JP3122787B2 - シャワーノズル用切り換え弁 - Google Patents

シャワーノズル用切り換え弁

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JP3122787B2
JP3122787B2 JP09281612A JP28161297A JP3122787B2 JP 3122787 B2 JP3122787 B2 JP 3122787B2 JP 09281612 A JP09281612 A JP 09281612A JP 28161297 A JP28161297 A JP 28161297A JP 3122787 B2 JP3122787 B2 JP 3122787B2
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則男 早川
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はシャワーノズル用切
り換え弁に関するものであり、より詳細には、シャワー
ノズル本体内に装着されたカートリッジに、部分浄化さ
れたろ過水にあってはカートリッジの外層を介さないで
内層に、原水にあっては外層を介して部分浄化した後に
内層に導水するためのシャワーノズル用切り換え弁に関
するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、入浴時や洗髪時に使用するシ
ャワーノズルの内部に、水道水等の原水を浄水するため
の例えば活性炭などを充填した浄化用具や浄化装置を内
蔵したものが公知である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
シャワーノズルは、そのヘッドにマッサージ機能を発揮
させるための通常吐出口とシャワー機能を発揮させるた
めのシャワー吐出口が備えられてこれを選択的に切替え
るものであった。
【0004】一方、水道水等を浄水するための浄水用具
や浄水装置を内蔵したシャワーノズルには、浴槽等を清
掃する時のようにあえて浄水する必要がないときであっ
ても、浄水濾材によって浄水することになるため、これ
ら浄水濾材の劣化が激しくて頻繁に取り替えする必要が
あった。
【0005】本発明は上述した実状に鑑みなされたもの
で、その解決しようとする課題は、上述した従来のシャ
ワーノズルの具有する特には浄水濾材を頻繁に取り替え
する不便さを解消することにあり、そして、本発明の目
的とするところは、簡単な構成で、従来のシャワーノズ
ルに簡単に装着でき、入浴、洗髪等において好適に使用
されるろ過水と水道水のような原水を分別供給できて、
浄水濾材を無駄なく使うことができるシャワーノズル用
切り換え弁を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に採用した本発明の要旨とするところは、叙上の特許請
求の範囲に記載のとおりである。
【0007】このような構成を採用した本発明のシャワ
ーノズル用切り換え弁100によると、反取入口側にズ
レ止めされた状態に備えられた可撓性弁体20には取入
口13aに連通する吐出口20aが開設されているか
ら、図15に示すように、例えば吐出口20aが第1通
水空間12aと重なる位置になるように配置されると、
第2通水空間12bは弁体20で覆われて遮断状態とな
り、吐出口20aから放出される水を全て第1通水空間
12aに向けて選択的に放出できる。ついで、留め具1
4とともに弁支持部材13を回動させて可撓性弁体20
の吐出口20aが第2通水空間12bと重なる位置にな
るように切り換えされると、図16に示すように、第1
通水空間12aは弁体20で遮断され、吐出口20aか
ら放出される水を全て第2通水空間12bに向けて選択
的に放出できる。すなわち、ろ過水を第1通水空間に、
そして原水を第2通水空間に選択的に給水できる
【0008】また、給水された水の水圧は一般に高圧で
ありしかも弁体20は可撓性を有しているため、弁体2
0を切り換え弁座12の下面に密着させることができて
漏れ防止ができる。
【0009】つぎに、第1通水空間12a内に導水され
た水は、シャワーノズル本体の内部に装着したカートリ
ッジ10aの下端に高圧のまま供給でき、カートリッジ
10aの中央部に備えられた例えば商品名「粒状EM−
Xセラミック(株式会社アムロン製)」を充填した内層
Yのみを介してシャワーノズルヘッドに向けて導水でき
る。そして、水道水のような原水を第2通水空間12b
内に導水できる。すなわち、原水は、カートリッジ10
aの外周壁を経て例えば外層である活性炭の層Xに導く
ことで部分浄化し、ついで、内層である「粒状EM−X
セラミック」の層Yに導水することで、更に浄化し、つ
いで、シャワーノズルヘッドに向けて導水することがで
きる。すなわち、予め浄化されたろ過水等は第1通水空
間12aを介して「粒状EM−Xセラミック」の内層に
導水し、水道水のような原水は、第2通水空間12bを
介して例えば外層である活性炭の層に導水してこれを部
分浄化し、ついで、「粒状EM−Xセラミック」の内層
に導水して処理するから、カートリッジ10aに備えた
特には高価な「粒状EM−Xセラミック」の無駄使いが
少なく、その浄化能力の持続化が図れて効率的に利用で
きる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の態様を図面
に基づいて詳細に説明するが、本発明の趣旨から逸脱し
ない範囲で、適宜設計変更して実施できる。
【0011】図1は、本発明になる実施例のシャワーノ
ズル用切り換え弁100を示す分解斜視図であり、図2
は同シャワーノズル用切り換え弁100を装着したシャ
ワーノズルの一例を概略的に示す斜視図である。
【0012】図において、この実施例のシャワーノズル
用切り換え弁100は、シャワーノズル本体10の内部
に装着したカートリッジ10aに原水とろ過水を分別導
するために装着されるものであり、給水側と反対側に
取入口13aに連通する吐出口20aを開設した可撓性
弁体20が備えられた弁支持部材13と、吐出口20a
から放出された水を導水するための第1通水空間12a
と第2通水空間12bを有する切り換え弁座12と、該
切り換え弁座12に弁支持部材13を連接支持する留め
具14とから構成されており、留め具14とともに弁支
持部材13を回動させて可撓性弁体20の吐出口20a
の位置を切り換えることで、ろ過水を第1通水空間12
aに導水し、原水を第2通水空間12bに導水するよう
に、選択的に連通させることをができる。
【0013】図3は弁支持部材13の平面図であり、可
撓性弁体20は記載されていない。図4は、図3のA−
A線に沿う一部破断図、図5は図3のB−Bに沿う一部
破断図であり、図6は弁支持部材13内に取付けされる
可撓性弁体20の平面図である。
【0014】図において、この弁支持部材13は、給水
側に取入口13aを有するとともに、反取入口側に可撓
性弁体20が備えられ、外周壁の下端部には原水等を給
水する給水管を着脱自在に装着するための連結部13d
が設けられており、上端部は本体枠11にo−リング2
1により結合して組み付けされる。弁支持部材13の上
端にはガイド片13bが設けられており、その内壁上端
には係止部13cが形成されている。
【0015】可撓性弁体20は合成ゴム製であり、図6
に示すように、弁支持部材13の給水取入口13aと連
通する2個の吐出口20aが開設されており、その外周
縁には、係止部13cのそれぞれに係止できる形状に形
成された切欠き20bが備えられており、弁支持部材1
3の上方にズレ止めされた状態に内装される。
【0016】図7は切り換え弁座12の平面図であり、
図8は図7のA−A線に沿う一部破断図、図9は図7の
B−B線に沿う一部破断図、図10は図8のC−C線に
沿う一部破断図である。図11は同切り換え弁座12の
底面図である。
【0017】図において、切り換え弁座12は、吐出口
20aから放出された例えばろ過水をカートリッジ10
aの下端中央部に導水するための第1通水空間12aを
有するとともに、吐出口20aから放出された例えば原
水をカートリッジ10aの周壁の外表面側に導水するた
めの第2通水空間12bを有し、下面にはC字状の案内
溝12cが形成されており、該案内溝12cに前記弁支
持部材13に設けたガイド片13bを保持させると、こ
の弁支持部材13を回動可能で且つ回動規制された状態
に組み付けできる。
【0018】切り換え弁座12と弁支持部材13とは、
図12に一部破断正面図で示す留め具14によりo−リ
ング21を介在させて連接固定される。
【0019】このような構成を採用した本発明のシャワ
ーノズル用切り換え弁100によると、反取入口側にズ
レ止め状態に組み付けされた可撓性弁体20には弁支持
部材13の取入口13aに連通する吐出口20aが開設
されているから、図13に模式的に示すように、留め具
14とともに弁支持部材13を回動させて吐出口20a
が第1通水空間12aと重なる位置になるように配置さ
れると、第2通水空間12bは弁体20で覆われて遮断
され、吐出口20aから放出される水の全てを第1通水
空間12aに向けて選択的に放出できる。と同時に、給
水された水の水圧は一般に高圧でありしかも弁体20は
可撓性を有する素材を使用するように構成されているか
ら、切り換え弁座12の下面の特には第2通水空間12
bの入り口の外周縁に可撓性弁体20を密着させること
ができて漏れ防止ができる。
【0020】同様に、留め具14とともに弁支持部材1
3を回動させて、可撓性弁体20の吐出口20aが第2
通水空間12bと重なる位置になるように切り換えされ
ると、図14に模式的に示すように、第1通水空間12
aは弁体20で遮断され、吐出口20aから放出される
水を全て第2通水空間12bに向けて選択的に放出でき
る。と同時に、切り換え弁座12の下面の特には第1通
水空間12aの入り口の外周縁に弁体20を密着させる
ことができて漏れ防止ができる。
【0021】
【0022】ところで、シャワノズルー本体に装着され
るカートリッジ10aの1例は、例えばその内部に「粒
状EM−Xセラミック」の層Yと、この「粒状EM−X
セラミック」層Yの外側に備えられた活性炭の層Xとを
有するものであり、特には、第2通水空間12bより吐
水された原水を活性炭の層Xを介して「粒状EM−Xセ
ラミック」の層Yに導水されるように構成されたもので
ある。すなわち、ろ過水の如き浄化済み浄水にあっては
活性炭処理することなくダイレクトに「粒状EM−Xセ
ラミック」処理することができ、水道水の如き原水にあ
っては、活性炭層で部分浄化したその後に「粒状EM−
Xセラミック」処理することができるため、カートリッ
ジ10aの特には高価な「粒状EM−Xセラミック」の
無駄使いが少なくてその浄化能力の持続化が図れ、効率
的に利用できる。
【0023】また、シャワノズルーヘッドに、通常吐出
口とシャワー吐出口を選択連通させる切替え装置が装着
されていると、通常吐出口からは吐出水を集束状態で放
出できてマッサージ効果が期待でき、シャワー吐出口か
らは吐出水をシャワー状態で放出できてソフトな水流で
ヘアケア、スキンケアが期待できる。
【0024】
【発明の効果】以上説明したように、本発明にかかるシ
ャワーノズル切り換え弁によれば、簡単な構造でしかも
来のシャワーノズルに簡単に装着でき、入浴、洗髪等に
おいて好適に使用されるろ過水と水道水のような原水を
分別供給できて、カートリッジすなわち濾材の無駄使い
がなくて浄化能力の持続化が図れ、効率的に利用でき
る、という作用効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明になる実施例のシャワーノズル用切り
換え弁を示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示したシャワーノズル用切り換え弁を
装着した一シャワーノズルを概略的に示す斜視図であ
る。
【図3】 図1に示したシャワーノズル用切り換え弁の
構成要素である弁支持部材の平面図であり、可撓性弁体
は記載されていない。
【図4】 図3のA−A線に沿う一部破断面図である。
【図5】 図3のB−B線に沿う一部破断図である。
【図6】 弁支持部材内に取付けされる可撓性弁体の平
面図である。
【図7】 図1に示したシャワーノズル用切り換え弁の
構成要素である切り換え弁座の平面図である。
【図8】 図7のA−A線に沿う一部破断図である。
【図9】 図7のB−B線に沿う一部破断図である。
【図10】 図8のC−C線に沿う一部断面図である。
【図11】 図7に示した切り換え弁座弁の底面図であ
る。
【図12】 留め具を示す一部破断正面図である。
【図13】 図13は、本発明になるシャワーノズル用
切り換え弁の一使用状態を説明するために示す要部分解
斜視図であり、吐出口が第1通水空間と重なる位置に配
置され、第2通水空間は弁体で覆われ遮断されている。
【図14】 図14は、本発明になるシャワーノズル用
切り換え弁の他の使用状態を説明するために示す要部分
解斜視図であり、吐出口が第2通水空間と重なる位置に
配置され、第1通水空間は弁体で覆われ遮断されてい
る。
【図15】 図15は、図13の状態を示す断面図であ
り、吐出口が第1通水空間と重なる位置に配置され、カ
ートリッジの下端部に導水される状態を示している。
【図16】 図15は、図14の状態を示す断面図であ
り、吐出口が第2通水空間と重なる位置に配置され、カ
ートリッジの外側に導水される状態を示している。
【符号の説明】
10…シャワーノズル本体 10a…カートリッジ 11…本体枠 12…切り換え弁座 12a…第1通水空間 12b…第2通水空間 12c…案内溝 13…弁支持部材 13a…取入口 13b…ガイド片 13c…係止部 13d…連結部 14…留め具 20…可撓性弁体 20a…吐出口 20b…切欠き 21…O−リング 100…シャワーノズル用切り換え弁 X…活性炭層 Y…粒状EM−Xセラミック層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A47K 3/28 C02F 1/28 B01D 35/02 B01D 29/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】シャワーノズル本体の内部に内層と外層と
    からなる2重のカートリッジが装着されており、該シャ
    ワーノズル本体に供給される水を、前記外層を介して又
    は介さないで供給するためのシャワーノズル用切り換え
    弁であって、 本体枠と、 前記原水とろ過水の給水側に取入口を有し反取入口側に
    ガイド片を突設するとともに給水側に給水管を連結する
    ための連結部を設けた弁支持部材と、 前記反取入口側に前記取入口と連通する吐出口が開設さ
    れており前記弁支持部材の取入口側にズレ止め状態に組
    み付けされる可撓性弁体と、 前記吐出口から放出された前記ろ過水を前記カートリッ
    ジの下端中央部に導水するための第1通水空間を有する
    とともに前記吐出口から放出された前記原水を前記カー
    トリッジの外周壁表面に導水するための第2通水空間を
    有しており、下面に案内溝が形成され該案内溝に前記ガ
    イド片を係止せしめて前記弁支持部材を回動可能且つ回
    動規制された状態に組み付けされる切り換え弁座と、 該切り換え弁座に前記弁支持部材を連接支持する留め具
    と、 を含み構成されており、 前記留め具とともに前記弁支持部材を回動させて前記可
    撓性弁体の吐出口の位置を切り換えることで、導水路を
    前記第1通水空間又は前記第2通水空間に選択切り換え
    し、これにより、浄化済のろ過水にあってはカートリッ
    ジの外層を介さないで内層に、原水にあっては外層を介
    して浄化した後に内層に給水することを特徴とするシャ
    ワーノズル用切り換え弁。
  2. 【請求項2】ヘッドに通常吐出口とシャワー吐出口を選
    択連通させる切替え装置が装着されており、且つカート
    リッジが装着されているシャワーノズル本体に組付けさ
    れている請求項1記載のシャワーノズル用切り換え弁。
  3. 【請求項3】 前記シャワーノズル用切り換え弁におい
    て、 前記内層が「粒状EM−Xセラミック」の層であり、前
    記外層が活性炭の層であることを特徴とする請求項1又
    は2に記載のシャワーノズル用切り換え弁。
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