JP5660494B2 - 照明器具 - Google Patents
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Description
図21に示すように、特許文献1に記載の照明器具100は、天井面101から電線102を介して吊り下げ支持される器具本体103を有する。器具本体103の底面には、それぞれ光を下方に照射する複数個のLED104が実装されている。器具本体103は、上方から見て八角形状に形成されており、各辺には、例えばアクリル樹脂のような透光材料からなり、光源としてのLED104が光学的に結合した導光体105が取り付けられている。
これにより、導光体105の向きを変更することによって、容易に配光を変更することができる。
このため、LED104の下方に拡散板106を設けて、粒感を消すことが行われている。この拡散板106は、LED104からある程度距離を置かなければ効果的でないため、照明器具100が厚くなるので、器具の薄さ感が薄れるという問題があった。
また、LED104の光を反射板により反射させて粒感を消すことも考えられるが、この場合には、LEDから離れた場所のパネルが暗くなるという問題がある。
以下、本発明に係る第1実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、以下の説明においては、照明器具を被取付面に取り付けて下方を照明する場合について説明する。従って、特に示す場合を除き、上(上方、上側等)は天井面側を意味し、下(下方,下側等)は床面側を意味する。
図2および図3に示すように、照明器具10は、天井面11に取り付けられている引っ掛けシーリング12に取り付けるための取付金具21を中央に有する例えば正方形の板状の器具本体20を有する。
器具本体20の上側(すなわち、天井面11側)には、アッパーユニット30、上枠32および上パネル31が設けられている。また、器具本体20の下側(すなわち、照明方向側)には、LEDユニットであるロアーユニット40、反射部材である反射板60が設けられており、反射板60の下方には、受けた光を拡散する透光性のパネル50が取り付けられる。
なお、ここで一枚物の板金とは、1枚の金属板から折り曲げ加工により形成するものに限らず、溶接、接続部材(ねじ等)によって連結されているものも含まれる。
対向する一対の上縦壁203の外面には、光源としてのアッパー側LED光源33を有するアッパーユニット30が、外向きに照射するように取り付けられる。ここでは、各上縦壁203に、例えば1個のアッパーユニット30がそれぞれ設けられている(図11参照)が、数は限定するものではない。
器具本体20におけるアッパー側LED光源33の照射方向前方である下段202の上面は、反射率の高い塗装、例えば白塗装もしくは鏡面仕上げを施すのが望ましい。
従って、アッパー側LED光源33およびロアー側LED光源42の全ての光源が、1枚の板金からなる器具本体20に取り付けられることになる。
これにより、アッパーユニット30に対する放熱領域R1およびロアーユニット40に対する放熱領域R2が形成される。
なお、器具本体20を、熱伝導率が0.1W/mK以上の放熱性を有するポリカやアクリルで形成することも可能である。
なお、蓋61の下面611および制御部62の下面621は、後述するように、反射板60の一部を構成する。
また、器具本体20には、ロアーユニット40が設けられていない一対の対向する辺に沿って、各々一対の取付用開口部25が設けられている。
これにより、ロアー側LED光源42が発した熱を効率的に放熱できるので、ロアーユニット40の寿命を大幅に延ばすことができる。
これにより、ユーザ等が直接ロアー側LED光源42に触ることがないようにするとともに、ロアー側LED光源42が発した光の集光を可能にしている。
なお、レンズカバー45によってロアーユニット40による照射方向を角度θ1だけ被取付面側に設定する代わりに、あらかじめロアー側LED光源42の向きを角度θ1だけ被取付面側に設定することもできる。
すなわち、反射板60は、器具本体20の外縁部に取り付けられているロアーユニット40の内側に取り付けられており、下面は、光を反射するように、白色塗装あるいは鏡面仕上げが施されている。ロアーユニット40は、反射板60の下面に向かって光を照射する。
なお、説明の都合上、図8ないし図10においては、使用状態における下側を上にして図示する。
外周辺601の内側は、取付金具21を避けた傾斜面として、対向する外周辺601の中心点602同士を結んだ線により分割される4個の領域631(図11中ハッチングで表示)、632,633,634を有する。
なお、以下の説明において各領域を総称する場合には、「領域63」で示す。
各領域63は、2つの中心点602、602を結んだ区画線L2により、角点P2側と頂点P1側に区画される。さらに、頂点P1側は、頂点P1の近傍で、略区画線L2と平行な区画線L3と、交線L1の近傍において、頂点P1側から外周辺601に向かって拡幅する区画線L4とを有する。
角点P2と、区画線L2との交点P3との間は、上方(図において下方)に凸の半径R1の円(以後、「円R1」で表示)で構成される。また、交点P3と、区画線L3との交点P4との間は、上方(図において下方)に凸の半径R2の円(「円R2」で表示)で構成される。交点P3において、円R1の接線と円R2の接線は一致しており、円R1と円R2との間はなめらかに接続されていて明確な境界は無い。
なお、両円R1、R2の半径は、R1>R2となっている。
図10に示すように、隣接する領域63の交線L1を挟んだ区画線L4,L4の間は、下方(図において上方)に凸の半径R4の円(「円R4」で表示)で構成される。円R4の接線は、交線L1上において水平となる。
なお、図8(A)に示すように、区画線L4、L4は、頂点P1に向かうに従って幅が狭まり、区画線L3において交わって消滅する。このため、円R4も、区画線L3で消滅する。
これにより、取付金具21の引っ掛けシーリング12への着脱を可能にしている。
なお、蓋61の下面611は前述した形状に形成されるとともに、反射板60と同様に光を反射するようになっている。
従って、蓋61および制御部62を取り付けた状態で、反射板60は前述した形状に形成される。
これにより、図7に示すように、所定間隔で2個のロアーユニット40が配設されている場合でも、両ロアーユニット40の間に対応する領域にも光を照射することができるので、暗部の発生を防止できる。
これにより、ねじ23で反射板60と器具本体20とを接続するとともに、反射板60および器具本体20および上枠32を一体的に接続している。
また、アッパーユニット30は、平面視において、器具本体20におけるロアーユニット40(図11中破線で表示)の内側に配設されている。
取付金具21に近い場合には、天井面11への間接光をより広い面積で照射可能であり、照明器具10が浮遊した感じになって薄さ感を出すことができる。
また、器具本体20の外縁側に設けた場合には、アッパーユニット30とロアーユニット40が近くなるので、電力供給用の配線を短くしたり、長期使用時における照明器具10上面に溜まるほこり等を少なくすることができる。
これにより、アッパー側LED光源33が発した熱を効率的に放熱できるので、アッパーユニット30の寿命を大幅に延ばすことができる。
これにより、ユーザ等が直接アッパー側LED光源33に触ることがないようにするとともに、アッパー側LED光源33が発した光の集光を可能にしている。
また、ロアーユニット40の光量を、アッパーユニット30の光量以上とするのが望ましい。
一方、反射板60は、ねじ23により器具本体20に取り付けられており(図2参照)、薄板からなる反射板60を薄板の器具本体20に取り付けるため、ねじ23の先端が突出する場合がある。
このため、上枠32の高さH1を、器具本体20の上面から突出するねじ23の突出量H2よりも大きく設定して、ねじ23の先端が上枠32から突出しないようにする。
図15(A)には、上枠32の上面321が天井面11に対して平行な場合が示されている。上面321は、光不透過であり,白色塗装あるいは鏡面仕上げを施すのが望ましい。
この場合は、上面321で反射した光が、照明器具10が取り付けられている近くの天井面11側へ照射されるので、天井面11や壁面W(図18参照)への照射範囲を比較的狭くしたい場合に適する。
この場合は、上面322の傾斜角度を調整することにより、上面322で反射した光が遠くまで達するので、天井面11や壁面W(図18参照)への照射範囲を比較的広くしたい場合に適する。
なお、上枠32の上面を、天井面11に対して平行な面と角度を有する面とを組み合わせて形成することも可能である。
図16に示すように、パネルカバー51は、パネル50において器具本体20の中心に対して対称な端部付近の対向する2辺に沿って設けられている。また、パネルカバー51は、ロアーユニット40が設けられている位置(図16(A)において破線で表示)に対応して設けられている。
さらに、パネルカバー51は、少なくとも第2の孔53を有し、第2の孔53の内側には、照明器具10の動作状態を示すための信号を発する発信手段が配設されている。
例えば、2個のロアーユニット40が長手方向に並んで設けられている場合には、図16(A)に示すように、第1の孔52および第2の孔53をパネルカバー51の略中央に設けることができる。
なお、孔52,53は、図16(B)に示すように、2個に限るものではない。図16(C)に示すように、3個の孔52,53,54を設けたり、図16(D)に示すように、4個の孔52,53,54、55を設けることもできる。
また、孔52,53,54、55の形状も、丸孔に限るものではない。
さらに、孔52,53,54、55を設ける場所は、1個のパネルカバー51に限らず、複数個のパネルカバー51に設けることもできる。
図17(A)では、パネルカバー511の長さをパネル50の幅に比して小さくして、光の不透過部分を狭くした場合を示す。
図17(B)では、パネルカバー512を、パネル50の4辺に沿って設けた場合を示す。
さらに、図17(C)では、円形のパネル50Bに2個のパネルカバー513を対称な位置に設けた場合を示す。パネルカバー513は、パネル50Bの形状に対応して、部分円弧状となっている。
一方、照明器具10のアッパーユニット30から照明器具10の外側へ発せられた光L2は、一部は天井面11と平行に照射されて,壁面Wを照明する。また、一部は上方へ照射されて天井面11に当たり、下方へ反射して壁面Wを照明する。さらに、一部は下方へ照射されて照明器具10の上枠32に当たって上方へ反射し,天井面11を照明する。あるいは、さらに天井面11で反射して壁面Wを照明する。
このため、ロアー側LED光源42の粒感を無くすとともに複数のロアー側LED光源42が放つ光によって生じる多重影(マルチシャドー)を防止できる。また、パネル50において暗くなる場所が発生するのを防止できる。
なお、取付金具21に対応する位置には蓋61を設け、蓋61の下面に所定形状の傾斜面を設けて反射面とすることにより、取付金具21の影響なく、所望の反射光を得ることができる。
また、アッパーユニット30の照射方向を外側へ向けることにより、天井面11や天井面側の壁面Wを明るくすることができ、部屋全体の明るさ感を増すことができる。
このため、ユーザ等の手がねじ23の先端に触れて傷つくのを防止できる。
また、ロアーユニット40の照射方向をパネルカバー51に向けないようにすることにより、パネル50がロアーユニット40の照射方向前方に位置しないため、パネル50にロアーユニット40の粒感が生じたり、ユーザがパネル50を直視した際のグレアを防止できる。
また、パネルカバー51が、ロアーユニット40によって発せられる光を遮らないので、光の損失を防止できる。
さらに、パネルカバー51を飾りやアクセントとして設け、意匠性を向上できる。
また、パネルカバー51にはロアーユニット40からの光が直接当たらないので、温度や明るさによってセンサ等が誤動作するのを防止できる。
次に、本発明に係る第1実施形態の照明器具について、図面を用いて説明する。
なお、前述した第1実施形態にかかる照明器具10と共通する部位には同じ符号を付して、重複する説明を省略することとする。
反射板60Bにおいて器具本体20の一対の下縦壁204(図4参照)に対向する両端部は、切り欠かれて開口部671がそれぞれ設けられている。一対の下縦壁204に設けられたロアーユニット40は、開口部671から反射板60Bの下方に突出している。また、中央部672は、器具本体20の中心に設けられている取付金具21と干渉しないように、高くなっている。
なお、図6において前述したように、ロアー側LED光源42から発せられる光は、レンズカバー45を通過させて角度θ1だけ被取付面側に照射することにより、確実に反射板60Bで反射させて、パネル50に入射させて発光させることができる。
さらに、反射板60Bに制御部62用の開口部(65)を設け、制御部62の下面621が反射板60Bの一部を構成するようにすることもできる。
11 天井面(被取付面)
12 引っ掛けシーリング
21 取付金具
30 アッパーユニット
33 アッパー側LED光源
40 ロアーユニット
42 ロアー側LED光源
45 レンズカバー(レンズ)
50 パネル
60 反射板(反射部材)
63 領域(傾斜面)
67 傾斜面
Claims (7)
- 被取付部の被取付面に取り付けられる照明器具であって、
アッパー側LED基板と、前記アッパー側LED基板上に、前記アッパー側LED基板の長手方向に沿って配列される複数のアッパー側LEDと、を有するアッパーLEDユニットと、
ロアー側LED基板と、前記ロアー側LED基板上に、前記ロアー側LED基板の長手方向に沿って配列される複数のロアー側LEDと、を有するロアーLEDユニットと、
前記被取付面に取り付けるための取付金具が中央に設けられると共に、前記アッパーLEDユニットが外側に光を発するように取り付けられ、前記ロアーLEDユニットが内側に光を発するように取り付けられる器具本体と、
前記ロアーLEDユニットよりも内側に配置され、中央に前記取付金具が挿入される取付金具用開口が設けられ、かつ前記ロアーLEDユニットからの、内側に向かう光を下方に反射する傾斜面を有する反射板と、
反射板の下方に配置され、かつ光を拡散して透過させるパネルと、
を有し、
前記器具本体における前記取付金具の近傍には、前記取付金具の周囲を取り囲む取付金具ケースが下方に突出して設けられ、
前記取付金具ケースの先端部が、前記反射板の前記取付金具用開口に挿入された状態で、前記取付金具用開口の下側から蓋部が取り付けられ、
前記蓋部の下面は、前記反射板の前記傾斜面の一部を構成する照明器具。 - 請求項1に記載の照明器具であって、
前記器具本体には、照明器具の点灯を制御する制御部が下方に突出して設けられ、
前記反射板の前記制御部に対応する位置には、前記制御部が挿入される制御部用開口が設けられ、
前記制御部の下面は、所定の形状を有し、かつ光を反射する反射面であり、
前記制御部の下面は、前記制御部用開口から下側に露出し、かつ前記反射板における前記傾斜面の一部を構成する照明器具。 - 請求項1または請求項2に記載の照明器具であって、
前記反射板は、下側から見た平面視において四角形の形状であり、前記反射板の前記傾斜面は、前記四角形の中心と4つの頂点の各々とを結ぶ線分に沿う断面図において、半径が異なる複数の円の一部である複数の円弧が、境界なく滑らかに接続される形状を有し、前記複数の円のうちの前記四角形の中心に最も近い円は下方に凸の円であり、他の円は上方に凸の円であり、かつ、前記複数の円は、前記四角形の中心に近いものほど半径がより小さく設定される照明器具。 - 請求項3に記載の照明器具であって、
前記反射板の前記四角形において、前記反射板の前記四角形の中心と4つの辺の中点の各々とを結ぶ線分を中心線として対称であり、かつ前記四角形の中心から離れるにつれて幅が拡大する扇状の領域が設けられ、
前記扇状の領域の表面は、前記四角形の中心と4つの頂点の各々とを結ぶ線分に沿う断面図における前記複数の円の半径とは異なる半径をもつ、下に凸の円の一部である円弧で構成され、
かつ前記扇状の領域における円弧は、前記扇状の領域の両側に位置する領域における円弧と、境界なく滑らかに連続する照明器具。 - 請求項3または請求項4に記載の照明器具であって、
前記ロアーLEDユニットからの光は、前記被取付面に平行な方向から、上側に第1の角度だけ傾いた、斜め上方の方向を基準として、上側および下側の各々に第2の角度の広がりを有する照明器具。 - 請求項5に記載の照明器具であって、
前記ロアーLEDユニットにおける前記複数のロアー側LEDの前方に、配光を制御するレンズが配置される照明器具。 - 請求項1〜請求項6のいずれかに記載の照明器具であって、
前記パネルの、前記ロアーLEDユニットの下に位置する領域には、パネルカバーが設けられ、前記パネルカバーは、前記パネルの他の部分よりも光透過率が低い照明器具。
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