JP2003133786A - 高周波集積回路搭載装置およびこれを用いた電子回路装置 - Google Patents

高周波集積回路搭載装置およびこれを用いた電子回路装置

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JP2003133786A
JP2003133786A JP2001325201A JP2001325201A JP2003133786A JP 2003133786 A JP2003133786 A JP 2003133786A JP 2001325201 A JP2001325201 A JP 2001325201A JP 2001325201 A JP2001325201 A JP 2001325201A JP 2003133786 A JP2003133786 A JP 2003133786A
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shield case
layer substrate
substrate
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frequency integrated
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Hiroshi Umetsu
浩 梅津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 高周波集積回路搭載装置において、多層基板
とシールドケースとの接合をはんだ付けのみによって強
固に行えて接合作業の効率化を図ることができる高周波
集積回路搭載装置およびこれを用いた電子回路装置を提
供する。 【解決手段】4層のセラミック基板11〜14が積層さ
れてなる多層基板1と、この多層基板の上層基板14側
面を覆う金属製のシールドケース2とを備えた高周波集
積回路搭載装置Xを前提とする。シールドケースの側面
中央に、先側片25aが外方に向かって折曲するように
略L字状に成形されたL型成形部25を設け、このL型
成形部の先側片上に、略半球状に突出する凸部26を設
けるとともに、その凸部の頂部に開口する孔26aを開
設させる。そして、シールドケースを、L型成形部の孔
より凸部内に導入されたはんだによって多層基板の上層
基板側面に接合させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、移動体通信などの
無線システムに適用される高周波集積回路搭載装置、お
よびこれを用いた電子回路装置に関する。
【0002】
【従来の技術】主として、携帯電話などの移動体通信機
器に用いられる高周波集積回路搭載装置では、放熱性、
高周波帯域における誘電体損失、配線パターンの印刷精
度などを配慮してセラミック基板が用いられることが多
い。セラミック基板は、小型化のため、通常、積層され
て使用される。セラミック基板の積層体の表面および内
部には、高周波用の半導体素子、抵抗、コンデンサ、コ
イルなどの電子部品が搭載され、これら電子部品を電気
的に接続する配線パターンおよび高周波伝送線路(スト
リップライン)も形成されている。また、外部への不要
な輻射や外部からの雑音による不安定動作を実現するた
めに、一般に、金属製キャップがシールドケースとして
用いられる。
【0003】従来の高周波集積搭載回路装置の一例を図
10〜図12を参照して説明する。図10に示した高周
波集積回路搭載装置では、多層基板102を上方から金
属キャップ101(シールドケース)が覆っている。多
層基板102は、この例では4層のセラミック基板12
3,124,125,126が積層されて構成されてお
り、相対する一対の側面には端面電極を設けるための切
り欠き部131が形成されている。多層基板102のも
う一対の側面には、金属キャップ101の爪部116を
収容するための切り欠き部136が形成されている。図
10のA−A線断面図である図11に示すように、爪部
116は多層基板102の端面グランド電極128と接
触した状態で多層基板102を挟み込んでいる。なお、
図11には、図10のB−B断面における主要部も破線
で示す(以下、同様の表示方法を採用する)。
【0004】この高周波集積回路搭載装置は、機器基板
103に実装される際は、図12に示すように、端面グ
ランド電極128が、電子回路装置の機器基板103の
グランド配線(グランドパターン)129に接続するよ
うにはんだ付けされる。このはんだ付けにより、金属キ
ャップ101もはんだ104を介してグランドパターン
129に接続される。端面グランド電極128は、多層
基板102に設けられた、図示を省略する回路配線パタ
ーンのグランド配線に接続している。
【0005】この高周波集積回路搭載装置では、多層基
板102を保持する力が爪部116を構成する金属板の
復元力(ばね力)のみに依存している。この力は、製造
工程における搬送中や出荷後の輸送中における振動や衝
撃を考慮すると十分ではない。そのため、金属キャップ
101の側面の一部を後退させて形成した凹部115を
はんだしろとして利用し、この凹部115と多層基板1
02上のパターンとのはんだ付けが行われるようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来の
高周波集積回路搭載装置では、多層基板102上にシー
ルドケース(金属キャップ101)を接合する際に、シ
ールドケースの爪部116と多層基板102側面の切り
欠き部136との嵌め込みと、シールドケース側面の凹
部115と多層基板102上のパターンとのはんだ付け
とが必要となり、作業工数が増えて、接合作業の効率化
を図れない。
【0007】しかも、シールドケースの爪部116と多
層基板102の切り欠き部136との嵌め込みを行う場
合、両者の寸法精度を十分に検討する必要があり、シー
ルドケースの爪部116を多層基板102の切り欠き部
136に対し容易に嵌め込めるように両者間の寸法精度
に裕度を持たせると、爪部116を切り欠き部136に
嵌め込んだ際にガタ(遊び)が発生する。一方、シール
ドケースの爪部116と多層基板102の切り欠き部1
36との間の寸法精度に裕度をなくすと、爪部116を
切り欠き部136に嵌め込み難くなって取付難度が増
す。
【0008】本発明は、かかる点に鑑みてなされたもの
であり、その目的とするところは、多層基板とシールド
ケースとの接合をはんだ付けのみによって、ガタの発生
や取付難度を生じさせることなく強固に行えて接合作業
の効率化を図ることができる高周波集積回路搭載装置お
よびこれを用いた電子回路装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明が講じた解決手段は、下層基板および上層基
板を含む多層基板と、この多層基板の上層基板側面を覆
う金属製のシールドケースとを備えた高周波集積回路搭
載装置を前提とする。そして、上記シールドケースの側
面に、先側片が外方に向かって折曲するように略L字状
に成形されたL型成形部を設け、このL型成形部の先側
片上に、略半球状に突出する凸部を設けるとともに、そ
の凸部の頂部に開口する孔を開設させる。さらに、上記
シールドケースを、L型成形部の孔より凸部内に導入さ
れたはんだによって多層基板の上層基板側面に接合させ
ている。
【0010】この特定事項により、L型成形部の孔より
凸部内に導入されたはんだは、凸部内で多層基板の上層
基板側面を満たして高さ方向(多層基板の反上層基板
側)にも及んで、多層基板とL型成形部とが三次元的に
はんだ付けされることになり、多層基板とシールドケー
スとの接合をはんだ付けのみによって強固に行え、多層
基板とシールドケースとを爪部と切り欠き部との嵌め込
みにより接合するもののように両者間にガタの発生や取
付難度を生じさせることがなくなって非常に取付易いも
のとなり、多層基板とシールドケースとの接合作業の効
率化を図ることが可能となる。しかも、はんだがL型成
形部の孔より凸部内に導入されることにより、孔から気
化ガスおよびその圧が円滑に逃がされ、この気化ガスお
よび圧によるL型成形部の浮きを抑制することが可能と
なる。また、はんだは凸部内に閉ざされるので、シール
ドケース外(L型成形部の先側片)に不要に漏れ出すこ
とがなく、他のパターンとの短絡といった不具合も確実
に防止することが可能となる。
【0011】特に、この他、L型成形部の先側片に工夫
を講じたもののとしては、以下の構成が掲げられる。
【0012】つまり、高周波集積回路搭載装置におい
て、シールドケースの側面に、先側片が外方に向かって
折曲するように略L字状に成形されたL型成形部を設
け、このL型成形部の先側片上に、内外方向に山が連な
るように山形に突出する凸部を設けておき、上記シール
ドケースを、L型成形部の凸部の外側部分より凸部内に
導入されたはんだによって多層基板の上層基板側面に接
合させている。
【0013】この特定事項により、L型成形部の凸部の
外側部分より凸部内に導入されたはんだは、凸部内で高
さを確保しつつ凸部の内側部分に向かって充填され、多
層基板とL型成形部とが三次元的にはんだ付けされるこ
とになり、多層基板とシールドケースとの接合をはんだ
付けのみによって強固に行える上、爪部と切り欠き部と
の嵌め込みによる多層基板とシールドケースとの接合を
廃止して両者間にガタの発生や取付難度を生じさせずに
非常に取付易いものとなる。このため、多層基板とシー
ルドケースとの接合作業の効率化を図ることが可能とな
るのはもちろんのこと、気化ガスおよびその圧を凸部内
から円滑に逃がしてL型成形部の浮きを抑制することが
可能となる。
【0014】また、高周波集積回路搭載装置において、
シールドケースの側面に、先側片が外方に向かって折曲
するように略L字状に成形された外折れL型成形部を設
け、この外折れL型成形部の先側片に、その中央部にお
いて内外方向に所定間隔隔ててそれぞれ折り返した一対
の折返し部を設けておき、上記シールドケースを、外折
れL型成形部の一対の折返し部間に導入されたはんだに
よって多層基板の上層基板側面に接合させている場合に
は、外折れL型成形部の一対の折返し部間に導入された
はんだは、折返し部間で高さを確保しつつ折返し部間で
内外方向に充填され、多層基板と外折れL型成形部とが
三次元的にはんだ付けされることになり、多層基板とシ
ールドケースとの接合をはんだ付けのみによって強固に
行える上、爪部と切り欠き部との嵌め込みによる多層基
板とシールドケースとの接合を廃止して両者間にガタの
発生や取付難度を生じさせずに非常に取付易いものとな
る。このため、同様に接合作業の効率化を図ることが可
能となるのはもちろんのこと、気化ガスおよびその圧を
折返し部間から円滑に逃がして外折れL型成形部の浮き
を抑制することが可能となる。
【0015】ここで、一対の折返し部を、その折返し部
間に導入されるはんだの導入量が調整可能となるよう
に、外折れL型成形部の先側片に対する折返し角度を設
定している場合には、折返し角度を変更するのみではん
だ量が調整されて、はんだ強度を調整または制限するこ
とが可能となる。
【0016】更に、高周波集積回路搭載装置を機器基板
上に搭載してなる電子回路装置に適用するものとして、
以下の構成が掲げられる。
【0017】つまり、シールドケースの側面に、先側片
が内方に向かって折曲するように略L字状に成形された
内折れL型成形部を設け、この内折れL型成形部の先側
片を、機器基板上に対し鋭角な隙間を存するように折り
曲げておく。さらに、上記シールドケースを、内折れL
型成形部の先側片と機器基板との間の隙間に導入された
はんだによって機器基板に接合させている。
【0018】この特定事項により、内折れL型成形部の
先側片と機器基板との間の鋭角な隙間に導入されたはん
だは、先側片の鋭角な折曲面に沿って隙間内を高さ方向
にも充填され、機器基板と内折れL型成形部とが三次元
的にはんだ付けされることになり、機器基板とシールド
ケースとの接合をはんだ付けのみによって強固に行え
る。このため、機器基板とシールドケースとの接合作業
の効率化を図ることが可能となる。
【0019】しかも、内折れL型成形部を採用すること
で、シールドケースの外側に面積負担を与えることなく
機器基板上における周辺回路に対し省スペースでシール
ドケースを面実装することが可能となる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下、本発明の高周波集積回路搭
載装置および電子回路装置の好ましい形態を図面を参照
しつつ説明する。
【0021】<第1の実施の形態>図1および図2は、
本発明の高周波集積回路搭載装置の一形態の斜視図であ
る。
【0022】図1および図2において、1は多層基板で
あって、この多層基板1は、下層基板11および上層基
板14の間に2層の中間層基板12,13を含む4層の
セラミック基板11,12,13,14が積層されてな
るセラミック多層基板である。多層基板1の一対の側面
11,12には、セラミック基板11,12,13,1
4に跨って切り欠いた端面電極15,…が形成されてい
る。
【0023】多層基板1(セラミック基板11,12,
13,14)の表面および内部には、従来例と同様に、
高周波用の半導体素子、抵抗、コンデンサ、コイルなど
の電子部品が搭載され、これら電子部品を電気的に接続
するための配線パターンおよび高周波伝送線路(ストリ
ップライン)が形成されている。このように、多層基板
1には、高周波集積回路が搭載されている。
【0024】また、図中2は金属製のシールドケースで
あって、このシールドケース2は、上面側から見て(平
面視で)略矩形をなし、その上面21の四辺からは、上
記多層基板1側(下方)へと折り込まれてそれぞれ対を
なす側面22,22と23,23とが設けられている。
【0025】上記シールドケース2は、多層基板1の上
層基板14側面を上方から覆うように取り付けられ、多
層基板1とで高周波集積回路搭載装置Xを構成してい
る。この高周波集積搭載回路装置Xは、多層基板1の側
面11,12の端面電極15,…が図示を省略する電子
回路装置の機器基板のグランド配線(グランドパター
ン)に接続されるように、はんだ4付けにより実装され
ている。このはんだ4付けによって、シールドケース2
もはんだ4を介してグランドパターンに接続される。こ
の場合、多層基板1の端面電極15,…は、多層基板1
に設けられた、図示を省略する回路配線パターンのグラ
ンド配線に接続されている。
【0026】そして、本発明の特徴部分として、上記シ
ールドケース2の一対の側面22,22の中央部には、
先側片25aが外方に向かって折曲するように略L字状
に成形されたL型成形部25が設けられている。上記L
型成形部25の先側片25a上には、略半球状に突出す
る凸部26が設けられているとともに、その凸部26の
頂部に開口する孔26aが開設されている。そして、上
記シールドケース2は、L型成形部25の孔26aより
凸部26内に導入されたはんだ4によって多層基板1の
上層基板14側面に接合されている。
【0027】従って、本実施形態では、L型成形部25
の孔26aより凸部26内に導入されたはんだ4は、凸
部26内で多層基板1の上層基板14側面を満たして高
さ方向(多層基板1の反上層基板14側)にも及んで、
多層基板1とL型成形部25とが三次元的にはんだ4付
けされることになり、多層基板1とシールドケース2と
の接合をはんだ4付けのみによって強固に行える上、多
層基板とシールドケースとを爪部と切り欠き部との嵌め
込みにより接合するもののように両者間にガタの発生や
取付難度を生じさせることがなくなって非常に取付易い
ものとなり、多層基板1とシールドケース2と接合作業
の効率化を図ることができる。
【0028】しかも、はんだ4がL型成形部25の孔2
6aより凸部26内に導入されることにより、孔26a
から気化ガスおよびその圧が円滑に逃がされ、この気化
ガスおよび圧によるL型成形部25の浮きを抑制するこ
とができる。
【0029】また、はんだ4は凸部26内に閉ざされる
ので、シールドケース2外(L型成形部25の先側片2
5a)に不要に漏れ出すことがなく、他のパターンとの
短絡といった不具合も確実に防止することができる。
【0030】<第2の実施の形態>次に、本発明の第2
の実施形態を図3および図4に基づいて説明する。
【0031】この実施形態では、L型成形部の先側片の
構成を変更している。なお、L型成形部の先側片を除く
その他の構成は、上記第1の実施形態と同じであり、同
一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0032】すなわち、本実施形態では、図3および図
4に示すように、シールドケース2の一対の側面22,
22の中央部には、先側片51aが外方に向かって折曲
するように略L字状に成形されたL型成形部51が設け
られている。このL型成形部51の先側片51a上に
は、内外方向に山が連なるように山形に突出する凸部5
2が設けられている。そして、上記シールドケース2
は、L型成形部51の凸部52の外側部分より凸部52
内に導入されたはんだ4によって多層基板1の上層基板
14側面に接合されている。
【0033】従って、本実施形態では、L型成形部51
の凸部52の外側部分より凸部52内に導入されたはん
だ4は、凸部52内で高さを確保しつつ凸部52の内側
部分に向かって充填され、多層基板1とL型成形部51
とが三次元的にはんだ4付けされることになり、多層基
板1とシールドケース2との接合をはんだ4付けのみに
よって強固に行える上、爪部と切り欠き部との嵌め込み
による多層基板とシールドケースとの接合を廃止して両
者間にガタの発生や取付難度を生じさせずに非常に取付
易いものとなる。このため、多層基板1とシールドケー
ス2と接合作業の効率化を図ることができるのはもちろ
んのこと、気化ガスおよびその圧を凸部52内から円滑
に逃がしてL型成形部51の浮きを抑制することができ
る。
【0034】<第3の実施の形態>次に、本発明の第3
の実施形態を図5および図6に基づいて説明する。
【0035】この実施形態では、L型成形部の先側片の
構成を変更している。なお、L型成形部の先側片を除く
その他の構成は、上記第1の実施形態と同じであり、同
一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省
略する。
【0036】すなわち、本実施形態では、図5および図
6に示すように、シールドケース2の一対の側面22,
22の中央部には、先側片53aが外方に向かって折曲
するように略L字状に成形された外折れL型成形部53
が設けられている。この外折れL型成形部53の先側片
53aには、その中央部において内外方向に所定間隔隔
ててそれぞれ略直角の折返し角度θで折り返した一対の
折返し部54,54が設けられている。そして、上記シ
ールドケース2は、外折れL型成形部53の一対の折返
し部54,54間に導入されたはんだ4によって多層基
板1の上層基板14側面に接合されている。
【0037】従って、本実施形態では、外折れL型成形
部53の一対の折返し部54,54間に導入されたはん
だ4は、折返し部54,54間で高さを確保しつつ折返
し部54,54間で内外方向に充填され、多層基板1と
外折れL型成形部53とが三次元的にはんだ4付けされ
ることになり、多層基板1とシールドケース2との接合
をはんだ付けのみによって強固に行える上、爪部と切り
欠き部との嵌め込みによる多層基板とシールドケースと
の接合を廃止して両者間にガタの発生や取付難度を生じ
させずに非常に取付易いものとなる。これにより、多層
基板1とシールドケース2との接合作業の効率化を図る
ことができるのはもちろんのこと、気化ガスおよびその
圧を折返し部54,54間から円滑に逃がして外折れL
型成形部53の浮きを抑制することができる。
【0038】なお、上記第3の実施形態では、L型成形
部53の先側片53aの中央部において内外方向に所定
間隔隔ててそれぞれ略直角に折り返した一対の折返し部
54,54を設けたが、図7に示すように、一対の折返
し部54´,54´が、その折返し部54´,54´間
に導入されるはんだ4の導入量が調整可能となるよう
に、外折れL型成形部53´の先側片53a´に対する
折返し角度θが設定されていてもよい。この場合、折返
し角度θを、外折れL型成形部53´の先側片53a´
に対する一対の折返し部54´,54´の折返し角度θ
を、折返し部54´,54´同士が互いに離反し合う離
反位置(図7に一点鎖線で示す位置)に位置付けられる
ような角度(例えば略60°)に設定変更したり、折返
し部54´,54´同士が互いに接近し合う接近位置
(図7に二点鎖線で示す位置)に位置付けられるような
角度(例えば略120゜)に設定変更したりするのみ
で、はんだ量が調整されて、はんだ4強度を調整または
制限することができる。
【0039】<第4の実施の形態>次に、本発明の第4
の実施形態を図8および図9に基づいて説明する。
【0040】この実施形態では、高周波集積回路搭載装
置を機器基板上に搭載してなる電子回路装置に適用する
場合について説明している。なお、L型成形部の先側片
を除くその他の構成は、上記第1の実施形態と同じであ
り、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説
明は省略する。
【0041】すなわち、本実施形態では、図8および図
9に示すように、多層基板1はシールドケース2内の上
部位置に取り付けられている。上記シールドケース2の
一対の側面23,23の両側端部には、先側片61aが
内方に向かって折曲するように略L字状に成形された内
折れL型成形部61が設けられ、この内折れL型成形部
61の先側片61aは、機器基板3上に対し鋭角な隙間
62を存するように折り曲げられている。そして、上記
シールドケース2を、内折れL型成形部61の先側片6
1aと機器基板3との間の隙間62に導入されたはんだ
4によって機器基板3上に接合されている。
【0042】従って、本実施形態では、内折れL型成形
部61の先側片61aと機器基板3との間の鋭角な隙間
62に導入されたはんだ4は、先側片61aの鋭角な折
曲面に沿って隙間62内を高さ方向にも充填され、機器
基板3と内折れL型成形部61とが三次元的にはんだ4
付けされることになり、機器基板3とシールドケース2
との接合をはんだ4付けのみによって強固に行える。こ
のため、機器基板3とシールドケース2接合作業の効率
化を図ることができる。
【0043】しかも、内折れL型成形部61を採用する
ことで、シールドケース2の外側に面積負担を与えるこ
となく機器基板3上における周辺回路に対し省スペース
でシールドケース2を面実装することができる。
【0044】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明の高周波
集積回路搭載装置によれば、外方向きに折曲するL型成
形部の先側片上に、略半球状に突出する凸部を設けると
ともに、その凸部の頂部に孔を開設し、L型成形部の孔
より凸部内に導入したはんだによって多層基板の上層基
板側面にシールドケースを接合させることで、多層基板
とL型成形部との接合を三次元的なはんだ付けのみによ
って強固に行え、多層基板とシールドケースとの間での
ガタの発生や取付難度を生じさせずに非常に取付易く
し、多層基板とシールドケースとの接合作業の効率化を
図ることができる。しかも、凸部の孔から気化ガスおよ
びその圧を円滑に逃がしてL型成形部の浮きを抑制する
ことができる上、はんだを凸部内に閉ざしてシールドケ
ース外への不要な漏れ出しを無くし、他のパターンとの
短絡といった不具合も確実に防止することができる。
【0045】また、L型成形部の先側片上に山形の凸部
を設け、この凸部の外側部分より凸部内に導入したはん
だによって多層基板の上層基板側面にシールドケースを
接合することで、多層基板とL型成形部との接合を三次
元的なはんだ付けのみによって強固に行え、多層基板と
シールドケースとの間でのガタの発生や取付難度を生じ
させずに非常に取付易くし、多層基板とシールドケース
との接合作業の効率化を図ることができ、しかも、凸部
内から気化ガスおよびその圧を円滑に逃がしてL型成形
部の浮きを抑制することができる上、はんだを凸部内に
閉ざしてシールドケース外への不要な漏れ出しを無く
し、他のパターンとの短絡といった不具合も確実に防止
することができる。
【0046】更に、シールドケースの側面の外折れL型
成形部の先側片に所定間隔隔てた一対の折返し部を設
け、この一対の折返し部間に導入されたはんだによって
多層基板の上層基板側面にシールドケースを接合させる
ことで、多層基板と外折れL型成形部との接合を三次元
的なはんだ付けのみによって強固に行え、多層基板とシ
ールドケースとをガタの発生や取付難度を生じさせずに
非常に取付易くし、多層基板とシールドケースとの接合
作業の効率化を図ることができ、しかも、折返し部間か
ら気化ガスおよびその圧を円滑に逃がして外折れL型成
形部の浮きを抑制することができる上、はんだを折返し
部間に閉ざしてシールドケース外への不要な漏れ出しを
無くし、他のパターンとの短絡といった不具合も確実に
防止することができる。
【0047】そして、折返し部間に導入されるはんだの
導入量を調整可能とするように、外折れL型成形部の先
側片に対する折返し角度を設定することで、折返し角度
を変更するのみではんだ量を調整できて、はんだ強度を
調整または制限することができる。
【0048】更に、内方に向かって折曲する内折れL型
成形部の先側片を機器基板上に対し鋭角な隙間を存して
折り曲げ、その隙間に導入したはんだによって機器基板
上にシールドケースを接合させることで、機器基板と内
折れL型成形部との接合を三次元的なはんだ付けのみに
よって強固に行え、機器基板とシールドケースとの接合
作業の効率化を図ることができる。しかも、シールドケ
ースの外側に面積負担を与えることなく機器基板上にお
ける周辺回路に対し省スペースでシールドケースを面実
装することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係わる高周波集積回
路搭載装置の一形態を示す斜視図である。
【図2】同じくL型成形部の要部を拡大した斜視図であ
る。
【図3】本発明の第2の実施形態に係わる高周波集積回
路搭載装置の一形態を示す斜視図である。
【図4】同じくL型成形部の要部を拡大した斜視図であ
る。
【図5】本発明の第3の実施形態に係わる高周波集積回
路搭載装置の一形態を示す斜視図である。
【図6】同じくL型成形部の要部を拡大した斜視図であ
る。
【図7】第3の実施形態の変形例に係わるL型成形部の
正面図である。
【図8】本発明の第4の実施形態に係わる高周波集積回
路搭載装置の一形態を示す斜視図である。
【図9】同じくL型成形部を側方から見た側面図であ
る。
【図10】従来の高周波集積回路搭載装置の一例を示す
斜視図である。
【図11】図10に示した高周波集積回路搭載装置のA
−A線において切断した断面図である。
【図12】図10に示した高周波集積回路搭載装置を用
いた電子回路装置を示す断面図である。
【符号の説明】
1 多層基板 11 下層基板 14 上層基板 2 シールドケース 22 側面 25 L型成形部 25a 先側片 26 凸部 26a 孔 3 機器基板 4 はんだ 51 L型成形部 51a 先側片 52 凸部 53 外折れL型成形部 53a 先側片 54 折返し部 54´ 折返し部 53´ 外折れL型成形部 53a´ 先側片 61 内折れL型成形部 61a 先側片 62 隙間 X 高周波集積回路搭載装置 θ 折返し角度

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 下層基板および上層基板を含む多層基板
    と、この多層基板の上層基板側面を覆う金属製のシール
    ドケースとを備えた高周波集積回路搭載装置であって、 上記シールドケースの側面は、先側片が外方に向かって
    折曲するように略L字状に成形されたL型成形部を備
    え、 このL型成形部の先側片上には、略半球状に突出する凸
    部が設けられているとともに、その凸部の頂部に開口す
    る孔が開設されており、 上記シールドケースは、L型成形部の孔より凸部内に導
    入されたはんだによって多層基板の上層基板側面に接合
    されていることを特徴とする高周波集積回路搭載装置。
  2. 【請求項2】 下層基板および上層基板を含む多層基板
    と、この多層基板の上層基板側面を覆う金属製のシール
    ドケースとを備えた高周波集積回路搭載装置であって、 上記シールドケースの側面は、先側片が外方に向かって
    折曲するように略L字状に成形されたL型成形部を備
    え、 このL型成形部の先側片上には、内外方向に山が連なる
    ように山形に突出する凸部が設けられており、 上記シールドケースは、L型成形部の凸部の外側部分よ
    り凸部内に導入されたはんだによって多層基板の上層基
    板側面に接合されていることを特徴とする高周波集積回
    路搭載装置。
  3. 【請求項3】 下層基板および上層基板を含む多層基板
    と、この多層基板の上層基板側面を覆う金属製のシール
    ドケースとを備えた高周波集積回路搭載装置であって、 上記シールドケースの側面は、先側片が外方に向かって
    折曲するように略L字状に成形された外折れL型成形部
    を備え、 この外折れL型成形部の先側片には、その中央部におい
    て内外方向に所定間隔隔ててそれぞれ折り返した一対の
    折返し部が設けられており、 上記シールドケースは、外折れL型成形部の一対の折返
    し部間に導入されたはんだによって多層基板の上層基板
    側面に接合されていることを特徴とする高周波集積回路
    搭載装置。
  4. 【請求項4】 上記請求項3に記載の高周波集積回路搭
    載装置において、 一対の折返し部は、その折返し部間に導入されるはんだ
    の導入量が調整可能となるように、外折れL型成形部の
    先側片に対する折返し角度が設定されていることを特徴
    とする高周波集積回路搭載装置。
  5. 【請求項5】 上記請求項1ないし請求項4のいずれか
    1つに記載の高周波集積回路搭載装置を、機器基板上に
    搭載してなる電子回路装置であって、 シールドケースの側面は、先側片が内方に向かって折曲
    するように略L字状に成形された内折れL型成形部を備
    え、 この内折れL型成形部の先側片は、上記機器基板上に対
    し鋭角な隙間を存するように折り曲げられており、 上記シールドケースは、内折れL型成形部の先側片と機
    器基板との間の隙間に導入されたはんだによって機器基
    板に接合されていることを特徴とする高周波集積回路搭
    載装置を用いた電子回路装置。
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