JP4490434B2 - 神経及び神経精神疾患の処置においてGlyT−1阻害剤として使用するためのトリアザ−スピロピペリジン誘導体 - Google Patents

神経及び神経精神疾患の処置においてGlyT−1阻害剤として使用するためのトリアザ−スピロピペリジン誘導体 Download PDF

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Description

本発明は、式(I):
Figure 0004490434
[式中、
A−Aは、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−又は−O−CH2−であり;
Xは、水素又はヒドロキシであり;
1は、アリール又はヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個以上の置換基により置換されている)であり;
2、ヘテロアリール(非置換であるか、又は低級アルキル、低級アルコキシ、ハロゲン若しくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個以上の置換基により置換されている)であるか、あるいは低級アルキル、−(CH2n−シクロアルキル、−(CH2n−CF3、−(CH2p−O−低級アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH2p−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり;
3、R4は、相互に独立に、水素、低級アルキル、フェニル又はベンジルであり;
5は、水素、低級アルキル又はベンジルであり;
6は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0、1又は2であり;そして
pは、2又は3である]で示される化合物、及び薬剤学的に許容しうるその酸付加塩に関する。
更に本発明は、全てのラセミ混合物、その全ての対応するエナンチオマー及び/又は光学異性体を含む。
本発明は、一般式(I)の化合物、これらを含む薬剤組成物、並びに神経及び神経精神疾患の処置におけるこれらの使用に関する。驚くべきことに、一般式(I)の化合物は、グリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好な阻害剤であること、及びこれらは、グリシントランスポーター2(GlyT−2)阻害剤に対する良好な選択性を有することが見い出された。
統合失調症は、妄想、幻覚、思考障害及び精神病のような挿間的な陽性症状、並びに平坦化情動、注意障害及び社会的ひきこもりのような持続的な陰性症状、並びに認識障害を特徴とする、進行性の破壊的な神経疾患である(Lewis DAとLieberman JA, Neuron, 28:325-33, 2000)。ここ数十年間、「ドーパミン作動性活動亢進」仮説に研究が集中しており、このことがドーパミン作動系の遮断を伴う治療的介入を導いている(Vandenberg RJとAubrey KR, Exp. Opin. Ther. Targets, 5(4):507-518, 2001;Nakazato AとOkuyama Sら, Exp. Opin. Ther. Patents, 10(1):75-98, 2000)。この薬理学的アプローチでは、機能性の転帰の最良の予測因子である、陰性及び認識症状への取り組みが不充分である(Sharma T., Br. J. Psychiatry, 174(suppl. 28):44-51, 1999)。
1960年代半ばに、非競合NMDA受容体アンタゴニストである、フェンシクリジン(PCP)や関連物質(ケタミン)のような化合物による、グルタミン酸系の遮断によって引き起こされる精神異常作用に基づく、統合失調症の補完モデルが提案された。興味深いことに健常ボランティアでは、PCP誘発精神異常作用が、認識機能障害と同様に陽性及び陰性症状を併せ持ち、よって患者の統合失調症に酷似している(Javitt DCら, Biol. Psychiatry, 45: 668-679, 1999)。更に、NMDAR1サブユニットの発現レベルが減少しているトランスジェニックマウスは、統合失調症の薬理学的に誘発したモデルにおいて観測されるのと同様な行動障害を示しており、このことは、NMDA受容体活性の低下によって統合失調症様挙動に至るモデルを支持している(Mohn ARら, Cell, 98: 427-236, 1999)。
グルタミン酸神経伝達、特にNMDA受容体活性は、シナプス可塑性、学習及び記憶において決定的に重要な役割を果たす(例えば、NMDA受容体は、シナプス可塑性及び記憶形成の境界を開閉するための段階的スイッチとして働くようである)(Wiley, NY; Bliss TV及びCollingridge GL, Nature, 361: 31-39, 1993)。NMDA NR2Bサブユニットを過剰発現するトランスジェニックマウスは、シナプス可塑性の増強並びに学習及び記憶における優れた能力を示す(Tang JPら, Nature, 401: 63-69, 1999)。
よってグルタミン酸欠乏が統合失調症の病態生理に関係しているならば、特にNMDA受容体活性化を介しての、グルタミン酸伝達の増強は、抗精神病作用と認識増強作用の両方を生み出すことが予測されよう。
アミノ酸のグリシンは、CNSにおいて少なくとも2つの重要な機能を有することが知られている。これは、阻害性アミノ酸として、ストリキニーネ感受性グリシン受容体に結合して作用し、そしてまた、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)受容体機能に対してグルタミン酸との必須コアゴニストとして作用して、興奮作用に影響を及ぼす。グルタミン酸は、シナプス終末から活性依存的に放出されるが、グリシンは、恐らくもっと一定レベルで存在しており、そしてグルタミン酸に対する反応のために受容体を調節/制御していると考えられる。
神経伝達物質のシナプス濃度を制御するための最も有効な方法の1つは、シナプスでのその再取り込みに影響を及ぼすことである。神経伝達物質トランスポーターは、細胞外空間から神経伝達物質を除去することにより、その細胞外寿命を制御することができ、それによってシナプス伝達の大きさを調節することができる(Gainetdinov RRら, Trends in Pharm. Sci., 23(8): 367-373, 2002)。
神経伝達物質トランスポーターのナトリウム及び塩化物ファミリーの一部を形成する、グリシントランスポーターは、シナプス前神経終末及び周囲の細かいグリア突起へのグリシンの再取り込みにより、シナプス後グリシン作動性作用の終了及び低細胞外グリシン濃度の維持において重要な役割を果たす。
2種の別個のグリシントランスポーター遺伝子が、哺乳動物の脳からクローニングされており(GlyT−1及びGlyT−2)、そしてこれらは、〜50%のアミノ酸配列相同性を持つ2種のトランスポーターを生み出す。GlyT−1は、選択的スプライシング及び選択的プロモーター使用法から生じる4種のアイソホームを呈する(1a、1b、1c及び1d)。齧歯類の脳では、これらのアイソホームのわずか2種しか見い出されていない(GlyT−1a及びGlyT−1b)。GlyT−2もまた、ある程度の異種性を呈する。2種のGlyT−2アイソホーム(2a及び2b)が齧歯類の脳において同定されている。GlyT−1は、CNS及び末梢組織に局在していることが知られているが、一方GlyT−2は、CNSに特異的である。GlyT−1は、大部分グリアに分布しており、そしてストリキニーネ感受性グリシン受容体に相当する領域だけでなく、その外側の領域(NMDA受容体機能の調節に関係すると仮定されている)にも見い出される(Lopez-Corcuera Bら, Mol. Mem. Biol., 18: 13-20, 2001)。即ち、NMDA受容体活性を増強するための1つの方策は、GlyT−1トランスポーターの阻害により、シナプスNMDA受容体の局所の微環境におけるグリシン濃度を上昇させることである(Bergereon R.ら, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95: 15730-15734, 1998;Chen L.ら, J. Neurophysiol., 89(2): 691-703, 2003)。
グリシントランスポーター阻害剤は、神経及び神経精神疾患の処置に適している。関係する症状の大多数は、精神病、統合失調症(Armer REとMiller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572, 2001)、重症大鬱病性障害のような精神病性気分障害、急性躁病又は鬱病のような精神障害に関連する気分障害、双極性障害に関連する気分障害、及び統合失調症に関連する気分障害(Pralong, ETら, Prog. Neurobiol., 67: 173-202, 2002)、自閉性障害(Carlsson ML, J. Neural Trans., 105: 525-535, 1998)、加齢関連認知症及びアルツハイマー病型の老年性認知症を含む認知症のような認識障害、ヒトを含む哺乳動物における記憶障害、注意欠陥障害及び疼痛(Armer REとMiller DJ, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4): 563-572, 2001)である。
よって、GlyT−1阻害を介してNMDA受容体の活性化を上昇させることが、精神病、統合失調症、認知症、及び注意欠陥障害やアルツハイマー病のような認識プロセスに障害のある他の疾患を治療する薬剤につながるかもしれない。
本発明の目的は、式(I)の化合物それ自体、GlyT−1阻害を介するNMDA受容体の活性化に関連する疾患の治療用医薬の製造のための式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の使用、その製造法、本発明の化合物に基づく医薬及びその製造、並びに精神病、記憶及び学習における機能障害、統合失調症、認知症、及び注意欠陥障害やアルツハイマー病のような認識プロセスに障害のある他の疾患のような病気の制御又は予防における式(I)の化合物の使用である。
本発明の化合物を使用する好ましい適応症は、統合失調症、認識障害及びアルツハイマー病である。
本明細書において使用されるとき、「アルキル」という用語は、1〜7個の炭素原子を含む飽和の直鎖又は分岐鎖基、例えば、メチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチルなどを意味する。好ましいアルキル基は、1〜6個の炭素原子を持つ基である。
「シクロアルキル」という用語は、3〜7個の炭素原子を含む飽和又は部分飽和環、例えば、シクロプロピル、シクロペンチル、シクロペンテニル、シクロヘキシル、シクロヘキセニル、シクロヘプチル又はシクロヘプテニルを意味する。
「ハロゲン」という用語は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を意味する。
「アリール」という用語は、少なくとも1個の環の性質が芳香族である、1個以上の縮合環よりなる、1価の環状芳香族炭化水素基、例えば、フェニル又はナフチルを意味する。
「ヘテロアリール」という用語は、1価の芳香族炭素環基、例えば、ピリジル、ピラジニル、ピリミジニル、ピリダジニル、トリアジニル、チアゾリル、チエニル、フリル、ピロリル、イミダゾリル、ピラゾリル、オキサゾリル、イソチアゾリル又はイソオキサゾリルを意味する。
「薬剤学的に許容しうる酸付加塩」という用語は、塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などのような、無機及び有機酸との塩を包含する。
好ましい式(I)の化合物は、A−Aが−CH2−CH2−であるものである。特に好ましいのは、式(I'):
Figure 0004490434
[式中、
が、水素又はヒドロキシであり、そしてR2が、低級アルキル又は−(CH2n−シクロアルキルである]で示される更に別の化合物、例えば、以下の化合物:
(rac,cis)−1−イソブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
(rac,cis)−1−ペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
(rac,cis)−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
(rac,cis)−1−(2−シクロヘキシル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
(rac,cis)−1−ヘキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、又は
(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンである。
好ましいのは、A−Aが、−CH2−O−であり、そして他の置換基が、上記式(I)と同義である、更に別の式(I)の化合物である。これらの群の化合物は、
(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンである。
本発明に包含されるのはまた、A−Aが、−(CH23−である化合物である。
本発明の式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩は、当該分野において既知の方法により、例えば、後述の方法により調製することができるが、この方法は、
a) 式(2):
Figure 0004490434
で示される化合物を式(3):
Figure 0004490434
で示される化合物と反応させて、式(Ia):
Figure 0004490434
[式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
b) 式(13):
Figure 0004490434
で示される化合物を対応するアセタール又はケタールと反応させて、式(Ia):
Figure 0004490434
[式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
c) 式(14):
Figure 0004490434
で示される化合物をグリニャール試薬:R3MgXと反応させて、式(Ic):
Figure 0004490434
[式中、Xは、ハロゲンであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
d) 式(Id):
Figure 0004490434
で示される化合物を式:R2'CHOの化合物と反応させて、式(Ib'):
Figure 0004490434
[式中、R2'は、低級アルキル、−(CH20,1−シクロアルキル、−(CH20,1−CF3、−(CH21,2−O−低級アルキル、−(CH20,1−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH21,2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして
2”は、低級アルキル、−(CH21,2−シクロアルキル、−(CH21,2−CF3、−(CH22,3−O−低級アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH22,3−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
e) 式(14):
Figure 0004490434
で示される化合物を還元して、式(Ib):
Figure 0004490434
[式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
f) 式(Ib):
Figure 0004490434
で示される化合物を式:R5Xの化合物と反応させて、式(Ie):
Figure 0004490434
[式中、Xは、ハロゲンであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
g) 式(21):
Figure 0004490434
で示される化合物を式:LiR1の化合物と反応させて、式(If):
Figure 0004490434
[式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
h) 式(23):
Figure 0004490434
で示される化合物を式(10):
Figure 0004490434
で示される化合物と反応させて、式(If):
Figure 0004490434
[式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、あるいは
i) 式(29):
Figure 0004490434
で示される化合物をR6MgXと反応させて、式(Ih):
Figure 0004490434
[式中、Xは、ハロゲンであり、そしてR6は、低級アルキルであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする。
式(I)の化合物は、以下のスキーム1〜11にしたがい、そして記述される実施例1〜103に則り、変法a)〜i)により調製することができる。
出発物質は、市販されているか、又は既知の方法により調製することができる。
本発明の化合物は、当該分野において確立している方法と同様の方法により調製することができる。
1. 手順Aによる式(I)の化合物の調製
1〜R4が上記と同義であり、そしてA−Aが−(CH22,3−である、式(I)の化合物は、2−アリール若しくは2−ヘテロアリール−シクロヘキサノン又は2−アリール若しくは2−ヘテロアリール−シクロヘプタノン(3)と、しかるべく置換されている1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン(2)との当該分野において確立さている手順を用いる還元的アミノ化[例えば、この2つの成分を、有機溶媒(例えば、EtOH又はTHF)中で、周囲温度〜還流温度で1〜48時間(好ましくは20時間)、チタン(IV)テトライソプロポキシドの存在下で反応させるなど]と、これに続く周囲温度〜還流温度(好ましくは20℃〜50℃)での還元剤(好ましくは、NaBH3CN、NaBH(OAc)3又はNaBH4のような水素化ホウ素)による中間体の還元によって、調製する。
手順A
Figure 0004490434
2、R3及びR4が上記と同義である、置換1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン(2)は、しかるべく置換されている8−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(1)(WO 0194346に記載)から、無機塩基(例えば、NaOH又はLiOH)での出発物質の加水分解によって調製する。
手順A1
Figure 0004490434
新しい2−アリール若しくは2−ヘテロアリールシクロヘキサノン又は2−アリール若しくは2−ヘテロアリールシクロヘプタノン(3)(構成単位A)は、既に文献に報告されている同類のものと同様に調製する。第1工程である、シクロヘキセンオキシド又はシクロヘプテンオキシドと、クロロ−、ブロモ−若しくはヨード−マグネシウム又はリチウムアリール誘導体(R1Y)との反応により、対応する2−アリール−シクロヘキサノール(5)が得られ(Tetrahedron: Asymmetry 5, 223, 1994及びJ. Am. Chem. Soc., 106, 3693, 1984)、そしてこれを既知の手順(J. Org. Chem., 59, 7549, 1994)によりペルヨージナン(デス・マーチン(Dess-Martin)試薬)で酸化した。
新しい1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(10)(構成単位B)は、N−保護ピペリジン−4−オン(6)から出発して、このような化合物の合成に関する文献に報告されている手順と同様に調製する。1−ベンジル−4−ピペリジンは、最初にストレッカー(Strecker)型の合成に付され、4−シアノ−4−アミノ誘導体(7)が得られ、そしてこれを90%硫酸で1時間〜40時間(好ましくは2時間〜4時間)周囲温度で処理することにより、4−アミド−4−アミノ化合物(8)が得られる。次にこの化合物をオルトギ酸トリエチルと一緒に酢酸の存在下で還流温度まで20時間〜72時間(好ましくは24時間〜48時間)、又はマイクロ波照射下で120〜200℃(好ましくは150℃〜200℃)まで10分間〜30分間(好ましくは15分間〜20分間)加熱する。得られる1−ベンジル−スピロ−イミン(9)を次に、適切な溶媒中でPd担持炭の存在下で水素化すると、脱保護され飽和した1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(10)が得られる。
構成単位A及びBは、手順Aについて上述された還元的アミノ化に付す。
2.手順Bによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
ピペリドン(12)は、2−アリール若しくは2−ヘテロアリールシクロヘキサノン、又は2−アリール若しくは2−ヘテロアリールシクロヘプタノン(3)と、1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン(11)とから、2工程で合成する。還元的アミノ化は、手順Aに既に言及された手順により実施することができるか、又はディーン・スターク(Dean-Stark)トラップを取り付けた装置で、共沸混合物形成性溶媒(トルエンなど)中で還流温度で16〜48時間(好ましくは24時間)、酸性条件(例えば、p−トルエンスルホン酸による)下での出発物質の縮合により得られる、対応するエナミンを介して実施することができる。このエナミンを、手順Aに記載された手順によって還元する。教科書の手順による、酸性条件(好ましくはメタノール中の6N HCl水溶液)下で、還流温度で1〜16時間(好ましくは2〜4時間)のケタールの加水分解によって、ピペリドン(12)が得られる。構成単位Bの合成における中間体(8)に関する手順A1により、手順Bでは中間体(13)が得られる。(13)とオルトギ酸トリエチルとの反応により、1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン(14)が得られ、そしてここからグリニャール試薬:R3MgXとの反応により、最終生成物(Ic)が得られる。
化合物(Ia)は、中間体(13)のアセタール又はケタールとの酸促進縮合により合成される。この反応は、通常トルエン中で実施されるが、ここに出発物質を溶解する。この発熱反応を制御するために、酸(通常はp−トルエンスルホン酸)は少量ずつ加える。
手順B1
Figure 0004490434
スキーム4は、式(Id)及び(Ib')[ここで、R2'は、低級アルキル、−(CH20,1−シクロアルキル、−(CH20,1−CF3、−(CH21,2−O−低級アルキル、−(CH20,1−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH21,2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして
2”は、低級アルキル、−(CH21,2−シクロアルキル、−(CH21,2−CF3、−(CH22,3−O−低級アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH22,3−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして他の置換基は、上記と同義である]の化合物の合成を説明している。
N(1)−非置換1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(Id)は、手順Bに関して記載された反応順序により、塩化アンモニウムのようなアンモニア均等物を利用して調製する。既知の手順による(Id)の還元的アミノ化によって、N−アルキル化スピロピペリジン(Ib')が得られる。この還元的アミノ化は、水素化ホウ素(好ましくはNaBH(OAc)3又はNaBH3CN)の存在下で行われるか、又は反応性の低いアルデヒドでは2工程:最初にチタン(IV)テトライソプロポキシドの存在下でのアミンへのアルデヒドの付加、続いて水素化ホウ素での中間体生成物の還元、で実行される。
3. 手順Cによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
2−アリール−シクロヘキシルアミン(16)若しくは2−アリール−シクロヘプチルアミン又は3−アミノ−4−アリール−テトラヒドロ−ピラン若しくは4−アミノ−3−アリール−テトラヒドロ−ピランを、文献の手順(J. Org. Chem., 60, 4324, 1995)により1−エチル−1−メチルピペリジニウム−4−オン ヨウ化物(17)と反応させることによって、ラセミ体の1−(2−アリール−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(12)が得られる。次にこれらを、手順Bに既に記載された反応順序に付すことにより、式(Ib)の化合物が得られる。
4. 手順Dによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
N(1)−置換8−(2−アリール−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(Ib)は、強塩基(即ち、水素化ナトリウム又はカリウムビス(トリメチルシリル)アミド)で脱プロトン化し、次に対応するハロゲン化アルキル:R5Xと反応させる。この反応は、極性の非プロトン性溶媒(好ましくはDMF)中で周囲温度で行われる。
5. 手順Eによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(10)とシクロヘキセンオキシド(4)又は3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(4)との極性溶媒(例えばエタノール)中で還流温度で16〜35時間(好ましくは24時間)の反応、又はマイクロ波照射下で150℃で30分間の反応によって、8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(20)が得られる。3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタンとの反応により、位置異性体の混合物が得られる。例えば、三酸化硫黄−ピリジン複合体での(20)の酸化により、アミノケトン(21)が得られ、そしてリチウム−アリール試薬:LiR1との反応により、最終生成物(If)が生じる。
6. 手順Fによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
[式中、R2'は、低級アルキル、−(CH20,1−シクロアルキル、−(CH20,1−CF3、−(CH21,2−O−低級アルキル、−(CH20,1−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH21,2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして
2”は、低級アルキル、−(CH21,2−シクロアルキル、−(CH21,2−CF3、−(CH22,3−O−低級アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH22,3−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして他の置換基は、上記と同義である]。
1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(10)とシクロヘキセンオキシド(4)又は3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(4)との極性溶媒(例えばエタノール)中で還流温度で16〜35時間(好ましくは16〜24時間)の反応、又はマイクロ波照射下で150℃で30分間の反応によって、8−(2−ヒドロキシル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(22)が得られる。3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタンとの反応により、位置異性体の混合物が得られる。(22)とアルデヒド:R2'CHOとの還元剤の存在下での反応(還元的アミノ化)により、N(1)−アルキル化誘導体(20')が得られる。三酸化硫黄−ピリジン複合体での(20')の酸化により、アミノケトン(21')が得られ、そしてリチウム−アリール試薬:LiR1との反応により、最終生成物(If)が生じる。
7. 手順Gによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
1−アリール−7−オキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(A−A=CH2−CH2)又はそのテトラヒドロピラン類似体(A−A=CH2−O)(23)と1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(10)との反応により、1工程で最終生成物(If)が得られる。
8. 手順Hによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
手順Dに既に記載された手順を利用する(24)のアルキル化により、化合物(25)が得られる。酸性条件下での(25)の脱保護により、1,3−二置換1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(26)が得られ、そして2−クロロ−シクロヘキサノン(27)又は3−クロロ−テトラヒドロ−ピラン−4−オン(27)若しくは4−クロロ−テトラヒドロ−ピラン−3−オン(27)との反応により、ケトン(28)が得られる。このケトンをリチウム−アリール試薬:LiR1で処理し、続く手順E及び手順Fに言及された工程により、最終生成物(Ig)が生じる。
9. 手順Iによる式(I)の化合物の調製
Figure 0004490434
式(3)の化合物と1,3−二置換1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(26)との80℃で16〜20時間の酢酸中のシアン化トリメチルシリルの存在下での反応によって、1−(4−オキソ−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−アリール−シクロヘキサン−カルボニトリル(29)が得られる。これをエーテル(好ましくはTHF)を溶媒として0℃〜還流温度で式:R6MgX(ここでR6=低級アルキル)のハロゲン化アルキル−マグネシウムで処理することにより、最終生成物(Ih)が生じる。
式(I)の塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論当量の適切な塩基(水酸化ナトリウム又はカリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなど)で処理することにより、対応する遊離塩基に変換することができる。
式(I)の化合物及びその薬剤学的に利用できる付加塩は、有用な薬理学的性質を有する。具体的には、本発明の化合物は、グリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好な阻害剤であることが見い出された。本化合物は、後述の試験により調査した。
解法及び材料
DMEM完全培地: 栄養混合物F−12(ギブコ・ライフテクノロジーズ(Gibco Life-technologies))、ウシ胎仔血清(FBS)5%(ギブコ・ライフテクノロジーズ)、ペニシリン/ストレプトマイシン1%(ギブコ・ライフテクノロジーズ)、ハイグロマイシン0.6mg/ml(ギブコ・ライフテクノロジーズ)、グルタミン1mM(ギブコ・ライフテクノロジーズ)。
取り込み緩衝液(UB): 150mM NaCl、10mM Hepes−トリス(pH7.4)、1mM CaCl2、2.5mM KCl、2.5mM MgSO4、10mM(+)D−グルコース。
mGlyT−1b cDNAで安定にトランスフェクトしたFlp−in(登録商標)−CHO(インビトロジェン(Invitrogen)カタログ番号R758−07)細胞。
グリシン取り込み阻害アッセイ(mGlyT−1b)
1日目に、mGlyT−1b cDNAでトランスフェクトした哺乳動物細胞(Flp−in(登録商標)−CHO)を、96ウェル培養プレートでハイグロマイシンを含まない完全F−12培地に40,000細胞/ウェルの密度で培養した。2日目に、培地を吸引して、細胞を取り込み緩衝液(UB)で2回洗浄した。次に細胞を、(i)潜在的競合物質なし、(ii)10mM非放射活性グリシン、(iii)ある濃度の潜在的阻害剤のいずれかと一緒に22℃で20分間インキュベートした。ある範囲の濃度の潜在的阻害剤を使用して、50%の作用をもたらす阻害剤の濃度(例えば、50%のグリシン取り込みを阻害する競合物質の濃度であるIC50)を計算するためのデータを生成した。次に[3H]−グリシン 60nM(11〜16Ci/mmol)及び25μM非放射活性グリシンを含む溶液を直ちに加えた。穏やかに振盪しながらプレートをインキュベートして、混合物の吸引と氷冷UBでの洗浄(3回)により反応を停止させた。細胞をシンチレーション液で溶解して、3時間振盪し、そしてシンチレーションカウンターを用いて細胞中の放射活性を計測した。
下記表に示されるように、好ましい化合物は、GlyT−1でIC50<0.10μMである。
Figure 0004490434
式(I)の化合物及び式(I)の化合物の薬剤学的に許容しうる塩は、医薬として、例えば、製剤の形で使用することができる。この製剤は、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、液剤、乳剤又は懸濁剤の剤形で、経口投与することができる。しかし投与はまた、例えば、坐剤の剤形で直腸内に、例えば、注射液の剤形で非経口的に行うことができる。
式(I)の化合物は、製剤の製造のために薬剤学的に不活性の無機又は有機担体と共に加工することができる。乳糖、トウモロコシデンプン又はその誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などは、例えば、錠剤、コーティング錠、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤のためのこのような担体として使用することができる。軟ゼラチンカプセル剤に適切な担体は、例えば、植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかし活性物質の性質に応じて、通常は軟ゼラチンカプセル剤の場合には担体が必要とされない。液剤及びシロップ剤の製造に適した担体は、例えば、水、ポリオール、グリセロール、植物油などである。坐剤に適切な担体は、例えば、天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
本製剤は更に、保存料、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香料、浸透圧を変化させるための塩、緩衝剤、マスキング剤又は酸化防止剤を含むことができる。これらはまた、更に他の治療上有用な物質を含むことができる。
式(I)の化合物又は薬剤学的に許容しうるその塩と治療上不活性な担体とを含む医薬もまた、本発明の目的であり、そして1つ以上の式(I)の化合物及び/又は薬剤学的に許容しうる酸付加塩、及び必要であれば、1つ以上の他の治療上有用な物質を、1つ以上の治療上不活性な担体と一緒にしてガレヌス製剤の投与剤形にすることを特徴とする、その製造方法も同様である。
本発明の最も好ましい適応症は、中枢神経系の疾患を含むもの、例えば、統合失調症、認識障害及びアルツハイマー病の治療又は予防である。
用量は、広い範囲内で変化させることができ、当然ながら各特定の症例における個々の要求に適応させる必要がある。経口投与の場合に、成人の用量は、一般式(I)の化合物を約0.01mg〜約1000mg/日、又は薬剤学的に許容しうるその塩を対応する量の範囲で変化させることができる。1日用量は、単回投与として又は分割投与で投与することができ、更に上限値もまた、必要であると分かればこれを超えることができる。
以下の実施例により、限定することなしに本発明を例示する。全ての温度は摂氏度で与える。
手順A
実施例1
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
THF 200ml中のrac−2−フェニルシクロヘキサノン10.0g(57.4mmol)の溶液に、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン13.27g(57.4mmol)及びチタン(IV)テトライソプロポキシド16.3g(17.0ml、57.4mmol)を加えた。混合物をアルゴン下、周囲温度で20時間撹拌した。次に40〜50℃/15mbarで揮発物を留去し、残渣をEtOH 100ml及びTHF 20mlに溶解した。この撹拌した溶液に、アルゴン下でNaBH3CN 2.41g(38.5mmol)を加え、混合物を周囲温度で20時間撹拌した。反応混合物に水25mlを加え、得られたスラリーを30分間撹拌した。スラリーをDicaliteパッドで濾過し、それをEtOHで注意深く洗浄した。合わせた濾液を蒸発させ、残渣をEtOHに溶解し、少量のCHCl3及び飽和HCl/EtOH溶液を加えた。周囲温度で2時間撹拌した後、沈殿物を収集し、結晶をメタノールで洗浄した。この固体(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン塩酸塩を0.1N NaOHと酢酸エチルに分配し、有機相を水で洗浄して中性pHにし、Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。得られた僅かに黄色の残渣をEt2Oから再結晶した。無色の結晶として(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン5.97g:融点205〜208℃、MS(ISP):390.4MH+
実施例2
(1S,2S)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例1)の2つのジアステレオマーを、iPrOH/ヘプタン 3:97によるキラルパックADカラムの分取HPLCで分離した。単離された第1のピークは、無色の粉末の(1S,2S)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンであった(純度>98%、絶対立体化学の解明には下記を参照すること)。
Figure 0004490434
絶対立体化学の解明:メタノール中の(cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例2)24mgの溶液に、1R−(−)−ショウノウスルホン酸14mgを加え、溶液を周囲温度で10分間撹拌した。得られた塩スラリーを蒸発させ、残渣を酢酸エチルから結晶化した。1R−(−)−ショウノウスルホン酸塩の単結晶X線構造分析によって、シクロヘキサン環における絶対配置が1S及び2Sであると確立された。
実施例3
(1R,2R)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
単離された第2のピーク(実施例2を参照)は、(1R,2R)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(純度>95%)であり、これは、実施例2と同一のNMR、MIR及びMSを示した。
実施例4
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘプチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−フェニルシクロヘプタノン300mg(1.6mmol)、1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン387mg(1.7mmol)及びチタン(IV)テトライソプロポキシド544mg(1.9mmol)の混合物を、マイクロ波照射下、200℃で20分間加熱した。反応混合物を1N NaOH及びジクロロメタンに注いだ。スラリーをシリカゲルプラグ(5g)で濾過し、それをジクロロメタンで注意深く洗浄した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をEtOH 2mlに溶解し、NaBH4 38mg(3.7mmol)を加え、混合物を周囲温度で20時間撹拌した。次に、反応混合物を飽和NaHCO3溶液でクエンチし、ジクロロメタンで抽出し、有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物(124mg)を、ヘキサン/AcOEt勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分の再結晶によって、(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘプチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン17mgを無色の結晶として得た:MS(ISP):404.5MH+
実施例5
(rac,cis)−2−イソプロピル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
THF/MeOH 1:1 2ml中のrac−8−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−2−イソプロピル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン200mg(0.389mmol)の溶液を、水1ml及びLiOH・H2O 196mg(4.67mmol)で処理した。混合物を50℃に温め、5時間撹拌した。混合物をジクロロメタン及び1N NaOHで希釈し、有機相を分離し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣は、粗rac−2−イソプロピル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンであり、それを続く工程で処理した。
エタノール1ml中の粗rac−2−イソプロピル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン100mg(0.366mmol)の溶液を、2−フェニルシクロヘキサノン81mg(0.466mmol)及びチタンテトライソプロポキシド133mg(0.468mmol)で処理した。反応混合物を60℃で3時間撹拌し、次に40℃に冷却し、14時間撹拌した。周囲温度に冷却した後、シアノ水素化ホウ素ナトリウム37mg(0.589mmol)を加え、混合物を50℃で1時間温め、次に周囲温度で2時間撹拌した。シリカゲル(1g)を反応混合物に加え、溶媒を蒸発乾固した。得られた淡い橙色の粉末をクロマトグラフィーカラムに装填し、ジクロロメタン中の5〜30%メタノールの勾配で溶離した。収集した画分を蒸発させ、残渣をジクロロメタンに溶解し、1N NaOHで2回洗浄した。有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:オフホワイトの固体として(rac,cis)−2−イソプロピル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン58mg:MS(ISP):432.4MH+
実施例6
(rac,cis)−2−ベンジル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、2−ベンジル−8−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから出発して、実施例5と同様にして調製した。(rac,cis)−2−ベンジル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体として得た:MS(ISP):480.5MH+
実施例7
(rac,cis)−1,2−ジフェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、8−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−1,2−ジフェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから出発して、実施例5と同様にして調製した。(rac,cis)−1,2−ジフェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体として得た:MS(ISP):466.6MH+
手順A1、手順Aの変形
実施例8
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
下記の実施例で記載される化合物の合成に必要な2−アリール−シクロヘキサノンを、酸化シクロヘキセンと、ハロゲン化アリールマグネシウム又はアリール−リチウム試薬のいずれかとから調製して、2−アリール−シクロヘキサノールを得た。後者をデス・マーチン試薬で酸化して、所要の2−アリール−シクロヘキサノンとした。
rac−2−p−トリル−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無水テトラヒドロフラン100ml中の、p−トリルブロミド17.1g(100mmol)及びマグネシウム2.43g(100mmol)から調製されたp−トリルマグネシウムブロミドの溶液を、−20℃に冷却し、CuBr−ジメチルスルフィド錯体1gを加え、混合物を−20℃で10分間撹拌した。この溶液に、無水テトラヒドロフラン10ml中の酸化シクロヘキセン10ml(9.80g、100mmol)の溶液を滴加し、反応を0℃に温め、そこで発熱反応が開始した。冷却しながら、温度を25℃未満に維持した。反応混合物を0℃〜5℃で更に2時間撹拌し、次に飽和塩化アンモニウム水溶液でクエンチし、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。有機抽出物を水で洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣の僅かに黄色の結晶18.25gをn−ヘキサンから再結晶した:無色の結晶としてrac−2−p−トリル−シクロヘキサノール9.91g:融点72.5〜73℃、MS(EI):190.1M+
rac−2−p−トリル−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
ジクロロメタン60ml中のrac−2−p−トリル−シクロヘキサノール3.00g(15.8mmol)の溶液に、ジクロロメタン中のデス・マーチンペルヨージナン〔1,1,1−トリス(アセチルオキシ)−1,1−ジヒドロ−1,2−ベンゾヨードキソール−3−(1H)−オン〕の15%溶液51.84g(18.3mmol)を滴加し、次にジクロロメタン300ml中の水300μlの溶液を30分以内に滴加した。得られた溶液を周囲温度で更に30分間撹拌した。次に反応混合物をtert−ブチルメチルエーテル350mlで希釈し、初期容量の四分の一まで蒸発させた。残渣をtert−ブチルメチルエーテル800mlで希釈し、飽和NaHCO3溶液及び10%Na223溶液の1:1混合物の合計600mlとブラインで洗浄した。合わせた水性抽出物をtert−ブチルメチルエーテルで再抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてジクロロメタンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の粉末としてrac−2−p−トリル−シクロヘキサノン2.39g:MS(ISP):189.3MH+
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
EtOH 10ml中のrac−2−p−トリル−シクロヘキサノン350mg(18.6mmol)及び1−フェニル−1,2,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オン452mg(19.5mmol)の溶液に、チタン(IV)テトライソプロポキシド634mg(0.66ml、22.3mmol)を滴加し、混合物を7時間加熱還流した。次に、反応混合物を周囲温度に冷却し、NaBH4 165mgを少量ずつ加え、周囲温度で16時間撹拌した。スラリーをDicaliteパッドで濾過し、それをEtOHで注意深く洗浄し、濾液を蒸発させ、残渣をジクロロメタン及び1N NaOHに取り、20分間撹拌した。有機相を、分離し、ブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。得られた粗生成物を、溶離剤としてジクロロメタン/メタノール/濃アンモニア 140:10:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分の酢酸エチルからの再結晶によって、(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン110mgを無色の固体して得た:融点174〜176℃、MS(ISP):404.5MH+
実施例8と同様にして、下記の実施例9〜39のスピロピペリジンを、市販されているか、文献で記載されているか、又はrac−2−p−トリル−シクロヘキサノンの合成で提示された手順と同様にして調製された所定の出発物質から調製した。
実施例9
(rac,cis)−8−〔2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:MS(EI):206.1M+
rac−2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の粉末:MS(EI):204.1M+
(rac,cis)−8−〔2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:黄色の油状物、MS(ISP):420.3MH+
実施例10
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:MS(EI):194.2M+
rac−2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の粉末:MS(EI):192.2M+
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、融点198〜200℃、MS(ISP):408.4MH+
実施例11
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の固体:融点84〜86℃、MS(EI):210.2M+
rac−2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の固体:融点78〜79℃、MS(EI):208.0M+
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、融点204〜206℃、MS(ISP):424.4MH+
実施例12
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の固体:融点47〜49℃、MS(EI):210.1M+
rac−2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の油状物:MS(EI):208.0M+
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、融点210〜212℃、MS(ISP):424.4MH+
実施例13
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点81〜82.5℃、MS(EI):244.0M+
rac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の結晶:融点47〜49℃、MS(EI):242.0M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、融点198〜200℃、MS(ISP):458.4MH+
実施例14
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の固体:融点73〜74℃、MS(EI):278.0M+
rac−2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
明黄色の油状物:MS(EI):276.0M+
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−(4−クロロ−3−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、MS(ISP):492.2MH+
実施例15
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−o−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−o−トリル−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−o−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−o−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをrac−2−o−トリル−シクロヘキサノンから調製した:僅かに黄色の結晶、MS(ISP):404.4MH+
実施例16
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−ピリジン−2−イル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
2−ピリジン−2−イル−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−ピリジン−2−イル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−ピリジン−2−イル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを2−ピリジン−2−イル−シクロヘキサノンから調製した:オフホワイトの固体、MS(ISP):391.2MH+
実施例17
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
a)1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボニトリル
酢酸400ml中の1−ベンジル−4−ピペリドン120g(634mmol)、4−フルオロアニリン77.5g(697mmol)及びトリメチルシリルシアニド62.9g(634mmol)の混合物を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を氷500gに注ぎ、5N NaOHの添加によりpHを9に調整し、水性混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。結晶質の残渣をEt2Oから再結晶した:無色の結晶として1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボニトリル152g:MS(ISP):310.1MH+
b)1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
90%硫酸500mlに、1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボニトリル152g(493mmol)を0℃でゆっくりと加えた。混合物を周囲温度で16時間撹拌し、次に0℃に冷却し、水200mlで希釈し、5N NaOHの添加によりpHを9に調整し、水性混合物をジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:明褐色の結晶として1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド155g:MS(ISP):328.3.MH+
c)8−ベンジル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン
オルトギ酸トリエチル200ml及び酢酸100ml中の1−ベンジル−4−(4−フルオロ−フェニルアミノ)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド155g(473mmol)の溶液を密閉反応器中、マイクロ波により150℃で10分間、次に200℃で更に10分間照射した。反応混合物を水で希釈し、濃アンモニアでアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣をEt2Oから結晶化した:8−ベンジル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン85g:明褐色の結晶。
d)1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
メタノール960ml及び酢酸24ml中の8−ベンジル−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン81gの溶液に、10%Pd担持炭21.2gを加え、水素雰囲気下、周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を濾過し、濃縮し、水100mlで希釈し、飽和NaHCO3溶液でアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣の粗生成物23gをAcOEtから結晶化した:無色の結晶として1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン6.6g:MS(ISP):250.2MH+
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色のガム、MS(ISP):442.4MH+
実施例18
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例17d)及びrac−2−(フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の固体、MS(ISP):406.3〔M−H〕+
実施例19
(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)1−(4−クロロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
THF 4.5ml、水4.5ml及びメタノール4.5ml中の8−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−ベンゾイル)−1−(4−クロロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン1.5g(2.97mmol)の混合物に、粉末にしたLiOH 0.85g(35.6mmol)を加えた。反応混合物を周囲温度で48時間撹拌した。溶媒を真空下で除去した。残渣を水中で撹拌した。得られた固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、標記化合物(0.55g)を無色の固体として得た:MS(ISP):266.1MH+
b)(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(4−クロロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の固体、MS(ISP):424.4MH+
実施例20
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(EP921125)及びrac−2−(フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の固体、MS(ISP):404.5MH+
実施例21
(rac,cis)−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
この化合物は、1−ベンジル−4−ピペリドン及び4−メトキシ−フェニルアミンから、1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順と同様に調製した。無色の固体として1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを得た:MS(ISP):262.1MH+
b)(rac,cis)−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の固体、MS(ISP):420.4MH+
実施例22
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−p−トリル−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、MS(ISP):422.5MH+
実施例23
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色のガム、MS(ISP):438.5MH+,455.6(M+NH4+
実施例24
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):426.3MH+
実施例25
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点51〜51.5℃、MS(EI):204.2M+
rac−2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
オフホワイトの結晶:融点55〜56.5℃、GC/LC−MS(EI):202M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):436.5MH+
実施例26
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点80〜82℃、MS(EI):212.1M+
rac−2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の結晶:融点61.5〜62.5℃、MS(EI):210.1M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の結晶、MS(ISP):444.9MH+
実施例27
(rac,cis)−8−〔2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点72〜72.5℃、MS(EI):244.1M+
rac−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の粉末:融点94.7〜95.5℃、MS(EI):242.1M+
(rac,cis)−8−〔2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(2,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):476.2MH+
実施例28
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点81〜82.5℃、MS(EI):244.0M+
rac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の結晶:融点47〜49℃、MS(EI):242.0M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):476.2MH+
実施例29
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
無色の結晶:融点90〜90.3℃、MS(EI):244.1M+
rac−2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の結晶:融点76〜77℃、MS(EI):242.1M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):476.2MH+
実施例30
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
Et2O 40ml中の3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−ブロモ−ベンゼン8.00g(32.9mmol)の窒素下で撹拌した溶液を−78℃に冷却し、ヘキサン中の1.6Mブチルリチウム溶液20.56ml(32.9mmol)を滴加した。反応は強い発熱性であり、温度を−70℃未満に保持した。次に30分後に−78℃で酸化シクロヘキセン2.66ml(2.58g、26.3mmol)を加え、続いて三フッ化ホウ素ジエチルエーテラート3.75ml(4.2g、29.6mmol)を加えた。後者は、温度を−70℃未満に保持するために滴加しなければならない。反応混合物を−78℃で2時間撹拌し、次に飽和KHSO4水溶液でクエンチし、周囲温度まで温め、tert−ブチルメチルエーテルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物の明黄色の結晶7.53gをn−ヘプタンから再結晶することにより精製した:無色の結晶としてrac−2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノール4.90g:融点76.5〜77.4℃、MS(EI):262.1M+
rac−2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
rac−2−p−トリル−シクロヘキサノンで記載されたデス・マーチンペルヨージナンを用いる酸化によって、rac−2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノンを明黄色の結晶として得た:融点56.5〜58.5℃、MS(EI):260.1M+
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3−フルオロ−5−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):495.0MH+
実施例31
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
この化合物は、1−ベンジル−4−ピペリドン及びプロピルアミンから、1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順と同様に調製した。無色の粉末として1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを得た:MS(ISP):198.1MH+
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(4−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):390.3MH+
実施例32
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3−クロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):390.3MH+
実施例33
(rac,cis)−1−プロピル−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−プロピル−8−(2−p−トリル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−p−トリル−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):370.3MH+
実施例34
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(4−フルオロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):374.4MH+
実施例35
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジメチル−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):384.5MH+
実施例36
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジフルオロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色のガム、MS(ISP):393.0MH+
実施例37
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):424.5MH+
実施例38
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ジクロロ−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):424.3MH+
実施例39
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノール
Figure 0004490434
明黄色の粘性油状物:MS(EI):312.1M+
rac−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノン
Figure 0004490434
無色の結晶:融点48〜50℃、MS(EI):310.1M+
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−〔2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びrac−2−(3,5−ビス−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキサノンから調製した:無色の粉末、MS(ISN):490.4(M−H)-;MS(ISP):493.1MH+
手順B
実施例40
(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの調製
a)(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン
Figure 0004490434
トルエン380ml中の2−フェニル−シクロヘキサノン46.0g(264mmol)及び1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン31.5g(220mmol)の溶液に、pTsOH・H2O 4.18g(22mmol)を加え、混合物を、ディーン・スタークトラップを備えた装置中で24時間加熱還流した。次に、反応混合物を蒸発させ、得られた粗エナミンを1,2−ジクロロエタン900ml及び酢酸8mlに溶解した。この溶液にトリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム69.0g(308mmol)を少量ずつ加えた。合計2.5時間の反応時間後、反応混合物を2N NaOH 250mlで処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。溶離剤としてn−ヘプタン/AcOEt 10:1、次にn−ヘプタン/AcOEt 9:1、最後にAcOEtを用いるシリカゲルプラグ(10:1)での粗生成物の精製によって、(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン44.85g(68%)を黄色の油状物として得た。MS(ISP):302.4MH+
b)(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン
Figure 0004490434
メタノール100ml及び6N HCl 445ml中の(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,4−ジオキサ−8−アザ−スピロ[4.5]デカン44.85gの溶液を16時間加熱還流した。次に反応混合物を固体Na2CO3で塩基性にし、ジクロロメタンで抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤としてn−ヘプタンを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:粘性の黄色油状物として(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン28.85g:MS(ISP):258.3MH+
c)(rac,cis)−4−エチルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
Figure 0004490434
EtOH 2ml中の(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン300mg(1.17mmol)と、70%トリエチルアミン水溶液0.126ml(1.58mmol)に溶解したエチルアミン塩酸塩106mg(1.29mmol)との溶液にKCN 84mg(1.29mmol)を少量ずつ加え、懸濁液を周囲温度で2.75日間撹拌した。反応混合物を25%アンモニア水で希釈し、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた(rac,cis)−4−エチルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル0.38g(黄色の油状物)、を90%H2SO4 2.6mlに溶解し、周囲温度で16時間撹拌した。次に混合物を氷冷25%アンモニアに注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、AcOEt/MeOH 2:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:明黄色の油状物として(rac,cis)−4−エチルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド0.16 :MS(ISP):330.4MH+
d)(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン
Figure 0004490434
トルエン8.5ml中の4−エチルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド0.16g(4.9mmol)、オルトギ酸トリエチル5.5ml(15mmol)及び酢酸0.5mlの溶液を20時間加熱還流した。周囲温度で反応混合物を水20mlにより希釈し、25%アンモニアでアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、H2O/MeCN勾配を用いる逆相カラムの分取HPLCにより精製した:明黄色の油状物として(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン90mg、これをEt2Oから結晶化した:(ISP):340.4MH+
この環化工程d)は、実施例58〜63で記載されるように、マイクロ波照射下で実施することもできる。
e)(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
メタノール10ml中の(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン90mg(0.265mmol)の溶液に、NaBH4 16mg(0.398mmol)を少量ずつ加え、混合物を周囲温度で1時間、60℃でもう1時間撹拌した。混合物を蒸発させ、残渣をジクロロメタン20ml及び12%アンモニア20mlに取った。スラリーを周囲温度で2時間撹拌し、有機相を分離し、水相をジクロロメタンで注意深く抽出した。合わせた抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:無色の結晶として(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン81.3mg:(ISP):342.4MH+
実施例41
(rac,cis)−1−イソプロピル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−4−イソプロピルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
Figure 0004490434
EtOH 2ml中の(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン230mg(0.89mmol)の溶液に、イソプロピルアミン塩酸塩94mg(0.98mmol)を加え、混合物を溶液が得られるまで周囲温度で撹拌した(5分間)。次に水1ml及びKCN 64mg(0.98mmol)を加え、懸濁液を周囲温度で24時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた(rac,cis)−4−イソプロピルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル245mg、(黄色の油状物)を90%H2SO4 1.5mlに溶解し、周囲温度で20時間撹拌した。次に混合物を氷冷25%アンモニアに注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤としてAcOEt/MeOH 3:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:明黄色の油状物として(rac,cis)−4−イソプロピルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド142mg:MS(ISP):344.6MH+
(rac,cis)−1−イソプロピル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
合成の最後の2工程(閉環及びイミンの還元)を実施例40d)及び40e)と同様に実施して、(rac,cis)−1−イソプロピル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体として得た:融点132〜134℃、MS(ISP):356.4MH+
実施例41と同様にして、下記の実施例42〜46のスピロピペリジンを、市販されているか又は文献に記載されているかのいずれかの所定の出発物質から調製した。
実施例42
(rac,cis)−1−シクロヘキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
(rac,cis)−1−シクロヘキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロヘキシルアミン塩酸塩から調製した:無色の固体、融点183〜185℃、MS(ISP):396.5MH+
実施例43
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び2,2,2−トリフルオロプロピル−アミン塩酸塩から調製した:無色の固体、融点154〜156℃、MS(ISP):410.3MH+
実施例44
(rac,cis)−1−(2−メトキシ−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(2−メトキシ−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び2−メトキシエチルアミン塩酸塩から調製した:無色のガム、MS(ISP):372.4MH+
実施例45
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2−ピペリジン−1−イル−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び1−(2−アミノエチル)−ピペリジン塩酸塩から調製した:無色のガム、MS(ISP):425.5MH+,442.5(M+NH4+
実施例46
(rac,cis)−1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(2−モルホリン−4−イル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び1−(2−アミノエチル)−モルホリン塩酸塩から調製した:無色の結晶、MS(ISP):427.6MH+
実施例47
(rac,cis)−1−ベンジル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,cis)−4−ベンジルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル
Figure 0004490434
酢酸4ml中の(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン232mg(0.90mmol)の撹拌した溶液に、周囲温度でベンジルアミン0.270mg(276ml、2.52mmol)を加えた。混合物を0℃に冷却し、次に水0.7ml中のKCN 168mg(2.58mmol)の溶液を加え、溶液を周囲温度で18時間撹拌した。反応混合物を氷水に注ぎ、濃アンモニアの添加によりアルカリ性にし、AcOEtで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてn−ヘキサン/AcOEt 5:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:黄色の油状物として(rac,cis)−4−ベンジルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル270mg、MS(ISP):374.5MH+
b)(rac,cis)−4−ベンジルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
Figure 0004490434
90%H2SO4 1.7ml中の(rac,cis)−4−ベンジルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル255mg(6083mmol)の溶液を周囲温度で20時間撹拌した。次に混合物を氷冷12%アンモニアに注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤としてAcOEt/MeOH 2:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:オフホワイトで無定形の固体として(rac,cis)−4−ベンジルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド176mg:MS(ISP):392.4MH+
c)(rac,cis)−1−ベンジル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
合成の最後の2工程(閉環及びイミンの還元)を実施例40d)及び40e)と同様に実施して、(rac,cis)−1−ベンジル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体として得た:融点185℃、MS(ISP):404.6MH+
実施例47と同様にして、下記の実施例48〜57のスピロピペリジンを、市販されているか又は文献に記載されているかのいずれかの所定の出発物質から調製した。
実施例48
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びプロピルアミンから調製した:無色の固体、MS(ISP):356.3MH+
実施例49
(rac,cis)−1−シクロプロピル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−シクロプロピル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロプロピルアミンから調製した:無色の油状物、MS(ISP):354.3MH+
実施例50
(rac,cis)−1−ブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−ブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びブチルアミンから調製した:無色の固体、MS(ISP):370.3MH+
実施例51
(rac,cis)−1−イソブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−イソブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びイソブチルアミンから調製した:無色のガム、MS(ISP):370.3MH+
実施例52
(rac,cis)−1−シクロブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−シクロブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロブチルアミンから調製した:無色のガム、MS(ISP):368.2MH+
実施例53
(rac,cis)−1−ペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−ペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びペンチルアミンから調製した:無色のガム、MS(ISP):384.3MH+
実施例54
(rac,cis)−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びイソペンチルアミンから調製した:無色のガム、MS(ISP):384.3MH+
実施例55
(rac,cis)−1−シクロペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−シクロペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロペンチルアミンから調製した:無色の泡状物、MS(ISP):382.3MH+
実施例56
(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロヘキサンメチルアミンから調製した:無色の固体、MS(ISP):410.4MH+
実施例57
(rac,cis)−1−フェネチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−フェネチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びフェネチルアミンから調製した:無色の固体、MS(ISP):418.4MH+
実施例58
(rac,cis)−1−(2−シクロヘキシル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
この実施例の合成の最後から2番目の工程において、マイクロ波照射を加熱源として使用した。
オルトギ酸トリエチル/酢酸 95:5混合物中の、(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロヘキシルエチルアミンから実施例40c)と同様にして調製された(rac,cis)−4−シクロヘキシル−エチルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミドの溶液を、密閉管中、120℃で20分間マイクロ波により照射した。次に反応混合物を濃アンモニアによりアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗(rac,cis)−1−(2−シクロヘキシル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オンを最後の工程、実施例40e)で記載されたNaBH4による還元に直接使用した。
(rac,cis)−1−(2−シクロヘキシル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びシクロヘキシルエチルアミン塩酸塩から調製した:無色の固体、MS(ISP):424.5MH+
実施例58と同様にして、下記の実施例59〜64のスピロピペリジンを、市販されているか又は文献に記載されているかのいずれかの所定の出発物質から調製した。
実施例59
(rac,cis)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−(3,4−ジクロロ−フェニル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び3,4−ジクロロアニリンから調製した:無色の粉末、MS(ISP):458.4MH+
実施例60
(rac,cis)−1−へキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−1−ヘキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び1−ヘキシルアミン塩酸塩から調製した:無色の粉末、MS(ISP):398.5MH+
実施例61
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び4−アミノベンゾトリフルオリドから調製した:無色の粉末、MS(ISP):458.5MH+
実施例62
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2,2,2−トリフルオロ−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び3,3,3−トリフルオロエチルアミン塩酸塩から調製した:無色の油状物、MS(ISP):396.3MH+
実施例63
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2−チオモルホリン−4−イル−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(2−チオモルホリン−4−イル−エチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及び1−(2−アミノエチル)チオモルホリン塩酸塩から調製した:無色の固体、MS(ISP):443.4MH+
実施例64
(rac,cis)−2−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,cis)−4−フェニルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
Figure 0004490434
酢酸30ml中の(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン(実施例40b))2.00g(7.78mmol)の溶液に、アニリン2.03g(21.8mmol)を加え、水5ml中のシアン化カリウム1.42g(21.8mmol)の溶液を0℃でゆっくりと加えた。混合物を周囲温度で60時間撹拌した。反応混合物を水75mlに注ぎ、ジクロロメタンで抽出した。プールした抽出物を半飽和NaHCO3水溶液及びブラインで抽出し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:黄色の油状物として(rac,cis)−4−フェニルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル2.90g。後者を90%H2SO4 20mlに溶解し、周囲温度で16時間撹拌した。反応混合物を氷水50mlに注ぎ、溶液を濃NaOHでアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。プールした抽出物を水及びブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、AcOEt/MeOH勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の固体として(rac,cis)−4−フェニルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド0.862g:MS(ISP):378.3MH+
b)(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン
Figure 0004490434
トルエン4ml中の(rac,cis)−4−アミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド85mg(2.25mmol)、オルトギ酸トリエチル1.2ml及びAcOH 0.24mlの溶液を24時間加熱還流した。反応混合物を氷水に注ぎ、濃アンモニアの添加によりアルカリ性にし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、溶離剤としてAcOEtを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:明黄色の油状物として(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン119mg、これをペンタンから結晶化して、オフホワイトの粉末を得た:MS(ISP):388.3MH+
c)(rac,cis)−2−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
THF 10ml中の(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン100mg(0.258mmol)の溶液を−78℃に冷却し、THF中の3M塩化メチルマグネシウム溶液0.300mlを滴加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に、0℃に温めた。反応を、NH4OH(25%)を0℃で添加することによりクエンチし、次に混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてAcOEt/MeOH勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:2−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン67mgを無色の泡状固体として得た:MS(ISP):404.6MH+
実施例65
(rac,cis)−2−エチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
THF 10ml中の(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン(実施例64a))100mg(0.258mmol)の溶液を−78℃に冷却し、臭化エチルマグネシウム1M溶液0.800mlを滴加した。混合物を−78℃で30分間撹拌し、次に、0℃に温めた。反応を、NH4OH(25%)を0℃で添加することによりクエンチし、混合物をジクロロメタンで3回抽出した。合わせた有機層をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、溶離剤としてAcOEt/MeOH勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:(rac,cis)−2−エチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン52mgをオフホワイトの泡状固体として得た:MS(ISP):418.6MH+
実施例66
(rac,cis)−2,2−ジメチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
トルエン1ml中の(rac,cis)−4−フェニルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド(実施例64a))90mg(0.238mmol)の懸濁液を2−メトキシプロペン1.7g(23.6mmol)で処理した。pTsOH・H2O 220mg(1.16mmol)を約50mgずつ周囲温度で加えた。発熱性反応が起こった。最後の添加が完了した後、反応混合物を1N NaOHで処理し、ジクロロメタンで数回抽出した。合わせた有機相をNa2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて、黄色の油状物を得て、それを、溶離剤としてジクロロメタン/メタノール勾配を用いるフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。収集した画分をトルエン/ジイソプロピルアミン 9:1により再びカラムにかけて、(rac,cis)−2,2−ジメチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン28mgを無色の泡状固体として得た:MS(ISP):418.4MH+
手順B1
実施例67
(rac,cis)−1−シクロプロピルエチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの調製
a)(rac,cis)−4−アミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド
Figure 0004490434
EtOH 11ml中の(rac,cis)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン1.29g(5.0mmol)の溶液に、塩化アンモニウム0.295g(5.5mmol)を加え、反応混合物を5分間撹拌し、次にKCN 0.359g(5.5mmol)を加え、混合物を周囲温度で20時間撹拌した。次に反応混合物を水10mlで希釈し、ジクロロメタンで抽出し、合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。残渣の(rac,cis)−4−アミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル1.45gを90%H2SO4 15mlに溶解し、周囲温度で2時間撹拌した。次に混合物を氷水に注ぎ、濃アンモニア45mlの添加によりアルカリ性にし、AcOEtで抽出した。有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、ジクロロメタン/メタノール勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。精製した生成物を周囲温度で結晶化し、Et2Oで粉砕し、濾過し、乾燥した:オフホワイトの結晶として(rac,cis)−4−アミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド1.04g:MS(ISP):302.3MH+
b)(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
オルトギ酸トリエチル1.2ml及びAcOH 0.05ml中の(rac,cis)−4−アミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボン酸アミド220mg(0.73mmol)の懸濁液をマイクロ波照射により120℃で10分間加熱した。反応混合物を水に注ぎ、ジクロロメタンで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣(明褐色の油状物として(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン)をメタノール5mlに溶解した。この溶液にNaBH4 206mg(5.44mmol)を少量ずつ加え、周囲温度で1.5時間撹拌した。次に溶媒を蒸発させ、残渣をジクロロメタンと希釈アンモニア(H2O/濃アンモニア 1:1)に分配し、有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。粗生成物を、AcOEt/MeOH勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の結晶として(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン170mg:融点126〜128℃(ペンタン/Et2O 5:1から)、MS(ISP):314.1MH+
c)(rac,cis)−1−シクロプロピルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
EtOH 2ml中の(rac,cis)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン37mg(0.12mmol)の溶液に、シクロプロパン−カルボキシアルデヒド0.013ml(12.4mg、0.18mmol)及びチタン(IV)テトライソプロポキシド0.059ml(57mg、0.23mmol)を加えた。撹拌した混合物を60℃で5時間加熱した。次に反応混合物を40℃に冷却し、NaCNBH3 15mg(0.24mmol)を加え、混合物をこの温度で更に1時間保持した。反応混合物を一晩周囲温度で保持した後、蒸発させ、残渣をジクロロメタン10ml及び1N NaOH 5mlに取り、周囲温度で10分間撹拌した。スラリーをDicaliteパッドで濾過し、ジクロロメタンで抽出し、有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた黄色の油状物(47mg)を、溶離剤としてAcOEt/MeOH 9:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:出発物質19.1mgを回収し、(rac,cis)−1−シクロプロピルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン4.7mgを無色の油状物として回収した:MS(ISP):368.4MH+
手順C
実施例68
(rac,trans)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの調製
(rac,trans)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン
Figure 0004490434
EtOH 5ml中の(rac,trans)−2−フェニル−シクロヘキシルアミン500mg(2.85mmol)及び炭酸カリウム40mg(0.29mmol)の溶液に、水2ml中の1−エチル−1−メチル−4−オキソ−ピペリジニウムヨージド1.15g(4.27mmol)の溶液を滴加し、混合物を45分間加熱還流した。次に水を加え、周囲温度に冷却し、AcOEtで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた粗生成物を、ヘキサン/AcOEt 5:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:黄色の油状物として(rac,trans)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン540mg:MS(ISP):258.3MH+
(rac,trans)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,trans)−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−オン及びアニリンで出発し、(rac,cis)−1−エチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで示された反応シーケンスと同様にし、中間体の(rac,trans)−4−フェニルアミノ−1−(2−フェニル−シクロヘキシル)−ピペリジン−4−カルボニトリル(MS(ISP):360.4MH+)及び(rac,trans)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−2−エン−4−オン(MS(ISP):388.4MH+)を介して、(rac,trans)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体として得た:融点254〜256℃、MS(ISP):390.4MH+
手順D
実施例69
(rac,cis)−3−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
DMF 5ml中の(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例1)100mg(0.26mmol)の溶液に、水素化ナトリウム10mg(0.42mmol)を加え、混合物をアルゴン下、周囲温度で30分間撹拌した。次にヨウ化メチル60mg(0.43mmol)を、黄色を帯びた溶液に加え、周囲温度で更に2時間撹拌した。得られた反応混合物を蒸発させ、水に溶解し、AcOEtで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、蒸発させた。粗生成物(黄色の油状物160mg)を、溶離剤としてジクロロメタン/メタノール95:5〜90:10の勾配を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の結晶として(rac,cis)−3−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン27.1mg:MS(ISP):404.6MH+
実施例69と同様にして、下記の実施例70〜72のスピロピペリジンを(rac,cis)−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例1)及び対応するハロゲン化アルキルから調製した。
実施例70
(rac,cis)−3−エチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−3−エチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをヨウ化エチルを用いるアルキル化により調製した:無色の固体:MS(ISP):418.4MH+
実施例71
(rac,cis)−3−イソプロピル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−3−イソプロピル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをヨウ化イソプロビルを用いるアルキル化により調製した:無色の固体:MS(ISP):432.6MH+
実施例72
(rac,cis)−3−ベンジル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,cis)−3−ベンジル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを臭化ベンジルを用いるアルキル化により調製した:オフホワイトの固体:MS(ISP):480.5MH+
手順E
実施例73
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)8−ベンジル−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
1,2−ジクロロエタン3ml中の8−ベンジル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(融点164〜166℃)及びイソバレルアルデヒド 0.062ml(49.2mg、0.571mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム130mg(0.611mmol)を加え、混合物を周囲温度で16時間撹拌した。次に反応混合物を、飽和NaHCO3水溶液10mlでクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:無色の結晶として8−ベンジル−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン128mg:融点139〜140℃、MS(ISP):316.4MH+
b)1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
メタノール2ml中の8−ベンジル−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン130mg(0.412mmol)の溶液を、水素により、10%Pd/C 30mgの存在下、周囲温度で一晩脱ベンジル化した。次に反応混合物をシリカゲルパッドで濾過し、濾液を蒸発させた:無色の固体として1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン70mg:融点103〜105℃、MS(ISP):226.3MH+
c)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
EtOH 2ml中の1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン225mg(1.0mmol)の溶液に、酸化シクロヘキセン0.11ml(162mg、1.65mmol)を加え、反応混合物を還流温度で16時間加熱し、次に更なる酸化シクロヘキセン0.5ml(0.5mmol)を加え、混合物を更に6時間還流した。次に反応混合物を蒸発させ、得られた無色の油状物404mgを、溶離剤としてAcOEt/MeOH 9:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した。純粋な画分をペンタン/Et2O 1:1で粉砕することによって、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン79mgを無色の固体として得た:融点140〜142℃、MS(ISP):324.3MH+
d)rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
ジクロロメタン3ml、DMSO 1.7ml及びトリエチルアミン0.355ml(258mg、2.55mmol)中の(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン165mg(0.51mmol)の冷却した溶液に、DMSO 1.5ml中の三酸化硫黄−ピリジン錯体250mg(1.57mmol)の溶液を0℃で滴加した。混合物を周囲温度で1時間撹拌した。次に反応混合物を水15mlに注ぎ、ジクロロメタンで徹底的に抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色の油状物186mgを、溶離剤としてAcOEt/MeOH 9:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:黄色を帯びた結晶としてrac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン123mg。Et2Oから試料を再結晶することによって、無色の化合物を得た:融点144〜146℃、MS(ISP):322.3MH+
e)(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
無水THF 3ml中のrac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン108mg(0.336mmol)の冷却した溶液に、THF中の1.7Mフェニルリチウム溶液0.43mlを−70℃で滴加し、1時間後、−70℃で、THF中の1.7Mフェニルリチウム溶液を更に0.2ml(合計90mg、1.07mmol)加えた。1時間後、−70℃で、反応混合物を20%NH4Cl水溶液5mlの添加によりクエンチした。混合物をジクロロメタンで抽出し、合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。得られた褐色の油状物157mgを、溶離剤としてAcOEt/MeOH 9:1を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無定形の粉末として(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン60mg、これはEt2Oから結晶化できた:融点192〜194℃、MS(ISP):400.4MH+
実施例74
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、酸化シクロヘキセン及び1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):330.3MH+として得た。
b)rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の固体、MS(ISP):328.4MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニルリチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体、MS(ISP):406.5MH+として得た。
実施例75
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−フルオロフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):424.4MH+として得た。
実施例76
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びo−トリル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−o−トリル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):420.4MH+として得た。
実施例77
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及び4−ピリジル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−4−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):407.4MH+として得た。
実施例78
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−クロロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):440.4MH+として得た。
実施例79
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及び3−ピリジル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−3−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを淡い黄色の固体、MS(ISP):407.4MH+として得た。
実施例80
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−2−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及び2−ピリジル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−ピリジン−2−イル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体、MS(ISP):407.4MH+として得た。
実施例81
(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びm−クロロフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(3−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):440.4MH+として得た。
実施例82
(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びm−メトキシフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(3−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体、MS(ISP):436.5MH+として得た。
実施例83
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−p−トリル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−トリル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−p−トリル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):420.4MH+として得た。
実施例84
(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及び3,4−ジクロロフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(3,4−ジクロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):474.3M+として得た。
実施例85
(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−メトキシフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(4−メトキシ−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):436.5MH+として得た。
実施例86
(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−トリフルオロメチルフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−ヒドロキシ−2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−シクロヘキシル〕−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):420.4MH+として得た。
実施例87
(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、酸化シクロヘキセン及び1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体;MS(ISP):348.4MH+として得た。
b)rac−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体;MS(ISP):346.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−フルオロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを明黄色の固体、MS(ISP):442.4MH+として得た。
実施例88
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(4−フルオロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−クロロフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−(4−フルオロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):458.5MH+として得た。
実施例89
(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、酸化シクロヘキセン及び1−(4−クロロ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の油状物;MS(ISP):364.2MH+として得た。
b)rac−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを明黄色の固体;MS(ISP):362.2MH+として得た。
c)(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−フルオロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):458.4MH+として得た。
実施例90
(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(4−クロロ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−クロロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−1−(4−クロロ−フェニル)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):474.3M+として得た。
実施例91
(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、酸化シクロヘキセン及び1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体;MS(ISP):344.4MH+として得た。
b)rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の泡状物;MS(ISP):342.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−フルオロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(4−フルオロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−p−トリル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンをオフホワイトの固体;MS(ISP):438.4MH+として得た。
実施例92
(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、酸化シクロヘキセン及び1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):360.3MH+として得た。
b)rac−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の油状物;MS(ISP):358.2MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(4−メトキシ−フェニル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びp−クロロ−フェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−〔2−(4−クロロ−フェニル)−2−ヒドロキシ−シクロヘキシル〕−1−(4−メトキシ−フェニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):470.3MH+として得た。
手順F
実施例93
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
EtOH 5ml中の1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン400mg(2.58mmol)の溶液に、酸化シクロヘキセン417mg(4.25mmol)を加え、混合物を16時間加熱還流した。得られた懸濁液を蒸発させ、残渣を、溶離剤としてメタノールを用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の固体として(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン547mg。Et2Oで粉砕した試料は、融点244〜245℃及びMS(ISP):254.4MH+を示した。
b)(rac,trans)−(E)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロペニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
1,2−ジクロロエタン60ml中の(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン400mg(1.58mmol)及び3,3,3−トリフルオロプロピオンアルデヒド247mg(2.20mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム500mg(2.36mmol)を加え、混合物を周囲温度で64時間撹拌した。次に反応混合物を、飽和NaHCO3水溶液10mlでクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:無色で無定形の固体として(rac,trans)−(E)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロペニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン490mg:MS(ISP):348.4MH+
c)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
メタノール40ml中の(rac,trans)−(E)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロペニル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン490mg(1.41mmol)の溶液に、10%Pd/C 20mgを加え、水素雰囲気下、周囲温度で1時間撹拌した。次に反応混合物を濾過し、蒸発させ、残渣を、溶離剤としてAcOEt/MeOH 8:2を用いるシリカゲルのフラッシュクロマトグラフィーにより精製した:無色の油状物として(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン373mg、これはEt2Oから結晶化できた:融点185〜187℃、MS(ISP):350.4MH+の無色の結晶304mg。
d)rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例73d))で記載された三酸化硫黄−ピリジン錯体による(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの酸化によって、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体として得た:融点196〜198℃、MS(ISP):348.4MH+
e)(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン(実施例73e))と同様に調製することによって、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体として得た:融点197〜198℃、MS(ISP):426.2MH+
実施例94
(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
1,2−ジクロロエタン3.5ml中の(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン150mg(0.59mmol)及びシクロヘキサンカルボキシアルデヒド98mg(0.83mmol)の溶液に、トリアセトキシ水素化ホウ素ナトリウム198mg(0.889mmol)を加え、混合物を周囲温度で2.5時間撹拌した。次に反応混合物を、飽和NaHCO3水溶液10mlでクエンチし、ジクロロメタンで抽出した。有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:無色の固体として(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン219mg:MS(ISP):350.4MH+
b)rac−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを明黄色の固体;MS(ISP):348.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニルリチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):426.3MH+として得た。
実施例95
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びプロピオンアルデヒドから、(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例94a))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):296.3MH+として得た。
b)rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色のガム;MS(ISP):294.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−プロピル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の泡状物;MS(ISP):372.3MH+として得た。
実施例96
(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びイソブチルアルデヒドから、(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例94a))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):310.3MH+として得た。
b)rac−1−イソブチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−イソブチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の泡状物;MS(ISP):308.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−イソブチル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニルリチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−イソブチル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の油状物;MS(ISP):386.4MH+として得た。
実施例97
(rac,cis)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及び3,3−ジメチルブチルアルデヒドから、(rac,trans)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例94a))と同様に調製した。(rac,trans)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の油状物;MS(ISP):338.3MH+として得た。
b)rac−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の固体;MS(ISP):336.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−1−(3,3−ジメチル−ブチル)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを黄色の油状物;MS(ISP):414.3MH+として得た。
実施例98
(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
EtOH 8ml中の1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン550mg(3.54mmol)及び3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン390mg(3.90mmol)の溶液を、マイクロ波照射により150℃で30分間加熱した。次に反応混合物を蒸発させ、残渣を、AcOEt/MeOH(0%〜60%のメタノール)の勾配を用いる逆相(YMC、ODS−AQ、C18)の分取HPLCにより精製した:無色の結晶;MS(ISP):256.2MH+として(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン180mg。
(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載されたシーケンス(実施例93)と同様に調製した:a)3,3,3−トリフルオロプロパンによるアルキル化(実施例93b))、b)水素化(実施例93c))、c)酸化(実施例93d))、及びd)フェニル−リチウムとの反応(実施例93e))によって、(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の結晶として得た:MS(ISP):428.3MH+
実施例99
(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(Tetrahedron (1974), 30(22), 4013-20)及び1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):332.3MH+として得た。
b)rac−8−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(4−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−8−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):330.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(4−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを、無色の固体、MS(ISP):408.4MH+として得た。
実施例100
(rac,cis)−8−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)(rac,trans)−8−(3−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、3,7−ジオキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(Tetrahedron (1974), 30(22), 4013-20)及び1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(3−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):332.3MH+として得た。
b)rac−8−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
標記化合物は、(rac,trans)−8−(3−ヒドロキシ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンから、rac−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73d))と同様に調製した。rac−8−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを明黄色の固体;MS(ISP):330.3MH+として得た。
c)(rac,cis)−8−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−8−(3−オキソ−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−8−(3−ヒドロキシ−3−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−4−イル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体、MS(ISP):408.4MH+として得た。
手順G
実施例101
(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−1−フェニル−7−オキサ−ビシクロ[4.1.0]ヘプタン(Tetrahedron (1965), 21,3277-83)及び1−フェニル−1,3,8−トリアザスピロ[4.5]デカン−4−オンから、(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例73c))と同様に調製した。(rac,trans)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の固体;MS(ISP):406.5MH+として得た。
手順H
実施例102
(rac,cis)−3−ベンジル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)3−ベンジル−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert-ブチルエステル
Figure 0004490434
標記化合物は、4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert-ブチルエステル(J. Med. Chem.(1992), 35,423-30)及び臭化ベンジルから、(rac,cis)−3−メチル−1−フェニル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンの合成で記載された手順(実施例69)と同様にし、塩基としてカリウムビス(トリメチルシリル)アミドを水素化ナトリウムの代わりに使用して調製した。3−ベンジル−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert-ブチルエステルを無色の固体;MS(ISP):322.6〔M−(CO2+イソブチレン)〕+として得た。
b)3−ベンジル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
酢酸エチル43ml及びエーテル中HClの飽和溶液25ml中の3−ベンジル−4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−8−カルボン酸tert-ブチルエステル2.16g(5.12mmol)の溶液を周囲温度で90分間撹拌した。得られた懸濁液を濾過し、濾液を水に溶解し、飽和NaHCO3で処理し、ジクロロメタンで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させて、3−ベンジル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを褐色の固体;MS(ISP):322.5MH+として得た。
c)rac−3−ベンジル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
Figure 0004490434
エタノール中の3−ベンジル−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン0.30g(0.93mmol)、2−クロロシクロヘキサン0.14g(1.0mmol)及びトリエチルアミン0.2ml(1.4mmol)の溶液を一晩還流した。反応混合物を周囲温度に冷却し、濃縮し、次に飽和NaHCO3でクエンチし、酢酸エチルで抽出した。合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。溶離剤としてn−ヘプタン/AcOEtを用いるシリカゲルプラグ(10:1)で組成生物を精製することによって、rac−3−ベンジル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン0.14gを明黄色の油状物;MS(ISP):418.4MH+として得た。
d)(rac,cis)−3−ベンジル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
標記化合物は、rac−3−ベンジル−8−(2−オキソ−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン及びフェニル−リチウムから、(rac,cis)−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−(3−メチル−ブチル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンで記載された手順(実施例73e))と同様に調製した。(rac,cis)−3−ベンジル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オンを無色の油状物;MS(ISP):496.3MH+として得た。
手順I
実施例103
8−(1−メチル−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
a)1−(4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−フェニル−シクロヘキサンカルボニトリル
Figure 0004490434
AcOH 2ml中の1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン0.26g(1.15mmol)の混合物に、rac−2−フェニルシクロヘキサノン0.2g(1.15mmol)を加え、続いてトリメチルシリルシアニド0.86ml(5.75mmol)を滴加した。得られた混合物を80℃で一晩加熱した。反応混合物を氷冷水酸化ナトリウム(25%)200mlに注ぎ、得られた無色の固体を濾取した。固体をジクロロメタン50mlに溶解し、水40mlで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた:無色の固体;MS(ISP):415.4MH+として1−(4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−フェニル−シクロヘキサン−カルボニトリル52mg。
b)8−(1−メチル−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
無水THF 1.5ml中の1−(4−オキソ−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカ−8−イル)−2−フェニル−シクロヘキサン−カルボニトリル20mg(0.048mmol)の溶液に、臭化メチルマグネシウム(THF中3M溶液)0.03ml(0.096mmol)をアルゴン下、0℃で加え、得られた混合物を3.5時間加熱還流した。反応混合物を周囲温度に冷却し、水を添加することによりクエンチし、生成物を酢酸エチルで抽出した。次に合わせた有機抽出物をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥し、濾過し、蒸発させた。残渣を、ヘキサン/酢酸エチルで溶離するシリカゲルのクロマトグラフィーにより精製した:無色の固体;MS(ISP):404.6MH+として8−(1−メチル−2−フェニル−シクロヘキシル)−1−フェニル−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン10mg。
Figure 0004490434

Figure 0004490434

Figure 0004490434

Figure 0004490434

Figure 0004490434
製造手順
1.項目1、2、3及び4を混合し、精製水で顆粒化する。
2.顆粒を50℃で乾燥する。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.項目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
Figure 0004490434
製造手順
1.項目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.項目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。

Claims (21)

  1. 一般式(I):
    Figure 0004490434
    [式中、
    A−Aは、−CH2−CH2−、−CH2−CH2−CH2−、−CH2−O−又は−O−CH2−であり;
    Xは、水素又はヒドロキシであり;
    1は、アリール又はヘテロアリール(非置換であるか、又は 1-6 アルキル、 1-6 アルコキシ、ハロゲン若しくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個以上の置換基により置換されている)であり;
    2は、ヘテロアリール(非置換であるか、又は 1-6 アルキル、 1-6 アルコキシ、ハロゲン若しくはトリフルオロメチルよりなる群から選択される1個以上の置換基により置換されている)であるか、あるいは 1-6 アルキル、−(CH2n−シクロアルキル、−(CH2n−CF3、−(CH2p−O− 1-6 アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、 1-6 アルキル、 1-6 アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH2p−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり;
    3、R4は、相互に独立に、水素、 1-6 アルキル、フェニル又はベンジルであり;
    5は、水素、 1-6 アルキル又はベンジルであり;
    6は、水素又は 1-6 アルキルであり;
    nは、0、1又は2であり;そして
    pは、2又は3である]で示される化合物、及び薬剤学的に許容しうるその酸付加塩。
  2. A−Aが、−CH2−CH2−である、請求項1記載の式(I)の化合物。
  3. 式(I'):
    Figure 0004490434
    [式中、
    Xは、水素又はヒドロキシであり;
    2 1-6 アルキル又は−(CH2n−シクロアルキルであり;そして
    nは、0、1又は2である]で示される、式(I')の化合物。
  4. 化合物が、
    (rac,cis)−1−イソブチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
    (rac,cis)−1−ペンチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
    (rac,cis)−1−(3−メチル−ブチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
    (rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
    (rac,cis)−1−(2−シクロヘキシル−エチル)−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、
    (rac,cis)−1−ヘキシル−8−(2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン、又は
    (rac,cis)−1−シクロヘキシルメチル−8−(2−ヒドロキシ−2−フェニル−シクロヘキシル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
    である、請求項3記載の式(I')の化合物。
  5. A−Aが、−O−CH2−である、請求項1記載の式(I)の化合物。
  6. A−Aが、−CH2−O−である、請求項1記載の式(I)の化合物。
  7. 化合物が、
    (rac,cis)−8−(4−ヒドロキシ−4−フェニル−テトラヒドロ−ピラン−3−イル)−1−(3,3,3−トリフルオロ−プロピル)−1,3,8−トリアザ−スピロ[4.5]デカン−4−オン
    である、請求項6記載の式(I)の化合物。
  8. A−Aが、−(CH23−である、請求項1記載の式(I)の化合物。
  9. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    a) 式(2):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を式(3):
    Figure 0004490434
    で示される化合物と反応させて、式(Ia):
    Figure 0004490434
    [式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  10. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    b) 式(13):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を対応するアセタール又はケタールと反応させて、式(Ia):
    Figure 0004490434
    [式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  11. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    c) 式(14):
    Figure 0004490434
    で示される化合物をグリニャール試薬:R3MgXと反応させて、式(Ic):
    Figure 0004490434
    [式中、Xは、ハロゲンであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  12. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    d) 式(Id):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を式:R2'CHOの化合物と反応させて、式(Ib'):
    Figure 0004490434
    [式中、R2'は、 1-6 アルキル、−(CH20,1−シクロアルキル、−(CH20,1−CF3、−(CH21,2−O− 1-6 アルキル、−(CH20,1−フェニル(場合により、ハロゲン、 1-6 アルキル、 1-6 アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH21,2−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして
    2 は、 1-6 アルキル、−(CH21,2−シクロアルキル、−(CH21,2−CF3、−(CH22,3−O− 1-6 アルキル、−(CH21,2−フェニル(場合により、ハロゲン、 1-6 アルキル、 1-6 アルコキシ又はトリフルオロメチルにより置換されている)であるか、又は−(CH22,3−NR’R”(ここで、R’及びR”は、N原子と一緒になって、ピペリジン、モルホリン、チオモルホリン又は1,1−ジオキソ−チオモルホリンよりなる群から選択される複素環を形成する)であり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  13. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    e) 式(14):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を還元して、式(Ib):
    Figure 0004490434
    [式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  14. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    f) 式(Ib):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を式:R5Xの化合物と反応させて、式(Ie):
    Figure 0004490434
    [式中、Xは、ハロゲンであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  15. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    g) 式(21):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を式:LiR1の化合物と反応させて、式(If):
    Figure 0004490434
    [式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  16. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    h) 式(23):
    Figure 0004490434
    で示される化合物を式(10):
    Figure 0004490434
    で示される化合物と反応させて、式(If):
    Figure 0004490434
    [式中、置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  17. 式(I)の化合物及びその薬剤学的に許容しうる塩の製造方法であって、
    i) 式(29):
    Figure 0004490434
    で示される化合物をR6MgXと反応させて、式(Ih):
    Figure 0004490434
    [式中、Xは、ハロゲンであり、そしてR6は、 1-6 アルキルであり、そして他の置換基は、上記と同義である]で示される化合物にすること、そして
    必要であれば、得られた化合物を薬剤学的に許容しうる酸付加塩に変換することを特徴とする方法。
  18. 請求項9〜17のいずれか記載の方法により製造される、請求項1記載の化合物。
  19. 請求項1記載の1つ以上の化合物と薬剤学的に許容しうる賦形剤とを含む、医薬。
  20. 病気が、精神病、疼痛、記憶及び学習における機能障害、統合失調症、認知症注意欠陥障害又はアルツハイマー病である、請求項19記載の医薬。
  21. 精神病、疼痛、記憶及び学習における神経変性機能障害、統合失調症、認知症注意欠陥障害又はアルツハイマー病の処置用の医薬の製造のための、請求項1記載の化合物の使用。
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