JP4523825B2 - 粘性化粧料用容器及び粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法 - Google Patents

粘性化粧料用容器及び粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法 Download PDF

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本発明は、粘性化粧料の収納部に中皿を装着した粘性化粧料用容器、及びこの粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法に関するものである。
従来より、粘性化粧料を充填する筒状の収納部と、この収納部の内周面に密着して収納部内の粘性化粧料を押出可能とする中皿とから成り、収納部内の粘性化粧料を分配口から外方に吐出させながら、唇等の被塗布部に粘性化粧料を塗布する粘性化粧料用容器が存在する。
このような粘性化粧料用容器の中でも、特許文献1及び2に示す如く、収納部内に粘性化粧料を充填するための充填口を収納部の一端に開口するとともに、この充填口に、収納部とは別体に形成した塗布壁を接続したものが存在する。そして、収納部の充填口から粘性化粧料を充填した後、この充填口に塗布壁を組み付けることにより、収納部内に充填した粘性化粧料を、塗布壁に形成した分配口から外方に吐出させて、唇等の被塗布部への塗布を可能なものとしている。
特開平8−229461号公報 特開2004−141639号公報
しかしながら、特許文献1及び2の粘性化粧料用容器の収納部は、上記の如く塗布壁を収納部とは別体に形成して、粘性化粧料の充填口に組み付けたものであるため、収納部と塗布壁との境目に凹凸が生じ、見た目の悪いものとなっていた。また、このような粘性化粧料用容器では、塗布壁まで粘性化粧料を充填することができず塗布壁付近に空間が生じるため、収納部及び塗布壁を透明な材質にて形成した場合には、収納部内を透視した際の見た目も悪いものとなっていた。また、収納部と塗布壁を別々に製造する必要があるため、部品点数が多くなるとともに部品を組み付ける手間がかかる等、製造が煩雑なものとなっていた。
そこで、収納部と塗布壁を別体に形成せずに、収納部と塗布壁を一体に形成することも考慮されるが、その場合、収納部の塗布壁側とは反対側の開口部側から収納部内に粘性化粧料を充填し、その後中皿を挿入することとなる。しかしながら、収納部の内周に密着する中皿を収納部に挿入すると、粘性化粧料と中皿との間に必然的に空気が介在するものとなるため、収納部の内周に密着する中皿を収納部内に挿入すると、中皿によって収納部が気密状態になり、粘性化粧料と中皿との間に介在する空気を介して粘性化粧料を押圧することとなる。
そのため、収納部への中皿の挿入時に、内圧が上昇して塗布壁の分配口から粘性化粧料が吐出するおそれが生じる。また、上記の如く空気を介在させるとともに気密を保ちながら粘性化粧料を収納、保存した場合には、外気温の変化により収納部内に介在する空気の体積が膨張するなどして収納部内の内圧が上昇し、収納部内の粘性化粧料が分配口を介して外部に漏出するおそれが生じる。
そこで、本発明は、上述の如き課題を解決しようとするものであって、収納部と塗布部とを一体に形成して、表面を凹凸なく滑らかなものとするとともに、収納部の製造を容易にしながら粘性化粧料を塗布壁まで空間を生じることなく充填可能なものにしようとする
ものである。また、収納部内において、使用開始後には粘性化粧料と中皿とを空気を介することなく密着させて、中皿の移動によって粘性化粧料をスムーズに押圧して分配口から吐出させることを可能にしようとするものである。
一端を開口部とし、他端を粘性化粧料の分配口を設けた塗布壁として、この塗布壁の分配口をシール部材にて開口可能に閉止するとともに、開口部側の内周面に空気抜き用の凹溝を設けて成る筒状の収納部内に、凹溝に至らない範囲で粘性化粧料を開口部から充填する充填工程と、この充填を完了した収納部内に、収納部の内周に密着する中皿を、中皿と粘性化粧料との間に介在する空気を凹溝から排除しながら開口部より挿入する工程とから成るものである。
また、一端を開口部とし、他端を粘性化粧料の分配口を設けた塗布壁として、この塗布壁の分配口をシール部材にて開口可能に閉止するとともに、開口部側の内周面に空気抜き用の凹溝を設けた筒状の収納部と、この収納部内に凹溝に至らない範囲で開口部から充填する粘性化粧料と、この粘性化粧料の充填を完了した収納部内に、収納部の内周に密着し、粘性化粧料との間に介在する空気を凹溝から排除しながら開口部より挿入する中皿とから成るものである。
また、収納部は、一部又は全部を半透明又は透明の素材により形成し、収納部内に収納した粘性化粧料を透視可能としてもよい。
また、中皿は、先端形状を収納部の先端壁の内面の形状に対応する形状としてもよい。
また、中皿は、粘性化粧料と接触する側とは反対側の基部に密閉部材を設けたものであってもよい。
また、塗布壁を軸方向に傾斜して形成した収納部内に、塗布壁に対応して粘性化粧料側の押出面を傾斜させた中皿を円周方向に回動可能に装着し、この中皿の外周面にテーパー状の係合段部を設けるとともに、この中皿のテーパー状の係合段部と係合可能な段受け部を収納部の内周面に設け、傾斜した塗布壁の内面と中皿の押出面との当接時に、中皿の係合段部と収納部の段受け部とを面接触可能としてもよい。
本発明は、収納部の一端に開口部を形成するとともに、粘性化粧料の分配口を設けた塗布壁を他端に形成し、この塗布壁を収納部に一体に形成しているため、収納部の製造を容易なものとすることができるとともに、収納部の表面を凹凸のない滑らかなものとすることが可能となる。
また、収納部の塗布壁の分配口を開口可能に閉止して、塗布壁と反対側の開口部側から粘性化粧料を収納部の凹溝に至らない範囲で充填することにより、塗布壁まで空間を生じることなく粘性化粧料を充填することが可能となる。また、このように粘性化粧料を充填した後、収納部の内周に密着する中皿を収納部内に装着し、中皿を塗布壁方向に移動させた場合には、中皿と粘性化粧料との間に介在する空気を、収納部の内周面に形成した凹溝を通じて外部に排除することが可能となる。
従って、中皿を粘性化粧料に、空気層を介することなく密着可能なものとするとともに、密着後は、凹溝と粘性化粧料の連通を中皿によって遮断し、収納部内の気密を保ちながら粘性化粧料を塗布壁方向に押圧し、分配口から外部に吐出可能なものとすることができる。そのため、使用開始後には、収納部内に於いて粘性化粧料と中皿との間に空気を介することなく密着させて、中皿の移動によって粘性化粧料をスムーズに押圧して分配口から吐出可能なものとしている。
本発明の第1実施例を図1〜図5に於いて説明すれば、(1)は収納部であって、基端には開口部(2)を形成するとともに、先端には楕円平面状に形成した塗布壁(3)を設けている。この塗布壁(3)は、収納部(1)の軸方向に対して交差するよう傾斜している。従って、塗布壁(3)側を上方に向けて粘性化粧料用容器を支持することにより、容易に塗布壁(3)の表面全体を塗布目的である唇等の被塗布面に当接させることが可能となる。
また、この塗布壁(3)には直径1mmの分配口(4)を収納部(1)の軸方向に複数形成しており、収納部(1)内に収納した粘性化粧料(5)を、中皿(6)で押圧することにより、分配口(4)から外方に吐出可能なものとしている。また、図1及び図2に示す如く、収納部(1)の開口部(2)側の内周面(12)には、空気抜き用の凹溝(7)を、一端が開口部(2)の開口縁(8)に到達するよう軸方向に1箇所形成するとともに、凹溝(7)の他端を粘性化粧料(5)の充填予定面までとしている。
また、収納部(1)は不透明な材質にて形成し、収納部(1)内に収納した粘性化粧料(5)が外光の影響を受けないよう構成している。そのため、外光による粘性化粧料(5)の変質や劣化等、品質の低下を防ぐことが可能となる。
また、図1に示す如く、収納部(1)の塗布壁(3)の表面にはシール部材(10)を剥離可能に止着し、塗布壁(3)に設けた分配口(4)を閉止している。このようにシール部材(10)を止着することにより、粘性化粧料(5)を収納部(1)内に充填する際に、粘性化粧料(5)が分配口(4)から外部に漏出するのを防いでいる。そして、図4に示す如く、使用開始時にこのシール部材(10)を塗布壁(3)から取り去ることにより、収納部(1)内の粘性化粧料(5)を分配口(4)から外部へ吐出させることが可能となる。
また、図1に示す如く、収納部(1)内には粘性化粧料(5)を塗布壁(3)方向に押圧するための中皿(6)を配置している。この中皿(6)は円柱形に形成されており、収納部(1)に装着した際に、収納部(1)内において気密を保つよう、外周面(11)が収納部(1)の内周面(12)に密着しながら収納部(1)内で軸方向に摺動可能なものとしている。また、中皿(6)は、粘性化粧料(5)とは反対側に外周螺溝を形成した円筒状の繰出棒(13)を回動可能に接続している。また、この繰出棒(13)には、中皿(6)側とは反対側の一端に、挿入孔(14)を中皿(6)付近まで軸方向に開口している。そして、この挿入孔(14)の内周には軸方向にキー溝(15)を設けている。
また、図3に示す如く、収納部(1)の開口部(2)側の外周面には、使用時に手で保持するための断面H型の筒状の保持部(16)を接続固定している。この保持部(16)は、中央に隔壁(17)を設けて上下に分割し、この隔壁(17)は、収納部(1)側の底面(18)が収納部(1)の開口縁(8)と当接する位置に固定配置されている。そして、この隔壁(17)の中央には、内周螺溝を形成した貫通口(19)を設け、この貫通口(19)に繰出棒(13)を貫通螺着することにより、繰出棒(13)を保持部(16)に組み付けている。
また、図1に示す如く、保持部(16)の収納部(1)側とは反対側には、円筒状の回動体(20)を回動可能に接続している。この回動体(20)は、内径を保持部(16)の内径とほぼ同じ大きさとし、保持部(16)側の一端を開口するとともに、他端に底面壁(21)を設けている。また、この回動体(20)の外周には円周方向に係合突部(22)を設け、この係合突部(22)を保持部(16)の内周面に凹設した係合凹部(23)に係合している。
また、回動体(20)の底面壁(21)の内面中央には、係合軸(24)を軸方向に突出形成している。この係合軸(24)は、外周に係合凹溝(25)を形成しており、この係合凹溝(25)を繰出棒(13)の挿入孔(14)に設けたキー溝(15)に係合させながら、係合軸(24)を挿入孔(14)に挿入することにより、繰出棒(13)は、係合軸(24)に対して円周方向には回動不能となるが、軸方向には摺動可能に組み付けられる。そのため、上記の如く組み付けることにより、回動体(20)を、繰出棒(13)を介して保持部(16)に回動可能に接続することが可能となる。
上記の如く構成したものにおいて、図5に示す如く、収納部(1)の塗布壁(3)に設けた分配口(4)をシール部材(10)にて閉止し、塗布壁(3)側を下にして開口部(2)から粘性化粧料(5)を充填する。本実施例では、図1に示す如く、粘性化粧料(5)の充填量を粘性化粧料(5)の上面(26)が収納部(1)の内周面(12)に設けた凹溝(7)の下端(27)と一致する量としている。尚、製造時の誤差により、収納部(1)内に充填した粘性化粧料(5)の上面が凹溝(7)の下端(27)に一致せず、凹溝(7)の下端(27)よりも若干塗布壁(3)側に位置することにより、収納部(1)内に多少の空気が入り込んだとしても問題はない。また、本実施例では粘性化粧料(5)としてリップグロスを使用している。
そして、繰出棒(13)を保持部(16)の隔壁(17)に貫通螺合させることにより、中皿(6)に接続した繰出棒(13)を保持部(16)に組み付け、粘性化粧料(5)を充填した収納部(1)内の開口部(2)側に中皿(6)を挿入するとともに、収納部(1)の開口縁(8)に隔壁(17)の底面(18)を当接させた状態で、保持部(16)の内周面を収納部(1)の外周面に固定する。そして最後に、繰出棒(13)の挿入孔(14)に回動体(20)の係合軸(24)を挿入して回動体(20)を保持部(16)に組み付けている。
このように組み付けたものにおいて、回動体(20)を一方向に回動させることにより、回動体(20)に突出形成した係合軸(24)が同一方向に回動する。これにより、この係合軸(24)と係合している繰出棒(13)が回動するため、繰出棒(13)は保持部(16)の貫通口(19)の内周螺溝により塗布壁(3)方向に送り出される。
この時、回動体(20)の係合突部(22)は保持部(16)の係合凹部(23)に係合しているため、回動体(20)は円周方向に回動するのみで塗布壁(3)方向へ移動することは不可能なものとなっている。一方、回動体(20)の係合軸(24)に係合している繰出棒(13)は、係合軸(24)に対して軸方向に摺動可能となっているため、回動体(20)とは独立して円滑に塗布壁(3)方向に送り出される。そして、この繰出棒(13)の移動に伴って、繰出棒(13)に接続した中皿(6)は、外周面(11)を収納部(1)の内周面(12)に密着させながら塗布壁(3)方向に移動する。
ここで、収納部(1)内に中皿(6)を装着した際に、中皿(6)の押出面(28)と粘性化粧料(5)の上面(26)との間には空気層が介在するが、中皿(6)を塗布壁(3)方向に移動させることにより、図3に示す如く、この空気層は中皿(6)の側面に位置する収納部(1)の凹溝(7)を通って、中皿(6)よりも保持部(16)側に排除される。このようにして中皿(6)と粘性化粧料(5)との間に介在する空気層を保持部(16)側に排除しながら、更に中皿(6)を塗布壁(3)方向に移動させることにより、図4に示す如く、中皿(6)の押出面(28)を空気層を介在させずに粘性化粧料(5)の上面(26)に密着させることが可能となる。
そして、図4に示す如く、使用開始時には、粘性化粧料(5)の充填時に塗布壁(3)
に止着していたシール部材(10)を取り外し、粘性化粧料(5)を塗布壁(3)の分配口(4)から外部へ吐出可能な状態にする。そして、中皿(6)の押出面(28)と粘性化粧料(5)の上面(26)とを密着させた状態で更に中皿(6)を移動させることにより、収納部(1)内の粘性化粧料(5)を分配口(4)から外部に吐出可能なものとなる。
この時、収納部(1)内には、空気排出用の凹溝(7)の下端(27)と粘性化粧料(5)の上面(26)が同じ位置になるよう粘性化粧料(5)を充填しているため、中皿(6)の押出面(28)と粘性化粧料(5)の上面(26)とが密着した時点で、中皿(6)の外周面(11)は凹溝(7)とは分離し、収納部(1)の内周面(12)に完全に密着するものとなる。従ってこのような状態下では、粘性化粧料(5)を気密を保った状態で収納部(1)内に保持することができるため、使用開始後に空気との接触による粘性化粧料(5)の劣化や変質等の品質の低下を防止することが可能となる。
本発明の第2実施例を図6に示す。上記第1実施例では、図1に示す如く、塗布壁(3)の内面形状を収納部(1)の形成軸に対して傾斜して設けるとともに、収納部(1)内に装着した中皿(6)を、中皿(6)の先端側の押出面(28)が収納部(1)の形成軸に対して垂直になるよう円形に形成している。従って、塗布壁(3)の内面形状と中皿(6)の先端形状が異なるため、中皿(6)の押出面(28)の全体を塗布壁(3)の内面(30)に当接させることが不可能となる。そのため、第1実施例では収納部(1)内に充填した粘性化粧料(5)の全量を分配口(4)から外部に吐出させることができず、粘性化粧料(5)が収納部(1)内に残留することとなり不経済なものとなる。
そこで、本発明の第2実施例では、中皿(6)の先端形状を収納部(1)の塗布壁(3)の内面(30)の形状に対応する形状とすべく、図6に示す如く、中皿(6)の押出面(28)を、塗布壁(3)の内面(30)の傾斜角度と同様の傾斜角度に傾斜させて形成することにより、押出面(28)全体を先端壁(3)の内面(30)に当接可能なものとしている。また、この中皿(6)の押出面(28)とは反対側の基部には、気密性を高めるために軟質ポリエチレンや硬質ポリエチレンにて形成した密閉部材(31)を設けている。
この密閉部材(31)は、中皿(6)を収納部(1)内に装着した際に、外周(34)が収納部(1)の内周面(12)に密着するよう形成している。また、このように密閉部材(31)を設けた中皿(6)を、上記第1実施例と同様に繰出棒(13)に回動自在に接続している。
上記の如く、中皿(6)の先端形状を塗布壁(3)の内面形状に対応した形状としているため、中皿(6)の押出面(28)全体が塗布壁(3)の内面(30)に円滑かつ確実に当接するよう位置合わせを行うことが必要となる。そこで、図6に示す如く、中皿(6)の外周面(11)にテーパー状の係合段部(32)を突出形成するとともに、この係合段部(32)に対応して係合可能な段受け部(33)を、収納部(1)の内周面(12)に突出形成している。
そして、中皿(6)の押出面(28)と塗布壁(3)の内面(30)とを当接させた時に、係合段部(32)と段受け部(33)とが面接触可能となる寸法としている。尚、上記の係合段部(32)を設けた中皿(6)は、係合段部(32)よりも基部側の外径を、密閉部材(31)の外径よりもやや小径の円筒状に形成するとともに、係合段部(32)よりも先端側の外径を、基部側の外径よりもやや小径の円筒状に形成している。
このような位置合わせ手段を設けたものにおいて、収納部(1)内に中皿(6)を装着した際に、収納部(1)の塗布壁(3)と中皿(6)が位置ズレを起こしている場合の、中皿(6)の位置修正の仕組みを説明する。まず、回動体(20)を回動して中皿(6)を塗布壁(3)方向に移動させると、粘性化粧料(5)の使用の最終段階で、中皿(6)の係合段部(32)が収納部(1)の段受け部(33)に突き当たる。
この段受け部(33)と係合段部(32)とは互いにテーパー状に形成しているため、回動体(20)の更なる回動により、中皿(6)は塗布壁(3)方向に移動するとともに段受け部(33)のテーパー面に沿って円周方向に回動する。この回動により、中皿(6)の位置が塗布壁(3)の形状に対応して次第に修正され、最終的に係合段部(32)と段受け部(33)とが完全に係合し合い、中皿(6)の押出面(28)と塗布壁(3)の内面(30)とを円滑かつ確実に当接させることが可能となる。
また、粘性化粧料(5)を充填した収納部(1)内に、密閉部材(31)を設けた中皿(6)を装着すると、密閉部材(31)と粘性化粧料(5)との間に空気層が介在するものとなる。そして、中皿(6)を塗布壁(3)方向に移動させると、図6に示す如く、密閉部材(31)と粘性化粧料(5)の上面(26)との間に介在する空気層が、中皿(6)の外周面(11)と収納部(1)の内周面(12)との間隙、及び密閉部材(31)の側面に位置する凹溝(7)を通じて密閉部材(31)よりも保持部(16)側に排除される。
また、本実施例の中皿(6)は軸方向に長尺な形状となっているため、中皿(6)を収納部(1)内に装着した際に、中皿(6)の先端側が粘性化粧料(5)の充填領域内に入り込む。そのため、中皿(6)が収納部(1)内で塗布壁(3)側に移動するにしたがって、収納部(1)内の粘性化粧料(5)の上面(26)は、収納部(1)の開口部(2)方向に移動し、収納部(1)の内周面(12)と中皿(6)の外周面(11)との間隙に入り込む。
そのため、本実施例では上記第1実施例とは異なり、収納部(1)内の粘性化粧料(5)の充填量を、密閉部材(31)の中皿(6)側の接続面(35)が凹溝(7)の下端(27)に到達すると同時に、収納部(1)内の粘性化粧料(5)の上面(26)が凹溝(7)の下端(27)に到達するよう調整している。従って、密閉部材(31)を凹溝(7)の下端(27)まで移動させた後、更に塗布壁(3)方向に移動させることにより、密閉部材(31)の接続面(35)が粘性化粧料(5)の上面(26)に密着するとともに、密閉部材(31)の外周(34)が凹溝(7)とは分離し、収納部(1)の内周面(12)に密着するため、粘性化粧料(5)を気密を保った状態で収納部(1)内に保持することが可能となる。尚、本実施例に於いても上記第1実施例と同様に、製造時の誤差により、収納部(1)内に充填した粘性化粧料(5)の上面が凹溝(7)の下端(27)に到達せず、凹溝(7)の下端(27)よりも若干塗布壁(3)側に位置することにより、収納部(1)内に多少の空気が入り込んだとしても問題はない。
また、上記第1実施例では、収納部(1)を不透明な材質にて形成し、外光の影響を受けないものとしているが、本発明の第2実施例では、収納部(1)を透明な材質にて形成することにより収納部(1)内を透視可能なものとし、使用後の収納部(1)内の粘性化粧料(5)の残量を外観により容易に確認することを可能としている。
従って、使用者は収納部(1)内の粘性化粧料(5)の残量を確認することができるため、使用途中で突然粘性化粧料(5)が無くなってしまう等の不都合を防ぐことが可能となる。また、中皿(6)の押出面(28)が塗布壁(3)の内面(30)に当接した時点で、使用者が収納部(1)内に収納した粘性化粧料(5)を全量使い切ったことを確認す
ることができるとともに、経済的な使用を完了した満足感を得ることができる。尚、本実施例では収納部(1)を透明な材質にて形成しているため、使用時以外は収納部(1)全体を被覆することができる不透明な蓋体を収納部(1)に設ける等して、外光の影響を少なくすることが好ましい。
また、本発明では塗布壁(3)を収納部(1)に一体に成形していることから、収納部(1)の外周面だけでなく内周面(12)も凹凸のない滑らかなものとなっている。そのため、収納部(1)を透明な材質にて形成することにより、収納部(1)内を透視した際の見た目も美しいものとなる。
本発明の実施例1を示す、粘性化粧料用容器の断面図。 図1のA−A線断面図。 実施例1を示す粘性化粧料用容器の一部拡大断面図。 実施例1を示す粘性化粧料の吐出開始時の断面図。 実施例1で、粘性化粧料の収納部内への充填完了時の断面図。 本発明の実施例2を示す粘性化粧料用容器の断面図。
符号の説明
1 収納部
2 開口部
3 塗布壁
4 分配口
5 粘性化粧料
6 中皿
7 凹溝
10 シール部材
12 内周面
26 上面
27 下端
28 押出面
30 内面
31 密閉部材
32 係合段部
33 段受け部

Claims (10)

  1. 一端を開口部とし、他端を粘性化粧料の分配口を設けた塗布壁として、この塗布壁の分配口をシール部材にて開口可能に閉止するとともに、開口部側の内周面に空気抜き用の凹溝を設けて成る筒状の収納部内に、凹溝に至らない範囲で粘性化粧料を開口部から充填する充填工程と、この充填を完了した収納部内に、収納部の内周に密着する中皿を、中皿と粘性化粧料との間に介在する空気を凹溝から排除しながら開口部より挿入する工程とから成ることを特徴とする粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法。
  2. 一端を開口部とし、他端を粘性化粧料の分配口を設けた塗布壁として、この塗布壁の分配口をシール部材にて開口可能に閉止するとともに、開口部側の内周面に空気抜き用の凹溝を設けた筒状の収納部と、この収納部内に凹溝に至らない範囲で開口部から充填する粘性化粧料と、この粘性化粧料の充填を完了した収納部内に、収納部の内周に密着し、粘性化粧料との間に介在する空気を凹溝から排除しながら開口部より挿入する中皿とから成ることを特徴とする粘性化粧料用容器。
  3. 収納部は、一部又は全部を半透明又は透明の素材により形成し、収納部内に収納した粘性化粧料を透視可能としたことを特徴とする請求項1の粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法。
  4. 収納部は、一部又は全部を半透明又は透明の素材により形成し、収納部内に収納した粘性化粧料を透視可能としたことを特徴とする請求項2の粘性化粧料用容器。
  5. 中皿は、先端形状を収納部の塗布壁の内面の形状に対応する形状としたことを特徴とする請求項1の粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法。
  6. 中皿は、先端形状を収納部の塗布壁の内面の形状に対応する形状としたことを特徴とする請求項2の粘性化粧料用容器。
  7. 中皿は、粘性化粧料と接触する側とは反対側の基部に密閉部材を設けたことを特徴とする請求項1または5の粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法。
  8. 中皿は、粘性化粧料と接触する側とは反対側の基部に密閉部材を設けたことを特徴とする請求項2または6の粘性化粧料用容器。
  9. 塗布壁を軸方向に傾斜して形成した収納部内に、塗布壁に対応して粘性化粧料側の押出面を傾斜させた中皿を円周方向に回動可能に装着し、この中皿の外周面にテーパー状の係合段部を設けるとともに、この中皿のテーパー状の係合段部と係合可能な段受け部を収納部の内周面に設け、傾斜した塗布壁の内面と中皿の押出面との当接時に、中皿の係合段部と収納部の段受け部とを面接触可能としたことを特徴とする請求項1、5または7の粘性化粧料用容器への粘性化粧料の充填方法。
  10. 塗布壁を軸方向に傾斜して形成した収納部内に、塗布壁に対応して粘性化粧料側の押出面を傾斜させた中皿を円周方向に回動可能に装着し、この中皿の外周面にテーパー状の係合段部を設けるとともに、この中皿のテーパー状の係合段部と係合可能な段受け部を収納部の内周面に設け、傾斜した塗布壁の内面と中皿の押出面との当接時に、中皿の係合段部と収納部の段受け部とを面接触可能としたことを特徴とする請求項2、6または8の粘性化粧料用容器。
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