JP5583330B2 - 基板間接続用コネクタ構造の係合力の調整方法 - Google Patents

基板間接続用コネクタ構造の係合力の調整方法 Download PDF

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本発明は、補強金具を装着して嵌合力を補強した基板間接続用コネクタ構造の係合力の調整方法に関するものである。
近年電子機器の小型化、携帯化によって回路基板間接続用コネクタも小型化、低背化が進んでいる。コネクタは小型化、低背化によってコンタクトは細線化し、コンタクトと、回路基板にプリントされた接続端子との半田接続エリアが限られた範囲に狭められている。その結果コネクタと回路基板間の必要な固着強度の確保を困難にし、実装されたコンタクトの剥がれや、回路基板からコネクタが脱落するおそれを有すものとなっている。
また、コンタクトの細線化は、接触片の弾接力を弱める結果、コネクタの嵌合保持力の低下を招き、コネクタの接続信頼性をも損なうおそれを有している。
前者の問題を解決する技術として、例えば特許文献1記載の技術のようにコネクタと回路基板間の接続強度を補強する補強片をコネクタに設ける技術が知られている。補強片は回路基板に半田で接続される接続部と、この接続部から連なり合成樹脂製のハウジングのスリットに保持される固定部とを一体的に具えていて、このハウジングに固定された補強片の接続部が回路基板に半田で固定されることでコネクタと回路基板との接続強度の補強が図られるものである。
また、コネクタの嵌合力を補強する技術(後者の問題を解決する技術)として特許文献2記載の技術が知られている。この技術によればハウジングにロック部材を設けて、コネクタが嵌合した際このロック部材が係合することでコネクタの嵌合力の補強を図ったものである。
実開平5−23429号公報 特開2001−57273号公報
しかし、前者のように補強片をハウジングの両端に設けてコネクタと回路基板との接続強度の補強を図り、また後者のようにロック部材をハウジングの所定の場所に設けてコネクタの嵌合力の強化を図る方法では、ハウジングの両端や所定の場所にそれぞれの部材を取り付けるための範囲を新たに設ける必要があり、そのようなことはコネクタの小型化や低背化を妨げるものである。
本発明は、このような問題に鑑みなされたもので、コネクタの小型化、低背化を妨げずにコネクタと回路基板との接続力の補強とコネクタの嵌合力の補強とを同時に図れるコネクタ構造を提供することを目的とする。
本発明は、上記課題を解決するため、以下の手段を採用した。「回路基板(P1)、(P2)間を接続する、導電性のコンタクト(3)、(7)と、このコンタクト(3)、(7)を固定する絶縁性のハウジング(2)、(6)とから成る一対のコネクタ(1)、(5)構造の係合力の調整方法であって、前記コネクタ(1)、(5)は、前記回路基板(P1)、(P2)に半田固着される補強金具(4)、(8)を両端に固定し、この補強金具(4)、(8)は、前記ハウジング(2)、(6)に固定される固定部(40)、(80)と、この固定部(40)、(80)の一端に連なる、前記回路基板(P1)、(P2)に半田で固着される接続部(43)、(82)と、前記固定部(40)、(80)の他端に連なる、係合部(42)、(81)とを一体的に具え、この係合部(42)、(81)は、互いに係合する係合片(42a)、(81a)を具え、前記係合片(42a)は鉤爪形状を有し、前記係合片(81a)は平板の厚み方向の板厚を潰して成る形状を有し、前記係合片(81a)の板厚の潰し量によって、係合力の調整が成されるコネクタ構造の係合力の調整方法である。
本発明は、一対のコネクタ双方に補強金具が具わり、この補強金具は、嵌合の際対応する補強金具に係合する部分を具えているものである。補強金具の本来的目的はコネクタと回路基板との接続を補強するものであるが、嵌合しあうコネクタ双方の対応する位置に補強金具を具えることで、嵌合の際、この補強金具同士の係合状態を実現することで嵌合強度の補強をも図るものである。一方の係合片は鉤爪状を有する凸部を構成し、他方の係合片は金属平板をその板厚方向に圧潰することで凹部を構成する。係合力は、金属平板の板厚方向の圧潰量の多寡によって調整がなされる。
本発明のコネクタ構造は、コネクタの小型化、低背化を妨げることなく、コネクタと回路基板との接続力を補強すると共に、コネクタの嵌合力を補強する。
以下、本発明を実施するための最良の形態について、図面を参照しながら説明する。本発明の実施形態によるコネクタ構造は、プラグコネクタとリセプタクルコネクタとから成るBtoB(ボードトゥボード)コネクタ構造である。
コネクタ構造について図1から図3を参照しながら説明する。図1は、本発明の実施形態による回路基板に実装されたリセプタクルコネクタと、プラグコネクタとが嵌合した状態の外観斜視図である。なお、プラグ側の回路基板はコネクタ構造を隠すので省略する。図2は、同じく図1に示すプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を解いた状態の外観斜視図である。なお、図1同様プラグ側の回路基板は省略する。図3は、同じく図1又は図2に示すプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタを180度反転させた状態の外観斜視図である。なお、回路基板は両者とも省略する。
図1及び図2に示すように、BtoBコネクタ構造は、図示しない回路基板P1に実装されたプラグコネクタ1と、回路基板P2に実装されたリセプタクルコネクタ5とから成る。プラグコネクタ1は、絶縁性の合成樹脂から成るプラグハウジング2と、プラグハウジング2に固定された導電性の帯状体金属から成るプラグコンタクト3と、回路基板との接続力を補強すると共に、コネクタの嵌合力を補強するための補強金具4とから成る。このプラグコネクタ1に嵌合するリセプタクルコネクタ5は、絶縁性の合成樹脂から成るリセプタクルハウジング6と、リセプタクルハウジング6に固定され、プラグコンタクト3と電気的機械的接続をするリセプタクルコンタクト7と、回路基板との接続力を補強すると共に、補強金具4に係り合ってコネクタの嵌合力を補強するための補強金具8とから成る。
<プラグ>
プラグコネクタ1について、説明中の指示方向は、図3の指示に従う。プラグハウジング2は、前後方向に伸びた矩形状で、底面に底壁20と、底壁20の前後端に立設する端壁21、22及び底壁20の左右に立設する側壁23、24を具え、これら底壁20、端壁21、22及び側壁23、24で囲われた窪み状の凹部25を中央に形成する。端壁21、22の下面には、補強金具4、4を固定するためのスリット21a、22aを具え、左右側面には、補強金具4、4をガイドするための上下方向に伸びる溝21b、21b及び22b、22bを具える。側壁23、24は、前後方向に伸びる矩形状で、上面から外側面及び内側面にかけてプラグコンタクト3を固定するための溝26、27を複数個等ピッチで前後方向に具える。
プラグハウジング2にプラグコンタクト3を固定した際、左右側壁23、24に具わる溝26、27に、プラグコンタクト3の対応する部分が嵌り込むため、左右側壁23、24の上面及び外側面にプラグコンタクト3が突出することはない。また、プラグハウジング2に補強金具4、4を装着した際、端壁21、22に具わるスリット21a、22aに、補強金具4、4の対応する部分が圧入されて固定される。
プラグコンタクト3及び補強金具4、4を固定したプラグコネクタ1は、左右側壁23、24の下端から外向きに、補強金具4、4の先端及びプラグコンタクト3の先端が図示しない回路基板P1面と平行に伸び、実装時には、この部分が回路基板P1に接続する。また、プラグハウジング2の中央部に形成された凹部25は、プラグコネクタ1がリセプタクルコネクタ5に嵌合した際、リセプタクルコネクタ5の対応する凸部が嵌り込むところである。
<リセプタクル>
次に、リセプタクルコネクタ5について説明する。説明中の指示方向は、図2の指示に従う。リセプタクルハウジング6は、前後方向に伸びた矩形状で、底面に底壁60と、底壁60の前後端に立設する端壁61、62と、底壁60の左右に立設する側壁63、64を具え、これら底壁60、端壁61、62及び側壁63、64で囲われた窪み状の凹部65を中央に形成し、更にこの凹部65の中に前後方向に伸びた平面視矩形状の凸部66を具える。
リセプタクルハウジング6の側壁63、64は、断面略矩形状で、前後端には、補強金具8、8を固定するためのスリット61a、62aを側壁63、64の端部に具え、前後方向に亘っては、リセプタクルコンタクト7を固定するための溝67、68を側壁63、64の外周面に等ピッチで具える。
リセプタクルハウジング6にリセプタクルコンタクト7を固定した際、左右側壁63、64に具わる溝67、68に、リセプタクルコンタクト7の対応する部分が嵌り込み固定され、リセプタクルコンタクト7の内側に向かう先端は、中央部に具わる凸部66に形成されたガイド66aに囲われている。また、リセプタクルハウジング6に補強金具8、8を固定した際、側壁63、64に具わるスリット61a、62aに、補強金具8、8の対応する部分が嵌り込むため、補強金具8、8が側壁63、64の外周面から張出すことはない。
リセプタクルコンタクト7及び補強金具8、8を固定したリセプタクルコネクタ5は、左右側壁63、64の下端から外向きに、補強金具8、8の先端及びリセプタクルコンタクト7の先端が回路基板P2面と平行に伸びている。実装時には、この部分が回路基板P2に接続する。また、中央部に形成された凹部65は、プラグコネクタ1が嵌り込む部分であり、凹部65の中に具わる凸部66は、プラグコネクタ1の中央に具わる窪み状の凹部25が嵌り込むところである。このようにプラグコネクタ1がリセプタクルコネクタ5に嵌合したときに、対応するプラグコンタクト3と、リセプタクルコンタクト7とが電気的機械的接続状態をとることで、回路基板P1及びP2間に電気的接続状態が生まれる。また対応する補強金具4、4と、補強金具8、8とが機械的に係り合うことで嵌合力の補強が図られている。
次に、コンタクトについて図4から図6を参照して説明する。図4は、本発明の実施の形態によるプラグコンタクトの外観斜視図である。図5は、同じくリセプタクルコンタクトの外観斜視図である。図6は、同じくプラグコンタクトとリセプタクルコンタクトとが嵌合した状態の外観斜視図である。
<プラグコンタクト>
プラグコンタクト3は、基材の銅合金にニッケルめっきをし、表面に金めっきを施した金属の帯状体から成り、打抜きや曲げ加工によって必要な形状を具えている。プラグコンタクト3は、プラグハウジング2の側壁23、24のプラグコンタクト3を固定するための溝26、27に固定される固定部30と、固定部30から一方に連なる接触部31と、他方に連なる接続部32とから成る。
プラグコンタクト3の固定部30は、プラグハウジング2の側壁23、24に形成された溝26、27に圧入されるストレート部30aと、このストレート部30aの幅方向の断面から外方向に臨み、プラグコンタクト3を固定するための張出し片30b、30bとを具える。ストレート部30aは、リセプタクルコンタクト7との反接触方向に90度の屈曲部を形成し、ここから水平方向に伸びて接続部32に連なる。接続部32は、半田を介してそのストレート部32aで図示しない回路基板P1に接続する。一方、リセプタクルコンタクト7との接触方向に180度の湾曲部を形成して、ここに固定部を画定し、ここより先で接触部31に連なる。接触部31は、垂直に立つ板面31bから成り、先端はテーパを具える切断面で終わっている。
<リセプタクルコンタクト>
リセプタクルコンタクト7は、基材の銅合金にニッケルめっきをし、表面に金めっきを施した金属の帯状体から成り、打抜きや曲げ加工によって必要な形状を具えている。リセプタクルコンタクト7は、リセプタクルハウジング6の側壁63、64のリセプタクルコンタクト7を固定するための溝67、68に固定される固定部70と、固定部70から一方に連なる連結部71と、更にその先に連なる接触部72、及び他方に連なる接続部73とから成る。
リセプタクルコンタクト7の固定部70は、リセプタクルハウジング6の側壁63、64に形成された溝67、68に圧入されるストレート部70bと、このストレート部70bの幅方向の断面から外方向に臨み、リセプタクルコンタクト7を固定するための張出し片70d、70dとを具える。ストレート部70bは、プラグコンタクト3との反接触方向に90度の屈曲部を形成し、ここから水平方向に伸びて接続部73に連なる。接続部73は、半田を介してそのストレート部73aで回路基板P2に接続する。一方、プラグコンタクト3との接触方向に180度の湾曲部を形成して、ここに固定部70を画定する。そして、ここより先で更に90度屈曲して連結部71に連なる。連結部71は、水平方向に伸びるストレート部71aから成り、先端は90度屈曲して垂直に立ち上がり、接触部72に連なる。接触部72は、垂直に伸びるストレート部72aと、これに続く「く」の字状の屈曲部72bとからなる。
<コンタクトの嵌合状態>
次に、図6を参照してプラグコネクタ1のリセプタクルコネクタ7への挿入について説明する。プラグコネクタ1をリセプタクルコネクタ7に挿入していくと、最初に、プラグコンタクト3の接触部31から固定部30に連なる曲率を持った部分に、リセプタクルコンタクト7の接触部72の接触点72d、72dが当接する。更に挿入を続けると、この当接部分の接触圧は次第に強くなるが、このときプラグコンタクト3の接触部31は固定されて動けないために、リセプタクルコンタクト7の接触部72が変位することとなる。変位は弾性的で挿入方向と直交する方向に変位し、この方向に弾性力を作用させ、この弾性力と、当接面の摩擦力との合成力として、挿入方向に挿入力を発生させる。この挿入力は、弾性変位量が最大となる位置、すなわちプラグコンタクト3に具わる接触部31の凸部31eを通過するときに最大となる。この位置から更に挿入を続けると、リセプタクルコンタクト7の接触部72の接触点72d、72dは、プラグコンタクト3の接触部31に形成された凹部31dの表面と当接するようになる。この凹部31dの表面は、凸部31eの表面に対して図4に示すように段差tがあり、この段差tは、リセプタクルコンタクト7の接触部72の弾性変位量を急激に減少させ、挿入力の急変として感得される。このときの挿入力の急激な減少は、挿入時のクリック感として感じられるものである。本発明の実施形態では、プラグコンタクト3の凹部31dは、挿入方向に長く伸びていて、長い有効嵌合長の実現を図っている。
<補強金具>
次に、図7〜図9を参照して補強金具の説明をする。図7はプラグ補強金具の斜視図である。図8はリセプタクル補強金具の斜視図である。図9はプラグ補強金具とリセプタクル補強金具との嵌合状態の斜視図である。
プラグ補強金具4、4は、プラグハウジング2の前後端壁21、22に形成されたスリット21a、22aに装着されて、プラグコネクタ1と図示しない回路基板P1との接続強度を補強すると共に、プラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ5との嵌合力を補強するものである。プラグ補強金具4は、金属の帯状体の打抜き加工でその形状が得られ、中央部にプラグハウジング2の端壁21、22に具わるスリット21a、22aに固定される、一辺から切溝を形成した固定部40と、固定部40の上側面から外向きに水平に伸びる連結部41、41と、連結部41、41から更に外方向に水平に伸びる接続部43、43と、連結部41、41と接続部43、43との繋ぎ部から垂下する片状の係合部42、42とから成る。
固定部40は、プラグ補強金具4をプラグハウジング2に圧入によって固定する部分である。固定部40は、一対の固定片40a、40aを具え、固定片40aは、その切断面から外向きに2個の凸状の突起40b及び40cを具える。プラグハウジング2に固定される固定片40a、40aが隙間を隔てて一対具わり、その隙間にプラグハウジング2の端壁21、22に形成されたスリット21a、22a内に形成された図示しない固定台を挟み込む状態で、スリット21a、22aの側壁に対して外向きに突起40b、40cで押圧を掛けて固定するものである。プラグ補強金具4、4は、プラグハウジング2に強固に固定されている。
係合部42、42は、リセプタクル補強金具8、8の対応する箇所に係合し、プラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ5との嵌合力を補強する部分である。係合部42、42は、連結部41、41と接続部43、43との繋ぎ部から垂下する係合片42a、42aと、その先端外向きに凸状の突起42b、42bとを具える。係合片42a、42aは、外内方向に弾性的に変位可能で、先端の突起42b、42bで、リセプタクル補強金具8、8の対応する部分と係合して嵌合力の補強を担う。
接続部43、43は、図示しない回路基板P1に半田を介して接続する部分ある。接続部43、43は、図示しない回路基板P1に平行な接続片43a、43aを具えている。接続片43a、43aと図示しない回路基板P1の接続端子とが半田で固定されて機械的接続状態が生まれ接続力の補強をおこなう。
次に、図8を参照してリセプタクル補強金具8、8について説明する。リセプタクル補強金具8、8は、リセプタクルハウジング6の前後端壁61、62に形成されたスリット61a、62aに装着されて、リセプタクルコネクタ5と図示しない回路基板P2との接続力を補強すると共に、プラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ5との嵌合力を補強するものである。リセプタクル補強金具8、8は、金属の帯状体の打抜き加工と曲げ加工でその形状が得られ、リセプタクルハウジング6の端壁61、62に形成されたスリット61a、62aに固定される固定部80と、その先から180度曲げ戻し、そこから垂直に伸びる片状の係合部81と、固定部80の反対側の端部から外向きに90度屈曲して水平に伸びる片状の接続部82とから成る。
固定部80、80は、平板状で両側面に幅方向に凸状の突起80b、80bを具え、リセプタクルハウジング6の側壁63、64の端部に具わる補強金具8、8を受け入れるスリット61a、62aに圧入されて図示しない係合片に係合して固定される。
係合部81、81は、平板状の係合片81aを有し、中央部に窪み状の凹部81bを形成する。この凹部81b、81bにプラグ補強金具4、4の係合部42、42に具わる凸状の突起42b、42bが係合してプラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ5との嵌合力が補強される。本実施の形態では、凹部81bは板厚の圧潰によって形成され、窪み量は圧潰量で調整されるものである。
接続部82、82は、固定部80、80の端部から水平方向に伸びる平板状の接触片82a、82aから成る。接続部82、82は、図示しない回路基板P2に半田を介して固定される部分である。
次に、図9を参照してプラグ補強金具4と、リセプタクル補強金具8との係合状態について説明する。プラグ補強金具4、4の係合片42a、42aは、対応するリセプタクル補強金具8、8の係合片81a、81aに弾接し、係合片81a、81aの凹部81b、81bに係合片42a、42aの係合突起42b、42bが嵌ることで、プラグ補強金具4はリセプタクル補強金具8に係合する。係合力は、係合片81a、81aと係合片42a、42aとの弾接力によって得られるので、リセプタクル補強金具8の凹部81b、81bの窪み量の多寡によって容易に係合力は調整できる。
次に図1のコネクタの嵌合状態時の補強金具の係合状態及びコンタクトの接触状態について図10を参照して説明する。図10は、図1のコネクタの嵌合状態の断面図である。(a)は補強金具の係合状態であり、(b)はコンタクトの接触状態である。
プラグ補強金具4は、固定部40で、プラグハウジング1の端壁21、22に圧入によって固定され、接続部43、43で、回路基板P1に半田によって固定されている。一方、リセプタクル補強金具8、8は、リセプタクルハウジング6の側壁63、64の端部に圧入によって固定され、接続部82、82で、回路基板P2に半田によって固定されている。そして、プラグ補強金具4の係合部42、42と、リセプタクル補強金具8の係合部81、81とが嵌り合って、プラグ補強金具4は、リセプタクル補強金具8に係合している。すなわち、プラグ補強金具4及びリセプタクル補強金具8は、それぞれ回路基板P1、P2との接続力を補強すると共に、これらが協働してプラグコネクタ1と、リセプタクルコネクタ5との嵌合力をも同時に補強し、回路基板P1及びP2間の安定した電気的接続状態を担保するものである。
したがって、プラグ補強金具4及びリセプタクル補強金具8は、プラグコンタクト3及びリセプタクルコンタクト7が多数個あり、プラグコンタクト3及びリセプタクルコンタクト7の接触圧でコネクタ全体の必要な嵌合保持力が確保されている場合には、取り付けなくてもよいし、プラグコンタクト3及びリセプタクルコンタクト7が少数個で、プラグコンタクト3及びリセプタクルコンタクト7の接触圧でコネクタ全体の必要な嵌合保持力が確保されていない場合には、取り付ければよい。また、必要な補強嵌合保持力は、プラグ補強金具4の係合部42と、リセプタクル補強金具8の係合部81との係り合いの調整や、プラグ補強金具4及びリセプタクル補強金具8の装着個数の多寡によって調整することが容易にできる。
<作用、効果>
プラグコンタクト3と、リセプタクルコンタクト7間で電気的接続状態に必要な接触圧を確保したときに、プラグコンタクト3及びリセプタクルコンタクト7のコンタクト数が少数個の場合には、コネクタとして必要な嵌合保持力が不足する事態が生じる場合がある。つまり、コネクタとして求められる最適嵌合保持力は、コネクタの使用環境や使用目的によって決まるものなので、接触力の総和として得られた嵌合力がそれに相応せず、全体的な設計の見直しが迫られる場合が生じ得る。
すなわち、コンタクトの電気的接続という技術的側面から導出される接触圧があり、この接触圧の総和として自ずから導かれるコネクタの嵌合保持力があるわけだが、上述したように、コネクタには、求められる最適嵌合保持力があり、これは、コネクタの使用環境や使用目的等から決定されるものである。このとき、接触力の総和として得られた嵌合保持力と、求められる最適嵌合保持力との値が相違する場合には、コンタクトの接触構造及びコネクタの他の構成要素の変更等の技術的対応が迫られるわけである。
本発明は、懸かる事情の下で安定した電気的接続を得るために必要な接触圧の確保と、使用環境や使用目的から求められる嵌合保持力の確保とを、コンタクトの形状や接触部の曲率等の微妙な弾性設計が要求される部分に変更を加えることなく、コネクタと回路基板間との接続を強化するために設けた補強金具を利用することで必要な嵌合力の確保を可能にすることができるコネクタ構造に関するものである。
すなわち、コンタクトが少数個のコネクタは、概して、接触力の総和としての嵌合保持力は、要求される値に対して小さいものであり、コンタクトが多数個のコネクタは、接触力の総和としての嵌合保持力は、要求される値に対して大きいものである。このような背景の下、コンタクトの基本構造及び繊細な加工を要する接触部に変更を加えることなく、極数が変わっても共通したコンタクトを使用できる本発明は、コネクタの設計及び製造面で、効率性と生産性の向上に大いに寄与するものである。
具体的に、本発明の実施の形態によれば、コンタクト数が多数個の場合には、リセプタクルコンタクト7の複雑な弾性設計に変更を加えることなく、リセプタクル補強金具8に具わる板厚の圧潰で形成される凹部81bの板厚みを小さくすることで、補強金具4、8同士の係合力を軽減し、総和としての嵌合保持力の減少化を容易に行なうことができる。このとき、補強金具4、8同士の係合力の軽減による接触圧の減少を補足するべく、リセプタクルコンタクト7の接触点72d、72dは、接触面積の小さな突起状から成っていて、電気的機械的接続に要求される接触圧の必要量を確保している。つまり、リセプタクル補強金具8の凹部81bの板厚みを変更するだけで、接触力の軽減で総和としての嵌合保持力の減少を図り、接触点72d、72d接点部の尖鋭化によって接触力の軽減による接触圧の減少を補足し必要な接触圧の確保を図ることで、多極コネクタへの対応を行なうものである。
一方、コンタクト数が少数個の場合には、リセプタクル補強金具8に具わる板厚の圧潰で形成される凹部81bの板厚みを大きくすることで、補強金具4、8同士の係合力を増加し、総和としての嵌合保持力の増加を図ることができる。
このように、本発明によれば、コネクタの小型化、低背化でもコネクタと回路基板間の接続力の補強と共に、必要な嵌合保持力の補強が容易に行なえ、コンタクトの少数個から多数個のコネクタまで基本設計の共通したコンタクトの使用が可能であり、嵌合保持力の調整は補強金具の係合部の掛かり量の調整だけで行ない得るので容易に広範囲の極数展開に対応することができるものである。
なお、本発明は上記実施形態に限定されるものではなく、その他この発明の要旨を逸脱しない範囲で種々の態様で実施可能である。
本発明の実施形態による回路基板に実装されたリセプタクルコネクタと、プラグコネクタとが嵌合した状態の外観斜視図である。 同じく図1に示すプラグコネクタとリセプタクルコネクタとの嵌合を解いた状態の外観斜視図である。 同じく図1又は図2に示すプラグコネクタ及びリセプタクルコネクタを180度反転させた状態の外観斜視図である。 同じくプラグコンタクトの外観斜視図である。 同じくリセプタクルコンタクトの外観斜視図である。 同じくプラグコンタクトとリセプタクルコンタクトとが嵌合した状態の外観斜視図である。 同じくプラグ補強金具の外観斜視図である。 同じくリセプタクル補強金具の外観斜視図である。 同じくプラグ補強金具とリセプタクル補強金具との係合状態の外観斜視図である。 図1のコネクタの嵌合状態の断面図である。(a)は補強金具の係合状態であり、(b)はコンタクトの接触状態である。
符号の説明
1 プラグコネクタ
2 プラグハウジング
3 プラグコンタクト
4 プラグ補強金具
5 リセプタクルコネクタ
6 リセプタクルハウジング
7 リセプタクルコンタクト
8 リセプタクル補強金具
20 底壁
21、22 端壁
23、24 側壁
25 凹部
30 固定部
31 接触部
32 接続部
40 固定部
41 連結部
42 係合部
43 接続部
60 底壁
61、62 端壁
63、64 側壁
65 凹部
66 凸部
67、68 溝
70 固定部
71 連結部
72 接触部
73 接続部
80 固定部
81 係合部
82 接続部
P1、P2 回路基板

Claims (1)

  1. 回路基板(P1)、(P2)間を接続する、導電性のコンタクト(3)、(7)と、このコンタクト(3)、(7)を固定する絶縁性のハウジング(2)、(6)とから成る一対のコネクタ(1)、(5)構造の係合力の調整方法であって、
    前記コネクタ(1)、(5)は、前記回路基板(P1)、(P2)に半田固着される補強金具(4)、(8)を両端に固定し、この補強金具(4)、(8)は、前記ハウジング(2)、(6)に固定される固定部(40)、(80)と、この固定部(40)、(80)の一端に連なる、前記回路基板(P1)、(P2)に半田で固着される接続部(43)、(82)と、前記固定部(40)、(80)の他端に連なる、係合部(42)、(81)とを一体的に具え、
    この係合部(42)、(81)は、互いに係合する係合片(42a)、(81a)を具え、前記係合片(42a)は鉤爪形状を有し、前記係合片(81a)は平板の厚み方向の板厚を潰して成る形状を有し、前記係合片(81a)の板厚の潰し量によって、係合力の調整が成されるコネクタ構造の係合力の調整方法。
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