JP2000325249A - 浄水シャワーシステム - Google Patents

浄水シャワーシステム

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JP2000325249A
JP2000325249A JP11136442A JP13644299A JP2000325249A JP 2000325249 A JP2000325249 A JP 2000325249A JP 11136442 A JP11136442 A JP 11136442A JP 13644299 A JP13644299 A JP 13644299A JP 2000325249 A JP2000325249 A JP 2000325249A
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正昭 岡野
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仁史 高山
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厚 畠山
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 かびや雑菌等の繁殖を防止して衛生的な浄水
を得ると共に、滞留水の凍結を防止する。 【解決手段】 浄水シャワーシステム30の水抜き機構
部31を浄水器本体13の入水接続部18と、給水ホー
ス15との間に設置した。ハウジング35には給水ホー
ス15及び浄水器本体13を介して源水や浄水シャワー
システム30内の滞留水が流入する。ハウジング35の
下面には流入した水を排出するための水抜き孔34を設
けた。ハウジング35内部で水抜き孔34の近傍には断
面円形の開口部36を形成し、ばね33で連結されて鉛
直方向に上下動可能な球体状のボールからなる封止部材
32を装入した。封止部材32は、源水供給時に開口部
36を塞いで水抜き孔34からハウジング35内の水が
流出することを防ぎ、源水供給時以外には、ばね33の
弾性力により開口部36から離れて滞留水を排出する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、浴室内等に設置さ
れ、水道水中に含まれる残留塩素等を浄水カートリッジ
で取り除き、浄水をシャワー吐出する浄水シャワーシス
テムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】近年、健康や美容に関する意識が高ま
り、水道水に入っている残留塩素が飲料用のみならず、
浴室での入浴や洗髪時に髪を傷めたり肌を刺激し、又、
カルキ臭を発生する要因として着目され、この残留塩素
を除去することが望まれている。こうした要望に対し、
残留塩素を除去する浄水シャワーシステムが販売されて
いる。
【0003】図3は、従来の浄水シャワーシステムの一
例を示す構成図である。この浄水シャワーシステム10
は、主に、水栓11から源水を供給する給水口12と、
例えば浄水カートリッジ等を内部に備え、供給された源
水を浄化して浄水を吐出する浄水器本体13と、浄水を
噴出するシャワーヘッド14と、給水ホース15と、シ
ャワーホース16とを備え、給水ホース15の一端は給
水口12の給水連結部17に連結され、他端は浄水器本
体13の入水接続部18に接続されており、シャワーホ
ース16の一端はシャワーヘッド14の基端部に設けら
れたヘッド連結部19に連結され、他端は浄水器本体1
3の出水接続部20に連結されている。シャワーヘッド
14は、先端から基端に向かって順に、浄水を散水する
シャワー散水部14Aと、略筒状に形成されたグリップ
部14Bと、シャワーヘッド14にシャワーホース16
の一端を連結するヘッド連結部19とから構成されてい
る。浄水器本体13は、例えば床に配置された台座13
Aの上に載置されており、仕様性能に応じた適量の水処
理材、例えば源水中の残留塩素を除去するための亜硫酸
カルシウムや活性炭等が充填されてなる浄水カートリッ
ジが着脱可能に装填されている。このシャワーシステム
10に給水口12から供給された原水は、給水ホース1
5を介して浄水器本体13に給水され、浄水器本体13
の浄水カートリッジを通過することで浄水処理が行われ
て浄水へと変換される。変換された浄水はシャワーホー
ス16を介してシャワーヘッド14へ送られて、シャワ
ー散水部14Aからシャワーヘッド14の外部へシャワ
ー状に散水される。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記構成の浄水シャワ
ーシステム10では、非使用時すなわち給水口12から
の源水の供給が停止した時点で、シャワーヘッド14お
よびシャワーホース16および浄水器本体13の内部に
浄水、例えば源水中の残留塩素等が除去された水が滞留
したままの状態となっていた。この浄水シャワーシステ
ム10内に滞留した水が、例えば長期間に渡って放置さ
れていると、滞留している水(滞留水)の中や、シャワ
ーヘッド14やシャワーホース16の内面等にかびや雑
菌が繁殖する恐れがある。そして再び浄水シャワーシス
テム10を使用した際、すなわち給水口12から源水の
供給を再開すると、かびや雑菌等を含んで滞留していた
水が浄水と共に吐出されて、肌や毛髪に対して刺激を与
えたり、悪臭を放つ恐れがあり、衛生的に好ましくない
という問題があった。また、例えば寒冷地等での冬季に
は、シャワーヘッド14およびシャワーホース16およ
び浄水器本体13の内部に残留する滞留水が凍結する恐
れがあり、この場合、浄水シャワーシステム10に損傷
が生じてしまうという問題があった。さらに、上記の浄
水器本体13では、例えば蛇口直結型やシンク据置型等
の浄水器に比べて通水量が大きくされていることから、
シャワーヘッド14やシャワーホース16等に滞留する
水の量が大量になり、上述した問題点が顕著に現れると
いう問題があった。
【0005】本発明は、上記事情に鑑みてなされたもの
で、通水経路上に滞留水を排出する機構を設けることに
よって、かびや雑菌等の繁殖を防止して衛生的な浄水を
得ると共に、部材の損傷を防止することが可能な浄水シ
ャワーシステムを提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決して係る
目的を達成するために、請求項1記載の本発明の浄水シ
ャワーシステムは、給水口から供給される源水を浄化し
て、シャワーヘッドから浄水を噴出する浄水シャワーシ
ステムにおいて、前記浄水シャワーシステム内の通水経
路に、前記浄水シャワーシステム内に滞留する水を外部
に排出する水抜き機構部が備えられていることを特徴と
している。上記構成の浄水シャワーシステムでは、通水
経路上に水抜き機構部が備えられているため、この浄水
シャワーシステムを使用しない際には、浄水シャワーシ
ステム内に滞留する水を外部に排出することができる。
これにより、例えば長期間に渡って使用されずに放置さ
れた場合でも、浄水シャワーシステム内に滞留する水の
中や、シャワーヘッド等の内面にかびや雑菌が繁殖する
恐れがなく、浄水シャワーシステムを衛生的に保つこと
ができる。さらに、例えば寒冷地等の冬季でも、浄水シ
ャワーシステム内の滞留水が凍結して浄水シャワーシス
テムが損傷してしまうことを防ぐことができる。
【0007】さらに、請求項2記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムは、前記水抜き機構部が、外部に開口した
開口部と、前記給水口から供給される前記源水の水圧に
より前記開口部を封止する封止部材とを備えており、前
記源水の供給が停止した時点で、前記封止部材は前記開
口部を封止しなくなることを特徴としている。上記構成
の浄水シャワーシステムでは、給水口から浄水が供給さ
れているとき、すなわち浄水シャワーシステムを使用し
ているときには、自動的に水抜き機構の開口部が封止さ
れており、使用を停止した時点で開口部が開かれること
から、例えば開口部の開閉を手動で行う場合のように水
抜きの作業を忘れてしまうことがなく、確実に浄水シャ
ワーシステム内の滞留水を排出することができる。
【0008】さらに、請求項3記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムは請求項1又は請求項2記載の浄水シャワ
ーシステムであって、前記源水の供給が停止した状態に
おいて、前記水抜き機構部は、少なくとも前記シャワー
ヘッドの位置よりも下方に配置され、前記シャワーヘッ
ドから空気を導入することによって水抜きを行うことを
特徴としている。上記構成の浄水シャワーシステムで
は、滞留水を外部に排出する際にシャワーヘッドから空
気を導入するだけであり、例えば弁体等を用いた特別な
機構を設ける必要がないと共に、シャワーヘッドを水抜
き機構部よりも上方に位置させるだけで水抜き機構部ま
で滞留水を送り出すことができるため、例えばポンプ等
の特別な装置が不要であり、低コストで水抜きの機能を
実現することができる。
【0009】さらに、請求項4記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムは、請求項1から請求項3の何れかに記載
の浄水シャワーシステムであって、前記水抜き機構部
は、前記源水を浄水する浄水器本体に付設されているこ
とを特徴としている。上記構成の浄水シャワーシステム
では、水抜き機構部が浄水器本体に付設されていること
から、浄水器本体からシャワーヘッドに至るまでの通水
経路に滞留する水を排出することができると共に、水抜
き機構部を安定に固定することによって水抜き機構部が
確実に動作するようにすることができる。
【0010】さらに、請求項5記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムは、前記浄水器本体が壁に着脱可能に固定
されていることを特徴としている。上記構成の浄水シャ
ワーシステムでは、浄水器本体は壁に着脱可能に固定さ
れるため、例えば床等に充分なスペースがない場合であ
っても、浄水シャワーシステムを設置することができ
る。
【0011】さらに、請求項6記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムは、前記浄水器本体には前記シャワーヘッ
ドを着脱可能に係止する係止部材が備えられており、こ
の係止部材は前記浄水器本体の外面上で鉛直方向にスラ
イド可能とされていることを特徴としている。上記構成
の浄水シャワーシステムでは、浄水器本体の外面上に設
けられたシャワーヘッドの係止部材は鉛直方向にスライ
ド可能であることから、シャワーヘッドの高さを適宜の
位置に調整して固定することができ、利便性を向上させ
ることができる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下、本発明の浄水シャワーシス
テムの一実施形態について添付図面を参照しながら説明
する。図1は本実施形態に係る浄水シャワーシステムの
構成図である。なお、上述した従来技術と同一部分には
同じ符号を配して説明を省略または簡略する。本実施の
形態による浄水シャワーシステム30は、図1に示すよ
うに、給水口12と、浄水器本体13と、シャワーヘッ
ド14と、給水ホース15と、シャワーホース16と、
水抜き機構部31とを備えて構成されており、さらに、
水抜き機構部31は、封止部材32と、ばね33と、水
抜き孔34と、ハウジング35と、開口部36とを備え
て構成されている。ここで、水抜き機構部31は例えば
浄水器本体13の入水接続部18と、給水ホース15と
の間に設置されており、給水口12からの源水は給水ホ
ース15及び水抜き機構部31を介して浄水器本体13
に供給される。
【0013】水抜き機構部31のハウジング35は、給
水ホース15及び浄水器本体13を介して源水や浄水シ
ャワーシステム30内の滞留水が流入させられる。中空
のハウジング35の例えば下面には流入した水を排出す
るための水抜き孔34が設けられている。ハウジング3
5内部で水抜き孔34の近傍では、ハウジング35の内
壁面から内側に向かって突出した突出部35Aが設けら
れており、この突出部35Aによって例えば断面円形の
開口部36が形成されている。ハウジング35内には、
例えばばね33等の弾性部材で連結されて鉛直方向に上
下動可能な例えば球体状のボールからなる封止部材32
が装入されている。この封止部材32の半径は開口部3
6の半径よりも大きくされており、開口部36を塞ぐこ
とによって水抜き孔34からハウジング35内の水が流
出することを停止することができるようにされている。
【0014】本実施の形態による浄水シャワーシステム
30は上記構成を備えており、次に浄水シャワーシステ
ム30の動作について説明する。浄水使用時は、先ず、
給水ホース15から供給される源水が水抜き機構部31
のハウジング35に流入する。源水はハウジング35内
の開口部36を通過して水抜き孔34から外部に流出し
ようとするが、この水の流れに伴う水圧により、ハウジ
ング35内部の封止部材32は、ばね33の弾性力に抗
して下方に押圧され、開口部36を塞ぐまで下方に移動
する。これにより、給水ホース15から供給される源水
は、水抜き機構部31の水抜き孔34から排出されるこ
となく、浄水器本体13へと流入させられる。一方、給
水口12を閉じて給水ホース15からの源水の供給を停
止すると、ハウジング35内でばね33の弾性力に抗し
て封止部材32を下方に移動させる水圧が無くなるた
め、封止部材32はばね33の弾性力により上方に移動
させられる。これによって封止部材32によって塞がれ
ていた開口部36が開かれる。ここで、シャワーヘッド
14及びシャワーホース16等を水抜き機構部31より
も例えば上方に位置させておくと、シャワー散水部14
Aのシャワー吐出孔から空気が流入して、浄水器本体1
3及びシャワーホース16及びシャワーヘッド14内に
溜まった滞留水が順次水抜き孔34から排出される。な
お、シャワーヘッド14及びシャワーホース16等の位
置は、特に限定されるものではないが、水抜き機構部3
1からできるだけ上方に配置されていることが好まし
く、これによってスムーズで迅速な水抜き性を得ること
ができる。なお、浄水器本体13及びシャワーホース1
6及びシャワーヘッド14内に溜まった滞留水を水抜き
孔34から送り出す際に作用する力は、水抜き機構部3
1よりも上方に位置する滞留水の自重に起因する水圧に
よるが、この力は、ばね33を弾性変形させて封止部材
32で開口部36を封止させることはないようにされて
いる。
【0015】本実施形態による浄水シャワーシステム3
0では、水抜き機構部31を設けることによって、浄水
シャワーシステム30の非使用時にシャワーヘッド14
及びシャワーホース16及び浄水器本体13の内部等
に、浄水すなわち残留塩素等が除去された水が滞留しな
いため、長期間放置した場合でも、シャワーヘッド14
及びシャワーホース16等の内面や滞留水中においてか
びや雑菌が繁殖する恐れがなく、浄水シャワーシステム
30を衛生的に保つことができる。また、浄水シャワー
システム30の使用場所が著しい寒冷地であった場合で
も、内部に滞留水が残されないため、冬季の凍結により
浄水シャワーシステム30の部材に損傷が生じる恐れも
ない。さらに、シャワーヘッド14及びシャワーホース
16及び浄水器本体13の内部等の滞留水を外部に排出
する際、シャワーヘッド14から空気を導入するだけで
あり、例えば弁体等を用いた特別な機構を設ける必要が
ないと共に、シャワーヘッド14及びシャワーホース1
6等を水抜き孔34よりも上方に位置させるだけで水抜
き孔34まで滞留水を送り出すことができるため、例え
ばポンプ等の特別な装置が不要であり、極めて低コスト
で浄水シャワーシステム30内の水抜きを実現すること
ができる。
【0016】なお、本実施の形態では、ハウジング35
内の封止部材32として球体状のボールを用いたが、こ
れに限定されることなく、例えばOリング等のパッキン
を外周にはめ込んだ棒状部材や平板形状のパッキン等で
もよい。さらに、封止部材32の材質は、特に限定され
るものではないが、耐久性と水封性に優れるシリコンゴ
ムを用いるのが好ましい。また、本実施の形態では、ハ
ウジング35内を封止する機構として、ばね33等の弾
性部材に封止部材32を連結したが、これに限定され
ず、例えば、水圧により押圧されると変形して開口部3
6を塞ぎ、この水圧が無くなると自ら復元して開口部3
6から離れて開口部36を開くことが可能なゴム製等の
柔軟なパッキンを用いてもよい。ここで、ばね33を使
用すると確実な作動性と耐久性を得ることができ、一
方、柔軟なパッキンを用いた場合は、部材の一体化によ
ってコストダウンと小型化に資することが可能となる。
さらに、本実施の形態では、水抜き機構部31は給水口
12からの源水の供給が停止した時点で自動的に滞留水
を排出する構造としたが、これに限定されず、手動式の
バルブ等により滞留水を排出する構造としてもよい。こ
の場合、例えば頻繁に浄水シャワーシステム30を使用
する際に使用の度に滞留水を抜くことが無いため、節水
することができる。
【0017】なお、本実施形態では、水抜き機構部31
は浄水器本体13の入水接続部18と、給水ホース15
との間に設置されているとしたが、これに限定されず、
浄水器本体13内部の例えば下部等や、浄水器本体13
の出水接続部20の近傍や、シャワーホース16の途中
や、シャワーヘッド14に設けて使用してもよい。ここ
で、水抜き機構部31は、浄水器本体13と、シャワー
ホース16と、シャワーヘッド14との内部の滞留水を
抜くためには浄水器本体13の入水接続部18近傍に設
けることが好ましく、組立取付性の向上と取付部材コス
トの削減に資することも可能となる。
【0018】また、本実施形態において浄水シャワーシ
ステム30の主要材質は、特に限定されるものではない
が、耐圧性、耐熱性、成形性を考慮し、ABS樹脂、ポ
リプロピレン樹脂、ポリスルホン樹脂、ポリアセタ−ル
樹脂、ポリカ−ボネ−ト樹脂、ポリフェニレンエーテル
樹脂等のプラスチックが好ましく、特に強度を持たせた
い場合、ステンレス金属を用いることが好ましい。ま
た、浄水器本体13の内部には、仕様性能に応じた適量
の水処理材が充填された浄水カートリッジ(図示しな
い)が装填されており、水処理材としては、特に限定さ
れるものではないが、残留塩素の除去を目的として使用
される亜硫酸カルシウム、粒状活性炭、繊維状活性炭等
からなる濾過材や、濁質成分の除去を目的として使用さ
れる細菌の除去まで可能な多孔質中空糸膜等からなる処
理材を用いるのが好ましく、さらに、これらの濾過材は
目的に応じて併用することが好ましい。
【0019】次に、上述した本実施形態の変形例につい
て添付図面を参照しながら説明する。図2は図1に示す
本実施形態の変形例に係る浄水シャワーシステム40の
構成図である。なお、上述した実施形態と同一部分には
同じ符号を配して説明を簡略または省略する。図2に示
すように、浄水シャワーシステム40は、内部に図示し
ない浄水カートリッジを装填した略縦長形状の浄水器本
体41を備えており、この浄水器本体41側面の上部及
び下部には、浄水器本体41を例えば壁42等に着脱可
能に設置するための固定具43,43が設けられてい
る。また、浄水器本体41の外面上には、シャワーヘッ
ド14を着脱可能に係止するための係止フック44が、
浄水器本体41に対して例えば鉛直方向にスライド可能
に設けられている。さらに、係止フック44は上下方向
に回動可能な回動部44Aを備えており、係止フック4
4に係止されたシャワーヘッド14の上下方向の向きを
変えることができるようにされている。
【0020】浄水器本体41の入水接続部18及び出水
接続部20は浄水器本体41の下面に備えられており、
入水接続部18と給水ホース15との間に、水抜き機構
部31が備えられている。水抜き機構部31のハウジン
グ35の側面には流入した水を排出するための水抜き孔
34が設けられている。さらに、ハウジング35内の開
口部36は水平方向に向かって開口しており、ばね33
に連結された球体状のボールからなる封止部材32は水
平方向に往復動可能とされている。すなわち、浄水使用
時は、給水ホース15から供給される源水は、ばね33
の弾性力に抗して封止部材32を水抜き孔34に向かっ
て(図2中左側に向かって)押圧し、開口部36を塞ぐ
まで移動させる。これにより、給水ホース15から供給
される源水は、水抜き機構部31の水抜き孔34から排
出されることなく、浄水器本体41へと流入させられ
る。一方、給水口12を閉じて給水ホース15からの源
水の供給を停止すると、ばね33の弾性力により封止部
材32は開口部36から離れる方向(図2中右側)に向
かって移動し、封止部材32によって塞がれていた開口
部36が開口される。
【0021】上述した本実施形態の変形例に係る浄水シ
ャワーシステム40では、水抜き機構部31を設けるこ
とによって、シャワーヘッド14及びシャワーホース1
6及び浄水器本体41の内部等の滞留水を外部に排出す
ることができることに加えて、浄水器本体41は壁42
等に着脱可能に固定されるため、床等に充分なスペース
がない場合であっても、浄水シャワーシステム40を設
置することができる。さらに、浄水器本体41の外壁に
は、シャワーヘッド14を着脱可能に係止するための係
止フック44が浄水器本体41に対して鉛直方向にスラ
イド可能に設けられていると共に、係止フック44に係
止されたシャワーヘッド14は上下方向に回動可能とさ
れていることから、シャワーヘッド14の高さや浄水の
吐出角度を調整することができ、利便性を向上させるこ
とができる。
【0022】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の本発明に
よる浄水シャワーシステムによれば、通水経路上に水抜
き機構部が備えられているため、浄水シャワーシステム
内に滞留する水を外部に排出することができ、かびや雑
菌の繁殖を抑制して浄水シャワーシステムを衛生的に保
つことができると共に、滞留水が凍結して浄水シャワー
システムが損傷してしまうことを防ぐことができる。さ
らに、請求項2記載の本発明の浄水シャワーシステムに
よれば、水抜き機構の開口部の開閉が自動的に行われる
ため、確実に浄水シャワーシステム内の滞留水を排出す
ることができる。さらに、請求項3記載の本発明の浄水
シャワーシステムによれば、滞留水を外部に排出する際
にシャワーヘッドから空気を導入するだけであり、例え
ば弁体等を用いた特別な機構を設ける必要がないと共
に、シャワーヘッドを水抜き機構部よりも上方に位置さ
せるだけで水抜き機構部まで滞留水を送り出すことがで
きるため、例えばポンプ等の特別な装置が不要であり、
低コストで水抜きの機能を実現することができる。
【0023】さらに、請求項4記載の本発明の浄水シャ
ワーシステムによれば、浄水器本体からシャワーヘッド
に至るまでの通水経路に滞留する水を排出することがで
きると共に、水抜き機構部を安定に固定することによっ
て水抜き機構部を確実に動作させることができる。さら
に、請求項5記載の本発明の浄水シャワーシステムによ
れば、浄水器本体は壁に着脱可能に固定されるため、例
えば床等に充分なスペースがない場合であっても、浄水
シャワーシステムを設置することができる。さらに、請
求項6記載の本発明の浄水シャワーシステムによれば、
浄水器本体の外面上に設けられたシャワーヘッドの係止
部材は鉛直方向にスライド可能であることから、シャワ
ーヘッドの高さを適宜の位置に調整して固定することが
でき、利便性を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態に係る浄水シャワーシス
テムの構成図である。
【図2】 図1に示す本実施形態の変形例に係る浄水シ
ャワーシステムの構成図である。
【図3】 従来技術の一例による浄水シャワーシステム
の構成図である。
【符号の説明】
10,30,40 浄水シャワーシステム 11 水栓 12 給水口 13,41 浄水器本体 14 シャワーヘッド 15 給水ホース 16 シャワーホース 31 水抜き機構部 32 封止部材 33 ばね 34 水抜き孔 35 ハウジング 36 開口部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 畠山 厚 東京都港区港南一丁目6番41号 三菱レイ ヨン株式会社内 Fターム(参考) 2D032 FA00 FA08

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 給水口から供給される源水を浄化して、
    シャワーヘッドから浄水を噴出する浄水シャワーシステ
    ムにおいて、 前記浄水シャワーシステム内の通水経路に、前記浄水シ
    ャワーシステム内に滞留する水を外部に排出する水抜き
    機構部が備えられていることを特徴とする浄水シャワー
    システム。
  2. 【請求項2】 前記水抜き機構部は、外部に開口した開
    口部と、前記給水口から供給される前記源水の水圧によ
    り前記開口部を封止する封止部材とを備えており、前記
    源水の供給が停止した時点で、前記封止部材は前記開口
    部を封止しなくなることを特徴とする請求項1記載の浄
    水シャワーシステム。
  3. 【請求項3】 前記源水の供給が停止した状態におい
    て、前記水抜き機構部は、少なくとも前記シャワーヘッ
    ドの位置よりも下方に配置され、前記シャワーヘッドか
    ら空気を導入することによって水抜きを行うことを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の浄水シャワーシステ
    ム。
  4. 【請求項4】 前記水抜き機構部は、前記源水を浄水す
    る浄水器本体に付設されていることを特徴とする請求項
    1から請求項3の何れかに記載の浄水シャワーシステ
    ム。
  5. 【請求項5】 前記浄水器本体が壁に着脱可能に固定さ
    れていることを特徴とする請求項4記載の浄水シャワー
    システム。
  6. 【請求項6】 前記浄水器本体には前記シャワーヘッド
    を着脱可能に係止する係止部材が備えられており、この
    係止部材は前記浄水器本体の外面上で鉛直方向にスライ
    ド可能とされていることを特徴とする請求項5記載の浄
    水シャワーシステム。
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