WO2024019021A1

WO2024019021A1 - コネクタモジュール及び電子機器

Info

Publication number: WO2024019021A1
Application number: PCT/JP2023/026149
Authority: WO
Inventors: 慎太郎堀野; 正義垣野
Original assignee: 京セラ株式会社
Priority date: 2022-07-22
Filing date: 2023-07-14
Publication date: 2024-01-25

Abstract

本開示に係るコネクタモジュール１は、互いに嵌合する第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０を備え、第１コネクタ５０は、第１インシュレータ６０と、第１実装部７１の反対側に位置する第１自由端７５を有する複数の第１コンタクト７０と、を備え、第２コネクタ１０は、第２インシュレータ２０と、第２実装部３１の反対側に位置する第２自由端３６を有する複数の第２コンタクト３０と、を備え、嵌合状態で、第１コンタクト７０は、第２コンタクト３０と、第１側壁６２ｂを境にして第１コネクタ５０の中心側である一方側で接触し、他方側で離間し、第１自由端７５及び第２自由端３６は、いずれも一方側に位置する。

Description

コネクタモジュール及び電子機器

関連出願の相互参照

　本出願は、２０２２年７月２２日に日本国に特許出願された特願２０２２－１１７５０６号の優先権を主張するものであり、この出願の開示全体をここに参照のために取り込む。

　本開示は、コネクタモジュール及び電子機器に関する。

　近年、スマートフォンを初めとするモバイル機器などの電子機器に対して軽薄短小化が要求されている。これに伴い、このような電子機器の内部に搭載されるコネクタに対しても小型低背化が要求されている。加えて、互いに異なる回路基板に実装され、これらの回路基板を電気的に接続するためのコネクタに関する技術が広く知られている。例えば、特許文献１には、低背化した状態であっても、高周波信号に対する良好な伝送特性を得ることが可能なコネクタが開示されている。

特許第６６８６１４５号公報

　本開示の一実施形態に係るコネクタモジュールは、
　互いに嵌合する第１コネクタ及び第２コネクタを備えるコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、
　第１外周壁の第１側壁を有し、前記第２コネクタと嵌合する第１インシュレータと、
　前記第１側壁に取り付けられ、第１実装部と前記第１実装部の反対側に位置する第１自由端とを有する複数の第１コンタクトと、
　を備える。
　前記第２コネクタは、
　第２外周壁の第２側壁を有し、前記第１コネクタと嵌合する第２インシュレータと、
　前記第２側壁に取り付けられ、第２実装部と前記第２実装部の反対側に位置する第２自由端とを有する複数の第２コンタクトと、
　を備える。
　前記第１コネクタと前記第２コネクタとが互いに嵌合する嵌合状態で、
　前記第１コンタクトは、前記第２コンタクトと、前記第１側壁を境にして前記第１コネクタの中心側である一方側で接触し、他方側で離間し、
　前記第１自由端及び前記第２自由端は、いずれも前記一方側に位置する。

　本開示の一実施形態に係る電子機器は、
　上記のコネクタモジュールを備える。

第１コネクタと第２コネクタとが互いに接続されている状態の一実施形態に係るコネクタモジュールを上面視で示した外観斜視図である。第１コネクタと第２コネクタとが互いに分離している状態の一実施形態に係るコネクタモジュールを上面視で示した外観斜視図である。図１の第２コネクタ単体を上面視で示した外観斜視図である。図３の第２コネクタを分解して上面視で示した外観斜視図である。図３のV－V矢線に沿った断面図である。図１の第１コネクタ単体を上面視で示した外観斜視図である。図６の第１コネクタを分解して上面視で示した外観斜視図である。図１のVIII－VIII矢線に沿った断面図である。図８の一点鎖線囲み部IXを拡大した拡大断面図である。互いに接続されている第１コンタクト及び第２コンタクトを示す外観斜視図である。図１のXI－XI矢線に沿った断面図である。

　一方で、所望の値に整合させるために、コネクタにおいてインピーダンスを高い値に調整したいという要求も存在する。一般的に小型化されたコネクタにおいてはインピーダンスが低下する傾向にある。このような小型化されたコネクタにおいて、堅牢性及び信頼性などを維持しつつインピーダンスを上げることは容易ではなかった。

　本開示の一実施形態に係るコネクタモジュール及び電子機器によれば、小型化されたコネクタにおいてもインピーダンスを上げることが可能である。

　以下、添付図面を参照しながら本開示の一実施形態について詳細に説明する。以下の説明中の前後、左右、及び上下の方向は、図中の矢印の方向を基準とする。各矢印の方向は、図１乃至図５並びに図８乃至図１１において、異なる図面同士で互いに整合している。各矢印の方向は、図６及び図７において、異なる図面同士で互いに整合している。図面によっては、簡便な図示を目的として、後述する回路基板ＣＢ１及びＣＢ２の図示を省略する。

　図１は、第１コネクタ５０と第２コネクタ１０とが互いに接続されている状態の一実施形態に係るコネクタモジュール１を上面視で示した外観斜視図である。図２は、第１コネクタ５０と第２コネクタ１０とが互いに分離している状態の一実施形態に係るコネクタモジュール１を上面視で示した外観斜視図である。

　例えば図２に示すとおり、コネクタモジュール１は、互いに嵌合可能な第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０を有する。第２コネクタ１０は、第１コネクタ５０を接続対象物として、当該接続対象物と接続される。第２コネクタ１０は、第２インシュレータ２０と、第２インシュレータ２０に取り付けられている第２コンタクト３０と、を有する。第２コネクタ１０は、第２インシュレータ２０に取り付けられている第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂを有する。

　第１コネクタ５０は、第２コネクタ１０と嵌合する。第１コネクタ５０は、第１コネクタ５０と第２コネクタ１０とが互いに嵌合する嵌合状態で第２インシュレータ２０と嵌合する第１インシュレータ６０を有する。第１コネクタ５０は、第１インシュレータ６０に取り付けられている第１コンタクト７０を有する。第１コンタクト７０は、第１インシュレータ６０と第２インシュレータ２０とが互いに嵌合する嵌合状態で第２コンタクト３０と接触する。第１コネクタ５０は、第１インシュレータ６０に取り付けられている第１金具８０を有する。第１金具８０は、嵌合状態で第２金具４０ａと接触する。このとき、第２金具４０ａは弾性変形する。

　以下では、例えば、一実施形態に係る第２コネクタ１０はリセプタクルコネクタであるとして説明する。例えば、第１コネクタ５０はプラグコネクタであるとして説明する。第２インシュレータ２０と第１インシュレータ６０とが互いに嵌合する嵌合状態において、第２コンタクト３０が弾性変形する第２コネクタ１０をリセプタクルコネクタとして説明する。嵌合状態において、第１コンタクト７０が弾性変形しない第１コネクタ５０をプラグコネクタとして説明する。第２コネクタ１０及び第１コネクタ５０の種類は、これらに限定されない。例えば、第２コネクタ１０がプラグコネクタの役割を果たし、第１コネクタ５０がリセプタクルコネクタの役割を果たしてもよい。

　以下では、第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、回路基板ＣＢ１及びＣＢ２にそれぞれ実装されるとして説明する。第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、互いに接続されている接続状態で、回路基板ＣＢ１と回路基板ＣＢ２とを電気的に接続する。回路基板ＣＢ１及びＣＢ２は、リジッド基板であってよいし、又はそれ以外の任意の回路基板であってもよい。例えば、回路基板ＣＢ１及びＣＢ２の少なくとも一方は、フレキシブルプリント回路基板（ＦＰＣ）であってもよい。

　以下では、第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、回路基板ＣＢ１及びＣＢ２に対して垂直方向に互いに接続されるとして説明する。第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、一例として上下方向に沿って互いに接続される。接続方法は、これに限定されない。第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、回路基板ＣＢ１及びＣＢ２に対して平行方向に互いに接続されてもよい。第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０は、実装されている回路基板に対して一方が垂直方向となるように、かつ実装されている回路基板に対して他方が平行方向となるように、互いに接続されてもよい。

　本開示では、「嵌合方向」は、一例として上下方向に対応する。「長手方向」は、一例として左右方向に対応する。「配列方向」は、一例として左右方向に対応する。「短手方向」は、一例として前後方向に対応する。「嵌合側」は、一例として下側に対応する。「抜去側」は、一例として上側に対応する。「回路基板ＣＢ２側」は、一例として下側に対応する。「回路基板ＣＢ２と反対側」は、一例として上側に対応する。「内側」は、第１コネクタ５０又は第２コネクタ１０の中心に向かう方向に対応する。例えば、前後方向における内側は、第１コネクタ５０又は第２コネクタ１０の前後方向における中心に向かう方向に対応する。これに限定されず、内側は、完全に前後方向の中心に向かう方向でなくてもよく、多少斜めに沿って中心に向かう方向に対応してもよい。他の方向についても同様である。「外側」は、内側の逆である。

　図３は、図１の第２コネクタ１０単体を上面視で示した外観斜視図である。第２コネクタ１０は、一例として、第３金具４０ｂと第２インシュレータ２０とがインサート成形により一体的に成形され、第２コンタクト３０及び第２金具４０ａが第２インシュレータ２０に圧入されることで得られる。

　図４は、図３の第２コネクタ１０を分解して上面視で示した外観斜視図である。実際には、第３金具４０ｂと第２インシュレータ２０とはインサート成形により一体的に成形されているが、図４では理解を容易にするために、第２インシュレータ２０と第３金具４０ｂとを仮想的に分離してそれぞれ単体で示している。これに伴い、例えば後述する第２インシュレータ２０の第３金具保持部２５などについて便宜上このように名称を付しているが、これらの構成部では実際にはインサート成形によって第３金具４０ｂと第２インシュレータ２０とが一体的に成形されており、第２インシュレータ２０が本来の構成として有しているものではない点に注意されたい。

　第２コネクタ１０を構成する第２インシュレータ２０は、絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂材料による部材である。第２インシュレータ２０は、左右方向に板状に延在する。第２インシュレータ２０は、下部を構成する底板部２１を有する。第２インシュレータ２０は、底板部２１の前後左右の中央部から上方に突出する嵌合凸部２２を有する。第２インシュレータ２０は、嵌合凸部２２の周囲を囲む外周壁２３を有する。外周壁２３は、第２コネクタ１０の外周に配置されている。外周壁２３は、前後左右の４方向から嵌合凸部２２を囲む。外周壁２３は、短手壁２３ａと長手壁２３ｂとを有する。短手壁２３ａは、前後方向に延在する。長手壁２３ｂは、左右方向に延在する。

　第２インシュレータ２０は、長手壁２３ｂの前後方向の内面、底板部２１、及び嵌合凸部２２の前後方向の内面にわたって配置されている第２コンタクト取付溝２４を有する。第２コンタクト取付溝２４には、第２コンタクト３０が取り付けられる。第２コンタクト取付溝２４は、第２コンタクト３０の数に対応させて複数配置されている。複数の第２コンタクト取付溝２４は、複数の第２コンタクト３０の配列方向に沿って配列されている。

　第２インシュレータ２０は、嵌合凸部２２の左右方向の端部から底板部２１を介して短手壁２３ａまで延在する第３金具保持部２５を有する。第３金具保持部２５は、嵌合凸部２２の左右方向の端部において凹設されている第１部分２５１を有する。第３金具保持部２５は、底板部２１を貫通するように配置されている第２部分２５２を有する。第３金具保持部２５は、短手壁２３ａの下面において凹設されている第３部分２５３を有する。第３金具保持部２５には、第３金具４０ｂが取り付けられる。第３金具保持部２５は、左右方向に沿って嵌合凸部２２と短手壁２３ａとを接続するように延在する。

　第２インシュレータ２０は、長手壁２３ｂの左右方向の端部及び短手壁２３ａにわたって配置されている第２金具取付部２６を有する。第２金具取付部２６には、第２金具４０ａが取り付けられる。

　第２金具取付部２６は、短手壁２３ａの前後方向中央部に配置され、左右方向の外側に突出する第１壁部２６１を有する。第１壁部２６１の下面には、第３金具保持部２５の第３部分２５３が凹設されている。第２金具取付部２６は、第２インシュレータ２０の角において短手壁２３ａに配置されている第２壁部２６２を有する。第２金具取付部２６は、第２壁部２６２と左右方向に離間し、長手壁２３ｂにおいて配置されている第３壁部２６３を有する。第１壁部２６１、第２壁部２６２、及び第３壁部２６３は、第２インシュレータ２０において前後左右方向の矩形状の最外形となる。

　第２金具取付部２６は、第１壁部２６１と第２壁部２６２との間に配置されている第１取付溝２６４を有する。第２金具取付部２６は、第２壁部２６２と第３壁部２６３との間に配置されている第２取付溝２６５を有する。

　第２金具取付部２６は、第３壁部２６３と短手壁２３ａとの間で左右方向に直線状に延在し、上下方向の高さが長手壁２３ｂにおける他の部分よりも一段低くなる第４壁部２６６を有する。第２金具取付部２６は、第４壁部２６６において外周壁２３の内側に連続して配置されている被接触部２６７を有する。

　被接触部２６７は、第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の抜去側に対して嵌合側で外周壁２３のより内側に配置されている。例えば、被接触部２６７は、第４壁部２６６、すなわち長手壁２３ｂにおいて嵌合側に向かうにつれて外周壁２３の前後方向の内側に傾斜する傾斜面２６７ａを有する。傾斜面２６７ａを含む被接触部２６７は、短手壁２３ａから第３壁部２６３に至るまで第４壁部２６６の略全体に沿って左右方向に延在する。

　第２インシュレータ２０は、底板部２１において第２コンタクト取付溝２４の間に配置されている突出部２７を有する。突出部２７は、底板部２１において左右方向の両端部に位置する部分の上下方向の板厚よりも大きい板厚を有する。突出部２７は、第２コンタクト取付溝２４の数に対応させて複数配置されている。複数の突出部２７は、複数の第２コンタクト３０の配列方向に沿って配列されている。底板部２１において、第２コンタクト取付溝２４と突出部２７とが左右方向に沿って交互に配列されている。

　図５は、図３のV－V矢線に沿った断面図である。図４及び図５を主に参照しながら、第２コンタクト３０の構成について主に説明する。

　第２コンタクト３０は、例えば、ばね弾性を備えた、リン青銅、ベリリウム銅、若しくはチタン銅を含む銅合金又はコルソン系銅合金の薄板を順送金型（スタンピング）を用いて図４及び図５に示す形状に成形加工したものである。第２コンタクト３０の表面には、ニッケルめっきで下地を配置した後に、金又は錫などによるめっきが施されている。

　第２コンタクト３０は、前後方向の外側にＬ字状に延出する実装部３１を有する。第２コンタクト３０は、実装部３１の上端部から上方に向けて連続する係止部３２を有する。係止部３２は、実装部３１よりも左右方向に幅広に配置されている。第２コンタクト３０は、係止部３２から上方に向けてＵ字状に突出する湾曲部３３を有する。

　第２コンタクト３０は、湾曲部３３と連続し、Ｓ字状に配置されている弾性接触片３４を有する。第２コンタクト３０は、弾性接触片３４の下部に位置し、湾曲部３３の下端部から前後方向に直線状に延出する延出部３４ａを有する。第２コンタクト３０は、弾性接触片３４の先端の屈曲部分において前後方向の外側に向いて配置されている弾性接触部３５を有する。第２コンタクト３０は、実装部３１の反対側に位置する自由端３６を有する。自由端３６は、前後方向で、弾性接触片３４において湾曲部３３と連続している部分と反対側の端部に位置する。

　図４を主に参照しながら、第２金具４０ａの構成について主に説明する。

　第２金具４０ａは、任意の金属材料の薄板を順送金型（スタンピング）を用いて図４に示す形状に成形加工したものである。第２金具４０ａの加工方法は、抜き加工を行った後に板厚方向に屈曲させる工程を含む。これに限定されず、第２金具４０ａは、絞り加工を含む工程により加工されてもよい。

　第２金具４０ａは、前後方向に延在する第１基部４１ａを有する。第２金具４０ａは、第１基部４１ａの前後方向の両端部のそれぞれから左右方向の一方側に延出する第２基部４２ａを有する。第２金具４０ａは、第１基部４１ａの前部及び後部のそれぞれにおいて下方に直線状に延出する突出片４３ａを有する。前後方向に互いに離間する一対の突出片４３ａの対向する縁部と第１基部４１ａの左右方向の端縁部とによって凹部が配置されている。第２金具４０ａは、突出片４３ａの下端に位置する第１実装部４４ａを有する。第２金具４０ａは、突出片４３ａにおいて他の部分よりも前後方向に幅広に配置されている第１係止部４５ａを有する。

　第２金具４０ａは、第１基部４１ａにおける左右方向の一方側の端縁部で前後方向の中央部から左右方向の一方側に折れ曲がる折曲部４６ａを有する。第２金具４０ａは、折曲部４６ａにおいて左右方向の一方側を向く左右方向の表面に配置されている第１係合部４６ａ１を有する。第１係合部４６ａ１は、折曲部４６ａの当該表面において左右方向の一方側に突出する凸部を有する。第２金具４０ａは、折曲部４６ａにおいて当該表面で第１係合部４６ａ１の直下に配置されている第２係合部４６ａ２を有する。第２係合部４６ａ２は、折曲部４６ａの当該表面において左右方向の他方側に凹む凹部を有する。

　第２金具４０ａは、第２基部４２ａにおいて前後方向外側の縁部から左右方向の略全体にわたり下方に向けて延出する第２係止部４７ａを有する。第２係止部４７ａは、第２基部４２ａよりも左右方向に幅広に配置されている部分を有する。第２金具４０ａは、第２係止部４７ａの下端部において左右方向の略全体にわたり延在する第２実装部４８ａを有する。

　第２金具４０ａは、第２基部４２ａにおいて第２係止部４７ａと反対側の縁部から第２金具４０ａの内側に延出する延出部４９ａを有する。延出部４９ａは、第２基部４２ａの前後方向内側の縁部において左右方向の一方側の端部から斜め下方に屈曲しながら延出する。延出部４９ａは、第２係止部４７ａの上下方向の中央部よりも下方に対応する位置まで延出する。延出部４９ａは、上方から下方に向けて前後方向の内側に傾斜する。延出部４９ａは、第１コネクタ５０との接触による接圧が加わっていない自由状態から接圧が加わることで前後方向に沿って第２係止部４７ａ側に弾性変形可能である。延出部４９ａは、ばね弾性を有する。

　第２金具４０ａは、延出部４９ａにおいて第２係止部４７ａと反対側を向く前後方向の表面に配置されている第１係合部４９ａ１を有する。第１係合部４９ａ１は、延出部４９ａの当該表面において第２係止部４７ａと反対側に突出する凸部を有する。第２金具４０ａは、延出部４９ａにおいて当該表面で第１係合部４９ａ１の直下に配置されている第２係合部４９ａ２を有する。第２係合部４９ａ２は、延出部４９ａの当該表面において第２係止部４７ａ側に凹む凹部を有する。

　図４を主に参照しながら、第３金具４０ｂの構成について主に説明する。

　第３金具４０ｂは、任意の金属材料の薄板を順送金型（スタンピング）を用いて図４に示す形状に成形加工したものである。第３金具４０ｂの加工方法は、抜き加工及び板厚方向への曲げ加工に基づく工程を含む。これに限定されず、第３金具４０ｂは、後述する第１基部４１ｂの前後左右方向及び上方向の各面が隙間なく連続するように絞り加工を含む工程により加工されてもよい。

　第３金具４０ｂは、その全体形状がクランク状となるように配置されている。より具体的には、後述する第１基部４１ｂ及び第２基部４２ｂが、全体としてクランク状になるように一体的に配置されている。

　第３金具４０ｂは、第１基部４１ｂを有する。第１基部４１ｂは、下方から上方に向けて直線状に延在し、その上端部において左右方向の一方側に向けて屈曲する。第１基部４１ｂは、Ｌ字状に配置されている。第３金具４０ｂは、第１基部４１ｂの下端部から左右方向の他方側に直線状に延出する第２基部４２ｂを有する。第２基部４２ｂの前後方向の幅は、第２基部４２ｂと連続する第１基部４１ｂの前後方向の幅と同一である。

　第３金具４０ｂは、第２基部４２ｂの左右方向の他方側の端部から前後方向に幅広になるように左右方向の他方側に二股状に延出する幅広部４３ｂを有する。第３金具４０ｂは、二股状に配置されている幅広部４３ｂの前後方向の中央部から左右方向の他方側に直線状に延出する実装部４４ｂを有する。実装部４４ｂは、幅広部４３ｂから斜め下方に折れてから左右方向の他方側に直線状に延出する。実装部４４ｂは、第２基部４２ｂ及び幅広部４３ｂに対して一段下方に位置する。

　図５に示されるように、第２コンタクト３０は、第２インシュレータ２０の下方から圧入される。このとき、係止部３２は、第２コンタクト取付溝２４の左右方向の内壁面に係止する。これにより、第２コンタクト３０は、第２コンタクト取付溝２４に対して保持される。第２コンタクト３０は、長手壁２３ｂに取り付けられている。

　第２コンタクト３０が第２インシュレータ２０の第２コンタクト取付溝２４に保持されると、弾性接触部３５が嵌合凸部２２と長手壁２３ｂとの間で第２コンタクト取付溝２４から露出する。このとき、弾性接触片３４は、第２コンタクト取付溝２４内において前後方向に弾性変形可能である。自由端３６は、その直上で嵌合凸部２２の上端部が重なるように配置されている。実装部３１の前後方向の先端は、長手壁２３ｂと略同一の前後位置にある。

　図４に示されるように、第２金具４０ａと第３金具４０ｂとは、互いに異なる部材である。第２金具４０ａと第３金具４０ｂとは、互いに分離している。第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂは、互いに分離した状態で左右方向に対向する。第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂの強度は、互いに異なる。第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂのうちの一方の強度は、他方の強度よりもさらに高い。例えば、第３金具４０ｂの強度は、第２金具４０ａの強度よりもさらに高くてもよい。例えば、第３金具４０ｂの材料の強度は、第２金具４０ａの材料の強度よりも高くてもよい。本明細書において、「強度」は、例えば引張強さを含む。

　第３金具４０ｂの材料は、第２金具４０ａの材料と異なっていてもよい。例えば、第３金具４０ｂの材料がステンレス鋼であり、第２金具４０ａの材料がリン青銅であってもよい。これに限定されず、第２金具４０ａの材料及び第３金具４０ｂの材料は、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くなるような任意の組み合わせで候補となる材料群から選択されてもよい。本明細書において、「候補となる材料群」は、例えばステンレス鋼、リン青銅、鉄、コルソン銅、チタン銅、ベリリウム銅、及びアルミニウムなどを含む。

　第３金具４０ｂの材料は、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くなるのであれば、第２金具４０ａの材料と同一であってもよい。例えば、第３金具４０ｂの強度は、リン青銅などの同一の材料であっても、その合金番号、種類の記号、及び質別などが異なることで第２金具４０ａの強度よりも高くてもよい。例えば、第３金具４０ｂの強度は、リン青銅などの同一の材料であっても、後述するとおり第３金具４０ｂの板厚が第２金具４０ａの板厚よりも大きいことで第２金具４０ａの強度よりも高くてもよい。

　例えば、第２コンタクト３０の強度は、第２金具４０ａの強度と略同一であってもよい。第３金具４０ｂの強度は、第２金具４０ａに加えて第２コンタクト３０の強度よりもさらに高くてもよい。第２金具４０ａの材料、第３金具４０ｂの材料、及び第２コンタクト３０の材料は、第２金具４０ａ、第３金具４０ｂ、及び第２コンタクト３０の間で以上のような強度関係が成立する任意の組み合わせで候補となる材料群から選択されてもよい。

　一対の第３金具４０ｂは、第２コネクタ１０の長手方向における嵌合凸部２２の両端にそれぞれ取り付けられている。第３金具４０ｂは、嵌合凸部２２から第２金具４０ａが取り付けられている短手壁２３ａに至るまで第２コネクタ１０の長手方向に沿って延在する。

　例えば、第３金具４０ｂは、インサート成形により第２インシュレータ２０の第３金具保持部２５と一体的に成形される。このとき、第１基部４１ｂは、嵌合凸部２２の左右方向の端部においてその上面から側面にわたり嵌合凸部２２と一体的に成形されている。例えば、第１基部４１ｂは、第３金具保持部２５の第１部分２５１と一体的に成形されている。第１基部４１ｂは、嵌合凸部２２の左右方向の端部全体を外側から覆う。

　第２基部４２ｂは、底板部２１と一体的に成形されている。第２基部４２ｂは、第３金具保持部２５の第２部分２５２の一部と一体的に成形されている。幅広部４３ｂは、第３金具保持部２５の第２部分２５２の残りの一部と一体的に成形されている。実装部４４ｂは、第３金具保持部２５の第３部分２５３と一体的に成形されている。この状態で、実装部４４ｂの左右方向の先端は、短手壁２３ａの第１壁部２６１から左右方向の外側に露出する。

　第３金具４０ｂと第２インシュレータ２０とがインサート成形により一体的に成形されると、第２基部４２ｂ及び幅広部４３ｂは、第２コネクタ１０の長手方向に沿って延在する。第２基部４２ｂ及び幅広部４３ｂは、嵌合凸部２２から、第２金具４０ａが取り付けられている短手壁２３ａに至るまで延在する。実装部４４ｂの下面は、第２インシュレータ２０の底板部２１の底面よりも一段下方に位置する。実装部４４ｂは、左右方向において、短手壁２３ａの直下に位置する。

　第２金具４０ａは、第２インシュレータ２０の上方から圧入される。第２金具４０ａは、前後方向に互いに離間する一対の突出片４３ａの対向する縁部と第１基部４１ａの左右方向の端縁部とによって配置されている凹部が第１壁部２６１を挟み込むように外周壁２３に取り付けられている。

　このとき、第１係止部４５ａは、短手壁２３ａの左右方向の外側で第２金具取付部２６の第１壁部２６１に係止する。前後方向に互いに離間する一対の突出片４３ａは、第１取付溝２６４に取り付けられる。同様に、第２係止部４７ａは、長手壁２３ｂの前後方向の外側で第２金具取付部２６の第２壁部２６２及び第３壁部２６３に係止する。第２係止部４７ａは、第２取付溝２６５に取り付けられる。以上により、第２金具４０ａは、第２金具取付部２６に対して保持される。

　第２金具４０ａの第１基部４１ａ及び第２基部４２ａは、外周壁２３に沿って配置されている。より具体的には、第１基部４１ａは、短手壁２３ａに沿って配置されている。第２基部４２ａは、長手壁２３ｂに沿って配置されている。延出部４９ａは、第２基部４２ａから外周壁２３の内側に延出する。延出部４９ａは、長手壁２３ｂに位置する。

　延出部４９ａの第１係合部４９ａ１に含まれる凸部は、延出部４９ａの表面において外周壁２３と反対側に突出する。前後方向に配置されている一対の延出部４９ａにおいて、一対の第１係合部４９ａ１の凸部が、嵌合凸部２２の左右方向の端部を介して前後方向に互いに対向する。一対の第１係合部４９ａ１は、第２金具４０ａにおいて互いに同一の左右位置及び上下位置に配置されている。

　延出部４９ａの第２係合部４９ａ２に含まれる凹部は、延出部４９ａの表面から外周壁２３側に向けて配置されている。前後方向に配置されている一対の延出部４９ａにおいて、一対の第２係合部４９ａ２の凹部が、嵌合凸部２２の左右方向の端部を介して前後方向に互いに対向する。一対の第２係合部４９ａ２は、第２金具４０ａにおいて互いに同一の左右位置及び上下位置に配置されている。

　第２金具４０ａは、第２インシュレータ２０の第２金具取付部２６に保持されると、短手壁２３ａの全体及び長手壁２３ｂの左右方向の端部を覆う。このとき、第２金具４０ａは、第３金具４０ｂの第１基部４１ｂ、第２基部４２ｂ、及び幅広部４３ｂを、前後両側及び左右方向の外側から囲む。より具体的には、第２金具４０ａの第２基部４２ａが、第３金具４０ｂの第１基部４１ｂ、第２基部４２ｂ、及び幅広部４３ｂに対して前後両側に配置されている。第２金具４０ａの第１基部４１ａ、突出片４３ａ、及び折曲部４６ａが、第３金具４０ｂの幅広部４３ｂにおける左右方向の外端部及び実装部４４ｂと左右方向に重なるように配置されている。

　第１実装部４４ａは、短手壁２３ａの左右方向の外面に沿って配置されている。第１実装部４４ａは、短手壁２３ａの下端部よりも下方に延出する。第１実装部４４ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの実装部４４ｂの両側に配置されている。一対の第１実装部４４ａは、第３金具４０ｂの実装部４４ｂを前後方向の両側から挟むように位置している。例えば、一対の第１実装部４４ａは、第３金具４０ｂの実装部４４ｂに対して前後方向に対称となる位置にそれぞれ配置されている。

　第２実装部４８ａは、長手壁２３ｂの前後方向の外面に沿って配置されている。第２実装部４８ａは、長手壁２３ｂの下端部よりも下方に延出する。第２実装部４８ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置されている。一対の第２実装部４８ａは、第３金具４０ｂの第１基部４１ｂ、第２基部４２ｂ、及び幅広部４３ｂを前後方向の両側から挟むように位置している。例えば、一対の第２実装部４８ａは、第１基部４１ｂ、第２基部４２ｂ、及び幅広部４３ｂに対して前後方向に対称となる位置にそれぞれ配置されている。

　以上のような構造の第２コネクタ１０では、回路基板ＣＢ２の実装面に配置された回路パターンに対して、第２コンタクト３０の実装部３１がはんだ付けされる。当該実装面に配置されたパターンに対して、第２金具４０ａの第１実装部４４ａ及び第２実装部４８ａ並びに第３金具４０ｂの実装部４４ｂがはんだ付けされる。以上により、各実装部が回路基板ＣＢ２に実装されることで、第２コネクタ１０は、回路基板ＣＢ２に実装される。回路基板ＣＢ２の実装面には、例えば、ＣＰＵ（Central Processing Unit）、コントローラ、及びメモリなどの第２コネクタ１０とは別の電子部品が実装される。

　第１コネクタ５０の構成について図６及び図７を主に参照しながら説明する。

　図６は、図１の第１コネクタ５０単体を上面視で示した外観斜視図である。第１コネクタ５０は、一例として、第１コンタクト７０と第１インシュレータ６０とがインサート成形により一体的に成形され、第１金具８０が第１インシュレータ６０に対して上方から圧入されることで得られる。

　図７は、図６の第１コネクタ５０を分解して上面視で示した外観斜視図である。実際には、第１コンタクト７０と第１インシュレータ６０とはインサート成形により一体的に成形されているが、図７では理解を容易にするために、第１インシュレータ６０と第１コンタクト７０とを仮想的に分離してそれぞれ単体で示している。これに伴い、例えば後述する第１インシュレータ６０の第１コンタクト保持部６４などについて便宜上このように名称を付しているが、これらの構成部では実際にはインサート成形によって第１コンタクト７０と第１インシュレータ６０とが一体的に成形されており、第１インシュレータ６０が本来の構成として有しているものではない点に注意されたい。

　第１インシュレータ６０は、絶縁性かつ耐熱性の合成樹脂材料を射出成形した、左右方向に延在する板状部材である。第１インシュレータ６０は、下部を構成する底板部６１を有する。第１インシュレータ６０は、底板部６１の前後左右の外周に沿って上方に突出する環状の外周壁６２を有する。外周壁６２は、短手壁６２ａと長手壁６２ｂとを有する。短手壁６２ａは、前後方向に延在する。長手壁６２ｂは、左右方向に延在する。第１インシュレータ６０は、外周壁６２によって前後左右の４方向から囲まれる嵌合凹部６３を有する。

　第１インシュレータ６０は、長手壁６２ｂ及び底板部６１にわたって配置されている第１コンタクト保持部６４を有する。第１コンタクト保持部６４には、第１コンタクト７０が取り付けられる。第１コンタクト保持部６４は、第１コンタクト７０の数に対応させて複数配置されている。複数の第１コンタクト保持部６４は、複数の第１コンタクト７０の配列方向に沿って配列されている。

　第１インシュレータ６０は、長手壁６２ｂの左右方向の端部から短手壁６２ａにわたり配置されている第１金具取付部６５を有する。第１金具取付部６５には、第１金具８０が取り付けられる。

　第１金具取付部６５は、第１インシュレータ６０の角において短手壁６２ａに配置されている第１壁部６５１を有する。第１金具取付部６５は、第１壁部６５１と左右方向に離間し、長手壁６２ｂにおいて配置されている第２壁部６５２を有する。第１壁部６５１及び第２壁部６５２は、第１インシュレータ６０において前後左右方向の矩形状の最外形となる。第１金具取付部６５において第１壁部６５１と第２壁部６５２との間で左右方向に直線状に延在する部分の上面は、第１インシュレータ６０に保持された第１コンタクト７０の上面と同一の高さ位置にある。

　第１金具取付部６５は、一対の第１壁部６５１の間に配置されている第１取付溝６５３を有する。第１金具取付部６５は、第１壁部６５１と第２壁部６５２との間に配置されている第２取付溝６５４を有する。

　第１インシュレータ６０は、左右方向の両側に位置する一対の第２壁部６５２を接続するように長手壁６２ｂに沿って左右方向に延在する外壁６６を有する。外壁６６は、複数の第１コンタクト保持部６４の配列方向に沿って、複数の第１コンタクト保持部６４の配列領域の全体で、長手壁６２ｂと並行して延設されている。外壁６６は、長手壁６２ｂに対して前後方向の外側に位置し、前後方向の外側から第１コンタクト保持部６４の一部を覆う。

　第１コンタクト７０の構成について主に説明する。

　第１コンタクト７０は、例えば、リン青銅、ベリリウム銅、若しくはチタン銅を含む銅合金又はコルソン系銅合金の薄板を順送金型（スタンピング）を用いて図７に示す形状に成形加工したものである。第１コンタクト７０の表面には、ニッケルめっきで下地を配置した後に、金又は錫などによるめっきが施されている。

　第１コンタクト７０は、前後方向の外側にＬ字状に延出する実装部７１を有する。第１コンタクト７０は、実装部７１と連設されている延出部７２を有する。延出部７２は、実装部７１と略同一の左右幅で実装部７１の上端から上方に直線状に延出する。第１コンタクト７０は、延出部７２の上端から上方に向けて逆Ｊ字状に折り返す折返部７３を有する。複数の第１コンタクト７０の配列方向において、延出部７２の幅は、折返部７３の幅よりも小さい。延出部７２の左右幅は、折返部７３の左右幅よりも小さい。

　第１コンタクト７０は、折返部７３に配置されている接触部７４を有する。接触部７４は、折返部７３において第１コネクタ５０の前後方向の中心側を向く内面を含むように構成される。第１コンタクト７０は、実装部７１の反対側に位置する自由端７５を有する。自由端７５は、折返部７３における接触部７４の直下に位置する。自由端７５は、折返部７３を介して延出部７２と接続されている。折返部７３は、延出部７２と自由端７５とを接続する。

　第１金具８０の構成について主に説明する。

　第１金具８０は、任意の金属材料の薄板を順送金型（スタンピング）を用いて図７に示す形状に成形加工したものである。第１金具８０の加工方法は、抜き加工を行った後に板厚方向に屈曲させる工程を含む。

　第１金具８０は、前後方向に延在する第１基部８１を有する。第１金具８０は、第１基部８１の前後方向の両端部のそれぞれから左右方向の一方側に延出する第２基部８２を有する。第１金具８０は、第１基部８１の左右方向の他方側の端縁部の略全体から下方に直線状に延出する第１突出片８３を有する。

　第１金具８０は、第１突出片８３において左右方向の他方側を向く左右方向の表面に配置されている第１係合部８３１を有する。第１係合部８３１は、第１突出片８３の当該表面において左右方向の他方側に突出する凸部を有する。第１金具８０は、第１突出片８３において当該表面で第１係合部８３１の直下に配置されている第２係合部８３２を有する。第２係合部８３２は、第１突出片８３の当該表面において左右方向の一方側に凹む凹部を有する。

　第１金具８０は、第１突出片８３の下端に位置する第１実装部８４を有する。第１金具８０は、第１突出片８３において他の部分よりも前後方向に幅広に配置されている第１係止部８５を有する。第１金具８０は、第１基部８１における左右方向の一方側の端縁部で前後方向の中央部から左右方向の一方側に折れ曲がる折曲部８６を有する。

　第１金具８０は、第２基部８２において前後方向外側の縁部から左右方向の略全体にわたり下方に向けて延出する第２突出片８７を有する。第１金具８０は、第２突出片８７において前後方向の外側を向く表面に配置されている第１係合部８７１を有する。第１係合部８７１は、第２突出片８７の当該表面において前後方向の外側に突出する凸部を有する。第１金具８０は、第２突出片８７において当該表面で第１係合部８７１の直下に配置されている第２係合部８７２を有する。第２係合部８７２は、第２突出片８７の当該表面において前後方向の内側に凹む凹部を有する。

　第１金具８０は、第２突出片８７の下端に位置する第２実装部８８を有する。第１金具８０は、第２突出片８７において他の部分よりも左右方向に幅広に配置されている第２係止部８９を有する。

　図６に示されるように、第１コンタクト７０は、インサート成形により第１インシュレータ６０の第１コンタクト保持部６４と一体的に成形される。第１コンタクト７０は、長手壁６２ｂに取り付けられている。このとき、接触部７４は、長手壁６２ｂの前後方向の内面に沿って配置されている。実装部７１は、底板部６１を貫通して前後方向の外側に延出する。実装部７１の前後方向の先端は、長手壁６２ｂよりも前後方向の外側に位置する。

　第１金具８０は、第１インシュレータ６０の上方から圧入される。第１金具８０は、外周壁６２に取り付けられている。このとき、第１係止部８５は、短手壁６２ａの左右方向の外側で第１金具取付部６５の第１壁部６５１に係止する。第１突出片８３は、第１取付溝６５３に取り付けられる。同様に、第２係止部８９は、長手壁６２ｂの前後方向の外側で第１金具取付部６５の第１壁部６５１及び第２壁部６５２に係止する。第２突出片８７は、第２取付溝６５４に取り付けられる。以上により、第１金具８０は、第１金具取付部６５に対して保持される。

　第１金具８０の第１基部８１及び第２基部８２は、外周壁６２に沿って配置されている。より具体的には、第１基部８１は、短手壁６２ａに沿って配置されている。第２基部８２は、長手壁６２ｂに沿って配置されている。

　第２突出片８７の第１係合部８７１に含まれる凸部は、第２突出片８７の表面において外周壁６２と反対側に突出する。前後方向に配置されている一対の第２突出片８７において、一対の第１係合部８７１の凸部が、互いに対向する長手壁６２ｂの前後方向の外面に沿って配置されている。一対の第１係合部８７１は、第１金具８０において互いに同一の左右位置及び上下位置に配置されている。

　第２突出片８７の第２係合部８７２に含まれる凹部は、第２突出片８７の表面から外周壁６２側に向けて配置されている。前後方向に配置されている一対の第２突出片８７において、一対の第２係合部８７２の凹部が、互いに対向する長手壁６２ｂの前後方向の外面に沿って配置されている。一対の第２係合部８７２は、第１金具８０において互いに同一の左右位置及び上下位置に配置されている。

　第１金具８０は、第１インシュレータ６０の第１金具取付部６５に保持されると、短手壁６２ａの全体及び長手壁６２ｂの左右方向の端部を覆う。第１実装部８４は、短手壁６２ａの左右方向の外面に沿って配置されている。第１実装部８４は、短手壁６２ａの下端部よりも下方に延出する。第２実装部８８は、長手壁６２ｂの前後方向の外面に沿って配置されている。第２実装部８８は、長手壁６２ｂの下端部よりも下方に延出する。

　第１金具８０の嵌合方向の端面は、第１コンタクト７０の嵌合方向の端面よりも、第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の嵌合側に位置する。第１インシュレータ６０に取り付けられている第１金具８０の上面は、第１インシュレータ６０に取り付けられている第１コンタクト７０の上面よりも上側に位置する。

　以上のような構造の第１コネクタ５０では、回路基板ＣＢ１の実装面に配置された回路パターンに対して、第１コンタクト７０の実装部７１がはんだ付けされる。当該実装面に配置されたパターンに対して、第１金具８０の第１実装部８４及び第２実装部８８がはんだ付けされる。以上により、第１コネクタ５０は、回路基板ＣＢ１に対して実装される。回路基板ＣＢ１の実装面には、例えば、撮像モジュールなどの第１コネクタ５０とは別の電子部品が実装される。

　図８乃至図１１を参照しながら、第１コネクタ５０と第２コネクタ１０とが互いに嵌合する嵌合状態でのコネクタモジュール１の構成について主に説明する。図８は、図１のVIII－VIII矢線に沿った断面図である。図９は、図８の一点鎖線囲み部IXを拡大した拡大断面図である。図１０は、互いに接続されている第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０を示す外観斜視図である。

　例えば、図８に示す第１コネクタ５０の上下方向の向きを逆にした状態で、第２コネクタ１０と第１コネクタ５０との前後位置及び左右位置を略一致させながら、互いを上下方向に対向させる。そして、第１コネクタ５０を下方に移動させる。これにより、第２コネクタ１０と第１コネクタ５０とが互いに接続され、コネクタモジュール１の接続状態が得られる。このとき、第１インシュレータ６０は、第２コネクタ１０と嵌合する。第２インシュレータ２０は、第１コネクタ５０と嵌合する。第２インシュレータ２０の嵌合凸部２２と第１インシュレータ６０の嵌合凹部６３とが互いに嵌合する。

　図９に示すように、嵌合状態において、第２コンタクト３０の弾性接触部３５と第１コンタクト７０の接触部７４とが接触し、ばね弾性を有する弾性接触片３４が前後方向の内側に弾性変形する。第１コンタクト７０は、第２コンタクト３０と、長手壁６２ｂにおける前後方向の中心線を境にして第１コネクタ５０の中心側である一方側で接触し、他方側で離間する。第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とは、一方側に位置する弾性接触部３５及び接触部７４による一箇所で接触する。このとき、第１コンタクト７０の自由端７５及び第２コンタクト３０の自由端３６は、いずれも一方側に位置する。

　第１コンタクト７０の自由端７５及び第２コンタクト３０の自由端３６は、弾性接触部３５及び接触部７４による接触箇所に対していずれも、第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の抜去側、すなわち上側に位置する。自由端７５は、自由端３６よりもさらに抜去側に位置し、底板部６１及び長手壁６２ｂと一体的に成形されている。自由端７５は、底板部６１の内部に埋設されている。自由端３６は、第２コンタクト取付溝２４において嵌合凸部２２の前後方向の内面に配置されている。自由端３６は、弾性接触片３４の弾性変形に伴って第２コンタクト取付溝２４内で前後方向に変位可能に配置されている。

　第２コンタクト３０は、実装部３１においてＬ字状に屈曲し、係止部３２において上方に直線状に延在する。第２コンタクト３０は、湾曲部３３においてＵ字状に屈曲し、弾性接触片３４においてＳ字状に配置されている。第１コンタクト７０は、実装部７１においてＬ字状に屈曲し、延出部７２において下方に直線状に延在する。第１コンタクト７０は、折返部７３においてＵ字状に屈曲して、上方に直線状に延在する。第１コンタクト７０においてＵ字状となる部分が折返部７３に配置されていることで、インサート成形により第１インシュレータ６０が第１コンタクト７０を保持するときの保持力が向上する。

　図７及び図８から理解されるように、第１インシュレータ６０の外壁６６は、複数の第１コンタクト７０の配列方向の全領域で、第１コンタクト７０の延出部７２よりも他方側で長手壁６２ｂと並行して延設されている。第１コンタクト７０の延出部７２は、長手壁６２ｂ及び外壁６６によって挟まれた状態でこれらと一体的に成形されている。外壁６６は、前後方向に沿って、第１コンタクト７０の延出部７２と第２コンタクト３０の湾曲部３３との間に位置する。

　図９に示すように、嵌合状態で、第１インシュレータ６０の外壁６６は、他方側で第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とが互いに対向する領域Ｒの、第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の抜去側の端部及び該端部よりも抜去側に配置されている。外壁６６は、領域Ｒの上端の高さ以上の高さ位置に配置されている。外壁６６の嵌合側の端部は、突出部２７と嵌合方向に沿って離間する。外壁６６の嵌合側の端部は、湾曲部３３と同程度の上下位置か、又は湾曲部３３よりも抜去側の上下位置に配置されている。外壁６６は、第１コンタクト７０の実装部７１の直下から延出部７２が延在する上下領域にまで配置されている。折返部７３と湾曲部３３との間に位置する領域Ｒの大部分は、第１インシュレータ６０を含むインシュレータではなく空気によって構成される。

　第２コンタクト３０の延出部３４ａは、嵌合状態で、第１コンタクト７０の折返部７３が第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の抜去側から離間しながら対向するように配置されている。第２インシュレータ２０の突出部２７は、第２コンタクト３０の延出部３４ａよりも第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の抜去側に突出する。

　突出部２７は、左右方向において第２コンタクト３０と異なる位置に配置されている。突出部２７は、第２コンタクト３０の延出部３４ａに対し左右方向に隣接するように配置されている。底板部２１において、延出部３４ａと突出部２７とが左右方向に沿って交互に配列されている。

　突出部２７は、第１インシュレータ６０の長手壁６２ｂにおいて複数の第１コンタクト７０の間に位置する部分と下方から接触する。このとき、折返部７３と延出部３４ａとの間に位置する空間は、第２インシュレータ２０が介在しない。延出部３４ａの上方に加えて、下方においても第２インシュレータ２０が介在しない。

　図１１は、図１のXI－XI矢線に沿った断面図である。

　嵌合状態において、第１金具８０と第２金具４０ａとは互いに接触する。例えば、第２金具４０ａの延出部４９ａと第１金具８０の第２突出片８７とが接触する。より具体的には、延出部４９ａの第１係合部４９ａ１と第２突出片８７の第２係合部８７２とが、凹凸構造に基づいて互いに係合する。延出部４９ａの第２係合部４９ａ２と第２突出片８７の第１係合部８７１とが、凹凸構造に基づいて互いに係合する。

　このとき、ばね弾性を有する延出部４９ａは、前後方向の外側に弾性変形する。延出部４９ａは、嵌合状態で、第１金具８０と接触して第２インシュレータ２０の外周壁２３に向けて弾性変形する。第２金具４０ａと第１金具８０とは、延出部４９ａ及び第２突出片８７によって前後両側の二箇所で接触する。

　嵌合状態で延出部４９ａが外周壁２３に向けて弾性変形すると、第２インシュレータ２０の被接触部２６７は、延出部４９ａにおいて外周壁２３側を向く表面と接触する。より具体的には、被接触部２６７の傾斜面２６７ａは、延出部４９ａにおいて外周壁２３側を向く表面の下縁部と接触する。このように、延出部４９ａの先端における外周壁２３側の角部は、非嵌合状態で被接触部２６７の傾斜面２６７ａと離間し、嵌合状態で被接触部２６７の傾斜面２６７ａと接触する。

　第１金具８０は、外周壁２３側に弾性変形した延出部４９ａから外周壁２３と反対側に向けた付勢力を受ける。外周壁２３側に弾性変形して被接触部２６７と接触した延出部４９ａは、被接触部２６７の傾斜面２６７ａから抗力を受ける。このような付勢力と抗力とによって、第１金具８０に対する第２金具４０ａの接圧が得られる。

　第３金具４０ｂの第２基部４２ｂの上面は、底板部２１の上面と同面である。第２基部４２ｂの上面は、底板部２１の第２部分２５２から上方に露出する。

　図１１では、第３金具４０ｂの板厚は、第２金具４０ａの板厚と略同一である。これに限定されず、第３金具４０ｂの板厚は、例えば第３金具４０ｂと第２金具４０ａとが同一の材料となるような場合であっても第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くなるように、第２金具４０ａの板厚よりも大きくてもよい。

　嵌合状態において、第１金具８０と第２金具４０ａとは互いに接触する。例えば、第２金具４０ａの折曲部４６ａと第１金具８０の第１突出片８３とが接触する。より具体的には、折曲部４６ａの第１係合部４６ａ１と第１突出片８３の第２係合部８３２とが、凹凸構造に基づいて互いに係合する。折曲部４６ａの第２係合部４６ａ２と第１突出片８３の第１係合部８３１とが、凹凸構造に基づいて互いに係合する。

　このとき、ばね弾性を有する折曲部４６ａは、左右方向の外側に弾性変形する。折曲部４６ａは、嵌合状態で、第１金具８０と接触して第２インシュレータ２０の外周壁２３に向けて弾性変形する。第２金具４０ａと第１金具８０とは、折曲部４６ａ及び第１突出片８３によって左右方向の一箇所で接触する。

　以上のような一実施形態に係るコネクタモジュール１によれば、小型化された第１コネクタ５０及び第２コネクタ１０においてもインピーダンスを上げることが可能である。コネクタモジュール１では、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とは、長手壁６２ｂを境にして一方側で互いに接触し、他方側で離間する。このとき、自由端７５及び自由端３６は、いずれも第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０の接触箇所と同様に一方側に位置する。コネクタモジュール１は、このような構成により、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０において自由端７５及び自由端３６を互いに近接させてスタブを短小化できる。より具体的には、コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０における上記接触箇所から自由端７５までの距離を短くできる。コネクタモジュール１は、第２コンタクト３０における上記接触箇所から自由端３６までの距離を短くできる。以上により、コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０においてインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、複数の第１コンタクト７０の配列方向において、延出部７２の幅が折返部７３の幅よりも小さいことで、第１コンタクト７０におけるインダクタンス成分Ｌを大きくすることが可能である。したがって、コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０においてインピーダンスを上げることが可能になる。第１コンタクト７０は、仮に第１インシュレータ６０に対して圧入される場合、第１インシュレータ６０に係止するための幅広な係止部を有する構成となることが考えられ、当該係止部においてインピーダンスを低下させる可能性がある。第１コネクタ５０は、第１コンタクト７０が第１インシュレータ６０とインサート成形により一体的に成形されていることに起因して、このようは幅広の係止部を有さずに、延出部７２における幅を小さくすることができる。

　コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０において折返部７３が延出部７２よりも左右方向に幅広に配置されていることで、第１インシュレータ６０の長手壁６２ｂの嵌合側の端面における金属部分の面積を大きくすることができる。これにより、コネクタモジュール１は、第１コネクタ５０の強度を向上させることができる。

　第１コネクタ５０が延出部７２よりも他方側で長手壁６２ｂと並行して延設されている外壁６６を有する。これにより、コネクタモジュール１は、第１コネクタ５０と第２コネクタ１０とを嵌合した際に、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを他方側において前後方向に離間させた状態で保持することができる。これにより、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とは、長手壁６２ｂに対して一方側のみで互いに接触することが可能になる。したがって、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とは、前後方向で一方側と他方側の両側で互いに接触するような場合と比較して、伝送信号が流れる経路長を実質的に長くすることができ、Ｌ成分が大きくなる。加えて、嵌合の際に生じるスタブが低減する。以上により、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０におけるインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを前後方向に離間させることで、湾曲部３３と延出部７２及び折返部７３との間でコンデンサと同様の効果を得ることができる。静電容量をＣとすると、領域Ｒの大部分が空気によって構成されることで、誘電率が低下してＣ成分が小さくなる。結果として、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０におけるインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、第１コネクタ５０が外壁６６を有することで、インサート成形に基づく第１インシュレータ６０による第１コンタクト７０の保持強度が向上する。したがって、第１コネクタ５０は、第１コンタクト７０を第１インシュレータ６０により安定して保持可能である。加えて、コネクタモジュール１は、小型化した状態であっても、第１コンタクト７０の実装部７１からのはんだ上がりを軽減可能である。これにより、コネクタモジュール１は、信頼性を向上可能である。

　第１コネクタ５０が外壁６６を有する。これにより、コネクタモジュール１は、例えば第１コネクタ５０を第２コネクタ１０に嵌合させるときに、第１コネクタ５０が前後左右方向に広がる平面内で第２コネクタ１０に対し斜めに傾いたとしても、第１インシュレータ６０を第２インシュレータ２０に最初に当てることができる。コネクタモジュール１は、このような斜め嵌合の際であっても第１コンタクト７０と第２インシュレータ２０及び第２コンタクト３０との間の接触を軽減して、第２コネクタ１０の破損を軽減可能である。したがって、コネクタモジュール１は、製品としての信頼性を向上させることができる。

　第１インシュレータ６０が外壁６６を有することで、外壁６６を長手壁６２ｂと一体的に配置することが可能となる。コネクタモジュール１は、第１コネクタ５０における外壁６６の配置を容易にし、第１コネクタ５０の製造を容易にする。

　嵌合状態で、外壁６６が領域Ｒの抜去側の端部及び該端部よりも抜去側に配置されていることで、領域Ｒの大部分が空気によって構成される。これにより、領域Ｒにおける誘電率が低下してＣ成分が小さくなる。結果として、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０におけるインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、第２コネクタ１０が延出部３４ａよりも抜去側に突出する突出部２７を有することで、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを上下方向に離間させることが容易となる。コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを上下方向に離間させることで、延出部３４ａと折返部７３との間でコンデンサと同様の効果を得ることができる。静電容量をＣとすると、折返部７３と延出部３４ａとの間に位置する空間が空気によって構成されることで、誘電率が低下してＣ成分が小さくなる。結果として、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０におけるインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、延出部３４ａの上方に加えて、下方においても第２インシュレータ２０が介在しないことで、第２コネクタ１０を低背に維持しつつ、延出部３４ａの上面から突出部２７の上面までの距離を大きくすることができる。したがって、折返部７３と延出部３４ａとの間の嵌合方向における間隔も大きくなる。結果として、コンデンサの間隔が大きくなり静電容量Ｃが小さくなるので、第１コンタクト７０及び第２コンタクト３０におけるインピーダンスを上げることが可能になる。

　コネクタモジュール１は、第２コネクタ１０が突出部２７を有することで、第１コネクタ５０を第２コネクタ１０に嵌合させるときに、第１インシュレータ６０の左右方向に沿った中央部の撓みを軽減して第１インシュレータ６０の破損を軽減可能である。コネクタモジュール１は、第２コネクタ１０の第２金具４０ａのみならず突出部２７を嵌合の際に第１コネクタ５０の第１インシュレータ６０に当てることが可能である。これにより、嵌合の際に第１インシュレータ６０に加わる荷重が軽減される。

　第２インシュレータ２０が突出部２７を有することで、突出部２７を底板部２１と一体的に配置することが可能となる。コネクタモジュール１は、第２コネクタ１０における突出部２７の配置を容易にし、第２コネクタ１０の製造を容易にする。

　コネクタモジュール１は、嵌合状態で第２金具４０ａと接触する第１金具８０の嵌合方向の端面が第１コンタクト７０の嵌合方向の端面よりも嵌合側に位置することで、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを離間させることが容易になる。コネクタモジュール１は、仮に第２コネクタ１０が突出部２７を有さなかったとしても、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とを離間させることが可能である。

　加えて、コネクタモジュール１は、第１金具８０及び第２金具４０ａの嵌合方向に沿った長さを大きくすることができる。コネクタモジュール１は、第１金具８０及び第２金具４０ａの有効嵌合長を長くすることができる。第１金具８０の有効嵌合長は、例えば第２係合部８７２から第２基部８２の嵌合側の面までの上下幅に対応する。第２金具４０ａの有効嵌合長は、例えば第１係合部４９ａ１から第２基部４２ａの抜去側の面までの延出部４９ａに沿った幅に対応する。

　以上により、第２金具４０ａにおいてばね弾性を有する延出部４９ａのばね長も長くなり、嵌合状態における第１金具８０と第２金具４０ａとの間の接触信頼性が向上する。コネクタモジュール１は、第１コンタクト７０と第２コンタクト３０とが一箇所で接触するような場合であっても、コネクタモジュール１全体の接触信頼性を維持可能である。

　第１コンタクト７０がインサート成形により第１インシュレータ６０と一体的に成形されていることで、第１インシュレータ６０による第１コンタクト７０の保持強度が向上する。

　第２インシュレータ２０が被接触部２６７を有することで、嵌合状態で外周壁２３に向けて弾性変形した延出部４９ａは、被接触部２６７と接触する。これにより、外周壁２３側に弾性変形した延出部４９ａから生じる外周壁２３と反対側に向けた付勢力と、外周壁２３側に弾性変形して被接触部２６７と接触した延出部４９ａが受ける抗力と、によって第１金具８０に対する第２金具４０ａの接圧が増大する。第２コネクタ１０は、第１コネクタ５０を安定して保持することができる。

　被接触部２６７は、傾斜面２６７ａを有することで、底板部２１に対して垂直な平面として配置されている場合と比較して、外周壁２３側に弾性変形する延出部４９ａと嵌合途中のより早い段階で接触することができる。これにより、第２コネクタ１０は、第１コネクタ５０の保持に関する上述した効果をより顕著に奏する。

　第２コネクタ１０は、第１係合部４９ａ１が凸部を有することで、第１コネクタ５０と嵌合するときに第１コネクタ５０の第１金具８０の第１係合部８７１と第１係合部４９ａ１の凸部において係合して、クリック感を向上させることができる。加えて、第２コネクタ１０は、嵌合状態で第２コネクタ１０から第１コネクタ５０を抜去するときの抜去力を向上させることもできる。

　第２金具４０ａは、嵌合状態で第１金具８０と接触する弾性変形可能な延出部４９ａを有することで、延出部４９ａにおける弾性力により第１金具８０との接続状態を安定的に維持することが可能である。したがって、第２金具４０ａと第１金具８０との導通が嵌合状態で安定的に維持される。

　第２コネクタ１０では、嵌合凸部２２に取り付けられている第３金具４０ｂと外周壁２３に取り付けられている第２金具４０ａとが互いに異なる部材である。これにより、金具が一体的に作製されている従来技術と比較して、嵌合途中において、金具と第１コネクタ５０との接触による影響が低減する。例えば、嵌合凸部２２及び外周壁２３の一方側で金具と第１コネクタ５０とが互いに接触しても、当該接触による他方側への影響が軽減される。これにより、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂを含む金具の破損が軽減される。金具の破損が軽減されることで、金具が取り付けられている第２インシュレータ２０の破損も軽減される。結果として、第２コネクタ１０の製品としての信頼性が向上する。

　仮に、第２コネクタ１０に対する第１コネクタ５０の位置がずれている状態で嵌合が行われ、その途中で外周壁２３側の第２金具４０ａに第１コネクタ５０が接触して第２金具４０ａ及び外周壁２３が左右方向外側へ倒れるように変形しても、嵌合凸部２２側への影響が軽減される。第２金具４０ａと第３金具４０ｂとが互いに異なる部材であることで、第３金具４０ｂの変形が軽減される。仮に、嵌合途中で嵌合凸部２２側の第３金具４０ｂに第１コネクタ５０が接触して第３金具４０ｂ及び嵌合凸部２２が左右方向内側へ凹むように変形しても、外周壁２３側への影響が軽減される。第２金具４０ａと第３金具４０ｂとが互いに異なる部材であることで、第２金具４０ａの変形が軽減される。このように嵌合凸部２２及び外周壁２３の一方側でそれぞれの金具が独立別個の挙動を示す。したがって、他方側への挙動の伝達が軽減される。結果として、金具全体で所望の機能が安定して発揮できるため、破損が軽減される。

　以上のように金具及び第２インシュレータ２０の破損が軽減されることで、第２コネクタ１０と第１コネクタ５０との間で、嵌合途中及び嵌合後における第２コネクタ１０の長手方向への位置ずれが軽減される。これにより、第２コンタクト３０及び第１コンタクト７０同士の導通が本来の設計に従って正確に実現される。加えて、嵌合後におけるコネクタモジュール１のがたつきが軽減される。第２コネクタ１０及び第１コネクタ５０の一方に対する他方の位置規制の機能が維持される。結果として、一方が他方から抜けにくくなり、コネクタモジュール１の製品としての信頼性が向上する。

　第２コネクタ１０では、第２金具４０ａと第３金具４０ｂとが互いに異なる部材であることで、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂのうちの一方の強度を他方の強度よりもさらに高くすることが可能となる。第２コネクタ１０では、例えば嵌合凸部２２及び外周壁２３のような互いに異なる場所において異なる目的で取り付けられている第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂに対して、その場所及び目的に適合した適切な強度で各金具を作製することが可能である。例えば、従来技術のように金具が一体的に作製されていると、嵌合凸部２２及び外周壁２３の一方側で金具の強度を低減せざるを得ないような場合に、他方側においても金具の強度が低下することとなる。

　例えば、嵌合凸部２２に取り付けられている第３金具４０ｂについては嵌合凸部２２の堅牢性の向上が主な目的である。一方で、外周壁２３に取り付けられている第２金具４０ａについては嵌合状態で第１金具８０と接触させて導通を得ることを一つの目的としている。当該目的のために、第２金具４０ａには弾性変形可能な延出部４９ａが配置されている。

　したがって、第２金具４０ａは、ばね性が得られるような強度の材料によって作製される一方で、第３金具４０ｂは、より強度の高い材料によって作製されてもよい。第２コネクタ１０では、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂに対してそれぞれの目的に適合した適切な強度で各金具を作製可能である。例えば、従来技術のように金具が一体的に作製されていると、外周壁側に弾性変形可能な接触片が配置されることで金具全体の強度が低下することとなり、嵌合凸部の堅牢性も低下することとなる。

　第３金具４０ｂの材料が第２金具４０ａの材料と異なることで、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂのうちの一方の強度が他方の強度よりも高くなるように各金具を容易に作製可能である。例えば、上述した第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂに対する目的に合わせて各金具の材料を適切に選択することが可能となる。

　第３金具４０ｂの材料の強度が第２金具４０ａの材料の強度よりも高いことで、第３金具４０ｂが取り付けられている嵌合凸部２２の堅牢性が向上する。したがって、第３金具４０ｂが取り付けられている第２インシュレータ２０の嵌合凸部２２の破損が軽減される。結果として、第２コネクタ１０の製品としての信頼性が向上する。

　第３金具４０ｂの板厚が第２金具４０ａの板厚よりも大きいことで、仮に第２金具４０ａと第３金具４０ｂとが同一の材料により作製されるような場合であっても第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くなる。これにより、第３金具４０ｂが取り付けられている嵌合凸部２２の堅牢性が上記と同様に向上する。

　第２コネクタ１０では、第３金具４０ｂが回路基板ＣＢ２に実装される実装部４４ｂを有することで、第３金具４０ｂの堅牢性が向上する。第３金具４０ｂに対して荷重がかかったとしても、その変形が軽減され、嵌合途中においても第２コネクタ１０の形状及び寸法精度が維持される。例えば、第３金具４０ｂが取り付けられている嵌合凸部２２の堅牢性が向上する。したがって、嵌合凸部２２の変形などの破損が軽減され、上述した第２コネクタ１０の長手方向への位置ずれ及びがたつきに関する効果が得られる。

　実装部４４ｂが回路基板ＣＢ２側の底面を含むことで、第３金具４０ｂに働く外力を実装部４４ｂにおいて受け止めることができる。実装部４４ｂが回路基板ＣＢ２に実装されることで第３金具４０ｂが回路基板ＣＢ２に対して固定され、第３金具４０ｂに外力が働いたとしてもその衝撃が実装部４４ｂにおいて吸収される。したがって、第２コネクタ１０の長手方向に沿った第３金具４０ｂの堅牢性が向上する。これにより、第２コネクタ１０の長手方向に沿った嵌合凸部２２の堅牢性も向上する。

　第１基部４１ｂ及び第２基部４２ｂが全体としてクランク状になるように一体的に配置されていることで、嵌合凸部２２の端部及び底板部２１の形状に沿って第３金具４０ｂの全体が第２インシュレータ２０と一体化される。したがって、第２インシュレータ２０に対する第３金具４０ｂの保持強度が向上する。

　第２金具４０ａの第１実装部４４ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置されている。第２金具４０ａの第２実装部４８ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置されている。以上により、第２金具４０ａの回路基板ＣＢ２に対する実装強度が向上する。これにより、第２金具４０ａ及び短手壁２３ａの左右方向に沿った堅牢性が向上する。

　一対の第１実装部４４ａが、実装部４４ｂと略同一の左右位置に配置されていることで、３つの実装部が前後方向に沿った直線上に位置する。これにより、回路基板ＣＢ２に対する第２コネクタ１０の実装強度が向上する。例えば、第１コネクタ５０が第２コネクタ１０に対して上下方向を軸として所定の角度でずれた状態で嵌合が行われたとしても、回路基板ＣＢ２に対する第２コネクタ１０の実装が維持される。同様に、嵌合後において第２コネクタ１０が実装されている回路基板ＣＢ２が回転したとしても、回路基板ＣＢ２に対する第２コネクタ１０の実装が維持される。したがって、回路基板ＣＢ２に実装されている第２コネクタ１０の堅牢性が向上する。

　一対の第２金具４０ａが一対の短手壁２３ａにそれぞれ取り付けられていることで、外周壁２３の左右方向の両端において短手壁２３ａの堅牢性が向上する。したがって、一対の第２金具４０ａが取り付けられている第２インシュレータ２０の短手壁２３ａの破損がさらに軽減される。結果として、第２コネクタ１０の製品としての信頼性がさらに向上する。

　本開示は、その精神又はその本質的な特徴から離れることなく、上述した実施形態以外の他の所定の形態で実現できることは当業者にとって明白である。したがって、先の記述は例示的であり、これに限定されない。開示の範囲は、先の記述によってではなく、付加した請求項によって定義される。あらゆる変更のうちその均等の範囲内にあるいくつかの変更は、その中に包含されるとする。

　例えば、上述した各構成部の形状、大きさ、配置、向き、及び個数は、上記の説明及び図面における図示の内容に限定されない。各構成部の形状、大きさ、配置、向き、及び個数は、その機能を実現できるのであれば、任意に構成されてもよい。

　上述した第２コネクタ１０及び第１コネクタ５０の組立方法は、上記の説明の内容に限定されない。第２コネクタ１０及び第１コネクタ５０の組立方法は、それぞれの機能が発揮されるように組み立てることができるのであれば、任意の方法であってもよい。例えば、第２コネクタ１０において、第２コンタクト３０及び第２金具４０ａの少なくとも一方が圧入ではなくインサート成形により第２インシュレータ２０と一体的に成形されていてもよい。第３金具４０ｂがインサート成形ではなく圧入により第２インシュレータ２０に取り付けられていてもよい。例えば、第１コネクタ５０において、第１コンタクト７０がインサート成形ではなく圧入により第１インシュレータ６０に取り付けられていてもよい。第１金具８０が圧入ではなくインサート成形により第１インシュレータ６０と一体的に成形されていてもよい。

　上記実施形態では、第１コンタクト７０は、延出部７２と自由端７５とを接続する折返部７３を有すると説明したが、これに限定されない。第１コンタクト７０は、折返部７３を有さなくてもよい。このとき、第１コンタクト７０は全体としてＬ字状に配置されていてもよい。第１コンタクト７０は、前後方向の外側にＬ字状に延出する実装部７１と、実装部７１の上端から上方に直線状に延出する延出部７２と、に基づいて全体形状が構成されていてもよい。

　上記実施形態では、第２コンタクト３０の自由端３６は、弾性接触部３５よりもさらに一方側に位置しているが、これに限定されない。例えば、第２コンタクト３０の弾性接触片３４は、Ｓ字状に配置されていなくてもよい。弾性接触片３４は、一方側に大きく延出して上方へと折れ曲がり、さらに他方側へと折り返して弾性接触部３５と自由端３６とが略同一の前後位置に配置されていてもよい。

　上記実施形態では、延出部７２の幅は折返部７３の幅よりも小さいと説明したが、これに限定されない。例えば、延出部７２の幅は折返部７３の幅と同程度であってもよい。

　上記実施形態では、第１コネクタ５０は、複数の第１コンタクト７０の配列方向の全領域で外壁６６を有すると説明したが、これに限定されない。第１コネクタ５０は、複数の第１コンタクト７０の配列方向の一部の領域で外壁６６を有してもよいし、外壁６６をそもそも有さなくてもよい。

　上記実施形態では、第１インシュレータ６０は、外壁６６を有すると説明したが、これに限定されない。外壁６６は、第１インシュレータ６０の一部として構成される態様に代えて、又は加えて、例えば樹脂又は金属などの他の部材に基づいて第１インシュレータ６０とは別体の態様で構成されてもよい。

　上記実施形態では、外壁６６は、領域Ｒの抜去側の端部及び該端部よりも抜去側に配置されていると説明したが、これに限定されない。外壁６６は、領域Ｒに配置されていてもよい。

　上記実施形態では、第２コネクタ１０は、複数の第２コンタクト３０の配列方向の全領域で突出部２７を有すると説明したが、これに限定されない。第２コネクタ１０は、複数の第２コンタクト３０の配列方向の一部の領域で突出部２７を有してもよいし、突出部２７をそもそも有さなくてもよい。

　上記実施形態では、第２インシュレータ２０は、突出部２７を有すると説明したが、これに限定されない。突出部２７は、第２インシュレータ２０の一部として構成される態様に代えて、又は加えて、例えば樹脂又は金属などの他の部材に基づいて第２インシュレータ２０とは別体の態様で構成されてもよい。

　上記実施形態では、前後方向に突出する外壁６６が第１インシュレータ６０に配置され、上下方向に突出する突出部２７が第２インシュレータ２０に配置されていると説明したが、これに限定されない。前後方向に突出する外壁６６に対応する構成が第２インシュレータ２０に配置されていてもよい。例えば、当該構成は、第２インシュレータ２０の長手壁２３ｂの内側に沿って左右方向に延設されていてもよい。上下方向に突出する突出部２７に対応する構成が第１インシュレータ６０に配置されていてもよい。例えば、上記実施形態のように長手壁６２ｂの上面が第１コンタクト７０の折返部７３の上面と面一に配置されているのではなく、第１コンタクト７０の折返部７３の上面よりも一段上方に突出してもよく、当該構成は、このような突出部分として得られてもよい。

　上記実施形態では、第１コンタクト７０は、全構成部において破断面が左右方向を向くように配置されているが、これに限定されない。第１コンタクト７０は、全構成部において圧延面が左右方向を向くように配置されていてもよいし、一部において破断面が左右方向を向き、他の一部において圧延面が左右方向を向くように配置されていてもよい。

　上記実施形態では、第２コンタクト３０は、全構成部において破断面が左右方向を向くように配置されているが、これに限定されない。第２コンタクト３０は、全構成部において圧延面が左右方向を向くように配置されていてもよいし、一部において破断面が左右方向を向き、他の一部において圧延面が左右方向を向くように配置されていてもよい。

　第１金具８０の嵌合方向の端面は、第１コンタクト７０の嵌合方向の端面よりも嵌合側に位置すると説明したが、これに限定されない。第１金具８０の嵌合方向の端面は、第１コンタクト７０の嵌合方向の端面と同面であってもよいし、第１コンタクト７０の嵌合方向の端面よりも抜去側に位置してもよい。

　上記実施形態では、第１金具取付部６５において第１壁部６５１と第２壁部６５２との間で左右方向に直線状に延在する部分の上面は、第１インシュレータ６０に保持された第１コンタクト７０の上面と同一の高さ位置にあると説明したが、これに限定されない。第１金具８０の嵌合方向の端面が第１コンタクト７０の嵌合方向の端面よりも嵌合側に位置するように、上記部分の上面は、第１インシュレータ６０に保持された第１コンタクト７０の上面よりもさらに上側に位置してもよい。

　上記実施形態では、延出部４９ａは、第２金具４０ａにおいて一対配置されていると説明したが、これに限定されない。延出部４９ａは、第２金具４０ａにおいて二対以上で任意の位置に配置されていてもよいし、対として配置されずに１つ以上の任意の数で任意の位置に配置されていてもよい。

　上記実施形態では、延出部４９ａは、長手壁２３ｂに位置すると説明したが、これに限定されない。延出部４９ａは、長手壁２３ｂに代えて、又は加えて、短手壁２３ａに位置してもよい。

　上記実施形態では、第２インシュレータ２０が被接触部２６７を有すると説明したが、これに限定されない。第２インシュレータ２０は被接触部２６７のような構成を有さなくてもよい。第２金具４０ａの延出部４９ａは、嵌合状態で第２インシュレータ２０と接触しなくてもよい。

　上記実施形態では、被接触部２６７は、長手壁２３ｂにおいて嵌合側に向かうにつれて長手壁２３ｂの内側に傾斜する傾斜面２６７ａを有すると説明したが、これに限定されない。被接触部２６７は、嵌合側で外周壁２３のより内側に配置されている任意の他の構成を有してもよい。例えば、被接触部２６７は、傾斜面２６７ａのように外周壁２３の内側に連続的に傾斜する構成に代えて、嵌合側に向かうにつれて階段状に変化する構成を有してもよい。

　被接触部２６７は、嵌合側で外周壁２３のより内側に配置されていなくてもよい。例えば、被接触部２６７は、傾斜面２６７ａに代えて、底板部２１に対して垂直な平面を有してもよい。被接触部２６７は、当該垂直な平面及び傾斜面２６７ａに代えて、任意の曲率で配置されている曲面により山状に盛り上がるように配置されていてもよい。また、被接触部２６７は、長手壁２３ｂに代えて、又は加えて、短手壁２３ａに配置されていてもよい。

　上記実施形態では、延出部４９ａにおいて被接触部２６７と接触する外周壁２３側の角部は、直角に配置されていると説明したが、これに限定されない。当該角部は、Ｒ形状を有してもよい。これにより、被接触部２６７における第２金具４０ａと第２インシュレータ２０との接触に伴う第２インシュレータ２０の破損が軽減される。したがって、延出部４９ａから第１コネクタ５０へ加わる接圧がより長期的に維持される。第２コネクタ１０の堅牢性が向上し、第２コネクタ１０の製品としての信頼性が向上する。

　上記実施形態では、第２金具４０ａと第３金具４０ｂとが互いに分離していると説明したが、これに限定されない。第２金具４０ａと第３金具４０ｂとは互いに分離せず、接続されていてもよい。このとき、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂは、一体化されている金具全体の中で、それぞれの強度が互いに異なるように作製されていてもよい。例えば、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂを含む一体化された金具は、傾斜機能材料により作製されていてもよい。より具体的には、第３金具４０ｂの材料は、その強度が第２金具４０ａの材料の強度よりも高くなるように、第２金具４０ａの材料と異なる材料であってもよい。例えば、第２金具４０ａ及び第３金具４０ｂを含む一体化された金具は、板厚が変化するように作製されていてもよい。より具体的には、第３金具４０ｂの板厚は、第２金具４０ａの板厚よりも大きくてもよい。

　上記実施形態では、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりもさらに高いと説明したが、これに限定されない。第２金具４０ａの強度が第３金具４０ｂの強度よりもさらに高くてもよい。

　上記実施形態では、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くなるように、第３金具４０ｂの板厚が第２金具４０ａの板厚よりも大きくてもよいと説明したが、これに限定されない。例えば、第３金具４０ｂの板厚が第２金具４０ａの板厚よりも小さくても、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも高くてもよい。逆に、第３金具４０ｂの板厚が第２金具４０ａの板厚よりも大きくても、第３金具４０ｂの強度が第２金具４０ａの強度よりも低くてもよい。

　上記実施形態では、実装部４４ｂは、短手壁２３ａの直下に位置すると説明したが、これに限定されない。実装部４４ｂは、第３金具４０ｂにおいて外力が働きやすい位置に近接するように、嵌合凸部２２に隣接する位置にあってもよい。

　上記実施形態では、第２金具４０ａは、短手壁２３ａに取り付けられていると説明したが、これに限定されない。例えば、第２金具４０ａは、短手壁２３ａに取り付けられておらず、長手壁２３ｂのみに取り付けられていてもよい。

　上記実施形態では、第２金具４０ａの第１実装部４４ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置され、第２実装部４８ａは、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置されていると説明したが、これに限定されない。第１実装部４４ａ及び第２実装部４８ａの一方が、第２コネクタ１０の短手方向において第３金具４０ｂの両側に配置されていてもよい。第１実装部４４ａは、２つではなく１つのみ又は３つ以上配置されていてもよい。同様に、第２実装部４８ａは、２つではなく１つのみ又は３つ以上配置されていてもよい。

　以上のようなコネクタモジュール１は、回路基板ＣＢ１及び回路基板ＣＢ２を含んだ電子機器に搭載される。電子機器は、例えば、スマートフォンなどの通信端末機器、スマートウォッチ、ワイヤレスイヤホン、及びスマートグラスなどのウエアラブル機器、並びにパーソナルコンピュータ、コピー機、プリンタ、ファクシミリ、及び複合機などの任意の情報処理機器などを含む。その他、電子機器は、任意の産業機器を含む。

　このような電子機器は、コネクタモジュール１において、小型化されてもインピーダンスを上げることが可能である。

　本開示からは、以下の概念を抽出できる。
（１）
　互いに嵌合する第１コネクタ及び第２コネクタを備えるコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、
　第１外周壁の第１側壁を有し、前記第２コネクタと嵌合する第１インシュレータと、
　前記第１側壁に取り付けられ、第１実装部と前記第１実装部の反対側に位置する第１自由端とを有する複数の第１コンタクトと、
　を備え、
　前記第２コネクタは、
　第２外周壁の第２側壁を有し、前記第１コネクタと嵌合する第２インシュレータと、
　前記第２側壁に取り付けられ、第２実装部と前記第２実装部の反対側に位置する第２自由端とを有する複数の第２コンタクトと、
　を備え、
　前記第１コネクタと前記第２コネクタとが互いに嵌合する嵌合状態で、
　前記第１コンタクトは、前記第２コンタクトと、前記第１側壁を境にして前記第１コネクタの中心側である一方側で接触し、他方側で離間し、
　前記第１自由端及び前記第２自由端は、いずれも前記一方側に位置する、
　コネクタモジュール。
（２）
　上記（１）に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コンタクトは、前記第１実装部と連設されている第１延出部と、前記第１延出部と前記第１自由端とを接続する折返部と、を有し、
　複数の前記第１コンタクトの配列方向において、前記第１延出部の幅は、前記折返部の幅よりも小さい、
　コネクタモジュール。
（３）
　上記（２）に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、複数の前記第１コンタクトの配列方向の少なくとも一部の領域で、前記第１延出部よりも前記他方側で延設されている外壁を有する、
　コネクタモジュール。
（４）
　上記（３）に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１インシュレータは、前記外壁を有する、
　コネクタモジュール。
（５）
　上記（３）又は（４）に記載のコネクタモジュールであって、
　前記外壁は、前記第１コンタクトの前記第１実装部から前記第１延出部が延在する嵌合方向の領域にまで配置されている、
　コネクタモジュール。
（６）
　上記（２）乃至（５）のいずれか１つに記載のコネクタモジュールであって、
　前記第２コンタクトは、前記嵌合状態で、前記第１コンタクトの前記折返部が前記第２コネクタに対する前記第１コネクタの抜去側から離間しながら対向する第２延出部を有し、
　前記第２コネクタは、前記第２延出部よりも前記抜去側に突出する突出部を有する、
　コネクタモジュール。
（７）
　上記（６）に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第２インシュレータは、前記突出部を有する、
　コネクタモジュール。
（８）
　上記（１）乃至（７）のいずれか１つに記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、前記第１外周壁に取り付けられている第１金具をさらに備え、
　前記第２コネクタは、前記第２外周壁に取り付けられ、前記嵌合状態で前記第１金具と接触する第２金具をさらに備え、
　前記第１金具の嵌合方向の端面は、前記第１コンタクトの前記嵌合方向の端面よりも、前記第２コネクタに対する前記第１コネクタの嵌合側に位置する、
　コネクタモジュール。
（９）
　上記（１）乃至（８）のいずれか１つに記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コンタクトは、インサート成形により前記第１インシュレータと一体的に成形されている、
　コネクタモジュール。
（１０）
　上記（１）乃至（９）のいずれか１つに記載のコネクタモジュールを備える電子機器。

１　　　　コネクタモジュール
１０　　　第２コネクタ
２０　　　第２インシュレータ
２１　　　底板部
２２　　　嵌合凸部
２３　　　外周壁（第２外周壁）
２３ａ　　短手壁
２３ｂ　　長手壁（第２側壁）
２４　　　第２コンタクト取付溝
２５　　　第３金具保持部
２５１　　第１部分
２５２　　第２部分
２５３　　第３部分
２６　　　第２金具取付部
２６１　　第１壁部
２６２　　第２壁部
２６３　　第３壁部
２６４　　第１取付溝
２６５　　第２取付溝
２６６　　第４壁部
２６７　　被接触部
２６７ａ　傾斜面
２７　　　突出部
３０　　　第２コンタクト
３１　　　実装部（第２実装部）
３２　　　係止部
３３　　　湾曲部
３４　　　弾性接触片
３４ａ　　延出部（第２延出部）
３５　　　弾性接触部
３６　　　自由端（第２自由端）
４０ａ　　第２金具
４１ａ　　第１基部
４２ａ　　第２基部
４３ａ　　突出片
４４ａ　　第１実装部
４５ａ　　第１係止部
４６ａ　　折曲部
４６ａ１　第１係合部
４６ａ２　第２係合部
４７ａ　　第２係止部
４８ａ　　第２実装部
４９ａ　　延出部
４９ａ１　第１係合部
４９ａ２　第２係合部
４０ｂ　　第３金具
４１ｂ　　第１基部
４２ｂ　　第２基部
４３ｂ　　幅広部
４４ｂ　　実装部
５０　　　第１コネクタ
６０　　　第１インシュレータ
６１　　　底板部
６２　　　外周壁（第１外周壁）
６２ａ　　短手壁
６２ｂ　　長手壁（第１側壁）
６３　　　嵌合凹部
６４　　　第１コンタクト保持部
６５　　　第１金具取付部
６５１　　第１壁部
６５２　　第２壁部
６５３　　第１取付溝
６５４　　第２取付溝
６６　　　外壁
７０　　　第１コンタクト
７１　　　実装部（第１実装部）
７２　　　延出部（第１延出部）
７３　　　折返部
７４　　　接触部
７５　　　自由端（第１自由端）
８０　　　第１金具
８１　　　第１基部
８２　　　第２基部
８３　　　第１突出片
８３１　　第１係合部
８３２　　第２係合部
８４　　　第１実装部
８５　　　第１係止部
８６　　　折曲部
８７　　　第２突出片
８７１　　第１係合部
８７２　　第２係合部
８８　　　第２実装部
８９　　　第２係止部
ＣＢ１　　回路基板
ＣＢ２　　回路基板
Ｒ　　　　領域

Claims

　互いに嵌合する第１コネクタ及び第２コネクタを備えるコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、
　第１外周壁の第１側壁を有し、前記第２コネクタと嵌合する第１インシュレータと、
　前記第１側壁に取り付けられ、第１実装部と前記第１実装部の反対側に位置する第１自由端とを有する複数の第１コンタクトと、
　を備え、
　前記第２コネクタは、
　第２外周壁の第２側壁を有し、前記第１コネクタと嵌合する第２インシュレータと、
　前記第２側壁に取り付けられ、第２実装部と前記第２実装部の反対側に位置する第２自由端とを有する複数の第２コンタクトと、
　を備え、
　前記第１コネクタと前記第２コネクタとが互いに嵌合する嵌合状態で、
　前記第１コンタクトは、前記第２コンタクトと、前記第１側壁を境にして前記第１コネクタの中心側である一方側で接触し、他方側で離間し、
　前記第１自由端及び前記第２自由端は、いずれも前記一方側に位置する、
　コネクタモジュール。
　請求項１に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コンタクトは、前記第１実装部と連設されている第１延出部と、前記第１延出部と前記第１自由端とを接続する折返部と、を有し、
　複数の前記第１コンタクトの配列方向において、前記第１延出部の幅は、前記折返部の幅よりも小さい、
　コネクタモジュール。
　請求項２に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、複数の前記第１コンタクトの配列方向の少なくとも一部の領域で、前記第１延出部よりも前記他方側で延設されている外壁を有する、
　コネクタモジュール。
　請求項３に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１インシュレータは、前記外壁を有する、
　コネクタモジュール。
　請求項３又は４に記載のコネクタモジュールであって、
　前記外壁は、前記第１コンタクトの前記第１実装部から前記第１延出部が延在する嵌合方向の領域にまで配置されている、
　コネクタモジュール。
　請求項２乃至４のいずれか１項に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第２コンタクトは、前記嵌合状態で、前記第１コンタクトの前記折返部が前記第２コネクタに対する前記第１コネクタの抜去側から離間しながら対向する第２延出部を有し、
　前記第２コネクタは、前記第２延出部よりも前記抜去側に突出する突出部を有する、
　コネクタモジュール。
　請求項６に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第２インシュレータは、前記突出部を有する、
　コネクタモジュール。
　請求項１乃至４のいずれか１項に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コネクタは、前記第１外周壁に取り付けられている第１金具をさらに備え、
　前記第２コネクタは、前記第２外周壁に取り付けられ、前記嵌合状態で前記第１金具と接触する第２金具をさらに備え、
　前記第１金具の嵌合方向の端面は、前記第１コンタクトの前記嵌合方向の端面よりも、前記第２コネクタに対する前記第１コネクタの嵌合側に位置する、
　コネクタモジュール。
　請求項１乃至４のいずれか１項に記載のコネクタモジュールであって、
　前記第１コンタクトは、インサート成形により前記第１インシュレータと一体的に成形されている、
　コネクタモジュール。
　請求項１乃至４のいずれか１項に記載のコネクタモジュールを備える電子機器。