JP3003247B2 - 電子線架橋性プラスチゾル - Google Patents

電子線架橋性プラスチゾル

Info

Publication number
JP3003247B2
JP3003247B2 JP3058323A JP5832391A JP3003247B2 JP 3003247 B2 JP3003247 B2 JP 3003247B2 JP 3058323 A JP3058323 A JP 3058323A JP 5832391 A JP5832391 A JP 5832391A JP 3003247 B2 JP3003247 B2 JP 3003247B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
plastisol
resin
acid
electron beam
epoxy group
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP3058323A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH04288368A (ja
Inventor
栄太郎 中村
一範 植木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Zeon Corp
Original Assignee
Zeon Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Zeon Corp filed Critical Zeon Corp
Priority to JP3058323A priority Critical patent/JP3003247B2/ja
Priority to US07/843,254 priority patent/US5393801A/en
Publication of JPH04288368A publication Critical patent/JPH04288368A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3003247B2 publication Critical patent/JP3003247B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F214/00Copolymers of compounds having one or more unsaturated aliphatic radicals, each having only one carbon-to-carbon double bond, and at least one being terminated by a halogen
    • C08F214/02Monomers containing chlorine
    • C08F214/04Monomers containing two carbon atoms
    • C08F214/06Vinyl chloride
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08FMACROMOLECULAR COMPOUNDS OBTAINED BY REACTIONS ONLY INVOLVING CARBON-TO-CARBON UNSATURATED BONDS
    • C08F291/00Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00
    • C08F291/06Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00 on to oxygen-containing macromolecules
    • C08F291/10Macromolecular compounds obtained by polymerising monomers on to macromolecular compounds according to more than one of the groups C08F251/00 - C08F289/00 on to oxygen-containing macromolecules on to macromolecules containing epoxy radicals
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C08ORGANIC MACROMOLECULAR COMPOUNDS; THEIR PREPARATION OR CHEMICAL WORKING-UP; COMPOSITIONS BASED THEREON
    • C08JWORKING-UP; GENERAL PROCESSES OF COMPOUNDING; AFTER-TREATMENT NOT COVERED BY SUBCLASSES C08B, C08C, C08F, C08G or C08H
    • C08J3/00Processes of treating or compounding macromolecular substances
    • C08J3/28Treatment by wave energy or particle radiation

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Health & Medical Sciences (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • Medicinal Chemistry (AREA)
  • Polymers & Plastics (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)
  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Graft Or Block Polymers (AREA)
  • Paints Or Removers (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は新規な電子線架橋性プラ
スチゾル、さらに詳しくは、低速エネルギーの電子線照
射により効果的に架橋して所望物性の成形品を与えうる
プラスチゾルに関するものである。
【0002】
【従来の技術】塩化ビニルペーストレジンは、可塑剤に
分散させてプラスチゾルとすることで、液体としてのハ
ンドリングが可能で、かつ加熱により固化しうるなどの
特徴を有することから、通常の熱可塑性プラスチックや
ゴムの加工に比べてはるかに広範囲の加工法を採ること
ができ、例えば床材、壁装材、玩具、自動車内装材、塗
装鋼板などに広く応用されている。このようなプラスチ
ゾルは、熱可塑性樹脂でありながら熱硬化性の樹脂のよ
うな加工法が可能であるが、これはポリ塩化ビニルの分
子間力の強さと、この分子間力を緩和する可塑剤の吸収
速度が、該ポリ塩化ビニルのガラス転移温度を境として
急激に変化することに起因している。しかしながら、該
プラスチゾルは本質的には熱可塑性樹脂であるため、高
温での変形や融着など、高温時での使用特性上の欠点が
一般のポリ塩化ビニル加工品と同様であるという問題を
有していた。ところで、一般のポリ塩化ビニルにおいて
は、化学架橋剤を用いて架橋することにより、耐熱変形
性を改良することが広く試みられているが、該化学架橋
剤を加熱溶融状態で混練し、押出、圧延、射出などの通
常の熱可塑成形法を行うと、加工や賦形過程で架橋反応
が併発するため、十分な架橋度と加工性を両立させるこ
とは困難であった。これに対し、混合時は室温液状であ
って、加熱溶融により固化するプラスチゾルにおいて
は、該化学架橋剤をその中に配合することにより、加工
性が損なわれることなく、成形品の熱変形や融着などを
改善しうるという利点がある。しかしながら、化学架橋
剤の添加は耐水性、耐候性、透明性などの低下をもたら
すことが多く、このため、加工や配合において細心の注
意を要しているのが現状である。一方、このような化学
的架橋法とは別に、放射線などの高エネルギー線により
架橋する方法も知られているが、この方法はポリ塩化ビ
ニルの分解を併発するため、変色が激しく実用的でな
い。最近、150〜300KV程度の比較的低速のエネル
ギーの電子線照射装置が実用化され、装置の小型化や安
全性の向上が図られているが、従来このような低速エネ
ルギー線ではポリ塩化ビニルの架橋は達成されなかっ
た。そこで、このような低速エネルギー線でも架橋しう
るプラスチゾルとするために、例えばジアリルフタレー
ト、トリメチロールプロパントリアクリレート、オリゴ
エステルアクリレート、エポキシアクリレートなどの重
合性不飽和化合物を配合する方法が試みられているが、
この方法においては、前記重合性不飽和化合物とペース
トレジンとの相溶性が不十分であって、該不飽和化合物
が電子線照射前の成形物表面に浸み出して、印刷性を低
下させたり、照射後の成形品の表面がもろくなったりす
るなどの欠点があった。さらに、このような架橋性プラ
スチゾルから得られる成形品の多くは、架橋による硬度
の変化が大きく、柔軟でタフな成形品を得ることは困難
であった。他方、ポリ塩化ビニル以外に、プラスチゾル
加工が可能な樹脂としてポリメチルメタクリレート系樹
脂が知られているが、このものも前記ポリ塩化ビニル樹
脂系プラスチゾルと同様の問題を有している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような従
来の架橋法が有する欠点を克服し、低速エネルギーの電
子線照射により効率よく架橋しうるとともに、好ましい
物性を有する成形品を与えうる電子線架橋性プラスチゾ
ルを提供することを目的としてなされたものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは前記の好ま
しい性質を有する電子線架橋性プラスチゾルを開発すべ
く鋭意研究を重ねた結果、特定の粒子状プラスチゾル加
工用エポキシ基含有ペーストレジンと不飽和酸又はアミ
ノ基含有不飽和化合物と可塑剤とを必須成分として含有
するプラスチゾルにより、その目的を達成しうることを
見い出し、この知見に基づいて本発明を完成するに至っ
た。
【0005】すなわち、本発明は、(A)粒子表面のエ
ポキシ基濃度が1×10-5〜1×10-3g当量/gで、
かつ平均粒子径が0.05〜5μmの粒子状プラスチゾ
ル加工用エポキシ基含有ペーストレジン、(B1)pK
a4未満の不飽和酸又は(B2)アミノ基含有不飽和化
合物及び(C)可塑剤を必須成分として含有して成る電
子線架橋性プラスチゾルを提供するものである。以下、
本発明を詳細に説明する。
【0006】本発明プラスチゾルにおいては、(A)成
分として、粒子表面のエポキシ基濃度が1×10-5〜1
×10-3g当量/gで、かつ平均粒子径が0.05〜5
μmの粒子状プラスチゾル加工用エポキシ基含有ペース
トレジンが用いられる。該エポキシ基含有ペーストレジ
ンとしては、例えば塩化ビニル又はメチルメタクリレー
トを主成分とするエポキシ基含有樹脂を挙げることがで
きる。このエポキシ基含有樹脂は、例えば(1)塩化ビ
ニル又はメチルメタクリレートと、これらと共重合しう
るエポキシ基含有単量体と所望に応じて用いられる共重
合可能な単量体とを共重合させる方法、(2)塩化ビニ
ル単位を主体とする通常の粒子状塩化ビニルペーストレ
ジンをアルカリの存在下に脱塩酸させて、粒子表面の重
合体に二重結合を形成させたのち、これを過酢酸などの
エポキシ化剤でエポキシ化する方法などによって製造す
ることができる。
【0007】前記(1)の方法において用いられる塩化
ビニル又はメチルメタクリレートと共重合可能なエポキ
シ基含有単量体としては、例えばアリルグリシジルエー
テル、メタリルグリシジルエーテルなどの不飽和アルコ
ールのグリシジルエーテル類、グリシジルメタクリレー
ト、グリシジルアクリレート、グリシジル−p−ビニル
ベンゾエート、メチルグリシジルイタコネート、グリシ
ジルエチルマレート、グリシジルビニルスルホネート、
グリシジル(メタ)アリルスルホネートなどの不飽和酸
のグリシジルエステル類、ブタジエンモノオキシド、ビ
ニルシクロヘキセンモノオキシド、2−メチル−5,6
−エポキシヘキセンなどのエポキシドオレフィン類など
が挙げられる。これらのエポキシ基含有単量体は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0008】また、所望に応じて用いられる共重合可能
な単量体としては、塩化ビニルと共重合可能な単量体の
例として、酢酸ビニル、プロピオン酸ビニルなどの脂肪
酸ビニル類、エチレン、プロピレンなどのオレフィン
類、塩化ビニリデン、弗化ビニリデンなどのハロゲン化
ビニリデン類、イソブチルビニルエーテル、メチルビニ
ルエーテル、セチルビニルエーテルなどのビニルエーテ
ル類などが挙げられ、またメチルメタクリレートと共重
合可能な単量体の例として、エチルアクリレート、ブチ
ルアクリレート、ブチルメタクリレートなどの(メタ)
アクリル酸のアルキル又はアルカノールエステル類、ア
クリロニトリル、スチレン、エチレン、プロピレン、ブ
タジエン、イソプレン、マレイン酸ジメチル、フマル酸
ジメチルなどが挙げられる。これらの単量体を用いて、
(A)成分のペーストレジンを製造する方法については
特に制限はなく、従来ペースト加工用樹脂の製造におい
て慣用されている方法を用いることができるが、特に播
種乳化重合法及び微細懸濁重合法が好適である。
【0009】該微細懸濁重合法は、開始剤として油溶性
開始剤を用い、重合開始前に単量体油滴の粒径を均質化
処理によって予め調節し、均質分散重合させる方法であ
る。このような微細懸濁重合法においては、開始剤とし
て油溶性のラジカル開始剤が使用され、この油溶性のラ
ジカル開始剤としては、例えばジベンゾイルペルオキシ
ド、ジ−3,5,5−トリメチルヘキサノイルペルオキシ
ド、ジラウロイルペルオキシドなどのジアシルペルオキ
シド類、ジイソプロピルペルオキシジカーボネート、ジ
−sec−ブチルペルオキシジカーボネート、ジ−2−
エチルヘキシルペルオキシジカーボネートなどのペルオ
キシジカーボネート類、t−ブチルペルオキシピバレー
ト、t−ブチルペルオキシネオデカノエートなどのペル
オキシエステル類、あるいはアセチルシクロヘキシルス
ルホニルペルオキシド、ジサクシニックアシッドペルオ
キシドなどの有機過酸化物、さらには2,2'−アゾビス
イソブチロニトリル、2,2'−アゾビス−2−メチルブ
チロニトリル、2,2'−アゾビスジメチルバレロニトリ
ルなどのアゾ化合物などが挙げられる。これらの触媒は
1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いても
よく、その使用量は、単量体の種類、量及び仕込方式な
どによって適宜選ばれるが、通常使用単量体100重量
部当たり、0.001〜5.0重量部の範囲で選ばれる。
【0010】また、微細懸濁重合法においては、通常界
面活性剤が用いられる。この界面活性剤としては、例え
ばラウリル硫酸エステルナトリウム、ミリスチル硫酸エ
ステルナトリウムなどのアルキル硫酸エステル塩類、ド
デシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、ドデシルベンゼ
ンスルホン酸カリウムなどのアルキルアリールスルホン
酸塩類、ジオクチルスルホコハク酸ナトリウム、ジヘキ
シルスルホコハク酸ナトリウムなどのスルホコハク酸エ
ステル塩類、ラウリン酸アンモニウム、ステアリン酸カ
リウムなどの脂肪酸塩類、ポリオキシエチレンアルキル
硫酸エステル塩類、ポリオキシエチレンアルキルアリー
ル硫酸エステル塩類などのアニオン性界面活性剤類、ソ
ルビタンモノオレート、ポリオキシエチレンソルビタン
モノステアレートなどのソルビタンエステル類、ポリオ
キシエチレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレン
アルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレンアル
キルエステル類などのノニオン性界面活性剤類、セチル
ピリジニウムクロリド、セチルトリメチルアンモニウム
ブロミドなどのカチオン性界面活性剤などが挙げられ、
これらは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、通常使用単量体100重
量部当たり、0.05〜5重量部、好ましくは0.2〜
4.0重量部の範囲で選ばれる。
【0011】この微細懸濁重合法においては、まず水性
媒体中に、前記油溶性開始剤、単量体、前記界面活性剤
及び所望に応じて用いられる高級脂肪酸類や高級アルコ
ール類などの重合助剤、その他の添加剤を加え、ホモジ
ナイザーにより均質化処理してプレミックスし、油滴の
粒径調節を行う。該ホモジナイザーとしては、例えばコ
ロイドミル、振動撹拌機、二段式高圧ポンプ、ノズルや
オリフィスからの高圧噴出、超音波撹拌などが挙げられ
る。さらに、油滴の粒径の調節は、均質化処理時の剪断
力の制御、重合中の撹拌条件、反応装置の形式、界面活
性剤や添加剤の量などにより影響されるが、これらは簡
単な予備実験により、適当な条件を選択することができ
る。
【0012】次に、このようにして均質化処理されたプ
レミックス液は重合缶に送られ、ゆっくりと撹拌しなが
ら昇温し、通常30〜80℃の範囲の温度において重合
が行われる。このようにして平均粒子径が0.05〜5
μmの共重合体微粒子が均質に分散したラテックスが得
られる。このラテックスは、通常塩析又は噴霧乾燥など
の公知の処理が施され、重合体は固形物として取り出さ
れる。該重合体の分子量は、目的に応じて反応温度や分
子量調節剤により適宜調節される。
【0013】一方、播種乳化重合法は、予め通常の乳化
重合や微細懸濁重合により調製された樹脂粒子を核とし
て、アニオン性界面活性剤又はそれとノニオン性界面活
性剤とを用い、水性媒体中で粒子の肥大化重合反応を行
わせる方法である。この際用いられる核粒子の径は、通
常平均0.03〜0.7μmの範囲にあり、またその使用
量は使用する単量体100重量部当たり、通常1〜50
重量部の範囲で選ばれる。
【0014】さらに、アニオン性界面活性剤としては、
通常乳化重合に用いられる公知のもの、例えばアルキル
ベンゼンスルホン酸塩、アルキルスルホン酸塩、アルキ
ル硫酸エステル塩、脂肪酸金属塩、ポリオキシアルキル
エーテル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンカルボン
酸エステル硫酸エステル塩、ポリオキシエチレンアルキ
ルフェニルエーテル硫酸エステル塩、コハク酸ジアルキ
ルエステルスルホン酸塩などが挙げられ、これらは1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。
【0015】また、ノニオン性界面活性剤としては、例
えばポリオキシエチレンアルキルフェニルエーテル、ポ
リオキシエチレンアルキルエーテル、ポリオキシエチレ
ン脂肪酸エステル、ポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエーテルグリ
セリンホウ酸エステル、ポリオキシエチレンアルキルエ
ーテルリン酸エステル、ポリオキシエチレンなど、ポリ
オキシエチレン鎖を分子内に有し、界面活性能を有する
化合物及び前記化合物のポリオキシエチレン鎖がオキシ
エチレン、オキシプロピレンの共重合体で代替されてい
る化合物、さらにはソルビタン脂肪酸エステル、脂肪酸
グリセリンエステル、グリセリン脂肪酸エステル、ペン
タエリスリトール脂肪酸エステルなどが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの界面活性剤の使用量については、ア
ニオン性界面活性剤は、通常使用する単量体100重量
部当たり、0.1〜5重量部の範囲で選ばれ、ノニオン
性界面活性剤は、通常0〜5重量部の範囲で選ばれる。
【0016】この播種乳化重合においては、開始剤とし
て水溶性開始剤または水溶性還元剤と有機過酸化物との
組合せが用いられる。該水溶性開始剤としては過硫酸カ
リウム、過硫酸アンモニウム、過酸化水素等が挙げられ
る。これら水溶性開始剤の使用量は、使用する単量体1
00重量部当たり0.001〜5重量部の範囲で選ばれ
る。該水溶性還元剤としては、例えば水に可溶な通常の
ラジカル酸化還元重合触媒成分として用いられる還元
剤、例えばエチレンジアミン四酢酸又はそのナトリウム
塩やカリウム塩、あるいはこれらと鉄、銅、クロムなど
の重金属との錯化合物、スルフィン酸又はそのナトリウ
ム塩やカリウム塩、L−アスコルビン酸又はそのナトリ
ウム塩、カリウム塩、カルシウム塩、ピロリン酸第一
鉄、硫酸第一鉄、硫酸第一鉄アンモニウム、亜硫酸ナト
リウム、酸性亜硫酸ナトリウム、ホルムアルデヒドスル
ホキシル酸ナトリウム、還元糖類などが挙げられ、これ
らは1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用い
てもよい。これらの還元剤の使用量は、使用する単量体
100重量部当たり、通常0.00001〜5重量部の
範囲で選ばれる。
【0017】一方、有機過酸化物としては、例えばクメ
ンヒドロペルオキシド、p−サイメンヒドロペルオキシ
ド、t−ブチルイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシ
ド、ジイソプロピルベンゼンヒドロペルオキシド、p−
メンタンヒドロペルオキシド、デカリンヒドロペルオキ
シド、t−アミルヒドロペルオキシド、t−ブチルヒド
ロペルオキシド、イソプロピルヒドロペルオキシドなど
のヒドロペルオキシド類が挙げられる。これらの有機過
酸化物は1種用いてもよいし、2種以上を組み合わせて
用いてもよく、その使用量は、通常使用する単量体10
0重量部当たり、0.001〜5重量部の範囲で選ばれ
る。
【0018】次に、播種乳化重合法の好適な1例につい
て説明すると、まず所望の樹脂核粒子の水性エマルジョ
ンを調製したのち、これに前記水溶性還元剤及び単量体
を仕込み、加温して30〜80℃程度の温度に保持す
る。一方、別途に前記界面活性剤を用いて有機過酸化物
の水性エマルジョンと、前記界面活性剤水溶液とを調製
し、これらを前記の樹脂核粒子、水溶性還元剤及び単量
体を含有する水性エマルジョンに、通常30〜80℃の
範囲の温度を保持しながら連続的に投入して、重合反応
を行う。なお、この播種乳化重合においては、使用され
る界面活性剤や重合開始剤の作用を助長するために、高
級脂肪酸、高級アルコール、無機塩類、水溶性高分子化
合物などを併用してもよい。重合反応終了後、生成した
共重合体粒子を含有するエマルジョンから、前記の微細
懸濁重合法の場合と同様にして、該共重合体を固形物と
して取り出す。この共重合体の分子量は、目的に応じて
反応温度や分子量調節剤などにより適宜調節される。
【0019】これらの方法によって、エポキシ基含有ペ
ーストレジンを製造する場合、粒子表面のエポキシ基濃
度が1.0×10-5〜1×10-3g当量/gとなるよう
に重合上の工夫を行うことが重要である。例えばエポキ
シ基含有単量体を重合反応の後半に仕込んで粒子表面の
エポキシ基濃度を高めるなどの処置をとるのが好まし
い。もちろん、大量のエポキシ基含有単量体を共重合し
てもペーストレジン粒子の表面エポキシ基濃度を高める
ことはできるが、エポキシ基含有単量体の多くは、ポリ
塩化ビニルやポリメチルメタクリレートの分子間力を減
じるため、この大量のエポキシ基含有単量体を用いて得
られたペーストレジンをプラスチゾルとした場合、経時
による粘度増加が大きくなりやすいという問題が生じ
る。一方、前記(2)の方法において、脱塩酸のために
使用するアルカリとしては、例えば水酸化ナトリウム、
水酸化カリウム、水酸化カルシウムなどのアルカリ金属
やアルカリ土類金属の水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸
カリウムなどのアルカリ金属の炭酸塩などの無機アルカ
リ、ピリジン、ジメチルアニリン、1,8−ジアザビシ
クロ[5,4,0]ウンデセン−7などのアミン類などが
挙げられる。
【0020】この方法においては、脱塩酸やそれに続く
エポキシ化反応を促進したり、粒子表面からの反応深さ
を調節する目的で、膨潤剤を使用することができる。こ
の膨潤剤としては、例えばブタン、ヘキサン、トルエン
などの脂肪族や芳香族の炭化水素、塩化ビニル、塩化ア
リル、メチレンジクロリドなどの塩素化炭化水素、メタ
ノール、エタノール、プロパノール、エチレングリコー
ルモノプロピルエーテル、エチレングリコールジエチル
エーテルなどのアルコール及びそのエーテルなどが挙げ
られる。また、通常溶剤として知られているテトラヒド
ロフランやアセトン、メチルエチルケトンなどの有機溶
媒も、水や前記した膨潤剤と混合して、適当な膨潤剤と
して用いることができる。脱塩酸及びそれに続くエポキ
シ化の反応は、通常空気や不活性ガス中において、ある
いは水や塩化ビニル樹脂を溶解しない媒体中で行われ
る。この方法は粒子表面のエポキシ基濃度を高くしうる
利点を有するが、脱塩酸反応による着色がエポキシ化に
よっても完全に脱色されないという欠点がある。
【0021】したがって、本発明においては(A)成分
のエポキシ基含有ペーストレジンの製造方法としては、
前記(1)の方法の方が好ましい。該(A)成分のエポ
キシ基含有ペーストレジンは、ペーストレジンとして必
要な球型の粒子形状であって、その平均粒子径は5μm
を超えないことが必要である。この粒子径の分布は重合
法によって異なるが、おおむね1μmをピークとした広
い分布をもつものや、1μm付近の比較的大きい狭い粒
径分布と0.3μm以下の比較的小さい狭い粒径分布を
共に有するものなど、従来のペーストレジンの粒子径分
布として知られているものの範囲にある。この平均粒子
径が5μmを超えると(B1)成分の不飽和酸又は
(B2)成分のアミノ基含有不飽和化合物と該ペースト
レジン中のエポキシ基との反応性が低下する上、架橋さ
れた成形品の密度が不均一となりやすい。また平均粒子
径が0.05μmより小さいとプラスチゾルの粘度が高
くなり、また経時増粘が大きくなり使用しにくい。
【0022】なお、該エポキシ基含有ペーストレジンの
粒子形状及び粒径分布は、該ペーストレジンを水やアル
コールなどの媒体中で超音波分散させてからコロジオン
膜を張ったメッシュに固定して、電子顕微鏡により確認
することができる。この際、粒子集合体が観察されるこ
とがあるが、本発明でいう粒子径とはこのような粒子集
合体を除いた単一粒子の径をいう。また、該ペーストレ
ジン粒子表面のエポキシ基濃度は1.0×10-5〜1.0
×10-3g当量/gであることが必要である。このエポ
キシ基濃度が1.0×10-5g当量/g未満では、
(B1)成分の不飽和酸又は(B2)成分のアミノ基含有
不飽和化合物との反応が不十分であって、本発明の目的
が達せられない。また1×10-3g当量/gを超えると
エポキシ基どうしの架橋が著しく、加熱によってもゲル
化が不十分なものとなる。この粒子表面のエポキシ基濃
度は、例えば該ペーストレジンを規定量のメタノール中
に加え、超音波分散させたのち、規定量の塩酸を加えて
エポキシ基と反応させ、次いで未反応の余剰の塩酸をア
ルコール性水酸化カリウム溶液により滴定することによ
って、求めることができる。
【0023】本発明プラスチゾルにおいては、(B1
成分として、pKaで示される酸の強さが4.0より小
さい酸性度の強い不飽和酸が用いられる。このpKaが
4.0以上の不飽和酸では、前記(A)成分のペースト
レジン中のエポキシ基との付加反応が遅く、電子線照射
前の加熱ゲル化過程において長時間を要するため、変色
が生じやすい。本発明においては、前記(B1)成分の
pKaが4.0未満の不飽和酸の代わりに、(B2)成分
としてアミノ基含有エポキシ化合物を用いることができ
る。また、pKaが4.0以上の不飽和酸とこのアミノ
基含有不飽和化合物とを組み合わせて用いてもよい。
【0024】前記(B1)成分のpKaが4.0未満の不
飽和酸としては、例えばクロロアクリル酸などのハロゲ
ン置換(メタ)アクリル酸類、2−(メタ)アクリルア
ミド−2−メチルプロパンスルホン酸、ビニルスルホン
酸、(メタ)アクリル酸−2−スルホン酸エチルなどの
不飽和スルホン酸類、(メタ)アクリル酸−2−硫酸エ
チルなどの不飽和硫酸エステル類、ジ−2−(メタ)ア
クリロキシエチルアシッドホスフェート、ジ−2−(メ
タ)アクリロキシプロピルアシッドホスフェート、ジ−
2−(メタ)アクリロキシ−3−クロロプロピルアシッ
ドホスフェート、ポリオキシエチレン(メタ)アクリル
エステルアシッドホスフェートなどの不飽和酸性リン酸
エステル類などが挙げられるが、これらの中で液状のア
シッドホスフェート類が使いやすく、好適である。これ
らの不飽和酸は1種用いてもよいし、2種以上を組み合
わせて用いてもよい。
【0025】また、(B2)成分のアミノ基含有不飽和
化合物としては、例えばジメチルアミノエチル(メタ)
アクリレート、ジエチルアミノエチル(メタ)アクリレ
ート、N−t−ブチルアミノエチル(メタ)アクリレー
ト、ジメチルアミノプロピルメタクリルアミドなどが挙
げられる。これらのアミノ基含有不飽和化合物は1種用
いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
【0026】本発明プラスチゾルにおいては(C)成分
として可塑剤が用いられる。この可塑剤については特に
制限はなく、従来プラスチゾルの可塑剤として慣用され
ているもの、例えばジメチルフタレート、ジエチルフタ
レート、ジブチルフタレート、ジ−(2−エチルヘキシ
ル)フタレート、ジ−n−オクチルフタレート、ジイソ
ブチルフタレート、ジヘプチルフタレート、ジフェニル
フタレート、ジイソデシルフタレート、ジトリデシルフ
タレート、ジウンデシルフタレート、ジ(ヘプチル、ノ
ニル、ウンデシル)フタレート、ベンジルフタレート、
ブチルベンジルフタレート、ジノニルフタレート、ジシ
クロヘキシルフタレートなどのフタル酸誘導体、ジメチ
ルイソフタレート、ジ−(2−エチルヘキシル)イソフ
タレート、ジイソオクチルイソフタレートなどのイソフ
タル酸誘導体、ジ−(2−エチルヘキシル)テトラヒド
ロフタレート、ジ−n−オクチルテトラヒドロフタレー
ト、ジイソデシルテトラヒドロフタレートなどのテトラ
ヒドロフタル酸誘導体、ジ−n−ブチルアジペート、ジ
−(2−エチルヘキシル)アジペート、ジイソデシルア
ジペート、ジイソノニルアジペートなどのアジピン酸誘
導体、ジ−(2−エチルヘキシル)アゼレート、ジイソ
オクチルアゼレート、ジ−n−ヘキシルアゼレートなど
のアゼライン酸誘導体、ジ−n−ブチルセバケート、ジ
−(2−エチルヘキシル)セバケートなどのセバシン酸
誘導体、ジ−n−ブチルマレート、ジメチルマレート、
ジエチルマレート、ジ−(2−エチルヘキシル)マレー
トなどのマレイン酸誘導体、ジ−n−ブチルフマレー
ト、ジ−(2−エチルヘキシル)フマレートなどのフマ
ル酸誘導体、トリ−(2−エチルヘキシル)トリメリテ
ート、トリ−n−オクチルトリメリテート、トリイソデ
シルトリメリテート、トリイソオクチルトリメリテー
ト、トリ−n−ヘキシルトリメリテート、トリイソノニ
ルトリメリテートなどのトリメリット酸誘導体、テトラ
−(2−エチルヘキシル)ピロメリテート、テトラ−n
−オクチルピロメリテートなどのピロメリット酸誘導
体、トリエチルシトレート、トリ−n−ブチルシトレー
ト、アセチルトリエチルシトレート、アセチルトリ−
(2−エチルヘキシル)シトレートなどのクエン酸誘導
体、モノメチルイタコネート、モノブチルイタコネー
ト、ジメチルイタコネート、ジエチルイタコネート、ジ
ブチルイタコネート、ジ−(2−エチルヘキシル)イタ
コネートなどのイタコン酸誘導体、ブチルオレート、グ
リセリルモノオレート、ジエチレングリコールモノオレ
ートなどのオレイン酸誘導体、メチルアセチルリシノレ
ート、ブチルアセチルリシノレート、グリセリルモノリ
シノレート、ジエチレングリコールモノリシノレートな
どのリシノール酸誘導体、n−ブチルステアレート、グ
リセリンモノステアレート、ジエチレングリコールジス
テアレートなどのステアリン酸誘導体、ジエチレングリ
コールモノラウレート、ジエチレングリコールジペラル
ゴネート、ペンタエリスリトール脂肪酸エステルなどの
その他の脂肪酸誘導体、トリエチルホスフェート、トリ
ブチルホスフェート、トリ−(2−エチルヘキシル)ホ
スフェート、トリブトキシエチルホスフェート、トリフ
ェニルホスフェート、クレジルジフェニルホスフェー
ト、トリクレジルホスフェート、トリキシレニルホスフ
ェート、トリス(クロロエチル)ホスフェートなどのリ
ン酸誘導体、ジエチレングリコールジベンゾエート、ジ
プロピレングリコールジベンゾエート、トリエチレング
リコールジベンゾエート、トリエチレングリコールジ−
(2−エチルブチレート)、トリエチレングリコールジ
−(2−エチルヘキシレート)、ジブチルメチレンビス
チオグリコレートなどのグリコール誘導体、グリセロー
ルモノアセテート、グリセロールトリアセテート、グリ
セロールトリブチレートなどのグリセリン誘導体、エポ
キシ化大豆油、エポキシブチルステアレート、エポキシ
ヘキサヒドロフタル酸ジ−2−エチルヘキシル、エポキ
シヘキサヒドロフタル酸ジイソデシル、エポキシトリグ
リセライド、エポキシ化オレイン酸オクチル、エポキシ
化オレイン酸デシルなどのエポキシ誘導体、アジピン酸
系ポリエステル、セバシン酸系ポリエステル、フタル酸
系ポリエステルなどのポリエステル系可塑剤、あるいは
部分水添ターフェニル、接着性可塑剤、さらにはジアリ
ルフタレート、アクリル系モノマーやオリゴマーなどの
重合性可塑剤などが挙げられる。これらの可塑剤は1種
用いてもよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよ
い。また、重合性可塑剤の使用は、前記(B)成分の
不飽和酸又は(B)成分のアミノ基含有不飽和化合物
と共架橋を起こす点から好ましい方法といえるが、この
重合性可塑剤の使用量が多いと、得られる成形品が固く
て脆くなりやすい。
【0027】本発明プラスチゾルには、本発明の目的が
損なわれない範囲で、従来プラスチゾルに慣用されてい
る他の添加成分、例えば安定剤、増粘剤、希釈剤、紫外
線吸収剤、光安定剤、顔料、染料、充てん剤、接着付与
剤、補強剤などを含有させることができる。本発明プラ
スチゾルは、従来プラスチゾルの加工法として公知の方
法、例えば塗布、押出、浸漬、注型、スラッシュ、ロー
テーション、吹付などの方法で所望形状に成形加工した
のち、これに電子線を照射することにより、架橋された
成形品を与えることができる。
【0028】架橋に使用される電子線としては、吸収線
量の制御、安全性、製造工程への導入の容易さから、電
子線加速器によるものが好適である。電子線による架橋
は、電子線の加速電圧が100〜750KV、好ましくは
150〜300KVの電子線加速器を用い、吸収線量が
0.5〜20メガラド程度になるように照射するのがよ
い。
【0029】
【実施例】次に、実施例により本発明をさらに詳細に説
明するが、本発明はこれらの例によってなんら限定され
るものではない。なお、プラスチゾルの性能は次のよう
にして求めた。 (1)ブリード 電子線照射前の樹脂被覆鋼板を温度45℃、相対湿度6
0%の条件下に1週間おいて、樹脂表面への浸み出し程
度を指触により、次の基準に従い判定した。 ○:なし △:少し出ている ×:明らかに出てベタつく このブリードの程度はエンボス時のロールはなれの悪さ
と同一の傾向を示す。 (2)耐溶剤性 電子線照射による架橋後の鋼板を20mm角に切り出し、
テトラヒドロフラン100ml中に浸して、25℃にて2
4時間振とうしたのち、塗膜の状態を目視により観察
し、次の判定基準に従って評価した。 ○:膨潤しても溶解せず、剥離もない △:膨潤剥離し、樹脂膜も破壊するが、形状は保持され
ている。 ×:溶解(3)耐熱性 電子線照射架橋後の鋼板を20mm×100mmに切り出
し、220℃で1分間加熱した際の表面のエンボスの保
持の程度を目視により観察し、次の判定基準に従い評価
した。 ○:変化なし △:エンボスぼけ ×:消失
【0030】製造例1エポキシ基含有塩化ビニルペーストレジンの製造 炭酸水素ナトリウム10g、水20kg、ジオクチルス
ルホサクシネート50g、ジオクチルフタレート200
g、ジオクチルパーオキシジカーボネート40gを撹拌
機付耐圧容器に入れて脱気したのち、塩化ビニル7kgを
入れて30分間撹拌混合後、これを予め脱気され、塩化
ビニル1.5kgを仕込んだジャケット付反応容器にホモ
ジナイザーを介して移送し、反応液を42℃に昇温して
重合を開始させた。重合転化率が60%に達した時点
で、塩化ビニル1250gとグリシジルメタクリレート
250gとの均一混合物を300g/時間で連続的に反
応器内に注入した。注入終了後の全重合転化率は75%
であった。さらに重合を進めて転化率85%まで重合を
進めたのち、未反応塩化ビニルを加温、減圧して除去
し、次いでスプレー乾燥機で乾燥、粉砕してエポキシ基
含有塩化ビニル樹脂(樹脂P)を得た。この樹脂Pの平
均粒子径は0.92μm、表面エポキシ基濃度は3.2×
10-5g当量/gであった。なお、表面エポキシ基濃度
の測定は次のようにして行った。すなわち、樹脂5gと
1N塩酸水溶液1mlとメタノール100mlとを300ml
共栓付広口ガラス容器に採り、マグネチックスターラー
で1時間混合したのち、40℃で超音波処理し、これを
1/10NのKOHのアルコール溶液で滴定する(滴定
量aml)。一方、樹脂を入れずに同様に操作してブラン
クの滴定量(bml)を測定し、次式により表面エポキシ
濃度を求めた。
【0031】表面エポキシ濃度(g当量/g) =[(b−a)f×0.1/w]×10−3 :1/10NKOH溶液のファクター w:試料の重量g
【0032】製造例2エポキシ基含有ポリメチルメタクリレートペーストレジ
ンの製造 製造例1において、塩化ビニルの代わりにメチルメタ
クリレートを用い、かつ連鎖移動剤としてドデシルメル
カプタン20gを添加した以外は、製造例1と同様にし
てエポキシ基含有ポリメチルメタクリレート(樹脂Q)
を製造した。最終重合転化率は97%で、樹脂Qの平均
粒径は1.2μm、表面エポキシ基濃度は2.0×10-5
g当量/gであった。
【0033】製造例3ポリメチルメタクリレートペーストレジンの製造 製造例2において、グリシジルメタクリレートの代わり
にエチルアクリレートを用いた以外は、製造例2と同様
にしてエポキシ基を含有していないポリメチルメタクリ
レート(樹脂R)を製造した。最終重合転化率は96%
で、樹脂Rの平均粒径は1.2μmであった。
【0034】実施例1〜4、比較例1〜4 第1表に示す種類のペーストレジン100重量部と重合
性不飽和化合物10重量部と可塑剤45重量部、及び酸
化チタントナー20重量部、二塩基性亜硫酸鉛3重量部
を混合してプラスチゾルを調製した。次いで、アクリル
エポキシ系プライマー処理された鋼板上に、前記プラス
チゾルを厚さ300μmになるように塗布したのち、2
00℃で2分間加熱して樹脂被覆鋼板を得た。この樹脂
被覆鋼板を再加熱して梨地エンボス加工(凸部0.2
R、頂点間距離1.2mm)を施してから、エレクトロカ
ーテン型電子線加速装置(エネルギー・サイエンス社
製)を用いて、加速電圧168kv、照射量10Mrad
の条件で電子線を照射し、架橋処理した。結果を第1表
に示す。
【0035】
【表1】
【0036】注 ゼオン121:日本ゼオン(株)製、塩化ビニルペースト
レジン(ホモポリマー) (a):メタクリロキシエチルアシッドホスフェート
(モノエステルとジエステルとの混合物、モノ/ジ重量
比=1/9)pKa=2.3 (b):次式の構造のものを70重量%含有するポリオ
キシエチレンメタクリルエステルアシッドホスフェー
ト、pKa=2.3
【0037】
【化1】
【0038】[RはOHと
【化2】 で示す基とがあり、そのモル比は1:4、(CH2−C
2−O)−の数6は混合物の大体の平均値を示す数値で
あり、nは1≦n≦2の数値である] (c):N−t−ブチルアミノエチルメタクリレート (d):オリゴエステルアクリレート、M−6100、
東亜合成化学工業(株)製DOP:ジオクチルフタレート TCP:トリクレジルホスフェート
【0039】実施例5、6 比較例5 第2表に示すペーストレジン100重量部と重合性不飽
和化合物10重量部、及びジオクチルフタレート50重
量部、重質炭酸カルシウム20重量部、酸化チタン15
重量部、アゾジカルボンアミド6重量部、Na−Zn系
安定剤3重量部、ミネラルスピリット8重量部、ドデシ
ルベンゼンスルホン酸ナトリウム0.5重量部を配合し
てプラスチゾルを調製した。次いで、難燃紙上に、前記
プラスチゾルを170μmの厚さになるように塗布して
150℃で1.5分間加熱し、ゲル化させてコーティン
グ厚みを測定したのち、200℃のオーブン内で加熱発
泡させた。得られた樹脂発泡体の発泡倍率m1を測定し
たのち、ESI社製エレクトロカーテン型電子線加速装
置を用いて、加速電圧162kv、照射量5Mradの条
件で電子線を照射し、次いで遠赤外線のオーブンを用
い、表面温度220℃で1分間再加熱して発泡体の倍率
2を測定し、倍率保持率m2/m1を求めた。これらの
結果を第2表に示す。
【0040】
【表2】
【0041】
【発明の効果】本発明の電子線架橋性プラスチゾルはエ
ポキシ基含有ペーストレジンと特定の重合性不飽和化合
物、または特定のアミノ基含有不飽和化合物と可塑剤と
を必須成分として含有するものであって、低速エネルギ
ーの電子線照射により効果的に架橋して好ましい性質を
有する成形品を与えることができる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI C08L 27/06 C08L 27/06 33/12 33/12 (56)参考文献 特開 平2−11308(JP,A) 特開 昭59−131668(JP,A) 特開 昭55−52335(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C08L 1/00 - 101/14 C08K 3/00 - 13/08 C08J 3/12 C08G 59/14 - 59/17

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】(A)粒子表面のエポキシ基濃度が1×1
    -5〜1×10-3g当量/gで、かつ平均粒子径が0.
    05〜5μmの粒子状プラスチゾル加工用エポキシ基含
    有ペーストレジン、(B1)pKa4未満の不飽和酸ま
    たは(B2)アミノ基含有不飽和化合物及び(C)可塑
    剤を必須成分として含有して成る電子線架橋性プラスチ
    ゾル。
  2. 【請求項2】エポキシ基含有レジンが塩化ビニル又はメ
    チルメタクリレートを主成分とする樹脂である請求項1
    記載の電子線架橋性プラスチゾル。
JP3058323A 1991-02-28 1991-02-28 電子線架橋性プラスチゾル Expired - Fee Related JP3003247B2 (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3058323A JP3003247B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 電子線架橋性プラスチゾル
US07/843,254 US5393801A (en) 1991-02-28 1992-02-28 Electron beam-crosslinkable plastisol

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3058323A JP3003247B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 電子線架橋性プラスチゾル

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH04288368A JPH04288368A (ja) 1992-10-13
JP3003247B2 true JP3003247B2 (ja) 2000-01-24

Family

ID=13081080

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3058323A Expired - Fee Related JP3003247B2 (ja) 1991-02-28 1991-02-28 電子線架橋性プラスチゾル

Country Status (2)

Country Link
US (1) US5393801A (ja)
JP (1) JP3003247B2 (ja)

Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5690856A (en) * 1995-03-07 1997-11-25 Akzo Nobel N.V. Solid diacyl organic peroxide dispersions
BE1009969A3 (fr) * 1996-01-25 1997-11-04 Solvay Procede pour la polymerisation en suspension aqueuse du chlorure de vinyle a l'intervention de peroxydicarbonates de dialkyle.
DE10046773A1 (de) * 2000-09-21 2002-04-18 Bayer Ag ABS-Formmassen mit verbesserter Verarbeitbarkeit
US7041715B2 (en) * 2001-05-23 2006-05-09 Mitsubishi Rayon Co., Ltd. Plastisol composition and molded object and article each obtained therefrom
WO2008089098A1 (en) * 2007-01-12 2008-07-24 L & P Property Management Company Environmentally friendly polymeric textile coating

Family Cites Families (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3050507A (en) * 1957-01-22 1962-08-21 Shawinigan Chem Ltd Epoxy derivatives of unsaturated polyvinyl chloride
LU56474A1 (fr) * 1967-07-12 1970-01-15 Du Pont Procédé de préparation d'une composition de revêtement de copolymère de chlorure de vinylidène
US3723570A (en) * 1971-07-29 1973-03-27 Du Pont Ethylene-vinyl acetate-allyl glycidyl ether terpolymer with polyvinyl chloride
US3936411A (en) * 1971-12-23 1976-02-03 Ppg Industries, Inc. Crosslinked polyvinyl chloride film
US4187159A (en) * 1975-01-06 1980-02-05 Stauffer Chemical Company Process for forming a crosslinked polyvinyl chloride foam and product thereof by means of radiation crosslinking
DE2812015C3 (de) * 1977-03-22 1984-05-24 E.I. Du Pont De Nemours And Co., Wilmington, Del. Thermisch verschmelzbare Acrylharzorganosoldispersionen und ihre Verwendung
CH652413A5 (fr) * 1978-09-20 1985-11-15 Deltaglass Sa Composition adhesive photodurcissable.
JPS572343A (en) * 1980-06-04 1982-01-07 Furukawa Electric Co Ltd:The Foam of crosslinked vinyl chloride resin and its preparation
US4523983A (en) * 1983-05-09 1985-06-18 W. R. Grace & Co. Reactive plastisol dispersion
US4537805A (en) * 1984-03-26 1985-08-27 W. R. Grace & Co. Reactive plastisol dispersion
JPS63134539A (ja) * 1986-11-25 1988-06-07 Nippon Zeon Co Ltd 合せガラスの製造方法
EP0397439B1 (en) * 1989-05-10 1995-03-15 Nippon Zeon Co., Ltd. Vinyl chloride resin for safety glass and process for preparation of the resin

Also Published As

Publication number Publication date
US5393801A (en) 1995-02-28
JPH04288368A (ja) 1992-10-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH04216850A (ja) 塩化ビニル系プラスチゾル組成物
JPS6231721B2 (ja)
JP3003247B2 (ja) 電子線架橋性プラスチゾル
KR20140093366A (ko) 가공성이 우수한 블렌드 수지, 이를 포함하는 염화비닐 수지 조성물 및 이의 제조방법
JP3509085B2 (ja) プラスチゾル用合成樹脂粉末及びその製造方法
KR840000729B1 (ko) 염화비닐 플라스티졸 조성물
JP3218647B2 (ja) 接着性プラスチゾル組成物及び該組成物を用いる金属板間のシーラント
KR20080049974A (ko) 장갑용 페이스트 염화비닐계 수지의 제조방법
US5162380A (en) Method of preparation of foamed articles of polyvinyl chloride resins
EP4029885B1 (en) Method for producing vinyl chloride-based polymer
KR100682210B1 (ko) 페이스트 염화비닐계 수지의 제조방법
JPH04275338A (ja) 電子線架橋性ペーストレジンの製造方法及び該ペーストレジンを用いた電子線架橋性プラスチゾル
JP2756995B2 (ja) 塩化ビニル系共重合体の製造方法
EP0608843B1 (en) Vinyl chloride-based plastisol
KR101875153B1 (ko) 염화비닐계 수지 조성물 및 그 제조 방법
US3607805A (en) Process for stabilizing vinyl halide resins
US3554953A (en) Process for the production of polyvinyl halide
KR20110008881A (ko) 투명하고 고전단 점도가 낮은 염화비닐계 수지의 제조방법 및 그 수지로 제조되는 성형품
KR100789249B1 (ko) 낮은 점도를 갖는 플라스티졸을 제공할 수 있는 염화비닐계수지의 제조 방법 및 그로부터 제조된 염화비닐계 수지
KR101620140B1 (ko) 염화비닐계 수지용 포스트 중합 첨가제, 염화비닐계 수지 조성물 및 염화비닐계 수지의 제조방법
KR101979742B1 (ko) 염화비닐계 수지 플라스티졸, 이의 제조방법 및 이로부터 제조된 염화비닐계 수지 성형품
EP3865526B1 (en) Composition for polymerizing vinyl chloride-based polymer, and method for preparing vinyl chloride-based polymer using same
KR20070030669A (ko) 플라스티졸 가공용 염화비닐계 공중합체 수지의 제조 방법
KR20150080764A (ko) 염화비닐계 페이스트 수지의 제조방법
KR101869457B1 (ko) 고형분이 높은 염화비닐계 페이스트용 수지 조성물의 제조 방법

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees