JP2000201849A - 浄水シャワ―システム - Google Patents

浄水シャワ―システム

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JP2000201849A
JP2000201849A JP11007014A JP701499A JP2000201849A JP 2000201849 A JP2000201849 A JP 2000201849A JP 11007014 A JP11007014 A JP 11007014A JP 701499 A JP701499 A JP 701499A JP 2000201849 A JP2000201849 A JP 2000201849A
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JP
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water
water purification
shower
flow path
faucet
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JP11007014A
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Yoshiro Yamakawa
美朗 山川
Binchiyo Sakuma
敏暢 佐久間
Atsushi Hatakeyama
厚 畠山
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Mitsubishi Rayon Co Ltd
Original Assignee
Mitsubishi Rayon Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 省スペースで設置でき、かつ水処理性能の向
上、長寿命化、浄水流量の増加が達成できる浄水シャワ
ーシステムを提供する。 【解決手段】 壁52から突出した給水配管2および給
湯配管3に接続する水栓4と、この水栓4に給水ホース
8によって接続され、内部に水処理材19が収められた
浄水カートリッジ13を収納する浄水部5と、この浄水
部5にシャワーホース7によって接続されたシャワーヘ
ッド6とを具備してなり、前記浄水部5が前記水栓4と
壁52との間に設けられている浄水シャワーシステム
1。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内などに設置
され、水道水中に含まれる残留塩素等を浄水カートリッ
ジで取り除き、浄水をシャワー吐出する浄水シャワーシ
ステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康や美容に関する意識が高ま
り、水道水に入っている残留塩素が飲料用のみならず、
浴室での入浴や洗髪時に髪を傷めたり肌を刺激し、ま
た、カルキ臭を発生する要因として着目され、この残留
塩素を除去することが望まれている。こうした要望に対
し、残留塩素を除去する浄水シャワーシステムが販売さ
れている。
【0003】図8は、従来の浄水シャワーシステムの一
例を示す図である。この浄水シャワーシステム40は、
主に、浄水を噴出するシャワーヘッド41と、水道の水
栓51より原水を供給する給水口42と、一端が前記シ
ャワーヘッド41に連結され、他端が給水連結部43を
介して前記給水口42に連結されたシャワーホース44
と、前記シャワーヘッド41を壁52に固定するフック
45を有して概略構成されるものである。また、前記シ
ャワーヘッド41は、浄水を散水する散水板46が設け
られたシャワー散水部47と、このシャワー散水部47
に先端部が着脱可能に連結されるグリップ部48と、こ
のグリップ部48とシャワーホース44とを連結するヘ
ッド連結部49と、前記グリップ部48内部のカートリ
ッジ収納空間に着脱可能に収納された浄水カートリッジ
50とからなるものである。
【0004】前記浄水カートリッジ50は、略円柱形を
有しており、その内部には、仕様性能に応じた適量の水
処理材が充填されている。水処理材としては、原水中の
残留塩素の除去を目的とするならば、例えば、亜硫酸カ
ルシウム、活性炭等が用いられる。この浄水シャワーシ
ステム40に給水口42から供給された原水は、シャワ
ーホース44を通り、シャワーヘッド41内の浄水カー
トリッジ50を通過して浄水となり、シャワー散水部4
7の散水板46からシャワー状になってシャワーヘッド
41外に散水される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、この浄
水シャワーシステム40においては、シャワーヘッド4
1のグリップ部48内に浄水カートリッジ50を収納す
るため、シャワーヘッド41本体のサイズによって、浄
水カートリッジ50の大きさが限定され、それ故、浄水
カートリッジ50に充填される水処理材の量も限定され
ていた。そのため、浄水カートリッジ50の水処理性能
の向上、長寿命化を目的にした場合、水処理材の量が大
きく増やせないため、その目的の達成が難しいという不
具合があった。また、同様に浄水カートリッジ50内部
の通水断面積も限定されてしまうため、断面積を大幅に
増やすことができず、そのため、圧力損失を減らして、
浄水流量を増加させることが難しいという不具合があっ
た。
【0006】一方、水処理材の量や通水断面積に制限の
ない従来の浄水シャワーシステムとしては、図9に示す
ような浄水シャワーシステムがある。この浄水シャワー
システム53は、床54に設置され、供給された原水を
浄化して浄水を吐出する浄水部55と、浄水を噴出する
シャワーヘッド56と、水栓51より原水を供給する給
水口42と、一端が前記浄水部55の出水接続部57に
連結され、他端が前記シャワーヘッド56に連結された
シャワーホース58と、一端が前記浄水部55の入水接
続部59に連結され、他端が前記給水口42の給水連結
部43に連結された給水ホース60と、前記シャワーヘ
ッド56を壁52に固定するフック45を有して概略構
成されるものである。
【0007】また、前記シャワーヘッド56は、浄水を
散水する散水板61と、この散水板61が設けられたシ
ャワー散水部62と、このシャワー散水部62と一体成
形されたグリップ部63と、このグリップ部63の基端
部とシャワーホース58とを連結するヘッド連結部64
とを有して概略構成される。この浄水シャワーシステム
53に給水口42から供給された原水は、給水ホース6
0を通って浄水部55に導入され、浄水部55内の浄水
カートリッジ(図示略)を通過して浄水となった浄水
は、シャワーホース58を通ってシャワーヘッド56に
送られ、シャワー散水部62の散水板61からシャワー
状になってシャワーヘッド56外に散水される。
【0008】この浄水シャワーシステム53のように、
浄水部55をシャワーヘッド56の外部に設けたもの
は、浄水部55のサイズを大きくすることによって、水
処理材の量や通水断面積を制限なく増加させることがで
きる。しかしながら、浴室内に浄水部55を設置するス
ペースを確保する必要があったため、浴室を利用すると
きに足下の浄水部55が邪魔になったり、空間の比較的
小さなユニットバス等では設置が困難であるなどの問題
があった。
【0009】よって、本発明の課題は、省スペースで設
置でき、かつ水処理性能の向上、長寿命化、浄水流量の
増加が達成できる浄水シャワーシステムを提供すること
にある。
【0010】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明の浄水
シャワーシステムは、壁から突設された給水配管および
給湯配管に接続する水栓と、この水栓に給水ホースによ
って接続され、内部に水処理材が収められた浄水カート
リッジを収納する浄水部と、この浄水部にシャワーホー
スによって接続されたシャワーヘッドとを具備してな
り、前記浄水部が前記水栓と壁との間に設けられている
ことを特徴とする。
【0011】また、前記浄水部は複数の浄水カートリッ
ジを有し、これら浄水カートリッジが連結可能であるこ
とが望ましい。また、前記浄水カートリッジには、原水
が前記水処理材を通って吐出される第一の流路と、原水
が前記水処理材を通らずに吐出される第二の流路とが形
成され、前記浄水部には、前記第一の流路と第二の流路
とを切り換える切換機構が設けられていてもよい。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照しながら、本発
明の浄水シャワーシステムを説明する。図1は、本発明
の浄水シャワーシステムの一例を示す正面図であり、図
2は、図1の浄水シャワーシステムの上面図である。こ
の浄水シャワーシステム1は、壁52から突き出して設
けられた給水配管2および給湯配管3に接続する水栓4
と、この水栓4と壁52との間に設けられ、供給された
原水を浄化して浄水を吐出する円柱状の浄水部5と、浄
水を噴出するシャワーヘッド6と、一端が前記浄水部5
に連結され、他端が前記シャワーヘッド6に連結された
シャワーホース7と、一端が前記浄水部5に連結され、
他端が前記水栓4に連結された給水ホース8と、前記浄
水部5を壁52に固定する固定具9と、前記シャワーヘ
ッド6を着脱可能に係止するフック45とを有して概略
構成されるものである。
【0013】浄水部5は、図3に示すように、円筒形の
カバー12と、このカバー12の内部に収められた略円
柱状の浄水カートリッジ13,13・・・と、この浄水カー
トリッジ13,13・・・の連結体の最先端部14および前
記カバー12の上面を封止する蓋体15と、前記カバー
12の外周壁下部にカバー12内部と連通させて設けら
れた原水入水部16と、前記浄水カートリッジ13の中
心に形成された中空状の通水管18に連通させて前記カ
バー12の下面に設けられた浄水出水部17とから構成
される。
【0014】浄水カートリッジ13の内部には、水処理
材19が通水管18の周囲に充填されている。また、浄
水カートリッジ13は、その先端部に形成された凸部2
0に凸部通水口が形成され、基端部に形成された凹部2
1に凹部通水口が形成されており、1つの浄水カートリ
ッジ13の凸部20と他の浄水カートリッジ13の凹部
とが相互に嵌合可能となっている。また、図示例のもの
では、各凸部20の側面には、パッキング22が形成さ
れており、嵌合した際の連結状態を確実にするととも
に、浄水の漏れを防止することができる。このような連
結形態を採用することによって、連結部材を使用する必
要がなくなり、浄水カートリッジ交換がきわめて容易と
なる。浄水カートリッジ13は、蓋体15を取り外すこ
とにより、交換することができる。前記カバー12と蓋
体15の連結方式については、特に図示しないが、周知
のネジ嵌合方式やバイヨネット方式などが用いられる。
また、図示例では、1つの浄水カートリッジ13の凸部
20と他の浄水カートリッジ13の凹部とを相互に嵌合
し、パッキング22でシールしているが、ネジ等を介し
てより強固に接続を行ってもよい。ネジ等を介して浄水
カートリッジ13,13・・・を互いに接続することによっ
て、蓋体15を取り外して浄水カートリッジ13,13・
・・を交換する際に、蓋体15に近接していた浄水カート
リッジ13を引き出すだけで複数の浄水カートリッジ1
3,13・・・の連結体を容易に引き出すことができ、浄水
カートリッジ交換がさらに容易になる。
【0015】浄水カートリッジ13の内部に充填されて
いる水処理材19としては、亜硫酸カルシウム、粒状活
性炭、繊維状活性炭、アスコルビン酸等の脱塩素処理
剤、多孔質中空糸膜、イオン交換樹脂などが用いられ
る。これらは、単独で用いても、2種類以上を併用して
もよい。原水中の残留塩素の除去を主な目的とする場
合、脱塩素処理剤を用いることが好ましく、中でも、脱
塩素能力に優れた亜硫酸カルシウムが好適に用いられ
る。また、原水中の濁質成分の除去を目的とした場合、
細菌の除去まで可能な多孔質中空糸膜を用いることが好
ましい。
【0016】水処理材19の充填形態は、特に限定はさ
れないが、粒状や粉状の水処理材を用いる場合は、例え
ば、水処理材とバインダー樹脂を型に入れて中心に中空
部を有する円筒形に固めたものを、前記凸部20と凹部
21で挟んで固定する形態、不織布等で形成された浄水
カートリッジ13の外周壁および通水管18の間の空間
に水処理材19を充填する形態などが挙げられる。
【0017】また、水処理材19の種類は、すべての浄
水カートリッジ13,13・・・で同一にする必要はなく、
用途に合わせて各々変更して組み合わせてもよい。例え
ば、原水中の残留塩素と重金属イオンの除去を目的とす
る場合、脱塩素処理剤が充填された浄水カートリッジ
と、イオン交換樹脂が充填された浄水カートリッジとを
併用することができる。複数の浄水カートリッジは必ず
しも同一形状である必要はないが、同一形状にすれば金
型を作製するコストが削減できる。
【0018】カバー12、蓋体15、浄水カートリッジ
13の凸部20および凹部21の材質としては、耐圧
性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹脂、ポリプロ
ピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタール樹脂、
ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエーテル樹脂等
のプラスチックが好ましく、更に強度を持たせたい場
合、ステンレス金属を用いることが好ましい。
【0019】なお、浄水部5は、図3に例示した形態の
ものに限定されるものではない。他の形態例としては、
例えば、図4に示すように、浄水出水部17を蓋体15
に浄水カートリッジの通水管18に連通させて設けたも
のでもよい。
【0020】また、浄水部5は、図5(a)〜(d)に
示すように、原水が前記水処理材19を通って吐出され
る第一の流路23と、原水が前記水処理材19を通らず
に吐出される第二の流路24と、前記第一の流路23と
第二の流路24とを切り換える切換機構25とが形成さ
れたものでもよい。図5(a)および(b)は、図3に
例示した浄水部5に切換機構25を設けたものの下部の
断面図であり、図5(a)は切換機構25を第一の流路
23側にしたときの水の流れ、図5(b)は、切換機構
25を第二の流路24側にしたときの水の流れを示す。
第一の流路23は、原水入水部16と、浄水部5のカバ
ー12内周壁と浄水カートリッジ13外周壁との間に形
成される空隙26と、浄水カートリッジ13内の水処理
材19と、通水管18と、通水管18から吐出される浄
水が通過する第一の通過路27と、切換機構25と、浄
水出水部17とから形成される。第二の流路24は、原
水入水部16から供給される原水が通過する第二の通過
路28と、切換機構25と、浄水出水部17とから形成
される。
【0021】図5(c)および(d)は、図4に例示し
た浄水部5に切換機構25を設けたものの上部の断面図
であり、図5(c)は切換機構25を第一の流路23側
にしたときの水の流れ、図5(d)は、切換機構25を
第二の流路24側にしたときの水の流れを示す。第一の
流路23は、原水入水部16(図示略)と、浄水部5の
カバー12内周壁と浄水カートリッジ13外周壁との間
に形成される空隙26と、浄水カートリッジ13内の水
処理材19と、通水管18と、通水管18から吐出され
る浄水が通過する第一の通過路27と、切換機構25
と、浄水出水部17とから形成される。第二の流路24
は、原水入水部16(図示略)と、空隙26と、空隙2
6から供給される原水が通過する第二の通過路28と、
切換機構25と、浄水出水部17とから形成される。
【0022】浄水部5の外周壁には、第一の流路23と
第二の流路24との切り換えを操作する切換レバー(図
示略)が設けられ、前記切換機構25は、この外部の切
換レバー(図示略)に連動している。切換機構25とし
ては、ロータ弁式、ボール弁式等の切換弁など、周知の
切換機構を用いることができる。
【0023】切換機構25および切換レバーの材質とし
ては、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮して、ABS樹
脂、ポリプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセ
タール樹脂、ポリカーボネート樹脂、ポリフェニレンエ
ーテル樹脂等のプラスチックが好ましく、更に強度を持
たせたい場合、ステンレス金属を用いることが好まし
い。
【0024】なお、第一の流路と、第二の流路と、これ
ら第一の流路と第二の流路とを切り換える切換機構とを
有する浄水部は、図5に例示した形態のものに限定され
るものではない。
【0025】前記固定具9は、浄水部5を壁52に強固
に固定できるものであればよく、特に限定はされない。
固定具9の固定手段としては、その要求物性に応じて、
釘やネジ、または吸盤、両面テープ、接着剤等が挙げら
れる。
【0026】前記水栓4は、前記給水配管2および給湯
配管3が接続された胴部4aと、前記給水配管2から供
給される水の流量を調節する胴部4a内の給水弁(図示
略)の開閉を行う給水コック4bと、前記給湯配管3か
ら供給される湯の流量を調節する胴部4a内の給湯弁
(図示略)の開閉を行う給湯コック4cと、水や湯を吐
出する吐水口4dと、水や湯のシャワーからの吐出また
は吐水口4dからの吐出を切り換える切換コック4eと
を有して概略構成される。水栓4は、一般家庭の浴室等
において通常使用されている既設の水栓を用いればよ
く、その材質、形状等は特に限定はされない。このよう
な一般家庭の浴室等に設置されている水栓と壁との間に
は、JIS B 2061の附属書1、図24「壁付き
ハンドシャワー式シャワーバス水栓」に記載されている
ように、100mm(参考値)程度の隙間があるのが一
般的である。よって、この水栓と壁との間には、前記浄
水部5を設置するに足りる十分な隙間が形成されてい
る。
【0027】前記シャワーヘッド6は、浄水を散水する
散水板6aと、この散水板6aが設けられたシャワー散
水部6bと、このシャワー散水部6bと一体成形された
グリップ部6cと、このグリップ部6cの基端部とシャ
ワーホース7とを連結するヘッド連結部6dとを有して
概略構成される。シャワーヘッド6は、一般家庭の浴室
等において通常使用されるシャワーヘッドを用いればよ
く、その材質、形状等は特に限定はされない。また、浄
水シャワーシステム1に使用される、給水ホース8およ
びシャワーホース7も、一般家庭の浴室等において通常
使用されるシャワーシステムのものを用いればよく、そ
の材質、形状等は特に限定はされない。
【0028】なお、本発明の浄水シャワーシステムは、
水栓と壁との間に浄水部が設置されているものであれば
よく、図1に例示した形態のものに限定されるものでは
ない。他の形態例としては、例えば、図6および図7に
示すように、浄水カートリッジ13,13・・・が直列に接
続された連結体11を箱形のカバーに複数本並列に収納
した浄水部10を、水栓4と壁52との間に設置したも
のなどが挙げられる。
【0029】次に、浄水シャワーシステム1の設置方法
および使用方法について、図1〜図3を参照しながら説
明する。まず、既設の水栓4と壁52との間に浄水部5
を挿入し、固定具9で浄水部5を壁52に固定する。つ
いで、給水ホース8の一端を、水栓4の下部に設けられ
た給水口(図示略)に連結し、他端を浄水部5の原水入
水部16に連結する。さらに、シャワーホース7の一端
を浄水部5の浄水出水部17に連結し、他端を既存のシ
ャワーヘッド6のシャワー連結部6dに連結する。
【0030】このようにして設置された浄水シャワーシ
ステム1においては、水栓4から供給された残留塩素を
含んだ原水は、給水ホース8を通って原水入水部16か
ら浄水部5に導入される。ついで、原水は、浄水カート
リッジ13の外周壁側から水処理材19を通過して通水
管18に吐出される。水処理材19で原水中の残留塩素
が取り除かれて吐出された浄水は、通水管18を通って
浄水出水部17から吐出され、シャワーホース7を通っ
てシャワーヘッド6に流入し、シャワーヘッド6の散水
板6aから散水される。なお、浄水シャワーシステム1
において、原水入水部16をカバー12の下面に設け、
浄水出水部17をカバー12の側面下部に設けた場合、
原水はカバー12下面の原水入水部16から導入され、
通水管18側から水処理材19を通過し、浄水はカバー
12側面の浄水出水部17から吐出される。
【0031】また、図5に示す浄水部を使った場合、浄
水部に導入された原水は、切換レバーが浄水側(第一の
流路23側)であれば、切換機構25により第一の流路
23に導入され、水処理材19によって原水中の残留塩
素が取り除かれ浄水となり、浄水部から吐出される。吐
出された浄水は、シャワーホース7を通ってシャワーヘ
ッド6に流入し、シャワーヘッド6の散水板6aから散
水される。一方、切換レバーを原水側(第二の流路24
側)に切り換えると、原水は、切換機構25により第二
の流路24に導入され、浄水部から吐出される。吐出さ
れた原水は、シャワーホース7を通ってシャワーヘッド
6に流入し、シャワーヘッド6の散水板6aから散水さ
れる。
【0032】このような浄水シャワーシステム1にあっ
ては、既設の水栓4と壁52との間に浄水部5を設置し
ているので、通常使用されないスペースを利用すること
ができ、浄水部5を省スペースで増設することができ
る。また、シャワーヘッド6から独立した浄水部5に、
水処理材19が充填された浄水カートリッジ13を複
数、着脱自在に装填可能としているので、水処理材19
の量をシャワーヘッド6のサイズの制限を受けずに増加
させることができ、そのため、水処理性能の向上、長寿
命化が可能となる。また、浄水カートリッジ13内部の
通水断面積もシャワーヘッド6のサイズの制限を受けず
に拡げることができ、そのため、圧力損失が減少し、浄
水流量の増加が可能となる。
【0033】また、複数の浄水カートリッジ13を連結
可能としているので、目的性能に応じて任意の数の浄水
カートリッジを使用可能であり、長寿命化達成が容易で
ある。また、浄水部5として、原水が水処理材19を通
って吐出される第一の流路23と、原水が水処理材19
を通らずに吐出される第二の流路24とを切り換えるこ
とができるものを用いた場合、桶やタオルを洗いたい時
など、浄水を必要としないときに、原水を浄化せずにそ
のまま用いることができので、浄水カートリッジ13の
さらなる長寿命化が可能となる。
【0034】本発明の浄水シャワーシステムは、シャワ
ーヘッドから出る浄水をシャワー状として身体等に向け
て噴出すること以外に、例えば、浴槽に湯水を満たす場
合などにも使用できる。浴槽に湯水を満たす際、シャワ
ーヘッドから浴槽に直接給水してもよいが、専用の給水
バルブを設け、水処理材よりも下流側の流路途中にシャ
ワーヘッド側と給水バルブ側への流路切換可能な切換弁
を設け、専用の給水バルブより浴槽に給水するのが望ま
しい。このように浄水を浴槽に給水する手段として本発
明を適用することによっても、複数の浄水カートリッジ
使用による水処理材の長寿命化等の優れた効果を発揮さ
せることができる。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の浄水シャ
ワーシステムは、壁から突出した給水配管および給湯配
管に接続する水栓と、この水栓に給水ホースによって接
続され、内部に水処理材が収められた浄水カートリッジ
を収納する浄水部と、この浄水部にシャワーホースによ
って接続されたシャワーヘッドとを具備してなり、前記
浄水部が前記水栓と壁との間に設けられているので、省
スペースで設置でき、また、水処理性能の向上、長寿命
化、浄水流量の増加を達成できる。また、複数の浄水カ
ートリッジを連結可能とした場合、目的性能に応じて任
意の数の浄水カートリッジを使用可能であり、長寿命化
達成が容易である。また、前記浄水部に、原水が前記水
処理材を通って吐出される第一の流路と、原水が前記水
処理材を通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の
流路と第二の流路とを切り換える切換機構が設けられて
いる場合、さらに浄水カートリッジを長寿命化できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の浄水シャワーシステムの一形態例を
示す正面図である。
【図2】 本発明の浄水シャワーシステムの一形態例を
示す上面図である。
【図3】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる
浄水部の一形態例を示す側断面図である。
【図4】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる
浄水部の他の形態例を示す側断面図である。
【図5】 本発明の浄水シャワーシステムに用いられる
浄水部の他の形態例を示す側断面図であり、(a)およ
び(c)は切換機構を第一の流路側にしたときの水の流
れ、(b)および(d)は切換機構を第二の流路側にし
たときの水の流れを示す。
【図6】 本発明の浄水シャワーシステムの他の形態例
を示す正面図である。
【図7】 本発明の浄水シャワーシステムの他の形態例
を示す上面図である。
【図8】 従来の浄水シャワーシステムの一例を示す概
略図である。
【図9】 従来の浄水シャワーシステムの他の例を示す
概略図である。
【符号の説明】
1 浄水シャワーシステム 2 給水配管 3 給湯配管 4 水栓 5 浄水部 6 シャワーヘッド 7 シャワーホース 8 給水ホース 13 浄水カートリッジ 19 水処理材 23 第一の流路 24 第二の流路 25 切換機構 52 壁
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 厚 東京都港区港南一丁目6番41号 三菱レイ ヨン株式会社内 Fターム(参考) 2D032 FA02 FA11

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 壁から突設された給水配管および給湯配
    管に接続する水栓と、この水栓に給水ホースによって接
    続され、内部に水処理材が収められた浄水カートリッジ
    を収納する浄水部と、この浄水部にシャワーホースによ
    って接続されたシャワーヘッドとを具備してなり、 前記浄水部が、前記水栓と壁との間に設けられているこ
    とを特徴とする浄水シャワーシステム。
  2. 【請求項2】 前記浄水部が複数の浄水カートリッジを
    有し、これら浄水カートリッジが連結可能であることを
    特徴とする請求項1記載の浄水シャワーシステム。
  3. 【請求項3】 前記浄水部には、原水が前記水処理材を
    通って吐出される第一の流路と、原水が前記水処理材を
    通らずに吐出される第二の流路と、前記第一の流路と第
    二の流路とを切り換える切換機構とが設けられているこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の浄水シャ
    ワーシステム。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101337749B1 (ko) 2012-03-14 2013-12-06 지병욱 정수 샤워기구
KR20180076534A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 서성현 인체 감지센서를 이용한 유량 자동조절 샤워기

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KR101337749B1 (ko) 2012-03-14 2013-12-06 지병욱 정수 샤워기구
KR20180076534A (ko) * 2016-12-28 2018-07-06 서성현 인체 감지센서를 이용한 유량 자동조절 샤워기
KR102013792B1 (ko) * 2016-12-28 2019-08-23 서성현 인체 감지센서를 이용한 유량 자동조절 샤워기

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