JP4532702B2 - スライドスイッチ - Google Patents
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Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
本発明は、交換レンズ鏡筒などに使用されるスライドスイッチに係り、特に防滴構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４〜図６は従来のスライドスイッチの構造を示す図であって、図４は従来のスライドスイッチを示した分解斜視図、図５は図４のスライドスイッチを裏面からみた分解斜視図、図６は図４のスライドスイッチの断面図である。
【０００３】
図４〜図６において、１０１はスイッチパネルで、表面側に形成された凹部１０１ａにスイッチつまみ１０２が矢印のスライド方向Ａにスライド自在に、かつスライド方向Ａと直交する方向には移動規制されるように嵌合されており、凹部１０１ａの底面には、スイッチつまみ１０２の突起部１０２ｂが挿入される長穴１０１ｂが設けられている。
【０００４】
また、スイッチパネル１０１の裏面には、スイッチ作動部材としてのクリックバネ１０５がスイッチつまみ１０２に取り付けられ、このスイッチつまみ１０２のスライドにより一体にスライドするクリックバネ１０５により、スライド切り換え式電気スイッチ１０７のスライド突起１０７ａをスライドさせるようにしている。
【０００５】
また、スイッチパネル１０１の裏面には、クリックバネ１０５の摺動片１０５ｃが摺動する摺動面１０１ｅ、クリックバネ１０５の係止爪１０５ａを所定位置に係止する山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇが設けられている。
【０００６】
スイッチつまみ１０２は、使用者がスライド操作を行うときの操作部１０２ａ、スイッチパネル１０１の長穴１０１ｂに挿入される突起部１０２ｂから構成されており、突起部１０２ｂがスイッチパネル１０１の長穴１０１ｂの左右開口端部１０１ｃ、１０１ｄに当接してスイッチつまみ１０２の可動範囲が制限される。
【０００７】
クリックバネ１０５は、山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇに係止される係止爪１０５ａと、弾性力を付与する腕部１０５ｂと、スイッチパネル１０１の摺動面１０１ｅ上を摺動する先端部に係合溝１０５ｄが形成された摺動片１０５ｃとを有し、この係合溝１０５ｄにスライド切り換え式電気スイッチ１０７のスライド突起１０７ａが係合する構成となっており、ビス１０６によってスイッチつまみ１０２の突起部１０２ｂに取り付けられている。
【０００８】
その際、クリックバネ１０５の腕部１０５ｂの弾性力により、スイッチつまみ１０２はスイッチパネル１０１にガタつきがないように押圧された状態となっている。
【０００９】
また、この弾性力と山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇにより第１の所定位置から第２の所定位置までスライドさせた際の、また第２の所定位置から第１の所定位置までスライドさせた際のクリック感が付与されている。
【００１０】
スライド切り換え式電気スイッチ１０７は、スイッチ本体の他に、クリックバネ１０５の係合溝１０５ｄに係合するスライド突起１０７ａ、電気回路（不図示）に接続される端子１０７ｂから構成されており、スイッチパネル１０１の裏面に設けられた凹部１０１ｈに接着固定され、スイッチつまみ１０２のスライド操作によりスライド突起１０７ａが移動し、電気スイッチのポジションが切り換えられ、それぞれのポジションでそれぞれ異なる電気信号が出力される。
【００１１】
１０８は固定部材で、スイッチパネル１０１の固定面１０１ｉが固定部材１０８の凹面１０８ａに防水性のある接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）により接着されるか、またはパッキンを介してビス止めなどにより固定されている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスライドスイッチにおける防滴性は、スイッチパネル１０１の凹部１０１ａの底面と、スイッチつまみ１０２の操作部１０２ａの裏側摺動面１０２ｃとの間から毛細管現象により水滴が侵入することが考えられる。
【００１３】
また、スライドスイッチは外観部品であるため、油にじみなどの問題から、スイッチパネル１０１の凹部１０１ａの底面とスイッチつまみ１０２の操作部１０２ａの裏側摺動面１０２ｃにはグリースを塗布することはできず、上記従来例のスライドスイッチの構成では防滴性を向上させることができないという問題があった。
【００１４】
また、防滴性を向上させるために、スイッチパネルを２重構造としマグネットとリードスイッチを使用して電気信号を切り換える手段も考えられるが、パネルを２重にしなければならないために、コスト高になる上に大型化してしまうため、製品の仕様上においてコストや大きさに制限がある場合には適さなかった。
【００１５】
本出願に係る発明の目的は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、安価で、大型化することなく、しかも、簡単な構造で防滴性が得られるスライドスイッチを提供しようとするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
第１の発明は、被取り付け体に取り付けられるスイッチパネルと、操作部から延びた突起部が前記スイッチパネルを貫通し、前記スイッチパネルに対してスライド可能に装着されたスイッチつまみと、前記スイッチつまみの操作部の裏面に接着され、表面が撥水面の第１のシート部材と、前記スイッチパネルの表面に接着され、前記第1のシート部材の撥水面と対向する表面が撥水面の第２のシート部材と、前記突起部の先端に固定され、前記操作部を前記スイッチパネル側に付勢する付勢力を発生させるための弾性部材と、を有し、前記第１のシート部材の撥水面と前記第２のシート部材の撥水面は、前記弾性部材の付勢力により互いに密接していることを特徴とするスライドスイッチにある。
【００２０】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は本発明の実施の形態を示す。
【００２１】
図１はスライドスイッチの分解斜視図、図２は図１に示すスライドスイッチを裏面から見た分解斜視図、図３はスライドスイッチの断面図である。
【００２２】
図１〜図３において、１はスイッチパネルで、表面には後述するスイッチつまみ２が矢印で示すスライド方向Ａにスライド自在に、かつスライド方向Ａと直交する方向には移動規制されるように嵌合される凹部１ａと、後述するスイッチつまみ２の突起部２ｂが挿入される長穴１ｂが設けられている。
【００２３】
また、裏面には後述するクリックバネ５の摺動片５ｃが摺動する摺動面１ｅ、後述するクリックバネ５の係止爪５ａを所定位置に係止する山形の係止溝１ｆ、１ｇが設けられている。
【００２４】
２はスイッチつまみで、使用者がスライド操作を行うときの操作部２ａ、スイッチパネル１の長穴１ｂに挿入される突起部２ｂから構成されており、突起部２ｂがスイッチパネル１の長穴１ｂの左右開口端部１ｃ、１ｄに当接することでスイッチつまみ２の可動範囲が制限される。
【００２５】
３は片面が防水性を有する接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）が設けられた接着面３ａ、他面が撥水性（例えば、テフロン（登録商標）コート、フッ素コートなど）を有する面３ｂとなっている第１のシート部材で、スイッチつまみ２の操作部２ａの裏面２ｃと略同形状をしており、スイッチつまみ２の操作部２ａの裏面２ｃに接着面３ａが接着される。また、第１のシート部材３はスイッチつまみ２が第１の所定位置および第２の所定位置のいずれに移動した場合にも後述する第２のシート部材４と必ずオーバーラップ（接触）するような大きさに設定されている。
【００２６】
４は片面が撥水性（例えば、テフロンコート、フッ素コートなど）を有する撥水面４ａで、他面が防水性を有する接着剤（例えばポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）が設けられた接着面４ｂとなっている第２のシート部材で、スイッチパネル１の凹部１ａと略同形状をしており、凹部１ａの底面に接着面４ｂにより接着される。
【００２７】
５はクリックバネで、従来例（図４〜図６）のクリックバネと同様に構成されており、山形の係止溝１ｆ、１ｇに係止される係止爪５ａ、弾性力を有する腕部５ｂ、スイッチパネル１の摺動面１ｅ上を摺動する摺動片５ｃ、後述するスライド切り換え式電気スイッチ７のスライド突起７ａが係合する係合溝５ｄから構成されており、ビス６によってスイッチつまみ２の突起部２ｂに取り付けられる。その際、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、スイッチつまみ２、シート部材３、４はスイッチパネル１にガタつきがないように押圧された状態となっている。そして、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａが摺動可能に密接する。
【００２８】
また、この弾性力により第１の所定位置から第２の所定位置までスイッチつまみ２をスライドさせた際の、また第２の所定位置から第１の所定位置までスライドさせた際のクリック感を発生させている。
【００２９】
７はスライド切り換え式電気スイッチで、スイッチ本体の他にクリックバネ５の係合溝５ｄに係合するスライド突起７ａ、電気回路（不図示）に接続される端子７ｂから構成されており、スイッチパネル１の裏面に設けられた凹部１ｈに接着固定され、スイッチつまみ２のスライド操作により、スライド突起７ａが可動しスライドされポジションが切り換えられ、それぞれのポジションでそれぞれ異なる電気信号が出力される。
【００３０】
８は固定部材で、スイッチパネル１の固定面１ｉが固定部材８の凹面８ａに防水性のある接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤）などにより接着されるかまたはパッキンを介してビス止めなどにより固定される。
【００３１】
上記した構成によれば、スイッチつまみ２が第１の所定位置および第２の所定位置のいずれに移動された場合にも、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａが必ず摺動可能に密接しているため、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａの間に、表面張力によって大きくなった大粒の水滴が毛細管現象により侵入することがなくなる。
【００３２】
【発明の効果】
本発明によれば、撥水性を有する２つのシートを用いて密接させるだけで、スイッチパネルとスイッチつまみの操作部の裏面の摺動部からの毛細管現象による水滴の侵入を防ぐことができるため、スライドスイッチの防滴性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す分解斜視図。
【図２】図１を裏面から見た分解斜視図。
【図３】図１の断面図。
【図４】従来のスライドスイッチの分解斜視図。
【図５】図４に示すスライドスイッチを裏面から見た分解斜視図。
【図６】図４のスライドスイッチの断面図。
【符号の説明】
１、１０１ スイッチパネル
２、１０２ スイッチつまみ
３、１０３ 第１のシート部材
３ａ 接着面
３ｂ 撥水面
４、１０４ 第２のシート部材
４ａ 撥水面
４ｂ 接着面
５、１０５ クリックバネ
６、１０６ ビス
７、１０７ 電気スイッチ
８、１０８ 固定部材
【発明の属する技術分野】
本発明は、交換レンズ鏡筒などに使用されるスライドスイッチに係り、特に防滴構造に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】
図４〜図６は従来のスライドスイッチの構造を示す図であって、図４は従来のスライドスイッチを示した分解斜視図、図５は図４のスライドスイッチを裏面からみた分解斜視図、図６は図４のスライドスイッチの断面図である。
【０００３】
図４〜図６において、１０１はスイッチパネルで、表面側に形成された凹部１０１ａにスイッチつまみ１０２が矢印のスライド方向Ａにスライド自在に、かつスライド方向Ａと直交する方向には移動規制されるように嵌合されており、凹部１０１ａの底面には、スイッチつまみ１０２の突起部１０２ｂが挿入される長穴１０１ｂが設けられている。
【０００４】
また、スイッチパネル１０１の裏面には、スイッチ作動部材としてのクリックバネ１０５がスイッチつまみ１０２に取り付けられ、このスイッチつまみ１０２のスライドにより一体にスライドするクリックバネ１０５により、スライド切り換え式電気スイッチ１０７のスライド突起１０７ａをスライドさせるようにしている。
【０００５】
また、スイッチパネル１０１の裏面には、クリックバネ１０５の摺動片１０５ｃが摺動する摺動面１０１ｅ、クリックバネ１０５の係止爪１０５ａを所定位置に係止する山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇが設けられている。
【０００６】
スイッチつまみ１０２は、使用者がスライド操作を行うときの操作部１０２ａ、スイッチパネル１０１の長穴１０１ｂに挿入される突起部１０２ｂから構成されており、突起部１０２ｂがスイッチパネル１０１の長穴１０１ｂの左右開口端部１０１ｃ、１０１ｄに当接してスイッチつまみ１０２の可動範囲が制限される。
【０００７】
クリックバネ１０５は、山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇに係止される係止爪１０５ａと、弾性力を付与する腕部１０５ｂと、スイッチパネル１０１の摺動面１０１ｅ上を摺動する先端部に係合溝１０５ｄが形成された摺動片１０５ｃとを有し、この係合溝１０５ｄにスライド切り換え式電気スイッチ１０７のスライド突起１０７ａが係合する構成となっており、ビス１０６によってスイッチつまみ１０２の突起部１０２ｂに取り付けられている。
【０００８】
その際、クリックバネ１０５の腕部１０５ｂの弾性力により、スイッチつまみ１０２はスイッチパネル１０１にガタつきがないように押圧された状態となっている。
【０００９】
また、この弾性力と山形の係止溝１０１ｆ、１０１ｇにより第１の所定位置から第２の所定位置までスライドさせた際の、また第２の所定位置から第１の所定位置までスライドさせた際のクリック感が付与されている。
【００１０】
スライド切り換え式電気スイッチ１０７は、スイッチ本体の他に、クリックバネ１０５の係合溝１０５ｄに係合するスライド突起１０７ａ、電気回路（不図示）に接続される端子１０７ｂから構成されており、スイッチパネル１０１の裏面に設けられた凹部１０１ｈに接着固定され、スイッチつまみ１０２のスライド操作によりスライド突起１０７ａが移動し、電気スイッチのポジションが切り換えられ、それぞれのポジションでそれぞれ異なる電気信号が出力される。
【００１１】
１０８は固定部材で、スイッチパネル１０１の固定面１０１ｉが固定部材１０８の凹面１０８ａに防水性のある接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）により接着されるか、またはパッキンを介してビス止めなどにより固定されている。
【００１２】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来のスライドスイッチにおける防滴性は、スイッチパネル１０１の凹部１０１ａの底面と、スイッチつまみ１０２の操作部１０２ａの裏側摺動面１０２ｃとの間から毛細管現象により水滴が侵入することが考えられる。
【００１３】
また、スライドスイッチは外観部品であるため、油にじみなどの問題から、スイッチパネル１０１の凹部１０１ａの底面とスイッチつまみ１０２の操作部１０２ａの裏側摺動面１０２ｃにはグリースを塗布することはできず、上記従来例のスライドスイッチの構成では防滴性を向上させることができないという問題があった。
【００１４】
また、防滴性を向上させるために、スイッチパネルを２重構造としマグネットとリードスイッチを使用して電気信号を切り換える手段も考えられるが、パネルを２重にしなければならないために、コスト高になる上に大型化してしまうため、製品の仕様上においてコストや大きさに制限がある場合には適さなかった。
【００１５】
本出願に係る発明の目的は、このような従来の問題点に鑑みてなされたもので、安価で、大型化することなく、しかも、簡単な構造で防滴性が得られるスライドスイッチを提供しようとするものである。
【００１６】
【課題を解決するための手段】
第１の発明は、被取り付け体に取り付けられるスイッチパネルと、操作部から延びた突起部が前記スイッチパネルを貫通し、前記スイッチパネルに対してスライド可能に装着されたスイッチつまみと、前記スイッチつまみの操作部の裏面に接着され、表面が撥水面の第１のシート部材と、前記スイッチパネルの表面に接着され、前記第1のシート部材の撥水面と対向する表面が撥水面の第２のシート部材と、前記突起部の先端に固定され、前記操作部を前記スイッチパネル側に付勢する付勢力を発生させるための弾性部材と、を有し、前記第１のシート部材の撥水面と前記第２のシート部材の撥水面は、前記弾性部材の付勢力により互いに密接していることを特徴とするスライドスイッチにある。
【００２０】
【発明の実施の形態】
図１〜図３は本発明の実施の形態を示す。
【００２１】
図１はスライドスイッチの分解斜視図、図２は図１に示すスライドスイッチを裏面から見た分解斜視図、図３はスライドスイッチの断面図である。
【００２２】
図１〜図３において、１はスイッチパネルで、表面には後述するスイッチつまみ２が矢印で示すスライド方向Ａにスライド自在に、かつスライド方向Ａと直交する方向には移動規制されるように嵌合される凹部１ａと、後述するスイッチつまみ２の突起部２ｂが挿入される長穴１ｂが設けられている。
【００２３】
また、裏面には後述するクリックバネ５の摺動片５ｃが摺動する摺動面１ｅ、後述するクリックバネ５の係止爪５ａを所定位置に係止する山形の係止溝１ｆ、１ｇが設けられている。
【００２４】
２はスイッチつまみで、使用者がスライド操作を行うときの操作部２ａ、スイッチパネル１の長穴１ｂに挿入される突起部２ｂから構成されており、突起部２ｂがスイッチパネル１の長穴１ｂの左右開口端部１ｃ、１ｄに当接することでスイッチつまみ２の可動範囲が制限される。
【００２５】
３は片面が防水性を有する接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）が設けられた接着面３ａ、他面が撥水性（例えば、テフロン（登録商標）コート、フッ素コートなど）を有する面３ｂとなっている第１のシート部材で、スイッチつまみ２の操作部２ａの裏面２ｃと略同形状をしており、スイッチつまみ２の操作部２ａの裏面２ｃに接着面３ａが接着される。また、第１のシート部材３はスイッチつまみ２が第１の所定位置および第２の所定位置のいずれに移動した場合にも後述する第２のシート部材４と必ずオーバーラップ（接触）するような大きさに設定されている。
【００２６】
４は片面が撥水性（例えば、テフロンコート、フッ素コートなど）を有する撥水面４ａで、他面が防水性を有する接着剤（例えばポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤など）が設けられた接着面４ｂとなっている第２のシート部材で、スイッチパネル１の凹部１ａと略同形状をしており、凹部１ａの底面に接着面４ｂにより接着される。
【００２７】
５はクリックバネで、従来例（図４〜図６）のクリックバネと同様に構成されており、山形の係止溝１ｆ、１ｇに係止される係止爪５ａ、弾性力を有する腕部５ｂ、スイッチパネル１の摺動面１ｅ上を摺動する摺動片５ｃ、後述するスライド切り換え式電気スイッチ７のスライド突起７ａが係合する係合溝５ｄから構成されており、ビス６によってスイッチつまみ２の突起部２ｂに取り付けられる。その際、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、スイッチつまみ２、シート部材３、４はスイッチパネル１にガタつきがないように押圧された状態となっている。そして、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａが摺動可能に密接する。
【００２８】
また、この弾性力により第１の所定位置から第２の所定位置までスイッチつまみ２をスライドさせた際の、また第２の所定位置から第１の所定位置までスライドさせた際のクリック感を発生させている。
【００２９】
７はスライド切り換え式電気スイッチで、スイッチ本体の他にクリックバネ５の係合溝５ｄに係合するスライド突起７ａ、電気回路（不図示）に接続される端子７ｂから構成されており、スイッチパネル１の裏面に設けられた凹部１ｈに接着固定され、スイッチつまみ２のスライド操作により、スライド突起７ａが可動しスライドされポジションが切り換えられ、それぞれのポジションでそれぞれ異なる電気信号が出力される。
【００３０】
８は固定部材で、スイッチパネル１の固定面１ｉが固定部材８の凹面８ａに防水性のある接着剤（例えば、ポリエチレンが基材の両面接着剤、基材レスの両面接着剤）などにより接着されるかまたはパッキンを介してビス止めなどにより固定される。
【００３１】
上記した構成によれば、スイッチつまみ２が第１の所定位置および第２の所定位置のいずれに移動された場合にも、クリックバネ５の腕部５ｂの弾性力により、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａが必ず摺動可能に密接しているため、第１のシート部材３の撥水面３ｂと第２のシート部材４の撥水面４ａの間に、表面張力によって大きくなった大粒の水滴が毛細管現象により侵入することがなくなる。
【００３２】
【発明の効果】
本発明によれば、撥水性を有する２つのシートを用いて密接させるだけで、スイッチパネルとスイッチつまみの操作部の裏面の摺動部からの毛細管現象による水滴の侵入を防ぐことができるため、スライドスイッチの防滴性が格段に向上する。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明に係るスライドスイッチの実施の形態を示す分解斜視図。
【図２】図１を裏面から見た分解斜視図。
【図３】図１の断面図。
【図４】従来のスライドスイッチの分解斜視図。
【図５】図４に示すスライドスイッチを裏面から見た分解斜視図。
【図６】図４のスライドスイッチの断面図。
【符号の説明】
１、１０１ スイッチパネル
２、１０２ スイッチつまみ
３、１０３ 第１のシート部材
３ａ 接着面
３ｂ 撥水面
４、１０４ 第２のシート部材
４ａ 撥水面
４ｂ 接着面
５、１０５ クリックバネ
６、１０６ ビス
７、１０７ 電気スイッチ
８、１０８ 固定部材
Claims (5)
- 被取り付け体に取り付けられるスイッチパネルと、
操作部から延びた突起部が前記スイッチパネルを貫通し、前記スイッチパネルに対してスライド可能に装着されたスイッチつまみと、
前記スイッチつまみの操作部の裏面に接着され、表面が撥水面の第１のシート部材と、前記スイッチパネルの表面に接着され、前記第１のシート部材の撥水面と対向する表面が撥水面の第２のシート部材と、
前記突起部の先端に固定され、前記操作部を前記スイッチパネル側に付勢する付勢力を発生させるための弾性部材と、を有し、
前記第１のシート部材の撥水面と前記第２のシート部材の撥水面は、前記弾性部材の付勢力により互いに密接していることを特徴とするスライドスイッチ。 - 前記弾性部材と係合し、前記スイッチつまみのスライド位置に応じた電気信号を出力する電気スイッチを有することを特徴とする請求項１に記載のスライドスイッチ。
- 前記スイッチつまみがいかなるスライドポジションに移動した場合にも、前記第１のシート部材の撥水面と前記第２のシート部材の撥水面とは、常に接触する部分を有することを特徴とする請求項１または２に記載のスライドスイッチ。
- 前記弾性部材は、前記スイッチつまみを所定のスライドポジションに係止する板バネであることを特徴とする請求項１から３のいずれか一つに記載のスライドスイッチ。
- 前記第２のシート部材は、前記スイッチパネルの表面に防水性を有する接着剤によって接着されていることを特徴とする請求項１から４のいずれか一つに記載のスライドスイッチ。
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Citations (3)
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| JPS60101347U (ja) * | 1983-12-16 | 1985-07-10 | アルプス電気株式会社 | 薄型スイツチ |
| JPS62191032U (ja) * | 1986-05-23 | 1987-12-04 | ||
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2000
- 2000-08-29 JP JP2000259193A patent/JP4532702B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (3)
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|---|---|---|---|---|
| JPS60101347U (ja) * | 1983-12-16 | 1985-07-10 | アルプス電気株式会社 | 薄型スイツチ |
| JPS62191032U (ja) * | 1986-05-23 | 1987-12-04 | ||
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