JP4709849B2 - アルツハイマー病治療のためのグリシントランスポーターi(glyt−1)インヒビターとしての二環式及び三環式置換フェニルメタノン類 - Google Patents

アルツハイマー病治療のためのグリシントランスポーターi(glyt−1)インヒビターとしての二環式及び三環式置換フェニルメタノン類 Download PDF

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Description

本発明は、一般式I:
Figure 0004709849
[式中、
Figure 0004709849
は、
Figure 0004709849
であり、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンで置換された低級アルキルであり;
は、水素、低級アルキル、ハロゲン若しくはCFで置換されたフェニルであるか、又は五若しくは六員芳香族ヘテロ環であり;
/Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及びその薬学的に活性な酸付加塩に関するものである。
本発明は、一般式Iの化合物、それらの化合物の製造方法、それらを含有する薬学的組成物並びに神経疾患及び精神神経疾患の治療におけるそれらの使用に関するものである。
驚くべきことに、一般式Iの化合物はグリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好なインヒビターであること、そしてそれらはグリシントランスポーター2(GlyT−2)インヒビターに対する良好な選択性を有することが見いだされた。
式IA、IB、IC、ID、IE及びIFで示される以下の化合物が本発明に包含される。
式IA:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンで置換された低級アルキルであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
式IB:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
は、水素、低級アルキル、ハロゲン若しくはCFで置換されたフェニルであるか、又は五若しくは六員芳香族ヘテロ環であり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
式IC:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
/Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
は、水素又は低級アルキルであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
式ID:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
/Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
式IE:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
式IF:
Figure 0004709849
[式中、
は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
R''は、低級アルキルであり;
は、NO、CN又はSOR''であり;
/Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
nは、0、1又は2である]
で示される化合物及び薬学的に活性な酸付加塩。
驚くべきことに、一般式Iの化合物はグリシントランスポーター1(GlyT−1)の良好なインヒビターであること、そしてそれらはグリシントランスポーター2(GlyT−2)インヒビターに対する良好な選択性を有することが見いだされた。
統合失調症は、一過性の陽性症状、例えば妄想、幻覚、思考障害及び精神病、並びに持続的な陰性症状、例えば感情鈍麻、注意障害及び社会的離脱並びに認知障害を特徴とする、進行性で悲惨な神経疾患である(Lewis DA and Lieberman JA, Neuron, 2000, 28:325-33)。数十年の間、研究の焦点は「ドーパミン過活動」仮説に絞られており、それがドーパミン作動系の遮断を含む治療的介入を導いた(Vandenberg RJ and Aubrey KR., Exp. Opin. Ther. Targets, 2001, 5(4): 507-518;Nakazato A and Okuyama S, et al., 2000, Exp. Opin. Ther. Patents, 10(1): 75-98)。この薬理学的アプローチは、機能転帰の最良の予測因子である陰性及び認知症状に対する取り組みが不充分である(Sharma T., Br. J. Psychiatry, 1999, 174(suppl. 28): 44-51)。
非競合的NMDAレセプターアンタゴニストであるフェンサイクリジン(PCP)及び関連薬物(ケタミン)のような化合物によるグルタミン酸系の遮断によって惹起される精神異常作用に基づく統合失調症の補完的モデルが、1960年代半ばに提唱された。興味深いことに、健康な志願者では、PCPの誘発する精神異常作用に、認知機能低下と共に陽性及び陰性症状が組み込まれ、その結果、患者の統合失調症に酷似する(Javitt DC et al., 1999, Biol. Psychiatry, 45: 668-679及びその引用文献)。さらに、NMDAR1サブユニットレベルの低下を発現するトランスジェニックマウスは、薬理学的に誘発された統合失調症モデルで観察される異常に似た行動異常を示し、この事が、NMDAレセプター活性の低下が統合失調症様行動を引き起こすモデルを裏付けている(Mohn AR et al., 1999, Cell, 98:427-236)。
グルタミン酸神経伝達、特にNMDAレセプター活性は、シナプス可塑性、学習及び記憶において決定的役割を果たしている。例えばNMDAレセプターは、シナプス可塑性及び記憶形成の閾値を制御する段階的スイッチとして働くように思われる(Hebb DO, 1949, The organization of behavior, Wiley, NY; Bliss TV and Collingridge GL, 1993, Nature, 361: 31-39)。NMDA NR2Bサブユニットを過剰発現するトランスジェニックマウスは、シナプス可塑性の増大を示し、学習及び記憶に優れた能力を示す(Tang JP et al., 1999, Nature: 401-63-69)。
したがって、グルタミン酸欠乏が統合失調症の病態生理に関わっているならば、グルタミン酸系神経伝達、特にNMDAレセプター活性化を介したそれは、抗精神病及び認知向上効果の両方をもたらすと予想される。
アミノ酸グリシンは、CNSにおいて少なくとも二つの重要な機能を持つことがわかっている。これは、ストリキニン感受性グリシンレセプターに結合する阻害性アミノ酸として作用し、さらにこれは興奮性活動にも影響し、N−メチル−D−アスパラギン酸(NMDA)レセプター機能に関してグルタミン酸と共に必須の共アゴニストとして働く。グルタミン酸がシナプス終末から活動に依存して放出されるのに対して、グリシンは、より一定のレベルで存在するように見受けられ、グルタミン酸に対する応答に関してレセプターを調節/制御しているように思われる。
神経伝達物質のシナプス中濃度を制御する最も効果的な方法の1つは、シナプスにおけるそれらの再取り込みに影響を与えることである。細胞外空間から神経伝達物質を除去することにより、神経伝達物質トランスポーターは、それらの細胞外寿命を制御し、それによってシナプス伝達の大きさを調節することができる(Gainetdinov RR et al, 2002, Trends in Pharm. Sci., 23(8):367-373)。
神経伝達物質トランスポーターのうちナトリウム及び塩化物ファミリーの一部を形成するグリシントランスポーターは、グリシンをシナプス前神経終末及び周囲の微細なグリア突起に再取り込みすることにより、シナプス後グリシン作動性作用の停止と、低い細胞外グリシン濃度の維持に重要な役割を果たしている。
二つの明瞭なグリシントランスポーター遺伝子(GlyT−1及びGlyT−2)が哺乳動物の脳からクローニングされているが、それらは〜50%のアミノ酸配列相同性を有する二つのトランスポーターを生成する。GlyT−1は、オルターナティブスプライシング及び選択的プロモーター使用によって四つのイソ型(1a、1b、1c及び1d)を呈する。これらのうち二つのイソ型のみが齧歯類の脳で見いだされている(GlyT−1a及びGlyT−1b)。GlyT−2もまた若干の多様性を示す。二つのGlyT−2イソ型(2a及び2b)が齧歯類の脳で同定されている。GlyT−1はCNS及び末梢組織に存在することが知られており、一方GlyT−2はCNSに特異的である。GlyT−1は圧倒的にグリアに分布し、ストリキニン感受性グリシンレセプターの対応領域のみならずこれらの領域外にも見いだされ、そこでNMDAレセプター機能の調節に関与していると考えられている(Lopez-Corcuera B et al., 2001, Mol. Mem. Biol., 18:13-20)。したがって、NMDAレセプター活性を増強するための1つの戦略は、GlyT−1トランスポーター阻害によって、シナプスのNMDAレセプターの局所微小環境におけるグリシン濃度を上昇させることである(Bergereon R. et al., 1998, Proc. Natl. Acad. Sci. USA, 95:15730-15734;Chen L et al., 2003, J. Neurophysiol., 89(2):691-703)。
グリシントランスポーターインヒビターは、神経疾患及び精神神経疾患の治療に適切である。関係する病態の大部分は、精神病、統合失調症(Armer RE and Miller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4):563-572)、精神病性気分障害、例えば重篤な大鬱病、精神病性障害に関連する気分障害、例えば双極性障害に関連する躁的興奮又は鬱並びに統合失調症に関連する気分障害(Pralong ET et al., 2002, Prog. Neurobiol., 67:173-202)、自閉症(Carlsson ML, 1998, J. Neural Transm. 105:525-535)、認知障害、例えば認知症(加齢認知症及びアルツハイマー型老年認知症を包含する)、ヒトを含む哺乳動物の記憶障害、注意欠陥障害及び疼痛(Armer RE and Miller DJ, 2001, Exp. Opin. Ther. Patents, 11(4):563-572)である。
このように、GlyT−1阻害によるNMDAレセプターの活性化増大は、精神病、統合失調症、認知症及び認知プロセスが損なわれるその他の疾患、例えば注意欠陥障害若しくはアルツハイマー病を治療する物質を導き得る。
本発明の目的は、式Iの化合物自体、Glyt−1阻害によるNMDAレセプターの活性化に関連する疾患の処置用医薬を製造するための、式Iの化合物及び薬学的に許容されるそれらの塩の使用、それらの製造、本発明の化合物を基礎とする医薬及びそれらの製造、並びに精神病、記憶及び学習機能低下、統合失調症、認知症及び認知プロセスが損なわれるその他の疾患、例えば注意欠陥障害若しくはアルツハイマー病の制御又は予防における式Iの化合物の使用である。
本発明化合物を使用する好ましい適応症は、統合失調症、認知障害及びアルツハイマー病である。
さらに、本発明は全てのラセミ混合物、全ての対応するエナンチオマー及び/又は光学異性体を包含する。
本明細書で使用する「低級アルキル」という語は、1〜7個の炭素原子を含む飽和直鎖又は分枝鎖基、例えばメチル、エチル、プロピル、イソプロピル、n−ブチル、i−ブチル、2−ブチル、t−ブチルなどを指す。好ましいアルキル基は、1〜4個の炭素原子を有する基である。
本明細書で使用する「シクロアルキル」という語は、3〜7個の炭素原子を含む飽和炭素環、例えばシクロプロピル、シクロペンチル又はシクロヘキシルを指す。
本明細書で使用する「非芳香族ヘテロ環」という語は、O、N又はSよりなる群から選ばれる1又は2個のヘテロ原子を含む五又は六員ヘテロ環式環を指す。好ましい環は、1−ピロリジン、1−ピペリジン、1−ピペラジン又は1−モルホリンである。
「五又は六員芳香族ヘテロ環」という語は、1、2又は3個のヘテロ原子を有する芳香環、フラニル、チオフェニル、ピロリル、ピリジニルなどを指す。
「ハロゲン」という語は、塩素、ヨウ素、フッ素及び臭素を指す。
本明細書で使用する「ハロゲンで置換された低級アルキル」という語は、少なくとも1個の水素原子がハロゲンに置き換わっている、前記定義によるアルキル基、例えばCF、CHF、CHF、CH(CH)CF、CHCFなどを指す。
「薬学的に許容される酸付加塩」という語は、無機酸及び有機酸、例えば塩酸、硝酸、硫酸、リン酸、クエン酸、ギ酸、フマル酸、マレイン酸、酢酸、コハク酸、酒石酸、メタンスルホン酸、p−トルエンスルホン酸などによる塩を包含する。
式IAで示される好ましい化合物は以下のとおりである:
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン、
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(5−メタンスルホニル−2−モルホリン−4−イル−フェニル)−メタノン、
3−(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−カルボニル)−4−イソプロポキシ−ベンゾニトリル、
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−シクロプロピルメトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン又は
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−[5−メタンスルホニル−2−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−メタノン。
式IBで示される好ましい化合物は、
(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン、
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン又は
(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル]−メタノン
である。
式ICで示される好ましい化合物は、
(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン又は
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
である。
式IDで示される好ましい化合物は、
Rac−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4,10,10a−テトラヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
である。
式IEで示される好ましい化合物は、
(2−シクロペンチルオキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン
である。
式IFで示される化合物もまた好ましい。
式Iで示される本化合物及び薬学的に許容されるそれらの塩は、当分野で公知の方法、例えば以下に記載の方法によって製造でき、その方法は、
a)
Figure 0004709849
よりなる群から選ばれる、式:
Figure 0004709849
で示される化合物を、TBTUのような活性化剤の存在下に、式:
Figure 0004709849
で示される化合物と反応させて、式:
Figure 0004709849
[ここで、
Figure 0004709849
に依存して以下の構造が式Iに包含される:
Figure 0004709849
[式中、置換基は前記と同義である]]
で示される化合物を得るか、又は、
b)式:
Figure 0004709849
で示される化合物を、トリエチルアミンのような塩基、又はCu(I)Brのような触媒の存在下に、式:
Figure 0004709849
で示される化合物と反応させて、式:
Figure 0004709849
[式中、置換基R、R及び
Figure 0004709849
は前記と同義であり、そしてXはハロゲンである]
で示される化合物を得るか、又は、
c)式:
Figure 0004709849
で示される化合物を、式:
Figure 0004709849
で示される化合物と反応させて、式:
Figure 0004709849
[ここで、置換基R、R’及び
Figure 0004709849
は前記と同義であり、そしてXはハロゲンである]
で示される化合物を得るか、又は、
d)式:
Figure 0004709849
で示される化合物を、ミツノブ条件下に、式:
Figure 0004709849
で示される化合物と反応させて、式:
Figure 0004709849
[式中、置換基R、R’及び
Figure 0004709849
は前記と同義である]
で示される化合物を得て、そして、
所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む。
式Iの化合物は、方法の変形a)、b)、c)又はd)並びに以下のスキーム1、2、3及び4に従って製造できる。出発物質は全て、商業的に入手できるか、文献に記載されているか、又は当業者に周知の方法により製造できる。
以下の略語を使用した:
TBTU=(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート)。
スキーム1
式IA、IB、IC、ID、IE及びIFの化合物の製造
Figure 0004709849
[式中、R〜Rは上記のとおりである]
式IIの化合物(IIA、IIB、IIC、IID、IIE又はIIF)を、TBTU及び塩基、例えばN−エチルジイソプロピルアミンの存在下に式IIIの化合物で処理して、式Iの化合物(IA、IB、IC、ID、IE又はIF)を得る。
スキーム2
式IIIの化合物の製造
Figure 0004709849
[式中、R及びRは上記のとおりであり、そしてXはハロゲンである]
式IIIの化合物は常法で製造できる。H−Rが非芳香族ヘテロ環、例えばモルホリンである場合、この反応は室温で約2時間で行われる。
がOR’[式中、R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキル又は−(CH−シクロアルキルである]である場合、対応する式Vのアルコールとの反応が、トリエチルアミン中の式IXで示される化合物及びCu(I)Brの混合物との反応により行われる。
式IXの化合物は、例えば以下のようにして常法で製造できる。0℃のメタノール中の対応する安息香酸に、oxone(登録商標)(ペルオキシ一硫酸カリウム2KHSO・KHSO・KSO)を加え、混合物をRTで攪拌する。
スキーム3
式Iの化合物の製造
Figure 0004709849
[式中、R、R及び
Figure 0004709849
は前記のとおりであり、そしてXはハロゲンである]
Xを、常法により、例えばトリエチルアミンのような塩基又はCu(I)Brを用いてRに置き換えることができる。
スキーム4
式I1の化合物の製造
Figure 0004709849
[式中、R’及びR並びに
Figure 0004709849
は前記と同義であり、Xはハロゲンである]
式Iで示される塩基性化合物の酸付加塩は、少なくとも化学量論的当量の適切な塩基、例えば水酸化ナトリウム又は水酸化カリウム、炭酸カリウム、重炭酸ナトリウム、アンモニアなどによる処理によって対応する遊離塩基に変換できる。
式Iの化合物及び薬学的に使用可能なそれらの付加塩は、貴重な薬理学的性質を持つ。特に、本発明化合物は、グリシントランスポーターI(GlyT−1)の良好なインヒビターであることが見いだされた。
この化合物を以下に記載する試験に従って調査した。
溶液及び材料
DMEM完全培地: 栄養混合物F−12(Gibco Life-technologies)、ウシ胎児血清(FBS)5%、(Gibco life technologies)、ペニシリン/ストレプトマイシン1%(Gibco life technologies)、ハイグロマイシン0.6mg/ml(Gibco life technologies)、グルタミン1mM(Gibco life technologies)。
取り込み緩衝液(UB): 150mMNaCl、10mM Hepes−Tris、pH7.4、1mMCaCl、2.5mMKCl、2.5mM MgSO、10mM(+)D−グルコース。
mGlyT1b cDNAで安定にトランスフェクトされたFlp−in(登録商標)−CHO(Invitrogen Cat No R758-07)細胞。
グリシン取り込み阻害アッセイ(mGlyT−1b)
第1日目に、mGlyT−1b cDNAでトランスフェクトした哺乳動物細胞(Flp−in(登録商標)−CHO)を、96ウェル培養皿に入れたハイグロマイシンを含まない完全F−12培地に、40000細胞/ウェルの密度で蒔いた。第2日目に、この培地を吸引し、細胞を取り込み培地(UB)で2回洗浄した。次に細胞を、(i)潜在的競合物質無し、(ii)非放射性グリシン10mM、(iii)ある濃度の潜在的インヒビター、のいずれかと共に22℃で20分間インキュベートした。様々な濃度の、潜在的インヒビターを使用して、50%の有効性をもたらすインヒビター濃度を算出した(例えば、IC50。グリシンの取り込みを50%阻害する競合物質濃度)。次いで、[H]−グリシン60nM(11−16Ci/mmol)及び25μM非放射性グリシンを含有する溶液を直ちに加えた。穏やかに振とうしながらプレートをインキュベートし、この混合物を吸引し氷冷UBで洗浄(3回)することによって反応を停止させた。細胞をシンチレーション液を用いて溶解し、3時間振とうし、シンチレーションカウンターを用いて細胞の放射性を計数した。
好ましい化合物は、GlyT−1<0.5においてIC50(μM)を示す。
Figure 0004709849
式Iの化合物及び式Iの化合物の薬学的に許容される塩は、例えば製剤の形態で医薬として使用できる。この製剤は、経口的に、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠、硬及び軟ゼラチンカプセル剤、溶液、乳濁液又は懸濁液で投与できる。しかしながら投与は、直腸内、例えば坐剤の形態で、非経口的に、例えば注射溶液の形態でも行うことができる。
式Iの化合物は、製剤製造のための薬学的に不活性な無機又は有機担体を用いて加工できる。乳糖、コーンスターチ又はそれらの誘導体、タルク、ステアリン酸又はその塩などを、例えば錠剤、被覆錠剤、糖衣錠及び硬ゼラチンカプセル剤の担体として使用できる。軟ゼラチンカプセル剤に適した担体は、例えば植物油、ロウ、脂肪、半固体及び液体ポリオールなどである。しかしながら軟ゼラチンカプセル剤の場合、活性物質の性質にもよるが、担体は通常必要でない。溶液及びシロップの製造に適した担体は、例えば水、ポリオール、グリセリン、植物油などである。坐剤に適した担体は、例えば天然又は硬化油、ロウ、脂肪、半液体又は液体ポリオールなどである。
製剤は、さらに、保存剤、可溶化剤、安定剤、湿潤剤、乳化剤、甘味料、着色料、香料、浸透圧を変えるための塩類、緩衝剤、マスキング剤又は抗酸化剤を含有できる。これらはさらに治療上価値ある他の物質を含有することができる。
式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩及び治療的に不活性な担体を含有する医薬もまた本発明の目的であり、それらの製造方法もまた同様であるが、その方法は、1種以上の式Iの化合物及び/又は薬学的に許容される酸付加塩並びに所望により1種以上のその他の治療上価値ある物質を、1種以上の治療的に不活性な担体と共に薬剤投与形態とすることを含む。
本発明による最も好ましい適応症は、中枢神経系疾患を包含する適応症、例えば統合失調症、認知障害及びアルツハイマー病の治療又は予防である。
用量は広範囲に変えることができ、無論、各々の個別症例の要件に合わせて調整されねばならない。経口投与の場合、成人の用量は、1日あたり一般式Iの化合物又は薬学的に許容されるその塩の対応量約0.01mgから約1000mgまで変えることができる。日用量は単一用量で、又は分割用量で投与でき、さらに、そのように指示されていることが判明した場合には、上限を超えることもできる。
錠剤配合(湿式顆粒化)
項目 成分 mg/カプセル剤
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式IA又はIBの化合物 5 25 100 500
2.無水乳糖DTG 125 105 30 150
3.Sta-Rx 1500 6 6 6 30
4.微晶質セルロース 30 30 30 150
5.ステアリン酸マグネシウム 1 1 1 1
合計 167 167 167 831
製造手順
1.品目1、2、3及び4を混合し、精製水と共に造粒する。
2.顆粒を50℃で乾燥させる。
3.顆粒を適切な微粉砕装置に通す。
4.品目5を加え、3分間混合し、適切な成形機で圧縮する。
カプセルの処方
項目 成分 mg/カプセル
5mg 25mg 100mg 500mg
1.式IA又はIBの化合物 5 25 100 500
2.含水乳糖 159 123 148 ---
3.トウモロコシデンプン 25 35 40 70
4.タルク 10 15 10 25
5.ステアリン酸マグネシウム 1 2 2 5
合計 200 200 300 600
製造手順
1.品目1、2及び3を適切なミキサーで30分間混合する。
2.品目4及び5を加え、3分間混合する。
3.適切なカプセルに充填する。
下記の実施例で、本発明を限定することなく説明する。全ての温度は摂氏で示される。全ての出発材料は市販されているか、文献に記載されているか、或いは当該技術分野で周知の方法により調製することができる。
実施例A
2−モルホリン−4−イル−5−ニトロ−安息香酸の調製
ジオキサン(50ml)中の2−フルオロ−5−ニトロ安息香酸(4.86g、26.2mmol)の溶液に、モルホリン(11.5ml)を加えた。混合物を室温で2時間撹拌した。溶媒を減圧下で除去した。残渣を水に溶解し、混合物を2N HClで酸性化した。固体を濾過し、水で洗浄し、乾燥して、標記化合物(6.2g、93%)を黄色の固体として得た。MS(m/e):251.2(MH、100%)。
実施例B
2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−安息香酸の調製
(a)2−クロロ−5−メタンスルホニル−安息香酸
メタノ−ル400ml中の、2−クロロ−5−(メチルチオ)安息香酸99mmolに、0℃で、296mmol oxone(登録商標)を加え、混合物を室温で3.5時間撹拌した。沈殿物を濾別し、濾液を減圧下で濃縮した。残渣を酢酸エチル400mlで3回抽出し、合わせた有機相を1N HCl 300mlで2回、次にブライン300mlで洗浄し、最後にMgSOで乾燥した。減圧下でエバポレートして、標記化合物を得た。
(b)2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−安息香酸
NEt5ml及びイソプロパノール25ml中の2−クロロ−5−メタンスルホニル−安息香酸2.13mmol、Cu(I)Br 0.64mmolの混合物を、密閉管中で120℃まで16時間加熱した。揮発物を減圧下で除去し、残渣を1N HCl 70mlに取った。酢酸エチルで抽出し、合わせた有機画分を乾燥し、エバポレートして、残渣を得て、それをアセトニトリル/水勾配を用いて溶離する逆相分取HPLCにより精製した。生成物画分をエバポレートして、標記化合物1.2を得た。MS(m/e):257.0(MH、100%)。
実施例C
2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−安息香酸の調製
実施例Bと同様にして、2−クロロ−5−メタンスルホニル−安息香酸及びイソブタノールから調製した。MS(m/e):271.1(MH、100%)
実施例D
5−メタンスルホニル−2−モルホリン−4−イル−安息香酸
実施例Bと同様にして、2−クロロ−5−メタンスルホニル−安息香酸及びモルホリンから調製した。MS(m/e):284.1(MH、100%)。
実施例E
2−チオフェン−2−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン
(a)1−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−エタノン
チオフェン−2−チオカルボキサミド2.8mmolをアセトニトリル10mlに溶解した。N−エチル−ジイソプロピルアミン5.6mmol、続いて1−アセチル−3−ブロモ−ピペリジン−4−オン臭化水素酸塩(米国特許第4122083号に従って調製)3.4mmolを加えた。反応混合物を50℃まで4時間加熱し、冷却し、濃縮した。残渣をクロマトグラフィー(SiO;酢酸エチル)に付して、標記化合物を黄色を帯びたガム状物として得た。MS(m/e):265.0(M+H)。
b)2−チオフェン−2−イル−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン
1−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−エタノン1mmolを、2M塩酸水溶液15ml中で30分間還流した。反応混合物を冷却し、炭酸ナトリウムを加えてアルカリ性にした。酢酸エチルで抽出して、標記化合物を褐色を帯びた固体として得た。MS(m/e):223.3(M+H)。
実施例F
2−(4−フルオロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン
(a)1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4]ピリジン−5−イル]−エタノン
実施例E(a)と同様にして、4−フルオロ−1−ベンゼンカルボチオアミド及び1−アセチル−3−ブロモ−ピペリジン−4−オン臭化水素酸塩から無色の固体として調製した。MS(m/e):277.1(M+H)。
(b)2−(4−フルオロ−フェニル)−4,5,6,7−テトラヒドロ−チアゾロ[5,4−c]ピリジン
実施例E(b)と同様にして、1−[2−(4−フルオロ−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4]ピリジン−5−イル]−エタノン及び塩酸から調製した。クロマトグラフィー(SiO;ジクロロメタン/メタノ−ル 95:5)に付して、標記化合物を黄色を帯びた固体として得た。MS(m/e):235.1(M+H)。
実施例G
2−シクロペンチルオキシ−5−メタンスルホニル−安息香酸の調製
実施例Bと同様にして、2−クロロ−5−メタンスルホニル−安息香酸及びシクロペンタノールから調製した。MS(m/e):283.1(MH、100%)。
実施例H
8−トリフルオロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール
a)1−シアノメチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル
水素化ナトリウム(DMF(12mL)中0.58g)の溶液に、0℃で、ゆっくりとDMF(12mL)中の5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(2.64g)の溶液を加え、温度を7.5℃より低く保持した。ガスの発生が停止した後、クロロアセトニトリルを加え、反応混合物を75℃で2時間撹拌した。冷却後、水を加え、反応混合物を酢酸エチルで抽出した。合わせた有機相をブラインで洗浄し、次に硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(2.3g、76%)を得た。MS(EI):312.1(M)。
b)8−トリフルオロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール
ジエチルエ−テル(70ml)中の水素化リチウムアルミニウム(0.68g)の懸濁液に、1−シアノメチル−5−トリフルオロメトキシ−1H−インドール−2−カルボン酸エチルエステル(2.28g)を少量ずつ加えた。次に、反応混合物を、還流下、16時間撹拌した。次に、溶液をナトリウム−カリウム酒石酸塩の飽和溶液にゆっくりと注いだ。次に、混合物を酢酸エチルで3回抽出した。次に、合わせた有機相をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、所望の化合物(0.83g、45%)を得た。MS(EI):274.0(M)。
実施例I
Rac−8−トリフルオロメトキシ−1,2,3,4,10,10a−ヘキサヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール
THF(2.2mL)及びTFA(4.4ml)中の8−トリフルオロメトキシ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール(0.41g)に、0℃で、水素化ホウ素ナトリウム(0.124g)を少量ずつ加えた。反応混合物を室温まで温め、35分間撹拌した。その時間の後、反応混合物を減圧下で濃縮し、残渣をジクロロメタンに溶解し、水に注いだ。水酸化ナトリウム溶液(10M)を、pH13.5に達するまで加えた。15分後、相を分離した。水相をジクロロメタンで2回抽出した。次に、合わせた有機層をブラインで洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥し、減圧下で濃縮し、カラムクロマトグラフィーにより精製して、標記化合物(0.31g、76%)を得た。MS(EI):258.1(M)。
実施例1
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
ジメチルホルムアミド(2mL)中の2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−安息香酸(実施例B、30mg)、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン([29078-50-0]、35mg)、N−ジイソプロピルエチルアミン(0.12m)、及びTBTU(2−(1H−ベンゾトリアゾール−1−イル)−1,1,3,3−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボラート、55mg)の溶液を室温で16時間撹拌した。反応混合物を濃縮し、カラムクロマトグラフィー(SiO、ヘプタン/EtOAc 0−100%)により精製して、標記化合物を白色の固体(30mg)として得た。MS(m/e):464.1(M+H)。
実施例2
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(5−メタンスルホニル−2−モルホリン−4−イル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例D及び6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン[29078-50-0]を使用して調製した。MS(m/e):491.1(M+H)。
実施例3
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル]−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,3]トリアゾロ[5,4−c]ピリジン[733757-96-5]を使用して調製した。MS(m/e):525.2(M+H)。
実施例4
(2−モルホリン−4−イル−5−ニトロ−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例A及び実施例Eを使用して調製した。MS(m/e):457.3(M+H)。
実施例5
(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例C及び実施例Eを使用して調製した。MS(m/e):477.0(M+H)。
実施例6
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び実施例Eを使用して調製した。MS(m/e):463.3(M+H)。
実施例7
(2−エチル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び2−エチル−4,5,6,7−テトラヒドロチアゾロ[5,4−c]ピリジン[153341-59-4]を使用して調製した。MS(m/e):409.4(M+H)。
実施例8
[2−(4−フルオロ−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル]−(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例C及び実施例Fを使用して調製した。MS(m/e):489.0(M+H)。
実施例9
(7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び7−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−ピラジノ[1,2−a]インドール[287384-61-6]を使用して調製した。MS(m/e):447.0(M+H)。
実施例10
(9−フルオロ−10−メトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び9−フルオロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−10−メトキシ−ピラジノ[1,2−a]インドール[153500-96-0]を使用して調製した。MS(m/e):478.1(M+NH )。
実施例11
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び実施例Hを使用して調製した。MS(m/e):497.1(M+H)。
実施例12
(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−((R)−4−メチル−7−トリフルオロメチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び(R)−4−メチル−7−トリフルオロメチル−1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]インドール[396074-54-7]を使用して調製した。MS(m/e):495.3(M+H)。
実施例13
((R)−7,9−ジクロロ−4−メチル−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び(4R)−7,9−ジクロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−4−メチル−ピラジノ[1,2−a]インドール[763077-49-2]を使用して調製した。MS(m/e):495.4(M+H)。
実施例14
Rac−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4,10,10a−テトラヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び実施例Iを使用して調製した。MS(m/e):499.1(M+H)。
実施例15
(2−シクロペンチルオキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例G及び1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]ベンズイミダゾ−ル[4744-53-0]を使用して調製した。MS(m/e):440.4(M+H)。
実施例16
(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例C及び1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]ベンズイミダゾ−ル[4744-53-0]を使用して調製した。MS(m/e):428.5(M+H)。
実施例17
(6−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、実施例B及び6−フルオロ−2,3,4,5−テトラヒドロ−1H−ピリド{4,3−b}インドール[177858-77-4]を使用して調製した。MS(m/e):431.1(M+H)。
実施例18
(6−フルオロ−5−メタンスルホニル−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
ジクロロメタン5ml中の(6−フルオロ−1,3,4,5−テトラヒドロ−ピリド[4,3−b]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン(実施例17)200mgの懸濁液を、メタンスルホニルクロリド106mg、続いてトリエチルアミン118mgで処理した。反応混合物を一晩撹拌した。濃縮し、クロマトグラフィー(シリカゲル;酢酸エチル)に付して、標記化合物を僅かに黄色を帯びた固体として得た(17mg;7%)。MS(m/e):509.0(M+CHCOO)。
実施例19
3−(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−カルボニル)−4−イソプロポキシ−ベンゾニトリル
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン[29078-50-0]及び5−シアノ−2−(1−メチルエトキシ)−安息香酸[845616-14-0]を使用して調製した。MS(m/e):411.0(M+H)。
実施例20
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−シクロプロピルメトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン[29078-50-0]及び2−シクロプロピルメトキシ−5−メチルスルホニル安息香酸[845616-03-7]を使用して調製した。MS(m/e):476.0(M+H)。
実施例21
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−ジエチルアミノ−5−ニトロ−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン[29078-50-0]及び2−(ジエチルアミノ)−5−ニトロ−安息香酸[727718-14-1]を使用して調製した。MS(m/e):444.1(M+H)。
実施例22
(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−[5−メタンスルホニル−2−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、6−クロロ−1,2,3,4−テトラヒドロ−[1]ベンゾチエノ[2,3−c]ピリジン[29078-50-0]及び5−メチルスルホニル−2−[((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチルエチル)オキシ]安息香酸[845616-82-2]を使用して調製した。MS(m/e):518.1(M+H)。
実施例23
(2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル]−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、2−[4−(トリフルオロメチル)フェニル]−4,5,6,7−テトラヒドロ[1,3]トリアゾロ[5,4−c]ピリジン[733757-96-5]及び実施例Cを使用して調製した。MS(m/e):539.3(M+H)。
実施例24
(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン
Figure 0004709849
標記化合物を、実施例1と同様にして、1,2,3,4−テトラヒドロピラジノ[1,2−a]ベンズイミダゾ−ル[4744-53-0]及び実施例Bを使用して調製した。MS(m/e):414.3(M+H)。

Claims (23)

  1. 一般式I:
    Figure 0004709849
    [式中、
    Figure 0004709849
    は、
    Figure 0004709849
    であり、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンで置換された低級アルキルであり;
    は、水素、低級アルキル、ハロゲン若しくはCFで置換されたフェニルであるか、又は五若しくは六員芳香族ヘテロ環であり;
    /Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
    は、水素又は低級アルキルであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  2. 式IA:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシ、又はハロゲンで置換された低級アルキルであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  3. 式IB:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    は、水素、低級アルキル、ハロゲン若しくはCFで置換されたフェニルであるか、又は五若しくは六員芳香族ヘテロ環であり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  4. 式IC:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    /Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
    は、水素又は低級アルキルであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  5. 式ID:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    /Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  6. 式IE:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    は、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  7. 式IF:
    Figure 0004709849
    [式中、
    は、非芳香族ヘテロ環であるか、又はOR’若しくはN(R'')であり;
    R’は、低級アルキル、ハロゲンで置換された低級アルキルであるか、又は−(CH−シクロアルキルであり;
    R''は、低級アルキルであり;
    は、NO、CN又はSOR''であり;
    /Rは、水素、ハロゲン、低級アルキル、低級アルコキシであるか、又はハロゲンで置換された低級アルキル若しくは低級アルコキシであり;
    nは、0、1又は2である]
    で示される、請求項1に記載の化合物、又はその薬学的に活性な酸付加塩。
  8. (6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン、
    (6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(5−メタンスルホニル−2−モルホリン−4−イル−フェニル)−メタノン、
    3−(6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−カルボニル)−4−イソプロポキシ−ベンゾニトリル、
    (6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−(2−シクロプロピルメトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン又は
    (6−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]チエノ[2,3−c]ピリジン−2−イル)−[5−メタンスルホニル−2−((S)−2,2,2−トリフルオロ−1−メチル−エトキシ)−フェニル]−メタノン
    である、請求項2に記載の式IAで示される化合物。
  9. (2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン、
    (2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(2−チオフェン−2−イル−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル)−メタノン又は
    (2−イソブトキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−[2−(4−トリフルオロメチル−フェニル)−6,7−ジヒドロ−4H−チアゾロ[5,4−c]ピリジン−5−イル]−メタノン
    である、請求項3に記載の式IBで示される化合物。
  10. (7−クロロ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−メタノン又は
    (2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4−ジヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
    である、請求項4に記載の式ICで示される化合物。
  11. Rac−(2−イソプロポキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(8−トリフルオロメトキシ−3,4,10,10a−テトラヒドロ−1H−ピラジノ[1,2−a]インドール−2−イル)−メタノン
    である、請求項5に記載の式IDで示される化合物。
  12. (2−シクロペンチルオキシ−5−メタンスルホニル−フェニル)−(3,4−ジヒドロ−1H−ベンゾ[4,5]イミダゾ[1,2−a]ピラジン−2−イル)−メタノン
    である、請求項6に記載の式IEで示される化合物。
  13. 請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法であって、
    a)
    Figure 0004709849
    よりなる群から選ばれる、式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物を、活性化剤の存在下に、式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物と反応させて、式:
    Figure 0004709849
    [ここで、
    Figure 0004709849
    に依存して以下の構造が式Iに包含される:
    Figure 0004709849
    [式中、置換基は、請求項1に定義のとおりである]]
    で示される化合物を得て、そして、
    所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む方法。
  14. 活性化剤がTBTUである、請求項13に記載の方法。
  15. 請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法であって、
    b)式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物を、塩基、又は触媒の存在下に、式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物と反応させて、式:
    Figure 0004709849
    [式中、置換基R、R及び
    Figure 0004709849
    は請求項1に定義のとおりであり、そしてXはハロゲンである]
    で示される化合物を得て、そして、
    所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む方法。
  16. 塩基がトリエチルアミンである、請求項15記載の方法。
  17. 触媒がCu(I)Brである、請求項15記載の方法。
  18. 請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法であって、
    c)式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物を、式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物と反応させて、式:
    Figure 0004709849
    [式中、置換基R、R’及び
    Figure 0004709849
    は請求項1に定義のとおりであり、そしてXはハロゲンである]
    で示される化合物を得て、そして、
    所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む方法。
  19. 請求項1に記載の式Iの化合物を製造する方法であって、
    d)式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物を、ミツノブ条件下に、式:
    Figure 0004709849
    で示される化合物と反応させて、式:
    Figure 0004709849
    [式中、置換基R、R’及び
    Figure 0004709849
    は前記と同義である]
    で示される化合物を得て、そして、
    所望により、得られた化合物を薬学的に許容される酸付加塩に変換することを含む方法。
  20. 請求項13〜19のいずれか1項に記載の方法によって製造される、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物。
  21. 請求項1〜12のいずれか1項に記載の1種以上の化合物及び薬学的に許容される賦形剤を含有する医薬。
  22. アルツハイマー病の処置のための、請求項21に記載の医薬。
  23. アルツハイマー病処置用医薬を製造するための、請求項1〜12のいずれか1項に記載の化合物の使用。
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