JP4529320B2 - 艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及び艶消し性ペースト組成物に関するものであり、さらに詳しくは、得られる成形品表面が高い艶消し性と緻密感に優れ、かつ、表面保護のための優れた強度を有する艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、充填剤やその他の配合剤とともに可塑剤を主成分とした液状成分中に分散することによりプラスチゾルを形成する。ペースト加工は、そのプラスチゾルをコーティング成形、スプレー成形、浸漬成形、回転成形、スラッシュ成形などの方法により成形した後、加熱溶融することで目的とする成形品を得る加工法であり、その加工の容易さや自由度の高さから、現在でも根強い需要を誇っている。
【0003】
そのペースト加工によって得られる成形品の表面は、製品の種類によって要求される風合いが異なるが、特に、最近の床材におけるクッションフロア用途では、高い艶消し性と緻密な風合いを持つ表面が求められるようになってきた。
【0004】
そして、ペースト加工成形品表面に艶消し性を付与する技術としては、特公昭63−058858号公報に、ペースト加工用塩化ビニル樹脂として、テトラヒドロフラン(以下、THFという。)に5〜80%の不溶ゲル分を含有するペースト塩化ビニル樹脂を用いる方法が提案されている。また、艶消し性と機械的強度の両立という観点から、特開平08−259761号公報や特開平11−029677号公報には、THF不溶ゲル分が30〜60%のペースト塩化ビニル系樹脂に対し、粒径0.1〜0.4μmのTHF可溶分のみからなる塩化ビニル系樹脂粒子やゲル化開始温度が90℃以下である塩化ビニル単量体とエステル結合を有する単量体からなる塩化ビニル系共重合体樹脂粒子からなるペースト加工用塩化ビニル系樹脂粒子を混合する方法が提案されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、特公昭63−058858号公報に提案されたペースト加工用塩化ビニル樹脂は、高い不溶ゲル分率の樹脂を用いた場合には、高い艶消し性が得られるものの、その表面は、不溶ゲル分同士が集塊化した凹凸によって形成されており緻密感に欠ける表面しか得られなかった。また、不溶ゲル分の分散が悪いことから、機械的強度も低いものであった。
【0006】
また、特開平08−259761号公報や特開平11−029677号公報に提案されたペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、樹脂の加工温度が180℃という低温においては有効なものであるものの、実際のクッションフロア製造現場の加工条件に即した200℃以上の高温加工条件においては、溶融が進むことにより、いずれも艶消しレベルが前述の高不溶ゲル分系に比べると不足しており、その使用範囲が限られていた。
【0007】
そして、最近の床材市場によれば、床材表面の風合いは、より高い艶消し性を求める方向に移行してきており、その中でより緻密で高品位の表面が求められるようになってきており、本発明はこれら市場の要求に応えうる艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物を提供することを目的とするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のペースト塩化ビニル系樹脂同士を特定の配合で組み合わせることにより、成形品表面の凸凹が微分散された緻密な艶消し表面と、優れた機械的強度特性を実現した成形品が得られる艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂となることを見いだし、本発明を完成させるに至った。
【0009】
即ち、本発明は、一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmであり、THF不溶ゲル分を80重量%以上含有するペースト塩化ビニル系樹脂(A)及び一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmであり、THFに可溶で平均重合度が1200〜2500であるペースト塩化ビニル系樹脂(B)を、ペースト塩化ビニル系樹脂(A):ペースト塩化ビニル系樹脂(B)=70〜95:30〜5の重量割合で混合してなることを特徴とする艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物に関するものである。
【0010】
以下に、本発明を詳細に説明する。
【0011】
本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、ペースト塩化ビニル系樹脂(A):ペースト塩化ビニル系樹脂(B)=70〜95:30〜5の重量割合で混合してなるものである。
【0012】
本発明において用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(A)は、一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmのものである。ここで、一次粒子の平均粒径が0.5μm未満である場合、得られたペースト加工用塩化ビニル系樹脂をプラスチゾルとした際の粘度が高くなり、その結果、成形した際のシート表面の艶消し性も低下する。一方、一次粒子の平均粒径が5μmを超える場合、プラスチゾルの形成自体が困難となる。
【0013】
本発明において用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(A)は、THF不溶ゲル分が80重量%以上含有されるものである。ここで、本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)のTHF不溶ゲル分を80重量%以上とすることにより、200℃以上という高温加工領域でも高品位の艶消し性を有する成形品を供するものであり、THF不溶ゲル分が80重量%未満の場合、得られたペースト加工用塩化ビニル系樹脂を成形シートとした際の艶消しレベルが不十分となる。
【0014】
本発明における一次粒子の平均粒径の測定方法としては、一次粒子の平均粒子の測定が可能であれば、いかなる方法をも用いることが可能であり、そのような方法としては、例えば乾燥前の重合体ラテックス又は乾燥樹脂を超音波ホモジナイザーで水中に解砕した再分散ラテックスを、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製、商品名LA−700)を用い、屈折率1.3の条件にて測定する方法が挙げられる。
【0015】
本発明において用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(A)は、一般的なペースト塩化ビニル系樹脂の製造方法により得ることが可能であり、そのような方法としては、例えば塩化ビニル単量体等の塩化ビニル系単量体、界面活性剤、必要に応じて高級アルコール等の補助乳化剤、油溶性重合開始剤等を脱イオン水中でホモジナイザー等により混合微分散した後、緩やかな攪拌下で重合を行うミクロ懸濁重合法;ミクロ懸濁重合法で油溶性開始剤を含有するシードを調製し、該シードに塩化ビニル単量体等の塩化ビニル系単量体と必要に応じ界面活性剤等を適当量加え重合するシード懸濁重合法;乳化重合法又はミクロ懸濁重合法で得られた粒子をシードとして用い、該シードに塩化ビニル単量体等の塩化ビニル系単量体、水溶性開始剤及び必要に応じて界面活性剤等を適当量加え重合を行うシード乳化重合法等により製造されたペースト塩化ビニル系樹脂ラテックスを場合によっては噴霧乾燥等の回収法により回収する方法が挙げられる。
【0016】
そして、本発明に用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(A)のTHF不溶ゲル分を80重量%以上とするには、上記の重合の際に、塩化ビニル単量体と共に例えばエチレン性二重結合を分子内に2個以上有する多官能性単量体を併用すればよい。該エチレン性二重結合を分子内に2個以上有する多官能性単量体としては、例えばトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシアヌレート、トリアリルトリメリテート、エチレングリコールジビニルエーテル、エチレングリコールジメタクリレート、エチレングリコールジアクリレート、ジアリルフタレート、メタクリル酸ビニル、クロトン酸ビニルなどがあげられ、これらを1種または2種以上で併用して用いることもできる。
【0017】
上記重合法において用いられる油溶性重合開始剤としては、塩化ビニル単量体に溶解し、ペースト用塩化ビニル系樹脂を得るための重合温度において適当な半減期を有するものであれば特に制限はなく、例えば2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、デカノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドなどのジアシルパーオキサイド類;ジ−2−エチルヘキシルパーオキシジカーボネート、ジアリルパーオキシジカーボネートなどのパーオキシジカーボネート類;t−ブチルパーオキシビバレート、t−ブチルパーオキシネオデカノエートなどのパーオキシエステル類;アセチルシクロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジスクシニックアシッドパーオキサイドなどの有機過酸化物などを使用することができる。また、水溶性重合開始剤としては、例えば過硫酸カリウム、過酸化水素、過硫酸アンモニウムなどを使用することができる。これらの重合開始剤は1種または2種以上を組み合わせて使用することができ、その使用量は、重合温度などにより異なるが、一般に仕込み塩化ビニル系単量体に対して0.001〜1重量部の範囲であることが好ましい。
【0018】
また、場合によっては重合に用いられる界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類;ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムなどのアルキルスルホン酸塩類;ラウリン酸アンモニウム、ステアリル酸カリウムなどの脂肪酸塩類;ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸塩類などのアニオン性界面活性剤を主に使用することができる。また、重合の安定化などを目的に、ポリオキシエチレンソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類などのノニオン性界面活性剤やラウリルアルコール、ミリスチルアルコール、ステアリルアルコールなどの高級アルコールの1種または2種以上をアニオン性界面活性剤と併用することができる。その際の使用量としては、塩化ビニル系単量体仕込み量や目標とするペースト塩化ビニル系樹脂の粒径により異なるが、一般に仕込み塩化ビニル系単量体に対して0.05〜5重量部の範囲にあることが好ましい。
【0019】
本発明において用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(B)は、一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmのものである。ここで、一次粒子の平均粒径が0.5μm未満である場合、得られたペースト加工用塩化ビニル系樹脂をプラスチゾルとした際の粘度が高くなり、その結果、成形した際のシート表面の艶消し性も低下する。一方、一次粒子の平均粒径が5μmを超える場合、プラスチゾルの形成自体が困難となる。
【0020】
また、ペースト塩化ビニル系樹脂(B)は、平均重合度が1200〜2500でTHF不溶分を含まないペースト塩化ビニル系樹脂である。ここで、塩化ビニル系樹脂(B)は、本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂の加熱溶融過程において速やかに溶融し、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)に含まれるTHF不溶ゲル分となる粒子の分散を促進させる作用を有するものであり、該作用により優れるものとなることからペースト塩化ビニル系樹脂(B)としては、平均重合度1200〜2000でより低重合度であること又はビニルエステル成分を含有するようなペースト塩化ビニル共重合体であることが好ましい。ここで、平均重合度が1200未満である場合、得られるペースト加工用塩化ビニル系樹脂を成型したシートの機械的強度が低下し好ましくない。一方、平均重合度が2500を超える場合は、得られるペースト加工用塩化ビニル系樹脂を成形加工に供した際の溶融が遅れることにより、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)に含まれるTHF不溶ゲル分による凸凹の分散が阻まれ、緻密な艶消し表面を得ることが困難となる。
【0021】
本発明における平均重合度とは、例えばJIS K6720−2を準拠し、比粘度から算出することが可能である。
【0022】
本発明において用いられるペースト塩化ビニル系樹脂(B)の製造方法については、上述したペースト塩化ビニル系樹脂(A)の製造方法同様に一般的なペースト塩化ビニル系樹脂の製造方法として知られているミクロ懸濁重合法、シード懸濁重合法、シード乳化重合法等により製造されたペースト塩化ビニル系樹脂ラテックスを場合によっては噴霧乾燥等の回収法により回収する方法が挙げられる。また、その際に用いられる開始剤、界面活性剤等の添加剤についても、上述のペースト塩化ビニル系樹脂(A)の方法と同様のものを使用することが出来る。
【0023】
そして、本発明においては上述したように、加熱溶融過程において速やかに溶融し、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)に含まれるTHF不溶ゲル分となる粒子の分散を促進させる作用を有し、より艶消し性に優れる艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂となることから、ペースト塩化ビニル系樹脂(B)としては、ビニルエステル成分を導入したペースト塩化ビニル共重合樹脂であることが好ましく、該ペースト塩化ビニル共重合樹脂を構成する塩化ビニル単量体と共重合可能なビニルエステル単量体としては、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステル類;マレイン酸、イタコン酸、メタクリル酸、アクリル酸などの不飽和カルボン酸のエステル類等をあげることができる。そして、ペースト塩化ビニル系樹脂(B)におけるビニルエステル成分の含有量は、10重量%以下であることが好ましい。
【0024】
本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)とペースト塩化ビニル系樹脂(B)の混合割合は重量割合で、ペースト塩化ビニル系樹脂(A):ペースト塩化ビニル系樹脂(B)=70〜95:30〜5の範囲よりなる。ここで、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)の混合割合が70重量%未満である場合、得られる成形品の光沢度が高くなり、目的とする艶消し性を達成できない。一方、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)の混合割合が95重量%を超える場合、得られる成形品の艶消し性は十分達成されるものの、緻密さに欠け、また機械的強度も低下したものとなる。
【0025】
本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂の調整方法としては特に制限はなく、本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂が得られる限りにおいていかなる方法を用いてもよく、例えばペースト塩化ビニル系樹脂(A)とペースト塩化ビニル系樹脂(B)をそのまま混合する方法、ペースト塩化ビニル系樹脂(A)の水性分散液及びペースト塩化ビニル系樹脂(B)の水性分散体をあらかじめ重量割合でペースト塩化ビニル系樹脂(A):ペースト塩化ビニル系樹脂(B)=70〜95:30〜5の範囲となるように混合した後、該混合水性分散液を乾燥して得る方法等が挙げられる。そして、その際の水性分散体とは、重合反応により得られるラテックスでも、一旦得られたペースト塩化ビニル系樹脂を再び水中に分散したものであってもよい。
【0026】
本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂は、可塑剤、安定剤を配合することにより艶消し性ペースト組成物として用いることができ、その際には必要に応じて粘度低下を目的とした平均粒径20〜60μmのブレンディングレジンや強度改善を目的とした平均重合度3000〜5000の超高重合度塩化ビニル樹脂等を配合してもよい。そして、該艶消し性ペースト組成物は、成型後、加熱溶融することにより緻密な艶消し表面を有する成型体を与えることができる。
【0027】
本発明において艶消し性ペースト組成物に用いられる可塑剤としては、特に制限はなく、通常のペースト塩化ビニル系樹脂の加工の際に用いられる可塑剤でよく、例えばジ−n−ブチルアジペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジ−イソデシルアジペートなどのアジピン酸系可塑剤;ジメチルフタレート、ジエチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジノニルフタレート、ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレートなどのフタル酸系可塑剤;トリイソオクチルトリメリテート、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテートなどのトリメリット酸系可塑剤;アジピン酸系ポリエステル、フタル酸系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤などを挙げることができ、これらは1種又は2種以上を混合して用いることができる。
【0028】
また、安定剤としては、特に制限はなく、通常のペースト塩化ビニル系樹脂の加工の際に用いられる安定剤であればよく、例えばエポキシ系安定剤、バリウム系安定剤、カルシウム系安定剤、スズ系安定剤、亜鉛系安定剤、これらの複合安定剤等を1種または2種以上を組合わせて使用することができる。
【0029】
【実施例】
以下に、本発明を実施例により詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定されるものではない。
【0030】
調整例1(シード粒子1の調整)
2.5l重合缶内に脱イオン水720g、塩化ビニル単量体600g、過酸化ラウロイル11.4g及び15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液60gを仕込み、該重合液をホモミキサーにて75分間均質化処理後、温度を45℃に上げて重合を進めた。圧力が低下した後、未反応塩化ビニル単量体を回収することにより、ラウロイルパーオキサイドを2重量%含有させた平均重合度1700で平均粒径0.55μmを有するシード粒子1を調整した。
【0031】
調整例2(シード粒子2の調整)
2.5l重合缶内に脱イオン水800g、塩化ビニル単量体700g、15重量%ラウリン酸カリウム水溶液4g及び15重量%ドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム水溶液10gを仕込み、温度を56℃に上げて重合を進めた。そして、圧力が低下した後、未反応塩化ビニル単量体を回収し、平均重合度1100で平均粒径0.15μmあるシード粒子2を調整した。
【0032】
実施例、比較例に用いるペースト塩化ビニル系樹脂の合成例を示す。なお、各ペースト塩化ビニル系樹脂の特性値は、以下の方法により測定した。
【0033】
〜THF不溶ゲル分〜
得られたペースト塩化ビニル系樹脂試料1gにTHF50mlを加え、60℃で24時間攪拌した後、4000rpmで60分間の遠心力にて沈降分離させ、THF不溶ゲル分を回収した後40℃にて真空乾燥し、求めたTHF不溶ゲル分の重量の試料重量に対する百分率で表記したものをTHF不溶ゲル分とした。
【0034】
〜ペースト塩化ビニル系樹脂の平均重合度〜
JIS K6720−2を準拠し、比粘度から算出した。
【0035】
〜ペースト塩化ビニル共重合体の酢酸ビニル含有量〜
得られたペースト塩化ビニル共重合体の赤外吸収スペクトルチャートにおけるエステル基とメチレン基の吸収強度比を求め、既知の検量線からペースト塩化ビニル共重合体中の酢酸ビニル含有量を求めた。
【0036】
〜平均粒径〜
得られた乾燥前の重合ラテックスまたは乾燥後のペースト塩化ビニル系樹脂を超音波ホモジナイザーで水中に解砕した再分散ラテックスを、レーザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製、商品名LA−700)を用い、屈折率1.3の条件にて2回測定を行い、その平均値を平均粒径とした
合成例1(ペースト塩化ビニル樹脂(a)の合成)
2.5l重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、トリアリルイソシアヌレート4g、調整例1により得られたシード粒子1を36g、調整例2により得られたシード粒子2を24g、5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液12g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液8gを仕込み、その後重合系を45℃に上げ重合反応を開始した。重合反応開始後から重合反応終了まで0.1重量%アスコルビン酸水溶液120gを連続的に添加し、更に、重合反応開始1.5時間後から10時間後まで5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液80gを連続的に添加した。重合缶内の圧力が0.3MPaに低下した時点で重合反応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを得た。
【0037】
次いで、このペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を通してペースト塩化ビニル樹脂(a)を得た。
【0038】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)は、平均粒径1.05μmであり、THF不溶ゲル分は89重量%であった。
【0039】
合成例2(ペースト塩化ビニル樹脂(b)の合成)
トリアリルイソシアヌレートの添加量を0.8gとした以外は、合成例1と同様の方法によりペースト塩化ビニル樹脂(b)を得た。
【0040】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(b)は、平均粒径1.07μmであり、THF不溶ゲル分は42重量%であった。
【0041】
合成例3(ペースト塩化ビニル樹脂(c)の合成)
2.5l重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、調整例1により得られたシード粒子1を32g、調整例2により得られたシード粒子2を20g、5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液12g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液8gを仕込み、その後重合系を53℃に上げ重合反応を開始した。重合反応開始後から重合反応終了時まで0.1重量%アスコルビン酸水溶液80gを連続的に添加し、更に、重合反応開始1.5時間後より10時間後まで5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液80gを連続的に添加した。重合缶内の圧力が0.48MPaに低下した時点で重合反応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを得た。次いで、このペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を通してペースト塩化ビニル樹脂(c)を得た。
【0042】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(c)は、平均粒径1.12μmであり、平均重合度は1280であった。
【0043】
合成例4(ペースト塩化ビニル樹脂(d)の合成)
2.5l重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体750g、酢酸ビニル50g、調整例1により得られたシード粒子1を36g、調整例2により得られたシード粒子2を20g、5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液12g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液8gを仕込み、その後重合反応系を48℃に上げ重合反応を開始した。重合反応開始後から重合反応終了時まで0.1重量%アスコルビン酸水溶液80gを連続的に添加し、更に、重合反応開始1.5時間後より10時間後まで5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液80gを連続的に添加した。重合缶内の圧力が0.4MPaに低下した時点で重合反応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを得た。次いで、得られたペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を通してペースト塩化ビニル樹脂(d)を得た。
【0044】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(d)は、平均粒径0.98でμmあり、平均重合度は1580、酢酸ビニル含有量は4.8%であった。
【0045】
合成例5(ペースト塩化ビニル樹脂(e)の合成)
2.5l重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、調整例1により得られたシード粒子1を32g、調整例2により得られたシード粒子2を30g、5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液12g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液0.8gを仕込み、その後重合反応系を64℃に上げ重合反応を開始した。重合反応開始後から重合反応終了時まで0.1重量%アスコルビン酸水溶液15gを連続的に添加し、更に、重合反応開始1時間後より6時間後まで5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液80gを連続的に添加した。重合缶内の圧力が0.66MPaに低下した時点で重合反応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを得た。次いで、得られたペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を通してペースト塩化ビニル樹脂(e)を得た。
【0046】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(e)は、平均粒径1.15μmであり、平均重合度は855であった。
【0047】
合成例6(ペースト塩化ビニル樹脂(f)の合成)
2.5l重合缶内に脱イオン水500g、塩化ビニル単量体800g、調整例1により得られたシード粒子1を32g、調整例2により得られたシード粒子2を20g、5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液12g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液8gを仕込み、その後重合反応系を38℃に上げ重合反応を開始した。重合反応開始後から重合反応終了時まで0.1重量%アスコルビン酸水溶液160gを連続的に添加し、更に、重合反応開始1.5時間後より10時間後まで5%アルキルスルホコハク酸ナトリウム水溶液80gを連続的に添加した。重合缶内の圧力が0.28MPaに低下した時点で重合反応を停止し、未反応塩化ビニル単量体を回収し、ペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを得た。次いで、得られたペースト塩化ビニル樹脂ラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を通してペースト塩化ビニル樹脂(f)を得た。
【0048】
得られたペースト塩化ビニル樹脂(f)は、平均粒径1.01μmであり、平均重合度は2670であった。
【0049】
以下に、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂よりなる実施例、比較例で得られたペースト組成物及び成形品の評価方法を示す。
【0050】
〜艶消し性〜
グロスメーター(日本電色工業(株)製、商品名VGS−300A)を用いて、成形シートに入射角60°で照射された光の反射率を測定し、反射率を艶消し性の評価とした。
【0051】
反射率が小さいほど艶消しの度合いが大きい。
【0052】
〜成型体の表面状態〜
作製したシートの表面を、光学顕微鏡で75倍の倍率で表面で凸部を形成するTHF不溶ゲル分の集合状態を観察した。
【0053】
〜引張り強度〜
JIS K7113に規定されるプラスチックの引張り試験方法に準拠して、JIS−3号形試験片とした成形シートを引張り試験機(オリエンティック社製、商品名TENSIRON RTM−500)を用いて、引張り速度200m/minの条件にて測定を行った。
【0054】
実施例1
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例3で得られたペースト塩化ビニル樹脂(c)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(c)=90/10の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た。
【0055】
該ペースト加工用塩化ビニル樹脂60重量部に対し、ブレンディングレジン(ヴイテック社製、商品名75BX)40重量部、ジ−(2−エチルヘキシル)フタレート50重量部、バリウム−亜鉛系安定剤(旭電化工業(株)製、商品名AC319)3重量部、エポキシ化大豆油2重量部をディゾルバーミキサーにて混練後、2×103Pa以下で30分間減圧脱泡することによりペースト組成物を調製した。
【0056】
得られたペースト組成物を、ポリエステル系フィルム上にドクターナイフにて薄く塗布し、スモールオーブン(マチス社製)にて220℃で1分間加熱して厚さ0.35mmのシートに成形した後、該シートをポリエステル系フィルム上から剥がし、艶消し性、表面状態、引張り強度の試験に供した。その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図1に示す。
【0057】
得られたシートは、反射率が9.3%と非常に高い艶消し性を示すとともに、表面にざらつき感のない緻密感の高い表面を形成していた。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が細かく分散されている様子が観察された。
【0058】
また、引張り強度は145kg/cm2を示し、高いものであった。
【0059】
実施例2
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例3で得られたペースト塩化ビニル樹脂(c)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(c)=80/20の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0060】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図2に示す。
【0061】
得られたシートは、反射率が10.4%と高い艶消し性を示すとともに、表面にざらつき感のない緻密感の高い表面を形成していた。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が細かく分散されている様子が観察された。
【0062】
また、引張り強度は153kg/cm2を示し、高いものであった。
【0063】
実施例3
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例4で得られたペースト塩化ビニル樹脂(d)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(d)=90/10の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0064】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図3に示す。
【0065】
得られたシートは、反射率が8.7%と非常に高い艶消し性を示すとともに、表面にざらつき感のない緻密感の高い表面を形成していた。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が細かく分散されている様子が観察された。
【0066】
また、引張り強度は148kg/cm2を示し、高いものであった。
【0067】
比較例1
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)のみを用いた以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0068】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図4に示す。
【0069】
得られたシートは、反射率が8.2%と非常に高い艶消し性を示したが、表面にざらつき感が残り粗い表面しか得られなかった。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が集塊化している様子が観察された。
【0070】
また、引張り強度は128kg/cm2と低いものであった。
【0071】
比較例2
合成例2で得られたペースト塩化ビニル樹脂(b)及び合成例3で得られたペースト塩化ビニル樹脂(c)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(b)/ペースト塩化ビニル樹脂(c)=90/10の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0072】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図5に示す。
【0073】
得られたシートは、反射率が28.3%と高く艶消し性に劣るものであり、表面も全体的に凸凹感が薄れ平坦な印象が強くなった。光学顕微鏡による表面観察では、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が見分けにくくなっていた。
【0074】
引張り強度は198kg/cm2であった。
【0075】
比較例3
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例5で得られたペースト塩化ビニル樹脂(e)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(e)=90/10の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0076】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図6に示す。
【0077】
得られたシートは、反射率が9.2%と高く艶消し性を示すとともに、表面にざらつき感のない緻密感の高い表面を形成していた。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が細かく分散されている様子が観察された。
【0078】
しかし、引張り強度は132kg/cm2と低いものであった。
【0079】
比較例4
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例6で得られたペースト塩化ビニル樹脂(f)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(f)=90/10の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0080】
その評価結果を表1に示す。また、光学顕微鏡による表面観察結果を図7に示す。
【0081】
得られたシートは、反射率が8.3%と高く艶消し性を示したが、表面にざらつき感が残り粗い表面を形成していた。光学顕微鏡による表面観察の結果、凸凹を形成するTHF不溶ゲル分が集塊化している様子が観察された。
【0082】
また、引張り強度は157kg/cm2であった。
【0083】
比較例5
合成例1で得られたペースト塩化ビニル樹脂(a)及び合成例3で得られたペースト塩化ビニル樹脂(c)を、重量比でペースト塩化ビニル樹脂(a)/ペースト塩化ビニル樹脂(c)=60/40の割合で混合し、ペースト加工用塩化ビニル樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価を行った。
【0084】
その評価結果を表1に示す。
【0085】
得られたシートは、反射率が19.3%と艶消し性に劣るものであった。
【0086】
【表1】
【発明の効果】
本発明の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂より得られる成形品は、緻密な艶消し表面の形成と優れた機械的強度特性の両立を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 実施例1により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図2】 実施例2により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図3】 実施例3により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図4】 比較例1により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図5】 比較例2により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図6】 比較例3により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
【図7】 比較例4により得られたシートの光学顕微鏡写真である。
Claims (2)
- 一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmであり、テトラヒドロフラン不溶ゲル分を80重量%以上含有するペースト塩化ビニル系樹脂(A)及び一次粒子の平均粒径が0.5〜5μmであり、テトラヒドロフランに可溶で平均重合度が1200〜2500であるペースト塩化ビニル系樹脂(B)を、ペースト塩化ビニル系樹脂(A):ペースト塩化ビニル系樹脂(B)=70〜95:30〜5の重量割合で混合してなることを特徴とする艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂。
- 請求項1に記載の艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂に可塑剤、安定剤を配合してなることを特徴とする艶消し性ペースト組成物。
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