JP6306486B2 - 複数カプラの支持構造 - Google Patents
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Description
また、同一規格・同一構造のカプラを複数連結することは公知である(特許文献1参照)。この構造は、カプラの側面にコ字状の突起と、この突起が貫通する穴を有する板状のステーを設け、このカプラ2つを並べ、一方のカプラの突起を他方のカプラのステーに形成されたステーの穴へ貫通させ、クリップをステーから突出した突起へ係合することにより、2つのカプラを連結し、これを繰り返すことで多数のカプラを連結できるようにしている。
そのうえ、複数のカプラを車体側へ支持させると、車体側支持部に対する応力集中の緩和を図る必要がある。
そこで、本願は、規格等が異なる複数のカプラを連結でき、かつ車体側支持部に対する応力集中を緩和できるようにすることを目的とする。
前記複数のカプラは、配線数が最も多く車体側支持部(36)へ支持される第1カプラ(42)と、
ホルダ(50)を介して第1カプラ(42)に支持される第2カプラ(44)とを備え、
前記ホルダ(50)は、前記複数のカプラと連結および保持可能に形成され、
前記第1カプラ(42)は、配線群の周囲に矩形の側壁を備え、
この側壁は対向する一対の広い面(42a、42j)と狭い面(42b)を備え、
前記一対の広い面ののうちの一方の広い面(42a)には前記車体側支持部(36)で支持するための被支持部(58)が形成され、
前記狭い面(42b)には、前記ホルダ(50)へ連結する第1ホルダ連結部(42g)を備えるとともに、
前記第2カプラ(44)は、前記ホルダ(50)へ連結する第2ホルダ連結部(44a)を備え、
前記第2カプラ(44)は、前記第1カプラ(42)の前記被支持部(58)が設けられている前記一方の広い面(42a)に対向する前記一対の広い面のうちの他方の広い面(42j)に沿って配置され前記ホルダ(50)に支持されることを特徴とする。
前記第2カプラ(44)は防水カプラであって、配線端部を収容する円形の端子接続孔(44c)を備え、
前記ホルダ(50)は、板状部材からなり、前記第1カプラ(42)の側壁に連結される第1腕部(52)と、この第1腕部(52)に連続して直線状に前記車体側支持部(36)から離間する方向へ延出して前記第2カプラ(44)を支持する第2ホルダ(53)を備え、
前記第2カプラ(44)は、前記第1カプラ(42)に沿って配置されることを特徴とする。
前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)及び前記第2カプラ(44)に沿って配置され、前記第2腕部(54)に支持される第3カプラ(46)を備えることを特徴とする。
前記第3ホルダ(55)に前記第3カプラ(46)が支持され、前記第4ホルダ(57)に第4カプラ(48)が支持されるとともに、
この第4カプラ(48)は、前記第1カプラ(42)と前記第3カプラ(46)に沿って配置されていることを特徴とする。
前記第3ホルダ(55)に前記第3カプラ(46)が支持され、前記第4ホルダ(57)の前記第4カプラ(48)が支持されるとともに、
この第4カプラ(48)は、前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)と前記第3カプラ(46)で囲まれた位置に配置されていることを特徴とする。
この第4カプラ(48)を、前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)と前記第3カプラ(46)で囲まれた位置に配置したので、前記第2カプラ、前記第3カプラ及び前記第4カプラを車体側支持部へ近づけて配置することで、細長いスペースに配置する際にスペースに合わせたホルダーを選択することができる。
図1において、車体フレームは、その前端部に設けられたヘッドパイプ10と、これから二股に分かれて斜め下がり後方へ延びる左右一対のメインフレーム12を備える。ヘッドパイプ10には左右一対のフロントフォーク14がトップブリッジ16及びボトムブリッジ18を介して回動自在に支持され、トップブリッジ16に取付けられたバーハンドル20(図2)により操舵される。
グリップヒータスイッチ26bをオンにすると、左右のグリップ22内に設けられているグリップヒータへ通電してグリップ22を温めるようになっている。
インナーシュラウド38の外側は、図示しないアウタシュラウドで覆われる。アウタシュラウドは、インナーシュラウド38よりさらに前方へ突出し、かつ後方へ突出して、側面視で冷却ファン34、ファンカバー36を覆っている。
なお、第1カプラ42は雌型であり、下方から嵌合される雄型のカプラ(図示省略)と結合している。
なお、第3カプラ46と第4カプラ48からは左右のグリップヒータースイッチ26bへ接続する電線ケーブルが配線されている。第2カプラ44は、メーターモードスイッチ26aへ接続する電線ケーブルが配線されている。また、ECU(図示省略)のデジタル信号線となっている。デジタル信号線のカプラは高い防水性能を要求されている。
第1カプラ42の側面は、長辺部である広い面42aと短辺部である狭い面42bを有し、広い面42aはファンカバー36の背面へ沿って、平面視で車体の左右方向へ延びている。
狭い面42bは広い面42aと略直交し、平面視で車体の前後方向へ延びている。
この狭い面42bにホルダ50を構成する第1腕部52の一端に設けられている第1ホルダ51が取付けられる。
なお、広い面と狭い面はそれぞれ対向して一対になっているが、必要により、広い面のうち第2カプラ44及び第3カプラ46側の面を特に42jとし、狭い面のうちホルダ50が連結されない側を特に42kとして区別する。
まれることにより、結合部材58が広い面42aへ固定される。
これらの第2腕部54及び第3腕部56は、第1腕部52と一体に形成されて一つのホルダ50をなしている。
また、図5のDに示すように、防水ブーツ41の他側面に形成された開口41bには、第1カプラ42の狭い面42bが臨み、ここに第1腕部52の一端部が入り、この一端部に形成されている第1ホルダ51が結合されている。51eはリブであり、第1腕部52の側面に形成されている。
一方、結合部材58の板状部58bには係止爪58c(仮想線)が形成されている。板状部58bは上方から係合部42dのガイド溝内へ差し込まれ、係止突起42fが係止爪58cへ係合することで、結合部材58が広い面42aの側面へ着脱自在に取付けられる。
第1ホルダ51を第1ホルダ連結部42gのガイド溝内へ差し込むと、係合突起42iが第1ホルダ51の図示しない係合孔へ係合し、第1腕部52の一端部が第1カプラ42の狭い面42bへ取付けられる。
第2ホルダ53が内側空間44e内に入ると、係合突起44fが係合穴53bへ係合することにより、第2カプラ44が第2ホルダ53へ固定される。解除部44gを第2ホルダ53から離れる方向へ移動させると、係合突起44fが解除部44gと一体に移動して係合穴53bから脱するため、第2ホルダ53を第2ホルダ連結部44aから抜き出して第2カプラ44を第2ホルダ53から分離することができる。
第1腕部52は直線状に延び、その一端部で狭い面42bへ重なる部分に第1ホルダ51が設けられ、反対側の先端部に第2ホルダ53が一体に設けられている。
固定突起52cは、第2ホルダ53へ第2ホルダ連結部44aを通したとき、その下端外側に当接して支持するようになっている。
第3ホルダ55及び第4ホルダ57の各基部には、略L字状に突出する固定突起56a、56bが一体に形成されている。
第1腕部52の一端部には、その高さ方向全体に第1ホルダ51のガイド部51aが上下方向へ長く形成されている。
第1腕部52は第1ホルダ51にて第1カプラ42の狭い面42bへ取付けられ、第1腕部52は狭い面42bと平行で広い面42aと反対側の広い面42jから離隔する方向に延びている。
ここで、便宜的に第1腕部52が延出する方向をX方向、これと直交する方向をY方向とする。
第3腕部56は第3ホルダ55が設けられている第2腕部54の先端から連続して第1腕部52と平行にX方向へ延び、広い面42jから離隔する方向へ直線状に延び、先端に第4ホルダ57が設けられている。
なお、第2カプラ44、第3カプラ46、第4カプラ48は、X方向に見たとき、少なくとも各一部が広い面42jと重なり、Y方向から見たとき、いずれもが少なくとも一部で重なるように集約配置されている。
まず、図6に示すように、第1カプラ42の広い面42aに設けられた係合部42dに、結合部材58の板状部58bを上方から差し込み、係止爪58cを係止突起42fに係合することにより、結合部材58を広い面42aへ取付ける。
すると、図5のCに示す状態となり、爪状突起58aが広い面42aから突出するので、これをファンカバー36の背面に設けられた取付穴36a(図4)へ押し込み、爪状突起58aを取付穴36aの周囲へ係合させる。
これにより、図4に示すように、第1カプラ42がファンカバー36の背面へ取付けられる。このとき、広い面42aがファンカバー36の背面へ広く当接するので、第1カプラ42の取付を安定させることができる。
これにより、4個のカプラがホルダ50により連結一体化される。この状態は図9に示すように、第2カプラ44が広い面42jに沿って配置され、第3カプラ46が第2カプラ44と広い面42jに沿って配置される。さらに、第4カプラ48が第3カプラ46と横並びし、かつ第2カプラ44に沿って配置される。
図10は第2実施例であり、ホルダ50は第1腕部52のみを備え、第1腕部52の一端に設けられた第1ホルダ51を第1カプラ42の狭い面42bに取付け、他端に設けられた第2ホルダ53へ第2カプラ44のみを取付けてある。
第2カプラ44とX方向及びY方向にて重ならない。但し、第4カプラ48をX方向へ拡幅してY方向にて第2カプラ44と重なるようにしてもよい。
さらに、車体側支持部はファンカバー36に限らず、車体の各部を適宜利用できる。
また、適用する車両は、鞍乗り型車両に限らず各種車両が可能である。但し、異なる規格が防水性と非防水性の場合、防水カプラが使用されることがある鞍乗り型車両に好適である。
Claims (6)
- 車両に搭載される電装品の配線群を接続する複数のカプラを車体側支持部へ支持させた複数カプラの支持構造において、
前記複数のカプラは、配線数が最も多く車体側支持部(36)へ支持される第1カプラ(42)と、
ホルダ(50)を介して第1カプラ(42)に支持される第2カプラ(44)とを備え、
前記ホルダ(50)は、前記複数のカプラと連結および保持可能に形成され、
前記第1カプラ(42)は、配線群の周囲に矩形の側壁を備え、
この側壁は対向する一対の広い面(42a、42j)と狭い面(42b)を備え、
前記一対の広い面のうちの一方の広い面(42a)には前記車体側支持部(36)で支持するための被支持部(58)が形成され、
前記狭い面(42b)には、前記ホルダ(50)へ連結する第1ホルダ連結部(42g)を備えるとともに、
前記第2カプラ(44)は、前記ホルダ(50)へ連結する第2ホルダ連結部(44a)を備え、
前記第2カプラ(44)は、前記第1カプラ(42)の前記被支持部(58)が設けられている前記一方の広い面(42a)に対向する前記一対の広い面のうちの他方の広い面(42j)に沿って配置され前記ホルダ(50)に支持されることを特徴とする複数カプラの支持構造。 - 前記第1カプラ(42)は非防水カプラであって、配線端部を収容する矩形の端子接続孔(42c)を直線状に配置して矩形の側壁で囲まれるとともに、
前記第2カプラ(44)は防水カプラであって、配線端部を収容する円形の端子接続孔(44c)を備え、
前記ホルダ(50)は、板状部材からなり、前記第1カプラ(42)の側壁に連結される第1腕部(52)と、この第1腕部(52)に連続して直線状に前記車体側支持部(36)から離間する方向へ延出して前記第2カプラ(44)を支持する第2ホルダ(53)を備え、
前記第2カプラ(44)は、前記第1カプラ(42)に沿って配置されることを特徴とする請求項1に記載した複数カプラの支持構造。 - 前記ホルダ(50)は、前記第1カプラ(42)と前記第2カプラ(44)との間において、前記第1腕部(52)から前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)に沿って延出する第2腕部(54)を備え、
前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)及び前記第2カプラ(44)に沿って配置され、前記第2腕部(54)に支持される第3カプラ(46)を備えることを特徴とする請求項2に記載した複数カプラの支持構造。 - 前記ホルダ(50)は、前記第2カプラ(44)と前記第3カプラ(46)との間において、直線状に前記車体側支持部(36)から離間する方向へ延出し、この延出した位置に、第3ホルダ(55)及び第4ホルダ(57)が設けられ、
前記第3ホルダ(55)に前記第3カプラ(46)が支持され、前記第4ホルダ(57)に第4カプラ(48)が支持されるとともに、
この第4カプラ(48)は、前記第1カプラ(42)と前記第3カプラ(46)に沿って配置されていることを特徴とする請求項3に記載した複数カプラの支持構造。 - 前記ホルダ(50)は、前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)に沿って直線状に形成された位置に設けられた第3ホルダ(55)及び第4ホルダ(57)を備え、
前記第3ホルダ(55)に前記第3カプラ(46)が支持され、前記第4ホルダ(57)に第4カプラ(48)が支持されるとともに、
この第4カプラ(48)は、前記第1カプラ(42)の前記他方の広い面(42j)と前記第3カプラ(46)で囲まれた位置に配置されていることを特徴とする請求項3に記載した複数カプラの支持構造。 - 前記車体側支持部は、ラジエタ後部シュラウド(36)に形成され、前記第1カプラ(42)は前記ラジエタ後部シュラウド(36)の後側に配置されることを特徴とする請求項3に記載した複数カプラの支持構造。
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