JP4522262B2 - 化合物 - Google Patents

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Description

発明の詳細な説明
本発明は、新規化合物、それを含む組成物および抗菌剤としてのその使用に関する。
WO099/37635、WO00/21948、WO00/21952、WO00/43383、WO00/78748、WO01/07433、WO01/07432、WO02/08224、WO02/24684、WO02/50040、WO02/56882、WO02/96907、PCT/EP02/05708、WO03010138、WO01/25227およびWO0207572は、抗菌活性を有するキノリンおよびナフチリジン誘導体を開示している。
本発明は、式(I):
Figure 0004522262
[式中:
およびRは水素であるか、あるいはRおよびRは一緒になって結合であり;
は、構造式:
Figure 0004522262
(式中:
環(x)および(y)の少なくとも一方は芳香族であり;
およびZの一方はCまたはNであり、他方はCであり;
はN、NR13、O、S(O)、CO、CRまたはCR1aであり;
およびZは、独立して、2または3個の原子のリンカー基であり、その各々の原子は、独立して、N、NR13、O、S(O)、CO、CRおよびCR1aから選択され;
各々の環は、独立して、0〜3個のRおよび/またはR1a基により置換されており;
およびR1aは、独立して、水素;ヒドロキシ;(C1−6)アルコキシ((C1−6)アルコキシ、アミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノにより置換されていてもよく、これらはすべて1または2個の(C1−6)アルキル、アシルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基、CONH、ヒドロキシ、(C1−6)アルキルチオ、ヘテロサイクリルチオ、ヘテロサイクリルオキシ、アリールチオ、アリールオキシ、アシルチオ、アシルオキシまたは(C1−6)アルキルスルホニルオキシによりN−置換されていてもよい);(C1−6)アルコキシ−置換(C1−6)アルキル;ヒドロキシ(C1−6)アルキル;ハロゲン;(C1−6)アルキル;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;トリフルオロメトキシ;シアノ;カルボキシ;ニトロ;アジド;アシル;アシルオキシ;アシルチオ;(C1−6)アルキルスルホニル;(C1−6)アルキルスルホキシド;アリールスルホニル;アリールスルホキシドあるいは1または2個の(C1−6)アルキル、アシルまたは(C1−6)アルキルスルホニル基によりN−置換されていてもよいアミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノ基から選択されるか、あるいはZおよび隣接する原子がCRおよびCR1aである場合、RおよびR1aは、一緒になって、(C1−2)アルキレンジオキシであってもよい:
ただし、同一炭素原子上にあるRおよびR1aは、両方ともはヒドロキシまたはアミノではない)
で示される、各々の環に0〜3個のヘテロ原子を含有する、置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系である:
ただし、
(i)Rが置換されていてもよいキノリン−4−イルである場合:
これは、6位が非置換であるか;または
これは、2−、5−、6−、7−または8位で、少なくとも1つのヒドロキシ(C1−6)アルキル、シアノまたはカルボキシ基により置換されているか;または
これは、少なくとも1つのトリフルオロメトキシ基により置換されているか;または
はハロゲンであり;
(ii)Rが置換されていてもよいキナゾリン−4−イル、シノリン−4−イル、1,5−ナフチリジン−4−イル、1,7−ナフチリジン−4−イルまたは1,8−ナフチリジン−4−イルである場合:
これは、可能である場合、2−、5−、6−、7−または8位で、少なくとも1つのヒドロキシ(C1−6)アルキル、シアノまたはカルボキシ基により置換されているか;または
これは、少なくとも1つのトリフルオロメトキシ基により置換されているか;または
はハロゲンであり;
は水素または:
アミノ(1または2個の(C1−4)アルキル基により置換されていてもよい);カルボキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;アミノカルボニル(ここに、アミノ基は、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、ヒドロキシ(C1−4)アルキル、アミノカルボニル(C1−4)アルキル、(C2−4)アルケニル、(C1−4)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2−4)アルケニルスルホニル、(C1−4)アルコキシカルボニル、(C1−4)アルキルカルボニル、(C2−4)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2−4)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよい);シアノ;テトラゾリル;2−オキソ−オキサゾリジニル(R10により置換されいてもよい);3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル;2,4−チアゾリジンジオン−5−イル;テトラゾール−5−イルアミノカルボニル;1,2,4−トリアゾール−5−イル(R10により置換されいてもよい);5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル;ハロゲン;(C1−4)アルキルチオ;トリフルオロメチル;ヒドロキシ((C1−4)アルキル、(C2−4)アルケニル、(C1−4)アルコキシカルボニル、(C1−4)アルキルカルボニル、(C2−4)アルケニルオキシカルボニル、(C2−4)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよい);オキソ;(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;または(C1−4)アミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい)、
から選択される、1〜3個の基により置換されていてもよい、(C1−4)アルキルもしくは(C2−4)アルケニルであり;
は水素であるか;あるいは
およびRが結合である場合、Rは、2−、3−または4位にあり、RおよびRが結合でない場合、Rは1−、2−、3−または4−位にあり、Rは:
カルボキシ;(C1−6)アルコキシカルボニル;アミノカルボニル(ここに、アミノ基はヒドロキシ、(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノカルボニル(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2−6)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノカルボニル(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい);シアノ;テトラゾリル;2−オキソ−オキサゾリジニル(R10により置換されていてもよい);3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル;2,4−チアゾリジンジオン−5−イル;テトラゾール−5−イルアミノカルボニル;1,2,4−トリアゾール−5−イル(R10により置換されていてもよい);または5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾール−3−イル;あるいは
(C1−4)アルキルまたはエテニル(上記したRに示した基のいずれかにより置換されていてもよく、および/または:
ハロゲン;(C1−6)アルキルチオ;トリフルオロメチル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;(C2−6)アルケニルカルボニル;ヒドロキシ((C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C2−6)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい);アミノ((C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルに置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい);アミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノカルボニル(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2−6)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−6)アルキル、ヒドロキシ(C1−6)アルキル、アミノカルボニル(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい);オキソ;(C1−6)アルキルスルホニル;(C2−6)アルケニルスルホニル;または(C1−6)アミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい)、
から独立して選択される0〜2個のR12基により置換されていてもよく);あるいは
ヒドロキシ((C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニルまたはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルカルボニルまたは(C2−6)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよい)により置換されていてもよい);あるいは
アミノ((C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニルまたはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい)により一置換または二置換されていてもよい);あるいは
ハロゲン;
である:
ただし、Rが4位にある場合、これは、置換されていてもよいヒドロキシルまたはアミノあるいはハロゲンであり;
加えて、Rがヒドロキシまたは置換基を含有するアミノおよび置換基を含有するカルボキシにより二置換されている場合、これらの基は、一緒になって、それぞれ、環状エステルまたはアミド結合を形成していてもよく;
10は、いずれも上記と同意義のR12基により置換されていてもよい、(C1−4)アルキルおよび(C2−4)アルケニル;カルボキシ;アミノカルボニル(ここにアミノ基は、ヒドロキシ、(C1−6)アルキル、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルキルスルホニル、トリフルオロメチルスルホニル、(C2−6)アルケニルスルホニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニルまたは(C2−6)アルケニルカルボニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい);(C1−6)アルキルスルホニル;トリフルオロメチルスルホニル;(C2−6)アルケニルスルホニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;および(C2−6)アルケニルカルボニルから選択され;
は−CH−R 基であり、ここに、R は:
(C4−8)アルキル;ヒドロキシ(C4−8)アルキル;(C1−4)アルコキシ(C4−8)アルキル;(C1−4)アルカノイルオキシ(C4−8)アルキル;(C3−8)シクロアルキル(C4−8)アルキル;ヒドロキシ−、(C1−6)アルコキシ−または(C1−6)アルカノイルオキシ−(C3−8)シクロアルキル(C4−8)アルキル;シアノ(C4−8)アルキル;(C4−8)アルケニル;(C4−8)アルキニル;テトラヒドロフリル;モノ−またはジ−(C1−6)アルキルアミノ(C4−8)アルキル;アシルアミノ(C4−8)アルキル;(C1−6)アルキル−またはアシル−アミノカルボニル(C4−8)アルキル;モノ−またはジ−(C1−6)アルキルアミノ(ヒドロキシ)(C4−8)アルキルから選択されるか;あるいは
は−U−R 基であり、ここに、R は、各々の環に4個までのヘテロ原子を含有している、置換されていてもよい二環式カルボサイクリックまたはヘテロサイクリック環系(A):
Figure 0004522262
(式中:
少なくとも1つの環(a)および(b)が芳香族であり;
は、芳香環の一部である場合、CまたはNであるか、あるいは、非芳香環の一部である場合、CR14であり;
は、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COまたはCR14であり、非芳香環の一部である場合、さらにCR1415であってもよく;
およびXは、独立して、NまたはCであり;
は、0〜4個の原子のリンカー基であり、その各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から、非芳香環である場合、さらにCR1415から選択されてもよく;
は、2〜6個の原子のリンカー基であり、Yの各々の原子は、独立して、芳香環または非芳香環の一部である場合、N、NR13、O、S(O)、COおよびCR14から、非芳香環である場合、さらにCR1415から選択されてもよく;
14およびR15は、各々独立して、H;(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;アミノまたはアミノカルボニル(Rにおける対応する置換基と同様に置換されていてもよい);(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい);アリール;アリール(C1−4)アルキル;アリール(C1−4)アルコキシから選択され;
13は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;(C1−4)アルキル(ヒドロキシ、カルボキシ、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい);(C2−4)アルケニル;アリール;アリール(C1−4)アルキル;アリールカルボニル;ヘテロアリールカルボニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1−6)アルキルスルホニル;またはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルコキシカルボニル、(C1−4)アルキルカルボニル、(C2−4)アルケニルオキシカルボニル、(C2−4)アルケニルカルボニル、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい、さらに(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい)から選択され;
xは、各々独立して、0、1または2である)
であり;
UはCO、SOまたはCHであるか;あるいは
は−X1a−X2a−X3a−X4a基であり、ここに:
1aは、CH、COまたはSOであり;
2aは、CR14a15aであり;
3aは、NR13a、O、S、SOまたはCR14a15aであり;ここに:
14aおよびR15aは、各々独立して、R14およびR15に上記した基から選択される:ただし、R14aおよびR15aが同一炭素原子上にある場合、両方ともは置換されていてもよいヒドロキシおよび置換されていてもよいアミノから選択されない;あるいは
14aおよびR15aは、一緒になってオキソを意味し;
13aは、水素;トリフルオロメチル;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;またはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい)であるか;あるいは
隣接する原子上の2つのR14a基またはR13aおよびR14a基は、一緒になって、結合を意味し、残りのR13a、R14aおよびR15a基は、上記と同意義であるか;あるいは
隣接する原子上の2つのR14a基および2つのR15a基は、一緒になって結合を意味して、X2aおよびX3aは三重結合となり;
4aは、フェニルまたはO、SおよびNから選択される4個までのヘテロ原子を含有するCもしくはN結合単環式芳香族5または6員ヘテロサイクルであり:これらは、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;アミノまたはアミノカルボニル(Rにおける対応する置換基と同様に置換されていてもよい);(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい);アリール、アリール(C1−4)アルキルまたはアリール(C1−4)アルコキシから選択される3個までの基によりC−置換されていてもよく;さらに
トリフルオロメチル;(C1−4)アルキル(ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい);(C2−4)アルケニル;アリール;アリール(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1−6)アルキルスルホニル;またはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルコキシカルボニル、(C1−4)アルキルカルボニル、(C2−4)アルケニルオキシカルボニル、(C2−4)アルケニルカルボニル、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよく、さらに、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい)によりN置換されていてもよく;
nは0または1であり、ABはNR11CO、CONR11、CO−CR、CR7−CO、O−CR9、CR7−O、NHR11−CR、CR7−NHR11、NR11SO、CR−SOまたはCR7−CRである:
ただし、RおよびRが結合であり、nが0である場合、BはNR11、OまたはSO以外であるか、あるいはnは0であり、ABはNH−CO−NHまたはNH−CO−Oであり、R/Rは結合以外であり;
あるいは、nは0であり、ABはCRSONR、CRCONRまたはCRCHNRであり、R/Rは結合以外である:
ただし、RおよびRならびにRおよびRは、両方ともは置換されていてもよいヒドロキシまたはアミノではない;
ここに:
、R、RおよびRは、各々独立して、H;(C1−6)アルコキシ;(C1−6)アルキルチオ;ハロ;トリフルオロメチル;アジド;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;(C2−6)アルケニルオキシカルボニル;(C2−6)アルケニルカルボニル;ヒドロキシ、アミノまたはアミノカルボニル(Rにおける対応する置換基と同様に置換されていてもよい);(C1−6)アルキルスルホニル;(C2−6)アルケニルスルホニル;または(C1−6)アミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい)から選択されるか;
あるいは、RおよびRは、一緒になって結合を意味し、RおよびRは上記と同意義であり;
11は、各々独立して、H;トリフルオロメチル;(C1−6)アルキル;(C2−6)アルケニル;(C1−6)アルコキシカルボニル;(C1−6)アルキルカルボニル;またはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−6)アルコキシカルボニル、(C1−6)アルキルカルボニル、(C2−6)アルケニルオキシカルボニル、(C2−6)アルケニルカルボニル、(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−6)アルキルまたは(C2−6)アルケニルにより置換されていてもよい)であるか;
あるいは、RおよびR、R、RまたはRの1つがカルボキシ基を含有し、他がヒドロキシまたはアミノ基を含有する場合、これらは一緒になって、環状エステルまたはアミド結合を形成してもよく、または、Rがカルボキシ基を含有し、AまたはBがNHである場合、縮合して環状アミドを形成していてもよい]
で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を提供する。
また、本発明は、哺乳類における細菌感染症の治療に用いるための医薬の製造における式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の使用を提供する。
また、本発明は、特に哺乳類における細菌感染症の治療において用いるための、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体および医薬上許容される担体を含む医薬組成物を提供する。
さらに、本発明は、哺乳類、特にヒトにおける細菌感染症の治療方法であって、該治療を必要とする哺乳類に、有効量の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を投与することを含む方法を提供する。
好ましくは、Zは3原子の長さである。
好ましくは、ZおよびZは両方とも炭素である。
好ましくは、Zは、Zに結合した炭素およびZに炭素結合したRを有する、3原子の長さである。
一の好ましい態様において、Rは芳香族であり、環(y)は縮合ベンゼンである。好ましくは、(x)は、1または2個の窒素原子を含有し、残りは炭素である6員環である。最も好ましくは、Zは窒素であり、残りは炭素であるか、あるいはZは=CH−CH=N−(NはZに結合している)である。
他の好ましい態様において、環(y)は縮合ピリジン−4−イル(Zは3原子の長さであり、Z中のZに結合している原子は窒素であり、残りおよびZおよびZは炭素である)であり、Zは、2または3原子の長さであり、Zはヘテロ原子、例えばOまたはSである。
環Rの適当な例としては、置換されていてもよいイソキノリン−5−イル、キノリン−8−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル、キノキサリン−5−イル、イソキノリン−8−イル、[1,6]−ナフチリジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−イルおよび1,2−ジヒドロイソキノリン−8−イルが挙げられる。最も好ましくは、Rは、2−置換されていてもよい−キノリン−8−イルまたは3−置換されていてもよい−キノキサリン−5−イルである。
環(x)および(y)中のR13は、好ましくは、Hまたは(C1−6)アルキルである。
またはR1aが置換アルコキシである場合、好ましくは、それらはN−置換されていてもよいアミノにより置換されている(C2−6)アルコキシまたはピペリジルにより置換されている(C1−6)アルコキシである。Rアルコキシの適当な例としては、メトキシ、トリフルオロメトキシ、n−プロピルオキシ、i−ブチルオキシ、アミノエチルオキシ、アミノプロピルオキシ、アミノブチルオキシ、アミノペンチルオキシ、グアニジノプロピルオキシ、ピペリジン−4−イルメチルオキシまたは2−アミノカルボニルプロプ−2−オキシが挙げられる。
好ましくは、RおよびR1aは、独立して、水素、(C1−4)アルコキシ、(C1−4)アルキルチオ、(C1−4)アルキル、アミノ(C3−5)アルキルオキシ、ニトロ、シアノ、カルボキシ、ヒドロキシメチルまたはハロゲンであり;より好ましくは、水素、メトキシ、メチル、シアノ、ハロゲンまたはアミノ(C3−5)アルキルオキシである。
環Rは、好ましくは、1つのR基により置換されている。最も好ましくは、RはH、メトキシ、メチル、シアノまたはハロゲンであり、R1aはHである。ハロゲンは、好ましくは、クロロまたはフルオロである。
は、好ましくは、水素;カルボキシ、置換されていてもよいヒドロキシ、置換されていてもよいアミノカルボニル、置換されていてもよいアミノまたは(C1−4)アルコキシカルボニルにより置換されている(C1−4)アルキル;または(C1−4)アルコキシカルボニルまたはカルボキシにより置換されている(C2−4)アルケニルである。Rに関してより好ましい基は、水素、カルボキシメチル、ヒドロキシエチル、アミノカルボニルメチル、エトキシカルボニルメチル、エトキシカルボニルアリルおよびカルボキシアリルであり、最も好ましくは、水素である。
の好ましい例としては、水素;置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;ハロゲン;(C1−4)アルキル;エテニル;置換されていてもよい1−ヒドロキシ−(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニル;カルボキシ(C1−4)アルキル;置換されていてもよいアミノカルボニル(C1−4)アルキル;シアノ(C1−4)アルキル;置換されていてもよい2−オキソ−オキサゾリジニルおよび置換されていてもよい2−オキソ−オキサゾリジニル(C1−4アルキル)が挙げられる。より好ましくはR基は、水素;CONH;1−ヒドロキシアルキル、例えば、CHOH、CH(OH)CHCN;CHCOH;CHCONH;−CONHCHCONH;1,2−ジヒドロキシアルキル、例えば、CH(OH)CHOH;CHCN;2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル;2−オキソ−オキサゾリジン−5−イル(C1−4アルキル);置換されていてもよいヒドロキシ;置換されていてもよいアミノ;およびハロゲン、特にフルオロが挙げられる。最も好ましくは、Rは、水素、フルオロまたはヒドロキシであり、フルオロまたはヒドロキシである場合、最も好ましくは、1−または3位において置換されている。3位のRヒドロキシは、好ましくは、NRに対してtransであって、R立体化学を有するか、あるいはにNR対してcisであって、S立体化学を有する。
およびR、R、RまたはRが、一緒になって、環状エステルまたはアミド結合を形成する場合、得られる環が5〜7員であることが好ましい。さらに、エステルまたはアミド結合を形成しないAまたはB基は、CHであることが好ましい。
AがCH(OH)である場合、R−立体化学が好ましい。
好ましくは、Aは、NH、NCH、CH、CHOH、CH(NH)、C(Me)(OH)またはCH(Me)である。
好ましくは、BはCHまたはCOである。
好ましくは、nは0である。
好ましくは、RおよびRが結合でなく、nが1であるか、AB(CHがNHCONHまたはNHCOOである場合、AB(CHおよびNRはcisである。
好ましくは、RおよびRが結合でなく、nが0であり、ABがNHCONHまたはNHCOO以外である場合、AB(CHおよびNRはtransである。
より好ましくは:
nは0であり、AおよびBは両方ともCHであるか、AはCHOH、CHであり、BはCHであるか、あるいはAはNHであり、BはCOである。
最も好ましくは、ABはNHCOである。
好ましくは、R11は、水素または(C1−4)アルキル、例えばメチルであり、より好ましくは水素である。
がCH である場合、好ましくは、R は(C6−8)アルキルである。
が−X1a−X2a−X3a−X4a基である場合:
1aは、好ましくはCHである。
2aは、好ましくはCHであるか、あるいはX3aと一緒になって、CH=CHまたはC≡C基を形成する。
3aは、好ましくはCH、O、SまたはNHであるか、あるいはX2aと一緒になって、CH=CHまたはC≡C基を形成する。
好ましいリンカー基−X1a−X2a−X3a−は、−(CH−O−、−(CH−S−、−CH−CH=CH−、−(CH−、−(CH−NH−または−CHCONH−を含む。
4aに関する単環式芳香族ヘテロサイクリック基は、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、トリアゾリル、テトラゾリル、チエニル、イソイミダゾリル、チアゾリル、フラニルおよびイミダゾリル、2H−ピリダゾン、1H−ピリド−2−オンを含む。好ましい芳香族ヘテロサイクリック基は、ピリド−2−イル、ピリド−3−イル、チアゾール−2−イル、ピリミジン−2−イル、ピリミジン−5−イルおよびフル−2−イルである。
ヘテロサイクリックX4aの好ましい置換基は、ハロ、特にフルオロ、トリフルオロメチルおよびニトロを含む。
フェニルX4aの好ましい置換基は、ハロ、特にフルオロ、ニトロ、シアノ、トリフルオロメチル、メチル、メトキシカルボニルおよびメチルカルボニルアミノを含む。
好ましくは、X4aは、2−ピリジル、3−フルオロフェニル、3,5−フルオロフェニルまたはチアゾール−2−イルである。
好ましくは、Rは−U−R である。
−U−基は、好ましくは−CH−である。
好ましくは、R は、少なくとも1つがNまたはNR13である2〜4個のヘテロ原子を含む8〜11個の環原子を有し、Yが2〜3個のヘテロ原子を含有し、その1つがSであり、1〜2個がNであり、Xに結合した1つのNを有する、芳香族ヘテロサイクリック環(A)である。
別に、好ましくは、ヘテロサイクリック環(A)は、置換されていてもよいベンゾおよびピリドから選択される芳香環(a)および非芳香環(b)を有し、YはO、SまたはR13が水素以外であるNR13から選択される、Xに結合したヘテロ原子を含む、3〜5個の原子、より好ましくは4原子、およびNを介してXに結合したNHCOまたはXに結合したOを有する。好ましくは、環(a)は、芳香族窒素を含有し、より好ましくは、環(a)はピリジンである。環(A)の例としては、置換されていてもよい以下のものが挙げれらる:
(a)および(b)が芳香族である場合
1H−ピロロ[2,3−b]−ピリジン−2−イル、1H−ピロロ[3,2−b]−ピリジン−2−イル、3H−イミダゾ[4,5−b]−ピリド−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾ[1,2,3]−チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,2,5]−オキサジアゾール−5−イル、ベンゾフル−2−イル、ベンゾチアゾール−2−イル、ベンゾ[b]チオフェン−2−イル、ベンゾオキサゾール−2−イル、クロメン−4−オン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリジン−2−イル、イミダゾ−[1,2−a]−ピリミジン−2−イル、インドール−2−イル、インドール−6−イル、イソキノリン−3−イル、[1,8]−ナフチリジン−3−イル、オキサゾロ[4,5−b]−ピリジン−2−イル、キノリン−2−イル、キノリン−3−イル、キノキサリン−2−イル、インダン−2−イル、ナフタレン−2−イル、1,3−ジオキソ−イソインドール−2イル、ベンズイミダゾール−2−イル、ベンゾチオフェン−2−イル、1H−ベンゾトリアゾール−5−イル、1H−インドール−5−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3H−ベンゾチアゾール−2−オン−5−イル、3H−キナゾリン−4−オン−2−イル、3H−キナゾリン−4−オン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−3−イル、ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−6−イル、ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル、ベンゾ[1,4]オキサジン−2−オン−3−イル、ベンゾチアゾール−5−イル、ベンゾチアゾール−6−イル、シノリン−3−イル、イミダゾ[1,2−a]ピリダジン−2−イル、イミダゾ[1,2−b]ピリダジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピラジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリジン−2−イル、ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−6−イル、ピラゾロ[5,1−c][1,2,4]トリアジン−3−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−2−イル、ピリド[1,2−a]ピリミジン−4−オン−3−イル、キナゾリン−2−イル、キノキサリン−6−イル、チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−5−オン−7−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−2−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−6−イル、チアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル、チアゾロ[4,5−b]ピリジン−5−イル、[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル、2H−イソキノリン−1−オン−3−イル;
(a)が芳香族でない場合
(2S)−2,3−ジヒドロ−1H−インドール−2−イル、(2S)−2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−2−イル、3−(R,S)−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−イル、3−(R)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、3−(S)−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−3−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキサン−2−イル、3−置換−3H−キナゾリン−4−オン−2−イル;
(b)が芳香族でない場合
1,1,3−トリオキソ−1,2,3,4−テトラヒドロ−1l−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル)、4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オン−7−イル、4−オキソ−2,3,4,5−テトラヒドロ−ベンゾ[b][1,4]チアゼピン−7−イル、5−オキソ−2,3−ジヒドロ−5H−チアゾロ[3,2−a]ピリミジン−6−イル、ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル、6,7−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−d]ピリミジン−2−イル、3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル、6−オキソ−6,7−ジヒドロ−5H−8−チア−1,2,5−トリアザ−ナフタレン−3−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−オン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾオキサゾール−2−チオン−6−イル、3−置換−3H−ベンゾチアゾール−2−オン−6−イル、2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノリン−2−オン−7−イル、3,4−ジヒドロ−1H−キノキサリン−2−オン−7−イル、6,7−ジヒドロ−4H−ピラゾロ[1,5−a]ピリミジン−5−オン−2−イル、5,6,7,8−テトラヒドロ−[1,8]ナフチリジン−2−イル、2−オキソ−3,4−ジヒドロ−1H−[1,8]ナフチリジン−6−イル、3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル。
13は、好ましくは、環(a)にある場合Hであり、または環(b)にある場合、加えて(C1−4)アルキル、例えばメチルまたはイソプロピルである。より好ましくは、環(b)において、NR13がXに結合している場合、R13はHであり、およびNR13がXに結合している場合、(C1−4)アルキルである。
14およびR15は、好ましくは、独立して、水素、ハロ、ヒドロキシ、(C1−4)アルキル、(C1−4)アルコキシ、トリフルオロメトキシ、ニトロ、シアノ、アリール(C1−4)アルコキシおよび(C1−4)アルキルスルホニルから選択される。
より好ましくは、R15は水素である。
より好ましくは、R14は、各々、水素、クロロ、フルオロ、ヒドロキシ、メチル、メトキシ、トリフルオロメトキシ、ベンジルオキシ、ニトロ、シアノおよびメチルスルホニルから選択される。最も好ましくは、R14は、水素、ヒドロキシ、フッ素またはニトロから選択される。好ましくは、0〜3個のR14基は、水素以外の置換基である。
最も好ましくは、R14およびR15は両方ともHである。
最も好ましいR 基は:
[1,2,3]チアジアゾロ[5,4−b]ピリジン−6−イル
1H−ピロロ[2,3−b]ピリジン−2−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
2,3−ジヒドロ−ベンゾ[1,4]ジオキシン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]オキサジン−7−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル
3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−メチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−ベンゾオキサゾール−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル(4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン−6−イル)
4−オキソ−4H−ピリド[1,2−a]ピリミジン−2−イル
6−ニトロ−ベンゾ[1,3]ジオキソール−5−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]オキサジン−6−イル
8−ヒドロキシ−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−3−イル
8−ヒドロキシキノリン−2−イル
ベンゾ[1,2,3]チアジアゾール−5−イル
ベンゾ[1,2,5]チアジアゾール−5−イル
ベンゾチアゾール−5−イル
チアゾロ−[5,4−b]ピリジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−イル
を含み、
特に、
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
を含む。
本明細書で用いられる場合、「アルキル」なる語は、直鎖および分枝鎖を有する基、例えば、メチル、エチル、n−プロピル、iso−プロピル、n−ブチル、iso−ブチル、sec−ブチル、t−ブチル、ペンチルおよびヘキシルを含む。「アルケニル」なる語は、これに従って解釈されるべきである。
ハロまたはハロゲンは、フルオロ、クロロ、ブロモおよびヨウドを含む。
ハロアルキル基は、1〜3個のハロゲン原子を含む。
特記しない限り、本明細書で用いられる場合、「ヘテロサイクリック」なる語は、適当には、各々、酸素、窒素および硫黄から選択される4個までのヘテロ原子を含有する、芳香族および非芳香族、単一および縮合環を含み、これらの環は、非置換であっても、または、例えば、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ;カルボキシ;アミノまたはアミノカルボニル(Rにおける対応する置換基と同様に置換されていてもよい);(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい);置換されていてもよいアリール、アリール(C1−4)アルキルまたはアリール(C1−4)アルコキシおよびオキソ基から選択される3個までの置換基によりC置換されていてもよい。各々のヘテロサイクリック環は、適当には、4〜7、好ましくは、5または6個の環原子を有する。縮合ヘテロサイクリック環系は、カルボサイクリック環を含んでいてもよく、単に1つのヘテロサイクリック環を含むことを必要とするだけである。ヘテロサイクリル基を含有する本発明の化合物は、そのヘテロサイクリル基の性質に応じて2個またはそれ以上の互変異性体を生じてもよく;かかるこれらすべての互変異性体は本発明の範囲内に含まれる。
アミノ基が、上記と同意義の単一または縮合非芳香族ヘテロサイクリック環の一部を形成する場合、かかる置換アミノ基の適当な任意の置換基は、H;トリフルオロメチル;(C1−4)アルキル(ヒドロキシ、(C1−6)アルコキシ、(C1−6)アルキルチオ、ハロまたはトリフルオロメチルにより置換されていてもよい);(C2−4)アルケニル;アリール;アリール(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニル;ホルミル;(C1−6)アルキルスルホニル;またはアミノカルボニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルコキシカルボニル、(C1−4)アルキルカルボニル、(C2−4)アルケニルオキシカルボニル、(C2−4)アルケニルカルボニル、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよく、さらに(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい)を含む。
本明細書で用いられる場合、「アリール」なる用語はフェニルおよびナフチルを含み、これらは各々、(C1−4)アルキルチオ;ハロ;カルボキシ(C1−4)アルキル;ハロ(C1−4)アルコキシ;ハロ(C1−4)アルキル;(C1−4)アルキル;(C2−4)アルケニル;(C1−4)アルコキシカルボニル;ホルミル;(C1−4)アルキルカルボニル;(C2−4)アルケニルオキシカルボニル;(C2−4)アルケニルカルボニル;(C1−4)アルキルカルボニルオキシ;(C1−4)アルコキシカルボニル(C1−4)アルキル;ヒドロキシ;ヒドロキシ(C1−4)アルキル;メルカプト(C1−4)アルキル;(C1−4)アルコキシ;ニトロ;シアノ、カルボキシ;アミノまたはアミノカルボニル(Rにおける対応する置換基と同様に置換されていてもよい);(C1−4)アルキルスルホニル;(C2−4)アルケニルスルホニル;またはアミノスルホニル(ここに、アミノ基は、(C1−4)アルキルまたは(C2−4)アルケニルにより置換されていてもよい);フェニル、フェニル(C1−4)アルキルまたはフェニル(C1−4)アルコキシから選択される、5個まで、好ましくは3個までの基により置換されていてもよい。
「アシル」なる語は、(C1−6)アルコキシカルボニル、ホルミルまたは(C1−6)アルキルカルボニル基を含む。
式(I)で示される最も好ましい化合物は:
(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−c−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
(1R,3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−アミド
またはその医薬上許容される誘導体である。
いくつかの本発明の化合物は、水性溶媒または有機溶媒などの溶媒から結晶化または再結晶することができる。このような場合、溶媒和物が形成されうる。本発明は、化学量論的な水和物を含む溶媒和物ならびに凍結乾燥などの処理により生成されうる種々の量の水を含有する化合物もその範囲内に含む。
式(I)で示される化合物は医薬組成物での使用を目的とするため、それらは、実質的に純粋な形態、例えば少なくとも純度60%、より適当には少なくとも純度75%、好ましくは少なくとも純度85%、特に好ましくは少なくとも純度98%(%はw/w)で提供されることは容易に理解されるだろう。化合物の不純な調製物は、医薬組成物に使用されるより純粋な形態を調製するために用いることができ;これらの化合物のあまり純粋でない調製物は、少なくとも1%、より適当には少なくとも5%および好ましくは10〜59%の式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体を含有する。
上記式(I)で示される化合物の医薬上許容される誘導体は、遊離塩基形態またはその酸付加塩もしくは四級アンモニウム塩、例えば鉱酸、例えば塩酸、臭化水素酸、硫酸、硝酸またはリン酸、あるいは有機酸、例えば酢酸、フマル酸、クエン酸、マレイン酸、クエン酸、安息香酸、p−トルエンスルホン酸、メタンスルホン酸、ナフタレンスルホン酸または酒石酸との塩を含む。また、式(I)で示される化合物はN−オキシドとしても調製することができる。また、遊離カルボキシ基を有する式(I)で示される化合物は、インビボで加水分解可能なエステルとして調製することもできる。本発明はすべてのかかる誘導体を範囲内に含む。
適当な医薬上許容されるインビボで加水分解可能なエステル形成基の例としては、人体において容易に分解し、親酸またはその塩を放出するエステルを形成するものが挙げられる。この型の適当な基は、部分式(i)、(ii)、(iii)、(iv)および(v):
Figure 0004522262
[式中、Rは水素、(C1−6)アルキル、(C3−7)シクロアルキル、メチルまたはフェニルであり、Rは、(C1−6)アルキル、(C1−6)アルコキシ、フェニル、ベンジル、(C3−7)シクロアルキル、(C3−7)シクロアルキルオキシ、(C1−6)アルキル(C3−7)シクロアルキル、1−アミノ(C1−6)アルキル、または1−(C1−6アルキル)アミノ(C1−6)アルキルであるか;あるいはRおよびRは、一緒になって、1または2個のメトキシ基により置換されていてもよい1,2−フェニレン基を形成し;Rは、メチルまたはエチル基により置換されていてもよい(C1−6)アルキレンであり、RおよびRは、独立して、(C1−6)アルキルであり;Rは(C1−6)アルキルであり;Rは、水素またはフェニル(ハロゲン、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシから選択される3個までの基により置換されていてもよい)であり;Qは酸素またはNHであり;Rは水素または(C1−6)アルキルであり;Rは、水素、(C1−6)アルキル(ハロゲン、(C2−6)アルケニル、(C1−6)アルコキシカルボニル、アリールまたはヘテロアリールにより置換されていてもよい)であるか;またはRおよびRは、一緒になって、(C1−6)アルキレンを形成し;Rは、水素、(C1−6)アルキルまたは(C1−6)アルコキシカルボニルであり;Rは、(C1−8)アルキル、(C1−8)アルコキシ、(C1−6)アルコキシ(C1−6)アルコキシまたはアリールである]
で示されるものを含む。
インビボで加水分解可能なエステル基の例としては、例えば、アシルオキシ(C1−6)アルキル基、例えばアセトキシメチル、ピバロイルオキシメチル、α−アセトキシエチル、α−ピバロイルオキシエチル、1−(シクロヘキシルカルボニルオキシ)プロプ−1−イル、および(1−アミノエチル)カルボニルオキシメチル;(C1−6)アルコキシカルボニルオキシ(C1−6)アルキル基、例えばエトキシカルボニルオキシメチル、α−エトキシカルボニルオキシエチルおよびプロポキシカルボニルオキシエチル;ジ(C1−6)アルキルアミノ(C1−6)アルキル、特にジ(C1−4)アルキルアミノ(C1−4)アルキル基、例えばジメチルアミノメチル、ジメチルアミノエチル、ジエチルアミノメチルまたはジエチルアミノエチル;2−((C1−6)アルコキシカルボニル)−2−(C2−6)アルケニル基、例えば2−(イソブトキシカルボニル)ペント−2−エニルおよび2−(エトキシカルボニル)ブト−2−エニル;ラクトン基、例えばフタリジルおよびジメトキシフタリジルが挙げられる。
さらに適当な医薬上許容されるインビボで加水分解可能なエステル形成基は、式:
Figure 0004522262
[式中、Rは水素、C1−6アルキルまたはフェニルである]
で示されるものである。
Rは、好ましくは水素である。
ある種の式(I)で示される化合物は、光学異性体形態、例えば、ジアステレオマーおよびすべての比の異性体混合物、例えばラセミ混合物の形態で存在することができる。本発明は、かかるすべての形態、特に純粋な異性体形態を含む。例えば、本発明は、A−B基CH(OH)−CHがいずれの異性体配置である化合物を含み、R−異性体が好ましい。異なる異性体形態は、慣用的な方法により他から分離または分割することができるか、あるいは所定の異性体を、慣用的な合成方法または立体特異的または不斉合成により得ることができる。
本発明のさらなる態様において、式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される誘導体の製造方法であって、式(IV)で示される化合物を、式(V):
Figure 0004522262
[式中、nは式(I)の記載と同意義であり;Z1’、Z2’、Z3’ 、R1’およびR3’は、式(I)に記載のZ、Z、Z、RおよびRであるか、それに変換可能な基であり;Z、Z、RおよびR式(I)の記載と同意義であり;
は、NR2’4’またはそれに変換可能な基であり、ここに、R2’およびR4’は、式(I)に記載のRおよびRであるか、それに変換可能な基であり、QはHまたはR3’であるか、あるいはQおよびQは、一緒になって保護されていてもよいオキソ基を形成し;
XおよびYは、以下の組み合わせであってもよく:
(i)XおよびYの一方はCOであり、他方はCHCOであり;
(ii)XはCHRであり、YはC(=O)Rであり;
(iii)XはCR=PR であり、YはC(=O)Rであり;
(iv)XはC(=O)Rであり、YはCR=PR であり;
(v)YおよびXの一方はCOWであり、他方はNHR11’、NCOまたはNR11’COWであり;
(vi)XはNHR11’であり、YはC(=O)Rであるか、あるいはXはC(=O)Rであり、YはNHR11であり’;
(vii)XはNHR11’であり、YはCRWであり;
(viii)XはWまたはOHであり、YはCHOHであり;
(ix)XはNHR11’であり、YはSOWであり;
(x)XおよびYの一方は(CH−Wであり、他方は(CHNHR11’、(CHOH、(CHSHまたは(CHSCORであり、ここにp+qは1であり;
(xi)XおよびYの一方はOHであり、他方は−CH=Nであり;
(xii)XはNCOであり、YはOHまたはNHであり;
(xiii)XはCRSOW、A’COW、CR=CHまたはオキシランであり、YはNHR2’であり;
(xiv)XはWであり、YはCONHR11またはOCONHであり;
(xv)XはWであり、Yは中間体−C≡C−基を水素化して得られる−C≡CHであり;
ここに、Wは脱離基、例えば、ハロ、メタンスルホニルオキシ、トリフルオロメタンスルホニルオキシまたはイミダゾリルであり;RおよびRは(C1−6)アルキルであり;Rはアリールまたは(C1−6)アルキルであり;A’およびNR11’は、式(I)の記載と同意義のAおよびNR11であるか、それに変換可能な基であり;オキシランは:
Figure 0004522262
(式中、R、RおよびRは式(I)の記載と同意義である)
である]
で示される化合物と反応させ、ついで、任意または要すれば、QおよびQをNR2’4’に変換すること;A’、Z1’、Z2’、Z3’、R1’、R2’、R3’、R4’およびNR11’をA、Z、Z、Z、R、R、R、RおよびNR11’に変換すること;A−Bを他のA−Bに変換すること、R、R、R、R、Rおよび/またはRを相互変換することおよび/または医薬上許容される誘導体を形成すること、を含む方法を提供する。
変法(i)は、最初に、A−BがCO−CHまたはCH−COである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(ii)は、最初に、A−BがCR−CROHである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(iii)および(iv)は、最初に、A−BがCR=CRである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(v)は、最初に、A−BがCO−NR11またはNR11−COである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(vi)は、最初に、A−BがNR11−CHRまたはCHR−NHR11である式(I)で示される化合物を生成する。
変法(vii)は、最初に、A−BがNR11’−CRである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(viii)は、最初に、A−BがO−CHである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(ix)は、最初に、ABがNR11SOである化合物を生成する。
変法(x)は、最初に、AおよびBの一方がCHであり、他方がNHR11、OまたはSである、式(I)で示される化合物を生成する。
変法(xi)は、最初に、A−BがOCHまたはCHOである式(I)で示される化合物を生成する。
変法(xii)は、最初に、ABがNH−CO−NHまたはNH−CO−Oである化合物を生成する。
変法(xiii)は、最初に、nが0であり、ABがCRSONR、A’−CONRまたはCRCHNRである化合物を生成する。
変法(xiv)は、ABがNR11COまたはNH−CO−Oである化合物を生成する。
変法(xv)は、ABが−CHCH−または−CH=CH−である化合物を生成する。
変法(v)および(xiii)(第2の変法)において、反応は、標準的なアミドまたは尿素形成反応であり、例えば以下のものを含む:
1.ジカルボン酸の活性化(例えば、酸塩化物、混合無水物、活性エステル、O−アシル−イソウレアまたは他の種への活性化)およびアミンでの処理(Ogliaruso, M.A.; Wolfe, J.F. in The Chemistry of Functional Groups (Ed. Patai, S.) Suppl. B:The Chemistry of Acid Derivatives, Pt. 1 (John Wiley and Sons, 1979), pp 442-8;Beckwith, A.L.J. in The Chemistry of Functional Groups (Ed. Patai, S.) Suppl. B:The Chemistry of amides (Ed. Zabricky, J.) (John Wiley and Sons, 1970), p 73 ff。酸およびアミンは、好ましくは、活性化剤、例えば1−(ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩(EDC)または1−ヒドロキシベンゾトリアゾール(HOBT)またはO−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HATU)の存在下で反応させる;あるいは
2.下記の特定の方法:
a.修飾Curtius反応法によるインシトゥでの酸からアミン成分への変換(Shioiri, T., Murata, M., Hamada, Y., Chem. Pharm. Bull. 1987, 35, 2698)
b.中性条件におけるインシトゥでの酸成分の酸塩化物への変換(Villeneuve, G. B.; Chan, T. H., Tetrahedron. Lett. 1997, 38, 6489)。
A’は、例えば保護ヒドロキシメチレンである。
変法(xiii)(第3の変法)は、当業者によく知られた方法を用いる標準的な酸付加反応である。該方法は、好ましくは、極性有機溶媒、例えば、アセトニトリル中、有機塩基、例えばトリエチルアミンの存在下で行われる。
変法(xiii)(第4の変法)において、カップリングは、アセトニトリル中、室温で、触媒として1等量の過塩素酸リチウムの存在下で行うことができるか(J.E. Chateauneuf et al, J. Org. Chem., 56, 5939-5942, 1991の一般的な方法)、または、より好ましくは、ジクロロメタン中のイッテルビウムトリフレートで行うことができる。いくつかの場合において、高温、例えば40〜70℃が有利でありうる。別法として、式(V)で示される化合物を、塩基、例えば、1等量のブチルリチウムで処理し、得られた塩を、オキシランと、不活性溶媒、例えば、テトラヒドロフラン、好ましくは、高温、例えば80℃で反応させることができる。キラルエポキシドを用いて、単一のジアステレオマーが得られるだろう。別法として、ジアステレオマーの混合物は、分取HPLCまたはキラル酸から形成される塩の結晶化による慣用的な分割法により分離することができる。
変法(xii)は、イソシアネートをアミンまたはアルコールと反応させることによる、標準的な尿素形成反応またはカルバメート形成反応であり、当業者によく知られた方法により行われる(例えば、March, J; Advanced Organic Chemistry, Edition 3 (John Wiley and Sons, 1985), p802-3を参照)。該方法は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性溶媒中で行われる。
変法(i)において、該方法は二工程である:第1に、塩基、好ましくは、水素化ナトリウムまたはアルコキシド、ナトリウムアミド、アルキルリチウムまたはリチウムジアルキルアミドを用いる、好ましくは、非プロトン性溶媒、例えば、エーテル、THFまたはベンゼン中での縮合;第2に、無機酸、好ましくは、有機溶媒中のHClを用いて、0〜100℃での加水分解である。類似の経路が、DE330945、EP31753、EP53964およびH. Sargent, J. Am. Chem. Soc. 68, 2688-2692 (1946)に記載されている。同様のClaisen法が、Soszko et. al., Pr.Kom.Mat. Przyr.Poznan.Tow.Przyj.Nauk., (1962), 10, 15に記載されている。
変法(ii)において、該反応は、塩基、好ましくは、有機金属または水素化金属、例えば、NaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはNaOEtの存在下、好ましくは、非プロトン性溶媒、好ましくは、THF、エーテルまたはベンゼン中、−78〜25℃で行われる(Gutswiller et al. (1978) J. Am. Chem. Soc. 100, 576に類似の方法)。
変法(iii)および(iv)において、塩基を用いる場合、これは、好ましくは、NaH、KH、アルキルリチウム、例えば、BuLi、金属アルコキシド、例えば、NaOEt、ナトリウムアミドまたはリチウムジアルキルアミド、例えば、ジ−イソプロピルアミドである。類似の方法が、米国特許第3989691号およびM.Gates et. al. (1970) J. Amer.Chem.Soc., 92, 205ならびにTaylor et al. (1972) JACS 94, 6218に記載されている。
変法(vi)において、該反応は、例えば、ボロヒドリドナトリウムまたはトリアセトキシボロヒドリドナトリウムを用いる、標準的な還元アルキル化である(Gribble, G. W. in Encyclopedia of Reagents for Organic Synthesis (Ed. Paquette, L. A.)(John Wiley and Sons, 1995), p 4649)。
変法(vii)は、当業者によく知られた標準的なアルキル化反応であり、例えば、アルコールまたはアミンを、ハロゲン化アルキルで、塩基の存在下で処理することである(例えば、March, J; Advanced Organic Chemistry, Edition 3 (John Wiley and Sons, 1985), p364-366およびp342-343)。該方法は、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミドのような極性溶媒中で行われる。
変法(xiii)(第1の変法)において、該反応は、当該分野でよく知られた標準的なスルホンアミド形成反応である。これは、例えば、ハロゲン化スルホニルとアミンとの反応であってもよい。
XがW、例えばハロゲン、メタンスルホニルオキシまたはトリフルオロメタンスルホニルオキシである変法(viii)において、Y中のヒドロキシ基は、好ましくは、アルコールを塩基で処理することにより、Mがアルカリ金属であるOM基に変換することができる。塩基は、好ましくは、無機、例えばNaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムである。XがOHである場合、Y中のヒドロキシ基は、ミツノブ条件下で活性化される(Fletcher et.al. J Chem Soc. (1995), 623)。別法として、X=OおよびY=CHOH基は、1,3−ジシクロヘキシルカルボジイミド(DCC)で活性化することにより直接反応することができる(Chem. Berichte 1962, 95, 2997またはAngewante Chemie 1963 75, 377)。
変法(ix)において、該反応は、例えば、Fuhrman et.al., J. Amer. Chem. Soc.; 67, 1245, 1945に記載のように、有機塩基、例えば、トリエチルアミンまたはピリジンの存在下で行うことができる。X=NR11’SOWまたはY=SOW中間体は、Fuhrman et.al., J. Amer. Chem. Soc.; 67, 1245, 1945に記載のものと類似の方法で、必要とするアミンから、例えば、SOClとの反応により形成することができる。
XおよびYの一方がNHR11を含有する変法(x)において、脱離基Wはハロゲンであり、反応は、標準的なアミン形成反応、例えば(Malpass, J. R., in Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 2 (Ed. Sutherland, I. O.), p 4 ff.)に記載のような直接アルキル化または芳香族求核置換反応(Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 6, p 946-947(反応インデックス)に示される引用文献;Smith, D. M. in Comprehensive Organic Chemistry, Vol. 4 (Ed. Sammes, P. G.) p 20 ff.を参照)である。これは、GB1177849に記載の方法と類似している。
XおよびYの一方がOHまたはSHを含有する変法(x)において、これは、好ましくは、アルコール、チオールまたはチオアセテートを塩基で処理することにより、Mがアルカリ金属であるOMまたはSM基に変換される。該塩基は、好ましくは、無機、例えばNaH、リチウムジイソプロピルアミドまたはナトリウムであるか、または、SHに関しては、金属アルコキシド、例えばナトリウムメトキシドである。チオアセテートSCORを含有するX/Y基は、アルコールまたはハロゲン化アルキルを、チオ酢酸またはその塩で、ミツノブ条件下で処理することにより調製する。脱離基Vは、ハロゲンである。該反応は、Chapman et.al., J. Chem Soc., (1956),1563, Gilligan et. al., J. Med. Chem., (1992), 35, 4344, Aloup et. al., J. Med. Chem. (1987), 30, 24, Gilman et al., J.A.C.S. (1949), 71, 3667 およびClinton et al., J.A.C.S. (1948), 70, 491, Barluenga et al., J. Org. Chem. (1987) 52, 5190に記載のように行うことができる。別法として、XがOHであり、YがCHVである場合、Vは、ミツノブ条件下で活性化されたヒドロキシ基である(Fletcher et.al. J Chem Soc. (1995), 623)。
変法(xi)において、反応は、den Hertzog et. al., recl.Trav. Chim. Pays-Bas, (1950),69, 700に記載のものと類似である。
変法(xiv)において、脱離基Wは、好ましくは、クロロ、ブロモまたはトリフルオロメチルスルホニルであり、該反応は、「バックウォルド」反応として公知であるパラジウム触媒処理である(J. YinおよびS. L. Buchwald, Org.Lett., 2000, 2, 1101)。
アセチレン化合物(V)を化合物(IV)とカップリングさせる変法(xv)は、標準的なPd−媒介化学を用いて、例えば触媒としてPd(PhP)Clを用いて、トリエチルアミンおよびジメチルホルムアミドの混合物中で、CuIを添加して行うことができる。中間体−C≡C−基の水素化は、慣用的に、適当な触媒、例えばPd/Cを用いて行って、部分的に−CH=CH−または完全に−CH−CH−に変換する。
カルボニル基AまたはBのCHOHへの還元は、当業者によく知られた還元剤、例えば、水性エタノール中のボロヒドリドナトリウムまたはエーテル溶液中の水素化アルミニウムリチウムを用いて容易に行うことができる。これは、EP53964、米国特許第384556号およびdJ. Gutzwiller et al, J. Amer. Chem. Soc., 1978, 100, 576に記載の方法と類似である。
カルボニル基AまたはBは、還元剤、例えばエチレングリコール中のヒドラジンで、例えば、130〜160℃で、水酸化カリウムの存在下で処理することにより、CHに還元することができる。
カルボニル基AまたはBを有機金属試薬で還元することにより、RまたはRがOHであり、RまたはRがアルキルである基を得ることができる。
AまたはB上のヒドロキシ基は、業者によく知られた酸化剤、例えば二酸化マンガン、クロロクロム酸ピリジニウムクロロまたはジクロム酸ピリジニウムにより、カルボニル基に酸化することができる。
ヒドロキシアルキルA−B基、CHRCROHまたはCR(OH)CHRを、無水酢酸のような酸無水物で処理することにより脱水素して、CR=CR基を得ることができる。
CHRCHRに還元することによるCR=CRの変換方法は、当業者によく知られた方法であり、例えば、触媒として炭素担持パラジウムでの水素化を用いる。A−B基CR(OH)CHRまたはCHRCROHを得るためのCR=CRの変換方法は、当業者によく知られた方法であり、例えば、エポキシ化、続いて金属ハライドによる還元、水和、ヒドロホウ素化またはオキシ水銀化による方法である。RおよびRが、一緒になって、結合を意味する場合、かかる変換が不適切であることは明らかだろう。
アミドカルボニル基は、還元剤、例えば水素化アルミニウムリチウムを用いて、対応するアミンに還元することができる。
AまたはB上のヒドロキシ基は、例えば、ミツノブ条件下で、アジ化水素酸を用いて活性化および置換することによるか、あるいはジフェニルホスホリルアジドおよび塩基で処理することによりアジドに変換することができ、ついで、アジド基は、水素化によりアミノに還元することができる。
NRに変換することができるQ基の例は、NR2’4’またはハロゲンである。ハロゲンは、慣用的なアルキル化により、アミンHNR2’4’により置換することができる。
が一緒になって保護されているオキソ基を形成する場合、これは、続いて酸処理により除去されて式(VI):
Figure 0004522262
[式中、置換基は式(I)の記載と同意義である]
で示される化合物を与えることができる、アセタール、例えばエチレンジオキシであってもよい。
式(VI)で示される中間体は新規であり、本発明の一部を形成する。
式(VI)で示されるケトンは、上記変法(x)に記載のような、慣用的な還元アルキル化により、アミンHNR2’4’と反応することができる。
本発明の他の新規中間体は、式(VII):
Figure 0004522262
[式中、置換基は式(I)の記載と同意義である]
で示される化合物である。
1’、Z2’およびZ3’基の例は、R1’およびR1a’がRおよびR1aに変換可能な基であるCR1’またはCR1’1a’であり、Z1’、Z2’およびZ3’は、好ましくは、Z、ZおよびZである。
1a’、R1’およびR2’は、好ましくは、R1a、RおよびRである。R2’は、好ましくは、水素である。R3’はRであるか、または、より好ましくは、水素、ビニル、アルコキシカルボニルまたはカルボキシである。R4’はRであるか、または、より好ましくはHまたはN−保護基、例えばt−ブトキシカルボニル、ベンジルオキシカルボニルまたは9−フルオレニルメチルオキシカルボニルである。
1a’、R1’、R2’、R3’およびR4’の変換、ならびにR1a、R、R、RおよびRの相互変換は、慣用的なものである。置換されていてもよいヒドロキシ基を含有する化合物において、分子の他の部分を崩壊させることなく除去することができる適当な慣用的なヒドロキシ保護基は、アシルおよびアルキルシリル基を含む。N保護基は、慣用的な方法により除去することができる。
例えば、R1’メトキシは、リチウムおよびジフェニルホスフィン(Ireland et. al. (1973) J.Amer.Chem.Soc.,7829に記載の一般的方法)またはHBrで処理することによりR1’ヒドロキシに変換する。ヒドロキシ基を、脱離基を有する適当なアルキル誘導体、例えばハロゲン化物および保護アミノ、ピペリジル、アミジノまたはグアニジノ基またはそれに変換可能な基でアルキル化することにより、変換/脱保護してN−置換アミノ、ピペリジル、グアニジノまたはアミジノにより置換されていてもよい、Rアルコキシが得られる。
アルケニルを、適当な試薬、例えば9−ボラビシクロ[3.3.1]ノナンを用いてヒドロホウ素化し、エポキシ化し、還元またはオキシ水銀化することによりヒドロキシアルキルに変換する。
1,2−ジヒドロキシは、R3’アルケニルから、四酸化オスミウムまたは他の当業者によく知られた試薬(Advanced Organic Chemistry (Ed. March, J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 732-737およびそこに記載の引用文献を参照)を用いるか、あるいはエポキシ化し、ついで、加水分解(Advanced Organic Chemistry (Ed. March, J.) (John Wiley and Sons, 1985), p 332,333およびそこに記載の引用文献を参照)して調製することができる。
ビニルは、標準的なホモログ化、例えば、ヒドロキシエチルに変換し、ついで、アルデヒドに酸化し、ついで、ウィッティッヒ反応に付すことにより、鎖を延長することができる。
エポキシドR3’基をシアニドアニオンで開環することにより、CH(OH)−CHCN基を得る。
3’基を含有するエポキシドをアジドアニオンで開環することにより、アミンに変換することができるアジド誘導体を得る。アミンをカルバメートに変換し、ついで、塩基で閉環するこにより、R基を含有する2−オキソ−オキサゾリジニルを得る。
アルキルまたはアルケニル上の置換基は、慣用的な方法により相互変換することができ、例えば、ヒドロキシを、エステル化、アシル化またはエーテル化することにより誘導体化することができる。ヒドロキシ基は、脱離基に変換し、必要な基により置換し、要すれば加水分解または酸化するか、あるいは活性化酸、イソシアネートまたはアルコキシイソシアネートと反応させることにより、ハロゲン、チオール、アルキルチオ、アジド、アルキルカルボニル、アミノ、アミノカルボニル、オキソ、アルキルスルホニル、アルケニルスルホニルまたはアミノスルホニルに変換することができる。一級および二級ヒドロキシ基は、それぞれ、アルデヒドまたはケトンに酸化することができ、適当な試薬、例えば有機金属試薬でアルキル化することにより、必要に応じて、二級または三級アルコールを得ることができる。カルボキシレート基は、この酸のエステルを適当な試薬、例えば水素化リチウムアルミニウムで還元することにより、ヒドロキシメチル基に変換することができる。
基を含有する置換2−オキソ−オキサゾリジニルは、対応するアルデヒドから、グリシンアニオン等価物との慣用的な反応に付し、ついで、得られたアミノアルコールを環化することにより調製することができる(M Grauert et al, Ann Chem (1985) 1817, Rozenberg et al, Angew Chem Int Ed Engl (1994) 33(1) 91)。得られた2−オキソ−オキサゾリジニル基は、標準的な方法により他のR10基に変換することができるカルボキシ基を含有する。
内のカルボキシ基は、水/メタノール中のクロム酸および硫酸を用いて、対応するアルコールCHOHをジョーンズ酸化することにより調製することができる(E.R.H. Jones et al, J.C.S. 1946,39)。他の酸化剤、例えば三塩化ルテニウムにより触媒されるナトリウムペルヨウダイド(G.F.Tutwiler et al, J.Med.Chem., 1987, 30(6), 1094)、三酸化クロム−ピリジン(G. Just et al, Synth. Commun. 1979, 9(7), 613)、過マンガン酸カリウム(D.E.Reedich et al, J. Org. Chem.,1985,50(19),3535)およびクロロクロム酸ピリジニウム(D. Askin et al, Tetrahedron Letters, 1988, 29(3), 277をこの変換に用いることができる。
別法として、カルボキシ基を二段階の工程で形成し、最初に、アルコールを、例えば、オキサリルクロライドで活性化したジメチルスルホキシド(N.Cohen et al, J. Am. Chem. Soc., 1983, 105, 3661)またはジシクロヘキシルカルボジイミド(R.M.Wengler, Angew. Chim. Int. Ed. Eng., 1985, 24(2), 77)を用いて、またはテトラプロピルアンモニウムペルルテネート(Ley et al, J. Chem.Soc. Chem Commun.,1987, 1625)で、対応するアルデヒドに酸化する。ついで、このアルデヒドを、酸化剤、例えば、酸化銀(II)(R.Grigg et al, J. Chem. Soc. Perkin1,1983, 1929)、過マンガン酸カリウム(A.Zurcher, Helv. Chim. Acta., 1987, 70 (7), 1937)、三塩化ルテニウムにより触媒されたナトリウムペルヨウダイド(T.Sakata et al, Bull. Chem. Soc. Jpn., 1988, 61(6), 2025)、クロロクロム酸ピリジニウム(R.S.Reddy et al, Synth. Commun., 1988, 18(51), 545)または三酸化クロム(R.M.Coates et al, J. Am. Chem. Soc.,1982, 104, 2198)を用いて、対応する酸に別個に酸化することができる。
また、RCOH基は、対応するジオール、CH(OH)CHOHを、三塩化ルテニウムにより触媒されたナトリウムペルヨウダイドをアセトニトリル−四塩化炭素−水溶媒系(V.S.Martin et al, Tetrahedron Letters, 1988, 29(22), 2701)と一緒に用いて、酸化的に開裂することにより調製するこもできる。
また、シアノまたはカルボキシ基を含有するR基は、アルコールを、適当な脱離基、例えば、対応するトリレートに、パラ−トルエンスルホニルクロライド(M.R.Bell, J. Med. Chem.,1970, 13, 389)またはヨウ化物と、トリフェニルホスフィン、ヨウ素およびイミダゾール(G. Lange, Synth. Commun., 1990, 20, 1473)を用いて反応させることにより変換することにより調製することもできる。第2の工程は、脱離基のシアニドアニオンでの置換である(LA.Paquette et al, J. Org. Chem.,1979, 44 (25), 4603; P.A.Grieco et al, J. Org. Chem.,1988, 53 (16), 3658)。最終的に、ニトリル基を酸加水分解に付して、所望の酸を得る(H.Rosemeyer et al, Heterocycles, 1985, 23 (10), 2669)。また、加水分解は、塩基、例えば、水酸化カリウム(H.Rapoport, J. Org. Chem.,1958, 23, 248)または酵素的に(T. Beard et al, Tetrahedron Asymmetry, 1993, 4 (6), 1085)を用いて行うこともできる。
中の他の官能基は、カルボキシまたはシアノ基を慣用的に変換することにより得ることができる。
テトラゾールは、アジ化ナトリウムをシアノ基(例えば、F. Thomas et al, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1996, 6 (6), 631; K.Kubo et al, J. Med. Chem., 1993, 36,2182)と反応させるか、あるいはアジドトリ−n−ブチルスタンナンをシアノ基と反応させ、ついで、酸加水分解(P.L.Ornstein, J. Org. Chem., 1994, 59, 7682およびJ. Med. Chem, 1996, 39 (11), 2219)することにより慣用的に調製する。
3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン−4−イル基(例えば、 R.M.Soll, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1993, 3 (4), 757およびW. A. Kinney, J. Med. Chem., 1992, 35 (25), 4720)は、下記の一連の工程により調製することができる:(1)R3が(CHCHO(n=0、1、2)である化合物を、トリエチルアミン、四臭化炭素/トリフェニルホスフィンで処理して、最初に(CHCH=CBrを得る;(2)この中間体を脱臭化水素して、対応するブロモエチン誘導体(CHC≡CBrを得る(この一連の2工程に関しては、D. Grandjean et al, Tetrahedron Letters, 1994, 35 (21), 3529を参照);(3)ブロモエチンを4−(1−メチルエトキシ)−3−(トリ−n−ブチルスタンニル)シクロブト−3−エン−1,2−ジオンとパラジウム触媒カップリングさせる(Liebeskind et al, J. Org. Chem., 1990, 55, 5359);(4)エチン基を−CHCH−に、水素および炭素担持触媒の標準的な条件下で還元する(Howard et al, Tetrahedron, 1980, 36, 171を参照);最終的に(4)メチルエトキシエステルを酸加水分解して、対応する3−ヒドロキシ−3−シクロブテン−1,2−ジオン基を得る(R.M.Soll, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1993, 3 (4), 757)。
テトラゾール−5−イルアミノカルボニル基は、標準的なペプチドカップリング剤、例えば、1,1’−カルボニルジイミダゾール(P. L. Ornstein et al, J. Med Chem, 1996, 39 (11), 2232)で脱水することにより、対応するジカルボン酸および2−アミノテトラゾールから調製することができる。
アルキル−およびアルケニル−スルホニルカルボキサミドは、同様に、標準的なペプチドカップリング剤、例えば1,1’−カルボニルジイミダゾール(P. L. Ornstein et al, J.Med.Chem., 1996, 39 (11), 2232)で脱水することにより、対応するジカルボン酸およびアルキル−またはアルケニル−スルホンアミドから調製することができる。
ヒドロキサム酸基は、対応する酸から、標準的なアミドカップリング反応、例えばN. R. Patel et al, Tetrahedron, 1987, 43 (22), 5375により調製することができる。
2,4−チアゾリジンジオン基は、アルデヒドから、2,4−チアゾリジンジオンで縮合し、続いて、水素化によりオレフィン二重結合を除去することにより形成することができる。
ニトリルからの5−オキソ−1,2,4−オキサジアゾールの調製は、Y.Kohara et al, Bioorg. Med. Chem. Lett., 1995, 5(17), 1903に記載されている。
1,2,4−トリアゾール−5−イル基は、対応するニトリルから、酸性条件下でアルコールと反応させ、ついで、ヒドラジンと、ついで、R10−置換活性化ジカルボン酸と反応させることにより調製することができる(JB Polya in 「Comprehensive Heterocyclic Chemistry」 Edition 1 p762, Ed AR Katritzky and CW Rees, Pergamon Press, Oxford 1984およびJ.J. Ares et al, J. Heterocyclic Chem., 1991, 28(5), 1197に参照)。
シクロヘキシルアミンまたはシクロヘキセニルアミンのNHは、慣用的な手段、例えば、アシル誘導体とのアミドまたはスルホンアミド形成反応により、あるいは、UまたはX1aがCOまたはSOであるか、またはRが−CH であるか、またはUまたはX1aがCHである化合物に関しては、塩基の存在下、ハロゲン化アルキルまたは別のアルキル誘導体R−Wでアルキル化し、アルデヒドでアシル化/還元または還元アルキル化することにより、NRに変換される。
およびR、R、RまたはRの1つがカルボキシ基を含有し、他がヒドロキシまたはアミノ基を含有する場合、これらは一緒になって、環状エステルまたはアミド結合を形成する。この結合は、(IV)および(V)で示される化合物のカップリングの間に自然に形成されうるか、あるいは標準的なカップリング剤の存在下で形成されうる。
ある種の環境下で、相互変換は、例えば、AまたはBにおけるヒドロキシ基およびシクロヘキシル−またはシクロヘキセニルアミンに干渉し、これらは、R1a’、R1’、R2’、R3’またはR4’が変換される間、または式(IV)および(V)の化合物のカップリングの間、ヒドロキシに関してはカルボキシ−またはシリル−エステル基として、窒素に関してはアシル誘導体として保護することが必要とされるだろうことは明らかだろう。
式(IV)および(V)で示される化合物は公知の化合物(例えば、Smith et al, J. Amer. Chem. Soc., 1946, 68, 1301を参照)であるか、あるいは、例えば、上記文献と類似の方法により調製される。
XがCRSOWである式(IV)で示される化合物は、Ahmed El Hadri et al, J. Heterocyclic Chem., 1993, 30(3), 631と類似の経路により調製することができる。かくして、XがCHSOOHである式(IV)で示される化合物は、対応する4−メチル化合物をN−ブロモスクシニミドと反応させ、ついで、亜硫酸ナトリウムで処理することにより調製することができる。脱離基Wは、別の脱離基W、例えば、ハロゲン基に、慣用的な方法により変換することができる。
式(IV)で示されるイソシアネートは、4−アミノ誘導体、例えば4−アミノ−キノリンおよびホスゲンまたはホスゲン等価物(例えば、トリホスゲン)から慣用的に調製することができるか、あるいはより慣用的には、4−ジカルボン酸から、ジフェニルホスホリルアジド(DPPA)との「ワンポット」クルチウス反応により調製することができる[T. Shiori et al. Chem. Pharm. Bull. 35, 2698-2704 (1987)を参照]。
4−アミノ誘導体は市販されているか、あるいは対応する4−クロロ誘導体から、アンモニア(O.G. Backeberg et. al., J. Chem Soc., 381, 1942)またはプロピルアミン塩酸塩(R. Radinov et. al., Synthesis, 886, 1986)で処理することによる慣用的な方法により調製することができる。
式(IV)で示される4−アルケニル化合物は、対応する4−ハロゲノ−誘導体から、例えば、Organic Reactions, 1982, 27, 345に記載のようなヘック合成による慣用的な方法により調製することができる。
式(IV)で示される化合物の4−ハロゲノ誘導体は市販されているか、あるいは、当業者に公知の方法により調製することができる。4−クロロキノリンは、対応するキノリン−4−オンから、オキシ塩化リン(POCl)または五塩化リン、PClと反応させることより調製する。4−ブロモ−置換基は、キノリン−またはナフチリジン−4−オンから、三臭化リン(PBr)とDMF中で反応させることにより調製することができる。4−クロロキナゾリンは、対応するキナゾリン−4−オンから、オキシ塩化リン(POCl)または五塩化リン、PClと反応させることにより調製される。キナゾリノンおよびキナゾリンは、T.A. Williamson in Heterocyclic Compounds, 6, 324 (1957) Ed. R.C. Elderfieldにより記載されている標準的な経路により調製することができる。
式(IV)で示される活性化カルボキシ誘導体X=A’COWは、慣用的な方法、例えばホモログ化により、順次、COH誘導体から調製されるX=A’COH誘導体から調製することができる。
式(IV)で示される化合物の4−カルボキシ誘導体は市販されているか、あるいは、当業者によく知られている慣用的なカルボキシヘテロ芳香族の調製方法により調製することができる。例えば、キナゾリンは、T.A. Williamson in Heterocyclic Compounds, 6, 324 (1957) Ed. R.C. Elderfieldに記載されているような標準的な経路により調製することができる。これらの4−カルボキシ誘導体は、慣用的な手段、例えば、アシルハライドまたは無水物に変換することにより活性化することができる。
エステルのような4−カルボキシ誘導体は、例えば、水素化アルミニウムリチウムを用いて、ヒドロキシメチル誘導体に還元することができる。塩化メシルおよびトリエチルアミンとの反応により、メシレート誘導体が得られるだろう。ジアゾ化合物(Xが−CH=N)は、4−カルボキシアルデヒドから、トシルヒドラゾンを経て調製することができる。4−カルボキシアルデヒドは、酸から、当業者によく知られた標準的な方法により調製することができる。
式(IV)で示される化合物の4−オキシラン誘導体は、有利には、4−ジカルボン酸から、最初に、オキサリルクロライドで酸クロライドに変換し、ついで、トリメチルシリルジアゾメタンと反応させてジアゾケトン誘導体を得ることにより調製することができる。続いて、5Mの塩酸と反応させることにより、クロロメチルケトンを得ることができる。水性メタノール中でのボロヒドリドナトリウムとの反応によりクロロヒドリンが得られ、これを、塩基、例えば、エタノール−テトラヒドロフラン中の水酸化カリウムで処理による閉環反応に付してエポキシドを得る。
別法として、好ましくは、4−オキシラン誘導体は、当業者によく知られた別の経路により4−ヒドロキシ化合物から得ることができるブロモメチルケトンから得ることができる。例えば、ヒドロキシ化合物は、トリフルオロメタンスルホン酸無水物と標準的な条件下で反応させることにより対応する4−トリフルオロメタンスルホネートに変換することができる(K. Ritter, Synthesis, 1993, 735を参照)。W. Cabri et al, J. Org. Chem, 1992, 57 (5), 1481の方法に従って、ブチルビニルエーテルと、パラジウム触媒の存在下で、ヘック反応に付すことにより、対応するブチルオキシビニルエーテルに変換することができる。(別法として、等価な中間体は、トリフルオロメタンスルホネートまたは類似するクロロ誘導体を(1−エトキシビニル)トリブチルスズとスティルカップリングすることにより得ることができる(T. R. Kelly, J. Org. Chem., 1996, 61, 4623))。ついで、アルキルオキシビニルエーテルを、J. F. W. Keana, J. Org. Chem., 1983, 48, 3621およびT. R. Kelly, J. Org. Chem., 1996, 61, 4623の方法と同様の方法で、水性テトラヒドロフラン中、N−ブロモスクシニミドで処理することにより、対応するブロモメチルケトンに変換する。
4−ヒドロキシ誘導体は、N. E. Heindel et al, J. Het. Chem., 1969, 6, 77に記載の方法に類似の方法で、芳香族アミノから、プロピオン酸メチルと反応させ、ついで、環化することにより、調製することができる。例えば、5−アミノ−2−メトキシピリジンは、この方法を用いて、4−ヒドロキシ−6−メトキシ−[1,5]ナフチリジンに変更することができる。
キラル還元剤、例えば(+)または(−)−B−クロロジイソピノカンフェニルボラン[DIP−クロライド]が、ボロヒドリドナトリウムを置換している場合、プロキラルクロロメチルケトンは、一般的に85〜95%のee値を有するキラルクロロヒドリンに変換される[C. Bolm et al, Chem. Ber. 125, 1169-1190, (1992)を参照]。キラルエポキシドを再結晶することにより、光学純度に富んだ(典型的には、ee95%)を有する母液中の物質が得られる。
アミン誘導体と反応する場合、(R)−エポキシドは、ベンジル位に(R)−立体化学を有する単一のジアステレオマーとしてエタノールアミン化合物を与える。
別法として、エポキシドは、4−カルボキシアルデヒドから、トリメチルスルホニウムヨウダイドを用いるウィッティッヒ法により[G.A. Epling amd K-Y Lin, J. Het. Chem., 1987, 24, 853-857を参照]、または4−ビニル誘導体のエポキシ化により調製することができる。
ピリダジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry, Volume 3, Ed A.J. Boulton and A. McKillopに記載のものと類似の経路により調製することができ、ナフチリジンは、Comprehensive Heterocyclic Chemistry, Volume 2, Ed A.J. Boulton and A. McKillopに記載のものと類似の経路により調製することができる。
4−ヒドロキシ−1,5−ナフチリジンは、3−アミノピリジン誘導体から、エトキシメチレンマロン酸ジエチルと反応させて、4−ヒドロキシ−3−ジカルボン酸エステル誘導体を得、ついで、酸に加水分解し、ついで、キノリン中で熱脱カルボキシ化することにより調製することができる(例えば、4−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジン−3−ジカルボン酸に関する、J. T. Adams et al., J.Amer.Chem.Soc., 1946, 68, 1317の記載のように)。4−ヒドロキシ−[1,5]ナフチリジンは、オキシ塩化リン中で加熱することにより4−クロロ誘導体に、あるいは、それぞれ、メタンスルホニルクロライドまたはトリフルオロメタンスルホン酸無水物と、有機塩基の存在下で反応させることにより4−メタンスルホニルオキシまたは4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体に変換することができる。4−アミノ1,5−ナフチリジンは、4−クロロ、4−メタンスルホニルオキシまたは4−トリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体から、ピリジン中でn−プロピルアミンと反応させることにより得ることができる。
同様に、6−メトキシ−1,5−ナフチリジン誘導体は、3−アミノ−6−メトキシピリジンから調製することができる。
1,5−ナフチリジンは、当業者によく知られた方法により調製することができる(例えば、 P.A. Lowe in 「Comprehensive Heterocyclic Chemistry」 Volume 2, p581-627, Ed A.R. Katritzky and C.W. Rees, Pergamon Press, Oxford, 1984を参照)。
4−ヒドロキシおよび4−アミノ−シノリンは、当業者によく知られた方法に従って調製することができる[A.R. Osborn and K. Schofield, J. Chem. Soc. 2100 (1955)を参照]。例えば、2−アミノアセトフェノンを、硝酸ナトリウムおよび酸でジアゾ化して、4−ヒドロキシシノリンを得、1,5−ナフチリジンに関して記載したようにクロロおよびアミノ誘導体に変換する。
環(y)が4−ピリジルであるR基は、下記の手順により、アミンに隣接する少なくとも1つのフリーCH位を有する芳香族またはヘテロサイクリックアミン(1)から開始して入手することができる。メルドラム酸およびオルトギ酸トリメチルとエタノール中、還流温度で反応させて、対応する2,2−ジメチル−5−フェニルアミノメチレン−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン誘導体(2)を得る。これらは、不活性溶媒、例えばダウサム中、高温(180〜220℃)で環化することができ、対応する1H−キノリン−4−オン(3)またはヘテロサイクリックアナログ、例えば、1H−[1,6]ナフチリジン−4−オンを得ることができる。これらの方法は確立されており、Walz and Sundberg (J. Org. Chem., 2000, 65 (23), 8001)およびTodter and Lackner (Synthesis, 1997 (5) 576)に記載されている。
Figure 0004522262
(3)で示されるキノロン種の対応する4−キノリルブロマイド(4)への活性化は、N,N−ジメチルホルムアミド中、オキシ臭化リンで、または、より好ましくは、三臭化リンで行うことができる(M. Schmittel et al, Synlett, 1997, (9), 1096およびK. Gould et al, J. Med., Chem., 1988, 31 (7), 1445を参照)。対応するクロライド(5)は、オキシ塩化リンを用いて得ることができる(例えば、 C. W. Wright et al, J. Med., Chem., 2001, 44 (19), 3187)。
Figure 0004522262
別法として、キノロン種は、無水トリフリック酸、またはより好ましくは、N−トリフルオロメタンスルホンイミドのような薬剤の作用により、対応する1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸キノリン−4−イルエステル(6)に活性化することができる(例えば、M. Alvarez et al, Tet 2000, 56 (23) 3703; M. Alvarez et al, Eur. J. Org., Chem., 2000, (5), 849; J. Joule et al, Tet, 1998, 54 (17), 4405; J. K. Stille et al, J.A.C.S., 1988, 110 (12), 4051を参照)。
ついで、(4)、(5)および(6)のような活性化種を、種々の金属触媒カップリング反応に付して、例えば、S. L. Buchwald et al (J.A.C.S., 2001, 123, 4051および7727; Org. Lett., 1999, 1, 35)の方法に従って、一級カルボキサミドでアミド化して、(7)のような化合物を得ることができるか、あるいはソノガシラカップリングにより(8)のような化合物を得ることができる(例えば、A. Droz et al, Helv. Chim. Acta., 2001, 84 (8), 2243; M. Belly et al, Synlett, 2001 (2), 222; M. Pirrung et al, J.A.C.S., 2001, 123 (16), 3638を参照)。
Figure 0004522262
チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル、キノリン−8−イルおよびイソキノリン−5−イル誘導体は市販されているか、あるいは、市販されているか、または文献に記載の誘導体、例えば、4H−チエノ[3,2−b]ピリジン−4−オン、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン(H. Neunhoffer et al, Chem., Ber., 1990, 123の方法により調製した)、2−メトキシ−キノリン−8−イルアミン(K. Mislow et al J.A.C.S. 68, 1353 (1946)の方法により調製した)、2,8−キノリンジオールまたはトリフルオロメタンスルホン酸−イソキノリン−5−イルエステル(D. Ortwine et al, J. Med. Chem., 1992, 35 (8), 1345に記載のように調製した)から、慣用的な方法により調製することができる。
キノキサリン−5−イル誘導体は、Y. Abe et al, J. Med. Chem., 1998, 41 (21), 4062に記載のように調製した2−または3−メチルキノキサリン−5−オールから、あるいは、類似の方法により調製された適当な置換誘導体から得ることができる。R3−メトキシキノキサリン−5−イル誘導体は、F.J.Wolf et al., J.A.C.S. 1949, 71, 6の一般的な方法により調製される3−オキソキノキサリン−5−イルから、適当なメチル化剤、例えば、トリメチルシリル(ジアゾメタン)を用いて得ることができる。対応する1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリン−5−イルは、適当な還元剤、例えば、シアノボロヒドリドナトリウムで、酢酸のような酸の存在下で還元することにより調製することができる。
イソキノリン−8−イル系は、適当に置換されているベンジルアミンから、ジエトキシ−アセトアルデヒドと環縮合することにより調製することができる(例えば、K. Kido and Y. Watanabe, Chemical & Pharmaceutical Bulletin, 35(12), 4964-6; 1987を参照)。別法として、8−ブロモ−イソキノリンF.T.Tyson, J.A.C.S., 1939, 61, N. Briet et al., Tetrahedron (2002), 58(29), 5761-5766またはW.D. Brown, et al., Synthesis (2002), 1), 83-86. 183の方法により調製した)を、N−酸化に付し、転位させて、8−ブロモ−2H−イソキノリン−1−オンを得ることができる。これをN−メチル化して、2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−8−イル系の適当な中間体である8−ブロモ−2−メチル−2H−イソキノリン−1−オンを得ることができる。
また、1−メトキシ−イソキノリン−8−イル系は、8−ブロモイソキノリン−N−オキシドから、クロロギ酸メチルで転位させて1−メトキシ−イソキノリン−8−イル系の適当な中間体である8−ブロモ−1−メトキシ−イソキノリンを得ることにより、得ることもできる。
式(V)で示される化合物は、市販されているか、あるいは、慣用的な方法により調製することができる。
YがNHR11’である式(V)で示される化合物に関して、適当なアミンは、対応する4−置換シクロヘキシル−またはシクロヘキセニル酸またはアルコールから調製することができる。最初の例において、酸性置換基を含有するN−保護シクロヘキシル−またはシクロヘキセニルアミンをクルチウス転位に付し、中間体イソシアネートを、アルコールと反応させることによりカルバメートに変換することができる。アミンへの変換は、アミン保護基の脱離に用いられる当業者によく知られた標準的な方法により行うことができる。例えば、酸置換N−保護シクロヘキシル−またはシクロヘキセニルアミンを、クルチウス転位に付し、例えば、ジフェニルホスホリルアジドで処理し、加熱し、中間体イソシアネートを、2−トリメチルシリルエタノールの存在下で反応させて、トリメチルシリルエチルカルバメートを得る(T.L. Capson & C.D. Poulter, Tetrahedron Lett., 1984, 25, 3515)。これを、テトラブチルアンモニウムフルオライドで処理して式(V)で示される化合物の4−アミン置換N−保護化合物を得ることにより開裂させる。別法として、酸基(CHn−1COHは、活性化剤、例えば、活性化剤、例えば、クロロギ酸イソブチルと、ついで、アミンR11’NHと反応させ、得られたアミドを還元剤、例えばLiAlHにより還元することにより、(CHNHR11に変換することができる。
第2の例において、アルコール性置換基を含有するN−保護シクロヘキシル−またはシクロヘキセニルアミンを、例えば、アゾジカルボン酸ジエチルおよびトリフェニルホスフィンの存在下、スクシニミドを用いてミツノブ反応(例えば、Mitsunobu, Synthesis, (1981), 1を参照)に付してフタルイミドエチルシクロヘキシル−またはシクロヘキセニルアミンを得る。フタロイル基を、例えばメチルヒドラジンで処理することにより除去して、式(V)で示されるアミンを得る。
nが1である式(V)で示される化合物は、nが0である化合物から、例えばYがCOHである式(V)で示される化合物から開始してホモログ化して調製することができる。
−C≡CH基を有する式(V)で示される化合物は、ケトンから、ジメチルホルムアミド中、低温で、トリメチルシリルアセチレンおよびn−ブチルリチウムで処理し、ついで、トリメチルシリル基をメタノール中、炭酸カリウムで、またはフッ素供給源、例えばKFまたはテトラブチルアンモニウムフルオライドで除去して調製することができる。
−CONHR11基を有する式(V)で示される化合物は、対応するニトリルから、外界温度で、濃鉱酸、例えば濃塩酸(M. Brown et al, J. Med. Chem., 1999, 42, (9), 1537)または 濃硫酸 (F. Macias et al Tetrahedron, 2000, 56, (21), 3409)で部分的に加水分解することにより調製することができる。
−OCONH基を有する式(V)で示される化合物は、対応するアルコールから、ホスゲン、ついで、アンモニアで処理することにより調製することができる。
1−または4基がRにより置換されている式(V)で示される化合物は、1−ケト誘導体から、エーテル/水二相系においてシアン化ナトリウム/塩酸で(J. Marco et al Tetrahedron, 1999, 55, (24), 7625)、あるいはジクロロメタン中でトリメチルシリルシアニドおよびヨウ化亜鉛触媒を用いて(A. Abad et al, J. Chem. Soc., Perkin 1, 1996, 17, 2193)、シアノヒドリン反応に付し、ついで、濃塩酸中で加熱することにより加水分解して、α−ヒドロキシ酸(化合物(V)、YはCOHであり、nは0であり、R3’はOHであり、QはNR2’4’ である)を得るか、あるいは上記のように部分的に加水分解してカルボキサミド−CONHを得る。アルコールのトリメチルシリル保護が存在する場合、これは、シアニド加水分解の酸性条件下で除去される。アミン保護基、例えばN−ジカルボン酸tert−ブチルエステルは酸加水分解工程の間に除去されることは明らかであり、ジ−tert−ブチルジカルボネートで標準的に再保護して、主要な中間体(V)、例えば(4−カルバモイル−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルを得る必要がある。シアノヒドリン形成の間、相対立体化学に関して、立体選択性がほとんどないか、またはまったくないことは注目に値し、この工程において生産される(4−カルバモイル−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステルは、cisおよびtrans立体異性体の混合物である。これらの異性体は、注意深くクロマトグラフィーにより分離することができる。
同様の1−ケト−誘導体を、PhPCH=COMeとウィッティッヒ反応させて、α,β−非飽和カルボン酸エステルMeOC−CH=C<環を得ることができ、これをエポキシ化(例えば、メタ−クロロペル安息香酸)して、α,β−エポキシ−エステルを得ることができる。別法として、α−ハロゲノ−エステルとのグリシド酸エステル縮合を介してケト−誘導体から直接形成することができる。塩基加水分解によりα,β−エポキシ−ジカルボン酸が得られ、還元(例えば、トリエチルボロヒドリドリチウム(J. Miklefield et al J. Amer. Chem. Soc. 117, 1153-1154 (1995)を参照)または酸化プラチナでの水素化(Artamonow Zh.Obshch.Khim. 28 1355-1359 (1958)を参照)によりβ−ヒドロキシ酸(化合物(V)Y=COH、n=1、R3’=OH)が得られる。別法として、ケト−誘導体およびα−ブロモジカルボン酸エステルおよび亜鉛とレフォルマトスキー反応に付し、ついで、酸加水分解して、直接β−ヒドロキシジカルボン酸を得る。また、1−ケト−誘導体を、Bucherer−Bergs法(シアン化カリウム/炭酸アンモニウム)[T. Scott Yokum et al. Tetrahedron Letters, 38, 4013-4016 (1997)を参照]によりストレッカー型合成に付して、α−アミノ−ジカルボン酸(化合物(V)Y=COH、n=0、R3’=NH)を得る。
1−置換化合物(V)を得る別の経路は、アクリル酸ブチルとアセトキシブタジエン間のディールス・アルダー反応により(1)を得ることを含む。酢酸を除去し、系内で生成したアシルニトロソ化合物とヘテロディールス・アルダー反応に付して、二環式ヒドロキシルアミン生成物(3)を得る。エステルを二工程でアミドで変換し、触媒水素化を用いて二重結合を還元し、窒素保護基を除去し、NO結合を開裂する。アミノ基を再び保護し、必要とする立体化学を有するシクロヘキサンアミドを得る。
Figure 0004522262
アクリルアミドから開始することにより2工程を回避することができる:
Figure 0004522262
2−または3位がRにより置換されている式(V)で示される化合物は、対応する置換フェニル誘導体1−Y(CHPh(−R3)−4−NR(例えば、Y=ジカルボン酸)から、高温高圧下、PtまたはRu触媒を用いて水素化することにより調製することができる。
3−ヒドロキシル基を有する式(V)で示される化合物は、3,4オキシラン−シクロヘキサンジカルボン酸から、アミンNHRまたはアジドと反応させることにより(ついで、アジドをアミノに変換する)調製することができる[例えば、K. Krajewski et al. Tetrahedron Asymmetry 10, 4591-4598 (1999)を参照]。エステル基を、強塩基中で加熱することによりエピマー化し、ジカルボン酸に加水分解し、慣用的なカップリング剤(EDC)を用いて環化してラクトンを得る。また、他の慣用的な薬剤、例えばDCC、ImCO、HATU等も用いることができる。ラクトンは、容易にクロマトグラフィーにより精製される。ラクトンは、テトラヒドロフラン中の水性アンモニアにより容易に開環して、必要とする(ラセミ)アミドが得られる。
Figure 0004522262
3−シクロヘキセンジカルボン酸から開始する改善された方法を用いて、単一のエナンチオマーを調製することができる。3−シクロヘキセンジカルボン酸(2)を、α−Meベンジルアミン塩により分割する(Schwartz et al, J. Am. Chem. Soc., 100, 5199, (1978))。より高収率のラクトン(3)を、大過剰の試薬を用いて得ることができる。アンモニアでラクトンを開環することにより(4)を得、これをアジドで処理して、アミドおよびN−置換基間の所望のtrans相対立体化学を有する(5)を得る。最終的に、アジド還元およびBoc保護により、式(V)で示される化合物(1)を得る。
Figure 0004522262
シリルエノールエステルを求電子ハロゲン化剤、例えばフッ素化剤で処理することにより、Rハロゲンをシクロヘキサン環に導入することができる。例えば、4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチルは、そのTMSエノールエステルに変換することができる(S-W Lin, Bioorg.Med.Chem.Lett, 10; 11; 1297 − 1298, 2000)。この変換は、光学活性塩基を用いて行うことができ、鏡像異性的に富んだ物質が得られる。[ KW Henderson et al, JCS Chem Comm, 479-480, (2000);NS Simpkins et al, Tet. Lett, 30, 51, 7241-7244, (1989);K Koga et al, J. Am. Chem. Soc., 108, 543-545, (1986);P Knochel, Ang. Chem. Int. Ed., 37, (21), 3014-3016 (1998);VK Aggarwal, J. Chem. Soc. Perkin Trans. 1, 2883 (1999)]。求電子フッ素化剤、例えばSelectfluorで処理することにより、キラルα−フルオロケトンを得、シリカゲルクロマトグラフィーにより分離することができる。シアノボロヒドリドナトリウムまたはトリアセトキシボロヒドリドナトリウムを用いる、アミン、例えば、ベンジルアミンまたはキラルベンジルアミン、例えばα−メチルベンジルアミンでの還元アミノ化により、大部分がアミノおよびフルオロ置換基間がcis関係にあるアミノエステルを得る。これはアミノアミドに変換することができる。ジアステレオマーは、シリカゲルクロマトグラフィー、HPLCおよび遊離塩基または適当な塩の結晶化を適当に組み合わせることにより分割することができる。
Figure 0004522262
Selectfluor(登録商標):1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート
α−MeBnNH:α−メチルベンジルアミン
(BOC)O:ジ−tert−ブチルジカルボネート
BOC:tert−ブチルオキシカルボニル
HOAt:1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール
EDC:1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミドヒドロクロライド
−ハライドおよびR−W誘導体、アシル誘導体またはアルデヒドは市販されているか、あるいは、慣用的に調製することができる。アルデヒドは、水素化アルミニウムリチウムまたは水素化ジ−イソブチルアルミニウムで対応するエステルを部分的に還元することによるか、あるいは、より好ましくは、水素化アルミニウムリチウムまたはボロヒドリドナトリウムでアルコールに還元し(Reductions by the Alumino- and Borohydrides in Organic Synthesis, 2nd ed., Wiley, N.Y., 1997;JOC, 3197, 1984; Org. Synth. Coll., 102, 1990;136, 1998; JOC, 4260, 1990;TL, 995, 1988;JOC, 1721, 1999;Liebigs Ann./Recl., 2385, 1997;JOC, 5486, 1987を参照)、ついで、二酸化マンガン(II)でアルデヒドに酸化するか、または「Swern」法(オキサリルクロライド/DMSO)によるか、またはジクロム酸カリウム(PDC)を用いることにより酸化することにより調製することができる。また、アルデヒドは、ジカルボン酸から、二工程で混合酸無水物に変換することにより、例えば、クロロギ酸イソブチルと反応させ、ついで、ボロヒドリドナトリウムで還元して(R. J. Alabaster et al., Synthesis, 598, 1989)、ドロキシメチル置換ヘテロ芳香族または芳香族を得、ついで、標準的な酸化剤、例えば、ジクロム酸ピリジニウムまたは二酸化マンガン(II)で酸化することにより調製することができる。アシル誘導体は対応するエステルの活性化により調製することができる。R−ハライド、例えば臭化物は、アルコールROHから、ジクロロメタン/トリエチルアミン中の三臭化リンと反応させることにより調製することができる。X2aがCOであり、X3aがNR13aである場合、R−ハライドは、X4a−NHアミンおよびブロモアセチルブロマイドをカップリングさせることにより調製することができる。R−W誘導体、例えばメタンスルホニル誘導体は、アルコールROHから、メタンスルホニルクロライドと反応させることにより調製することができる。脱離基Wは、別の脱離基W、例えば、ハロゲン基に、慣用的な方法により変換することができる。別法として、アルデヒドR CHOおよびスルホン酸誘導体R SOWは、R Hヘテロサイクルを適当な薬剤で処理することにより調製することができる。例えば、ベンズオキサジノン、より好ましくは、これらのN−メチル化誘導体は、トリフルオロ酢酸またはメタンスルホン酸中のヘキサアミンで、修飾Duff法でホルミル化することができる[O. I. Petrov et al. Collect. Czech. Chem. Commun. 62, 494-497 (1997)]。また、4−メチル−4H−ベンゾ[1,4]オキサジン−3−オンは、ジクロロメチルメチルエーテルおよび塩化アルミニウムを用いてホルミル化して、独占的に6−ホルミル誘導体を得ることができる。
Hヘテロサイクルをクロロスルホン酸と反応させることにより、スルホン酸誘導体を得る(Techer et. al., C.R.Hebd. Seances Acad. Sci. Ser.C; 270, 1601, 1970と類似の方法により)。
アルデヒドR CHOは、標準的な方法により、R ハロゲンまたはR トリフルオロメタンスルホニルオキシ誘導体をオレフィンに変換し、ついで、酸化的に開裂させて調製することができる。例えば、ブロモ誘導体をパラジウム触媒存在下、trans−2−フェニルボロン酸と反応させて、スチレン誘導体を得、これをオゾン分解して、必要とするR CHOが得られる(Stephenson, G. R., Adv. Asymmetric Synth. (1996), 275-298. Publisher: Chapman & Hall, London)。
が置換されていてもよいベンゾイミダゾール−2−イル基である場合、R4’がRである式(V)で示される化合物は、R4’シアノメチル基を部分的加水分解により変換して、2−エトキシカルボニミドイルエチル基を得、ついで、適当に置換されている1,2−ジアミノベンゼンと縮合させて、所望のベンゾイミダゾール−2−イル基を得ることにより、得ることができる。
Hヘテロサイクルは市販されているか、あるいは慣用的な方法により調製することができる。例えば、ベンズオキサジノンを必要とする場合、ニトロフェノールを、例えば、ブロモ酢酸エチルでアルキル化し、得られたニトロエステルを酢酸中のFe(別法として、Zn/AcOH/HClまたはH/Pd/CまたはH/ラネーNi)で還元する。得られたアミンは必要とするベンズオキサジノンに自然環化することができ、あるいは、環化を酢酸中で加熱することにより誘発してもよい。別法として、ニトロフェノールをアミノフェノールに還元し、これをクロロアセチルクロライドと[X. Huang and C. Chan, Synthesis 851 (1994)の方法]、またはDMSO中のブロモ酢酸エチルと反応させる[Z. Moussavi et al. Eur. J. Med. Chim. Ther. 24, 55-60 (1989)の方法]。同様の一般的な経路を、ベンゾチアジノンを調製するのに用いることができる[例えば、F. Eiden and F. Meinel, Arch. Pharm. 312, 302-312 (1979), H. Fenner and R Grauert Liebigs. Ann. Chem. 193-313 (1978)]を参照]。種々の経路を、主に対応するアルデヒドを介するベンゾチアジノンのアザアナログを調製するのに利用する。例えば、2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]チアジン−7−カルボアルデヒドは、5−フルオロ−2−ピコリン(E. J. Blanz, F. A. French, J. R. DoAmaralおよびD. A. French, J. Med. Chem. 1970, 13, 1124-1130)から、ピリジル環上にチアジノン環を構築し、ついで、メチル置換基を官能化することにより得ることができる。このアザ置換パターンのジオキシンアナログ、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒドは、コジック酸から、ピロンをピリドンにアミノ分解し、ついで、ジオキシン環を環付加して得られる。また、ピリドチアジン−3−オン、ピリドオキサジン−3−オンおよびピリドジオキシン環系を有する別のアザ置換パターンも入手することができる。オルト−アミノチオフェノールは、有利には、これらの亜鉛複合体として調製され、反応させることができる[例えば、V. Taneja et al Chem. Ind. 187 (1984)を参照]。ベンズオキサゾロンは、対応するアミノフェノールから、カルボニルジイミダゾール、ホスゲンまたはトリホスゲンとの反応により調製することができる。ベンゾオキサゾロンを五硫化二リンと反応させることにより、対応する2−チオンが得られる。チアジンおよびオキサジンは、対応するチアジノンまたはオキサジノンを、還元剤、例えば水素化アルミニウムリチウムで還元することにより調製することができる。
アミンR2’4’NHは市販されているか、あるいは慣用的に調製することができる。例えば、アミンは、ブロモ誘導体から、ジメチルホルムアミド(DMF)中のアジドナトリウムと反応させ、ついで、アジドメチル誘導体を炭素担持パラジウムで水素化することにより調製することができる。別法として、フタルイミドカリウム/DMFを用いて、フタルイミドメチル誘導体を得、ついで、DCM中のヒドラジンと反応させて、一級アミンを遊離させる。
2aがCOであり、X3aがNR13aであるアミンは、例えばEDCを用いて慣用的にカップリングすることにより、N−保護グリシン誘導体HOC−X1a−NHをX4a−NHと反応させることにより調製することができる。
1a’、R1’、R2’、R3’およびR4’の変換は、これらの反応の前に式(IV)および(V)で示される中間体において行われて、変換に関して上記したものと同様の方法で、式(I)で示される化合物を生成する。
本発明の医薬組成物は、局所または非経口使用に適した形態のものを含み、ヒトを含む哺乳類における細菌感染の治療に用いることができる。
本発明による抗菌化合物は、その他の抗菌剤と同様に、ヒト用または動物用医薬における使用に有利ないずれの方法で投与されるように処方するとができる。
組成物は、あらゆる経路、例えば経口、局所または非経口による投与用に処方することができる。組成物は、錠剤、カプセル、散剤、顆粒、ロゼンジ、クリームまたは液体製剤、例えば、経口または滅菌非経口溶液または懸濁液のいずれの形態であってもよい。
本発明の局所製剤は、例えば、軟膏、クリームまたはローション、眼軟膏および点眼または点耳薬、浸透性包帯剤およびエアロゾルとして提供することができ、適当な慣用的な添加剤、例えば、保存剤、薬剤の浸透を助ける溶媒および軟膏およびクリームにおいては緩和剤を含んでいてもよい。
また、処方は、適合する慣用的な担体、例えば、クリームまたは軟膏基剤およびローション用にエタノールまたはオレイルアルコールを含んでいてもよい。かかる担体は、処方の約1%〜約98%存在していてもよい。通常は、それらは処方の約80%までである。
経口投与用の錠剤およびカプセルは、単位用量剤形であってもよく、慣用的な賦形剤、例えば、結合剤、例えば、シロップ、アカシア、ゼラチン、ソルビトール、トラガカントまたはポリビニルピロリドン;充填剤、例えば、ラクトース、糖、トウモロコシデンプン、リン酸カルシウム、ソルビトールまたはグリシン;錠剤滑沢剤、例えば、ステアリン酸マグネシウム、タルク、ポリエチレングリコールまたはシリカ;崩壊剤、例えば、ジャガイモデンプン;または許容される湿潤剤、例えば、ラウリル硫酸ナトリウムを含んでいてもよい。錠剤は通常の薬学で周知の方法にしたがってコートすることができる。経口液体製剤は、例えば、水性または油性懸濁液、溶液、エマルジョン、シロップまたはエリキシルの形態であってもよく、使用時に水または他の適当なビヒクルを用いて復元される乾燥製品として提供してもよい。かかる液体製剤は、慣用的な添加剤、例えば、懸濁剤、例えば、ソルビトール、メチルセルロース、グルコースシロップ、ゼラチン、ヒドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ステアリン酸アルミニウムゲルまたは水素化食用脂肪、乳化剤、例えば、レシチン、ソルビタンモノオレアート、またはアカシア;非水性ビヒクル(食用油を含んでいてもよい)、例えば、アーモンド油、油性エステル、例えば、グリセリン、プロピレングリコールまたはエチルアルコール;保存剤、例えば、メチルまたはプロピルp−ヒドロキシ安息香酸またはソルビン酸および所望により慣用的なフレーバーまたは着色剤を含んでいてもよい。
坐薬は、慣用的な坐薬基剤、例えばココアバターまたは他のグリセリドを含有するだろう。
非経口投与に関しては、液体単位用量形態は、化合物および滅菌ビヒクルを用いて調製される。滅菌ビヒクルは水が好ましい。化合物は、ビヒクルおよび使用濃度に応じて、ビヒクル中に懸濁しても、または溶解してもよい。溶液の調製において、化合物を注射用の水に溶解し濾過滅菌した後、適当なバイアルまたはアンプルに充填し、シールすることができる。
有利には、薬剤、例えば、局所麻酔薬、保存剤および緩衝剤は、ビヒクル中に溶解することができる。安定性を向上させるため、組成物をバイアルに充填した後冷凍し、水を減圧下で除去する。凍結乾燥した散剤をバイアルに密閉し、使用前に液体を復元するための注射用水のバイアルを同時に提供してもよい。非経口懸濁液は、化合物がビヒクルに溶解される代わりに懸濁され、濾過により滅菌することができないこと以外は、実質的に同様の方法で調製することができる。化合物はエチレンオキシドに曝し、滅菌ビヒクルに懸濁する前に滅菌する。好ましくは、界面活性剤または湿潤剤を組成物に含めて化合物の均一な分布を促進する。
組成物は、投与方法に応じて、0.1重量%以上、好ましくは10〜60重量%の活性物質を含みうる。組成物が単位用量を含む場合、各単位は好ましくは50〜500mgの活性成分を含む。成人のヒトの治療用に用いられる用量は、投与経路および頻度に応じて、好ましくは100〜3000mg/日の範囲、例えば、1500mg/日であるだろう。かかる用量は、1.5〜50mg/kg/日に対応する。適当な用量は5〜20mg/kg/日である。
式(I)で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはインビボで加水分解可能なエステルが上記した投与量範囲である場合、毒性作用は示されない。
式(I)で示される化合物は、本発明の組成物中において単独の治療剤であってもよく、あるいは他の抗菌剤またはβ−ラクタマーゼ阻害剤との組み合わせを用いてもよい。
式(I)で示される化合物は、グラム陰性およびグラム陽性生物の両方を含む広範囲の生物に対して活性である。
以下の実施例は、ある種の式(I)で示される化合物の調製法および種々の細菌に対するある種の式(I)で示される化合物の活性を説明する。
実施例
実施例1 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミドジヒドロクロライド
Figure 0004522262
(a)2−アセトキシシクロヘキシ−3−エンジカルボン酸ブチルエステル
1−アセトキシ−1,3−ブタジエン(30.1g、0.268mol)をトルエン(20ml)中に溶解した。この溶液に、アクリル酸ブチル(37.9ml、0.265mol)およびヒドロキノン(0.14g)を加えた。無色の溶液を、アルゴン雰囲気下、120℃で26時間加熱した。ついで、さらにトルエン(2ml)中の1−アセトキシ−1,3−ブタジエン(10.6g、0.095mol)を加え、さらに68時間加熱を続けた。ついで、溶液を冷却し、減圧下で蒸発させ、粘性の黄色油(69g)を得、これをさらに精製することなく用いた。
δH(CDCl)0.91−0.95(3H,m),1.3−2.2(11H,m),2.6−2.72(1H,m),4.01−4.16(2H,m),および5.48−6.07(3H,m)。
(b)シクロヘキサ−1,3−ジエンジカルボン酸ブチルエステル
粗ブチルエステル(a)(55.25g、最大0.207mol)を乾燥テトラヒドロフラン(320ml)中に溶解し、氷/塩浴で冷却した。この溶液に、テトラヒドロフラン(1M、220ml、0.22mol)中のカリウムt−ブトキシドを、1時間にわたってゆっくりと加えた。0.5時間後、水および石油エーテルを加え、混合物をキーゼルゲル(kieselguhr)によりすぐに濾過した。相を分離し、水層を石油エーテル(×2)で抽出した。合した有機抽出物をブラインで洗浄し、蒸発させて、流動性の橙色油(31.85g、86%)を得、これをさらに精製することなくすぐに用いた。
δH(CDCl)0.93−0.99(3H,m),1.3−1.7(4H,m),2.2−2.5(4H,m),4.1−4.2(2H,m),6.0−6.2(2H,m),および6.95−7.02(1H,m)。
(c)2−オキサ−3−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−1,3−ジカルボン酸3−ベンジルエステル1−ブチルエステル
粗ブチルエステル(b)(31.84g、最大0.176mol)をジクロロメタン(300ml)中に溶解した。この溶液に、N−ヒドロキシカルバミン酸ベンジルエステル(30.9g、0.185mol)を加えた。この溶液を氷/塩浴で冷却し、ついで、ジクロロメタン(100ml)中のテトラブチルアンモニウムペルヨウダイド(80.1g、0.185mol)を、1時間にわたって滴下した。さらに1時間冷却しながら撹拌した後、混合物を減圧下で少量にし、ついで、ジエチルエーテル(1リットル)を加えながら激しく撹拌した。混合物をを濾過し、ジエチルエーテルでよく洗浄した。ついで、濾液を重亜硫酸ナトリウム(×2)およびブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させて褐色油を得た。この残渣を、石油エーテル中25〜28%のジエチルエーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、粘性の淡橙色油(42.41g、約69%)(1リットルのベンジルアルコールで汚染されている)を得た。
δH(CDCl)0.94(3H,t),1.35−1.75(6H,m),2.15−2.4(2H,m),4.2−4.35(2H,m),4.84−4.89(1H,m),5.12−5.20(2H,m),6.59−6.71(2H,m),および7.28−7.39(5H,m)。
(d)2−オキサ−3−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−1,3−ジカルボン酸3−ベンジルエステル
1,4−ジオキサン(250ml)中のジ−エステル(c)(42.13g、0.122mol)の溶液に、水酸化ナトリウム水溶液(0.5M、250ml、0.125mol)を加えた。混合物を1時間撹拌し、ついで、ジエチルエーテル(×3)で洗浄した。水相を5Mの塩酸でpH2に調節し、酢酸エチル(×3)で抽出した。合した有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させて、クリーム固体(29.53g、84%)を得た。
δH(CDCl/CDOD)1.53−1.79(2H,m),2.13−2.39(2H,m),4.82−4.89(1H,m),5.11−5.23(2H,m),6.57−6.69(2H,m)および7.3−7.4(5H,m)。
(e)1−カルバモイル−2−オキサ−3−アザ−ビシクロ[2.2.2]オクト−5−エン−3−ジカルボン酸ベンジルエステル
ベンジルエステル(d)(12.0g、41.5mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(6.26g、46mmol)をDMF(100ml)中に溶解し、ついで、1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(8.79g、46mmol)を加えた。5分間撹拌した後、炭酸水素アンモニウム(8.22g、104mmol)を加えた。さらに、少量の炭酸水素ナトリウムをその後7時間で4回加えた。ついで、混合物を一晩撹拌し、水で希釈し、酢酸エチル(×4)で抽出した。合した有機抽出物を5%のクエン酸水溶液、ついで、ブラインで洗浄し、乾燥し、灰白色固体(9.9g、83%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/e289(MH+)。
(f)(4−カルバモイル−r−4−ヒドロキシ−c−シクロヘキシル)−カルバミン酸tertブチルエステル
ベンジルエステル(e)(9.75g、33.8mmol)を、1,4−ジオキサン(150ml)および水(60ml)中に溶解し、10%の炭素担持パラジウム(50%水性ペースト、3.3g)で、40℃、55psiで68時間水素化した。4時間後にさらに触媒(2g)を加えた。ついで、混合物をキーゼルゲルで濾過し、1,4−ジオキサンおよび水でよく洗浄した。この溶液に、2Nの水酸化ナトリウム(25ml、50mmol)を、ついで、1,4−ジオキサン(10ml)中のジ−tert−ブチルジカルボネート(11.12g、51mmol)を加えた。反応混合物を5時間撹拌し、ついで、減圧下で容量を減少させ、酢酸エチル(×5)で抽出した。合した橙色抽出物を乾燥し、蒸発させて、白色固体(5.96g)を得、これをシリカゲルのクロマトグラフィー(400g)に付した。ジクロロメタン中の0〜7%のメタノールで溶出して、白色粉末(5.52g、63%)を得た。
δH(d−DMSO)1.3−1.76(17H,m),3.17(1H,brs),4.95(1H,s),6.71(1H,d),7.0(1H,s),および7.14(1H,s)。
(g)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
DMF(48ml)中の2−メルカプト酢酸エチル(1.473ml)の溶液を氷冷し、水素化ナトリウム(540mgの60%の油中分散液)で処理した。1時間後、6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(3g)(T.R.Kelly and F. Lang, J. Org. Chem. 61, 1996, 4623-4633)を加え、混合物を室温で16時間撹拌した。溶液をEtOAc(1リットル)で希釈し、水(3×300ml)で希釈し、乾燥し、約10mlとなるまで蒸発させた。白色固体を濾過し、1リットルのEtOAで洗浄し、エステル(0.95g)を得た。
MS(APCI)m/z223([M−H],100%)
(h)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−ジカルボン酸
ジオキサン(120ml)/水(30ml)中のエステル(g)(788mg)の溶液を、2時間、0.5MのNaOH溶液(8ml)で処理し、一晩撹拌した、約3mlまで蒸発させた後、水(5ml)を加え、2NのHClでpH4に調節した。沈殿した固体を濾過し、少量の水で洗浄し、減圧下で乾燥して固体(636mg)を得た。
MS(APCI)m/z209([M−H],5%),165([M−COOH],100%)
(i)6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
トリエチルアミン(0.396ml)を含有するTHF(24ml)中のジカルボン酸(h)(500mg)の溶液を、−10℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル(0.339ml)を加えた。20分後、懸濁液をキーゼルゲルで濾過し、水(8ml)中のボロヒドリドナトリウム(272mg)の氷冷溶液に入れ、混合物を30分間撹拌し、希HClでpHを7に減少させた。溶媒を蒸発させ、残渣を水でトリチュレートした。生成物を濾過し、減圧下で乾燥して白色固体(346mg)を得た。
MS(APCI)m/z195([M−H],50%),165(100%)
(j)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
ジクロロメタン(30ml)/THF(30ml)中のアルコール(i)(330mg)の溶液を、二酸化マンガン(730mg)で処理し、室温で撹拌した。さらに二酸化マンガンを、1時間後に730mg、16時間後に300mg加えた。合わせて20時間後、混合物をキーゼルゲルにより濾過し、濾液を蒸発させた。生成物をEtOAc/ヘキサン(1:1)でトリチュレートし、回収して固体(180mg)を得た。
(k)7−ブロモ−チエノ[3,2−b]ピリジン
DMF(35ml)中の4H−チエノ[3,2−b]ピリジン−4−オン(5g、33.1mmol)の懸濁液を、0℃で三臭化リン(3.1ml、39.7mmol)で処理した。1時間後、混合物を氷/飽和炭酸水素ナトリウム水溶液の混合物に加えた。濾過し、減圧下で乾燥し、淡黄色固体(5.9g、83%)を得た。
(l)[4−ヒドロキシ−4−(チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
乾燥ジオキサン(12ml)中のアミド(f)(387mg、1.5mmol)、カルボン酸セシウム(0.61g)、トリス(ジベンジリデンアセトン)ジパラジウム(0)(27mg)およびrac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(56mg)の混合物を、アルゴン雰囲気下、10分間超音波処理した。臭化物(k)(321mg、1.5mmol)を加え、混合物を撹拌し、アルゴン雰囲気下100℃で24時間加熱した。混合物を冷却し、遠心分離に付し、ついで、上清を蒸発させて、ジクロロメタン、ついで、酢酸エチル中0〜10%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、固体(495mg、84%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z392(MH+)
(m)4−アミノ−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミド
ジクロロメタン(7.5ml)中のカルバメート(l)(490mg、1.25mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(7.5ml)で処理した。2時間後、混合物を蒸発させ、トルエンと共沸させた。残渣を酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させて、黄色固体(167mg、45%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z292(MH+)。
(n)標題化合物
メタノール/DMF/酢酸(7ml/7ml/0.7ml)中のアミン(m)(167mg、0.57mmol)およびアルデヒド(j)(111mg、0.57mmol)の混合物を、3Åのモレキュラーシーブスで処理し、80℃で1.5時間加熱した。混合物を室温に冷却し、ついで、シアノボロヒドリドナトリウム(72mg、1.15mmol)を加えた。混合物を室温で一晩撹拌し、5Mの塩酸(0.5ml)で一時的に酸性化し、酢酸エチルと飽和炭酸水素ナトリウム水溶液間で分配した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させて、黄色固体を得た。残渣を、酢酸エチル中の0〜20%のメタノール勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(171mg、71%)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.55(1H,d),7.96(2H,m),7.70(1H,d),7.50(1H,d),7.05(1H,d),3.90(2H,s),3.50(2H,s),2.70(1H,m),2.10−1.60(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z470(MH+)
この物質をクロロホルム/メタノール(3ml/3ml)中に溶解し、エーテル(2ml)中の1MのHClで激しく撹拌しながら処理した。得られた白色固体を遠心分離により単離し、減圧下で乾燥して、標題化合物(119mg)を得た。
実施例2 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)8−ブロモ−2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン
テトラヒドロフラン(20ml)中の2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン(H. Neunhoffer et al, Chem., Ber., 1990, 123 (12), 2453の方法により調製)(1.37g、10mmol)の溶液を、アルゴン雰囲気下、−78℃で15分にわたって、テトラヒドロフラン(8ml)中のn−ブチルリチウム(20mmol)の溶液で処理した。30分後、テトラヒドロフラン(10ml)中の1,2−ジブロモ−1,1,2,2−テトラフルオロ−エタン(2.6g、10mmol)の溶液を5分間にわたって滴下した。さらに30分後、冷却浴を取り除き、飽和塩化アンモニウム(20ml)およびエーテル(20ml)を加えた。混合物を室温に加温し、ついで、エーテル/水間で分配した。有機抽出物を半飽和ブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させた。この残渣を、ジクロロメタン中の酢酸エチルの0〜30%の勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、黄色固体(1.1g、51%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z217(MH+)。
(b)[4−(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イルカルバモイル)−4−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
臭化物(a)(432mg)およびアミド(1f)(516mg)から、実施例(1l)の方法に従ってこれを調製し、クロマトグラフィーに付して黄色固体(105mg、13%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z394(MH+)。
(c)4−アミノ−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル)−アミド
カルバメート(b)(105mg)から、粗物質を酢酸エチル中の0〜30%のメタノール勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付すこと以外は実施例(1m)の方法に従ってこれを調製し、油(25mg、32%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z394(MH+)。
(d)標題化合物
アミン(c)(25mg)およびアルデヒド(1j)(16mg)から、実施例(1n)の方法に従って、標題化合物の遊離塩基を白色固体(4mg、10%)として得た。
H NMRδ(CDOD)7.95(1H,d),7.75(1H,d),7.65(1H,d),7.07(1H,d),4.45(2H,m),4.38(2H,m),4.10(2H,s),3.52(2H,s),2.80(1H,m),2.10−1.60(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z472(MH+)。
遊離塩基を、実施例1の方法により二塩酸塩に変換し、白色固体(5mg)を得た。
実施例3 trans−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸キノリン−4−イルアミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)trans−(4−カルバモイル−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
酢酸エチル(200ml)中のtrans−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキサンジカルボン酸(15g、61.7mmol)および1−ヒドロキシスクシニミド(76g、61.7mmol)の溶液を、酢酸エチル(50ml)中のジシクロヘキシルカルボジイミド(12.7g、61.7mmol)の溶液で処理した。一晩撹拌した後、混合物を濾過し、蒸発させて、黄色固体を得た。これをテトラヒドロフラン(300ml)中に溶解し、気体のアンモニアを溶液に15分間通気して処理した。濾過により白色固体を得、これを水(200ml)中で1時間撹拌した。濾過し、乾燥して、白色固体(11.3g、76%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z243(MH)。
(b)trans−[4−(キノリン−4−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
4−クロロキノリン(0.49g)およびアミド(a)(0.73g)から、実施例(1l)の方法に従ってこれを調製し、白色固体(0.66g、60%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z370(MH)。
(c)trans−4−アミノ−シクロヘキサンジカルボン酸キノリン−4−イルアミド
カルバメート(b)(0.65g)から、実施例(1m)に記載の方法に従ってこれを形成し、白色固体(280mg、58%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z270(MH)。
(d)標題化合物
アミン(c)(220mg)およびアルデヒド(1j)(160mg)から、実施例(1n)の方法に従ってこれを調製し、標題化合物の遊離塩基を白色泡沫体(104mg、27%)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.30(1H,bs),9.00(1H,bs),8.80(1H,d),8.20(1H,d),8.15(1H,d),8.05(1H,d),7.70(1H,t),7.60−7.50(2H,m),6.95(1H,d),3.90(2H,s),3.45(2H,s),2.70(1H,m),2.20−2.00(4H,m),1.80−1.70(2H,m),1.40−1.30(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z448(MH+)。
遊離塩基を、実施例1の方法により二塩酸塩に変換し、白色固体(110mg)として得た。
実施例4 trans−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸イソキノリン−5−イルアミド
Figure 0004522262
(a)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−ジカルボン酸
3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−ジカルボン酸メチルエステル(6.74g)を、テトラヒドロフラン(100ml)中に懸濁させ、2Mの水酸化ナトリウム(30ml)を、ついで、水(20ml)を加えた。溶液を2.5時間撹拌し、減圧下で半分の容量まで蒸発させ、2Mの塩酸で酸性化した。生成物を回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、白色固体(6.2g)として得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z208(M−H)
(b)6−ヒドロキシメチル−4H−ベンゾ[1,4]チアジン−3−オン
テトラヒドロフラン(50ml)およびトリエチルアミン(4.7ml)中の酸(a)を、0℃に冷却し、クロロギ酸イソブチル(4.02ml)を滴下し、氷/水(50ml)中のボロヒドリドナトリウム(3.14g)の撹拌溶液中に濾過しながら、溶液を0℃に2時間撹拌した。混合物を0℃で1時間撹拌し、室温に加温した。2Mの塩酸で酸性化し、半分の容量に蒸発させ、得られた生成物を回収し、水で洗浄し、減圧下で乾燥して、白色固体(4.5g)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z194(M−H)
(c)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
クロロホルム(150ml)およびテトラヒドロフラン(300ml)中のアルコール(b)(3.5g)の撹拌溶液を、二酸化マンガン(7.8g)で18時間処理し、濾過し、蒸発させて、白色固体(2.5g)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z194(M−H)
(d)標題化合物
トリフルオロメタンスルホン酸−イソキノリン−5−イルエステル(D. Ortwine et al, J. Med. Chem., 1992, 35 (8), 1345のように調製した)およびアミド3(a)から、最終還元アルキル化工程においてアルデヒド(c)を用いること以外は、実施例3と同様の方法でこれを調製した。
LC/MS:(ES)m/z447(M+H)
実施例5 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
Figure 0004522262
(a)8−ベンジルオキシキノリン−2−オール
Guo et al, Tet Lett, 1999, 40, 6999の方法をわずかに修飾してこれを調製した。イソプロピルアルコール(60mL)中の2,8−キノリンジオール(4.97g、30.84mmol)および1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデク−7−エン(DBU)(40.2mmol、6mL)の撹拌溶液に、臭化ベンジル(3.7mL、30.84mmol)を加えた。溶液を一晩加熱還流した。反応混合物を冷却し、ついで、減圧下で濃縮した。得られた残渣をCHClで希釈し、0.5NのNaOH、10%のHClおよび水で洗浄し、NaSOで乾燥した。濃縮して、6g(77%)の黄褐色固体を得、これをさらに精製することなく用いた。
LC/MS:(ES)m/z252(M+H)
(b)8−ベンジルオキシ−2−メトキシキノリン
8−ベンジルオキシキノリン−2−オール(a)(6g、23.9mmol)をPOCl(45mL)に加え、80℃で10時間撹拌しながら加熱した。この反応物を室温に冷却し、混合物を30℃で水中にゆっくりと注ぐことにより、過剰のPOClを分解した。ついで、生成物をトルエン中に抽出し、合した有機層を飽和NaHCO水溶液で洗浄し、MgSOで乾燥した。濃縮して、6.9gの無色の油を得、これをトルエン(10mL)中に溶解し、MeOH(50mL)中の25wt%のNaOMeの撹拌溶液に加えた。反応溶液を一晩70℃に加熱した。室温を冷却した後、反応溶液を氷に注ぎ、トルエンで抽出した。合した有機抽出物を乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮して、無色の油(6.14g、92%)を得た。
LC/MS:(ES)m/z266(M+H)
(c)1,1,1−トリフルオロメタンスルホン酸2−メトキシキノリン−8−イルエステル
8−ベンジルオキシ−2−メトキシキノリン(b)(6.14g、23mmol)をEtOH(50mL)中に溶解し、10%のPd/C(600mg)で処理した。反応混合物をH雰囲気下(20psi)、Parrshaker装置で、3.5時間水素化した。反応物を濾過し、濃縮して3.8g(96%)の無色の油を得た。これをDMF(40mL)中に溶解し、トリエチルアミン(3.6mL、25.8mmol)およびN−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(8.54g、23.9mmol)で処理した。反応混合物を、撹拌しながら40℃で、8時間加熱した。室温に冷却して、KCO水溶液を加え、生成物をCHClに抽出した。合した有機抽出物を水(5×75mL)で洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮して6.8g(100%)の淡黄褐色結晶性固体を得た。
LC/MS:(ES)m/z308(M+H)
(d)[r−4−ヒドロキシ−4−(2−メトキシキノリン−8−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
ジオキサン(30mL)中のアミド(1f)(847mg、3.28mmol)、rac−2,2’−ビス(ジフェニルホスフィノ)−1,1’−ビナフチル(133mg、0.21mmol)およびCsCO(1.33g、4.1mmol)を含むフラスコに、Nを流した。これにPd(dba)(63mg、0.07mmol)を加え、反応溶液を10分間超音波処理に付すと、色が紫から褐色に変化した。ついで、ジオキサン(15mL)中の1,1,1−トリフルオロメタンスルホン酸2−メトキシキノリン−8−イルエステル(c)(1.09g、3.54mmol)を加えた。反応混合物を100℃で18時間撹拌しながら加熱した。室温に冷却しながら、反応混合物をセライト(登録商標)で濾過した。生成物を、ISCO Combiflash(登録商標)自動化カラムクロマトグラフィーユニット(シリカ、0%〜10%のMeOH/EtOAc)で精製して、846mg(65%)の所望の化合物を淡黄色固体として得た。
LC/MS:(ES)m/z416(M+H)
(e)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシキノリン−8−イル)アミド二塩酸塩
CHCl(10mL)中の(d)(134mg、0.32mmol)の溶液を0℃に冷却した。これに4MのHCl/ジオキサン(1.57mL、6.28mmol)を一度に加え、反応溶液を室温で5時間撹拌した。反応溶液を濾過し、固体をエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥して、淡黄色固体(65mg)を得た。
LC/MS:(ES)m/z316(M+H)
(f)標題化合物
二塩酸塩(e)(55mg、0.14mmol)、アルデヒド(1j)(50mg、0.25mmol)、トリエチルアミン(0.10mL、0.72mmol)、DMF(0.5mL)、HOAc(0.5mL)およびMeOH(7mL)を合し、3Åモレキュラーシーブスの存在下、80℃で3時間、ついで、室温で一晩撹拌した。NaCNBH(54mg、0.86mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を10%のMeOH/CHClで希釈し、NaCO水溶液を加えた。水層を10%のMeOH/CHCl(4×)で抽出し、合した有機抽出物を乾燥(NaSO)した。生成物をISCO Combiflash(登録商標)自動化カラムクロマトグラフィーユニット(シリカ、0%t〜10%のMeOH/CHCl)で精製して、31mg(45%)の標題化合物を白色固体として得た。
H NMR(400MHz)δ1.80−2.10(m,8H),3.10(m,1H),3.51(s,2H),4.09(s,3H),4.18(s,2H),6.95−6.98(d,1H),7.04−7.07(d,1H),7.30−7.35(t,1H),7.48−7.50(d,1H),7.73−7.75(d,1H),8.09−8.11(d,1H),8.56−8.58(d,1H)。
LC/MS:(ES)m/z494(M+H)
実施例6 4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
Figure 0004522262
(a)(3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル)−メタノール
乾燥テトラヒドロフラン(170ml)中の3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル(1g)(1.0g)の溶液を、エーテル(14ml)中の1Mの水素化アルミニウムリチウムで処理し、混合物を18時間加熱還流した。これを冷却し、若干過剰である2Nの水酸化ナトリウムを、ついで、クロロホルムおよび無水硫酸ナトリウムを加え、混合物を30分間撹拌し、濾過した。溶液を蒸発させて乾燥して、半固体(0.482g)を得た。
MS(APCI)m/z183(MH
(b)3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
乾燥ジクロロメタン(50ml)中のアルコール(a)(0.482g)を、二酸化マンガン(1.2g)と一緒に18時間撹拌し、混合物を濾過した。この濾液を蒸発させ、メタノール−ジクロロメタン(1:50)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、黄色固体(0.24g)を得た。
MS(APCI)m/z181(MH
(c)標題化合物
二塩酸塩(5e)(65mg、0.16mmol)、アルデヒド(b)(75mg、0.42mmol)、トリエチルアミン(0.15mL、1.08mmol)、DMF(0.5mL)、HOAc(0.5mL)およびMeOH(7mL)を一緒に合し、3Åのモレキュラーシーブスの存在下、80℃で3時間、ついで、室温で一晩撹拌した。NaCNBH(47mg、0.75mmol)を加え、反応混合物を室温で24時間撹拌した。反応混合物を10%のMeOH/CHClで希釈し、NaCO水溶液を加えた。水層を10%のMeOH/CHCl(4×)で抽出し、合した有機抽出物を乾燥(NaSO)した。生成物を、ISCO Combiflash(登録商標)自動化カラムクロマトグラフィーユニット(シリカ、0%〜10%のMeOH/CHCl)で精製して、70mg(92%)の標題化合物を淡黄色固体として得た。
H NMR(400MHz)δ1.77−2.08(m,8H),2.71(m,1H),2.89−2.91(m,2H),3.66−3.67(m,2H),3.76(s,2H),4.00(s,3H),5.38(brs,1H),6.40−6.42(d,1H),6.81−6.83(d,1H),7.08−7.10(d,1H),7.24−7.28(t,1H),7.33−7.35(d,1H),7.87−7.89(d,1H),8.61−8.63(d,1H)10.92(s,1H)
LC/MS:(ES)m/z480(M+H)
実施例7 6−({4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
Figure 0004522262
(a)(r−4−ヒドロキシ−4−トリメチルシラニル−c−シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
THF(60mL)中のトリメチルシリルアセチレンの撹拌溶液(4.14g、0.042mol)を、−78℃でn−ブチルリチウム(29mL、0.042mol;1.6MのTHF中溶液)で処理した。得られた混合物を−78℃で15分間撹拌した。THF(120mL)中のN−4−Boc−アミノシクロヘキサノン(3g、0.014mol)の溶液を、30分間にわたって滴下した。得られた混合物を−78℃で1時間撹拌し、ついで、ゆっくりと1時間にわたって室温に加温した。反応物を飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、EtOAcで希釈し、飽和NaHCO水溶液、HOおよび飽和NaCl水溶液で洗浄した。有機抽出物をMgSOで乾燥し、濃縮して、標題化合物を灰白色泡沫体(4.38g、100%)として得た。
MS(ES)m/z312(M+H)
(b)(t−4−エチニル−4−ヒドロキシ−r−シクロヘキシル)カルバミン酸tert−ブチルエステル
MeOH(50mL)中の(a)(4.38g、0.014mol)の溶液を、KCO(5.83g、0.42mol)で処理し、室温で3時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtOAcとNaCl水溶液間で分配し、有機層を乾燥(MgSO)し、濃縮して油(2.7g、89%)を得た。
MS(ES)m/z240(M+H)
(c)[r−4−ヒドロキシ−4−(2−メトキシキノリン−8−イルエチニル)−c−シクロヘキシル]カルバミン酸tert−ブチルエステル
トリエチルアミンおよびDMFの1:1混合物(10mLの総容量)中の(b)(500mg、2.09mmol)およびトリフレート(5c)(656mg、2.13mmol)の溶液を、(PhP)PdCl(60mg;4%mol)およびCuI(32mg、8%mol)で処理した。得られた混合物を、70℃で24時間撹拌しながら加熱した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をCHClとNaCl水溶液間で分配し、有機層を乾燥(MgSO)し、減圧下で濃縮した。得られた油をフラッシュカラムシリカゲルのクロマトグラフィーゲル(勾配:20〜50%のEtOAc/ヘキサン)により精製して、黄色泡沫体(635mg、82%)を得た。
LC/MS:MS(ES)m/z397(M+H)
(d){r−4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシキノリン−8−イル)エチル]−c−シクロヘキシル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
MeOH(10mL)中の(c)(635mg、1.6mmol)の溶液を、10%のPd/C(65mg)で処理し、Parrボトルで6時間40psiで水素化した。溶液をセライト(登録商標)により濾過し、濾過パッドをMeOHで洗浄した。濾液を濃縮して、標題化合物(608mg、95%)を黄色泡沫体として得た。
LC/MS:(ES)m/z401(M+H)
(e)t−4−アミノ−r−1−[2−(2−メトキシキノリン−8−イル)エチル]シクロヘキサノールトリフルオロ酢酸
CHCl(5mL)中の(d)(600mg、1.5mmol)の撹拌溶液を、トリフルオロ酢酸(1.16mL、15mmol)で処理した。溶液を室温で1時間撹拌し、減圧下で濃縮した。MeOHを加え、溶液を再び遠心分離して、固体(1.06g)を得た。
LC/MS:(ES)m/z301(M+H)
(f)2−ブロモ−5−ヒドロキシ−6−ニトロピリジン
3−ヒドロキシ−2−ニトロピリジン(20g、0.143mol)をメタノール(400mL)中に溶解し、メタノール(33mL、0.13mol)中の25%のナトリウムメトキシドを室温で加えた。混合物を30分間撹拌し、ついで、0℃に冷却し、臭素(7.2mL、0.14mol)をゆっくりと加えた。ついで、反応物を0℃で30分間撹拌し、ついで、氷AcOH(2.5mL)でクエンチした。溶媒を減圧下で除去し、物質(30g、96%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES)m/z219.0(M+H)
(g)(6−ブロモ−2−ニトロ−ピリジン−3−イルオキシ)酢酸エチル
ヒドロキシピリジン(f)(30g、0.14mol)をアセトン(200mL)中に懸濁させ、炭酸カリウム(39g、0.28mol)を、ついで、ブロモ酢酸エチル(15.7mL、0.14mmol)を加えた。反応物を10時間加熱還流し、ついで、室温に冷却し、EtOで希釈した。沈殿を吸引濾過により除去し、濾液を減圧下で濃縮して、物質(38g、89%)を得、これをさらに精製することなく用いた。
MS(ES)m/z305.0(M+H)
(h)6−ブロモ−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
ニトロピリジン(g)(38g、0.125mol)を氷AcOH(150mL)中に溶解し、鉄粉(20g、0.36mol)を加えた。混合物を機械的に撹拌し、90℃に5時間加熱し、ついで、室温に冷却し、EtOAc(300mL)で希釈した。混合物をシリカゲルパッドで濾過し、濾液を減圧下で濃縮し、残渣をMeOH(15g、52%)から結晶化した。
MS(ES)m/z229.0(M+H)
(i)6−((E)−スチリル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
ブロモピリジン(h)(6.0g、26.3mmol)およびtrans−2−フェニルビニルボロン酸(3.9g、26.3mmol)を、1,4−ジオキサン(150mL)中に溶解し、溶液をアルゴンで脱気した。(PhP)Pd(230mg、0.2mmol)を、ついで、HO(20mL)中の炭酸カリウム(6.9g、50mmol)を加えた。反応物をアルゴン雰囲気下で一晩加熱還流し、室温に冷却し、EtOAc(200mL)で希釈した。溶液をHOおよびブラインで連続して洗浄し、乾燥(NaSO)し、減圧下で濃縮した。固体残渣をシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーゲル(5〜10%のEtOAc/CHCl)により精製して、固体(2.5g、38%)を得た。
MS(ES)m/z253.0(M+H)
(j)3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−カルボキシアルデヒド
ピリジン(i)(1.2g、4.8mmol)を、CHCl(200mL)中に溶解し、溶液を−78℃に冷却した。オゾンを撹拌しながら溶液に、淡青色が現れるまでバブリングし、ついで、過剰のオゾンを15分間溶液に酸素をバブリングすることにより除去した。硫化ジメチル(1.76mL、24mmol)を溶液に加え、反応物を−78℃で3時間、ついで、室温で一晩撹拌した。溶媒を減圧下で除去し、残渣をEtO(50mL)でトリチュレートした。回収した固体をさらにEtOで洗浄し、固体(700mg、82%)で希釈した。
MS(ES)m/z179.0(M+H)
(k)標題化合物
アミントリフルオロ酢酸(e)(270mg、0.51mmol)を、DMF(3mL)およびMeOH(2mL)中のアルデヒド(j)(100mg、0.561mmol)の撹拌溶液に加えた。NaHCO(214mg、2.55mmol)を反応混合物に加え、溶液を80℃で16時間撹拌した。溶液を0℃に冷却し、ボロヒドリドナトリウム(0.042g、1.12mmol)を加えた。反応物を外界温度で4時間撹拌した。反応混合物を酢酸エチルと水間で分配した。有機層を水(2×)およびブラインで洗浄し、乾燥(NaSO)し、濃縮した。フラッシュカラムシリカゲルのクロマトグラフィーゲル(90:10:1のCHCl/MeOH/NHOH)を用いて精製して、標題化合物(92mg、39%)を淡黄色泡沫体として得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.95(d,1H);7.55(d,1H);7.48(d,1H);7.29(t,1H);7.18(d,1H);6.93(d,1H);6.88(d,1H);4.61(s,2H);4.06(s,3H);3.86(s,2H);3.25(m,2H);2.52(m,1H);1.89(m,2H);1.79(m,2H);1.76(m,2H);1.59(m,2H);1.43(m,2H)
LC/MS:(ES)m/z465(M+H)
実施例8 6−({4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オン
Figure 0004522262
カルボキシアルデヒドの代わりに3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド(1j)を用いて、上記(7k)に記載の方法に従って、57%の純度で標題化合物を調製し、淡黄色泡沫体を得た。
H NMR(400MHz,CDCl)δ7.95(d,1H);7.55(d,1H);7.48(d,1H);7.29(t,1H);7.18(d,1H);6.93(d,1H);6.88(d,1H);4.61(s,2H);4.06(s,3H);3.86(s,2H);3.25(m,2H);2.52(m,1H);1.89(m,2H);1.79(m,2H);1.76(m,2H);1.59(m,2H);1.43(m,2H)
LC/MS:(ES)m/z479(M+H)+
実施例9 (1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)(1R,4S,5R)−4−ブロモ−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン
(R)−シクロヘキシ−3−エンジカルボン酸、98.2%ee(2.30g、18.2mmol)[Schwartz et al, J. Am. Chem. Soc., 100, 5199, (1978)]を、トリメチルシリルブロマイド(3.01mL、22.8mmol)、DMSO(1.62mL)およびN,N−ジイソプロピルエチルアミン(3.97mL、22.8mmol)[Iwata et al, Heterocycles., 31, 987 (1990)の方法による]と反応させて、白色固体(2.13g、57%)を得た。
δ(CDCl)1.68(1H,m),1.86(1H,d),1.98−2.02(1H,m),2.20(1H,m),2.42(1H,m),2.50−2.56(1H,m),2.73(1H,brs),4.15(1H,dd),4.91(1H,d)
(b)(1R,3R,4S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
(1R,4S,5R)−4−ブロモ−6−オキサビシクロ[3.2.1]オクタン−7−オン(a)(2.13g、10.4mmol)をTHF(20mL)中に溶解し、20℃で24時間撹拌しながら0.88アンモニア(5.3mL)で処理した。ついで、溶媒を減圧下で除去して、白色固体(2.31g)を得た。
δ(CDOD)1.63(1H,dd),1.73−1.80(1H,m),1.85−2.03(3H,m),2.16−2.21(1H,m),2.36(1H,tt),3.54(1H,dt),4.55(1H,bs)
(c)(1R,3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
(1R,3R,4S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンカルボン酸アミド(b)(2.31g、10.4mmol)を、DMF(100mL)中、60℃で15.5時間、アジドナトリウム(1.35g、20.8mmol)で処理した。溶媒を減圧下で除去し、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM:MeOH 0〜10%)で精製して、白色固体(1.09g、5.93mmol、57%)を得た。
δ(CDOD)1.30(1H,dq),1.42−1.56(2H,m),1.83(1H,dt),1.99−2.08(2H,m),2.30(1H,tt),3.16(1H,m),3.41(1H,m)
(d)(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド,酢酸塩
MeOH/AcOH(9:1、30mL)中の(1R,3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド(c)(765mg、4.15mmol)に、Pd/C(10%、300mg)を加え、混合物を、外界気圧で22時間、水素雰囲気下で撹拌した。混合物をセライト(登録商標)で濾過し、残渣をMeOHで洗浄し、合した有機抽出物を減圧下で濃縮して、白色固体(905mg、100%)を得た。
δ(CDOD)1.42−1.59(3H,m),1.87−1.92(1H,m),1.92(3H,s),2.07−2.14(2H,m),2.37(1H,m),2.84(1H,dt),3.50(1H,dt)
(e)(1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド,酢酸塩(d)(905mg、4.15mmol)を、ジオキサン(30mL)およびMeOH(50mL)中のN,N−ジイソプロピルエチルアミン(868μL、4.98mmol)およびジ−tert−ブチルジカルボネート(1.08g、4.98mmol)で、16時間処理した。ついで、溶媒を減圧下で除去し、残渣をフラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM:MeOH0〜10%)により精製して、白色固体(804mg、3.11mmol、75%)を得た。
δ(CDOD)1.18−1.32(1H,m),1.44(9H,s),1.43−1.55(2H,m),1.81(1H,d),1.98(1H,bd),2.09(1H,d),2.29(1H,m),3.22(1H,dt),3.33(1H,dt)
(f)4−ニトロ安息香酸(1S,2R,5R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−カルバモイル−シクロヘキシルエステル
乾燥THF(200mL)およびDMF(25mL)中の(1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド(e)(2.78g、10.8mmol)、パラ−ニトロ安息香酸(2.16g、12.9mmol)およびトリフェニルホスフィン(3.38g、12.9mmol)に、アルゴン雰囲気下、0℃で、アゾジカルボン酸ジイソプロピル(2.5mL、12.9mmol)を滴下した。0℃で5分、室温で17時間後、混合物を減圧下で濃縮し、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH、0〜4%)により精製して、白色固体(2.36g、5.8mmol、54%)を得た。
δ(CDOD/CDCl)1.41(9H,s),1.62−1.74(1H,m),1.80−1.92(3H,m),1.98−2.03(1H,m),2.18−2.22(1H,m),2.58−2.66(1H,m),3.64−3.73(1H,m),5.55(1H,brs),8.31(2H,d),8.35(2H,d)
m/z(ES)430(MNa
(g)(1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
乾燥MeOH(250mL)中の4−ニトロ安息香酸(1S,2R,5R)−2−tert−ブトキシカルボニルアミノ−5−カルバモイル−シクロヘキシルエステル(f)(3.62g、8.9mmol)を、炭酸カリウム(1.84g、13.3mmol)で処理した。室温で2時間後、混合物を濃縮し、残渣を、フラッシュカラムクロマトグラフィー(シリカゲル、DCM/MeOH、5〜15%)で精製して、白色固体(1.62g、6.3mmol、71%)を得た。
δ(CDOD)1.44(9H,s),1.45−1.55(1H,m),1.62−1.72(3H,m),1.82−1.88(1H,m),1.89−1.94(1H,m),2.53−2.62(1H,m),3.37−3.43(1H,m),3.97−3.99(1H,m)
m/z(ES)281(MNa
(h)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸2−シアノ−キノリン−8−イルエステル
ジクロロメタン(50mL)中の8−ヒドロキシ−キノリン−2−カルボニトリル(5g、29.4mmol)の溶液を、トリエチルアミン(4.5mL)、ついで、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(11.5g、32.3mmol)で処理した。18時間後、混合物を水で、飽和塩化ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発させた。酢酸エチル/ペトロール勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、白色固体(8.0g、90%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z303(MH
(i)[(1R,2S,4R)−4−(2−シアノ−キノリン−8−イルカルバモイル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(g)(1.7g)およびトリフレート(h)(2.0gから、実施例(1l)の方法により調製した。ジクロロメタン中の0〜5%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して白色固体(2.4g、89%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z411(MH
(j)(1R,3S,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
ジクロロメタン(50mL)中のカルバメート(i)(2.4g、6mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。18時間後、混合物を蒸発させて、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と20%のメタノール/ジクロロメタン間で分配した。水相を2回さらに抽出し、合した抽出物を乾燥し、蒸発させて固体を得た。これをエーテル/酢酸エチル(1/1)でトリチュレートし、濾過し、エーテルで洗浄して、淡褐色固体(1.25g、61%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH
(k)標題化合物
アミン(j)(0.59g、1.9mmol)およびアルデヒド(7j)(0.36g、2mmol)を、シアノボロヒドリドナトリウム(0.16g、2.5mmol)と、実施例(1n)の方法に従って反応させて、処理した後、クロマトグラフィーに付し、標題化合物の遊離塩基を白色固体(0.48g、54%)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.95(1H,bs),8.85(1H,d),8.28(1H,d),7.75(1H,d),7.65(1H,d),7.52(1H,d),7.25(1H,d),6.92(1H,d),4.65(2H,s),4.30(1H,bs),4.00(2H,m),3.05(1H,m),2.90(1H,m),2.35(1H,m),2.10(1H,m),1.90−1.80(3H,m),1.70(1H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z473(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法に従って塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.38g)として得た。
実施例10 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)[4−(2−シアノ−キノリン−8−イルカルバモイル)−4−r−ヒドロキシ−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)およびトリフレート(9h)から、実施例(1l)の方法に従って、固体を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z411(MH+)。
(b)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
これをカルバメート(a)から実施例(1m)の方法により調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH+)
(c)標題化合物
アミン(b)(0.1g、0.32mmol)およびアルデヒド(1j)(0.06g、0.32mmol)を、シアノボロヒドリドナトリウム(0.1g)と、実施例(1n)の方法に従って反応させて、処理した後、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(0.09g、56%)として得た。
H NMRδ(CDCl)11.00(1H,bs),8.90(1H,d),8.28(1H,d),7.72(1H,d),7.66(1H,t),7.55(2H,m),6.95(1H,d),3.93(2H,s),3.50(2H,s),2.70(1H,m),2.30−1.90(6H,m),1.70(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z489(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.09g)として得た。
実施例11 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(10b)(0.62g)およびアルデヒド(7j)(0.36g)から、実施例(1n)の還元アルキル化法に従って調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(0.28g、30%)として得た。
H NMRδ(CDCl)11.00(1H,bs),8.85(1H,d),8.25(1H,d),7.70(1H,d),7.60(1H,t),7.50(1H,d),7.20(1H,d),6.95(1H,d),4.65(2H,s),3.95(2H,s),2.75(1H,m),2.20−1.90(6H,m),1.80(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z473(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.23g)として得た。
実施例12 (1S,3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)(1S,3R,4S)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
これを、(S)−シクロヘキシ−3−エンジカルボン酸[Schwartz et al, J. Am. Chem. Soc., 100, 5199, (1978)]から、アミン(9j)を調製するのに用いたものと類似の化学により調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH
(b)標題化合物
アミン(a)(310mg)およびアルデヒド(1j)(194mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(247mg)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.70(1H,d),8.47(1H,d),7.85(1H,d),7.75−7.65(3H,m),7.05(1H,d),4.30(1H,bs),4.15(1H,d),4.05(1H,d),3.52(2H,s),3.10(1H,m),2.97(1H,m),2.25(1H,m),2.15(1H,m),2.00−1.80(3H,m),1.70(1H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z489(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.25g)として調製した。
実施例13 (1S,3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(12a)(310mg)およびアルデヒド(7j)(180mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(241mg)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.75(1H,d),8.52(1H,d),7.92(1H,d),7.72(2H,m),7.30(1H,m),7.05(1H,d),4.65(2H,s),4.30(1H,m),4.00(1H,d),3.95(1H,d),3.15(1H,m),2.95(1H,m),2.00−1.80(3H,m),1.70(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z473(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.17g)として得た。
実施例14 (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)[(1R,2R,4R)−4−(2−シアノ−キノリン−8−イルカルバモイル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
これを、アミド(9e)(1.7g)およびトリフレート(9h)(2.0g)から、実施例(1l)の方法により調製した。ジクロロメタン中の2〜5%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより白色固体(2.0g、74%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z411(MH
(b)(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
ジクロロメタン(50mL)中のカルバメート(a)(2.0g、6mmol)の溶液を、トリフルオロ酢酸(10mL)で処理した。18時間後、混合物を蒸発させ、飽和重炭酸ナトリウム水溶液と20%のメタノール/ジクロロメタン間で分配した。水相をさらに2回抽出し、合した抽出物を乾燥し、蒸発させて、褐色固体を得た。これを、ジクロロメタン中の0〜30%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体(1.3g、84%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH
(c)標題化合物
アミン(b)(630mg)およびアルデヒド(1j)(388mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付し、標題化合物の遊離塩基を白色固体(636mg、65%)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.52(1H,bs),8.85(1H,d),8.28(1H,d),7.70(1H,d),7.65−7.55(2H,m),7.50(1H,d),6.95(1H,d),4.25(1H,d),4.00(1H,d),3.85(1H,m),3.40(1H,q),2.85(1H,m),2.70(1H,m),2.40(1H,m),2.28(1H,m),2.15(1H,m),1.85−1.50(3H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z489(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.51g)として得た。
実施例15 (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(14b)(630mg)およびアルデヒド(7j)(360mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(575mg、61%)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.55(1H,bs),8.85(1H,d),8.28(1H,d),7.72(1H,d),7.65(1H,t),7.52(1H,d),7.20(1H,d),6.90(1H,d),4.60(2H,s),4.18(1H,d),3.95(1H,d),3.75(1H,m),2.75(2H,m),2.40(1H,m),2.27(1H,m),2.15(1H,m),1.85−1.65(2H,m),1.55(1H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z473(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.43g)として得た。
実施例16 (1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(9j)(590mg)およびアルデヒド(1j)(388mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(488mg、52%)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.60(1H,bs),8.90(1H,d),8.30(1H,d),7.75(1H,d),7.68(1H,t),7.58(1H,d),7.52(1H,d),6.92(1H,d),4.15(1H,m),3.95(1H,d),3.85(1H,d),3.50(2H,s),3.00(1H,m),2.75(1H,m),2.35(1H,m),2.10(2H,m),1.90−1.70(3H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z489(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.40g)として得た。
実施例17 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
Figure 0004522262
アミン二塩酸塩(5e)(140mg)およびアルデヒド(7j)(80mg)から、実施例(5f)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体(92mg)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.60(1H,d),8.10(1H,d),7.50(1H,d),7.35(1H,t),7.20(1H,d),6.90(2H,m),4.65(2H,s),4.10(3H,s),3.95(2H,s),2.75(1H,m),2.20−1.90(6H,m),1.80(2H,m)
LC/MS:(ES)m/z478(M+H)
実施例18 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸2−メチル−キノリン−8−イルエステル
2−メチル−キノリン−8−オール(7.1g)から、実施例(9h)の方法により調製して、透明な油(13.4g、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z292(MH+)
(b){r−4−ヒドロキシ−4−[2−メチルキノリン−8−イルカルバモイル]−c−シクロヘキシル}カルバミン酸tert−ブチルエステル
トリフレート(a)(1.0g)およびアミド(1f)(0.9g)から、9,9−ジメチル−4,5ビス(ジフェニルホスフィノ)キサンテン(XANTPHOS)を、BINAPの代わりに用いること以外は、実施例(1l)の方法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、白色固体(1.1g、79%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z400(MH+)
(c)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチルキノリン−8−イル)アミド
カルバメート(b)(1.1g)から、実施例(1m)と同様の方法で調製して、淡黄色固体(0.74g、91%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z300(MH+)
(d)標題化合物
アミン(c)(100mg)およびアルデヒド(7j)(54mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(34mg、25%)として得た。
H NMRδ(CDCl)11.20(1H,bs),8.72(1H,d),7.95(1H,d),7.30(2H,m),7.25−7.15(2H,m),6.95(1H,d),4.65(2H,s),3.95(2H,s),2.75(1H,m),2.65(3H,s),2.20−1.85(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z462(MH+)
この物質をこの物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(44mg)として得た。
実施例19 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(18c)(100mg)およびアルデヒド(1j)(64mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(88mg、56%)として得た。
H NMRδ(CDCl)11.20(1H,bs),8.75(1H,d),8.00(1H,d),7.58(1H,d),7.40(2H,m),7.30(1H,m),6.98(1H,d),3.95(2H,s),3.50(2H,s),2.75(1H,m),2.70(3H,s),2.20−1.85(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z478(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物をを白色固体(96mg)として得た。
実施例20 (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)[(1R,2R,4R)−2−ヒドロキシ−4−(2−メトキシ−キノリン−8−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
トリフレート(5c)(700mg)およびアミド(9e)(620mg)から、実施例(5d)の方法に従って調製して、生成物を固体(550mg、58%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z416(MH+)
(b)(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(a)(550mg)から、実施例(9j)に記載の方法に従って調製して、白色固体(253mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z316(MH+)
(c)標題化合物
アミン(b)(76mg)およびアルデヒド(1j)(47mg)から、実施例(1n)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(50mg)として得た。
H NMRδ(CDCl)9.55(1H,bs),8.68(1H,d),8.00(1H,d),7.55(1H,d),7.45−7.35(2H,m),6.92(2H,m),4.10(3H,s),4.05(1H,d),3.85(1H,d),3.50(1H,m),3.40(2H,s),2.50−2.35(3H,m),2.20(2H,m),1.80−1.55(2H,m),1.30(1H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z494(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を淡黄色固体(57mg)として得た。
実施例21 7−({r−4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−c−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン
Figure 0004522262
(a)6−メトキシカルボニルメチルスルファニル−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル
トリエチルアミン(0.76mL)を含有するジクロロメタン(10mL)中の6−クロロ−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル(1.0g)[A.H. Berrie et al. J. Chem. Soc. 2590 −2594 (1951)に記載のように調製した]の溶液を、メルカプト−酢酸メチルエステル(0.44mL)で処理し、溶液を室温で1時間撹拌し、蒸発させて乾燥した。重炭酸ナトリウムを加え、混合物をジクロロメタンで抽出し、乾燥(無水硫酸ナトリウム)し、蒸発させて固体(1.0g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z287(MH+)
(b)2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−ジカルボン酸メチルエステル
酢酸(50mL)中のエステル(a)(1.0g)を、鉄粉(10g)で処理し、混合物を撹拌し、60℃で1時間加熱し、冷却し、濾過した。濾液を蒸発させ、重炭酸ナトリウム溶液で処理し、暖クロロホルムで抽出した。これを乾燥(無水硫酸ナトリウム)し、蒸発させて白色固体(0.85g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z225(MH+)
(c)2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−ジカルボン酸
エステル(b)(2.8g)を、実施例(1h)の方法により、水酸化ナトリウム水溶液で加水分解し、2MのHClで酸性化し、濾過し、固体(2.5g)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z209(M−H
(d)7−ヒドロキシメチル−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン
ジカルボン酸(c)(2.48g)を、実施例(1i)の方法により、クロロギ酸イソブチルおよびボロヒドリドナトリウムで処理し、クロロホルム−メタノール(9:1)から再結晶して、固体(1.3g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z197(MH+)
(e)2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−カルボキシアルデヒド
アルコール(d)(1.22g)を、実施例(1j)の方法により二酸化マンガンで酸化して固体(0.7g)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z193(M−H
(f)標題化合物
アミントリフルオロ酢酸(7e)(0.68g)およびアルデヒド(e)(0.25g)から、実施例(7k)の還元アルキル化法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物を白色固体(0.31g)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z479(MH+)
H NMRδ(CDCl)8.10(1H,s),7.95(1H,d),7.53(1H,d),7.45(1H,m),7.35(1H,t),7.20(1H,s),6.90(1H,d),4.15(3H,s),3.85(2H,s),3.55(2H,s),3.25(m,2H);2.52(m,1H);1.80(m,2H),1.70−1.40(m,8H)
実施例22 1−ヒドロキシ−t−4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)5−ヒドロキシ−2−メチルピリジンN−オキシド
5−ヒドロキシ−2−メチルピリジン(25g)をクロロホルム(500ml)中に懸濁し、m−クロロペル安息香酸(57〜86%の純度と業者により記載されている物質57g)で処理した。1時間撹拌した後、溶液をMgSOで乾燥し、シリカカラムに注いだ。EtOAcで溶出して、副生成物を除去し、ついで、EtOAc中の20〜50%のEtOHで溶出して固体(27.7g)を得た。
MS(APCI)m/z126(MH
(b)5−メトキシカルボニルメトキシ−2−メチルピリジンN−オキシド
DMF(450ml)中のピリジンN−オキシド(a)(21.12g)の溶液を、炭酸カリウム(26.2g)で、ついで30分後、ブロモ酢酸メチル(16ml)で処理し、一晩撹拌した。溶媒を蒸発させ、飽和ブライン(500ml)を加え、混合物をクロロホルム(6×200ml)で抽出した。合した有機溶液を乾燥し、蒸発させて、残渣をクロマトグラフィー(EtOAc中の20%のEtOH)に付して固体(18.5g)を得た。
MS(APCI)m/z198(MH
(c)5−カルボキシメトキシ−2−メチル−4−ニトロピリジンN−オキシド
ピリジンN−オキシド(b)(18.5g)を、発煙硝酸(90ml)および濃硫酸(90ml)の冷混合物に溶解し、40℃で1時間、65℃で一晩加熱した。混合物を冷却し、氷に注ぎ、EtOAc(250ml)を加えた。氷が溶けると、混合物を振盪させ、固体を濾過した。EtOAcを乾燥し、蒸発させ、残渣をエーテルでトリチュレートし、濾過して、固体(8.4g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z229(MH
(d)5−メトキシカルボニルメトキシ−2−メチル−4−ニトロピリジンN−オキシド
DMF(100ml)中のジカルボン酸(c)(8.4g)を、炭酸カリウム(7.6g)およびヨウドメタン(2.8ml)で処理し、3日間撹拌した。溶媒を蒸発させた後、水(200ml)を加え、固体を濾過し、減圧下で乾燥させて、生成物(5.32g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z243(MH
(e)5−メトキシカルボニルメトキシ−4−ニトロ−2−トリフルオロアセトキシメチルピリジン
無水トリフルオロ酢酸(120ml)中のピリジンN−オキシド(d)(3.8g)を、アルゴン雰囲気下で24時間還流し、溶媒を蒸発させて、残渣をクロロホルムとNaHCO水溶液(各々50ml)間で分配した。水性フラクションを再びクロロホルム(3×50ml)で抽出し、合した有機層を乾燥し、蒸発させて、生成物(1.8g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z339(MH
(f)5−メトキシカルボニルメトキシ−4−ニトロ−2−トリフルオロアセトキシメチルピリジンおよび2−ヒドロキシメチル−5−メトキシカルボニルメトキシ−4−ニトロピリジンの混合物
物質(e)をシリカゲルのクロマトグラフィーに付した時に生じるトリフルオロアセチル基の部分的な消失により生成物の混合物が得られた。
(g)7−アセトキシメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン
酢酸(55ml)中のニトロピリジン(f)(7.37mmol)の混合物を、鉄粉(4.2g)で処理し、60℃で1時間撹拌し、冷却し、キーゼルゲルにより濾過した。濾液を110℃で一晩加熱し、蒸発させて乾燥し、クロロホルムとNaHCO水溶液(各々100ml)間で分配した。濾過により鉄塩を除去し、層を分離した後、水性フラクションをクロロホルム(10×50ml)で再び抽出し、合した有機溶液を乾燥し、蒸発させて生成物(1.17g)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z221([M−H]
(h)7−ヒドロキシメチル−2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン
ジオキサン(75ml)/水(15ml)中のアセテート(g)(1.17g)の溶液を、2MのNaOH溶液(3ml)を滴下して処理し、一晩静置した。混合物を、希HClでpH6に酸性化し、溶媒を蒸発させた。水(5ml)を加え、固体を濾過し、減圧下で乾燥し、生成物(877mg)を得た。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z179([M−H]
(i)2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−カルボキシアルデヒド
ヒドロキシメチルオキサジノン(h)(584mg)、二酸化マンガン(2.3g)、THF(50ml)および1,2−ジクロロエタン(50ml)の混合物を、アルゴン雰囲気下で20時間60℃に加熱した。キーゼルゲルにより濾過し、溶媒を蒸発させて、固体を得、これをEtOAc/ヘキサン 1:3でトリチュレートして、濾過し、乾燥(383mg)した。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z177([M−H]
(j)標題化合物
アミン(18c)(100mg)およびアルデヒド(i)(54mg)から、実施例(1n)の方法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(62mg、45%)として得た。この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(60mg)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z462(MH+)
H NMR(二塩酸塩)δ(d6−DMSO)11.35(1H,bs),11.25(1H,bs),9.05(2H,bs),8.70(1H,d),8.30(1H,d),8.22(1H,s),7.62(1H,d),7.50(2H,m),6.98(1H,s),6.20(1H,bs),4.75(2H,s),4.25(2H,s),3.20(1H,m),2.75(3H,s),2.05−1.80(8H,m)
実施例23 t−4−[(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a) 6−アミノ−5−ブロモ−3−フルオロ−ピリジン−2−ジカルボン酸メチルエステル
アセトニトリル(340ml)中の6−アミノ−5−ブロモ−ピリジン−2−ジカルボン酸メチルエステル(19.8g)(T. R. KellyおよびF. Lang, J. Org. Chem.61, 1996, 4623-4633)および1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)(Selectfluor(登録商標))(34.3g)の混合物を、アルゴン雰囲気下、40℃で1時間、60℃で1時間、ついで、80℃で一晩加熱した。EtOAcと水(各々500ml)間で分配した後、水性フラクションをEtOAc(300ml)で抽出して、合した有機溶液をMgSOで乾燥し、蒸発させた。クロマトグラフィー(20%、ついで、ヘキサン中の30%のEtOAc)に付して、生成物(2.09g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z249および251(MH
(b) 6−アミノ−5−エトキシカルボニルメチルチオ−3−フルオロピリジン−2−ジカルボン酸メチルエステル
DMF(40ml)中のメルカプト酢酸エチル(1.15ml)の溶液を、アルゴン雰囲気下で氷冷し、水素化ナトリウム(420mgの60%の油中分散液)で処理し、完全に溶液となるまで(約1時間)撹拌した。エステル(a)(2.48g)を加え、混合物を室温に加温し、一晩撹拌した。EtOAc(150ml)を加え、溶液を水(3×150ml)で洗浄し、乾燥し、蒸発した。残渣をクロマトグラフィー(ヘキサン中の40%のEtOAc)に付して油(1.7g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z289(MH
(c)7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
酢酸(100ml)中のフルオロピリジン(b)(1.7g)の溶液を、110℃で一晩加熱し、蒸発させて、減圧下で乾燥して、生成物を白色固体(1.5g)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z243(MH
(d)7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−ジカルボン酸
エステル(c)から、実施例(1h)(86%)の方法によりこの化合物を調製した。
(e)7−フルオロ−6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
ジカルボン酸(d)から、実施例(1i)(73%)の方法によりこの化合物を調製した。
MS(−veイオンエレクトロスプレー)m/z213([M−H]
(f)7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
アルコール(e)(971mg)、二酸化マンガン(3.72g)、THF(70ml)および1,2−ジクロロエタン(70ml)の混合物を、アルゴン雰囲気下60℃で、20時間加熱した。キーゼルゲルにより濾過し、溶媒を蒸発させて固体を得、これをEtOAc/ヘキサン 1:3でトリチュレートし、濾過により回収した(608mg)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z213(MH
(g)標題化合物
アミン二塩酸塩(5e)(100mg)およびアルデヒド(f)(60mg)から、実施例(5f)の方法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(70mg)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.65(1H,d),8.05(1H,d),7.55−7.45(2H,m),7.35(1H,t),6.95(1H,d),4.15(3H,s),3.95(2H,s),3.50(2H,s),2.60(1H,m),2.10(2H,m),2.00−1.80(4H,m),1.65(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z512(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、白色固体(78mg)を得た。
実施例24 t−4−[(7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)6−アミノ−5−ブロモ−3−クロロピリジン−2−カルボン酸メチル
酢酸(900ml)中の6−アミノ−5−ブロモピリジン−2−カルボン酸メチル(20.04g)の溶液に、N−クロロスクシニミド(14g)を加え、得られた溶液を120℃に1時間加熱した。ついで、溶液を蒸発させ、過剰の重炭酸ナトリウム溶液で処理し、ジクロロメタンで抽出した。有機フラクションを乾燥し、蒸発させて、生成物(21.98g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z265および267(MH
(b)7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボン酸メチル
エステル(a)(23.8g)から、実施例(1g)の方法により調製し(51%)、固体(11.8g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z257(MH
(c)7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−ジカルボン酸
エステル(b)(11.84g)を、実施例(1h)の方法により調製し(96%)、固体(9.6g)を得た。
MS(APCI−)m/z243([M−H]−)
(d)7−クロロ−6−ヒドロキシメチル−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン
ジカルボン酸(c)から、実施例(1i)の方法によりこの化合物を調製した(70%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z231(MH
(e)7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−カルボキシアルデヒド
アルコール(d)から、実施例(1j)の方法によりこの化合物を調製し(49%)、固体(2.01g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z229(MH+)
(f)標題化合物
アミン二塩酸塩(5e)(100mg)およびアルデヒド(e)(58mg)から、実施例(5f)の方法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して標題化合物の遊離塩基を白色固体(55mg)として得た。
H NMRδ(CDOD)8.65(1H,d),8.05(1H,d),7.70(1H,s),7.50(1H,d),7.28(1H,t),6.95(1H,d),4.18(3H,s),4.00(2H,s),3.50(2H,s),2.62(1H,m),2.10(2H,m),2.00−1.80(4H,m),1.65(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z528(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、白色固体(57mg)を得た。
実施例25 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸3−メチル−キノキサリン−5−イルエステル
ジクロロメタン(5ml)中の3−メチル−キノキサリン−5−オール(Y. Abe et al, J. Med. Chem., 1998, 41 (21), 4062に記載のように調製した)(630mg、3.9mmol)の溶液を、トリエチルアミン(0.6ml)で処理し、ついで、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(2.12g)を加えた。混合物を一晩撹拌し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄し、乾燥し、蒸発した。残渣を、ペトロール中の40%の酢酸エチルで溶出するクロマトグラフィーに付して、淡黄色固体(1.04g、90%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z293(MH+)
(b)[4−r−ヒドロキシ−4−(3−メチル−キノキサリン−5−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)(450mg)およびトリフレート(a)(500mg)から、実施例(1l)の方法により調製した。ジクロロメタン中の2〜5%メタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体(320mg、47%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z401(MH
(c)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド
カルバメート(b)(320mg)から、実施例(9j)の方法により、白色固体(210mg、88%)を調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z301(MH
(d)標題化合物
アミン(c)(100mg)およびアルデヒド(1j)(64mg)から、実施例(1n)の方法により調製して、処理し、クロマトグラフィーに付して標題化合物の遊離塩基を白色固体(64mg、41%)として得た。
H NMRδ(CDCl)8.80−8.75(2H,m),7.80−7.70(2H,m),7.65(1H,d),6.95(1H,d),3.88(2H,s),3.50(2H,s),2.79(3H,s),2.65(1H,m),2.10(2H,m),2.00−1.80(4H,m),1.65(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z479(MH+)
この物質を、実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、白色固体(75mg)を得た。
実施例26 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)8−ブロモ−イソキノリン−N−オキシド
酢酸(5ml)中の8−ブロモ−イソキノリン(F.T.Tyson, J.A.C.S., 1939, 61, 183の方法により調製)(1.25g、6mmol)の溶液を、27%の過酸化水素水溶液(1.8ml)で処理し、75℃で一晩加熱した。混合物を蒸発させ、残渣を炭酸ナトリウムとジクロロメタン間で分配し、ジクロロメタンでさらに2回抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発した。残渣をエーテル/ペトロールでトリチュレートし、濾過により単離した(1.14g、85%)。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z225(MH+)
(b)8−ブロモ−2H−イソキノリン−1−オン
DMF(10ml)中の(a)(630mg、2.8mmol)の懸濁液を、無水トリフルオロ酢酸(4ml)で処理した。透明な溶液を室温で一晩撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を希炭酸ナトリウム水溶液で処理し、5%のメタノール/ジクロロメタンで数回抽出した。合した有機抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させた。粗生成物を、ジクロロメタン中の0〜10%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、白色固体(180mg、29%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z225(MH+)
(c)8−ブロモ−2−メチル−2H−イソキノリン−1−オン
DMF(5ml)中の(b)(180mg、0.8mmol)の溶液を、炭酸カリウム(140mg)およびヨウ化メチル(0.062ml)で処理し、3日間撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を、希塩化ナトリウムとジクロロメタン間で分配し、ジクロロメタンでさらに2回抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させて黄色固体(180mg、94%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z239(MH+)
(d)[4−r−ヒドロキシ−4−(2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−8−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)(200mg)および臭化物(c)(180mg)から、実施例(1l)の方法に従って調製して、褐色ガム(290mg、92%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z416(MH+)
(e)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(d)(280mg)から、実施例(1m)の方法により調製して、褐色ガム(210mg、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z316(MH+)
(f)標題化合物
アミン(e)(110mg)およびアルデヒド(1j)(68mg)を、シアノボロヒドリドナトリウム(30mg)と、実施例(1n)の方法に従って反応させて、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(85mg、49%)として得た。
H NMRδ(CDCl)13.65(1H,bs),8.80(1H,d),7.65−7.55(2H,m),7.20(1H,d),7.05−6.95(2H,m),6.48(1H,d),3.90(2H,s),3.55(3H,s),3.45(2H,s),2.70(1H,m),2.20−1.60(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z494(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(82mg)として得た。
実施例27 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(1−メトキシ−イソキノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)8−ブロモ−1−メトキシ−イソキノリン
メタノール(15ml)中のN−オキシド(26a)(500mg、2.2mmol)の溶液を、0℃で、クロロギ酸メチル(0.22ml、2.9mmol)およびトリエチルアミン(0.64ml、4.5mmol)で処理した。混合物を一晩撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を、塩化ナトリウム水溶液とジクロロメタン間で分配し、ジクロロメタンで抽出した。合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させて油を得、これをジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(280mg、53%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z239(MH+)
(b)[r−4−ヒドロキシ−4−(1−メトキシ−イソキノリン−8−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)(300mg)および臭化物(a)(270mg)から、実施例(1l)の方法に従って灰白色固体(160mg、34%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z416(MH+)
(c)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(1−メトキシ−イソキノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(c)(160mg)から、実施例(1m)の方法により、褐色ガム(130mg、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z316(MH+)
(d)標題化合物
アミン(c)(130mg)およびアルデヒド(1j)(86mg)を、シアノボロヒドリドナトリウム(30mg)と、実施例(1n)の方法に従って調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(58mg、29%)として得た。
H NMRδ(CDCl)11.90(1H,bs),8.82(1H,d),7.95(1H,d),7.20(1H,d),7.60−7.50(2H,m),7.45(1H,d),7.20(1H,d),6.95(1H,d),4.20(3H,s),3.95(2H,s),3.50(2H,s),2.70(1H,m),2.20−1.60(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z494(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(64mg)として得た。
実施例28 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(5−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)5−[(2−ブロモ−5−メトキシ−フェニルアミノ)−メチレン]−2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン
エタノール(82ml)中の2−ブロモ−5−メトキシ−フェニルアミン(16.1g、80mmol)、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)(13.7g、95mmol)およびオルトギ酸トリエチル(14.1g、95mmol)の溶液を、2時間加熱還流し、ついで、室温に冷却した。濾過し、減圧下で乾燥して、白色固体(25.7g、91%)を得た。
MS(APCI)m/z354(M−H)
(b)8−ブロモ−5−メトキシ−1H−キノリン−4−オン
ダウサム(Dowtherm)A(30ml)を加熱還流し、エナミン(a)(10g)を2分にわたって滴下した(注−COおよびアセトンガスが激しく発生する)。さらに2分間加熱を続け、ついで、混合物を室温に冷却した。濾過し、減圧下で乾燥して、褐色固体(5.4g、76%)を得た。
MS(APCI)m/z253(M−H)
(c)5−メトキシ−1H−キノリン−4−オン
キノロン(b)(5.4g、21mmol)を、ジオキシン(300ml)および2Mの水酸化ナトリウム水溶液(21ml、42mmol)の混合物に溶解し、ついで、10%の炭素担持パラジウム(2.3g)で、18時間水素化した。混合物を濾過し、中和(5Mの塩酸)し、濃縮すると結晶化が生じた。濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥し、固体(2.5g、70%)を得た。
MS(APCI)m/z174(M−H)
(d)4−ブロモ−5−メトキシ−キノリン
DMF(22ml)中のキノロン(c)(3.2g、18mmol)の溶液を、三臭化リン(2.2ml)で処理した。2時間後、混合物を水に加え、飽和重炭酸ナトリウム水溶液で中和した。濾過し、乾燥して黄色固体(3.6g、85%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z239(MH+)
(e)[r−4−ヒドロキシ−4−(5−メトキシ−キノリン−4−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−c−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)(516mg)および臭化物(d)(478mg)から、実施例(1l)の方法に従って、灰白色固体(150mg、18%)を調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z416(MH+)
(f)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(5−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド
カルバメート(e)(470mg)から実施例(9j)の方法に従って調製し、白色固体(302mg、85%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z316(MH
(g)標題化合物
アミン(f)(302mg)およびアルデヒド(1j)(186mg)を、シアノボロヒドリドナトリウム(122mg)と、実施例(1n)の方法に従って調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(41mg、9%)とした。
H NMRδ(CDOD)8.80(2H,m),8.80−8.60(3H,m),7.15(1H,d),7.05(1H,d),4.15(3H,s),4.05(2H,s),3.50(2H,s),2.80(1H,m),2.10−1.60(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z494(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(26mg)を得た。
実施例29 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸[1,6]ナフチリジン−4−イルアミド
Figure 0004522262
(a)2,2−ジメチル−5−(ピリジン−4−イルアミノメチレン)−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン
2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)(8.4g、59mmol)およびオルトギ酸トリメチル(50mL)の混合物を、2時間加熱還流した。4−アミノピリジン(5g、53mmol)を加え、混合物をさらに0.25時間加熱した。得られた固体を少量の冷エタノールで洗浄し、減圧下で乾燥させた(7.3g、55%)。
MS(APCI)m/z247([M−H]
(b)1−H−[1,6]ナフチリジン−4−オン
ダウサムA(60mL)を還流温度にし、(a)(6.3g、25.4mmol)を2分間にわたって滴下した。混合物をさらに5分間加熱し、ついで、室温に冷却した。得られた固体を少量の冷エタノールで洗浄し減圧下で乾燥させた(2.6g、69%)。
MS(APCI)m/z145([M−H]
(c)4−ブロモ−[1,6]ナフチリジン
三臭化リン(0.38ml、4mmol)をDMF(10mL)に、激しく撹拌しながら加えた。ナフチリドン(b)(584mg、4mmol)を加えた。0.5時間後、混合物を氷/水に加え、重炭酸ナトリウム水溶液で中和し、酢酸エチルで抽出した。乾燥し、蒸発させて、固体(240mg、29%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z210(MH+)
(d)[r−4−ヒドロキシ−4−([1,6]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)(142mg)および臭化物(c)(105mg)から、実施例(1l)の方法に従って調製し、灰白色固体(142mg、74%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z387(MH+)
(e)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸[1,6]ナフチリジン−4−イルアミドトリフルオロ酢酸
カルバメート(d)(112mg)から、実施例(9j)の方法に従って調製し、白色固体を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z287(MH
(f)標題化合物
アミントリフルオロ酢酸(e)(上で調製した、約0.4mmol)を、アルデヒド(7j)(71mg)で、実施例(7k)の方法に従って、還元アルキル化に付し、標題化合物を白色固体(70mg)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z449(MH
H NMRδ(d6−DMSO)9.60(1H,s),9.05(1H,d),8.80(1H,d),8.18(1H,d),7.90(1H,d),7.40(1H,d),7.10(1H,d),4.70(2H,s),3.85(2H,s),2.75(1H,m),2.20−1.90(6H,m),1.80(2H,m)
実施例30 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸2−メチル−キノキサリン−5−イルエステル
2−メチル−キノキサリン−5−オール(Y. A beetal, J. Med. Chem., 1998, 41 (21), 4062により調製した)から、実施例(25a)の方法に従って調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z293(MH+)
(b)[r−4−ヒドロキシ−4−(2−メチル−キノキサリン−5−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
トリフレート(a)およびアミド(1f)から、実施例(1l)の方法に従って調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z401(MH
(c)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド
カルバメート(b)から、実施例(9j)の方法に従って調製した。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z301(MH
(d)標題化合物
アミン(c)(100mg)およびアルデヒド(1j)(64mg)から、実施例(1n)の方法により調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して標題化合物の遊離塩基を白色固体(93mg、59%)として得た。
H NMRδ(CDCl)8.72(1H,m),8.60(1H,s),7.75−7.70(2H,m),7.55(1H,d),6.95(1H,d),3.90(2H,s),3.50(2H,s),2.75(3H,m),2.68(1H,m),2.10(2H,m),2.00−1.80(4H,m),1.65(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z479(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して白色固体(75mg)を得た。
実施例31 (1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b]][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)(R)−4−トリメチルシリルオキシシクロヘキシ−3−エンカルボン酸エチル
THF(200mL)中の(S,S)−ビスα−メチルベンジルアミン(9g、40mmol)に、アルゴン雰囲気下、ヘプタン(20mL、1M)中のジブチルマグネシウムを加え、混合物を加熱還流した。1.5時間後、混合物を−78℃に冷却し、トリメチルシリルクロライド(10.1mL)およびN,N−ジメチルプロピレン尿素(1.2mL)を滴下した。さらに20分後、4−オキソシクロヘキサンカルボン酸エチル(2.87mL、18mmol)を滴下した。反応物を−78℃で16時間撹拌し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウム(100mL)、水(100mL)およびヘキサン(200mL)を加えた。有機可溶性物質を、ヘキサン中の0〜5%ジエチルエーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(3.5g、80%)を得た。
H NMRδ(CDCl)4.88(1H,m),4.20(2H,q),2.50(1H,m),2.35(2H,m),2.10(2H,m),2.05(1H,m),1.85(1H,m),1.30(3H,t),0.20(9H,s)
(b)(1R,3S)−3−フルオロ−4−オキソ−シクロヘキサンジカルボン酸エチルエステル
アセトニトリル(40mL)中のシリルエノールエーテル(a)(3.5g)を、0℃で、1−クロロメチル−4−フルオロ−1,4−ジアゾニアビシクロ[2.2.2]オクタンビス(テトラフルオロボレート)(Selectfluor(登録商標))(6.16g)を滴下することにより処理した。75分後、飽和炭酸水素ナトリウム(50mL)および水(50mL)を加え、混合物を酢酸エチルで抽出した。有機可溶性物質を、注意深く、ヘキサン中の5〜60%のジエチルエーテルで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、油(1.02g)を得た。
H NMRδ(CDCl)5.06(1H,m),4.20(2H,q),3.05(1H,m),2.60−2.40(2H,m),2.30−2.20(2H,m),2.10(2H,m),1.30(3H,t)
(c)(1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−((R)−1−フェニル−エチルアミノ)−シクロヘキサンジカルボン酸エチルエステル
ジクロロエタン(24mL)および酢酸(1mL)中のケトン(b)(1.02g、5.4mmol)を、(R)−α−メチルベンジルアミン(0.88mL)およびトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(2.2g)で処理した。4.5時間後、反応混合物を、ジクロロメタン中の0.5%(2Mのメタノール中アンモニア)で充填したシリカゲルカラムに充填し、ジクロロメタン中の0.5〜10%(2Mのメタノール中アンモニア)で溶出して油(1.2g)を得た。
H NMRδ(d−6MeOH)7.50(5H,m),4.95(1H,m),4.62(1H,q),4.15(2H,q),3.20(1H,m),2.90(1H,m),2.50(1H,m),2.10(1H,m),1.95(1H,m),1.75(1H,m),1.70(3H,d),1.55(2H,m),1.25(3H,t)
(d)(1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−((R)−1−フェニル−エチルアミノ)−シクロヘキサンジカルボン酸アセテート
メタノール(50mL)中のエステル(c)(1.5g)の溶液を、水酸化リチウム(630mg)で処理した。2時間後、酢酸(1mL)を加え、混合物を蒸発させて乾燥した。1:9:90(酢酸:メタノール:ジクロロメタン)で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(1.02g)を得た。
H NMRδ(d−6MeOH)7.50(5H,m),5.25(1H,m),4.62(1H,q),3.20(1H,m),2.60(1H,m),2.40(1H,m),2.30(3H,s),2.10(1H,m),1.95(1H,m),1.75(1H,m),1.70(3H,d),1.60−1.40(2H,m)
(e)(1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−((R)−1−フェニル−エチルアミノ)−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
DMF(2mL)中の(d)(75mg)の溶液を、重炭酸アンモニウム(80mg)、1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(57mg)および1−エチル−3−(3−ジメチルアミノプロピル)カルボジイミド塩酸塩(60mg)で処理した。2.5時間後、反応混合物を蒸発させ、残渣を、酢酸エチル/希ブライン間で分配した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。残渣を、2〜8%のメタノール/ジクロロメタンで溶出するクロマトグラフィーに付して、白色固体(52mg)を得た。
H NMRδ(CDCl)7.30(3H,m),7.20(2H,m),5.40(1H,bs),5.30(1H,bs),5.02(1H,m),4.00(1H,q),2.40−2.20(4H,m),1.90(1H,m),1.78(1H,m),1.55−1.45(2H,m),1.30(3H,d)
(f)(1R,3S,4R)−4−アミノ−3−フルオロ−シクロヘキサンジカルボン酸アミド
エタノール(15ml)中の(e)(280mg)の溶液および20%の炭素担持水酸化パラジウム(II)(80mg)を、50psiで16時間水素化した。濾過し、蒸発させ、白色固体(230mg)を得た。
H NMRδ4.75(1H,m),2.70(1H,m),2.55(1H,m),2.15(1H,m),1.90−1.55(5H,m)
(g)((1R,2S,4R)−4−カルバモイル−2−フルオロ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
ジクロロメタン(10mL)中の(f)(230mg)の溶液を、ジ−tert−ブチルジカルボネート(324mg)で処理した。4時間後、混合物を濃縮し、エーテルおよびヘキサンで処理した。得られた沈殿物を濾過により単離し、減圧下で乾燥して、固体(250mg)を得た。
H NMRδ4.78(1H,m),3.50(1H,m),2.45(1H,m),2.15(1H,m),1.95−1.60(5H,m),1.45(9H,s)
(h)[(1R,2S,4R)−2−フルオロ−4−(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(g)(250mg)および1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イルエステル(WO02096907実施例1(b))(478mg)から、実施例(1l)の方法に従って調製して、灰白色固体(390mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z419(MH+)
(i)(1R,3S,4R)−4−アミノ−3−フルオロ−シクロヘキサンジカルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド
カルバメート(e)(390mg)から、実施例(9j)の方法により調製して、白色固体(269mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z319(MH
(j)標題化合物
アミン(i)(100mg)およびアルデヒド(7j)(66mg)を、シアノボロヒドリドナトリウムと、実施例(1n)の方法に従って調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(107mg)として得た。
H NMRδ(d6−DMSO)9.85(1H,bs),8.67(1H,d),8.40(1H,d),8.26(1H,d),7.05(1H,d),5.05(1H,d),4.60(2H,s),4.15(3H,s),4.75(2H,s),3.05(1H,m),2.70(1H,m),2.25(1H,m),1.90(3H,m),1.55(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z481(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(110mg)として得た。
実施例32 (1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−[(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(31i)(100mg)およびアルデヒド(23f)(66mg)を、シアノボロヒドリドナトリウムと、実施例(1n)の方法に従って調製し、処理し、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(102mg)として得た。
H NMRδ(d6−DMSO)8.70(1H,d),8.42(1H,d),8.28(1H,d),7.85(1H,d),7.32(1H,d),5.05(1H,d),4.15(3H,s),3.85(2H,s),3.58(2H,s),3.05(1H,m),2.70(1H,m),2.25(1H,m),1.90(3H,m),1.55(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z515(MH+)
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物をを白色固体(117mg)として得た。
実施例33 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−c−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリン−5−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(25c)およびアルデヒド(7j)から、実施例(1n)の一般的な還元アルキル化法に従って、標題化合物を11%の収率で調製し、クロマトグラフィーに付して油(17mg)を得た。
H NMRδ(CDCl)8.80(1H,bs),7.18(1H,d),6.85(1H,d),6.73(1H,d),6.58(1H,t),6.38(1H,d),4.60(2H,s),3.85(2H,s),3.40(1H,m),3.25(1H,m),2.85(1H,m),2.60(1H,m),2.10−1.50(7H,m),1.18(3H,d)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z467(MH+)
この物質を、CDCl(1ml)中に溶解し、ジオキサン(0.2ml)中の0.4MのHClで処理し、ついで、蒸発することにより二塩酸塩に変換して、白色固体(22mg)を得た。
実施例34 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2Hピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
(a)2−ニトロ−6−トリイソプロピルシラニルオキシ−フェニルアミン
テトラヒドロフラン(750ml)中の2−アミノ−3−ニトロ−フェノール(42.9g、278mmol)およびイミダゾール(28.4g、417mmol)の溶液を、クロロ−トリイソプロピル−シラン(62.3g、323mmol)で処理した。18時間後、混合物を濾過し、酢酸エチルで希釈し、水で洗浄し、乾燥し、蒸発させて、油(91g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH
(b)3−トリイソプロピルシラニルオキシ−ベンゼン−1,2−ジアミン
エタノール(500ml)中の(a)(91g)の溶液を、10%の炭素担持パラジウム(8.5g)で3日間水素化し、ついで、濾過し、蒸発させて、油(80.7g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z281(MH
(c)8−トリイソプロピルシラニルオキシ−1H−キノキサリン−2−オン
エタノール(1リットル)中の(b)(80.7g)の溶液を、トルエン(60ml、294mmol)中の50%のグリオキサル酸エチルの溶液で処理し、2時間加熱還流した。混合物を、室温で一晩静置し、濾過し、5−トリイソプロピルシラニルオキシ−1H−キノキサリン−2−オンを得た。濾液を蒸発させて、残渣を、ジクロロメタン中の0〜3%勾配のメタノールで溶出するクロマトグラフィーに付して、8−トリイソプロピルシラニルオキシ−1H−キノキサリン−2−オンを白色固体(14.9g)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z319(MH+)
(d)2−メトキシ−8−トリイソプロピルシラニルオキシ−キノキサリン
ジクロロメタン/メタノール/アセトニトリル(40ml/4ml/40ml)中の(c)(2.0g、6.2mmol)の溶液を、トリエチルアミン(1.1ml、8mmol)で、ついで、ヘキサン中の(トリメチルシリル)ジアゾメタン(2M;4ml、8mmol)で処理した。ついで、混合物を一晩撹拌し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(1.0g、48%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z333(MH+)
(e)3−メトキシ−キノキサリン−5−オール
テトラヒドロフラン/メタノール(280ml/140ml)中の(d)(6.95g、21mmol)の溶液を、フッ化セシウム(4.73g、31.4mmol)で処理し、18時間撹拌した。混合物を蒸発させて、残渣を、ジエチルエーテルと希塩酸間で分配した。水相をさらにジエチルエーテルで抽出し、合した抽出物を乾燥し、蒸発させて油(4.2g)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z177(MH+)
(f)1,1,1−トリフルオロ−メタンスルホン酸3−メトキシ−キノキサリン−5−イルエステル
ジクロロメタン(35ml)中の(e)(4.23g、21mmol)の溶液を、トリエチルアミン(4.5ml、32.1mmol)で処理し、ついで、N−フェニルトリフルオロメタンスルホンイミド(11.4g、32mmol)を加えた。この混合物を一晩撹拌し、飽和炭酸ナトリウム水溶液で洗浄した。水相をさらにジクロロメタンで抽出し、合した有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。残渣を、ジクロロメタン中の50%ヘキサン、ついで、ジクロロメタンで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(5.6g、87%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z309(MH+)
(g)[r−4−ヒドロキシ−4−(3−メトキシ−キノキサリン−5−イルカルバモイル)−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(1f)およびトリフレート(f)から、実施例(18b)の方法に従って白色固体(320mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z417(MH
(h)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(g)から、実施例(1m)の方法により、定量的な収率で調製し、白色固体(243mg)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z317(MH
(i)標題化合物
アミン(h)およびアルデヒド(1j)から、実施例(1n)の一般的な還元アルキル化法に従って、収率72%で標題化合物の遊離塩基を調製し、クロマトグラフィーに付して白色固体(135mg)を得た。
H NMRδ(CDCl)8.70(1H,d),8.50(1H,s),7.73(1H,d),7.65(1H,d),7.75(1H,t),6.95(1H,d),4.18(3H,s),4.03(2H,s),2.90(1H,m),2.20−1.70(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z495(MH
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(103mg)として得た。
実施例35 t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−c−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−1H−ピリジン−4−オン
5−ベンジルオキシ−2−ヒドロキシメチル−4−ピロン(コウジ酸から、D. Erol, J. Med. Chem., 1994, 29, 893の方法により調製)(9.7g、40mmol)、濃(880)アンモニア水溶液(100ml)およびエタノール(20ml)の混合物を、一晩加熱還流した。混合物を室温に冷却し、ついで濾過した。得られた固体をエーテルで洗浄し、減圧下で乾燥させた(5.9g)。
MS(APCI+)m/z232(MH+)
(b)(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル)−メタノール
水酸化ナトリウム(17mmol)を含有する水(220ml)中の(a)(2g、8.7mmol)の溶液を、10%の炭素担持パラジウム(1g)で4時間にわたって水素化した。混合物を濾過し、蒸発させて、白色固体を得た。この固体をN,N−ジメチルホルムアミド(8ml)中に溶解し、ついで、炭酸カリウム(2.9g)および1,2−ジブロモエタン(0.6ml、7mmol)で処理した。混合物を85℃で一晩加熱した。冷却した混合物をシリカ上で蒸発させ、酢酸エチル中の10〜30%のメタノールで溶出するクロマトグラフィーに付して白色固体(250mg、21%)を得た。
MS(APCI+)m/z168(MH+)
(c)2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−カルボアルデヒド
ジクロロメタン(5ml)中の(b)(250mg、1.5mmol)の溶液を、二酸化マンガン(650mg、7.5mmol)で処理した。3日後、混合物を濾過し、蒸発させて白色固体(150mg、61%)を得た。
MS(APCI+)m/z166(MH+)
(d)標題化合物
DMF(10ml)中のアミン(18c)(0.6g、2mmol)およびアルデヒド(c)(0.33g、2mmol)の溶液を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(1.28g、6mmol)で処理した。5時間後、混合物を、泡が観察されなくなるまで、5Mの塩酸水溶液を滴下して処理し、ついで、半飽和重炭酸ナトリウム水溶液(約100ml)で塩基性化した。得られた沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗生成物を、ジクロロメタン中の2〜10%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(0.58g、64%)として得た。
H NMRδ(CDCl)8.75(1H,m),8.10(1H,s),8.00(1H,d),7.45(2H,m),7.30(1H,d),6.82(1H,s),4.30(4H,m),3.85(2H,s),2.75(3H,s),2.80(1H,m),2.20−1.85(6H,m),1.60(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z449(MH
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.61g)として得た。
実施例36 t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)[4−(2−メチル−キノリン−8−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
アミド(3a)およびトリフレート(18a)から、実施例(18b)の方法に従って調製し、白色固体を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z384(MH
(b)4−アミノ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(a)から、実施例(1m)の方法により調製して、白色固体を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z284(MH
(c)標題化合物
アミン(b)(570mg、2mmol)およびアルデヒド(35c)(330mg、2mmol)の溶液を、実施例(35d)の一般的還元アルキル化法に従って一緒に反応させ、クロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(690mg、79%)として得た。
H NMRδ(CDCl)8.92(1H,bs),8.70(1H,m),8.10(1H,s),8.00(1H,d),7.42(1H,d),7.30(1H,d),6.88(1H,s),4.30(4H,m),4.00(2H,s),2.76(3H,s),2.75(1H,m),2.50(1H,m),2.20−2.10(4H,m),1.80−1.45(4H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z433(MH
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.71g)として得た。
実施例37 (1R,3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(9j)およびアルデヒド(35c)から、実施例(1n)の一般的な還元アルキル化法に従って、40%の収率で標題化合物の遊離塩基を調製し、クロマトグラフィーに付して白色固体(350mg)を得た。
H NMRδ(d6−DMSO)9.95(1H,bs),8.55(2H,m),8.15(1H,d),8.05(1H,s),7.80(2H,m),6.98(1H,s),4.55(1H,bs),4.30(4H,m),4.05(1H,m),3.80(1H,d),3.70(1H,d),3.10(1H,m),2.10−1.50(7H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z460(MH
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(380mg)として得た。
実施例38 t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(10b)およびアルデヒド(35c)から、実施例(1n)の一般的な還元アルキル化法に従って、47%の収率で標題化合物の遊離塩基を調製し、クロマトグラフィーに付して、黄色固体(420mg)を得た。
H NMRδ(d6−DMSO)11.08(1H,bs),8.85(1H,m),8.75(1H,d),8.15(1H,d),8.02(1H,s),7.80(2H,m),6.95(1H,s)4.35(4H,m),4.05(1H,m),3.70(2H,s),3.10(1H,m),2.10−1.50(7H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z460(MH
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(410mg)として得た。
実施例39 (1R,3R,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−3−メトキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)(1R,3R,4S)−4−ブロモ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステル
メタノール(600ml)中のブロモラクトン(9a)(46.6g、230mmol)の溶液を、重炭酸ナトリウム(21g、250mmol)で処理し、18時間撹拌した。混合物を蒸発させ、固体残渣をジクロロメタン(2×500ml)で抽出した。合した抽出物を油(52.4g、97%)として得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z238(MH
(b)(1R,3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステル
DMF(1.2リットル)中の臭化物(a)(52.4g、221mmol)の溶液を、アジドナトリウム(21.5g、331mmol)で処理し、60℃で8時間加熱した。混合物を室温で一晩撹拌し、ついで、蒸発させた。残渣を暖イソプロパノール(2×300ml)で抽出した。蒸発させて油を得、これを石油エーテル中の酢酸エチルの勾配で溶出する、シリカゲルのクロマトグラフィーに付して油(31g)を得、これは所望の(1R,3R,4R)−4−アジド−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステルと(R)−3−オキソ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステルの2:1混合物であった。さらにメタノール/ジクロロメタン勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、油(18.4g、42%)として所望の中間体を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z200(MH
(c)(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステル酢酸
メタノール/酢酸(360ml/40ml)中のアジド(b)(18.4g、92mmol)の溶液を、10%の炭素担持パラジウムペースト(水で50%w/w、15g)で18時間水素化した。混合物をキーゼルゲルで濾過し、ついで、エーテルでトリチュレートして、濾過により単離し、減圧下で乾燥して、白色固体(15.6g、72%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z174(MH
(d)(1R,3R,4R)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステル
酢酸塩(c)(15.6g、66mmol)をテトラヒドロフラン(200ml)中に懸濁させ、ジ−tert−ブチルカルボネート(16g、73mmol)およびジイソプロピルエチルアミン(14ml、10.4g、80mmol)で処理した。混合物を50℃で18時間加熱し、ついで、蒸発させて乾燥した。残渣を水と酢酸エチル間で分配した。さらに、水相を酢酸エチルで抽出し、合した抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させて固体(18.5g、100%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z274(MH
(e)(1R,3R,4R)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メトキシ−シクロヘキサンジカルボン酸メチルエステル
ジクロロメタン(100ml)中のアルコール(d)(6.5g、24mmol)、酸化銀(I)(16.5g、72mmol)、ヨウ化メチル(4.5ml)および3Åモレキュラーシーブス(10g)の混合物を室温で18時間撹拌した。混合物を濾過し、蒸発させた。残渣を、1:2の酢酸エチル:ペトロールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して油(5.47g、80%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z288(MH
(f)(1R,3R,4R)−4−tert−ブトキシカルボニルアミノ−3−メトキシ−シクロヘキサンジカルボン酸
メタノール/水(50ml/50ml)中のエステル(e)(5.47g、19mmol)および水酸化リチウム一水和物(0.96g、23mmol)を、室温で18時間撹拌し、ついで、蒸発させて乾燥した。残渣を、リン酸二水素ナトリウム(7g)を含有する酢酸エチルと水(30ml)間で分配した。さらに、水相を酢酸エチルで抽出し、合した抽出物をブラインで洗浄し、乾燥し、蒸発させて、固体(5.0g、96%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z274(MH
(g)((1R,2R,4R)−4−カルバモイル−2−メトキシ−シクロヘキシル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
DMF(200ml)中の酸(f)(5.0g、18mmol)および1−ヒドロキシ−7−アザベンゾトリアゾール(2.73g、20mmol)の溶液を、(3−ジメチルアミノ−プロピル)−エチル−カルボジイミド塩酸塩(3.87g、20mmol)および炭酸水素アンモニウム(5.8g、73mmol)で処理した。混合物を室温で18時間撹拌し、ついで、蒸発させて乾燥した。残渣を、酢酸エチルと飽和重炭酸ナトリウム水溶液間で分配した。有機抽出物を乾燥し、蒸発させた。エーテルでトリチュレートして、濾過し、白色固体(3.72g、75%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z273(MH
(h)[(1R,2R,4R)−2−メトキシ−4−(2−メチル−キノリン−8−イルカルバモイル)−シクロヘキシル]−カルバミン酸tert−ブチルエステル
トリフレート(18a)(110mg、0.37mmol)およびアミド(g)(100mg、0.37mmol)から、実施例(18b)と同様の方法により調製し、クロマトグラフィーに付して白色固体(110mg、72%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z414(MH
(i)(1R,3R,4R)−4−アミノ−3−メトキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
カルバメート(h)(110mg、0.27mmol)をジクロロメタン/トリフルオロ酢酸(2ml/2ml)中に溶解した。1時間後、混合物を蒸発させて乾燥し、残渣をエーテルでトリチュレートした。ついで、残渣をジクロロメタン中の10%のメタノール(20ml)に再び溶解し、マクロ多孔性トリエチルアンモニウムメチルポリスチレンカルボネート樹脂(2.8mmol/g;2.7g、Argonaut Technologies)で処理した。1時間後、混合物を濾過し、別に樹脂を数回、ジクロロメタン中の10%のメタノール、ついで、メタノールで洗浄した。合した濾液および洗浄液を、蒸発させて白色固体(80mg、95%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z314(MH
(j)標題化合物
アミン(39i)およびアルデヒド(35c)から、実施例(35d)の一般的な還元アルキル化法に従って、63%の収率で標題化合物の遊離塩基を調製し、クロマトグラフィーに付して白色固体(76mg)を得た。
H NMRδ(CDCl)9.95(1H,bs),8.72(1H,m),8.12(1H,s),8.02(1H,d),7.45(1H,d),7.31(1H,d),6.85(1H,s),4.30(4H,m),3.90(1H,d),3.78(1H,d),3.40(3H,s),3.20(1H,m),2.75(3H,s),2.65−2.45(2H,m),2.25−2.05(3H,m),1.75−1.30(3H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z463(MH
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(85mg)として得た。
実施例40 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(6−シアノ−キノリン−4−イル)−アミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)4−[(2,2−ジメチル−4,6−ジオキソ−[1,3]ジオキサン−5−イリデンメチル)−アミノ]−ベンゾニトリル
エタノール(100ml)中の4−アミノベンゾニトリル(12.5g、0.106mol)、2,2−ジメチル−[1,3]ジオキサン−4,6−ジオン(メルドラム酸)(18.3g、0.127mol)およびオルトギ酸トリエチル(16ml)の混合物を、3時間還流した。室温に冷却し、生成物を濾過し、冷エタノールで洗浄し、空気乾燥して、灰白色固体(27.9g、97%)を得た。
MS(ES)m/e273(M+H)
(b)4−オキソ−1,4−ジヒドロ−キノリン−6−カルボニトリル
ベンゾニトリル(a)(27.5g)を還流ダウサムA(200ml)に5分間にわたって滴下した。さらに5分間還流した後、混合物を室温に冷却し、エーテル(200ml)で撹拌しながら希釈した。生成物を濾過し、エーテルで徹底的に洗浄し、空気乾燥して、金色固体(16.2g、94%)を得た。
MS(ES)m/e171(M+H)
(c)4−ブロモ−キノリン−6−カルボニトリル
DMF(60ml)中のキノリノン(b)(12.0g、70.5mmol)の溶液を、三臭化リン(8.0ml、84.6mmol)を10分間にわたって滴下して処理した(発熱反応)。撹拌し、室温に冷却した後、氷水(100ml)を加え、混合物を30分間撹拌し、ついで、冷却しながら50%のNaOHを滴下することによりpH8に塩基性化した。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、空気乾燥して、固体(14.3g、87%)を得た。
MS(ES)m/e234(M+H)
(d)[4−(6−シアノ−キノリン−4−イルカルバモイル)−r−4−ヒドロキシ−c−シクロヘキシル]−カルバミン酸tertブチルエステル
臭化物(c)(350mg、1.5mmol)およびアミド(1f)(387mg、1.5mmol)から、実施例(1l)の方法に従って調製して、クロマトグラフィーに付して白色固体(580mg、94%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z411(MH
(e)t−4−アミノ−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(6−シアノ−キノリン−4−イル)−アミド
カルバメート(d)(580mg)から、実施例(1m)と同様の方法により、TFA脱保護し、塩基処理して白色固体(280mg、64%)を得た。
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z311(MH
(f)標題化合物
メタノール/DMF/酢酸(6ml/6ml/0.6ml)中のアミン(e)(0.7mmol)およびアルデヒド(1j)(136mg、0.7mmol)の混合物を、3Åのモレキュラーシーブスの存在下で外界温度で撹拌した。2時間後、シアノボロヒドリドナトリウム(88mg、1.4mmol)を加え、混合物を一晩撹拌した。混合物を、数滴の5MのHClで酸性化し、ついで、飽和炭酸水素ナトリウムで塩基性化した。得られた沈殿物を濾過により単離し、減圧下で乾燥した。これを、ジクロロメタン中の0〜10%のメタノールの勾配で溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(160mg、47%)として得た。
H NMRδ(DMSO)10.80(1H,bs),10.35(1H,bs),8.95(1H,d),8.70(1H,d),8.12(1H,d),8.10−8.00(2H,m),7.75(1H,d),7.12(1H,d),4.00(2H,s),3.55(2H,s),2.50(1H,m),2.00−1.40(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z489(MH
この物質を実施例(1)の方法により二塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.17g)として得た。
実施例41 t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−アミド塩酸塩
Figure 0004522262
アミン(34h)およびアルデヒド(35c)から、実施例(35d)の一般的な還元アルキル化法に従って、65%の収率で標題化合物の遊離塩基を調製し、クロマトグラフィーに付して白色固体(0.50g)として得た。
H NMRδ(CDCl)10.80(1H,bs),8.48(1H,s),8.08(1H,s),7.72(1H,d),7.53(1H,t),6.78(1H,s),4.30(4H,m),4.10(3H,s),3.85(2H,s),2.70(1H,m),2.25−1.50(8H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z466(MH
この物質を実施例(1)の方法により塩酸塩に変換して、標題化合物を白色固体(0.57g)として得た。
実施例42 t−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ヒドロキシ−N−(3−メチル−5−キノキサリニル)−r−シクロヘキサンカルボキサミド二塩酸塩
Figure 0004522262
(a)標題化合物
DMF(7ml)中のアミン(25c)(0.24mg、0.75mmol)およびアルデヒド(35c)(0.12mg、0.75mmol)の混合物を、トリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.21g、1mmol)で処理した。18時間後、混合物をさらなるトリアセトキシボロヒドリドナトリウム(0.3g)で処理し、さらに8時間撹拌した。反応混合物を水で20mLに希釈し、1等量の飽和重炭酸ナトリウム水溶液を加えた。1時間4℃に冷却した後、形成した沈殿物を濾過し、水で洗浄し、減圧下で乾燥した。粗生成物を、ジクロロメタン中の2〜10%のメタノールで溶出するシリカゲルのクロマトグラフィーに付して、標題化合物の遊離塩基を白色固体(160mg、47.5%)として得た。
H NMRδ(CDCl)8.80−8.75(2H,m),8.1(1H,s),7.80−7.70(2H,m),6.79(1H,s),4.33−4.24(4H,m),3.84(2H,s),2.77(3H,s),2.65(1H,m),2.10(2H,m),2.00−1.80(4H,m),1.65(2H,m)
MS(+veイオンエレクトロスプレー)m/z450(MH+)
クロロホルム/メタノール中の溶液としてのこの物質を、ジオキサン中の過剰の4MのHClで処理し、蒸発して乾燥した。固体をエーテルでトリチュレートし、濾過し、減圧下で乾燥して、標題化合物を得た。
生物活性
様々な生物:S. epidermidis CL7、S. aureus WCUH29、S. pneumoniae 1629、S. pyogenes CN10、H. influenzae ATCC 49247、E.faecalis 2、M. catarrhalis Ravasio、E. coli 7623、に対する試験化合物のMIC (μg/ml)を測定した。
実施例5、7〜22、25、26、31、32、34、37、38、40、41は、これらすべての生物に対してMIC≦2μg/mlを有している。
実施例1、3、6、23、27、28、35、36、42は、これらすべての生物に対してMIC≦8μg/mlを有している。
実施例24、29、33、39は、これらすべての生物に対してMIC≦2μg/mlを有している。
実施例2、4、30は、これらすべての生物に対してMIC≦16μg/mlを有している。

Claims (4)

  1. 式(I):
    Figure 0004522262
    [式中:
    およびR水素であり;
    は、置換されていてもよいイソキノリン−5−イル、キノリン−8−イル、チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イル、2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル、キノキサリン−5−イル、イソキノリン−8−イル、[1,6]−ナフチリジン−4−イル、1,2,3,4−テトラヒドロキノキサリン−5−イル、1−オキソ−1,2−ジヒドロイソキノリン−8−イル、キノリン−4−イルおよび[1,5]−ナフチリジン−4−イルから選択される置換されていてもよい二環式ヘテロサイクリック環系であり、各々の環は、独立して、0〜3個のR および/またはR 1a によりC置換されており
    は、水素、メトキシ、メチルまたはシアノであり、R 1a はHであり
    ただし、
    (i)Rが置換されていてもよいキノリン−4−イルである場合:
    これは6位が非置換であるか;または
    2−、5−、6−、7−または8位で、少なくとも1つのシアノにより置換されているか;または
    はハロゲンである;
    (ii)Rが置換されていてもよい1,5−ナフチリジン−4−イルである場合:
    これは、可能であれば、2−、5−、6−、7−または8位で、少なくとも1つのシアノにより置換されているか;または
    はハロゲンである;
    水素であり;
    は水素であるか;または
    が存在しない場合、R は、1または3位に置換されている、水素、フルオロまたはヒドロキシであり;
    は−U−R 基であり、ここに、R は、
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イル
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
    7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
    7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イル
    2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イル
    3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル
    3,4−ジヒドロ−2H−−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イル
    2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−7−イル、および
    2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イル
    から選択され;
    UはCH であり;
    nは0であり、AおよびBは両方ともCH であるか、AはNH、かつBはCOである
    で示される化合物またはその医薬上許容される塩もしくはN−オキシド
  2. 1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸チエノ[3,2−b]ピリジン−7−イルアミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−b]ピリジン−8−イル)−アミド
    trans−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸キノリン−4−イルアミド
    trans−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ベンゾ[1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸イソキノリン−5−イルアミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    4−[(3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    6−({4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−3−オン
    6−({4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−4H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−3−オン
    (1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    (1S,3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    (1S,3R,4S)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    (1R,3S,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
    (1R,3R,4R)−3−ヒドロキシ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    7−({r−4−ヒドロキシ−4−[2−(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−エチル]−c−シクロヘキシルアミノ}−メチル)−1H−ピリド[2,3−b][1,4]チアジン−2−オン
    1−ヒドロキシ−t−4−[(2−オキソ−2,3−ジヒドロ−1H−ピリド[3,4−b][1,4]オキサジン−7−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
    t−4−[(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    t−4−[(7−クロロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メトキシ−キノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−1−オキソ−1,2−ジヒドロ−イソキノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(1−メトキシ−イソキノリン−8−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(5−メトキシ−キノリン−4−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸[1,6]ナフチリジン−4−イルアミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノキサリン−5−イル)−アミド
    (1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド
    (1R,3S,4R)−3−フルオロ−4−[(7−フルオロ−3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(6−メトキシ−[1,5]ナフチリジン−4−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]オキサジン−6−イルメチル)−アミノ]−c−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メチル−1,2,3,4−テトラヒドロ−キノキサリン−5−イル)−アミド
    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−アミド
    t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−c−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
    t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−シクロヘキサンジカルボン酸(2−メチル−キノリン−8−イル)−アミド
    (1R,3S,4R)−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−3−ヒドロキシ−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド
    t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(2−シアノ−キノリン−8−イル)−アミド

    1−ヒドロキシ−t−4−[(3−オキソ−3,4−ジヒドロ−2H−ピリド[3,2−b][1,4]チアジン−6−イルメチル)−アミノ]−r−シクロヘキサンジカルボン酸(6−シアノ−キノリン−4−イル)−アミド
    t−4−[(2,3−ジヒドロ−[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)−アミノ]−1−ヒドロキシ−r−シクロヘキサンジカルボン酸(3−メトキシ−キノキサリン−5−イル)−アミド
    t−4−[(2,3−ジヒドロ[1,4]ジオキシノ[2,3−c]ピリジン−7−イルメチル)アミノ]−1−ヒドロキシ−N−(3−メチル−5−キノキサリニル)−r−シクロヘキサンカルボキサミド
    から選択される化合物またはその医薬上許容される
  3. 哺乳類における細菌感染症の治療に用いるための医薬の製造における、請求項1記載の化合物の使用。
  4. 請求項1記載の化合物および医薬上許容される担体を含む医薬組成物。
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