JP4555425B2 - 浄水シャワーシステム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室内などに設置され、水道水中に含まれる残留塩素等を浄水カートリッジで取り除き、浄水をシャワー吐出する浄水シャワーシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、健康や美容に関する意識が高まり、水道水に入っている残留塩素が飲料用のみならず、浴室での入浴や洗髪時に髪を傷めたり肌を刺激し、また、カルキ臭を発生する要因として着目され、この残留塩素を除去することが望まれている。こうした要望に対し、残留塩素を除去する浄水シャワーシステムが販売されている。
【0003】
図9は、従来の浄水シャワーシステムの一例を示す図である。この浄水シャワーシステム40は、主に、浄水を噴出するシャワーヘッド41と、水道の水栓51より原水を供給する給水口42と、一端が前記シャワーヘッド41に連結され、他端が給水連結部43を介して前記給水口42に連結されたシャワーホース44と、前記シャワーヘッド41を壁52に固定するフック45を有して概略構成されるものである。
また、前記シャワーヘッド41は、浄水を散水する散水板46が設けられたシャワー散水部47と、このシャワー散水部47に先端部が着脱可能に連結されるグリップ部48と、このグリップ部48とシャワーホース44とを連結するヘッド連結部49と、前記グリップ部48内部のカートリッジ収納空間に着脱可能に収納された浄水カートリッジ50とからなるものである。
【0004】
前記浄水カートリッジ50は、略円柱形を有しており、その内部には、仕様性能に応じた適量の水処理材が充填されている。水処理材としては、原水中の残留塩素の除去を目的とするならば、例えば、亜硫酸カルシウム、活性炭等が用いられる。
この浄水シャワーシステム40に給水口42から供給された原水は、シャワーホース44を通り、シャワーヘッド41内の浄水カートリッジ50を通過して浄水となり、シャワー散水部47の散水板46からシャワー状になってシャワーヘッド41外に散水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、この浄水シャワーシステム40においては、シャワーヘッド41のグリップ部48内に浄水カートリッジ50を収納するため、シャワーヘッド41本体のサイズによって、浄水カートリッジ50の大きさが限定され、それ故、浄水カートリッジ50に充填される水処理材の量も限定されていた。そのため、浄水カートリッジ50の水処理性能の向上、長寿命化を目的にした場合、水処理材の量が大きく増やせないため、その目的の達成が難しいという不具合があった。
また、同様に浄水カートリッジ50内部の通水断面積も限定されてしまうため、断面積を大幅に増やすことができず、そのため、圧力損失を減らして、浄水流量を増加させることが難しいという不具合があった。
【0006】
一方、水処理材の量や通水断面積に制限のない従来の浄水シャワーシステムとしては、図10に示すような浄水シャワーシステムがある。
この浄水シャワーシステム53は、床54に設置され、供給された原水を浄化して浄水を吐出する浄水部55と、浄水を噴出するシャワーヘッド56と、水栓51より原水を供給する給水口42と、一端が前記浄水部55の出水接続部57に連結され、他端が前記シャワーヘッド56に連結されたシャワーホース58と、一端が前記浄水部55の入水接続部59に連結され、他端が前記給水口42の給水連結部43に連結された給水ホース60と、前記シャワーヘッド56を壁52に固定するフック45を有して概略構成されるものである。
【0007】
また、前記シャワーヘッド56は、浄水を散水する散水板61と、この散水板61が設けられたシャワー散水部62と、このシャワー散水部62と一体成形されたグリップ部63と、このグリップ部63の基端部とシャワーホース58とを連結するヘッド連結部64とを有して概略構成される。
この浄水シャワーシステム53に給水口42から供給された原水は、給水ホース60を通って浄水部55に導入され、浄水部55内の浄水カートリッジ(図示略)を通過して浄水となった浄水は、シャワーホース58を通ってシャワーヘッド56に送られ、シャワー散水部62の散水板61からシャワー状になってシャワーヘッド56外に散水される。
【0008】
この浄水シャワーシステム53のように、浄水部55をシャワーヘッド56の外部に設けたものは、浄水部55のサイズを大きくすることによって、水処理材の量や通水断面積を制限なく増加させることができる。しかしながら、浴室内に浄水部55を設置するスペースを確保する必要があったため、浴室を利用するときに足下の浄水部55が邪魔になったり、空間の比較的小さなユニットバス等では設置が困難であるなどの問題があった。
【0009】
また、浄水シャワー共通の問題としては、浄水シャワー使用者が、誤って水道の水栓の温度設定をシャワー適温以上に上げたときなどの場合、シャワーヘッドから高温水が吐水され、浄水シャワー使用者が不快に感じることがあった。さらに、浄水部の水処理材として活性炭が使用されている場合には、高温水によって活性炭に一旦吸着した塩素が破過してしまい、浄水中の残留塩素濃度が原水のその濃度を上回ってしまうこともあった。また、イオン交換樹脂などの熱に弱い水処理材を使用した場合には、高温水によって、水処理性能が低下したり、水処理材の寿命が短くなったり、浄水流量が減ったりすることもあった。
【0010】
よって、本発明の課題は、省スペースで設置でき、かつ水処理性能の向上、長寿命化、浄水流量の増加が達成され、さらに使用者にとって快適性の増した浄水シャワーシステムを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】
すなわち、本発明の浄水シャワーシステムは、水または温水を処理する水処理材が収められた浄水カートリッジを収納した浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、前記浄水器に水または温水を供給する水栓と、前記水栓内に設けられ、設定温度以上の温水を遮断する制御部とを具備し、前記浄水部、壁内に設けられ、前記制御部は、通水孔が形成された凸ボディーと、この凸ボディーの凸部と嵌合する、通水孔が形成された凹ボディーと、前記凸ボディーの通水孔の開閉を行う弁体と、前記弁体に接続する形状記憶スプリングとを有するものであることを特徴とする。
【0012】
また、前記浄水部は複数の浄水カートリッジを有し、これら浄水カートリッジは連結可能であることが望ましい。
また、前記浄水部には、前記水または温水が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、前記水または温水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とが設けられていてもよい。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照しながら、本発明の浄水シャワーシステムを説明する。
図1は、本発明の浄水シャワーシステムの一例を示す正面図であり、図2は、本発明の浄水シャワーシステムの一例を示す上面図である。
この浄水シャワーシステム1は、壁52から突き出して設けられた給水配管2および給湯配管3に接続する水栓4と、壁52内の収納空間9に設けられ、供給された水または温水(以下、原水と記す)を浄化して浄水を吐出する浄水部5と、浄水を噴出するシャワーヘッド6と、一端が前記浄水部5に連結され、他端が前記シャワーヘッド6に連結されたシャワーホース7と、一端が前記浄水部5に連結され、他端が前記水栓4に連結された給水ホース8と、前記シャワーヘッド6を着脱可能に係止するフック45とを有して概略構成されるものである。
【0014】
浄水部5は、図3に示すように、円筒形のカバー12と、このカバー12の内部に収められた略円柱状の浄水カートリッジ13,13…と、この浄水カートリッジ13,13…の連結体の最先端部14および前記カバー12の上面を封止する蓋体15と、前記カバー12の外周壁下部にカバー12内部と連通させて設けられた原水入水部16と、前記浄水カートリッジ13の中心に形成された中空状の通水管18に連通させて前記カバー12の下面に設けられた浄水出水部17とから構成される。
【0015】
浄水カートリッジ13の内部には、水処理材19が通水管18の周囲に充填されている。また、浄水カートリッジ13は、その先端部に形成された凸部20に凸部通水口が形成され、基端部に形成された凹部21に凹部通水口が形成されており、1つの浄水カートリッジ13の凸部20と他の浄水カートリッジ13の凹部とが相互に嵌合可能となっている。また、図示例のものでは、各凸部20の側面には、パッキング22が形成されており、嵌合した際の連結状態を確実にするとともに、浄水の漏れを防止することができる。
浄水カートリッジ13は、蓋体15を取り外すことにより、交換することができる。前記カバー12と蓋体15の連結方式については、特に図示しないが、周知のネジ嵌合方式やバイヨネット方式などが用いられる。
【0016】
浄水カートリッジ13の内部に充填されている水処理材19としては、亜硫酸カルシウム、粒状活性炭、繊維状活性炭、アスコルピン酸等の脱塩素処理剤、多孔質中空糸膜、イオン交換樹脂などが用いられる。これらは、単独で用いても、2種類以上を併用してもよい。原水中の残留塩素の除去を主な目的とする場合、脱塩素処理剤を用いることが好ましく、中でも、脱塩素能力に優れた亜硫酸カルシウムが好適に用いられる。また、原水中の濁質成分の除去を目的とした場合、細菌の除去まで可能な多孔質中空糸膜を用いることが好ましい。
【0017】
水処理材19の充填形態は、特に限定はされないが、粒状や紛状の水処理材を用いる場合は、例えば、水処理材とバインダー樹脂を型に入れて中心に中空部を有する円筒形に固めたものを、前記凸部20と凹部21で挟んで固定する形態、不織布等で形成された浄水カートリッジ13の外周壁および通水管18の間の空間に水処理材19を充填する形態などが挙げられる。
【0018】
図3においては、水処理材19の種類は、すべての浄水カートリッジ13,13…で同一にする必要はなく、用途に合わせて各々変更して組み合わせてもよい。例えば、原水中の残留塩素と重金属イオンの除去を目的とする場合、脱塩素処理剤が充填された浄水カートリッジと、イオン交換樹脂が充填された浄水カートリッジとを併用することができる。
【0019】
カバー12、蓋体15、浄水カートリッジ13の凸部20および凹部21の材質としては、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックが好ましく、更に強度を持たせたい場合、ステンレス金属を用いることが好ましい。
【0020】
なお、浄水部5は、図3に例示した形態のものに限定されるものではない。他の形態例としては、例えば、図4に示すように、浄水出水部17を蓋体15に、浄水カートリッジの通水管18に連通させて設けたものでもよい。
【0021】
また、浄水部5は、図5に示すような形態のものでもよい。この浄水部は、内部に水処理剤19が収められ、原水が前記水処理剤19を通って吐出される第一の流路23および原水が前記水処理材19を通らずに吐出される第二の流路24が形成された円筒形の浄水カートリッジ25,25…と、この浄水カートリッジ25,25…の連結体の最基端部26に着脱可能に連結され、前記第一の流路23と第二の流路24とを切り換える切換部27と、前記浄水カートリッジ25,25…の連結体の最先端部28に着脱可能に連結され、前記第一の流路23を通って浄水カートリッジ25から吐出される浄水、または、第二の流路24を通って浄水カートリッジ25から吐出される原水が通過する集水部29と、前記給水ホース8と切換部27とを連結する入水連結部30と、前記シャワーホース7と集水部29とを連結する出水連結部31とから構成される。
【0022】
前記浄水カートリッジ25には、その先端部に凸型の吐水口32と、基端部に凹型の入水口33が形成されており、相互に嵌合可能となっている。
浄水カートリッジ25は、最基端部26に着脱可能に連結された切換部27、または最先端部28に着脱可能に連結された集水部29を取り外すことにより、交換することができる。これら、浄水カートリッジ25と切換部27、浄水カートリッジ25と集水部29の連結方式については、特に図示しないが、周知のネジ嵌合方式やバイヨネット方式などが用いられる。
【0023】
前記切換部27は、第一の流路23と第二の流路24との切り換えを操作する外部の切換レバー(図示略)と、この切換レバーに連動する内部の切換機構34とを有するものである。また、切換部27内部には、原水を第一の流路23に導く第一の導入路35と、原水を第二の流路24に導く第二の導入路36とが形成されている。
また、前記切換機構34としては、ロータ弁式、ボール弁式等の切換弁など、周知の切換機構を用いることができる。
【0024】
浄水カートリッジ25、切換部27および集水部29の材質としては、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等のプラスチックが好ましく、更に強度を持たせたい場合、ステンレス金属を用いることが好ましい。
【0025】
なお、図5に例示した浄水部は、浄水カートリッジ25として、その内部中央に第二の流路24、その周囲に水処理材19が充填された第一の流路23が形成されたものを用いたが、これ以外に、例えば、その内部中央に水処理材19が充填された第一の流路23、その周囲に第二の流路24が形成されたもの、浄水カートリッジ25内部を長手方向にわたって半分に仕切り、一方に水処理材19が充填された第一の流路23を設け、他方に第二の流路24を設けたものなどでもよく、特に限定されない。
また、図示例では、浄水部の上部に切換部27および入水連結部30を設け、下部に集水部29および出水連結部31を設けているが、特にこの形態に限定されるものではなく、浄水部の上部に集水部29および出水連結部31を設け、下部に切換部27および入水連結部30を設けたものでもよい。
また、縦長円筒形のハウジング内に浄水カートリッジ25を収納した形態のものでもよい。
【0026】
前記水栓4は、前記給水配管2および給湯配管3が接続された胴部4aと、前記給水配管2から供給される水の流量を調節する胴部4a内の給水弁(図示略)の開閉を行う給水コック4bと、前記給湯配管3から供給される湯の流量を調節する胴部4a内の給湯弁(図示略)の開閉を行う給湯コック4cと、水や湯を吐出する吐水口4dと、水や湯のシャワーからの吐出または吐水口4dからの吐出を切り換える切換コック4eと、胴部4a内に設けられ、設定温度以上の原水を遮断して、高温水がシャワーまたは吐出口4dから吐出されるのを防止する制御部4fを有して概略構成される。
【0027】
前記制御部4fは、図6に示すように、中央に通水孔81aが形成された凸ボディー81と、この凸ボディー81の凸部81bと嵌合し、中央に通水孔82aが形成された凹ボディー82と、前記凸ボディー81の通水孔81aの吐水口81cの開閉を行う弁体83と、前記吐水口81c内に設けられ、前記弁体83に接続する形状記憶スプリング84と、前記弁体83を吐水口81cに押さえつけるように働くスプリング85とを有して概略構成されるものである。
【0028】
前記制御部4fに設定温度未満の原水が供給された場合、形状記憶スプリング84の反発力がスプリング85の反発力よりも大きくなるので、形状記憶スプリング84が伸び、弁体83を凹ボディー82側に押し返し、吐水口81cの周縁と弁体83との間に隙間が生じる。
一方、前記制御部4fに設定温度以上の原水が供給された場合、設定温度以上の原水が形状記憶スプリング84に接触することで、形状記憶スプリング4の反発力がスプリング85の反発力よりも小さくなるので、形状記憶スプリング84が縮み、スプリング85が弁体83を吐水口81cに押さえつけ、吐水口81cの周縁と弁体84との間の隙間が塞がれる。
【0029】
水栓4は、一般家庭の浴室等において通常使用されている既設の水栓に、上述したような、吐出に関し設定温度以上の原水を遮断する制御機能を加えたものであればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。
【0030】
前記シャワーヘッド6は、浄水を散水する散水板6aと、この散水板6a、が設けられたシャワー散水部6bと、このシャワー散水部6bと一体成形されたグリップ部6cと、このグリップ部6cの基端部とシャワーホース7とを連結するヘッド連結部6dとを有して概略構成される。
シャワーヘッド6は、一般家庭の浴室等において通常使用されるシャワーヘッドを用いればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。
また、浄水シャワーシステム1に使用される、給水ホース8およびシャワーホース7も、一般家庭の浴室等において通常使用されるシャワーシステムのものを用いればよく、その材質、形状等は特に限定はされない。
【0031】
なお、本発明の浄水シャワーシステムは、壁52内に浄水部が設置され、浄水部の上流側に設定温度以上の温水を遮断する制御部が設けられているものであればよい。図1の設置形態では、壁52の一部に穴をあけて収納空間9を設け、浄水部5の格納後図示していない開閉自在の化粧蓋でカバーする構造としているが、図1に例示した形態のものに限定されるものではない。また、収納空間9の位置も、水栓4の裏側に限定されるものではない。
【0032】
他の形態例としては、例えば、図7および図8に示すように、浄水カートリッジ13,13…が直列に接続された連結体11を、箱形のカバーに複数本並列に収納して浄水部10とし、壁52内の収納空間9に設置したものなどが挙げられる。
また、壁52内への設置形態についても、壁52の一部に穴をあけ浄水部を格納する以外に、予め浴室ユニットに設置スペース(壁面窪み)を設け浄水部を設置してもよく、特定の形態に限定されない。
【0033】
次に、浄水シャワーシステム1の設置方法および使用方法について、図面を参照しながら説明する。
まず、壁52に設けられた収納空間9に浄水部5を設置する。ついで、給水ホース8の一端を、水栓4の下部に設けられた給水口(図示略)に連結し、他端を浄水部5の原水入水部16に連結する。さらに、シャワーホース7の一端を浄水部5の浄水出水部17に連結し、他端を既存のシャワーヘッド6のシャワー連結部6dに連結する。
【0034】
このようにして設置された浄水シャワーシステム1においては、水栓4から供給された残留塩素を含んだ原水は、給水ホース8を通って原水入水部16から浄水部5に導入される。ついで、原水は、浄水カートリッジ13の外周壁側から水処理材19を通過して通水管18に吐出される。水処理材19で原水中の残留塩素が取り除かれて吐出された浄水は、通水管18を通って浄水出水部17から吐出され、シャワーホース7を通ってシャワーヘッド6に流入し、シャワーヘッド6の散水板6aから散水される。
【0035】
また、浄水部5を図5に示す構成とした場合、浄水部に導入された原水は、切換レバーが浄水側(第一の流路23側)であれば、切換機構34により第一の流路23に導入され、水処理材19によって原水中の残留塩素が取り除かれ浄水となり、浄水部5から吐出される。吐出された浄水は、シャワーホース7を通ってシャワーヘッド6に流入し、シャワーヘッド6の散水板6aから散水される。
一方、切換レバーを原水側(第二の流路24側)に切り換えると、原水は、切換機構34により第二の流路24に導入され、浄水部5から吐出される。吐出された原水は、シャワーホース7を通ってシャワーヘッド6に流入し、シャワーヘッド6の散水板6aから散水される。
【0036】
また、設定温度未満の原水が水栓4を通過するような、通常の使用時の制御部4fにおいては、形状記憶スプリング84の反発力がスプリング85の反発力よりも大きくなり、吐水口81cの周縁と弁体83との間に隙間が生じて、原水が図10の(I)側から制御部4fに入り、(II)側へ出ていく。万一、設定温度以上の原水が水栓4に入った場合は、設定温度以上の原水が形状記憶スプリング84に接触することで、形状記憶スプリング4の反発力がスプリング85の反発力よりも小さくなり、吐水口81cの周縁と弁体84との間の隙間が塞がれ、原水を遮断する。
【0037】
また、浄水部5の脱着については、原水入水部16および浄水出水部17はそれぞれ可撓性を有する給水ホース8およびシャワーホース7に接続しているので、開閉自在の化粧蓋を外した後、給水ホース8およびシャワーホース7が接続された状態で浄水部5を壁外へ取り出し、円筒形のカバー12の上面の蓋体15を外して、カバー12の内部に収められた浄水カートリッジ13,13…を連結した状態で取り出し、交換用の新しい浄水カートリッジ13,13…を収納し、蓋体15をカバー12上面に取り付けて浄水部5を壁内の収納空間9に戻し、開閉自在の化粧蓋を取り付けることによって行うことができる。なお、浄水部5の脱着方法は、上述の形態に特に限定されるものではない。
【0038】
このような浄水シャワーシステム1にあっては、壁52内に浄水部5を設置しているので、通常使用されないスペースを利用することができ、浄水部5を省スペースで増設することができる。
また、シャワーヘッド6から独立した浄水部5に、水処理材19が充填された浄水カートリッジ13を複数、着脱自在に装填可能としているので、水処理材19の量をシャワーヘッド6のサイズの制限を受けずに増加させることができ、そのため、水処理性能の向上、長寿命化が可能となる。
また、浄水カートリッジ13内部の通水断面積もシャワーヘッド6のサイズの制限を受けずに拡げることができ、そのため、圧力損失が減少し、浄水流量の増加が可能となる。
【0039】
更に万一、設定温度以上の温水が水栓4に入った場合は、設定温度以上の温水を遮断する制御部4fにより、シャワーからの吐水または吐水口4dからの吐水が自動的に遮断され、浴室内にいる使用者が高温水を浴びてしまうことを未然に防止できる。また、水処理材として活性炭を用いた場合でも、高温水による浄水中の残留塩素濃度の上昇を防止することができる。また、イオン交換樹脂などの熱に弱い水処理材を使用した場合でも、高温水による水処理性能、水処理材の寿命、浄水流量の低下を防ぐことができる。
【0040】
また、複数の浄水カートリッジ13を連結可能としているので、目的性能に応じて任意の数の浄水カートリッジを使用可能であり、長寿命化達成も容易である。
また、浄水部5として、原水が水処理材19を通って吐出される第一の流路23と、原水が水処理材19を通らずに吐出される第二の流路24とを切り換えることができるものを用いた場合、桶やタオルを洗いたい時など、浄水を必要としないときに、原水を浄化せずにそのまま用いることができるので、浄水カートリッジ13のさらなる長寿命化が可能となる。
【0041】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明の浄水シャワーシステムは、水または温水を処理する水処理材が収められた浄水カートリッジを収納した浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、前記浄水部よりも上流側に設けられ、設定温度以上の温水を遮断する制御部とを具備し、前記浄水部が、壁内に設けられているので、省スペースで設置でき、かつ水処理性能の向上、長寿命化、浄水流量の増加を達成でき、さらに使用者にとって快適性の増したシャワーシステムである。
【0042】
また、複数の浄水カートリッジを連結可能とした場合、目的性能に応じて任意の数の浄水カートリッジを使用可能であり、長寿命化達成も容易である。
また、前記浄水部に、原水が前記水処理材を通って吐出される第一の流量と、原水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構が設けられている場合、さらに浄水カートリッジを長寿命化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄水シャワーシステムの一形態例を示す正面図である。
【図2】 本発明の浄水シャワーシステムの一形態例を示す上面図である。
【図3】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の一形態例を示す側断面図である。
【図4】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の他の形態例を示す側断面図である。
【図5】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる浄水部の他の形態例を示す側断面図である。
【図6】 本発明の浄水シャワーシステムにおける制御部の一例を示す断面図である。
【図7】 本発明の浄水シャワーシステムの他の形態例を示す正面図である。
【図8】 本発明の浄水シャワーシステムの他の形態例を示す上面図である。
【図9】 従来の浄水シャワーシステムの一例を示す概略図である。
【図10】 従来の浄水シャワーシステムの他の例を示す概略図である。
【符号の説明】
1 浄水シャワーシステム
4f 制御部
5 浄水部
6 シャワーヘッド
7 シャワーホース
13 浄水カートリッジ
19 水処理材
23 第一の流路
24 第二の流路
34 切換機構
52 壁

Claims (3)

  1. 水または温水を処理する水処理材が収められた浄水カートリッジを収納した浄水部と、この浄水部にシャワーホースによって接続されたシャワーヘッドと、前記浄水器に水または温水を供給する水栓と、前記水栓内に設けられ、設定温度以上の温水を遮断する制御部とを具備し、
    前記浄水部、壁内に設けられ
    前記制御部は、通水孔が形成された凸ボディーと、この凸ボディーの凸部と嵌合する、通水孔が形成された凹ボディーと、前記凸ボディーの通水孔の開閉を行う弁体と、前記弁体に接続する形状記憶スプリングとを有するものであることを特徴とする浄水シャワーシステム。
  2. 前記浄水部が複数の浄水カートリッジを有し、これら浄水カートリッジが連結可能であることを特徴とする請求項1記載の浄水シャワーシステム。
  3. 前記浄水部には、前記水または温水が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、前記水または温水が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とが設けられていることを特徴とする請求項1または請求項2記載の浄水シャワーシステム。
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