JP4519148B2 - 照明装置 - Google Patents

Description

本発明は複数個の発光ダイオード等の発光素子を光源として使用した照明装置に関する。

従来、この種の照明装置は複数の発光ダイオードを基台に配設した発光部と、この発光部の光出射側に前記複数の発光ダイオードそれぞれに対応して設けられ、前記発光ダイオードの発光面が焦点位置となる放物面からなる第1反射部と、この第1反射部のさらに光出射側に、前記発光ダイオードを挟んで前記発光ダイオードの並び方向に対して平行に一対配列され、前記発光ダイオードからの光を光出射側に向けて反射する平板状の反射面を有する第2反射部とで構成されている。

このように形成された照明装置の第1反射部と第２反射部から反射する光は、発光ダイオードの光が直進性があることと、第1・第２反射部からの反射光が直進状態となるため、狭い範囲での照明にしか使用できないという欠点があり、従来の電灯や蛍光灯のように使用しずらいという欠点があった。
特許第３６９４３１０号

本発明は以上のような従来の欠点に鑑み、発光ダイオード等の発光素子の光を効率よく混合して、比較的広い面積をほぼ均一に照明できる、従来の電灯や蛍光灯と同様に使用することができる経済的な照明装置を提供することを目的としている。

本発明の前記ならびにそのほかの目的と新規な特徴は次の説明を添付図面と照らし合わせて読むと、より完全に明らかになるであろう。
ただし、図面はもっぱら解説のためのものであって、本発明の技術的範囲を限定するものではない。

上記目的を達成するために、本発明は所定間隔で基板に直列配置された複数個の発光ダイオード等の発光素子と、この複数個の発光ダイオード等の発光素子の直列方向とは直交する側面の下部を除く部位が平板状に形成された反射面で他方の側面を前記発光素子からの光の反射と混合が可能な混合反射面でそれぞれの発光素子を覆うように形成された、前記基板に取付けられた複数個の反射鏡とで照明装置を構成している。

以上の説明から明らかなように、本発明にあっては次に列挙する効果が得られる。

（１）所定間隔で基板に直列配置された複数個の発光ダイオード等の発光素子と、この複数個の発光ダイオード等の発光素子の直列方向とは直交する側面の下部を除く部位が平板状に形成された反射面で他方の側面を前記発光素子からの光の反射と混合が可能な混合反射面でそれぞれの発光素子を覆うように形成された、前記基板に取付けられた複数個の反射鏡とで構成されているので、複数個の反射鏡の混合反射面によって、直進性のある発光ダイオード等の発光素子の光を効率よく混合して、比較的広い範囲を照明することができる。
したがって、従来の電灯や蛍光灯と同様に使用することができる。

（２）前記（１）によって、反射鏡を取り替えるだけでよいので、構造が簡単で、安価に製造することができる。

（３）前記（１）によって、反射鏡の平板状の反射面や混合反射面によって、発光ダイオード等の発光素子からの発光は混合されるため、光源がぼやけた状態となり、より蛍光灯状態に近づけることができる。

（４）請求項２は前記（１）〜（３）と同様な効果が得られるとともに、容易に照明したい部位を選択することができる。

（５）請求項３は前記（１）〜（３）と同様な効果が得られるとともに、より確実に発光ダイオード等の発光素子の光を混合させることができる。

（６）請求項４は前記（１）〜（３）と同様な効果が得られるとともに、反射鏡が一部品となり、構造が簡単で、コストの低減を図ることができる。

以下、図面に示す本発明を実施するための最良の形態により、本発明を詳細に説明する。

図1ないし図１０に示す本発明を実施するための最良の第1の形態において、１は本発明の照明装置で、この照明装置１は天井化粧板2に形成された透孔３を覆うように金具4で天井躯体５に固定された、該透孔３側が拡開するケース体6と、このケース体6内に着脱可能に取付けられた取付板7に取付けられた下端部に一対の弧状の弾性支持部８、８を有する支持体9に左右方向に所定量回動可能に取付けられた照明装置本体１０とで構成されている。

前記照明装置本体１０は細長い板状の基板1１と、この基板１１に所定間隔で直列配置された複数個の発光ダイオード等の発光素子１２と、この複数個の発光ダイオード等の発光素子１２の直列と直交する側面の下部を除く部位が平板状に形成された反射面１３、１３で、他方の側面を前記発光素子１２からの光を反射と混合が可能な複数個、本実施の形態では５個の弧状面１４、１４、１４、１４、１４に形成した混合反射面１５、１５に形成されたそれぞれの発光素子１２を覆う複数個の反射鏡１６が一体形成された、前記基板１１に取付けられた反射鏡体１７と、この反射鏡体１７の先端部の両側面に一体形成された係合片１８、１８と着脱可能に係合する係合部１９、１９を先端内壁面に有する前記支持部８、８に所定量回動可能に取付けられる係合部２０が形成された、前記反射鏡体１７および基板１１を覆うカバー体２１と、前記基板１１に取付けられた制御回路２２とから構成されている。

上記構成の照明装置１は天井化粧板２部位に取付けられて、室内あるいは廊下を照明する。この照明時に、複数個の発光ダイオード等の発光素子１２からの光は反射鏡体１７の複数個の反射鏡１６の反射面１３、１３と混合反射面１５、１５によって反射と混合され、比較的広い範囲を照明することができる。
したがって、従来の蛍光灯の代わりの省エネルギーの照明に使用することができる。
また、支持体９の支持部８、８と係合部２０が係合されるカバー体２１を、図１０に示すように回動した状態に設置することにより、複数個の発光ダイオード等の発光素子１２で照明する部位を調整することができる。
[発明を実施するための異なる形態]

次に、図１１ないし図２９に示す本発明を実施するための異なる形態につき説明する。なお、これらの本発明を実施するための異なる形態の説明に当って、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同一構成部分には同一符号を付して重複する説明を省略する。

図１１ないし図１３に示す本発明を実施するための第２の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、カバー体２１が左右方向に回動することができないケース体６Ａに取付けた点で、このようなケース体６Ａにカバー体２１を取付けた照明装置１Ａにしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。

図１４ないし図１６に示す本発明を実施するための第３の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、天井化粧板２に複数本のビス２３で固定される支持体９Ａのベース板２４と一体に形成された支持軸２５の先端部の弧状の弾性支持部８、８にカバー体２１のＣ字状の係合部２０と回動調整可能に取付けた点で、このように構成した照明装置１Ｂにしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。

図１７ないし図１９に示す本発明を実施するための第４の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、カバー体２１の係合部２０に回動調整可能に取付けられた支持体９を天井化粧板２に複数本のビス２３で固定される取付板７Ａに取付けた点で、このように構成した照明装置１Ｃ にしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。

図２０ないし図２２に示す本発明を実施するための第５の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、カバー体２１の係合部２０に回動調整可能に取付けられた支持体９Ｂに逆Ｌ字の建物２６の壁面２７に複数個のビス２３で固定することのできる取付板７Ｂを一体成形した点で、このように構成した照明装置１Ｄにしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られる。

図２３ないし図２９に示す本発明を実施するための第６の形態において、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と主に異なる点は、平板状に形成された反射面１３、１３と５個の弧状面１４、１４、１４、１４、１４に形成した混合反射面１５、１５で形成された複数個の反射鏡１６が一体形成され、基板１１に取付けられた反射鏡体１７Ａ内に白色発光素子１２ＡおよびＲＢＧ−ＬＥＤ２８をそれぞれ並列させるとともに、白色発光素子１２ＡおよびＲＢＧ−ＬＥＤ２８を各色に照明させる制御装置２９を設けた点で、このように構成した照明装置１Ｅにしても、前記本発明を実施するための最良の第１の形態と同様な作用効果が得られるとともに、照明色を変えたり、変化させたりできる照明装置１Ｅにできる。
なお、反射鏡１６内には異なる色の２個の発光ダイオード等の発光素子を並列配置しても良い。

前記本発明を実施するための各形態ではＣ字状の係合部２０を形成したカバー体２１を用いるものについて説明したが、カバー体２１のＣ字状の係合部２０形成部に弧状の弾性支持部９、９Ａを形成し、取付板７、７Ａ、７ＢにＣ字状の係合部２０を有する支持体９、９Ａを一体あるいは別体に形成したものを使用しても同様な作用効果が得られる。

本発明は照明装置を製造する産業で利用される。

本発明を実施するための最良の第１の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の使用状態の拡大横断面図。 図１の底面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のカバー体を外した状態の正面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のカバー体を外した状態の背面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のカバー体を外した状態の側面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態の反射鏡の正面図。 図７の８−８線に沿う断面図。 図７の９−９線に沿う断面図。 本発明を実施するための最良の第１の形態のカバー体を回動させて取付けた状態を示す説明図。 本発明を実施するための第２の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための第２の形態の使用状態の拡大横断面図。 図１１の底面図。 本発明を実施するための第３の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための第３の形態の使用状態の拡大横断面図。 図１４の底面図。 本発明を実施するための第４の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための第４の形態の使用状態の拡大横断面図。 図１７の底面図。 本発明を実施するための第５の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための第５の形態の使用状態の拡大横断面図。 図２０の底面図。 本発明を実施するための第６の形態の使用状態の縦断面図。 本発明を実施するための第６の形態の使用状態の拡大横断面図。 図２３の底面図。 本発明を実施するための第６の形態のカバー体を外した状態の正面図。 本発明を実施するための第６の形態の反射鏡の正面図。 図２７の２８−２８線に沿う断面図。 図２７の２９−２９線に沿う断面図。

符号の説明

１、１Ａ、１Ｂ、１Ｃ、１Ｄ、１Ｅ：照明装置、
２：天井化粧板、 ３：透孔、
４：金具、 ５：天井躯体、
６、６Ａ：ケース体、 ７、７Ａ、７Ｂ：取付板、
８：支持部、 ９、９Ａ、９Ｂ：支持体、
１０：照明装置本体、 １１：基板、
１２、１２Ａ：発光ダイオード等の発光素子、
１３：反射面、 １４：弧状面、
１５：混合反射面、 １６：反射鏡、
１７、１７Ａ：反射鏡体、 １８：係合片、
１９：係合部、 ２０：係合部、
２１：カバー体、 ２２：制御回路、
２３：ビス、 ２４：ベース板、
２５：支持軸、 ２６：建物、
２７：壁面、 ２８：ＲＢＧ−ＬＥＤ
２９：制御装置。

Claims (4)

1. 所定間隔で基板に直列配置された複数個の発光ダイオード等の発光素子と、この複数個の発光ダイオード等の発光素子の直列方向とは直交する側面の下部を除く部位が平板状に形成された反射面で他方の側面を前記発光素子からの光の反射と混合が可能な混合反射面でそれぞれの発光素子を覆うように形成された、前記基板に取付けられた複数個の反射鏡とからなることを特徴とする照明装置。
2. 所定間隔で基板に直列配置された複数個の発光ダイオード等の発光素子と、この複数個の発光ダイオード等の発光素子の直列方向とは直交する側面の下部を除く部位が平板状に形成された反射面で他方の側面を前記発光素子からの光の反射と混合が可能な混合反射面でそれぞれの発光素子を覆うように形成された、前記基板に取付けられた複数個の反射鏡と、この複数個の反射鏡や基板は取付け具に回動調整可能に取付けられたカバー体で覆われていることを特徴とする照明装置。
3. 反射鏡は発光素子の直列方向とは直交する側面の下部を除く部位が平板状の反射面で形成され、他方の側面は発光素子からの光を反射と混合が可能な複数個の弧状面を形成した混合反射面で形成されていることを特徴とする請求項１、２いずれかに記載の照明装置。
4. 複数個の反射鏡は一体成型されていることを特徴とする請求項１、２、３いずれかに記載の照明装置。

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