JP4495906B2 - 画像記録再生装置及び方法 - Google Patents

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Description

技術分野
この発明は、光ディスクのように装置に対して着脱可能な記録媒体と、ハードディスクのように装置に内蔵された記録媒体とを、同時に取り扱うことが可能な画像記録再生装置及び方法の改良に関する。
背景技術
周知のように、近年においては、例えばDVD(Digital Versatile Disc)−RAM(Random Access Memory)やDVD−RW(Re Writable)等の光ディスクのように、装置に対して着脱自在な記録媒体と、ハードディスクのように装置に内蔵され、記録再生速度が高速で大容量の記録媒体とを、同時に取り扱うことを可能とした画像記録再生装置が開発されている。
この種の画像記録再生装置は、光ディスクの持つ利点とハードディスクの持つ利点とを有機的に融合させることによって、従来の画像記録再生装置では到底実現することができなかった種々の新しい機能をユーザに提供することができる可能性を内在している。このため、この種の画像記録再生装置に対して、現在では、より一層便利でしかも不都合の生じないように、細部に渡って改良を施すことが強く要求されている。
例えば、記録媒体に画像情報を記録する際の機能として、従来より、ジャスト録画と称される機能がある。このジャスト録画機能は、記録媒体の空き記録容量に対応させて、圧縮符号化技術を用いて記録すべき画像情報の量を制御することにより、記録媒体上に無駄な空き記録容量を残すことなく記録容量を全て使い切るようにしたものである。
しかしながら、上記したような、光ディスクとハードディスクとを同時に取り扱うことを可能とした画像記録再生装置に対して、ジャスト録画機能を採用した場合、光ディスクに対しては特に問題ないが、ハードディスクに対しては、空き記録容量が100G(Giga)バイト以上ある場合もあり、このような膨大な空き記録容量に対応するように画像情報を符号化することは、ストリームのデータサイズを無駄に大きくするだけであって、とても実用に適する処理ではなくなるという不都合が生じる。
そこで、この発明は上記事情を考慮してなされたもので、装置に対して着脱自在な記録媒体と、装置に内蔵された大容量記録媒体とを同時に取り扱うことを可能とする記録再生装置において、ジャスト録画機能が採用された場合の大容量記録媒体に対する不都合を解消し、ユーザにとっての使い勝手をより一層高めるようにした画像記録再生装置及び方法を提供することを目的とする。
発明の開示
この発明に係る画像記録再生装置は、装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対して、それぞれ、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とするものを対象としている。
そして、第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、画像情報に対する圧縮符号化レートを設定するようにしている。
また、この発明に係る画像記録再生方法は、装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対して、それぞれ、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする方法を対象としている。
そして、第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、画像情報に対する圧縮符号化レートを設定するようにしている。
上記のような構成及び方法によれば、第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように、画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、画像情報に対する圧縮符号化レートを設定するようにしている。
このため、従来のように、ハードディスクの持つ膨大な空き記録容量に対応するように画像データを符号化するという、ストリームのデータサイズを無駄に大きくするだけの実用に適さない処理を行なわなくて済むようになり、ユーザにとっての使い勝手をより一層高めることができる。また、例えばハードディスクに記録したデータを後で光ディスクに転送するのに都合が良いという利点も生じる。
発明を実施するための最良の形態
以下、この発明の第1の実施例について図面を参照して詳細に説明する。第1図は、この第1の実施例で説明する画像記録再生装置の概略的な構成を示している。
すなわち、この画像記録再生装置は、DVD−RAMやDVD−RW等のような光ディスク11を回転駆動し、この光ディスク11に対して情報の書き込み及び読み取りを実行することのできるディスクドライブ12と、ハードディスクを回転駆動し、このハードディスクに対して情報の書き込み及び読み取りを実行することのできるHDD(Hard Disc Drive)部13と、記録側を構成するエンコーダ部14と、再生側を構成するデコーダ部15と、装置本体の動作を統括的に制御するマイクロコンピュータブロック16とを、主たる構成要素としている。
そして、エンコーダ部14は、ADC(Analog to Digital Converter)14aと、V(Video)エンコーダ,A(Audio)エンコーダ及びSP(Sub−Picture)エンコーダを含むエンコーダ群14bと、このエンコーダ群14bの各エンコーダの出力を所定のフォーマットに変換するフォーマッタ14cと、このフォーマッタ14cの作業用に使用されるバッファメモリ14dとを備えている。
このうち、ADC14aには、A/V(Audio/Video)入力部17からの外部アナログ画像信号+外部アナログ音声信号、あるいは、TV(Television)チューナ18からのアナログ画像信号+アナログ音声信号が入力されている。
ADC14aは、入力されたアナログ画像信号を、例えばサンプリング周波数13.5MHz、量子化ビット数8ビットでデジタル化する。すなわち、輝度成分Y、色差成分Cr(またはY−R)及び色差成分Cb(またはY−B)が、それぞれ8ビットで量子化されることになる。
同様に、ADC14aは、入力されたアナログ音声信号を、例えばサンプリング周波数48kHz、量子化ビット数16ビットでデジタル化する。
また、ADC14aにデジタル画像信号やデジタル音声信号が入力されているときは、ADC14aは、そのデジタル画像信号やデジタル音声信号をスルーパスさせる。
なお、これらのデジタル画像信号やデジタル音声信号に対して、内容を改変することなく、ジッタ低減処理やサンプリングレートの変更処理等を行なうことは許可されている。
ADC14aから出力されたデジタル画像信号は、エンコーダ群14bのVエンコーダを介してフォーマッタ14cに送られる。また、ADC14cから出力されたデジタル音声信号は、エンコーダ群14bのAエンコーダを介してフォーマッタ14cに送られる。
Vエンコーダは、入力されたデジタル画像信号を、MPEG(Moving Picture Image Coding Experts Group)2またはMPEG1規格に基づいて、可変ビットレートで圧縮されたデジタル画像信号に変換する機能を持っている。
また、Aエンコーダは、入力されたデジタル音声信号を、MPEGまたはAC(Audio Compression)−3規格に基づいて、固定ビットレートで圧縮されたデジタル音声信号またはリニアPCM(Pulse Code Modulation)のデジタル音声信号に変換する機能を持っている。
なお、A/V入力部17から副映像(SP)信号が入力された場合(例えば副映像信号の独立出力端子付きDVDビデオプレーヤからの信号)、あるいは、このようなデータ構成のDVDビデオ信号が放送され、それがTVチューナ18で受信された場合には、DVDビデオ信号中の副映像信号が、エンコーダ群14bのSPエンコーダに入力される。このSPエンコーダに入力された副映像信号は、所定の信号形態にアレンジされて、フォーマッタ14cに送られる。
フォーマッタ14cは、バッファメモリ14dをワークエリアとして使用しながら、入力されたデジタル画像信号、デジタル音声信号及び副映像信号等に対して、それぞれ、記録に適したフォーマットとなるように所定の信号処理を施し、データプロセッサ19に出力している。
そして、このようにエンコーダ部14でエンコードされた情報や、作成された管理情報は、データプロセッサ19及びディスクドライブ12を介して、光ディスク11に記録することができる。
ここで、この画像記録再生装置は、上記のようにしてエンコーダ部14でエンコードされた情報や、作成された管理情報を、データプロセッサ19を介してHDD部13に供給して、そのハードディスクに記録することもできる。
また、ハードディスクに記録された情報をHDD部13で読み出し、データプロセッサ19及びディスクドライブ12を介して、光ディスク11に記録することもできる。
この場合、ハードディスクに記録されている情報のフォーマットが、光ディスク11のデータフォーマットと同じである場合には、ハードディスクから読み取った情報をそのまま光ディスク11に記録する。
また、ハードディスクに記録されている情報のフォーマットが、光ディスク11のデータフォーマットと異なる場合には、ハードディスクから読み取った情報をエンコーダ部14に供給して、光ディスク11のデータフォーマットに適応するようにエンコード処理を施してから、光ディスク11に転送して記録する。
次に、この画像記録再生装置は、上記光ディスク11に対して、情報の書き込み及び読み取り(記録及び再生)を実行する部分として、光学系や駆動系を有するディスクドライブ12と、データプロセッサ19と、一時記憶部20と、STC(Sysyem Time CounterまたはSyetem Time Clock)21とを備えている。
このうち、一時記憶部20は、エンコーダ部14から出力され、データプロセッサ19及びディスクドライブ12を介して光ディスク11に書き込まれるデータのうちの一定量をバッファリングしたり、ディスクドライブ12によって光ディスク11から読み取られ、データプロセッサ19を介してデコーダ部15に入力されるデータのうちの一定量をバッファリングするために利用される。
また、データプロセッサ19は、マイクロコンピュータブロック16の制御に基づいて、エンコーダ部14から出力された記録用のデータをディスクドライブ12に供給したり、ディスクドライブ12が光ディスク11から読み取ったデータを取り込んだり、光ディスク11に記録された管理情報を書き替えたり、光ディスク11に記録されたデータの削除を行なったりしている。
ここで、マイクロコンピュータブロック16は、MPU(Micro Processing Unit)[またはCPU(Central Processing Unit)]と、制御プログラムが書き込まれたROM(Read Only Memory)と、プログラム実行に必要なワークエリアを提供するためのRAMとを含んでいる。
そして、マイクロコンピュータブロック16のMPUは、キー入力部22からの操作情報を受け、そのROMに格納された制御プログラムに基づいて、RAMをワークエリアとして用いることにより、装置全体の動作を統括的に制御している。
なお、このマイクロコンピュータブロック16が実行する動作のうち、この発明の特徴部分に関係する制御としては、録画予約設定やジャスト録画設定等がある。そして、ジャスト録画設定では、記録データの圧縮符号化レートの設定、光ディスク11やハードディスクの残り記録容量の検出等を含んでいる。
また、このマイクロコンピュータブロック16の実行結果のうち、ユーザに通知すべき内容は、表示部23に表示されるか、または、図示しないモニタディスプレイにOSD(On Screen Display)表示される。
なお、マイクロコンピュータブロック16が、ディスクドライブ12、データプロセッサ19、エンコーダ部14及びデコーダ部15等を制御するタイミングは、前記STC21からの時間データに基づいて決定される。
ここで、デコーダ部15は、ディスクドライブ12によって光ディスク11から読み取られ、データプロセッサ19を介して入力されたデータから、主映像データ、副映像データ及び音声データを分離する分離部15aと、この分離部15aにおける分離処理やその他の信号処理実行時に使用されるメモリ15bと、分離部15aで分離された主映像データをデコードするVデコーダ,分離部15aで分離された副映像データをデコードするSPデコーダ及び分離部15aで分離された音声データをデコードするAデコーダよりなるデコーダ群15cと、Vデコーダから得られる主映像データにSPデコーダから得られる副映像データを適宜合成し、主映像に副映像を重ねて表示させるためのビデオプロセッサ15dとを備えている。
ビデオプロセッサ15dの出力は、ビデオミクサ24に入力される。このビデオミクサ24では、テキストデータの合成が行なわれる。また、ビデオミクサ24には、上記A/V入力部17やTVチューナ18からの信号を直接取り込むラインも接続されている。ビデオミクサ24には、バッファとして用いるフレームメモリ25が接続されている。
そして、ビデオミクサ24の出力がデジタル出力の場合には、I/F(Inter/Face)26を介して外部に出力され、アナログ出力の場合には、DAC(Digital to Analog Converter)27を介して外部に出力される。
また、上記Aデコーダの出力がデジタル出力の場合には、I/F28を介して外部に出力され、アナログ出力の場合には、セレクタ29を介してDAC30でアナログ変換されて、外部に出力される。
このセレクタ29は、マイクロコンピュータブロック16からのセレクト信号により、A/V入力部17やTVチューナ18からの出力信号を直接モニタするとき、ADC14aからの出力を選択することが可能である。
第2図は、上記した第1の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。すなわち、ユーザは、録画予約を開始(ステップS11)すると、まず、ステップS12で、キー入力部22を操作して録画予約パラメータを入力し、RAMに記憶させる。
この録画予約パラメータとしては、例えば、録画を行なう記録媒体が光ディスク11かハードディスクかを示すための記録媒体の種別、録画開始/終了の日時、画質モード、入力ソースの種別等がある。
画質モードとしては、記録するデータに予め設定された標準符号化レートでの圧縮符号化を行なう標準モード(SP)、記録するデータに予め設定された長時間符号化レートでの圧縮符号化を行なう長時間モード(LP)、記録するデータに記録媒体の空き記録容量にぴったりと収容されるように、自動的に符号化レートを設定して圧縮符号化を行なうジャスト録画モード、ユーザが自分で符号化レートを設定するマニュアルモード等がある。
このように録画予約パラメータが入力設定されると、マイクロコンピュータブロック16は、ユーザの要求に基づき、入力された録画予約パラメータに基づいて、第3図に示すような録画予約一覧画面を、例えば表示部23に表示させることができる。
この録画予約一覧画面では、チャンネル(CH)、日付、開始時間、終了時間、記録先、画質モード、圧縮符号化レート、音質及びタイムスリップ(TS)なる各項目が、予約情報として表示されている。
この第3図に示す録画予約一覧画面において、例えば、第1番目の予約情報について言えば、予約録画する番組が衛星放送第15チャンネル(BS15)で放送されるものであり、日付が4月12日であり、番組が午後7時30分から8時00分までであることを示している。
また、この番組の記録先はDVDであり、画質モードはマニュアル、圧縮符号化レートは6.0であることを示している。さらに、音質はドルビー方式(DB−S)が採用されることを示し、録画はタイムスリップモードで行なわれることを示している。
この録画予約一覧画面において、画面の左側に表示される黒塗りの三角形のカーソルKを上下に移動させることによって、予約情報の入力位置(行)が設定される。
また、光ディスク11に記録して予約ディスクの作成に供された予約情報には、画面の右側に白丸のラベルLが表示される。すなわち、例えば同じ番組(連続ドラマ等のように放送日が異なりシリーズになっているような番組)を、1枚の光ディスク11に専用に収録したいような場合、その番組の予約情報を光ディスク11に記録することにより、当該光ディスク11を予約ディスクとして指定することができる。
上記ステップS12により録画予約パラメータの入力設定が終了すると、次に、画像記録再生装置のマイクロコンピュータブロック16は、ステップS13で、画質モードがジャスト録画モードになっているか否かを判別し、ジャスト録画モードになっていないと判断された場合(NO)、ステップS14で、設定されている画質モードに応じた符号化レートを設定し、RAMに記憶させて、録画予約処理を完了(ステップS21)する。
また、上記ステップS13で、画質モードがジャスト録画モードになっていると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS15で、録画する記録媒体が装置に対して着脱可能な記録媒体、つまり、光ディスク11であるか否かを判別する。
そして、ステップS15で、録画する記録媒体が光ディスク11であると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS16で、光ディスク11の残り記録容量を検出し、ステップS17で、残り記録容量と録画時間とから符号化レートを算出し、RAMに記憶させた後、録画予約処理を完了(ステップS21)する。
一方、ステップS15で、録画する記録媒体が光ディスク11でないと判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS18で、ジャスト録画する記録媒体がハードディスクであると判断し、そのハードディスクの残り記録容量を検出する。
その後、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS19で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量以下であるか否かを判別する。
そして、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量を越えると判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS20で、ハードディスクの記録容量のうち、未記録の光ディスク11と同じだけの記録容量を、ジャスト録画における残り記録容量に見立てる処理を行なった後、ステップS17の処理に移行される。
また、ステップS19で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量以下であると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS17で、ハードディスクの残り記録容量と録画時間とから符号化レートを算出し、RAMに記憶させた後、録画予約処理を完了(ステップS21)する。
第2図で説明した録画予約動作によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合でも、ハードディスクの残り記録容量が未記録の光ディスク11の記録容量以下である場合には、ジャスト録画を行なわせることにより、従来のような不都合なく、ハードディスクに対するジャスト録画を可能とすることができる。
ここで、第2図に示した動作は、実際に予約録画が開始される直前(例えば数秒前)に、録画準備動作として実行されても良い。これは、ユーザが録画予約パラメータを入力設定した時点と、実際に予約録画が開始される時点との間に、長い(例えば数ヶ月程度)時間的間隔がある場合を考慮してのことである。
第4図は、この録画準備動作を説明するために示すフローチャートである。すなわち、録画準備が開始(ステップS22)されると、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS23で、RAMに記憶された録画予約パラメータを確認する。
そして、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS24で、画質モードがジャスト録画モードになっているか否かを判別し、ジャスト録画モードになっていないと判断された場合(NO)、ステップS25で、設定されている画質モードに応じた符号化レートを設定し、RAMに記憶させて、録画準備処理を完了(ステップS32)する。
また、上記ステップS24で、画質モードがジャスト録画モードになっていると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS26で、録画する記録媒体が装置に対して着脱可能な記録媒体、つまり、光ディスク11であるか否かを判別する。
そして、ステップS26で、録画する記録媒体が光ディスク11であると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS27で、光ディスク11の残り記録容量を検出し、ステップS28で、残り記録容量と録画時間とから符号化レートを算出し、RAMに記憶させた後、録画準備処理を完了(ステップS32)する。
一方、ステップS26で、録画する記録媒体が光ディスク11でないと判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS29で、ジャスト録画する記録媒体がハードディスクであると判断し、そのハードディスクの残り記録容量を検出する。
その後、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS30で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量以下であるか否かを判別する。
そして、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量を越えると判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS31で、ハードディスクの記録容量のうち、未記録の光ディスク11と同じだけの記録容量を、ジャスト録画における残り記録容量に見立てる処理を行なった後、ステップS28の処理に移行される。
また、ステップS30で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量以下であると判断された場合(YES)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS28で、ハードディスクの残り記録容量と録画時間とから符号化レートを算出し、RAMに記憶させた後、録画準備処理を完了(ステップS32)する。
このように、実際に予約録画が開始される直前(例えば数秒前)に、上記のような録画準備動作を行なうことにより、ハードディスクの空き容量を正確に検出してジャスト録画を可能とすることができる。
次に、第5図は、第1図に示した画像記録再生装置を用いて、この発明の第2の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。第5図において、第2図と同一ステップには同一符号を付して説明すると、前記ステップS15で、録画する記録媒体が光ディスク11でないと判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS33で、ジャスト録画する記録媒体がハードディスクであると判断し、表示部23やモニタディスプレイに、ジャスト録画が行なえない旨のエラーメッセージを表示させる。
上記した第2の実施例によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合、エラーメッセージを表示させ、ハードディスクに対してジャスト録画を行なわせないようにしている。
このため、従来のように、ハードディスクの持つ膨大な空き記録容量に対応するように画像データを符号化するという、ストリームのデータサイズを無駄に大きくするだけの実用に適さない処理を行なわなくて済むようになり、ユーザにとっての使い勝手をより一層高めることができる。
次に、第6図は、第1図に示した画像記録再生装置を用いて、この発明の第3の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。第6図において、第2図と同一ステップには同一符号を付して説明すると、前記ステップS15で、録画する記録媒体が光ディスク11でないと判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS34で、ジャスト録画する記録媒体がハードディスクであると判断し、強制的に最大の符号化レートに設定し、RAMに記憶させて、録画予約処理を完了(ステップS21)する。
上記した第3の実施例によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合、記録するデータを圧縮符号化するための符号化レートを強制的に最大の符号化レートに設定するようにしたので、ジャスト録画ではないが、ハードディスクに最高の画像品質での録画を行なっておくことができる。
次に、第7図は、第1図に示した画像記録再生装置を用いて、この発明の第4の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。第7図において、第2図と同一ステップには同一符号を付して説明すると、前記ステップS15で、録画する記録媒体が光ディスク11でないと判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS35で、ジャスト録画する記録媒体がハードディスクであると判断し、ハードディスクの記録容量のうち、未記録の光ディスク11と同じだけの記録容量を、ジャスト録画における残り記録容量に見立てる処理を行なった後、ステップS17の処理に移行される。
すなわち、ハードディスクの持つ記録容量のうち、未記録の光ディスク11と同じだけの記録容量に対してジャスト録画を行なうように、記録するデータを圧縮符号化するための符号化レートが設定されることになる。
上記した第4の実施例によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合、ハードディスクの中の未記録の光ディスク11と同じ記録容量に対してジャスト録画を行なうようにしたので、ハードディスクに記録したデータを後で光ディスク11に転送するのに都合が良いという利点がある。
次に、第8図は、第1図に示した画像記録再生装置を用いて、この発明の第5の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。第8図において、第2図と同一ステップには同一符号を付して説明すると、前記ステップS19で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量を越えると判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS36で、表示部23やモニタディスプレイに、ジャスト録画が行なえない旨のエラーメッセージを表示させる。
上記した第5の実施例によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合でも、ハードディスクの残り記録容量が未記録の光ディスク11の記録容量以下である場合には、ジャスト録画を行なわせることにより、従来のような不都合なくハードディスクへのジャスト録画を可能とすることができる。
次に、第9図は、第1図に示した画像記録再生装置を用いて、この発明の第6の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。第9図において、第2図と同一ステップには同一符号を付して説明すると、前記ステップS19で、ハードディスクの残り記録容量が、未記録の光ディスク11の記録容量を越えると判断された場合(NO)、マイクロコンピュータブロック16は、ステップS37で、強制的に最大の符号化レートに設定し、RAMに記憶させて、録画予約処理を完了(ステップS21)する。
上記した第6の実施例によれば、録画する記録媒体としてハードディスクが選定され、かつ、ジャスト録画モードが設定された場合でも、ハードディスクの残り記録容量が未記録の光ディスク11の記録容量以下である場合には、ジャスト録画を行なわせることにより、従来のような不都合なくハードディスクへのジャスト録画を可能とすることができる。
ここで、上記した各実施例では、ハードディスク全体の記録容量を対象とし、その中で残り記録容量を検出するものとして説明したが、これに限らず、例えば、ハードディスクの全記録容量を複数の領域に分割し、その中の1つの記録領域のみを対象として、残り記録領域の検出を行なうようにしても良いものである。産業上の利用可能性
以上詳述したようにこの発明によれば、装置に対して着脱自在な記録媒体と、装置に内蔵された大容量記録媒体とを同時に取り扱うことを可能とする画像記録再生装置において、ジャスト録画機能が採用された場合の大容量記録媒体に対する不都合を解消し、ユーザにとっての使い勝手をより一層高めることができる。このため、例えば、書き替え可能な光ディスクとハードディスクとを同時に取り扱うことが可能な画像記録再生装置に利用して効果的となる。
【図面の簡単な説明】
第1図は、この発明に係る画像記録再生装置の第1の実施例を説明するために示すブロック構成図、第2図は、同第1の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャート、第3図は、同第1の実施例における録画予約一覧画面の表示例を説明するために示す図、第4図は、同第1の実施例における録画準備動作を説明するために示すフローチャート、第5図は、この発明の第2の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャート、第6図は、この発明の第3の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャート、第7図は、この発明の第4の実施例における録画予約説明するために示すフローチャート、第8図は、この発明の第5の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャート、第9図は、この発明の第6の実施例における録画予約動作を説明するために示すフローチャートである。

Claims (10)

  1. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生装置において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを設定することを特徴とする画像記録再生装置。
  2. 前記第2の記録媒体の記録領域は、複数の領域に分割されており、各記録領域毎にそれぞれ空き記録容量の判別が行なわれることを特徴とする請求項1記載の画像記録再生装置。
  3. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生装置において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを設定することを特徴とする画像記録再生装置。
  4. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生装置において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、エラーメッセージを表示させるようにしたことを特徴とする画像記録再生装置。
  5. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生装置において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを最大の圧縮符号化レートに設定することを特徴とする画像記録再生装置。
  6. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生方法において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを設定することを特徴とする画像記録再生方法。
  7. 前記第2の記録媒体の記録領域は、複数の領域に分割されており、各記録領域毎にそれぞれ空き記録容量の判別が行なわれることを特徴とする請求項記載の画像記録再生方法。
  8. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生方法において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量を、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量と同じ容量とみなして、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを設定することを特徴とする画像記録再生方法。
  9. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生方法において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、エラーメッセージを表示させるようにしたことを特徴とする画像記録再生方法。
  10. 装置に対して着脱可能な第1の記録媒体と、装置に内蔵され前記第1の記録媒体よりも大容量の第2の記録媒体とに対し、圧縮符号化処理が施された画像情報の記録再生を可能とする画像記録再生方法において、
    前記第2の記録媒体に対して、その空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを制御して記録することが要求された状態で、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量以下であるか否かを判別し、以下である場合、前記第2の記録媒体の空き記録容量の全てを使用するように画像情報に対する圧縮符号化レートを設定し、前記第2の記録媒体の空き記録容量が、未記録の前記第1の記録媒体の空き記録容量を超える場合、前記画像情報に対する圧縮符号化レートを最大の圧縮符号化レートに設定することを特徴とする画像記録再生方法。
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