JP3720643B2 - 通帳類処理装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、吸入した通帳類を最終行確認のために一時的に排出する通帳類処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
この種の通帳類印字装置としては、入金・払出し等の取扱業務を行う通貨取引装置がある。このような通帳類印字装置では、預金通帳の裏表紙などに磁気記録部としての磁気ストライプを設け、これにコード番号や口座番号等の他、印字最終行、残高等のデータを書込むようになっていた。そして、通帳に入出金の金額入力などが行われると、その結果を印字最終行の次の行に印字するようになっていた。
【0003】
ところが、磁気ストライプに書込まれた印字最終行と実際に通帳に印字又は手書された印字最終行とが一致しない場合に入出金記録等の印字処理を行うと印字行がずれるなどの不都合がある。
【0004】
そこで、従来の通帳類印字装置では、通帳を吸入して磁気ストライプの印字最終行を読取ってディスプレイに表示するとともに、通帳を一時的に一定量だけ排出するようになっていた。これにより、操作者は、通帳が排出されたときに、ディスプレイの表示と実際の通帳の印字最終行を目視によって比較することにより両者が一致しているか否かを確認していた。
【0005】
そして、ディスプレイの表示と実際の通帳の印字最終行が一致していれば再度通帳を吸入し、キーボードからの入力に基づく印字、磁気データの更新などの処理を行い、一致していなければキーボードからの入力に基づいて磁気データを訂正する処理を行うようになっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、通帳の磁気ストライプに記憶した最終行と実際の通帳の印字最終行が一致しているかを確認するためには、印字最終行が目視できる程度に排出すれば足りるのに、その排出量は通帳の印字最終行の位置にかかわらず一定量であったため、印字最終行の位置によっては、通帳を必要以上に搬送することになり、排出や再吸入に要する時間がかかるという問題があった。
【0007】
特に、印字最終行が通帳の後端付近の位置にあった場合には、排出量は少なくしても目視できるのに、前端付近の位置にある印字行も見えるくらい多く排出していた。これでは、通帳の印字最終行確認のための搬送に無駄に時間を要することになり、入金・払出し等の取扱業務自体に時間がかかってしまう。
【0008】
そこで、本発明は、通帳類の印字最終行に応じて最終行確認のための排出量を変更することによって、最終行確認のための搬送時間の無駄を防止することができる通帳類処理装置を提供しようとするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
請求項1の本発明は、通帳類に記載された最終行確認のために一時的に通帳類を排出する通帳類処理装置において、通帳類を吸入又は排出する搬送手段と、搬送手段によって吸入した通帳類に記載された最終行を検出する最終行検出手段と、最終行検出手段で検出した最終行に応じて通帳類の排出量を算出し、その排出量の分だけ搬送手段によって当該通帳類を排出する制御手段とを設けたことを特徴とする通帳類処理装置である。
【0010】
請求項2の本発明は、制御手段によって排出された当該通帳類を印字処理位置まで搬送し、所定の印字処理をする印字処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の通帳類処理装置である。
【0011】
請求項3の本発明は、前記最終行検出手段によって検出されたデータを表示させる表示部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通帳類処理装置である。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図1ないし図5を参照して説明する。
図1は、本実施の形態における通帳類処理装置の構成を示す斜視図で、1は通帳、2はこの通帳1を挿入する挿入口、3は挿入口2の手前に設けられた通帳セットマーク、4は操作開始キー、OKキー、NGキーなど操作者が各種操作を行うキーを配置したキーボード、5は操作画面などを表示する表示部である。
上記通帳は、図中下面に磁気ストライプ1aを有し、ぺージを開いた上面に複数行の印字行を有している。この磁気ストライプ1aには、印字最終行、預金残高などのデータを記憶する。
【0013】
図2は、挿入口2から装置内部へ続く搬送路を説明する図で、11は媒体搬送路の下面部を構成する搬送ガイドである。この搬送ガイド11の途中には、通帳1を搬送ガイド11に沿って搬送する複数の搬送ローラ13が配設されている。
【0014】
上記搬送路の上面部には、搬送ローラ13の対向位置に通帳1を挟持するためのピンチローラ(図示しない)が設けられている。このピンチローラは、後述するクランプソレノイド32を非励磁状態にすることによって通帳1を開放する方向に移動し、クランプソレノイド32を励磁状態にすることによって通帳1を挟持する方向に移動するようになっている。また、搬送ガイド11の途中には、挿入口から挿入された通帳1の後端部1bを検出する通帳センサ14が配設されている。この通帳センサ14は例えば反射型光センサで構成されている。
【0015】
さらに、上記搬送ガイド11の途中には、通帳1の磁気ストライプ1aの情報の読取り又は書込みを行う最終行検出手段としての磁気処理部15が配設されている。
この磁気処理部15は、搬送ガイド11の一側面11aに沿って設けられた磁気ヘッド溝16、この磁気ヘッド溝16に沿って通帳1の磁気ストライプ1a上を走査可能に設けられた磁気ヘッド17から構成される。
【0016】
上記磁気ヘッド17は、磁気ストライプ1aの情報の読み書きを行うためのものであり、通常は搬送ガイド11のガイド面より下方に待機している。そして、この磁気ヘッド17は、磁気ストライプ1aの情報の読み書きを行うときには、その待機位置から上方に移動し、図2の一点鎖線で示すような走行ライン18に沿って磁気ストライプ1a上を走行走査するようになっている。
【0017】
本実施の形態で使用する通帳1は、図2に示すように冊子が開いた状態で一方のぺージに綴部のラインと平行に磁気ストライプ1aが設けられているので、通帳1のぺージが開いた状態で磁気ストライプ1aが磁気ヘッド17の走行ライン18上に搬送されるように通帳1を挿入口2に挿入する。
【0018】
図3は、本実施の形態にかかる磁気ストライプ情報処理装置の構成を示すブロック図で、21は制御部本体を構成するCPU(中央処理装置)、22はこのCPU21が各部を制御するためのプログラムデータ等を格納したROM(リード・オンリ・メモリ)、23はCPU21が行う各種データ処理のために使用されるメモリエリア等を設けたRAM(ランダム・アクセス・メモリ)、24は上記キーボード4からの入力制御を行うキーボード制御部、25は表示部5を制御する表示制御部、26は領収書などを発行するプリンタや計算センタのコンピュータをオンライン通信で接続する通信インタフェース、27は通帳に金額などを印字するための印字ヘッド28を制御する印字制御部、29は上記通帳センサ14からの出力を入力し、上記搬送ローラ13を駆動するステッピングモータで構成された搬送モータ31や搬送ローラ13にピンチローラ(図示しない)を接離させるためのクランプソレノイド32などを制御する搬送制御部、33は磁気ヘッド駆動部34を制御して磁気ヘッド17を走行制御させたり、磁気ヘッド17からのデータを処理する磁気処理部制御部である。
【0019】
上記CPU21とROM22、RAM23、キーボード制御部24、表示制御部25、通信インタフェース26、印字制御部27、搬送制御部29、磁気処理部制御部33とは、制御バス、システムバス、データバス等のバスラインにより電気的に接続されている。
なお、上記搬送モータ31と搬送ローラ13は搬送手段を構成する。
【0020】
上記CPU21は、通帳1が挿入口2にセットされると、ROM22に記憶されたプログラムに基づいて図4に示すような通帳搬送処理を行うようになっている。
先ずCPU21は、ST(ステップ)1にて挿入口2に通帳1がセットされたか否かを判断する。例えば、通帳センサ14による出力が通帳ありになっているか否かで判断する。
【0021】
次にST2にてキーボード4から操作開始のキー入力があったか否かを判断する。キー入力があったと判断した場合はST3にて通帳1を吸入方向へ搬送する。具体的には、搬送制御部29を介してクランプソレノイド32を駆動することによりピンチローラと搬送ローラ13で通帳1を挟持させた状態で、搬送モータ27を駆動することにより搬送ローラ13を駆動させる。
【0022】
続いて、ST4にて通帳センサ14が通帳1の後端部1bを検出したか否かを判断する。例えば通帳センサ14の出力が通帳ありから通帳なしへ変化したか否かを判断する。ST4にて通帳センサ14が通帳1の後端部1bを検出したと判断した場合は、ST5にて通帳1を磁気処理部15の位置まで吸入方向へ搬送する。この位置では、通帳1の磁気ストライプ1aが磁気ヘッド17の走行ライン18上に対向する。
【0023】
この状態で、CPU21は、ST6にて磁気処理部制御部33を介して磁気ヘッド17を走行制御させて、通帳1の磁気ストライプ1aに記憶された印字最終行、預金残高などのデータの読取りを行う。
【0024】
そして。ST7にて表示部制御25を介して表示部に通帳1の磁気ストライプ1aから読取った印字最終行、預金残高などのデータを表示する。続いてST8にて読取ったデータのうち印字最終行Yに応じて(1)式より、最終行確認のために通帳1を一時的に排出させる排出量である排出パルス数Pxを算出する。
【0025】
Px=P1−Y*(1行パルス数) …(1)
ここで、*はかけ算の演算記号を意味し、P1は通帳の先端部から最初の行までのトップマージンを含む調整量のパルス数であり、一定パルスである。具体的には、P1は磁気処理部15の位置から通帳1の最初の行が目視できる位置まで搬送するためのパルス数である。従って、Yが1行であればP1パルス分だけ排出され、Yの行数が多くなるほど排出量が少なくなる。
【0026】
例えば、P1を通帳1の最初の行が通帳セットマーク3上に位置するまで排出させるようなパルス数に設定すれば、通帳セットマーク3上に印字最終行が位置するように排出することができる。また、P1の調整により、通帳セットマーク3よりも挿入口側の位置であって、挿入口2から印字最終行が目視できる程度まで排出させることもできる。
【0027】
次に、ST9にて搬送制御部29を介して排出パルス数Px分だけ搬送モータ31を駆動し、通帳1を排出方向へ搬送してこの通帳搬送処理を終了する。
これにより、通帳1がその印字最終行を目視するのに足りる距離だけ排出される。こうして、操作者は表示部5に表示された印字最終行と通帳1の実際の印字最終行とを目視で比較することができる。そして、操作者は表示された印字最終行と通帳1の最終行とが一致していればキーボード4のOKキーを押し、一致していなければNGキーを押す。なお、ST8及びST9は制御手段を構成する。
【0028】
キーボード4からOKキー、NGキーのいずれかが押された場合、CPU21はROM22に記憶されたプログラムに基づいて図5に示すような通帳の取扱業務処理を行うようになっている。すなわち、CPU21はST11にて押されたキーを判断し、NGキーが押されたと判断した場合はST12にてキーボード4からの入力に基づいて通帳1を吸入し磁気ストライプの印字最終行のデータを訂正するなどの処理を行う。
【0029】
また、ST11にてOKキーが押されたと判断した場合は、ST13にてキーボード4からの入力に基づいて預入金額などのデータ入力処理を行う。続いてST14にて通帳1を吸入方向に再度搬送する。そして、ST15にて通帳1を印字処理位置まで搬送する。具体的には印字ヘッド28による出力位置である図2に示す印字出力位置に通帳1の印字しようとする行がくるように搬送する。そして、通帳1の印字最終行の次の行に預入金額などの印字を行う(印字処理手段)。
【0030】
次に、ST16にて通帳1を磁気処理位置まで搬送し、磁気ヘッド17を駆動することにより、通帳1の磁気ストライプ1aに印字最終行、残高などのデータを書込む。続いてST17にて通帳1を排出してこの通帳の取扱業務処理を終了する。
【0031】
このような構成の本発明の実施の形態においては、通帳1がセットされると、吸入方向に搬送して磁気ストライプ1aの印字最終行、残高などのデータを読取って、これらのデータを表示部5に表示するとともに、この印字最終行のデータに応じた最終行確認のための排出量を算出し、通帳1の印字最終行を目視できるのに足りるだけ、通帳1を排出する。
【0032】
これにより、排出量を一定にしていた従来に比して搬送距離を必要最小限に抑えることができ、搬送時間の無駄を防止できる。従って、入金・払出し等の通帳の取扱業務に要する時間を短くすることができる。
【0033】
また、印字最終行に応じた排出量を算出するので、通帳1の印字最終行が常に同じ位置になるように排出させることができる。これにより、印字最終行の位置を容易に確認することができる。
【0034】
なお、本実施の形態においては、通帳を処理するものについて説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、複数行の書込行を有するとともに磁気情報を記憶できるものであれば、通帳だけには限られない。例えば磁気カードなどに適用してもよい。
【0035】
また、通帳類に記載される預り金、残高の文字は、印字されたものに限られず、手書文字であってもよい。
さらに、本実施の形態においては、磁気ストライプに記憶された印字最終行のデータを読取るものについて説明したが、必ずしもこれに限定されるものではなく、最終行検出手段としてOCR(光学文字読取装置)を設け、通帳類に記載された文字をOCRによって光学的に読取り、その結果に基づいて最終行を検出するようにしてもよい。
【0036】
さらに、本実施の形態においては、通帳1を一時的に排出して確認する事項は、印字最終行のみであったが、これに限定されることはない。確認事項が多くなれば表示部5に表示される前に失念しやすいが、表示部5に確認事項が表示されている状態で通帳類自体を確認できるので確認作業が容易になる。
【0037】
【発明の効果】
以上詳述したように本発明によれば、最終行確認のための通帳類の搬送距離を必要最小限に抑えることができ、その搬送時間の無駄を防止できる。従って、入金・払出し等の通帳類の取扱業務に要する時間を短くすることができる。
【0038】
また、印字最終行に応じた排出量を算出するので、通帳類の印字最終行が常に同じ位置になるように排出させることができることから、印字最終行の位置を容易に確認することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通帳類処理装置の外観を示す斜視図。
【図2】同実施の形態における搬送路の構成を説明する図。
【図3】本実施の形態に係る通帳類処理装置の構成を示すブロック図。
【図4】図3に示すCPUが行う通帳搬送処理を示す流れ図。
【図5】図3に示すCPUが行う通帳の取扱業務処理を示す流れ図。
【符号の説明】
1…通帳
1a…磁気ストライプ
2…挿入口
5…表示部
13…搬送ローラ
14…通帳センサ
15…磁気処理部
17…磁気ヘッド
21…CPU
22…ROM
31…搬送モータ

Claims (3)

  1. 通帳類に記載された最終行確認のために一時的に通帳類を排出する通帳類処理装置において、
    前記通帳類を吸入又は排出する搬送手段と、
    前記搬送手段によって吸入した通帳類に記載された最終行を検出する最終行検出手段と、
    前記最終行検出手段で検出した最終行に応じて通帳類の排出量を算出し、その排出量の分だけ前記搬送手段によって当該通帳類を排出する制御手段と、
    を設けたことを特徴とする通帳類処理装置。
  2. 前記制御手段によって排出された当該通帳類を印字処理位置まで搬送し、所定の印字処理をする印字処理手段を備えたことを特徴とする請求項1記載の通帳類処理装置。
  3. 前記最終行検出手段によって検出されたデータを表示させる表示部を備えたことを特徴とする請求項1又は請求項2記載の通帳類処理装置。
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