JP4497548B2 - 配線基板 - Google Patents

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Description

本発明は、セラミックを主体とするセラミック副コアが収容されたコア基板を備える配線基板に関する。
従来より、半導体集積回路素子(以下「ICチップ」という)が搭載される配線基板には、ICチップのスイッチングノイズの低減や動作電源電圧の安定化を図るために、コンデンサを配設することが行われている。コンデンサを配線基板に設ける場合、ICチップとコンデンサとの間の配線長が長くなるほど配線のインダクタンス成分が増加して、上記の効果を十分に得ることが難しくなることから、コンデンサはなるべくICチップの近傍に設けるほうが望ましい。そこで、特許文献1では、ICチップの直下領域となるコア基板内に、コンデンサが組込まれたセラミック副コアを収容した構造を有する配線基板が提案されている。
特開2005−39243号公報
ところで、上記のようなコア基板を得るには、例えば、図14(a)に示すように、副コア収容部(貫通孔)が形成されたコア本体CMの第2主面MP2を、粘着剤adを有する粘着シート材Sで覆い、セラミック副コアCSを第1主面MP1側の開口から粘着剤adに固着させることで収容し、その後、コア本体CMとセラミック副コアCSの隙間に、シリカフィラー等の無機フィラーを含む充填樹脂JJを公知のディスペンス装置DSにより注入する。
しかしながら、このようにディスペンス装置DSを用いて充填樹脂JJを注入する場合、セラミック副コアCSの第1主面MP1側には、次のような問題が生じる。すなわち、副コア収容部(貫通孔)の形状や、セラミック副コアCSの大きさや位置精度には多少のバラつきがあることから、ディスペンス装置DSによる充填樹脂JJの注入量が一定であっても、図14(b)に示すように、注入された充填樹脂JJは、コア本体CMとセラミック副コアCSの隙間から盛り上がったり陥没したりして、表面に凹凸を生じてしまう。この場合、その上に形成される絶縁樹脂層には、凹凸が反映されてしまって平坦化することが困難となる。
本発明は、上記問題を鑑みて為されたものであり、セラミック副コアが収容されたコア基板を備える場合において、コア基板上の絶縁樹脂層が平坦化された配線基板を提供することを目的とする。
課題を解決するための手段及び発明の効果
上記課題を解決するため、本発明の配線基板は、
板状のコア本体と、該コア本体の主面間を貫通する貫通孔あるいは第1主面に開口する凹部として形成された副コア収容部の内部に収容されたセラミック副コアと、を含むコア基板と、該コア基板の主面上に樹脂絶縁層および導体層が積層して形成された配線積層部と、を備える配線基板であって、
コア本体とセラミック副コアの隙間に充填形成された溝埋め部が、第1主面側の配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層と一体に形成されてなり、
当該最下樹脂絶縁層は、他の樹脂絶縁層よりも線膨張係数が小さく、セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンに接続するビア導体が貫通形成されてなり、
当該最下樹脂絶縁層におけるコア本体とセラミック副コアの隙間上に位置する層表面は、コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも、コア本体の第1主面に対する傾きが小さいことを特徴とする。
これによると、コア本体とセラミック副コアの隙間に充填形成される溝埋め部と、第1主面側の配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層とを一体に形成することで、最下樹脂絶縁層の表面を平坦にしており、ひいては配線積層部の全体を平坦化している。
ここで、最下樹脂絶縁層の平坦化の程度は、凹凸が最も問題となるコア本体とセラミック副コアの隙間上に位置する層表面において、コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも傾きがコア本体の第1主面に近い程度とされる(すなわち、コア本体とセラミック副コアの隙間上に位置する層表面において、コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりもコア本体の第1主面に対する傾きが小さい程度とされる)。
また、上記本発明の配線基板は、
最下樹脂絶縁層は、コア本体とセラミック副コアの隙間上、セラミック副コア上及びコア本体上に配置され、層表面は、コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも、コア本体の第1主面に対する傾きを小さくすることができる。
これによると、コア本体とセラミック副コアの隙間上に位置する層表面のみならず、セラミック副コア上、さらにはコア本体上に位置する層表面についても、コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも傾きがコア本体の第1主面に近いことが、最下樹脂絶縁層の全体を平坦化する観点から好ましい。
このように溝埋め部と一体化された最下樹脂絶縁層は、例えば、セラミック副コアを副コア収容部に収容した状態で、セラミック副コア及びコア本体の第1主面側に対し、溝埋め部および最下樹脂絶縁層となるべき樹脂ペーストをスキージ等により印刷することで得ることができる。
次に、上記本発明の配線基板の具体的な態様の第1として、
第1主面側の配線積層部において、最下樹脂絶縁層に貫通形成されたビア導体は、当該最下樹脂絶縁層とそれに隣接する隣接樹脂絶縁層との複数層に跨って貫通形成された複数層貫通ビア導体の一部であり、セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンと該隣接樹脂絶縁層上の導体層とを接続するように構成することができる。
これによると、最下樹脂連続層は、隣接樹脂絶縁層よりも線膨張係数が小さい材料にて構成することができる。特には、最下樹脂連続層は、隣接樹脂絶縁層とセラミック副コアの中間の線膨張係数を有する材料にて構成することができる。これにより、厚さ方向の線膨張係数差を吸収する効果を良好に得ることができる。具体的には、最下樹脂連続層は、室温から200℃までの平均の線膨張係数(以下、単に線膨張係数という)が35ppm/℃以下(好ましくは33ppm/℃以下)の材料にて構成することができる。かかる上限を超えると、高分子材料を主体とする配線積層部と同程度となってしまい、上記の効果を良好に得られない惧れがある。また、かかる線膨張係数を得るべく、最下樹脂連続層は、隣接樹脂絶縁層よりもフィラー含有量が多い材料にて構成することができる。具体的には、最下樹脂連続層のフィラー含有量を50〜80wt%とすることができる。
また、上記本発明の配線基板の具体的な態様の第2として、
第1主面側の配線積層部において、最下樹脂絶縁層に貫通形成されたビア導体は、セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンと該最下樹脂絶縁層上の導体層とを接続するように構成することができる。これによると、段差のない良好なビア孔を形成することができ、ひいては良好なビア導体による接続が可能となる。
また本発明の配線基板は、
板状のコア本体と、該コア本体の主面間を貫通する貫通孔あるいは第1主面に開口する凹部として形成された副コア収容部の内部に収容されたセラミック副コアと、を含むコア基板と、該コア基板の主面上に樹脂絶縁層および導体層が積層して形成された配線積層部と、を備える配線基板であって、
コア本体とセラミック副コアの隙間に充填形成された溝埋め部が、第1主面側の配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層と一体に形成されてなり、
当該最下樹脂絶縁層は、他の樹脂絶縁層よりも線膨張係数が小さく、前記セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンに接続するビア導体が貫通形成されてなり、
最下樹脂絶縁層におけるコア本体とセラミック副コアの隙間上及びセラミック副コア上に位置する層表面は、コア本体の第1主面と略平行に形成されてなることを特徴とする。
これによると、コア本体とセラミック副コアの隙間に充填形成される溝埋め部と、第1主面側の配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層とを一体に形成することで、最下樹脂絶縁層の表面がコア本体の第1主面に略平行となり、平坦に形成されたコア本体の第1主面に倣って最下樹脂絶縁層の表面が平坦化しており、ひいては配線積層部の全体を平坦化している。
[第1実施形態]
本発明の配線基板の第1実施形態を、図面を参照しながら説明する。図1は、第1実施形態に係る配線基板1Aの断面構造を概略的に表す図である。なお、説明中において、板状の部材は、図中で上側に表れている面を第1主面WP1とし、下側に表れている面を第2主面WP2とする。配線基板1Aは、コア基板CBのうち半田バンプ7の下部領域に、積層セラミックコンデンサとして構成されたセラミック副コア3を有しており、半導体集積回路素子(ICチップ)Cのスイッチングノイズの低減や動作電源電圧の安定化を図るうえで、ICチップCとセラミック副コア(積層セラミックコンデンサ)3との間の配線長の短縮化により、配線のインダクタンス成分の減少に寄与している。また、絶縁材料からなるコア本体2よりも線膨張係数の小さいセラミックからなるセラミック副コア3が、コア基板CBのうち半田バンプ7の下部領域に設けられることにより、ICチップCとの線膨張係数差を縮減し、熱応力による断線等を生じ難くしている。以下、詳細な説明を行う。
図2は、ICチップCと主基板(マザーボード等)GBとの間に配置された配線基板1Aを表す図である。ICチップCは、信号端子,電源端子,グランド端子を第2主面に有し(図示せず)、配線基板1Aの第1主面WP1に形成された半田バンプ7(Pb−Sn系,Sn−Ag系,Sn−Sb系,Sn−Zn系の半田等)にフリップチップ接続されている。また、ICチップCと配線基板1Aの第1主面WP1の間には、半田バンプ7の熱疲労寿命を向上させるために、熱硬化性樹脂からなるアンダーフィル材(図示せず)が充填形成される。他方、主基板(マザーボード等)GBは、セラミック粒子や繊維をフィラーとして強化された樹脂材料を主体に構成されており、配線基板1Aの第2主面WP2に形成された半田ボールBLを介して端子パッド56(図1参照)に接続されている。
図3は、配線基板1Aの第1主面WP1を表す図である。半田バンプ7は、格子状(あるいは千鳥状でもよい)に配列しており、このうち、中央部には電源端子7aとグランド端子7bとが互い違いに配置され、また、これらを取り囲む形で信号端子7sが配置されている。これらは、ICチップCの端子に対応する。
コア本体2は、耐熱性樹脂板(例えば、ビスマレイミド−トリアジン樹脂板)や繊維強化樹脂板(例えば、ガラス繊維強化エポキシ樹脂)等で板状に構成される。コア本体2内に配線パターン(内層パターン)が形成されていてもよい。このように構成すれば、配線基板1Aのよりいっそうの高機能化を図ることができる。また、コア本体2は、コアに対して薄い絶縁層を積層することで形成されていてもよい。そして、半田バンプ7の下部領域を含む位置には、主面MP1,MP2間を貫通する副コア収容部25(貫通孔)が形成され、その内部には板状のセラミック副コア3が収容され、コア基板CBを為している。
セラミック副コア3は、積層セラミックコンデンサとして構成されている。これは、複数のセラミック層33と複数の電極導体層36,37とが交互に積層されたものである。電極導体層36,37は、一方を電源端子7aに対応する電源側電極導体層とし、他方をグランド端子7bに対応するグランド側電極導体層として、セラミック層33により隔てられた形で直流的に分離されて積層方向に交互に配列している。また、セラミック副コアの各主面MP1,MP2には、電源側電極導体層またはグランド側電極導体層と繋がるメタライズパッド31、及びそれを取り囲むダムメタライズ層39が形成されている。
具体的には、図9の面内方向の断面図に示すように、電極導体層36が面内に拡がっている層では(図9(a)参照)、面内に拡がった電極導体層36と、セラミック層33を隔てた上下に設けられたもう一方の電極導体層37に接続される貫通導体32と、が互いに分離されており、その隙間がセラミック層33の一部で埋められている。これに対し、電極導体層37が面内に拡がっている層では(図9(b)参照)、面内に拡がった電極導体層37と、セラミック層33を隔てた上下に設けられたもう一方の電極導体層36に接続される貫通導体32と、が互いに分離されており、その隙間がセラミック層33の一部で埋められている。このような構造によって、セラミック副コア3は、積層セラミックコンデンサとして機能する。
このような積層セラミックコンデンサは、セラミック材料と金属材料との同時焼成によって得ることができる。すなわち、図10に示すように、セラミック材料の粉末を含有したセラミックグリーンシート(セラミック層33となる)に、パンチングあるいはレーザ穿孔等により貫通孔を形成して、金属材料の粉末を含有した金属ペーストを印刷塗布によって、貫通孔を充填するとともに(貫通導体32となる)、その表面に電極導体層36,37、メタライズパッド31、ダムメタライズ層39となるパターンを形成することで得られるセラミック板単位3Pを積層し、積層体を同時焼成することにより積層セラミックコンデンサを得ることができる。電極導体層36同士あるいは37同士は、貫通導体32により積層方向に連結されており、これらは金属ペーストの印刷パターニング時に互いに分離されて形成される。
セラミック層33を構成するセラミック材料としては、アルミナ,窒化珪素,窒化アルミニウム等や、ホウケイ酸系ガラス,ホウケイ酸鉛系ガラスにアルミナ等の無機セラミックフィラーを40重量部以上60重量部以下添加したガラスセラミック等を使用できる。また、メタライズパッド31、貫通導体32、電極導体層36,37、ダムメタライズ層39を構成する金属材料としては、NiまたはAgを主成分とする金属を用いることができる。また、メタライズパッド31及びダムメタライズ層39の表面には、Cuメッキが施されている。
本実施形態のセラミック副コア3(積層セラミックコンデンサ)は、縦12.0mm×横12.0mm×厚さ0.8mmの矩形平板状である。なお、セラミック副コア3の厚さは、0.2mm以上1.0mm以下であることが好ましい。仮に、0.2mm未満であると、その上部にある半田バンプ7に搭載されるICチップCを確実に支持できなくなる。他方、1.0mmを越えると、配線基板1Aが肉厚になってしまう。また、セラミック副コア3は、四隅が面取りされている。
図1に戻り、副コア収容部25内でセラミック副コア3とコア本体部2との隙間をなす空間には、樹脂材料からなる溝埋め部4が充填形成されている。この溝埋め部4は、第1主面MP1側に形成された配線積層部L1の最下層の樹脂絶縁層(最下樹脂絶縁層)B0と連続・一体のものとして構成されており、セラミック副コア3をコア本体部2に対して固定するとともに、セラミック副コア3とコア本体部2との面内方向及び厚さ方向の線膨張係数差を自身の弾性変形により吸収する役割を果たす。また、樹脂絶縁層B0と連続・一体に構成されているため、コア基板CBと配線積層部L1との密着性が高いものとなっている。
コア基板CBの両主面MP1,MP2上に設けられた配線積層部L1,L2は、樹脂絶縁層B0,B11〜B14,B21〜B24と導体層M11〜M14,M21〜M24とが積層された構造を有する。
コア基板CBの第1主面MP1には、溝埋め部4と連続・一体とされた樹脂絶縁層(最下樹脂絶縁層)B0が形成されている。この最下樹脂絶縁層B0は、溝埋め部4と同じ樹脂材料で構成されている。最下樹脂絶縁層B0がコア基板CBを覆うことにより、セラミック副コア3と配線積層部L1上に実装されるICチップC)との線膨張係数差(すなわち、厚さ方向の線膨張係数差)を、最下樹脂絶縁層B0の弾性変形により吸収させることができる。これにより、セラミック副コア3の周囲の配線に断線などの不具合が生じることを防止できる。ここで、溝埋め部4および最下樹脂絶縁層B0には、エポキシ樹脂に酸無水物を加えた樹脂を用いることができる他、アミン等の樹脂を用いることもできる。
樹脂絶縁層B11〜B14,B21〜B24は、エポキシ樹脂等の樹脂材料からなり、誘電率や絶縁耐圧を調整するシリカ粉末等の無機フィラーを適宜含んでいる。このうち樹脂絶縁層B11〜B13,B21〜B23は、ビルドアップ層,ビア層とも呼ばれ、導体層M11〜M14,M21〜M24間を絶縁するとともに、層間接続のためのビア導体6,複数層貫通ビア導体65が貫通形成されている。他方、樹脂絶縁層B14,B24は、ソルダーレジスト層であり、パッド55,56を露出させるための開口が形成されている。
なお、溝埋め部4・最下樹脂絶縁層B0と、樹脂絶縁層B11〜B14・B21〜B24とは、同じエポキシ系の樹脂からなるが、無機フィラーの含有量の違いにより、その線膨張係数が調整されている。すなわち、溝埋め部4および最下樹脂絶縁層B0は、樹脂絶縁層B11〜B14・B21〜B24と比較して、フィラー含有量が多く、これにより線膨張係数が小さいものとなっている。
また、最下樹脂絶縁層B0は、樹脂絶縁層B11〜B14・B21〜B24と、セラミック副コア3との中間の線膨張係数を有する。具体的には、樹脂絶縁層B11〜B14・B21〜B24の線膨張係数が40ppm/℃以上50ppm/℃以下であり、セラミック副コア3の線膨張係数が3ppm/℃以上13ppm/℃以下であるのに対して、最下樹脂絶縁層B0の線膨張係数は32ppm/℃以下(但し、0は含まず)とされる(特に、セラミック副コア3との線膨張係数のマッチングを意図する場合には25ppm/℃以下が好ましい。)。また、かかる線膨張係数を得るべく、最下樹脂絶縁層B0のフィラー含有量は、53wt%以上80wt%以下とすることができる(特に、セラミック副コア3との線膨張係数のマッチングを意図する場合には70wt%以上が好ましい。)。
また、図13に示すように、コア本体2とセラミック副コア3は、高さが完全に同一であることは稀であり、どちらかが高くなったりして(図13(a)・(b))、コア本体2の内縁上端(第1主面MP1側の開口)25Aとセラミック副コア3の外縁上端35Aとを結ぶ面101が、コア本体2の第1主面MP1に対して傾いている場合が多い。一方、最下樹脂絶縁層B0は、樹脂ペーストの印刷によって形成されることから(詳細は後述)、コア本体2とセラミック副コア3の隙間上に位置する層表面102が、当該面101よりも傾きがコア本体2の第1主面MP1に近くなるように平坦化される。このように最下樹脂絶縁層B0が平坦に形成されることで、その上に形成される樹脂絶縁層B11〜B14を平坦化することができる。また、同様に、最下樹脂絶縁層B0のセラミック副コア3上に位置する層表面103,コア本体2上に位置する層表面104も、当該面101よりも傾きがコア本体2の第1主面MP1に近くなるように平坦化される。さらに、最下樹脂絶縁層B0のセラミック副コア3上に位置する層表面103,コア本体2上に位置する層表面104も、コア本体2の第1主面MP1と略並行に形成される。
ここで、傾きは、コア本体2の第1主面MP1を基準として求めることができる。つまり、コア本体2とセラミック副コア3との隙間上に位置する層表面102、セラミック副コア3上に位置する層表面103、コア本体2上に位置する層表面104、の配線基板厚み方向の断面に現れる部分(直線部分)と、コア本体2の第1主面MP1の配線基板厚み方向における断面に現れる部分(直線部分)と、の角度を傾きとすることができる。また、コア本体2の内縁上端25Aとセラミック副コア3の外縁上端35Aとを結ぶ面101の配線基板厚み方向の断面に現れる部分(直線部分)と、コア本体2の第1主面MP1の配線基板厚み方向の断面に現れる部分(直線部分)と、の角度を傾きとすることができる。
或いは、平面は、通過点と法線ベクトル(平面に対して垂直方向のベクトル)で決まるので、所定の基準位置を定め、コア本体2の第1主面MP1における法線ベクトルと、コア本体2とセラミック副コア3との隙間上に位置する層表面102、セラミック副コア3上に位置する層表面103、コア本体2上に位置する層表面104、並びにコア本体2の内縁上端25Aとセラミック副コア3の外縁上端35Aとを結ぶ面101におけるそれぞれの法線ベクトルと、の角度を平面の傾き(コア本体2の第1主面MP1に対する傾き)とすることができる。
導体層M11〜M14,M21〜M24は、Cuメッキからなる配線51,53やパッド55,56などにより構成されている。導体層M11〜M14,M21〜M24間は、ビア導体6,65によって層間接続がなされており、これによって、パッド55からパッド56への導通経路(信号用,電源用,グランド用)が形成されている。また、パッド55,56は半田バンプ7や半田ボールBLを形成するためのものであり、その表面にはNi−Auメッキが施されている。
特に、ビア導体65は、最下樹脂絶縁層B0とそれに隣接する樹脂絶縁層(隣接樹脂絶縁層)B11との2層に跨って貫通形成された複数層貫通ビア導体であり、セラミック副コア3が第1主面MP1に有する導体パッド31(導体層M11)と隣接樹脂絶縁層B11上の導体層M12とを接続している。
コア基板CBのコア本体部2及び樹脂絶縁層B0,B11,B21には、貫通孔が形成され、その内壁には配線積層部L1,L2間の導通を図るスルーホール導体21が形成されている。このスルーホール導体21は、信号端子7sに対応するものである。スルーホール導体21の内側には、シリカフィラーなどの無機フィラーを含むエポキシ系の樹脂からなる樹脂製穴埋め材23が充填形成されており、スルーホール導体21の端部にはCuメッキからなる蓋導体52が形成されている。なお、スルーホール導体21及び蓋導体52が形成された、コア基板を中心とする導体層M12からM22までの領域はコア領域CRと称される。
次に、本発明の配線基板の製造方法の実施形態を、図面を参照しながら説明する。図4〜図8は、配線基板1Aの製造工程を表す図である。
工程1では、コア本体部2の両主面MP1,MP2に導体パターン54(導体層M11,M21)を形成する。これには、縦400mm×横400mm×厚み0.8mmの耐熱性樹脂板(例えばビスマレイミド−トリアジン樹脂板)または繊維強化樹脂板(例えばガラス繊維強化エポキシ樹脂)の両主面に厚み35μmの銅箔が貼付された銅貼積層板を用いる。銅箔は、マスク材を用いてパターンエッチングされて、導体パターン54となる。
工程2では、主面MP1,MP2間を貫通する貫通孔をルータにより形成して、副コア収容部25を設ける。副コア収容部25となる貫通孔は、一辺が14.0mmで四隅にフィレットを有する断面略正方形状の孔である。また、副コア収容部25(貫通孔)の側壁に対しては、過マンガン酸カリウム等により粗化処理を施すことにより、後に充填される溝埋め部4との密着性を向上させることができる。更には、有機系化合物(カップリング剤)を塗布しても良い。
工程3(粗化工程)では、コア本体2の両主面MP1,MP2に形成された導体パターン54のうち、第1主面MP1側の導体パターン54に対してのみ、樹脂材料との密着性を向上させるための表面化学処理を施す。このような表面化学処理の例としては、銅表面を粗化するCu粗化処理(公知のマイクロエッチング法や黒化処理等の方法)が挙げられる。銅表面を粗化させることで、アンカー効果により配線積層部L1の最下層の樹脂絶縁層B0との密着性が十分なものとなる。この効果を十分に得るには、JIS−B−0601に規定する十点平均粗さ(Rz)が0.3μm以上20μm以下程度となるようにCu粗化処理が施されていることが好ましい。また、Cu粗化処理が終了したら、洗浄処理を実施する。また、必要に応じて、シランカップリング剤を用いて、カップリング処理を行ってもよい。
また、表面化学処理のその他の例としては、銅表面にCuとSnを含む合金からなる極薄の接着層を形成する処理を挙げることもできる。かかる処理によれば、銅表面を粗化させることなく、配線積層部L1の最下層の樹脂絶縁層B0との密着性を十分なものとすることができる。具体的には、接着層は、CuとSnに加えて第3の金属(Ag,Zn,Al,Ti,Bi,Cr,Fe,Co,Ni,Pd,Au,Ptから選ばれる少なくとも1種の金属)からなる合金を含む。また、例えば、Cuを1原子%以上50原子%以下程度、Snを20原子%以上98原子%以下程度、第3の金属を1原子%以上50原子%以下程度含むものである。また、接着層の厚さは、十分な密着効果を得るため0.001μm以上1μm以下とするのがよい。
工程4(閉塞工程)では、副コア収容部25(貫通孔)の第2主面MP2側の開口25Bを、表面に粘着剤adを有する粘着シート材Sで、粘着剤adが副コア収容部25の内側に露出するように塞ぐ。粘着シート材Sとしては、粘着材adの粘着力が8.0N/25mm以上であるものが好ましい(180°引きはがし法(JIS Z 0237)により測定)。なお、単位[N/25mm]は、幅25mmの粘着シート材を試料として測定された力を意味する。粘着シート材Sの材質(基材)は、例えばポリエステルやポリイミド、PET等の樹脂シートを用いることができる。また、粘着シート材Sの表面に付される粘着剤adは、例えばシリコン系の粘着剤、アクリル系の粘着剤、熱可塑性ゴム系の粘着剤などを用いることができる。
工程5(副コア収容工程)では、副コア収容部25の第1主面MP1側の開口25Aからセラミック副コア3を収容するとともに粘着剤adに固着させる。これにより、セラミック副コア3は、第2主面MP2側から支持される。セラミック副コア3の収容は、マウント装置を用いることにより、セラミック副コア3を精度良く収容することができる。
また、ここで収容するセラミック副コア3は、第1主面MP1側のメタライズパッド31及び導体パターン39に対してのみ予めCu粗化処理が施されている。図に示すように、コア本体2の第2主面MP2側の導体パターン54およびセラミック副コア3の第2主面MP2側のメタライズパッド31及び導体パターン39には、粘着シート材Sの粘着剤adが接着するが、これらには上記したCu粗化処理が施されていないため、粗化面の凹凸に粘着剤adが埋まってしまうようなことはない。
なお、配線基板1Aの製造工程は、図11(上方から見た図)に示すように、配線基板1Aとなるべき製品部分が複数配列した製品部分領域PRと、これを取り囲む捨代部分領域DRとから構成される多数個取り製造基板Rに対して行われる。図11は、工程5の終了時点、すなわちセラミック副コア3を副コア収容部25に収容した時点の様子を表す。コア本体2とセラミック副コア3との間には隙間が生じており、以後の工程で、この隙間が最下樹脂絶縁層B0の形成に際して樹脂材料により充填されて、溝埋め部4が形成される。また、副コア収容部(貫通孔)25及びセラミック副コア3は、矩形状に形成されるとともに、隙間に充填された溝埋め部4に亀裂を生じさせないために、副コア収容部(貫通孔)25の角部分にはフィレットが施され、セラミック副コア3の角部分には面取りが施されている。
工程6(印刷工程)では、セラミック副コア3及びコア本体2の第1主面MP1側から樹脂ペースト4PをゴムスキージSKにより圧入印刷して、セラミック副コア3とコア本体2の隙間に樹脂ペースト4Pを充填する(充填樹脂4の形成)。ゴムスキージSKによる圧入印刷で、セラミック副コア3とコア本体2の隙間にはボイドを発生させることなく樹脂ペースト4Pが充填される。また、かかる圧入印刷は、セラミック副コア3及びコア本体2の第1主面MP1に対してマスク材を介さずに樹脂ペースト4Pを直接圧入印刷するため、セラミック副コア3とコア本体2の隙間への樹脂ペースト4Pの充填と同時に、これに一体・連続とされた層がセラミック副コア3及びコア本体2の第1主面MP1の全面に被覆形成される(最下樹脂絶縁層B0の形成)。以上のように充填形成・被覆形成された樹脂ペースト4Pは、加熱及び乾燥により硬化(いわゆるキュア)して、溝埋め部4及び最下樹脂絶縁層B0となる。
また、図11を用いて説明すると、本工程6では、捨て代部分領域DRに樹脂ペースト4Pを堆積させ、図6に示すようにゴムスキージSKを対岸の捨て代部分領域DRへ向かって移動させることで、樹脂ペースト4Pをセラミック副コア3とコア本体2の隙間に充填するとともに、セラミック副コア3とコア本体2の第1主面MP1の全面を覆う層を被覆形成する。
ここで、樹脂ペースト4Pの粘度は、例えば、室温(例えば25℃)以上120℃以下において6Pa・s以上57Pa・s以下程度とされる(特には、30Pa・s以上であることが好ましい)。また、かかる粘度を得るべく、樹脂ペースト4Pのフィラー含有量は53wt%以上80wt%以下とすることができる(特には、70wt%以上が好ましい)。また、樹脂ペースト4Pは、エポキシ樹脂に酸無水物を加えた樹脂を用いることができる他、アミン等の樹脂を用いることもできる。
樹脂ペースト4Pを加熱及び乾燥させ、硬化(いわゆるキュア)させて溝埋め部4及び最下樹脂絶縁層B0を得た後は、過マンガン酸カリウム等により粗化処理を施すことにより、後に形成される樹脂絶縁層B11,B21との密着性を向上させることができる。
工程7以降は、セラミック副コア3が収容されたコア基板CBの第1主面MP1上(詳しくは、最下樹脂絶縁層B0上),第2主面MP2上に、導体層M12〜M14・M22〜M24と樹脂絶縁層B11〜14・B21〜24とを交互に積層して配線積層部L1,L2を形成する。これには、公知のビルドアップ工程(セミアディティブ法やフォトリソグラフィ技術などを組み合わせた工程)を用いることで実現できる。
工程7では、セラミック副コア3が収容されたコア基板CBの第1主面MP1上(詳しくは、最下樹脂絶縁層B0上),第2主面MP2上に樹脂絶縁層B11,B21をラミネート形成する。
工程8では、レーザビアプロセスあるいはフォトビアプロセスなどの手法により、第1主面MP1側では、最下樹脂絶縁層B0および樹脂絶縁層(隣接樹脂絶縁層)B11を跨って貫通する複数層貫通ビアホール65aを穿設し、第2主面MP2側では、樹脂絶縁層B21にビアホール6aを穿設する。これにより、ビアホール6a,複数層貫通ビアホール65aの底には、導体パッド31が露出する。また、ビアホール6a,複数層貫通ビアホール65aの形成後には、過マンガン酸カリウム等によりデスミア処理(樹脂残渣除去処理)が施されて、導体パッド31の表面が洗浄される。
工程9では、コア基板CB及びその両主面MP1,MP2に形成された導体層M11,M21、樹脂絶縁層B0,B11,B21を板厚方向に貫く形でドリル等により貫通孔THを穿設する。工程10では、Cuメッキ(無電解Cuメッキ後に電解Cuメッキ)を全面に施すことにより、ビア孔6a,複数層貫通ビアホール65a内を充填してビア導体6,複数層貫通ビア導体65を形成するとともに、貫通孔THの内面にスルーホール導体21を形成する。
工程11では、スルーホール導体21の内側に樹脂製穴埋め材23を充填し、更にCuメッキを全面に施すことにより、蓋導体52を形成する。工程12では、樹脂絶縁層B11,B21を覆うCuメッキをパターンエッチングすることにより、配線51等をパターン形成する。以上により、コア領域CRが得られる。そして、同様に、樹脂絶縁層B12〜B14、B22〜B24と導体層M13〜M14、M23〜M24とを交互に積層し、樹脂絶縁層B14,B24にはレーザビアプロセスあるいはフォトビアプロセスなどの手法により開口を形成し、パッド55,56を露出させる。また、パッド55,56の表面にNi−Auメッキが施され、パッド55には半田バンプ7が形成される。その後、電気的検査,外観検査等の所定の検査を経て、図1に示す配線基板1Aが完成する。
[第2実施形態]
本発明の配線基板の第2実施形態を、図面を参照しながら説明する。図12は、第2実施形態に係る配線基板1Bの断面構造を概略的に表す図である。以下、主に上述した第1実施形態に係る配線基板1Aと異なる点について述べ、重複する箇所については同番号を付して説明を省略する。
第2実施形態に係る配線基板1Bは、第1実施形態に係る配線基板1Aにおける樹脂絶縁層(隣接樹脂絶縁層)B11を有さない。すなわち、第1主面MP1側の配線積層部L1において、最下樹脂絶縁層B10に貫通形成されたビア導体6は、最下樹脂絶縁層B10のみを貫通しており、セラミック副コア3が第1主面MP1に有する導体パッド31(導体層M11)と最下樹脂絶縁層B10上の導体層M12とを接続している。
このような配線基板1Bを得るには、上述の工程7(図7参照)において、コア基板の第2主面MP2上のみに樹脂絶縁層B21をラミネート形成すればよい。
また、工程6〜工程12を以下の工程(工程6’〜工程14’)に変更することにより、配線基板1Bを製造することができる。
工程6’ないし8’は、成膜充填工程に該当する。まず、工程6’では、副コア収容部25内にセラミック副コア3が粘着シート材Sにより第2主面MP2側から支持された状態で、コア本体2及びセラミック副コア3に第1主面MP1側から樹脂フィルム91を圧着することで、第1主面MP1側の配線積層部L1の最下層となる樹脂絶縁層B10を形成するとともに、コア本体2とセラミック副コア3の隙間のうち第1主面側の隙間を埋める、当該樹脂絶縁層B10と連続する第1側溝埋め部41を充填形成する。
樹脂フィルム91は、離型シート92が付された状態の離型シート付き樹脂フィルム9の状態で、真空ラミネーション法を実現するラミネート機により、減圧雰囲気下で、コア本体2及びセラミック副コア3の第1主面に圧着される。圧着はラミネート機の加熱・加圧ロールにより行われ、これにより、樹脂フィルム91の一部が、コア本体2とセラミック副コア3の隙間のうち第1主面MP1側の途中(例えば、半分程度)まで充填され、第1溝埋め部41となる。また、かかる隙間のうち、第1溝埋め部41が形成されなかった第2主面MP2側の残部4Sは、後の工程で埋められる。かかる方法によれば、充填される第1溝埋め部41が隙間の途中で止まるため、第2主面MP2側へ潜り込むこともない。
また、離型シート付き樹脂フィルム9における樹脂フィルム91の厚さは、100μm程度とされており、第1溝埋め部4を形成する必要から、他の樹脂絶縁層B12〜B13,B22〜B23をラミネート形成する場合の樹脂フィルムよりも厚いものが用いられる。具体的には、樹脂フィルム91の厚さは、樹脂絶縁層B10の硬化前の厚さに対しては1.5倍以上2倍以下程度、形成する樹脂絶縁層B10の厚さに対しては3倍以上4倍以下程度、また、セラミック副コア3の板厚に対しては10%以上20%以上程度とされる。
工程7’では、コア本体2及びセラミック副コア3の第2主面MP2に貼付されている粘着シート材Sを剥離する。粘着シート材Sの剥離後は、アルコール系溶剤(IPA)等の有機溶媒により粘着剤adの残渣を除去する。その後、コア本体2の第2主面MP2側の導体パターン54及びセラミック副コア3の第2主面MP2側の導体パターン(メタライズパッド31及びダムメタライズ層39)に対し、後に形成される樹脂絶縁層B21との密着性を高めるためのCu粗化処理を施す。
工程8’では、樹脂絶縁層B10および第1側溝埋め部41によりセラミック副コア3が第1主面MP1側から支持された状態で、コア本体2及びセラミック副コア3に第2主面MP2側から樹脂フィルム91を圧着することで、第2主面MP2側の配線積層部L2の最下層となる樹脂絶縁層B21を形成するとともに、コア本体2とセラミック副コア3の隙間のうち第1側溝埋め部41に埋められていない残部4Sを埋めるように、当該側樹脂絶縁層B21と連続する第2側溝埋め部42を充填形成する。
第2主面MP2側の樹脂フィルム91の圧着も、第1主面MP1側と同様に、樹脂フィルム91に離型シート92が付された状態の離型シート付き樹脂フィルム9の状態で、真空ラミネーション法を実現するラミネート機により、減圧雰囲気下で行われる。また、かかる樹脂フィルム91の圧着は、第1主面MP1側の樹脂絶縁層B10および第1側溝埋め部41が半硬化の状態で行われる。これにより、工程9’に示すように、完全硬化後の第1側溝埋め部41と第2側溝埋め部42とが一体となって、コア本体2とセラミック副コア3との隙間を全て埋める溝埋め部4となる。なお、工程9’の図は、樹脂フィルム91から離型シート92を剥離した後の図である。
かかる工程により製造された配線基板1Bは、配線積層部L1における最下樹脂絶縁層B10に加え、配線積層部L2における最下樹脂絶縁層B21も以下の特徴を有する。配線積層部L2における最下樹脂絶縁層B21も、前記セラミック副コアの第2主面に形成された導体パターンに接続するビア導体が貫通形成されてなり、前記最下樹脂絶縁層における前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間上及び前記セラミック副コア上に位置する層表面は、前記コア本体の第2主面と略平行に形成されてなる、また、配線積層部L2における最下樹脂絶縁層B21にも、最下樹脂絶縁層における前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間上に位置する層表面は、前記コア本体の内縁上端と前記セラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも、前記コア本体の第1主面に対する傾きが小さく形成されてなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明はこれらの形式に限定されるものではなく、これらに具現された発明と同一性の範囲内において適宜変更して実施し得る。
本発明の配線基板(第1実施形態)の断面構造を概略的に表す図 半導体集積回路素子(ICチップ)と主基板(マザーボード等)との間に配置された配線基板を表す図 配線基板の第1主面を表す図 配線基板の製造工程を表す図 図4に続く図 図5に続く図 図6に続く図 図7に続く図 セラミック副コア(積層セラミックコンデンサ)の面内方向の断面図 セラミック副コア(積層セラミックコンデンサ)の製造工程を表す図 工程5(副コア収容工程)終了後の基板上面図 本発明の配線基板(第2実施形態)の断面構造を概略的に表す図 本発明の配線基板の要部拡大図 従来の配線基板の製造工程を示す図 配線基板の別の例の製造工程を表す図 図15に続く図 図16に続く図 図17に続く図 図18に続く図
符号の説明
1A,1B 配線基板
2 コア本体
25 副コア収容部(貫通孔)
25A 第1主面側の開口
25B 第2主面側の開口
3 セラミック副コア(積層セラミックコンデンサ)
31 導体パッド
32 貫通導体
33 セラミック層
36,37 電極導体層
4 溝埋め部
6,65 ビア導体
7 半田バンプ(電源端子7a,グランド端子7b,信号端子7s)
CB コア基板
CR コア領域
L(L1,L2) 配線積層部
B 樹脂絶縁層
B0,B10 第1側配線積層部の最下層をなす樹脂絶縁層(最下樹脂絶縁層)
B11 最下樹脂絶縁層に隣接する樹脂絶縁層(隣接樹脂絶縁層)
M 導体層
M11 コア本体およびセラミック副コアの第1主面に形成された導体パターン
M12 最下樹脂絶縁層(若しくは隣接樹脂絶縁層)上の導体層
C 半導体集積回路素子(ICチップ)
GB 主基板(マザーボード等)
S 粘着シート材
101 コア本体の内縁上端とセラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面
102 コア本体とセラミック副コアの隙間上に位置する層表面
103 セラミック副コア上に位置する層表面
104 コア本体上に位置する層表面

Claims (5)

  1. 板状のコア本体と、該コア本体の主面間を貫通する貫通孔あるいは第1主面に開口する凹部として形成された副コア収容部の内部に収容されたセラミック副コアと、を含むコア基板と、該コア基板の主面上に樹脂絶縁層および導体層が積層して形成された配線積層部と、を備える配線基板であって、
    前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間に充填形成された溝埋め部が、第1主面側の前記配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層と一体に形成されてなり、
    当該最下樹脂絶縁層は、他の前記樹脂絶縁層よりも線膨張係数が小さく、前記セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンに接続するビア導体が貫通形成されてなり、
    当該最下樹脂絶縁層における前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間上に位置する層表面は、前記コア本体の内縁上端と前記セラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも、前記コア本体の第1主面に対する傾きが小さいことを特徴とする配線基板。
  2. 前記最下樹脂絶縁層は、前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間上及び前記セラミック副コア上に配置され、層表面は、前記コア本体の内縁上端と前記セラミック副コアの外縁上端とを結ぶ面よりも、前記コア本体の第1主面に対する傾きが小さい請求項1に記載の配線基板。
  3. 板状のコア本体と、該コア本体の主面間を貫通する貫通孔あるいは第1主面に開口する凹部として形成された副コア収容部の内部に収容されたセラミック副コアと、を含むコア基板と、該コア基板の主面上に樹脂絶縁層および導体層が積層して形成された配線積層部と、を備える配線基板であって、
    前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間に充填形成された溝埋め部が、第1主面側の前記配線積層部の最下層をなす最下樹脂絶縁層と一体に形成されてなり、
    当該最下樹脂絶縁層は、他の前記樹脂絶縁層よりも線膨張係数が小さく、前記セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンに接続するビア導体が貫通形成されてなり、
    前記最下樹脂絶縁層における前記コア本体と前記セラミック副コアの隙間上及び前記セラミック副コア上に位置する層表面は、前記コア本体の第1主面と略平行に形成されてなることを特徴とする配線基板。
  4. 第1主面側の前記配線積層部において、前記最下樹脂絶縁層に貫通形成された前記ビア導体は、当該最下樹脂絶縁層とそれに隣接する隣接樹脂絶縁層との複数層に跨って貫通形成された複数層貫通ビア導体の一部であり、前記セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンと該隣接樹脂絶縁層上の導体層とを接続する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線基板。
  5. 第1主面側の前記配線積層部において、前記最下樹脂絶縁層に貫通形成された前記ビア導体は、前記セラミック副コアの第1主面に形成された導体パターンと該最下樹脂絶縁層上の導体層とを接続する請求項1ないし3のいずれか1項に記載の配線基板。
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