JP4494846B2 - ワイヤーハーネス配索構造 - Google Patents

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Aisin Keikinzoku Co Ltd
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Description

本発明は、自動車のエンジンルーム内でラジエータの上部を横断して配索されるワイヤーハーネスの配索構造に関するものである。
自動車のエンジンルームの前部には、エンジン冷却装置としてラジエータが設置されている。一方、自動車の前部には左右対称にヘッドランプ等が設置されており、これらヘッドランプ等に配線されるワイヤーハーネスは、最短の配線経路をとるため、通常はラジエータの上部を横断するように配索されている。例えば特許文献１には、ラジエータを保持するラジエータサポートの上部にワイヤーハーネスを樹脂に埋設した状態で配索する構造が開示されている。
また図５に示すように、ラジエータの上部に設けられるラジエータサポートアッパー１２ａの側面に複数の係止穴２６を形成しておき、ワイヤーハーネス１６の保護チューブ２８に取り付けた複数の係止部材３０を、前記係止穴２６に差し込むことで、ワイヤーハーネス１６を配索する構造も実用化されている。この場合、ラジエータサポートアッパー１２ａの上部には通常、ラジエータ周りの見栄えをよくするため、ラジエータサポートカバーが設けられる。
実開昭６２−４１２５９号公報
しかしながら、特許文献１に開示された配索構造では、ワイヤーハーネスを樹脂に埋設したり、樹脂と一体に形成した係止突起をラジエータサポートアッパーに取り付けたりする必要があり、ワイヤーハーネスの製造及び組み付けが面倒である。また図５のような配索構造でも、ワイヤーハーネスを保護チューブで保護した上に、保護チューブに取り付けられた複数の係止部材をラジエータサポートアッパーに取り付ける必要があり、やはりワイヤーハーネスの組立、組み付けが面倒で、手間がかかる。
本発明の目的は、上記のような問題点に鑑み、ワイヤーハーネスに係止部材等を取り付けることなく、非常に簡単な作業でワイヤーハーネスを配索できるワイヤーハーネス配索構造を提供することにある。
本発明は、ラジエータサポートに保持されたラジエータの上部を横断して配索されるワイヤーハーネスの配索構造において、前記ラジエータサポートには、その上部を覆うラジエータサポートカバーが設けられており、このラジエータサポートカバーの幅方向の一端側又は幅方向中間部に、当該ラジエータサポートカバーの幅方向の一端側を折り返すことで又は幅方向中間部を折り曲げることで、ラジエータサポートカバーの長手方向に連続する溝状空間をラジエータサポートカバーと一体に設け、この溝状空間にワイヤーハーネスを配索して溝状空間の内壁でワイヤーハーネスを取り囲むと共に押圧固定したことを特徴とするものである。
また本発明のワイヤーハーネス配索構造は、前記溝状空間の片側の縁に相当する部分に係止突起を形成し、反対側の縁に相当する部分に係止穴を形成し、前記溝状空間にワイヤーハーネスを配索し、前記係止突起を前記溝状空間の両側の縁を狭めるようにして前記係止穴に係合させることにより、溝状空間に配索されたワイヤーハーネスを溝状空間の内壁で押圧固定した構成とすることが好ましい。
削除
本発明によれば、従来はラジエータ周りの見栄え、保護遮蔽の目的にしか使われていなかったラジエータサポートカバーを利用してワイヤーハーネスの配索空間を作り、そこにワイヤーハーネスを配索するだけでよいので、従来に比べ非常に簡単な作業でワイヤーハーネスを配索することができる。
特にラジエータサポートカバーの溝状空間に配索されたワイヤーハーネスを、溝状空間の内壁で押圧固定する構造にしたことにより、従来のような樹脂によるワイヤーハーネスの埋め込み、ワイヤーハーネスの保護チューブ通し、複数の係止部材による固定といった作業が必要なくなるので、ワイヤーハーネスの組立、配索、固定を非常に簡単に行うことができる。
削除
〔関連技術１〕 図１は本発明の一関連技術を示す。図において、１０はラジエータ、１２はラジエータ１０を保持するラジエータサポート、１２ａはラジエータサポートアッパー、１４はラジエータサポート１２の上部を覆うラジエータサポートカバー、１６はラジエータ１０の上部を横断して配索されるワイヤーハーネスである。
このワイヤーハーネス配索構造の特徴は、ラジエータサポートカバー１４に長手方向に連続するようにワイヤーハーネス１６を通す溝状空間１８を設け、この溝状空間１８にワイヤーハーネス１６を配索したことである。長手方向に連続する溝状空間１８はラジエータサポートカバー１４の幅方向の一端側を折り返すことで簡単に形成することができる。ワイヤーハーネス１６は、溝状空間１８の内壁で押さえ付けて、移動しないようにすることが好ましい。
〔実施形態１〕 図２は本発明の一実施形態を示す。このワイヤーハーネス配索構造では、ラジエータサポートカバー１４に形成された溝状空間１８の、片側の縁に相当する部分に適当な間隔で係止突起２０を形成し、反対側の縁に相当する部分に同じ間隔で係止穴２２を形成してある。そして前記係止突起２０を、溝状空間１８の両側の縁を狭めるようにして係止穴２２に係合させることにより、溝状空間１８に配索されたワイヤーハーネス１６を溝状空間の内壁１８ａで取り囲むと共に押圧固定したものである。このような構造にすると、ワイヤーハーネス１６をより確実に固定することができる。上記以外の構成は関連技術１と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
〔実施形態２〕 図３は本発明の他の実施形態を示す。このワイヤーハーネス配索構造では、ラジエータサポートカバー１４の幅方向中間部を折り曲げることによって溝状空間１８を形成し、この溝状空間１８の、片側の縁に相当する部分に係止突起２０を形成し、反対側の縁に相当する部分に係止穴２２を形成してある。そして前記溝状空間１８にワイヤーハーネス１６を配索し、前記係止突起２０を、溝状空間１８の両側の縁を狭めるようにして係止穴２２に係合させることにより、溝状空間１８に配索されたワイヤーハーネス１６を溝状空間の内壁で取り囲むと共に押圧固定したものである。このような構造でも実施形態１と同様な効果を得ることができる。上記以外の構成は関連技術１と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
〔関連技術２〕 図４は本発明の他の関連技術を示す。このワイヤーハーネス配索構造は、ラジエータサポートカバー１４の一端側に複数のワイヤーハーネス支持片２４を設け、この支持片２４伝いにワイヤーハーネス１６を配索したものである。この場合も、支持片２４によってワイヤーハーネス１６を押さえ付け、ワイヤーハーネス１６が移動しないようにすることが好ましい。上記以外の構成は関連技術１と同じであるので、同一部分には同一符号を付して説明を省略する。
本発明に係るワイヤーハーネス配索構造の一関連技術を示す、（Ａ）は平面図、（Ｂ）は正面図、（Ｃ）は（Ｂ）のＣ−Ｃ線断面図。 本発明に係るワイヤーハーネス配索構造の一実施形態を示す、（Ａ）は断面図、（Ｂ）は要部の拡大断面図。 本発明に係るワイヤーハーネス配索構造の他の実施形態を示す断面図。 本発明に係るワイヤーハーネス配索構造の他の関連技術を示す、（Ａ）は正面図、（Ｂ）は（Ａ）のＢ−Ｂ線断面図。 従来のワイヤーハーネス配索構造の一例を示す斜視図。
符号の説明
１０：ラジエータ
１２：ラジエータサポート
１２ａ：ラジエータサポートアッパー
１４：ラジエータサポートカバー
１６：ワイヤーハーネス
１８：溝状空間
２０：係止突起
２２：係止穴
２４：ワイヤーハーネス支持片

Claims (2)

  1. ラジエータサポートに保持されたラジエータの上部を横断して配索されるワイヤーハーネスの配索構造において、前記ラジエータサポートには、その上部を覆うラジエータサポートカバーが設けられており、このラジエータサポートカバーの幅方向の一端側又は幅方向中間部に、当該ラジエータサポートカバーの幅方向の一端側を折り返すことで又は幅方向中間部を折り曲げることで、ラジエータサポートカバーの長手方向に連続する溝状空間をラジエータサポートカバーと一体に設け、この溝状空間にワイヤーハーネスを配索して溝状空間の内壁でワイヤーハーネスを取り囲むと共に押圧固定したことを特徴とするワイヤーハーネス配索構造。
  2. 請求項１記載のワイヤーハーネス配索構造であって、前記溝状空間の片側の縁に相当する部分に係止突起を形成し、反対側の縁に相当する部分に係止穴を形成し、前記溝状空間にワイヤーハーネスを配索し、前記係止突起を前記溝状空間の両側の縁を狭めるようにして前記係止穴に係合させることにより、溝状空間に配索されたワイヤーハーネスを溝状空間の内壁で押圧固定したことを特徴とするワイヤーハーネス配索構造。
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