JP3003394U - 携帯用浄水器 - Google Patents

携帯用浄水器

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JP3003394U
JP3003394U JP1994004225U JP422594U JP3003394U JP 3003394 U JP3003394 U JP 3003394U JP 1994004225 U JP1994004225 U JP 1994004225U JP 422594 U JP422594 U JP 422594U JP 3003394 U JP3003394 U JP 3003394U
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water
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JP1994004225U
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亘 本田
宣吉 中村
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亘 本田
宣吉 中村
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 原水を注入口に注ぐだけで浄水を得ることが
でき、小型で携帯に便利な携帯用浄水器を提供する。 【構成】 原水2が注がれる注入口3と浄化された浄水
4が排出される吐出口5とを有する筒状体6と、この筒
状体6の内部の注入口側に備えられた銅繊維層10と、
筒状体6の内部の銅繊維層10より吐出口側に備えられ
た活性炭層11とを有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、水道水等の原水を浄化する浄水器に関し、特に、旅行等において携 帯に便利な小型で簡単に使用できる携帯用浄水器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
現在、一般に普及している浄水器としては、取付部品を用いて水道の蛇口に直 接連結されるものと、連結ホースを介して水道の蛇口に連結されるものとがある 。そして、水道水は、水道の水圧により、浄水器の各種フィルターを通過して浄 化される。しかし、このような浄水器は、旅行等に携帯するには大型であり、ま た、使用前に浄水器を水道の蛇口に連結するという作業が必要であるため、旅行 等には不便であった。
【0003】 このため、水道の蛇口に連結する必要のない携帯用浄水器も市販されている。 この携帯用浄水器は、手押し式のポンプにより発生する圧力を、水道の水圧の代 わりに利用するものである。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の携帯用浄水器は、手押し式のポンプを動作させなけ れば浄水が得られないので、使用者の負担が大きく、手でポンプを動作させる分 だけ使用時間も長く必要になるという問題があった。
【0005】 また、手押し式のポンプを備えている分、サイズも大きくなり、携帯には不都 合であるという問題もあった。
【0006】 そこで、本考案の目的は、原水を注入口に注ぐだけで浄水を得ることができ、 小型で携帯に便利な携帯用浄水器を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る携帯用浄水器は、原水が注がれる注入口と浄化された浄水が排出 される吐出口とを有する筒状体と、この筒状体の内部の注入口側に備えられ、注 入口から注がれた原水を通過させる銅繊維層と、筒状体の内部の銅繊維層より吐 出口側に備えられ、銅繊維層を通過した水を通過させる活性炭層とを有している 。
【0008】 また、他の態様を持つ携帯用浄水器は、筒状体の内部の活性炭層より吐出口側 に他の銅繊維層をさらに備えている。
【0009】 また、さらに他の態様を持つ携帯用浄水器は、筒状体の内部にカルシウムゼオ ライト層をさらに備えている。
【0010】 また、さらに他の態様を持つ携帯用浄水器は、活性炭層又はカルシウムゼオラ イト層の少なくともいずれか一方に、銀コーティング活性炭又は銀コーティング カルシウムゼオライトを混合させている。
【0011】 また、さらに他の態様を持つ携帯用浄水器は、水を通過させ活性炭粒子を通過 させない貫通孔を持つ板状部材を筒状体の内部に固定しており、活性炭層を注入 口側と吐出口側に区分している。
【0012】
【作用】
本考案に係る携帯用浄水器においては、注入口を上にし吐出口を下にし、注入 口に原水を注ぐと、重力により原水は銅繊維層及び活性炭層を通過して吐出口か ら排出される。この通過の際に、原水に含まれる雑菌は銅繊維層で滅菌され、原 水に含まれる塩素は活性炭層に吸着され、吐出口からは、雑菌がなく、塩素が除 去された浄水が排出される。
【0013】 また、銅繊維層を活性炭層よりも注入口側に配置することにより、銅繊維層は 使用の際に活性炭層よりも上に位置することになり、空気中を降下してくる雑菌 が活性炭層に侵入するのを防いでいる。
【0014】 また、他の態様の携帯用浄水器においては、活性炭層より吐出口側に他の銅繊 維層をさらに備えているので、滅菌効果が向上する。
【0015】 また、さらに他の態様の携帯用浄水器においては、筒状体の内部にカルシウム ゼオライト層を備えているので、原水のpH値を上昇させることができると共に 、塩素除去性能がさらに向上する。
【0016】 また、さらに他の態様の携帯用浄水器においては、活性炭層又はカルシウムゼ オライト層の少なくともいずれか一方に、銀コーティング活性炭又は銀コーティ ングカルシウムゼオライトを混合させているので、滅菌効果が向上する。
【0017】 また、さらに他の態様の携帯用浄水器においては、水を通過させ活性炭粒子を 通過させない貫通孔を持つ板状部材を筒状体の内部に固定し、活性炭層を注入口 側と吐出口側に区分し、使用によって活性炭粒子が膨張しても、活性炭粒子の移 動が板状部材により規制される構造を採用している。このように活性炭粒子の膨 張に伴う移動が規制されているので、活性炭粒子が著しく偏在して、活性炭粒子 の隙間が狭く成り過ぎる部分ができるということがなく、水の通りが悪くなる不 具合を防止できる。
【0018】
【実施例】
以下に、本考案に係る携帯用浄水器の一実施例を添付図面に基づいて説明する 。
【0019】 図1は、本考案に係る携帯用浄水器の一実施例を示す縦断面図であり、使用状 態を示している。同図に示されるように、本実施例の携帯用浄水器1には、水道 水等の原水2が注がれる注入口3と浄化された浄水4が排出される吐出口5とを 有する筒状体6が備えられている。この筒状体6は、例えば、プラスチックで構 成されており、直径が40mm程度で、長さが120mm程度の円筒形である。 この筒状体6の内部には、複数の通過孔7aが備えられた注入口側のプラスチッ ク板7と、複数の通過孔8aが備えられた吐出口側のプラスチック板8と、この プラスチック板8の吐出口側に備えられたプラスチック製の漏斗部9とが備えら れている。通下孔7a,8aの形状、大きさ、個数は自由に定めてよい。また、 筒状体6の内部には、プラスチック板7より吐出口側に銅繊維を絡ませて薄板状 にした銅繊維層10が備えられており、この銅繊維層10より吐出口側には活性 炭粒子からなる活性炭層11が備えられている。
【0020】 図2は、本実施例の携帯用浄水器を持ち運ぶときの状態を示しており、注水口 3にはキャップ12が、吐出口4にはキャップ13が装着されている。
【0021】 使用に際しては、キャップ12,13を手で外し、注入口3が上になり吐出口 5が下になるように手で持ち、吐出口5の真下にコップ14を置き、注入口3に 原水2を注ぐ。すると、重力により原水2は、プラスチック板7の通過孔7aを A方向に通過し、銅繊維層10を通過し、その後活性炭層11を通過し、プラス チック板8の通過孔8aをB方向に通過し、浄水4としてコップ14内に滴下す る。
【0022】 原水2に含まれる雑菌は銅繊維層10を通過する際に滅菌され、原水2に含ま れる塩素は活性炭層11を通過する際に吸着され、吐出口5からは、雑菌がなく 、塩素が除去された浄水4が排出される。
【0023】 また、銅繊維層10を活性炭層11よりも注入口側に配置することにより、銅 繊維層10は使用の際に活性炭層11よりも上に位置することになり、空気中を 降下してくる雑菌が、雑菌の繁殖しやすい活性炭層11に侵入するのを防いでい る。
【0024】 さらに、本実施例の携帯用浄水器は、水圧を利用しなければ水を透過させるこ とのできない中空糸膜フィルターを備えていないため、手押し式のポンプを備え る必要がなく、その分、サイズを小型にできる。
【0025】 さらにまた、原水2を注入口3に注ぐだけで、浄水4が得られるので、使用者 の負担を小さくできる。
【0026】 尚、本実施例の携帯用浄水器は、中空糸膜フィルターを備えていないため、原 水に含まれる粒子の除去には適さないが、人体に悪影響を及ぼす雑菌及び塩素の 除去性能に優れているので、国内及び海外旅行における水道水の浄化に特に適し ている。
【0027】 図3は、他の態様を持つ携帯用浄水器21を示す縦断面図であり、活性炭層1 1より吐出口側に別の銅繊維層15をさらに備えている点のみが図1のものと相 違する。この場合には、銅繊維層が2層となるので滅菌効果を一層向上させるこ とができる。また、活性炭層11の両端を銅繊維層10,15で覆っているので 、保管中に雑菌の繁殖しやすい活性炭層11に雑菌が侵入しにくい構造とするこ とができる。
【0028】 図4は、さらに他の態様を持つ携帯用浄水器22を示す縦断面図であり、銅繊 維層10と活性炭層11との間にカルシウムゼオライト層16をさらに備えてい る点のみが図3のものと相違する。この場合には、浄水のpH値を上昇させるこ とができると共に、塩素除去性能をさらに向上させることができる。尚、カルシ ウムゼオライト層16の位置は、銅繊維層10と活性炭層11との間に限られず 、例えば、活性炭層11と銅繊維層15との間等の他の位置であってもよい。ま た、図1の携帯用浄水器1にカルシウムゼオライト層を備えてもよい。
【0029】 図5は、さらに他の態様を持つ携帯用浄水器23を示す縦断面図であり、活性 炭層11を注入口側の層11aと吐出口側の層11bに区分する板状部材17が 備えられている。この板状部材17は、水を通過させることができる貫通孔17 bを備えているプラスチック板17aと、このプラスチック板17aより注入口 側に配置されたステンレス網フィルター17cとから構成されている。プラスチ ック板17aは、筒状体6の内面に形成された溝(図示せず)に嵌合することに より又は接着剤等により筒状体6の内面に固定されている。ステンレス網フィル ター17cは活性炭粒子又はその破片がプラスチック板17aの貫通孔17bを 通して移動させないために備えられている。図5の携帯用浄水器23は、上記以 外の点に関しては、図3のものと同じである。
【0030】 尚、図5の携帯用浄水器23に、カルシウムゼオライト層を備えてもよい。ま た、板状部材17は、プラスチック板17aとステンレス網フィルター17cと を組合せたものに限らず、活性炭粒子の移動を規制でき且つ水を通過させること ができる構造のものであれば、例えば、金属製の網フィルターのみからなるもの 等の他の構造であってもよい。
【0031】 図5の携帯用浄水器23においては、水を通過させ活性炭粒子を通過させない 板状部材17を筒状体6の内部に固定し、活性炭層11を注入口側の層11aと 吐出口側の層11bとに区分することによって、使用によって活性炭粒子が膨張 しても、活性炭粒子の移動が板状部材17により規制されるようにしている。こ のように活性炭粒子の膨張に伴う移動が規制されているので、活性炭粒子の膨張 に伴う移動により移動筒状体6の内部で活性炭粒子が著しく偏在して、活性炭粒 子の隙間が狭く成り過ぎ、水の通りが悪くなるといった不具合を防止できる。
【0032】 尚、図1乃至図5の活性炭層11に、活性炭粒子の表面に銀コーティングを施 した銀コーティング活性炭を混合させ、又は、カルシウムゼオライト層に銀コー ティングカルシウムゼオライト粒子を混合させてもよい。この場合には、さらに 滅菌効果をさらに向上させることができる。また、活性炭層11に銀コーティン グ活性炭を混合させた場合には、保管中に雑菌が繁殖しやすい活性炭層11にお いて、雑菌が繁殖するのを防止することができる。
【0033】 また、上記実施例においては、筒状体6、プラスチック板7,8、漏斗部9を プラスチックで構成した場合について説明したが、本考案はこれには限定されず 、金属等の他の材料で構成してもよい。
【0034】 さらに、上記実施例においては、筒状体6が円筒形である場合について説明し たが、本考案はこれには限定されず、横断面形状を多角形等の他の形状としても よい。
【0035】 さらにまた、上記実施例においては、プラスチック板7,8を備えた場合につ いて説明したが、プラスチック板7,8は必ずしも必要はなく、プラスチック板 7,8の代りに、銅繊維層10,15及び活性炭層11が筒状体6の内部で動か ないようにできる構造であれば、筒状体6の内部に突起する突起部等の他の構造 であってもよい。また、プラスチック板7,8のいずれか一方又は両方をステン レス網フィルターに置き換えてもよい。
【0036】
【考案の効果】
本考案によれば、浄水器のサイズを小型にでき、また、原水を注入口に注ぐだ けで、滅菌され、塩素が除去された浄水を簡単に得られるという効果がある。
【0037】 また、活性炭層より吐出口側に他の銅繊維層をさらに備えている態様のもので は、滅菌効果が一層向上すると共に、活性炭層における雑菌の繁殖を防止できる という効果がある。
【0038】 また、筒状体の内部にカルシウムゼオライト層を備えている態様のものでは、 原水のpH値を上昇させることができると共に、塩素除去性能をさらに向上させ ることができるという効果がある。
【0039】 また、活性炭層又はカルシウムゼオライト層の少なくともいずれか一方に、銀 コーティング活性炭又は銀コーティングカルシウムゼオライトを混合させている 態様のものでは、滅菌効果を一層向上させることができるという効果がある。
【0040】 また、水を通過させ活性炭粒子を通過させない貫通孔を持つ板状部材を筒状体 の内部に固定し、活性炭層を注入口側と吐出口側に区分した態様のものでは、活 性炭粒子の膨張に伴う移動を規制することにより、水の通りが悪くなる不具合を 防止できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係る携帯用浄水器の一実施例を示す縦
断面図である。
【図2】本実施例の携帯用浄水器を持ち運ぶときの状態
を示す縦断面図である。
【図3】本実施例の携帯用浄水器の他の態様を示す縦断
面図である。
【図4】本実施例の携帯用浄水器のさらに他の態様を示
す縦断面図である。
【図5】本実施例の携帯用浄水器のさらに他の態様を示
す縦断面図である。
【符号の説明】
1,21,22,23 携帯用浄水器 2 原水 3 注入口 4 浄水 5 吐出口 6 筒状体 7,8 プラスチック板 10,15 銅繊維層 11,11a,11b 活性炭層 16 カルシウムゼオライト層 17 板状部材 17a プラスチック板 17c ステンレス網フィルター
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 C02F 1/50 531 E 7158−4D F 7158−4D 540 F 7158−4D 550 H 7158−4D 560 B 7158−4D

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 水道水等の原水を浄化する携帯用浄水器
    において、 原水が注がれる注入口と浄化された浄水が排出される吐
    出口とを有する筒状体と、 前記筒状体の内部の注入口側に備えられ、注入口から注
    がれた原水を通過させる銅繊維層と、 前記筒状体の内部の前記銅繊維層より吐出口側に備えら
    れ、前記銅繊維層を通過した水を通過させる活性炭層
    と、 を有することを特徴とする携帯用浄水器。
  2. 【請求項2】 前記筒状体の内部の前記活性炭層より吐
    出口側に他の銅繊維層をさらに備え、この他の銅繊維層
    に前記活性炭層を通過した水を通過させることを特徴と
    する請求項1記載の携帯用浄水器。
  3. 【請求項3】 前記筒状体の内部にカルシウムゼオライ
    ト層をさらに備えたことを特徴とする請求項1又は2の
    いずれかに記載の携帯用浄水器。
  4. 【請求項4】 前記活性炭層又は前記カルシウムゼオラ
    イト層の少なくともいずれか一方に、活性炭粒子の表面
    に銀コーティングを施した銀コーティング活性炭又はカ
    ルシウムゼオライト粒子の表面に銀コーディングを施し
    た銀コーティングカルシウムゼオライトを混合させたこ
    とを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の携帯
    用浄水器。
  5. 【請求項5】 水を通過させ前記活性炭層を構成する活
    性炭粒子を通過させない貫通孔を持ち、前記活性炭層を
    注入口側と吐出口側とに区分する板状部材を前記筒状体
    の内部に固定したことを特徴とする請求項1乃至4のい
    ずれかに記載の携帯用浄水器。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5584869B1 (ja) * 2013-12-06 2014-09-10 中村物産有限会社 殺菌処理装置及び殺菌処理方法
JP2014213215A (ja) * 2013-04-22 2014-11-17 中村物産有限会社 殺菌処理装置及び殺菌処理方法

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