JP4675200B2 - 電気コネクタ - Google Patents
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基板接続用の電気コネクタについて、様々な工夫がなされており、その一例が、特許文献1、特許文献2、特許文献3、特許文献4に記載されている。
しかし、近年の装置の小型化の傾向に伴って、電気コネクタについても小型化、低背化の要求が強く、端子の寸法も小さくならざるを得ない状況となっている。そのため、端子に充分な弾性を持たせることができず、コネクタ同士を確実に係止することが困難となっている。
また、一旦接続されたコネクタは、必要に応じて接続を解除することが容易に行えるようにすることが、操作上便利である。
本発明は、このような事情を考慮してなされたもので、小型化、低背化に対応した電気コネクタであっても、振動などが生じても強固に接続され、接続を解除することも容易である電気コネクタを提供することを目的とする。
上記の突起、ロック部またはロック穴は、リセプタクルコネクタを基板に固定するためのホールドダウン、またはプラグコネクタを基板に固定するためのホールドダウンに形成している。
リセプタクルコネクタの上面と底面を貫通する開口を設ければ、この開口の位置に合わせて、リセプタクル側基板に基板穴を設けておくと、この基板穴を介して、リセプタクルコネクタの突起とプラグコネクタのロック穴との係止を冶具等を用いて解除することで、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとの嵌合を容易に解除することができる。
リセプタクルコネクタとプラグコネクタとの嵌合が完了する直前にロック部の弾性変形量が最大となり、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとの嵌合が完了したときにロック部が一気にもとの位置に戻るが、この際に、突出部とホールドダウンとが勢いよく接触することによって音が発生し、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとの嵌合が完了したことを確認することができる。
図1、図2、図3に、本発明の第一実施形態に係る電気コネクタの構造を示す。図1(a)はリセプタクルコネクタの平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)は(b)のe方向から見た側面図である。図2は、プラグコネクタの平面図、(b)はその正面図、(c)はその底面図、(d)は(b)のe方向から見た側面図である。また、図3(a)は、プラグコネクタを嵌合側から見た斜視図であり、図3(b)は、リセプタクルコネクタを嵌合側から見た斜視図である。
リセプタクルコネクタ1の底面側には、図1(c)に示すように、弾性材料で形成されるロック部4が形成されている。このロック部4は、インシュレータに固定される部分である固定部と可動部分とを有し、可動部分には突出部8と先端に突起5とが設けられている。なお、本実施形態においては、ロック部4はホールドダウン3aと一体に形成されている。また、ロック部4が形成される領域には、リセプタクルコネクタ1の上面と底面を貫通する開口6が設けられている。
リセプタクルコネクタ1は、基板またはFPC等に対してリセプタクル側端子2を半田付けすることなどによって電気的に接続されるとともに、リセプタクル側ホールドダウン3、3aも、基板またはFPC等に半田付けすることなどによって固定される。
プラグコネクタ11は、基板またはFPC等に対してプラグ側端子12を半田付けすることなどによって電気的に接続されるとともに、プラグ側ホールドダウン13も、基板またはFPC等に半田付けすることなどによって固定される。
異なる基板またはFPC等にそれぞれ実装されたリセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11は、図4に示すように、互いに嵌合されることにより、それぞれの基板またはFPC等をリセプタクル側端子2及びプラグ側端子12を介して電気的に接続する。
リセプタクルコネクタ1に形成されたロック部4先端の突起5は、プラグコネクタ11に設けられたロック穴14に係止して、リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11とが係止されている。
この突起5がロック穴14に係止する様子を、図6から図8に基づいて説明する。
図6において、(a)は、リセプタクルコネクタ1に取り付けられた基板(以下、「リセプタクル側基板」と略記する)21の側から見た図であり、(b)は、(a)のB−B断面図であり、(c)は、(a)に示すロック部4を拡大して示す図であり、(d)は、(b)の係止部を拡大して示す図である。
リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11は、リセプタクルコネクタ1のロック部4と、プラグコネクタ11のロック穴14の位置が合うように、リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11とが嵌合されて、図7に示す状態を経て図8に示す状態となる。
図7に示すものは、リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11とが嵌合される途中であり、リセプタクルコネクタ1の突起5がプラグ側ホールドダウン13の縁に接触してロック部4が弾性変形して変位しているが、リセプタクルコネクタ1の突起5と、プラグコネクタ11のロック穴14の位置がコネクタの高さ方向で合致していないため、まだ係止されていない。
リセプタクルコネクタ1の突起5がプラグコネクタ11のロック穴14に係止されることにより、小型化、低背化が進んだ状況下においても、リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11との嵌合が強固となり、振動などの過酷な使用条件下でも、基板等の接続を強固に維持することができる。
図9に示すリセプタクルコネクタ1には、左右一対となった導電性のリセプタクル側端子2が、ピッチ方向に複数組配置されている。また、リセプタクルコネクタ1の端部の4カ所に、リセプタクル側ホールドダウン3bが設けられている。なお、リセプタクル側ホールドダウン3bは、図9(c)に示されるように左右一体(図9においては上下)に形成され、その中間部分にはロック穴14が設けられている。
リセプタクルコネクタ1は、基板またはFPC等に対してリセプタクル側端子2を半田付けすることなどによって電気的に接続されるとともに、リセプタクル側ホールドダウン3bも、基板またはFPC等に半田付けすることなどによって固定される。
プラグコネクタ11のプラグ側ホールドダウン13には、弾性材料で形成されるロック部4が形成されており、このロック部4は、インシュレータに固定される部分である固定部と可動部分とを有し、可動部分には突出部8と先端に突起5とが設けられている。
プラグコネクタ11は、基板またはFPC等に対してプラグ側端子12を半田付けすることなどによって電気的に接続されるとともに、プラグ側ホールドダウン13も、基板またはFPC等に半田付けすることなどによって固定される。
リセプタクルコネクタ1はリセプタクル側基板21に取り付けられ、プラグコネクタ11はプラグ側基板31に取り付けられている。プラグ側基板31には、ロック部4が形成された位置に対応する領域に基板穴22が設けられている。プラグコネクタ11のロック部4は、リセプタクルコネクタ1の凹部7とプラグコネクタ11の凸部15とが嵌合する際に、リセプタクルコネクタ1のロック穴14に対向するように設けられている。
図12(a)と、そのC−C断面図である図12(b)では、リセプタクルコネクタ1はリセプタクル側基板21に取り付けられ、プラグコネクタ11はプラグ側基板31に取り付けられている。プラグ側基板31には、リセプタクルコネクタ1とプラグコネクタ11とが嵌合したときにロック部4が形成された位置に対応する領域に基板穴22が設けられている。リセプタクルコネクタ1には、リセプタクルコネクタ1の凹部7とプラグコネクタ11の凸部15とが嵌合する際に、プラグコネクタ11のプラグ側ホールドダウン13に対向するようにロック部4が設けられており、突起5は、リセプタクルコネクタ1の凹部7に突出するように形成されている。プラグコネクタ11のプラグ側ホールドダウン13にはロック穴14が設けられている。
2 リセプタクル側端子
3 リセプタクル側ホールドダウン
3a リセプタクル側ホールドダウン
3b リセプタクル側ホールドダウン
4 ロック部
5 突起
6 開口
7 凹部
8 突出部
11 プラグコネクタ
12 プラグ側端子
13 プラグ側ホールドダウン
13a 接続片
14 ロック穴
15 凸部
21 リセプタクル側基板
22 基板穴
31 プラグ側基板
Claims (3)
- 基板同士を電気的に接続するために用いられ、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとが嵌合してなる電気コネクタにおいて、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタのいずれか一方には突起を有するロック部が形成され、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタの他方には前記ロック部が係止するロック穴が設けられ、前記突起、前記ロック部または前記ロック穴は、リセプタクルコネクタを基板に固定するためのホールドダウン、またはプラグコネクタを基板に固定するためのホールドダウンに形成され、弾性材料で形成された前記ロック部は、インシュレータに固定される部分である固定部と可動部分とを有し、前記可動部分には前記突起が前記ロック穴に係止する際に当接する突出部と先端に前記突起とを設けるとともに、前記ロック部が形成された位置に対応する領域に開口が設けられた基板に、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタが接続されることを特徴とする電気コネクタ。
- 基板同士を電気的に接続するために用いられ、リセプタクルコネクタとプラグコネクタとが嵌合してなる電気コネクタにおいて、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタのいずれか一方にはロック穴を有するロック部が形成され、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタの他方には前記ロック穴に係止する突起が設けられ、前記突起、前記ロック部または前記ロック穴は、リセプタクルコネクタを基板に固定するためのホールドダウン、またはプラグコネクタを基板に固定するためのホールドダウンに形成され、弾性材料で形成された前記ロック部は、インシュレータに固定される部分である固定部と可動部分とを有し、前記可動部分には前記突起が前記ロック穴に係止する際に当接する突出部と先端に前記ロック穴とを設けるとともに、前記ロック部が形成された位置に対応する領域に開口が設けられた基板に、リセプタクルコネクタまたはプラグコネクタが接続されることを特徴とする電気コネクタ。
- リセプタクルコネクタの前記突起、前記ロック部または前記ロック穴が形成される領域には、リセプタクルコネクタの上面と底面を貫通する開口が設けられていることを特徴とする請求項1または2記載の電気コネクタ。
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