JP3208318B2 - カードホルダ - Google Patents

カードホルダ

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JP3208318B2
JP3208318B2 JP4854596A JP4854596A JP3208318B2 JP 3208318 B2 JP3208318 B2 JP 3208318B2 JP 4854596 A JP4854596 A JP 4854596A JP 4854596 A JP4854596 A JP 4854596A JP 3208318 B2 JP3208318 B2 JP 3208318B2
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    • B41PRINTING; LINING MACHINES; TYPEWRITERS; STAMPS
    • B41JTYPEWRITERS; SELECTIVE PRINTING MECHANISMS, i.e. MECHANISMS PRINTING OTHERWISE THAN FROM A FORME; CORRECTION OF TYPOGRAPHICAL ERRORS
    • B41J13/00Devices or arrangements of selective printing mechanisms, e.g. ink-jet printers or thermal printers, specially adapted for supporting or handling copy material in short lengths, e.g. sheets
    • B41J13/10Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides
    • B41J13/12Sheet holders, retainers, movable guides, or stationary guides specially adapted for small cards, envelopes, or the like, e.g. credit cards, cut visiting cards
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K19/00Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings
    • G06K19/06Record carriers for use with machines and with at least a part designed to carry digital markings characterised by the kind of the digital marking, e.g. shape, nature, code
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    • G06K19/06196Constructional details
    • GPHYSICS
    • G06COMPUTING; CALCULATING OR COUNTING
    • G06KGRAPHICAL DATA READING; PRESENTATION OF DATA; RECORD CARRIERS; HANDLING RECORD CARRIERS
    • G06K7/00Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns
    • G06K7/08Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes
    • G06K7/082Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors
    • G06K7/083Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors inductive
    • G06K7/084Methods or arrangements for sensing record carriers, e.g. for reading patterns by means detecting the change of an electrostatic or magnetic field, e.g. by detecting change of capacitance between electrodes using inductive or magnetic sensors inductive sensing magnetic material by relative movement detecting flux changes without altering its magnetised state

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、記憶媒体の読取、
書込、印刷等の処理に際し、記憶媒体を搬送するための
方法および装置と、その方法で使用されるホルダに関
し、詳しくは、磁気カードを通帳プリンタで処理するた
めの方法および機構に関し、さらに詳しく言えば、磁気
カードを専用ホルダに収納した後に、通帳プリンタで処
理するための方法、システムおよびその専用ホルダに関
するものである。
【0002】
【従来の技術】現在広く普及している金融システムにお
いて、キャッシュカード、クレジットカード、銀行員の
IDカード等の磁気カードと、預金通帳等の磁気ストラ
イプを有する通帳は、同時に処理されることが多い。こ
れらの磁気カードはおもに、専用の磁気カードリーダに
挿入され、磁気ストライプの読取が行われる。一方、通
帳は、専用の通帳プリンタに挿入され、通帳の表面に設
けられた磁気ストライプの読取り・書込みや、印字面へ
の文字・数字等の印字が行われていた。
【0003】従って、磁気カードの磁気ストライプの読
取と、通帳の磁気ストライプの読取り、書込み、文字・
数字等の印字を行うことのできる処理装置においては、
磁気カードを処理する機構と、通帳を処理する機構の双
方を有しており、夫々の機構において、磁気ストライプ
を行うためのヘッドや、磁気カードまたは通帳を搬送す
るための機構が必要となっていた。このことは、コスト
の増大や、小型軽量化が図れないという問題が発生して
いた。また、独立した機構を制御する必要から、制御プ
ログラムも冗長なものとなっていた。
【0004】かかる問題点を解決する手段として、OL
IVETTI社のPR50("OLIVETTI"及び"
PR50"はOLIVETTI社の商標)において、磁
気カードの磁気ストライプの読取と、通帳の磁気ストラ
イプの読取、文字・数字等の印字を1つの機構で行う技
術が採用されている。
【0005】しかし、この技術においても、種々の問題
点を有していた。第1の問題点は、幅85.6mm、長
さ54.0mmの磁気カードを直接挿入、搬送し、磁気
ヘッドに磁気カードの磁気ストライプを近接させる必要
が生ずるため、従来型の通帳プリンタ機構よりも、1つ
のローラ組付部材310に搬送ローラ311,313,
315を従来の通帳プリンタよりも高密度で配置する必
要があり(図14参照)、また、ローラ組付部材自体も
従来の通帳プリンタよりも高密度で配置する必要が生ず
るという設計上の問題である。このような設計上の制約
は部品数の増加によるコストの増大や、小型軽量化が図
れないという結果となる。
【0006】第2の問題点は、磁気カードを直接挿入、
搬送すると、磁気カードの多くに設けられているエンボ
スの凹凸形状の影響で、斜行する可能性が高くなるとい
う問題である。この磁気カードのエンボスは常に一定個
所に設けられているのではなく、1つのローラ組付部材
に複数の搬送ローラが設けられている場合は、特に各々
の搬送ローラが受ける抵抗値等が均一でないため、磁気
カードを斜行させるモーメントが働くためである。この
斜行を防止するためには、特別な設計上の配慮や、特別
な機構を追加する必要が生ずる結果となっていた。この
ことも、コストの増大や、小型軽量化が図れないという
結果につながる。また、この磁気カード上のエンボスは
磁気ヘッドと磁気ストライプとの密着を妨害する可能性
もあるため、設計上の制約となる可能性もある。
【0007】第3の問題点は、各々の搬送ローラに加え
る圧力を上げる設計にしなければならないという問題で
ある。磁気カードは、ISO等の規格に基づいて設計さ
れており(ISO 7811等)、そのサイズは、幅8
5.6mm、長さ54.0mmである。従って、磁気ヘ
ッドによる磁気ストライプの読取時に、この磁気カード
を保持する搬送ローラの数は減少させざるを得ない。こ
の減少した数の搬送ローラで、読取時に磁気ヘッドが磁
気ストライプを擦る力に耐えるためには、各々の搬送ロ
ーラに加える圧力を上げる設計にする必要が生ずる。し
かし、各々の搬送ローラに加える圧力を上げる設計にす
ると、帳票等の印字に際しては、カーボン等の複写感圧
紙が反応してしまい、ローラの跡が転写してしまう恐れ
が生ずる。また、通帳や帳票の印字に際しては、印字個
所の搬送の際、搬送ローラに付着したインクが搬送ロー
ラの回転ごとに再度付着する現象(当業者で「烏の足
跡」という俗称が付けられている)が生ずる可能性が高
くなる。さらに、搬送ローラに加える圧力を上げつつ、
送り精度を高めるためには搬送ローラの径を大きく設計
する必要が生ずる。従って、この第3の問題点は、通帳
プリンタの印字能力、搬送能力の低下や、コストの増大
や、小型軽量化が図れないという結果につながる。
【0008】第4の問題点は、通帳プリンタの誤動作、
誤作動が増大する可能性があるという問題である。現在
ほとんどの通帳プリンタにおいて、帳票や通帳の挿入の
検出や、帳票や通帳の長さの検出には、反射式光学セン
サが用いられている。透過型光学センサは、光源と光学
センサを挿入される帳票等のほぼ法線方向に、帳票等を
はさむように配置しなければならず、通常、通帳等は地
面に対し水平に挿入されるため、光源と光学センサは上
下方向に配置される。従って、下に配置された光源また
は光学センサにはほこり等が付着し、その機能を発揮で
きなくなる。これに対し、反射式光学センサは、帳票の
上方向に光源と光学センサを配置することができ、ほこ
り等の付着の影響が少ない。このことが通帳プリンタに
おいて、帳票等の挿入・長さ検出に反射式光学センサが
用いられている所以である。この反射式光学センサは、
感度良く設定し過ぎると、誤った検出による、誤動作
や、誤作動の原因となるため、検出範囲を設定されてい
る。この範囲は通常挿入されるであろう帳票や、通帳の
色(白色に近い色)を基準に設定されているため、さま
ざまな色で作成される磁気カードや光カードの全てを検
出することは難しい(例えば、カードがつや消しの黒色
であった場合、その反射光の検出は難しい)という問題
がある。従って、磁気カードを直接挿入方式を採るに
は、通帳プリンタの誤動作、誤作動の可能性を増大させ
るか、ほこり等の影響を受けやすい透過型光学センサを
採用するか、反射の少ない色のカードは使用できないよ
うにするか選択しなければならない。
【0009】第5の問題点は、磁気ヘッドの可動範囲を
増大させる設計にしなければならないという問題であ
る。ISO規格における通帳の磁気ストライプに対する
書き込みは、通帳端より最小85mm幅であるが、通帳
の最小幅を120mmと規定した場合は、通帳の左側3
5mmの範囲は磁気ヘッドを可動させる必要はない。従
って、現在多くの通帳プリンタにおいて、採用されてい
るレフト・アライン方式(通帳や、帳票等の媒体をレフ
ト・アライン(左寄せ)して印字する方式、OLIVE
TTI社のPR50、IBM9055,IBM4772
等で採用されている)においては、通帳プリンタの搬送
経路におけるレフトガイドから35mmの範囲は磁気ヘ
ッドを可動させる必要はない。しかし、このレフトアラ
イン方式において、磁気カードを直接挿入し、その磁気
ストライプを読み取るためには、図2に示すようにcの
幅は最大2.92mmとなっており、データが実際書き
込まれている位置は、右端(ストライプは下側にして読
まれる)から7.44mm(ISO規格.7811/
4)であるため、レフトガイド一杯に磁気ヘッドを移動
させる必要がある。さらに、通帳と磁気カードを同一方
式で読み取るとすると、磁気ヘッドは必要のない通帳の
左側35mmの範囲を接触移動(空読み)することとな
り、磁気ヘッドの劣化の原因となる(この範囲は磁気ス
トライプの領域でなく、クロスである場合がある)。こ
れを回避するためには、磁気ヘッドによる磁気ストライ
プの読取を行う前に、通帳か磁気カードかの判別を行う
必要が生ずる。従って、この第5の問題点は、通帳プリ
ンタの磁気ヘッドの劣化や、追加機構によるコストの増
大や、小型軽量化が図れないという結果につながる。
【0010】第6の問題点は、磁気カードがスキュー補
正センサに反応しない確立が高くなるという問題であ
る。特に、本願出願時において開発中の中央挿入方式の
プリンタ(この記載はこの方式のプリンタが出願時にお
いて公知であるとの自白には当たらない)は、搬送され
た媒体がスキューしている(傾いている)場合、スキュ
ーの補正を行うため、問題が大きい。この前提として、
スキューしているか否かの判断は、ローラ取付部材に平
行に、一定間隔で設けられた2つの光学センサによって
行われる。この2つの光学センサが予め決められた時間
内に双方ともオンになれば、媒体がスキューしていない
と判断され、一方のセンサがオンになった後、一定時間
内に他方のセンサがオンにならない場合は、媒体にスキ
ューが発生していると判断される。このとき、磁気カー
ドを直接挿入、搬送したとすると、磁気カードは通常、
85.6mm幅であるため、一方または双方のセンサの
位置を通過しない可能性がある。また、2つのセンサの
間隔を狭く設定すると、検出感度が低くなってしまう。
【0011】かかる通帳プリンタの問題点は、IDカー
ドを搬送する機構が必要であるIDカードの表面に印刷
を行うIDカードプリンタ、IDカードの磁気ストライ
プへのデータ書き込みを行うIDカードエンコーダ、I
Dカードの表面への印刷、磁気ストライプへのデータ書
き込みを行うIDカード製造装置においても生じてい
た。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、記録保持媒
体をホルダにセットした後に処理することによって、上
記問題を解決する。本発明の好適な実施例においては、
磁気カードと、磁気ストライプを有する通帳の双方の磁
気ストライプを読み取り可能な通帳プリンタに応用され
る(以下磁気カード対応通帳プリンタと呼ぶ)。磁気カ
ードは、専用のカードホルダにセットされた後、磁気カ
ード対応通帳プリンタに挿入され処理される。
【0013】本発明の好適な実施例においては、この専
用の磁気カードホルダにより、設計上の制約が少なく、
小型軽量化した磁気カード対応通帳プリンタを設計する
ことを可能とする。
【0014】本発明の好適な実施例においては、読取を
行う記憶媒体の形状の影響を緩和する記憶媒体ホルダを
提供する。
【0015】本発明の好適な実施例においては、通帳プ
リンタの印字能力、搬送能力を低下させることない、磁
気カード対応通帳プリンタを提供する。
【0016】本発明の好適な実施例においては、通帳プ
リンタの誤動作、誤作動の可能性を増大させることのな
い、磁気カード対応通帳プリンタを提供する。
【0017】本発明の好適な実施例においては、磁気カ
ードの種類によって影響を受けない磁気カード対応通帳
プリンタを提供する。
【0018】本発明の好適な実施例においては、磁気ヘ
ッドの可動範囲の設計において制約の少ない磁気カード
対応通帳プリンタを提供する。
【0019】本発明の好適な実施例においては、スキュ
ー補正センサに影響を与えない磁気カード対応通帳プリ
ンタを提供する。
【0020】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するために、磁気ストライプ及びエンボスを有する磁気
カードを保持する第1の開口部と、第1の開口部の底面
に設けられたエンボスをカバーする第2の開口部と、磁
気カードが第1の開口部から脱落することを防止する脱
落防止シートとを有し、磁気カードの長辺よりも大き
く、磁気記録媒体読取装置の搬送経路よりも小さい幅
と、磁気カードの短辺よりも大きい長さと、搬送経路に
挿入可能な厚さを有するほぼ長方形板状のカードホルダ
を提供する。この記録媒体読取装置は、磁気カードの読
み取り装置、磁気カードの読み取り及び書き込み装置、
光カードの読み取り装置、光カードの読み取り及び書き
込み装置、磁気カード対応通帳プリンタを含む概念であ
る。本発明のカードホルダの長さについて「磁気カード
の長辺よりも大きい」とのみ記載し、上限を設けていな
いのは、連続用紙を印字するプリンタのように、理論上
無限大の長さを有する媒体を処理可能な装置も存在する
ためである。なお、上記連続用紙を印字するプリンタの
場合、印字する連続用紙をループ状に繋げると、無限長
の媒体と仮想できる。
【0021】このカードホルダは、磁気記録媒体を読取
るための磁気ヘッドと磁気記録媒体を搬送するための搬
送ローラとを有する磁気記録媒体読取装置の搬送経路に
挿入され、その搬送ローラによって搬送される。
【0022】本発明の他の形態によれば、カードホルダ
は長方形の形状であり、カードホルダの対角線長さは、
搬送経路幅より大きく、カードホルダの幅は、搬送経路
幅より小さい。このような形状により、搬送経路内でカ
ードホルダがスキューすることを防止できる。
【0023】本発明の他の形態によれば、脱落防止シー
トは、磁気カードがセットされた場合、11.0mm〜
20.0mmの幅で、磁気カードの上部が露出するよう
に設けられている。これにより、磁気ストライプが脱落
防止シートから露出し、脱落防止シートが磁気ヘッドの
走行を妨害することがなくなる。また、磁気カードのサ
イン記載部を保護することができる。
【0024】本発明の他の形態によれば、カードホルダ
は、搬送された媒体の長さを検出する光学センサに認識
される長さを調節するための光反射率が15%以下であ
る光学的切欠き部を有している。これにより、磁気記録
媒体読取装置に認識されるカードホルダの長さを調節す
ることができる。
【0025】本発明の他の形態によれば、カード状記録
媒体を保持する開口部を有し、カード状記録媒体の短辺
よりも大きく、読取装置の搬送経路よりも小さい幅と、
カード状記録媒体の長辺よりも大きい長さと、搬送経路
に挿入可能な厚さを有するカードホルダが提供される。
このカードホルダは、記録媒体処理装置の搬送経路に挿
入され、記録媒体処理装置の搬送ローラによって搬送さ
れる。このカードホルダは、主に搬送方向と平行に記録
媒体の読み取り、書き込み等が行われる記録媒体処理装
置において使用される。また、この記録媒体処理装置
は、磁気カードの読み取り装置、磁気カードの書き込み
装置、光カードの読み取り装置、光カードの書き込み装
置、磁気カード対応通帳プリンタ、磁気カードまたは光
カードの表面に印刷を行うカードプリンタ、磁気カード
製造装置、光カード製造装置を含む概念である。
【0026】本発明の他の形態によれば、カード状記録
媒体を保持する開口部を有し、カード状記録媒体の長辺
よりも大きく、読取装置の搬送経路よりも小さい幅と、
カード状記録媒体の短辺よりも大きい長さと、搬送経路
に挿入可能な厚さを有するカードホルダが提供される。
このカードホルダは、記録媒体処理装置の搬送経路に挿
入され、記録媒体処理装置の搬送ローラによって搬送さ
れる。
【0027】本発明の他の形態によれば、磁気カードを
その第1の開口部に保持し、磁気カードのエンボスを第
1の開口部の底面に設けられた第2の開口部でカバー
し、磁気カードが第1の開口部からの脱落を防止する脱
落防止シートとを有しており、磁気カードの長辺よりも
大きく、通帳プリンタの搬送経路よりも小さい幅と、磁
気カードの短辺よりも大きい長さと、搬送経路に挿入可
能な厚さを有する板状カードホルダが通帳プリンタの搬
送経路へ挿入されたことを検出する段階と、搬送経路へ
の挿入の検出に応答して、通帳プリンタの搬送ローラの
回転を開始する段階と、カードホルダを読取装置の搬送
ローラを用いて搬送する段階と、カードホルダに保持さ
れた磁気カードの磁気ストライプのデータが記録されて
いるトラックを磁気ヘッドの位置を合わせる段階と、磁
気ヘッドを移動させ、磁気ストライプに記録されたデー
タを読み取る段階とを含む、磁気ヘッドと各々がローラ
軸に複数の搬送ローラを有する複数のローラ組付部材と
を備える通帳プリンタにおいて、エンボスを有する磁気
カードの磁気ストライプに記録されたデータを磁気ヘッ
ドを用いて読み取る方法が提供される。
【0028】本発明の他の形態によれば、本発明の方法
は、読み取られたデータが磁気カードの磁気ストライプ
に記録されたデータであるか通帳の磁気ストライプに記
録されたデータであるかを判別する段階をさらに含む。
具体的には挿入された媒体の長さ又は幅を検出し、予め
設定された値と比較することや、読み取ったデータのフ
ォーマットから判別することによって実施可能である。
【0029】本発明の他の形態によれば、カード状記録
媒体をその開口部に保持し、カード状記録媒体の長辺よ
りも大きく、読取装置の搬送経路よりも小さい幅と、カ
ード状記録媒体の短辺よりも大きい長さと、搬送経路に
挿入可能な厚さを有している板状のカードホルダの記録
媒体処理装置の搬送経路への挿入に応答して、カードホ
ルダを記録媒体処理装置の搬送ローラを用いて搬送する
段階と、カードホルダに保持されたカード状記録媒体を
記録媒体処理位置で停止する段階とを含む、各々がロー
ラ軸に複数の搬送ローラを有する複数のローラ組付部材
とを備える記録媒体処理装置において、カード状記録媒
体を搬送する方法が提供される。この記録媒体処理位置
は、磁気カードの読み取り位置、磁気カードの書き込み
位置、光カードの読み取り位置、光カードの書き込み位
置、磁気カードまたは光カードの表面に印刷を行う位置
を含む概念である。
【0030】本発明の他の形態によれば、カード状記録
媒体をその開口部に保持し、カード状記録媒体の長辺よ
りも大きく、記録媒体処理装置の搬送経路よりも小さい
幅と、カード状記録媒体の短辺よりも大きい長さと、搬
送経路に挿入可能な厚さを有している板状のカードホル
ダが記録媒体処理装置の搬送経路へ挿入されたことに応
答して、カードホルダを記録媒体処理装置の搬送ローラ
を用いて搬送する段階と、カードホルダに保持されたカ
ード状記録媒体のデータ記憶位置とヘッドの位置を合わ
せる段階と、このヘッドを用いて、カード状記録媒体に
記録されたデータの読取り、または、カード状記録媒体
へのデータの書込みを行う段階とを含む、読取または書
込を行うヘッドと、各々がローラ軸に複数の搬送ローラ
を有する複数のローラ組付部材とを備える記録媒体処理
装置において、カード状記録媒体に記録されたデータの
読取り、または、カード状記録媒体へのデータの書込み
を行う方法が提供される。
【0031】本発明の他の形態によれば、磁気カードを
その開口部に保持し、磁気カードの長辺よりも大きく、
通帳プリンタの搬送経路よりも小さい幅と、磁気カード
の短辺よりも大きい長さと、搬送経路に挿入可能な厚さ
を有している板状のカードホルダが通帳プリンタの搬送
経路へ挿入されたことを検出する段階と、搬送経路への
挿入の検出に応答して、通帳プリンタの搬送ローラの回
転を開始する段階と、カードホルダを読取装置の搬送ロ
ーラを用いて搬送する段階と、カードホルダに保持され
た磁気カードの磁気ストライプのデータが記録されてい
るトラックを磁気ヘッドの位置を合わせる段階と、磁気
ヘッドを移動させ、磁気カードに記録されたデータを読
み取る段階とを含む、磁気ヘッドと各々がローラ軸に複
数の搬送ローラを有する複数のローラ組付部材とを備え
る通帳プリンタにおいて、磁気カードの磁気ストライプ
に記録されたデータを磁気ヘッドを用いて読み取る方法
が提供される。
【0032】本発明の他の形態によれば、磁気ストライ
プをその表面に有する磁気カードをその開口部に保持
し、磁気カードの長辺よりも大きく、通帳プリンタの搬
送経路よりも小さい幅と、磁気カードの短辺よりも大き
い長さと、搬送経路に挿入可能な厚さを有している板状
のカードホルダと、磁気ストライプをその表紙に設けて
いる通帳が通帳プリンタの搬送経路へ挿入されたことを
夫々検出可能な光学センサと、各々がローラ軸に複数の
搬送ローラを有する複数のローラ組付部材であって、複
数のローラ組付部材は磁気カードの短辺よりも長い間隔
で配置されており、共同して前記通帳及び前記カードホ
ルダを搬送することが可能である前記搬送ローラを制御
して、カードホルダに保持された磁気カードの磁気スト
ライプのデータが記録されているトラックを磁気ヘッド
の位置を合わせる搬送ローラ制御手段と、磁気カードに
記録されたデータを読み取るための磁気ヘッドと、磁気
ヘッドを移動させるための磁気ヘッド移動用モータと、
磁気ヘッドで読み取ったデータが前記磁気カードのもの
か通帳のものかを判別する手段とを含む、磁気ストライ
プを有する通帳の磁気ストライプに記憶されたデータを
磁気ヘッドにり読取が可能な通帳プリンタが提供され
る。
【0033】本発明の他の形態によれば、磁気ヘッドで
読み取ったデータが前記磁気カードのものか通帳のもの
かの判別は、読み取られたデータのフォーマットを基準
に行われる。
【0034】本発明の他の形態によれば、磁気ストライ
プをその表面に有する磁気カードをその開口部に保持
し、磁気カードの長辺よりも大きく、通帳プリンタの搬
送経路よりも小さい幅と、磁気カードの短辺よりも大き
い長さと、搬送経路に挿入可能な厚さを有している板状
のカードホルダと、磁気ストライプをその表紙に設けて
いる通帳と、帳票の3種類の媒体の通帳プリンタの搬送
経路への挿入を夫々検出可能な光学センサと、搬送経路
に挿入された媒体がカードホルダまたは通帳のいずれか
であるか、または、帳票であるかを判別するためのユー
ザ入力を検出する手段と、ユーザ入力が、カードホルダ
または通帳のいずれかであることを示す信号であった場
合、各々がローラ軸に複数の搬送ローラを有する複数の
ローラ組付部材であって、複数のローラ組付部材は磁気
カードの短辺よりも長い間隔で配置されており、共同し
て前記通帳及びカードホルダを搬送することが可能であ
る搬送ローラを制御して、カードホルダに保持された磁
気カードの磁気ストライプのデータが記録されているト
ラックを磁気ヘッドの位置を合わせる搬送ローラ制御手
段と、磁気ヘッドを移動させ、磁気カードに記録された
データを読み取るための磁気ヘッド移動用モータと、磁
気ヘッドによって読み取られたデータが磁気カードの磁
気ストライプに記憶されたデータであるか、通帳の磁気
ストライプに記憶されたデータであるかを判別する手段
と、を含む、印字ヘッドによる通帳への印字及び磁気ヘ
ッドによる通帳の表紙に設けられた磁気ストライプの読
取が可能な通帳プリンタが提供される。
【0035】
【発明の実施の形態】図1及び図2は本発明において処
理される情報記録媒体の1実施例を示すものである。カ
ード状情報記録媒体には、磁気的に情報を記録再生可能
な磁気ストライプ部を有する磁気カードや、光学的に情
報を記録再生可能な光記録再生部を有する光カードや、
磁気的に情報を記録再生可能な磁気ストライプ部と光学
的に情報を記録再生可能な光記録再生部の双方を有する
光・磁気併用カードが存在する。また、板状の媒体に、
バーコードを印刷したものや、バーコードシールを貼付
したものもある。またその形状も、長方形に限定される
ものではなく、さまざまな形状(厚み方向での変化を含
む)を有する媒体に本願発明を応用する事も可能であ
る。しかし、読者の発明理解の便宜に資するべく、以下
この情報記録媒体を磁気カードに特定して説明を行うこ
ととする。
【0036】磁気カードの規格には、クレジットカード
等で採用されているISO規格や、日本の都市銀行等で
採用されているJISII型の規格等がある。図1、2に
示す磁気カードはISO規格に準拠した磁気カード10
0が示されている。ISO規格に準拠した磁気カード
は、図1に示すように表面の下部に、カード番号、所有
者の氏名、有効期限等を表示するエンボス領域101が
存在する。ISO規格による磁気カード100の寸法
は、幅85.47〜85.72mm、長さ53.92〜
54.03mm、厚み0.76mm±0.08mm、コ
ーナーエッジR3.18mmのほぼ長方形の形状を有し
ている。エンボスの高さは最大0.48mmである。
【0037】また、図2に示すように、磁気ストライプ
105は、裏面に設けられており(JISII型規格では
表面に磁気ストライプとエンボス領域が存在する)、そ
のISO規格に於けるサイズ情報は、図2に示す。
【0038】図3は、本発明のカードホルダの1実施例
を示す図である。このカードホルダ200は、前記IS
O規格に準拠した磁気カードを保持し、236mmの搬
送経路幅を有し、そのローラ組付部材を69mm間隔で
配置する磁気カード対応通帳プリンタに挿入される。本
発明の好適な実施例においては、図4に示すように、こ
のカードホルダ200を、3つのカードホルダ構成部材
201,203,205を貼り合わせる事によって容易
に作成することができる。本実施例においては、カード
ホルダ構成部材201,203は0.2mm厚の貼り合
わせ用接着テープによって貼り合わされている。このカ
ードホルダ200は、モールドや、エッチング等によっ
ても作成することができることは当業者に容易に理解で
きる事項であろう。
【0039】このカードホルダの幅は、235.5mm
であり、前述の搬送経路幅よりも僅かに小さいサイズに
なっている。このため、搬送経路内で左右にずれること
や、スキューすることを防止することができる。このカ
ードホルダの長さ、90.0mmであり、前述のローラ
組付部材の設置間隔よりも長いサイズになっている。こ
のため、搬送経路内で搬送不能になることを防止するこ
とができる。カードホルダ200のサイズが、従来の通
帳プリンタの最小処理サイズのよりも大きいことは以下
に示す従来の通帳プリンタのサンプルから容易に理解で
きるであろう。
【0040】
【表1】
【0041】この表はIBM9055通帳プリンタ、I
BM4772通帳プリンタ、及びIBM4009通帳プ
リンタの帳票及び通帳の最小処理サイズを示す表であ
る。表において、その通帳プリンタで処理することので
きる帳票及び通帳の最小サイズはIDカードの幅85.
6mm,長さ54.0mmに比べいずれの方向に関して
も大きなものとなっている。特に、磁気ストライプ処理
可能な通帳の最小処理サイズはIDカードサイズよりも
幅34〜41mm、長さで45mm大きくなっている。
従って、これらの通帳プリンタに直接IDカードを挿入
した場合、搬送経路の途中で残留する恐れがある。
【0042】「REMS(READ/ENCODE M
AGNETIC STRIPE:磁気ストライプ読み取
り/書き込み)なし」に比べ「REMSあり」の最小処
理サイズ(幅)が大きくなる理由は、磁気ヘッド305
の着地地点をあまりレフトガイドに近づけたくないため
であり、かりに、レフトガイド近くから着地せざるを得
ない場合、レフトガイド面に切欠を設ける必要が生じ、
スムーズに媒体をガイドする目的に反する事となってし
まうのである。
【0043】再び図3を参照すると、カードホルダ20
0には、磁気カード100を保持するための開口部25
5が設けられている。図4に示されている本発明の好適
な1実施例であるカードホルダ200は、前述の中央挿
入方式のプリンタで使用されることを前提に設計されて
いる。図において、開口部255は、搬送経路に対し横
方向に磁気ヘッドを駆動する通帳プリンタ(図12参
照)に適用するため、ホルダ200に対し磁気カード1
00が横にセットされるが、搬送経路に対し、縦方向に
磁気ストライプの読取を行う場合は、カードホルダ20
0に対して磁気カード100が縦にセットされるように
開口部255が設けられる。
【0044】開口部235は、開口部235は磁気カー
ド100のエンボス領域101をカバーする。カードホ
ルダ構成部材205は、脱落防止シートであり、磁気カ
ード100が開口部255から脱落することを防止す
る。
【0045】図5,6は、夫々ホルダ構成部材201,
203を示す図である。本発明の好適な実施例において
は、ホルダ構成部材201及びホルダ構成部材203
は、共に白色のポリカーボネートが使用されている。白
色は反射率が高く、反射型光学センサによって容易に検
出されるためである(但し、本願の好適な実施例におい
ては、ホルダ構成部材203側にのみ反射型光学センサ
が存在するため、ホルダ構成部材201は白色である意
義はない)。従って、磁気カード自体を搬送しようとす
る場合、磁気カード表面に対しては他の媒体(帳票や通
帳)に求めているのと同様の高反射率(たとえば60%
以上)を要求できない(磁気カードは既存のものであ
り、図柄やデザインの面からも高反射率にすることは要
求できない。)が、本発明のカードホルダを用いること
で反射型光学センサはカードホルダの表面を検出するこ
とになるので、正確な検出が可能となる。なお、紙に多
少事前印刷が合ってもよい様に、紙の反射率は普通60
%以上としており、その印刷部分は15%以上になるよ
うにしている。
【0046】ホルダ構成部材201及びホルダ構成部材
203は、ポリカーボネート以外にも、種々の合成樹脂
や、紙、木等によって作成することができる。但し、磁
気ヘッドが擦った場合、磁気ヘッドに悪影響が生ずるよ
うな素材は好ましくなく、繰り返しの搬送や磁気ヘッド
の擦りに耐えられる素材が好ましい。
【0047】ホルダ構成部材201は、磁気カード10
0のエンボス領域101をカバーし、搬送時の影響を回
避する機能を有している。ホルダ構成部材201は厚さ
約0.5mmに設計されているため、最大高さ0.48
mmのエンボスよりも高く搬送時のエンボスの影響を軽
減できる。但し、ホルダ構成部材201の厚さを常にエ
ンボスよりも高く設計する必要はなく、エンボスの高さ
よりも低くても、搬送ローラが乗り上げる段差は小さく
なるため、搬送時のエンボスの影響を軽減できる。
【0048】ホルダ構成部材203は、磁気カード10
0を保持するための開口部255を有している。この開
口部は磁気カード100よりも僅かに大きいサイズであ
るため、磁気ヘッドによる読取に際して、磁気カード1
00は大きく移動することはない。このホルダ構成部材
203の厚みは、約0.5mmに設計されおり、貼り合
わせ用接着テープの厚さが約0.2mmであるから、合
計0.7mmであり、約ISO規格の磁気カード厚0.
76mm±0.08mmとほぼ同じか、それよりも僅か
に薄い。これは、ホルダ構成部材203が磁気カードよ
いるも十分厚い場合、ホルダ構成部材203が磁気ヘッ
ドの走行の妨げとなる可能性があるためである。この一
方、ホルダ構成部材203が十分な厚みを有していない
場合、磁気ヘッドによる読取に際して、磁気ヘッドによ
る摩擦に耐えることができず、磁気カード100は、カ
ードホルダから脱落する可能性が高くなる。
【0049】本発明の好適な実施例においては、開口部
255は、カードホルダ左端から74.8mmの位置に
設けられている。これは磁気ヘッドの駆動位置を考慮し
て設計されている。この開口部255のカードホルダ2
00の左端からの距離は、以下に示す通帳の磁気ストラ
イプ読取時の磁気ヘッド駆動状況を考慮して設計するこ
とが望ましい。
【0050】
【表2】 (1)IBM9055通帳プリンタの場合(レフトアライン方式) レフトガイドから 通帳右端からの レフトガイドから 通帳右端までの 最小記憶領域 磁気データ読取位置 最小距離 までの最小距離 ------------------------------------------------------------------ 120 mm (注1) 85 mm (注2) 35 mm (120-85) 注1: このサイズは最小通帳幅と同じである。 注2: これはISO8484規格に基づくものである。
【0051】
【表3】 (2)中央挿入方式通帳プリンタの場合 レフトガイドから 通帳右端からの レフトガイドから 通帳右端までの 最小記憶領域 磁気データ読取位置 最小距離 までの最小距離 ---------------------------------------------------------------- 153 mm (注 3) 85 mm (注4) 68 mm (153-85) 注3: このプリンタの場合、後述のトップセンサ343はレフトガイドから 83mmの位置に設けられており、同じく後述のアラインセンサ345はレフト ガイドから153mmの場所に設置されている。 注4: これはISO8484規格に基づくものである。
【0052】図に示すカードホルダ200は、開口部2
55がカードホルダ200の下端から13.5mmに設
けられている。この距離は、図10に示す通帳400の
磁気ストライプ405のデータ記憶位置(トラック位
置)を考慮した設計となっている。現在多くの磁気カー
ド及び通帳で採用されているデータ記憶位置の規格を以
下に示す。
【0053】
【表4】
【0054】多くのISO規格の磁気カードには、トラ
ック−1とトラック−2をカバーする範囲に磁気ストラ
イプがあり、Diners, VISA("Diners"はDiners Interna
tional社の商標、"VISA"はVISA International社の商
標)等のクレジットカードでは両トラックにそれぞれ別
のデータが書き込まれている。一方、通帳ではIBM (Tra
ck-2) あるいはISO/DIN (Track-3)のどちらかのトラッ
クを使用して、1種類のデータが書き込まれる。なお、
正規の位置から10mmずらしたトラックもユーザの便
宜のため従来の通帳プリンタでは用意している。
【0055】磁気ヘッド305の位置に通帳400の磁
気ストライプ405の読み取り位置に合わせることは、
事前に通帳400の磁気ストライプ405のどのトラッ
クを使用するか通帳プリンタ300に設定されている
(または、ユーザが設定変更している)ため可能である
が、カードホルダ200に保持された磁気カード100
を正規位置に自動停止させるには以下の方法がある。
【0056】(a).挿入前に、通帳と磁気カードを区
別する方法 ユーザが媒体の挿入前に、挿入される媒体が通帳である
か、磁気カードであるかの入力を行う。この場合、カー
ドホルダの大きさは予め設定され、通帳プリンタは認識
しており、通帳の読み取り位置に合わせてカードホルダ
を停止することができる。例えば、磁気カードの読み取
り位置がトラック2であり、通帳でトラック3が使用さ
れている場合、カードホルダの開口部255がカードホ
ルダ下端より13.5mmに設けられているとすると、
通帳の読み取り位置は下端から13.9mm、磁気カー
ドの読み取り位置は下端から23.9(13.5+1
0.4)mmであるため、10mmの差がある。従っ
て、カードホルダが挿入された場合センサがカードホル
ダ下端を検出後、カードホルダ200は10mm分手前
で停止される。
【0057】(b).挿入後、磁気ストライプの読み取
り迄の間に通帳と磁気カードを区別する方法 (b−1).カードホルダの長さを最小通帳長さより小
さく設定し、または、カードホルダの長さを最大通帳長
さより大きく設定し、挿入後センサで媒体の長さを測定
し、予め設定した閾値と判定することで、通帳と磁気カ
ードを区別することができる。区別さえつけば、予めア
プリケーションで指定しておいた位置に停止させる事は
可能である。なお、カードホルダの物理的な長さを最小
通帳長さより小さくしたくない場合は、カードホルダ2
00の先端又は下端に、黒等の反射率の低い色のラベル
を貼る、または、顔料を塗布することでセンサの判定長
さを意図的に小さくする事もできる。この閾値の設定
や、最小通帳長さか最大通帳長さで判別するかは、入力
パネルからユーザに入力させることも可能である。
【0058】(b−2).媒体の横方向の位置や幅を検
出できるセンサを有する通帳プリンタの場合には、カー
ドホルダの幅を最小通帳幅より小さく設定する、また
は、カードホルダの幅を最大通帳幅より大きく設定する
ことで、通帳と磁気カードを区別する。カードホルダの
幅を最小通帳幅より小さく設定する場合は、搬送に影響
を与えるため、287,289の部分等のセンサに反応
する部分に黒等の反射率の低い色のラベルの貼付や、反
射率の低い色の顔料の塗布を行う方が望ましい。この閾
値の設定や、最小通帳幅か最大通帳幅で判別するかは、
入力パネルからユーザに入力させることも可能である。
【0059】(c).カードホルダの下端を通帳でのト
ラックに応じて細工する方法 事前に通帳でなく磁気カードである事を入力する場合
や、搬送された媒体が磁気カードホルダか通帳かを判別
する機構が存在する場合は、別の停止制御が使用できる
ので問題はないが、事前入力や、判別する特別な機構な
しに、停止制御できれば便利である。磁気ストライプ読
み取り位置への媒体(通帳または磁気カード)の停止
は、通常媒体下端を光学センサで検出することにより行
なわれるが、カードホルダ200を用いた場合、磁気カ
ード100を保持する開口部255の下端とカードホル
ダ200の下端に位置するカードホルダ200の縁取り
により、通帳に対してこの縁取り分伸びて認識される。
例えば、通帳400と同様の設定でカードホルダ200
を通帳プリンタ300に挿入すると(磁気カード10
0、通帳400ともにトラック−2を使用すると仮定す
ると)、停止位置は、カードホルダ200の下側の縁取
りの影響で、縁取り分(13.5mm)行き過ぎてしま
う。これを解決するには以下の方法が存在する。
【0060】(c−1).カードホルダの縁取りを、通
帳の読み取り位置−磁気カードの読み取り位置にする 例えば、通帳がトラック−3を使用しており、磁気カー
ドがトラック−2を使用している場合は、縁取りを3.
5mm(13.9−10.4)に設定することにより、
磁気カードであるという特別の設定なしに磁気カード読
み取り位置にカードホルダ200を停止できる。通帳下
端からの読み取り位置が、磁気カード下端からの読み取
り位置よりも長い場合に有効である。
【0061】(c−2).カードホルダに光学的切欠部
分を設ける 前述のように、磁気ストライプ読み取り位置への媒体の
停止は、通常媒体下端を光学センサで検出することによ
り行なわれる。従って、カードホルダ200に、光学セ
ンサで認識されない部分を設ければ、見かけ上の媒体長
さを調整できる。すなわち、センサ検出位置に相当する
位置の下端をカットする(透過型光学センサにも有効で
ある)か、黒ラベル(Matte処理が望ましい)を適用すれ
ば反射型光学センサに検出されない。図3に示すカード
ホルダ200のように、その幅を搬送経路幅に合わせる
場合や、レフトアライン方式の通帳プリンタの場合は検
出位置が既知であるので、この処理は、図11に示す下
端処理を行えばよい。中央挿入方式等においては、セン
サ検出位置が不定なので、黒ラベル等を下端の全幅に適
用することが望ましい。
【0062】図11は、磁気カード100がトラック−
2を使用ていると想定して設計されたカードホルダ20
0の実施例である。通帳400がトラック−3,10m
mシフト(23.9mm)を使用している場合、磁気カ
ード100のトラック−2(10.4mm)との差は1
3.5mmであるため、カード後端のカットは行わな
い。通帳400がトラック−2,10mmシフト(2
0.4mm)を使用している場合、磁気カード100の
トラック−2(10.4mm)との差は10.0mmで
あるため、281の部分がカットされる。同様に、通帳
400がトラック−3(13.9mm)を使用している
場合、磁気カード100のトラック−2(10.4m
m)との差は3.5mmであるため、281と283の
部分がカットされる。さらに、通帳400もトラック−
2(10.4mm)を使用している場合、磁気カード1
00のトラック−2(10.4mm)との差は0mmで
あるため、281,283,285の部分がカットされ
る。
【0063】光学センサで認識されない部分を設け、見
かけ上の媒体長さを調整する手法としては、カットする
他、黒等反射率の低い色のラベルを貼る、顔料を塗布す
る、逆に、281,283,285等を黒色(または透
過する素材)で作っておき、285に白等光反射率の高
い色のシールを貼る(または、281,283,285
等を黒色で作っておき、281,283,285に白色
のシールが貼ってあり、281のシールだけはがす)、
受けた光をセンサと異なる方向に反射する等が考えられ
る。このように、光学センサで検出不能になる部分を光
学的切欠と呼ぶこととする。なお、黒ラベル等による光
学的切欠は、下端をカット方法に比べ通帳下端からの読
み取り位置が、磁気カード下端からの読み取り位置より
も短い場合に有効である。これは、反射型光学センサは
図11に示すカードホルダ200の裏側から検出を行う
ため、開口部255に想到する部分にも光学的切欠部を
設けることが出来るためである。従って、このような光
学的切欠部によって、磁気ストライプの読み取りに際
し、通帳と磁気カードの区別を機械への挿入前に行なわ
ずとも、通帳で使用するトラックと磁気カードで使用す
るトラックが異なっても、それぞれに要求される位置に
媒体を停止させることが可能となる。
【0064】このように、通帳と磁気カードの区別なく
読取を行う場合、通帳と磁気カードの判別は読み取った
データのデータフォーマットから判別することができ、
係る判断手法は、特開平1−154217号公報に記載
されているように当業者において公知の技法である。
【0065】図7は、ホルダ構成部材205を示す図で
あり、ホルダ構成部材203に貼り合わされることによ
って、磁気カード100の脱落防止シートとして機能す
る。脱落防止シートはカードホルダ200から磁気カー
ド100が脱落することを防止するものであるが、カー
ドホルダ200は、搬送経路309のベッドプレートに
沿って搬送されるため、この脱落防止シートが無けれ
ば、搬送によって必ず磁気カード100がカードホルダ
200の開口部255から脱落するというものではな
い。また、下側搬送ローラ365(図13参照)が大き
く突出している場合は搬送経路309下側に磁気カード
100をカードホルダ200に押しつけるような弾性体
(図示せず)を設ければ、搬送によって必ず磁気カード
100がカードホルダ200の開口部255から脱落す
るということはない。さらに、磁気ヘッドを搬送経路の
上部に配置する設計を行えば、磁気カード100の自重
により、磁気カードが脱落する可能性は低くなる。従っ
て、脱落防止シート205は、本発明の必須の構成要素
ではなく、また、必ずしも図3に示すように配置する必
要はない。例えば、開口部255の底面に、接着層を設
け、容易に脱落しないように構成することや、スライド
式の板等を用いてカードの脱落を防止することも可能で
ある。
【0066】この脱落防止シートは、前記磁気カードが
セットされた場合、11.0mm〜20.0mmの幅
で、前記磁気カードの上部が露出するようにすると、磁
気カードの磁気ストライプが露出し、磁気ヘッドによる
読取時に、磁気ヘッドの移動の邪魔にならない。また、
クレジットカード等で多く用いられているサイン記載部
に搬送ローラに付着したインクを転写することを防止す
る事ができる。
【0067】本願の好適な実施例においては、ホルダ構
成部材205は、シート状のポリカーボネートが用いら
れている。その他塩化ビニール、ポリエチレン等のビニ
ール、合成樹脂や、布、紙等の素材でもよい。但し、磁
気カード100の挿入を行うため、ある程度弾力性があ
り、搬送に影響を与えないように、薄いシート状の素材
が好ましい。弾力性のある素材である場合は、磁器スト
ライプとエンボス部が同一面に存在するJISII型規格
の磁気カードであっても、エンボス部の凹凸をこの脱落
防止シートが吸収する役割を担う。
【0068】次に、図16を用いて、磁気カード100
の磁気ストライプ105が磁気ヘッド305によって読
み取られる一連の手順を説明する。この磁気ヘッド30
5は、通帳の磁気ストライプの読み取り、通帳への印
字、帳票への印字ができる。まず、処理はブロック50
1で開始し、まずユーザにより、磁気カード100がカ
ードホルダ200にセットされる(ブロック503)。
このときの磁気カード100をカードホルダ200にセ
ットする方法は、ISO規格準拠の磁気カードの場合、
図8に示すように、磁気カード100の裏面(磁気スト
ライプ105の存在する面)を上にして、図のようにカ
ードホルダ200に挿入する。このときエンボス部10
1は開口部235でカバーされる。第9図はカードホル
ダ200に磁気カード100がセットされた状態におけ
るA方向から見た断面図である。
【0069】次に、ブロック505において、ユーザ
は、カードの磁気ストライプ側を下面にしてカードホル
ダを挿入する(以下適宜図12及び図13を参照された
い)。本発明の好適な実施例である通帳プリンタ300
においては、磁気ヘッド305は搬送経路309の下側
に設けられているためである。なお、本発明の好適な実
施例である通帳プリンタ300は、通帳400の他、各
種帳票を印字可能である。帳票については、磁気ストラ
イプの読み取りを行なわないため、事前キー入力にて磁
気ストライプの読み取りを行なう通帳/磁気カードと区
別することが望ましい。帳票に対し、磁気ストライプの
読み取りを行うと、磁気ヘッドにより帳票を痛めてしま
う可能性があるためである。但し、前述のように、媒体
のサイズによって判別することも可能である。
【0070】カードホルダ200が挿入口307に挿入
されると、ブロック507において、挿入口センサ34
1がカードホルダ200を検知する。すなわち、挿入口
センサ341がオンの状態になる。カードホルダ200
は磁気カード100に比べ、十分な幅を有しているた
め、このセンサに確実に検出される。また、カードホル
ダ200は反射率の高い色(白色)でできており、挿入
口センサ314の検出漏れは極めて少ない。この挿入口
センサ341が検出した信号は制御手段に伝達される。
制御手段はブロック509において、搬送ローラ31
1,321,331等を順方向に回転させる。搬送ロー
ラの回転は、図15に示すように、モータの回転が伝達
されることによってなされる。この搬送ローラの回転に
より、ブロック511において、カードホルダ200が
順方向に搬送される。このとき、ローラ組付部材310
とローラ組付部材320は磁気カード100の長さより
も広い幅で設置されているが、カードホルダ200の長
さよりも狭い幅であるため、磁気カード100自体の搬
送はできないがカードホルダ200の搬送は可能であ
る。また、磁気カード100自体を搬送する時よりも多
くの搬送ローラ311,313,315,317,31
9,321,323,325,327,328を使用し
てカードホルダ200を搬送することができるため、ま
た、エンボス領域101がカードホルダ200の開口部
235でカバーされているため、媒体がスキューする可
能性が低い。
【0071】その後、カードホルダ200が搬送され、
挿入口センサ341の位置をカードホルダ200の下端
が通過すると、挿入口センサ341がオフの状態にな
る。このようにして、ブロック512において、挿入口
センサ341がカードホルダ200の下端を検知する。
制御手段は、この挿入口センサ341がオンになり、そ
の後オフになるまでの搬送距離で、その媒体の長さを検
出することができる。前述のように、カードホルダ20
0は反射率の高い色(白色)でできており、磁気カード
100の露出している開口部235も挿入口センサ34
1の下を通過しないため、媒体の長さを誤って検出する
ことは極めて少ない。
【0072】その後、カードホルダ200は、トップセ
ンサ343または、アラインセンサ345に到達する
(カードホルダ200は十分な幅を有しているため、ト
ップセンサ343及び、アラインセンサ345に確実に
ヒットすることができる)。制御手段は、カードホルダ
200がトップセンサ343と、アラインセンサ345
に到達する差を検出することにより、カードホルダ20
0の上端の傾きを検知する(ブロック513)。制御手
段は、傾きが予め設定された基準以上か否かを判断する
(ブロック515)。傾きが基準以上の場合、制御手段
は搬送ローラを逆回転させ、カードホルダ200を排出
する(ブロック521)。傾きが基準以内の場合、ブロ
ック512で検出したカードホルダ200の長さを基準
として、磁気ストライプ105の読み取りの為の所定位
置までカードホルダ200を搬送する(ブロック51
7)。カードホルダ200の下端が検出された状態で、
既に磁気ストライプ105が磁気ヘッド305よりも先
行している場合は、制御手段は搬送ローラを逆回転さ
せ、磁気ストライプ105の位置を磁気ヘッド305の
位置に合わせる(サイド光学センサがオンになり、その
後の搬送距離で制御される)。
【0073】そして、磁気ヘッド305が駆動され、磁
気ストライプの読み取りが実行される(ブロック51
9)。磁気カード100を直接挿入し、読取を行う方式
をレフトアライン方式の通帳プリンタで実現するために
は、図12に示す磁気ヘッド305は搬送経路のレフト
ガイドを超えて、右側(図13においてはレフトガイド
が右側に、ライトガイドが左側に示されている)に移動
可能でなければならない。しかし、本願発明の好適な実
施例においては、カードホルダ200のため、かかる設
計上の制約はない。なお、本発明の好適な実施例におい
ては、磁気ヘッド移動用モータ(図示せず)により、搬
送方向に対して垂直方向(矢印方向)に、磁気ヘッド3
05が駆動され、磁気ストライプの読取が行われる。図
12に示すように、磁気ヘッド305による読取時にお
いて、カードホルダ200を保持する搬送ローラは、3
21,323,325,327,328の5コであり、
各搬送ローラに加わる応力及びモーメントは、磁気カー
ド100自体を搬送し、読み取るときの応力及びモーメ
ントよりも小さいことが容易に理解できるであろう。従
って、各ロータ組付部材310,320,330には、
搬送ローラ311等を密に設ける必要や、搬送ローラに
加える圧力を高い値に設定する必要がない。
【0074】なお、搬送方向に対して平行の方向に、磁
気ストライプがある場合、磁気ヘッドを磁気ストライプ
位置に駆動し(または、磁気ヘッドを上下方向に移動す
るのみで、垂直方向の移動はしないで)、搬送ローラに
よってカードホルダ200を移動させ、磁気ストライプ
の読取を行うこともできる。読取が行われた後、制御手
段が搬送ローラを逆方向に回転し、カードホルダを排出
し(ブロック521)、処理は終了する(ブロック52
3)。
【0075】次に、図17において、本発明の好適な実
施例である通帳プリンタ300のブロック図を示す。6
01は電源であり、通帳プリンタ300に電力を供給す
る。603は、メインカードであって、各種センサ、モ
ータ、制御手段629を電気的に接続している。本実施
例においては、制御手段629は、メインカード603
上のマイクロプロセッサユニットであり、MPU、RO
M、RAM等で構成されている。但し、この制御手段6
29は、通帳プリンタに接続するコンピュータであって
もよい。この制御手段629は、各種センサ607,6
09,611,613からの信号を受け取り、ユニット
に格納した制御プログラムに従い、各種モータ615,
617,627、各種カード605,619,623の
制御を行う。制御手段629は、同一の磁気ヘッド62
5で読み取ったデータをそのフォーマットによって磁気
カードのデータか、通帳のデータか判別することができ
る。
【0076】605は、オペレータパネルカードであ
り、ユーザの入力や表示パネルへの表示を行う。607
乃至613は各種センサであって、607は、挿入口セ
ンサ、609は、トップセンサ、611は、アラインセ
ンサ、613、ジャム検知センサである。615,61
7,627はモータを表し、615は、印字ヘッドを移
動するキャリアモータ、617は、搬送ローラを回転さ
せるフィードモータ(搬送用モータ)、627は、磁気
ヘッドを駆動するための磁気ヘッドモータである。印字
ヘッド621は、コネクタカード619を介してメイン
カード603に接続する。磁気ヘッド(REMS)62
5は、REMSカード623を介してメインカード60
3に接続している。
【0077】以上に説明した、本発明の好適な実施例で
は、通帳の横方向磁気ストライプの処理を行なう通帳プ
リンタで磁気カード上の磁気ストライプを読み取る場合
を記載しているが、本発明を縦方向磁気ストライプの処
理を行なう通帳プリンタに応用した場合、 本カードホ
ルダ上でのカードのセット方向を90度変更したものと
すれば読み取りが可能である。通帳の縦方向ストライプ
については、媒体の左端基準(一部右端基準もある)で
磁気記録トラック位置が設定されており、媒体は装置搬
送系の左ガイドに沿って搬送される。したがって本カー
ドホルダの左端からカード上の磁気記録トラックまでの
寸法を、通帳の左端から通帳上の磁気記録トラックまで
の寸法を一致させることで読み取りが可能となる。通帳
において、左端から磁気記録トラックのセンタまでの距
離が10.4mm(すなわち、Track−2)である
場合には、カードのTrack−2と一致する為、カー
ドホルダの左端面とカードの磁気ストライプ側の端面を
一致させるようにカードを収納しなければならない。こ
の場合、カードは左方向にホルダーから外れる自由度を
持つことになるが、(1)搬送方向は上下方向であるこ
と(2)搬送中は、カードの左端は装置搬送系の左ガイ
ドで拘束されることの2点で問題はない。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
専用の磁気カードホルダにより、設計上の制約が少な
く、小型軽量化した磁気カード対応通帳プリンタを設計
することを可能とする。また、読取を行う記憶媒体の形
状の影響を緩和する。さらに、本発明の磁気カード対応
通帳プリンタは、通帳プリンタの印字能力、搬送能力を
低下させることがなく、通帳プリンタの誤動作、誤作動
の可能性を増大させることもない。また、磁気カードの
種類によって影響を受けず、磁気ヘッドの可動範囲の設
計において制約の少ないという利点を有している。
【0079】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例において処理される磁気
カードの表面を示す図である。
【図2】本発明の好適な実施例において処理される磁気
カードの背面を示す図である。
【図3】本発明のカードホルダの1実施例を示す図であ
る。
【図4】本発明のカードホルダの1実施例を示す図であ
る。
【図5】本発明のカードホルダの構成部品の1実施例を
示す図である。
【図6】本発明のカードホルダの構成部品の1実施例を
示す図である。
【図7】本発明のカードホルダに使用される脱落防止シ
ートの1実施例を示す図である。
【図8】本発明の好適な実施例であるカードホルダに磁
気カードをセットする手順を示す図である。
【図9】本発明の好適な実施例であるカードホルダに磁
気カードをセットした状態の断面図である。
【図10】本発明の好適な実施例で処理される通帳を示
す図である。
【図11】本発明のカードホルダの1実施例を示す図で
ある。
【図12】本発明の通帳プリンタの1実施例を示す図で
ある。
【図13】本発明の通帳プリンタの1実施例を示す図で
ある。
【図14】本発明の好適な実施例である通帳プリンタに
使用されるローラ組付部材を示す図である。
【図15】本発明の好適な実施例である通帳プリンタの
一部分を示す図である。
【図16】本発明の磁気カード読取方法の1実施例を示
す図である。
【図17】本発明の通帳プリンタの1実施例を示すブロ
ック図である。
【0080】
【符号の説明】
100 磁気カード 101 エンボス 105 磁気ストライプ 201 アイテム1 203 アイテム2 205 アイテム3(脱落防止シート) 235 エンボス用開口部 255 カード保持用開口部 300 通帳プリンタ 301 筐体 303 トレイ 305 磁気ヘッド 307 挿入口 309 搬送経路 310,320,330,360,370,380 ロ
ーラ組付部材 311,321,331,361,371,381 搬
送ローラ 312,322,332,362,372,382 ロ
ーラ軸 341 挿入口センサ 343 トップセンサ 345 アラインセンサ 351 印字ヘッド 353 印字機構部 355 プラテン 357 搬送モータ 400 通帳 405 磁気ストライプ 407 表紙 409 印字面 601 電源 603 メインカード 605 オペレータパネルカード 607 挿入口センサ 609 トップセンサ 611 アラインセンサ 613 ジャム検知センサ 615 キャリアモータ 617 フィードモータ 619 コネクタカード 621 印字ヘッド 623 REMSカード 625 磁気ヘッド(REMSヘッド) 627 磁気ヘッドモータ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平3−71868(JP,A) 実開 平4−132077(JP,U) 特公 平2−15900(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G06K 17/00 - 19/12 G07D 1/00 - 9/04

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気記録媒体を読取るための磁気ヘッドと
    磁気記録媒体を搬送するための搬送ローラとを有する磁
    気記録媒体読取装置の搬送経路に挿入され、前記搬送ロ
    ーラによって搬送されるカードホルダであって、 磁気ストライプ及びエンボスを有する磁気カードを保持
    する第1の開口部と、前記第1の開口部の底面に設けら
    れた前記エンボスをカバーする第2の開口部と、前記磁
    気カードが前記第1の開口部から脱落することを防止す
    る脱落防止シートとを有し、前記磁気カードの長辺より
    も大きく、前記磁気記録媒体読取装置の搬送経路よりも
    小さい幅と、前記磁気カードの短辺よりも大きい長さ
    と、前記搬送経路に挿入可能な厚さを有するほぼ長方形
    板状のカードホルダ。
  2. 【請求項2】前記カードホルダが長方形の形状であり、
    前記カードホルダの対角線長さが前記搬送経路幅より大
    きく、前記カードホルダの幅が前記搬送経路幅より小さ
    いことを特徴とする請求項1記載のカードホルダ。
  3. 【請求項3】前記脱落防止シートは、前記磁気カードが
    セットされた場合、11.0mm〜20.0mmの幅
    で、前記磁気カードの上部が露出するように設けられて
    いることを特徴とする請求項1記載のカードホルダ。
  4. 【請求項4】搬送された媒体の長さを検出する光学セン
    サに認識される長さを調節するための光反射率が15%
    以下である光学的切欠き部をさらに有する請求項1記載
    のカードホルダ。
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