JP2002145045A - ブレーキ倍力装置 - Google Patents

ブレーキ倍力装置

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JP2002145045A
JP2002145045A JP2000344338A JP2000344338A JP2002145045A JP 2002145045 A JP2002145045 A JP 2002145045A JP 2000344338 A JP2000344338 A JP 2000344338A JP 2000344338 A JP2000344338 A JP 2000344338A JP 2002145045 A JP2002145045 A JP 2002145045A
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JP
Japan
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valve body
valve
input shaft
engaging
seat
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Withdrawn
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JP2000344338A
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English (en)
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Hidefumi Inoue
英文 井上
Naoto Saito
直人 斉藤
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Bosch Corp
Bosch Braking Systems Corp
Original Assignee
Bosch Braking Systems Co Ltd
Bosch Braking Systems Corp
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Publication date
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    • B60T8/32Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration
    • B60T8/321Arrangements for adjusting wheel-braking force to meet varying vehicular or ground-surface conditions, e.g. limiting or varying distribution of braking force responsive to a speed condition, e.g. acceleration or deceleration deceleration
    • B60T8/3255Systems in which the braking action is dependent on brake pedal data
    • B60T8/3275Systems with a braking assistant function, i.e. automatic full braking initiation in dependence of brake pedal velocity

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Abstract

(57)【要約】 【解決手段】 弁機構16は、真空弁座18とそれに接
離する第1シート部S1とからなる真空弁27と、筒状
部材21に形成した大気弁座22とそれに接離する第2
シート部S2とからなる大気弁32とを備えている。筒
状部材21の外周部には、弾性を備えるリテーナ69を
取り付けてあり、他方、バルブボディ6の内周部には環
状溝68を形成している。ブレーキペダルが急激に踏み
込まれると、入力軸23および筒状部材21がバルブボ
ディ6に対して所定ストローク以上前進されるので、リ
テーナ69の凸状部69aが環状溝68に係合する。こ
れによって、大気弁32の開弁量が大きく開放されて、
その状態が保持される。 【効果】 ブレーキペダルの急激な踏み込み作動に即応
してタンデムブレーキ倍力装置1の出力を迅速に増大さ
せることができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はブレーキ倍力装置に
関し、より詳しくは、緊急ブレーキのような大きな制動
力が必要な場合に、小さなブレーキペダル踏力でも、確
実に大きな出力を得ることができるブレーキ倍力装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、緊急ブレーキのような大きな制動
力が必要な場合に、小さなブレーキ踏力でも大きな出力
を得ることができるように構成したブレーキ倍力装置は
知られている。このようなブレーキ倍力装置としては、
例えば特許第3070672号等に記載されている入力
が所定値を越えると、それ以降の出力勾配を大きくして
出力を増大させるブレーキ倍力装置や、例えば特開平1
0−35474号公報等に記載されているブレーキペダ
ルの操作を電気的検出して、それに応じて出力を増大さ
せるブレーキ倍力装置が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上述した従
来のブレーキ倍力装置は次のような欠点が指摘されてい
たものである。すなわち、特許第3070672号等に
記載されているブレーキ倍力装置においては、入力が所
定値を越えると出力を増大させる構成になっているた
め、急激なブレーキペダルの踏み込み作動に即応して出
力を増大させることができなかった。 他方、特開平10−35474号公報等に記載されたブ
レーキ倍力装置においては、該倍力装置と一体に電磁開
閉弁を設けると共にブレーキペダルの踏み込み量を検出
するセンサーを設ける必要があるため、ブレーキ倍力装
置の構成が複雑で製造コストも高くなるという欠点があ
った。 上述した事情に鑑み、本発明の目的は、構成が簡単で、
かつ急激なブレーキペダルの踏み込み作動に即応して出
力を増大させることが可能なブレーキ倍力装置を提供す
るものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】すなわち、本発明は、シ
ェル内に摺動自在に設けたバルブボディと、上記バルブ
ボディに設けたパワーピストンと、シェル内における上
記パワーピストンのフロント側に設けた定圧室と、シェ
ル内におけるパワーピストンのリヤ側に設けた変圧室
と、上記変圧室への流体の給排を切り換え制御する弁機
構とを備え、上記弁機構は、バルブボディに形成した真
空弁座と、バルブボディ内に軸方向に移動可能に設けら
れてリヤ側に大気弁座を形成した筒状部材と、上記真空
弁座に着座する第1シート部および大気弁座に着座する
第2シート部を有する弁体と、入力軸に連結されるとと
もにバルブボディに対して軸方向に移動可能に設けられ
て、少なくとも入力軸が前進される際には筒状部材とと
もに前進される弁プランジャとを備えたブレーキ倍力装
置において、上記入力軸がバルブボディに対して所定ス
トローク前進した時に、上記筒状部材とバルブボディと
を連結して、入力軸の前進中においては大気弁座から第
2シート部が離座した状態に保持する係合手段を設ける
とともに、該係合手段は入力軸が非作動位置に後退する
際に上記筒状部材とバルブボディとの連結状態を解除す
るように構成したものである。
【0005】このような構成によれば、ブレーキペダル
が急激に踏み込まれて入力軸がバルブボディに対して所
定ストローク前進されると、上記係合手段によって大気
弁座から第2シート部が離座した状態に保持される。こ
れにより、ブレーキ倍力装置の変圧室内に大気が迅速に
導入されてブレーキ倍力装置の出力が増大する。したが
って、構成が簡単で、かつ急激なブレーキペダルの踏み
込み作動に即応して出力を増大させることが可能なブレ
ーキ倍力装置を提供することができる。
【0006】
【発明の実施の形態】以下図示実施例について本発明を
説明すると、図1ないし図2において、タンデムブレー
キ倍力装置1のシェル2内は、その中央部に設けたセン
タープレート3によって、前方側のフロント室4と後方
側のリヤ室5とに区画形成している。そして概略筒状の
バルブボディ6を、シェル2のリヤ側(右方側)の内周
部とセンタープレート3の内周部とにそれぞれシール手
段7、8により気密を保持して摺動自在に貫通させてい
る。上記フロント室4およびリヤ室5内に位置するバル
ブボディ6の外周部には、それぞれフロントパワーピス
トン11とリヤパワーピストン12とを連結してあり、
また各パワーピストン11、12の背面にフロントダイ
アフラム13とリヤダイアフラム14とをそれぞれ張設
している。リヤパワーピストン12およびリヤダイアフ
ラム14の内周部は、環状のリテーナ15によってバル
ブボディ6の外周部に係止している。上記フロントダイ
アフラム13によってフロント室4内を定圧室Aと変圧
室Bとに区画してあり、またリヤダイアフラム14によ
ってリヤ室5内を定圧室Cと変圧室Dとに区画してい
る。次に、上記バルブボディ6内には、定圧室A、Cと
変圧室B、Dおよび変圧室B、Dと大気との連通状態を
切り換える弁機構16を設けるとともに、この弁機構1
6のフロント側にソレノイド17を配置している。弁機
構16は、バルブボディ6の内周部に形成した環状の真
空弁座18と、バルブボディ6に対して軸方向に移動可
能に設けた段付の筒状部材21と、この筒状部材21に
形成した環状の大気弁座22と、筒状部材21内に摺動
自在に嵌合されるとともに入力軸23に連結した段付円
柱状の弁プランジャ24と、上記両弁座18、22にリ
ヤ側からスプリング25によって着座する弁体26とを
備えている。
【0007】上記真空弁座18とそれに接離する弁体2
6の第1シート部S1とによって真空弁27を構成して
あり、この真空弁27よりも外周側の空間は、バルブボ
ディ6に形成した第1定圧通路28を介して上記定圧室
Aに連通し、また定圧室A内は、第1定圧通路28から
連続する第2定圧通路31を介して定圧室Cに連通して
いる。上記定圧室A内は負圧導入管29を介して負圧源
と連通しており、それにより定圧室A、C内に常時負圧
が導入されている。また上記大気弁座22とそれに接離
する弁体26の第2シート部S2とによって大気弁32
を構成している。そして、真空弁27と大気弁32との
間の空間は、バルブボディ6に形成した半径方向の第1
変圧通路33を介して変圧室Dに連通しており、この変
圧室Dはバルブボディ6に形成した軸方向の第2変圧通
路34を介して変圧室Bに連通している。さらに、大気
弁32よりも内周側の空間は、バルブボディ6に形成し
た大気通路35およびそこに設けたフィルタ36を介し
て大気に連通している。弁プランジャ24のリヤ側の軸
部に入力軸23の先端部を枢支連結してあり、バルブボ
ディ6に嵌着したリテーナ37と入力軸23に設けた環
状部材とにわたって、上記スプリング25よりも大きな
弾発力を有するスプリング38を弾装している。バルブ
ボディ6は定圧室A内に設けたリターンスプリング40
によって常時リヤ側に向けて付勢されており、図1およ
び図2に示したタンデムブレーキ倍力装置1の非作動状
態では、大気弁座22に弁体26の第2シート部S2を
着座させて大気弁32を閉鎖させるとともに、弁体26
の第1シート部S1を真空弁座18から離座させて真空
弁27を開放させている。なお、入力軸23の末端部は
図示しないブレーキペダルに連結している。この非作動
状態においては、上記各室A、B、C、Dが相互に連通
し、各室A、B、C、D内に負圧が導入されている。
【0008】また、バルブボディ6には、第1変圧通路
33から連続してその軸方向の中央側に半径方向孔6A
を形成してあり、この半径方向孔6Aに従来公知のキー
部材41を挿通させるとともに、該キー部材41を弁プ
ランジャ24の係合部24aに係合させている。また、
半径方向孔6Aのフロント側の端面がキー部材41に当
接することで、バルブボディ6も図示非作動位置に位置
している。 図1及び図2に示したタンデムブレーキ倍力装置1が非
作動位置に位置している時に、上記キー部材41をシェ
ル2のリヤ側の壁面2aに当接させることで、キー部材
41および弁プランジャ24をバルブボディ6に対する
前進位置に保持するようにしている。これにより、タン
デムブレーキ倍力装置1の作動開始時における入力軸2
3のロスストロークを減少させるようにしている。上記
第1変圧通路33のフロント側となるバルブボディ6の
内周部に、ソレノイド17のハウジング42を気密を保
持して嵌着している。このハウジング42は、フロント
側に位置してフロント側が大径となる段付筒状のホルダ
43と、リヤ側に位置してフロント側が大径となる段付
筒状のヨーク44と、このヨーク44のリヤ側の内周部
に嵌着したスリーブ39とによって構成している。コイ
ルを巻回した円筒状のスプール45をヨーク44の大径
部内にフロント側から嵌合し、さらにその状態のスプー
ル45の内周部にホルダ43におけるリヤ側の外周部を
嵌合して、リヤ側を向けたホルダ43の段部端面とフロ
ント側を向けたヨーク44の段部端面とによってスプー
ル45を軸方向に挟持している。そして、この状態にお
いてヨーク44をバルブボディ6の内周部に気密を保持
して嵌着している。ヨーク44の所定位置には切欠き部
44aを形成してあり、この切欠き部44aの位置に、
リード線46の一端とスプール45側のコイルとの接続
部を位置させている。リード線46の中間部は、バルブ
ボディ6のフロント側の内周部からフロント側に引き出
してフロントパワーピストン11の端面に保持させてい
る。また、リード線46の他端は、シェル2のフロント
側の壁面2bに取り付けたコネクタ47に接続してい
る。
【0009】次に、ホルダ43におけるリヤ側の小径部
内に反力伝達部材48を設けてあり、また、反力伝達部
材48よりもフロント側となるホルダ43の大径部内
に、円盤状のリアクションディスク51を収納してい
る。反力伝達部材48は、ホルダ43の内周部にフロン
ト側から摺動自在に嵌合した筒状部材52と、この筒状
部材52に摺動自在に嵌合した2部材からなる軸部材5
3とを備えている。ホルダ43におけるリヤ側の内周部
に概略カップ状のストッパ54を嵌着している。リアク
ションディスク51のリヤ側の端面と、上記筒状部材5
2および軸部材53のフロント側の端面とを対向させて
いる。リアクションディスク51のフロント側に出力軸
55を配置してあり、この出力軸55における大径の基
部55aを上記ホルダ43の大径部に摺動自在に嵌合し
て、リアクションディスク51にフロント側から当接さ
せている。これにより、リアクションディスク51は、
出力軸55における基部55aのリヤ側の端面と、ホル
ダ43の段部端面とによって挟持されている。図1及び
図2に示したタンデムブレーキ倍力装置1の非作動状態
では、リアクションディスク51のリヤ側の端面とそれ
に対向する反力伝達部材48における軸部材53の端面
とがわずかに離隔している。ホルダ43のフロント側の
外周部には、皿状のリテーナ56を嵌合してあり、この
リテーナ56によって出力軸55の基部55aがホルダ
43の外周部から脱落するのを防止している。このリテ
ーナ56とシェル2のフロント側の壁面2bとにわたっ
て上記リターンスプリング40を弾装してあり、これに
よって、バルブボディ6等を図示非作動位置に保持させ
ている。上記出力軸55のフロント側の先端部は、シェ
ル2のフロント側の壁面2bから外部に突出させてあ
り、かつその先端部を図示しないマスターシリンダのピ
ストンに連動させている。一方、上記反力伝達部材48
よりもリヤ側となるスプール45およびスリーブ39の
内方に、磁性体からなる円筒状のピストン57を摺動自
在に嵌合している。本実施例では、図示しない制御装置
によってこのソレノイド17の作動を制御するようにし
ている。制御装置によってソレノイド17が励磁される
と、ピストン57は、スプール45、スリーブ39、ヨ
ーク44、ホルダ43およびバルブボディ6に対してフ
ロント側へ移動されるようになっている。
【0010】本実施例では、ピストン57のリヤ側に上
記筒状部材21を配置して、これらピストン57と筒状
部材21とを連動させるとともに、それらの内方に弁プ
ランジャ24を摺動自在に嵌合させている。ピストン5
7におけるフロント側に小径のガイド部57aを一体に
形成してあり、このガイド部57aを上記ストッパ54
に摺動自在に嵌合させている。一方、ピストン57にお
けるリヤ側の軸部もリヤ側にむけて筒状に突設させてあ
り、その外周部にストッパ58のフロント側の端部を連
結している。これにより、ピストン57とストッパ58
とが一体に連結されている。ストッパ58のリヤ側の端
部は、半径方向外方側へ伸長させたフランジ部としてあ
り、このフランジ部とそのフロント側となるピストン5
7のリヤ側の端面との間には所定の間隙が維持されてい
る。そして、その間隙内に筒状部材21のフロント側の
端部となる半径方向部21Aを位置させている。図2お
よび図3に示すように、筒状部材21は、そのフロント
側の箇所を小径部21B、軸方向中央側を中径部21
C、リヤ側の箇所を大径部21Dとしている。大径部2
1のリヤ側の端部には、半径方向内方に伸びる半径方向
部21Eを形成してあり、この半径方向部21Eのリヤ
側の端面によって上記大気弁座22を構成している。 筒状部材21における半径方向部21Aおよび小径部2
1Bをスリーブ39内に挿入するとともに、半径方向部
21Aを上記ストッパ58の外周部に摺動自在に嵌装し
ている。これによって小径部21Bのフロント側の端部
(半径方向部21A)を、ピストン57のリヤ側の端面
とストッパ58のリヤ側のフランジ部との間に位置させ
ている。
【0011】ピストン57のリヤ側の端面とそれに対向
する筒状部材21の段部端面とにわたってばね61を弾
装してあるので、ピストン57と筒状部材21とは相互
に離隔する方向(左右方向)に付勢されて、ピストン5
7側のストッパ58のフランジ部(リヤ側端部)に筒状
部材21の半径方向部21Aが当接している。換言する
と、半径方向部21Aは、ストッパ58のフランジ部と
ピストン57のリヤ側端面との間で軸方向に移動するこ
とができ、その移動距離だけ、ピストン57と筒状部材
21が軸方向に相対移動することができる。図3に示す
ように、中径部21Cは円周方向の4箇所を大きく切欠
いてあるので、中径部21Cは軸方向に伸びる4箇所の
直線ガイド部21C’となっている。そして、これら隣
合う直線ガイド部21C’の間の空間部を介してキー部
材41を半径方向から挿通させるようにしている。 図4に示すように、バルブボディ6の内周部の所定位置
には、円周方向4箇所に各一対の突起6Bを形成してい
る。そして、筒状部材21における4箇所の直線ガイド
部21C’を、上記バルブボディ6における各対の両突
起6Bの間に軸方向において摺動自在に係合させてい
る。 さらに、図2に示すように、弁体26は、フロント側に
位置して剛体からなる第1部材59と、リヤ側に位置し
て上記第1部材59に連結した第2部材60とから構成
している。第1部材59におけるフロント側にリング状
のゴムを取り付けてあり、そのゴムによって上記第1シ
ート部S1を構成している。他方、第2部材60はフロ
ント側に剛体からなるプレート64を備えており、この
プレート64に貼り付けた環状のゴムによって上記第2
シート部S2を構成している。このように、本実施例で
は、第1シート部S1と第2シート部S2とを軸方向に
離隔させてあり、かつそれらの直径は同一寸法に設定し
ている。これら第1シート部S1と第2シート部S2の
間に上記筒状部材21の大径部21Dを位置させてあ
り、筒状部材21に設けた大気弁座22を第2シート部
S2に対向させている。
【0012】次に、弁プランジャ24について説明する
と、本実施例では筒状部材21に大気弁座22を形成し
ているので、従来一般のものとは異なり、本実施例の弁
プランジャ24には大気弁座22を形成しておらず、フ
ロント側が順次縮径する段付の丸棒状に形成している。
すなわち、弁プランジャ24は、最もフロント側の部分
を小径部24bとしてあり、そのリヤ側となる部分を中
径部24cとしてあり、さらにそのリヤ側の部分を大径
部24dとしている。また、大径部24dのリヤ側の端
部は、半径方向外方へ拡径させてフランジ部24eとし
ている。弁プランジャ24の小径部24bは、リヤ側か
ら筒状部材21に貫通させるとともにピストン57に摺
動自在に貫通させてあり、またこの小径部24bの端面
は、筒状部材52および軸部材53の段部端面に当接さ
せている。また、中径部24cは筒状部材21の小径部
21Bの内周部に、また、大径部24dはバルブボディ
6の内周部に、さらにフランジ部24eは筒状部材21
の大径部21Dの内周部に、それぞれ摺動自在に嵌合し
ている。フランジ部24eの外周部にはシール部材65
を装着してあり、これによって、フランジ部24eと筒
状部材21の大径部21Dの内周部との間の気密を保持
している。中径部24cにおけるリヤ側の外周部に環状
溝を形成してあり、そこを上記キー部材41が係合する
係合部24aとしている。上述したように、筒状部材2
1の中径部21Cは所要箇所を切欠いてあるので、その
部分を介して上記キー部材41を半径方向から挿通させ
て、係合部24aに係合させるようにしている。そし
て、上述したように、この弁プランジャ24のリヤ側の
軸部に入力軸23を枢支連結している。
【0013】さらに、弁プランジャ24のリヤ側の軸部
とそれに対向する筒状部材21の半径方向部21Eとに
わたってばね66を弾装している。これにより、筒状部
材21は弁プランジャ24に対して常時リヤ側へ付勢さ
れて、上記フランジ部24eが筒状部材21側の段部端
面21Fに当接する位置に維持されており、かつ、弁プ
ランジャ24におけるフロント側の端面(小径部24b
のフロント側の端面)は、反力伝達部材48における筒
状部材52のリヤ側の端面及び軸部材53の段部端面に
当接している。さらに本実施例では、バルブボディ6の
内周部と筒状部材21とにわたって係合手段67を設け
てあり、例えばブレーキペダルが急激に踏み込まれて入
力軸23がバルブボディ6に対して所定ストローク前進
されたときに、この係合手段67によって筒状部材21
とバルブボディ6とを連結して大気弁32を大きく開放
した状態に保持するようにしている。 係合手段67は、バルブボディ6の内周面に形成した凹
部としての環状溝68と、筒状部材21の外周部に取り
付けた凸状弾性部材としての金属製のリテーナ69とか
ら構成している(図2および図3参照)。 上記凹部としての環状溝68は、バルブボディ6の内周
部における第1半径方向通路33のフロント側となる位
置に形成している。他方、リテーナ69は、概略>字形
に形成してあり、その折り返し部分がリヤ側に位置する
ようにして、その内方側の自由端を筒状部材21の中径
部21Cのフロント側の外周部に連結して、該自由端の
隣接リヤ側の箇所を筒状部材21の外周面に密着させて
いる。リテーナ69における外方側の自由端には断面山
形に膨らんだ凸状部69aを形成している。 リテーナ69は弾性を備えているので、凸状部69aは
バルブボディ6の半径方向外方に向けて付勢されてい
る。そのため、図1および図2に示したタンデムブレー
キ倍力装置1の非作動状態では、上記リテーナ69の凸
状部69aは、環状溝68よりもリヤ側となるバルブボ
ディ6の内周面に圧接しており、筒状部材21がバルブ
ボディ6に対して相対的に前進されると、リテーナ69
の凸状部69aは、環状溝68よりリヤ側となるバルブ
ボディ6の内周面を軸方向に摺動するようになってい
る。
【0014】そして、例えばブレーキペダルが急激に踏
み込まれて、入力軸23と弁プランジャ24および筒状
部材21がバルブボディ6に対して所定ストロークだけ
軸方向に前進されると、リテーナ69の凸状部69aが
環状溝68に係合するようになっている。つまり、リテ
ーナ69を介してバルブボディ6と筒状部材21とが連
結される(図5参照)。このように、リテーナ69を介
して筒状部材21とバルブボディ6とが連結されると、
筒状部材21の大気弁座22が弁体26の第2シート部
S2よりフロント側に所定距離だけ離れた位置に保持さ
れる。したがって、大気弁32は大きな開弁量の開放状
態に保持される。これよって、大気を変圧室B、Dに迅
速に導入することができ、ブレーキペダルの急激な踏み
込み作動に即応して、タンデムブレーキ倍力装置1の出
力を増大させることができる。 また、このように凸状弾性部材としてのリテーナ69を
介して筒状部材21とバルブボディ6とが連結された状
態からブレーキペダルの踏み込みが解除されると、先ず
入力軸23、弁プランジャ24が非作動位置に向けて後
退し、それに伴って弁プランジャ24のフランジ部24
eが筒状部材21のフランジ部21Eに当接して、該筒
状部材21も非作動位置に向けて移動する(図7参
照)。このように、筒状部材21がバルブボディ6に対
して相対的にリヤ側へ後退することにより、リテーナ6
9が半径方向に圧縮される。それによって、環状溝68
からリテーナ69の凸状部69aが離脱して、環状溝6
8のリヤ側となる内周面に圧接する。つまり、リテーナ
69の凸状部69aが環状溝68に係合した状態から筒
状部材21がバルブボディ6に対して相対的にリヤ側に
付勢されて移動することにより、リテーナ69によるバ
ルブボディ6と筒状部材21との連結状態が解除される
ようになっている。 このように、本実施例においては、弁機構16の隣接位
置に係合手段67を設けたことにより、例えば急激にブ
レーキペダルが踏み込まれた際に出力が迅速に増大する
ようになっている。
【0015】(作動説明)以上の構成において、図1お
よび図2に示したように、ソレノイド17が励磁されて
おらず、かつ、図示しないブレーキペダルが踏み込まれ
ていない非作動状態では、弁プランジャ24はシェル2
の壁面2aに当接したキー部材41に係合して図示非作
動位置に保持されている。また、筒状部材21およびバ
ルブボディ6もキー部材41に当接して、図示非作動位
置に位置している。 また、弁プランジャ24のフランジ部24eは筒状部材
21の段部端面21Fに当接し、弁プランジャ24のフ
ロント側の端面(小径部24bの端面)は、反力伝達部
材48の軸部材53および筒状部材52と当接してい
る。また、筒状部材21に設けた大気弁座22は弁体2
6の第2シート部S2に着座して大気弁32が閉鎖し、
弁体26の第1シート部S1は真空弁座18から離隔し
て真空弁27が開放されている。さらに、リテーナ69
の凸状部69aは環状溝68から離脱してそこよりもリ
ヤ側となるバルブボディ6の内周面に圧接している。 また、ピストン57はハウジング42に対してリヤ側の
後退端に位置しており、ピストン57のフロント側の端
面(ガイド部57aの端面)は、ホルダ43の端面から
離隔している。そして、反力伝達部材48のフロント側
の端面(軸部材53の端面)とリアクションディスク5
1のリヤ側の端面との間には僅かに間隙が維持されてい
る。真空弁27が開放され、大気弁32が閉鎖されてい
るので、各室A、B、C、Dは相互に連通し、それらに
は負圧が導入されている。
【0016】----(通常の緩やかなブレーキペダルの踏
み込み時)この非作動状態から図示しないブレーキペダ
ルが緩やかに踏み込まれると、入力軸23、弁プランジ
ャ24および筒状部材21が一体となってフロント側に
むけて緩やかに前進される。これにより、弁体26の第
1シート部S1が真空弁座18に着座して真空弁27が
閉鎖されるとともに、弁体26の第2シート部S2が大
気弁座22から離座して大気弁32が開放される。した
がって、両定圧室A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻
止され、両変圧室B、D内に大気が導入される。両定圧
室A、C内の負圧と両変圧室B、Dとの間の大気圧との
差圧によって、両パワーピストン11、12およびバル
ブボディ6等がフロント側にむけて前進される。この緩
やかなレーキペダルの踏み込み時には、最初にリテーナ
69はバルブボディ6に対して相対的にフロント側に向
けて真空弁座18に弁体26の第1シート部S1が着座
し、大気弁座22が第2シート部S2から離座するまで
移動されるが、その後に上記差圧によってバルブボディ
6もフロント側に向けて追従して移動される。つまり、
入力軸23、弁プランジャ24および筒状部材21のバ
ルブボディ6に対する前進ストロークは所定ストローク
に達しないので、リテーナ69の凸状部69aは環状溝
68に係合することはない。したがって、リテーナ69
によって筒状部材21とバルブボディ6は連結されな
い。なお、筒状部材21が上述のように前進されること
に伴って、ピストン57に対して筒状部材21がフロン
ト側にむけてわずかに相対移動されるが、筒状部材21
の半径方向部21Aは、ピストン57のリヤ側の端面と
は当接せず、該端面とストッパ58のリヤ側端部(フラ
ンジ部)との間に位置している。このように、弁プラン
ジャ24が前進されても、それによってピストン57が
前進されないようになっている。
【0017】このようにしてタンデムブレーキ倍力装置
1が作動されるが、出力軸55に作用する出力の反力に
よって、リアクションディスク51の軸部がリヤ側に膨
出されて、そこが反力伝達部材48の軸部材53と当接
する。したがって、この時点から出力軸55に作用する
出力の反力が、弁プランジャ24と入力軸23およびブ
レーキペダルを介して運転者に伝達される。このよう
に、通常の緩やかなブレーキペダルの踏込み時には、入
力軸23への入力と、リアクションディスク51からの
反力がバランスするように弁機構16が制御され、従来
一般のブレーキ倍力装置と同様に所定のサーボ比で出力
が上昇するようになっている。 この作動状態から運転者がブレーキペダルの踏み込みを
解除すると、入力軸23、弁プランジャ24と筒状部材
21が後退し、大気弁座22が弁体26の第2シート部
S2に着座して大気弁32が閉じ、第1シート部S1が
真空弁座18から離座して、真空弁が開く。これにより
変圧室B、D内の大気は、定圧室A、Cを介して排出さ
れて、負圧に戻る。したがって、ブレーキ倍力装置の出
力が低下して、リターンスプリング40によってバルブ
ボディ6などが後退されて図1の非作動位置に復帰す
る。 ブレーキペダルが緩やかに踏み込まれた際における通常
時のタンデムブレーキ倍力装置1の作動説明は以上のと
おりである。換言すると、ソレノイド17を励磁しない
限り、筒状部材21は弁プランジャ24および入力軸2
3と一体となって進退動するようになっている。また、
このようにブレーキペダルが緩やかに踏み込まれた時に
は、リテーナ69の凸状部69aは環状溝68と係合し
ないようになっている。つまり、係合手段67は機能し
ないようになっている。
【0018】----(急激なブレーキペダルの踏み込み
時)次に、図1および図2に示した非作動状態からブレ
ーキペダルが急激に踏み込まれると、入力軸23、弁プ
ランジャ24および筒状部材21が一体となってフロン
ト側にむけて急激に前進される(図5参照)。このよう
に入力軸23、弁プランジャ24および筒状部材21が
急激に前進され、真空弁27が閉じて大気弁32が開い
ても、変圧室B、Dへの大気の導入が入力軸23等の急
激な前進に対して遅れが生じるため、バルブボディ6の
前進に遅れが生じて、入力軸23、弁プランジャ24お
よびリテーナ69は通常の緩やかなブレーキペダルの踏
み込み時に比較して、バルブボディ6に対して相対的に
大きくフロント側に向けて移動される。すなわち、入力
軸23、弁プランジャ24およびリテーナ69は、バル
ブボディ6に対して所定ストローク以上フロント側へ前
進されるので、リテーナ69の凸状部69aが環状溝6
8に係合し、それによってバルブボディ6と筒状部材2
1とが連結される。これにより、弁体26の第2シート
部S2が大気弁座22から離座して、大気弁32が大き
な開弁量で開放されてその開放状態が保持されるととも
に、弁体26の第1シート部S1が真空弁座18に着座
して真空弁27が閉鎖される。したがって、両定圧室
A、Cと両変圧室B、Dとの連通が阻止され、両変圧室
B、D内に大気が迅速に導入される。そして、両定圧室
A、C内の負圧と両変圧室B、Dとの間の大気圧との差
圧によって、両パワーピストン11、12およびバルブ
ボディ6等がフロント側にむけて前進される。急激なブ
レーキペダルの踏込み時では、大気弁32は大きな開弁
量で開放状態に保持されるので、変圧室B、Dへの大気
の導入が迅速に行われ、タンデムブレーキ倍力装置の出
力も増大する。 このようにして、タンデムブレーキ倍力装置1が作動さ
れると、図6に示すように、リアクションディスク51
が軸部材53および筒状部材52と当接するので、出力
軸55に作用するブレーキ反力が、軸部材53、筒状部
材52、弁プランジャ24を介して入力軸23に伝達さ
れる。また、これに伴って、弁プランジャ24が、筒状
部材21およびバルブボディ6に対して僅かにリヤ側に
向けて相対移動される。しかしながら、弁プランジャ2
4におけるフランジ部24eのリヤ側の端面とそれに対
向する筒状部材21の半径方向部21Eとの間には間隙
が維持されるので、入力軸23が前進されている状態に
おいては、大気弁32は大きな開弁量で開放された状態
に保持される。したがって、入力軸23の入力がそれほ
ど大きくなくても、大きな出力を得ることができること
になる。 この後、ブレーキペダルの踏み込みが解放されると、図
7に示すように、入力軸23および弁プランジャ24が
リヤ側へ後退する。これに伴って、弁プランジャ24の
フランジ部24eのリヤ側端面がそれに対向する筒状部
材21の半径方向部21Eと当接するので、筒状部材2
1も弁プランジャ24と一体となって後退する。これに
伴って、リテーナ69の凸状部69aが環状溝68から
離脱して、バルブボディ6と筒状部材21の連結状態が
解除されるので、タンデムブレーキ倍力装置1の各構成
部材は図1および図2に示す非作動状態に復帰する。
【0019】-----(自動ブレーキとしての作動説明)
さらに、タンデムブレーキ倍力装置1を自動ブレーキと
して作動させる場合には、ブレーキペダルを踏み込むこ
となく、図2に示した非作動状態から制御装置によって
ソレノイド17を励磁させる。これにより、ピストン5
7がハウジング42に対してフロント側へ移動され、そ
れと同時に筒状部材21がバルブボディ6および弁プラ
ンジャ24に対して緩やかにフロント側へ移動される。
これによって、弁体の26の第2シート部S2から大気
弁座22が離座して大気弁32が開放されるとともに、
弁体26の第1シート部S1が真空弁座18に着座して
真空弁27が閉鎖される。したがって、両変圧室B、D
内に大気が導入され、両パワーピストン11、12およ
びバルブボディ6等がフロント側にむけて前進される。
このようにしてタンデムブレーキ倍力装置1が自動ブレ
ーキとして作動される。また、この自動ブレーキとして
の作動開始時には、ピストン57に連動して軸部材53
が押し出されてリアクションディスク51に当接する
が、軸部材53は弁プランジャ24のフロント側の端面
から離隔しているので、出力軸55に作用するブレーキ
反力は弁プランジャ24及び入力軸23に伝達されてい
ない。その後、出力軸55に作用するブレーキ反力が上
昇することに伴ってリアクションディスク51がリヤ側
へ膨出して軸部材53がリヤ側へ押し戻される。また上
記自動ブレーキとしての作動状態からソレノイド17の
作動が停止されると(消勢されると)、ばね66によっ
て筒状部材21およびピストン57が弁プランジャ24
に対してリヤ側へ押し戻されるので、大気弁32が閉鎖
される一方、真空弁27が開放される。したがって、バ
ルブボディ6などが図1に示した元の非作動状態に復帰
する。なお、上記第1実施例においては、バルブボディ
6の内周部に設けた凹部としての環状溝68と、筒状部
材21に設けた凸状弾性部材としてのリテーナ69によ
って係合手段68を構成しているが、環状溝68とリテ
ーナ69の配設位置は逆でも良い。つまり、バルブボデ
ィ6の内周部に凸状弾性部材としてのリテーナ69を設
ける一方、凹部としての環状溝68を筒状部材21の外
周部に形成しても良い。このような構成であっても、上
記第1実施例と同様の作用効果を得ることができる。
【0020】------(第2実施例)次に図8ないし図9
は、係合手段67に関する第2実施例を示したものであ
る。この第2実施例においては、筒状部材21に形成し
た凹部68およびバルブボディ6側に設けた係合部材6
9と、係合部材69を凹部68に係合あるいは離脱させ
る駆動手段71等によって係合手段67を構成してい
る。より詳細には、筒状部材21の中径部21Cにおけ
るフロント側の外周面に円周方向に沿った環状溝を形成
してあり、その環状溝によって凹部68を構成してい
る。また、ヨーク44におけるリヤ側の小径部の軸方向
寸法を長く形成してあり、この小径部のリヤ側端部に切
欠き部44bを形成している。上記切欠き部44b内に
ピン72によって概略三角形の係合部材69を取り付け
ている。係合部材69におけるリヤ側の内方部に爪部6
9Aを突設している。係合部材69は、上記ピン72を
支点としてヨーク44の半径方向(図面の上下方向)に
回動できるようになっている。また、ヨーク44の外周
に環状溝を形成してあり、そこに弾性部材としてのC字
形のばね73を取り付けるとともに、このばね73を係
合部材69のリヤ側の外方部に外方側から当接させてい
る。これにより、係合部材69の爪部69Aは常時半径
方向内方、すなわち上記凹部68と係合する方向に付勢
されている。なお、ばね73は金属製であるが、このば
ね73の代わりにゴム製のOリングをヨーク44の環状
溝に装着して、該Oリングによって係合部材69の爪部
69Aを半径方向内方へ付勢しても良い。
【0021】次に、駆動手段71は、キー部材41と、
このキー部材41に連結した作動部材74とから構成し
ている。作動部材74はU字形をしており、その両自由
端をリヤ側に位置させて上記キー部材41に連結してい
る。これによって、作動部材74が筒状部材21の中径
部21Cの外周面に沿ってかつ凹部68と直交するよう
に保持されている。また、作動部材74におけるフロン
ト側の折り曲げ部74aが、上記ヨーク44の切欠き部
44b内にリヤ側から挿入されており、かつ係合部材6
9における爪部69Aよりもフロント側の箇所と接して
いる。図8および図9に示したタンデムブレーキ倍力装
置1の非作動状態では、係合部材69の爪部69Aと上
記作動部材74の折り曲げ部74aとが当接している。
さらに、本実施例においては、キー部材41を挿通した
バルブボディ6の半径方向孔6Aの軸方向寸法(図面で
の左右方向の寸法)を、キー部材41の厚さの3倍程度
に拡大している。また、図8に示すように、リヤダイア
フラム14における外周部側の位置には、円周方向複数
箇所にストッパ部としての突起14aを形成している。
そして、図8、図9に示したタンデムブレーキ倍力装置
1の非作動状態においては、リターンスプリング40に
よってリヤ側へ付勢されたバルブボディ6は、上記リヤ
ダイアフラム14の突起14aがシェル2のリヤ側の壁
面2aに当接する位置で停止されるようになっている。
一方、キー部材41もシェル2のリヤ側の壁面2aに当
接して図示非作動位置に停止しているが、このキー部材
41とそれを挿入した半径方向孔6Aのフロント側の端
面との間には、キー部材41の厚さと同じ程度の間隙が
維持されるようになっている。そして、上述したよう
に、このときにはキー部材41に連結した作動部材74
の折り曲げ部74aに係合部材69の係合爪69Aが係
合しており、そのため、係合部材69の爪部69Aは凹
部68と係合しない半径方向外方側に維持されている。
その他の第2実施例の構成は上記第1実施例のものと同
じであり、それらについての詳細な説明は省略する。
【0022】-----(第2実施例の作動説明)以上のよ
うに構成した第2実施例において、図8、図9に示した
非作動状態においては、リヤダイアフラム14の突起1
4aがシェル2のリヤ側の壁面2aに当接するととも
に、キー部材41もシェル2のリヤ側の壁面2aに当接
している。キー部材41と半径方向孔6Aのフロント側
の端面との間には、キー部材41の厚さと同じ程度の間
隙が維持されるようになっている。また、キー部材41
に弁プランジャ24における係合部24aのフロント側
の端面が当接するとともに、筒状部材21もキー部材4
1に当接している。そして、作動部材74の折り曲げ部
74aが係合部材69の係合爪69Aと当接しており、
そのため、係合爪69Aは筒状部材21の中径部21C
の外周面よりも外方側(図面での下方)の凹部68と係
合しない位置に維持されており、また、筒状部材21の
凹部68はキー部材41と同じ軸方向の位置に位置して
いる。
【0023】----(通常の緩やかなブレーキペダルの踏
み込み時の作動説明)上記非作動状態から図示しないブ
レーキペダルが緩やかに踏み込まれると、入力軸23、
弁プランジャ24および筒状部材21が一体となってフ
ロント側にむけて緩やかに前進される。この弁プランジ
ャ24の前進に伴って弁プランジャ24における係合部
24aのリヤ側の端面がキー部材41に当接して、その
後、入力軸23、弁プランジャ24、筒状部材21およ
びキー部材41が一体となって緩やかに前進される。こ
れにより、弁体26の第1シート部S1が真空弁座18
に着座して真空弁27が閉鎖されるとともに、大気弁座
22が弁体26の第2シート部S2から離座して大気弁
32が開放される。したがって、両定圧室A、Cと両変
圧室B、Dとの連通が阻止され、両変圧室B、D内に大
気が導入される。両定圧室A、C内の負圧と両変圧室
B、Dとの間の大気圧との差圧によって、両パワーピス
トン11、12およびバルブボディ6等がフロント側に
むけて前進される。この緩やかなブレーキペダルの踏み
込み時には、最初にキー部材41の前進とともに作動部
材74もバルブボディ6に対してフロント側へ移動され
るが、この時の作動部材74のバルブボディ6に対する
前進ストロークは小さいので、係合爪69Aが筒状部材
21の凹部68に係合することはない。したがって、係
合部材69によって筒状部材21とバルブボディ6は連
結されない。 なお、筒状部材21が上述のように前進されることに伴
って、ピストン57に対して筒状部材21がフロント側
にむけてわずかに相対移動されるが、筒状部材21の半
径方向部21Aは、ピストン57のリヤ側の端面とは当
接せず、該端面とストッパ58のリヤ側端部(フランジ
部)との間に位置している。このように、弁プランジャ
24が前進されても、それによってピストン57が前進
されないようになっている。このようにしてタンデムブ
レーキ倍力装置1が作動されるが、出力軸55に作用す
る出力の反力によって、リアクションディスク51の軸
部がリヤ側に膨出されて、そこが反力伝達部材48の軸
部材53と当接する。したがって、この時点から出力軸
55に作用する出力の反力が、弁プランジャ24と入力
軸23およびブレーキペダルを介して運転者に伝達され
る。そして、入力軸23が前進されている作動状態にお
いては、従来一般のブレーキ倍力装置と同様に所定のサ
ーボ比で出力が上昇するようになっている。 この作動状態から運転者がブレーキペダルの踏み込みを
解除すると、入力軸23、弁プランジャ24と筒状部材
21が後退し、大気弁座22が弁体26の第2シート部
S2に着座して大気弁32が閉じ、第1シート部S1が
真空弁座18から離座して、真空弁が開く。これにより
変圧室B、D内の大気は、定圧室A、Cを介して排出さ
れて、負圧に戻る。したがって、ブレーキ倍力装置の出
力が低下して、リターンスプリング40によってバルブ
ボディ6などが後退されて図8および図9の非作動位置
に復帰する。 ブレーキペダルが緩やかに踏み込まれた際におけるタン
デムブレーキ倍力装置1の作動説明は以上のとおりであ
る。
【0024】------(急激なブレーキペダルの踏み込み
時)次に、上記非作動状態からブレーキペダルが急激に
踏み込まれると、先ず入力軸23、弁プランジャ24、
筒状部材21が急激に前進し、それとほぼ同時に弁プラ
ンジャ24の係合部24aのリヤ側端面がキー部材41
にリヤ側から当接するので、入力軸23、弁プランジャ
24、筒状部材21およびキー部材41が前進され、真
空弁27が閉じて大気弁32が開いても、変圧室B、D
への大気の導入が入力軸23などの急激な前進に対して
遅れが生じるため、バルブボディ6の前進に遅れが生じ
て、入力軸23、弁プランジャ24、筒状部材21およ
びキー部材41は、バルブボディ6に対して大きく前進
し、所定ストロークすると作動部材74の折り曲げ部7
4aは係合部材69の爪部69Aから離れるので、ばね
73に付勢された係合部材69の爪部69Aが作動部材
74の自由端の間を介して内方側へ揺動されて、筒状部
材21の凹部68に係合する。つまり、係合部材69に
よって筒状部材21とバルブボディ6とが連結される。
これにより、大気弁32が大きな開弁量で開放状態に保
持され、真空弁27は閉鎖されて、タンデムブレーキ倍
力装置1が迅速に大きな出力で作動されるようになって
いる(図10)。したがって、ブレーキペダルが急激に
踏み込まれた際にも、それに即応して大きな出力を得る
ことができる。また、ブレーキペダルが踏み込まれてタ
ンデムブレーキ倍力装置1が作動している状態において
は、作動部材74の折り曲げ部74aが爪部69Aから
離隔しているので、大気弁32は大きな開弁量による開
放状態に保持される(図11)。なお、この作動状態に
おいて、弁プランジャ24が僅かに後退したとしても、
ばね73による付勢力によって爪部69Aは凹部68か
ら離脱しないようになっている。この作動状態からブレ
ーキペダルの踏み込みが解除されると、入力軸23およ
び弁プランジャ24がリヤ側へ後退するので、弁プラン
ジャ24の係合部24aのフロント側の端面がキー部材
41に当接して、該キー部材41および作動部材74が
バルブボディ6および係合部材69に対して相対的にリ
ヤ側に後退する。これに伴って、作動部材74の折り曲
げ部74aによって係合部材69がばね73に抗して外
方側(図面で下方側)へ押し戻されるので、爪部69A
が筒状部材21の凹部68から離脱し、バルブボディ6
と筒状部材21の連結状態が解除されるようになってい
る(図12)。したがって、タンデムブレーキ倍力装置
1の構成部材は図8および図9の非作動状態に復帰す
る。
【0025】-----(自動ブレーキとしての作動時の説
明)さらに、第2実施例のタンデムブレーキ倍力装置1
を自動ブレーキとして作動させる場合には、ブレーキペ
ダルを踏み込むことなく、図8に示した非作動状態から
制御装置によってソレノイド17を励磁させる。これに
より、ピストン57がハウジング42に対してフロント
側へ移動され、それと同時に筒状部材21がバルブボデ
ィ6および弁プランジャ24に対して緩やかにフロント
側へ移動される。これによって、弁体26の第1シート
部S1が真空弁座18に着座して真空弁27が閉鎖され
るとともに、大気弁座22が弁体26の第1シート部S
2から離座して大気弁32が開放される。したがって、
両変圧室B、D内に大気が導入され、両パワーピストン
11、12およびバルブボディ6等がフロント側にむけ
て前進される。なお、筒状部材21が緩やかにフロント
側へ移動されるとともに、弁プランジャ24の係合部2
4aのリヤ側の端面がキー部材41と当接しないので、
係合部材69の爪部69Aは筒状部材21の凹部68に
係合しない。したがって、係合手段67は機能しないよ
うになっている。このようにしてタンデムブレーキ倍力
装置1が自動ブレーキとして作動される。また、この自
動ブレーキとしての作動開始時には、ピストン57に連
動して軸部材53が押し出されてリアクションディスク
51に当接するが、軸部材53は弁プランジャ24のフ
ロント側の端面から離隔しているので、出力軸55に作
用するブレーキ反力は弁プランジャ24及び入力軸23
に伝達されていない。その後、出力軸55に作用するブ
レーキ反力が上昇することに伴ってリアクションディス
ク51がリヤ側へ膨出して軸部材53がリヤ側へ押し戻
される。また上記自動ブレーキとしての作動状態からソ
レノイド17の作動が停止されると(消勢されると)、
ばね66によって筒状部材21およびピストン57が弁
プランジャ24に対してリヤ側へ押し戻されるので、大
気弁32が閉鎖される一方、真空弁27が開放される。
したがって、バルブボディ6などが図9に示した非作動
状態に復帰する。以上のように構成した第2実施例にお
いても、上述した第1実施例と同様の作用効果を得るこ
とができる。なお、この第2実施例においては、ヨーク
44の切欠き部44bに係合部材69をピン72によっ
て回動自在に取り付けているが、係合部材69をバルブ
ボディ6の内周部にピン72によって回動自在に取り付
けてもよい。また、上記第2実施例における係合部材6
9と凹部68の配設位置を逆にしても良い。つまり、ヨ
ーク44に凹部68を形成するとともに、筒状部材21
側に係合部材69を取り付けても良い。なお、上記各実
施例は、本発明をタンデムブレーキ倍力装置1に適用し
た場合について説明したが、定圧室と変圧室が一対のシ
ングルタイプのタンデムブレーキ倍力装置あるいは定圧
室と変圧室が3対のトリプルタイプのタンデムブレーキ
倍力装置にも本発明を適用することができる。
【0026】
【発明の効果】以上のように、本発明によれば、構成が
簡単で、かつ急激なブレーキペダルの踏み込み作動に即
応して出力を増大させることが可能なブレーキ倍力装置
を提供できるという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す断面図
【図2】図1の要部の拡大図
【図3】図1に示した筒状部材21の正面図
【図4】図1に示したバルブボディ6の要部の断面図
【図5】図1に示した要部の作動状態を示す断面図
【図6】図1に示した要部の作動状態を示す断面図
【図7】図1に示した要部の作動状態を示す断面図
【図8】本発明の第2実施例を示す断面図
【図9】図8の要部の拡大図
【図10】図8に示した要部の作動状態を示す断面図
【図11】図8に示した要部の作動状態を示す断面図
【図12】図8に示した要部の作動状態を示す断面図
【符号の説明】
1 タンデムブレーキ倍力装置 6 バルブボデ
ィ 11 フロントパワーピストン 12 リヤパワ
ーピストン 16 弁機構 18 真空弁座 21 筒状部材 22 大気弁座 24 弁プランジャ 26 弁体 67 係合手段 68 環状溝
(凹部) 69 リテーナ(凸状弾性部材) A、C 定圧室 B、D 変圧

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 シェル内に摺動自在に設けたバルブボデ
    ィと、上記バルブボディに設けたパワーピストンと、シ
    ェル内における上記パワーピストンのフロント側に設け
    た定圧室と、シェル内におけるパワーピストンのリヤ側
    に設けた変圧室と、上記変圧室への流体の給排を切り換
    え制御する弁機構とを備え、 上記弁機構は、バルブボディに形成した真空弁座と、バ
    ルブボディ内に軸方向に移動可能に設けられてリヤ側に
    大気弁座を形成した筒状部材と、上記真空弁座に着座す
    る第1シート部および大気弁座に着座する第2シート部
    を有する弁体と、入力軸に連結されるとともにバルブボ
    ディに対して軸方向に移動可能に設けられて、少なくと
    も入力軸が前進される際には筒状部材とともに前進され
    る弁プランジャとを備えたブレーキ倍力装置において、 上記入力軸がバルブボディに対して所定ストローク前進
    した時に、上記筒状部材とバルブボディとを連結して、
    入力軸の前進中においては大気弁座から第2シート部が
    離座した状態に保持する係合手段を設けるとともに、該
    係合手段は入力軸が非作動位置に後退する際に上記筒状
    部材とバルブボディとの連結状態を解除することを特徴
    とするブレーキ倍力装置。
  2. 【請求項2】 上記係合手段は、バルブボディの内周面
    又は筒状部材の外周面のいずれか一方に形成した凹部
    と、いずれか他方に設けた凸状弾性部材とを備え、上記
    凹部に凸状弾性部材が係合することでバルブボディと筒
    状部材とを連結するとともに、上記入力軸が非作動位置
    に後退する時に上記弁プランジャが筒状部材に当接して
    凸状弾性部材を凹部から離脱させることによりバルブボ
    ディと筒状部材との連結状態を解除することを特徴とす
    る請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
  3. 【請求項3】 上記係合手段は、上記バルブボディの内
    周部または上記筒状部材の外周部のいずれか一方に形成
    した凹部と、いずれか他方に設けられて上記凹部と係合
    可能な係合部材と、この係合部材を上記凹部に係合する
    方向に付勢する弾性部材と、上記入力軸の移動に応じて
    上記係合部材を凹部に係合あるいは離脱させる駆動手段
    とを有し、 上記入力軸が非作動位置から所定ストローク前進した時
    に、上記駆動手段によって上記係合部材が上記凹部に係
    合して筒状部材とバルブボディを連結するとともに、上
    記入力軸が上記非作動位置に後退するときに上記駆動手
    段によって上記係合部材が上記凹部から離脱して、筒状
    部材とバルブボディの連結状態を解除することを特徴と
    する請求項1に記載のブレーキ倍力装置。
  4. 【請求項4】 上記係合部材はバルブボディの内周部ま
    たは上記筒状部材の外周部のいずれか一方に設けた支点
    を中心として回動自在に取り付けてあり、さらに、この
    係合部材は上記凹部に係合あるいは離脱する爪部を備え
    ており、 上記駆動手段は、上記入力軸の前進ストロークが上記所
    定ストローク未満のときには弾性部材の付勢力に抗して
    係合部材の爪部を凹部から離脱させるとともに、上記入
    力軸の前進ストロークが上記所定ストローク以上のとき
    には、係合部材の半径方向への移動を許容して、該係合
    部材の爪部を上記凹部に係合させることを特徴とする請
    求項3に記載のブレーキ倍力装置。
  5. 【請求項5】 上記バルブボディ内にソレノイドを配置
    し、このソレノイドを励磁すると、上記筒状部材が上記
    バルブボディに対して相対的に移動して上記弁機構が作
    動されることを特徴とする請求項1ないし請求項4のい
    ずれかに記載のブレーキ倍力装置。
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