JPH0111235Y2 - - Google Patents
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- JPH0111235Y2 JPH0111235Y2 JP5892284U JP5892284U JPH0111235Y2 JP H0111235 Y2 JPH0111235 Y2 JP H0111235Y2 JP 5892284 U JP5892284 U JP 5892284U JP 5892284 U JP5892284 U JP 5892284U JP H0111235 Y2 JPH0111235 Y2 JP H0111235Y2
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- vial
- rubber stopper
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Landscapes
- Closures For Containers (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
産業分野
この考案は、バイヤル用気密ゴム栓の改良に係
り、バイヤルに対するすぐれた密封性を有し、か
つバイヤルへの打栓作業時の取り扱いが容易で、
同作業の機械化に適したバイヤル用気密ゴム栓に
関する。
り、バイヤルに対するすぐれた密封性を有し、か
つバイヤルへの打栓作業時の取り扱いが容易で、
同作業の機械化に適したバイヤル用気密ゴム栓に
関する。
背景技術
例えば、注射用薬剤は、市場出荷後の保存中に
空気中の水分や酸素等により変質力価減退しやす
いため、また、貯蔵安定性の向上のために、薬剤
を収納したバイヤル中を減圧状態にして出荷され
ることが多く、このバイヤル用のゴム栓にはすぐ
れた気密性が要求されている。
空気中の水分や酸素等により変質力価減退しやす
いため、また、貯蔵安定性の向上のために、薬剤
を収納したバイヤル中を減圧状態にして出荷され
ることが多く、このバイヤル用のゴム栓にはすぐ
れた気密性が要求されている。
また、バイヤルへの薬剤充填作業やゴム栓の打
栓嵌合作業は、薬剤への塵、雑菌等の混入防止の
観点から無人高速自動化が計られており、パーツ
フイーダーや打栓機等の機械が使用されている。
栓嵌合作業は、薬剤への塵、雑菌等の混入防止の
観点から無人高速自動化が計られており、パーツ
フイーダーや打栓機等の機械が使用されている。
ところが、かかるゴム栓にはガス透過性の少な
いことが要求され、今日、イソブチレン−イソプ
レン重合体（ブチルゴム）、ハロゲン化ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレン重合体等のゴム原料を
用い、金型により成型加硫して製造されており、
これらのゴミ加硫物は表面の粘着性が強く滑り性
が悪く、上記のパーツフイーダーや打栓機等の機
械に被着し易く、機械中を円滑に移送され難い等
の問題があつた。
いことが要求され、今日、イソブチレン−イソプ
レン重合体（ブチルゴム）、ハロゲン化ブチルゴ
ム、エチレン−プロピレン重合体等のゴム原料を
用い、金型により成型加硫して製造されており、
これらのゴミ加硫物は表面の粘着性が強く滑り性
が悪く、上記のパーツフイーダーや打栓機等の機
械に被着し易く、機械中を円滑に移送され難い等
の問題があつた。
そこで、従来は、かかる粘着性を低減して取り
扱いを容易にするため、成型加硫後のゴム栓表面
に、シリコン油、シリコンゴム、シリコン樹脂、
弗素樹脂等をコーテイング処理する方法が取られ
ていた。
扱いを容易にするため、成型加硫後のゴム栓表面
に、シリコン油、シリコンゴム、シリコン樹脂、
弗素樹脂等をコーテイング処理する方法が取られ
ていた。
このコーテイング処理は、製造工程の増加と、
高価なコーテイング材料の使用に伴なうコスト上
昇だけでなく、ゴム栓は薬剤と接触するために、
洗浄処理が高圧減菌等の苛酷な処理を施すので、
コーテイング材料が剥離脱落して薬剤中に混入す
る危険性があつた。
高価なコーテイング材料の使用に伴なうコスト上
昇だけでなく、ゴム栓は薬剤と接触するために、
洗浄処理が高圧減菌等の苛酷な処理を施すので、
コーテイング材料が剥離脱落して薬剤中に混入す
る危険性があつた。
考案の目的
この考案は、上述した現状に鑑み、従来の表面
コーテイング等の加工を行なうことなく、バイヤ
ルへの打栓時に気密性にすぐれ、かつ粘着性が少
なく、取り扱いが容易で、内封薬剤への異物混入
の恐れがない、バイヤル用気密ゴム栓を目的とし
ている。
コーテイング等の加工を行なうことなく、バイヤ
ルへの打栓時に気密性にすぐれ、かつ粘着性が少
なく、取り扱いが容易で、内封薬剤への異物混入
の恐れがない、バイヤル用気密ゴム栓を目的とし
ている。
考案の構成と効果
この考案は、バイヤルの開口部に嵌合させる脚
部と笠部とからなるバイヤル用気密ゴム栓におい
て、バイヤル開口上端面に当接する笠部下縁部表
面と、バイヤル開口部内円周面に当接する脚部上
端外周面の表面を、ガラスと密着する平滑面とな
り、他表面を粗面となしたことを特徴とするバイ
ヤル用気密ゴム栓である。
部と笠部とからなるバイヤル用気密ゴム栓におい
て、バイヤル開口上端面に当接する笠部下縁部表
面と、バイヤル開口部内円周面に当接する脚部上
端外周面の表面を、ガラスと密着する平滑面とな
り、他表面を粗面となしたことを特徴とするバイ
ヤル用気密ゴム栓である。
この考案は、ゴム栓をバイヤルに嵌合させた際
に、気密性の保持に必要なゴム栓の部位、すなわ
ち、バイヤル開口上端面に当接する笠部下縁部表
面と、バイヤル開口部内円周面に当接する脚部上
端外周面の表面を、平滑面として、ガラスとの密
着性を確保し、さらには、気密性の保持には関与
せず、打栓機等で機械が直接触れることの多い、
上記平滑面とする表面以外の他表面は、例えば、
なし地状の粗面とすることにより、粘着性が減少
して従来のコーテイング処理と同等以上に滑り性
がよく、取り扱いが容易となる利点がある。
に、気密性の保持に必要なゴム栓の部位、すなわ
ち、バイヤル開口上端面に当接する笠部下縁部表
面と、バイヤル開口部内円周面に当接する脚部上
端外周面の表面を、平滑面として、ガラスとの密
着性を確保し、さらには、気密性の保持には関与
せず、打栓機等で機械が直接触れることの多い、
上記平滑面とする表面以外の他表面は、例えば、
なし地状の粗面とすることにより、粘着性が減少
して従来のコーテイング処理と同等以上に滑り性
がよく、取り扱いが容易となる利点がある。
この考案によるゴム栓を製造するには、例え
ば、所要形状のゴム栓を成型する金型を、金型切
削後に、キヤビイテイ全面をブラストやホーニン
グ等の粗面加工し、その後、笠部下縁部表面と脚
部上端外周面に相当する部分を研摩、鏡面加工す
ればよく、この金型を使用して成型加硫すること
により、容易に２種の表面粗度を有するゴム栓を
成型でき、従来のコーテイング処理のごときコス
ト上昇がなく、安価に製造できる。また、鏡面加
工等を施した部分では、直径が僅かに大きくなる
可能性があるが。気密性に影響を及ぼすことはな
い。
ば、所要形状のゴム栓を成型する金型を、金型切
削後に、キヤビイテイ全面をブラストやホーニン
グ等の粗面加工し、その後、笠部下縁部表面と脚
部上端外周面に相当する部分を研摩、鏡面加工す
ればよく、この金型を使用して成型加硫すること
により、容易に２種の表面粗度を有するゴム栓を
成型でき、従来のコーテイング処理のごときコス
ト上昇がなく、安価に製造できる。また、鏡面加
工等を施した部分では、直径が僅かに大きくなる
可能性があるが。気密性に影響を及ぼすことはな
い。
図面に基づく考案の開示
第１図と第２図はこの考案によるゴム栓の縦断
説明図、第３図はゴム栓をバイヤルに装着した状
態を示す縦断説明図である。
説明図、第３図はゴム栓をバイヤルに装着した状
態を示す縦断説明図である。
ゴム栓１は、円盤状の笠部２とその下部に垂下
した円筒状等の脚部３とからなり、バイヤル６の
開口部に嵌入したのち、アルミキヤツプ７で巻締
めされる。
した円筒状等の脚部３とからなり、バイヤル６の
開口部に嵌入したのち、アルミキヤツプ７で巻締
めされる。
この際、ゴム栓１とバイヤル６との気密性は、
バイヤル６開口上端面に当接する笠部下縁部４表
面と、バイヤル６開口内円周面に当接する脚部上
端外周面５の表面が圧接して、バイヤル６のガラ
ス面と隙間なく密着することにより、保持され
る。
バイヤル６開口上端面に当接する笠部下縁部４表
面と、バイヤル６開口内円周面に当接する脚部上
端外周面５の表面が圧接して、バイヤル６のガラ
ス面と隙間なく密着することにより、保持され
る。
この考案によるゴム栓１は、かかる笠部下縁部
４と脚部上端外周面５の各表面を、凹凸がキズの
ない平滑な鏡面に仕上げてあり、ガラス表面への
密着性にすぐれ、完全な気密が保持される。
４と脚部上端外周面５の各表面を、凹凸がキズの
ない平滑な鏡面に仕上げてあり、ガラス表面への
密着性にすぐれ、完全な気密が保持される。
また、この考案によるゴム栓１は、笠部下縁部
４と脚部上端外周面５の各表面を除く、笠部２外
面や脚部３周面はバイヤル６との気密には関与せ
ず、打栓機等の機械等に接触するため、なし地状
粗面に仕上げてあり、接触面積の減少および表面
に気膜が生成することにより機械等との粘着が著
しく減少する。
４と脚部上端外周面５の各表面を除く、笠部２外
面や脚部３周面はバイヤル６との気密には関与せ
ず、打栓機等の機械等に接触するため、なし地状
粗面に仕上げてあり、接触面積の減少および表面
に気膜が生成することにより機械等との粘着が著
しく減少する。
また、上記のバイヤル６との気密性に影響する
脚部上端外周面５の幅は、ゴム栓の寸法、材質、
脚部形状寸法等に応じて適宜選定すればよいが、
一般に、0.5mm〜５mm程度である。
脚部上端外周面５の幅は、ゴム栓の寸法、材質、
脚部形状寸法等に応じて適宜選定すればよいが、
一般に、0.5mm〜５mm程度である。
以上に詳述したように、気密性に関与する特定
個所のみ平滑平面で、他は全て粗面となした２種
の面粗度を有するゴム栓としたことにより、従来
の表面コーテイング等の加工を行なうことなく、
バイヤルへの打栓時の気密性にすぐれ、かつ粘着
性が少なく、取り扱いが容易で、内封薬剤への異
物混入の恐れがない、バイヤル用気密ゴム栓が得
られる。
個所のみ平滑平面で、他は全て粗面となした２種
の面粗度を有するゴム栓としたことにより、従来
の表面コーテイング等の加工を行なうことなく、
バイヤルへの打栓時の気密性にすぐれ、かつ粘着
性が少なく、取り扱いが容易で、内封薬剤への異
物混入の恐れがない、バイヤル用気密ゴム栓が得
られる。
第１図と第２図はこの考案によるゴム栓の縦断
説明図、第３図はゴム栓をバイヤルに装着した状
態を示す縦断説明図である。 １……ゴム栓、２……笠部、３……脚部、４…
…笠部下縁、５……脚部上端外周面、６……バイ
ヤル、７……アルミキヤツプ。
説明図、第３図はゴム栓をバイヤルに装着した状
態を示す縦断説明図である。 １……ゴム栓、２……笠部、３……脚部、４…
…笠部下縁、５……脚部上端外周面、６……バイ
ヤル、７……アルミキヤツプ。
Claims (1)
- バイヤルの開口部に嵌合させる脚部と笠部とか
らなるバイヤル用気密ゴム栓において、バイヤル
開口上端面に当接する笠部下縁部表面と、バイヤ
ル開口内円周面に当接する脚部上端外周面の表面
を、ガラスと密着する平滑面となし、他表面を粗
面となしたことを特徴とするバイヤル用気密ゴム
栓。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5892284U JPS60171438U (ja) | 1984-04-20 | 1984-04-20 | バイヤル用気密ゴム栓 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP5892284U JPS60171438U (ja) | 1984-04-20 | 1984-04-20 | バイヤル用気密ゴム栓 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS60171438U JPS60171438U (ja) | 1985-11-13 |
| JPH0111235Y2 true JPH0111235Y2 (ja) | 1989-03-31 |
Family
ID=30584872
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP5892284U Granted JPS60171438U (ja) | 1984-04-20 | 1984-04-20 | バイヤル用気密ゴム栓 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPS60171438U (ja) |
Families Citing this family (3)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP5758098B2 (ja) * | 2010-09-17 | 2015-08-05 | 株式会社大協精工 | 医薬品バイアル用ゴム栓 |
| JP2014079373A (ja) * | 2012-10-16 | 2014-05-08 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | キャップでシールされる医療用ゴム栓 |
| JP6950146B2 (ja) * | 2016-02-26 | 2021-10-13 | 凸版印刷株式会社 | 口栓 |
-
1984
- 1984-04-20 JP JP5892284U patent/JPS60171438U/ja active Granted
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS60171438U (ja) | 1985-11-13 |
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