JP4502428B2 - 田植機の苗植付け具 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、苗植付け爪から苗を押し出す苗押出しロッドを、爪支持ケースに摺動自在に貫設し、苗押出しロッドを苗押し出し側に摺動付勢するべく苗押出しロッドの端部に押し作用する押出しスプリング、苗押出しロッドを待機側に引き戻し操作する揺動アーム、苗植え付け時に苗押出しロッドが苗押し出し側に摺動操作されるように前記揺動アームを揺動操作するカム体のそれぞれを前記爪支持ケースの内部に設けてある田植機の苗植付け具に関する。
【0002】
【従来の技術】
【0003】
【0004】
特開平10−327632号公報に示されるように、前記カム体にこれの両横側から延出する支軸を備えさせ、この両支軸の一方の支軸を爪支持ケースのロータリケースへの連結部に、他方の支軸を爪支持ケースのカム支持部にそれぞれ回動自在に支持させることにより、カム体を爪支持ケースに回動自在に取り付けられていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
【0006】
従来の苗植付け具の場合、カム体の両横側に支軸を備えさせる必要があることから、カム体が形状複雑でかつ大型になるとともに重くなっていた。
【0007】
本発明の目的は、カム体が形状簡単、小型、軽量なものにできて、経済面などで有利に得られる田植機の苗植付け具を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【0018】
【0019】
【0020】
請求項1による発明の構成、作用、効果はつぎのとおりである。
【0021】
[構成]
苗植付け爪から苗を押し出す苗押出しロッドを、爪支持ケースに摺動自在に貫設し、苗押出しロッドを苗押し出し側に摺動付勢するべく苗押出しロッドの端部に押し作用する押出しスプリング、苗押出しロッドを待機側に引き戻し操作する揺動アーム、苗植え付け時に苗押出しロッドが苗押し出し側に摺動操作されるように前記揺動アームを揺動操作するカム体のそれぞれを前記爪支持ケースの内部に設けてある田植機の苗植付け具において、
前記カム体から前記爪支持ケースの外側に延出する支軸に、前記カム体の前記爪支持ケースに対する回転を規制する規制具を連結するとともに、前記カム体を、前記支軸における前記カム体と前記規制具との間に位置する箇所のみによって前記爪支持ケースに支持させて、前記カム体の前記規制具が位置する側とは反対側に位置する部位と、この部位に対向して前記爪支持ケースの内側に位置する部分との間に、隙間を設けてある。
【0022】
[作用]
カム体から爪支持ケースの外側に延出する支軸に前記規制具を連結するとともに、カム体を前記支軸のみによって爪支持ケースに支持させるものだから、カム体の両横側のうちの一方の横側から延出する支軸のみをカム体に備えさせることにより、カム体を爪支持ケースに対する回転が規制されるようにした状態で爪支持ケースに支持させ、揺動アームによる苗押しロッドの摺動操作を所望どおり行わせられるものである。
【0023】
[効果]
カム体を一方の横側から延出する支軸のみを備える形状簡単、小型、軽量なのものにし、苗押出しロッドによって苗植付け爪から苗をスムーズに押し出させて植付け姿勢乱れが生じにくい苗植え付けができるものを安価に得たり、駆動負荷を小さくしてスムーズに駆動したりできる。
【0024】
【発明の実施の形態】
図1に示すように、機体横方向に沿う角パイプ材で成るメインフレーム1と、このメインフレーム1の中間部に支持されるフィードケース2と、前端側どうしが前記メインフレーム1によって連結されている状態で機体横方向に並ぶ複数個の植付け伝動ケース3とによって機体フレームを構成し、前記複数個の植付け伝動ケース3それぞれの後端部の両横側に、2個の苗植付け具10を備える苗植付機構Aを駆動自在に設けてある。前記機体フレームの前端部の上側に、苗載せ台4を前記苗植付機構Aの駆動に連動して機体横方向に往復移送されるようにして設け、前記機体フレームの底側に、機体横方向に並ぶ複数個の接地フロート5を取り付け、もって、苗植付装置を構成してある。
【0025】
この苗植付装置は、自走機体の後部にリンク機構を介して昇降操作されるように、かつ自走機体からフィードケース2に回動力が伝達されるように連結して、乗用型田植機を構成する。すなわち、自走機体に対して作業用の連結状態に下降させて自走機体を走行させていくと、複数個の苗植付機構Aそれぞれが2個の苗植付け具10,10により、苗載せ台4に載置されているマット状苗の下端部から一株分のブロック苗を取り出し、接地フロート5が泥面上を移動して整地していった箇所に植え付けていくのであり、詳しくは、次の如く構成してある。
【0026】
図2に示すように、各苗植付機構Aは、前記植付け伝動ケース3にチェーン式駆動機構によって駆動されるように備えてある駆動軸6の植付け伝動ケース3から横外側に突出している部分にロータリケース7の取付けボス部7aが外嵌し、駆動軸3の先細りテーパ部6aの図8の如き断面四角形状のために駆動軸6が取付けボス部7aに一体回転するように係合していることによって、植付け伝動ケース3に駆動軸6の軸芯まわりで駆動されるように支持されている前記ロータリケース7と、このロータリケース7の両端部に回転自在に支持されている回転支軸8のロータリケース7から横外側に突出している部分に苗植付け具10の爪支持ケース11のうちの取付けケース部11aが外嵌し、この取付けケース部11aと回転支軸8とがキー9によって一体回転するように係合していることによって、ロータリケース7の回転方向に互いに180度の位相を有している2箇所に回転自在に支持されている前記苗植付け具10とによって構成してある。
【0027】
ロータリケース7が回動するに伴って一方の苗植付け具10の前記爪支持ケース11をロータリケース7に対して前記回転支軸8の軸芯8aまわりで回転操作する植付け駆動機構20と、他方の苗植付け具10の前記爪支持ケース11をロータリケース7に対して前記回転支軸8の軸芯8aまわりで回転操作する植付け駆動機構20とをロータリケース7の内部に設けてある。
【0028】
前記一対の植付け駆動機構20,20のそれぞれは、ロータリケース7を分割線Bで分割できるように形成している2個の分割りケース部7b,7cのうちの伝動ケース側の分割ケース部7bの中央部にベアリング21を介して回動自在に支持させてある太陽ギヤ22と、前記伝動ケース側の分割ケース部7bの前記駆動軸6と前記回転支軸8との間に駆動軸6の軸芯6bや回転支軸8の軸芯8aに平行な軸芯23aまわりで回動自在に支持させてある駆動側中間ギヤ23と、前記2個の分割ケース部7b,7cのうちの前記取付けボス部7aを備えている植付け具側の分割ケース部7cの前記駆動軸6と前記回転支軸8との間に前記駆動側中間ギヤ23の回動軸芯23aに平行な軸芯24aまわりで回動自在に支持させてある受動側中間ギヤ24と、前記回転支軸8のロータリーケース7の内部に位置する端部に外嵌させるとともにキー25によって一体回動するように係合させてある植付け駆動ギヤ26と、前記駆動側中間ギヤ23の回動力を前記受動側中間ギヤ24が備える受動突起27aなどによって受動側中間ギヤ24に伝達するクランク式伝動機構27とによって構成してある。
【0029】
太陽ギヤ22は、ロータリケース7に対して駆動軸6の軸芯6aまわりで相対回転するように前記駆動軸6に相対回転自在に外嵌しているが、太陽ギヤ22のボス部の端部に備えてある回止め爪部22aと、植付け伝動ケース3に回動不能に連結している支持筒部3aが備えているストッパー爪部とが噛み合っていることにより、植付け伝動ケース3に対しては回動しないように回り止めされている。駆動側中間ギヤ23と太陽ギヤ22とは互いに噛み合っており、ロータリケース7が回動されるに伴い、駆動側中間ギヤ23が太陽ギヤ22のまわりを公転しながら軸芯23aのまわりで自転する。
【0030】
図2、図3に示すように、前記クランク式伝動機構27は、前記受動側中間ギヤ24の駆動側中間ギヤ23に対向する方の側面の受動側中間ギヤ24の回動軸芯24aから位置ずれした箇所に突設した円形の前記受動突起27aと、駆動側中間ギヤ23の受動側中間ギヤ24に対向する方の側面側に、一対の突条27bを設けて前記受動突起27aが摺動自在に入り込むように備えさせた伝動溝27cとによって構成してある。駆動側中間ギヤ23がロータリケース7に対して回動すると、受動突起27aが伝動溝27cの内部を駆動側中間ギヤ23の直径方向に往復摺動しながら駆動側中間ギヤ23の回動力を受動側中間ギヤ24に伝達し、受動側中間ギヤ24を軸芯24aまわりでロータリケース7に対して回動させる。これにより、クランク伝動機構27は、駆動側中間ギヤ23が自転するに伴って受動側中間ギヤ24が軸芯24aまわりでロータリケース7に対して自転するように、かつ、受動側中間ギヤ24の回転が不等速度の回転になるように駆動側中間ギヤ23の回動力を受動側中間ギヤ24に伝達する。
【0031】
受動側中間ギヤ24が自転すると、植付け駆動ギヤ26が受動側中間ギヤ24の回動力によって回動されて回転支軸8を回転操作するように、受動側中間ギヤ24と植付け駆動ギヤ26とを互いに噛み合わせてある。
【0032】
これにより、一対の植付け駆動機構20,20のそれぞれは、ロータリケース7が回動駆動されると、これに伴って自転する駆動側中間ギヤ23の回動力によって植付け駆動ギヤ26を駆動して回転支軸8を回転操作し、前記爪支持ケース11に備えてある苗植付け爪12の先端が図1に示す回転軌跡Tを描いて上下に回動するように爪支持ケース11をロータリケース7に対して回転操作する。
【0033】
図2、図4などに示すように、各苗植付機構Aが備える前記2個の苗植付け具10,10のいずれもは、前記取付けケース部11aと植付けアーム部11bとを備えるケース本体11cの端部にキャップ部11dを取付けネジによって締め付け連結して成る前記爪支持ケース11と、前記植付けアーム部11bの爪取付け座部に取付けボルトによって締め付け固定してある前記苗植付け爪12と、前記植付けアーム部11bに貫設してある苗押出しロッド13とによって構成してある。
【0034】
各苗植付け具10において、苗押出しロッド13は、このロッド13の植付けアーム部11bから外側に突出する端部に屈曲板金を溶接して備えさせた苗押出し作用部13aが苗植付け爪12の裏面側を苗植付け爪12の長手方向に沿って移動するように、植付けアーム部11bのロッド組付け孔11eに摺動自在に組付けてあるとともに、苗押出しロッド13を苗植付け具10の苗植え運動に連動させて摺動操作する押出し操作機構30を爪支持ケース11の内部に設けてある。
【0035】
図4に示すように、前記押出し操作機構30は、爪支持ケース11の前記ケース本体11cの方の内部に回動自在に配置したカム体31と、爪支持ケース11の前記ケース本体11cの方の内側に中間部が回転支軸32によって回動自在に連結していて、爪支持ケース11の内部に前記回転支軸32の軸芯まわりで揺動自在に支持されている揺動アーム33と、爪支持ケース11の前記キャップ部11dの方の内部に配置したコイルスプリングで成る押出しスプリング34とによって構成してある。
【0036】
図4、図6などに示すように、押出しスプリング34の一端側に備えさせたケース側連結部34aを、キャップ部11dの内壁面部分に受け止め支持されるように当接させ、押出しスプリング34の他端側を先細り筒状に形成することによって、内径D1が苗押出しロッド13の外径D2や、前記ケース側連結部34aの外径よりも小さくなるようにして押出しスプリング34の他端側に備えさせたロッド側連結部34bを、苗押出しロッド13の端部に小径部13bを形成することによって、苗押出しロッド13の外径D2以内の範囲に位置する状態で苗押出しロッド13の端部に形成される環状の後向きのスプリング受け部13cに受け止め支持されるように当接させてある。これにより押出しスプリング34は、苗押出しロッド13の端部に作用して苗押出しロッド13を押し出し付勢しており、揺動アーム33が苗押出しロッド13に対するストッパー作用を解除するに伴って、苗押出しロッド13を苗押し作用部13aが苗植付け爪12の先端付近に位置する苗押出し位置に押し出し操作する。
【0037】
揺動アーム33の遊端部に備えさせた図2、図4の如きロッド操作用の一対のフォーク爪33aを備えるフォーク部33aを、苗押出しロッド13のスプリング受け部13cの近くに切欠き部を設けて肉薄になったロッド部分にこれを挟むように外嵌させてある。すなわち、苗押出しロッド13の前記スプリング受け部13cよりもロッド先端側の部分に切欠き部を設けて、ロッド先端向き面で成るアーム係合部13dを苗押出しロッド13の外径D2以内の範囲に位置するようにして備えさせ、前記一対のフォーク爪33a,33aが苗押出しロッド13の切欠き部内での両横側に別れてアーム係合部13dに当接するように、フォーク部33fをアーム係合部13dに係止させてある。
【0038】
前記カム体31は、図2に示す取付け構造によって前記ケース本体11cに取り付けてある。すなわち、カム体31の両横側のうちの前記回転支軸8に対向する側とは反対側の横側のみから前記ケース本体の外部まで延出する支軸35を、カム体31を成型する際に同時に成型することによってカム体31に備えさせ、この支軸35を、この支軸35の軸芯と、前記回転支軸8の軸芯8aとが同一軸芯になるように配置してベアリング36を介して前記ケース本体11cのボス部に支持させてある。つまり、前記支軸35のみによって支持される片持ち状態になるように、かつ、回転支軸8と同一の軸芯8aのまわりで回動するように、さらに、カム体31における規制具37が位置する側とは反対側の部位と、この部位に対向した爪支持ケース11の内側の部分との間に隙間Sが形成されるように、カム体31を取り付けてある。
【0039】
揺動アーム33の他方の遊端部に備えせたカムフォロワ部33bを、前記押出しスプリング34が苗押出しロッド13を介して揺動アーム33のフォーク部33fに作用する付勢力によって前記カム体31の周囲のカム面31aに当て付け付勢してある。カム体31のカム面31aには次の如きカム面部を設けてある。すなわち、揺動アーム33がカム体31を反力部材として苗押出しロッド13にストッパー作用して苗押出しロッド13を苗押し作用部13aが苗植付け爪12の基端側に位置する待機位置に押出しスプリング34に抗して維持操作するように前記カムフォロワ部33bに作用する待機カム面部と、揺動アーム33が苗押出しロッド13に対するストッパー作用を解除して苗押出しロッド13を押出しスプリング34によって前記苗押出し位置に操作させるように前記カムフォロワ部33bに作用する押出しカム面部と、揺動アーム33が苗押出しロッド13を押出しスプリング34に抗して苗押出し位置から待機位置に戻し操作するように前記カムフォロワ部33bに作用する戻しカム面部とを設けてある。
【0040】
図2などに示すように、一方の苗植付け具10における前記カム体31の前記支軸35の爪支持ケース11から外部に突出している部分と、他方の苗植付け具10における前記カム体31の前記支軸35の爪支持ケース11から外部に突出している部分とにわたって1本の板金材で成る回転規制具37を取り付けてある。この回転規制具37は、前記両支軸35,35のいずれに対しても相対回転しないように各支軸35の小判形軸部35aに外嵌していて、各苗植付け具10が苗植え運動を行う際のそれぞれのカム体31の爪支持ケース11に対する回転を規制する。すなわち、苗植付け具10が苗植え付けを行う時には苗押出しロッド13が苗押し出し側に摺動操作され、その苗植え付け時以外には苗押出しロッド13が待機側になる状態にカム体31の前記待機カム面部、押出しカム面部、戻しカム面部を揺動アーム33のカムフォロワ部33bに作用させるように規制する。
【0041】
したがって、各苗植付け機構Aにおいて、ロータリケース7が回動駆動されるに伴い、両苗植付け具10はそれぞれの苗植付け爪12の先端が前記回転軌跡Tを描くように苗植え運動を行い、一方の苗植付け具10の苗植付け爪12と他方の苗植付け具10の苗植付け爪12とによって交互に、苗載せ台4から一株分のブロック苗を取り出して圃場泥土に植え付けていく。両苗植付け具10において、苗植付け爪12が苗の取り出しや下降搬送を行うとか、苗載せ台4に向かって上昇する時には、苗押出しロッド13は揺動アーム33によって押出しスプリング34に抗して待機側に引き戻し操作されて苗植付け爪12の苗取り出しや苗保持を可能にし、苗植付け爪12が苗植え付けを行う時には、苗押出しロッド13が押出しスプリング34によって押出し位置に摺動操作され、苗植付け爪12が保持してきた苗を苗押し作用部13aによって苗植付け爪12から押し出し操作して苗植付け爪12から分離しやすくする。
【0042】
図2に示すように、各苗植付け機構Aの両苗植付け具10それぞれの取付けケース部11aの内部に、調節ギヤ14を設けてある。この調節ギヤ14は、前記回転支軸8が備えるラックギヤ部8bに噛み合っており、調節ギヤ14の回転支軸の取付ケース部11aから外部に突出する部分に設けてある操作部によって回動操作することにより、取付けケース部11aをキー9に沿わせて回転支軸8に対して摺動調節して、苗植付け具10をロータリケース7に対して回転支軸8の軸芯方向に移動調節する。すなわち、苗植付け爪12が苗載せ台4の苗取出し口の適切な位置を通過するように、苗植付け爪12の苗取出し口に対する機体横方向での位置調節を行うとか、一方の苗植付け具10の苗植付け爪12の植付け伝動ケース3に対する機体横方向での位置と、他方の苗植付け具10の苗植付け爪12の植付け伝動ケース3に対する機体横方向での位置とを同一にするなどに当たり、調節ギヤ14を回動操作することにより、苗植付け具10を植付け伝動ケース3に対して機体横方向に移動調節する。
【0043】
図2に示すように、前記ロータリケース7の両端側の内部に、制動アーム41を備える制動機構40を設けてある。この一対の制動機構40,40のそれぞれは、図5(イ),(ロ)に示す如く植付け駆動ギヤ26の一方の横側に一体回動自在に設けた制動カム42と、ロータリケース7の前記植付け具側の分割ケース部7cの内部に支軸43を介して基端部を回動自在に支持させた前記制動アーム41と、この制動アーム41の遊端側と、前記分割ケース部7cの内部に位置する補強リブ7dとにわたって取り付けた振止めばね44とによって構成してある。振止めばね44は、制動アーム41を支軸43の軸芯まわりで制動カム42の方に揺動付勢することにより、制動アーム41の遊端側に位置する制動作用部41aを制動カム42の周面カムに当て付け付勢している。これにより、各制動機構40は、制動アーム41によって植付け駆動ギヤ26にブレーキを掛け、苗植付け具10が苗取り出しする際に植付け駆動機構20を構成しているギヤのバックラッシに起因して先行移動してガタ付きが出ることを防止している。
この制動機構40の場合、制動アーム41及び振止めバネ44がロータリケース7の内部のギヤ24,26とケース壁内面との間のデッドスペースに収容されており、制動アーム41や振止めバネ44を収容するスペースをロータリケース7の内部に特別に設けるに比してロータリケース7を形状が簡素で小型なものにしながら、苗植付け具10のガタ付き防止を行っている。
【0044】
[別実施形態]
図7は別の実施形態を備えるスプリング取付け構造によって苗押出しロッド13に押出しスプリング34を支持させているものを示し、このスプリング取付け構造にあっては、押出しスプリング34をスプリングホルダー38を介して、苗押出しロッド13の前記スプリング受け部13cに受け止め支持されるように構成してある。
前記スプリングホルダー38は、苗押出しロッド13の前記スプリング受け部13cを形成している小径部13bに組付けるための取付け孔38aを備えており、苗押出しロッド13を爪支持ケース11に組付ける際には苗押出しロッド13から取り外しておき、爪支持ケース11の組付け孔11eに挿入した後の苗押出しロッド13の前記小径部13bに外嵌させて取り付けるように構成してある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 苗植付装置全体の側面図
【図2】 苗植付機構の断面図
【図3】 植付け駆動機構の側面図
【図4】 苗植付け具の断面図
【図5】 制動機構の説明図
【図6】 苗押出しロッドと揺動アームの係合部の断面図
【図7】 別の実施形態を備える苗押出しロッドと押出しスプリングの係合構造の断面図
【図8】 駆動軸の先細りテーパ部の断面図
【符号の説明】
11 爪支持ケース
12 苗植付け爪
13 苗押出しロッド
31 カム体
33 揺動アーム
34 押出しスプリング
37 規制具
隙間

Claims (1)

  1. 苗植付け爪から苗を押し出す苗押出しロッドを、爪支持ケースに摺動自在に貫設し、苗押出しロッドを苗押し出し側に摺動付勢するべく苗押出しロッドの端部に押し作用する押出しスプリング、苗押出しロッドを待機側に引き戻し操作する揺動アーム、苗植え付け時に苗押出しロッドが苗押し出し側に摺動操作されるように前記揺動アームを揺動操作するカム体のそれぞれを前記爪支持ケースの内部に設けてある田植機の苗植付け具であって、
    前記カム体から前記爪支持ケースの外側に延出する支軸に、前記カム体の前記爪支持ケースに対する回転を規制する規制具を連結するとともに、前記カム体を、前記支軸における前記カム体と前記規制具との間に位置する箇所のみによって前記爪支持ケースに支持させて、前記カム体の前記規制具が位置する側とは反対側に位置する部位と、この部位に対向して前記爪支持ケースの内側に位置する部分との間に、隙間を設けてある田植機の苗植付け具。
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