JP4509410B2 - 浄水カートリッジおよびシャワーヘッド - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、シャワーヘッドや通水路に着脱可能に収納されて、水道水等を浄化する浄水カートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般家庭の浴室、洗面台や理容院、美容院等で使用されるシャワーに供給される原水は、通常、水道水であり、この水道水には残留塩素が多く含まれている。この残留塩素を多く含む水道水を使用して頻繁に頭髪や身体をシャワーで洗浄した場合、毛髪の傷みや変色、肌荒れなどの問題が生ずる。
【0003】
この問題の解決手段として、シャワーに供給される原水中の残留塩素を除去する浄水機能を備えた浄水シャワー等が提案されている。これら浄水機能付きシャワーとしては、例えば、亜硫酸カルシウムなどの脱塩素剤(浄化材)を内部に充填したシャワーヘッドを用いるシャワー等が挙げられる。
【0004】
図8は、従来の浄水カートリッジを収納した浄水機能付きシャワーヘッドの一例を示す断面図である。この浄水機能付きシャワーヘッド40は、浄水を噴出するシャワーキャップ部2と、このシャワーキャップ部2のネジ受け3にネジ4で固定される、同心円状に配置された散水板5,5…と、上記シャワーキャップ部2に先端部6がねじ嵌合方式で着脱可能に連結され、基端部7がシャワーホース(図示略)にねじ嵌合方式で着脱可能に連結されるシャワー本体部8と、このシャワーキャップ部2内部およびシャワー本体部8内部の一部からなるカートリッジ収納空間に着脱可能に収容され浄水カートリッジ41とから構成され、シャワーキャップ部2とシャワー本体部8との接続部、およびシャワー本体部8とシャワーホースの接続部には、それぞれOリング10およびOリング11が設けられている。また、シャワーキャップ部2内部には、ネジ受け3を支持する支持板24と、この支持板24に開口する浄水送水口25,25…が設けられている。
【0005】
前記浄水カートリッジ41は、図9および図10に示すように、円筒状のケース42と、該ケース内に充填された浄化材43とから概略構成される。原水の進入口および浄水の排出口となるケース42の入水側端面44および出水側端面45には、使用者がケース42内に指を差し込むことがないように、それぞれ格子46が形成され、該格子46と浄化材43の間には、浄化材43が外部に漏れないように不織布47が浄化材43の表面を覆うように設けられている。なお、不織布の替わりにメッシュ等を用いてもかまわない。
【0006】
原水は、シャワーホース(図示略)を通り、基底部7から浄水機能付きシャワーヘッド本体部8に供給され、浄水カートリッジの入水側端面44からその内部に導入される。浄水カートリッジ41内に導入された原水は、浄化材43中を通過し、この通過中に浄化される。原水を浄化して得られた浄水は、浄水カートリッジ41の出水側端面45から浄水カートリッジ41外部に排出されると同時に、シャワーキャップ部2に供給され、浄水送水口25を通過して、散水板5,5…から放射状に噴出される。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】
このような浄水機能付きシャワーヘッド40に用いられる浄水カートリッジ41にあっては、浄水機能付きシャワーヘッド40を使用するにつれて浄化材43が重力、流速の分布等によってケース42の下方に片寄り、ケース42の上方に空間が生じるという問題があった。
【0008】
ここで、入水側から出水側への水流の方向が重力と同じか、反対方向の場合は、浄化材が重力によって下方に片寄るが、浄化材はカートリッジの原水の進入口または浄水の排出口の全体にわたって拡がるので、カートリッジケースの上方に空間が発生しても、この空間はあまり問題とはならない。しかしながら、入水側から出水側への水流の方向が、図8に示すような水平方向、もしくは斜め方向の場合、ケース42の上方に空間が生じると、これが原水の進入口から浄水の排出口へのショートパスとなってしまう。
【0009】
このような空間が発生すると、原水は、浄化材43を通過せずに、この空間を通って短絡流となり、浄化されないまま浄水カートリッジ41から排出されてしまうようになる。短絡流が発生すると、もはや浄水カートリッジ41を交換せざるを得なくなるため、浄水カートリッジ41の寿命を縮める要因となっていた。
【0010】
また、このような短絡流は、浄化材として活性炭、亜硫酸カルシウムなどの粉体または粒体をバインダーによって固めた成型体を用いた場合よりも、活性炭、亜硫酸カルシウムなどの粉体または粒体をそのまま用いた場合で発生しやすい。特に、水に溶解して次第に減少していく亜硫酸カルシウムなどの浄化材を用いたときに大ききな問題となる。
【0011】
よって、本発明の目的は、浄化材の片寄りによって内部に空間が生じても、原水を浄化材全体に行き渡らせることができ、長寿命である浄水カートリッジ、および浄水カートリッジの寿命を延ばすことができる浄水カートリッジ用水流規制板を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】
本発明の浄水カートリッジは、筒状のケース内に粉体または粒体の浄化材が充填された浄水カートリッジにおいて、前記ケースの入水側端面に、ケースの端面の中央部分に水を通過させるように、ケース内へ進入する水の水流の位置を規制する水流規制板が設けられ、前記水流規制板が、その中央に通水口を有するものであることを特徴とする。
【0013】
また、前記通水口の面積は、筒状のケースの端面の面積の5〜50%であることが望ましい。本発明の浄水カートリッジは、前記浄化材が粉体または粒体である場合に、特に有効である。
【0014】
本発明のシャワーヘッドは、本発明の浄水カートリッジが、水流規制板が入水側となるように収容されたものであることを特徴とする。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を詳しく説明する。
図1は、本発明の浄水カートリッジが収納されたシャワーヘッドの一例を示すものである。この浄水機能付きシャワーヘッド1は、浄水を噴出するシャワーキャップ部2と、このシャワーキャップ部2のネジ受け3にネジ4で同心円状に複数枚配置、固定され、複数の散水用の溝が設けられた前方にわずかに拡がる王冠状の散水板5,5…と、上記シャワーキャップ部2に先端部6がねじ嵌合方式で着脱可能に連結され、基端部7がシャワーホース(図示略)に着脱可能に連結されるシャワー本体部8と、このシャワーキャップ部2内部およびシャワー本体部8内部の一部からなるカートリッジ収納空間に着脱可能に収容された浄水カートリッジ9とから構成され、シャワーキャップ部2とシャワー本体部8との接続部、およびシャワー本体部8とシャワーホースとの接続部には、それぞれOリング10およびOリング11が設けられている。なお、上記シャワーキャップ部2と先端部6との連結は、バイオネット方式により行ってもよい。
【0017】
前記浄水カートリッジ9は、図2〜4に示すように、円筒状のケース12と、該ケース12内に充填された浄化材13と、ケース12の入水側に設けられ、かつケース12の外径よりもわずかに大きくされた、その中央に同心的な円形の通水口15を有する水流規制板16とを有して概略構成される。原水の進入口および浄水の排出口となる水流規制板16の通水口15および出水側端面17には、使用者がケース12内に指を差し込むことがないように、それぞれ格子18,19が形成され、該格子18,19と浄化材13との間には、浄化材13が外部に漏れないように不織布20が浄化材13の表面を覆うように設けられている。
【0018】
前記水流規制板16は、ケース12の入水側端面14の中央部分に水を通過させるように、言い換えれば、入水側端面14の周縁付近に水を通過させないようにケース12内へ進入する水の水流の位置を規制するものである。
前記通水口15の大きさは、入水側端面14の周縁付近に水を通過させない大きさであればよく、特に限定はされないが、通水口15の面積は、好ましくはケースの入水側端面14の面積の5〜50%の範囲である。通水口15の面積が入水側端面14の面積の5%未満では、浄水カートリッジ9に進入する原水の流路面積が小さくなりすぎ、浄水機能付きシャワーヘッド1から噴出される浄水の流量が不足するおそれがある。通水口15の面積が後方端面14の面積の50%を超えると、原水が入水側端面14の周縁付近を通過するようになり、ケース12上方に形成される可能性のある空間に原水が流れ込み、短絡流が発生するおそれがある。
【0019】
ここで、水流規制板16は、ケース12の入水側に設けるか、あるいは水流規制板として入水側端面14に隣接させ、かつ浄化材13との間にほとんど隙間ができないように設けることが好ましい。水流規制板16と浄化材13との間に広い隙間が生じると、この隙間を通って原水が入水側端面14の周縁付近に到達し、ケース12上方に形成される可能性のある空間に原水が流れ込み、短絡流が発生するおそれがある
【0020】
ケース12の入水側端面14の外径よりもわずかに大きい外径を有する水流規制板16の周縁には、周縁の円周等分位置に8箇所、切欠き21が形成されている。この切欠き21は、水流規制板16よりも外周がわずかに小さいケース12と、カートリッジ収納空間の側壁22との間に形成される原水流路23(バイパス)への原水の進入口となる。
【0021】
前記シャワーキャップ部2内部には、図5に示すように、散水板5固定用のネジ3を受けるネジ受け4と、このネジ受け4を支持する支持板24と、この支持板24に開口する浄水送水口25と、浄水カートリッジ9の出水側端面17周縁に当接し、シャワーキャップ部2内部と浄水カートリッジ9の出水側端面17周縁との間に原水流路23の排出口を形成する突起状の出水面受け部26とが形成されている。
さらに、出水面受け部26を設けることにより、浄水カートリッジ9の出水側端面17と、シャワーキャップ部2の支持板24との間に空隙が形成される。この空隙は、浄水カートリッジ9の出水側端面17から排出される浄水と、原水流路23より流入する原水とが混合する混合部27となる。
【0022】
前記シャワーヘッド本体部8内部には、図6に示すように、浄水カートリッジ9の水流規制板16に当接し、浄水カートリッジ9を支持、固定し、かつ通水口15および切欠き21への原水導入路28を形成する突起状の入水面受け部29が形成されている。
【0023】
上記シャワーキャップ部2、シャワーヘッド本体部8、浄水カートリッジ9の材質としては、加工性等を考慮して、プラスチック類を用いることが好ましい。また、給湯器から供給される80℃以上の高温の湯を直接利用することができる点で、ポリプロピレン、ポリフェニレンエーテル、ポリオキシメチレン、ポリカーボネート、ABS樹脂などの軟化点が80℃以上の耐熱性のプラスチックを用いることがより好ましい。
【0024】
浄水カートリッジ9は、透明もしくは半透明部材で形成することで内部の浄化材13の消耗具合、汚れ、潰れ等の状態を確認することができる。
また、シャワーキャップ部2全体またはその一部も、透明もしくは半透明部材で形成することで浄水カートリッジ9の状態を確認することができる。
【0025】
前記浄化材13としては、例えば、脱塩素剤;活性炭;セラミック小塊等のミネラル剤;芳香剤等の各種薬剤などが挙げられる。その形態としては、例えば、粒体または粉体の浄化材そのもの;粒体の浄化材と合成繊維とを混合し、円柱状に加熱成形したもの;粉体の浄化材を2枚の不織布シートで包み、このシート体をロール状に巻いたもの;浄化材を球状、顆粒状、円柱状、錠剤状等に成形したものなどが挙げられる。
【0026】
脱塩素剤としては、原水中の残留塩素を除去するものであればよく、特に限定されないが、例えば、亜硫酸カルシウム、アスコルビン酸等などが挙げられる。中でも、塩素除去能などの点で亜硫酸カルシウムが好適に用いられる。また、亜硫酸カルシウムを用いることにより、活性炭を用いた場合に比べ流速が速くても塩素除去の効果を長く維持することができる。
【0027】
脱塩素剤には、臭気除去剤、保湿剤、清涼剤、芳香剤などの薬剤を含有させてもよい。また、脱塩素剤を含有する浄化材13と、これら薬剤とを、それぞれ独立に、あるいは2つ以上を組み合わせて2個以上の浄水カートリッジに収納し、これら2個以上のカートリッジをカートリッジ収納空間に収納することも可能である。
【0028】
臭気除去剤は、原水に含まれる不快臭の元であるジオスミン、2−メチルイソボルネオール等のカビ臭などを除去するものであり、入浴の際の臭気による不快感を解消することができる。このような臭気除去剤としては、例えば、活性炭、ジビニルベンセン系ポリマー等が挙げられるが、温水中で使用することを考慮すると、ジビニルベンセン系ポリマーを使用するのが好ましい。
【0029】
保湿剤は、入浴の際、皮膚に保湿効果を与え、冬季等の空気が乾燥する時期に、皮膚の乾燥を防ぐものである。このような保湿剤としては、使用時に少量の保湿剤が体内に摂取されることを考慮して、安全面で問題がないもので、かつ少量で十分な保湿効果が期待できるものであればよく、例えば、桃の葉、アロエ、甘草、カミツレ等の植物エキス、ホホバオイル、スクワラン等の油脂類、米発酵エキス、フェルラ酸、米糠エキス等の米抽出物、ヒアルロン酸、コラーゲンなどが挙げられる。
【0030】
清涼剤は、夏季等の暑い時期などの入浴の際、爽快感を与えるものである。このような清涼剤としては、例えば、メントール、炭酸水素ナトリウム、硫酸ナトリウム、ミョウバンなどが挙げられる。
芳香剤としては、アロマテラピーとしての美容、健康、精神的リラックス効果が期待できるものであればよく、例えば、ローズウッド、ジャスミン、ラベンダー等のハーブ系の植物から抽出されるエッセンシャルオイルなどが挙げられる。
【0031】
このような浄水カートリッジ9にあっては、ケース12の入水側端面14の中央部分に水を通過させるように水流規制板16をケース12の入水側端面に隣接させて設けているので、ケース12上方に空間を形成しにくくなり、たとえ、空間を形成したとしてもこの空間をショートパスすることが無くなり、短絡流を抑制することができる。このことにより、浄化材13を有効に利用できるようになり、浄水カートリッジ9の能力を確保し寿命を延ばすことができるようになる。なお、通水口15から進入した原水は、ケース12の中で拡散し、ケース12の浄化材13全体に行き渡る。このように、原水が浄化材13全体に拡散していくので、原水がケース12の中央付近の浄化材13のみを消費することもなく、ケース12の中央付近に空間を形成させることもない。
【0032】
また、水流規制板16が、その中央に通水口15を有するものであるので、通水口15の位置が常に中央に位置した状態で、浄水機能付きシャワーヘッド1のカートリッジ収納空間に浄水カートリッジ9を収納できる。このことにより、通水口15の位置が空間ができやすい浄水カートリッジ9の上方に位置しないように、使用者が通水口15の位置を調整する必要がなく、浄水カートリッジの収納を容易に行うことができる。また、カートリッジ収納空間に収納された浄水カートリッジ9が使用中に回転しても、通水口15の位置を常に中央に位置させることができる。
【0033】
また、水流規制板16の周縁に切欠き21を形成することによって、ケース12と、カートリッジ収納空間の側壁22との間に形成される原水流路23が形成され、浄水機能付きシャワーヘッド1に供給された原水の一部がこの原水流路23を通り、浄水カートリッジ9内部にかかる水圧が分散されるため、浄化材13にかかる水圧が減少し、浄化材13の潰れを防止することができる。
また、原水流路23を通った原水と浄水カートリッジ9内を通った浄水とがシャワーキャップ部2内部の混合部27で混合され、ここで浄化材13から浄水中に離脱した未反応の脱塩素剤等の浄化材により原水流路23を通った原水中の残留塩素が除去されるので、未反応の脱塩素剤が残っているうちはシャワーキャップ部2の散水板5から噴出される浄水に塩素が残留することがない。そして、脱塩素剤が効率よく使用されるので、浄化材13の寿命を延ばすことができる。
【0035】
なお、図示例では、水流規制板16の通水口15は円形であるが、本発明の浄水カートリッジにおける通水口の形状は、これに限定はされず、三角形、四角形など多角形のものやそれらの形状のものが複数個中央に集まったものであってもよい。この場合、多角形の角にRを付け(角を丸くして)、筒体内への流れ込みをスムーズにすることが好ましい。
また、通水口15の位置は、図示例のように水流規制板16の中央に限定されない。例えば、浄水シャワーのカートリッジ収納空間および浄水カートリッジに、浄水カートリッジの円周方向の回転を固定することができる、凸条と溝との組合せからなる係合手段などの位置決め機構が設けられている場合において、通水口を水流規制板の下方に常に位置するようにできるのであれば、水流規制板の周縁付近に通水口を設けてもよい。また、位置決め機構が設けられている場合には、水流規制板を半円形として、これをケースの端面の上方を覆うようにして設けてもよい。
【0036】
また、通水口15の数も、図示例の1箇所に限定はされず、ケース12上方に形成されている可能性のある空間に原水を通さないように、水流規制板の複数箇所に通水口を設けてもよい。通水口を複数箇所設ける場合には、位置決めが必要ないように、水流規制板の円周等分位置に設けることが好ましい。
また、図7に示すように、通水口15の周囲に、通水口15よりも小さくされた複数の通水口を設け、浄化材13を効率的に消費させるようにしてもよい。これら通水口は、位置決めが必要ないように、水流規制板の円周等分位置に設けることが好ましい。
【0037】
また、図示例では、水流規制板16は、浄水カートリッジ9の入水側端面14に接着、融着等によって固定された状態となっているが、必ずしも水流規制板を浄水カートリッジに固定する必要はない。例えば、水流規制板の設けられていない、従来の浄水カートリッジと、水流規制板単体とを、浄水シャワーのカートリッジ収納空間に、浄水カートリッジの端面と水流規制板とが隣接するように収納してもよい。このように、水流規制板単体をオプションとして提供することによって、従来の浄水カートリッジに本発明の浄水カートリッジと同様の効果をもたらすことができる。
【0038】
また、浄水カートリッジ9のケース12の形状は、円筒状であるが、本発明の浄水カートリッジのケースの形状は、カートリッジ収納空間の形状によって設定されるものであり、これに限定されることはない。本発明の浄水カートリッジのケースの形状は、例えば、角筒状のものであってもよい。ただし、強度などを考慮した場合、ケースの形状は、円筒状が好ましい。また、ケースとしては、ケース内部に収納された浄化材を取り出し自在にするために、ケース前部とケース後部とに2分割され、これらが着脱可能に連結されるケースを用いることも可能である。
【0039】
また、前記切欠き21の代わりに、カートリッジ収納空間の側壁22に当接し、カートリッジ収納空間の側壁22とケース12との間に原水流路23を形成する突起物をケース12の外周壁に設けてもよい。
また、本発明の浄水カートリッジは、浄水シャワー以外に、浄水器などの浄水カートリッジとして使用することができる。
【0040】
【実施例】
以下、実施例を示す。
図1に示すような、浄水を噴出するシャワーキャップ部2と、このシャワーキャップ部2に固定される3枚の王冠状の散水板5と、このシャワーキャップ部2にねじ嵌合方式で着脱可能に連結されるシャワー本体部8とから構成される浄水機能付きシャワーヘッド1を用意した。
【0041】
(実施例)
この浄水機能付きシャワーヘッド1のカートリッジ収納空間に、図2〜4に示すような、円筒状のケース12と、該ケース12内に充填された浄化材13と、ケース12の入水側端面14に設けられ、かつ該入水側端面14よりもわずかに大きくされた、その中央に同心的な円形の通水口15を有する水流規制板16とを有する浄水カートリッジ9を収納した。
【0042】
ここで、浄化材13としては、粒径0.15〜0.7mmの粒状の亜硫酸カルシウム36gを使用した。
【0043】
この浄水機能付き浄水シャワーヘッド1をシャワーホースに連結し、水温40℃、塩素濃度1ppmの原水を0.01m3 /分で通水し、噴出口より噴出される浄水中の残留塩素濃度を15分間隔で測定し、浄化材13の寿命までの総通水量を測定した。ここで、浄化材13の寿命は、浄水中の残留塩素濃度が0.5ppmを超えた時点とした。
測定の結果、浄化材13の寿命までの総通水量は9m3 であった。
【0044】
(比較例)
図9および図10に示すような、水流規制板が設けられていない浄水カートリッジ41を用いた以外は、実施例と同様にして浄化材43の寿命までの総通水量を測定した。
浄化材43における亜硫酸カルシウムの量は、比較のため実施例での量と同じ量とした。
測定の結果、浄化材43の寿命までの総通水量は5m3 であった。
【0045】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浄水カートリッジは、筒体内に浄化材が充填された浄水カートリッジにおいて、前記筒体の少なくとも一方の端面に、筒体の端面の特定の部分に水を通過させるように、筒体内へ進入する水または筒体から排出される水の水流の位置を規制する水流規制板が設けられているので、使用中に浄化材の片寄りによって内部に空間が生じても、原水を浄化材全体に行き渡らせることができる。このことにより、浄化材を効率よく使用することができるようになり、浄水カートリッジの寿命が延びる。
【0046】
また、前記水流規制板が、その中央に通水口を有するものであれば、通水口の位置が常に中央に位置した状態で、浄水シャワーのカートリッジ収納空間に浄水カートリッジを収納でき、使用者が水流規制板の通水口の位置を適切な位置に調整する必要がなく、浄水カートリッジの収納を容易に行うことができる。また、浄水シャワーのカートリッジ収納空間に収納された浄水カートリッジが使用中に回転しても、通水口の位置を常に中央に位置させることができる。
【0047】
また、前記通水口の面積が、筒体の端面の面積の5〜50%であれば、浄水の流量を十分確保しつつ、短絡流の発生を抑えることができる。
また、本発明の浄水カートリッジは、前記浄化材が、重力や流速の分布によって片寄りやすい粉体または粒体である場合に、特に有効である。
【0048】
また、本発明の浄水カートリッジ用水流規制板は、筒体内に浄化材が充填された浄水カートリッジの端面に隣接させて設ける板であって、前記筒体の端面の特定の部分に水を通過させるように、筒体内へ進入する水または筒体から排出される水の水流の位置を規制するものであるので、これを浄水カートリッジの端面に隣接させて設けた場合、浄水カートリッジの使用中に浄化材の片寄りによって浄水カートリッジ内部に空間が生じても、原水を浄化材全体に行き渡らせることができる。このことにより、浄化材を効率よく使用することができるようになり、浄水カートリッジの能力を確保し寿命が延びる。
【0049】
また、本発明の浄水カートリッジ用水流規制板が、前記筒体の端面とほぼ同じ大きさであり、その中央に通水口を有するものであれば、通水口の位置が常に中央に位置した状態で、浄水カートリッジに隣接させて設置でき、使用者が水流規制板の通水口の位置を適切な位置に調整する必要がなく、水流規制板の設置を容易に行うことができる。また、浄水カートリッジ用水流規制板が使用中に回転しても、通水口の位置を常に中央に位置させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄水カートリッジを収納した浄水機能付きシャワーヘッドの一例を示す断面図である。
【図2】 本発明の浄水カートリッジの一例を示す側面図である。
【図3】 本発明の浄水カートリッジの一例を示す入水面図である。
【図4】 本発明の浄水カートリッジの一例を示す出水面図である。
【図5】 浄水機能付きシャワーヘッドのシャワーキャップ部内部の一例を示す図である。
【図6】 浄水機能付きシャワーヘッドのシャワーヘッド本体部内部の一例を示す図である。
【図7】 本発明の浄水カートリッジの他の例を示す入水面図である。
【図8】 従来の浄水カートリッジを収納した浄水機能付きシャワーヘッドの一例を示す断面図である。
【図9】 従来の浄水カートリッジの一例を示す側面図である。
【図10】 従来の浄水カートリッジの一例を示す入出水面図である。
【符号の説明】
9 浄水カートリッジ
12 ケース(筒体)
13 浄化材
14 入水側端面
15 通水口
16 水流規制板
17 出水側端面

Claims (3)

  1. 状のケース内に粉体または粒体の浄化材が充填された浄水カートリッジにおいて、前記ケースの入水側端面に、ケースの端面の中央部分に水を通過させるように、ケース内へ進入する水の水流の位置を規制する水流規制板が設けられ、前記水流規制板が、その中央に通水口を有するものであることを特徴とする浄水カートリッジ。
  2. 前記通水口の面積が、筒状のケースの端面の面積の5〜50%であることを特徴とする請求項記載の浄水カートリッジ。
  3. 請求項1または2に記載の浄水カートリッジが、水流規制板が入水側となるように収容された、シャワーヘッド。
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