JPH09300437A - 射出吹込成形型 - Google Patents

射出吹込成形型

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Publication number
JPH09300437A
JPH09300437A JP11495396A JP11495396A JPH09300437A JP H09300437 A JPH09300437 A JP H09300437A JP 11495396 A JP11495396 A JP 11495396A JP 11495396 A JP11495396 A JP 11495396A JP H09300437 A JPH09300437 A JP H09300437A
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JP
Japan
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mold
core
core seat
cavity
blow
Prior art date
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Pending
Application number
JP11495396A
Other languages
English (en)
Inventor
Toshiro Matsumaru
敏郎 松丸
Kenji Omiya
健二 大宮
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】容器の口元鍔(つば)部のシール面に高い平滑
度を得ることができるようにする。 【解決手段】キャビティ型30と、該キャビティ型30
と接離自在に配設され、キャビティ型30と接触させら
れたときに第1のエアベント通路141を形成するコア
座21と、該コア座21に取り付けられ、コア座21と
キャビティ型30とが接触させられたときに、キャビテ
ィ型30との間にキャビティ空間を形成するコア型22
とを有する。そして、前記コア座21は、前記キャビテ
ィ空間に形成される有底パリソン31のフランジ部31
aと対応する部分に凹部21eを備える。また、該凹部
21eとコア座21の外部とが第2のエアベント通路に
よって連通させられる。前記凹部21eの空気は第2の
エアベント通路によって射出吹込成形型の外部に排出さ
れる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、射出吹込成形型に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、例えば、乳酸飲料等を収容する容
器を成形する場合、まず、射出成形によって有底パリソ
ンを形成し、次に、吹込成形によって前記有底パリソン
内に空気を吹き込むようにしている。図2は従来の射出
吹込成形型の断面図である。
【0003】図において、11は進退自在に配設された
可動金型、12は固定金型、21は前記可動金型11に
ボルト27によって取り付けられたコア座、29は前記
ボルト27の周囲に配設された特殊ワッシャである。前
記可動金型11の後方(図における左方)には図示しな
い型締装置が連結され、該型締装置を作動させることに
よって可動金型11を進退させ、型閉じ、型締め及び型
開きを行うことができるようになっている。
【0004】また、前記コア座21は、筒状のスリーブ
部21a、及び該スリーブ部21aの前方部 (図におけ
る右方部) に一体に形成された矩(く)形のフランジ部
21bから成り、該フランジ部21bに前記ボルト27
を配設するための切欠21dが形成される。前記ボルト
27はヘッド部27a及びねじ部27bから成り、前記
特殊ワッシャ29はフランジ部29a、及び前記ねじ部
27bを包囲するスリーブ部29bから成る。そして、
前記ボルト27を可動金型11にねじ込むと、前記ボル
ト27のヘッド部27aによって前記特殊ワッシャ29
のフランジ部29aがコア座21に押し付けられ、該コ
ア座21を可動金型11に固定することができる。
【0005】また、22は前記コア座21の後方部(図
における左方部)に固定され、前記コア座21内を貫通
して前方(図における右方)に延び、固定金型12内に
突出させられるコア型である。該コア型22は、前記コ
ア座21内を貫通して延びるスリーブ部22a、及び前
記コア座21から可動金型11側に突出させて形成さ
れ、前記スリーブ部22aより径が大きく、先端側ほど
径が小さい突出部22bから成り、該突出部22bは、
前記スリーブ部22aとの間に段部22dを備える。
【0006】そして、前記コア座21の後方部の内周側
には、環状の凹部21cが、前記コア型22のスリーブ
部22aの後端には、雄ねじ22cがそれぞれ形成さ
れ、前記凹部21c内において、前記雄ねじ22cとナ
ット23とを螺(ら)合させることによって、前記段部
22dをコア座21の前端面に押し付けることができ
る。なお、コア型22の軸方向における前記コア座21
とナット23との間には環状の皿ばね24が配設され、
雄ねじ22cとナット23との螺合が緩むのを防止す
る。
【0007】一方、前記固定金型12には、キャビティ
型30が取り付けられていて、前記型締装置によって前
記可動金型11を前進させ、前記コア座21とキャビテ
ィ型30とを接触させたときに、前記コア型22とキャ
ビティ型30との間に、有底パリソン31に対応するキ
ャビティ空間が形成されるようになっている。前記キャ
ビティ型30には、前記キャビティ空間に臨ませて図示
しないゲートが形成され、該ゲートを介してキャビティ
空間に溶融状態の樹脂が充填(てん)されるようになっ
ている。そして、前記キャビティ空間内において樹脂が
固化すると前記有底パリソン31になる。
【0008】なお、該有底パリソン31は、前記コア座
21とキャビティ型30とが接触する部分に形成される
フランジ部31a、前記コア型22の突出部22bに沿
って前方に延びる側壁部31b及び底部31cから成
り、前記ゲートは底部31cに臨ませて成形される。こ
の場合、有底パリソン31を吹込成形によって成形した
ときに、前記フランジ部31aは口元鍔(つば)部にな
る。
【0009】前記構成の射出吹込成形型において、型閉
じ時に型締装置が前記可動金型11を前進させてコア座
21とキャビティ型30とを接触させ、型締め時に型締
力でコア座21をキャビティ型30に押し付ける。次
に、図示しない射出装置の射出ノズルから溶融状態の樹
脂が射出され、前記キャビティ型30内に形成された図
示しないランナ及び前記ゲートを介してキャビティ空間
に充填される。そして、キャビティ空間内に充填された
樹脂が固化すると、有底パリソン31になる。
【0010】ところで、前記樹脂がキャビティ空間に充
填されるのに伴って、該キャビティ空間内において行き
場を失った空気を、射出吹込成形型の外部に排出するよ
うになっている。そのために、前記コア座21の前端面
とキャビティ型30の後端面との間に、キャビティ空間
における前記有底パリソン31のフランジ部31aに対
応する部分から径方向に延び、射出吹込成形型の外部に
開口するエアベント通路41が形成される。
【0011】したがって、前記樹脂がキャビティ空間に
充填されるのに伴って、前記キャビティ空間内の空気は
矢印A、B方向に流れ、射出吹込成形型の外部に排出さ
れる。このようにして有底パリソン31が形成される
と、型開きが行われ、前記可動金型11は後退させられ
る。このとき、有底パリソン31は、コア型22に付着
させた状態でキャビティ型30から抜き出される。
【0012】続いて、吹込成形を行うために、コア型2
2に有底パリソン31を付着させたまま、コア型22を
図示しない吹込型内に挿入する。この間、コア型22に
有底パリソン31を付着させた状態を維持するために、
前記コア座21の前端面における前記フランジ部31a
に対応する部分に凹部21eが形成される。そして、前
記吹込成形において、前記コア型22と有底パリソン3
1との間に空気が吹き込まれ、該有底パリソン31は空
気の圧力によって変形させられ、前記吹込型の形状に対
応する成形品になる。
【0013】そのために、前記コア座21のフランジ部
21bには、軸方向に延びる第1のブロー通路43、及
び該第1のブロー通路43と連通し、径方向に延びてフ
ランジ部21bの内周面に開口する第2のブロー通路4
4が形成される。また、前記コア座21の内周面とコア
型22の外周面との間には、前記第2のブロー通路44
と連通して軸方向に延びる第3のブロー通路45が、前
記コア座21の前端面とコア型22の段部22dにおけ
る後端面との間には、前記第3のブロー通路45と連通
して径方向に延び、前記キャビティ空間に開口する第4
のブロー通路46が形成される。
【0014】なお、前記第3、第4のブロー通路45、
46は、空気は通すが、キャビティ空間内に充填された
樹脂は通さない程度の隙(すき)間によって形成され
る。また、前記第1のブロー通路43と第2のブロー通
路44とが連通させられる部分には、栓26が配設され
る。したがって、可動金型11内を矢印C方向に流れた
空気は、前記コア座21内に進入した後、第1のブロー
通路43を介して第2のブロー通路44に供給され、該
第2のブロー通路44を矢印D方向に流れ、第3のブロ
ー通路45を矢印E方向に流れた後、第4のブロー通路
46を矢印F方向に流れてコア型22と有底パリソン3
1との間に進入する。
【0015】なお、前記コア座21とコア型22のスリ
ーブ部22aとの間には、Oリング25が配設され、該
Oリング25は前記第3のブロー通路45内の空気が漏
れないようにシールする。また、P1はコア座21とキ
ャビティ型30との心合せを行うために形成されたいん
ろう接合部である。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の射出吹込成形型においては、成形品として乳酸飲料
等を収容する容器を成形する場合、成形された容器は、
乳酸飲料等が充填された後、アルミキャップ等によって
シールされるようになっているので、容器の口元鍔部の
シール面に高い平滑度が求められる。
【0017】ところが、容器の口元鍔部に対応する有底
パリソン31のフランジ部31aは、コア座21の前端
面における凹部21e内に形成されるので、該凹部21
e内の空気を完全に除去することができない。したがっ
て、有底パリソン31のフランジ部31aの端面に陥
没、うねり等が生じ、容器の口元鍔部のシール面に高い
平滑度を得ることができなくなってしまう。
【0018】そこで、有底パリソン31のフランジ部3
1aの端面に排気不良によって陥没、うねり等が生じな
いように射出成形の成形条件を調整するようにしている
が、良品を得る幅が狭くなるだけでなく、外乱の影響を
受けやすい。本発明は、前記従来の射出吹込成形型の問
題点を解決して、容器の口元鍔部のシール面に高い平滑
度を得ることができる射出吹込成形型を提供することを
目的とする。
【0019】
【課題を解決するための手段】そのために、本発明の射
出吹込成形型においては、キャビティ型と、該キャビテ
ィ型と接離自在に配設され、キャビティ型と接触させら
れたときに第1のエアベント通路を形成するコア座と、
該コア座に取り付けられ、コア座とキャビティ型とが接
触させられたときに、キャビティ型との間にキャビティ
空間を形成するコア型とを有する。
【0020】そして、前記コア座は、前記キャビティ空
間に形成される有底パリソンのフランジ部と対応する部
分に凹部を備える。また、該凹部とコア座の外部とが第
2のエアベント通路によって連通させられる。本発明の
他の射出吹込成形型においては、さらに、前記コア座と
コア型との間にコアスリーブが配設され、前記第2のエ
アベント通路は、前記コア座とコアスリーブとの間に形
成されたクリアランス、及び該クリアランスとコア座の
外部とを連通する補助エアベント通路から成る。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て図面を参照しながら詳細に説明する。図1は本発明の
実施の形態における射出吹込成形型の断面図、図3は本
発明の実施の形態におけるコア座の正面図である。図に
おいて、11は進退自在に配設された可動金型、12は
固定金型、21は前記可動金型11にボルト27によっ
て取り付けられたコア座、29は前記ボルト27の周囲
に配設された特殊ワッシャである。前記可動金型11の
後方(図における左方)には図示しない型締装置が連結
され、該型締装置を作動させることによって可動金型1
1を進退させ、型閉じ、型締め及び型開きを行うことが
できるようになっている。
【0022】また、前記コア座21は、筒状のスリーブ
部21a、及び該スリーブ部21aの前方部 (図におけ
る右方部) に一体に形成された矩形のフランジ部21b
から成り、該フランジ部21bに前記ボルト27を配設
するための切欠21dが形成される。前記ボルト27は
ヘッド部27a及びねじ部27bから成り、前記特殊ワ
ッシャ29はフランジ部29a、及び前記ねじ部27b
を包囲するスリーブ部29bから成る。そして、前記ボ
ルト27を可動金型11にねじ込むと、前記ボルト27
のヘッド部27aによって前記特殊ワッシャ29のフラ
ンジ部29aがコア座21に押し付けられ、該コア座2
1を可動金型11に固定することができる。
【0023】また、22は前記コア座21の後方部(図
における左方部)に固定され、前記コア座21内を貫通
して前方(図における右方)に延び、固定金型12内に
突出させられるコア型である。該コア型22は、前記コ
ア座21内を貫通して延びるスリーブ部22a、及び前
記コア座21から可動金型11側に突出させて形成さ
れ、前記スリーブ部22aより径が大きく、先端側ほど
径が小さい突出部22bから成り、該突出部22bは、
前記スリーブ部22aとの間に段部22dを備える。
【0024】そして、前記コア座21の前方部の内周側
には、環状の凹部21fが形成され、前記凹部21f内
にコアスリーブ35が配設される。さらに、前記コア座
21の後方部の内周側には、環状の凹部21cが、前記
コア型22のスリーブ部22aの後端には、雄ねじ22
cがそれぞれ形成され、前記凹部21c内において、前
記雄ねじ22cとナット23とを螺合させることによっ
て、前記段部22dをコアスリーブ35の前端面に押し
付けることができる。なお、コア型22の軸方向におけ
る前記コア座21とナット23との間には環状の皿ばね
24が配設され、雄ねじ22cとナット23との螺合が
緩むのを防止する。
【0025】一方、前記固定金型12には、キャビティ
型30が取り付けられていて、前記型締装置によって前
記可動金型11を前進させ、前記コア座21とキャビテ
ィ型30とを接触させたときに、前記コア型22とキャ
ビティ型30との間に、有底パリソン31に対応するキ
ャビティ空間が形成されるようになっている。前記キャ
ビティ型30には、前記キャビティ空間に臨ませて図示
しないゲートが形成され、該ゲートを介してキャビティ
空間に溶融状態の樹脂が充填されるようになっている。
そして、前記キャビティ空間内において樹脂が固化する
と前記有底パリソン31になる。
【0026】なお、該有底パリソン31は、前記コア座
21とキャビティ型30とが接触する部分に形成される
フランジ部31a、前記コア型22の突出部22bに沿
って前方に延びる側壁部31b及び底部31cから成
り、前記ゲートは底部31cに臨ませて成形される。こ
の場合、有底パリソン31を吹込成形によって成形した
ときに、前記フランジ部31aは口元鍔部になる。ま
た、前記フランジ部31aの外側において、前記コア座
21の前端面とキャビティ型30の後端面とが接触させ
られ、前記フランジ部31aの内側において、コアスリ
ーブ35の前端面と段部22dの後端面とが接触させら
れる。
【0027】前記構成の射出吹込成形型において、型閉
じ時に型締装置が前記可動金型11を前進させてコア座
21とキャビティ型30とを接触させ、型締め時に型締
力でコア座21をキャビティ型30に押し付ける。次
に、図示しない射出装置の射出ノズルから溶融状態の樹
脂が射出され、前記キャビティ型30内に形成された図
示しないランナ及び前記ゲートを介してキャビティ空間
に充填される。そして、キャビティ空間内に充填された
樹脂が固化すると、有底パリソン31になる。
【0028】ところで、前記樹脂がキャビティ空間に充
填されるのに伴って、該キャビティ空間内において行き
場を失った空気を、射出吹込成形型の外部に排出するよ
うになっている。そのために、前記コア座21の前端面
とキャビティ型30の後端面との間に、キャビティ空間
における前記有底パリソン31のフランジ部31aに対
応する部分から径方向に延び、射出吹込成形型の外部に
開口する第1のエアベント通路141が形成される。本
実施の形態においては、該第1のエアベント通路141
は前記キャビティ型30の後端面に形成された溝によっ
て形成されるが、コア座21の前端面に形成された図示
しない溝によって形成することもできる。
【0029】また、本実施の形態においては、コア座2
1とキャビティ型30との心合せを行うために、いんろ
う接合部P1が形成されているので、前記第1のエアベ
ント通路141は、いんろう接合部P1に対応する形状
を有し、キャビティ空間における前記有底パリソン31
のフランジ部31aに対応する部分から径方向に延びる
第1部分141a、該第1部分141aと連通し、前記
いんろう接合部P1に沿って斜めに延びる第2部分14
1b、及び該第2部分141bと連通し、径方向に延び
て射出吹込成形型の外部に開口する第3部分141cか
ら成る。
【0030】さらに、前記コア座21内には、前記第1
部分141aをバイパスする補助エアベント通路51が
形成され、該補助エアベント通路51の一端はコア座2
1の内周面において前記コアスリーブ35と対向させて
開口し、他端は前記第2部分141bに開口する。ま
た、前記コア座21の内周とコアスリーブ35の外周と
の間に形成されるクリアランス52によって、前記有底
パリソン31のフランジ部31aと対応するキャビティ
空間の部分と前記補助エアベント通路51とが連通させ
られる。なお、前記クリアランス52の大きさは、0.
01〔mm〕程度にされる。また、前記補助エアベント
通路51及びクリアランス52によって第2のエアベン
ト通路が構成される。
【0031】したがって、前記樹脂がキャビティ空間に
充填されるのに伴って、該キャビティ空間内の空気は、
前記第1部分141aを矢印A方向に流れ、前記第2部
分141bを通って第3部分141cに至り、該第3部
分141cを矢印B方向に流れ、射出吹込成形型の外部
に排出される。また、前記有底パリソン31のフランジ
部31aと対応するキャビティ空間の部分の空気が、前
記クリアランス52を通り、補助エアベント通路51に
到達し、該補助エアベント通路51を矢印G方向に流
れ、第3部分141cに至り、該第3部分141cを矢
印B方向に流れた後、射出吹込成形型の外部に排出され
る。
【0032】このようにして有底パリソン31が形成さ
れると、型開きが行われ、前記可動金型11は後退させ
られる。このとき、有底パリソン31は、コア型22に
付着させた状態でキャビティ型30から抜き出される。
続いて、吹込成形を行うために、コア型22に有底パリ
ソン31を付着させたまま、コア型22を図示しない吹
込型内に挿入する。この間、コア型22に有底パリソン
31を付着させた状態を維持するために、前記コア座2
1の前端面における前記フランジ部31aに対応する部
分に凹部21eが形成される。
【0033】そして、前記吹込成形において、前記コア
型22と有底パリソン31との間に空気が吹き込まれ、
該有底パリソン31は空気の圧力によって変形させら
れ、前記吹込型の形状に対応する成形品になる。そのた
めに、前記コア座21のフランジ部21bには、軸方向
に延びる第1のブロー通路43、及び該第1のブロー通
路43と連通し、径方向に延びてフランジ部21bの内
周面に開口する第2のブロー通路44が形成される。ま
た、前記コア座21の内周面とコア型22の外周面との
間には、前記第2のブロー通路44と連通して軸方向に
延びる第3のブロー通路145が、前記コア座21の前
端面とコア型22の段部22dにおける後端面との間に
は、前記第3のブロー通路145と連通して径方向に延
び、前記キャビティ空間に開口する第4のブロー通路1
46が形成される。
【0034】なお、前記第3、第4のブロー通路14
5、146は、空気は通すが、キャビティ空間内に充填
された樹脂は通さない程度の隙間によって形成される。
また、前記第1のブロー通路43と第2のブロー通路4
4とが連通させられる部分には、栓26が配設される。
したがって、可動金型11内を矢印C方向に流れた空気
は、前記コア座21内に進入した後、第1のブロー通路
43を介して第2のブロー通路44に供給され、該第2
のブロー通路44を矢印D方向に流れ、第3のブロー通
路145を矢印E方向に流れた後、第4のブロー通路1
46を矢印F方向に流れてコア型22と有底パリソン3
1との間に進入する。
【0035】なお、前記コア座21とコア型22のスリ
ーブ部22aとの間にOリング25が配設され、該Oリ
ング25は前記第3のブロー通路145内の空気が漏れ
ないようにシールする。また、コア座21とコアスリー
ブ35との間にはOリング53が配設され、該Oリング
53は第1のブロー通路43及び第2のブロー通路44
を介して供給された空気が漏れないようにシールする。
【0036】したがって、前記コア座21の凹部21e
内の空気をクリアランス52及び補助エアベント通路5
1を介して完全に除去することができるので、有底パリ
ソン31のフランジ部31aの端面に排気不良によって
陥没、うねり等が生じるのを防止することができる。そ
の結果、容器の口元鍔部のシール面に高い平滑度を得る
ことができる。
【0037】また、射出成形の成形条件を調整する必要
がない。なお、本発明は前記実施の形態に限定されるも
のではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させるこ
とが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するも
のではない。
【0038】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明によ
れば、射出吹込成形型においては、キャビティ型と、該
キャビティ型と接離自在に配設され、キャビティ型と接
触させられたときに第1のエアベント通路を形成するコ
ア座と、該コア座に取り付けられ、コア座とキャビティ
型とが接触させられたときに、キャビティ型との間にキ
ャビティ空間を形成するコア型とを有する。
【0039】そして、前記コア座は、前記キャビティ空
間に形成される有底パリソンのフランジ部と対応する部
分に凹部を備える。また、該凹部とコア座の外部とが第
2のエアベント通路によって連通させられる。この場
合、樹脂がキャビティ空間に充填されるのに伴って、前
記キャビティ空間内において行き場を失った空気は、第
1のエアベント通路によって射出吹込成形型の外部に排
出される。
【0040】また、前記凹部の空気は第2のエアベント
通路によって射出吹込成形型の外部に排出される。した
がって、前記コア座の凹部内の空気を完全に除去するこ
とができるので、有底パリソンのフランジ部の端面に排
気不良によって陥没、うねり等が生じるのを防止するこ
とができる。その結果、容器の口元鍔部のシール面に高
い平滑度を得ることができる。
【0041】また、射出成形の成形条件を調整する必要
がない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態における射出吹込成形型の
断面図である。
【図2】従来の射出吹込成形型の断面図である。
【図3】本発明の実施の形態におけるコア座の正面図で
ある。
【符号の説明】
21 コア座 21e 凹部 22 コア型 30 キャビティ型 31 有底パリソン 31a フランジ部 35 コアスリーブ 51 補助エアベント通路 52 クリアランス 141 第1のエアベント通路

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)キャビティ型と、(b)該キャビ
    ティ型と接離自在に配設され、キャビティ型と接触させ
    られたときに第1のエアベント通路を形成するコア座
    と、(c)該コア座に取り付けられ、コア座とキャビテ
    ィ型とが接触させられたときに、キャビティ型との間に
    キャビティ空間を形成するコア型とを有するとともに、
    (d)前記コア座は、前記キャビティ空間に形成される
    有底パリソンのフランジ部と対応する部分に凹部を備
    え、(e)該凹部とコア座の外部とが第2のエアベント
    通路によって連通させられることを特徴とする射出吹込
    成形型。
  2. 【請求項2】 (a)前記コア座とコア型との間にコア
    スリーブが配設され、(b)前記第2のエアベント通路
    は、前記コア座とコアスリーブとの間に形成されたクリ
    アランス、及び該クリアランスとコア座の外部とを連通
    する補助エアベント通路から成る請求項1に記載の射出
    吹込成形型。
JP11495396A 1996-05-09 1996-05-09 射出吹込成形型 Pending JPH09300437A (ja)

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