JP2017046795A - シャワーヘッド - Google Patents
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Abstract
【課題】浴室内の壁面や天井等の洗浄を、シャワーヘッドを交換することによって簡単に行うことができるようにすることにある。【解決手段】浴室用のシャワーホースに着脱自在に連結されるシャワーヘッドであって、基端側に上記シャワーホースが連結される導入口3が設けられ、先端側にシャワー水が放出される散水孔4が配されたボディ2と、導入口3と散水孔4を結ぶように延びる通水路5と、通水路5中に着脱自在に配置されカートリッジ30と、カートリッジ30内に収容されて導入口3から供給された水道水に溶出される洗浄剤40とを有する。【選択図】図3
Description
本発明は、給水源に接続された既存のシャワーヘッドと交換可能なシャワーヘッドに関するものであって、特に、浴室内洗浄用のシャワーヘッドに関するものである。
従来から、一般家庭の浴室や温浴施設等で使用されている浴室用のシャワー装置は、例えば、特許文献1に示すように、給水源(水栓)に連結されたシャワーホースにシャワーヘッドを接続したもので、このシャワーヘッドからシャワー水を身体に浴びたり、このシャワー水を用いて浴室内の洗浄を行うように構成されている。
ところが、従来のシャワー装置を用いて浴室内の洗浄を行う際には、別に用意した洗剤を壁面や天井等に塗布してこする等して汚れを落としたあと、上記シャワーヘッドから水道水を噴射して洗剤や汚れ等を洗い流すといった作業を行わなければならないため、作業が面倒で手間がかかっていた。
そこで、本発明の技術的課題は、浴室内の壁面や天井等の洗浄を、シャワーヘッドを交換することによって簡単に行うことができるようにすることにある。
上記目的を達成するため、本発明によれば、浴室用のシャワーホースに着脱自在に連結されるシャワーヘッドであって、上記シャワーヘッドは、基端側に上記シャワーホースが連結される導入口が設けられ、先端側にシャワー水が放出される散水孔が配されたボディと、該ボディの内部を導入口と散水孔を結ぶように延びる通水路と、通水路中に着脱自在に配置され、ボディに形成された被係止部に係止する係止部を備えたカートリッジと、カートリッジ内に収容されて導入口から供給された水道水に溶出される洗浄剤とを有する、
ことを特徴とするシャワーヘッドが提供される。
ことを特徴とするシャワーヘッドが提供される。
本発明において、上記洗浄剤は、微生物が添加された固形状を成していることでもよい。
このとき、上記カートリッジは、両端が開口する円筒形状に形成され、該カートリッジの基端の開口は上記導入口に向けて配され、先端の開口は上記散水孔に向けて配されていて、該カートリッジの内周壁で囲まれた収容空間に上記洗浄剤が棒状体を成して収容されていることが好ましい。
このとき、上記カートリッジは、両端が開口する円筒形状に形成され、該カートリッジの基端の開口は上記導入口に向けて配され、先端の開口は上記散水孔に向けて配されていて、該カートリッジの内周壁で囲まれた収容空間に上記洗浄剤が棒状体を成して収容されていることが好ましい。
また、上記ボディは、上記導入口を有するグリップ部と上記散水孔を有するヘッド部とを有していて、該グリップ部とヘッド部とは同一軸線上で着脱可能に連結され、上記散水孔はヘッド部の前面にボディの前方に向けて開口し、上記グリップ部とカートリッジとは上記軸線に沿って直線状に延びると共に互いに同心状に配設され、カートリッジに形成された上記係止部がグリップ部に形成された被係止部に係止されていることでもよい。
このとき、上記グリップ部は、基端側に底部を有し先端側が開放した有底筒状に形成されており、該底部に上記導入口と通水路とを連通する複数の入水孔が穿設され、また、これら入水孔の周囲に上記被係止部が形成されると共に、該底部に上記カートリッジの基端が着座した状態で該カートリッジの係止部がこの被係止部に係止されることが好ましい。
さらに、上記係止部は、カートリッジの基端側の外周に形成された周方向に延びる凹部によって構成され、また、上記被係止部は、上記底部から先端側に向けて立設されて上記軸線を囲む複数の立壁部と、該立壁部から径方向内部に突設された内向き突部とから構成されており、該内向き突部が上記凹部に対して弾性的に係止されていることが、より好ましい。
このとき、上記グリップ部は、基端側に底部を有し先端側が開放した有底筒状に形成されており、該底部に上記導入口と通水路とを連通する複数の入水孔が穿設され、また、これら入水孔の周囲に上記被係止部が形成されると共に、該底部に上記カートリッジの基端が着座した状態で該カートリッジの係止部がこの被係止部に係止されることが好ましい。
さらに、上記係止部は、カートリッジの基端側の外周に形成された周方向に延びる凹部によって構成され、また、上記被係止部は、上記底部から先端側に向けて立設されて上記軸線を囲む複数の立壁部と、該立壁部から径方向内部に突設された内向き突部とから構成されており、該内向き突部が上記凹部に対して弾性的に係止されていることが、より好ましい。
また、上記カートリッジの軸線方向長さは、該カートリッジの端部がグリップ部の底部に着座した状態で、該グリップ部の先端よりも突出する長さに形成されていることでもよい。
本発明のシャワーヘッドは、浴室内のシャワー装置に接続された既存のシャワーヘッドと交換して使用することで、浴室内の壁面や天井等の洗浄を簡単に行うことができる。
図1−図13は、本発明に係るシャワーヘッドの一実施形態を示すものである。このシャワーヘッド1は、給水源に接続されるシャワーホースに連結され、該シャワーホースを通じて給水される湯水を外部に散水させるものであり、特に、浴室内に備えられた既存のシャワーヘッドと交換して、該浴室内を洗浄する事を目的として、主として用いられるものである。
上記シャワーヘッド1は、図3に示すように、基端側に上記シャワーホースが連結される導入口3が設けられ、先端側にシャワー水が放出される散水孔4が配された直線状に延びる筒形のボディ2と、このボディ2内には、導入口3と散水孔4との間を結びシャワーホースから供給される水道水の通水路5と、該通水路5中に着脱自在に配置され、上記ボディ2に形成された被係止部16に係止される係止部32を有するカートリッジ30と、このカートリッジ30内に収容されて上記導入口3から導入された水道水に溶出される洗浄剤40とを有している。
上記ボディ2は、ASA樹脂などの熱可塑性樹脂を用いてインジェクション成型で成型されていて、図3に示すように、軸線L方向に延びる細長い略I字状の外観形状を成しており、散水孔4が配された先端側に向かうに従って先広がりを成す外観形状を有している。
図1または図3に示すように、上記ボディ2は、上記導入口3を有するグリップ部2Aと散水孔4を有するヘッド部2Bとからなり、上記グリップ部2Aの先端に上記ヘッド部2Bがねじ結合されることにより、同じ軸線L上に着脱自在に連結されている。これらグリップ部2Aとヘッド部2Bとの外周面は滑らかに連なっている。なお、グリップ部2Aとヘッド部2Bとの間には、図示しないOリング等のシール材が介設されて、これらの間の水密性が確保されている。
図6に示すように、上記グリップ部2Aは、基端側に底部6を有し先端側が開放した有底筒状に形成されており、内周壁で囲まれた空間が上記カートリッジ30が収容される収容空間を兼用する上記通水路5に形成されている。グリップ部2Aには、基端に上記導入口3を有するシャワーホースと接続される接合部7が設けられており、この接合部7は、ボディ2の上記軸線Lと同軸上に配されている。上記接合部7は、シャワーホースの端部に設けられた雌螺子を有する継手等の接合具(図示略)と接合される雄螺子を有し、これらが螺合されることで、グリップ部2Aとシャワーホースとが連結されるように構成されている。また、グリップ部2Aは、開口する先端側の内周壁に、上記ヘッド部2Bと連結するための雌螺子が形成された連結部8が設けられ、該ヘッド部2Bに設けられた雄螺子と螺合されるように構成されている。
図4及び図5に示すように、グリップ部2Aの外周面には、周方向に延びる複数の外周溝9が形成されていて、基端寄りの位置に2つの外周溝9が軸線L方向に並び、先端寄りの位置に4つの外周溝9が該軸線L方向に等間隔に並んでいる。これら基端側の外周溝と先端側の外周溝との間にはくびれ部10が設けられ、使用者がグリップ部2Aを握ったときに握り易い形状を成している。また、グリップ部2Aの基端側の外周には、上記接合部7と基端側の外周溝9との間に吊掛孔11aを有する吊掛環11が形成され、例えば、浴室内の壁面に設けられたフック等に該吊掛孔11aを通すことでシャワーヘッド1が吊り掛けられる。
図6及び図7、図12に示すように、このグリップ部2Aの上記底部6には、上記導入口3と通水路5とを連通する複数の入水孔12が穿設されている。図7に示すように、上記底部6には、径方向略中央に位置する平面視略矩形板状の中央底部13と、該中央底部13の四角部に配置され、上記カートリッジ30の基端が着座するシート部14とが上記導入口3の開口上に設けられている。上記入水孔12は、この中央底部13の板厚方向に貫通して形成されている。また、上記入水孔12は、略方形状を有しており、格子状を成すように規則的に複数(本実施形態では9つ)配列されている。なお、上記底部6は、導入口3の開口縁に沿って周方向で隣り合う2つのシート部14,14間に上記導入口3と通水路5とを連通する連通孔15が形成されている。
また、上記入水孔12の周囲には、上記カートリッジ30の係止部32に係止される上記被係止部16が形成されている。具体的に、この被係止部16は、上記底部6から先端側に向けて立設されて上記軸線Lを囲む複数の立壁部16aと、該立壁部16aから径方向内側に突設された内向き突部16bとから構成されていて、図7に示すように、複数の立壁部16aは、上記シート部14よりも径方向外側の位置で、上記導入孔3の開口縁に沿って等間隔に配されている。また、立壁部16aの内壁及び外壁は、それぞれ円弧面状を成して形成され、複数の立壁部16aの内壁で区画された部分にカートリッジの基端側が収容されるように成っている。なお、立壁部16aの内壁の曲率はカートリッジ30の基端側の外周面の曲率と略同一に形成されている。
上記内向き突部16bは、立壁部16aの先端側(グリップ部2Aの先端側)に設けられており、該立壁部16aの内壁から内方に向けて突設され、複数の立壁部16aのうち、周方向で90度異なる位置に立設された4つの立壁部16aに形成されている。また、内向き突部16bは、先端が丸められた断面略半円形状を成していると共に、上記立壁部16aの先端は面取りが施されている(図12の左半部参照)。
なお、図6及び図7、図12に示すように、上記底部6には、上記立壁部16aよりも径方向外側に4つのリブ17が設けられており、これらリブ17は、周方向で90度ずつ異なる位置に形成されている。上記リブ17は、上記立壁部16aよりも先端側に突出されており、上記カートリッジ30を被係止部16に取り付ける際の位置決めとして機能する。
図8及び図9に示すように、上記カートリッジ30は、両端に開口を有する略円筒形状を成して形成されていて、該カートリッジ30の内周壁で形成された収容空間31内に上記洗浄剤40が収容され、また、図3及び図12の右半部に示すように、上記カートリッジ30は、上記グリップ部2A内の通水路5に、その基端側の開口30aが上記導水口3側に向けて配置されると共に、先端側の開口30bが上記散水孔4側に向けて配置されていて、該カートリッジ30の基端側の端面(開口30aの縁部)が、上記グリップ部2Aの底部6に形成された4つの上記シート部14に着座させて配設されていることで、導水口3から供給された水道水が、入水口12を通過して該カートリッジ30の収容空間31に通水されるように構成されている。なお、このカートリッジ30は、上記ボディ2と同様に、ASA樹脂を用いてインジェクション成型されている。
また、カートリッジ30の上記係止部32は、該カートリッジ30の基端側の外周に設けられた凹部33を有している。上記凹部33は、上記カートリッジ30の周方向に延設されており、このカートリッジ30の基端側の端面がシート部14に着座された状態で、立壁部16aに設けられた内向き突部16bに弾性的に係止されている。また、この凹部33は弧状の断面形状を有するように形成されており、円弧状を成す上記内向き突部16bが嵌合されるように成っている。また、図9に示すように、上記カートリッジ30は、上記凹部33を境として軸方向基端側の板厚が先端側の板厚よりも薄く成っており、それにより、係止部32の外径が小さく形成されている。また、本実施形態では、上記カートリッジ30の軸線L方向長さは、シート部14に着座した状態で、該カートリッジ30の先端側の端面が、上記グリップ部2Aの先端側に位置する開口縁よりも突出する長さに形成されている。
図10に示すように、上記洗浄剤40は、固形化された断面略円形の棒状を成していて、上記カートリッジ30の収容空間31内に収まる直径を有し、また、カートリッジ30の軸方向長さと略同一程度の軸方向長さに形成されている。この洗浄剤40には1種又は2種以上の所定の微生物が含有されている。洗浄剤40に含有される微生物の種類としては、例えば、浴室内に付着した汚れ、ぬめり、動物油脂や植物油脂、悪臭等を分解・除去する微生物等が挙げられる。導入口3から入水孔12を通過してカートリッジ30内に供給された水道水は、この洗浄剤40に接触することで該洗浄剤40が水道水中に溶出し、混合されたシャワー水が上記ヘッド部2B内の通水路20へと供給される。なお、微生物の量については、固形洗浄剤として成形できれば特に限定されるものではなく、また、上記洗浄剤40は、上記微生物の他に、必要に応じて界面活性剤等が配合されていてもよく、或いは、香料等の成分が配合されていてもよい。
上記カートリッジ30をグリップ部2Aに取り付ける場合は、グリップ部2Aの連結部8とヘッド部2Bの連結部21との螺合を解除してヘッド部2Bをグリップ部2Aから取り外し、グリップ部2A内の空間(通水路5)に、上記カートリッジ30の凹部33が設けられた基端側を上記底部6に臨ませた状態で挿通させる(図11参照)。このとき、上記カートリッジ30は、底部6からグリップ部2Aの先端側に突出する上記リブ17によって被係止部16への挿通がガイドされる。さらにカートリッジ30を底部6側に挿通させると、該カートリッジ30の基端が、グリップ部2Aに設けられた内向き突部16bの円弧面に乗り上がり、該内向き突部16bが形成された立壁部16aが撓んで径方向外側に向けて弾性変形する。
そして、上記カートリッジ30の基端側の端面が、底部6に設けられたシート部14に着座されたとき、上記立壁部16aが弾性復帰することで、内向き突部16bに凹部33が係止され、上記カートリッジ30がグリップ部2Aの底部6に取り付けられる(図12の右半部参照)。
そして、上記カートリッジ30の基端側の端面が、底部6に設けられたシート部14に着座されたとき、上記立壁部16aが弾性復帰することで、内向き突部16bに凹部33が係止され、上記カートリッジ30がグリップ部2Aの底部6に取り付けられる(図12の右半部参照)。
既設のカートリッジを新しいカートリッジ30に交換する際には、上述したように、ヘッド部2Bをグリップ部2Aから取り外し、内向き突部16bを有する立壁部16aの弾性を利用して、カートリッジ30の凹部33を内向き突部16aから離脱させる。このとき、上記内向き突部16aは返しを設けることなく先端が丸められた形状を成していることで、例えば、工具等の先端を差し込んで立壁部16aを径方向外側に押し広げたりすることなく、グリップ部2Aの開口側に向けて引っ張ることで、カートリッジ30の係止状態を解除することができる。そして、上述した手順によって、新しいカートリッジ30がグリップ部2Aに取り付けられるように構成されている。なお、上記カートリッジ30は、取付状態にあるときに、カートリッジ30の先端がグリップ部2Aの先端側(開口側)の端面よりも突出しているため、該カートリッジ30が掴み易く、上記取付・取外作業をスムーズに行うことができる。
図3に示すように、上記ヘッド部2Bは、内部中空の先広がりの円筒状を成し、その内部には、水道水中に洗浄剤40が溶出されたシャワー水が通水されるヘッド側の通水路20が設けられている。また、上記ヘッド部2Bは、基端側に上記グリップ部2Aの雌螺子に螺合される雄螺子を有する連結部21が設けられている。
図3に示すように、上記ヘッド部2Bは、上記ヘッド側の通水路20中に隔壁部22が配置されていて、この隔壁部22を介して、上流側(グリップ部2A側)に位置する小径部20aと、上流側(散水孔3側)に位置して小径部20aに比べて通路面積が大きい大径部20bとに区画されている。また、上記隔壁部22には、該隔壁部22の板厚方向に貫通する通水孔23が穿設されており、図13に示すように、該通水孔23は周方向に等間隔を有して複数配置されている(本実施形態では6つ)。この通水孔23は平面視が略楕円形を成していて、該通水孔23を通じて上記小径部20aと大径部20bとが連通されている。また、隔壁部22の略中央位置には軸線L方向に延びるボス部24が突設されていて、後述の散水板27を取り付けるための螺子孔25が形成されている。
図1−図3に示すように、上記ヘッド部2Bの先端に位置する吐出口26には、上記散水孔3を備えた散水板27が設けられている。この散水板27は平面視円形状を成す平坦な板であって、その外周縁にはヘッド部2Bの基端側に延びると共に径方向内側に傾斜する脚部27aが設けられ、上記吐出口26の先広がり形状を成す内周壁に嵌合されるようになっている。上記散水板27は、略中央部に螺子孔27bが形成されており、該螺子孔27bとボス部24の螺子孔25とを一致させてねじ28でねじ止めされることで、ヘッド部2Bに取り付けられている。この取付状態で上記散水板27は上記軸線Lと略直交する面に沿って配置されている。
上記散水孔4は、上記散水板27の板面を板厚方向に貫通することで形成されていて、該散水板27上に複数分散されて配置されている。上記散水孔4は、ボディ2の上記軸線Lに沿って該ボディ2の前方に開口されていることで、上記シャワー水がボディ2の前方に散水されるように構成されている。この場合、上記散水孔4は、軸線L方向と平行に開口されていてもよいし、該軸線Lと交差するように開口されていてもよい。散水孔4を、軸線Lと交差するように開口させる場合には、軸線Lに近い散水孔4の該軸線Lの交差角度は小さくし、軸線Lから遠ざかるに従って交差角度を大きくしてシャワー水が先広がり状に散水されるように構成されていてもよい。或いは、上記交差角度を逆向きにすることによって、散水されるシャワー水が集束するように構成されていてもよい。
また、図3に示すように、この散水孔4は裏面側(グリップ部2A側)から表面側に向かうに従い孔径が絞られた先細りした形状を有している。なお、散水板27は、シール部材によって水密性が確保された状態で吐出口26に取り付けられることでもよい。
上記散水孔4は、上記散水板27の板面を板厚方向に貫通することで形成されていて、該散水板27上に複数分散されて配置されている。上記散水孔4は、ボディ2の上記軸線Lに沿って該ボディ2の前方に開口されていることで、上記シャワー水がボディ2の前方に散水されるように構成されている。この場合、上記散水孔4は、軸線L方向と平行に開口されていてもよいし、該軸線Lと交差するように開口されていてもよい。散水孔4を、軸線Lと交差するように開口させる場合には、軸線Lに近い散水孔4の該軸線Lの交差角度は小さくし、軸線Lから遠ざかるに従って交差角度を大きくしてシャワー水が先広がり状に散水されるように構成されていてもよい。或いは、上記交差角度を逆向きにすることによって、散水されるシャワー水が集束するように構成されていてもよい。
また、図3に示すように、この散水孔4は裏面側(グリップ部2A側)から表面側に向かうに従い孔径が絞られた先細りした形状を有している。なお、散水板27は、シール部材によって水密性が確保された状態で吐出口26に取り付けられることでもよい。
本実施形態に係るシャワーヘッド1を用いて浴室内を洗浄する場合は、まず、既設のシャワーヘッドをシャワーホースから取り外し、グリップ部2Aの接合部7とシャワーホースの端部に設けられた継手等の接合具と連結させる。シャワーホースに連結された水栓を開けると、水道水が導入口3に導入され、底部6に開通された入水孔12を介してグリップ部2A内の通水路5中に入水される。上記通水路5中には上記カートリッジ30が配置されており、通水路5を通過する水道水が、カートリッジ30の内部の洗浄剤40に接触し、該洗浄剤40が水道水中に溶出する。そして、洗浄剤40と混合されたシャワー水は、ヘッド部2B内の小径部20aから隔壁部22の通水孔23を通過して、大径部20b内に通水されることで散水板27の全面に水が行き渡るように流れが広げられ、複数の散水孔4から外部に散水される。
本実施形態のシャワーヘッド1は、上記散水孔4が、直線状に延びるボディ2の軸線Lに沿って該ボディ2の前方に向かって開口され、上記シャワー水がボディ2の前方に散水されるように構成されている為、浴室内の離れた壁面や天井等の上方に位置する箇所に対して散水する場合であっても、従来のように、シャワーヘッドを傾ける(反らす)ことなく、ボディ2の前方側を洗浄対象箇所に向ければ散水孔4が対象箇所に向くので、該洗浄対象箇所に向けて的確に散水することができる。また、本実施形態のシャワーヘッド1は、水道水と微生物が添加された洗浄剤40とが混合されて、浴室内の汚れ、悪臭等を除去する性質を備えるシャワー水が散水されることから、シャワー水のみでも洗浄効果に優れており、既存のシャワーヘッドと交換して使用するだけで、浴室内の洗浄を効果的且つ簡単に行うことができる。また、上記微生物が添加された洗浄剤40がボディ2内に配されていることにより、例えば、洗浄剤40が溶出されたシャワー水がボディ2内に残存された場合であっても、該ボディ2内のカビの繁殖や、水垢等の汚れの発生が可及的に抑制される。
なお、本実施形態では、上記散水板27がボディ2の軸線Lと直交する平担面を成すように形成されているが、これに限らず、例えば、湾曲面を成す板体に形成されていてもよい。また、上記洗浄剤40が上記カートリッジ30の軸方向長さと略一致する長さに形成されているが、該カートリッジ30の収容空間31に収容されていればよく、該軸方向長さよりも短く形成されていても、或いは長く形成されていてもよい。
以上、本発明に係るシャワーヘッドについて説明してきたが、本発明は上記の実施形態に限定されることなく、特許請求の範囲の趣旨を逸脱しない範囲で様々な設計変更が可能であることは言うまでもない。
1 シャワーヘッド
2 ボディ
2A グリップ部
2B ヘッド部
3 導入口
4 散水孔
5 通水路
6 底部
16 被係止部
16a 立壁部
16b 内向き突部
30 カートリッジ
31 収容空間
32 係止部
33 凹部
40 洗浄剤
2 ボディ
2A グリップ部
2B ヘッド部
3 導入口
4 散水孔
5 通水路
6 底部
16 被係止部
16a 立壁部
16b 内向き突部
30 カートリッジ
31 収容空間
32 係止部
33 凹部
40 洗浄剤
Claims (7)
- 浴室用のシャワーホースに着脱自在に連結されるシャワーヘッドであって、
上記シャワーヘッドは、基端側に上記シャワーホースが連結される導入口が設けられ、先端側にシャワー水が放出される散水孔が配されたボディと、該ボディの内部を導入口と散水孔を結ぶように延びる通水路と、通水路中に着脱自在に配置され、ボディに形成された被係止部に係止する係止部を備えたカートリッジと、カートリッジ内に収容されて導入口から供給された水道水に溶出される洗浄剤とを有する、
ことを特徴とするシャワーヘッド。 - 上記洗浄剤は、微生物が添加された固形状を成している、
ことを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッド。 - 上記カートリッジは、両端が開口する円筒形状に形成され、該カートリッジの基端の開口は上記導入口に向けて配され、先端の開口は上記散水孔に向けて配されていて、該カートリッジの内周壁で囲まれた収容空間に上記洗浄剤が棒状体を成して収容されている、
ことを特徴とする請求項2に記載のシャワーヘッド。 - 上記ボディは、上記導入口を有するグリップ部と上記散水孔を有するヘッド部とを有していて、該グリップ部とヘッド部とは同一軸線上で着脱可能に連結され、上記散水孔はヘッド部の前面にボディの前方に向けて開口し、上記グリップ部とカートリッジとは上記軸線に沿って直線状に延びると共に互いに同心状に配設され、カートリッジに形成された上記係止部がグリップ部に形成された被係止部に係止されている、
ことを特徴とする請求項1−3の何れかに記載のシャワーヘッド。 - 上記グリップ部は、基端側に底部を有し先端側が開放した有底筒状に形成されており、該底部に上記導入口と通水路とを連通する複数の入水孔が穿設され、また、これら入水孔の周囲に上記被係止部が形成されると共に、該底部に上記カートリッジの基端が着座した状態で該カートリッジの係止部がこの被係止部に係止される、
ことを特徴とする請求項4に記載のシャワーヘッド。 - 上記係止部は、カートリッジの基端側の外周に形成された周方向に延びる凹部によって構成され、また、上記被係止部は、上記底部から先端側に向けて立設されて上記軸線を囲む複数の立壁部と、該立壁部から径方向内部に突設された内向き突部とから構成されており、該内向き突部が上記凹部に対して弾性的に係止されている、
ことを特徴とする請求項5に記載のシャワーヘッド。 - 上記カートリッジの軸線方向長さは、該カートリッジの端部がグリップ部の底部に着座した状態で、該グリップ部の先端よりも突出する長さに形成されている、
ことを特徴とする請求項4−6に記載のシャワーヘッド。
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