JP4627841B2 - プシコースの分離方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、稀少糖類の一つとしてその特性や機能性が注目されるプシコースの分離方法に関し、とくに擬似移動層式のクロマト分離により、プシコースとフルクトースを含む溶液からプシコースを高純度、高回収率で連続的に分離する方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、炭水化物原料混合溶液からプシコースなどの微少量の単糖類を不純物として分離除去する技術として、結晶法やイオン交換樹脂、ゼオライトによる吸着分離法等が知られている。しかし、稀少糖類であるプシコースを生産対象糖類として、それを大量に分離生産する技術は知られていない。
【0003】
一方、2成分以上を含有する原液中の特定成分を分離する方法として、擬似移動層式クロマト分離装置を用いた分離方法が知られている。この擬似移動層式クロマト分離装置は、代表的には原液中に含まれる2成分以上の成分中の特定成分に対して選択的吸着能力を有する吸着剤を充填した多数の充填塔を配管で直列に連結するとともに、最後部の充填塔と最前部の充填塔を配管で連結することによって、全体を無端に連結した充填塔群の系として形成した装置において、原液の供給、溶離液の供給、および非吸着液(つまり、吸着剤に対し吸着能力の低い非吸着物質を多く含む画分)の抜き出し、吸着液(つまり、吸着剤に対し吸着能力の高い吸着物質を多く含む画分)の抜き出しの各位置関係を一定に保ちながら、これらの位置を経時的に系内循環方向下流側に順次移行させることで、吸着剤の実際の移動を行わずに吸着剤が移動するのと同等の機能を発揮させ、移動層の処理操作を擬似的に実現する装置であることはよく知られている。このような擬似移動層式クロマト分離装置を用いて、糖類を含む原液からグルコースやフルクトースを含む画分を分離するようにした技術も知られている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
本発明の課題は、従来主として除去対象とされていた稀少糖類のプシコースの特性や機能性に着目し、プシコースとフルクトースを含む原液から、擬似移動層を用いて特定の条件で操作することにより、高純度かつ高回収率でプシコースを含む溶液を分離できる方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するために、本発明者らは、プシコースとフルクトースを含む溶液から高純度のプシコースを含む溶液を高回収率で分離する方法について検討した結果、原液糖濃度が40%(全溶液中の重量%、以下同様)以上、プシコース組成が20%(全固形分中の重量%、以下同様)以上の溶液を擬似移動層により連続的にクロマト分離することにより工業的に有効な高純度、高回収率でプシコース溶液を連続的に大量生産できることを見いだし、本発明に到達したものである。
【0006】
すなわち、本発明に係るプシコースの分離方法は、プシコースとフルクトースを含む原液から、溶離液として水を用いてプシコースを多く含むプシコース画分とフルクトースを多く含むフルクトース画分とにクロマト分離する方法において、プシコースとフルクトースに対し選択的吸着能力を有する吸着剤としてカルシウムイオンを有するカルシウム形の陽イオン交換樹脂が充填された複数の充填塔を直列かつ無端に連結して原液および溶離液が循環可能な循環系を形成し、該循環系に、糖濃度が40%以上、プシコース組成が20%以上の原液、および溶離液を供給し、前記循環系を、溶離液供給部からプシコース画分抜出部までのプシコースの脱着帯域、プシコース画分抜出部から原液供給部までのプシコースの濃縮帯域、原液供給部からフルクトース画分抜出部までのプシコースの吸着帯域、フルクトース画分抜出部から溶離液供給部までのフルクトースの回収帯域の4つの帯域に区分し、各供給部および各抜出部を所定の位置関係を保ちつつ順次循環方向下流側に移行させることにより吸着剤の擬似移動層を形成して、循環液をプシコース画分とフルクトース画分とに連続的にクロマト分離することを特徴とする方法からなる。
【0007】
このプシコースの分離方法においては、分離したフルクトース画分を原液の製造工程に回収して再利用することも可能である。
【0008】
本発明に係るプシコースの製造方法は、上記のようなプシコースの分離方法を用いて、高純度かつ高回収率でプシコースを連続的に製造することを特徴とする方法からなる。この方法により、高純度のプシコースを工業的規模で大量生産することが可能になる。
【0009】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明について望ましい実施の形態とともに詳細に説明する。
本発明に係るプシコースの分離方法においては、プシコースとフルクトースを含む、糖濃度が40%以上、プシコース組成が20%以上の原液から、溶離液として水を用いてプシコース画分とフルクトース画分とにクロマト分離される。まず、この本発明で用いるクロマト分離法の基本的な概念について説明する。
【0010】
図1に模式的に示すように、特定の吸着剤1、つまり本発明においてはカルシウム形の強酸性陽イオン交換樹脂が複数の充填層(本発明では充填塔2)に充填され、該複数の充填塔2が直列かつ無端に連結されて原液Fおよび溶離液Dが循環可能な循環系3が形成される。吸着剤としてのカルシウム形強酸性陽イオン交換樹脂1は、プシコースとフルクトースに対し選択的吸着能力を有し、プシコースに対しては高い吸着能力を発揮するが、フルクトースに対しては実質的に非吸着性である。この吸着能力の差に起因して生じる、循環系3内の溶液のプシコースの濃度分布およびフルクトースの濃度分布を利用し、プシコースを多く含むプシコース画分Cとフルクトースを多く含むフルクトース画分Aとが、それぞれ特定の位置から抜き出される。このクロマト分離を連続的に行うには、循環系3内への液の供給位置および循環系3内の定常的な循環流に対して、吸着剤を反循環流方向に相対的に移動させる必要がある。この相対移動は、実際に吸着剤を移動させることでも達成できるが、そうすると各成分の濃度分布がくずれたり、吸着剤に物理的な力が作用して吸着剤の粉砕等の問題が生じるので、各液の供給位置および各画分の抜出位置を一定の関係に保ちながら、順次循環流下流側に間欠的に移行させることにより、吸着剤が移動されたのと同等の効果が得られるようにしたのが、擬似移動層式のクロマト分離である。
【0011】
このような擬似移動層式のクロマト分離においては、循環系3が、溶離液Dの供給部からプシコース画分Cの抜出部までのプシコースの脱着帯域4と、プシコース画分Cの抜出部から原液Fの供給部までのプシコースの濃縮帯域5と(図1におけるCnがプシコースの濃縮分布を示している。)、原液Fの供給部からフルクトース画分Aの抜出部までのプシコースの吸着帯域6と(図1におけるAnがフルクトースの濃度分布を示している。)、フルクトース画分Aの抜出部から溶離液Dの供給部までのフルクトースの回収帯域7との4つの帯域に区分される。これら4つの帯域が、各液の供給位置および各画分の抜出位置を図1に示したような位置関係に保ちながら、適切な時間間隔をもって順次下流側に移行されることにより、擬似的に吸着剤の移動層が形成され、擬似移動層式のクロマト分離が行われる。
【0012】
このような擬似移動層式クロマト分離方法を実施するための、本発明に係る装置の構成例を図2および図3に示す。
【0013】
図2に示す擬似移動層式クロマト分離装置11においては、8塔の充填塔12が設けられ、各充填塔12内には、原液中に含まれるプシコースとフルクトースに対し選択的吸着能力を有する吸着剤13として、カルシウム形強酸性陽イオン交換樹脂が充填されている。各充填塔12は、配管14により、各充填塔12の出口から隣接する充填塔12の入口へと連結されて、全体として直列に連結されており、最後部の充填塔12(たとえば、図2におけるNo.8充填塔12)の出口から最前部の充填塔12(たとえば、図2におけるNo.1充填塔12)の入口へと配管14で連結されることにより、全充填塔12が無端に連結されている。したがって、この全充填塔12が無端に連結された系は、流体が矢印方向に循環可能な循環系15として形成されている。この循環系15内のいずれか適当な部位に、循環ポンプPRが配設されている。また、循環系15には、循環系15内の圧力が予め設定した所定圧以上にはならないように、異常高圧逃がし用に安全弁16(又はリリーフ弁)が設けられている。
【0014】
上記循環系15に対し、原液タンク17に収容されている、プシコースとフルクトースを含む原液18が供給される。本実施態様では、原液18は、原液供給ポンプPFにより原液供給ライン19を介して供給され、供給圧が設定圧以上になるとリリーフ弁20によってタンク17に戻される。原液供給ライン19は、各分岐供給ライン21に分岐され、原液は各分岐供給ライン21を介して各充填塔12の入口側に供給可能となっている。各分岐供給ライン21には、開閉可能な原液供給弁F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7、F8が設けられており、開弁された原液供給弁のラインを介して対応する充填塔12に原液が供給される。
【0015】
溶離液タンク22に収容されている溶離液23(本発明では水)は、本実施態様では、溶離液供給ポンプPDにより、溶離液供給ライン24を介して供給され、供給圧が設定圧以上になるとリリーフ弁25によってタンク22に戻される。溶離液供給ライン24は、各分岐供給ライン26に分岐され、溶離液は各分岐供給ライン26を介して充填塔12の入口側に供給可能となっている。各分岐供給ライン26には、開閉可能な溶離液供給弁D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8が設けられており、開弁された溶離液供給弁のラインを介して対応する充填塔12に溶離液が供給される。
【0016】
各充填塔12と、その下流側に位置する充填塔12との間の配管14からは、フルクトース画分抜出ライン27が分岐され、各抜出ライン27には、各ラインを開閉可能なフルクトース画分抜出弁A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8が設けられている。各抜出ライン27は、合流されて一つのフルクトース画分合流管28にまとめられている。抜き出されたフルクトース画分はクロマト分離用原液の製造工程すなわちフルクトースの一部をプシコースにする反応工程用の原料フルクトース溶液収容タンク(図示略)に回収することができる。
【0017】
同様に、配管14から、プシコース画分抜出ライン29が分岐され、各抜出ライン29には、各ラインを開閉可能なプシコース画分抜出弁C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8が設けられている。各抜出ライン29は、合流されて一つのプシコース画分合流管30にまとめられており、ここからプシコース画分が抜き出される。
【0018】
このように構成された擬似移動層式クロマト分離装置11を用いて、本発明に係るプシコースの分離方法が実施され、循環系15に糖濃度が40%以上、プシコース組成が20%以上の原液と、水からなる溶離液とが供給される。そして、前述の図1に示したような基本的な分離処理操作が行われるように、各弁の開閉が制御されて、本発明に係るプシコースの分離方法が実施される。各弁の開閉制御により、各液の供給位置および各画分の抜出位置が所定の位置関係に保たれながら、順次下流側に移行される。この移行が、循環系15に対し一巡すると、分離処理の1サイクルが終了する。
【0019】
この1サイクルの動作例を表1に示す。表1には、各弁F1〜F8、D1〜D8、A1〜A8、C1〜C8の開閉制御状態が示されており、表中の数字は各弁の番号を示しており(たとえば、Fの項で「1」はF1の弁を示している)、その番号が記入されている弁が開弁されることを表している。また、循環ポンプPRの項では、丸印は作動オン状態を示しており、本実施態様では基本的に循環ポンプPRは分離処理中常時運転されている。
【0020】
【表1】
Figure 0004627841
【0021】
図3は、本発明の方法に適用可能な別の実施態様に係る擬似移動層式クロマト分離装置を示している。本実施態様では、装置全体の簡素化、小型化がはかられつつ、プシコースの高純度、高回収率での分離が可能となっている。
【0022】
本実施態様に係るクロマト分離装置41では、充填塔の数が4塔とされており、このクロマト分離装置41で原液タンク42からの原液43の分離処理を行う。クロマト分離装置41は、4つの充填塔44(No.1〜No.4充填塔)を備えており、各充填塔44内には、原液43中に含まれる特定成分としてのプシコースとフルクトースに対し選択的吸着能力を有するカルシウム形陽イオン交換樹脂からなる吸着剤45が充填されている。各充填塔44は、配管46により、各充填塔44の出口から隣接する充填塔44の入口へと連結されて、全体として直列に連結されており、最後部の単位充填塔44(たとえば、図3におけるNo.4充填塔44)の出口から最前部の単位充填塔44(たとえば、図3におけるNo.1充填塔44)の入口へと配管46で連結されることにより、全充填塔44が無端に連結されている。したがって、この全充填塔44が無端に連結された系は、流体が矢印方向に循環可能な循環系47として形成されている。
【0023】
上記循環系47内のいずれか適当な部位に、循環ポンプPRが配設されている。また、循環系47内の各隣接充填塔44間の部位には、それよりも循環方向下流側の充填塔44に対し循環系47を遮断可能な遮断弁R1、R2、R3、R4が設けられている。各遮断弁R1〜R4と、その上流側に位置する各充填塔44の出口との間には、吸着剤45に対し吸着能力の低いフルクトースを多く含むフルクトース画分の抜き出しライン48がそれぞれ分岐され、各抜き出しライン48には、各ラインを開閉可能なフルクトース画分抜出弁A1、A2、A3、A4が設けられている。各抜き出しライン48は、合流されて一つのフルクトース画分合流管49にまとめられている。また、同様に、吸着剤45に対し吸着能力の高いプシコースを多く含むプシコース画分の抜き出しライン50がそれぞれ分岐され、各抜き出しライン50には、各ラインを開閉可能なプシコース画分抜出弁C1、C2、C3、C4が設けられている。各抜き出しライン50は、合流されて一つのプシコース画分合流管51にまとめられている。
【0024】
循環系47には、循環系47内の圧力が予め設定した所定圧以上にはならないように、異常高圧逃がし用に安全弁52(又はリリーフ弁)が設けられている。
また、各充填塔44間には、逆流防止用の逆止弁53が設けられている。
【0025】
循環系47内には、原液43と、溶離液タンク54に収容された溶離液55が供給可能となっている。原液43は、本実施態様では、供給流量の制御が可能な原液供給ポンプPFにより、原液供給ライン56を介して供給され、供給圧が設定圧以上になるとリリーフ弁57によって原液タンク42に戻される。原液供給ライン56は、各分岐供給ライン58に分岐され、原液は各分岐供給ライン58を介して各充填塔44の入口側に供給可能となっている。各分岐供給ライン58には、開閉可能な原液供給弁F1、F2、F3、F4が設けられており、開弁された原液供給弁のラインを介して対応する充填塔に原液が供給される。
【0026】
溶離液55は、本実施態様では、供給流量の制御が可能な溶離液供給ポンプPDにより、溶離液供給ライン59を介して供給され、供給圧が設定圧以上になるとリリーフ弁60によって溶離液タンク54に戻される。溶離液供給ライン59は、各分岐供給ライン61に分岐され、溶離液は各分岐供給ライン61を介して各充填塔44の入口側に供給可能となっている。各分岐供給ライン61には、開閉可能な溶離液供給弁D1、D2、D3、D4が設けられており、開弁された溶離液供給弁のラインを介して対応する充填塔44に溶離液が供給される。
【0027】
このように構成されたクロマト分離装置41において、分離処理は次のように行われる。すなわち、このクロマト分離装置41では、5つの工程の運転が可能となっており、そのうち少なくとも第3の工程と、第2または第5の工程を含むように運転される。
【0028】
第1の工程では、いずれかの遮断弁Rが閉じられた状態で、いずれかの溶離液供給弁Dが開かれて溶離液が対応する充填塔44の入口側から循環系47内に供給され、そのときのフルクトース画分の抜き出し位置に相当するフルクトース画分抜出弁Aが開かれ、そのフルクトース画分抜き出しライン48を通してフルクトース画分の全量が抜き出される。
【0029】
第2の工程では、いずれかの遮断弁Rが閉じられた状態で、いずれかの溶離液供給弁Dと原液供給弁Fが開かれて、溶離液と原液がそれぞれ対応する充填塔44の入口側から循環系47内に供給され、そのときのフルクトース画分の抜き出し位置に相当するフルクトース画分抜出弁Aが開かれ、そのフルクトース画分抜き出しライン48を通してフルクトース画分の全量が抜き出される。
【0030】
第3の工程では、一切の供給、抜き出し、遮断は行われず、原液と溶離液の混合液が循環系47内を循環ポンプPRにより循環移動され、循環系47内の液のフルクトース画分とプシコース画分への分離が促進される。
【0031】
第4の工程では、いずれかの遮断弁Rが閉じられた状態で、いずれかの溶離液供給弁Dが開かれて溶離液が対応する充填塔44の入口側から循環系47内に供給され、そのときのプシコース画分の抜き出し位置に相当するプシコース画分抜出弁Cが開かれ、そのプシコース画分抜き出しライン50を通してプシコース画分の全量が抜き出される。
【0032】
第5の工程では、いずれかの遮断弁Rが閉じられた状態で、いずれかの溶離液供給弁Dと原液供給弁Fが開かれて、溶離液と原液がそれぞれ対応する充填塔44の入口側から循環系47内に供給され、そのときのプシコース画分の抜き出し位置に相当するプシコース画分抜出弁Cが開かれ、そのプシコース画分抜き出しライン50を通してプシコース画分の全量が抜き出される。
【0033】
このような第1〜第5の工程のうち、少なくとも第3の工程と、第2または第5の工程(望ましくは第5の工程)を含むように運転される。もちろん、第1〜第5の工程全てを含んでいてもよい。このような擬似移動層式クロマト分離装置41を用いて、本発明に係るプシコースの分離方法が実施され、循環系47に、糖濃度が40%以上、プシコース組成が20%以上の原液と、水からなる溶離液とが供給される。
【0034】
この擬似移動層式クロマト分離装置41の運転の一例を、表2に示す。表2には、各弁F、D、A、Cの開閉制御状態が示されており、表中の数字は各弁の番号を示しており(たとえば、Fの項で1はF1の弁を示している)、その番号が記入されている弁が開弁されることを表している。空欄の場合には、閉弁の状態を示している。また、遮断弁Rの項では、遮断する弁(つまり、閉じる弁)の番号を示している。空欄の場合には全遮断弁Rは開かれている。さらに、循環ポンプPRの項では、丸印は作動オン状態を示しており、空欄の場合には、作動がオフとされ、循環系47内での必要な液の移動は循環ポンプPR内のクリアランスを介して行われ、そのときの液の抜き出しは、溶離液供給ポンプPDまたは/および原液供給ポンプPFの吐出圧を利用して行われる。
【0035】
表2において、工程No.1−1〜1−5から工程No.4−1〜4−5までが、本クロマト分離装置41における分離処理の1サイクルを示している。
【0036】
【表2】
Figure 0004627841
【0037】
工程No.1−1〜1−5についてみるに、工程1−1では、遮断弁R1が閉じられ、溶離液供給弁D3が開かれて溶離液が循環系47内に供給されるとともに、フルクトース画分抜出弁A1が開かれて、そこからフルクトース画分の全量が抜き出される。したがって、この工程1−1は前述の第1の工程に相当している。
【0038】
工程1−2では、上記状態に加え、原液供給弁F1が開かれ、溶離液に加えて原液が循環系47内に供給される。したがって、この工程1−2は前述の第2の工程に相当している。
【0039】
工程1−3では、弁F、D、A、Cは全て閉じられるとともに、遮断弁Rは全て開かれ、循環ポンプPRが作動されて、循環系47内の液が循環移動されてフルクトース画分、プシコース画分への分離が促進される。したがって、この工程1−3は前述の第3の工程に相当している。
【0040】
工程1−4では、弁D3が開かれ遮断弁R3が閉じられて、循環系47内に溶離液が供給されるとともに、プシコース画分抜出弁C3が開かれて、そこからプシコース画分の全量が抜き出される。したがって、この工程1−4は前述の第4の工程に相当している。
【0041】
工程1−5では、工程1−3と同様の運転とされる。この工程1−5は前述の第3の工程に相当している。この例では、前述の第5の工程は省略されている。
【0042】
以上の一連の工程1−1〜1−5は、原液、溶離液の供給位置、フルクトース画分、プシコース画分の抜き出し位置、および循環系47の遮断位置が、ある特定の位置関係をもって実行され、これら一連の工程1−1〜1−5が終了すると、その特定の位置関係を維持しつつ、各制御対象弁の位置が下流側に一つ移行され、次の一連の工程2−1〜2−5が実行される。この移行を順次行うことにより、擬似移動層式クロマト分離装置としての作動が成立する。
【0043】
工程2−1〜2−5、工程3−1〜3−5、工程4−1〜4−5では、上記の如く各弁の位置が一つずつ移行された状態にて、上記工程1−1〜1−5と同様の運転が実行される。工程1−1〜4−5までが実行されると、分離処理の1サイクルが終了する。
【0044】
上記分離処理においては、原液供給ポンプPFおよび溶離液供給ポンプPDは、定流量供給制御としてもよいし、流量制御を行ってもよい。流量制御を行う場合には、たとえば溶離液のみの供給から、溶離液と原液の両液の供給に移行する場合、トータルの供給量を一定にするような制御を行うこともでき、より高精度の分離が可能となる。
【0045】
このような本実施態様に係るクロマト分離装置41では、とくに第2の工程、第5の工程にて、溶離液と原液の両方が循環系47に供給され、そのときの抜き出し対象となるフルクトース画分またはプシコース画分の全量が抜き出されるので、抜き出し対象画分のみに的を絞って分離および抜き出すことが可能となり、両画分を同時に分離、抜き出し対象とする場合に比べ、少ない充填塔44の数で高精度の分離が可能となる。また、一つの対象画分の全量抜き出しであるから、2つの画分を同時抜き出しする場合のような抜き出し量のバランスを考慮する必要は全くなく、抜き出し側には基本的に流量制御手段や背圧制御手段は不要になる。少ない充填塔数、抜き出し側の簡素化により、クロマト分離装置41全体として大幅に簡素化される。
【0046】
また、とくに上記第2、第5の工程では、原液と溶離液の両液が時間的に重複されてともに供給されるので、別々にシリーズに供給される場合に比べ、運転時間が短縮され、分離処理1サイクルの時間が大幅に短縮される。
【0047】
さらに、第3の工程が必須とされることで、原液と溶離液の混合液が循環系47内を循環されて、少ない充填塔数でありながら、フルクトース画分、プシコース画分への十分に高い分離効率が容易に達成される。
【0048】
【実施例】
実施例1
図2に示した擬似移動層式クロマト分離装置11を用いて、プシコース25%、フルコトース75%よりなる全糖濃度48%のプシコース原液を分離した。No.1〜No.8の各充填塔12は内径20mm、高さ0.45mの円筒形とし、各充填塔12内にはカルシウム形の強酸性陽イオン交換樹脂“アンバーライト”CR1220(ロームアンドハース社製)を1.13L充填した。各充填塔12内は約60℃に保持した。この擬似移動層においてプシコース原液および溶離液としての水の供給量(1サイクル当たりの供給量)をそれぞれ以下の条件で運転した。
プシコース原液供給量 : 0.081L
水供給量 : 0.489L
フルコトース画分抜出量 : 0.286L
プシコース画分抜出量 : 0.286L
循環流量 : 0.904L
1サイクルあたりの時間 : 0.72 H
定常状態において抜き出されたフルクトース画分およびプシコース画分の糖組成を表3に示す。なおプシコース画分中のプシコースの回収率は96.0%であった。
【0049】
【表3】
Figure 0004627841
【0050】
実施例2
図3に示した擬似移動層式クロマト分離装置41を用いて、実施例1と同一糖濃度のプシコース原液を下記条件で実施例1と同様にプシコースの分離を行った。No.1〜No.4の各充填塔44は内径28mm、高さ1.0mの円筒形とし、各充填塔44にはカルシウム形の強酸性陽イオン交換樹脂“アンバーライト”CR1220(ロームアンドハース社製)を2.46L充填した。充填塔44内は約60℃に保持した。この擬似移動層においてプシコース原液および溶離液としての水の供給量を(1サイクル当たりの供給量)をそれぞれ以下の条件で運転した。
プシコース原液供給量 : 0.268L
水供給量 : 1.777L
フルコトース画分抜出量 : 1.186L
プシコース画分抜出量 : 0.860L
循環流量 : 0.187L
1サイクルあたりの時間 : 0.76 H
定常状態において抜き出されたフルクトース画分およびプシコース画分の糖組成を表4に示す。なおプシコース画分中のプシコースの回収率は98.7%であった。
【0051】
【表4】
Figure 0004627841
【0052】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明のプシコースの分離方法によれば、次のような優れた効果が得られる。
(1)原液の品質を何ら損なうことなく原液より高純度のプシコース溶液を得ることができる。
(2)原液の品質を何ら損なうことなく原液よりプシコースを高回収率で分離、回収できる。
(3)試薬を用いることなく分離、回収ができ、安いランニングコストで実施することができる。
(4)連続的にまた工業的に実施することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で適用する擬似移動層式クロマト分離方法の説明図である。
【図2】本発明の一実施態様に係るプシコースの分離方法を実施するためのクロマト分離装置の機器系統図である。
【図3】本発明の別の実施態様に係るプシコースの分離方法を実施するためのクロマト分離装置の機器系統図である。
【符号の説明】
1 吸着剤
2 充填塔(充填層)
3 循環系
4 プシコースの脱着帯域
5 プシコースの濃縮帯域
6 プシコースの吸着帯域
7 フルクトースの回収帯域
A フルクトース画分
C プシコース画分
D 溶離液
F 原液
11、41 クロマト分離装置
12、44 充填塔
13、45 吸着剤
14、46 配管
15、47 循環系
17、42 原液タンク
18、43 原液
19、56 原液供給ライン
21、58 原液分岐供給ライン
22、54 溶離液タンク
23、55 溶離液
24、59 溶離液供給ライン
26、61 溶離液分岐供給ライン
27、48 フルクトース画分抜出ライン
28、49 フルクトース画分合流管
29、50 プシコース画分抜出ライン
30、51 プシコース画分合流管
PR 循環ポンプ
A1、A2、A3、A4、A5、A6、A7、A8 フルクトースの画分抜出弁
C1、C2、C3、C4、C5、C6、C7、C8 プシコースの画分抜出弁
PF 原液供給ポンプ
PD 溶離液供給ポンプ
F1、F2、F3、F4、F5、F6、F7、F8 原液供給弁
D1、D2、D3、D4、D5、D6、D7、D8 溶離液供給弁
R1、R2、3、R4 遮断弁

Claims (3)

  1. プシコースとフルクトースを含む原液から、溶離液として水を用いてプシコースを多く含むプシコース画分とフルクトースを多く含むフルクトース画分とにクロマト分離する方法において、プシコースとフルクトースに対し選択的吸着能力を有する吸着剤としてカルシウム形の陽イオン交換樹脂が充填された複数の充填塔を直列かつ無端に連結して原液および溶離液が循環可能な循環系を形成し、該循環系に、糖濃度が40%以上、プシコース組成が20%以上の原液、および溶離液を供給し、前記循環系を、溶離液供給部からプシコース画分抜出部までのプシコースの脱着帯域、プシコース画分抜出部から原液供給部までのプシコースの濃縮帯域、原液供給部からフルクトース画分抜出部までのプシコースの吸着帯域、フルクトース画分抜出部から溶離液供給部までのフルクトースの回収帯域の4つの帯域に区分し、各供給部および各抜出部を所定の位置関係を保ちつつ順次循環方向下流側に移行させることにより吸着剤の擬似移動層を形成して、循環液をプシコース画分とフルクトース画分とに連続的にクロマト分離することを特徴とするプシコースの分離方法。
  2. 分離したフルクトース画分を原液の製造工程に回収する、請求項1のプシコースの分離方法。
  3. 請求項1または2のプシコースの分離方法を用いて、高純度かつ高回収率でプシコースを連続的に製造することを特徴とするプシコースの製造方法。
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