JP2947268B2 - ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物 - Google Patents
ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物Info
- Publication number
- JP2947268B2 JP2947268B2 JP13178798A JP13178798A JP2947268B2 JP 2947268 B2 JP2947268 B2 JP 2947268B2 JP 13178798 A JP13178798 A JP 13178798A JP 13178798 A JP13178798 A JP 13178798A JP 2947268 B2 JP2947268 B2 JP 2947268B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- vinyl chloride
- paste
- chloride resin
- weight
- polymerization
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
Description
樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物に関するもの
であり、さらに詳しくは、ペースト塩化ビニル系樹脂プ
ラスチゾル(以下、ペースト塩ビゾルという。)を調整
したさいの粘度安定性が良好であり、得られる成形品が
表面艶消し性に優れ、且つ、表面保護の為の優れた強度
を有するペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビ
ニル系樹脂組成物に関するものである。
塑剤、発泡剤、充填剤、その他の配合剤と共に混練する
ことにより、ペースト塩ビゾルを調製し、コーティング
加工法、モールド加工法、スプレー加工法などの方法に
よって加工されている。例えば床材又は壁紙などは、基
材上にペースト塩ビゾルを塗布し加熱成形するコーティ
ング加工法により加工されており、生産性の高さや意匠
性の広さから需要が増大している。また、床材において
は、前記コーティング加工法によって基材上に発泡層及
び表面保護層を有する成形品が得られる。そして、従来
から、床材の表面保護層に対しては艶消し表面を有する
成形品が求められてきており、これまで艶消し表面を実
現するための方法としていくつかの提案がなされてい
る。
は、プラスチゾル用樹脂としてテトラヒドロフランに不
溶性のゲル分を多く含有する樹脂を用いる方法が提案さ
れている。また、特開平8−259761号公報には、
プラスチゾル用樹脂として、粒径が小さく、テトラヒド
ロフランに可溶な成分のみからなる樹脂をブレンドする
方法が提案されている。
58858号公報に記載の方法によるとペースト塩ビゾ
ルの粘度安定性及び艶消し性は良好であるが、不溶性の
ゲル分が含有する為、成形品のゲル化が不十分になりや
すく、成形品の機械的強度が小さいという欠点を有する
ものである。また、特開平8−259761号公報に記
載の方法では、ペースト塩ビゾルの粘度が高くなり、粘
度安定性が低下するという問題を有するものであった。
製したさいの粘度安定性が良好であり、艶消し性に優
れ、十分な機械的強度を有する成形品を与えるペースト
塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物
を提供することにある。
を解決すべく鋭意研究を重ねた結果、特定のペースト用
塩化ビニル樹脂及び特定のペースト用塩化ビニル系共重
合樹脂よりなるペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト
塩化ビニル系樹脂組成物がペースト塩ビゾルを調製した
際の粘度安定性が良好であり、それよりなる成形品が艶
消し性に優れ、十分な機械的強度を有することを見出し
本発明を完成するに至った。
μmの粒子が70重量%以上、テトラヒドロフラン不溶
部が5〜60重量%、かつ、テトラヒドロフラン可溶部
の平均重合度が1500以上であるペースト用塩化ビニ
ル樹脂(A)及び粒子径0.5〜10μmの粒子が70
重量%以上、ゲル化溶融開始温度が90℃以下である塩
化ビニル単量体とエステル結合を有する単量体からなる
ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)をペースト用
塩化ビニル樹脂(A):ペースト用塩化ビニル系共重合
樹脂(B)=70〜95:30〜5の重量割合で配合し
てなることを特徴とするペースト塩化ビニル系樹脂、及
び、該ペースト塩化ビニル系樹脂100重量部に対し
て、可塑剤(D)を30〜180重量部配合してなるこ
とを特徴とするペースト塩化ビニル系樹脂組成物に関す
るものである。
ビニル樹脂(A)は、粒子径0.5〜10μmの粒子が
70重量%以上、テトラヒドロフラン不溶部が5〜60
重量%、かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度
が1500以上であるペースト用塩化ビニル樹脂である
本発明において用いられるペースト用塩化ビニル樹脂
(A)は、粒子径0.5〜10μmの粒子が70重量%
以上、好ましくは85重量%以上を有するものである。
ここで、粒子径0.5〜10μmの粒子が70重量%未
満である場合、つまり粒子径の主要成分が10μmを超
える場合は、ペースト塩化ビニル系樹脂より得られるペ
ースト塩ビゾルの形成が困難となる。一方、粒子径の主
要成分が0.5μmより小さい場合、ペースト塩化ビニ
ル系樹脂より得られるペースト塩ビゾルの粘度が高くな
り、得られる成形品の艶消し性も低下する。また、本発
明でいうペースト塩化ビニル樹脂の粒子径分布は、レー
ザー回折/散乱式粒度分布測定装置(堀場製作所製、商
品名LA−700)を用い、屈折率1.3の条件にて2
回測定を行い、その平均値を求めたものである。
ビニル樹脂(A)は、テトラヒドロフラン不溶分が5〜
60重量%、かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重
合度が1500以上である。ここで、テトラヒドロフラ
ン不溶部の割合は、ペースト用塩化ビニル樹脂(A)1
gにテトラヒドロフラン50ccを加え、60℃で24
時間攪拌した後、4000rpmで60分間の遠心力に
て沈降分離させ、40℃にて、真空乾燥して求めたテト
ラヒドロフラン不溶部の重量のペースト用塩化ビニル樹
脂(A)の重量に対する割合として求めた。また、テト
ラヒドロフラン可溶部の平均重合度は、上記の沈降分離
後のテトラヒドロフラン溶液からメタノールを用いて再
沈し、ペースト用塩化ビニル樹脂(A)のテトラヒドロ
フラン可溶部を回収しJIS−K−6721に規定され
る測定法を準拠して測定を行った。ペースト用塩化ビニ
ル樹脂(A)のテトラヒドロフラン不溶部が5重量%未
満である場合、ペースト塩ビゾルを調製した際の粘度安
定性が低下する。一方、テトラヒドロフラン不溶部が6
0重量%を超える場合、得られる成形品の機械的強度が
低下する。また、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合
度が1500未満の場合、ペースト塩化ビニル系樹脂よ
り得られる成形品の機械的強度が低下する。
ビニル樹脂(A)は、粒子径0.5〜10μmの粒子が
70重量%以上、テトラヒドロフラン不溶部が5〜60
重量%、かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度
が1500以上であるペースト用塩化ビニル樹脂であれ
ばいかなる方法により得られたものでも用いることがで
き、例えば塩化ビニル単量体等の単量体、界面活性剤、
必要に応じて高級アルコール等の乳化補助剤、油溶性重
合開始剤を脱イオン水に添加しホモジナイザー等で混合
分散した後、緩やかな攪拌下で重合を行うミクロ懸濁重
合法;ミクロ懸濁重合法で得られた油溶性重合開始剤を
含有するシードを用いて重合を行うシードミクロ懸濁重
合法;塩化ビニル単量体等の単量体を脱イオン水、界面
活性剤、水溶性重合開始剤と共に緩やかな攪拌下で重合
を行う乳化重合法で得られた粒子等をシードとして用い
て乳化重合を行うシード乳化重合法により製造されたペ
ースト用塩化ビニル系樹脂ラテックスから、噴霧乾燥、
粉砕等によりペースト用塩化ビニル系樹脂を粒子として
回収することができる。そして、特にシードミクロ懸濁
重合法により得られるペースト用塩化ビニル樹脂が適し
ている。
(A)として用いられる粒子径0.5〜10μmの粒子
が70重量%以上、テトラヒドロフラン不溶部が5〜6
0重量%、かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合
度が1500以上のペースト用塩化ビニル樹脂を得るに
は、例えば塩化ビニル単量体とエチレン性二重結合を分
子内に2個以上有する多官能性単量体とを、ミクロ懸濁
重合、シードミクロ懸濁重合またはシード乳化重合する
ことにより得ることができる。そして、エチレン性二重
結合を分子内に2個以上有する多官能性単量体として
は、例えばトリアリルシアヌレート、トリアリルイソシ
アヌレート、トリアリルトリメリテート、エチレングリ
コールジビニルエーテル、ジアリルエーテル、n−ブタ
ンジオールビニルエーテルなどのジビニルエーテル類;
エチレングリコールジメタクリレート、トリエチレング
リコールジメタクリレート、トリメチロールプロパント
リメタクリレート、トリメチロールエタントリメタクリ
レートなどの多価アルコール及びメタクリル酸誘導体よ
りなるエステル類;ジアリルフタレート、ジアリルイソ
フタレート、ジアリルテレフタレート、ジアリルマレー
ト、ジアリルアジペート、ジアリルセパケートなどの飽
和又は不飽和二塩基酸のジアリルエステル類;ビスメタ
クリロイルオキシエチレンフタレート、1,3,5−ト
リアクリロイルヘキサアハイドロトリアジンなどが挙げ
られ、これらの多官能性単量体は1種又は2種以上を併
用して用いてもよい。
溶性重合開始剤としては、塩化ビニル単量体に溶解し、
ペースト用塩化ビニル樹脂を得るための重合温度におい
て適当な半減期を有するものであれば特に制限はなく、
例えば2,4−ジクロロベンゾイルパーオキサイド、デ
カノイルパーオキサイド、ラウロイルパーオキサイドな
どのジアシルパーオキサイド類;ジ−2−エチルヘキシ
ルパーオキシジカーボネート、ジアリルパーオキシジカ
ーボネートなどのパーオキシカーボネート類;t−ブチ
ルペルオキシビバレート、t−ブチルペルオキシネオデ
カノエートなどのパーオキシエステル類;アセチルシク
ロヘキシルスルホニルパーオキサイド、ジサクシニック
アシッドパーオキサイドなどの有機過酸化物;2,2´
−アゾビス−2−メチルブチロニトリル、2,2´−ア
ゾビス−2−メチルバレロニトリルなどのアゾ化合物な
どを使用することができる。これらの重合開始剤は、1
種または2種以上を組み合わせて使用することができ、
その使用量は、重合温度などにより異なるが、一般に仕
込み塩化ビニル単量体に対して0.001〜5重量部の
範囲である。上記重合法において使用する水溶性重合開
始剤としては、例えば過硫酸カリウム、過酸化水素、過
硫酸アンモニウムなどを使用することができ、その使用
量は、一般に仕込み塩化ビニル単量体に対して0.00
5〜1重量部の範囲である。
ルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハク酸ナ
トリウムなどのスルホコハク酸エステル塩類;ラウリル
硫酸ナトリウム、ミリスチル硫酸ナトリウムなどのアル
キル硫酸エステル塩類;ドデシルベンゼンスルホン酸ナ
トリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カリウムなどの
アルキルアリルスルホン酸塩類;ラウリン酸アンモニウ
ム、ステアリン酸カリウムなどの脂肪酸塩類;ポリオキ
シエチレンアルキル硫酸エステル塩類、ポリオキシエチ
レンアルキルアリール硫酸エステル塩類などのアニオン
性界面活性剤類;ソルビタンモノオレート、ポリオキシ
エチレンソルビタンモノステアレートなどのソルビタン
エステル類;ポリオキシエチレンアルキルエーテル類、
ポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル類などの
ノニオン性界面活性剤類;セチルピリジニウムクロリ
ド、セチルトリメチルアンモニウムプロミドなどのカチ
オン性界面活性剤などがあげられ、これらの界面活性剤
は、1種または2種以上を組み合わせて使用することが
でき、その使用量は、重合温度などにより異なるが、一
般に仕込み塩化ビニル単量体に対して0.05〜5重量
部の範囲である。
ビニル系共重合樹脂(B)は、粒子径0.5〜10μm
の粒子が70重量%以上、ゲル化溶融開始温度が90℃
以下である塩化ビニル単量体とエステル結合を有する単
量体からなるペースト用塩化ビニル系共重合樹脂であ
る。
ビニル系共重合樹脂(B)は、そのゲル化溶融開始温度
が90℃以下というゲル化溶融特性を優れたものとする
ために塩化ビニル単量体とエステル結合を有する単量体
を共重合してなるペースト用塩化ビニル系共重合樹脂で
あり、エステル結合を有する単量体としては、例えばマ
レイン酸モノメチル、マレイン酸ジエチル、マレイン酸
モノブチル、マレイン酸−ジ−2−ヒドロキシエチル、
イタコン酸ジメチル、メタクリル酸メチル、メタクリル
酸エチル、メタクリル酸ラウリル、メタクリル酸−2−
ヒドロキシプロピル、アクリル酸メチル、アクリル酸エ
チル、アクリル酸ラウリル、アクリル酸−2−ヒドロキ
シプロピルなどの不飽和カルボン酸エステル;酢酸ビニ
ル、プロピオン酸ビニルなどのカルボン酸ビニルエステ
ルなどがあげられる。そして、エステル結合を有する単
量体のペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)におけ
る含有量はゲル化溶融特性に優れ、得られるペースト塩
ビゾルの粘度安定性が優れることから3〜10重量%が
好ましい。そして、本発明でいうゲル化溶融開始温度と
は、ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)100g
を可塑剤60g、熱安定剤3gに加えて混練したペース
ト塩ビゾルをトルクレオメーター(Haake Buc
kier社製 商品名Rheocord System
40)により、所定条件下において混練して得られる
混練トルクvs.樹脂温度曲線の立ち上がり部分をトル
クに直線で外挿して求められる温度である。ここで、ペ
ースト用塩化ビニル系共重合樹脂のゲル化溶融開始温度
が90℃を超える場合、ペースト用塩化ビニル系樹脂よ
り得られる成形品に十分な艶消し性が得られない。
ビニル系共重合樹脂(B)は、粒子径0.5〜10μm
の粒子が70重量%以上、好ましくは85重量%以上を
有するものである。ここで、粒子径0.5〜10μmの
粒子が70重量%未満である場合、つまり粒子径の主要
成分が10μmを超える場合は、ペースト用塩化ビニル
系樹脂より得られるペースト塩ビゾルの形成が困難とな
る。一方、粒子径の主要成分が0.5μmより小さい場
合、ペースト用塩化ビニル系樹脂より得られるペースト
塩ビゾルの粘度が高くなり、得られる成形品の艶消し性
が低下する。
ビニル系共重合樹脂(B)は、前記ペースト用塩化ビニ
ル系樹脂(A)において例示したミクロ懸濁重合法、シ
ードミクロ懸濁重合法又はシード乳化重合法によって、
前記において例示した重合開始剤、界面活性剤を用いて
製造されるペースト用塩化ビニル系樹脂ラテックスか
ら、噴霧乾燥、粉砕等によりペースト用塩化ビニル系共
重合樹脂を粒子として回収することができる。
ビニル系共重合樹脂(B)は、ペースト塩ビゾルを調製
した際に、ペースト用塩化ビニル樹脂(A)よりもゲル
化溶融が早いことから、ペースト用塩化ビニル樹脂
(A)よりも早く可塑剤を浸透してゲル化すると共に、
ペースト用塩化ビニル樹脂(A)のゲル化溶融を遅らせ
る為、得られる成形品の表面強度の発現に寄与し、また
艶消し性の発現に大きく寄与するものである。
(A)とペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)の配
合割合は、重量割合でペースト用塩化ビニル樹脂
(A):ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)=7
0〜95:30〜5である。ここで、ペースト用塩化ビ
ニル樹脂(A)の配合割合が70未満である場合、得ら
れる成形品の艶消し性、機械的強度が低下する。一方、
ペースト用塩化ビニル樹脂(A)の配合割合が95を超
える場合も、得られる成形品の艶消し性が低下する。
製した際により低粘度化が達成できるとともに艶消し表
面を有する成形品を得ることができることから、ペース
ト用塩化ビニル樹脂(A)とペースト用塩化ビニル系共
重合樹脂(B)の合計量100重量部に対して、懸濁重
合によって製造される平均粒子径20〜70μmを有す
る塩化ビニル系樹脂(C)を30〜70重量部配合して
なることが好ましい。
形品の成形加工性に優れ、得られる成形品が艶消し性に
優れ、成形品の触感がよいことから本発明のペースト塩
化ビニル系樹脂100重量部に対し、可塑剤(D)を3
0〜180重量部配合してなるペースト塩化ビニル系樹
脂組成物とすることが好ましい。
はなく、従来ペースト塩ビゾルの可塑剤として慣用され
ているもの、例えばジ−n−ブチルアジペート、ジ−
(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルアジ
ペートなどのアジピン酸誘導体;ジ−(2−エチルヘキ
シル)アゼレート、ジイソオクチルアゼレートなどのア
ゼライン酸誘導体;ジ−n−ブチルセバケート、ジ−
(2−エチルヘキシル)セバケートなどのセバシン酸誘
導体;ジ−n−ブチルマレート、ジ−(2−エチルヘキ
シル)マレートなどのマレイン酸誘導体;ジメチルフタ
レート、ジエチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソ
ブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジノニルフ
タレート、ジウンデシルフタレート、ジトリデシルフタ
レート、ジベンジルフタレート、ブチルベンジルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレートなどのフタル酸誘導
体;ジメチルイソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)イソフタレートなどのイソフタル酸誘導体;ジ−
(2−エチルヘキシル)テトラヒドロフタレート、ジ−
n−オクチルテトラヒドロフタレートなどのテトラヒド
ロフタル酸誘導体;ジ−n−ブチルフマレート、ジ−
(2−エチルヘキシル)フマレートなどのフマル酸誘導
体;トリイソオクチルトリメリテート、トリ−(2−エ
チルヘキシル)トリメリテートなどのトリメリット酸誘
導体;テトラ−(2−エチルヘキシル)ピロメリテー
ト、テトラ−n−オクチルピロメリテートなどのピロメ
リット酸誘導体;アセチルトリエチルシトレート、アセ
チルトリ−(2−エチルヘキシル)シトレートなどのク
エン酸誘導体;モノメチルイタコネート、ジメチルイタ
コネート、ジ− (2−エチルヘキシル)イタコネート
などのイタコン酸誘導体;ブチルオレエート、グリセリ
ルモノオレエートなどのオレイン酸誘導体;メチルアセ
チルリシノレート、ブチルアセチルリシノレートなどの
リシノール酸誘導体;n−ブチルステアレート、グリセ
リンモノステアレートなどのステアリン酸誘導体;ジエ
チレングリコールモノラウレート、ジエチレングリコー
ルジペラルゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エス
テルなどのその他の脂肪酸誘導体;トリエチルホスフェ
ート、トリブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘ
キシル)ホスフェート、トリキシレニルホスフェート、
トリス(クロロエチル)ホスフェートなどのリン酸誘導
体;ジエチレングリコールジベンゾエート、トリエチレ
ングリコールジベンゾエート、トリエチレングリコール
ジ−(2−エチルヘキサノエート)などのグリコール誘
導体;グリコールモノアセテート、グリセロールトリア
セテートなどのグリセリン誘導体;エポキシ化大豆油、
エポキシブチルステアレート、エポキシ化オレイン酸オ
クチルなどのエポキシ誘導体;アジピン酸系ポリエステ
ル、フタル酸系ポリエステルなどのポリエステル系可塑
剤;部分水添ターフェニル;接着性可塑剤;ジアリルフ
タレート、アクリル系モノマーやオリゴマーなどの重合
性可塑剤などがあげられる。そして、これらの可塑剤
は、1種または2種以上を組み合わせて使用することが
できる。
脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物には、従来ペー
スト塩ビゾルに慣用されている他の添加剤成分として、
例えば熱安定剤、充填剤、発泡剤、発泡促進剤、希釈
剤、酸化防止剤、その他樹脂などを含有させることがで
き、熱安定剤としては、例えばエポキシ系安定剤;バリ
ウム系安定剤;カルシウム系安定剤;スズ系安定剤;亜
鉛系安定剤があげられ、これらから選択される少なくと
も一種以上を併用することができる。また、市販のカル
シウム−亜鉛系;バリウム−亜鉛系等の複合安定剤を使
用することもできる。また、エポキシ系安定剤は可塑剤
として使用されるエポキシ化大豆油であってもよい。こ
れらはペースト塩化ビニル系樹脂100重量部当たり
0.5〜5重量部使用される。充填剤としては、例えば
炭酸カルシウム、アスベスト、シリカ、ケイ砂、石灰
石、セッコウなどがあげられる。発泡剤としては、例え
ばアゾビスホルムアミドなどのアゾ系発泡剤;ベンゼン
スルホヒドラジドなどがあげられる。発泡促進剤として
は、例えば酸化亜鉛、ステアリン酸亜鉛、ステアリン酸
バリウムなどがあげられる。希釈剤としては、例えばミ
ネラルスピリット、キシレン、酢酸ブチル、ソルベント
ナフサなどの溶剤があげられる。酸化防止剤としてはフ
ェノール系酸化防止剤があげられる。
説明するが、本発明はこれらの実施例によりなんら限定
されるものではない。
(a)の合成) 2.5Lオートクレーブ中に重合開始前に脱イオン水5
00g、塩化ビニル単量体800g、トリアリルイソシ
アヌレート0.8g、ラウロイルパーオキサイドを2重
量%含有させた平均重合度1700のシード粒子を11
0g、乳化重合により得られた平均重合度1000のシ
ード粒子を70g、0.1重量%硫酸第一鉄水溶液8
g、界面活性剤を仕込み、反応混合物の温度を42℃に
上げると共に、0.1重量%アスコルビン酸水溶液16
0gを重合終了まで連続的に添加した。更に重合開始
1.5時間後より10時間後まで界面活性剤を連続的に
添加した。重合前及び重合中の界面活性剤はスルホコハ
ク酸エステル塩類を使用した。重合温度が42℃におけ
る塩化ビニル飽和蒸気圧から2.1Kg/cm2降下し
た時に重合を停止し、重合終了後に未反応の塩化ビニル
単量体を回収し、塩化ビニル重合体ラテックスを得た。
次いで、このラテックスを回転円盤式噴霧乾燥機により
乾燥し、粉砕機を通してペースト用塩化ビニル樹脂
(a)を得た。
は平均粒子径0.96μmで0.5〜10μmの粒子径
の粒子は74重量%であった。また、ペースト用塩化ビ
ニル樹脂(a)のテトラヒドロフラン不溶部は45重量
%であり、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度は2
000であった。
樹脂(b)の合成) 2.5Lオートクレーブ中に重合開始前に脱イオン水5
00g、塩化ビニル単量体800g、酢酸ビニル単量体
90g、ラウロイルパーオキサイドを2重量%含有させ
た平均重合度1700のシード粒子を75g、0.1重
量%硫酸第一鉄水溶液4g、界面活性剤を仕込み、反応
混合物の温度を53℃に上げると共に、0.1重量%ア
スコルビン酸水溶液130gを重合終了まで連続的に添
加した。更に重合開始1.5時間後より7.5時間後ま
で界面活性剤を連続的に添加した。重合前及び重合中の
界面活性剤はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを
使用した。重合温度が53℃における塩化ビニル飽和蒸
気圧から2.8Kg/cm2降下した時に重合を停止
し、重合終了後に未反応の塩化ビニル単量体を回収し、
塩化ビニル重合体ラテックスを得た。次いで、このラテ
ックスを回転円盤式噴霧乾燥機により乾燥し、粉砕機を
通してペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(b)を得
た。
脂(b)は平均粒子径1.34μmで0.5〜10μm
の粒子径の粒子は88重量%であった。また、ペースト
用塩化ビニル系共重合樹脂(b)の平均重合度は115
0であり、ゲル化溶融開始温度は82℃であった。
(c)の合成) トリアリルイソシアヌレートを2.4g添加した以外
は、合成例1と同様にしてペースト用塩化ビニル樹脂
(c)を得た。
は平均粒子径1.03μmで0.5〜10μmの粒子径
の粒子は82重量%であった。また、ペースト用塩化ビ
ニル樹脂(c)のテトラヒドロフラン不溶部は78%で
あり、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度は830
であった。
(d)の合成) トリアリルイソシアヌレートを用いなかった以外は、合
成例1と同様にしてペースト用塩化ビニル樹脂(d)を
得た。
は平均粒子径1.19μmで0.5〜10μmの粒子径
の粒子は85重量%であった。また、ペースト用塩化ビ
ニル樹脂(d)はテトラヒドロフラン可溶であり、平均
重合度は2100であった。
樹脂(e)の合成) 2.5Lオートクレーブ中に重合開始前に脱イオン水8
00g、塩化ビニル単量体570g、酢酸ビニル単量体
30g、3重量%過硫酸カリウム水溶液5.4g、10
重量%ラウリン酸カリウム水溶液32gを仕込み、反応
混合物の温度を54℃に上げると共に、0.08重量%
メタ重亜硫酸カリウム水溶液150gを重合終了まで連
続的に添加した。更に重合開始3.5時間後より10時
間後まで界面活性剤を連続的に添加した。重合温度が5
4℃における塩化ビニル飽和蒸気圧から2.9Kg/c
m2降下した時に重合を停止し、重合終了後に未反応の
塩化ビニル単量体を回収し、界面活性剤を添加し、塩化
ビニル重合体ラテックスを得た。重合中及び重合後の界
面活性剤はドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウムを使
用した。次いで、このラテックスを回転円盤式噴霧乾燥
機により乾燥し、粉砕機を通してペースト用塩化ビニル
系共重合樹脂(e)を得た。
(e)は平均粒子径0.198μmで0.5μm未満の
粒子径の粒子は100重量%であった。また、ペースト
用塩化ビニル系共重合樹脂(e)の平均重合度は110
0であり、ゲル化溶融開始温度は86℃であった。
(f)の合成) 酢酸ビニル単量体を用いなかった以外は、合成例5と同
様の方法によりペースト用塩化ビニル樹脂(f)を得
た。
は平均粒子径0.150μmで0.5μm未満の粒子径
の粒子が100重量%であった。また、ペースト用塩化
ビニル樹脂(f)の平均重合度は1000であった。
(g)の合成) 重合温度を48℃とし、トリアリルイソシアヌレートを
1.6g添加した以外は、合成例1と同様にしてペース
ト用塩化ビニル樹脂(g)を得た。
は平均粒子径1.035μmで0.5〜10μmの粒子
径の粒子は80重量%であった。また、ペースト用塩化
ビニル樹脂(g)のテトラヒドロフラン不溶部は55重
量%であり、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度は
1050であった。
(h)の合成) 重合温度を45℃とした以外は、合成例1と同様にして
ペースト用塩化ビニル樹脂(h)を得た。
は平均粒子径1.045μmで0.5〜10μmの粒子
径の粒子は85重量%であった。また、ペースト用塩化
ビニル樹脂(h)のテトラヒドロフラン不溶部は35重
量%であり、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度は
1800であった。
樹脂(i)の合成) 酢酸ビニルを8gとした以外は、合成例2と同様にして
ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(i)を得た。
脂(i)は平均粒子径1.262μmで0.5〜10μ
mの粒子径の粒子は83重量%であった。また、ペース
ト用塩化ビニル系共重合樹脂(i)の平均重合度は11
00であり、ゲル化溶融開始温度は95℃であった。
合樹脂(j)の合成) 重合温度を45℃とし、酢酸ビニルを48gとした以外
は、合成例2と同様にしてペースト塩化ビニル系共重合
樹脂(j)を得た。
(j)は平均粒子径1.350μmで0.5〜10μm
の粒子径の粒子は85重量%であった。また、ペースト
用塩化ビニル系共重合樹脂(j)の平均重合度は160
0であり、ゲル化溶融開始温度は85℃であった。
スト塩化ビニル系樹脂組成物の評価方法を示す。
計 BH型)を用いて、得られたペースト塩化ビニル系
樹脂組成物を内径60mm、深さ80mmの円筒中に採
取し、25℃の恒温室に2時間放置した後、ローターを
所定の位置まで浸せきさせ、ローター5回転後の指示値
を読み取り、所定の換算率を乗じて2時間経時後の初期
粘度値を求めた。さらに7日後も同様の操作で測定を行
い、7日間経時後の粘度値を求めた。そして、これらの
値から以下のように粘度安定性を求めた。
(2時間経時後の初期粘度値) 〜艶消し性、引張り強さ測定用サンプル調製〜 得られたペースト塩化ビニル系樹脂組成物をポリエステ
ル系フィルム上にドクターナイフを用いて薄く塗布し、
スモールオーブン(マチス社製)にて180℃で2分間
加熱して成形シートを得た。成形シートの厚みは0.5
mmに調整した。得られた成形シートをポリエステル系
フィルム上からはがし、表面の艶消し性、引張り強さ測
定用サンプルを調製した。
0A)を用いて、成形シートに入射角60℃で照射され
た光の反射率を測定した。反射率が小さいほど艶消しの
度合いが大きい。
り試験方法に準拠して、TENSIRON RTM−5
00(オリエンテック社製)を用いて、JIS−3号形
試験片とした成形シートを引張り速度200mm/mi
nにおいて測定を行った。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た。
に対し、可塑剤としてジ−n−オクチルフタレート50
重量部、熱安定剤(旭電化(株)製、商品名AC−11
8)3重量部を混合・攪拌後、−700mmHg〜−7
60mmHgで、30分間減圧脱泡することにより、ペ
ースト塩ビゾルを調製した。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を70/30(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹脂
(b)及び市販の塩化ビニル系樹脂(A)(三菱化学
製、商品名75BX;粒径29μm、平均重合度100
0)を48/12/40(重量比)で混合し、ペースト
塩化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法
により評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を90/10(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
び合成例10で得られたペースト用塩化ビニル系共重合
樹脂(j)を80/20(重量比)で混合し、ペースト
塩化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法
により評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹脂
(b)及び市販の塩化ビニル系樹脂(A)(三菱化学
製、商品名75BX;粒径29μm、平均重合度100
0)を56/14/30(重量比)で混合し、ペースト
塩化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法
により評価を行った。
の評価結果を表1に示す。
は、粘度安定性に優れ、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性及び機械的強度に優れるも
のであった。
び合成例6で得られたペースト用塩化ビニル系樹脂
(f)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩化
ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法によ
り評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
は、粘度安定性に劣るものであった。
用いた以外は、実施例1と同様の方法により評価を行っ
た。
の評価結果を表2に示す。
形品は、艶消し性に劣るものであった。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を60/40(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
は、粘度安定性に劣り、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性に劣るものであった。
(b)及び合成例4で得られたペースト用塩化ビニル系
樹脂(d)を20/80(重量比)で混合し、ペースト
塩化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法
により評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
は、粘度安定性に劣り、ペースト塩化ビニル系樹脂より
得られた成形品は、艶消し性に劣るものであった。
び合成例5で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(e)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
は、粘度安定性に劣るものであった。
(b)及び合成例3で得られたペースト用塩化ビニル樹
脂(c)を20/80(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
形品は、機械的強度に劣るものであった。
び市販の塩化ビニル系樹脂(A)(三菱化学(株)製、
商品名75BX;粒径29μm、平均重合度1000)
を60/40(重量比)で混合し、ペースト塩化ビニル
系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価
を行った。
の評価結果を表2に示す。
形品は、艶消し性に劣るものであった。
合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹脂
(b)及び市販の塩化ビニル系樹脂(A)(三菱化学
(株)製、商品名75BX;粒径29μm、平均重合度
1000)を36/24/40(重量比)で混合し、ペ
ースト塩化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様
の方法により評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
形品は、艶消し性に劣るものであった。
び合成例9で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(i)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
形品は、艶消し性に劣るものであった。
び合成例2で得られたペースト用塩化ビニル系共重合樹
脂(b)を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩
化ビニル系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法に
より評価を行った。
の評価結果を表2に示す。
形品は、機械的強度及び艶消し性に劣るものであった。
び合成例6で得られたペースト用塩化ビニル樹脂(f)
を80/20(重量比)で混合し、ペースト塩化ビニル
系樹脂を得た以外は、実施例1と同様の方法により評価
を行った。
の評価結果を表2に示す。
は、粘度安定性に劣るものであった。
ペースト塩化ビニル系樹脂組成物は、加工する際の粘度
安定性に優れ、得られる成形品は表面艶消し性、表面強
度に優れることから、その工業的価値はきわめて高いも
のである。
Claims (3)
- 【請求項1】粒子径0.5〜10μmの粒子が70重量
%以上、テトラヒドロフラン不溶部が5〜60重量%、
かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度が150
0以上であるペースト用塩化ビニル樹脂(A)及び粒子
径0.5〜10μmの粒子が70重量%以上、ゲル化溶
融開始温度が90℃以下である塩化ビニル単量体とエス
テル結合を有する単量体からなるペースト用塩化ビニル
系共重合樹脂(B)をペースト用塩化ビニル樹脂
(A):ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)=7
0〜95:30〜5の重量割合で配合してなることを特
徴とするペースト塩化ビニル系樹脂。 - 【請求項2】粒子径0.5〜10μmの粒子が70重量
%以上、テトラヒドロフラン不溶部が5〜60重量%、
かつ、テトラヒドロフラン可溶部の平均重合度が150
0以上であるペースト用塩化ビニル樹脂(A)及び粒子
径0.5〜10μmの粒子が70重量%以上、ゲル化溶
融開始温度が90℃以下である塩化ビニル単量体とエス
テル結合を有する単量体からなるペースト用塩化ビニル
系共重合樹脂(B)をペースト用塩化ビニル樹脂
(A):ペースト用塩化ビニル系共重合樹脂(B)=7
0〜95:30〜5の重量割合で配合してなる合計量1
00重量部に対して、平均粒子径20〜70μmを有す
る塩化ビニル系樹脂(C)を30〜70重量部配合して
なることを特徴とする請求項1に記載のペースト塩化ビ
ニル系樹脂。 - 【請求項3】請求項1又は2のいずれかに記載のペース
ト塩化ビニル系樹脂100重量部に対して、可塑剤
(D)を30〜180重量部配合してなることを特徴と
するペースト塩化ビニル系樹脂組成物。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13178798A JP2947268B2 (ja) | 1997-05-16 | 1998-05-14 | ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物 |
Applications Claiming Priority (3)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP12713497 | 1997-05-16 | ||
JP9-127134 | 1997-05-16 | ||
JP13178798A JP2947268B2 (ja) | 1997-05-16 | 1998-05-14 | ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH1129677A JPH1129677A (ja) | 1999-02-02 |
JP2947268B2 true JP2947268B2 (ja) | 1999-09-13 |
Family
ID=26463149
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13178798A Expired - Fee Related JP2947268B2 (ja) | 1997-05-16 | 1998-05-14 | ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2947268B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2001115097A (ja) * | 1999-05-11 | 2001-04-24 | Tosoh Corp | 表面処理用添加剤およびそれよりなる表面処理用組成物、並びにその用途 |
JP4529320B2 (ja) * | 2001-07-02 | 2010-08-25 | 東ソー株式会社 | 艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物 |
JP4508161B2 (ja) * | 2006-06-09 | 2010-07-21 | 東ソー株式会社 | 床材用のペースト用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる床材用のペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 |
-
1998
- 1998-05-14 JP JP13178798A patent/JP2947268B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH1129677A (ja) | 1999-02-02 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JPH04216850A (ja) | 塩化ビニル系プラスチゾル組成物 | |
JP2947268B2 (ja) | ペースト塩化ビニル系樹脂及びペースト塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP3861374B2 (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなるペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP4036019B2 (ja) | 塩化ビニル系樹脂ラテックス、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂、その製造方法、ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物及び用途 | |
JP3218647B2 (ja) | 接着性プラスチゾル組成物及び該組成物を用いる金属板間のシーラント | |
JP4508161B2 (ja) | 床材用のペースト用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる床材用のペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
EP0042251B1 (en) | Vinyl chloride plastisol compositions, resins suitable for use therein, and shaped structures made therefrom | |
JPH069843A (ja) | 塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP4014775B2 (ja) | アクリル樹脂プラスチゾル組成物 | |
JP2533797B2 (ja) | ペ―スト分散液用塩化ビニル系重合体組成物の製造方法 | |
JPH06220280A (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物及びその製造方法 | |
JP2002138116A (ja) | (メタ)アクリレート系重合体混合物、その製造方法およびその成形品 | |
JP2001151969A (ja) | ゾル用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JP2917739B2 (ja) | スチレン系プラスチゾル組成物 | |
JP2003012882A (ja) | 艶消し性ペースト加工用塩化ビニル系樹脂及びそれよりなる艶消し性ペースト組成物 | |
JP7446098B2 (ja) | ペースト加工用塩化ビニル系樹脂組成物、並びにペースト加工用プラスチゾル及びその製造方法 | |
JP3407512B2 (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂の製造方法 | |
JP2001214022A (ja) | アクリル樹脂プラスチゾル | |
JPH02123147A (ja) | 塩化ビニル系重合体組成物 | |
JP5050304B2 (ja) | 艶消しペースト塩化ビニル系樹脂及びそれよりなるペースト組成物 | |
JP4319904B2 (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物、その製造方法及び用途 | |
JP4481483B2 (ja) | プラスチゾル用アクリル樹脂の製造方法 | |
JPH0977943A (ja) | ペースト用塩化ビニル系樹脂組成物 | |
JPH07304918A (ja) | 塩化ビニルペースト樹脂組成物 | |
JP3077302B2 (ja) | 接着性プラスチゾル組成物 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070702 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080702 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090702 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100702 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110702 Year of fee payment: 12 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120702 Year of fee payment: 13 |
|
FPAY | Renewal fee payment (prs date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130702 Year of fee payment: 14 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |