JP4107747B2 - 浄水シャワーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内などに設置され、水道水中に含まれる残留塩素等を浄水カートリッジで取り除き、浄水をシャワー吐出する浄水シャワーシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康や美容に関する意識が高まり、水道水に入っている残留塩素が飲料用のみならず、浴室での入浴や洗髪時に髪を傷めたり肌を刺激し、また、カルキ臭を発生する要因として着目され、この残留塩素を除去することが望まれている。こうした要望に対し、残留塩素を除去する浄水シャワーシステムが販売されている。
【0003】
図6は、従来の浄水シャワーシステムの一例を示す図である。この浄水シャワーシステム40は、主に、浄水を噴出するシャワーヘッド41と、水道の水栓51より原水を供給する給水口42と、一端が前記シャワーヘッド41に連結され、他端が給水連結部43を介して前記給水口42に連結されたシャワーホース44と、前記シャワーヘッド41を壁52に固定するフック45を有して概略構成されるものである。
また、前記シャワーヘッド41は、浄水を散水する散水板46が設けられたシャワー散水部47と、このシャワー散水部47に先端部が着脱可能に連結されるグリップ部48と、このグリップ部48とシャワーホース44とを連結するヘッド連結部49と、前記グリップ部48内部のカートリッジ収納空間に着脱可能に収納された浄水カートリッジ50とからなるものである。
【0004】
前記浄水カートリッジ50は、概円筒形を有しており、その内部には、仕様性能に応じた適量の水処理材が充填されている。水処理材としては、原水中の残留塩素の除去を目的とするならば、例えば、亜硫酸カルシウム、活性炭等が用いられる。
この浄水シャワーシステム40に給水口42から供給された原水は、シャワーホース44を通り、シャワーヘッド41内の浄水カートリッジ50を通過して浄水となり、シャワー散水部47の散水板46からシャワー状になってシャワーヘッド41外に散水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この浄水シャワーシステム40においては、シャワーヘッド41のグリップ部48内に浄水カートリッジ50を収納するため、シャワーヘッド41本体のサイズによって、浄水カートリッジ50の大きさが限定され、それ故、浄水カートリッジ50に充填される水処理材の量も限定されていた。そのため、浄水カートリッジ50の水処理性能の向上、長寿命化を目的にした場合、水処理材の量が大きく増やせないため、その目的の達成が難しいという不具合があった。
また、同様に浄水カートリッジ50内部の通水断面積も限定されてしまうため、断面積を大幅に増やすことができず、そのため、圧力損失を減らして、浄水流量を増加させることが難しいという不具合があった。
【0006】
一方、水処理材の量や通水断面積に制限のない従来の浄水シャワーシステムとしては、図7に示すような浄水シャワーシステムがある。
この浄水シャワーシステム53は、床54に設置され、供給された原水を浄化して浄水を吐出する浄水部55と、浄水を噴出するシャワーヘッド56と、水栓51より原水を供給する給水口42と、一端が前記浄水部55の出水接続部57に連結され、他端が前記シャワーヘッド56に連結されたシャワーホース58と、一端が前記浄水部55の入水接続部59に連結され、他端が前記給水口42の給水連結部43に連結された給水ホース60と、前記シャワーヘッド56を壁52に固定するフック45を有して概略構成されるものである。
【0007】
また、前記シャワーヘッド56は、浄水を散水する散水板61と、この散水板61が設けられたシャワー散水部62と、このシャワー散水部62と一体成形されたグリップ部63と、このグリップ部63の基端部とシャワーホース58とを連結するヘッド連結部64とを有して概略構成される。
この浄水シャワーシステム53に給水口42から供給された原水は、給水ホース60を通って浄水部55に導入され、浄水部55内の浄水カートリッジ(図示略)を通過して浄水となった浄水は、シャワーホース58を通ってシャワーヘッド56に送られ、シャワー散水部62の散水板61からシャワー状になってシャワーヘッド56外に散水される。
【0008】
この浄水シャワーシステム53のように、浄水部55をシャワーヘッド56の外部に設けたものは、浄水部55のサイズを大きくすることによって、水処理材の量や通水断面積を制限なく増加させることができる。しかしながら、浴室内に浄水部55を設置するスペースを確保する必要があったため、浴室を利用するときに足下の浄水部55が邪魔になったり、空間の比較的小さなユニットバス等では設置が困難であるなどの問題があった。
【0009】
よって、本発明の課題は、省スペースで設置でき、かつ水処理性能の向上、長寿命化、浄水流量の増加が達成できる浄水シャワーシステムを提供することにある。
【0010】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の浄水シャワーシステムは、内部に水処理材が収められた浄水カートリッジを収納する棒状の浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、このシャワーヘッドを着脱可能に係止するシャワー係止具がスライド可能に設けられた棒状のスライドバーとを具備してなり、
前記浄水部が、前記スライドバーに併設され
前記浄水部には、原水が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、原水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とが設けられていることを特徴とする。
【0011】
また、前記浄水部は複数の浄水カートリッジを有し、これら浄水カートリッジが連結可能であることが望ましい。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の浄水シャワーシステムを説明する。
図1は、本発明の浄水シャワーシステムの一例を示す全体図である。
この浄水シャワーシステム1は、浄水を噴出するシャワーヘッド3と、このシャワーヘッド3を着脱可能に係止するシャワー係止具4がスライド可能に設けられた円筒棒状のスライドバー5と、このスライドバー5に対して平行に設けられ、供給された原水を浄化して浄水を吐出する円筒棒状の浄水部2と、水道の水栓6より原水を供給する給水口7と、一端が前記浄水部2に連結され、他端が前記シャワーヘッド3に連結されたシャワーホース8と、一端が前記浄水部2に連結され、他端が前記給水口7に連結された給水ホース9と、前記浄水部2とスライドバー5の上部および下部を互いに連結する連結具10,10と、前記スライドバー5の上部および下部を壁に固定する固定具11,11とを有して概略構成されるものである。
【0013】
浄水部2は、図2に示すように、円筒形のカバー12と、このカバー12の内部に収められた略円柱状の浄水カートリッジ13,13・・・と、この浄水カートリッジ13,13・・・の連結体の最先端部14および前記カバー12の上面を封止する蓋体15と、前記カバー12の外周壁下部にカバー12内部と連通させて設けられた原水入水部16と、前記浄水カートリッジ13の中心に形成された中空状の通水管18に連通させて前記カバー12の下面に設けられた浄水出水部17とから構成される。
【0014】
浄水カートリッジ13の内部には、水処理材19が通水管18の周囲に充填されている。また、浄水カートリッジ13は、その先端部に形成された凸部20に凸部通水口が形成され、基端部に形成された凹部21に凹部通水口が形成されており、1つの浄水カートリッジ13の凸部20と他の浄水カートリッジ13の凹部とが相互に嵌合可能となっている。また、図示例のものでは、各凸部20の側面には、パッキング22が形成されており、嵌合した際の連結状態を確実にするとともに、浄水の漏れを防止することができる。このような連結形態を採用することによって、連結部材を使用する必要がなくなり、浄水カートリッジ交換がきわめて容易となる。
浄水カートリッジ13は、蓋体15を取り外すことにより、交換することができる。前記カバー12と蓋体15の連結方式については、特に図示しないが、周知のネジ嵌合方式やバイヨネット方式などが用いられる。
また、図示例では、1つの浄水カートリッジ13の凸部20と他の浄水カートリッジ13の凹部とを相互に嵌合し、パッキング22でシールしているが、ネジ等を介してより強固に接続を行ってもよい。ネジ等を介して浄水カートリッジ13,13・・・を互いに接続することによって、蓋体15を取り外して浄水カートリッジ13,13・・・を交換する際に、蓋体15に近接していた浄水カートリッジ13を引き出すだけで複数の浄水カートリッジ13,13・・・の連結体を容易に引き出すことができ、浄水カートリッジ交換がさらに容易になる。
【0015】
浄水カートリッジ13の内部に充填されている水処理材19としては、亜硫酸カルシウム、粒状活性炭、繊維状活性炭、アスコルビン酸等の脱塩素処理剤、多孔質中空糸膜、イオン交換樹脂などが用いられる。これらは、単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。原水中の残留塩素の除去を主な目的とする場合、脱塩素処理剤を用いることが好ましく、中でも、脱塩素能力に優れた亜硫酸カルシウムが好適に用いられる。また、原水中の濁質成分の除去を目的とした場合、細菌の除去まで可能な多孔質中空糸膜を用いることが好ましい。
【0016】
水処理材19の充填形態は、特に限定はされないが、粒状や粉状の水処理材を用いる場合は、例えば、水処理材とバインダー樹脂を型に入れて中心に中空部を有する円筒形に固めたものを、前記凸部20と凹部21で挟んで固定する形態、不織布等で形成された浄水カートリッジ13の外周壁および通水管18の間の空間に水処理材19を充填する形態などが挙げられる。
【0017】
また、水処理材19の種類は、すべての浄水カートリッジ13,13・・・で同一にする必要はなく、用途に合わせて各々変更して組み合わせてもよい。例えば、原水中の残留塩素と重金属イオンの除去を目的とする場合、脱塩素処理剤が充填された浄水カートリッジと、イオン交換樹脂が充填された浄水カートリッジとを併用することができる。
複数の浄水カートリッジは必ずしも同一形状である必要はないが、同一形状にすれば金型を作製するコストが削減できる。
【0018】
カバー12、蓋体15、浄水カートリッジ13の凸部20および凹部21の材質としては、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックが好ましく、更に強度を持たせたい場合、ステンレス金属を用いることが好ましい。
【0019】
なお、浄水部2は、図2に例示した形態のものに限定されるものではない。他の形態例としては、例えば、図3に示すように、浄水出水部17を蓋体15に浄水カートリッジの通水管18に連通させて設けたものでもよい。
【0020】
また、浄水部2は、図4(a)〜(d)に示すように、原水が前記水処理材19を通って吐出される第一の流路23と、原水が前記水処理材19を通らずに吐出される第二の流路24と、前記第一の流路23と第二の流路24とを切り換える切換機構25とが形成されたものでもよい。
図4(a)および(b)は、図2に例示した浄水部2に切換機構25を設けたものの下部の断面図であり、図4(a)は切換機構25を第一の流路23側にしたときの水の流れ、図4(b)は、切換機構25を第二の流路24側にしたときの水の流れを示す。第一の流路23は、原水入水部16と、浄水部2のカバー12内周壁と浄水カートリッジ13外周壁との間に形成される空隙26と、浄水カートリッジ13内の水処理材19と、通水管18と、通水管18から吐出される浄水が通過する第一の通過路27と、切換機構25と、浄水出水部17とから形成される。第二の流路24は、原水入水部16から供給される原水が通過する第二の通過路28と、切換機構25と、浄水出水部17とから形成される。
【0021】
図4(c)および(d)は、図3に例示した浄水部2に切換機構25を設けたものの上部の断面図であり、図4(c)は切換機構25を第一の流路23側にしたときの水の流れ、図4(d)は、切換機構25を第二の流路24側にしたときの水の流れを示す。第一の流路23は、原水入水部16(図示略)と、浄水部2のカバー12内周壁と浄水カートリッジ13外周壁との間に形成される空隙26と、浄水カートリッジ13内の水処理材19と、通水管18と、通水管18から吐出される浄水が通過する第一の通過路27と、切換機構25と、浄水出水部17とから形成される。第二の流路24は、原水入水部16(図示略)と、空隙26と、空隙26から供給される原水が通過する第二の通過路28と、切換機構25と、浄水出水部17とから形成される。
【0022】
浄水部2の外周壁には、第一の流路23と第二の流路24との切り換えを操作する切換レバー(図示略)が設けられ、前記切換機構25は、この外部の切換レバー(図示略)に連動している。切換機構25としては、ロータ弁式、ボール弁式等の切換弁など、周知の切換機構を用いることができる。
【0023】
切換機構25および切換レバーの材質としては、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックが好ましく、更に強度を持たせたい場合、ステンレス金属を用いることが好ましい。
なお、第一の流路と、第二の流路と、これら第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とを有する浄水部は、図5に例示した形態のものに限定されるものではない。
【0024】
前記スライドバー5は、一般家庭の浴室等において通常使用されている既設のスライドバーを用いればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。また、スライドバー5が浴室等に設置されていない場合は、市販のスライドバーを新規に設置すればよい。また、固定具11は、直接壁にボルトや接着剤等を介して固着すればよい。
【0025】
前記連結具10は、浄水部2とスライドバー5を連結できるものであればよく、その形状、材質等は特に限定はされない。また、連結具10と浄水部2、連結具10とスライドバー5の固定方法としては、ボルトやバネを用いた周知の方法を使用すればよい。
【0026】
前記シャワーヘッド3は、浄水を散水する散水板3aと、この散水板3aが設けられたシャワー散水部3bと、このシャワー散水部3bと一体成形されたグリップ部3cと、このグリップ部3cの基端部とシャワーホース8とを連結するヘッド連結部3dとを有して概略構成される。
シャワーヘッド3は、一般家庭の浴室等において通常使用されるシャワーヘッドを用いればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。
また、浄水シャワーシステム1に使用される、給水口7、給水ホース9およびシャワーホース8も、一般家庭の浴室等において通常使用されるシャワーシステムのものを用いればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。
【0027】
なお、本発明の浄水シャワーシステムは、棒状の浄水部と棒状のスライドバーが併設されているものであればよく、図1に例示した形態のものに限定されるものではない。他の形態例としては、例えば、図5に示すように、前記浄水部2とスライドバー5を、これらの長手方向の中央付近で連結具10で互いに連結したもの、浄水部2をスライドバー5と壁の間に配設したものなどが挙げられる。
【0028】
次に、浄水シャワーシステム1の設置方法および使用方法について、図1および図2を参照しながら説明する。
まず、既設のスライドバー5に浄水部2を平行に並べて連結具10,10で連結する。ついで、給水ホース9の一端を、浴室等に既設の水道の水栓6に設けられた給水口7に連結し、他端を浄水部2の原水入水部16に連結する。さらに、シャワーホース6の一端を浄水部2の浄水出水部17に連結し、他端を既存のシャワーヘッド3のシャワー連結部3dに連結する。
【0029】
このようにして設置された浄水シャワーシステム1においては、給水口7から供給された残留塩素を含んだ原水は、給水ホース9を通って原水入水部16から浄水部2に導入される。ついで、原水は、浄水カートリッジ13の外周壁側から水処理材19を通過して通水管18に吐出される。水処理材19で原水中の残留塩素が取り除かれて吐出された浄水は、通水管18を通って浄水出水部17から吐出され、シャワーホース8を通ってシャワーヘッド3に流入し、シャワーヘッド3の散水板3aから散水される。
なお、浄水シャワーシステム1において、原水入水部16をカバー12の下面に設け、浄水出水部17をカバー12の側面下部に設けた場合、原水はカバー12下面の原水入水部16から導入され、通水管18側から水処理材19を通過し、浄水はカバー12側面の浄水出水部17から吐出される。
【0030】
また、浄水部2の代わりに、図4に示す浄水部を使った場合、浄水部に導入された原水は、切換レバーが浄水側(第一の流路23側)であれば、切換機構25により第一の流路23に導入され、水処理材19によって原水中の残留塩素が取り除かれ浄水となり、浄水部2から吐出される。吐出された浄水は、シャワーホース8を通ってシャワーヘッド3に流入し、シャワーヘッド3の散水板3aから散水される。
一方、切換レバーを原水側(第二の流路24側)に切り換えると、原水は、切換機構25により第二の流路24に導入され、浄水部2から吐出される。吐出された原水は、シャワーホース8を通ってシャワーヘッド3に流入し、シャワーヘッド3の散水板3aから散水される。
【0031】
このような浄水シャワーシステム1にあっては、既設あるいは新設のスライドバー5に円筒棒状の浄水部2を併設しているので、浄水部2の設置スペースが少なくてすみ、浴室内の空間を有効に利用することができる。特に、スライドバー5が既設の場合は、浄水部2を増設するだけでよいので、容易に設置できる。
また、シャワーヘッド3から独立した浄水部2に、水処理材19が充填された浄水カートリッジ13を複数、着脱自在に装填可能としているので、水処理材19の量をシャワーヘッド3のサイズの制限を受けずに増加させることができ、そのため、水処理性能の向上、長寿命化が可能となる。
また、浄水カートリッジ13内部の通水断面積もシャワーヘッド3のサイズの制限を受けずに拡げることができ、そのため、圧力損失が減少し、浄水流量の増加が可能となる。
【0032】
また、複数の浄水カートリッジ13を連結可能としているので、目的性能に応じて任意の数の浄水カートリッジを使用可能であり、長寿命化達成が容易である。
また、浄水部2として、原水が水処理材19を通って吐出される第一の流路23と、原水が水処理材19を通らずに吐出される第二の流路24とを切り換えることができるものを用いた場合、桶やタオルを洗いたい時など、浄水を必要としないときに、原水を浄化せずにそのまま用いることができので、浄水カートリッジ13のさらなる長寿命化が可能となる。
【0033】
本発明の浄水シャワーシステムは、シャワーヘッドから出る浄水をシャワー状として身体等に向けて噴出すること以外に、例えば、浴槽に湯水を満たす場合などにも使用できる。浴槽に湯水を満たす際、シャワーヘッドから浴槽に直接給水してもよいが、専用の給水バルブを設け、水処理材よりも下流側の流路途中にシャワーヘッド側と給水バルブ側への流路切換可能な切換弁を設け、専用の給水バルブより浴槽に給水するのが望ましい。
このように浄水を浴槽に給水する手段として本発明を適用することによっても、複数の浄水カートリッジ使用による水処理材の長寿命化等の優れた効果を発揮させることができる。
【0034】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浄水シャワーシステムによれば、内部に水処理材が収められた浄水カートリッジを収納する棒状の浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、このシャワーヘッドを着脱可能に係止するシャワー係止具がスライド可能に設けられた棒状のスライドバーとを具備してなり、前記浄水部が前記スライドバーに併設されているので、省スペースで設置でき、また、水処理性能の向上、長寿命化、浄水流量の増加を達成できる。
また、複数の浄水カートリッジを連結可能とした場合、目的性能に応じて任意の数の浄水カートリッジを使用可能であり、長寿命化達成が容易である。
また、前記浄水部に、原水が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、原水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構が設けられている場合、さらに浄水カートリッジを長寿命化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄水シャワーシステムの一形態例を示す斜視図である。
【図2】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の一形態例を示す側断面図である。
【図3】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の他の形態例を示す側断面図である。
【図4】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の他の形態例を示す側断面図であり、(a)および(c)は切換機構を第一の流路側にしたときの水の流れ、(b)および(d)は切換機構を第二の流路側にしたときの水の流れを示す。
【図5】 本発明の浄水シャワーシステムの他の形態例を示す斜視図である。
【図6】 従来の浄水シャワーシステムの一例を示す概略図である。
【図7】 従来の浄水シャワーシステムの他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浄水シャワーシステム
2 浄水部
3 シャワーヘッド
4 シャワー係止具
5 スライドバー
6 シャワーホース
13 浄水カートリッジ
19 水処理材
23 第一の流路
24 第二の流路
25 切換機構

Claims (2)

  1. 内部に水処理材が収められた浄水カートリッジを収納する棒状の浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、このシャワーヘッドを着脱可能に係止するシャワー係止具がスライド可能に設けられた棒状のスライドバーとを具備してなり、
    前記浄水部が、前記スライドバーに併設され
    前記浄水部には、原水が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、原水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とが設けられていることを特徴とする浄水シャワーシステム。
  2. 前記浄水部が複数の浄水カートリッジを有し、これら浄水カートリッジが連結可能であることを特徴とする請求項1記載の浄水シャワーシステム。
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