JP4501400B2 - シールドケース付き電子部品 - Google Patents

シールドケース付き電子部品 Download PDF

Info

Publication number
JP4501400B2
JP4501400B2 JP2003359258A JP2003359258A JP4501400B2 JP 4501400 B2 JP4501400 B2 JP 4501400B2 JP 2003359258 A JP2003359258 A JP 2003359258A JP 2003359258 A JP2003359258 A JP 2003359258A JP 4501400 B2 JP4501400 B2 JP 4501400B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
shield case
substrate
bent portion
electronic component
engaging
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2003359258A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2005123514A (ja
Inventor
圭一 中田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
Priority to JP2003359258A priority Critical patent/JP4501400B2/ja
Publication of JP2005123514A publication Critical patent/JP2005123514A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP4501400B2 publication Critical patent/JP4501400B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Images

Landscapes

  • Shielding Devices Or Components To Electric Or Magnetic Fields (AREA)

Description

本発明は、電子部品に関し、詳しくは、VCOやPLLモジュールなど高周波複合部品のように、基板上に実装された表面実装部品をシールドケース内に収容した構造を有するシールドケース付き電子部品に関する。
図7は従来のシールドケース付き電子部品を示す斜視図、図8は従来のシールドケース付き電子部品に用いられているシールドケースの要部を示す斜視図である。
図7及び図8に示すように、このシールドケース付き電子部品は、基板51上に搭載された表面実装部品(図示せず)が、シールドケース53内に収容された構造を有している(特許文献1参照)。
このシールドケース付き電子部品においては、基板51の側面に、シールドケース取付用の、内周面に電極が形成された部分貫通孔状の係合凹部54が複数箇所に設けられている。また、基板51の表面実装部品搭載面51aの、係合凹部54の周辺領域には、シールドケース53の基板対向部分53aとの電気的接続のためのランド電極58が設けられている。
また、シールドケース53は、表面実装部品(図示せず)を収容するケース本体部55と、基板51の各係合凹部54に挿入される複数の係合爪56a,56bとを備えており、シールドケース53を基板51に係合させるための係合爪56aには、係合爪56aをより確実に基板51の係合凹部54に係合させることができるように、係合爪56aの当接部を基板51の係合凹部54の内周面に向かって付勢するための付勢用曲折部60(図8)と、係合爪56aの当接部が確実に係合凹部54の内周面に当接するようにするための当接用曲折部57が設けられている。
このシールドケース付き電子部品においては、基板51の係合凹部54に挿入されたシールドケース53の係合爪56aの当接用曲折部(当接部)57が、弾性による付勢力をもって基板51の係合凹部54の内周面に向かって付勢されるとともに、当接部57が係合凹部54の内周面と係合して、しっかりと把持することになるため、その状態で、シールドケース53の基板対向部分53aを基板51のランド電極58に、係合爪56aを係合凹部54の内周面の電極に、それぞれはんだ付けすることにより、シールドケース53を、位置ずれを生じたりすることなく基板51に確実に固定することが可能になる。
特開2001−148594号
しかしながら、上記従来のシールドケース付き電子部品においては、シールドケース53を、表面実装部品搭載面51a(図7)を上面とした基板51にセットした状態において、シールドケース53の係合爪56aの表面実装部品搭載面51aよりも下側の位置(すなわち、図8における基板当接線Lよりも下側の位置)に付勢用曲折部60が設けられ、かつ、係合爪56aの下端に近い位置に当接用曲折部(当接部)57が設けられているため、係合爪56aの基板当接線Lよりも下側の部分が長くなり、各部材の寸法条件などによっては、図9に示すように、基板51の下面から係合爪56aが突出する場合も生じ、このような構造を採用することができなくなるという問題点がある。
すなわち、シールドケース53の係合爪56aが基板51の下面からはみ出すことは望ましくないため、係合爪実効長(基板当接線Lよりも下側の部分の長さ)は、通常は基板51の厚みより短くなるように設定されるが、係合爪56aはある程度の厚みを有しているため、付勢用曲折部(第1の曲折部)60と当接用曲折部(第2の曲折部)57の最小間隔は係合爪56aの厚みに依存し、実際には、少なくとも係合爪56aの厚みの2倍程度の間隔が必要になり、当接用曲折部57と係合爪56aの先端との最小間隔もほぼ同程度となる。そのため、各部材の寸法条件などによっては、図9に示すように、係合爪56aの基板当接線Lよりも下側の部分の長さが基板51の厚みより長くなる。したがって、場合によっては基板51の下面から係合爪56aが突出する場合も生じ、基板の厚みが薄い場合に対応することができなくなるという問題点がある。
本発明は、上記実情を考慮してなされたものであり、基板の厚みが薄い場合にもシールドケースの基板への取付位置精度や取付信頼性を損なうことがなく、シールドケースの係合爪が基板の下面側から突出することを防止することが可能で、シールド性能に優れ、信頼性の高いシールドケース付き電子部品を提供することを課題とする。
上記課題を解決するため、本発明(請求項1)のシールドケース付き電子部品は、
基板上に搭載された表面実装部品がシールドケース内に収容された構造を有するシールドケース付き電子部品であって、
側面の複数の位置に、厚み方向が軸方向となる貫通孔の一部を構成する部分貫通孔状のシールドケース取付用の係合凹部が設けられた基板と、
前記基板上に搭載された表面実装部品と、
前記基板の表面実装部品搭載面を覆うケース本体と、前記基板の係合凹部に挿入され、弾性による付勢力をもって基板を把持する複数の係合爪とを備えたシールドケースと
を具備し、
所定の係合爪には、シールドケースを基板にセットした状態において、前記表面実装部品搭載面よりも上側となる位置に、前記係合凹部内周面と当接し、対向する側に形成された係合爪と協働して基板を把持する当接部を、弾性による付勢力をもって前記基板の係合凹部内周面に当接させるための付勢用曲折部が形成されており、
前記当接部には、当接用曲折部または当接用突起部が形成されており、
前記付勢用曲折部は、前記当接用曲折部または当接用突起部の変位距離がシールドケースを構成する材料の厚みと同一となるような角度で折り曲げられていること
を特徴としている。
また、請求項のシールドケース付き電子部品は、前記シールドケースの天面とそれに続く側面を区画する曲折部を、前記係合爪の付勢用曲折部としたことを特徴としている。
また、請求項のシールドケース付き電子部品は、前記係合爪が、シールドケースを基板にセットした状態において、前記基板の下面側から突出しない長さとされていることを特徴としている。
本発明(請求項1)のシールドケース付き電子部品は、側面にシールドケース取付用の係合凹部が設けられた基板と、基板上に搭載された表面実装部品、基板の係合凹部に挿入され、弾性による付勢力をもって基板を把持する複数の係合爪を備えたシールドケースを具備するシールドケース付き電子部品において、所定の係合爪の、表面実装部品搭載面よりも上側となる位置に曲折加工を施して、付勢用曲折部を形成し、係合凹部内周面と当接し、対向する側に形成された係合爪と協働して基板を把持する当接部を、弾性による付勢力をもって基板の係合凹部内周面に当接させるようにしているので、係合爪の、表面実装部品搭載面より下側の位置に付勢用曲折部を設けるようにした場合に比べて、係合爪の表面実装部品搭載面より下側部分の長さを短くすることが可能になる。
その結果、基板の厚みが薄い場合にもシールドケースの基板への取付位置精度や取付信頼性を損なうことなく、係合爪が表面実装部品が実装された基板の下面から突出することを防止することが可能で、シールド性能に優れ、信頼性の高いシールドケース付き電子部品を得ることが可能になる。
また、前記当接部には、当接用曲折部または当接用突起部を形成し、付勢用曲折部については、当接用曲折部または当接用突起部の変位距離がシールドケースを構成する材料の厚みと同一となるような角度で折り曲げるようにしているので、係合爪の当接用曲折部または当接用突起部よりも下端側部分が外側に開いた形状となり、係合爪が基板の係合凹部にはまり込みやすくなり、シールドケースの基板への取付容易性を向上させることが可能になるとともに、当接部の、基板の係合凹部の内周面への係合信頼性を向上させることが可能になり、本発明をさらに実効あらしめることができるようになる。
また、シールドケースを上述のように構成することにより、厚みが0.3〜0.4mm程度の薄い基板にも、確実に取り付けることが可能になる。
また、請求項のシールドケース付き電子部品のように、シールドケースの天面とそれに続く側面を区画する曲折部を、係合爪の付勢用曲折部としても機能させるように構成した場合、係合爪の、付勢用曲折部を、シールドケースの天面と同一の高さ位置に設けることが可能になり、係合爪の全体的な長さを短くすることが可能になる。したがって、基板の厚みが薄い場合にも、係合爪により基板を確実に把持することが可能になり、シールドケースの基板への取付位置精度や取付信頼性を損なうことなく、製品の低背化を図ることが可能になる。
また、表面実装部品搭載面よりも上側となる位置に、係合爪の当接部を弾性による付勢力をもって基板の係合凹部の内周面に当接させるための付勢用曲折部を形成することにより、請求項のシールドケース付き電子部品のように、係合爪を、基板の下面側から突出しない長さとした場合にも、シールドケースの基板への取付位置精度や取付信頼性を損なうことがなく、シールドケースの取付信頼性が高く、シールド性能に優れたシールドケース付き電子部品を得ることが可能になる。
以下に本発明の実施例を示して、本発明の特徴とするところをさらに詳しく説明する。
図1(a)は本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品(例えば通信機器などに使用されるVCOなどの高周波電子部品)のシールドケースをはんだ付けする前の状態を示す斜視図、図1(b)はシールドケースが基板にはんだ付けされた状態の本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品を示す斜視図、図2(a)はシールドケースの構造を示す正面図、図2(b)はシールドケースの構造を示す側面図、図2(c)はシールドケースの変形例を示す正面図、図3はその製造方法を示す斜視図、図4(a),(b)はシールドケースの要部を示す図であり、図4(a)は係合爪を基板の係合凹部に係合する前の状態、図4(b)は係合爪を基板の係合凹部に係合した状態を示す図である。
この実施例のシールドケース付き電子部品は、図1(a),(b)に示すように、基板1上に搭載された表面実装部品(回路モジュール)2(図3)が、シールドケース3内に収容された構造を有している。
そして、このシールドケース付き電子部品を構成する基板1の側面には、基板1の厚み方向が略軸方向となる貫通孔(内周面に電極が配設されたスルーホール12(図3))の形成されたマザー基板11(図3)を切断することにより形成された部分貫通孔状のシールドケース取付用の係合凹部4が複数箇所に設けられている。
また、この基板1の表面実装部品搭載面1aの係合凹部4の周辺領域には、シールドケース3の基板対向部分3aとの電気的接続のためのランド電極8が設けられている。
また、図1(a),(b),図2(a),(b),(c),図3および図4(a),(b)に示すように、シールドケース3は、表面実装部品2を収容する、下面が開口した箱状のケース本体部5と、基板1の所定の係合凹部4に挿入される複数の係合爪6a,6bとを備えている。
シールドケース3の構成材料としてはリン青銅が用いられている。シールド性能、加工性、強度などを考慮すれば、シールドケース3を構成する材料の厚みは、通常、0.08〜0.12mmの範囲とすることが望ましい。
なお、シールドケース3の短辺側の係合爪6aは、基板1の短辺側の係合凹部4に係合されて、シールドケース3が基板1に確実に保持、固定されるようにするためのものである。そして、この係合爪6aには、シールドケース3を基板1にセットした状態において、表面実装部品搭載面1aよりも上側となる位置に、弾性による付勢力をもって係合爪6aの当接部を基板1の係合凹部内周面4aに当接させるための付勢用曲折部10が形成されている。なお、係合爪6aは、図2(a)に示すように、付勢用曲折部10において内側(係合凹部内周面4a側)に曲折しており、シールドケース3を基板1にセットしたときに、弾性による付勢力をもって基板1の係合凹部内周面4a(図4(a),(b))に当接し、対向する側に形成された係合爪と協働して基板1を把持するように構成されている。
また、係合爪6aの、基板1の係合凹部内周面4aと当接する当接部には、曲折加工を施すことにより形成された当接用曲折部7が設けられている。なお、当接用曲折部7は、係合爪6aの下端側が外側に向き、曲折部の山となる部分(当接部)が係合凹部内周面4a側に向くように曲折加工が施されている。
このように、係合爪6aに当接用曲折部7を設けることにより、係合爪6aの当接用曲折部7よりも下端側部分が外側に開いた形状となり、係合爪6aが基板1の係合凹部4にはまり込みやすくなることから、シールドケース3の基板1への取付容易性を向上させることが可能になるとともに、当接用曲折部7が、係合爪6aの弾性による付勢力により基板1の係合凹部内周面4aに確実に当接し、電気的な接続信頼性も確保されることになる。
また、このように構成された係合爪6aにおいては、図4(a)に示すように、当接用曲折部7が、係合爪6aの下端部から、シールドケース3を構成する材料の厚みTの約2倍程度の距離A(約0.2mm)だけ上方の位置に形成されており、下端部の変位距離Cがシールドケース3を構成する材料の厚みとほぼ同じになるような角度で折り曲げられている。
また、係合爪6aの付勢用曲折部10は、当接用曲折部7から、シールドケース3を構成する材料の厚みTの約4倍程度の距離B(約0.4mm)だけ上方の位置に形成されており、当接用曲折部7の変位距離Dがシールドケース3を構成する材料の厚みと同じくらいになるような角度で折り曲げられている。なお、このように構成されたシールドケース3は、厚みが0.3〜0.4mm程度の薄い基板にも、確実に取り付けることが可能で、信頼性の高いシールドケース付き電子部品を得ることができる。
そして、このシールドケース3の係合爪6aを、図4(b)に示すように、基板1の係合凹部4に、シールドケース3を構成する材料の厚みの半分程度の圧入しろを持たせた状態で圧入し、はんだ付けすることにより、図1(b)に示すように、シールドケース3がはんだ9により基板1に固定されたシールドケース付き電子部品が形成される。
なお、シールドケース3の長辺側の係合爪6bは、シールドケース3を基板1に把持するためのものではなく、主として基板1の接地電極と接続されてアース用導体として機能するものであり、付勢用曲折部や当接用曲折部は設けられておらず、帯状の形状とされている。なお、短辺側の係合爪6aが、アース用導体として十分な機能も果たす場合には、この係合爪6bを省略することも可能である。
次に、この実施例のシールドケース付き電子部品の製造方法について説明する。
(1)まず、図3に示すように、所定の位置にスルーホール12が形成され、かつ、表面実装部品搭載面1aのスルーホール12の周辺にランド電極8が形成されたマザー基板11を用意する。
(2)それから、マザー基板11上に表面実装部品2を搭載し、マザー基板11上の電極や回路(図示せず)などに、表面実装部品2の電極をはんだ付けする。
(3)次に、シールドケース3の互いに対向する係合爪6a,6b間の距離が大きくなるようにシールドケース3のケース本体部5及び係合爪6a,6bをたわませて、係合爪6a,6bをスルーホール12(係合凹部4)内に挿入し、係合爪6a,6bに弾性による付勢力が加わった状態でスルーホール12(係合凹部4)と係合させる。
(4)それから、クリームはんだを用いて、シールドケース3を基板1にリフローはんだ付けする。
(5)その後、ダイシングマシンなどでマザー基板11を所定の線(切断線)に沿って切断し、個々のシールドケース付き電子部品に分割する。これにより、図1(b)に示すような構造を有するシールドケース付き電子部品が得られる。
上述のようにして製造されるこの実施例1のシールドケース付き電子部品においては、係合爪6aの、基板1の表面実装部品搭載面1aよりも上側となる位置に付勢用曲折部10を形成するとともに、係合凹部内周面4aと当接して基板1を把持する当接用曲折部(当接部)7を、弾性による付勢力をもって基板1の係合凹部内周面4aに当接させるようにしているので、係合爪6aの、表面実装部品搭載面1aより下側の位置に付勢用曲折部を設けるようにした場合に比べて、係合爪6aの表面実装部品搭載面1aより下側部分の長さを短くすることが可能になる。
また、この実施例1のシールドケース付き電子部品の場合、シールドケース3の基板対向部分3aと基板1のランド電極8がはんだ付けされるとともに、係合爪6aと係合凹部4の内周面の電極がはんだ付けされることにより、シールドケース3と基板1とが電気的、機械的に確実に接続されるため、電気的接続の信頼性を向上させることが可能になるとともに、機械的接続の強度も向上させることが可能になる。
この実施例1のシールドケース付き電子部品は、さらに以下のような効果を奏する。
(a) シールドケースが基板に確実に取り付けられているため、シールドケースの係合爪および基板対向部分を基板にはんだ付けする際に、シールドケースに浮き上がりなどによる位置ずれの発生を防止することができる。
(b)係合爪は電極が形成された基板の係合凹部内周面に圧力をもって接触しているため、例えば、接触部上に少量のクリームはんだを塗布又は印刷するだけで、確実にはんだ付けを行うことが可能になり、確実にアースすることができる。
(c)シールドケース付き電子部品自体を基板に搭載してリフローする際にも、シールドケース付き電子部品の姿勢にかかわらず、シールドケースに浮きなどによる位置ずれが生じることがなく、高いシールド性能を確保することができる。
[変形例1]
図5(a),(b)は、本発明のシールドケース付き電子部品に用いられるシールドケースの変形例を示す図である。
このシールドケース3は、図5(a),(b)に示すように、ケース本体部5の天面3bとそれに続く側面3cを区画する曲折部3dが、係合爪6aの付勢用曲折部10としても機能するように構成したものであり、側面3cの下端側の基板対向部分3aの両側の部分が、シールドケース3の天面3bとの境界部にまで達するように傾斜した形状となるようにして、当接用曲折部7を含む側面を、曲折部3dにおいて曲折することができるようにしている。
なお、図5(a),(b)において、図2(a),(b)と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示している。
上述のように構成されたシールドケース3においては、係合爪6aの付勢用曲折部10を、シールドケース3の天面3bと同一の高さ位置に設けることが可能で、係合爪6aの全体的な長さを短くすることができる。したがって、基板1の厚みが薄い場合にも、係合爪6aにより基板1を確実に把持することが可能になり、シールドケース3の基板1への取付位置精度や取付信頼性を損なうことなく、製品の低背化を図ることが可能になる。
なお、このシールドケース3のように、天面3bとそれに続く側面3cを区画する曲折部3dを、係合爪6aの付勢用曲折部10としても機能させるようにした構成、すなわち、側面3cが係合爪6aの一部としても機能するようにした構成も本発明の範囲内に含まれるものである。
[変形例2]
また、図6(a),(b)は、本発明のシールドケース付き電子部品に用いられるシールドケースのさらに他の変形例を示す図である。
このシールドケース3は、図6(a),(b)に示すように、シールドケース3を構成するケース本体部5の天面3bに続く側面3cの両端側では上下方向の寸法を小さくするとともに、側面3cの中央部を下方に突出させて基板対向部分3aを形成するとともに、基板対向部分3aから下方に係合爪6aを突出させ、側面3cの、中央部を下方に突出させた位置(高さ方向の位置)に係合爪6aの付勢用曲折部10を設けたものである。
なお、図6(a),(b)において、図2(a),(b)と同一符号を付した部分は、同一または相当する部分を示している。
上述のように構成されたシールドケース3においては、係合爪6aの、付勢用曲折部10を、基板当接線Lより十分に上側に形成することが可能で、係合爪6aの全体的な長さを短くすることが可能になる。したがって、基板1の厚みが薄い場合にもシールドケース3の基板1への取付位置精度や取付信頼性を損なうことなく、製品の低背化を図ることが可能になる。
このシールドケース3のように、側面3cの一部を係合爪6aとしても機能させ、側面3cの係合爪6aとしても機能する部分に係合爪6aの付勢用曲折部10を設けるようにした構成も本発明の範囲内に含まれるものである。
上記実施例1および変形例1および2では、係合爪の当接部を、図2(a),(b)に示すような当接用曲折部7としているが、図2(c)に示すように、当接部に、基板1の係合凹部内周面に向かって突出するような当接用突起部7aを設けるように構成することも可能である。
また、上記実施例1および変形例1および2では、付勢用曲折部および当接用曲折部の二つの曲折部を設けた場合について説明したが、さらに他の位置に曲折部を設けるように構成することも可能である。
本発明はさらにその他の点においても上記実施例及び変形例に限定されるものではなく、シールドケースの構造や寸法、係合爪の配設位置や配設数、具体的な形状、係合爪の付勢用曲折部、当接用曲折部、および当接用突起部の具体的な構成や形状、基板の形状や寸法、係合凹部の形状などに関し、発明の範囲内において種々の応用変形を加えることが可能である。
本発明のシールドケース付き電子部品においては、シールドケースの係合爪の、表面実装部品搭載面よりも上側となる位置に曲折加工を施して付勢用曲折部を形成し、係合凹部内周面と当接して基板を把持する当接部を、弾性による付勢力をもって基板の係合凹部内周面に当接させるようにしているので、シールドケースの基板への取付位置精度や取付信頼性を損なうことなく、シールドケースの係合爪の長さを短くして、基板の下面側から突出することを防止することが可能になり、シールド性能に優れ、信頼性の高いシールドケース付き電子部品を提供することが可能になる。したがって、本発明は、VCOやPLLモジュールなど高周波複合部品のように、基板上に実装された表面実装部品をシールドケース内に収容した構造を有するシールドケース付き電子部品に広く適用することが可能である。
(a)は本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品の、シールドケースをはんだ付けする前の状態を示す斜視図、(b)はシールドケースが基板にはんだ付けされた状態の本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品を示す斜視図である。 (a)はシールドケースの構造を示す正面図、(b)はシールドケースの構造を示す側面図、(c)は変形例を示す正面図である。 本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品の製造方法を示す斜視図である。 (a),(b)は本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品において用いられているシールドケースの要部を示す図であり、(a)は係合爪を基板の係合凹部に係合させる前の状態、(b)は係合爪を基板の係合凹部に係合させた状態を示す図である。 (a),(b)は本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品において用いられるシールドケースの変形例を示す図であり、(a)はシールドケースの構造を示す正面図、(b)はシールドケースの構造を示す側面図である。 (a),(b)は本発明の一実施例にかかるシールドケース付き電子部品において用いられるシールドケースのさらに他の変形例を示す図であり、(a)はシールドケースの構造を示す正面図、(b)はシールドケースの構造を示す側面図である。 従来のシールドケース付き電子部品を示す斜視図である。 従来のシールドケース付き電子部品に用いられているシールドケースの要部を示す斜視図である。 従来のシールドケース付き電子部品の問題点を説明する図である。
1 基板
1a 表面実装部品搭載面
2 表面実装部品(回路モジュール)
3 シールドケース
3a シールドケースの基板対向部分
3b シールドケースの天面
3c シールドケースの側面
3d シールドケースの天面と側面を区画する曲折部
4 シールドケース取付用の係合凹部
4a 基板の係合凹部内周面
5 ケース本体部
6a シールドケースの短辺側に設けられた係合爪
6b シールドケースの長辺側に設けられた係合爪
7 当接用曲折部(当接部)
7a 当接用突起部
8 ランド電極
9 はんだ
10 付勢用曲折部
11 マザー基板
12 スルーホール
L 基板当接線

Claims (3)

  1. 基板上に搭載された表面実装部品がシールドケース内に収容された構造を有するシールドケース付き電子部品であって、
    側面の複数の位置に、厚み方向が軸方向となる貫通孔の一部を構成する部分貫通孔状のシールドケース取付用の係合凹部が設けられた基板と、
    前記基板上に搭載された表面実装部品と、
    前記基板の表面実装部品搭載面を覆うケース本体と、前記基板の係合凹部に挿入され、弾性による付勢力をもって基板を把持する複数の係合爪とを備えたシールドケースと
    を具備し、
    所定の係合爪には、シールドケースを基板にセットした状態において、前記表面実装部品搭載面よりも上側となる位置に、前記係合凹部内周面と当接し、対向する側に形成された係合爪と協働して基板を把持する当接部を、弾性による付勢力をもって前記基板の係合凹部内周面に当接させるための付勢用曲折部が形成されており、
    前記当接部には、当接用曲折部または当接用突起部が形成されており、
    前記付勢用曲折部は、前記当接用曲折部または当接用突起部の変位距離がシールドケースを構成する材料の厚みと同一となるような角度で折り曲げられていること
    を特徴とするシールドケース付き電子部品。
  2. 前記シールドケースの天面とそれに続く側面を区画する曲折部を、前記係合爪の付勢用曲折部としたことを特徴とする請求項1記載のシールドケース付き電子部品。
  3. 前記係合爪が、シールドケースを基板にセットした状態において、前記基板の下面側から突出しない長さとされていることを特徴とする請求項1または2記載のシールドケース付き電子部品。
JP2003359258A 2003-10-20 2003-10-20 シールドケース付き電子部品 Expired - Fee Related JP4501400B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359258A JP4501400B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 シールドケース付き電子部品

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2003359258A JP4501400B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 シールドケース付き電子部品

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2005123514A JP2005123514A (ja) 2005-05-12
JP4501400B2 true JP4501400B2 (ja) 2010-07-14

Family

ID=34615548

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2003359258A Expired - Fee Related JP4501400B2 (ja) 2003-10-20 2003-10-20 シールドケース付き電子部品

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP4501400B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US7403077B2 (en) * 2005-05-19 2008-07-22 Cts Corporation Reduced size VCO/PLL module

Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236599U (ja) * 1985-08-22 1987-03-04
JPH0361390U (ja) * 1989-10-21 1991-06-17
JPH04330800A (ja) * 1991-02-19 1992-11-18 Mitsubishi Electric Corp 回路基板の局部シールド方法
JPH10294585A (ja) * 1997-04-22 1998-11-04 Kokusai Electric Co Ltd プリント基板用シールドケース
JP2002094204A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波モジュールとその製造方法
JP2003078243A (ja) * 2001-06-18 2003-03-14 Murata Mfg Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP2003078278A (ja) * 2002-08-27 2003-03-14 Murata Mfg Co Ltd シールドケース付き電子部品
JP2003133786A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Sharp Corp 高周波集積回路搭載装置およびこれを用いた電子回路装置

Patent Citations (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6236599U (ja) * 1985-08-22 1987-03-04
JPH0361390U (ja) * 1989-10-21 1991-06-17
JPH04330800A (ja) * 1991-02-19 1992-11-18 Mitsubishi Electric Corp 回路基板の局部シールド方法
JPH10294585A (ja) * 1997-04-22 1998-11-04 Kokusai Electric Co Ltd プリント基板用シールドケース
JP2002094204A (ja) * 2000-09-19 2002-03-29 Matsushita Electric Ind Co Ltd 高周波モジュールとその製造方法
JP2003078243A (ja) * 2001-06-18 2003-03-14 Murata Mfg Co Ltd 電子部品及びその製造方法
JP2003133786A (ja) * 2001-10-23 2003-05-09 Sharp Corp 高周波集積回路搭載装置およびこれを用いた電子回路装置
JP2003078278A (ja) * 2002-08-27 2003-03-14 Murata Mfg Co Ltd シールドケース付き電子部品

Also Published As

Publication number Publication date
JP2005123514A (ja) 2005-05-12

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6687135B1 (en) Electronic component with shield case
JP2598650Y2 (ja) プリント回路基板接続用電気コネクタ
JP4301071B2 (ja) シールドケース付き電子部品およびその製造方法
JP4675200B2 (ja) 電気コネクタ
JPWO2007138808A1 (ja) シールド構造
JP2004319382A (ja) アース端子
JP2004319381A (ja) アース端子
CN112072351B (zh) 电子部件单元
JP5053062B2 (ja) コネクタ
JP4599741B2 (ja) コネクタ
JP5278269B2 (ja) 基板用コネクタ
JP4501400B2 (ja) シールドケース付き電子部品
JP3963758B2 (ja) 同軸コネクタ
US20060070768A1 (en) Printed circuit board assembly
JP4329612B2 (ja) シールドケース付き電子部品
JP2003078278A (ja) シールドケース付き電子部品
JP2001148595A (ja) シールドケース付き電子部品
JP3929056B2 (ja) コネクタ
JP2822146B2 (ja) 回路基板の接続構造
JP2019029518A (ja) プリント基板
JP2005183298A (ja) 端子金具、端子素材、及び端子金具の製造方法
JP3556432B2 (ja) シールドケース
JPH11121272A (ja) コンデンサの端子構造
JP2019047032A (ja) プリント基板
KR0138960Y1 (ko) 카 오디오의 접지구조

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20061017

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20081205

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20081216

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20090213

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20090818

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20091015

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20100330

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20100412

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 4501400

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130430

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20140430

Year of fee payment: 4

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees