JP4491891B2 - カードリーダ - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、カード等の情報記録媒体に、データの記録か再生の少なくとも一方を行うカードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来から、カードはその携帯性に利便なことから、種々の用途で使用され、その種類も様々である。例えば、テレホンカード、乗車券等のプリペイドカード、定期券、回数券、ポイントカード、更に、銀行カード、キャッシュカード、クレジットカード、運転免許証等のIDカード、会員カード、身分証明書等が挙げられる。
【0003】
また、これらのカードは、個人識別情報や残高、累積ポイント等の情報を記録・保持するため、磁気記録層、光記録層、或いはICメモリー等に代表されるメモリ部を有している。これらのメモリ部に記録された情報は、専用のカードリーダで再生されるが、磁気記録層、光記録層、ICメモリーに記録された情報は不可視情報であるので、カードの持ち主がその記録情報を直接確認する事はできない。
【0004】
そこで従来から、これら不可視の記録情報を可視的に表示する事がなされている。例えば、インクジェット、感熱転写、レーザービームプリンタ等の様々な印字手段によってカード表面に情報を印字したり、カードに予め感熱発色層を形成し感熱記録する等の追記型の表示がなされている。追記型の表示方法では、カード表面の表示領域の制約で、より多くの情報を表示できない。そこで最近では、書換可能な表示方法が採用されている。例えば、カードに液晶表示体を形成する場合や、加熱によって、繰り返し印字・消去が可能である熱可逆的材料を使用して表示する事もなされている。
【0005】
更に、これらのカードの用途、情報記録方式、表示方法が様々であることに加えて、カード基材を構成する材料や、磁気ストライプ、ICチップ等のメモリ部の位置、カードの大きさや厚み等の規格等も多種多様となっている。例えば、カード材料としては、ポリ塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVCA)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカーボネイト(PC)、生分解性材料等のプラスチックや紙、合成紙が使用されている。また、全ての識別カードに関するJISX6301や外部端子付きICカードに関するJISX6303の規定では、厚さが0.76mm±0.08mmである。一般には、0.28mm厚の硬質塩化ビニルシート2枚を積層し、この表裏に0.1mm厚の硬質塩化ビニルシートを貼合わせた構成が知られている。更に、カードによっては、口座番号、有効期限や所有者氏名が、カード基材を物理的に隆起させて形成される、いわゆるエンボス加工も施されている。このような硬質プラスチックを基材とするカードばかりではなく、テレホンカードに代表されるプリペイドカード等は、カード厚みが0.20〜0.28mm程度の薄手のカードである。
【0006】
このように現在カードは多種多様なものとなっている。そして、これらのカードから情報を読み取ったり(リード)、或いは、カードに対して情報を記録したり(ライト)、或いは、カードに表示する情報を書き換えたりする機能を有する装置がカードリーダである。
【0007】
ここで、従来のカードリーダの一例を挙げる。図23は従来のカードリーダを示す側断面図であり、以下図23を用いて説明する。
【0008】
カード1には、熱可逆性材料等を設けたリライトカードが用いられ、ここでは磁気記録層も有している。リライトカードは、例えば所定の温度以上に加熱することで、可視的な像などを形成し、所定の温度範囲内にカードの温度を所定時間加熱することで、その形成された像などを不可視にする構成を有するものである。
【0009】
挿入口2から挿入されたカード1は、ガイダー6で構成された搬送路7内を駆動ローラ3,4,5とその各駆動ローラに対向する押圧ローラ8,10,12により搬送される。
【0010】
56はカードに磁気的な情報を記録か又は再生するデータ記録再生部、58は磁気ヘッド56に対向する磁気ヘッド押圧ローラである。カード1に印字する印字部37はサーマルヘッドホルダ60に取り付けられ軸96により回動する。
【0011】
更にカードに印字された情報を消去する消去部49は消去ヘッドホルダ79に取り付けられ、消去ヘッドホルダ79は軸97によりサーマルヘッドホルダ60に連結されサーマルヘッド37と連動する。
【0012】
サーマルヘッド37と消去ヘッド49は、昇降モータ98によりカム99を介して搬送路7から突出、待避する様に構成されている。
【0013】
カード1に印字・消去する場合、サーマルヘッド37、消去ヘッド49は、各ホルダーに掛けられたバネにより、サーマルヘッド37と対向する位置に設けられたプラテン31、消去ヘッド49に対向する位置に設けられたローラ43にカード1を介して押圧付勢され、搬送路7内に突出し所定の情報をカード1上に、印字・消去する。
【0014】
印字消去が終了した場合、昇降モータ98によりカム99を介してサーマルヘッド37と消去ヘッド49は搬送路7から待避する。
【0015】
また、サーマルヘッド37及び消去ヘッド49の押圧荷重は、機構上その上限が約5N程度であり、カード1に印字などを行う場合には、カード1に曲がり等が生じている場合には、うまくカード1上に所定の文字などを印字する事ができない場合があった。
【0016】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら上述の構成では、カード1の曲がりを矯正するためのローラは非常に強い押圧力によって、カード1を押さえなければカード1の曲がり等を修正し良好な印字品質を得ることはできないが、カードを矯正するためのローラの押圧力が大きいと、カード1に印字などを行わないときには、磁気ヘッド56でのデータの記録再生がうまくいかないことや、搬送路7でのカード搬送がうまく行かないときがあり、問題点があった。
【0017】
加えて、上述したようにカードは多種多様であり、0.68〜0.84mm厚のカードと0.20〜0.28mmの薄手のカードでは、搬送や印字、消去、データの記録再生における押圧力の設定が一律とは言えず、従来構成では、その微調整が容易ではない。特に、0.68〜0.84mm厚のカードは、0.20〜0.28mmの薄手のカードに比べて可撓性に劣る。このことは、カードに反り等の変形があった場合には、フレキシブルな薄手のカードに比べて、カードリーダ内で、搬送不良、印字不良、消去不良、記録再生不良等の不具合を生じる可能性が高い。従来構成のカードリーダでは、押圧力の調整が容易ではないので、搬送、印字、消去等を良好に行うことができない。
【0018】
更に、カードに形成される熱可逆性材料等の印字領域は、カードの用途により様々である。上述構成のカードリーダでは、印字ヘッド、消去ヘッドの幅や位置は固定であり、自由度に欠けるものであった。また、消去ヘッドはサーマルヘッドに連結されているので、仮に、異なる幅のヘッドに交換する場合は、細部まで分解する必要があり、取り付け後も、両ヘッドのバランスを正確に取る必要もある。特にカード幅よりも狭い幅のヘッドを取り付けた場合には、カードがヘッドから受ける押圧力が均一ではなくなり、良好な状態でカードを印字、消去できない。
【0019】
また、エンボスを有するカードには対応が十分ではなく、印字、消去、搬送等を良好に行うことができない。特に、カードへの押圧力を上げすぎると印字ヘッドや消去ヘッドが、エンボスを削ったり、ヘッドに傷が発生する可能性もある。逆に、カードへの押圧力を下げすぎると、印字不良や、消去不良が発生することも考えられる。
【0020】
そして、近年電子取引等に使用されているICカードに対応するためには、別のICカードリーダが必要であり、設置には広いスペースを要するだけでなく、情報のやりとりの為に、両カードリーダを接続する必要もあり、システムが複雑となってしまう。
【0021】
本発明は、上記従来の課題を解決するもので、種々のカードに対応が可能であり、カードの搬送性に優れたカードリーダを提供することを目的とする。
【0022】
【課題を解決するための手段】
本発明は、カードの搬送路と、カードを前記搬送路内で移動させる搬送手段と、前記搬送路内に存在するカードにデータを記録する動作かカードからデータを再生する動作の少なくとも一方の動作を行うデータ記録再生手段と、カードに可視画像を形成する画像形成手段と、カードに形成された可視画像を消去する画像消去手段とを備えたカードリーダであって、前記搬送路に出没自在に設けられ前記カードの反りや曲がりなどを矯正する矯正手段を備えた構成とした。
【0023】
【発明の実施の形態】
本発明の請求項1に係る発明は、カードの搬送路と、カードを搬送路内で移動させる搬送手段と、搬送路内に存在するカードにデータを記録する動作かカードからデータを再生する動作の少なくとも一方の動作を行うデータ記録再生手段と、カードに可視画像を形成する画像形成手段と、カードに形成された可視画像を消去する画像消去手段とを備えたカードリーダであって、画像形成手段はその両端に矯正ローラと、その矯正ローラに対向するローラを有し、画像消去手段はその両端に矯正ローラと、その矯正ローラに対向するローラを有し、カード上に所定のキャラクタを印字する際には、搬送路に画像形成手段が突出し、消去する際には、搬送路に画像消去手段が突出する事により、矯正ローラが対向するローラとでカードを挟み込み、カードの反りや曲がりを矯正する事を特徴とするカードリーダであって、カードの曲がりや反りを矯正させることができるので、カードへの可視画像の形成を良好に行えると共に、カードに形成された可視画像を確実に消去でき、品質の良い画像を形成することができる。
【0024】
本発明の請求項2に記載の発明は、請求項1において、カード上に所定のキャラクタを印字しないもしくは消去しない場合には、搬送路から画像形成手段や画像消去手段が後退し、カードが矯正ローラと対向するローラとに挟み込まれず、カードの搬送に支障を来すことなく、スムーズにカードを移動させることができるので、カードの損傷等を防止できる。
【0025】
本発明の請求項3に記載の発明は、請求項1において、画像形成手段のカード押圧荷重と矯正ローラのカード押圧荷重を異ならせた事を特徴とするカードリーダであって、確実なカードの矯正を実現できると共に、画像消去手段の寿命を長くすることができる。
【0026】
本発明の請求項4に記載の発明は、請求項1において、画像消去手段のカード押圧荷重と矯正ローラのカード押圧荷重を異ならせた事を特徴とするカードリーダであって、確実なカードの矯正を実現できると共に、画像消去手段の寿命を長くすることができる。
【0038】
以下、本発明におけるの実施の形態について説明する。
【0039】
図1は本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す側断面図である。
【0040】
図1において、1はカードで、カード1にはデータの記録かもしくは再生の少なくとも一方を行うことが可能なメモリ部と、熱可逆性材料等を用いてキャラクタ等を印字・消去可能とした表示部が用いられている。メモリ部としては、磁気ストライブ、光学ストライプ、IC等が用いられる。表示部としては、熱可逆性材料を用いたリライト層や液晶層を用いたり、ライトワンスの追記型のものなどが用いられる。なお、本明細書で記載しているカードとは、単なるカード状体のみならず、帯状体やシート状体のものも好適に用いられることは言うまでもない。
【0041】
2はカード1を挿入する挿入口、7はカード1を搬送する搬送路で、搬送路7は、少なくとも一つのガイダー等で構成される。具体例として、カード1の両側部を固定ガイドと可動ガイドの二つのガイド6によって案内しながら搬送することが、カードの安定した搬送性を維持できるので好ましい。
【0042】
3は回転軸14に取り付けられた駆動ローラで、駆動ローラ3には従動ローラ8が対向している。従動ローラ8はコイルバネなどの弾性部材9によって搬送路7の方に付勢されている。この駆動ローラ3は回転軸14を介して後述する駆動手段によって駆動力が伝達される。この駆動ローラ3と従動ローラ8でカード1を挟み込みカード1を搬送路7内で移動させる。
【0043】
200は搬送路7に出没自在に設けられた印字ユニットで、印字ユニット200には印字部37と矯正ローラ36,38が設けられている。印字部37,矯正ローラ36,38にはそれぞれ駆動するローラ31,28,34が対向している。印字ユニット200は後述の駆動手段によって駆動され、カード1上に所定のキャラクタなどを印字する際には印字ユニット200は搬送路7に突出し、カード1を矯正ローラ36,38とそれらローラに対向するローラ28,34で挟み込んで、カード1の曲がり等を矯正(反り等が発生している場合には反りを矯正する)し、印字部37でカード1上に印字するので、良好な印字品質を得ることができる。
【0044】
また、カード1上に所定のキャラクタを印字しない場合には、印字ユニット200は搬送路7から後退し、カード1は矯正ローラ36,38とローラ28,34で挟み込まれず、しかも印字部37とローラ31にも挟み込まれないので、スムーズにカード1の搬送が行われる事になる。印字部37としては、サーマルヘッドやインクジェットヘッド等が好適に用いられ、カード1の表示部としてリライト層を用いた場合にはサーマルヘッドを用い、カード1の表示部として追記式のものを用いる場合には、サーマルヘッドやインクジェットヘッドのいずれか一方が用いられる。また、カードの曲がりや反りを矯正する手段として、矯正ローラ36,38とローラ28,34を用いたが、例えば、搬送路7に出没する平板でカード1の曲がり等を矯正したりすることもできる。
【0045】
75は印字部37を搬送路7の方に付勢する弾性部で、弾性部75は例えばコイルバネなどが好適に用いられる。弾性部75は印字部37に設けられたシャフト61に直接力を加えている。
【0046】
76,77はそれぞれ矯正ローラ36,38に加重を加える弾性部で、弾性部76,77はコイルバネなどが好適に用いられる。この様に印字部37,矯正ローラ36,38に個別に弾性部75,76,77にて押圧力を付加することができるので、各種弾性部の押圧力を変えることによって、矯正ローラ36,38からカード1に加えられる押圧力を非常に大きくでき、しかも印字部37からカード1に加えられる押圧力を小さくすることができる。この構成によって、矯正ローラ36,38から大きな押圧力をカード1に加えることで、カード1の曲がりなどの矯正を確実に行うことができ、しかも印字部37におけるカード1の接触圧力を最適化する事ができるので、印字部37(特にサーマルヘッドを用いた場合)の摩耗性を低減させることができるので、安定した印字品質、印字部37の寿命を長くすることができる。
【0047】
この時、矯正ローラ36,38の押圧荷重としては、3N〜50Nに設定する事が好ましい。押圧荷重が3N未満であるとカード1の曲がりなどを矯正する効果はあまりなく、50Nを超えるとカード1の摩耗や破損などが発生する確率が高くなる。
【0048】
また、印字部37の押圧荷重は、カード1の厚さが0.68〜0.84mmの場合には、3N以上に設定する事が好ましい。押圧荷重が3N未満であると、カード1が変形している場合には、印字不良を発生する確率が高い。更に、6N以上に設定する事により、カード1が実用上使用される範囲の変形に対して、良好に印字する事が可能となる。また、印字部37の押圧荷重は50N以下に設定する事が好ましい、50Nを超えるとカード1の摩耗や破損、或いは印字部37の摩耗などが顕著に発生する確率が高くなる。
【0049】
また、印字部37の押圧荷重は、カード1の厚さが0.20〜0.28mmの場合には、1N〜50N(特に好ましくは、2N〜15N)に設定する事が好ましい。押圧荷重が1N未満であると、カード1に印字されたキャラクタなどの印字品質が悪くなる事があり、押圧荷重が50Nを超えると、カード1の摩耗や破損、或いは印字部37の摩耗などが顕著に発生する確率が高くなる。
【0050】
更に、印字部37のカード1との接触部と矯正ローラ36,38の回転中心との距離Lは8mm〜40mm(好ましくは11mm〜16mm)と設定する事が好ましい。距離Lが8mm以下であると、矯正ローラ36,38の直径が小さくなることで、その材質などの選択が非常に難しくなり、しかも組立性が悪くなる。距離Lが40mm以上であると、カード1に矯正ローラ36,38に押圧力が加えられ、カード1の曲がりなどが矯正されても、矯正ローラ36,38と印字部37との距離が長すぎるために、カード1の矯正効果が薄れてしまい、印字品質などの向上はあまり望めない。
【0051】
また、本実施の形態では、利便性や構造の簡略化等のために矯正ローラ36,38を印字ユニット200に設け、印字部37とともに、搬送路7に出没自在になるように構成したが、矯正ローラ36,38は、印字ユニット200に一体に設けずに、別体とし、個別に搬送路7に出没自在になるように構成しても良い。この様な構成にすることで、多少構造が複雑になるものの、良好な印字品質とカード1の搬送路7内のスムーズな移動を可能となる。
【0052】
更に、本実施の形態では、矯正ローラ36,38の2つの矯正ローラを用いたが、少なくとも一つの矯正ローラを用いることでも十分な矯正効果を得ることができる。例えば、矯正ローラ38を設けずに矯正ローラ36のみを設ける構成である。なお、矯正ローラの数を増やせば、矯正効果は向上するが、小型化等を考慮すると、矯正ローラ38は4個以下とする事が好ましい。
【0053】
56はカード1からデータを読み出すかカード1にデータを記録する少なくとも一つの動作を行うデータ記録再生部で、本実施の形態では、データ記録再生部56として磁気ヘッドを用いた。このデータ記録再生部56に磁気ヘッドを用いた場合には、カード1には磁気ストライプが設けられる構成となっている。なお、データ記録再生部56としては、磁気ヘッド以外に光学的にデータを記録か再生の少なくとも一方を行う光学ヘッド(この場合には、カード1には光ストライプやバーコード等が設けられている。)を用いても良い。
【0054】
58はデータ記録再生部56(本実施の形態では磁気ヘッド)に対向する従動ローラでデータ記録再生部56は弾性部57にて従動ローラ58の方向に付勢されており、カード1はデータ記録再生部56によって従動ローラ58に押しつけ、確実なデータの記録か再生の少なくとも一方を行うことができる様構成されている。なお、弾性部57としてはコイルバネが好適に用いられる(図5参照)。
【0055】
4は回転軸15に設けられた駆動ローラで、駆動ローラ4には従動ローラ10が対向している。従動ローラ10はコイルバネなどの弾性部材11によって搬送路7の方に付勢されている。この駆動ローラ4は回転軸15を介して後述する駆動手段によって駆動力が伝達される。この駆動ローラ4と従動ローラ10でカード1を挟み込みカード1を搬送路7内で移動させる。
【0056】
201は搬送路7に出没自在に設けられた消去ユニットで、消去ユニット201は、カード1の表示部に可逆性の表示手段を用いた場合に設けられるものである。すなわち、印字ユニット200でカード1に印字し、その印字したものを消去する場合にはこの消去ユニット201で消去する。例えば、カード1の表示部に熱可逆性のリライト層などを用いた場合には、消去ユニット201としては、カード1の表示を所定の温度に加熱する加熱手段が搭載される。なお、カード1にキャラクタを追記してキャラクタ等を消去する必要がない場合には、この消去ユニットは不要になる。
【0057】
消去ユニット201には消去部49と矯正ローラ48,50が設けられている。消去部49,矯正ローラ48,50にはそれぞれ駆動するローラ43,40,46が対向している。ローラ43,40,46にはそれぞれ回転軸43a,40a,46aが設けられている。消去ユニット201は後述の駆動手段によって駆動され、カード1上に画像形成された所定のキャラクタなどを消去する際には消去ユニット201は搬送路7に突出し、カード1を矯正ローラ48,50とそれらローラに対向するローラ40,46で挟み込んで、カード1の曲がり等を矯正(反り等が発生している場合には反りを矯正する)し、消去部49でカード1上に形成された画像等を消去するので、良好な消去品質を得ることができる。
【0058】
また、カード1上に所定のキャラクタを消去しない場合には、消去ユニット201は搬送路7から後退し、カード1は矯正ローラ48,50とローラ40,46で挟み込まれず、しかも消去部49とローラ43にも挟み込まれないので、スムーズにカード1の搬送が行われる事になる。消去部49としては、発熱抵抗体(基板上に発熱体を設け、その発熱体を覆うようにガラスやシリカ等の保護膜を設けた構成のヒータ等)等が好適に用いられる。また、カード1の曲がりや反りを矯正する手段として、矯正ローラ48,50とローラ40,46を用いたが、例えば、搬送路7に出没する平板でカード1の曲がり等を矯正したりすることもできる。
【0059】
93は消去部49を搬送路7の方に付勢する弾性部で、弾性部93は例えばコイルバネなどが好適に用いられる。弾性部93は消去部37に設けられたシャフト80に直接力を加えている。
【0060】
94,95はそれぞれ矯正ローラ48,50に加重を加える弾性部で、弾性部94,95はコイルバネなどが好適に用いられる。この様に消去部49,矯正ローラ48,50に個別に弾性部93,94,95にて押圧力を付加することができるので、各種弾性部の押圧力を変えることにより、矯正ローラ48,50からカード1に加えられる押圧力を非常に大きくでき、しかも消去部49からカード1に加えられる押圧力を小さくすることができる。この構成によって、矯正ローラ48,50から大きな押圧力をカード1に加えることで、カード1の曲がりなどの矯正を確実に行うことができ、しかも消去部49におけるカード1の接触圧力を最適化する事ができるので、消去部49(特に発熱抵抗体を用いた場合)の摩耗性を低減させることができるので、安定した消去特性、消去部49の寿命を長くすることができる。
【0061】
この時、矯正ローラ48,50の押圧荷重としては、3N〜50Nに設定する事が好ましい。押圧荷重が3N未満であるとカード1の曲がりなどを矯正する効果はあまりなく、50Nを超えるとカード1の摩耗や破損などが発生する確率が高くなる。
【0062】
また、消去部49の押圧荷重は、カード1の厚さが0.68〜0.84mmの場合には、3N以上に設定する事が好ましい。押圧荷重が3N未満であると、カード1が変形している場合には、消去不良を発生する確率が高い。更に、6N以上に設定する事により、カード1の熱可逆性材料等の感度が低い場合でも、良好に消去できる。また更に、13N以上に設定する事により、カード1が実用上使用される範囲の変形に対して、良好に消去する事が可能となる。また、消去部49の押圧荷重は50N以下に設定する事が好ましい、50Nを超えるとカード1の摩耗や破損、或いは消去部49の摩耗などが顕著に発生する確率が高くなる。
【0063】
また、カード1の厚さが0.20〜0.28mmの場合には、消去部49の押圧荷重は、1N〜50N(特に好ましくは、2N〜15N)に設定する事が好ましい。押圧荷重が1N未満であると、カード1に印字されているキャラクタなどの消去特性が悪くなる事があり、押圧荷重が50Nを超えると、カード1の摩耗や破損、或いは消去部49の摩耗などが顕著に発生する確率が高くなる。
【0064】
更に、消去部49のカード1との接触部と矯正ローラ48,50の回転中心との距離Mは8mm〜40mm(好ましくは11mm〜16mm)と設定する事が好ましい。距離Mが8mm以下であると、矯正ローラ48,50の直径が小さくなることで、その材質などの選択が非常に難しくなり、しかも組立性が悪くなる。距離Mが40mm以上であると、カード1に矯正ローラ48,50に押圧力が加えられ、カード1の曲がりなどが矯正されても、矯正ローラ48,50と消去部49との距離が長すぎるために、カード1の矯正効果が薄れてしまい、消去特性などの向上はあまり望めない。
【0065】
また、本実施の形態では、利便性や構造の簡略化等のために矯正ローラ48,50を消去ユニット201に設け、消去部49とともに、搬送路7に出没自在になるように構成したが、矯正ローラ48,50は、消去ユニット201に一体に設けずに、別体とし、個別に搬送路7に出没自在になるように構成しても良い。この様な構成にすることで、多少構造が複雑になるものの、良好な消去品質とカード1の搬送路7内のスムーズな移動を可能となる。
【0066】
更に、本実施の形態では、矯正ローラ48,50の2つの矯正ローラを用いたが、少なくとも一つの矯正ローラを用いることでも十分な矯正効果を得ることができる。例えば、矯正ローラ50を設けずに矯正ローラ48のみを設ける構成である。なお、矯正ローラ48の数を増やせば、矯正効果は向上するが、小型化等を考慮すると、矯正ローラ48は4個以下とする事が好ましい。
【0067】
5は回転軸16に取り付けられた駆動ローラで、駆動ローラ5には従動ローラ12が対向している。従動ローラ12はコイルバネなどの弾性部材13によって搬送路7の方に付勢されている。この駆動ローラ5は回転軸16を介して後述する駆動手段によって駆動力が伝達される。この駆動ローラ5と従動ローラ12でカード1を挟み込みカード1を搬送路7内で移動させる。
【0068】
51は各駆動ローラを駆動する駆動部で、駆動部51としてはモータなどが好適に用いられる。
【0069】
400は、ICリードユニットである。401はカード挿入口であり、駆動ローラ5と従動ローラ12により、搬送路7内を移動されてきたカード1がICリードユニット400内に送り込まれる。402はカード1のカード搬送路となっている。さらに、403はIC接触部であり、カード1が内部にICを搭載し、カード表面にICと接続された電極を有した、いわゆる接触式のICカードの場合には、IC接触部403はカード1の表面に設けられた電極と接触する少なくとも一つの電極を有している。
【0070】
なお、カード1が内部にICと無線でデータの授受を行うことができるアンテナ(コイルやコンデンサ)を有したいわゆる非接触ICカードの場合には、IC接触部403に代えて、コイル状のアンテナや容量を発生させる部材を設けた構成となる。
【0071】
図2は本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す上部平面図である。
【0072】
図2において、300は印字ユニット200を昇降させる駆動部で、駆動部300としてはモータなどが用いられる。301は消去ユニット201を昇降させる駆動部で、駆動部301としてはモータなどが用いられる。
【0073】
本実施の形態では、図3に示すように、シャーシ66とシャーシ23に分割し、シャーシ66とシャーシ23を回動自在に取り付ける事によって、搬送路7内でカード1が詰まったり、内部のメンテナンスのために例えばシャーシ66を回動軸500を中心に回動させることで、搬送路7をむき出しにする事ができる。この時、駆動部51を設置側となるシャーシ23に設け、駆動部300,301をシャーシ66に設ける事によって、全体の重量バランスが良くなり、搬送路7をむき出しにする動作などがやりやすくなる。
【0074】
更に、搬送路7を固定ガイドと可動ガイドによって構成することにより、カード1の両側部を固定ガイドと可動ガイドの二つのガイド6によって案内しながら搬送することできる。
【0075】
ここで、通常、搬送路をむき出しにする場合、シャーシを上下に分割し、この上下に分割されたシャーシ間で搬送路を形成するような構成を取ることが一般に知られている。このような構成では、内部メンテナンスを容易に行えると言う反面、両シャーシを離間させて開放し、再度これを閉じた場合に、各シャーシに配置されたローラが精度良く重ならない等の場合には、両シャーシ間で形成される搬送路の搬送精度を著しく阻害するおそれがあり、両シャーシ間のギャップの変動を抑える必要も生じるので、軸ズレ、位置ズレを防ぐために、硬度が高く、振動に強い部材を使う必要があり、カードリーダが高価でその重量も重くなる等の問題もある。しかしながら、搬送路7を固定ガイドと可動ガイドによって構成にすることで、シャーシ66とシャーシ23に分割し、回動軸500を中心に回動させて、搬送路7がむき出しになっても、搬送路7は少なくとも一方のシャーシに残存するので、搬送路の軸ズレ等を引き起こすこもなく、各ローラや消去ユニット、印字ユニット、データ再生記録部との位置関係も保存されるので好適である。
【0076】
また、図14は本発明の一実施の形態におけるカードリーダの応用例を示す模式図である。図14に示すように、本発明のカードリーダにおいては、カードの種類によって、印字部37(サーマルヘッド)及び消去部49(発熱抵抗体)の幅や位置をフレキシブルに変更するものである。図14(a)に示すように、カード表面の略全面に熱可逆性材料を用いた表示部Sが形成されたカード1を使用する場合を示しており、印字部37(サーマルヘッド)及び消去部49(発熱抵抗体)の幅をカード1の幅とほぼ同じ幅、或いはそれ以上の幅にしている。図14(b)(c)においては、カード1の表示部Sの位置に対して、印字部37(サーマルヘッド)及び消去部49(発熱抵抗体)の位置を対応させるものである。さらに、図14(d)に示されるカード1は、表示部Sに加えて、エンボス領域Eを有しており、このようなカード1に対しても、本発明のカードリーダでは、印字部37(サーマルヘッド)及び消去部49(発熱抵抗体)の幅及び位置を適合させることができる。このように、本発明のカードリーダにおいては、種々の形態のカードに対してもフレキシブルに対応できる。
【0077】
更に、図15は本発明の一実施の形態におけるカードリーダの応用例を示す側断面図である。カードリーダを筐体600に搭載しており、テンキーやファンクションキー、液晶表示部等の操作パネル601により、カードリーダへの処理入力を行うことができる。筐体600により、外観の意匠性が向上し、ゴミの混入や、外力による衝撃等からカードリーダを保護することが可能である。また、操作パネル601により、カードリーダへのカード処理入力等も簡単に行える。
【0078】
以下、カードリーダの動作について、図1〜図13を用いて説明する。
【0079】
まず駆動部51が駆動すると図3,図5等に示すように、駆動部51に設けられたギア52が回転し、その駆動力はギア53,54を介してギア55に伝達され、ギア55には回転軸16が固定されているので、ギア55の回転に伴って回転軸16も回転し、その結果駆動ローラ5が回転する。回転軸16にはギア55を設けた側と反対側にプーリ19が設けられ、回転軸16の回転とともにプーリ19が回転する。プーリ19にはベルト21がプーリ18との間に掛けられており、プーリ19の回転はベルト21を介してプーリ18に伝達される。プーリ18には回転軸15が取り付けられており、プーリ18の回転によって、回転軸15も回転し、回転軸15に設けられている駆動ローラ4も回転する。更にプーリ18には、ベルト20がプーリ17との間に掛けられており、プーリ18の回転はベルト20を介してプーリ17に伝達される。プーリ17には回転軸14が取り付けられており、プーリ17の回転によって、回転軸14も回転し、回転軸14に設けられている駆動ローラ3も回転する。回転軸14にはプーリ17を設けた側と反対側にプーリ22が設けられ、回転軸14の回転と共にプーリ22が回転する。プーリ22にはベルト26がプーリ25に掛けられ、従って、プーリ22の回転によってプーリ25も回転する。プーリ25の内側には一体にギア25aが設けられ、アイドラ39を介してギア41に伝達され、回転軸40aを回転させ、それに伴って回転軸40aに取り付けられたローラ40が回転し、更にギア41の回転はアイドラ42を介してギア44に伝達され、回転軸43aを回転させ、それに伴って回転軸43aに取り付けられたローラ43が回転し、更に、ギア44の回転はアイドラ45を介してギア47に伝達され、回転軸46aを回転させ、それに伴って、回転軸46aに取り付けられたローラ46が回転する。
【0080】
また、別の経路で、プーリ25の回転はアイドラ27を介してギア29に伝達され、回転軸28aを回転させ、それに伴って回転軸28aに取り付けられたローラ28が回転し、更にギア29の回転はアイドラ30を介してギア32に伝達され、回転軸31aを回転させ、それに伴って回転軸31aに取り付けられたローラ31が回転し、更に、ギア32の回転はアイドラ33を介してギア35に伝達され、回転軸34aを回転させ、それに伴って、回転軸34aに取り付けられたローラ34が回転する。
【0081】
この様に、駆動部51を駆動させることで、駆動ローラ3,4,5及びローラ34,31,28,40,43,46を回転駆動させ、カード1を搬送路7内で移動させ、カード1上に所定のキャラクタ等を印字か或いは消去するか、もしくはデータの記録・再生の少なくとも一方の動作を行わせる。また、駆動部51の回転方向を制御することで、カード1を挿入口2側から駆動部51の方へ搬送路7内において移動させたり、その逆方向に移動させたりする。
【0082】
次に印字ユニット200及び消去ユニット201の動作について説明する。
【0083】
まず、印字ユニット200について説明する。
【0084】
図1に示す駆動部300が駆動すると、駆動部300に設けられたギア74が回転し、その回転はアイドラ73を介してカム69に設けられたギア69aに伝達される。すると、図8に示すようにカム69は回転軸67に取り付けられており、しかも回転軸67には更にカム70が取り付けられているので、駆動部300の回転によってカム69,70が回転する事になる。回転軸67はシャーシ66に回転自在に取り付けられている。
【0085】
図6〜9に示すように、カム69,70には回転軸67から外周部までの距離が異なるような形状となっており、好ましくは図6〜9に示されるように外周部に段差を設けることが好ましい。また、カム69,70の回転によって、シャフト71が搬送路7に対して垂直方向に上下動するよう構成されている。カム69,70とシャフト71はシャフト71の両端に設けられたカムフォロアー72を介して連動する。カムフォロアー72は好ましくはシャフト71に回転自在に設ける事によって、カム69,70とシャフト71の摩擦を低減させることができる。
【0086】
図6に示すように、シャフト71は印字ユニット200に固定されており、しかもシャーシ66に設けられた長孔66aに挿入されているので、シャフト71はシャーシ66に対しては上下動可能なように保持される。従ってシャフト71の上下動にともなって、印字ユニット200も上下動し、少なくとも印字部37は搬送路7に出没自在になる。また、印字ユニット200には2対の長孔(a),(b)が設けられており、この長孔(a),(b)にはシャフト61,62が可動自在に取り付けられている。なお、前述のようにシャフト61には弾性部75によって、搬送路7側に付勢されている。この時、印字部37はホルダ60を介してシャフト61,62に取り付けられている。
【0087】
更に、図8に示すように、印字ユニット200には、長孔(d)が設けられており、この長孔(d)には回転軸67が挿入されている。これは、シャーシ66に設けられた回転軸67によって、印字ユニット200の上下動を阻害しないように設けられている。
【0088】
また、図8に示すように、印字ユニット200には長孔(c)が2つ設けられており、この2つの長孔(c)にはそれぞれシャフト64,65が可動自在に保持されている。シャフト64,65にはそれぞれ矯正ローラ36,38が設けられており、シャフト64,65には弾性部76,77によって、搬送路7側に付勢されている。
【0089】
以上の様に構成された印字ユニット200の動作について説明する。
【0090】
まず、少なくともカード1に印字などを行わない場合等には、印字ユニット200は図6,図8に示すように、カムフォロアー72はカム69,70の回転軸67から離れた外周部が当接しており、この様な状態では、シャフト71は上方に押し上げられ、それに伴って、印字ユニット200も搬送路7から離れて配置されることになる。
【0091】
少なくともカード1に印字などを行う場合には、駆動部300は図示していない制御部などから印字指令などが送られてくると、駆動部300は図6,図8に示す矢印方向に回転し、それに伴って図7,図9に示すようにカムフォロアー72はカム69,70の回転軸67に近い外周部が当接し、最終的には離れることになり、シャフト71は各弾性部の付勢力により搬送路7側に移動し、それに伴って印字ユニット200も搬送路7側に移動する。すると、図7に示すように印字部37はカード1をローラ31との間に挟み込み、所定の印字を行うとともに、図9に示すように矯正ローラ36,38もカード1をローラ28,34の間に挟み込んでカードの曲がりなどを矯正する。
【0092】
印字動作が終了すると、駆動部300は再び回転しカム69,70を図7,図9に示す矢印方向に回転させて、図6,図8に示す様に、カムフォロアー72とカム69,70の回転軸67から離れた外周面と当接するようになり、印字ユニットは搬送路7から離れる。
【0093】
次に消去ユニット201について説明する。
【0094】
図1に示す駆動部301が駆動すると、駆動部301に設けられたギア92が回転し、その回転はアイドラ91を介してカム87に設けられたギア87aに伝達される。すると、図12に示すようにカム87は回転軸85に取り付けられており、しかも回転軸85には更にカム88が取り付けられているので、駆動部301の回転によってカム87,88が回転する事になる。回転軸85はシャーシ66に回転自在に取り付けられている。
【0095】
図10〜13に示すように、カム87,88には回転軸85から外周部までの距離が異なるような形状となっており、好ましくは図10〜13に示されるように外周部に段差を設けることが好ましい。また、カム87,88の回転によって、シャフト89が搬送路7に対して垂直方向に上下動するよう構成されている。カム87,88とシャフト89はシャフト89の両端に設けられたカムフォロアー90を介して連動する。カムフォロアー90は好ましくはシャフト89に回転自在に設ける事によって、カム87,88とシャフト89の摩擦を低減させることができる。
【0096】
シャフト89は消去ユニット201に固定されており、しかもシャーシ66に設けられた長孔66bに挿入されているので、シャフト89はシャーシ66に対しては上下動可能なように保持される。従ってシャフト89の上下動にともなって、消去ユニット201も上下動し、少なくとも消去部49は搬送路7に出没自在になる。また、消去ユニット201には2対の長孔(a),(b)が設けられており、この長孔(a),(b)にはシャフト80,81が可動自在に取り付けられている。なお、前述のようにシャフト80は弾性部93によって、搬送路7側に付勢されている。この時、消去部49はホルダ79を介してシャフト80,81に取り付けられている。
【0097】
更に、図12に示すように、消去ユニット201には長孔(d)が設けられており、この長孔(d)には回転軸85が挿入されている。これは、シャーシ66に設けられた回転軸85によって、消去ユニット201の上下動を阻害しないように設けられている。
【0098】
また、図12に示すように、消去ユニット201には長孔(c)が2つ設けられており、この2つの長孔(c)にはそれぞれシャフト83,84が可動自在に保持されている。シャフト83,84にはそれぞれ矯正ローラ40,46が設けられており、シャフト83,84には弾性部94,95によって、搬送路7側に付勢されている。
【0099】
以上の様に構成された消去ユニット201の動作について説明する。
【0100】
まず、少なくともカード1に印字されたキャラクタなどを消去しない場合等には、消去ユニット201は図10,図12に示すように、カムフォロアー90にはカム87,88の回転軸85から離れた外周部が当接しており、この様な状態では、シャフト89は上方に押し上げられ、それに伴って、消去ユニット201も搬送路7から離れて配置されることになる。
【0101】
少なくともカード1に印字されたキャラクタなどを消去する場合には、駆動部301は図示していない制御部などから消去指令などが送られてくると、駆動部301は図10,図12に示す矢印方向に回転し、それに伴って図11,図13に示すようにカムフォロアー90はカム87,88の回転軸85に近い外周部が当接し、最終的には離れることになり、シャフト89は各弾性部の付勢力により搬送路7側に移動し、それに伴って消去ユニット201も搬送路7側に移動する。すると、図11に示すように消去部49はカード1をローラ43との間に挟み込み、キャラクタの消去を行うとともに、図13に示すように矯正ローラ48,50もカード1をローラ40,46の間に挟み込んでカード1の曲がりなどを矯正する。
【0102】
消去動作が終了すると、駆動部301は再び回転しカム87,88を図11,図13に示す矢印方向に回転させて、図10,図12に示す様に、カムフォロアー90とカム87,88の回転軸85から離れた外周面と当接するようになり、消去ユニット201は搬送路7から離れる。
【0103】
次にICリードユニット400について説明する。
【0104】
図1に示すように、ICリードユニット400は、カード挿入口401、カード搬送路402、IC接触部403等で構成されている。
【0105】
ICリードユニット400の動作としては、駆動ローラ5と従動ローラ12により、搬送路7内を移動されてきたカード1がカード挿入口401から、ICリードユニット内のカード搬送路402に送り込まれる。さらに、IC接触部403の電極が、カード1の表面のICに接続された電極側に移動し、カード1の電極と接触して、確実なデータの記録か再生の少なくとも一方を行う。
【0106】
次にカード1の処理方法の一例を説明する。
【0107】
まず、挿入口2の近傍に設けられた図示していないセンサ(光センサなど)によって、カード1の挿入が検知されると、図示していない制御部は、まず、駆動部51を回転駆動させ、それにともなって、駆動ローラ3,4,5及びローラ31,34,28,40,43,46を回転させることで、カード1を装置内部に取り込む。その後、カード1はデータ記録再生部(本実施の形態の場合磁気ヘッド)56でカード1に記録されているデータを読み取り、カード1はICリードユニット400のカード挿入口401から入り、カード搬送路402に送り込まれ、IC接触部403の電極からカード1の表面のICに接続された電極を通して、記録されているデータを読み取り、必要であればさらにデータを記録する。
【0108】
その後に制御部は駆動部51の回転を反対方向にし、カード1を挿入口2の方向に移動させ、その時データ記録再生部56にてデータを書き込む。更にその後、制御部は再び駆動部51の回転を逆方向に回転させ、カード1を駆動部51側に移動させ、その時にカード1に記録したデータを再度読み取り、データの記録ミスが無いかどうかチェックする(ベリファイ)。この様にカード1にデータの記録再生の少なくとも一方を行う動作の最中には、印字ユニット200と消去ユニット201は搬送路7から退却しており、従って、各矯正ローラ及び印字部37と消去部49も搬送路7から後退しているので、カード1の移動がスムーズに行われ、データの記録かまたは再生に支障をきたすことはなく、しかもカード1は強い押圧力でカード1を挟み込む各矯正ローラとほぼ非接触とすることができるので、カード1と各矯正ローラの接触時間を短くすることができるので、カード1の寿命を長くすることなどができる。
【0109】
次に、カード1のベリファイが終了した後に、カード1は搬送路7の後端部まで移動し、その後。カード1に印字されたキャラクタ等を消去する必要がある場合には、制御部は駆動部51を逆転させ、カード1を挿入口2側の方向へ移動させるとともに、駆動部301を駆動させて、消去ユニット201を搬送路7の方へ移動させ、カード1を矯正ローラ48,50で挟み込んでカード1の曲がりなどを矯正し、消去部49にてカード1に印字されたキャラクタなどを消去する。この時、矯正ローラ48,50にてカード1の曲がりなどを矯正するので、優れた消去特性を得ることができる。
【0110】
次にカード1に所定のキャラクタ等を印字する必要がある場合には、制御部は駆動部300を回転駆動させて、印字ユニット200を搬送路7の方へ移動させる。この時、カード1は矯正ローラ36,38によって、カード1の曲がりなどが矯正されて、印字部37にて所定のキャラクタを印字して、カード1を挿入口から外部へ排出する。カード1の排出をセンサが検知したら、駆動部51の駆動をやめる。
【0111】
【実施例】
次に、本発明のカードリーダを用いて、以下のテストを行った。
【0112】
(印字テスト1)
使用したカードは表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmである。これらのカードで、次の4パターンに変形したカードを複数用意して使用した。カード短辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード短辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。なお、図16にこれらのカード変形パターンを示している。
【0113】
また、使用したカードリーダの構成は、本発明の図1に示されている。印字テスト1においては、印字部37は印字ヘッド(サーマルヘッド)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、便宜上以下、矯正ローラ38は前方ローラ,矯正ローラ36は後方ローラと呼ぶ事にする。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0114】
印字ヘッド: 8N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
また、カード搬送速度は、56mm/秒である。
【0115】
このカードリーダに上記4パターンのカードを挿入し、印字テストを行った。印字テストのパターンは、市松格子模様を印字した。その評価は、正常に印字されたパターンとの濃度差で判定し、印字の可否を決定するものである。その結果を図17に示す。
【0116】
(印字テスト2)
使用したカード、印字ヘッドの押圧荷重、カード搬送速度は印字テスト1と同様であるが、印字テスト2では、前方ローラ及び後方ローラを使用せずに、印字テストを行った。その結果も図17に示す。
【0117】
(印字テスト3)
使用したカード、印字ヘッド及び前方ローラの押圧荷重、カード搬送速度は印字テスト1と同様であるが、印字テスト3では、後方ローラを使用せずに、印字テストを行った。その結果も図17に示す。
【0118】
(印字テスト4)
使用したカード、印字ヘッド及び後方ローラの押圧荷重、カード搬送速度は印字テスト1と同様であるが、印字テスト4では、前方ローラを使用せずに、印字テストを行った。その結果も図17に示す。
【0119】
ここで、図17は、印字可能最大変形量と矯正ローラ有無の関係を示すグラフであり、印字テスト1〜4の結果を示している。カード変形パターンにより、印字可能な許容限度が異なっている。カード短辺の変形に対しては、印字かすれなどの印字不具合により印字可能な変形量が決定されるが、カード長辺の変形に対しては、カードジャムなどのカード搬送上の問題により許容されるカード変形量が決まってしまう。この結果を総合判断すると、前方及び後方の矯正ローラを使用する印字テスト1のカードリーダの構成が、4パターンの変形カード全てに対して4mm以上のカード変形量を許容しており、良好な印字を行うことができる。
【0120】
(消去テスト1)
使用したカードは表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmであり、印字テスト1と同様である。また印字テスト1と同様に、4パターンに変形したカードを複数用意して使用した。
【0121】
また、使用したカードリーダの構成は、印字テスト1と同様に、本発明の図1に示されている。消去テスト2においては、消去部49としては、消去ヘッド(発熱抵抗体)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、便宜上以下、矯正ローラ40は前方ローラ,矯正ローラ50は後方ローラと呼ぶ事にする。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0122】
消去ヘッド:13N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
また、カード搬送速度は、56mm/秒である。
【0123】
このカードリーダに上記4パターンの印字済みカードを挿入し、消去テストを行った。消去テストのパターンは、印字テスト同様に、市松格子模様を印字したものを使用する。その評価は、非印字部分との濃度差で判定し、消去の可否を決定するものである。その結果を図18に示す。
【0124】
(消去テスト2)
使用したカード、消去ヘッドの押圧荷重、カード搬送速度は消去テスト2と同様であるが、消去テスト2では、前方ローラ及び後方ローラを使用せずに、消去テストを行った。その結果も図18に示す。
【0125】
(消去テスト3)
使用したカード、消去ヘッド及び前方ローラの押圧荷重、カード搬送速度は消去テスト1と同様であるが、消去テスト3では、後方ローラを使用せずに、消去テストを行った。その結果も図18に示す。
【0126】
(消去テスト4)
使用したカード、消去ヘッド及び後方ローラの押圧荷重、カード搬送速度は消去テスト1と同様であるが、消去テスト4では、前方ローラを使用せずに、消去テストを行った。その結果も図18に示す。
【0127】
ここで、図18は、消去可能最大変形量と矯正ローラ有無の関係を示すグラフであり、消去テスト1〜4の結果を示している。消去に関しては、消去残り等の消去不具合により消去可能な変形量が決定され、カードジャムなどのカード搬送上の問題ではない。この結果から、前方及び後方の矯正ローラを使用する消去テスト4のカードリーダの構成が、4パターンの変形カード全てに対して3mm以上のカード変形量を許容しており、良好な消去を行うことができる。
【0128】
(印字テスト5)
使用したカードは、上記テスト同様、表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmである。これらのカードで、次の4パターンに変形したカードを複数用意して使用した。カード短辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード短辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。なお、図16にこれらのカード変形パターンを示している。
【0129】
また、使用したカードリーダの構成は、本発明の図1に示されている。印字テスト5においては、印字部37は印字ヘッド(サーマルヘッド)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、ここでも便宜上、矯正ローラ38は前方ローラ,矯正ローラ36は後方ローラと呼ぶ事にする。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0130】
印字ヘッド:0〜20N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
カード搬送速度は、56mm/秒である。
【0131】
このカードリーダに上記4パターンのカードを挿入し、印字ヘッドの押圧荷重を変更して印字テストを行った。印字テストのパターンは、市松格子模様を印字した。その評価は、正常に印字されたパターンとの濃度差で判定し、印字の可否を決定するものである。その結果を図19に示す。
【0132】
ここで、図19は、印字可能最大変形量と印字ヘッド荷重の関係を示すグラフであり、印字テスト5での結果を示している。この結果から、印字ヘッドの押圧荷重は3N以上あれば、4パターンの変形カード全てに対して3.5mm以上のカード変形量を許容しており、良好な印字を行うことができる。更にカード搬送が可能な範囲では、印字ヘッドの押圧荷重は6N以上あれば、4パターンの変形カード全てに対して4.0mm以上のカード変形量を許容しており、良好な印字を行うことができる。また、カードの摩耗や破損、或いは印字ヘッドの摩耗等を考慮すれば、50N以下が好ましい。
【0133】
(消去テスト5)
使用したカードは、上記テスト同様、表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmである。これらのカードで、次の4パターンに変形したカードを複数用意して使用した。カード短辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード短辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凸形状に変形。カード長辺が、印字部面に向かって凹形状に変形。なお、図16にこれらのカード変形パターンを示している。
【0134】
また、使用したカードリーダの構成は、本発明の図1に示されている。消去テスト5においては、消去部49としては、消去ヘッド(発熱抵抗体)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、ここでも便宜上、矯正ローラ40は前方ローラ,矯正ローラ50は後方ローラと呼ぶ事にする。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0135】
消去ヘッド:0〜20N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
カード搬送速度は、56mm/秒である。
【0136】
このカードリーダに上記4パターンの印字済みカードを挿入し、消去テストを行った。消去テストのパターンは、印字テスト同様に、市松格子模様を印字したものを使用する。その評価は、非印字部分との濃度差で判定し、消去の可否を決定するものである。その結果を図20に示す。
【0137】
ここで、図20は、消去可能最大変形量と消去ヘッド荷重の関係を示すグラフであり、消去テスト5での結果を示している。この結果から、消去ヘッドの押圧荷重は6N以上あれば、4パターンの変形カード全てに対して1.0mm以上のカード変形量を許容しており、良好な消去を行うことができる。更に、消去ヘッドの押圧荷重は13N以上あれば、4パターンの変形カード全てに対して3.0mm以上のカード変形量を許容しており、良好な消去を行うことができる。なお、カードに、より感度の高い熱可逆材料を用いた他のテストでは、消去ヘッドの押圧荷重は3N以上あれば、4パターンの変形カード全てに対して1.0mm以上のカード変形量を許容し、良好な消去を行うことができた。また、カードの摩耗や破損、或いは印字ヘッドの摩耗等を考慮すれば、50N以下が好ましい。
【0138】
(消去テスト6)
使用したカードは、上記テスト同様、表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmである。
【0139】
また、使用したカードリーダの構成は、本発明の図1に示されている。消去テスト6においては、消去部49としては、消去ヘッド(発熱抵抗体)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0140】
消去ヘッド:13N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
カード搬送速度は、28mm/秒及び56mm/秒の2条件である。
【0141】
また、消去ヘッドのカード搬送方向の幅は2mmである。
【0142】
そして、このカードリーダに印字済みカードを挿入し、消去テストを行った。さらに、消去ヘッド温度(℃)及び環境温度(℃)の条件をふった。ここで、環境温度とは、カードリーダを設置している場所の雰囲気温度である。消去テストのパターンは、市松格子模様を印字したものを使用する。その評価は、非印字部分との濃度差で判定し、消去の可否を決定するものである。その結果を図21に示す。
【0143】
ここで、図21は、消去ヘッド温度範囲と環境温度の関係を示すグラフであり、消去テスト6での結果を示している。消去ヘッド温度は、カード搬送速度や環境温度に合わせて、図21の有効範囲内に設定されればよい。
【0144】
(消去テスト7)
使用したカードは、上記テスト同様、表面に熱可逆性材料を用いた印字部を有しており、カード厚は、約0.76mmである。
【0145】
また、使用したカードリーダの構成は、本発明の図1に示されている。消去テスト7においては、消去テスト6と同様に、消去部49としては、消去ヘッド(発熱抵抗体)である。さらに、その配置は、図14(c)に示している。また、それぞれの押圧荷重の条件を下記に示す。
【0146】
消去ヘッド:13N
前方ローラ:11N
後方ローラ:11N
カード搬送速度は、28mm/秒及び56mm/秒の2条件である。
【0147】
また、消去ヘッドのカード搬送方向の幅は4mmである。
【0148】
そして、このカードリーダに印字済みカードを挿入し、消去テストを行った。さらに、消去ヘッド温度(℃)及び環境温度(℃)の条件をふった。ここで、環境温度とは、カードリーダを設置している場所の雰囲気温度である。消去テストのパターンは、市松格子模様を印字したものを使用する。その評価は、非印字部分との濃度差で判定し、消去の可否を決定するものである。その結果を図22に示す。
【0149】
ここで、図22は、消去ヘッド温度範囲と環境温度の関係を示すグラフであり、消去テスト7での結果を示している。消去ヘッド温度は、カード搬送速度や環境温度に合わせて、図22の有効範囲内に設定されればよい。更に消去テスト6の結果と比較すると、消去ヘッドの幅は広い方が、消去可能温度幅は広いことが分かる。
【0150】
【発明の効果】
本発明は、カードに印字を施す際には、カードの曲がりや反りなどを矯正する矯正手段を搬送路に出没自在とした事によって、少なくともカードに画像などを形成しない場合には、矯正手段は搬送路から後退させる事ができるので、カードを搬送路内で移動させるときに、カードの搬送に支障を来すことなく、スムーズにカードを移動させることができるので、カードの損傷等を防止できる。更に、カードに曲がりや反り等が生じていても、矯正手段によって、カードの曲がりや反りなどを矯正させることができるので、画像形成や消去を良好に行うことができる。また、カード厚さや、可視画像の表示、磁気記録再生、IC記録再生の機能を有するカードやカード厚さの異なるカード等の種々のカードに対応が可能であり、カードの搬送性に優れたカードリーダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す側断面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す上部平面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す側面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す側面図
【図5】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す下部平面図
【図6】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図7】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図8】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図9】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図10】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図11】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図12】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図13】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの拡大図
【図14】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの応用例を示す模式図
【図15】本発明の一実施の形態におけるカードリーダの応用例を示す側断面図
【図16】カード変形パターンを示す図
【図17】印字可能最大変形量と矯正ローラ有無の関係を示すグラフ
【図18】消去可能最大変形量と矯正ローラ有無の関係を示すグラフ
【図19】印字可能最大変形量と印字ヘッド荷重の関係を示すグラフ
【図20】消去可能最大変形量と消去ヘッド荷重の関係を示すグラフ
【図21】消去ヘッド温度範囲と環境温度の関係を示すグラフ
【図22】消去ヘッド温度範囲と環境温度の関係を示すグラフ
【図23】従来のカードリーダを示す側断面図
【符号の説明】
3,4,5 駆動ローラ
7 搬送路
28,34,31,40,43,46 ローラ
36,38,48,50 矯正ローラ
37 印字部
49 消去部
51,300,301 駆動部
56 データ記録再生部
200 印字ユニット
201 消去ユニット
400 ICリードユニット
Claims (4)
- カードの搬送路と、カードを前記搬送路内で移動させる搬送手段と、前記搬送路内に存在するカードにデータを記録する動作かカードからデータを再生する動作の少なくとも一方の動作を行うデータ記録再生手段と、カードに可視画像を形成する画像形成手段と、カードに形成された可視画像を消去する画像消去手段とを備えたカードリーダであって、前記画像形成手段はその両端に矯正ローラと、その矯正ローラに対向するローラを有し、前記画像消去手段はその両端に矯正ローラと、その矯正ローラに対向するローラを有し、カード上に所定のキャラクタを印字する際には、前記搬送路に前記画像形成手段が突出し、消去する際には、前記搬送路に前記画像消去手段が突出することにより、前記矯正ローラが前記対向するローラとで前記カードを挟み込み、前記カードの反りや曲がりを矯正する事を特徴とするカードリーダ。
- カード上に所定のキャラクタを印字しないもしくは消去しない場合には、前記搬送路から前記画像形成手段や前記画像消去手段が後退し、前記カードが前記矯正ローラと前記対向するローラとに挟み込まれず、スムーズに前記カードの搬送が行われる事を特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
- 前記画像形成手段のカード押圧荷重と前記矯正ローラのカード押圧荷重を異ならせた事を特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
- 前記画像消去手段のカード押圧荷重と前記矯正ローラのカード押圧荷重を異ならせた事を特徴とする請求項1記載のカードリーダ。
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