JP4116503B2 - 基板対基板型コネクタ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、基板間における電気的接続を確保するための基板対基板型コネクタに関する。
【0002】
【従来の技術】
各種の電気電子機器の機能の向上や多様化に伴い、これらの機器に組み込まれる電子回路の構成は複雑多様化している。また、電気電子機器の軽薄短小化傾向は年々高まっている。
【0003】
そこで、電気電子機器の電子部品の筐体内に占める占有面積又は/及び占有空間を減少させるために、電子部品が装着される複数の基板を積み重ねて配置する技術が提案されている。この場合、基板間の電気的接続は、基板上にそれぞれ対向配置される雌雄一対のコネクタにより実現する。
【0004】
このような構成を有するコネクタシステムは、一般に「基板対基板型コネクタ」と称される。
【0005】
図27は、従来の基板対基板型コネクタの一例であって、雄型コネクタ350Aと雌型コネクタ300Aとを嵌合する前の垂直断面及び両コネクタ嵌合後の状態を仮想線を用いて示す図である(例えば、特許文献1参照。)。
【0006】
【特許文献1】
特開平08−148240号公報(図9)
【0007】
また、図27において、符号301は雌型コネクタ300Aの接続端子を示し、符号351は雄型コネクタ350Aの接続端子を示し、符号303a及び符号353aは、それぞれ基板303及び353上に設けられた配線である。なお、以降述べる他の従来例の説明において、本例と同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
【0008】
図27にあっては、雌型コネクタ300A及び雄型コネクタ350Aがそれぞれ基板303及び353に表面実装され、両コネクタ300A,350Aを嵌合すれば、基板303及び353が積み重ねられた状態になることを示す。
【0009】
この時、積み重ねられた状態にある両回路基板303,353の間隔S1を少しでも小さくすることが、基板対基板型コネクタを用いる電気電子機器の低背化を図る上では好ましい。
【0010】
一般に、コネクタの基板への取り付けは、コネクタの接続端子を基板に配設した配線に半田付けすることで行うことが多いが、図27に符号Hで示す半田付け部分が多いと、半田付け部分Hが妨げとなり、雌雄両コネクタの嵌合割合の低下を招くため、それだけ基板間の間隔S1が増大し、低背化の実現に支障を来すことが考えられる。
【0011】
そこで、半田付け部分があることに起因した基板間の間隔S1の長大化を防止する技術が提案されている(例えば、特許文献2参照。)。
【特許文献2】
特開2001−273949号公報(図1,図2)
【0012】
図28及び図29は当該技術の一例であって、図28は雌型コネクタ300Bの全体斜視図を示し、図29は雌型コネクタ300Bに対して雄型コネクタ350Bを嵌合する前の状態と嵌合後の状態を示す図である。
【0013】
雌型コネクタ300Bは、図28からわかるように、その上面周縁部305のうち対向する一対の長縁部305aに雌型コネクタ300Bの高さ方向における上方、並びに雌型コネクタ300Bの内部側及び外部側の三方に開放する底の浅い長形凹部307が形成されている。
【0014】
この技術によれば、雌雄両コネクタの嵌合時、図29に示すように、長形凹部307内に、雄型コネクタ350Bの接続端子355の一部である半田付け部が載置収納される。このように雌型コネクタ300Bの長形凹部307内に雄型コネクタ350Bの接続端子355に係る半田付け部分Hが配置されることで、半田付け部分Hを当該長形凹部307で収容し、もって雌雄両コネクタ300B,350Bの嵌合時の高さ寸法の長大化を回避する(なお、図28及び図29において、符号309で示すものは、雌型コネクタ300Bの接続端子の一部である。)。
【0015】
しかしながら、前記長形凹部307は、雌型コネクタ300Bの内部側と外部側とに開放されているので、譬え雌雄両コネクタ300B,350Bを嵌合してもそこからゴミやほこりが嵌合状態の雌雄両コネクタ内に入ってしまうため、ゴミやほこりに起因した電気的接触不良を引き起こすことが考えられる。
【0016】
一方、図30は、他の雌雄両コネクタ300C,350Cの嵌合状態を示す垂直断面図であり、一方のコネクタ(便宜上、雌型コネクタ)300Cの接続端子332と他方のコネクタ(便宜上、雄型コネクタ)350Cの接続端子372とが、それぞれの接触部334及び374で接触している状態を示す(特許文献3参照。)。
【特許文献3】
特開2000−260509号公報(図1)
【0017】
この場合、雌型コネクタ300Cに係る接続端子332の接触部334が直線形状であるのに対し、雄型コネクタ350Cに係る接続端子372のうち雌型コネクタ300Cに係る接触部334に当接する接触部374は角が取れて丸みを帯びた形状であるので、両接触部334と374とは点接触する。このため、両コネクタ間における摩擦抵抗は小さく、雌雄両コネクタの嵌合時に作業者が感じる接触感覚はスムースであり節度感(以下、クリック感と記す)がない。このため、作業者は確実に嵌合されたか否かを感覚的に認識できないという問題がある。よって雌雄両コネクタの嵌合が不確実な場合には、電気電子機器は不良品として取り扱われてしまう虞がある。
【0018】
そこで、例えば図31に示すように、前記直線状の接触部334に凹部336を設け、この凹部336に電気接触部374を入れるようにすれば、電気接触部374が凹部336に入った際に段差があるのでクリック感を持たせることができる。
【0019】
しかしながら、基板対基板型コネクタの接続端子は、元々が薄くかつ小さいものであるから、そこに凹部を形成してもその凹部は当然浅くて小さなものにしかならない。よって十分なクリック感を期待し難い。
【0020】
加えて、接続端子332や372を雌雄両コネクタの各基板303,353に半田付けするにあたり、これら接続端子332,372と各基板303,353(正確には基板上の配線303a,353a)との接触面積をある程度確保し、十分な半田付けができるようにする必要がある。接触面積は、接続端子332や372における半田付け部位の幅と長さに比例して大きくなり、半田強度は接触面積及び半田量に依存する。
【0021】
一方、電気電子機器の小型化の要請に応えるためには、当該接触面積をも小さくせざるを得ない。しかしながらそれにも限度がある。このため、接続端子と基板との接触面積が小さくても十分な半田付けができる技術が要望されている。
【0022】
また、雄型コネクタを雌型コネクタに嵌合し易くできるように雄型コネクタの先端部を先細りにすることが考えられる。しかしながらその場合、雄型コネクタの先端部の外径寸法よりも雌型コネクタの内径寸法の方が大きいので、両コネクタを嵌合した時に両コネクタ間に非接触部分が生じることが考えられる。
非接触部分が多いと、嵌合時の両コネクタの安定性がよくないため接触不良の原因となる虞がある。
【0023】
さらに、リフローによる半田付けでは一般に基板上の配線に予めベースト状の半田(クリーム半田)を供給しておき、そこにコネクタを置いてから加熱して半田を溶かすことにより、接続端子を介して基板にコネクタを接合するようにしている。半田付けを行う場合、溶融した半田が接続端子を伝わり、場合によっては電気的な接触状態に支障を来す虞がある。また本来必要であった半田が接続端子を伝って流れてしまうので、半田付けを行うに必要な量の半田が不足してしまうことが考えられる。
【発明が解決しようとする課題】
【0024】
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その解決しようとする課題は、少なくとも基板間の間隔を小さくすることで低背化の実現を図るのは勿論、嵌合された雌雄両コネクタ内にゴミやほこりが入るのを防止することができる技術を提供することにある。
【0025】
【課題を解決するための手段】
本発明は、前述の技術的課題を解決するために以下のようにした。
【0026】
すなわち、本発明基板対基板型コネクタは、少なくとも2つの基板の一方の基板に実装される第1のコネクタと、他方の基板に実装され、前記第1のコネクタと嵌合し当該基板間を前記第1のコネクタと共に電気的に接続する第2のコネクタとを備え、両コネクタはそれぞれ接続端子が取り付けられたハウジングを有し、前記第2のコネクタに係るハウジングは前記第1のコネクタと嵌合する嵌合凹部を有するとともに、当該第2のコネクタに係る接続端子が取り付けられて閉塞される端子取付溝を有し、前記第1のコネクタと前記第2のコネクタとの嵌合時、前記第2のコネクタに係る前記嵌合凹部内に前記第1のコネクタをその接続端子も含めすべて収納した状態で前記嵌合凹部の開口を前記第1のコネクタに係る一方の基板で閉塞状態に覆蓋する。
【0027】
端子取付溝は、前記嵌合凹部のあるハウジングの内部側には開いているが外部側には閉じてる。
【0028】
本発明の基板対基板型コネクタによれば、前記第1のコネクタとの嵌合時、前記第2のコネクタの嵌合凹部内に前記第1のコネクタをその接続端子も含めすべて収納する。すなわち、半田付け部分も含めて第1のコネクタのすべてを嵌合凹部内に収納する。したがって、まず、半田付け部分を嵌合凹部内で吸収することができるので、従来技術で述べたごとき半田付け部分の収納用の凹部を第2のコネクタに設けずとも基板間の間隔を小さくできる。このため基板対基板型コネクタを適用する電気電子機器の低背化が実現できる。
また、当該従来技術に係る凹部は、第2のコネクタの内部側と外部側とに開放されていたため、そこから嵌合状態にある両コネクタ内にゴミやほこりが入ってしまうことが考えられた。けれども本発明にあってはそのような凹部を設ける必要がないので、ゴミやほこりの侵入を防止できる。
【0029】
さらに、本発明にあっては、前記端子取付溝は、前記嵌合凹部のあるハウジングの内部側には開いているが外部側には閉じている。この端子取付溝に接続端子を圧入、すなわちしまり嵌め状に取り付ければ、接続端子が端子取付溝における空気の流通の妨げとなるのでゴミやほこりの流通を防止できる。
【0030】
また、前記嵌合凹部の開口を前記第1のコネクタに係る一方の基板で覆蓋する。よって、嵌合された両コネクタ内へのゴミやほこりの侵入を極めて有効に防止できる。このように本発明にあってはゴミやほこりの侵入を有効に防止できるのでゴミやほこりに起因した基板間の電気的な接触不良を回避できる。
【0031】
そして、ゴミやほこりばかりでなく湿気の多い環境や、腐食性ガスが発生するような場所で使用する場合にも湿気やガスの嵌合凹部内への侵入防止に有効である。
【0032】
加えて本発明基板対基板型コネクタにあっては、前記第1のコネクタおよび前記第2のコネクタは、それぞれ雄型コネクタ及び雌型コネクタとして適用され、雄型コネクタに係る接続端子は、当該接続端子を雄型コネクタに係るハウジングに取り付けられる部位である主部と、この主部の両端からそれぞれ延びる一対の腕部とを備え、当該一対の腕部のうち一方の腕部は前記一方の基板に半田付けされる半田付け部にされると共に他方の腕部は、その一部が折り曲げられて曲折部とされ、前記雌型コネクタに係る接続端子は、前記雌型コネクタに係るハウジングの端子取付溝に取り付けられる部位である主部と、この主部に連続して形成された部位であって前記他方の基板に前記雌型コネクタに係る前記接続端子を半田付けする部位である半田付け部とを有し、前記雌型コネクタに係る接続端子の主部は、前記両コネクタの嵌合時に前記雄型コネクタに係る接続端子と当接する片持はり状の当接部を有し、この当接部には、前記雌型コネクタにおける内部側から外部側に折り返し状に湾曲された湾曲部が形成され、前記雌雄両コネクタの嵌合にあたり当該湾曲部はその最突出位を越えた箇所で前記雄型コネクタに係る接続端子の前記曲折部と係合するようにしてもよい。
【0033】
この場合、雌型コネクタに係る接続端子の主部の他端に設けられた当接部は、片持はり状、すなわち基端側で固定され先端側で自由であるから、雌型コネクタに雄型コネクタを嵌合すべく雄型コネクタを雌型コネクタに近づけて、雌型コネクタに係る接続端子の前記当接部に雄型コネクタに係る接続端子の曲折部を当接させ、その状態からさらに雄型コネクタと雌型コネクタとの嵌合度合いを高めると、雌型コネクタに係る接続端子の当接部は、その基端を起点に雄型コネクタの移動方向に応じた方向に変位する。そして当該変位の度合いに応じて当接部は内部応力を生ぜしめ、当接部には弾性エネルギーが蓄えられる。
【0034】
そして、さらに両コネクタの嵌合度合いが高まり、雄型コネクタに係る接続端子の曲折部が雌型コネクタに係る接続端子の当接部の最突出位を越えると、前記雄型コネクタに係る接続端子の曲折部と雌型コネクタに係る接続端子の湾曲部とが係合するようになる。
【0035】
当該最突出位を過ぎるまでは当接しているだけであって係合関係になかった曲折部と湾曲部とが、前記最突出位を境にそれまで蓄積されていた弾性エネルギーを一気に放出して突然係合するようになる。この結果、当該係合時、雄型コネクタを雌型コネクタに嵌合する作業者は、クリック感を覚える。よって、当該クリック感を生ぜしめた時に雄型コネクタと雌型コネクタとの嵌合が完了するように設定しておけば、確実な嵌合を期待できる。なお、確たるクリック感を得られるように、雌型コネクタに係る接続端子の湾曲部の曲率半径や最突出部の突出量を調整すればよい。
【0036】
また、前記雄型コネクタに係る接続端子の半田付け部は、その一部が前記一方の基板から離れる側に凹形状に曲折されて半田溜まり部としてもよい。このようにすると、曲折された腕部の端から端までの直線長さと、曲折部分を含めた実質長さとでは当然実質長さの方が長くなる。よって直線長さは短くても、半田付けを行うに必要な接触面積及び半田量を曲折された部分によって確保できるため、雄型コネクタの半田付け強度を確保することができる。
【0037】
さらにこの半田溜まり部は、半田付けを行った際のリフロー発生時に溶融した半田をトラップする。この結果、半田の流出を防止できるので、雄型コネクタに係る接続端子のうち、雌型コネクタに係る接続端子と実際に接触する曲折部にまで半田が伝っていくのを防止する。よって、電気的な接触状態に支障を来さないようにできるとともに、半田不足が生じることもなく接続端子の確実な取り付けができる。
【0038】
前記雌型コネクタは前記嵌合凹部の底部に、前記嵌合凹部内における前記雄型コネクタの位置決めを行う位置決め孔を有し、前記雄型コネクタは、これが前記一方の基板と対峙する面と反対側の面に前記位置決め孔と嵌合する位置決め突起を有するようにもできる。
【0039】
雌雄両コネクタを嵌合すると、位置決め用の突起が嵌合用のガイドとして機能するので、方形突起が位置決め用の孔に嵌合しなければ、雄型コネクタと雌型コネクタとは収まりが悪いため、雌雄両コネクタは正規の嵌合がなされていないということを作業者は簡単にわかる。よって雌雄両コネクタの誤った嵌合を防止できる。
【0040】
さらにまた、雄型コネクタと雌型コネクタとが嵌合した状態では、前記位置決め用の突起が前記位置決め用の孔に収容されるので、両コネクタの嵌合が安定する。この結果、雄型コネクタの雌型コネクタに対するぐらつきを防止し、両コネクタの堅固な嵌合を確保できるので、コネクタ間の電気的接触状態を安定させることができる。
【0041】
また、位置決め突起を例えば雄型コネクタの四隅に設けるとともにこれを先細りにすれば、位置決め突起を位置決め孔に嵌合し易くできるのでそれだけ作業性が高まるようになることはいうまでもない。
前記第2のコネクタ(7)に係る接続端子(13)は、打抜き加工によって形成してもよい。打ち抜き加工により接続端子の設計形状の自由度を高めることができる。
【0042】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
【0043】
以下、本発明に係る第1の実施の形態(以下第1実施形態)を図1〜図17を参照して説明する。
【0044】
例えば図1や図15等に示すように、基板対基板型コネクタ1は、プリント回路基板3及びプリント回路基板5の接続に使用され、両基板を積み重ねて基板間の電気的接続を確保するための電気コネクタアッセンブリである。
【0045】
基板対基板型コネクタ1は、プリント回路基板3に表面実装されるリセプタクル型の雌型コネクタ7(第2のコネクタ)と、プリント回路基板5に同じく表面実装されるプラグ型の雄型コネクタ9(第1のコネクタ)とで構成されている(図1,図5等参照)。
【0046】
プリント回路基板3及びプリント回路基板5はそれぞれ雌型コネクタ7及び雄型コネクタ9の専用基板であるので(図3,図4参照)、これらの基板を本実施形態では、雌型コネクタ用基板3及び雄型コネクタ用基板5ということにする。
【0047】
図1,図2,図3,図5,図6〜図8,図12〜図16で示す雌型コネクタ7は、プラスチックをモールド成形して形成した長四角形状をしたハウジング11と、このハウジング11の両側縁に沿って一定のピッチで整列配置された複数の接続端子13と、雌型コネクタ7を雌型コネクタ用基板3に取り付けるための接続具であるネール15とで構成されている(図1,図3参照)。
【0048】
ハウジング11は、雄型コネクタ9が嵌合する嵌合凹部11aを有する(図1,図3参照)。
【0049】
嵌合凹部11aは、ハウジング11のうち対向する一対の長辺部11b1と、同じく対向する一対の短辺部11b2と、底板(底部)11cとによって画成される、上方に開口した凹部である。嵌合凹部11aの開口を符号11a1で示す(図3参照)。
【0050】
また各長辺部11b1には、その内縁に沿って一定のピッチで複数の端子取付溝23が形成されている(図1〜図3参照)。
【0051】
当該端子取付溝23は長辺部11b1の上表面からハウジング11の底板11cを抜けるまで長辺部11b1に貫通形成されている(図2参照)。また、端子取付溝23は、水平方向において、嵌合凹部11aのある側のハウジング内部側には開いているが外部側には閉じている。よって、複数の端子取付溝23を有する長辺部11b1を平面で見ると櫛歯状に見える。
【0052】
さらに端子取付溝23には、ハウジング11の底板11cの外面11c1側から同内面11c2側に向けて(図1,図2参照)、前記雌型コネクタ7に係る接続端子13が圧入されるようになっている。換言すれば、接続端子13は、端子取付溝23に対してしまり嵌め状態にある。よって、端子取付溝23は接続端子13によって閉塞された状態にある。
【0053】
接続端子13は、薄肉の金属板を打抜いた後、曲げ加工して形成したものである。また、端子取付溝23に接続端子13を圧入すると、図2,図12〜図16に示すように、ハウジング11の底板11cの外面11c1から接続端子13の次に述べる半田付け部20がわずかに突出するようにされている。
【0054】
加えてハウジング11の四隅には、前記ネール15を取り付けるためのネール取付溝11dが形成されている。
【0055】
接続端子13は、ハウジング11の端子取付溝23に取り付けられる部位である主部17と、主部17に連続して形成され雌型コネクタ用基板3に半田付けされる部位である半田付け部20とを備える。
【0056】
主部17は、図1,図2または図12等からわかるように、接続端子13を端子取付溝23に装着した状態において、Vの字を倒立させたごとき形態をしている。
また、主部17は、鉛直方向にまっすぐ延びるとともに実際に端子取付溝23に挿入されて接続端子13を雌型コネクタ7のハウジング11に固定する部位である直線部17aと、直線部17aに連続して形成される部位であって、雌型コネクタ7と雄型コネクタ9との嵌合時に、雄型コネクタ9の後述する接続端子21と最初に当接する片持はり状当接部17bとを有する。
【0057】
直線部17aは、図2その他の図面からわかるように、その両側縁に接続端子13をハウジング11に固定するための係止片17a1,17a1をそれぞれ有する。
【0058】
係止片17a1,17a1は、直線部17aの両側縁における上下両端部にそれぞれ形成されており、直線部17aを端子取付溝23に挿入すると、端子取付溝23の側壁面内に食い込んで接続端子13の抜けを圧入により防止する。
【0059】
片持はり状当接部17bは、その一端側に雌型コネクタ7における内部側から外部側に向けて折り返し状に緩やかに湾曲された湾曲部17b1を有する。なお符号17b11は、図12〜図16に示すように湾曲部17b1の最突出位である。
【0060】
湾曲部17b1は、片持はり状当接部17bの一端側に形成され、雌雄両コネクタの嵌合前、雌型コネクタ7の内部側に向けて端子取付溝23から弾性をもって幾分突出した状態にあり(図12参照)、接続端子13と雄型コネクタ9に係る接続端子21とが実質係合する部位である。
【0061】
雌型コネクタ7に係る接続端子13の半田付け部20は、前記直線部17aのうち、前記片持はり状当接部17bのある側と反対側に設けられており、かつ前記直線部17aに対して直角に外側に折り曲げられている。また、半田付け部20は、側面形状でクランク形をしており、半田付け部20の自由端側部分で雌型コネクタ用基板3と半田付けされる。
【0062】
図17に示すように、ネール15は、L字形をしており、雌型コネクタ7のハウジング11に設けたネール取付溝11dに圧入により取り付けられる。ネール15は、ネール取付溝11dに入る側面形状で直線的形状の挿入部15aと、雌型コネクタ用基板3に半田付けされる部位であって、挿入部15aに連続して形成され、挿入部15aに対して直角に外側へ曲げられている半田付け部15bとからなる。当該圧入用に挿入部15aの側縁部には圧入突起15cが形成されている。
【0063】
図1,図4,図5,図9〜図16で示す雄型コネクタ9は、プラスチックをモールド成形して形成したものである。また、雄型コネクタ9は、雌型コネクタ7よりも小さく(図1,図5参照)、長四角形状をしたハウジング18と、このハウジング18の両側縁に沿って一定のピッチで整列配置された複数の接続端子21と、雌型コネクタ7で用いたものと同タイプのネール15とで構成されている(図4,図5参照)。ネール15は雄型コネクタ9を雌型コネクタ用基板3に取り付けるためのものであることはいうまでもない。
【0064】
ハウジング18が雌型コネクタ7のハウジング11に形成された嵌合凹部11aに挿入されることで雄型コネクタ9と雌型コネクタ7とが嵌合する(図1,図5,図12〜図15参照)。
【0065】
前記ハウジング18の対向する2つの長辺部18bに沿って、一定のピッチで端子取付溝24がハウジング18の上面18aから下面18cに至るまで貫通形成されており(図12等参照)、この端子取付溝24に下面18cの側から雄型コネクタ9に係る接続端子21が装着される。この結果、複数の接続端子21が、ハウジング18の対向する2つの長辺部18bに沿って、雌型コネクタ7の接続端子13と同数かつ同一ピッチで装着されるようになる(図1,図4,図5参照)。
【0066】
また、ハウジング18の対向する2つの短辺部18dには、前記ネール15を取り付けるためのネール取付溝11dが形成されている。
【0067】
なお、ここでいう上,下とは、雄型コネクタ9を雄型コネクタ用基板5に取着した状態において、当該基板5を下にしてその上に 雄型コネクタ9を載せた状態における場合の上,下であり(図4参照)、雄型コネクタ9を雌型コネクタ7に取り付けた状態ではこの上,下が逆転する(図1,図2等参照)。なお、下面18cを基板5と対峙する面ということができるとともに、上面18aを下面18cの反対側の面ということができる。
【0068】
雄型コネクタ9に係る接続端子21は、薄肉の金属板を打抜いて曲げ加工して形成したものである。
【0069】
また図1,図2,図4,図12〜図16からわかるように、接続端子21は、これを前記ハウジング18に取り付けたときにその全体形状が扁平なU字形を横倒しにしたごとき形態をしており、上下に延びる主部25aと、主部25aの両端からそれぞれ同一方向に向けて延びる下腕25b及び上腕25cとを有する。そして、下腕25b及び上腕25cとの先端同士の間を間隙25dとし、間隙25dが側方に向けられた状態で接続端子21はハウジング18の端子取付溝24に取り付けられる。
【0070】
またここでいう上,下の概念は、前記上,下の概念と同じであり雄型コネクタ9を雌型コネクタ7に取り付けた状態ではこの上,下が逆転する(図1,図2等参照)。
【0071】
主部25aはその両側縁にそれぞれ接続端子21をハウジング18に固定するための係止片25a1,25a1を有する。接続端子21を端子取付溝24に挿入すると、係止片25a1,25a1は、端子取付溝24の側壁面内に食い込んで接続端子21の抜けを圧入により防止する。
【0072】
上腕25cは、その一部である先端部が内側に折り曲げられて曲折部25c1とされている。この曲折部25c1が実質上、雌型コネクタ7に係る接続端子13が雄型コネクタ9に係る接続端子21と係合する部位である(図2,図16参照)。
【0073】
そして前記下腕25bは、前記雄型コネクタ用基板5に前記接続端子21を半田付けするための半田付け部とする。半田付け部である下腕25bは、その一部である中央部が雄型コネクタ用基板5から離れる方向、換言すれば、上腕25c側に凹形状になるように曲折されており、当該部分を表面張力により半田28が溜まる半田溜まり部25b1としている。なお、雌型コネクタ7に係る接続端子13の半田付け部20にこの半田溜まり部25b1に相当する半田溜まり部(図示せず)を設けてもよい。
【0074】
雌型コネクタ7と雄型コネクタ9とが嵌合されると、雌型コネクタ7と前記基板5とによって嵌合凹部11aの開口11a1は覆蓋され、もって閉塞された空間29(図15,図16参照)が画成され、当該空間29(嵌合凹部11a)内に雄型コネクタ9はその接続端子21,21,・・・を含めてすべて収納される。
【0075】
また、雌型コネクタ7と雄型コネクタ9とが嵌合状態にある時の両コネクタの安定性は、雄型コネクタ9に係る接続端子21及び雌型コネクタ7に係る接続端子13の極数や接続端子21の曲折部25c1と接続端子13の湾曲部17b1とが係合している時の係合力に依るところが大きい。そこで、各端子の極数や係合力を考慮して、最適の安定性が得られるように基板対基板型コネクタ1の各構成部材が設定されている。
【0076】
また、雄型コネクタ9の上面18aの四隅にある方形突起19(例えば図4参照)及び雌型コネクタ7の底板11cの四隅にある方形孔12(例えば図5参照)は、それぞれ雌雄両コネクタを嵌合した時の位置決め用突起及び位置決め用孔として機能する。
【0077】
方形突起19は、図4からわかるように長辺部18bの端部を上面18aに形成される主突起部19aと側面18b1に形成されている副突起部19bとが連続しており、もって長辺部18bの端部を囲繞するようになっている。そして上面18aに突出する主突起部19aにのみ着目すれば、当該部分は、扁平な截頭四角錐形状を呈する。すなわち、主突起部19aは、扁平ではあるが全体として先細り形状を呈する。なお先細り形状の概念には、仮想の四角柱形状体の先端部における四縁を恰も面取りしたごときに形成する場合も含まれる。副突起部19bは長辺部18bの側面18b1(図4,図5等参照)よりもわずかに外側方に突出している。また、主突起部19aと副突起部19bとの交差部分は面取りがされている。
【0078】
なお、各基板3,5に係る符号30で示すものは配線であり、各コネクタ7,9の各接続端子13,21とそれぞれ当接する。
【0079】
このような基板対基板型コネクタ1は、少なくとも2つの基板であるプリント回路基板3,5の一方の基板5に実装される雄型コネクタ9と、他方の基板3に実装され、雄型コネクタ9と嵌合して基板3,5間の電気的接続を雄型コネクタ9と共に行う雌型コネクタ7とを備え、両コネクタ7,9の嵌合時、雄型コネクタ9は、その接続端子21,21,・・・も含めたすべてが前記閉塞された空間29に収納される。
【0080】
すなわち、半田28が溜まる半田溜まり部25b1(図12〜図16)も含めて嵌合凹部11a内に雄型コネクタ9が全て収納される(図15参照)。したがって、当該半田溜まり部25b1を嵌合凹部11a内で収納できるので、従来技術で述べたように半田付け部分を収納するための長形凹部を雌型コネクタに設けなくても基板間の間隔を小さくできる。当該長形凹部は、雌型コネクタの水平方向における内部側と外部側とに開放されていたため空気の流通が発生し易く、よって嵌合状態にある雌雄両コネクタ内にゴミやほこりが入ってしまっていた。しかし、本実施形態に係る基板対基板型コネクタ1にあっては、そのような凹部を設ける必要がなく、また前記空間29は閉塞されているので、嵌合状態にある雌雄両コネクタ7,9内へのゴミやほこりの侵入を防止することができる。
【0081】
また、雌型コネクタ7の端子取付溝23は、既述のようにハウジング内部側には開いているが外部側には閉塞しているので、端子取付溝23を介した嵌合凹部11aの内外で空気の流通は生じ難い。
【0082】
さらに、端子取付溝23に接続端子13を圧入される、すなわちしまり嵌め状に取り付けられるようになっているので、接続端子13が端子取付溝23における空気の流通の妨げとなるためゴミやほこりの流通を一層防止することができる。
【0083】
加えて、嵌合凹部11a内に前記雄型コネクタ9をその接続端子21も含めすべて収納した状態で前記嵌合凹部11aの開口11a1を前記雄型コネクタ9に係る一方の基板5で覆蓋して前記閉塞された空間29を画成する。よってさらに一層空気の流通を防止する。このためゴミやほこりが閉塞された空間29に極めて入りにくいので、ゴミやほこりに起因したコネクタ間の電気的接触不良を効果的に回避できる。また、空気の流通を生じ難いので、ゴミやほこりばかりでなく湿気の多い環境や、腐食性ガスが発生するような箇所で使用する場合にも適用され、湿気やガスの侵入防止にも有効である。
【0084】
前記雌型コネクタ7に係る接続端子13の片持はり状当接部17bは、基端側で固定され先端側で自由であるから、雌型コネクタ7に雄型コネクタ9を嵌合すべく雄型コネクタ9を雌型コネクタ7に近づけて(図12,図13参照)、前記接続端子13の片持はり状当接部17bに雄型コネクタ9に係る接続端子21の曲折部25c1を当接させ(図13参照)、その状態からさらに雄型コネクタ9と雌型コネクタ7との嵌合度合いを高めると、前記接続端子13の片持はり状当接部17bは、その基端を起点に雄型コネクタ9の移動方向に応じた方向に変位する(図14に実線及び二点鎖線で示した片持はり状当接部17b参照)。そして当該変位の度合いに応じて片持はり状当接部17bは内部応力を生ぜしめ、もって当該当接部17bには弾性エネルギーが蓄えられる。
【0085】
そして、さらに両コネクタ7,9の嵌合度合いが高まり、前記雄型コネクタ9に係る接続端子21の曲折部25c1が前記雌型コネクタ7に係る接続端子13の前記片持はり状当接部17bの湾曲部17b1の最突出位17b11を越えると(図13〜図15参照)、雄型コネクタ9に係る接続端子21の曲折部25c1と雌型コネクタ7に係る前記接続端子13の湾曲部17b1とが係合するようになる(図15,図16参照)。湾曲部17b1のうち最突出位17b11を越えた自由端側箇所を符号17b21で示す。最突出位17b11を過ぎるまでは係合関係になかった曲折部25c1と湾曲部17b1とが前記最突出位17b11を越えて箇所17b21に至ると最突出位17b11を境にそれまで蓄積されていた弾性エネルギーが一気に放出されるようになり、これに起因して曲折部25c1が湾曲部17b1と箇所17b21で突然かつ強固に係合するようになるので、当該係合時、雄型コネクタ9を雌型コネクタ7に嵌合する作業者は、クリック感を強く認識できる。よって、当該クリック感を生ぜしめた時に雄型コネクタ9と雌型コネクタ7との嵌合が完了するように設定しておけば、両コネクタが嵌合されたことを確認できる。
【0086】
一層のクリック感を確保できるように、雌型コネクタ7に係る接続端子13の湾曲部の曲率半径を変更することが考えられる。例えば最突出位17b11を越える前後で曲率半径を変更し、越える前よりも越えた後の曲率半径を小さくすれば曲率の相違する部分が境界線になるので一層強いクリック感を覚えられる。この時前述のように接続端子13を打ち抜き加工で形成すれば曲率半径の変更も容易である。
【0087】
また、前記雄型コネクタ9に係る接続端子21の半田付け部である下腕25bは、その中央部が雄型コネクタ用基板5から離れる側に凹形状に曲折されて半田溜まり部25b1が形成されているので、曲折された下腕25bの端から端までの直線長さと、曲折された部分を含めた実質長さとでは当然実質長さの方が長くなる。よって雄型コネクタ用基板5に雄型コネクタ9の接続端子21を半田付けをするにあたり必要な接触面積を確保できるようになる。すなわち接続端子21の下腕25bはその直線長さは短くても、半田付けに必要な接触面積及び半田の量を曲折された部分によって確保できるため、接続端子21の半田付け強度を確保できる。
【0088】
半田溜まり部25b1は、半田付けを行った際のリフロー発生時に溶融した半田をトラップし、表面張力で半田が溜まる。よって雄型コネクタ9に係る接続端子21のうち、雌型コネクタ7に係る接続端子13と実際に係合する曲折部25c1にまで半田が伝っていくのを防止できる。この結果、電気的な支障を来さないようにできる半田不足が生じることもなく接続端子の確実な取り付けができる。
【0089】
なお、本発明者の実験及び計算によれば、半田溜まり部25b1がなかった場合に比しておよそ13パーセントの半田の流出を防止できることが分かっている。
【0090】
本実施形態では、半田溜まり部25b1は湾曲形状であるが(図12参照)、これに限定されるものではない。要は接触面積を拡大できる凹形状であればよい。
【0091】
さらに雌雄両コネクタ7,9を嵌合すると、図17に示すように位置決め用の突起である方形突起19が嵌合用のガイドとして機能するので、方形突起19が位置決め用の孔である方形孔12に嵌合しなければ、雄型コネクタ9と雌型コネクタ7とは収まりが悪いため、雌雄両コネクタ7,9は正規の嵌合がなされていないということを作業者は簡単にわかる。よって雌雄両コネクタ9,7の誤った嵌合を防止できる。
【0092】
また、方形突起19が方形孔12に嵌合すれば、それだけ雌雄両コネクタ7,9のハウジング同士の接触面積が増大し、それだけ接触部分に摩擦抵抗を生じるため、雌雄両コネクタ7,9の結合力が高まる。両コネクタの結合力が高まれば、両コネクタがぐらつきにくくなるので、その結果、雄型コネクタ9の接続端子21と雌型コネクタ7の接続端子13との接合状態が安定する。
【0093】
また、方形突起19は、扁平な截頭四角錐形状(先細り形状)であるから、方形突起19を有する雄型コネクタ9を雌型コネクタ7に嵌合し易いことはいうまでもない。
【0094】
なお、この実施形態では、方形突起19及び方形孔12をそれぞれ雄型コネクタ9の上面18aの四隅と雌型コネクタ7の底板11cの四隅に設けたが、方形突起19及び方形孔12の形成箇所はこれに限定されるものではない。要は、雄型コネクタ9と雌型コネクタ7との嵌合を確実にサポートするために効果的な箇所であれば、どこに設けてもよい。
(第2の実施の形態)
【0095】
次に本発明の第2の実施の形態(以下第2実施形態)に係る基板対基板型コネクタ101を図18〜図26を参照して説明する。
【0096】
この第2実施形態に係る基板対基板型コネクタ101が第1実施形態に係る基板対基板型コネクタ1と相違する点は、雌雄各端子の形状,雌雄ハウジングの形状およびそれに関連する箇所である。
【0097】
本実施形態に係る雌雄コネクタも第1実施形態に係る雌雄コネクタと同様プラスチックをモールド成型して形成してある。
【0098】
図18,図19,図21等で示す雌型コネクタ107は、外形で長四角形状をしたハウジング111と、このハウジング111の両側縁に沿って一定のピッチで整列配置された複数の接続端子113と、雌型コネクタ107を雌型コネクタ用基板3に取り付けるための接続具であるネール115とで構成されている(図18,図21,図26等参照)。
【0099】
ハウジング111は、雄型コネクタ109が嵌合する嵌合凹部111aを有する。
【0100】
嵌合凹部111aは、ハウジング111のうち対向する一対の長辺部111b1と、同じく対向する一対の短辺部111b2と、底板(底部)111cとによって画成される、上方に開口した凹部である。
【0101】
嵌合凹部111aの開口を符号111a1で示す(図21,図26等参照)。また嵌合凹部111aの中央部にはその長手方向に沿って延びる立方体形状の島部114を有する。ハウジング111の嵌合凹部111aの中央部に島部114があることにより、嵌合凹部111aはリング状の溝形態を呈する。当該リング状の嵌合凹部111aにおいて、雌型コネクタ107の接続端子113と雄型コネクタ109の後述する接続端子121とが係合し、もって雄型コネクタ109と雌型コネクタ107とが電気的に接続される。
【0102】
ハウジング111の各長辺部111b1及び島部114には、それぞれ前記接続端子113を取り付けるための端子取付溝123及び端子収納溝114aが一定のピッチで複数形成されている(図21参照)。
【0103】
ここで接続端子113について説明する。
【0104】
接続端子113は、薄肉の金属板を打抜き加工して形成したものであり、Eの字とLの字とをそれらの長手方向で連結したごとき形状をしている(図19,図22等参照)。そしてこの接続端子113は、これをハウジング111の端子取付溝123に圧入固定するための主部117と、主部117から島部114にクランク状に曲折して延びる延在部120とを備える。
【0105】
主部117は、図19,図22等からわかるように、接続端子113を端子取付溝123に装着した状態において、Eの字を横倒しにしたごとき形態をしている。主部117は接続端子113を端子取付溝123に圧入した場合に端子取付溝123に位置し、水平方向に延びる主片117aと、その中央部に形成され主部117の端子取付溝123からの抜けを防止する抜け防止脚片117bと、主片117aの両側に位置し、抜け防止脚片117bとほぼ並行に形成され、ハウジング111の内部側に位置する内側脚片117cと、ハウジング111の外側に位置する外側脚片117dとを有する。
【0106】
内側脚片117cの先端に前記延在部120が連続して設けられ、外側脚片117dは雌型コネクタ3への半田付け部として機能する。
【0107】
延在部120はL字形態であって、菱形の傘部120aを先端部に有する腕部120bが鈍角に曲折された状態で形成されている。傘部120aを含む腕部120bは、島部114の端子収納溝114a内に遊びをもって収納されている。
【0108】
ハウジング111の端子取付溝123は、長辺部111b1の上表面に複数形成され、かつ長辺部111b1の長手方向に対して直交方向に形成されている。端子取付溝123は、上方および両端で開口し、その長手方向中央部には、接続端子113の抜け防止脚片117bが圧入係止される係止穴123aが形成されている。また端子取付溝123の両端には、接続端子113の内側脚片117c及び外側脚片117dがそれぞれ位置する内側溝123b及び外側溝123cが形成されている(図22参照)。
【0109】
また、島部114にも接続端子113の先端部である傘部120aを支持する端子収納溝114aが端子取付溝123に対して対向する側に複数形成されている。端子収納溝114aは、島部114の上表面からハウジング111の底板111cを抜けるまで貫通形成されている(図22参照)。また、端子収納溝114aは、水平方向において、島部114の内部側には閉じているが外部側には開いている。よって、複数の端子収納溝114aを平面で見ると櫛歯状に見える。さらに端子収納溝114aは、その幅が接続端子113の少なくとも傘部120aの肉厚よりも大きめに形成されているとともに、そこに傘部120aが差し込まれた時に奥行き方向に十分な余裕ができるよう奥行き寸法も大きめに形成されている。
そして、底板111cの端子収納溝114aと端子取付溝123との間には、接続端子113の延在部120が嵌合される溝である長溝111c1が形成されている。
【0110】
加えてハウジング111の四隅には、前記ネール115を取り付けるためのネール取付溝111dが形成されている(図18,図26参照)。
【0111】
ネール115やネール取付溝111dは、第1実施形態のネール15やネール取付溝11dと同様であるので説明を省略する。
【0112】
図18〜図20で示す雄型コネクタ109は、雌型コネクタ7より小さく、外形で長四角形状を呈しかつ横断面で上方に開口した扁平チャネル状のハウジング118と、このハウジング118の両側縁に沿って一定のピッチで整列配置された複数の接続端子121と、雄型コネクタ109を雌型コネクタ用基板3に取り付けるためのネール116とで構成されている。
【0113】
ハウジング118が雌型コネクタ107のハウジング111に形成された嵌合凹部111aに挿入されることで、雄型コネクタ109と雌型コネクタ107とが嵌合する(図18,図19,図22及び図26参照)。
【0114】
前記ハウジング118の対向する2つの長辺部118bに沿って、かつ一定のピッチで複数の端子取付溝124(図18,図22等参照)が長辺部118bの上面118b1から下面118cを抜けるまで貫通形成されている(図22参照)。この端子取付溝124に下面118cの側から雄型コネクタ109に係る接続端子121が装着される。接続端子121は、ハウジング118の対向する2つの長辺部118bに沿って、雌型コネクタ107の接続端子113と同数かつ同一ピッチで装着される(図18参照)。
【0115】
また、ハウジング118のうち各長辺部118bと各短辺部118dとの交差部分には、前記ネール116を圧入にして取り付けるためのネール取付穴111d’が形成されている(図18,図26参照)。
【0116】
なお、雄型コネクタ109の説明における上,下とは、雄型コネクタ109を雄型コネクタ用基板5に取着した状態において、当該基板5を下にしてその上に雄型コネクタ109を載せた状態における場合の上,下であり(図20参照)、基板5に雄型コネクタ109を載せた状態において基板5と対峙する雄型コネクタ109の面が下面118cであり、これに対向する面(反対側の面)が長辺部118bの上面118b1である。ただし、雄型コネクタ109を雌型コネクタ107に取り付けた状態ではこの上,下が逆転する(図18〜図22参照)。
【0117】
雄型コネクタ109に係る接続端子121は、金属板を所定幅で打抜いて細長い矩形状にしたものを曲げ加工して形成したものである。当該接続端子121は、極めて剛性が高められており、雌型コネクタ107の接続端子113と係合した場合でも、接続端子121は弾性変形しないようになっている。
【0118】
また、接続端子121は、図22〜図25等からわかるように、ほぼZ字をした部分と、I字を真ん中で屈曲したごとき形態のものとをそれらの一端同士で結合したごとき形態をなす。そして、Z字状部分の他端側にある平坦部は、接続端子121を基板5に半田付けするための半田付け部121bとしてある。またI字を真ん中で屈曲させたごとき屈曲I字状部分を便宜上腕部121aとする。腕部121aの屈曲点を符号121a2で示す。
【0119】
屈曲点121a2は接続端子121のうちでハウジング118の内部側に一番突出する最突出部(最突出位)である。腕部121aのうち屈曲点121a2を境に先端側は接続端子21の内側に曲げられた湾曲部121a1とされている。
なお、前記Z字状部分と腕部121aとの境界部分も屈曲点ということができる。
【0120】
屈曲点が2つあるようにして接続端子121を形成したこともその剛性を高めることに寄与する。
【0121】
雌型コネクタ107と雄型コネクタ109とが嵌合されると、雌型コネクタ107と雄型コネクタ109の前記基板5とによって嵌合凹部111aの開口111a1は覆蓋され、もって閉塞された空間129(図25参照)が画成され、当該空間129(嵌合凹部111a)内に雄型コネクタ109はその接続端子121,121,・・・を含めてすべて収納される。
【0122】
また、図18,図19及び図22〜図25等からわかるように、雌雄両コネクタ107,109を嵌合して行くと、雌型コネクタ107の接続端子113の傘部120aが雄型コネクタ109の接続端子121の腕部121aのうち、屈曲点121a2よりも下方で当接する(図23参照)。雄型コネクタ109の接続端子121は、既述のごとく剛性が高く弾性変形しないので、接続端子121の押圧力(反力)で傘部120aが、島部114の端子収納溝114a内において奥行き方向に変位される。そしてその時に傘部120aに生じる応力により接続端子113には徐々に弾性エネルギーが蓄積されて行く。この弾性エネルギーにより、雄型コネクタ109の接続端子121及び雌型コネクタ107の接続端子113は、それぞれ腕部121a、及び傘部120aを有する腕部120bを介して最終的に係合状態となり電気的に接続される。
【0123】
両腕部121a及び120bは、傘部120aが雄型コネクタ109の腕部121aの最突出部である屈曲点121a2を過ぎるまでは係合関係にないが(図23参照)、傘部120aが屈曲点121a2を越えると、屈曲点121a2を境にそれまで腕部120bに蓄積されていた弾性エネルギーが一気に放出されるようになる。そして、これに起因して前記腕部121aの湾曲部121a1と傘部120aとが突然かつ強固に係合するようになるので(図24,図25参照)、当該係合時、雄型コネクタ109を雌型コネクタ107に嵌合する作業者は、クリック感を強く認識できる。
【0124】
この結果、接続端子113と接続端子121とは両者間に生じる押圧力によって係合するようになる(図22〜図25参照)。接続端子113はその形状を曲げ加工して形成したものでなく、打抜き加工して形成したものであるから外力を受けた時に生じる応力は、接続端子113と同一寸法で同一の形状体を曲げ加工して形成した場合と比べてはるかに大きい。
【0125】
このため、雌雄両コネクタの接続端子のいずれをも曲げ加工して形成し、当該端子同士を当接させ、その時に当該当接箇所において各端子に生じる弾性を利用して接続端子同士を係合させる場合と比べ、一方の接続端子のみを曲げ加工するだけで済む。よって歩留まりがよく、接続端子の生産性が高まる。
【0126】
このように打抜き加工により形成した接続端子の場合、当該接続端子に外力が加わった場合に発生する応力は、曲げ加工により形成した同一寸法で同一形状の接続端子と比べてはるかに大きい。このため、弾性変形を利用して一対の接続端子を係合させる場合、一方の接続端子を打ち抜き加工で形成すれば、他方の接続端子に弾性変形をさせずとも両端子の当接部分では、十分な弾性を生じて係合できる。
【0127】
また、雌型コネクタ107と雄型コネクタ109とが嵌合状態にある時の両コネクタの安定性は、第1実施形態の場合と同様であって、雄型コネクタ109に係る接続端子121及び雌型コネクタ107に係る接続端子113の極数や係合力に比例する。そこで、各端子の極数や係合力を考慮して、最適の安定性が得られるように基板対基板型コネクタ101の各構成部材は設定されている。
【0128】
また、雄型コネクタ109の上面118b1の四隅にある角形突起119(図20,図26参照)及び雌型コネクタ107の底板111cの四隅にある方形孔112(図21参照)は、第1実施形態に係る方形突起119及び方形孔112と同様、それぞれ雌雄両コネクタを嵌合した時の位置決め用突起及び位置決め用孔として機能する。
【0129】
なお、第1実施形態と同様各基板3,5に係る配線30は、各コネクタ107,109の各接続端子113,121とそれぞれ当接するのはいうまでもない。
【0130】
本実施形態に係る基板対基板型コネクタ101にあっても、第1実施形態に係る基板対基板型コネクタ1と同様、雌雄両コネクタ107,109の嵌合時、雄型コネクタ109は、その接続端子121,121,・・・も含めたすべてが前記閉塞された空間129に収納される。よって嵌合状態にある雌雄両コネクタ7,9内へのゴミやほこりの侵入を防止することができる。
【0131】
また、雌型コネクタ7の端子取付溝123は、接続端子113をそこに取り付けることで端子取付溝123は閉塞されているので、端子取付溝123を介した嵌合凹部111aの内外で空気の流通は生じ難い。なお、接続端子113による端子取付溝123の閉塞とは、端子取付溝123に対して接続端子113を幾分大きめに設定しておくことで、しまり嵌め状態にしておく場合を挙げられる。また、嵌合凹部111a内に前記雄型コネクタ109をその接続端子121も含めすべて収納した状態で前記嵌合凹部111aの開口111a1を前記雄型コネクタ109に係る一方の基板5で覆蓋して前記閉塞空間129を画成するので一層空気の流通を防止する。このためゴミやほこりが閉塞空間129に極めて入りにくいのでゴミやほこりに起因した接触不良を効果的に回避できる。また、空気の流通を生じ難いので、ゴミやほこりばかりでなく湿気の多い環境や、腐食性ガスが発生するような箇所で使用する場合にも適用され、湿気やガスの侵入防止に有効である。
【0132】
さらに雌雄両コネクタ107,109を嵌合すると、図18や図26に示すように位置決め用の突起である角形突起119が嵌合用のガイドとして機能するので、角形突起119が位置決め用の孔である方形孔112に嵌合しなければ、雄型コネクタ109と雌型コネクタ107とは収まりが悪いため、雌雄両コネクタ107,109は正規の嵌合がなされていないということを、作業者は簡単にわかる。よって雌雄両コネクタ109,107の誤った嵌合を防止できる。
【0133】
【発明の効果】
以上説明したように本発明によれば、基板間の間隔を小さくできるので低背化は勿論、嵌合された第1,第2両コネクタ内にゴミやほこりが入るのを防止し、両コネクタの嵌合時、使用者はクリック感を認識し、もって両コネクタの確実な嵌合を確保し、さらにはコネクタの接続端子が基板と接触する部分が小さくても確実な半田付けができる。
また、第1のコネクタが有する位置決め突起が第2のコネクタが有する位置決め孔に嵌合すれば、それだけ両コネクタのハウジング同士の接触面積が増大し、それだけ接触部分に摩擦抵抗を生じるため、両コネクタの結合力が高まる。両コネクタの結合力が高まれば、両コネクタがぐらつきにくくなるので、その結果、雄型コネクタの接続端子と雌型コネクタの接続端子との接合状態が安定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態であって一部を省略して示す全体斜視図である。
【図2】図1の要部拡大図である。
【図3】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態に係る雌型コネクタの全体斜視図である。
【図4】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態に係る雄型コネクタの全体斜視図である。
【図5】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態に係る基板対基板型コネクタの一部省略分解斜視図である。
【図6】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態に係る雌型コネクタの平面図である。
【図7】図6の矢印VII方向から見た図である。
【図8】図6の矢印VIII方向から見た図である。
【図9】本発明基板対基板型コネクタの第1実施形態に係る雄型コネクタの平面図である。
【図10】図9の矢印X方向から見た図である。
【図11】図9の矢印XI方向から見た図である。
【図12】雄型コネクタと雌型コネクタとを組み付ける前の断面図である。
【図13】図12の状態から雄型コネクタを雌型コネクタに嵌合する状態を示す断面図であって、雄型コネクタの接続端子が雌型コネクタの接続端子に当接した最初の状態を示す図である。
【図14】図13の状態からさらに雄型コネクタを雌方コネクタに嵌合した状態を示す図である。
【図15】図14の状態から雄型コネクタと雌方コネクタとが完全に嵌合した状態を示す図である。
【図16】図15の領域XVI部分の拡大図である。
【図17】図1のXVII−XVII線断面図である。
【図18】本発明基板対基板型コネクタの第2実施形態であって一部を省略して示す全体斜視図である。
【図19】図18の要部拡大図である。
【図20】本発明基板対基板型コネクタの第2実施形態に係る雄型コネクタの全体斜視図である。
【図21】本発明基板対基板型コネクタの第2実施形態に係る雌型コネクタの全体斜視図である。
【図22】雄型コネクタと雌型コネクタとを組み付ける前の断面図である。
【図23】図22の状態から雄型コネクタを雌型コネクタに嵌合する状態を示す断面図であって、雄型コネクタの接続端子が雌型コネクタの接続端子に当接した最初の状態を示す図である。
【図24】図23の状態からさらに雄型コネクタを雌方コネクタに嵌合した状態を示す図である。
【図25】図19の矢印IIXV方向から見た拡大図である。
【図26】図18のIIXVI−IIXVI線断面図である。
【図27】従来技術を説明するための図である。
【図28】他の従来技術を説明するための図である。
【図29】図28の補足図である。
【図30】さらに他の従来技術を説明するための図である。
【図31】さらにまた別の従来技術を説明するための図である。
【符号の説明】
1 基板対基板型コネクタ
3 プリント回路基板(雌型コネクタ用基板)
5 プリント回路基板(雄型コネクタ用基板)
7 雌型コネクタ
9 雄両コネクタ
11 ハウジング
11a 嵌合凹部
11a1 開口
11b1 長辺部
11b2 短辺部
11c 底板
11c1 外面
11c2 内面
11d ネール取付溝
12 方形孔(位置決め孔)
13 接続端子
15 ネール
15a 挿入部
15b 半田付け部
15c 圧入突起
17 主部
17a 直線部
17a1 係止片
17b 片持はり状当接部
17b1 湾曲部
17b11 最突出位
17b21 自由端側箇所
18 雄型コネクタのハウジング
18a 上面
18b 長辺部
18b1 側面
18c 下面
18d 短辺部
19 方形突起
19a 主突起部
19b 副突起部
20 半田付け部
21 接続端子
23 端子取付溝
24 端子取付溝
25a 主部
25a1 係止片
25b 下腕
25b1 半田溜まり部
25c 上腕
25c1 曲折部
25d 間隙
28 半田
29 空間
30 配線
101 基板対基板型コネクタ
107 雌型コネクタ
109 雄型コネクタ
111 ハウジング
111a 嵌合凹部
111a1 開口
111b1 長辺部
111b2 短辺部
111c 底板
111c1 長溝
111d ネール取付溝
111d’ ネール取付穴
112 方形孔
113 接続端子
114 島部
114a 端子収納溝
115 ネール
116 ネール
117 主部
117a 主片
117b 抜け防止脚片
117c 内側脚片
117d 外側脚片
118 ハウジング
118b 長辺部
118b1 長辺部の上面
118c 長辺部の下面
118d 短辺部
119 角形突起
120 延在部
120a 傘部
120b 腕部
121 接続端子
121a 腕部
121a1 湾曲部
121a2 屈曲点
121b 半田付け部
123 端子取付溝
123a 係止穴
123b 内側溝
123c 外側溝
124 端子取付溝
129 閉塞空間
300A 雌型コネクタ
300B 雌型コネクタ
300C 雌型コネクタ
301 接続端子
303 回路基板
303a 配線
305 上面周縁部
305a 長縁部
307 長形凹部
309 接続端子
332 接続端子
334 接触部
336 凹部
350A 雄型コネクタ
350B 雄型コネクタ
350C 雄型コネクタ
351 接続端子
353 回路基板
353a 配線
355 接続端子
372 接続端子
374 電気接触部
H 半田付け部分
S1 間隔
Claims (5)
- 少なくとも2つの基板(3,5)の一方の基板(5)に実装される第1のコネクタ(9)と、
他方の基板(3)に実装され、前記第1のコネクタ(9)と嵌合し当該基板(3,5)間を前記第1のコネクタ(9)と共に電気的に接続する第2のコネクタ(7)とを備え、両コネクタ(7,9)はそれぞれ接続端子(13,21)が取り付けられたハウジング(11,18)を有し、
前記第2のコネクタ(7)に係るハウジング(11)は前記第1のコネクタ(9)と嵌合する嵌合凹部(11a)を有するとともに、当該第2のコネクタ(7)に係る接続端子(13)が取り付けられて閉塞される端子取付溝(23)を有し、
前記第1のコネクタ(9)と前記第2のコネクタ(7)との嵌合時、前記第2のコネクタ(7)に係る前記嵌合凹部(11a)内に前記第1のコネクタ(9)をその接続端子(21)も含めすべて収納した状態で前記嵌合凹部(11a)の開口(11a1)を前記第1のコネクタ(9)に係る一方の基板(5)で閉塞状態に覆蓋する基板対基板型コネクタ(1)。 - 前記端子取付溝(23)は、前記嵌合凹部(11a)のあるハウジングの内部側には開いているが外部側には閉じていることを特徴とする請求項1に記載の基板対基板型コネクタ(1)。
- 前記第1のコネクタ(9)に係る接続端子(21)は、前記一方の基板(5)に半田付けされる半田付け部(25b)を有し、当該半田付け部(25b)は、その一部が前記一方の基板(5)から離れる側に凹形状を有する半田溜まり部(25b1)とされていることを特徴とする請求項1または2に記載の基板対基板型コネクタ。
- 前記第2のコネクタ(7)は前記嵌合凹部(11a)の底部(11c)に、前記嵌合凹部(11a)内における前記第1のコネクタ(9)の位置決めを行う位置決め孔(12)を有し、
前記第1のコネクタ(9)は、これが前記一方の基板(5)と対峙する面と反対側の面(18a)に前記位置決め孔(12)と嵌合する位置決め突起(19)を有することを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の基板対基板型コネクタ(1)。 - 前記第1のコネクタ(9)および前記第2のコネクタ(7)は、それぞれ雄型コネクタ(9)及び雌型コネクタ(7)として適用され、
雄型コネクタ(9)に係る接続端子(21)は、当該接続端子(21)を雄型コネクタ(9)に係るハウジング(18)に取り付けられる部位である主部(25a)と、
この主部(25a)の両端からそれぞれ延びる一対の腕部(25b,25c)とを備え、
当該一対の腕部(25b,25c)のうち一方の腕部(25b)は前記一方の基板(5)に半田付けされる半田付け部にされると共に他方の腕部(25c)は、その一部が折り曲げられて曲折部(25c1)とされ、
前記雌型コネクタ(7)に係る接続端子(13)は、
前記雌型コネクタ(7)に係るハウジング(11)の端子取付溝(23)に取り付けられる部位である主部(17)と、
この主部(17)に連続して形成された部位であって前記他方の基板(3)に前記雌型コネクタ(7)に係る前記接続端子(13)を半田付けする部位である半田付け部(20)とを有し、
前記雌型コネクタに係る接続端子(13)の主部(17)は、前記両コネクタ(7,9)の嵌合時に前記雄型コネクタ(9)に係る接続端子(21)と当接する片持はり状の当接部(17b)を有し、
この当接部(17b)には、前記雌型コネクタ(7)における内部側から外部側に折り返し状に湾曲された湾曲部(17b1)が形成され、前記雌雄両コネクタ(7,9)の嵌合にあたり当該湾曲部(17b1)はその最突出位(17b11)を越えた箇所(17b21)で前記雄型コネクタ(9)に係る接続端子(21)の前記曲折部(25c1)と係合することを特徴とする請求項1〜4のいずれかに記載の基板対基板型コネクタ。
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