JP4518579B2 - 合成樹脂容器、その予備成形体、それらの口部構造およびその口部に装着される封止部材 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂容器、その予備成形体、それらの口部構造およびその口部に装着される封止部材に関する。
【0002】
【従来の技術】
飲料物等の合成樹脂容器として、スクリューキャップまたは打栓式キャップを装着できる口部と本体部とを備えた合成樹脂容器(以下、容器という)が知られている。この容器は、射出成形によって製造された予備成形体をブロー成形することにより得られている。この種の容器は、主に飲料物を充填することから無菌充填用ボトルといわれ、充填物に菌を混入させないために予め容器の内外面を殺菌した後、飲料物を充填し、前記スクリューキャップまたは前記打栓式キャップを装着している。
【0003】
容器の殺菌は、通常、過酸化水素水等の薬液で洗浄する方法または薬液を噴霧する方法により行われている。薬液を噴霧する方法による容器内面の殺菌は、容器内部に薬液を噴霧した後、封止部材で所定時間密封することにより行われる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
上述の容器内部の殺菌において、容器の口部内面または口部端面に、傷、凹凸または変形があると、封止部材による密封が不十分になり、噴霧した薬液が漏れて殺菌効果が低下するおそれがある。そのため、噴霧する薬液量を多くしたり、密封時間を長くする必要があり、作業効率が悪化する。
【0005】
本発明は、十分な密封状態を維持して殺菌効果を向上できる合成樹脂容器、その予備成形体、それらの口部構造およびその口部に装着される封止部材の提供を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
以下、本発明の実施形態を示す図面に対応付けて本発明を説明する。但し、本発明は図示の形態に限定されない。
【0007】
請求項1の発明は、封止部材15にて密封可能な樹脂成形体の口部10の構造であって、口部10の端面14から樹脂成形体の内部に向かって所定範囲Aの内周面21の面粗度を10μm以下とすることにより、上述した目的を達成する。この発明によれば、封止部材15による密封が十分となり、殺菌効果を向上させることができる。
【0008】
請求項2の発明は、請求項1の口部10の構造において、所定範囲Aを口部10の軸線Xの方向に5mm以上確保するよう設定した。この発明によれば、封止部材15の外周面16に小さな傷があっても密封を損なうことがなく、殺菌効果を向上させることができる。
【0009】
請求項3の発明は、封止部材15にて密封可能な樹脂成形体の口部10の構造であって、口部10の端面14から樹脂成形体の内部に向かって所定範囲Bの内周面21を直径Dが一定の円筒面に形成し、所定範囲Bの内周面21の面粗度を10μm以下とすることにより、上述した目的を達成する。この発明によれば、円筒面と同様な円筒形状の封止部材15で密封する際に、その密封が十分となり、殺菌効果を向上させることができる。
【0010】
請求項4の発明は、請求項3の口部10の構造において、所定範囲Bの内周面21を口部10の軸線Xの方向に3mm以上確保するよう設定した。この発明によれば、封止部材15の外周面16に小さな傷があっても密封を損なうことがなく、殺菌効果を向上させることができる。
【0011】
請求項5の発明は、封止部材15にて密封可能な樹脂成形体の口部10の構造であって、口部10の端面14には、口部10の軸線Xと直交し、幅が0.5mm以上、面粗度が10μm以下の平坦部Cを形成することによって、上述した目的を達成する。この発明によれば、口部10の端面14での密封性を維持して殺菌効果を向上させることができる。
【0012】
請求項6の発明は、樹脂成形体の口部10に密封可能な封止部材15であって、口部10の内周面21に挿嵌される挿嵌部27の外周に帯状凸部25が設けられ、その帯状凸部25の条数を1個とすることにより、上述した目的を達成する。この発明によれば、帯状凸部25に小さな傷があっても密封を損なうことがなく、殺菌効果を向上させることができる。
【0013】
請求項7の発明は、請求項7の封止部材15において、その帯状凸部25を、直径dが一定で10μm以下の面粗度に形成することにより、上述した目的を達成する。この発明によれば、封止部材15による密封が十分となり、殺菌効果を向上させることができる。
【0014】
請求項8の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の口部10の構造を備えた合成樹脂容器2であり、請求項9の発明は、請求項1乃至5の何れかに記載の口部10の構造を備えた合成樹脂容器2の予備成形体1である。これらの発明によれば、封止部材15との密封性に優れた合成樹脂容器2およびその予備成形体1を提供できる。
【0015】
【発明の実施の形態】
図1は本発明が適用された飲料用の合成樹脂容器2を、図2はその容器2の予備成形体1をそれぞれ示している。予備成形体1は合成樹脂を素材とする射出成形にて製造され、容器2はその予備成形体1をブロー成形して製造される。予備成形体1は、スクリューキャップまたは打栓式キャップを装着する口部10とそれに続く中空円筒状の本体部4とを有しており、ブロー成形時には本体部4のみが膨張して容器2の本体部5が形成される。予備成形体1の口部10はブロー成形時に金型内で拘束され、膨張しない。そのため、容器2の口部10は予備成形体1の口部10の形状に等しい。従って、以下では予備成形体1および合成樹脂容器2の各口部について等しい符号を使用する。
【0016】
図3は本発明の口部構造の一例を示す軸方向の断面図である。この図から明らかなように、口部10の内周には、口部10の軸線Xに沿ってほぼ円筒状の内周面21が形成されている。一方、口部10の外周にはスクリューキャップと螺合するネジ部11が設けられ、そのネジ部11の下方にはキャップ係止リング12およびサポートリング13が形成されている。口部10には封止部材15(図6参照)が挿嵌され、口部10の内周面21と封止部材15の外周面16との圧接によって容器内部が密封される。口部10の端面14から所定範囲Aの内周面21の面粗度を10μm以下、更に好ましくは5μm以下、にすることによって、封止部材15による密封が十分となり、殺菌効果を向上させることができる。面粗度が10μmを超えると、口部10の所定範囲Aの内周面21の凹凸が大きくなるため、封止部材15による密封が不十分となるおそれがある。
【0017】
また、所定範囲Aを3mm以上、好ましくは5mm以上確保することによって、内周面21と封止部材15の外周面16との封止面が広くなり、容器の密封性を向上することができる。広い封止面が確保できるため、封止部材15の外周面16に小さな傷があっても密封性の低下が起こりにくい。
【0018】
なお、口部10の軸線Xに沿って形成された内周面21の形状は、円筒状であっても、テーパー状であってもよい。
【0019】
図4は本発明の口部構造の他の一例を示す軸方向の断面図である。口部10の内周面21のうち、所定範囲Bの内周面21が一定の直径Dの円筒面に形成されている。この所定範囲Bは、封止部材15(図6参照)を挿嵌した際に、その外周面16と相対すれば、内周面21の何れに設けられていてもよい。この所定範囲Bの内周面21の面粗度を10μm以下、更に好ましくは5μm以下、にすることによって、封止部材15の外周面16との圧接が十分となり、密封性を維持し、殺菌効果を向上させることができる。面粗度が10μmを超えると、口部10の所定範囲Bの内周面21の凹凸が大きくなるため、封止部材15による密封が不十分となるおそれがある。
【0020】
また、所定範囲Bを3mm以上確保することによって、直径Dが一定な内周面21と封止部材15の外周面16との封止面が広くなり、容器の密封性をより向上することができる。広い封止面が確保できるため、封止部材15の外周面16に小さな傷があっても密封性の低下が起こりにくい。
【0021】
なお、所定範囲Bの内周面21以外の内周面の形状は、円筒状であっても、テーパー状であってもよい。
【0022】
図5は本発明の口部構造の他の一例を示す軸方向の断面図である。口部10の端面14には、口部10の軸線Xと直交する平坦部Cを有している。平坦部Cは、端面14上に幅0.5mm以上、面粗度10μm以下で形成されている。このため、封止部材15の当接面17(図6参照)と平坦部Cとが密着して容器の密封性を向上させ、殺菌効果を向上させることができる。平坦部Cの幅が0.5mm未満で、面粗度が10μmを超えると、封止部材15の当接面17の小さな傷によって密封性の低下が起こるおそれがある。また、平坦部Cは、端面14の内面側エッジ部18および外面側エッジ部19が曲面状になっているため、その幅が確保されれば端面14の何れに位置していてもよい。
【0023】
さらに、この口部10の端面14の構造と、図3または図4において上述した口部10の内周面21の構造とを組み合わせることもできる。この組み合わせによって、容器の密封性を更に向上させることができる。
【0024】
図6は本発明の封止部材の一例を示す軸方向の断面図である。封止部材15は、低密度ポリエチレンまたはポリプロピレン等のようなある程度弾性を有する樹脂からなり、口部10の端面14に当接する当接面17と、口部10に挿嵌される挿嵌部27とからなる円形のキャップ形状に形成されている。挿嵌部27を口部10に挿嵌すると、口部10の内周面21には挿嵌部27の外周面16に設けられた任意の幅Eを有する帯状凸部25が圧接する。帯状凸部25の直径dは、口部10の所定範囲A、Bの内周面21の直径Dよりも大きい。帯状凸部25は、挿嵌部27を口部10に挿嵌した際に、図3から図5に示す所定範囲A、Bの内周面21に相対する位置に設けられている。このため、封止部材15の帯状凸部25と口部10の内周面21とが強く圧接し、十分な密封を維持して殺菌効果を向上できる。
【0025】
また、密封性は、帯状凸部25の幅Eを広くするほど向上する。帯状凸部25の幅Eが広い場合は、帯状凸部25に傷が付いても、帯状凸部25を上下に貫く傷とならないため、密封性が維持される。帯状凸部25の幅Eが狭い場合は、帯状凸部25に傷が付くと、帯状凸部25を上下に貫く傷になるため、密封性が維持されないことがある。一方、帯状凸部25の幅Eは、封止部材15と口部10との構造により限られてしまうため、帯状凸部25を二条以上とすると、その幅Eが狭くなり、密封性が維持されなくなるおそれがある。すなわち、密封性を維持することができる幅Eの広い帯状凸部25を得るためには、帯状凸部25を一条とすることが好ましい。一条にすることにより、帯状凸部25の幅Eは、封止部材15と口部10との構造上の制約の範囲内で、広くすることができる。一条に形成された帯状凸部25は、口部10の内周面21と圧接し、帯状凸部25に小さな傷が付いていても、その帯状凸部25を上下に貫かないため、密封性の低下が起こらない。
【0026】
また、帯状凸部25の幅Eの面粗度を10μm以下にすることによって、より一層密封性が増し、殺菌効果を向上させることができる。さらに、封止部材15の当接面17の面粗度を10μm以下にすることによって、封止部材15は、口部10の端面14と内周面21とに圧接して、より一層密封性を増し、殺菌効果を向上させることができる。
【0027】
図7は封止部材25を口部10に挿嵌したときの一例を示す軸方向の断面図である。
【0028】
上述した樹脂成形体の口部10の構造およびその口部10に装着される封止部材15は、飲料物を充填する合成樹脂容器2またはその予備成形体1に適用され、それらの容器内に噴霧された薬液の密封性を維持し、殺菌効果を向上させることができる。合成樹脂容器2およびその予備成形体1の形状、大きさ、肉厚、材質等は、通常使用されているものを適用することができ、特に限定しない。
【0029】
口部10は、予備成形体1の成形の際に使用する射出成形金型の形状によって、その内周面21がテーパー状または直径Dが一定の円筒状に成形される。さらに、その端面14も平坦部Cを有する形状に成形することができる。また、射出成形金型の面粗度、成形温度および脱型条件によって、内周面21や端面14の面粗度およびその所定範囲A、Bを規定して成形することができる。内周面21や端面14の面粗度は、内周面21や端面14にかかる部分の金型の面粗度を1μm以下、成形金型の温度範囲を1〜25℃、脱型条件として予備成形体1の表面温度を85℃以下とすることにより、10μm以下にできる。
【0030】
封止部材15も口部10と同様に、射出成形金型の形状によって、その挿嵌部27の外周面16上の帯状凸部25をテーパー状または直径dが一定の円筒状に成形できる。また、射出成形金型の面粗度、成形温度および脱型条件によって、帯状凸部25または当接面17の面粗度を規定して成形することができる。面粗度は、帯状凸部25または当接面17にかかる部分の金型の面粗度を5μm以下、成形金型の温度範囲を1〜30℃、脱型条件として封止部材15の表面温度を85℃以下とすることにより、10μm以下にできる。
【0031】
【実施例】
〔実施例1〕
上記の口部10において、内周面21の所定範囲Aが5mm以上で、その面粗度が10μm以下であり、端面14の平坦部Cの幅が0.5mm以上で、その面粗度が10μm以下になるように、該当部分の金型の面粗度を1μm以下、成形時の金型温度を14℃、脱型条件として予備成形体1の表面温度を70℃以下および金型形状を設定して図2に示す構造の予備成形体1を製造した。この予備成形体1を、2軸延伸ブロー成形して、上記と同じ値の口部10を有した図1に示す構造の容器2を製造した。
【0032】
また、封止部材15において、帯状凸部25の直径dが口部10の内周面21の直径Dよりも大きく、その外周面16の面粗度が10μm以下になるように、該当部分の金型の面粗度を1μm以下、成形時の金型温度を14℃、脱型条件として封止部材15の表面温度を50℃以下および金型形状を設定して図6に示す構造の封止部材15を製造した。
【0033】
面粗度は、表面粗さ形状測定器「サーフコム590A」(東京精密(株)製)で測定し、基準長さを10mmとしたときの最大高さの値(μm)で示した。所定範囲Aの長さは、万能投影機(三豊精機(株)製)により、100倍で測定した。
【0034】
こうして得られた容器2と封止部材15とにより(以下、実施品という)、密封性試験を行った。一方、面粗度が何れも10μm以上となる容器2と封止部材15とを用いて(以下、比較品という)、密封性試験を行った。
【0035】
まず、実施品と比較品とをそれぞれ1000個ずつ用意し、それぞれの容器2の内部に35%過酸化水素水を一定時間噴霧し、直ちにそれぞれの封止部材15を装着して3分間静置した。その後、容器2の側面から注射器を刺し、容器2の内部に培地を充填させた。注射器の注入口は、すぐにホットメルトで密閉した。この容器2を40℃の恒温槽に3日間保存した後、容器2の内部に菌が発生していないことを確認した。
【0036】
こうして準備された容器2の口部10を、106 個/mlの菌液に浸し、30℃の恒温槽に1日保存後、3℃の恒温槽に1日保存し、さらに40℃の恒温槽に7日間保存した。その後、実施品と比較品のそれぞれにおいて、菌が発生した容器2を数えた。その結果を表1に示す。
【0037】
【表1】
この結果から、本発明の口部10を備えた容器2と本発明の封止部材15とにより、容器2の密封性を向上させることができた。
【0038】
〔実施例2〕
容器2と封止部材15は、実施例1と同様に製造されたものを使用し、ヘリウムリーク試験を行った。試験は、以下のサンプルについて行った。
サンプルA:実施例1の実施品の口部と封止部材とを溶着したもの。
サンプルB:実施例1の実施品に同じ。
サンプルC:実施例1の実施品にポリプロピレンのライナー材付きアルミキャップで巻締め、密封したもの。
サンプルD:実施例1の比較品に同じ。
【0039】
上記サンプルA〜Dのそれぞれの容器2を逆さまにして、容器2にヘリウムガスを満たし、直ちに封止部材15により封止した(サンプルAは、封止後、すぐに溶着した)。封止したサンプル33を、図8に示したヘリウムリーク試験器のチャンバー28の中に入れ、サンプル33からのヘリウムリーク量を経時的に測定した。テストの結果を図9のヘリウムリーク量の経時的な測定結果を示すグラフに示した。
【0040】
この結果から、本発明の口部10と本発明の封止部材15とにより、口部と封止部材を溶着したものと同等の、高い密封性が得られた。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1〜4の口部構造によれば、口部の内周面の面粗度を10μm以下にすることによって、封止部材による密封性を向上できるので、密封性の低下に基づく殺菌作業の効率低下を招くことなく殺菌できる。請求項5の口部構造によれば、口部の端面に平坦部を設け、その平坦部の面粗度を10μm以下にすることによって、端面における密封性を高めることができ、一層殺菌効果が向上する。
【0042】
請求項6および7の封止部材によれば、口部の内周面に強く圧接できるため、十分な密封を維持して、殺菌効果を向上できる。
【0043】
さらに、請求項8の合成樹脂容器および請求項9の予備成形体によれば、密封性に優れた口部を備えているため、内部の殺菌効果が向上し、殺菌作業も容易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明が適用された飲料用の合成樹脂容器の一例を示す図である。
【図2】本発明が適用された飲料用の合成樹脂容器の予備成形体の一例を示す図である。
【図3】本発明の口部構造の一例を示す軸方向の断面図である。
【図4】本発明の口部構造の他の一例を示す軸方向の断面図である。
【図5】本発明の口部構造の他の一例を示す軸方向の断面図である。
【図6】本発明の封止部材の一例を示す軸方向の断面図である。
【図7】本発明の封止部材を口部に挿嵌したときの一例を示す軸方向の断面図である。
【図8】ヘリウムリーク試験器の概略図である。
【図9】ヘリウムリーク量の経時的な測定結果を示すグラフである。
【符号の説明】
1 予備成形体
2 合成樹脂容器
4 本体部
5 本体部
10 口部
11 ネジ部
12 キャップ係止リング
13 サポートリング
14 端面
15 封止部材
16 外周面
17 当接面
18 内面側エッジ部
19 外面側エッジ部
21 内接面
25 帯状凸部
27 挿嵌部
28 チャンバー
29 ニューマチックバルブ
30 ヘリウムリークディテクター
31 メカニカルブースターポンプ
32 油回転ポンプ
33 サンプル
X 軸線
A 所定範囲
B 所定範囲
C 平坦部
D 直径
d 直径
E 幅
Claims (8)
- 口部の内周面に挿嵌される挿嵌部を有する封止部材にて密封可能な樹脂成形体の口部構造であって、
前記口部の端面から前記樹脂成形体の内部に向かって所定範囲の内周面の面粗度が10μm以下であり、当該所定範囲が前記口部の軸線方向に5mm以上確保されていることを特徴とする樹脂成形体の口部構造。 - 前記口部の端面から前記樹脂成形体の内部に向かって所定範囲の内周面が直径一定の円筒面に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の樹脂成形体の口部構造。
- 前記所定範囲が前記口部の軸線方向に3mm以上確保されていることを特徴とする請求項2に記載の口部構造。
- 前記口部の端面には、当該口部の軸線と直交し、幅が0.5mm以上、面粗度が10μm以下の平坦部が形成されていることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の樹脂成形体の口部構造。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の口部に密封可能な封止部材であって、前記口部の内周面に挿嵌される挿嵌部の外周に帯状凸部が設けられ、前記帯状凸部の条数が1個であることを特徴とする封止部材。
- 前記帯状凸部が、直径一定で、外周面の面粗度が10μm以下であることを特徴とする請求項5に記載の封止部材。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の口部構造を備えた合成樹脂容器。
- 請求項1乃至4の何れかに記載の口部構造を備えた合成樹脂容器の予備成形体。
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