当手段は、前記前当の当て面に沿う空気流を形成する前当空気供給手段を備えており、前記紙質データから紙の紙厚を算出し、プリセット設定テーブルとして、前記紙厚、紙目、及び紙種を含む項目に基づき、前記前当空気供給手段の空気圧のプリセット量が設定された前当部空気圧設定テーブルを作成し、該前当部空気圧設定テーブルから、前記紙厚、紙目、及び紙種の入力値に対応する前記前当空気供給手段の空気圧のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0017】
かかる発明によれば、前記紙質データから算出された紙厚及び紙目と、前記当前当の当て面に沿って流れる空気流の空気圧との関係が、紙種毎に前部空気圧設定テーブルに設定され、印刷される紙の紙種と前記紙厚及び紙目とが入力されると、該前当部空気圧設定テーブルから、前記入力値に対応する前当部空気圧のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記前当の当て面に沿って流れる空気流の空気圧を、前記紙の紙厚、紙目及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0018】
請求項4記載の発明は、請求項1において、前記前当て側の見当手段は、前記前当のひさし高さを調整するひさし高さ調整手段を備えており、紙質データから紙の紙厚を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚に基づき、前記前当のひさし高さのプリセット量が設定された前当部ひさし高さ設定テーブルを作成し、該前当部ひさし高さ設定テーブルから、前記紙厚の入力値に対応する前記ひさし高さのプリセット量を選出することを特徴とする。
【0019】
かかる発明によれば、紙厚と前記前当のひさし高さとの関係が、ひさし高さ設定テーブルに設定され、印刷される紙の紙厚と入力されると、該ひさし高さ設定テーブルから前記入力値に対応するひさし高さのプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記前当のひさし高さを、前記紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0020】
請求項5記載の発明は、請求項1において、前記横針側の見当手段は、前記横針の位置を調整する横針位置調整手段を備えており、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質データの紙の幅寸法に基づき、前記横針の位置のプリセット量が設定された横針位置設定テーブルを作成し、該横針位置設定テーブルから、前記紙の幅寸法の入力値に対応する前記横針の位置のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0021】
かかる発明によれば、紙質データの紙の幅寸法と前記横針の位置との関係が前記横針位置設定テーブルに設定されており、印刷される紙の紙寸法即ち紙幅が入力されると、該横針位置設定テーブルから、前記入力値に対応する前記横針の位置のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記横針の位置を、紙幅に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0022】
請求項6記載の発明は、請求項1において、前記横針側の見当手段は、前記横針を所定圧力で押圧する横針ころを備えており、前記紙質データから紙の質量を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質量あるいは紙質データの坪量と、前記紙質データの紙種とに基づき、前記横針ころの押付圧のプリセット量が設定された横針ころ押付圧設定テーブルを作成し、該横針ころ押付圧設定テーブルから前記紙質量あるいは坪量、及び紙種の入力値に対応する前記横針ころの押付圧のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0023】
かかる発明によれば、前記紙質量あるいは紙質データの坪量と前記横針を所定圧力で押圧する横針ころの押付圧との関係が紙種毎に前記横針ころ押付圧設定テーブルに設定されており、印刷される紙の紙種と前記紙の紙質量あるいは坪量とが入力されると、該横針ころ押付圧設定テーブルから、前記入力値に対応する前記横針ころの押付圧のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記横針ころの押付圧を、紙の紙質量あるいは坪量及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0024】
請求項7記載の発明は、請求項1において、前記前当て側の見当手段は、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板を備えており、前記紙質データから紙の厚さを算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚、前記紙質データの紙目、及び前記紙質データの紙種に基づき、前記紙押え板の押付圧のプリセット量が設定された前当部紙押え板押付圧設定テーブルを作成し、該前当部紙押え板押付圧設定テーブルから前記紙厚、紙目、及び紙種の入力値に対応する前記紙押え板の押付圧のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0025】
かかる発明によれば、前記紙厚及び紙目と、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板の押付圧との関係が紙種毎に前記前当部紙押え板押付圧設定テーブルに設定されており、印刷される紙の紙種と前記紙の紙厚及び紙目とが入力されると、該前当部紙押え板押付圧設定テーブルから、前記入力値に対応する前記紙押え板の押付圧のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記紙押え板の押付圧を、印刷される紙の紙種と紙厚及び紙目に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0026】
請求項8記載の発明は、請求項1において、前記前当て側の見当手段は、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板を備えており、前記紙質データから紙の厚さを算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚に基づき、前記紙押え板の上下位置のプリセット量が設定された前当部紙押え板位置設定テーブルを作成し、該前当部紙押え板位置設定テーブルから前記紙厚の入力値に対応する前記紙押え板の上下位置のプリセット量を選出することを特徴とする。
【0027】
かかる発明によれば、前記紙厚と、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板の上下位置との関係が前記前当部紙押え板位置設定テーブルに設定されており、印刷される紙の紙厚が入力されると、該前当部紙押え板位置設定テーブルから、前記入力値に対応する前記紙押え板の上下位置のプリセット値が求められる。
従って、かかる発明によれば、前記紙押え板の上下位置を、印刷される紙の紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【0028】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図に示した実施例を用いて詳細に説明する。但し、この実施例に記載されている構成部品の寸法、材質、形状、その相対配置などは特に特定的な記載がない限り、この発明の範囲をそれのみに限定する趣旨ではなく、単なる説明例にすぎない。
【0029】
図1は本発明の実施形態における第1実施例に係る枚葉式オフセット印刷機の見当部プリセット装置の制御ブロック図、図2は第2実施例に係る枚葉式オフセット印刷機の見当部プリセット装置の制御ブロック図、図3は横針真空圧設定テーブルの一例を示す構成図、図4は前記横針真空圧設定テーブルの他の例を示す構成図、図5は前記見当部の第1実施例の側面図、図6は前記見当部の第2実施例の側面図である。
【0030】
前記見当部400の第1実施例を示す図5において、45は前記給紙部100のフィーダボード3から送り込まれた紙の前後方向を揃える前当、53は前記紙の幅方向位置を調整する横針である。46は前記前当45を経た紙を咥えて印刷部200の第1中間胴15に送るスインググリッパ、3は給紙部100のフィーダボード、5は印刷部200の圧胴である。
【0031】
47は真空ポンプで、前記横針53は該真空ポンプ47から空気管51を介しての吸引による真空吸着横針からなる。49は該真空吸着横針53の真空圧を調整する真空圧調整弁である。48はブロワポンプであり、該ブロワポンプ48により、前記前当45の当て面に沿う空気流を形成するための空気が、空気管52及び空気噴出口521を介して送給されるようになっている。50は前記表面空気流形成用空気の空気圧を調整するための空気圧調整弁である。
【0032】
かかる見当部400において、前記フィーダボード3から送り込まれた紙1は、真空吸着横針53に与えられる真空圧により吸着されて幅方向位置が合わせられ、前当45の表面に形成されるベルヌーイ圧により紙先端を平面にした後、前当45で前後方向位置が揃えられて、前記第一中間胴15を介して前記印刷部200の圧胴5に送り込まれる。
451は前記前当45に設けられた前当ひさしで、該前当ひさし451は、後述する前当部ひさし高さ調整手段87により、その高さを調整可能となっている。
【0033】
前記見当部400の第2実施例を示す図6において、54は所定圧力で押圧して調整する横針ころである。55は前当部紙押えであり、該前当部紙押え55により印刷用の紙1を所定圧力で押圧し該紙1の前端位置を安定化させるようになっている。56は該前当部紙押え55の押付圧を調整する紙押え押付機構である。
以上に示した見当部400の構成は従来技術と同様である。
【0034】
本発明においては、かかる見当部400における前記各調整項目のプリセット方法及び装置を改良している。
【0035】
即ちかかる見当部調整項目のプリセット装置の制御ブロック図を示す図1において、30は紙質入力手段で次のように構成されている。
【0036】
31はコート紙、上質紙等の紙種を入力する紙種入力部、32は紙の坪量を入力するための坪量入力部、33は紙目の縦目あるいは横目の別を入力する紙目入力部、34は紙の縦寸法を入力する紙サイズ入力部(A)、35は紙の横寸法を入力する紙サイズ入力部(B)である。
【0037】
かかる紙質入力手段30からの前記紙質データは、プリセット量設定手段40に入力される。該プリセット量設定手段40において、39は紙厚設定部で、前記坪量入力部32から坪量が入力され、図8に示すような、該坪量Yと紙厚Tとの関係線図から、入力された該坪量Y1に対応する紙厚T1を求める(設定する)。
【0038】
41は紙質量設定部で、坪量入力部から入力される紙の坪量、紙サイズ入力部(A)から入力される紙の縦寸法、紙サイズ入力部(B)から入力される紙の横寸法に基づき、搬送される紙1の質量を算出する。
【0039】
81は横針真空圧設定テーブルであり、該横針真空圧設定テーブル81には、前記紙質量設定部41にて算出された紙の質量、あるいは前記坪量入力部32から紙の坪量、及び前記紙種入力部31から紙種が夫々入力される。該横針真空圧設定テーブル81においては、前記紙の質量、あるいは紙の坪量と、前記真空圧調整弁49によって調整される真空吸着横針53の横針真空圧との関係が紙種毎に設定されている。
【0040】
図3及び図4は前記横針真空圧設定テーブルを示す。図3はアナログ方式、つまり表で示された前記横針真空圧設定テーブル81であり、コート紙、上質紙、板紙等の紙種別に紙質量mと横針真空圧Pとの関係が設定されている。即ち、図3において、区分11の紙質量m11〜m12の範囲では横針真空圧PはP1に設定し区分12の紙質量m21〜m22の範囲においても横針真空圧Pは前記P1に保持する。そして、区分21の紙質量m31〜m32の範囲になると横針真空圧PはP2に変化し、さらに区分22の紙質量m41〜m42の範囲では横針真空圧PはP2に保持する。
【0041】
従って、印刷される紙の紙種(コート紙、上質紙等)と紙質量mが決まれば、横針真空圧設定テーブル81より、前記紙質量mに対応する横針真空圧Pの設定値を直ちに求めることができ、作業者は横針調整手段85を介して手動にて横針真空圧Pを前記設定値にプリセットすることができる。
【0042】
図4はデジタル表示の横針真空圧設定テーブル81であり、前記アナログ表示の設定テーブルに対応してデータベース化されたものである。
図4において、印刷される紙の紙種アドレスは、コート紙が00、上質紙が01、板紙が10...のように設定される。
そして、前記紙種別に紙質量mのアドレスが設定され、図3のm11に対応するアドレスが000、m12が010となる。また、m21→100、m22→110、m31→001、m32→011、m41→101、m42→111のように対応する。
【0043】
従って、紙種がコート紙(アドレス00)の場合、該紙種と紙質量mとのアドレス00000から00010の範囲(図3の区分11に対応する範囲)では横針真空圧Pの設定値はP1となり、アドレス00100から00110の範囲(図3の区分12に対応する範囲)では横針真空圧Pの設定値はP2に変化する。
尚、図3の右側欄には、上記デジタルアドレスが併記されている。
【0044】
よって、印刷される紙の紙種アドレス(例えばコート紙が00)と紙質量アドレス(例えば紙質量m11が000)が、例えばコート紙で紙質量m11のとき00000のように入力されれば、横針真空圧設定テーブル81から入力されたアドレス00000に対応する横針真空圧P1が自動的に読み出されて、横針真空圧調節手段85に入力され、該横針真空圧調整手段85によって横針真空圧のプリセットを自動的になすことができる。
【0045】
しかして、前記のようにして、印刷される紙の紙種と、前記紙質量、あるいは紙の坪量とが入力されると、前記横針真空圧設定テーブル81から、この入力値に対応する横針真空圧のプリセット値が求められる。
【0046】
かかる横針真空圧は、横針真空圧調整手段85に入力され、該横針真空圧調整手段85において、前記のようにして手動あるいは自動的に、前記真空圧調整弁49を介して調整される真空吸着横針53の横針真空圧を、前記プリセット値に設定する。従って、前記横針真空圧は、紙の質量、あるいは坪量及び紙種に適応した値に高精度でもってプリセットされることとなる。
【0047】
82は前当部空気圧設定テーブルであり、該前当部空気圧設定テーブル82には、前記紙厚設定部39にて設定された紙厚、及び前記紙種入力部31から印刷に供される紙1の紙種と紙目とが夫々入力される。該前当部空気圧設定テーブル82においては、紙1の紙厚及び紙目と、前記空気圧調整弁50を介して調整される、
前当45の当て面に沿う空気流を形成するための空気の前当部空気圧との関係が紙種ごとに設定されている。
かかる前当部空気圧設定テーブル82の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0048】
しかして前記のようにして、印刷される紙の紙種と、紙厚及び紙目とが入力されると、前記前当部空気圧設定テーブル82から、この入力値に対応する前記前当部空気圧のプリセット値が求められる。
【0049】
かかる前当45の当て面に沿う空気流形成用空気の前当部空気圧は、前当部空気圧調整手段86に入力され、該前当部空気圧調整手段86において、前当45の当て面に沿う空気流形成用空気の空気圧を前記プリセット値に設定する。従って、前記前当部空気圧は、紙種と、紙厚及び紙目とに適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0050】
83は前当部ひさし高さ設定テーブルであり、該前当部ひさし高さ設定テーブル83には、前記紙厚設定部39にて設定された紙厚が入力される。該前当部ひさし高さ設定テーブル83においては、紙1の紙厚と、前記前当ひさし451の高さ位置との関係が設定されている。
かかる前当部ひさし高さ設定テーブル83の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0051】
しかして前記のようにして、印刷される紙の紙厚が入力されると、前記前当部ひさし高さ設定テーブル83から、この入力値に対応する前記前当ひさし451の高さ位置のプリセット値が求められる。
【0052】
かかる高さ位置は、前当部ひさし高さ調整手段87に入力され、該前当部ひさし高さ調整手段87において、前記前当ひさし451の高さ位置を前記プリセット値に設定する。従って、前記前当ひさし451の高さ位置は、印刷される紙の紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0053】
84は横針位置設定テーブルであり、該横針位置設定テーブル84には、前記紙サイズ入力部(B)から印刷に供される紙1の幅寸法が入力される。該横針位置設定テーブル84においては、紙1の幅寸法と、前記横針53の位置との関係が設定されている。
かかる横針位置設定テーブル84の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0054】
しかして前記のようにして、印刷される紙の幅寸法が入力されると、前記横針位置設定テーブル84から、この入力値に対応する前記横針53の位置のプリセット値が求められる。
【0055】
かかる横針位置の選出値は、横針位置調整手段88に入力され、該横針位置調整手段88において、前記横針53の位置を前記プリセット値に設定する。従って、前記横針53の位置は、印刷される紙の幅寸法に適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0056】
本発明の第2実施例を示す図2において、89は横針ころ押付圧設定テーブルであり、該横針ころ押付圧設定テーブル89には、前記紙質量設定部41にて算出された紙の質量あるいは前記坪量入力部32からの坪量、及び前記紙種入力部31から紙種が夫々入力される。該横針ころ押付圧設定テーブル89においては、前記紙の質量あるいは前記坪量と、前記横針53を所定圧力で押圧して該横針53の位置を調整する横針ころ54の押付圧との関係が紙種毎に設定されている。
かかる横針ころ押付圧設定テーブル89の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0057】
しかして、前記のようにして、該横針ころ押付圧設定テーブル89から、この入力値に対応する横針ころ押付圧のプリセット値が求められる。
【0058】
かかる横針ころ押付圧は、横針ころ押付圧調整手段92に入力され、該横針ころ押付圧調整手段92において、前記横針ころ54の押付圧をが前記プリセット値に設定する。従って、前記横針ころ押付圧は、紙の質量あるいは坪量、及び紙種に適応した値に高精度でもってプリセットされることとなる。
【0059】
90は前当部紙押え板押付圧設定テーブルであり、該前当部紙押え板押付圧設定テーブル90には、前記紙厚設定部39にて設定された紙厚、及び前記紙種入力部31から印刷に供される紙1の紙種と紙目とが夫々入力される。該前当部紙押え板押付圧設定テーブル90においては、紙1の紙厚及び紙目と、印刷用の紙1を所定圧力で押圧し該紙1の前端位置を安定化させる前記前当部紙押え55の押付圧との関係が紙種ごとに設定されている。
かかる前当部紙押え板押付圧設定テーブル90の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0060】
しかして前記のようにして、印刷される紙の紙種と、紙厚及び紙目とが入力されると、前記前当部紙押え板押付圧設定テーブル90から、この入力値に対応する前記前当部紙押え板押付圧のプリセット値が求められる。
【0061】
かかる前当部紙押え板押付圧の選出値は紙押え板押付圧調整手段93に入力され、該紙押え板押付圧調整手段93において、印刷用の紙1を所定圧力で押圧し該紙1の前端位置を安定化させる前記前当部紙押え55の押付圧を紙押え押付機構56を介して前記プリセット値に設定する。従って、前記前当部紙押え板押付圧は、紙種と、紙厚及び紙目とに適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0062】
91は前当部紙押え板位置設定テーブルであり、該前当部紙押え板位置設定テーブル90には、前記紙厚設定部39にて設定された紙厚が入力される。該前当部紙押え板位置設定テーブル91においては、紙1の紙厚と、前記前当部紙押え55の上下位置との関係が設定されている。
かかる前当部紙押え板位置設定テーブル91の構成は、図3、図4と同様なアナログ表示、あるいはデジタル表示とされている。
【0063】
しかして前記のようにして、印刷される紙の紙厚が入力されると、前記前当部紙押え板位置設定テーブル91から、この入力値に対応する前記前当部紙押え板上下位置のプリセット値が求められる。
【0064】
かかる前当部紙押え板上下位置の選出値は紙押え板位置調整手段94に入力され、該紙押え板位置調整手段94において、前記前当部紙押え55の上下位置を前記プリセット値に設定する。従って、前記前当部紙押え板の上下位置は、印刷される紙の紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットされることとなる。
【0065】
尚、図2における前当ひさし高さ設定テーブル83及び前当ひさし高さ調整手段87、並びに横針位置設定テーブル84及び横針位置調整手段88の構成、作用は、図1に示す第1実施例と同様である。
【0066】
【発明の効果】
以上記載のごとく、本発明によれば、印刷される紙の紙種、坪量、紙寸法及び紙目を含む紙質データ、並びに該紙質データから算出される紙の厚さ及び質量に基づき、前記見当手段を構成する横針の位置、真空吸着横針の真空圧、横針ころの押付圧、前当表面流形成用空気圧、前当ひさし高さ等の見当手段の調整項目がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルを用いて、該調整項目の入力値に対応するプリセット量を直ちに求めることができ、前記調整項目を必要紙特性に適応した値に高精度でもってプリセットすることができる。
【0067】
従って、本発明によれば、見当部の調整項目のプリセットを、該調整項目毎に必要な用紙特性をもれなく盛り込んで高精度で行うことができ、印刷作業時における調整作業が不要となり、印刷作業能率を向上することができるとともに、無駄な紙等の資材の浪費を回避することが出来る。
【0068】
そして、請求項2のように構成すれば、真空吸着横針の真空圧を、紙の質量及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
また、請求項3のように構成すれば、前当の当て面に沿って流れる空気流の空気圧を、前記紙の紙厚、紙目及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
また、請求項4のように構成すれば、前当のひさし高さを、前記紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
また、請求項5のように構成すれば、横針の位置を、紙幅に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
また、請求項6のように構成すれば、横針ころの押付圧を、紙の紙質量あるいは坪量及び紙種に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
また、請求項7のように構成すれば、横針紙押え板の押付圧を、印刷される紙の紙種と紙厚及び紙目に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
さらに、請求項8のように構成すれば、横針紙押え板の上下位置を、印刷される紙の紙厚に適応した値に高精度で以ってプリセットすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態における第1実施例に係る枚葉式オフセット印刷機の見当部プリセット装置の制御ブロック図である。
【図2】本発明の実施形態における第2実施例に係る枚葉式オフセット印刷機の見当部プリセット装置の制御ブロック図である。
【図3】横針真空圧設定テーブルの一例を示す構成図である。
【図4】前記横針真空圧設定テーブルの他の例を示す構成図である。
【図5】上記第1実施例における見当部の側面図である。
【図6】上記第2実施例における見当部の側面図である。
【図7】枚葉式オフセット印刷機の概略全体構成図である。
【図8】上記実施形態における紙厚設定線図である。
【符号の説明】
1 紙
2 給紙パイル
3 フィーダボード
4 はけころ
5 圧胴
6 ゴム胴
14 版胴
30 紙質入力手段
31 紙種入力部
32 坪量入力部
33 紙目入力部
34 紙サイズ入力部(A)
35 紙サイズ入力部(B)
39 紙厚設定部
40 プリセット量設定手段
41 紙質量設定部
45 前当
451 前当ひさし
47 真空ポンプ
48 ブロワポンプ
49 真空圧調整弁
50 空気圧調整弁
53 横針
54 横針ころ
55 横針紙押え
56 紙押え押し付け機構
81 横針真空圧設定テーブル
82 前当部空気圧設定テーブル
83 前当部ひさし高さ設定テーブル
84 横針位置設定テーブル
85 横針真空圧調整手段
86 前当部空気圧調整手段
87 前当部ひさし高さ調整手段
88 横針位置調整手段
89 横針ころ押付圧設定テーブル
90 前当部紙押え板押付圧設定テーブル
91 前当部紙押え板位置設定テーブル
100 給紙部
200 印刷部
300 排紙部
400 見当部
Claims (9)
- 給紙部から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って印刷部の圧胴へ送る見当手段を備えた印刷機の見当部プリセット方法において、
前記前当て側の見当手段においては、前記紙の紙質データから紙の紙厚を算出して、前記紙厚に基づき、前記前当側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルを作成し、
一方横針側の見当手段においては、前記紙の紙質データから算出された紙の質量若しくは紙質データからの紙の寸法に基づき、前記横針側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルを作成し、
該夫々のプリセット設定テーブルから、前記紙質データの入力値に対応する前記前当て側見当手段と横針側見当手段の夫々のプリセット量を選出することを特徴とする印刷機の見当部プリセット方法。 - 前記横針側見当手段は、前記横針が真空ポンプからの吸引による真空吸着横針からなり、前記紙質データの坪量と紙寸法から紙の質量を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質量及び紙種を含む項目に基づき、前記真空吸着横針の真空圧のプリセット量が設定された横針真空圧設定テーブルを作成し、該横針真空圧設定テーブルから、前記紙質量及び紙種の入力値に対応する前記真空吸着横針の真空圧のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記前当て側見当手段は、前記前当の当て面に沿う空気流を形成する前当空気供給手段を備えており、前記紙質データから紙の紙厚を算出し、プリセット設定テーブルとして、前記紙厚、紙目、及び紙種を含む項目に基づき、前記前当空気供給手段の空気圧のプリセット量が設定された前当部空気圧設定テーブルを作成し、該前当部空気圧設定テーブルから、前記紙厚、紙目、及び紙種の入力値に対応する前記前当空気供給手段の空気圧のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記前当て側の見当手段は、前記前当のひさし高さを調整するひさし高さ調整手段を備えており、紙質データから紙の紙厚を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚に基づき、前記前当のひさし高さのプリセット量が設定された前当部ひさし高さ設定テーブルを作成し、該前当部ひさし高さ設定テーブルから、前記紙厚の入力値に対応する前記ひさし高さのプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記横針側の見当手段は、前記横針の位置を調整する横針位置調整手段を備えており、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質データの紙の幅寸法に基づき、前記横針の位置のプリセット量が設定された横針位置設定テーブルを作成し、該横針位置設定テーブルから、前記紙の幅寸法の入力値に対応する前記横針の位置のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記横針側の見当手段は、前記横針を所定圧力で押圧する横針ころを備えており、前記紙質データから紙の質量を算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙質量あるいは紙質データの坪量と、前記紙質データの紙種とに基づき、前記横針ころの押付圧のプリセット量が設定された横針ころ押付圧設定テーブルを作成し、該横針ころ押付圧設定テーブルから前記紙質量あるいは坪量、及び紙種の入力値に対応する前記横針ころの押付圧のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記前当て側の見当手段は、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板を備えており、前記紙質データから紙の厚さを算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚、前記紙質データの紙目、及び前記紙質データの紙種に基づき、前記紙押え板の押付圧のプリセット量が設定された前当部紙押え板押付圧設定テーブルを作成し、該前当部紙押え板押付圧設定テーブルから前記紙厚、紙目、及び紙種の入力値に対応する前記紙押え板の押付圧のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 前記前当て側の見当手段は、前記前当部において紙を所定圧力で押圧し該紙の前端位置を安定化させる紙押え板を備えており、前記紙質データから紙の厚さを算出し、前記プリセット設定テーブルとして、前記紙厚に基づき、前記紙押え板の上下位置のプリセット量が設定された前当部紙押え板位置設定テーブルを作成し、該前当部紙押え板位置設定テーブルから前記紙厚の入力値に対応する前記紙押え板の上下位置のプリセット量を選出することを特徴とする請求項1記載の印刷機の見当部プリセット方法。
- 給紙部から送られてきた紙を、前当と横針とで2辺の位置決めを行って印刷部の圧胴へ送る見当手段を備えた印刷機において、
前記紙の紙種、坪量、紙寸法、紙目を含む紙質データを入力する紙質データ入力手段と、前記紙質データに基づきプリセット用データを演算する演算手段と、前記紙質データに基づく前記見当手段のプリセット量がデータベース化されて設定されたプリセット設定テーブルとを備え、
プリセット設定テーブルが、前記紙の紙質データから紙の紙厚を算出して、前記紙厚に基づき、前記前当側の見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルと、
前記紙の紙質データから算出された紙の質量若しくは紙質データからの紙の寸法に基づき、前記横針側見当手段のプリセット量が設定されたプリセット設定テーブルとを具えていることを特徴とする印刷機の見当部プリセット装置。
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