JP4518477B2 - クロマト分離方法および装置 - Google Patents

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Description

本発明は、2成分以上の成分を含む原液の特定成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した多数の単位充填塔を直列かつ無端に連結して擬似移動層式クロマト分離を行うようにしたクロマト分離方法および装置に関する。
擬似移動層式クロマト分離装置は、原液中に含まれる2成分以上の成分中の特定成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した多数の単位充填塔(以下、単に充填塔ということもある。)を直列に連結するとともに、最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状の循環可能な系に構成された充填層に対して、原液と溶離液を供給するとともに、充填層内を移動する速度が大きい画分(A画分)と充填層内を移動する速度が小さい画分(C画分)をそれぞれ異なる位置から抜出し、かつ原液供給位置、溶離液供給位置、A画分抜き出し位置、C画分抜き出し位置を、一定の位置関係に保ちながら充填層の流体循環方向下流側に順次移動させることで、原液供給を連続的に行うことができる移動層の処理操作を擬似的に実現する装置であることはよく知られている(例えば、特許文献1)。
このような擬似移動層方式のクロマト分離装置では、常に原液と溶離液の供給およびA画分とC画分の抜き出しを行いながら充填層内に液を循環しているため、通常、少なくとも原液供給ポンプ、溶離液供給ポンプおよび1個以上の循環ポンプを必要とする。特に循環ポンプは一定の単位充填塔間に固定されているため、原液供給や溶離液供給、各画分抜き出しに伴って周期的に吐出流量が変化する。また、循環ポンプに流入する流体の濃度および組成も逐次変化するので、それにつれて流体の比重、粘性等の物性も変化する。循環ポンプの流量設定値と実際に流れる流量の差が大きくなるにつれ、分離性能は低下する。このため、このような流量設定値の変更や物性の変化に合わせて循環ポンプの流量を自動的に制御するためには、高価な制御装置が必要となる。
また、常に原液と溶離液の供給およびA画分とC画分の抜き出しを行いながら充填層内に液を循環させているような一般的な擬似移動層方式クロマト分離装置ではない運転方法として、特許文献2および特許文献3に記載された運転方法等が多数提案されている。特許文献2に記載された運転方法では、制御が簡素でかつ高い分離性能が得られるものの、循環ポンプに流入する流体の濃度および組成も逐次変化するので、それにつれて流体の比重、粘性等の物性も変化してしまう。また、循環ポンプは周期的に起動と停止を繰り返すようになっているため、系内の圧力変化が大きくなり、これを避けるために充填層内を遮断するタイミングを遅くするなどの操作をとることになり、制御が複雑になっている。
特許第2962589号公報 特開2001−334103号公報 特公昭60−55162号公報
本発明の課題は、上記のような従来装置における種々の問題点に着目し、小型かつ簡素な構造にて高い分離性能が得られる、安価な擬似移動層式クロマト分離装置を提供することにあり、とくに、従来装置における循環ポンプの役割を溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプに代替させることによって、より簡素な擬似移動層式クロマト分離方法およびその装置を提供することにある。
上記課題を解決するために、本発明に係るクロマト分離方法は、2成分以上の成分を含む原液の特定の成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した複数の単位充填塔を有し、これらの単位充填塔を配管で直列に連結するとともに最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状の循環系を構成した充填層に、前記2成分以上の成分を含む原液流体を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の順に順次分けた吸着帯域を形成させた循環系に対し、原液と溶離液の少なくとも一方を循環系内に供給し、循環系内においてある成分が富化された充填塔に対応する箇所から循環系内に供給された液量と等しい量を抜き出す第1工程と、一切の原液、溶離液の供給、分離された成分の抜き出しを行わずに循環系内の液を循環させる第2工程を組み合わせることで分離を行うクロマト分離方法において、
第1工程では、原液供給ポンプと溶離液供給ポンプを用いて循環系内に原液と溶離液を供給するとともに、循環系内の1箇所から循環流体の全量を供給量と等しい液量だけ抜出し、第2工程では、循環系内の少なくとも1箇所から循環流体の全量を循環系外に抜き出し、循環系内から抜き出した液を溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプに流入させ溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプを用いて循環系内から抜き出した液を再び循環系内に供給することによって循環系内に対して循環を行い、これら第1工程と第2工程を繰り返し実行しつつ、第2工程で循環流体を循環系外に抜き出す位置および第2工程で循環系内から抜き出した液を再び循環系内に供給する位置を、循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動させる操作を行うことを特徴とする方法からなる。
また、上記課題を解決するために、本発明に係るクロマト分離装置は、2成分以上の成分を含む原液の特定の成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した複数の単位充填塔を有し、これらの単位充填塔を配管で直列に連結するとともに最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状の循環系を構成した充填層に、前記2成分以上の成分を含む原液流体を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の順に順次分けた吸着帯域を形成させた循環系に対し、原液と溶離液の少なくとも一方を原液供給ポンプまたは/および溶離液供給ポンプを用いて循環系内に供給し、循環系内においてある成分が富化された充填塔に対応する箇所から循環系内に供給された液量と等しい量を抜き出す第1工程と、一切の原液、溶離液の供給、分離された成分の抜き出しを行わずに循環系内の液を溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプを用いて循環させる第2工程を組み合わせることで分離を行うクロマト分離装置において
第2工程循環系内の循環流体の全量を循環系外の溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプの上流側に抜き出す循環抜き出しラインが、循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動可能に設けられていることを特徴とすることを特徴とするものからなる。
このようなクロマト分離方法および装置において、第2工程において溶離液供給ポンプを用いる場合は、循環系内において最も濃度が低い箇所から抜き出すことが好ましい。また、原液供給ポンプを用いる場合は、循環系内において最も濃度が高い箇所から抜き出すことが好ましい。このようにすることにより吸着帯域を乱すことなく、循環系内の吸着帯域を移動させることが可能になる。また、溶離液供給ポンプと原液供給ポンプに流入する液は、濃度変化が少なく、つまり粘性の変化が少ないため、特別な流量制御手段を設置しなくても設定流量を吐出することができる。
また、第2工程において、溶離液供給ポンプまたは原液供給ポンプの一方を使用する場合は、循環系内の圧力損失をすべて一方のポンプで補填しなければならず、循環系内の圧力仕様を高く設定する必要がある。しかし、溶離液供給ポンプと原液供給ポンプの両方を使用する場合は、2つのポンプで循環系内の圧力損失を補填するため、循環系内の圧力仕様を低下させることが可能になる。すなわち、本発明においては、第2工程において、循環系内の2箇所から全量抜き出し、循環系内から抜き出した液をそれぞれ溶離液供給ポンプと原液供給ポンプに流入させ、これらのポンプを用いて再び循環系内に供給することによって循環系内に対して循環を行うようにすることができる。
また、第2工程で原液供給ポンプを使用しない場合においては、原液供給ポンプを停止させず、原液戻り配管を利用して、配管中の原液を絶えず循環させるようにすることもできる。
また、本発明に係るクロマト分離方法および装置においては、原液または溶離液の供給位置と各成分の抜き出し位置を、第1工程では循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動させる操作を行うことが好ましい。
各画分の抜き出しについては、例えば、吸着剤に対し吸着能力の低い非吸着物質を多く含む第1の画分と、吸着剤に対し吸着能力の高い吸着物質を多く含む第2の画分とに関し、第1工程において、原液の供給による第1の画分の抜き出し、溶離液の供給による第1の画分の抜き出し、原液の供給による第2の画分の抜き出し、溶離液の供給による第2の画分の抜き出しの少なくともいずれかを組み合わせて行うようにすることができる。
このような抜き出しに加えて、第1工程において、さらに原液および溶離液の供給による第1の画分の抜き出し、原液および溶離液の供給による第2の画分の抜き出しの少なくともいずれかを組み合わせて行うようにすることもできる。
さらに、本発明に係るクロマト分離方法および装置においては、原液供給直後から次回原液供給直前までにおいて、徐々に流速を増加させて行くようにすることができる。本発明による分離装置では、原液の供給が間欠的であるため、循環系内の濃度分布は、原液供給直後が最も高く、原液供給直前が最も低い。このため、原液供給直後が最も圧力損失が起こりやすく、原液供給直前が最も圧力損失が起こりにくい。したがって、原液供給直後より徐々に流速を上げることにより、循環系内の圧力仕様を有効利用することができる。また、1サイクル時間を短くすることができ、吸着剤量あたりの生産量を増やすことができる。
本発明に係るクロマト分離方法および装置によれば、上記第1工程と第2工程を原液供給ポンプと溶離液供給ポンプの2台のポンプで実施することができ、ポンプの制御が簡単な、全体として簡素でしかも安価な装置でありながら、高い安定した分離性能を得ることが可能となる。
とくに、抜き出し口が1つであるため、複雑な制御手段を必要とせず、安価な装置を提供することができる。
また、抜き出し部に背圧弁等を使用しなくても通常の弁によって各成分の抜き出しを円滑に行うことが可能となるので、循環系内の圧力仕様を低下させることが可能になる。
さらに、循環系内にポンプを設置する場合に比べて、ポンプに流入する液の性状(濃度、粘性など)の変化を少なくすることができ、容易にポンプが設定流量を出すことができるようになり、安定した分離性能が得られる。
以下に、本発明に係るクロマト分離装置の望ましい実施の形態を、図面を参照して説明する。
図1は、本発明の一実施態様に係るクロマト分離装置を示しており、とくに本発明における第2工程において循環系内の1箇所から全量を抜出し、溶離液供給ポンプを用いて、循環系内の吸着帯域を移動させるクロマト分離装置の例を示している。クロマト分離装置1は、4つの単位充填塔4(No.1〜No.4充填塔)を備えており、各充填塔4内には、原液タンク2から供給されてくる原液3中に含まれる2成分以上の成分中の特定成分に対し選択的吸着能力を有する吸着剤5が充填されている。各充填塔4は、配管6により、各充填塔4の出口から隣接する充填塔4の入口へと連結されて、全体として直列に連結されており、最後部の単位充填塔4(例えば、図1におけるNo.4充填塔4)の出口から最前部の単位充填塔4(例えば、図1におけるNo.1充填塔4)の入口へと配管6で連結されることにより、全単位充填塔4が無端に連結されている。したがって、この全単位充填塔4が無端に連結された充填層は、流体が矢印方向に循環可能な循環系7として形成されている。
循環系7内の各隣接充填塔4間には、各充填塔間を遮断することが可能な遮断弁R1、R2、R3、R4、および逆止弁14が設けられている。各遮断弁R1〜R4と、その上流側に位置する各充填塔4の出口との間には、充填層内を移動する速度が大きい画分(A画分:吸着剤に対し吸着能力の低い非吸着物質を多く含む第1の画分)の抜き出しを目的としたA画分抜き出し弁A1、A2、A3、A4が設けられている。各A画分抜き出しライン8は、合流されて一つのA画分合流管9にまとめられている。また、同様に、充填層内を移動する速度が小さい画分(C画分:吸着剤に対し吸着能力の高い吸着物質を多く含む第2の画分)の抜き出しを目的としたC画分抜き出し弁C1、C2、C3、C4が設けられている。各C画分抜き出しライン10は、合流されて一つのC画分合流管11にまとめられている。このほかに循環工程において全量抜き出しを行うことを目的とした2方弁Z1、Z2、Z3、Z4が設けられている。各循環抜き出しライン12は、合流されて循環抜き出し合流管13にまとめられ、溶離液供給ポンプPDの上流側で溶離液供給ライン20に合流されている。
循環系7には、原液3と、溶離液タンク15に収容された溶離液16が供給可能となっている。原液3は、本実施態様では、供給流量の制御が可能な原液供給ポンプPFにより、原液供給ライン17を介して供給される。原液供給ライン17は、各原液分岐供給ライン18に分岐され、原液は各原液分岐供給ライン18を介して各単位充填塔4の入口側に供給可能となっている。各原液分岐供給ライン18には、開閉可能な原液供給弁F1、F2、F3、F4が設けられており、開弁された原液供給弁のラインを介して対応する単位充填塔に原液が供給される。なお、原液供給ポンプPFの安定運転のために原液が供給されない工程でも原液供給ポンプPFを作動させておきたい場合は、原液供給弁PFの手前に弁F0および原液循環ライン19を設けて原液タンク2に戻すようにしてもよい。
循環流体は、本実施態様ではZ1〜Z4のいずれかにおいて全量引き抜かれ、循環抜き出し合流管13を通して溶離液タンク15と溶離液供給ポンプPDとの間の溶離液供給ポンプPDの上流部に合流し、供給流量の制御が可能な溶離液供給ポンプPDにより、溶離液供給ライン20を介して再び循環系7に供給される。溶離液供給ライン20は、各溶離液分岐供給ライン21に分岐され、溶離液は各溶離液分岐供給ライン21を介して各単位充填塔4の入口側に供給可能となっている。各溶離液分岐供給ライン21には、開閉可能な溶離液供給弁D1、D2、D3、D4が設けられており、開弁された溶離液供給弁のラインを介して対応する単位充填塔4に溶離液が供給される。なお、溶離液供給ポンプPDの安定運転のために溶離液が供給される工程と循環工程以外の工程でも溶離液供給ポンプPDを作動させておきたい場合は、溶離液供給弁の手前に溶離液循環ラインを設けて溶離液タンク15に戻すようにしてもよい。
このように構成されたクロマト分離装置1において分離処理は次のように行われる。すなわち、クロマト分離装置1では、原液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程、溶離液を供給するとともに全量をC画分抜き出し位置より抜き出す工程、溶離液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程、および一切の供給、抜き出し、遮断を行わずに循環系内の液を循環させる工程の4つの工程の運転が可能となっており、これらの工程を組み合わせることで分離を行うことができる。
原液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程(F−A工程)では、いずれかの原液供給弁を開き、原液を対応する単位充填塔4の入口側から循環系7内に供給し、A画分の抜き出し位置に相当するA画分抜き出し弁A(A1〜A4のいずれか)を開き、そのすぐ下流側にある遮断弁R(R1〜R4のいずれか)を閉め、A画分抜き出しライン8を通してA画分の全量を抜き出す。
溶離液を供給するとともに全量をC画分抜き出し位置より抜き出す工程(D−C工程)では、いずれかの溶離液供給弁を開き、溶離液を対応する単位充填塔4の入口側から循環系7内に供給し、C画分の抜き出し位置に相当するC画分抜き出し弁C(C1〜C4のいずれか)を開き、そのすぐ下流側にある遮断弁R(R1〜R4のいずれか)を閉め、C画分抜き出しライン10を通してC画分の全量を抜き出す。
溶離液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程(D−A工程)では、いずれかの溶離液供給弁を開き、溶離液を対応する単位充填塔4の入口側から循環系7内に供給し、A画分の抜き出し位置に相当するA画分抜き出し弁A(A1〜A4のいずれか)を開き、そのすぐ下流側にある遮断弁R(R1〜R4のいずれか)を閉め、A画分抜き出しライン8を通してA画分の全量を抜き出す。
一切の供給、抜き出しを行わずに循環系内の液を移動させる工程(循環工程)では、いずれかの循環流体抜き出し弁Z(Z1〜Z4のいずれか)を開き、そのすぐ下流にある遮断弁R(R1〜R4のいずれか)を閉め、循環抜き出しライン12より全量を循環系7外に抜き出し、溶離液供給ポンプPDを介し、溶離液の供給位置に相当する溶離液供給バルブD(D1〜D4のいずれか)より供給する。
次に、各バルブ開閉サイクルについて説明する。この運転の一例を表1に示す。表1においては、F、D弁の開閉制御状態を示し、表中の数字は各弁の番号を示し(たとえば、Fの項で1はF1の弁を示している)、その番号が記入されている弁が開弁されることを表している。空欄の場合には、閉弁の状態を示している。また、A、C弁および循環流体抜き出し弁Zの項では、全量抜き出しを行う弁の番号を示している。空欄の場合にはその弁での抜き出しは行わない。R弁については、その番号が記入されている弁が閉弁されることを表している。空欄の場合には、開弁の状態を示している。さらに、原液供給ポンプPFと溶離液供給ポンプPDの項では、丸印は運転状態を示しており、空欄の場合には、停止状態を示している。この表1において、工程No.1−1〜1−4から工程No.4−1〜No.4−4までが、本クロマト装置1における分離処理の1サイクルを示している。
Figure 0004518477
(工程1−1について)
表1に示した工程No.1−1〜1−4についてみるに、工程1−1では、原液供給弁F1を開き原液を循環系7内に供給するとともに、A画分抜き出し弁A1を開き、そこからA画分の全量を抜き出す。したがって、この工程1−1は、本発明で言う原液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程に相当している。
(工程1−2について)
工程1−2では、溶離液供給弁D3を開き溶離液を循環系7内に供給するとともに、C画分抜き出し弁C3を開き、そこからC画分の全量を抜き出す。したがって、この工程1−2は、本発明で言う溶離液を供給するとともに全量をC画分抜き出し位置より抜き出す工程に相当している。
(工程1−3について)
工程1−3では、溶離液供給弁D3を開き溶離液を循環系7内に供給するとともに、A画分抜き出し弁A1を開き、そこからA画分の全量を抜き出す。したがって、この工程1−3は、本発明で言う溶離液を供給するとともに全量をA画分抜き出し位置より抜き出す工程に相当している。このとき原液はF0弁を通して原液タンク2に戻している。
(工程1−4について)
工程1−4では、循環流体抜き出し弁Z2を開き、そこから循環流体を循環系7から全量抜き出す。抜き出された循環流体を溶離液供給ポンプPDによって溶離液供給弁D3から再度、循環系7内に供給する。したがって、この工程1−4は、本発明で言う一切の供給、抜き出し、遮断を行わずに循環系内の液を循環系に対して移動、循環させる工程(第2工程)に相当している。このとき原液はF0弁を通して原液タンク2に戻している。
以上のようなバルブ切替による一連の工程1−1〜1−4では、原液、溶離液の供給位置、A画分、C画分の抜き出し位置、および循環工程における循環流体抜き出し弁の位置は、ある特定の位置関係に保って実行され、これら一連の工程1−1〜1−4が終了すると、その特定の位置関係を維持しつつ、各制御対象弁の位置を下流側に一つ移行し、次の一連の工程2−1〜2−4を実行する。この移行を順次行うことにより、周知の擬似移動層式クロマト分離装置の運転操作と同等の機能を達成できる。
一連の工程1−1〜1−4に続く工程2−1〜2−4、工程3−1〜3−4、工程4−1〜4−4では、上記の如く各弁の位置を一つずつ移行した状態にて、上記工程1−1〜1−4と同様の運転を実行する。工程1−1〜4−4までが実行されると、分離処理の1サイクルが終了する。
なお、上記分離操作においては、原液供給ポンプPFおよび溶離液供給ポンプPDは、定流量吐出設定としてもよいし、流量制御を行ってもよい。
このように、本発明に係るクロマト分離装置1においては、ポンプ2台で運転することができる。循環工程では、循環系7において溶離液供給直前の循環流体を循環流体抜き出し弁Zより全量を抜き出し、溶離液供給ポンプPDを利用して抜き出した弁Zのすぐ下流の溶離液供給弁Dより供給する。つまり、溶離液を供給する工程と循環系7内の循環を行う工程において溶離液供給ポンプPDを共有化することで、分離運転において必要とされるポンプの数を合計2台に減らすことが可能となり、クロマト分離装置1全体として構成を大幅に簡素化することができる。
また、循環工程において抜き出される循環流体は、循環系7内において原液濃度が最も低く、比重、粘性等の物性が溶離液に最も近い部分であるため、溶離液供給ポンプPDに流入する溶離液および循環流体の比重、粘性等の物性は分離運転において常に安定している。これにより、循環工程において制御装置なしで、あるいは安価で簡便な制御装置のみで、従来の方法より設定値に近い安定した流量で運転することが可能になり、分離性能を安定させることができる。
また、抜き出し側に背圧弁を使用しなくとも通常の弁によって各成分の抜き出しが可能となるので、循環系内の圧力仕様を低下させることが可能となり、この面からも、クロマト分離装置1の簡素化、コストダウンが可能になる。
図2は、本発明の別の実施態様に係るクロマト分離装置を示しており、本発明における第2工程において循環系内の2箇所から全量を抜き出し、溶離液供給ポンプと原液供給ポンプの両方を用いて、循環系内の吸着帯域を移動させるクロマト分離装置の例を示している。
図2に示すクロマト分離装置31においては、循環工程において全量抜き出しを行うことを目的とした弁として、2方弁Z1、Z2、Z3、Z4およびY1、Y2、Y3、Y4が設けられている。弁Z1、Z2、Z3、Z4からの各循環抜き出しライン12は、合流されて循環抜き出し合流管13にまとめられ、溶離液供給ポンプPDの上流側で溶離液供給ライン20に合流されている。弁Y1、Y2、Y3、Y4からの各循環抜き出しライン22は、合流されて循環抜き出し合流管23にまとめられ、原液供給ポンプPFの上流側で原液供給ライン17に合流されている。
ZラインとDライン、YラインとFラインについて説明するに、循環流体は本実施態様ではZ1〜Z4弁のいずれかにおいて全量引き抜かれ、循環抜き出し合流管13を通して溶離液タンク15と溶離液供給ポンプPDとの間の溶離液供給ポンプPDの上流部にて合流し、供給流量の制御が可能な溶離液供給ポンプPDにより、溶離液供給ライン20を介して再び循環系7に供給されるとともに、弁Y1〜Y4のいずれかにおいて全量引き抜かれ、循環抜き出し合流管23を通して原液タンク2と原液供給ポンプPFの間の原液供給ポンプPFの上流部にて合流し、供給流量の制御が可能な原液供給ポンプPFにより、原液供給ライン17を介して再び循環系7に供給される。
このように、溶離液供給ポンプPDと原液供給ポンプPFの両方を用いて、循環系7内から抜き出した循環流体を再び循環系7内に供給することにより、前述したように、2つのポンプで循環系7内の圧力損失を補填するため、循環系7内の圧力仕様を低下させることが可能になる。その他の作用、効果は図1に示した実施態様に準じる。
図3は、本発明のさらに別の実施態様に係るクロマト分離装置41を示しており、とくに、本発明において多成分分離を行う場合のさせるクロマト分離装置の例を示している(本実施態様では、3成分分離の例)。溶離液供給ポンプPDを用いて、循環系7内の吸着帯域を移動させているが、図2のYラインおよびY弁に相当するラインおよび弁を入れることにより、原液供給ポンプPFを用いる場合、溶離液供給ポンプPD、原液供給ポンプPDの両方を用いる場合のいずれも実施可能である。
本実施態様では、A画分およびC画分の抜き出しを行う図1、図2に示した実施態様に比べ、さらにB画分の抜き出しが行われる。この場合、循環層内を移動する速度が大きい画分と移動する速度が小さい画分の中間の移動速度の画分(B画分)の抜き出しを目的としたB画分抜き出し弁B4が設けられている。抜き出されたB画分は、B画分抜き出しライン24から循環系7外に引き抜かれる。
各バルブ開閉サイクルについて、運転の一例を表2に示す。表2において、工程No.1−1〜1−4から工程No.4−1〜No.4−3までが、本クロマト装置1における分離処理の1サイクルを示している。
Figure 0004518477
本実施態様においては、1−1工程(FD−B工程)でB画分を抜き出している。すなわち、原液を対応する単位充填塔4の入口側から循環系7内に供給し、また溶離液を対応する単位充填塔4の入口側から循環系7内に供給し、供給された原液と溶離液の合計と等しい量をB画分の抜き出し位置に相当するB画分抜き出し弁Bを開き、そのすぐ下流側にある遮断弁を閉め、B画分抜き出しライン24を通してB画分の全量を抜き出す。A画分およびC画分の抜き出しについては、前記実施態様に準じる。
なお、図3には3成分抜き出しの例を示したが、4成分以上に分離を実施する場合は、B画分抜出しラインを分岐させ、各成分が富化された画分を別々に集めることで、4成分以上の分離も達成することが可能である。
実施例1
図1に示したクロマト分離装置1を用いて、グルコース52%、フルクトース42%、二糖類6%よりなる全糖濃度60%の原液を、擬似移動層クロマト分離装置で水を溶離液として用いて分離した。図1に示した装置において、各単位充填塔4は内径20mm、高さ0.9mの円筒型の充填塔4とし、各充填塔4内にカルシウム形の強酸性陽イオン交換樹脂“アンバーライト”CR1220(ロームアンドハース社製)を1.13L充填した。各単位充填塔4内は約60℃に保持した。この擬似移動層において表1に示した運転工程にしたがい、また、原液および水の供給量(1サイクル当たりの供給量)をそれぞれ以下の表3に示す条件で運転した。
定常状態において抜き出されたグルコース区分液(非吸着質画分:第1の画分)およびフルクトース区分液(吸着質画分:第2の画分)の糖組成を表4に示す。また、その回収率を表5に示す。
Figure 0004518477
Figure 0004518477
Figure 0004518477
表4、表5から明らかなように、4塔と少ない単位充填塔数であり、かつポンプ2台で簡素な装置構成でありながら、高い分離効率、高い回収率を達成できた。
実施例2
図3に示したクロマト分離装置41を用いて、グルコース48%、マルトース49.5%、三糖類以上のオリゴ糖類2.5%よりなる全糖濃度60%の原液を、擬似移動層クロマト分離装置で水を溶離液として用いて分離した。図3に示した装置において、各単位充填塔4は内径20mm、高さ1.8mの円筒型の充填塔4とし、各充填塔4内にナトリウム形の強酸性陽イオン交換樹脂“アンバーライト”CR1220(ロームアンドハース社製)を2.26L充填した。各単位充填塔4内は約60℃に保持した。この擬似移動層において表2に示した運転工程にしたがい、また、原液および水の供給量(1サイクル当たりの供給量)をそれぞれ以下の表6に示す条件で運転した。
また、定常状態において抜き出された三糖類以上画分液、マルトース画分液およびグルコース画分の糖組成を表7に示す。またその回収率を表8に示す。
Figure 0004518477
Figure 0004518477
Figure 0004518477
表7、表8から明らかなように、4塔と少ない単位充填塔数であり、かつポンプ2台で簡素な装置構成でありながら、三成分とも高い分離効率、高い回収率を達成できた。
このように本発明に係る擬似移動層式のクロマト分離装置によれば、充填塔数が少なく、原液供給ポンプと溶離液供給ポンプの2台のみで制御でき、かつ、ポンプの制御が簡単な、全体として簡素でしかも安価な装置でありながら、高い安定した分離性能を得ることができた。
本発明に係るクロマト分離方法および装置は、2成分、さらには3成分以上の分離が求められるあらゆる原液の分離に適用でき、とくに実施例に示したように糖成分の分離に好適なものである。
本発明の一実施態様に係るクロマト分離装置(2成分分離)の機器系統図である。 本発明の別の実施態様に係るクロマト分離装置(2成分分離)の機器系統図である。 本発明のさらに別の実施態様に係るクロマト分離装置(3成分分離)の機器系統図である。
符号の説明
1、31、41 クロマト分離装置
2 原液タンク
3 原液
4 単位充填層
5 吸着剤
6 配管
7 循環系
8 A画分抜き出しライン
9 A画分合流管
10 C画分抜き出しライン
11 C画分合流管
12 循環抜き出しライン(溶離液供給ポンプを用いる場合)
13 循環抜き出し合流管(溶離液供給ポンプを用いる場合)
14 逆止弁
15 溶離液タンク
16 溶離液
17 原液供給ライン
18 原液分岐供給ライン
19 原液循環ライン
20 溶離液供給ライン
21 溶離液分岐供給ライン
22 循環抜き出しライン(原液供給ポンプを用いる場合)
23 循環抜き出し合流管(原液供給ポンプを用いる場合)
24 B画分抜き出しライン(多成分分離を実施する場合)
PD 溶離液供給ポンプ
PF 原液供給ポンプ
A1、A2、A3、A4 A画分抜き出し弁
B4 B画分抜き出し弁
C1、C2、C3、C4 C画分抜き出し弁
D1、D2、D3、D4 溶離液供給弁
F1、F2、F3、F4 原液供給弁
R1、R2、R3、R4 遮断弁
Y1、Y2、Y3、Y4 全量抜き出し弁(原液供給ポンプを用いる場合)
Z1、Z2、Z3、Z4 全量抜き出し弁(溶離液供給ポンプを用いる場合)

Claims (8)

  1. 2成分以上の成分を含む原液の特定の成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した複数の単位充填塔を有し、これらの単位充填塔を配管で直列に連結するとともに最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状の循環系を構成した充填層に、前記2成分以上の成分を含む原液流体を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の順に順次分けた吸着帯域を形成させた循環系に対し、原液と溶離液の少なくとも一方を循環系内に供給し、循環系内においてある成分が富化された充填塔に対応する箇所から循環系内に供給された液量と等しい量を抜き出す第1工程と、一切の原液、溶離液の供給、分離された成分の抜き出しを行わずに循環系内の液を循環させる第2工程を組み合わせることで分離を行うクロマト分離方法において、
    第1工程では、原液供給ポンプと溶離液供給ポンプを用いて循環系内に原液と溶離液を供給するとともに、循環系内の1箇所から循環流体の全量を供給量と等しい液量だけ抜出し、第2工程では、循環系内の少なくとも1箇所から循環流体の全量を循環系外に抜き出し、循環系内から抜き出した液を溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプに流入させ溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプを用いて循環系内から抜き出した液を再び循環系内に供給することによって循環系内に対して循環を行い、これら第1工程と第2工程を繰り返し実行しつつ、第2工程で循環流体を循環系外に抜き出す位置および第2工程で循環系内から抜き出した液を再び循環系内に供給する位置を、循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動させる操作を行うことを特徴とするクロマト分離方法
  2. 第2工程において、循環系内の2箇所から循環流体の全量抜き出し、循環系内から抜き出した液をそれぞれ溶離液供給ポンプと原液供給ポンプに流入させ、溶離液供給ポンプと原液供給ポンプを用いて循環系内から抜き出した液を再び循環系内に供給することによって循環系内に対して循環を行うことを特徴とする、請求項1のクロマト分離方法
  3. 第2工程で原液供給ポンプを使用しない場合において、原液供給ポンプを停止させず、原液戻り配管を利用して、配管中の原液を絶えず循環させることを特徴とする、請求項1のクロマト分離方法
  4. 原液または溶離液の供給位置と各成分の抜き出し位置を、第1工程では循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動させる操作を行うことを特徴とする、請求項1〜3のいずれかに記載のクロマト分離方法
  5. 吸着剤に対し吸着能力の低い非吸着物質を多く含む第1の画分と、吸着剤に対し吸着能力の高い吸着物質を多く含む第2の画分とに関し、第1工程において、原液の供給による第1の画分の抜き出し、溶離液の供給による第1の画分の抜き出し、原液の供給による第2の画分の抜き出し、溶離液の供給による第2の画分の抜き出しの少なくともいずれかを組み合わせて行うことを特徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のクロマト分離方法
  6. 第1工程において、さらに原液および溶離液の供給による第1の画分の抜き出し、原液および溶離液の供給による第2の画分の抜き出しの少なくともいずれかを組み合わせて行うことを特徴とする、請求項5のクロマト分離方法
  7. 原液供給直後から次回原液供給直前までにおいて、徐々に流速を増加させて行くことを特徴とする、請求項1〜6のいずれかに記載のクロマト分離装置。
  8. 2成分以上の成分を含む原液の特定の成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した複数の単位充填塔を有し、これらの単位充填塔を配管で直列に連結するとともに最下流部の単位充填塔と最上流部の単位充填塔を連結することにより無端状の循環系を構成した充填層に、前記2成分以上の成分を含む原液流体を通流させることにより、吸着剤に対する親和力の順に順次分けた吸着帯域を形成させた循環系に対し、原液と溶離液の少なくとも一方を原液供給ポンプまたは/および溶離液供給ポンプを用いて循環系内に供給し、循環系内においてある成分が富化された充填塔に対応する箇所から循環系内に供給された液量と等しい量を抜き出す第1工程と、一切の原液、溶離液の供給、分離された成分の抜き出しを行わずに循環系内の液を溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプを用いて循環させる第2工程を組み合わせることで分離を行うクロマト分離装置において
    第2工程循環系内の循環流体の全量を循環系外の溶離液供給ポンプまたは/および原液供給ポンプの上流側に抜き出す循環抜き出しラインが、循環系内の吸着帯域の移動に合わせて循環系の下流側に順次移動可能に設けられていることを特徴とするクロマト分離装置。
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