JP4492459B2 - 負圧式倍力装置 - Google Patents

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Description

本発明は、車両用の負圧式倍力装置に関し、特にブレーキペダルを強く踏み込んだときに高い応答性を発揮できる負圧式倍力装置に関するものである。
一般に、負圧式倍力装置においては、ブレーキペダルが踏み込まれて、入力ロッドによりプランジャがバルブピストンに対して相対的に前進されると、負圧弁が負圧弁座に当接して変圧室と定圧室との連通を遮断し、プランジャが更に前進されると、大気弁座と大気弁とが開離され、外気よりサイレンサおよびフィルタを介して変圧室に大気が導入される。これにより、変圧室と定圧室との圧力差によってバルブピストンが前方に移動され、マスタピストンが押動されて、ブレーキペダルの踏力に応じたブレーキ油圧がマスタシリンダに発生される。
バルブピストンは変圧室と定圧室との圧力差に応じた作動力で反力部材を弾性変形してマスタピストンを押動するため、反力部材の弾性変形により、反力部材がプランジャを後方へ押圧する。これにより、プランジャが後退させられ、大気弁座が大気弁に着座して大気と変圧室との連通を遮断し、所望のブレーキ油圧を保持するようになっている。
ところで、ブレーキペダルを強く踏み込んだような場合には、変圧室に遅滞なく大気を導入することが必要であるが、サイレンサの通気抵抗等によって変圧室に十分な大気をすばやく導入することが難しく、ブレーキ作動の応答性を高めるうえでの限界となっている。特に近年、ブレーキ停止時間を短縮する要望に対し、その改善が求められている。
このような要望を満たすものとして、従来、特許文献1に記載されているような負圧式倍力装置が知られている。係る特許文献1に記載されたものは、弁ハウジング(バルブピストン)の外周にスリーブを設け、このスリーブと弁ハウジングとの間に後方チャンバ(変圧室)に開放する付加的な環状の通気路を形成している。スリーブの後端には付加的な弁体が形成され、弁体は第3の弁座に向けて偏倚され、通常は弁体によって第3の弁座が閉止されている。そして、ブレーキペダルが急激に踏み込まれ、弁ハウジングに対して作動部材(入力部材)が所定以上前進作動された場合には、スリーブの後端に形成された弁体が第3の弁座から離間され、その結果、大気がフィルタより内側スペースおよび中間スペースを通って後方チャンバに流入するだけでなく、付加的な通気路を通って後方チャンバ内に流入されるようになるため、後方チャンバ内の圧力が急速に大気と等しくなり、ブレーキの応答性が高められる。
特公平6−24922号公報(公報第4頁右欄、第4図)
しかしながら、上記した特許文献1に記載されたものにおいては、弁ハウジングの外側に付加的な通気路を形成するスリーブが設けられ、このスリーブはブレーキが大きく踏み込まれたとき前進し、弁体の全周囲にわたり開弁して付加的な通気路から大気が導入されるようになる。しかしながら、付加的な通気路には大気をすばやく流入できるようにサイレンサが設けられていないため、弁体が急激に開いて一度に大量の空気が内部の弁機構の絞り部を通過する際の絞り音が外部に洩れる恐れがある。
しかも、特許文献1に記載のものにおいては、弁体が開いた後は、僅かな相対変位の増加で出力が急激に増加することになるので、応答性は実質的に、通常作動状態と応答性向上バルブ作動状態の2種類の作動モードとなり、ブレーキの踏み込み状態に応じた応答性向上特性が得られない問題がある。
本発明は係る従来の不具合を解消するためになされたもので、ブレーキペダルの踏み込みによって生ずる入力部材とバルブピストンとの相対変位の大きさに応じた応答性向上特性を得ることができる負圧式倍力装置を提供することを目的とするものである。
上記の課題を解決するため、請求項1に係る発明の構成上の特徴は、ブースタシェルを区画部材により変圧室と定圧室とに区画し、該区画部材にバルブピストンの基端部を固着し、前記変圧室と前記定圧室の圧力差に基づく前記区画部材の出力を前記バルブピストンから出力ロッドに反力部材を介して伝達し、前記反力部材と連携して作用するプランジャとブレーキペダルによって軸動される入力ロッドとを連結して入力部材とし、負圧弁座および大気弁座を前記バルブピストンおよび前記プランジャに形成し、該負圧弁座および大気弁座に接離して前記変圧室を前記定圧室および大気に連通、遮断する負圧弁および大気弁を設け、該大気弁に大気を導入するサイレンサを設けた負圧式倍力装置において、前記バルブピストンの摺動円筒部の内周と前記サイレンサの外周との間に外気に直接連通する副通路を形成し、前記入力部材が前記バルブピストンに対して所定以上前進作動したときにその前進作動量に応じて通路面積が可変的に制御される連通手段を設け、該連通手段を介して前記副通路より前記変圧室に大気を導入可能としたことである。
請求項2に係る発明の構成上の特徴は、請求項1において、前記連通手段は、前記サイレンサの外周に配置した円筒状部材に設けた円周上複数の第1連通穴と、前記円筒状部材に摺動可能に嵌合する弁体に設けられ前記入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて前記第1連通穴に連通可能な円周上複数の第2連通穴とによって構成されていることである。
請求項3に係る発明の構成上の特徴は、請求項2において、前記弁体は、前記入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて作動される作動部材によって摺動され、該作動部材は前記入力部材と前後方向で連動し、かつ揺動方向は相対移動可能に構成されていることである。
上記のように構成した請求項1に係る発明によれば、バルブピストンの摺動円筒部の内周とサイレンサの外周との間に外気に直接連通する副通路を形成し、入力部材がバルブピストンに対して所定以上前進作動したときにその前進作動量に応じて通路面積が可変的に制御される連通手段を介して副通路より変圧室に大気を導入可能としたので、急なブレーキペダルの踏み込み時においては、サイレンサを介さずに副通路より大気を導入することができ、ブレーキの応答性を高めることができる。
しかも、バルブピストンに対する入力部材の前進作動量に応じて連通手段の通路面積が可変的に制御されるので、バルブピストンに対する入力部材の前進作動量に応じて大気を導入することができ、ブレーキペダルの踏み込みに応じた応答性向上特性を得ることができるとともに、内部の弁機構に急激に空気が流入することによる音の発生を抑制することができる。
上記のように構成した請求項2に係る発明によれば、連通手段は、サイレンサの外周に配置した円筒状部材に設けた円周上複数の第1連通穴と、円筒状部材に摺動可能に嵌合する弁体に設けられ入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて第1連通穴に連通可能な円周上複数の第2連通穴とによって構成されているので、第1および第2連通穴の大きさおよび形状等によって、入力部材とバルブピストンとの相対変位に対する連通手段の通路面積を任意に設定でき、応答性特性を適切に設定することができる。
上記のように構成した請求項3に係る発明によれば、弁体は、入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて作動される作動部材によって摺動され、作動部材は入力部材と前後方向で連動し、かつ揺動方向は相対移動可能に構成されているので、ブレーキペダルの操作に伴う入力部材の揺動を確実かつ安定的に許容でき、負圧弁および大気弁の開閉を長期にわたって安定して行うことができる。
以下、本発明に係る負圧式倍力装置の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1に示すように、ブースタシェル1は、フロントシェル2およびリアシェル3から構成され、両シェル2,3間には、区画部材としてのフレキシブルなダイヤフラム4が外周縁のビードで気密的に挟着され、ブースタシェル1の内部を定圧室5と変圧室6とに区画している。ダイヤフラム4には円盤状のプレート7が定圧室5側で重合されている。ダイヤフラム4およびプレート7には円筒状のバルブピストン8の基端部8aの外周面が気密的に固着され、基端部8aの前端面が定圧室5に露出している。フロントシェル2には負圧導入管10が取付けられ、定圧室5は負圧導入管10を介してエンジンの吸気マニホールドに連通されてエンジン作動中は常に負圧に維持されている。
図2に示すように、リアシェル3の中心部は、外方に屈曲されて円筒状の突出部3aが後方に向けて突設され、軸線上に貫通孔3bが形成されている。バルブピストン8には基端部8aから摺動円筒部8bが後方に突設され、摺動円筒部8bが貫通孔3bを貫通してリアシェル3の突出部3aから後方に突出されている。貫通穴3bの内周面と摺動円筒部8bの外周面との間にはシール9が介在され、変圧室6を大気から遮断している。
11はマスタシリンダで、マスタシリンダ11は図1に示すように、後端部11aがフロントシェル2に形成された中心孔を貫通して定圧室5内に気密的に突出し、フランジ部11bがフロントシェル2の前面に当接している。フロントシェル2とリアシェル3とは、両シェルで構成されるブースタシェル1の軸線と外周との略中間位置で軸線と平行に延在する複数本、例えば2本のタイロッド12で結合されてマスタシリンダ11に固定されている。各タイロッド12にはダイヤフラム4に設けた各シール部の摺動穴が気密を保ってそれぞれ摺動自在に嵌合され、定圧室5と変圧室6との間の気密的な区画を維持している。
マスタシリンダ11に前後方向に摺動可能に嵌合されたマスタピストン13は、マスタシリンダ11の後端部から定圧室5内に突出し、バルブピストン8の前端面近傍まで延在している。バルブピストン8とマスタピストン13との間には出力ロッド14が介在されている。バルブピストン8は定圧室5と変圧室6との圧力差に基づくダイヤフラム4の出力を反力部材17を介して出力ロッド14に伝達し、出力ロッド14がマスタピストン13を前方に押動する。フロントシェル2とバルブピストン8の前端面との間にはリターンスプリング16が介在され、バルブピストン8を後方に付勢している。
図2に示すように、バルブピストン8には、前端面から後端面に向けて反力室孔8c、反力室孔8cに開口する反力室孔8cより小径の反力穴8d、プランジャ収納孔8e、プランジャ収納孔8eより大径の弁体収納孔8fが軸線上に順次穿設されている。反力室孔8cには環状凹溝8nが軸線方向に形成され、環状凹溝8nに出力ロッド14の後端に形成された環状突起14aが軸線方向に相対移動可能に嵌合されている。環状突起14aと基端部8aの底面との間で反力室15が形成され、反力室15内に弾性材料で形成された円盤状の反力部材17が収納されている。
21は先端軸部21aが反力穴8d内に摺動可能に延在されたプランジャで、先端軸部21aの先端面は反力穴8dに摺動自在に嵌合された当接部材19の後端面に当接している。プランジャ21の後端面には大気弁座21bが形成されている。
22はH字状のキー部材で、このキー部材22によってバルブピストン8に対するプランジャ21の相対移動量が規制される。キー部材22の両側の直線部の内側がプランジャ21に形成された環状の係合溝21c内に前後方向に所定量相対移動可能に侵入し、両端部は基端部8aとプランジャ収納孔8eとの間に半径方向に穿設された矩形穴8iに両直線部の外側面で摺接して外部に延在している。キー部材22の前後方向の肉厚寸法は、矩形穴8iの前後方向寸法より小さく、キー部材22はバルブピストン8に対しても前後方向に所定量だけ相対移動可能である。また、キー部材22は、バルブピストン8の外周側に突出した両端部にてリアシェル3の突出部3aの端面に当接可能である。これにより、バルブピストン8とプランジャ21とは、矩形穴8iおよび係合溝21cの幅を加算した距離からキー部材22の厚さを2倍した距離を減じた距離だけ軸線方向に相対移動することができる。
プランジャ21の後端には入力ロッド23が回動可能に連結され、入力ロッド23は塵芥等の通過を防止するフィルタ24および吸音機能を有するサイレンサ27を貫通して摺動円筒部8bより後方に延在し、ブレーキペダル25(図1参照)に連結されている。かかるプランジャ21と入力ロッド23とにより、ブレーキペダル25によって軸動される入力部材20を構成している。
入力ロッド23とリアシェル3の突出部3aとの間には蛇腹26が固定され、バルブピストン8の摺動円筒部8bの外周を覆っている。蛇腹26の端面には円周上複数の通気穴26aが開口され、この通気穴26aよりサイレンサ27およびフィルタ24を介してバルブピストン8内に外気が導入されるようになっている。
変圧室6を定圧室5または大気に切換えて連通する弁機構30は、バルブピストン8の弁体収納孔8fの断面部とプランジャ収納孔8eの後方延長部が湾曲長円状の平面8jを形成し、2個の湾曲長円状の平面8jに第1負圧弁座8kが2個軸線に対して対称に突設されている。第1負圧弁座8kは平面8jに凸条が軸線を中心とする円弧に沿って彎曲した長円の周囲に突設して形成され、第1負圧弁座8kに取囲まれた通路8mはバルブピストン8の側壁を貫通して定圧室5に開口している。弁体収納孔8fには円盤状の弁体31が前後方向に移動可能に遊嵌されている。弁体31の前端面には第1負圧弁座8kに接離して変圧室6と定圧室5とを連通、遮断する平面の第1負圧弁31aが形成されている。弁体31の前端面の第1負圧弁31aより小径側には大気弁31bが環状に突設され、大気弁31bが大気弁座21bに接離して変圧室6と大気とを連通、遮断する。
図2および図3において、弁体31の後端は、弁体31の軸線方向の移動を許容するベローズ34を介して環状の保持体35に連結されている。保持体35は弁体収納孔8fの内周に嵌合され、入力ロッド23の中央部に係止されたリテーナ37との間に介在された圧縮スプリング38のバネ力によりプランジャ収納孔8eの肩部に押圧され、摩擦力によってバルブピストン8に対し実質的に回り止めされている。保持体35には、後方に延びるスカート部35aが形成され、このスカート部35aに係合穴35bが例えば円周上2個所に形成されている。
弁体31の後端面とリテーナ37との間には圧縮スプリング39が介在され、入力ロッド23に対して弁体31を前方に付勢している。これにより、通常時(ブレーキの非作動時)は、大気弁31bを大気弁座21bに接触させて変圧室6と大気との連通を遮断するとともに、負圧弁31aを第1負圧弁座8kに対して僅かに離れた位置に保持して変圧室6と定圧室5とを互いに連通している。
40はプランジャ21を取囲む弁座部材で、後方の円筒部40aはバルブピストン8のプランジャ収納孔8eの内周面にシール41よって気密的にシールされて軸線方向に摺動可能に嵌合されている。弁座部材40の円筒部40aの後端には大気弁座21bを包囲する第2負圧弁座40bが設けられ、第2負圧弁座40bは通常状態においては、第1負圧弁座8kより僅かに前方に位置していて、弁体31に当接していない。弁座部材40の円筒部40aの後端は、第1負圧弁座8kと円周方向にずれた位置、例えば2個の第1負圧弁座8kの間で部分的に大径側に拡大され、拡大した部分の第2負圧弁座40bが主な大気導入部40cとなっている。弁座部材40を後方に付勢する圧縮スプリング43が弁座部材40の円筒部40aの外周面に突設された環状突起40hとプランジャ収納孔8eの内周面に形成された環状段部8hとの間に介在されている。
弁座部材40の先端部にはプランジャ21の先端軸部21aの大径部に摺動可能に嵌合する環状の係合部40dが設けられ、係合部40dと円筒部40aとの間は2本の連結部40eで連結されている。2本の連結部40eは先端軸部21aの両側でH字状のキー部材22の両直線部に挟まれ、キー部材22の横棒部が一方の連結部40eの外周に当接し両直線部の内側面に形成された係止部が他方の連結部40eの外周に係合して抜け止めされている。これにより、弁座部材40はキー部材22によって回り止めされ、一対の大気導入部40cがキー部材22と同位相に保持され、2個の第1負圧弁座8kの間に位置される。2本の連結部40eは、環状段部8hに設けられた切欠き部、および環状段部8hに嵌合するプランジャ21の嵌合部に軸線方向に設けられた連通溝を通ってプランジャ収納孔8eから矩形穴8iに延在している。
バルブピストン8内には、矩形穴8iの前方に2面幅の係止部材収納溝8pが円周上2個所に形成され、係止部材収納溝8pに係止部材45が半径方向に移動可能に保持されている。係止部材45には弁座部材40の先端に形成された係合突起40fに係合する爪部45aが設けられ、係止部材45と弁座部材40の係合によって、第2負圧弁座40bが弁体31に対し前方に離れるように弁座部材40を圧縮スプリング43のバネ力に抗して通常位置に保持するようになっている。係止部材45の半径方向外端には、バルブピストン8に形成された環状溝8qに装着されたガータースプリング47が係合され、ガータースプリング47によって係止部材45を爪部45aが係合突起40fに係合する内側方向に付勢している。
係止部材45の内周面にはカム面45bが形成され、プランジャ21がバルブピストン8に対して所定量以上相対前進すると、プランジャ21がカム面45bに係合して係止部材45をガータースプリング47の付勢力に抗して半径方向外方に押動し、爪部45aを係合突起40fから離脱させるようになっている。
なお、係止部材45より離脱された弁座部材40は、プランジャ21がバルブピストン8に対して所定量以上相対前進していない状態で弁座部材40がバルブピストン8に対して相対的に前進されると、再び係合されて、弁座部材40を通常位置に保持する。弁座部材40の係合部40dの後端がキー部材22に当接した状態で、キー部材22がリアシェル3の突出部3aの段部内面に当接した後に、バルブピストン8がリターンスプリング16のバネ力によって後退されると、弁座部材40がバルブピストン8に対して相対的に前進され、係合突起40fの先端面が爪部45aの端面に係合して爪部45aをガータースプリング47のバネ力に抗して押し広げて通過し、係合突起40fが再び爪部45aと係合して弁座部材40を通常位置に保持する。
バルブピストン8の摺動円筒部8bの開口部には、中間段差部51aを有する円筒状部材51が、摺動円筒部8bの内周とフィルタ24およびサイレンサ27の外周との間に配置されている。円筒状部材51の前方には半径方向外方に弾性力を付与された弾性変形部51bが円周上複数形成され、弾性変形部51bの先端に保持体35のスカート部35aに形成した係合穴35bに弾性力で係合するフック51cが設けられている。これらフック51cと係合穴35bとの係合により、円筒状部材51は保持体35に対して円周方向移動および軸方向移動が規制されている。
円筒状部材51の中間段差部51aの後方には環状壁51dが延在され、環状壁51dはフィルタ24およびサイレンサ27の外周に嵌合されている。環状壁51dの外周には摺動円筒部8bの内周に当接する外周リブ51eが円周上複数設けられ、これら外周リブ51e間で通気穴26aを介して外気と直接連通する副通路53を構成している。
環状壁51dの外周と摺動円筒部8bの内周との間にはフィルタ54が装着されている。フィルタ54はサイレンサ27より通気抵抗が小さいため、副通路53より容易に大気を導入でき、しかも塵芥等の侵入を確実に防止できる。
環状壁51dには半径方向に貫通する複数の第1連通穴55が、図5に示すように円周上等角度間隔に形成され、第1連通穴55は副通路53に常時連通されている。環状壁51dの内周には弁体56の円筒部56aが突部とスリットとの係合によって摺動のみ可能に嵌合され、円筒部56aには第1連通穴46に連通可能な円周上複数の第2連通穴57が第1連通穴55と同位相に半径方向に貫通されている。弁体56の先端部には中間段差部51aに係合可能な係合突部56bが形成され、弁体56は通常、保持体35との間に介在した圧縮スプリング58のバネ力によって、その係合突部56bが中間段差部51aに当接する位置に保持されている。この状態、すなわち、弁体56の係合突部56bが中間段差部51aに当接する状態においては、第2連通穴57が第1連通穴55に対して軸線方向に離間され、第1連通穴55と第2連通穴57との連通が遮断されている。しかして、弁体56が圧縮スプリング58のバネ力に抗して前進されることにより、その前進作動量に応じた連通面積で第1連通穴55と第2連通穴57が連通されるようになる。
上記した第1連通穴55および第2連通穴57によって、バルブピストン8に対する入力ロッド23の前進作動量に応じて通路面積が可変的に制御される連通手段60を構成している。
弁体56を作動する作動部材70が、入力ロッド23上に係止されたスナップリング71とリテーナ37の後面との間に介挿されている。作動部材70とリテーナ37の後面との間には、ウェーブワッシャ72が介挿され、このウェーブワッシャ72のばね力によって作動部材70はワッシャ73を介してスナップリング71に当接され、後方位置が規制されるようになっている。作動部材70には、図4に示すように、ブレーキペダル25による入力ロッド23の揺動方向(図4の上下方向)に細長く延び、かつ左右方向は入力ロッド23の径とほぼ同じ寸法の楕円状の案内穴70aが形成され、これによって入力ロッド23の揺動を許容するとともに、揺動方向と直角な方向の移動を規制するようにしている。
また、作動部材70には、先端が前方に向けて突出した作動部70bが形成され、作動部70bはブレーキの非作動時および通常作動時において、弁体56の後面に所定の隙間を存して対向している。作動部70bは入力ロッド23の揺動方向に対して直角方向に延在し、その外端が弁体56の後面に向けて屈曲され、弁体56の後面に対向されている。弁体56の内周には、直径方向の幅が狭くなった受け部56cが円周上2個所に形成され、これら受け部56cに作動部70bの屈曲された外端が係合するようになっている。
円筒状部材51の内周には、作動部70bの外端を両側から隙間を有して挟み込む一対の内周リブ51fが円周上2個所に形成され、これら一対の内周リブ51fにより、作動部材70を円筒状部材51に対して、軸方向には摺動案内し、円周方向には位置規制する位置規制部を構成している。従って、圧縮スプリング58によって作動部材70に回転モーメントが作用されても作動部材70は円周方向の移動を阻止され、入力ロッド23の揺動を安定的に維持できるようになる。
このようにして、作動部材70は、円筒状部材51を介して保持体35に対し回り止めされ、保持体35はバルブピストン8に対して摩擦力によって実質的に回り止めされているので、結局、作動部材70は、バルブピストン8に対して円周方向に位置決めされて組付けられることになる。
次に、上記した実施の形態に係る負圧式倍力装置の作動について説明する。ブレーキペダル25の通常の作動時においては、ブレーキペダル25が踏まれて、入力ロッド23とともにプランジャ21が圧縮スプリング38のバネ力に抗して前進されると、弁体31が圧縮スプリング39のバネ力により前進され、第1負圧弁31aが第1負圧弁座8kに当接して変圧室6と定圧室5との連通を遮断する。プランジャ21が更に前進されると、大気弁座21bと大気弁31bとが開離され、サイレンサ27およびフィルタ24を介してバルブピストン8内に導入された大気が、大気弁31bを介して変圧室6に流入する。
これにより、変圧室6と低圧室5との間で圧力差が発生し、この圧力差によりダイヤフラム4、プレート7およびバルブピストン8が前方に移動され、出力ロッド14が反力部材17を介して前進される。従って、マスタピストン13が出力ロッド14により押動され、ブレーキペダル25の踏力に応じたブレーキ油圧がマスタシリンダ11に発生される。
なお、上記したブレーキペダル25の通常の作動時においては、バルブピストン8に対する入力部材20の相対移動量が小さいため、作動部材70の作動部70bによって弁体56が作動されることはなく、第1連通穴55と第2連通穴57の連通は遮断されている。また、弁座部材40と係止部材45は図2に示す係合状態に維持され、第2負圧弁座40bは弁体31より離間されている。
バルブピストン8はダイヤフラム4に作用する両室5,6内の圧力差に応じた作動力で反力部材17を弾性変形して出力ロッド14を介してマスタピストン13を押動する。反力部材17の弾性変形により、反力部材17が反力穴8dに流入して当接部材19を介してプランジャ21の先端軸部21aの先端部を後方へ押圧する。このため、プランジャ21が後退され、大気弁座21bが大気弁31bに着座して大気と変圧室6との連通を遮断し、所望のブレーキ油圧を保持する。このとき、ブレーキペダル25を踏む力は、入力ロッド23を介してプランジャ21の先端軸部21aから反力部材17に伝達され、反力部材17が踏力に応じて弾性変形するので、運転者は反力を感じることができる。
ブレーキ作動後、ブレーキペダル25が開放されると、入力ロッド23とともにプランジャ21が圧縮スプリング38のバネ力によりバルブピストン8に対して後方に移動されるため、大気弁座21bが大気弁31bに当接して弁体31がバルブピストン8に対して相対的に後方に移動され、第1負圧弁31aが第1負圧弁座8kから開離される。これにより、定圧室5内の負圧が通路8mを通って変圧室6に導入され、変圧室6と定圧室5との圧力差が無くなる。従って、バルブピストン8、プレート7およびダイヤフラム4がリターンスプリング16のバネ力により後方に移動されるとともに、マスタピストン13が後方に移動されてマスタシリンダ11内の油圧が無くなる。
プランジャ21はキー部材22がリアシェル3の突出部3aの段部内面に当接するのと同時に停止し、バルブピストン8はキー部材22に当接して停止する。これにより、ブレーキの非作動時に第1負圧弁31aが第1負圧弁座8kに極めて接近した状態となり、ブレーキが掛けられたとき弁体31の前方移動により第1負圧弁31aが第1負圧弁座8kに迅速に当接することができる。
ところで、ブレーキペダル25が強くないしは急激に踏み込まれた場合には、入力ロッド23が通常作動時よりもバルブピストン8に対してより多く前進される。入力ロッド23がバルブピストン8に対して所定以上前進作動すると、作動部材70の作動部70bによって弁体56が圧縮スプリング58のバネ力に抗して押動され、弁体56の円筒部56aが円筒状部材51の環状壁51dに対して摺動される。これにより、第2連通穴57が第1連通穴55に連通し始め、かかる連通手段60の通路面積は、バルブピストン8に対する入力ロッド23の前進作動量に応じて可変的に制御される。
これにより、前述したようにサイレンサ27、フィルタ24、大気弁31bを介して変圧室6に流入される大気とは別に、サイレンサ27を介することなく、副通路53より連通手段60を介してバルブピストン8内に大気が直接導入され、導入された大気は大気弁31bを介して変圧室6に流入される。この際、連通手段60の通路面積は、入力部材20とバルブピストン8との相対変位量に応じて制御されるため、連通手段60より導入される大気は、入力部材20とバルブピストン8との相対変位量の増大に応じて徐々に増加されるようになる。
このように、ブレーキペダル25を強く、急激に踏み込んだ場合には、通気抵抗のあるサイレンサ27を通らずに、しかも、入力部材20とバルブピストン8との相対変位量に応じた通路面積で大気を導入できるため、ブレーキペダル25の踏み込み量に応じた大気を遅滞なく導入することができる。従って、急ブレーキ時の作動の応答性を高めることができるとともに、大気が急激に導入されることによる音の発生を防止できるようになる。また、入力ロッド23の作用力によって圧縮スプリング58を介してバルブピストン8が押されるため、初期の大気導入による作動振動を抑制することができる。
なお、作動部材70は、バルブピストン8に対して円周方向に位置決めされている円筒状部材51に設けた内周リブ(位置規制部)51fにより、円周方向に回り止めされているので、ブレーキペダル25の操作による入力ロッド23の揺動を確実かつ安定的に許容できる。従って、第1負圧弁31aおよび大気弁31bの開閉を長期にわたって安定して行えるようになり、安定したブレーキ性能を維持することができる。
次に、運転者がブレーキペダル25を急速に踏み込んだ緊急ブレーキ時の作動について説明する。緊急ブレーキ特性は、ジャンピング特性を変化させて、通常ブレーキ時より大きな推進力が出力部材14に印加されることによって達成される。ジャンピング特性を変化させるためには、当接部材19と反力部材17との間の隙間を大きくすればよい。すなわち、大気弁31bを後方に移動させることによって、隙間を拡大し、当接部材19が反力部材17から反力を受けるまでの出力を大きくして、入力に対する出力の比率が無限大になるいわゆるジャンピング状態での出力を通常状態よりも大きくするようにしている。
入力に対する出力の比率が無限大になるジャンピング特性は、第1負圧弁31aが第1負圧弁座8kに当接し、大気弁31bが大気弁座21bから開離し始めてから当接部材19が反力部材17に当接するまでのプランジャ21の前進距離によって決まる。緊急ブレーキ時には、第2負圧弁座40bが弁体31に形成された第2負圧弁31cに当接して弁体31を後方に移動するので、大気弁31bが大気弁座21bから開離し始めてから当接部材19が反力部材17に当接するまでのプランジャ21の前進距離が通常ブレーキ時より大きくなって、その間に大気弁31bが大気弁座21bから開離される距離が大きくなり、変圧室6が急速かつ強制的に大気に連通され、通常ブレーキ時より大きい推力が出力部材14に出力されてジャンピング特性が高くなる。
運転者がブレーキペダル25を急速に踏み込んだ緊急ブレーキ時には、前述したようにプランジャ21がバルブピストン8に対して所定量以上相対前進されるため、プランジャ21の先端軸部21aの大径部が係止部材45のカム面45bを押圧して爪部45aが係合突起40fから離脱するように係止部材45がガータースプリング47のバネ力に抗して押動され、係止部材45より弁座部材40が解放される。これにより、弁座部材40は圧縮スプリング43のバネ力によってバルブピストン8に対して所定量後退され、第2負圧弁座40bが弁体31に当接して弁体31を後退させ、大気弁31bを大気弁座21bから開離させる。弁座部材40のバルブピストン8に対する後退は、矩形穴8iの後端面に当接したキー部材22に係合部40dの後端が当接することによって規制される。これにより、変圧室6が急速かつ強制的に大気と連通され、通常ブレーキ時より大きい推力が出力部材14に出力され、大きな液圧がマスタシリンダから送出される。出力が増大されると反力部材17が反力穴8d内に流入して当接部材19を介してプランジャ21を後方に押し戻すため、大気弁座21bが大気弁31bと当接して大気の流入を阻止し、緊急ブレーキ時の出力が決定される。
かかる緊急ブレーキ時においては、前述したようにバルブピストン8内にサイレンサ27を介することなく大気が遅滞なく導入されるので、緊急ブレーキ時の大きなブレーキ力を高感度に出力できるようになる。
ブレーキペダル25が解放されると、圧縮スプリング36のバネ力によりプランジャ21がバルブピストン8および弁体31に対して相対的に後方に移動され、第2負圧弁31cが第2負圧弁座40bから開離されて変圧室6と定圧室5とが連通されるため出力が低下し、バルブピストン8がリターンスプリング16によって後方に移動される。キー部材22がリアシェル3の突出部3aの段部内面に当接した後に、バルブピストン8がリターンスプリング16のバネ力によって後退されると、キー部材22に係合部40dの後端で当接していた弁座部材40がバルブピストン8に対して相対的に前進される。これにより、係合突起40fの先端面が爪部45aの端面に係合し、係止部材45をガータースプリング47のバネ力に抗して押し広げて爪部45aを通過し、通過後にガータースプリング47のバネ力によって係止部材45が戻されて爪部45aが環状の係合突起40fと係合して弁座部材40を通常位置に係止する。
上記した実施の形態によれば、作動部材70は、バルブピストン8に対して円周方向に位置決めされた円筒状部材51に設けた内周リブ(位置規制部)51fにより、円周方向に回り止めされ、かつその案内穴70aによって入力部材20の揺動を許容するようになっているので、ブレーキペダル25の操作による入力ロッド23の揺動を確実かつ安定的に許容できる。従って、負圧弁31aおよび大気弁31bの開閉を長期にわたって的確に制御できるようになり、安定したブレーキ性能を維持することができる。
上記した実施の形態においては、緊急ブレーキ時にジャンピング特性を変化させて通常ブレーキ時より大きなブレーキ力を出力できる緊急ブレーキ機能を備えた負圧式倍力装置について説明したが、本発明にとって、緊急ブレーキ機能は必ずしも必要な要件ではなく、緊急ブレーキ機能を持たない負圧式倍力装置に適用できることは勿論である。そして、緊急ブレーキ機能を持たない負圧式倍力装置における負圧弁座および負圧弁ならびに大気弁座および大気弁とは、図2における第1負圧弁座8kおよび第1負圧弁31aならびに大気弁座21bおよび大気弁31bを指す。
また、上記した実施の形態においては、連通手段60を構成する第1連通路55および第2連通路57を円周上複数の丸穴にて構成した例について述べたが、連通路55,57の大きさや形状および個数等は、入力部材20とバルブピストン8との相対変位に対する連通手段60の通路面積をどのように制御するかに応じて、任意に設定できるものである。
本発明の第1の実施の形態を示す負圧式倍力装置の断面図である。 図1のA−A線に沿って矢視した弁機構部分の拡大断面図である。 図2の要部を拡大した断面図である。 図3のB−B線に沿って矢視した断面図である。 図3のC−C線に沿って矢視した断面図である。
符号の説明
1…ブースタシェル、2…フロントシェル、3…リアシェル、4…区画部材(ダイヤフラム)、5…定圧室、6…変圧室、8…バルブピストン、8b…摺動円筒部、8k…第1負圧弁座、11…マスタシリンダ、13…マスタピストン、14…出力ロッド、15・・・反力室、16…リターンスプリング、17…反力部材、20…入力部材、21…プランジャ、21b…大気弁座、22…キー部材、23…入力ロッド、24…フィルタ、25…ブレーキペダル、27…サイレンサ、30…弁機構、31…弁体、31a…第1負圧弁、31b…大気弁、35…保持体、38,39…スプリング、40…弁座部材、51…円筒状部材、51a…中間段差部、51d…環状壁、51e…外周リブ、51f…位置規制部(内周リブ)、53…副通路、55…第1連通穴、56…弁体、57…第2連通穴、58…スプリング、60…連通手段、70…作動部材、70a…案内穴、70b…作動部、71…スナップリング、72…ウェーブワッシャ。

Claims (3)

  1. ブースタシェル(1)を区画部材(4)により変圧室(6)と定圧室(5)とに区画し、該区画部材にバルブピストン(8)の基端部(8a)を固着し、前記変圧室と前記定圧室の圧力差に基づく前記区画部材の出力を前記バルブピストンから出力ロッド(14)に反力部材(17)を介して伝達し、前記反力部材と連携して作用するプランジャ(21)とブレーキペダル(25)によって軸動される入力ロッド(23)とを連結して入力部材(20)とし、負圧弁座(8k)および大気弁座(21b)を前記バルブピストンおよび前記プランジャに形成し、該負圧弁座および前記大気弁座に接離して前記変圧室を前記定圧室および大気に連通、遮断する負圧弁(31a)および大気弁(31b)を設け、該大気弁に大気を導入するサイレンサ(27)を設けた負圧式倍力装置において、前記バルブピストンの摺動円筒部(8b)の内周と前記サイレンサの外周との間に外気に直接連通する副通路(53)を形成し、前記入力部材が前記バルブピストンに対して所定以上前進作動したときにその前進作動量に応じて通路面積が可変的に制御される連通手段(60)を設け、該連通手段を介して前記副通路より前記変圧室に大気を導入可能としたことを特徴とする負圧式倍力装置。
  2. 請求項1において、前記連通手段(60)は、前記サイレンサの外周に配置した円筒状部材(51)に設けた円周上複数の第1連通穴(55)と、前記円筒状部材に摺動可能に嵌合する弁体(56)に設けられ前記入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて前記第1連通穴に連通可能な円周上複数の第2連通穴(57)とによって構成されている負圧式倍力装置。
  3. 請求項2において、前記弁体(56)は、前記入力部材のバルブピストンに対する相対変位量に応じて作動される作動部材(70)によって摺動され、該作動部材は前記入力部材と前後方向で連動し、かつ揺動方向は相対移動可能に構成されている負圧式倍力装置。
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