JP2002063550A - カードリーダ - Google Patents

カードリーダ

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JP2002063550A
JP2002063550A JP2000246839A JP2000246839A JP2002063550A JP 2002063550 A JP2002063550 A JP 2002063550A JP 2000246839 A JP2000246839 A JP 2000246839A JP 2000246839 A JP2000246839 A JP 2000246839A JP 2002063550 A JP2002063550 A JP 2002063550A
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card
roller
transport
transport roller
card reader
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JP2000246839A
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Hitoshi Shimaoka
均 島岡
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Panasonic Holdings Corp
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Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、安定したカードの搬送性に優れ、メンテナンスを少
なくし、部品点数の削減、省電力化を図ることができる
カードリーダを提供することを目的とする。 【解決手段】 本発明は、カードの挿入口12と、カー
ドの搬送路13と、カード11を前記搬送路13内で移
動させる搬送手段と、前記搬送路13内に存在するカー
ド11にデータを記録する動作かカード11からデータ
を再生する動作の少なくとも一方の動作を行うデータ記
録再生手段とを備えたカードリーダであって、前記搬送
路13の終端に、前記挿入口12側にカード11を押し
戻すカードストッパ40を備えた構成とした。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、カード等の情報記
録媒体に、データの記録か再生の少なくとも一方を行う
カードリーダに関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、カードはその携帯性に利便な
ことから、種々の用途で使用され、その種類も様々であ
る。
【0003】例えば、テレホンカード、乗車券等のプリ
ペイドカード、定期券、回数券、ポイントカード、更
に、銀行カード、キャッシュカード、クレジットカー
ド、運転免許証等のIDカード、会員カード、身分証明
書等が挙げられる。
【0004】また、これらのカードは、個人識別情報や
残高、累積ポイント等の情報を記録・保持するため、磁
気記録層、光記録層、或いはICメモリー等に代表され
るメモリ部を有している。これらのメモリ部に記録され
た情報は、専用のカードリーダで再生されるが、磁気記
録層、光記録層、ICメモリーに記録された情報は不可
視情報であるので、カードの持ち主がその記録情報を直
接確認する事はできない。そのような場合には、従来か
ら、これら不可視の記録情報を可視的に表示する事がな
されている。例えば、インクジェット、感熱転写、レー
ザービームプリンタ等の様々な印字手段によってカード
表面に情報を印字したり、カードに予め感熱発色層を形
成し感熱記録する等の追記型の表示がなされている。追
記型の表示方法では、カード表面の表示領域の制約で、
より多くの情報を表示できない。そこで最近では、書換
可能な表示方法が採用されている。例えば、カードに液
晶表示体を形成する場合や、加熱によって、繰り返し印
字・消去が可能である熱可逆的材料を使用して表示する
事もなされている。
【0005】更に、これらのカードの用途、情報記録方
式、表示方法が様々であることに加えて、カード基材を
構成する材料や、磁気ストライプ、ICチップ等のメモ
リ部の位置、カードの大きさや厚み等の規格等も多種多
様となっている。例えば、カード材料としては、ポリ塩
化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVC
A)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカ
ーボネイト(PC)、生分解性材料等のプラスチックや
紙、合成紙が使用されている。また、全ての識別カード
に関するJISX6301や外部端子付きICカードに
関するJISX6303の規定では、厚さが0.76m
m±0.08mmである。一般には、0.28mm厚の
硬質塩化ビニルシート2枚を積層し、この表裏に0.1
mm厚の硬質塩化ビニルシートを貼合わせた構成が知ら
れている。更に、カードによっては、口座番号、有効期
限や所有者氏名が、カード基材を物理的に隆起させて形
成される、いわゆるエンボス加工も施されている。この
ような硬質プラスチックを基材とするカードばかりでは
なく、テレホンカードに代表されるプリペイドカード等
は、カード厚みが0.20〜0.28mm程度の薄手の
PETを基材とするカードもある。このように現在カー
ドは多種多様なものとなっている。
【0006】そして、これらのカードから情報を読み取
ったり(リード)、或いは、カードに対して情報を記録
したり(ライト)、或いは、カードに表示する情報を書
き換えたりする機能を有する装置がカードリーダであ
る。
【0007】従来、これらのカードの処理を行うカード
リーダでは、カードを搬送する際、駆動ローラと、この
駆動ローラに対向し、バネによりこの駆動ローラ方向に
付勢された搬送ローラとを、一対一組としたローラ対で
カードを挟んで搬送するのが一般的である。
【0008】ここで、従来のカードリーダの一例を挙げ
る。図5は従来のカードリーダを示す側断面図であり、
図6は従来のカードリーダを示す側面図である。以下図
5,6を用いて、従来のカードリーダの基本構成を説明
する。
【0009】図5において、1はカードリーダ、2は第
1の搬送ローラ、3は第2の搬送ローラ、4は第3の搬
送ローラであり、5は第1の駆動ローラ、6は第2の駆
動ローラ、7は第3の駆動ローラである。また、8,
9,10は各駆動ローラが固定された回転自在な回転軸
である。また、11はカード、12はカードが挿入され
る挿入口、13はカードが搬送される搬送路である。更
に、14は駆動モータ、15は駆動モータの駆動軸に取
り付けられたエンコーダスリット、16はフォトインタ
ラプタである。17は磁気ヘッドを示している。
【0010】更に、図6において、18,19,20,
21,22はプーリ、23,24,25は各プーリに係
合するベルトである。
【0011】図5に示すように、カードリーダ1は、そ
の装置前端(図5,6中の左側)に挿入口12を備えて
いる。そして、挿入口12と装置後端(図5,6中の右
側)との間には、第1の搬送ローラ2と、これに対向す
る第1の駆動ローラ5とを、一対一組とした第1のロー
ラ対、第2の搬送ローラ3と、これに対向する第2の駆
動ローラ6とを、一対一組とした第2のローラ対、第3
の搬送ローラ4と、これに対向する第3の駆動ローラ7
とを、一対一組とした第3のローラ対、以上3組のロー
ラ対を備えている。この各ローラ対が設置される間隔
は、カード11の搬送方向における長さよりも短い間隔
で配設されている。
【0012】各ローラ対において、第1〜第3の搬送ロ
ーラ2,3,4は、第1〜第3の駆動ローラ5,6,7
に対してそれぞれ付勢されており、カード11を挟んで
引き込み、或いは、送り出すことができる。そして、挿
入口12から挿入されたカード11は、3組のローラ対
によって、搬送路13内を搬送される。
【0013】また、カード11はいわゆる磁気カードで
あって、図示はしないが磁気ストライプが設けられてい
る。このカード11の磁気ストライプに対して、カード
リーダ1に設けられた磁気ヘッド17は、磁気記録・再
生の少なくとも一方の動作を行う。
【0014】次に、カードリーダ1の動作について、図
5,6を用いて説明する。
【0015】まず駆動モータ14が駆動すると、その駆
動力によって、駆動モータ14の駆動軸に固定されたプ
ーリ18が回転する。プーリ18にはベルト23がプー
リ19との間に掛けられており、プーリ18の回転はベ
ルト23を介してプーリ19に伝達される。プーリ19
には回転軸9が取り付けられており、プーリ19の回転
によって、回転軸9も回転し、回転軸9に設けられてい
る第2の駆動ローラ6も回転する。更に回転軸9には、
2列幅のプーリ20が固定されており、回転軸9の回転
によって、プーリ20も回転する。そして、プーリ20
にはベルト24がプーリ21との間に掛けられており、
プーリ20の回転はベルト24を介してプーリ21に伝
達される。プーリ21には回転軸8が取り付けられてお
り、プーリ21の回転によって、回転軸8も回転し、回
転軸8に設けられている第1の駆動ローラ5も回転す
る。また、プーリ20にはベルト25がプーリ22との
間に掛けられており、プーリ20の回転はベルト25を
介してプーリ22に伝達される。プーリ22には回転軸
10が取り付けられており、プーリ22の回転によっ
て、回転軸10も回転し、回転軸10に設けられている
第3の駆動ローラ7も回転する。ここで、第1〜第3の
搬送ローラ2,3,4は、第1〜第3の駆動ローラ5,
6,7に対してそれぞれ付勢されているので、第1〜第
3の駆動ローラ5,6,7が回転することによって、第
1〜第3の搬送ローラ2,3,4も連れ回って回転す
る。なお、第1〜第3の搬送ローラ2,3,4と、第1
〜第3の駆動ローラ5,6,7の間に、カード11を挟
んで引き込み、或いは、送り出す場合には、カード11
は、付勢されている第1〜第3の搬送ローラ2,3,4
をカード11の厚み分押し上げた状態で挟まれている。
【0016】この様に、駆動モータ14を駆動させるこ
とで、第1〜第3の駆動ローラ5,6,7及び第1〜第
3の搬送ローラ2,3,4を回転駆動させ、カード11
を搬送路13内で移動させ、磁気ヘッド17によって、
カード11に磁気記録・再生の少なくとも一方の動作を
行う。また、駆動モータ14の回転方向を制御すること
で、カード11を挿入口12側から装置後端の方へ搬送
路13内において移動させたり、その逆方向に移動させ
たりする。よってカード11は磁気ヘッド17の上を往
復運動すれば、磁気記録・再生の双方を行うことができ
る。
【0017】このような従来のカードリーダにおいて、
磁気ヘッド17でカード11に磁気記録・再生の少なく
とも一方の動作を行う際には次の2つの点が重要な事項
となる。
【0018】まず、1)カード11を一定速度で搬送す
る。次に、2)カード11に設けられた磁気ストライプ
へのデータビット(ビットインターバル)の書き込み
(磁気記録)は、一定間隔で行う。
【0019】1)が要求される理由としては、データの
読み取り(再生)の際に、カード搬送速度が大きく変動
すると、磁気記録再生方式の性質上、磁気ヘッド17か
らの読み取り(再生)出力も大きく変動し、読み取り
(再生)エラーが発生してしまうためである。
【0020】2)が要求される理由としては、磁気デー
タの個々のビットの記録が一定の間隔で行われていない
と、読み取り(再生)時にデータの1/0判定を行う際
に判定が間違ってしまい、読み取り(再生)エラーが発
生するからである。
【0021】これらの不具合を防止するために、搬送負
荷変動があっても速度変動が起きないように、駆動モー
タ14の回転速度をフィードバック制御(サーボ制御)
している。この時に必要とされるのが、駆動モータ14
の回転情報を得るためのエンコーダ部で、ここでは、図
5に示すように、駆動モータ14の駆動軸に取り付けら
れたエンコーダスリット15をフォトインタラプタ16
で検知し、そこからの信号を利用することで、速度制御
を行っている。
【0022】また、このエンコーダスリット15、フォ
トインタラプタ16で構成されるエンコーダ部の信号に
同期したタイミングでカード11へのデータ書き込み
(磁気記録)を行うことによって、常に一定間隔での磁
気データ記録を行うことができる。
【0023】このように、1)カード11を一定速度で
搬送し、或いは、2)カード11に設けられた磁気スト
ライプへのデータビット(ビットインターバル)の書き
込み(磁気記録)を一定間隔で行うために、従来のカー
ドリーダにおいては、エンコーダ部を設けて速度制御を
行っているが、エンコーダ部を設けるだけでは、十分と
は言えない。
【0024】そもそも、カードリーダにおいて、搬送負
荷変動が発生するのは、次の理由による。上述したよう
に、カード11を搬送する場合、カード11が、第1〜
第3の搬送ローラ2,3,4と、第1〜第3の駆動ロー
ラ5,6,7の間に挟まれた状態で、引き込み、送り出
すことによって行われている。そして、その際、付勢さ
れた第1〜第3の搬送ローラ2,3,4をカード11が
その厚み分押し上げた状態で挟まれている。即ち、付勢
された第1〜第3の搬送ローラ2,3,4を押し上げる
ための抵抗によって、搬送負荷が生じている。そして、
この搬送負荷はカード11が第1〜第3のローラ対間で
受け渡される度毎に必ず発生する。
【0025】ここで、実公昭61−37098号公報に
は、この搬送負荷の軽減を図る技術の開示がなされてい
る。これは第1〜第3のカード送りローラを備え、第2
のローラを第1,3のローラよりもカード走行路側に突
出させ、3つのローラを保持する保持部材を設けると共
に、この保持部材をカード走行路側に進出付勢し、第2
のローラがカードを送る時に、第1,3のローラがカー
ドと当たらないように構成したものである。この構成に
よって、ローラ切り替え時の情報記録・再生エラーを防
止し安定した記録・再生が行えるものであり、搬送負荷
の軽減を図れるものである。
【0026】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、実公昭
61−37098号公報に開示された発明においても、
カードを一方向に搬送する場合には、搬送負荷の軽減が
図れるものの、次のような問題がある。
【0027】実公昭61−37098号公報に記載のカ
ードリーダの場合、3本のローラを使っており、目的の
特性を出すには各ローラ間に微妙な段差をつける必要が
あり、そのためにはローラ,保持部材等の部品精度や取
付け精度を非常に高める必要がある。そして、使用して
いるうちにこの精度が大きくずれないように定期的なメ
ンテナンスも必要となる。
【0028】更に、これら従来のカードリーダにおいて
は、カードが搬送ローラや駆動ローラと接することによ
り、カードに付着したゴミやホコリ等が、ローラに付
着、転移してカードリーダ内を汚す場合や、カードとの
摩擦によるローラ部品の摩耗もあり、カードリーダ内の
クリーニング、部品交換等のメンテナンスを頻繁に行う
必要もあった。更に、カードリーダの部品点数の削減
や、省電力化も望まれている。
【0029】本発明は、上記従来の課題を解決するもの
で、安定したカードの搬送性に優れ、メンテナンスを少
なくし、部品点数の削減、省電力化を図ることができる
カードリーダを提供することを目的とする。
【0030】
【課題を解決するための手段】本発明は、カードの挿入
口と、カードの搬送路と、カードを前記搬送路内で移動
させる搬送手段と、前記搬送路内に存在するカードにデ
ータを記録する動作かカードからデータを再生する動作
の少なくとも一方の動作を行うデータ記録再生手段とを
備えたカードリーダであって、前記搬送路の終端に、前
記挿入口側にカードを押し戻すカードストッパを備えた
構成とした。
【0031】
【発明の実施の形態】本発明の請求項1に記載の発明
は、カードの挿入口と、カードの搬送路と、カードを前
記搬送路内で移動させる搬送手段と、搬送路内に存在す
るカードにデータを記録する動作かカードからデータを
再生する動作の少なくとも一方の動作を行うデータ記録
再生手段とを備えたカードリーダであって、搬送路の終
端に、挿入口側にカードを押し戻すカードストッパーを
備えた事を特徴とするカードリーダであって、ローラを
使用することなしに、カードを安定して搬送することが
できるので、メンテナンスを少なくし、部品点数の削
減、省電力化を図ることができる。
【0032】本発明の請求項2に記載の発明は、請求項
1において、カードストッパーは、挿入口側に付勢され
ている事を特徴とするカードリーダであって、ローラを
使用することなしに、カードを挿入口側に押し戻すこと
ができ、カードを安定して搬送することができるので、
メンテナンスを少なくし、部品点数の削減、省電力化を
図ることができる。
【0033】本発明の請求項3に記載の発明は、請求項
1,2において、搬送手段は、挿入口側から順に、第1
の搬送ローラと、第2の搬送ローラとを備えた事を特徴
とするカードリーダであって、必要最小限のローラを使
用することで、メンテナンスを少なくし、部品点数の削
減、省電力化を図ることができる。
【0034】本発明の請求項4に記載の発明は、請求項
3において、第1の搬送ローラと前記第2の搬送ローラ
との間隔は、搬送方向におけるカード長よりも短い事を
特徴とするカードリーダであって、搬送されるカードの
ローラ間の受け渡しを確実にすることができる。
【0035】本発明の請求項5に記載の発明は、請求項
3において、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラは、
搬送路側に付勢されている事を特徴とするカードリーダ
であって、搬送ローラとカードの摩擦力を向上させ、カ
ードを確実に搬送することができる。
【0036】本発明の請求項6に記載の発明は、請求項
3〜5において、第1の搬送ローラと第2の搬送ローラ
は、搬送ローラ支持体により支持され、第2の搬送ロー
ラは、第1の搬送ローラよりも、搬送路に対して近接し
ている事を特徴とするカードリーダであって、搬送され
るカードのローラ間の受け渡しを確実にしながら、搬送
負荷を軽減し、カードを安定して搬送することができ
る。
【0037】本発明の請求項7に記載の発明は、請求項
6において、搬送ローラ支持体は、搬送路側に付勢され
ている事を特徴とするカードリーダであって、搬送ロー
ラとカードの摩擦力を向上させると共に、搬送されるカ
ードのローラ間の受け渡しを確実にしながら、搬送負荷
を軽減し、カードを確実に搬送することができる。
【0038】本発明の請求項8に記載の発明は、請求項
3〜7において、搬送手段は、第1の搬送ローラに対向
する第1の駆動ローラと、第2の搬送ローラに対向する
第2の駆動ローラとを備えた事を特徴とするカードリー
ダであって、搬送ローラと駆動ローラとによってカード
を挟み搬送することによって、カードを安定して搬送す
ることができる。
【0039】本発明の請求項9に記載の発明は、請求項
8において、第1の搬送ローラと第1の駆動ローラとの
ローラ間ギャップは、第2の搬送ローラと第2の駆動ロ
ーラとのローラ間ギャップよりも大きい事を特徴とする
カードリーダであって、搬送されるカードのローラ間の
受け渡しを確実にしながら、搬送負荷を軽減し、カード
を安定して搬送することができる。
【0040】本発明の請求項10に記載の発明は、請求
項8,9において、第1の搬送ローラと第1の駆動ロー
ラとのローラ対から第2の搬送ローラと第2の駆動ロー
ラとのローラ対にカードが搬送され、第2の搬送ローラ
と第2の駆動ローラとのローラ対がカードを挟んだ時
に、第1の搬送ローラはカードから離れる事を特徴とす
るカードリーダであって、搬送されるカードのローラ間
の受け渡しを確実にしながら、搬送負荷を軽減し、カー
ドを安定して搬送することができる。
【0041】本発明の請求項11に記載の発明は、請求
項8〜10において、第1の駆動ローラ、及び、第2の
駆動ローラの代わりに、駆動ベルトを設けた事を特徴と
するカードリーダであって、搬送ローラと駆動ベルトと
によってカードを挟み搬送することによって、カードを
安定して搬送することができる。
【0042】以下、本発明における一実施の形態につい
て説明する。
【0043】図1は本発明の一実施の形態におけるカー
ドリーダを示す上部平面図であり、図2は本発明の一実
施の形態におけるカードリーダを示す側断面図、図3は
本発明の一実施の形態におけるカードリーダを示す側面
図である。
【0044】図1〜3において、1はカードリーダ、2
は第1の搬送ローラ、3は第2の搬送ローラであり、5
は第1の駆動ローラ、6は第2の駆動ローラである。ま
た、8,9は各駆動ローラが固定された回転自在な回転
軸である。また、11はカード、12はカードが挿入さ
れる挿入口、13はカードが搬送される搬送路、14は
駆動モータ、17はデータ記録再生手段を示し、18,
19,20,21はプーリ、23,24は各プーリに係
合するベルトである。なおここでは、従来の技術で説明
したものに対応する部分には同一の符号を付してある。
【0045】また、30は搬送ローラ支持体であり、3
1は支持体プレート、32は取付部材、33a,33b
は支持体支点、34は付勢プレートであり、35a,3
5bは支柱、36a,36bは付勢部材である。
【0046】更に、40はカードストッパー、41はス
トッパーピン、42はストッパー支点、43はストッパ
ー付勢部材である。
【0047】また、50a,50bはカードガイド、5
1a,51bはガイド付勢部材である。
【0048】図1,2に示すように、カードリーダ1
は、その装置前端(図1,2中の左側)に挿入口12を
備えている。そして、挿入口12と搬送路13の終端
(図1,2中の右側)との間には、第1の搬送ローラ2
と、これに対向する第1の駆動ローラ5とを、一対一組
とした第1のローラ対、第2の搬送ローラ3と、これに
対向する第2の駆動ローラ6とを、一対一組とした第2
のローラ対、以上2組のローラ対を備えている。このロ
ーラ対が設置される間隔は、カード11の搬送方向にお
ける長さよりも短い間隔で配設されている。
【0049】なお、第1の搬送ローラ2、第2の搬送ロ
ーラ3、第1の駆動ローラ5、第2の駆動ローラ6は、
どのような部材を用いてもよい。例えば、ゴム、プラス
チック、金属等が挙げられる。カード11との密着性、
摩擦性を考慮するとゴム、プラスチックを用いた弾性部
材であることが好ましい。
【0050】また、図2,3に示すように、第1の駆動
ローラ5は回転軸8に、第2の駆動ローラ6は回転軸9
にそれぞれ固定されている。回転軸8にはプーリ21
が、回転軸9にはプーリ19,20が取り付けられてお
り、プーリ21とプーリ20の間にはベルト24が、プ
ーリ19と駆動モータ14の駆動軸に固定されたプーリ
18の間にはベルト23が掛けられている。よって、駆
動モータ14が駆動することにより、第1の駆動ローラ
5及び第2の駆動ローラ6が回転する。なお、第1の駆
動ローラ5及び第2の駆動ローラ6を設ける代わりに、
駆動ベルトを用いるようにしてもよい。
【0051】また、図1,2に示すように、第1の搬送
ローラ2と第2の搬送ローラ3は共に、搬送ローラ支持
体30の支持体プレート31に取り付けられている。
【0052】また、支持体プレート31は支持体支点3
3a,33bを介して取付部材32に係合している、そ
して、取付部材32によって、カードリーダ1の側面ボ
ディーに取り付けられている。
【0053】ここで、図4は本発明の一実施の形態にお
けるカードリーダを示す平面図である。なお、図4は図
1左方向から見た図である。図2,4に示すように、搬
送ローラ支持体30は、支持体プレート31が取付部材
32に、支持体支点33a,33bを介し、回動可能に
係合している。支持体支点33a,33bは、ねじとね
じ止め、ボルトとナット等で構成されるが、支持体プレ
ート31と取付部材32を回動可能に係合できれば、ど
のような部材を用いても構わない。
【0054】更に、取付部材32は、カードリーダ1の
側面ボディー37に固定されている。また、取付部材3
2には、付勢プレート34が固定され、付勢プレート3
4には、支柱35a,35bが設けられ、この支柱35
a,35bに付勢部材36a,36bが取り付けられて
いる。この取付部材32に固定された付勢プレート34
と付勢部材36a,36bによって、支持体プレート3
1は搬送路13側に付勢される。付勢部材36a,36
bとしては、バネを用いる事ができる。
【0055】また、支柱、付勢部材は1つでもよく、或
いは3以上設けてもよい。なお、支柱35a,35bに
付勢部材36a,36bとしてバネを用いる以外に、板
バネ、トーションバネ、ゴム等の従来公知の弾性部材を
用いてもよく、ゴム、トーションバネ、板バネ等を用い
る場合には、支柱35a,35bを設けなくてもよい。
【0056】このように、搬送ローラ支持体30の支持
体プレート31は、搬送路13に対して付勢されてい
る。よって、支持体プレート31に取り付けられた、第
1の搬送ローラ2、第2の搬送ローラ3は共に、それぞ
れが対向する第1の駆動ローラ5、第2の搬送ローラ6
を押圧することができる。
【0057】なお、支持体プレート31を取付部材32
に固定された付勢プレート34と付勢部材36a,36
bによって、搬送路13側に付勢したが、第1の搬送ロ
ーラ2、第2の搬送ローラ3の各ローラに用いる部材と
してゴム等の弾性部材を用いて、ゴムローラとすること
によって、ゴムローラの弾性力によって、それぞれが対
向する第1の駆動ローラ5、第2の搬送ローラ6を押圧
してもよい。
【0058】この場合には、第1の搬送ローラ2、第2
の搬送ローラ3の支持体プレート31への取付位置は、
そのゴムローラの弾性力を対向する第1の駆動ローラ
5、第2の搬送ローラ6に十分与えられるような取付位
置であることは言うまでもない。
【0059】そして、第1,2の搬送ローラ2,3は、
第1,2の駆動ローラ5,6に対してそれぞれ付勢され
ており、カード11を挟んで引き込み、或いは、送り出
すことができる。そして、挿入口12から挿入されたカ
ード11は、2組のローラ対によって、搬送路13内を
搬送される。
【0060】そして、第1の搬送ローラ2と第1の駆動
ローラ5との間、或いは、第2の搬送ローラ3と第2の
駆動ローラ6との間に、カード11を引き込む時には、
第1の搬送ローラ2、第2の搬送ローラ3が取り付けら
れた支持体プレート31は、支持体支点33a,33b
を軸として回転するので、カード11はその厚み分、第
1の搬送ローラ2、或いは、第2の搬送ローラ3を押し
上げることができる。
【0061】また、第1の搬送ローラ2は、第2の搬送
ローラ3の取付位置よりも、搬送路13から離れた位置
に支持体プレート31に取り付けられている。この構成
によって、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6と
の間に、カード11が挟まれた時、第2の搬送ローラ3
は、カード11の厚み分押し上げられる。これは、同時
に第2の搬送ローラ3が取り付けられた支持体プレート
31が支持体支点33a,33bを軸にして回転し、搬
送路13から離れる方向に移動することになるので、第
1の搬送ローラ2と同じく支持体プレート31に取り付
けられた第1の搬送ローラ2は、カードの厚み分以上押
し上げられることになる。この第1の搬送ローラ2と第
2の搬送ローラ3が押し上げられる差は、両ローラの支
持体プレート31への取付位置の差に等しいのは言うま
でもない。取付位置の具体例としては、第1の搬送ロー
ラ2は、第2の搬送ローラ3の取付位置よりも、搬送路
13から0.2〜0.3mm離れる位置に支持体プレー
ト31に取り付けられる。
【0062】このように、第1の搬送ローラ2を第2の
搬送ローラ3よりも、搬送路13側に離接(第2の搬送
ローラ3を第1の搬送ローラ2よりも搬送路13に対し
て近接)させることにより、第2の搬送ローラ3がカー
ド11を搬送する時には、第1の搬送ローラ2がカード
11と当たらないので、ローラ切り替え時の搬送負荷の
軽減を図れる。
【0063】また、本実施の形態では、第1の搬送ロー
ラ2は、第2の搬送ローラ3の取付位置よりも、搬送路
13から離れた位置に支持体プレート31に取り付けた
が、取付位置を同じにして、ローラ径に差異を持たせる
ようにしてもよい。この場合には、第2の搬送ローラ3
の径を第1の搬送ローラ2の径よりも大きくすればよ
い。いずれにせよ、第1の搬送ローラ2と前記第1の駆
動ローラ5とのローラ間ギャップを、第2の搬送ローラ
3と前記第2の駆動ローラ6とのローラ間ギャップより
も大きくすればよい。なお、駆動ローラの代わりに駆動
ベルトを設ける場合には、各搬送ローラと駆動ベルトの
ギャップに差を持たせる事は言うまでもない。
【0064】次に、カードストッパー40について説明
する。図1,2に示すように、カードストッパー40
は、搬送路13の終端に設けられている。また、カード
ストッパー40には、ストッパーピン41が設けられて
おり、ストッパーピン41は搬送路13に突出してい
る。またカードストッパー40は、ストッパー支点42
を軸にして回動可能であり、ストッパー付勢部材43に
よって、挿入口12側に付勢されている。ストッパー付
勢部材43としては、バネ、板バネ、トーションバネ、
ゴム等の従来公知の弾性部材を用いることができる。
【0065】カードストッパー40は、第2の搬送ロー
ラ3と第2の駆動ローラ6によって送り出されてきたカ
ード11を挿入口12側に押し戻す機能を有している。
第2の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6によって送り
出され、搬送路13を通って、搬送されてきたカード1
1は、ストッパーピン41に当接する。この時、カード
11には慣性力が働いているので、ストッパーピン41
が設けられたカードストッパー40は、ストッパー支点
42を軸にして回動し、一旦、挿入口12とは逆方向に
待避するが、ストッパー付勢部材43によって挿入口側
に引き戻され、ストッパーピン41が、再度カード11
に当接し、またストッパー付勢部材43による引き戻し
の慣性力によって、カード11を押し戻すことができ
る。
【0066】このように、カードリーダ1にカードスト
ッパー40を設けることにより、従来のカードリーダに
比べて、1組のローラ対を無くすことができるので、ゴ
ミやホコリ等によるカードリーダ内の汚染を抑制するこ
とができる。また、ローラ部品の摩耗に起因する、カー
ドリーダ内のクリーニング、部品交換等のメンテナンス
の回数も減少する。更に、カードリーダのローラ、シャ
フト、ベルト等の部品点数の削減を図ることができる
上、駆動ローラが減少することによって、駆動モータの
負荷も低減し、省電力化を図ることができる。
【0067】次に、カード11が搬送される搬送路13
について説明する。本実施の形態においては、図1,4
に示すように、搬送路13の両側には、断面コの字形の
カードガイド50a,50bが設けられている。また、
一方のカードガイド50aは、ガイド付勢部材51a,
51bによって、他方のカードガイド50b側に付勢さ
れている。このように搬送路13にカードガイド50
a,50bを設けることによって、カード11の位置を
規制して搬送することが可能となる。
【0068】また、カードガイド50a,50bを設
け、一方のカードガイド50aをガイド付勢部材51
a,51bによって、他方のカードガイド50b側に付
勢することによって、カード11の幅方向(図4中左右
方向)の位置規制を行うことができ、カードガイド50
a,50bの形状を断面コの字形とすることにより、カ
ード11の厚み方向(図4中上下方向)の位置規制を行
うことができる。
【0069】また、本実施の形態において、データ記録
再生手段17は、磁気ヘッドを用いている。データ記録
再生手段17としての磁気ヘッドは、カード11の磁気
ストライプ(図示せず)に対して、磁気記録・再生の少
なくとも一方の動作を行う。カード11は、搬送路13
を第2の搬送ローラ3によって搬送され、データ記録再
生手段17(磁気ヘッド)上を通過する際に、磁気記録
・再生の少なくとも一方が行なわれる。例えば、カード
11が往路搬送(図1,2中左から右方向)に搬送さ
れ、データ記録再生手段17(磁気ヘッド)上を通過す
る際に、データ記録再生手段17(磁気ヘッド)で磁気
再生が行われ、カード11に形成された磁気ストライプ
からデータを再生して読みだし、復路搬送(図1,2中
右から左方向)に搬送され、データ記録再生手段17
(磁気ヘッド)上を通過する際に、データ記録再生手段
17(磁気ヘッド)で磁気記録が行われ、カード11に
形成された磁気ストライプにデータを記録する。なお、
往路搬送で磁気記録し、復路搬送で磁気再生してもよ
い。
【0070】また、データ記録再生手段17(磁気ヘッ
ド)による磁気記録・再生が行われる場合、図4に示す
ようにデータ記録再生手段17(磁気ヘッド)に対向し
て、磁気ヘッド付勢ローラ26が設けられ、カード11
に形成された磁気ストライプとデータ記録再生手段17
(磁気ヘッド)を密着し、確実な磁気記録・再生を行う
ものである。
【0071】更に、本実施の形態においては、磁気スト
ライプを設けたカード11と、データ記録再生手段17
として、磁気記録・再生の少なくとも一方の動作を行う
磁気ヘッドを用いた場合で説明したが、これに限定され
るものではない。
【0072】カード11にデータを記録する動作かカー
ド11からデータを再生する動作の少なくとも一方の動
作を行うデータ記録再生手段17としては、磁気ヘッド
以外に、光学的にデータを記録か再生の少なくとも一方
を行う光学ヘッド(この場合には、カード11には光ス
トライプやバーコード等が設けられる。)を用いても良
い。
【0073】そして、本発明のカードリーダ1に使用す
ることができるカード11としては、磁気ストライプ以
外にも、その他磁気記録層、光記録層、或いはICメモ
リー等のメモリ部を有していてもよいし、可視的に表示
する表示部を有していてもよい。この表示部には、イン
クジェット、感熱転写、レーザービームプリンタ等の様
々な印字手段によってカード表面に情報を印字したり、
カード11に予め感熱発色層を形成し感熱記録する等の
追記型の表示がなされてもよい。また、例えば、液晶表
示体を形成する場合や、加熱によって、繰り返し印字・
消去が可能である熱可逆的材料を使用して表示する書換
可能な表示方法によってもよい。また、カード11の基
材を構成する材料や、磁気ストライプ、ICチップ等の
メモリ部の位置、カード11の大きさや厚み等も限定さ
れるものではなく、カード基材を構成する材料は、ポリ
塩化ビニル(PVC)、ポリ塩化酢酸ビニル(PVC
A)、ポリエチレンテレフタレート(PET)、ポリカ
ーボネイト(PC)、生分解性材料等のプラスチックや
紙、合成紙等の種々の材料を用いることができ、0.2
0〜0.28mm程度の薄手のPETを基材とするも
の、0.28mm厚の硬質塩化ビニルシート2枚を積層
し、この表裏に0.1mm厚の硬質塩化ビニルシートを
貼合わせ、0.76mm±0.08mm厚としたものも
使用可能である。またカード11には、口座番号、有効
期限や所有者氏名が、カード基材を物理的に隆起させて
形成される、いわゆるエンボス加工も施されたものであ
ってもよい。カード11の用途も、テレホンカード、乗
車券等のプリペイドカード、定期券、回数券、ポイント
カード、更に、銀行カード、キャッシュカード、クレジ
ットカード、運転免許証等のIDカード、会員カード、
身分証明書等、特に限定されない。
【0074】このような種々のカード11に対応するた
めに、本発明のカードリーダ1には、カード11にデー
タを記録する動作かカード11からデータを再生する動
作の少なくとも一方の動作を行うデータ記録再生手段1
7以外にも、カード11が磁気ストライプに加えてIC
メモリ部を有する接触、非接触ICカードである場合に
は、接触、非接触ICリードユニットを設けてもよく、
加熱によって、繰り返し印字・消去が可能である熱可逆
的材料を使用して表示する表示部を持つサーマルリライ
トカードである場合には、サーマルヘッドやインクジェ
ットヘッド等の印字ユニットや、発熱抵抗体(基板上に
発熱体を設け、その発熱体を覆うようにガラスやシリカ
等の保護膜を設けた構成のヒータ等)等の消去ユニット
を設けてもよいし、これらを数種、複数、カードリーダ
1に搭載してもよい。
【0075】更に、本実施の形態においては、特に詳細
な説明はしていないが、カードリーダ1には、駆動モー
タ14を駆動させて制御したり、データ記録再生手段1
7等の記録再生の制御命令を出力するCPU等で構成さ
れる制御部や、データ記録再生手段17の記録再生され
るデータを記憶するデータメモリ部等のカードリーダ1
を駆動し、制御するために必要な回路や装置、或いはこ
れらの装置に電力を供給する電源装置等が設けられてい
るのは言うまでもない。また、カードリーダ1には、カ
ード11を検出するカード検出センサも設けられる。カ
ード検出センサは、挿入され、搬送されるカード11の
存在の有無や、その位置検出を行うためのものである。
また、コンピュータ、POS端末、印字装置等の外部接
続機器に接続(ネットワーク接続を含む)する為のイン
ターフェイス等も必要に応じて設けられる。
【0076】以上説明した、カードリーダ1の動作につ
いて図1〜4を用いて、以下説明する。
【0077】まず、挿入口12にカード11が挿入され
ると、図示しないカード検出センサによって、カード1
1が検出され、この情報がカードリーダ1の図示しない
制御部に伝達される。そして、制御部は、駆動モータ1
4を駆動させる。
【0078】駆動モータ14が駆動すると、その駆動力
によって、駆動モータ14の駆動軸に固定されたプーリ
18が回転する。プーリ18にはベルト23がプーリ1
9との間に掛けられており、プーリ18の回転はベルト
23を介してプーリ19に伝達される。プーリ19には
回転軸9が取り付けられており、プーリ19の回転によ
って、回転軸9も回転し、回転軸9に設けられている第
2の駆動ローラ6も回転する。これと同時に、第2の駆
動ローラ6に対して付勢された第2の搬送ローラ3も連
れ回って回転する。更に回転軸9には、プーリ20が固
定されており、回転軸9の回転によって、プーリ20も
回転する。そして、プーリ20にはベルト24がプーリ
21との間に掛けられており、プーリ20の回転はベル
ト24を介してプーリ21に伝達される。プーリ21に
は回転軸8が取り付けられており、プーリ21の回転に
よって、回転軸8も回転し、回転軸8に設けられている
第1の駆動ローラ5も回転する。これと同時に、第1の
駆動ローラ5に対して付勢された第1の搬送ローラ2も
連れ回って回転する。
【0079】そして、挿入されたカード11は、回転し
ている第1の搬送ローラ2と第1の駆動ローラ5の間に
引き込まれる。この時、第1の搬送ローラ2が取り付け
られた支持体プレート31は、支持体支点33a,33
bを軸として回転するので、カード11はその厚み分、
第1の搬送ローラ2を押し上げることができる。更に、
カード11は、回転している第1の搬送ローラ2と第1
の駆動ローラ5の間に挟まれて送り出され、搬送路13
を搬送される(図1,2中右方向)。
【0080】次に、搬送されるカード11の先端(挿入
口12とは逆側)が、第2の搬送ローラ3と第2の駆動
ローラ6の間に達すると、同様に、第2の搬送ローラ3
が取り付けられた支持体プレート31は、支持体支点3
3a,33bを軸として回転するので、カード11は、
第2の搬送ローラ3をカード11の厚み分押し上げる。
【0081】この時、第2の搬送ローラ3は、第1の搬
送ローラ2の取付位置よりも、搬送路13に近接した位
置で、同じ支持体プレート31に取り付けられているの
で、カード11が第2の搬送ローラ3をその厚み分押し
上げると、第1の搬送ローラ2は、その厚み分以上押し
上げられ、第1の搬送ローラ2と第1の駆動ローラ5の
間に挟まれてていたカード11の後端(挿入口12側)
は、第1の搬送ローラ2と第1の駆動ローラ5から開放
される。
【0082】そして、カード11は、回転している第2
の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6の間に引き込ま
れ、更に、送り出され、搬送路13を搬送される(図
1,2中右方向)。この時、カード11の磁気ストライ
プ(図示せず)に対して、データ記録再生手段17(磁
気ヘッド)は、磁気記録・再生の少なくとも一方の動作
を行う。
【0083】次に、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ロ
ーラ6によって送り出されるカード11の後端(挿入口
12側)が、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6
を抜け出る直前に、カード11の先端(挿入口12とは
逆側)は、カードストッパー40のストッパーピン41
に当接する。その後、カード11の後端(挿入口12
側)が、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6を抜
け出る。そして、そのまま慣性力で搬送されるカード1
1によって、ストッパーピン41は挿入口12とは逆方
向に押される。そして、ストッパーピン41が設けられ
たカードストッパー40は、ストッパー支点42を軸に
して回動し、一旦、ストッパーピン41は挿入口12と
は逆方向に移動するが、ストッパー付勢部材43によっ
て挿入口側に引き戻され、直ちに、カード11を挿入口
12側に押し戻す。この時、搬送路13の終端には、図
示しないカード検出センサが設けられ、カード11の位
置検出を行い、この情報がカードリーダ1の図示しない
制御部に伝達される。そして、制御部は、駆動モータ1
4を上述した回転とは逆回転で駆動させる。
【0084】カードストッパー40によって押し戻され
たカード11の後端(挿入口12側)が、第2の搬送ロ
ーラ3と第2の駆動ローラ6の間に達すると、同様に、
第2の搬送ローラ3が取り付けられた支持体プレート3
1は、支持体支点33a,33bを軸として回転するの
で、カード11は、第2の搬送ローラ3をカード11の
厚み分押し上げる。
【0085】そして、カード11は、回転している第2
の搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6の間に引き込ま
れ、更に、送り出され、搬送路13を搬送される(図
1,2中左方向)。この時、カード11の磁気ストライ
プ(図示せず)に対して、データ記録再生手段17(磁
気ヘッド)は、磁気記録・再生の少なくとも一方の動作
を行う。
【0086】次に、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ロ
ーラ6によって送り出されるカード11の先端(挿入口
12とは逆側)が、第2の搬送ローラ3と第2の駆動ロ
ーラ6を抜け出ると、カード11に押し上げられていた
第2の搬送ローラ3は、第2の駆動ローラ6側に付勢さ
れる。このことは、支持体プレート31が搬送路13側
に付勢されることになるので、第2の搬送ローラ3と同
様に支持体プレート31に取り付けられた第1の搬送ロ
ーラ2も同様に、第1の駆動ローラ5側に付勢される。
この時、カード11の後端(挿入口12側)は、第1の
搬送ローラ2と第1の駆動ローラ5との間に位置してい
るので、第1の搬送ローラ2は、第1の駆動ローラ5と
の間に、カード11の後端(挿入口12側)を挟み込
む。
【0087】そして、カード11は、第1の搬送ローラ
2と第1の駆動ローラ5の間に挟まれて送り出され、挿
入口12から排出される。
【0088】以上のように、カードリーダ1において、
カード11の磁気ストライプに対して、データ記録再生
手段17(磁気ヘッド)は、磁気記録・再生の少なくと
も一方の動作を行う際、往路、復路に関わらず、第2の
搬送ローラ3と第2の駆動ローラ6とのローラ対のみに
よって搬送されるので、安定搬送が可能となる。
【0089】即ち、必要最小限のローラを使用すると共
に、搬送されるカードのローラ間の受け渡しを確実にし
ながら、搬送負荷を軽減し、カードを安定して搬送する
ことができる。
【0090】
【発明の効果】本発明のカードリーダによれば、安定し
たカードの搬送性に優れ、メンテナンスを少なくし、部
品点数の削減、省電力化を図ることができるカードリー
ダを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを
示す上部平面図
【図2】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを
示す側断面図
【図3】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを
示す側面図
【図4】本発明の一実施の形態におけるカードリーダを
示す平面図
【図5】従来のカードリーダを示す側断面図
【図6】従来のカードリーダを示す側面図
【符号の説明】
1 カードリーダ 2,3 第1,2の搬送ローラ 5,6 第1,2の駆動ローラ 8,9 回転軸 11 カード 12 挿入口 13 搬送路 14 駆動モータ 17 データ記録再生手段 18,19,20,21 プーリ 23,24 ベルト 30 搬送ローラ支持体 31 支持体プレート 32 取付部材 33a,33b 支持体支点 34 付勢プレート 35a,35b 支柱 36a,36b 付勢部材 40 カードストッパー 41 ストッパーピン 42 ストッパー支点 43 ストッパー付勢部材 50a,50b カードガイド 51a,51b ガイド付勢部材

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カードの挿入口と、カードの搬送路と、カ
    ードを前記搬送路内で移動させる搬送手段と、前記搬送
    路内に存在するカードにデータを記録する動作かカード
    からデータを再生する動作の少なくとも一方の動作を行
    うデータ記録再生手段とを備えたカードリーダであっ
    て、前記搬送路の終端に、前記挿入口側にカードを押し
    戻すカードストッパーを備えた事を特徴とするカードリ
    ーダ。
  2. 【請求項2】前記カードストッパーは、前記挿入口側に
    付勢されている事を特徴とする請求項1記載のカードリ
    ーダ。
  3. 【請求項3】前記搬送手段は、前記挿入口側から順に、
    第1の搬送ローラと、第2の搬送ローラとを備えた事を
    特徴とする請求項1,2いずれか1記載のカードリー
    ダ。
  4. 【請求項4】前記第1の搬送ローラと前記第2の搬送ロ
    ーラとの間隔は、搬送方向におけるカード長よりも短い
    事を特徴とする請求項3記載のカードリーダ。
  5. 【請求項5】前記第1の搬送ローラと前記第2の搬送ロ
    ーラは、前記搬送路側に付勢されている事を特徴とする
    請求項3記載のカードリーダ。
  6. 【請求項6】前記第1の搬送ローラと前記第2の搬送ロ
    ーラは、搬送ローラ支持体により支持され、前記第2の
    搬送ローラは、前記第1の搬送ローラよりも、前記搬送
    路に対して近接している事を特徴とする請求項3〜5い
    ずれか1記載のカードリーダ。
  7. 【請求項7】前記搬送ローラ支持体は、前記搬送路側に
    付勢されている事を特徴とする請求項6記載のカードリ
    ーダ。
  8. 【請求項8】前記搬送手段は、前記第1の搬送ローラに
    対向する第1の駆動ローラと、前記第2の搬送ローラに
    対向する第2の駆動ローラとを備えた事を特徴とする請
    求項3〜7いずれか1記載のカードリーダ。
  9. 【請求項9】前記第1の搬送ローラと前記第1の駆動ロ
    ーラとのローラ間ギャップは、前記第2の搬送ローラと
    前記第2の駆動ローラとのローラ間ギャップよりも大き
    い事を特徴とする請求項8記載のカードリーダ。
  10. 【請求項10】前記第1の搬送ローラと前記第1の駆動
    ローラとのローラ対から前記第2の搬送ローラと前記第
    2の駆動ローラとのローラ対にカードが搬送され、前記
    第2の搬送ローラと前記第2の駆動ローラとのローラ対
    がカードを挟んだ時に、前記第1の搬送ローラはカード
    から離れる事を特徴とする請求項8,9いずれか1記載
    のカードリーダ。
  11. 【請求項11】前記第1の駆動ローラ、及び、前記第2
    の駆動ローラの代わりに、駆動ベルトを設けた事を特徴
    とする請求項8〜10いずれか1記載のカードリーダ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010039728A (ja) * 2008-08-05 2010-02-18 Nidec Sankyo Corp カード処理ユニット

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