JP3218647B2 - 接着性プラスチゾル組成物及び該組成物を用いる金属板間のシーラント - Google Patents

接着性プラスチゾル組成物及び該組成物を用いる金属板間のシーラント

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JP3218647B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な接着性プラスチゾ
ル組成物、さらに詳しくは、空気中の水分や温水中に浸
漬された成型品の耐水接着強度の低下を防止し、例えば
自動車製造時における金属板間のシーラントや金属板表
面に対する塗料や、ガラス繊維用などに好適な無溶剤型
の接着性プラスチゾルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニル樹脂プラスチゾルは、可塑剤
中に、一次粒子の径が0.2〜3μmである微細な塩化
ビニル樹脂粉体を熱安定剤、充填剤、顔料、その他の配
合剤と共に混合分散して成る樹脂組成物であって、注型
成形、スラッシュ成形、回転成形などの型成形、ナイフ
コートやロールコートなどのスプレッドコート成形、あ
るいはスクリーン塗布成形などの成形法によって最終成
形品に加工され、特に接着性を有するプラスチゾルは、
例えば自動車製造時における金属板間のシーラントや金
属板表面に対する塗料などとして用いられる。このよう
な接着性塩化ビニル樹脂プラスチゾルに要求される性能
としては、例えば粘度の経時安定性が良好であること、
低温でゲル化接着が可能であること、接着強度が高いこ
となどが挙げられる。前記プラスチゾルには、塩化ビニ
ル系樹脂として、通常ポリ塩化ビニルもしくは塩化ビニ
ル−酢酸ビニル共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−マ
レイン酸共重合体、塩化ビニル−酢酸ビニル−ビニルア
ルコール共重合体などの塩化ビニル共重合体が用いられ
るが、接着強度を付与するために、従来ポリアミドやイ
ソシアネート化合物などの接着向上剤を、前記塩化ビニ
ル樹脂に添加する方法がよく行われている。しかしなが
ら、ポリアミドやイソシアネート化合物を添加する方法
や、塩化ビニル共重合体中のカルボキシル基の含有量を
増加させて接着性を向上させる方法は、接着性プラスチ
ゾルの製造時や接着性プラスチゾルを用いた成型品が湿
度の高い場所や温水中などにさらされた時に水分を吸収
もしくは吸着しやすく接着不良や成形時の発泡が激しく
なるなどの問題を生ずる。この対策として、酸化カルシ
ウムなどの無機吸水剤を添加する方法が一般的に行われ
るが、添加量に比例して物性が低下するため十分な添加
量を用いることができなかった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような事
情のもとで、耐水性に優れた接着強度の高い接着性プラ
スチゾル組成物を提供することを目的としてなされたも
のである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前記の好
ましい性質を有する接着性プラスチゾル組成物を開発す
べく鋭意研究を重ねた結果、特定の添加剤(配合剤)、
塩化ビニル樹脂、可塑剤、充填剤、接着付与剤を含有し
てなる組成物により、その目的を達成しうることを見い
出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至った。
すなわち本発明は、 (1)塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤30〜2
00重量部、充填剤0〜200重量部、接着付与剤0.
5〜6重量部及び高吸水性樹脂0.2〜5重量部からな
る無溶剤型の接着性プラスチゾル組成物、及び (2)第1項に記載された無溶剤型の接着性プラスチゾ
ル組成物からなる金属板間のシーラント、を提供するも
のである。
【0005】本発明組成物に用いる塩化ビニル系樹脂
は、例えば塩化ビニルホモ重合体や塩化ビニル単位を主
とする共重合体である。本発明組成物に用いることがで
きる共重合塩化ビニル樹脂の塩化ビニルと共重合される
単量体としては、例えばアクリル酸、メタクリル酸、エ
タクリル酸、マレイン酸、ケイ皮酸、無水マレイン酸、
フマール酸、イタコン酸、無水イタコン酸などの不飽和
モノカルボン酸、不飽和ジカルボン酸及びその酸無水
物、フマール酸モノアルキルエステル、イタコン酸モノ
アルキルエステルなどの不飽和ジカルボン酸モノアルキ
ルエステル、(メタ)アクリル酸のメチル、エチル、プ
ロピル、ブチル、オクチル、シクロヘキシル、ベンジル
エステルなどの不飽和モノカルボン酸エステル類、マレ
イン酸やフマール酸のジメチル、ジエチル、ジプロピ
ル、ジブチル、ジオクチル、ジシクロヘキシル、ジベン
ジルエステルなどの不飽和ジカルボンジエステル類、メ
チルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、プロピル
ビニルエーテルなどのビニルエーテル類、エチレン、プ
ロピレン、ブテン−1、ペンテン−1などのオレフィン
類、スチレンやα−メチルスチレンなどの芳香族モノビ
ニル化合物、アクリロニトリルやメタクリロニトリルな
どのシアン化ビニル化合物、酢酸ビニル、プロピオン酸
ビニル、カプロン酸ビニル、カプリル酸ビニルなどのカ
ルボン酸ビニルエステル、さらには塩化ビニリデンなど
が挙げられる。これらの共重合単量体は1種用いてもよ
いし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0006】本発明組成物に用いる塩化ビニル樹脂は、
特に制限はなく、従来プラスチゾルに用いられている塩
化ビニル共重合体の製造に慣用されている方法、例えば
微細懸濁重合法や播種乳化重合法などで製造されたもの
を使用することができる。特に、該微細懸濁重合法で
は、触媒として油溶性触媒を用い、重合開始前に単量体
油滴の粒径を均質化処理によって予め調節し、均質分散
重合させる方法などが本発明用塩化ビニル系樹脂の製造
に好適である。このような微細懸濁重合法においては、
触媒として油溶性のラジカル開始剤が使用され、この油
溶性のラジカル開始剤としては、例えばジベンゾイルペ
ルオキシド、ジ−3,5,5−トリメチルヘキサノイルペ
ルオキシド、ジラウロイルペルオキシドなどのジアシル
ペルオキシド類、ジイソプロピルペルオキシジカーボネ
ート、ジ−sec−ブチルペルオキシジカーボネート、
ジ−2−エチルヘキシルペルオキシジカーボネートなど
のペルオキシジカーボネート類、t−ブチルペルオキシ
ピバレート、t−ブチルペルオキシネオデカノエートな
どのペルオキシエステル類、あるいはアセチルシクロヘ
キシルスルホニルペルオキシド、ジサクシニックアシッ
ドペルオキシドなどの有機過酸化物、さらには2,2'−
アゾビスイソブチロニトリル、2,2'−アゾビス−2−
メチルブチロニトリル、2,2'−アゾビスジメチルバレ
ロニトリルなどのアゾ化合物などが挙げられる。これら
の触媒は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、単量体の種類、量及び仕
込方式などによって適宜選ばれるが、通常使用単量体1
00重量部当たり、0.001〜5.0重量部の範囲で選
ばれる。
【0007】また、本発明用塩化ビニル系樹脂製造に用
いる微細懸濁重合法においては、通常界面活性剤が用い
られる。この界面活性剤としては、例えばラウリル硫酸
エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エステルナトリウ
ムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ドデシルベンゼン
スルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼンスルホン酸カ
リウムなどのアルキルアリールスルホン酸塩類、ジオク
チルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキシルスルホコハ
ク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸エステル塩類、ラ
ウリン酸アンモニウム、ステアリン酸カリウムなどの脂
肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル硫酸エステル塩
類、ポリオキシエチレンアルキルアリール硫酸エステル
塩類などのアニオン性界面活性剤類、ソルビタンモノオ
レート、ポリオキシエチレンソルビタンモノステアレー
トなどのソルビタンエステル類、ポリオキシエチレンア
ルキルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルフェニ
ルエーテル類、ポリオキシエチレンアルキルエステル類
などのノニオン性界面活性剤類、セチルピリジニウムク
ロリド、セチルトリメチルアンモニウムブロミドなどの
カチオン性界面活性剤などが挙げられ、これらは1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよく、
その使用量は、通常使用単量体100重量部当たり、
0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜4.0重量部の
範囲で選ばれる。
【0008】この微細懸濁重合法においては、まず水性
媒体中に、前記油溶性触媒、単量体、前記界面活性剤及
び所望に応じて用いられる高級脂肪酸類や高級アルコー
ル類などの重合助剤、その他の添加剤を加えプレミック
スし、ホモジナイザーにより均質化処理して、油滴の粒
径調節を行う。該ホモジナイザーとしては、例えばコロ
イドミル、振動撹拌機、二段式高圧ポンプ、ノズルやオ
リフィスからの高圧噴出、超音波撹拌などが挙げられ
る。さらに、油滴の粒径の調節は、均質化処理時の剪断
力の制御、重合中の撹拌条件、反応装置の形式、界面活
性剤や添加剤の量などにより影響されるが、これらは簡
単な予備実験により、適当な条件を選択することができ
る。次に、このようにして均質化処理された液は重合缶
に送られ、ゆっくりと撹拌しながら昇温し、通常30〜
80℃の範囲の温度において重合が行われる。
【0009】このようにして粒子径が0.2〜3μm程
度の塩化ビニル共重合体微粒子が均質に分散したラテッ
クスが得られる。このラテックスは、通常塩析又は噴霧
乾燥などの公知の処理が施され、重合体は固形物として
取り出される。該重合体の分子量は、目的に応じて反応
温度や分子量調節剤により適宜調節される。一方、本発
明用塩化ビニル系樹脂に用いる播種乳化重合法は、予め
通常の乳化重合や微細懸濁重合により調製された塩化ビ
ニル樹脂粒子を核として、アニオン性界面活性剤又はそ
れとノニオン性界面活性剤とを用い、水性媒体中で粒子
の肥大化重合反応を行わせる方法である。この際用いら
れる核粒子の径は、通常平均0.03〜0.7μmの範囲
にあり、またその使用量は使用する単量体100重量部
当たり、通常1〜50重量部の範囲で選ばれる。
【0010】さらに、アニオン性界面活性剤としては、
通常乳化重合に用いられる公知のもの、例えばアルキル
アリールスルホン酸塩類、アルキルスルホン酸塩、アル
キル硫酸エステル塩類、脂肪酸塩類、ポリオキシエチレ
ンアルキルエーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレ
ンカルボン酸エステル硫酸エステル塩、ポリオキシエチ
レンアルキルアリールエーテル硫酸エステル塩類、スル
ホコハク酸エステル塩類などが挙げられ、これらは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、ノニオン性界面活性剤としては、例えばポリ
オキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポリオキシ
エチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレン脂肪酸
エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪酸エステ
ル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルグリセリンホ
ウ酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルリ
ン酸エステル、ポリオキシエチレンなど、ポリオキシエ
チレン鎖を分子内に有し、界面活性能を有する化合物及
び前記化合物のポリオキシエチレン鎖がオキシエチレ
ン、オキシプロピレンの共重合体で代替されている化合
物、さらにはソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸グリセ
リンエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ペンタエリ
スリトール脂肪酸エステルなどが挙げられ、これらは1
種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0011】これらの界面活性剤の使用量については、
アニオン性界面活性剤は、通常使用する単量体100重
量部当たり、0.1〜5重量部の範囲で選ばれ、ノニオ
ン性界面活性剤は、通常0〜5重量部の範囲で選ばれ
る。この播種乳化重合においては、触媒として過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウムなどの水溶性ラジカル開始
剤又は水溶性還元剤と有機過酸化物との組合せが用いら
れる。水溶性ラジカル開始剤の使用量としては、使用す
る単量体100重量部当たり、通常0.005〜1重量
部の範囲で選ばれる。該水溶性還元剤としては、例えば
水に可溶な通常のラジカル酸化還元重合触媒成分として
用いられる還元剤、例えばエチレンジアミン四酢酸又は
そのナトリウム塩やカリウム塩、あるいはこれらと鉄、
銅、クロムなどの重金属との錯化合物、スルフィン酸又
はそのナトリウム塩やカリウム塩、l−アスコルビン酸
又はそのナトリウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、ピ
ロリン酸第一鉄、硫酸第一鉄、硫酸第一鉄アンモニウ
ム、亜硫酸ナトリウム、酸性亜硫酸ナトリウム、ホルム
アルデヒドスルホキシル酸ナトリウム、還元糖類などが
挙げられ、これらは1種用いてもよいし、2種以上を組
み合わせて用いてもよい。これらの還元剤の使用量は、
使用する単量体100重量部当たり、通常0.0000
1〜5重量部の範囲で選ばれる。
【0012】一方、有機過酸化物としては、例えばクメ
ンヒドロペルオキシド、p−サイメンヒドロペルオキシ
ド、t−ブチルイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−
メンタンヒドロペルオキシド、デカリンヒドロペルオキ
シド、t−アミルヒドロペルオキシド、t−ブチルヒド
ロペルオキシド、イソプロピルヒドロペルオキシドなど
のヒドロペルオキシド類が挙げられる。これらの有機過
酸化物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、通常使用する単量体10
0重量部当たり、0.001〜5重量部の範囲で選ばれ
る。
【0013】次に、播種乳化重合法の好適な1例につい
て説明すると、まず塩化ビニル樹脂核粒子の水性エマル
ジョンを調製したのち、これに前記水溶性還元剤及び単
量体を仕込み、加温して30〜80℃程度の温度に保持
する。一方、別途に前記界面活性剤を用いて有機過酸化
物の水性エマルジョンと、前記界面活性剤水溶液とを調
製し、これらを前記の塩化ビニル樹脂核粒子、水溶性還
元剤及び単量体を含有する水性エマルジョンに、通常3
0〜80℃の範囲の温度を保持しながら連続的に投入し
て、重合反応を行う。なお、この播種乳化重合において
は、使用される界面活性剤や重合触媒の作用を助長する
ために、高級脂肪酸、高級アルコール、無機塩類、水溶
性高分子化合物などを併用してもよい。重合反応終了
後、生成した塩化ビニル共重合体粒子を含有するエマル
ジョンから、前記の微細懸濁重合法の場合と同様にし
て、該塩化ビニル共重合体を固形物として取り出す。こ
の共重合体の分子量は、目的に応じて反応温度や分子量
調節剤などにより適宜調節される。
【0014】本発明組成物に用いる接着付与剤は、例え
ばアクリレート、イソシアヌレート、ポリアミド・アミ
ンである。アクリレートとしては、官能基数が1〜4
の、モノエステル、ジエステル、トリエステル又はテト
ラエステルが使用でき、ウレタン変成したウレタンアク
リレートも使用可能である。イソシアヌレートとして
は、トリレンジイソシアネートによって三量化されたも
ので、イソシアネート基がアルキルフェノールなどでブ
ロックされたものを使用することができる。また、ポリ
アミド・アミンとしては、全アミン価90〜760のポ
リアミド及び脂環式アミン変性やNBR変性などのポリ
アミドアミン及びアミドアミン系としては、活性水素当
量60〜110のものを用いることもできる。本発明組
成物における接着付与剤の添加量は塩化ビニル樹脂10
0重量部当たり0.5〜6重量部である。0.5重量部よ
り少ないと接着力が小さくなり、6重量部より多いと着
色が強くなって外観が悪化する。
【0015】本発明組成物に用いる可塑剤は特に制限は
なく、従来塩化ビニル樹脂プラスチゾルの可塑剤として
慣用されているもの、例えばジメチルフタレート、ジエ
チルフタレート、ジブチルフタレート、ジ−(2−エチ
ルヘキシル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレー
ト、ジイソブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、
ジフェニルフタレート、ジイソデシルフタレート、ジト
リデシルフタレート、ジウンデシルフタレート、ジ(ヘ
プチル、ノニル、ウンデシル)フタレート、ベンジルフ
タレート、ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレ
ート、ジシクロヘキシルフタレートなどのフタル酸誘導
体、ジメチルイソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)イソフタレート、ジイソオクチルイソフタレートな
どのイソフタル酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)
テトラヒドロフタレート、ジ−n−オクチルテトラヒド
ロフタレート、ジイソデシルテトラヒドロフタレートな
どのテトラヒドロフタル酸誘導体、ジ−n−ブチルアジ
ペート、ジ−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイ
ソデシルアジペート、ジイソノニルアジペートなどのア
ジピン酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレー
ト、ジイソオクチルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼ
レートなどのアゼライン酸誘導体、ジ−n−ブチルセバ
ケート、ジ−(2−エチルヘキシル)セバケートなどの
セバシン酸誘導体、ジ−n−ブチルマレート、ジメチル
マレート、ジエチルマレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)マレートなどのマレイン酸誘導体、ジ−n−ブチル
フマレート、ジ−(2−エチルヘキシル)フマレートな
どのフマル酸誘導体、トリ−(2−エチルヘキシル)ト
リメリテート、トリ−n−オクチルトリメリテート、ト
リイソデシルトリメリテート、トリイソオクチルトリメ
リテート、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリイ
ソノニルトリメリテートなどのトリメリット酸誘導体、
テトラ−(2−エチルヘキシル)ピロメリテート、テト
ラ−n−オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸
誘導体、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシト
レート、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ
−(2−エチルヘキシル)シトレートなどのクエン酸誘
導体、モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネー
ト、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコネート、ジ
ブチルイタコネート、ジ−(2−エチルヘキシル)イタ
コネートなどのイタコン酸誘導体、ブチルオレート、グ
リセリルモノオレート、ジエチレングリコールモノオレ
ートなどのオレイン酸誘導体、メチルアセチルリシノレ
ート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリ
シノレート、ジエチレングリコールモノリシノレートな
どのリシノール酸誘導体、n−ブチルステアレート、グ
リセリンモノステアレート、ジエチレングリコールジス
テアレートなどのステアリン酸誘導体、ジエチレングリ
コールモノラウレート、ジエチレングリコールジペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルなどの
その他の脂肪酸誘導体、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホ
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフ
ェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフ
ェート、トリス(クロロエチル)ホスフェートなどのリ
ン酸誘導体、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジ
プロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−
(2−エチルブチレート)、トリエチレングリコールジ
−(2−エチルヘキソエート)、ジブチルメチレンビス
チオグリコレートなどのグリコール誘導体、グリセロー
ルモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリ
セロールトリブチレートなどのグリセリン誘導体、エポ
キシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグ
リセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ
化オレイン酸デシルなどのエポキシ誘導体、アジピン酸
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤、あるいは
部分水添ターフェニル、接着性可塑剤などが挙げられ
る。
【0016】これらの可塑剤は1種用いてもよいし、2
種以上を組み合わせて用いてもよく、その配合量は、塩
化ビニル樹脂100重量部当たり、通常30〜200重
量部の範囲で選ばれる。30重量部より少ないと膜の伸
びが小さくてもろくなり、200重量部より多いと抗張
力が小さくなる。本発明組成物に所望により用いる充填
剤は、例えば沈降性炭酸カルシウム、重質炭酸カルシウ
ム、極微細炭酸カルシウムの如き炭酸カルシウム、炭酸
マグネシウム、シリカ、タルク、ケイソウ土、クレー、
マイカなどのケイ酸塩、アルミナなどのいずれも用いる
ことができる。充填剤の添加部数は塩化ビニル樹脂10
0重量部当たり0〜200重量部である。200重量部
より多いと塗膜の強度や伸びなどの物性の低下が大きく
なる。
【0017】本発明組成物に用いる高吸水性樹脂として
は、天然高分子類と合成高分子類を使用することができ
る。天然高分子類としては、デンプン系では、例えばデ
ンプン−アクリロニトリルグラフト重合体加水分解物、
デンプン−アクリル酸グラフト重合体、デンプン−スチ
レンスルホン酸グラフト重合体、デンプン−ビニルスル
ホン酸グラフト重合体、デンプン−アクリルアミドグラ
フト重合体などのデンプングラフト重合体を用いること
ができ、セルロース系としては、例えばセルロース−ア
クリロニトリルグラフト重合体、セルロース−スチレン
スルホン酸グラフト重合体、カルボキシメチルセルロー
スの架橋体など、多糖類系としては、ヒアルロン酸、ア
ガロース、たんぱく質としては例えばコラーゲンなどを
使用することができる。
【0018】また合成高分子類としては、ポリビニルア
ルコール系では、例えばポリビニルアルコール架橋重合
体、ポリビニルアルコール吸水ゲル凍結・解凍エラスト
マーなど、アクリル系としては、例えばポリアクリル酸
ナトリウム架橋体、アクリル酸ナトリウム−ビニルアル
コール共重合体、ポリアクリロニトリル系重合体ケン化
物、ヒドロキシエチルメタクリレートポリマーなど及び
無水マレイン酸系共重合体、ビニルピロリドン系共重合
体などの付加重合体やポリエチレングリコール・ジアク
リレート架橋重合体のようなポリエーテル系やエステル
系、アミド系ポリマーのような高吸水性ポリマーを使用
することができる。本発明において高吸水性樹脂の作用
は重要である。高吸水性樹脂がないと可塑剤などの成分
に溶解している水分や、プラスチゾル混練時に混入する
空気中の水分はプラスチゾルを加熱加工しても成形体内
に残り、接着不良を起こしたり、加工されて水に浸漬さ
れた場合に剥離を生じる原因となる。
【0019】本発明組成物に高吸水性樹脂を配合すると
プラスチゾル混練時には吸水してプラスチゾルの接着面
の脱水により初期接着力を向上させ、成膜後には膜を通
過しようとする水分をトラップして、塗膜の耐水接着性
を向上している。高吸水性樹脂の使用量は塩化ビニル樹
脂100重量部当たり、0.2〜5重量部である。0.2
重量部より少ないと、塗膜の耐水性が低下し、5重量部
より多いと塗膜の伸び及び引張り強度が低下する。本発
明組成物には、本発明の目的を損なわない範囲で、従来
塩化ビニル樹脂プラスチゾルに慣用されている他の添加
成分を含有させることができる。このようにして得られ
た本発明のプラスチゾル組成物は、水分が帰因する接着
不良や成形時の発泡が大巾に抑制され、耐水性と優れた
接着強度を有している。
【0020】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。 実施例1〜4、比較例1〜4 実施例1〜4、比較例1〜4に使用する塩化ビニル樹脂
は塩化ビニル単位/酢酸ビニル単位重量比94/6、溶
液比粘度より求めた重合度1600のものを100重量
部用いた。また可塑剤としてはジイソノニルフタレート
100重量部、充填剤として沈降性炭酸カルシウム15
0重量部、接着付与剤としてイソシアヌレート3重量部
及びポリアミド・アミン3重量部を用いた。この配合物
に、各実施例、比較例毎に第1表に示す種類の耐水接着
改良剤を表示量添加し混合した。この混合操作は、石川
式撹拌ライカイ機18号(回転数37rpm)を用いて均
質に混合した。その後減圧撹拌脱泡機(回転数55rp
m、減圧度3〜4mmHg)にて脱泡処理し、接着性プラス
チゾル組成物を調整した。こうして調製された各実施例
及び比較例のプラスチゾル組成物の接着強度、45℃温
水中の浸漬後の接着強度、加工時の発泡の有無について
調べた。その結果を第1表に示す。なお、接着強度は次
のようにして評価した。
【0021】(1)接着強度 脱脂処理された1mm厚の亜鉛鉄板上にプラスチゾル組成
物を塗布して140℃で20分間熱風循環式オーブンで
加熱した後、室温で一昼夜放置後引っ張り剪断接着強さ
を求め、次の判定基準に従って評価した。 ×:引張り剪断強さが15kgf/cm2未満 △:引張り剪断強さが15kgf/cm2以上25kgf/cm2
満 ○:引張り剪断強さが25kgf/cm2以上35kgf/cm2
満 ◎:引張り剪断強さが35kgf/cm2以上
【0022】また、前記と同様にしてプラスチゾル組成
物を塗布した亜鉛鉄板を140℃で20分間熱風循環式
オーブンで加熱したのち、45℃の水に浸漬しつつ10
日間放置後取り出してから6時間後、引張り剪断接着強
度を求め、以下の判定基準に従って耐水接着強度を求め
た。 判定基準 ×:引張り剪断強度の減少率 50%以上 △:引張り剪断強度の減少率 30〜49% ○:引張り剪断強度の減少率 10〜29% ◎:引張り剪断強度の減少率 9%以下 減少率とは
【0023】
【数1】
【0024】で求めたもの。
【0025】
【表1】
【0026】
【発明の効果】本発明の接着性プラスチゾル組成物は、
耐水接着改良剤として、高吸水樹脂を使用することによ
り、空気中の水分や温水中に浸漬された成型品の耐水接
着強度の低下を防止し、例えば自動車製造時における金
属板間のシーラントや金属板表面に対する塗料やガラス
繊維用などに好適な無溶剤型の接着材料として用いるこ
とができる利点がある。
フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−79250(JP,A) 特開 昭59−78279(JP,A) 特開 昭62−91577(JP,A) 特開 昭58−210974(JP,A) 特開 平5−86345(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C09J 127/06 C08L 27/06 C09D 127/06 C09K 3/10

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】塩化ビニル系樹脂100重量部、可塑剤3
    0〜200重量部、充填剤0〜200重量部、接着付与
    剤0.5〜6重量部及び高吸水性樹脂0.2〜5重量部か
    らなる無溶剤型の接着性プラスチゾル組成物。
  2. 【請求項2】請求項1に記載された無溶剤型の接着性プ
    ラスチゾル組成物からなる金属板間のシーラント。
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