JP2000271033A - シャワーヘッド - Google Patents

シャワーヘッド

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JP2000271033A
JP2000271033A JP11079783A JP7978399A JP2000271033A JP 2000271033 A JP2000271033 A JP 2000271033A JP 11079783 A JP11079783 A JP 11079783A JP 7978399 A JP7978399 A JP 7978399A JP 2000271033 A JP2000271033 A JP 2000271033A
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JP
Japan
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filter
shower head
water
carbon fibers
active carbon
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JP11079783A
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English (en)
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Manabu Hatano
学 波多野
Yoko Hirayama
陽子 平山
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KVK Corp
Original Assignee
KVK Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】塩素除去能力を低下させることなく、シャワー
ヘッドを小型化し、また、重量を低減すると共に、使用
感及び美観を向上させること。 【解決手段】シャワーヘッド10のヘッド部30に、活
性炭素繊維を圧縮成形してなるフィルター52が組み込
まれている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本各発明は、塩素除去のため
の活性炭フィルターを備えたシャワーヘッドに関する。
【0002】
【従来の技術】水道水に含まれる消毒用の塩素は、肌や
髪に損傷を与えるものとされているため、シャワーヘッ
ドから吐水される湯水からも塩素の除去が望まれる。そ
こで、従来より、活性炭からなるフィルターを本体内部
に組み込んで、このフィルターによって塩素を除去する
シャワーヘッドが提案されている。ここで、一般に、フ
ィルターを構成する活性炭としては、粒状の椰子殻活性
炭よりも塩素除去能力に優れた活性炭素繊維が採用され
ており、フィルターは、図3に示すように、シート状に
成形された活性炭素繊維を巻回して略円筒状に形成され
ていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
たフィルターでは、未だ、塩素除去能力が十分ではな
く、このため所定の塩素除去能力を得ようとすると必然
的にフィルターそのもののサイズを大きくせざるを得な
かった。よって、このようなフィルターを採用した従来
のシャワーヘッドにあっては、そのサイズが無用に大き
くならざるを得なかった。また、フィルターは、それ自
体の重量は僅かであるが、使用時には水分を含んで重た
くなるものである。よって、サイズの大きなフィルター
を採用すると、使用時のシャワーヘッド全体の重量が大
幅に増加するといった問題が生じる。一方、フィルター
のサイズを小さくすると塩素除去能力の低下が懸念され
る。塩素除去能力を保つ必要がある一方で、特に、シャ
ワーヘッドが、使用者自らが手に持って使用するという
状況を考慮すると、その重さは噴射時の圧力も考慮し
て、できる限り軽いことが望まれる。また、シャワーヘ
ッドの握り部にこのようなフィルターを組み込むことと
すると、使用者が把持する部位が太くなることとなり使
用感が悪化せざるを得ない。また、ヘッド部又は握り部
いずれに組み込むこととしても、当該部位が無用に大き
くなるために美観が損なわれるという問題が生じてい
た。
【0004】本発明は上記した従来技術の問題点を解決
するものであり、塩素除去能力を低下させることなく、
シャワーヘッドを小型化し、また、重量を低減すると共
に、使用感及び美観を向上させることを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の課題を解決するた
めに本各発明の採った手段を、各発明ごとに以下に説明
する。
【0006】請求項1の発明は、「活性炭素繊維を圧縮
成形してなるフィルターを備えたことを特徴とするシャ
ワーヘッド」である。
【0007】請求項1の発明に係るシャワーヘッドで
は、フィルターとして、活性炭素繊維を圧縮成形してな
るものを採用しており、このフィルターは、シート状の
活性炭素繊維を巻回してなるものよりも塩素除去能力に
優れる。これを以下に説明する。
【0008】図2に示すような活性炭素繊維を圧縮成形
することにより全体形状を形成したフィルターを試料1
とし、図3に示すようなシート状の活性炭素繊維を巻回
することにより全体形状を形成したものを試料2とす
る。試料1及び試料2は、各々、外形a:50mm、内
径b:30mm、高さc:40mm、体積:50c
、重量:20g、密度:0.4g/cm の略円
筒状に形成された同一形状のものである。各試料1、2
の外周面から内周面へと水を通過させて濾過を行い、1
ppmの塩素濃度の水を0.5ppm未満に処理するこ
とができる水量の総計を処理能力として検証した。
【0009】その結果を図4に示す。処理能力は、試料
1では17000l、試料2では12500lであっ
た。処理能力を重量で除した単位重量能力は、試料1で
は850l/g、試料2では625l/gであり、処理
能力を体積で除した単位体積能力は、試料1では340
l/cm、試料2では250l/cmであっ
た。このことから、試料1は、試料2の1.36倍の処
理能力を有し、試料2よりも処理能力が優れることが解
る。換言すれば、同程度の処理能力を得たい場合には、
試料1のようなフィルターを用いれば、試料2のような
フィルターを用いる場合に比して、重量及び体積を26
%程度、削減することができることが解る。
【0010】圧縮成形したフィルターがシート状物を巻
回成形したフィルターよりも塩素除去能力に優れる理由
は明らかではないが、次のようなことが推測される。即
ち、圧縮成形では、活性炭素繊維が均一に分布し、しか
も、個々の活性炭素繊維の向きに均一なバラツキがある
のに対して、シート状物の巻回成形では、シート状物の
境界部分にて活性炭素繊維の分布の均一さが損なわれ、
しかも、この境界部分の個々の活性炭素繊維の向きが境
界面に沿うため、三次元的なバラツキがなくなってしま
う。このため、圧縮成形したフィルター内部では均一に
水が流れるのに対して、シート状物を巻回成形したフィ
ルター内部では不均一に水が流れ、これにより処理能力
が低下されるのではないかと推測される。
【0011】本発明では、以上のように塩素除去能力に
優れたフィルターを用いることから、塩素除去能力を低
下させることなく、フィルターを組み込むスペースを小
さくでき、シャワーヘッドを小型化し、またその重量を
低減することができる。
【0012】請求項2の発明は、「前記フィルターは、
ヘッド部に組み込まれていることを特徴とする請求項1
に記載のシャワーヘッド」である。
【0013】シャワーヘッドの握り部は使用者が自身の
手で保持する部位であり、握りやすくするためには一定
の外径にまで細くする必要がある。したがって、特にシ
ャワーヘッドのヘッド部に上記した浄水カートリッジを
組み込むことにより塩素除去能力を確保しつつ、シャワ
ーヘッドの使用感や利便性の向上を実現する。また、フ
ィルターをヘッド部のみに組み込むに限らず、さらに握
り部にも組み込むこととすると、シャワーヘッド全体で
の塩素除去能力の向上を図ることができ、あるいは握り
部に組み込んだフィルターによる塩素除去能力分だけヘ
ッド部に組み込むフィルターを小型化できるので、ヘッ
ド部の小型化を図ることにも有効である。この場合にお
いては、握り部に組み込まれるフィルターは可能な限り
小型化されたものを用いることが、上記したシャワーヘ
ッドの使用感や利便性の向上から望ましい。
【0014】
【発明の実施の形態】次に、本各発明に係るシャワー装
置の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。
【0015】図1に、請求項1又は請求項2の各発明を
適用したシャワーヘッド10を示す。シャワーヘッド1
0は、湯水混合水栓などの給水栓にホースにより接続さ
れるものであり、一端側に、ホースが接続される接続部
(図示しない)を有し、他端側に、吐水のための散水孔
42を有する。ここで、接続部は、使用者により把持さ
れる略長円筒形状の握り部20の基端部に設けられてお
り、散水孔42は、握り部20の先端に膨出形成された
ヘッド部30の下面に設けられている。そして、請求項
2の発明の如く、上記ヘッド部30にはフィルター52
が組み込まれている。尚、本例では、フィルター52を
有する浄水カートリッジ50が、ヘッド部30内部に交
換自在に装着されており、浄水カートリッジ50の交換
によって、塩素除去能力が低下したフィルター52を、
簡便且つ確実に取り換えることができるように構成され
ている。
【0016】浄水カートリッジ50は、図2に示すよう
な円筒形状のフィルター52と、外周面に多数の通水口
55を有する中空形状に形成されると共にフィルター5
2内部に収容されたコア54と、フィルター52の上端
面に取着された上キャップ56と、フィルター52の下
端面に取着された下キャップ57と、を有している。こ
こで、フィルター52は、活性炭素繊維を圧縮成形して
外形が形成された本体60と、この本体60の内外周に
被覆された不織布62とからなり、上記不織布62によ
って、本体60の型崩れ及び活性炭素繊維の流出が防止
されている。尚、活性炭素繊維は、ポリアクリロニトリ
ル、レーヨン、ピッチ、フェノール樹脂等のフィラメン
トあるいはステープルを原料とするものである。
【0017】ところで、上キャップ56は略円盤状に形
成され、フィルター52の上端側にはめ込まれている。
フィルター52の外周縁及び内周縁に対応する位置に
は、円周状に係止突状58,59がそれぞれ突設されて
おり、これら係止突状58,59がフィルター52の端
部に係止されてフィルター52に密着して確実に固定さ
れると共に、コア54もフィルター52内に確実に保持
させている。一方、下キャップ57は、その中央部に流
水口63が設けられている他は、上キャップ56と同様
であり、フィルター52の下端側にはめ込まれている。
このように構成された浄水カートリッジ50は、(1)
フィルター52の外周面側から侵入した水を濾過して、
フィルター52の内周面及びコア54の通水口55を通
じて下キャップ57の流水口63から排出させるか、或
いは、(2)下キャップ57の流水口63及びコア54
の通水口55を通じてフィルター52の内周面側から侵
入した水を濾過して、フィルター52の外周面から排出
させるか、の何れかの経路により、水を濾過するもので
ある。尚、本例では、上記(1)の経路を採用してお
り、後述するシャワーヘッド10内部の流路は、これを
実現するための流路となっているが、上記(2)の経路
を採用してもよく、この場合には、シャワーヘッド10
の内部の流路として、これに応じた流路を設定すればよ
い。
【0018】次に、シャワーヘッド10内部の流路の詳
細を説明する。握り部20内には、接続部に接続された
ホースに連通する第一流路22が形成されており、ヘッ
ド部30内には、握り部20の第一流路22と連通し、
浄水カートリッジ50を収容する収容部34が設けられ
ている。ここで、ヘッド部30は、握り部30に連設さ
れると共に下面側の開口内周面に雌ねじ部38が刻設さ
れた基体部32と、下面に複数の散水孔42が穿設され
ると共に上面側の開口外周面に雄ネジ部49が刻設さ
れ、基体部32に螺着されたシャワーフェイス部40と
を備えており、浄水カートリッジ50の交換は、シャワ
ーフェイス部40の基体部32への着脱により行われ
る。尚、基体部32内面と、シャワーフェイス部40外
面との間には、Oリング47が介在されており、これに
より、両者の水密が確保されている。
【0019】収容部34には、上部、内側部及び下部
に、各々所定の空間を残して浄水カートリッジ50が収
容されており、上部の空間により、上記第一流路22と
連通する第二流路36が形成され、内側部の空間によ
り、第二流路36と連通する第三流路61が形成され、
下部の空間により、フィルター52を介して第三流路6
1と連通する第四流路45が形成されている。ここで、
収容部34の底面からは、突起43が放射状に突設され
ており、この突起43によって浄水カートリッジ50下
方に第四流路45の空間が確保されている。また、収容
部34の底面と浄水カートリッジ50の下キャップ57
との間には、Oリング46が介在されており、このOリ
ング46により、第三流路61と第四流路45との間が
シールされている。これにより、第三流路61に流入す
る湯水は、第四流路45に直接流れず、浄水カートリッ
ジ50へと確実に送られる。
【0020】握り部20の第一流路22を経てヘッド部
30の第二流路36に供給された湯水は、上キャップ5
6によって浄水カートリッジ50の上面からは侵入する
ことなく、浄水カートリッジ50の側方外周の第三流路
61へと流れる。第三流路61に流入した湯水は、浄水
カートリッジ50のフィルター52の外周面からフィル
ター50内部に侵入し、濾過される。濾過された湯水
は、下キャップ57によって浄水カートリッジ50の下
面からは排出されることなく、フィルター52の内周面
から排出され、コア54の通水口55を経てコア54内
部に流入し、さらに下キャップ57の流水口63を経て
シャワーフェイス部40の各散水孔42から散水され
る。
【0021】以上、本各発明に係るシャワーヘッドの一
形態を説明したが、本各発明はこれに限らない。例え
ば、フィルターを円筒状とせず、円柱状や平板状とする
等、種々の変更が可能である。しかしながら、フィルタ
ーを円筒状とし、外周から内周へと或いは内周から外周
へと湯水を濾過するのが好適である。何故ならば、シャ
ワーヘッド内部の限られた空間内で、十分な濾過面積を
確保しようとすると、端面よりも周面の方が大きな面積
を確保しやすいからである。また、フィルター自体とし
て十分な強度が確保できるのであれば、上記した浄水カ
ートリッジを省略して、直接、フィルターをシャワーヘ
ッドに交換自在に組み込むこともできる。
【0022】
【発明の効果】本発明は上記のように構成されているの
で、塩素除去能力を低下させることなく、シャワーヘッ
ドを小型化し、また、重量を低減すると共に、使用感及
び美観を向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本各発明にかかるシャワーヘッドの断面図であ
る。
【図2】図1に示したシャワーヘッドに採用したフィル
ターの斜視図である。
【図3】従来のシャワーヘッドに採用したフィルターの
斜視図である。
【図4】フィルターの処理能力を比較した表である。
【符号の説明】
10;シャワーヘッド、20;握り部、22;第一流
路、30;ヘッド部、32;基体部、34;収容部、3
6;第二流路、38;雌ねじ部、40;シャワーフェイ
ス部、42;散水孔、43;突起、45;第四流路、4
6;Oリング、47;Oリング、49;雄ねじ部、5
0;浄水カートリッジ、52;フィルター、54;コ
ア、55;通水口、56;上キャップ、57;下キャッ
プ、58;係止突状、59;係止突状、60;本体、6
1;第三流路、62;不織布、63;流水口。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き Fターム(参考) 2D032 FA04 4D024 AA02 AB11 BA02 BB02 BB05 4F033 AA11 CA04 DA05 EA01 LA05 NA01

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】活性炭素繊維を圧縮成形してなるフィルタ
    ーを備えたことを特徴とするシャワヘッド。
  2. 【請求項2】前記フィルターは、ヘッド部に組み込まれ
    ていることを特徴とする請求項1に記載のシャワーヘッ
    ド。
JP11079783A 1999-03-24 1999-03-24 シャワーヘッド Pending JP2000271033A (ja)

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