JP3087792B2 - チューブ容器及びその製造方法 - Google Patents

チューブ容器及びその製造方法

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JP3087792B2
JP3087792B2 JP04094547A JP9454792A JP3087792B2 JP 3087792 B2 JP3087792 B2 JP 3087792B2 JP 04094547 A JP04094547 A JP 04094547A JP 9454792 A JP9454792 A JP 9454792A JP 3087792 B2 JP3087792 B2 JP 3087792B2
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65DCONTAINERS FOR STORAGE OR TRANSPORT OF ARTICLES OR MATERIALS, e.g. BAGS, BARRELS, BOTTLES, BOXES, CANS, CARTONS, CRATES, DRUMS, JARS, TANKS, HOPPERS, FORWARDING CONTAINERS; ACCESSORIES, CLOSURES, OR FITTINGS THEREFOR; PACKAGING ELEMENTS; PACKAGES
    • B65D47/00Closures with filling and discharging, or with discharging, devices
    • B65D47/04Closures with discharging devices other than pumps
    • B65D47/20Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge
    • B65D47/2018Closures with discharging devices other than pumps comprising hand-operated members for controlling discharge comprising a valve or like element which is opened or closed by deformation of the container or closure

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  • Mechanical Engineering (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は2室を有するチューブ容
器及びその製造方法に関し、より具体的には2種類の化
粧料等の液状内容物を混合させることなく保存するのに
好適なチューブ容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来この種のチューブ容器としては、実
開昭62−78644号公報に示される二色チューブの
ように、外側スリーブの中に内側スリーブを遊挿し、こ
の外側スリーブと内側スリーブの口部に分流片を別部品
として装着し、両スリーブからの内容物の吐出を一方、
双方、他方に切り替えるようにしたものが知られてい
る。
【0003】また、実開昭59−121358号公報に
示される2色チューブのように、外側スリーブの中に内
側スリーブを遊挿し、この外側スリーブの口部の外側に
両スリーブに通じる1つの注出口を有する注出キャップ
を回転自在に嵌合し、かつ外側スリーブの口部内に出量
調整装置を装備し、外側スリーブからの内容物の吐出量
を調整するようにしたものが知られている。
【0004】さらに、実開昭63−41338号公報に
示される2色チューブのように、外側スリーブの中に内
側スリーブを遊挿し、この外側スリーブの口部の外側に
両スリーブに通じる1つの注出口を有する注出キャップ
を回転自在に嵌合して両スリーブの口部を連通させ、か
つ外スリーブの口部内に出量調整装置を装備し、両スリ
ーブからの内容物の吐出を一方、双方、他方に切り替え
るようにしたものが知られている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記の
チューブ容器にあっては、内容物を吐出させ、その量を
調整する分流片または注出キャップ及び出量調整装置を
別部品として装着しているため、組み立て工数が増え、
組み立て作業が繁雑になるという問題点があった。
【0006】また、分流片または注出キャップ及び出量
調整装置を別部品として嵌合等の方法で装着しているた
め、装着部分の隙間から内容物が漏れてしまったり、内
容物を押し出す際に外側スリーブと内側スリーブとの内
容物が混じり合ってしまうという問題点があった。
【0007】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
であり、その目的は2種類の化粧料等の液状内容物を混
合させることなく保存し、押し出すのに好適なチューブ
容器及びその製造方法を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに本発明では、胴部を形成する外側スリーブ内に内側
スリーブを配設して、これら両スリーブ間および該内側
スリーブ内に別々に内容物を充填するようにしたチュー
ブ容器において、上記外側スリーブの上端開口縁にその
肩部が一体的に溶着されて該外側スリーブ上方に突出さ
れつつ該上端開口縁を封鎖する首部を備えて形成された
外チューブ体と、上記内側スリーブの上端開口縁にその
肩部が一体的に溶着されて該内側スリーブ上方に突出さ
れつつ該上端開口縁を封鎖する分流片を備えて形成され
る内チューブ体とを備え、上記分流片がその肩部と上記
首部の肩部との間に内容物流通隙間を空けて該首部内側
に嵌着されてこれら両チューブ体の上部が互いに結合さ
れるとともに、両スリーブの底部同士が一体的に融着さ
れてこれら両チューブ体の下部が互いに結合され、上記
首部には注出口が形成されるとともに、上記分流片に
は、上記内容物流通隙間を介して上記両スリーブ間の空
間と該首部の注出口とを連通する第1の通路および該内
側スリーブ内の空間と該注出口とを連通する第2の通路
が形成されていることを特徴とする。
【0009】また、上記内側スリーブの厚みが上記外側
スリーブの厚みの3分の2以下であることを特徴とす
る。
【0010】また、上記内側スリーブ底部の厚みが上記
外側スリーブ底部の厚みの3分の2以下であることを特
徴とする。
【0011】また、上記首部の外形輪郭がオーバル型で
あることを特徴とする。
【0012】また、上記分流片の第1の通路および第2
の通路それぞれに、容器内部から内容物が押し出される
際に開弁する逆止弁が設けられていることを特徴とす
る。
【0013】また、本発明の製造方法は、胴部を形成す
る外側スリーブ内に内側スリーブを配設して、これら両
スリーブ間および該内側スリーブ内に別々に内容物を充
填するようにしたチューブ容器の製造方法において、
状に外側スリーブを成形するとともに、該外側スリーブ
の上端開口縁に、注出口を有して当該外側スリーブ上方
に突出される首部の肩部を、該外側スリーブの該上端開
口縁を封鎖しつつ一体的に溶着して外チューブ体を作成
し、他方、筒状に内側スリーブを成形するとともに、該
内側スリーブの上端開口縁に、これら両スリーブ間の空
間と上記首部の上記注出口とを連通する第1の通路およ
び該内側スリーブ内の空間と該注出口とを連通する第2
の通路を有して当該内側スリーブ上方に突出される分流
片の肩部を、該内側スリーブの該上端開口縁を封鎖しつ
つ一体的に溶着して内チューブ体を作成し、上記分流片
の肩部と上記首部の肩部との間に上記第2の通路に連通
する内容物流通隙間を空けて該分流片を該首部内側に嵌
着してこれら両チューブ体の上部を互いに結合するとと
もに、両スリーブの底部同士を一体的に融着してこれら
両チューブ体の下部を互いに結合するようにしたことを
特徴とする。
【0014】また、上記内側スリーブの厚みを上記外側
スリーブの厚みの3分の2以下に形成したことを特徴と
する。
【0015】また、上記内側スリーブ底部の厚みを該外
側スリーブ底部の厚みの3分の2以下に成形したことを
特徴とする。
【0016】また、上記首部の外形輪郭をオーバル型に
成形したことを特徴とする。
【0017】また、上記分流片の注出口にヒンジ部を介
して逆止弁を成形し、筒状に外側スリーブを成形したこ
とを特徴とする。
【0018】
【作用】上記構成を有する本発明によれば、外側スリー
ブを押圧すると、内側スリーブの内容物及び両スリーブ
間の内容物は分流片を通って注出されるので、装着部分
の隙間に内容物が漏れてしまったり、内容物を押し出す
際に両スリーブ間と内側スリーブとの内容物が混じり合
ってしまうことなく押し出すことができる。
【0019】また、チューブ容器の内側スリーブの厚み
が外側スリーブの厚みの3分の2以下であるので、両ス
リーブ間の内容物にかかる内圧と内側スリーブの内容物
にかかる内圧を同等にすることにより、両スリーブ間の
内容物と内側スリーブの内容物を均等に押し出すことが
できる。
【0020】また、チューブ容器の内側スリーブ底部の
厚みが外側スリーブ底部の厚みの3分の2以下であるの
で、内側スリーブ底部と外側スリーブ底部を同時に良好
にシールすることができる。
【0021】また、首部がオーバル型であるので、使用
時の使い勝手がよい。
【0022】また、内容物を押し出した後にチューブ容
器が復元しようとすると、逆止弁が閉じて第1の通路お
よび第2の通路を閉鎖し、外部の空気がチューブ容器内
に入るのを防止する。
【0023】
【実施例】以下本発明の好適実施例につき添付図面を参
照して説明する。図1ないし図6は本発明の第1実施例
に係るチューブ容器を示す。本実施例は基本的には、胴
部を形成する外側スリーブ21内に内側スリーブ11を
配設して、これら両スリーブ11,21間および内側ス
リーブ11内に別々に内容物を充填するようにしたチュ
ーブ容器1において、外側スリーブ21の上端開口縁に
その第2の肩部23が一体的に溶着されて外側スリーブ
21上方に突出されつつ上端開口縁を封鎖する第2の首
部22を備えて形成された第2のチューブ20と、内側
スリーブ11の上端開口縁にその第1の肩部16が一体
的に溶着されて内側スリーブ11上方に突出されつつ上
端開口縁を封鎖する分流片14を備えて形成される第1
のチューブ10とを備え、分流片14がその第1の肩部
16と第2の首部22の第2の肩部23との間に内容物
流通隙間sを空けて第2の首部22内側に嵌着されてこ
れら第1および第2のチューブ10,20の上部が互い
に結合されるとともに、両スリーブ11,21の第1お
よび第2の底部18,28同士が一体的に融着されてこ
れら第1および第2のチューブ10,20の下部が互い
に結合され、第2の首部22には注出口25,26が形
成されるとともに、分流片14には、内容物流通隙間s
を介して両スリーブ11,21間の空間と第2の首部2
2の注出口25とを連通する第1の通路12および内側
スリーブ11内の空間と注出口26とを連通する第2の
通路13が形成されて構成される。
【0024】図1及び図2に示す本発明のチューブ容器
1は、同心状の第1のチューブ10と第2のチューブ2
0とからなっている。
【0025】第1のチューブ10は、図3に示されるよ
うに、大別して化粧料等の収容部を形成する内側スリー
ブ11と内外両スリーブ間及び内側スリーブに充填され
た2種類の内容物を別々に注出するための第1の通路1
2および第2の通路13が穿設された分流片14とから
なっている。
【0026】また、分流片14は図4に示されるよう
に、さらに後述の第2のチューブ20との係合部をなす
第1の首部15と、内側スリーブ11と第1の首部15
とを結合する第1の肩部16とからなっている。この分
流片14の第1の首部15の外周面には後記第2のチュ
ーブ20との係合を確保するための係合凸部17が形成
されている。また、分流片14の第1の首部15の天面
には、第1の通路12と第2の通路13とが開口してお
り、第1の通路12は分流片14内部で屈曲して他端側
は第1の首部15の外周面に開口している。また、第2
の通路13は分流片14の内部を直線的に垂下して、分
流片14の下面側に開口している。
【0027】第2のチューブ20は図5に示すように、
大別して化粧料等の収容部を形成する外側スリーブ21
とこの外側スリーブ21よりも小径の第2の首部22及
び外側スリーブ21と第2の首部22とを結合する第2
の肩部23とからなっており、第2の首部22の外周面
には蓋(図示せず)をねじ込むためのねじ山24が形成
されている。また、第2の首部22の天面には容器本体
1に充填された2種類の内容物を別々に注出するための
2つの注出口25,26が設けられている。さらに、第
2の首部22の内周面には第1のチューブ10の分流片
14を密嵌合させるための2条の環状凹部27が周方向
に形成されている。この環状凹部27は、必要に応じて
設ければよく、また必ずしも環状に形成する必要もな
い。
【0028】そして、上記のように構成された第1のチ
ューブ10の第1の首部15の係合凸部17を第2のチ
ューブ20の第2の首部22の環状凹部27に、分流片
14の第1の肩部16と第2の首部22の第2の肩部2
3との間に内容物流通隙間sを空けるように嵌合して
み付け、第1のチューブ10及び第1のチューブ10と
第2のチューブ20間に内容物を充填し、内側スリーブ
11の底部18と外側スリーブ21の底部28を一体的
に融着させると、図1に示されるようなチューブ容器1
が完成する。
【0029】以上のように構成されたチューブ容器にあ
っては、第2のチューブ20の外側スリーブ21を押圧
することによって、第2のチューブ20と第1のチュー
ブ10との間に画成された空間に収容されている内容物
は、第1のチューブ10の分流片14内に形成された第
1の通路12および第2のチューブ20の第2の首部2
2に形成された注出口25を経由して外部に押し出さ
れ、それと同時に第1のチューブ10内部の空間に収容
されている内容物は、第1のチューブ10の分流片14
内に形成された第2の通路13および第2のチューブ2
0の第2の首部22に形成された注出口26を経由して
外部に押し出される。
【0030】なお、第2のチューブ20の2つの注出口
25,26までにいたる第1のチューブ10の第1の通
路12,第2の通路13の流路の断面積と長さにより、
内容物の流動抵抗を調節し、チューブ胴部の復元力によ
って生じる流路に滞留した内容物のチューブ内への逆流
によるエアー吸入を防止することができる。
【0031】なお、上記のようなチューブ容器におい
て、第1のチューブ10の内側スリーブ11を第2のチ
ューブ20の外側スリーブ21の厚みの3分の2以下に
することにより、第2のチューブ20の外側スリーブ2
1を押圧した時に第2のチューブ20の内容物にかかる
内圧を第1のチューブ10の内容物に効果的に伝え、第
1のチューブ10の内容物にかかる内圧と同等にするこ
とができるので、両チューブから均等に内容物を押し出
すことができる。
【0032】さらに、第1のチューブ10の内側スリー
ブ11の底部18を第2のチューブ20の外側スリーブ
21の底部28の厚みの3分の2以下にすることによ
り、両スリーブの底部の熱シール或いは超音波シールを
する際にも、シール部分の厚さをほぼ均一にすることが
できるので、熱シールあるいは超音波シールのいずれの
場合にも、接合条件管理が容易であるという利点があ
る。
【0033】図6は、本発明のチューブ容器の首部の変
形実施例を示す。この実施例では、第2のチューブ20
の第2の首部22の天面の注出面をオーバル型に形成
し、ここに注出口25,26を形成している。これによ
り、2種類の内容物を同時に注出する際、手のひらに極
めてとりやすく、さらに使い勝手のよいチューブ容器を
提供することができ、特に内容物を混ぜ合わせて使用す
るときに化学反応による使用直前効果を出す際に有効で
ある。
【0034】図7ないし図9は、本発明の第2実施例に
係るチューブ容器1aを示す。この実施例のチューブ容
器では、図9に示すように、第2のチューブ20aは第
1実施例の場合と同様に、大別して化粧料等の収容部を
形成する外側スリーブ21とこの外側スリーブ21より
も小径の第2の首部22および外側スリーブ21と第2
の首部22とを結合する肩部23とからなっており、第
2の首部22の周囲には蓋(図示していない)をねじ込
むためのねじ山24が形成されている。また、第2の首
部22の上面にはチューブ容器1aに充填された2種類
の内容物を別々に注出するための2つの注出口25,2
6が設けられ、その内周面には、第1のチューブ10の
分流片14を密嵌合させるための2条の環状凹部27が
周方向に形成されている。さらに、これら2つの注出口
25,26には、ヒンジ部29を介して逆止弁30,3
0が設けられている。
【0035】一方、第1のチューブ10は上記第1実施
例の場合と同様の構成である。
【0036】そして、第1のチューブ10を第2のチュ
ーブ20aに組付けて内容物を充填し、熱シールあるい
は超音波シール等によって両底部18,28をシールし
てチューブ容器1aを完成し、第2のチューブ20aの
外側スリーブ21を押圧することによって、第1のチュ
ーブ10と第2のチューブ20aとの間に画成された空
間に収容されている内容物は、第1のチューブ10の分
流片14内に形成された第1の通路12および第2のチ
ューブ20aの第1の首部22に形成された注出口25
を経由して外部に押し出され、それと同時に第1のチュ
ーブ10内部の空間に収容されている内容物は、第1の
チューブ10の分流片14内に形成された第2の通路1
3および第2のチューブ20aの第2の首部22に形成
された注出口26を経由して外部に押し出される。この
ように内容物が押し出されるに際しては、逆止弁30が
外方に向かって開くので、内容物は抵抗なく押し出され
ることになる。
【0037】そして、内容物が押し出されると、容器は
復元しようとするが、前記の逆止弁30が第1のチュー
ブ10の分流片14に形成された第1の通路12および
第2の通路13を閉鎖するので、容器内に空気が混入す
ることはない。したがって、内容物の酸化による劣化を
防止できるばかりでなく、第1のチューブ10と第2の
チューブ20との間に画成された空間に収容されている
内容物と第1のチューブ10内部の空間に収容されてい
る内容物とは同等に加圧されて、それぞれ等量の内容物
を取り出すことができるのである。なお、それぞれの内
容物の注出量の比を変化させたい場合には、注出口2
5,26および第1の通路12、第2の通路13の断面
積の比を変化させるか、可能であれば、内容物の粘度の
比を変化させるかすればよい。また、前述のようにそれ
ぞれの空間に収容されている内容物を均等に加圧するた
めには、第1のチューブ10の内側スリーブ11の厚さ
は、組立作業性等を考慮した上で、極力薄くすることが
望ましい。このようにすると、内容物を充填した後に、
底部をシールする際にも、シール部分の厚さをほぼ均一
にすることができるので、熱シールあるいは超音波シー
ルのいずれの場合にも、接合条件管理が容易であるとい
う利点がある。その他の構成及び作用は第1実施例の場
合と同様である。
【0038】なお、ヒンジ部29は、図10に示すよう
に、注出口25,26内周のいずれの個所に設けてもよ
い。また、逆止弁30は、図11,図12に示すよう
に、後述する第1のチューブ10の分流片14の上面に
設けられた第1の通路12および第2の通路13を閉鎖
するように前記分流片14に設けてもよい。さらに、逆
止弁30は、図8,10,11,12に図示したような
円形のものばかりでなく、注出口25,26または前記
第1の通路12および第2の通路13を閉鎖できるもの
であれば、図13,図14に示すような半円形等の任意
の形状のものを採用してよい。また、逆止弁30を第2
のチューブ20の第2の首部22または第1のチューブ
10の分流片14と一体的に設けずに、図15に示すよ
うな別部材としてもよい。この図15の例では、第2の
チューブ20の第2の首部22に形成された注出口2
5,26のそれぞれの下部に注出口25,26の上部内
径よりも若干大径の空所を画成し、その空所に円形のシ
ートを挿入して第1のチューブ10の分流片14の上面
との間に挟みこむようにして、逆止弁30を構成してい
る。
【0039】次に、本発明の方法について説明する。
示する本実施例では基本的には、胴部を形成する外側ス
リーブ21内に内側スリーブ11を配設して、これら両
スリーブ11,21間および内側スリーブ11内に別々
に内容物を充填するようにしたチューブ容器の製造方法
において、筒状に外側スリーブ21を成形するととも
に、外側スリーブ21の上端開口縁に、注出口25,2
6を有して当該外側スリーブ21上方に突出される第2
の首部22の第2の肩部23を、外側スリーブ21の上
端開口縁を封鎖しつつ一体的に溶着して第2のチューブ
20を作成し、他方、筒状に内側スリーブ11を成形す
るとともに、内側スリーブ11の上端開口縁に、これら
両スリーブ11,21間の空間と第2の首部22の注出
口25とを連通する第1の通路12および内側スリーブ
11内の空間と注出口26とを連通する第2の通路13
を有して当該内側スリーブ11上方に突出される分流片
14の第1の肩部16を、内側スリーブ11の上端開口
縁を封鎖しつつ一体的に溶着して第1のチューブ10を
作成し、分流片14の第1の肩部16と第2の首部22
の第2の肩部23との間に第1の通路12に連通する内
容物流通隙間sを空けて分流片14を第2の首部22内
側に嵌着してこれら第1および第2のチューブ10,2
0の上部を互いに結合するとともに、両スリーブ11,
21の第1および第2の底部18,28同士を一体的に
融着してこれら第1および第2のチューブ10,20の
下部を互いに結合するようになっている。
【0040】図16ないし図18は、本発明の第1実施
例に係る第1のチューブ10を形成する射出成型金型4
0を示す。この金型40は、上型41、ネック型42、
ショルダー型43、下型44、コア45、突出シピン4
6より形成されている。また、上型41の中央部には分
流片14の第1の通路12を形成する突起47が突出形
成されており、その外周の分流片14の中央仕切り壁1
9を形成する側面には、第1のチューブ10の第1の首
部15及びこれに続く第1の肩部16を射出成型するた
めの湯道48の湯口49が開口している。なお、この湯
道48は、傾斜しており、射出成型機(図示せず)で溶
融したポリエチレンを湯口49に導いている。
【0041】このような射出成型金型を用いて本発明の
方法を実施するにはまず、図16に示されるように、第
1のチューブ10の内側スリーブ11をコア45、突出
シピン46及び金型40の下型44に挿入し、固定す
る。つぎに、ショルダー型43およびネック型42を閉
じ、上型41により上方から圧縮すると、コア45、突
出シピン46、ショルダー型43、ネック型42、上型
41とで形成される空間50が第1のチューブ10の第
1の首部15及び肩部16の射出成型用の空間となる。
【0042】そして、湯道48を介して溶融樹脂を、上
記の湯口49から射出注入すると、溶融樹脂はこの空間
50内を流動して分流片14を成形し、ショルダー型4
3とコア45で挟搾された内側スリーブ11の上端内壁
を溶かして一体的に溶着され、ここで第1の首部15お
よび第1の肩部16が成形される。なお、溶融樹脂は分
流片14の中央仕切り壁19より射出注入するので、第
1の肩部16まで均等に拡散流動することができる。
【0043】さらに、溶融樹脂が冷却固化した後、図1
7に示されるように上型41よりネック型42とショル
ダー型43が離型すると、第1の首部15の外側のネッ
ク型42は、ショルダー型43の上面を左右に摺動して
割れるとともに、上型41より垂下した突起47は、第
1の首部15より抜けて、第1の通路12が開口、形成
される。なお、湯道48もポリエチレンの軟弾性により
容易に上方に引き抜く図示しない別の構造が組込まれて
おり、湯道48は、上型41の突起47が第1の首部1
5から抜け出ることにより湯口49で自動的に切断さ
れ、その湯口跡は中央仕切り壁19に残る。
【0044】このように型開きが完了した後、図18に
示されるように突出シピン46を突き出して成型品をコ
ア45より離脱させると、第2の通路13も開口、形成
される。
【0045】図19ないし図21は、本発明の第1実施
例に係る第2のチューブ20を形成する射出成型金型6
0を示す。この金型60は、上記第1のチューブ10の
場合と同様に上型61、ネック型62、ショルダー型6
3、下型64、コア65、突出シピン66より形成され
ている。また、上型61の中央部には2つの注出口2
5,26を形成する突起67,67が突出形成されてお
り、一方の突起67の外周面には、第2の首部22及び
これに続く第2の肩部23を射出成型するための湯道6
8の湯口69が開口している。なお、この湯道68は、
傾斜しており、射出成型機(図示せず)で溶融したポリ
エチレンを湯口69に導いている。
【0046】このような射出成型金型を用いて本発明の
方法を実施するにはまず、図19に示されるように、第
2のチューブ20の外側スリーブ21をコア65、突出
シピン66及び金型60の下型64に挿入し、固定す
る。つぎに、ショルダー型63およびネック型62を閉
じ、上型61により上方から圧縮すると、コア65、突
出シピン66、上型61、ネック型62、ショルダー型
63とで形成される空間70がチューブ容器の第2の首
部22、第2の肩部23の射出成型用の空間となる。
【0047】そして、湯道68を介して溶融樹脂を、上
記の湯口69から射出注入すると、溶融樹脂はこの空間
70内を流動して第2の首部22を成形し、ショルダー
型63とコア65で挟搾された外側スリーブ21の上端
内壁を溶かして一体的に溶着され、ここで第2の首部2
2および第2の肩部23が成形される。
【0048】さらに、図20に示されるように、溶融樹
脂が冷却固化した後、上型61よりネック型62とショ
ルダー型63が離型すると、第2の首部22の外側のネ
ック型62は、ショルダー型63の上面を左右に摺動し
て割れるとともに、上型61より垂下した突起67は、
第2の首部22より抜けて中央部には2つの注出口2
5,26が開口、形成される。なお、湯道68もポリエ
チレンの軟弾性により容易に上方に引き抜く図示しない
別の構造が組込まれており、湯道68は、上型61の突
起67が第2の首部22から抜け出ることにより湯口6
9で自動的に切断され、その湯口跡は第2の首部22内
面に残る。このように、射出注入口を首部内部に設定す
ることで、従来射出成型チューブの最大の欠点とされた
湯口の後仕上げを皆無にすることが出来るとともに、外
観より湯口がまったく見えないので品質面の高級化が図
れる。
【0049】そして、型開きが完了した後、図21に示
されるように突出シピン66を突き出して成型品をコア
65より離脱させると、環状凹部24も形成される。
【0050】そして、第2のチューブ20の第2の首部
22の内部に第1のチューブ10の第1の首部15を嵌
着し、環状凹部24に係合突部17を嵌合させ、第1の
チューブ10と第2のチューブ20間、及び第1のチュ
ーブ10内に内容物を充填し、底部を一体的に融着させ
て、図1に示す本発明の第1実施例に係るチューブ容器
を完成させる。このとき、第2のチューブ20の注出口
25,26と第1のチューブ10の第1の通路12およ
び第2の通路13とが確実に連通するように、第2の首
部22と第1の首部15とに凹凸の組み合わせからなる
合いマーク等を設けておくようにしてもよい。
【0051】なお、第1のチューブ10の内側スリーブ
11の底部18と第2のチューブ20の外側スリーブ2
1の底部28は熱シールあるいは超音波シールによって
一体的に融着させる。
【0052】図22ないし図24は、本発明の第2実施
例に係るチューブ容器の方法を示す。
【0053】図22において60aは第2のチューブ2
0aを形成する射出成型金型を示す。この金型60a
は、上記第1実施例の場合と同様に上型61、ネック型
62、ショルダー型63、下型64、コア65、突出シ
ピン66より形成されている。また、上型61の中央部
には2つの注出口25,26を形成する突起67,67
が突出形成されており、この突起67の先端部には、内
周面側に凹部71,71が形成されている。また、この
突起67の外周面には、第2の首部22及びこれに続く
第2の肩部23を射出成型するための湯道68の湯口6
9が開口している。
【0054】このような射出成型金型を用いて本発明の
方法を実施するには、第1実施例の場合と同様に、外側
スリーブ21を金型60のコア65、突出シピン66及
び下型64に挿入し、固定し、ショルダー型63および
ネック型62を閉じ、上型61により上方から圧縮する
と、コア65、突出シピン66、上型61、ネック型6
2、ショルダー型63とで形成される空間70がチュー
ブ容器の第2の首部22の第2の肩部23の射出成型用
の空間となる。
【0055】そして、湯道68を介して溶融樹脂を、上
記の湯口69から射出注入すると、溶融樹脂はこの空間
70内を流動してショルダー型63とコア65で挟搾さ
れた外側スリーブ21の上端内壁を溶かして一体的に溶
着され、ここで第2の首部22および第2の肩部23が
形成される。この際、2つの注出口25,26を形成す
る仕切り壁31に流動した溶融樹脂は凹部71,71内
にも流動し、ここでヒンジ部29および逆止弁30が一
体的に形成される。
【0056】さらに、溶融樹脂が冷却固化した後、図2
3に示されるように上型61よりネック型62とショル
ダー型63が離型すると、第2の首部22の外側のネッ
ク型62は、ショルダー型63の上面を左右に摺動して
割れるとともに、上型61より垂下した突起67は、第
2の首部22より抜けて中央部には2つの注出口25,
26が開口、形成され、2つの注出口25,26を形成
する仕切り壁31にはヒンジ部29および逆止弁30が
一体的に形成される。なお、第2実施例の場合も、湯道
は、上型61の突起67が第2の首部22から抜け出る
ことにより湯口69で自動的に切断され、その湯口跡は
首部内面に残るので、外観より湯口がまったく見えず、
品質面の高級化が図れる。
【0057】そして、型開きが完了した後、図24に示
されるように突出シピン66を突き出して成型品をコア
65より離脱させる。
【0058】一方、第1のチューブ10は上記第1実施
例の場合と同様の構成であり、方法も同様である。
【0059】さらに、第1のチューブ10を第2のチュ
ーブ20に組付けて内容物を充填し、第1のチューブ1
0の内側スリーブ11の底部18と第2のチューブ20
の外側スリーブ21の底部28を熱シールあるいは超音
波シールによって一体的に融着させ、図7に示すチュー
ブ容器を完成させる。
【0060】る。なお、その他の構成及び方法は第1実
施例の場合と同様である。
【0061】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、分
流片を別部品として装着していないので、組み立て工数
が増え、組み立て作業が繁雑になるという問題点が解消
され、さらに、装着部分の隙間に内容物が漏れてしまっ
たり、内容物を押し出す際に外側スリーブと内側スリー
ブとの内容物が混じり合ってしまうという問題点が解消
される。
【0062】また、チューブ容器の内側スリーブの厚み
が外側スリーブの厚みの3分の2以下であるので、第2
のチューブの外側スリーブを押圧した時に第2のチュー
ブの内容物にかかる内圧を第1のチューブの内容物に効
果的に伝え、第1のチューブの内容物にかかる内圧と同
等にすることができるので、両チューブから均等に内容
物を押出すことができる。
【0063】また、チューブ容器の内側スリーブ底部の
厚みが外側スリーブ底部の厚みの3分の2以下であるこ
とを特徴とするので、融着する際にも、シール部分の厚
さをほぼ均一にすることができるので、熱シールあるい
は超音波シールのいずれの場合にも、接合条件管理が容
易である。
【0064】また、チューブ容器の外側スリーブの首部
の外形輪郭がオーバル型なので、2種類の内容物を同時
に注出し、混ぜ合わせて使用する時に、特に化学反応に
よる使用直前効果を出すために、手のひらに極めてとり
やすく、さらに使い勝手のよいチューブ容器を提供する
ことができる。
【0065】さらに、分流片に関して、両スリーブ間の
空間とチューブ容器外部とを連通する第1の通路および
内側スリーブ内の空間とチューブ容器外部とを連通する
第2の通路のそれぞれに、容器内部から内容物が押し出
される際に開弁する逆止弁が設けられているので、内容
物を押し出した後にチューブ容器が復元しようとする
と、前記の逆止弁が閉じて第1の通路および第2の通路
を閉鎖し、外部の空気がチューブ容器内に入るのを防止
し、内容物が酸化により劣化するのを防ぐことができる
とともに、使用途中であっても外側スリーブを押圧すれ
ば直ちに内容物を等量ずつ取り出すことができ、使い勝
手がよい。
【0066】また、本発明の製造方法によれば、組み立
て工数が増え、組み立て作業が繁雑になるという問題点
が解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の断面
図である。
【図2】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の一部
破断斜視図である。
【図3】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第1
のチューブの側断面図である。
【図4】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第1
のチューブの一部破断斜視図である。
【図5】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第2
のチューブの側断面図である。
【図6】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示す
斜視図である。
【図7】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の側断
面図である。
【図8】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の一部
破断斜視図である。
【図9】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の第2
のチューブの側断面図である。
【図10】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図11】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図12】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図13】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図14】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図15】本発明に係るチューブ容器の他の実施例を示
す一部破断斜視図である。
【図16】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
1のチューブの製造方法を示す断面図である。
【図17】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
1のチューブの上型をはずした状態を示す断面図であ
る。
【図18】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
1のチューブのコアをはずした状態を示す断面図であ
る。
【図19】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブの製造方法を示す断面図である。
【図20】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブの上型をはずした状態を示す断面図であ
る。
【図21】本発明の第1実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブのコアをはずした状態を示す断面図であ
る。
【図22】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブの製造方法を示す断面図である。
【図23】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブの上型をはずした状態を示す断面図であ
る。
【図24】本発明の第2実施例に係るチューブ容器の第
2のチューブのコアをはずした状態を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
10 第1のチューブ 11 内側スリーブ 12 第1の通路 13 第2の通路 14 分流片 15 第1の首部 16 第1の肩部 18 第1の底部 20 第2のチューブ 21 外側スリーブ 22 第2の首部 23 第2の肩部 25,26 注出口 28 第2の底部 29 ヒンジ部 30 逆止弁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−56250(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65D 35/22 B29D 22/00 B65D 35/02 B65D 35/50

Claims (10)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 胴部を形成する外側スリーブ内に内側ス
    リーブを配設して、これら両スリーブ間および該内側ス
    リーブ内に別々に内容物を充填するようにしたチューブ
    容器において、上記外側スリーブの上端開口縁にその肩部が一体的に溶
    着されて該外側スリーブ上方に突出されつつ該上端開口
    縁を封鎖する首部を備えて形成された外チューブ体と、 上記内側スリーブの上端開口縁にその肩部が一体的に溶
    着されて該内側スリーブ上方に突出されつつ該上端開口
    縁を封鎖する分流片を備えて形成される内チューブ体と
    を備え、 上記分流片がその肩部と上記首部の肩部との間に内容物
    流通隙間を空けて該首部内側に嵌着されてこれら両チュ
    ーブ体の上部が互いに結合されるとともに、両スリーブ
    の底部同士が一体的に融着されてこれら両チューブ体の
    下部が互いに結合され、 上記首部には注出口が形成されるとともに、上記分流片
    には、上記内容物流通隙間を介して上記両スリーブ間の
    空間と該首部の注出口とを連通する第1の通路および該
    内側スリーブ内の空間と該注出口とを連通する第2の通
    路が形成されている ことを特徴とするチューブ容器。
  2. 【請求項2】 上記内側スリーブの厚みが上記外側スリ
    ーブの厚みの3分の2以下であることを特徴とする請求
    項1に記載のチューブ容器。
  3. 【請求項3】 上記内側スリーブ底部の厚みが上記外側
    スリーブ底部の厚みの3分の2以下であることを特徴と
    する請求項1または2に記載のチューブ容器。
  4. 【請求項4】 上記首部の外形輪郭がオーバル型である
    ことを特徴とする請求項1〜3いずれかの項に記載のチ
    ューブ容器。
  5. 【請求項5】 上記分流片の第1の通路および第2の通
    路それぞれに、容器内部から内容物が押し出される際に
    開弁する逆止弁が設けられていることを特徴とする請求
    項1〜4いずれかの項に記載のチューブ容器。
  6. 【請求項6】 胴部を形成する外側スリーブ内に内側ス
    リーブを配設して、これら両スリーブ間および該内側ス
    リーブ内に別々に内容物を充填するようにしたチューブ
    容器の製造方法において、 筒状に外側スリーブを成形するとともに、該外側スリー
    ブの上端開口縁に、注出口を有して当該外側スリーブ上
    方に突出される首部の肩部を、該外側スリーブの該上端
    開口縁を封鎖しつつ一体的に溶着して外チューブ体を作
    成し、 他方、 筒状に内側スリーブを成形するとともに、該内側
    スリーブの上端開口縁に、これら両スリーブ間の空間と
    上記首部の上記注出口とを連通する第1の通路および該
    内側スリーブ内の空間と該注出口とを連通する第2の通
    路を有して当該内側スリーブ上方に突出される分流片の
    肩部を、該内側スリーブの該上端開口縁を封鎖しつつ一
    体的に溶着して内チューブ体を作成し、 上記分流片の肩部と上記首部の肩部との間に上記第2の
    通路に連通する内容物流通隙間を空けて該分流片を該首
    部内側に嵌着してこれら両チューブ体の上部を互いに結
    合するとともに、両スリーブの底部同士を 一体的に融着
    してこれら両チューブ体の下部を互いに結合するように
    したことを特徴とするチューブ容器の製造方法。
  7. 【請求項7】 上記内側スリーブの厚みを上記外側スリ
    ーブの厚みの3分の2以下に形成したことを特徴とする
    請求項6に記載のチューブ容器の製造方法。
  8. 【請求項8】 上記内側スリーブ底部の厚みを該外側ス
    リーブ底部の厚みの3分の2以下に成形したことを特徴
    とする請求項6または7に記載のチューブ容器の製造方
    法。
  9. 【請求項9】 上記首部の外形輪郭をオーバル型に成形
    したことを特徴とする請求項6〜8いずれかの項に記載
    のチューブ容器の製造方法。
  10. 【請求項10】 上記分流片の注出口にヒンジ部を介し
    て逆止弁を成形し、筒状に外側スリーブを成形したこと
    を特徴とする請求項6〜9いずれかの項に記載のチュー
    ブ容器の製造方法。
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