JP4487388B2 - パチンコ島台 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して当該パチンコ機の下方に設置されると共に、前記計数装置で計数されたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
近年、遊技者が獲得したパチンコ玉を景品交換所に運ぶことなく、パチンコ機毎に対応して設置された計数装置を介して直接パチンコ島台に返却するキャリーレスシステム(個別JCともいう)を導入するパチンコホールが年々増加する傾向にある。このようなキャリーレスシステムのパチンコ島台では、パチンコ機の裏面側から排出される使用済みのパチンコ玉(アウト玉等)ばかりでなく景品玉も計数装置を介してパチンコ島台に返却されるため、多量のパチンコ玉がアウト玉回収樋で回収されていた。
【0003】
しかして、この計数装置から排出されたパチンコ玉がアウト玉回収樋と合流する構造としては、特開平11−9828号に示されるもののように、計数装置から排出されたパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向に対して側方の垂直方向から排出し、合流したり、あるいは、特開平9−271579号に示されるもののように、計数装置から排出されるパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向に対して上方から排出し、合流するものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のように、計数装置から排出されたパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向に対して側方から垂直方向に、あるいは、上方から合流するものである場合、計数装置から排出されたパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げてしまうという問題があった。また、計数装置から排出されるパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向に対して側方の垂直方向から排出し、合流するもので、向かい合う一対のパチンコ機の計数装置から同時にパチンコ玉が排出された場合(例えば、ホールの閉店間際等)、一対のパチンコ機からのパチンコ玉同士の衝突により、大量のパチンコ玉が一箇所に集中することとなり、一層アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げたり、あるいは、騒音が発生するという問題もあった。更に、計数装置から排出されるパチンコ玉がアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向に対して上方から排出し、合流するものである場合、常にアウト玉回収樋上の同じ箇所にパチンコ玉が落下するため、アウト玉回収樋上のパチンコ玉が落下した箇所が損傷,破損するという問題もあった。なお、上述の「アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げる」ことによる問題とは、例えば、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げると、それより上流側のアウト玉回収樋上にパチンコ玉を排出している計数装置の排出口付近がパチンコ玉で一杯になり、その結果、計数装置からのパチンコ玉の排出が悪くなり、遊技者のイライラの原因になり、不満を与えることである。そこで、本発明は、上記した事情に鑑みなされたもので、その目的とするところは、パチンコ機からの排出玉とアウト玉回収樋上を流下するパチンコ玉をスムーズに合流させることにより、パチンコ島台内のパチンコ玉の循環を妨げないパチンコ島台を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記した目的を達成するために、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して当該パチンコ機の下方に設置されると共に、前記計数装置で計数されたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台において、前記アウト玉回収樋側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板と、該傾斜底板と前記アウト玉回収樋とを仕切る仕切板と、該仕切板の下流端に形成され前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋に排出する排出開口部と、からなり、前記計数装置から前記傾斜底板に排出されたパチンコ玉を前記傾斜底板の傾斜及び前記仕切板に沿って流下させることにより当該パチンコ玉の流下方向を前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構と、前記排出開口部から前記アウト玉回収樋へのパチンコ玉の排出を妨げないように、前記アウト玉回収樋の側方を流れるパチンコ玉を当該アウト玉回収樋の中央方向に変換するアウト玉変流機構と、を備え、前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉は、前記変流機構で流下方向を変換されて前記排出開口部に導かれた後、前記アウト玉変流機構によって前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉にスムーズに合流さることを特徴とするものである。このように構成することにより、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げることなく計数装置から排出されるパチンコ玉をアウト玉回収樋に合流させることができるため、パチンコ島台内のパチンコ玉の循環を妨げることはない。また、向かい合う一対のパチンコ機から同時にパチンコ玉が排出された場合でも、一対のパチンコ機からのパチンコ玉同士の衝突もなくなるため、パチンコ玉が一箇所に集中することによるアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下の妨げを解消し、且つ騒音も発生することがない。更に、計数装置から排出されるパチンコ玉は、アウト玉回収樋に対して上方から落下するものではないため、アウト玉回収樋が破損,損傷することがなく、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下が停止する等のトラブルを防止することができる。
【0006】
また、前記変流機構は、前記アウト玉回収樋側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板と、該傾斜底板と前記アウト玉回収樋とを仕切る仕切板と、該仕切板の下流端に形成され前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋に排出する排出開口部と、からなり、前記計数装置の計数排出口から排出されたパチンコ玉を前記排出開口部に導くことにより、計数装置から排出されるパチンコ玉は、傾斜底板及び仕切板に沿って排出開口部に向けて流下し、排出開口部から排出される際に、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向で合流するため、アウト玉回収樋に対して、スムーズに合流することとなる。また、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下量が多いときや、あるいは、アウト玉回収樋の破損,損傷等のトラブルにより、排出開口部からのパチンコ玉の排出がスムーズに行えない場合にも、計数排出口と前記アウト玉回収樋との間に形成される空間内にパチンコ玉を一旦貯留することができるため、計数装置からのパチンコ玉の排出が妨げられることがない。
【0007】
更に、前記排出開口部から前記アウト玉回収樋へのパチンコ玉の排出を妨げないように、前記アウト玉回収樋の側方を流れるパチンコ玉を当該アウト玉回収樋の中央方向に変換するアウト玉変流機構を備えることにより、アウト玉回収樋上に、パチンコ玉が流下してこない空間が形成されるため、変流機構から排出されるパチンコ玉とアウト玉回収樋上を流下するパチンコ玉が衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0008】
また、請求項に記載の発明においては、前記変流機構の前記傾斜底板の上方に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記傾斜底板全体に分散させるための分散機構を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口と傾斜底板との間隔が比較的短い場合であっても、計数排出口からのパチンコ玉を傾斜底板全体に排出させることができるため、計数排出口とアウト玉回収樋との間に形成される空間を有効に利用することができる。更に、計数排出口付近が排出されてくるパチンコ玉で一杯になることを防止できるため、計数装置からのパチンコ玉の排出が妨げられ、排出されにくくなるというおそれはなくなる。
【0009】
また、請求項に記載の発明においては、前記傾斜底板上面に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉の落下衝撃を緩和するための段差部を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉が直接傾斜底板上に落下することがないため、落下衝撃による騒音を防止することができると共に、傾斜底板の破損,損傷を防止することができる。
【0010】
【0011】
【0012】
【発明の実施の形態】
以下、図面を参照して本発明の実施形態について説明する。まず、図1及び図2を参照して本実施形態に係るパチンコ島台1の概略構成について説明する。図1は、本実施形態に係るパチンコ島台1の内部を示す側面図であり、図2は、パチンコ機2が設置される部分のパチンコ島台1の拡大図である。
【0013】
図において、パチンコ島台1は、周知のように、直方体状に枠組み構成され、その長手方向両面に複数のパチンコ機2を背向列設するようになっている。また、パチンコ島台1には、各パチンコ機2に挟持されるように台間玉貸機3が設けられており、この台間玉貸機3はパチンコ機2と1対1対応するように設けられていると共に、硬貨または紙幣、あるいはプリペイドカードまたは貯玉カードによりパチンコ玉を貸し出すようになっている。この1対1対応して設けられたパチンコ機2と台間玉貸機3から構成されるパチンコ機ユニットAが、本実施形態においては、パチンコ島台1の端部からA1〜A10の順に、後述する玉揚送装置4を挟んで左右10台ずつ(図の左側は、一部省略)で、パチンコ島台1の両側面に計40台設置されているが、遊技場によってはそれ以上又は以下の台数のパチンコ機ユニットが設置される場合もある。
【0014】
更に、A1〜A10の各パチンコ機2には、遊技により獲得した景品玉を計数するための後述する計数手段としての計数装置83及び景品玉をレシートまたはカード等に記憶する景品玉記憶装置(図示しない)等が設けられているため、遊技者は、遊技によって獲得した景品玉をレシートまたはカード等に記憶させて景品と交換することができ、パチンコ玉を景品交換所に運ぶ必要がなくなる。なお、前記カード等にはカードを識別するために必要なID番号が記憶されていると共に、各パチンコ機2毎にカード盗難防止装置も設けられているので、カード等が悪用されたり、盗難される心配はない。
【0015】
また、パチンコ島台1のほぼ中央には、玉揚送装置4が収納される玉揚送装置収納部5が立設されている。本実施形態に係る玉揚送装置4は、帯状の搬送ベルトによってパチンコ玉を揚送するものであり、その帯状の搬送ベルトがパチンコ島台1の長手方向と直交するように配置されて下部の導入樋4aから導入したパチンコ玉を上部に研磨しながら揚送して上部の排出口4bから次に説明する上部タンク6に排出するものである。
【0016】
玉揚送装置4の上部には、揚送されたパチンコ玉を一時的に貯留する上部タンク6,7が設けられ、該上部タンク6,7からは、各パチンコ機2にパチンコ玉を供給するための補給樋8が、パチンコ島台1の長手方向端部に向かって傾斜状に設けられている。玉揚送装置4により揚送されたパチンコ玉は、まず上部タンク6(以下、上部主タンク6という)につながる補給樋8に最優先で送られ、上部主タンク6でオーバーフローしたパチンコ玉は次に上部タンク7(以下、上部従タンク7という)につながる補給樋8に送られ、更に上部従タンク7でオーバーフローしたパチンコ玉は、図示しないオーバーフローダクト及び中継樋14を介してパチンコ島台1の下部にある貯留タンク13の溢れ玉誘導樋45に誘導されるようになっている。溢れ玉誘導樋45に誘導されたパチンコ玉は、貯留タンク13の底板49(図3参照)へ落下し、貯留タンク13に貯留されることとなるが、この貯留タンク13に貯留されたパチンコ玉は、玉揚送装置4により研磨されているため、常にきれいにされた状態のパチンコ玉である。なお、オーバーフローダクトは、玉揚送装置収納部5に一体的に形成されている。
【0017】
また、補給樋8には、各パチンコ機2にパチンコ玉を誘導する分配シュート9が各パチンコ機2に対応して設けられている。分配シュート9により取り込まれたパチンコ玉は、分配シュートの下方に位置する計数装置(図示しない)により玉数が計数された後、補給装置10を介してパチンコ機2の背面上部に設けられた賞球タンクに供給され、景品玉や遊技玉として使用される。また、補給樋8の下流端には、玉抜き用分離器11が設けられており、補給樋8の下流端まで流下してきたパチンコ玉は、玉抜き用分離器11から蛇腹12を介して後述するアウト玉回収樋17へ導出されることにより、パチンコ玉がパチンコ島台1内を循環している。
【0018】
一方、パチンコ機2から排出される使用済みのパチンコ玉(アウト玉)は、計数機能を有する受入手段としてのアウト玉回収ボックス16で回収された後、下方に排出される。アウト玉回収ボックス16から排出されたパチンコ玉は、パチンコ島台1の両端部からそのほぼ中央に立設される玉揚送装置4の下部に向けて下り傾斜状に設けられる前記アウト玉回収樋17上あるいは後述するアウト玉回収底板90上に落下せしめられる。
【0019】
また、パチンコ機2の下部には、パチンコ島台1に対してほぼ直交するように外側に向かってカウンター台86が突設されている。該カウンター台86には、玉箱87が載置されると共に、遊技者が遊技で獲得し、玉箱87に貯留した景品玉を返却する機能が付設されており、景品玉落下口88(図5参照)を介して玉箱87から返却された景品玉は、計数装置83で計数した後、後述する変流機構を介してアウト玉回収樋17に落下せしめられる。
【0020】
なお、アウト玉回収樋17は、計数装置83で計数されたパチンコ玉及びパチンコ機2から排出される使用済みのパチンコ玉をまとめて回収するものであり、図5乃至図7に示すように、簀の子状の誘導レールがパチンコ島台1の中央に長手方向に沿って敷設されている。また、図1に示すように、玉揚送装置4を挟んで右側のアウト玉回収樋17の下流端は、後述する中継タンク15に接続されており、玉揚送装置4を挟んで左側のアウト玉回収樋17は、中継タンク15と同様の機能を持つ中継タンク18に接続され、中継タンク18は、連結樋19を介して貯留タンク13に接続されている。なお、アウト玉回収樋17は、簀の子状の誘導レールに限らず、ベルトコンベア等により構成されるものであってもよい。
【0021】
また、図示の実施形態においては、玉揚送装置4の一側側方に貯留タンク13が設けられているが、貯留タンク13は、パチンコ機2の横幅寸法の約3〜4台分に相当する長さに形成されており、パチンコ島台1に設置される複数の玉箱87の総容量を許容できる程度の大きさに設計されている。
【0022】
そこで、貯留タンク13及び貯留タンク13に隣接して設けられる中継タンク15の構造について図3を参照して説明する。図3は、貯留タンク13及び中継タンク15の内部を透写した状態の斜視図である。
【0023】
まず、貯留タンク13は、パチンコ島台1のパチンコ機ユニットA7〜A10に対応するパチンコ機2のカウンター台86より下方の下部空間に設置される上方が開放した直方体状のタンク基台によって構成されている。なお、貯留タンク13は、パチンコ島台1の玉揚送装置4を挟んで右側にのみ設置されているため、玉揚送装置4を挟んで左側のパチンコ機ユニットA7〜A10には対応するものではない。
【0024】
前記タンク基台は、第1側板40aと第2側板40bと前板41と後板42と底板49とから構成されている。第1側板40a及び第2側板40bの上端部には、パチンコ機ユニットA7〜A10のパチンコ機2からのパチンコ玉を貯留タンク内に排出するための玉排出口43がそれぞれ4箇所ずつ形成され、この玉排出口43の下方には、下流部誘導樋48が設けられている。下流部誘導樋48は、パチンコ機ユニットA7に対応する玉排出口43(図中左から4番目)の下方から前板41及び貯留タンク13の中央部に向けて下り傾斜して設けられている。なお、この下流部誘導樋48は、第1側板40aと第2側板40bのいずれにも設けられている。
【0025】
前板41の上端部中央には、前記中継樋14が接続される導入口44が形成され、この導入口44から後板42に向けて下り傾斜して溢れ玉誘導樋45が設けられている。この溢れ玉誘導樋45は、導入口44の開口幅とほぼ同じ幅寸法で形成されており、その下流端は、後板42と間隔を持って設けられている。また、その両側方にはガイド板46が立設され、このガイド板46には、それぞれ3箇所ずつ溢れ玉落下口47が開設されている。この溢れ玉落下口47は、貯留タンク13の長手方向で、前記玉排出口43と玉排出口43との間の位置に開設されるものである。なお、溢れ玉誘導樋45と前記下流部誘導樋48との間には、幅方向で隙間が形成されるように設置され、玉排出口43から排出されるパチンコ玉や溢れ玉落下口47から落下するパチンコ玉は、この隙間から貯留タンク内へ落下することとなる。
【0026】
底板49は、後板42から前板41に向かって下り傾斜していると共に、第1側板40aから第2側板40bに向かっても僅かに下り傾斜しており、その傾斜に沿って底板49と第2側板40bとにより形成される隅角部に、下層部誘導バイパス50及びアウト玉優先バイパス51が上下に積層して設けられている。また、底板49の下流端は、前板41に当接すると共に、底板49の下流部の第2側板40b側には、合流部54が形成されている。この合流部54の上方には、第1側板40aから合流部54に向けて下り傾斜する合流傾斜板55の下流端が臨んでおり、この合流傾斜板55の上流端側の前板41には、前記連結樋19が接続される連結口(図示しない)が開設されている。前板41の底板49が当接する部分には、前記玉揚送装置4の導入樋4aが接続される貯留タンク排出口56が穿設され、合流部54内のパチンコ玉は、この貯留タンク排出口56から排出されることとなる。
【0027】
また、合流部54及び合流傾斜板55の上方には、第1側板40aから第2側板40bに亘って第1圧抜板52が設けられている。この第1圧抜板52は、前板41から後板42の方向へ下り傾斜して設けられ、合流部54及び合流傾斜板55をほぼ覆う程度の寸法で形成されている。第1圧抜板52の下流端の下方には、第1側板40aから第2側板40bに亘って第1圧抜板52と同じ傾斜方向で、第1圧抜板52より小さい幅寸法で第2圧抜板53が形成されている。
【0028】
前記下層部誘導バイパス50及びアウト玉優先バイパス51は、下層部誘導バイパス50の上段にアウト玉優先バイパス51が積層して設けられるものであるが、下段の下層部誘導バイパス50は、貯留タンク13の長手方向より若干短い長さであってその下流端が合流部54からやや離れた上流側に臨むようになっている。一方、上段のアウト玉優先バイパス51の下流端は、合流部54の直前位置に臨むように位置している。即ち、アウト玉優先バイパス51の下流端が下層部誘導バイパス50の下流端よりも上方であってより下流側に臨むようになっている。また、下層部誘導バイパス50の第1側板40a側の側面には、その上流端とほぼ中央部にパチンコ玉を下層部誘導バイパス50内に導入するための導入穴(図示しない)が開設されている。
【0029】
次に、中継タンク15は、パチンコ島台1のパチンコ機ユニットA6に対応するパチンコ機2のカウンター台86より下方の下部空間に設置される上方が開放した直方体状のタンク基台によって構成されている。なお、パチンコ島台1の玉揚送装置4を挟んで左側のパチンコ機ユニットA6には、中継タンク15は設置されておらず、中継タンク15と同様の機能を有する中継タンク18がパチンコ機ユニットA10に設置されている。
【0030】
前記タンク基台は、後板42と第1側板60aと第2側板60bと上流側板61と底板67と前記アウト玉優先バイパス51の底面部から構成されている。第1側板60a及び第2側板60bの上端部には、パチンコ機ユニットA6のパチンコ機2からのパチンコ玉を貯留タンク内に排出するための玉排出口43が形成され、この玉排出口43の下方には、誘導板63が設けられている。誘導板63は、パチンコ機ユニットA6に対応する玉排出口43の下方から中継タンク15の中央部に向けて下り傾斜して設けられるものであり、第1側板60a及び第2側板60bのいずれにも設けられている。誘導板63の下流端の下方には、第1合流部64を形成する合流底板68が第1側板60a側に向かって下り傾斜して設けられており、この合流底板68の下流端と第1側板60a側の誘導板63の下流端との間には隙間が形成されている。
【0031】
底板67は、上流側板61から後板42に向かって下り傾斜していると共に、第1側板60aから第2側板60bに向かっても僅かに下り傾斜している。この底板67の第2側板60b側の下流端は、中継タンク15側に突出した前記アウト玉優先バイパス51の底面部に当接している。また、底板67の上面には、上流側板61側から第2側板60bに亘って切り欠きが形成された合流板65が貼着されている。また、上流側板61の底板67が当接した部分には、アウト玉回収樋17が接続されるアウト玉導入口62が開設されている。
【0032】
以上、貯留タンク13及び中継タンク15の構造について説明してきたが、次に、貯留タンク13及び中継タンク15の作用をパチンコ玉の流れに沿って説明する。
【0033】
まず、前述したように、玉揚送装置4によって揚送され、上部従タンク7でオーバーフローしたパチンコ玉が中継樋14を介して貯留タンク13内の溢れ玉誘導樋45に導入され、溢れ玉誘導樋45上を流下する。パチンコ玉は、溢れ玉誘導樋45を流下する途中で溢れ玉落下口47から溢れ玉誘導樋45と下流部誘導樋48との間を通って貯留タンク13の底板49に向けて落下し、貯留タンク13内に貯留されていく。このとき、パチンコ玉が落下するのは、溢れ玉落下口47が穿設された位置からと溢れ玉誘導樋45の下流端からであるため、この位置の下方に優先的にパチンコ玉が貯留されることとなる。したがって、貯留されるパチンコ玉の上面は、溢れ玉落下口47及び溢れ玉誘導樋45に対応する位置を頂点として波形のような形状となる。即ち、溢れ玉落下口47及び溢れ玉誘導樋45に対応する位置が凸部に形成され、それ以外の位置は、凹部に形成される。また、溢れ玉落下口47が形成される位置は、前述のように、玉排出口43と玉排出口43との間であるため、前記凹部が形成される位置は、玉排出口43に対応する位置になる。
【0034】
そして、パチンコ機ユニットA7〜A10のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が玉排出口43を介して前記貯留タンク13内に貯留されたパチンコ玉の前記凹部に排出され、凹部にパチンコ玉が貯留されていく。パチンコ機2から排出されるパチンコ玉で凹部が満たされると、次にパチンコ玉は、下流部誘導樋48を転動して前板41側へ流下し、前板41側から次第に貯留されていくこととなる。
【0035】
こうして貯留タンク13内に貯留されたパチンコ玉は、下層部誘導バイパス50に形成された前記導入口(図示しない)から下層部誘導バイパス50に導入された後、下層部誘導バイパス50の下流端から、あるいは、合流傾斜板55の後板42側の側方に形成される導出路(図示しない)を通って合流部54に導入される。このとき、貯留タンク13の前板41側には、前述のように、第1圧抜板52及び第2圧抜板53が設けられているため、合流部54に導入されるパチンコ玉は、貯留されたパチンコ玉の圧力を受けることがない。
【0036】
一方、前記中継タンク15には、この中継タンク15の上方に位置するパチンコ機ユニットA6のパチンコ機2からのパチンコ玉が、玉排出口43から誘導板63上に排出される。中継タンク15の両誘導板63上に排出されたパチンコ玉は、合流底板68上に落下して第1合流部64で合流した後、合流板65上に落下する。合流板65上に落下したパチンコ玉は、アウト玉導入口62を介してアウト玉回収樋17から導入されるパチンコ玉とアウト玉合流部66で合流する。そして、アウト玉合流部66で合流したパチンコ玉は、アウト玉優先バイパス51内を流下した後、アウト玉優先バイパス51の流下端から合流部54に排出されることとなる。こうして、玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の右側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A6のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が、合流部54に排出されることとなる。
【0037】
また、前板41に開設された前記連結口(図示しない)からは、中継タンク18内のパチンコ玉が連結樋8を介して合流傾斜板55上に排出された後、合流傾斜板55上を流下して合流部54に排出される。中継タンク18は、玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の左側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A9のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉と、パチンコ機ユニットA10のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉とを中継タンク15と同様の方法により合流するものである。こうして、玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の左側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A10のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が、合流部54に排出されることとなる。
【0038】
ここで、合流部54の下流端で前板41に当接する部分には、前述のように、玉揚送装置4へ連通する貯留タンク排出口56が開設されており、この貯留タンク排出口56の上方には、合流傾斜板55の下流端が臨んでいる。また、上記のように、アウト玉優先バイパス51の下流端は、合流部54の直前位置に臨むように位置し、下層部誘導バイパス50の下流端は、合流部54からやや離れた上流側に臨むようになっている。また、合流傾斜板55の後板42側の側方に形成される前記導出路(図示しない)の下流端は、アウト玉優先バイパス51の下流端の下方に位置している。このため、合流傾斜板55からのパチンコ玉及びアウト玉優先バイパス51からのパチンコ玉は、下層部誘導バイパスからのパチンコ玉及び導出路からのパチンコ玉に覆い被さるようにして合流部54に導出されるので、より貯留タンク排出口56に導出されやすくなる。即ち、玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の右側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A6のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉、及び玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の左側に位置するパチンコ機ユニットA1〜A10のパチンコ機2から排出されるパチンコ玉が、貯留タンク13内に貯留されたパチンコ玉に優先して玉揚送装置4に導出されることとなる。
【0039】
次に、本実施形態の要部を構成するパチンコ島台1の変流機構について、図4乃至図7を参照して説明する。図4は、実施形態に係るパチンコ島台1の内部を示す断面図であり、図5は、実施形態に係るパチンコ機ユニットA1〜A3の内部を示す斜視図であり、図6,図7は、実施形態に係るパチンコ機ユニットA4,A5の内部を示す斜視図である。なお、パチンコ機ユニットAは、玉揚送装置4を挟んでパチンコ島台1の左右に対称に設置されるものであるため、ここでは、図1における玉揚送装置4の右側のパチンコ機ユニットAについて説明する。また、変流機構が設けられるのは、玉揚送装置4を挟んで右側のパチンコ機ユニットAについてはA1〜A5であり、左側のパチンコ機ユニットAについては、A1〜A9である。この玉揚送装置4の左右に設置されるパチンコ機ユニットAに設けられる変流機構の構造は、A1〜A3については、前記左右のパチンコ機ユニットA同士でそのまま対応している。また、後述するが、右側のパチンコ機ユニットA4,A5、左側のパチンコ機ユニットA4〜A9は、互いに同様の変流機構を備えている。
【0040】
なお、パチンコ島台1に設置される複数のパチンコ機ユニットAは、パチンコ島台1の外観において相違するものではないが、パチンコ島台1の内部であってパチンコ機2の下方に形成される玉排出空間80の構成が各実施形態で相違している。そこで、各実施形態に共通する部分について説明した後、各実施形態で相違する部分を説明する。
【0041】
まず、各実施形態に共通する部分について説明すると、図4において、パチンコ島台1の内部であってパチンコ機2(図2参照)の下方には上部腰板20,上部区画板82,傾斜底板84及びパチンコ島台1の骨組みである区画支柱81により玉排出空間80が形成されている。この玉排出空間80は、図1に示すように、パチンコ島台1の端部からパチンコ島台1の玉揚送装置4側に向かって徐々にその高さ寸法が大きくなっている。
【0042】
傾斜底板84は、上部腰板20側からアウト玉回収底板90側あるいはアウト玉回収樋17側に向けて下り傾斜し且つアウト玉回収樋17の下流側に向けて下り傾斜して形成されるものであり、その表面全体に騒音を吸収するためのゴム材が貼着してある。また、該傾斜底板84は、パチンコ機ユニットA3〜A5(図1参照:玉揚送装置4を挟んで左側のパチンコ機ユニットAについては、A3〜A9)に対応するものは、同じ下り傾斜で、つまり、同じ形状に形成されている。このように構成することにより、傾斜底板84を共通化することができ、生産性の向上につながる。また、後述する各排出開口部97からパチンコ玉が排出される際の排出速度もほぼ一定になるので、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下速度を上流部から下流部にかけてほぼ一定に保つことができる。
【0043】
腰板としての上部腰板20は、玉排出空間80を構成するものであると共に、パチンコ島台1の下部の外観を構成するものであり、パチンコ島台1に対して着脱自在に取り付けられている。上部腰板20は、その下方が上部レール22上に載置され、上方をパチンコ島台1に対してネジ(図示しない)止めすることにより取り付けられている。また、この上部腰板20の下方には、腰板としての下部腰板21がパチンコ島台1に対して着脱自在に設けられている。下部腰板21は、断面コ字状の前記上部レール22の凹部と、上部レール22と向かい合う断面コ字状の下部レール23の凹部に嵌入することにより、パチンコ島台1に対して取り付けられている。このように、上部腰板20及び下部腰板21がパチンコ島台1に対して着脱自在に設けられているため、アウト玉回収樋17等に破損,損傷等のトラブルが生じた場合であっても、その修理等をパチンコ島台1内から行うことなく、パチンコ島台1の外側から行うことできるため作業性がよく、また、清掃等のメンテナンスも容易に行うことができる。更に、腰板が上部と下部の2つに分かれているため、腰板全体を外す場合に比べ、外した後の腰板の置き場所もとらず、腰板の重さも軽くなるため、修理等の作業性が著しく向上する。
【0044】
上部区画板82上には、上面が開口した箱状の部材で形成されたアウト玉回収ボックス16がパチンコ機2の下方に位置するように設置されている。アウト玉回収ボックス16の底面は、底面の中心に向かってロート状に形成されると共に、その中心にはパチンコ玉の排出口(図示しない)が開口されるものであり、パチンコ機2から排出されたアウト玉を回収し、アウト玉回収樋17に排出するものである。
【0045】
パチンコ機2の下部には、パチンコ島台1に対してほぼ直交するように外側に向かってカウンター台86が突設されており、このカウンター台86には、玉箱87が載置されると共に、遊技者が遊技で獲得し玉箱87に貯留した景品玉を返却する機能が付設されている。玉箱87から返却された景品玉は、景品玉落下口88(図5,6参照)を介してカウンター台86の裏面に設置された計数装置83(JC)により計数され、上部腰板20に開設された計数排出口85から玉排出空間80に排出される。
【0046】
以上、各実施形態に共通する構造について説明したが、次に、各実施形態で相違する玉排出空間80の構成について説明する。
【0047】
まず、図5において、パチンコ機ユニットA1は、パチンコ島台1の端部に位置するものである。一対のパチンコ機ユニットA1の下方に形成される玉排出空間80の傾斜底板84の間には、パチンコ島台1の島端からパチンコ機ユニットA2とパチンコ機ユニットA3との間に位置する区画支柱81に向かって下り傾斜してアウト玉回収底板90が設けられている。このアウト玉回収底板90には、計数排出口85から排出され傾斜底板84を流下してくるパチンコ玉、及び前記補給樋8から蛇腹12を流下してくるパチンコ玉が排出され、このアウト玉回収底板90に排出されたパチンコ玉は、隣接するパチンコ機ユニットA2の方向に流下する。このパチンコ機ユニットA1においては、傾斜底板84の上流端は、計数排出口85の下端部に当接しており、計数排出口85から排出されるパチンコ玉は、玉排出空間80に貯留されることなく傾斜底板84上を流下し、アウト玉回収底板90に排出される。
【0048】
次に、図5において、パチンコ機ユニットA2は、前記パチンコ機ユニットA1のパチンコ玉流下側に隣接して設けられるものである。一対のパチンコ機ユニットA2の下方に形成される玉排出空間80の傾斜底板84の間には、前述のように、アウト玉回収底板90が設けられている。このアウト玉回収底板90と傾斜底板84との間であって、アウト玉回収底板90の上流端側には、アウト玉回収底板90の下流側に向けてその間隔が徐々に狭くなる一対の回収壁91が立設されている。また、アウト玉回収底板90と傾斜底板84との間であって、回収壁91の下流端からは、アウト玉回収底板90の下流側に向けて平行な一対の誘導壁92が立設されている。この誘導壁92の下流端は、パチンコ機ユニットA2とパチンコ機ユニットA3との間に位置する区画支柱81からやや間隔をおいて位置している。そして、一対の誘導壁92の下流端同士により排出開口部93が、片側の誘導壁92の下流端と区画支柱81により排出開口部95が2箇所形成されている。この排出開口部93の開口面積は、パチンコ機ユニットA1の計数排出口85の面積よりも小さく形成され、また、排出開口部95の開口面積は、パチンコ機ユニットA1の計数排出口85の面積よりも小さく形成されている。
【0049】
なお、前記パチンコ機ユニットA1において、アウト玉回収底板90を流下するパチンコ玉は、前記一対の回収壁91により形成される空間に導入され、一対の誘導壁92の中を流下して排出開口部93から排出されるものであるが、前述のように、排出開口部93の開口面積は、計数排出口85の開口面積よりも小さく形成されているため、計数排出口85からのパチンコ玉の排出量よりも排出開口部93からのパチンコ玉の排出量が少なくなり、排出開口部93の手前でパチンコ玉が滞留することとなる。従って、パチンコ機ユニットA1の玉排出空間80から回収壁91及び誘導壁92によって形成される空間により、パチンコ玉の貯留空間が形成されることとなる。
【0050】
パチンコ機ユニットA2における傾斜底板84の上流端は、パチンコ機ユニットA1の傾斜底板84と異なり、計数排出口85の下端部からやや間隔をおいた下方に位置している。また、計数排出口85の下端部からは、計数排出口85の左右方向ほぼ中央位置を頂点として左右に下り傾斜する山形の分散機構94が上部腰板20から回収壁91及び誘導壁92に向かって下り傾斜して形成されている。この分散機構94は、パチンコ機ユニットA2のように、計数排出口85と傾斜底板84との間隔が比較的短い場合、つまり、玉排出空間80が比較的狭い場合に取り付けられるもので、計数排出口85からのパチンコ玉を玉排出空間80内に万遍なく排出させることができるため、玉排出空間80を有効に利用することができる。更に、この分散機構94を取り付けることにより、計数排出口85付近がパチンコ玉で一杯になることを防止できるため、計数装置83からのパチンコ玉の排出が妨げられ、排出されにくくなるというおそれはなくなる。
【0051】
しかして、パチンコ機ユニットA2において、計数排出口85から排出されたパチンコ玉は、分散機構94上に落下した後、分散機構94の長手方向に分散して傾斜底板84上に落下し、傾斜底板84上を流下して排出開口部95から排出される。このとき、傾斜底板84は、排出開口部95に向かって傾斜しているため、パチンコ玉が排出開口部95から排出される際には、アウト玉回収底板90上のパチンコ玉の流下方向と略同一の流下方向で排出される。従って、計数排出口85とアウト玉回収底板90との間に形成される玉排出空間80は、計数装置83から排出されるパチンコ玉の流下方向をアウト玉回収底板90上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構として機能するものである。そして、変流機構で流下方向を変換させてから計数装置83の計数排出口85から排出されるパチンコ玉をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉に合流させることとなる。
【0052】
また、前述のように、排出開口部95の開口面積は、計数排出口85の開口面積よりも小さく形成されているため、計数排出口85からのパチンコ玉の排出量よりも排出開口部95からのパチンコ玉の排出量が少なくなり、排出開口部95の手前でパチンコ玉が滞留することとなる。従って、パチンコ機ユニットA2の玉排出空間80は、パチンコ玉の貯留空間として機能するものである。なお、前記回収壁91は、アウト玉回収底板90上のパチンコ玉の流下方向をパチンコ機ユニットA2の玉排出空間80から排出されるパチンコ玉の流下を妨げない方向に変換するアウト玉変流機構としての機能も持つものである。
【0053】
次に、図5において、パチンコ機ユニットA3は、前記パチンコ機ユニットA2のパチンコ玉流下側に隣接して設けられるものである。一対のパチンコ機ユニットA3の下方に形成される玉排出空間80の傾斜底板84の間には、前記パチンコ機ユニットA1及びパチンコ機ユニットA2とは異なり、アウト玉回収樋17が設けられている。このアウト玉回収樋17は、パチンコ機ユニットA2とパチンコ機ユニットA3との間の区画支柱81から中継タンク15に向けて下り傾斜して設けられ、その上流端はアウト玉回収底板90と接続され、下流端は中継タンク15のアウト玉導入口62に接続されている。また、アウト玉回収樋17と傾斜底板84との間には、アウト玉回収樋17と傾斜底板84とを区画する仕切板96がパチンコ機ユニットA3両側方の区画支柱81間に亘って立設されている。この仕切板96の高さは、仕切板96の上端面と上部区画板82(図4参照)との間に間隔が形成されるように形成され、また、仕切板96の傾斜底板84下流端に対応する位置には、パチンコ玉をアウト玉回収樋17に排出するための排出開口部97が開設されている。この排出開口部97の開口面積は、パチンコ機ユニットA1の計数排出口85の面積よりも小さく形成されている。
【0054】
パチンコ機ユニットA3における傾斜底板84の上流端は、パチンコ機ユニットA2の傾斜底板84と同様に、計数排出口85の下端部からやや間隔をおいた下方に位置している。また、計数排出口85の下端部からは、計数排出口85の左右方向ほぼ中央位置を頂点として左右に下り傾斜する山形の分散機構98が上部腰板20から仕切板96に向かって下り傾斜して形成されている。この分散機構98は、前記分散機構94と同様、計数排出口85からのパチンコ玉を玉排出空間80内に万遍なく排出させるためのものであり、計数排出口85付近がパチンコ玉で一杯になり、計数装置83からのパチンコ玉の排出が妨げられるのを防止するという理由も同様である。なお、分散機構98には、その長手方向中央部であって、仕切板96側の下流端には、パチンコ玉が落下する程度の大きさの切り欠き部が形成されている。これは、分散機構98の幅寸法が比較的小さいため、パチンコ玉を分散機構98の長手方向に分散させて落下させるだけでは計数排出口85のパチンコ玉排出量に追いつかず、計数装置83で玉詰まりを起こす場合があるため、前記切り欠き部からもパチンコ玉を落下させることにより落下量を増やし、計数装置83での玉詰まりを防止するためのものである。なお、前記分散機構94にも同様の切り欠き部を設けてもよい。
【0055】
しかして、パチンコ機ユニットA3において、計数排出口85から排出されたパチンコ玉は、分散機構98上に落下した後、分散機構98の長手方向及び仕切板96側の下流端方向に分散して傾斜底板84上に落下し、傾斜底板84上を流下して排出開口部97から排出される。このとき、傾斜底板84は、排出開口部97に向かって傾斜しているため、パチンコ玉が排出開口部97から排出される際には、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一の流下方向で排出される。従って、計数排出口85とアウト玉回収樋17との間に形成される玉排出空間80は、計数装置83から排出されるパチンコ玉の流下方向をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構として機能するものである。また、前述のように、排出開口部97の開口面積は、計数排出口85の開口面積よりも小さく形成されているため、計数排出口85からのパチンコ玉の排出量よりも排出開口部97からのパチンコ玉の排出量が少なくなり、排出開口部97の手前でパチンコ玉が滞留することとなる。従って、パチンコ機ユニットA3の玉排出空間80は、パチンコ玉の貯留空間として機能するものである。
【0056】
次に、図6において、パチンコ機ユニットA4は、前記パチンコ機ユニットA3のパチンコ玉流下側に隣接して設けられるものである。なお、パチンコ機ユニットA5(玉揚送装置4を挟んで左側のパチンコ機ユニットAについてはA5〜A9)は、玉排出空間80の高さ寸法がパチンコ機ユニットA4の玉排出空間80の高さ寸法より大きい以外は同じ構成であるため、パチンコ機ユニットA5(A5〜A9)を含め、パチンコ機ユニットA4等として以下に説明する。また、図6では、パチンコ機ユニットA4等に係る複数の実施形態が便宜上3台分図示されているが、実際には異なる実施形態のパチンコ機ユニットAが図のように並ぶことはなく、それぞれの実施形態に係るパチンコ機ユニットAについて、同一の実施形態のパチンコ機ユニットAがパチンコ機ユニットA4,A5として2台並ぶことになる。また、パチンコ島台1に設置されるパチンコ機2の台数により、実施形態に係るパチンコ機ユニットAは、A4,A5の2台の場合ばかりでなく、1台であったり、あるいは、3台以上の場合もある。
【0057】
まず、パチンコ機ユニットA4等の第1実施形態として、図6(B)を参照して説明する。一対のパチンコ機ユニットA4等(図中手前側のパチンコ機ユニットA4等は省略)の下方に形成される玉排出空間80の傾斜底板84の間には、前記パチンコ機ユニットA3と同様に、前記アウト玉回収樋17が位置している。また、アウト玉回収樋17と傾斜底板84との間には、パチンコ機ユニットA3と同様の仕切板96が、パチンコ機ユニットA4等の両側方の区画支柱81間に亘って立設されている。そして、この仕切板96の傾斜底板84下流端に対応する位置には、排出開口部97が開設されている。この排出開口部97の開口面積は、パチンコ機ユニットA4等の計数排出口85の面積よりも小さく形成されている。
【0058】
パチンコ機ユニットA4等における傾斜底板84の上流端は、パチンコ機ユニットA3よりも更に計数排出口85の下端部から間隔をおいた下方に位置している。このように、パチンコ機ユニットA4等については、計数排出口85と傾斜底板84との間隔を十分にとることができるため、計数排出口85から排出されるパチンコ玉が計数排出口85付近がパチンコ玉で一杯になることがない。このため、パチンコ機ユニットA2,A3のように分散機構94,98が設けられていないが、パチンコ機ユニットA2,A3と同様に、分散機構94,98を設けてもよい。
【0059】
しかして、パチンコ機ユニットA4等において、計数排出口85から排出されたパチンコ玉は、傾斜底板84上に落下した後、傾斜底板84上を流下して排出開口部97から排出される。このとき、傾斜底板84は、排出開口部97に向かって傾斜しているため、パチンコ玉が排出開口部97から排出される際には、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一の流下方向で排出される。従って、計数排出口85とアウト玉回収樋17との間に形成される玉排出空間80は、計数装置83から排出されるパチンコ玉の流下方向をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構として機能するものである。また、前述のように、排出開口部97の開口面積は、計数排出口85の開口面積よりも小さく形成されているため、計数排出口85からのパチンコ玉の排出量よりも排出開口部97からのパチンコ玉の排出量が少なくなり、排出開口部97の手前でパチンコ玉が滞留することとなる。従って、パチンコ機ユニットA4等の玉排出空間80は、パチンコ玉の貯留空間として機能するものである。
【0060】
以上、パチンコ機ユニットA4等の第1実施形態について説明してきたが、上記の実施形態における変流機構としての玉排出空間80は、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向を変換するものではないが、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向を変換するものであってもよい。このような実施形態(以下、第2実施形態という)について図6(A)を参照して説明する。なお、上記したパチンコ機ユニットA4等に係る第1実施形態と同一の部品には、同一の符号を付した。
【0061】
図6(A)において、仕切板96に開設される排出開口部97の上流端側には、排出開口部97と同じ高さ寸法で、アウト玉回収樋17側に突出してアウト玉変流機構としての誘導片99が設けられている。この誘導片99の玉排出空間80側の面は、平面状に形成されると共に、アウト玉回収樋17側の面は、曲面状に形成されている。
【0062】
しかして、アウト玉回収樋17上の側方を流下し、誘導片99に衝突したパチンコ玉は、誘導片99の曲面状の部分に沿ってアウト玉回収樋17の中心部に向かって誘導され、そのままアウト玉回収樋17の中心部付近を流下することとなる。従って、誘導片99の下流側には、パチンコ玉が流下してこない空間が形成される。玉排出空間80内のパチンコ玉は、この誘導片99によって形成されたパチンコ玉が流下してこない空間に排出されるため、アウト玉回収樋17上を流下するパチンコ玉と衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0063】
以上、パチンコ機ユニットA4等の第1,第2実施形態について説明してきたが、上記の実施形態における傾斜底板84は、その表面が平坦に形成されるものであるが、平坦に形成されるものに限らず、その表面に段差が設けられているものであってもよい。このような実施形態(以下、第3実施形態という)について図6(C)を参照して説明する。なお、上記したパチンコ機ユニットA4等に係る第1,第2実施形態と同一の部品には、同一の符号を付した。
【0064】
図6(C)において、傾斜底板84の上部腰板20側の隅角部には、玉排出空間80の長手方向に亘って、断面が正方形状の段差部100が突設されている。この段差部100の上面は、計数排出口85の下端部と傾斜底板84のほぼ中間に位置しているが、計数排出口85寄りか、あるいは、傾斜底板84寄りの位置であってもよい。また、その断面形状も正方形状に限らず長方形状あるいは傾斜底板84側に下り傾斜した台形形状等であってもよい。また、図においては、段差は、一段のものを図示しているが、一段のものに限らず、複数段のものであってもよい。
【0065】
しかして、段差部100は、計数排出口85の下方に位置することとなり、計数排出口85から排出されるパチンコ玉は、段差部100上に落下した後、段差部100を転動し、傾斜底板84に落下する。このように、計数排出口85から排出されるパチンコ玉が直接傾斜底板84上に落下することがないため、落下衝撃による騒音を防止することができると共に、傾斜底板の破損,損傷を防止することができる。
【0066】
以上、パチンコ機ユニットA4等の第1,第2及び第3実施形態について説明してきたが、上記の実施形態における変流機構としての玉排出空間80は、仕切板96を有するものであるが、仕切板96を有しないものであってもよい。このような実施形態(以下、第4実施形態という)について図7(B)を参照して説明する。なお、上記したパチンコ機ユニットA4等に係る第1,第2及び第3実施形態と同一の部品には、同一の符号を付した。
【0067】
図7(B)において、傾斜底板84とアウト玉回収樋17との間には、第1,第2及び第3実施形態に係るパチンコ機ユニットA4等とは異なり、仕切板96は立設されておらず、アウト玉回収樋17の下流側に向けてその間隔が徐々に狭くなる一対のアウト玉変流機構としての誘導壁102(図中手前側の誘導壁102は省略)が立設されている。この誘導壁102は、玉排出空間80の上部区画板82から傾斜底板84に亘って設けられるものであり、その上流端は、計数排出口85(図示しない、図6参照)のアウト玉回収樋17上流側の側端部に当接しており、下流端は、アウト玉回収樋17上に突出している。なお、この実施形態においては、上部腰板20,区画支柱81,上部区画板82,傾斜底板84及び誘導壁102により変流機構としての玉排出空間80が形成されている。また、アウト玉回収樋17の誘導壁102の下流端近傍の形状を、パチンコ玉がアウト玉回収樋17の中心部付近に誘導され易くなるよう、図7(B)に示すように、簀の子状ではなく、平板で形成してもよい。
【0068】
しかして、アウト玉回収樋17上の側方を流下し、誘導壁102の下流端に衝突したパチンコ玉は、誘導壁102のアウト玉回収樋17の上流側面に沿って、アウト玉回収樋17の中心部に向かって誘導され、そのままアウト玉回収樋17の中心部付近を流下することとなる。従って、誘導壁102のアウト玉回収樋17下流側には、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉が流下してこない空間が形成される。そして、計数排出口85から排出されたパチンコ玉は、この誘導壁102によって形成されたパチンコ玉が流下してこない空間に排出されるため、アウト玉回収樋17上を流下するパチンコ玉と衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0069】
以上、パチンコ機ユニットA4等の第1,第2,第3及び第4実施形態について説明してきたが、上記の実施形態における変流機構は、上部腰板20,区画支柱81,上部区画板82,傾斜底板84等を有する玉排出空間80として構成されるものであるが、上部腰板20,区画支柱81,上部区画板82,傾斜底板84等から構成される玉排出空間80が形成されず、計数排出口85から直接アウト玉回収樋17上にパチンコ玉を排出するものであってもよい。このような実施形態(以下、第5実施形態という)について図7(A)を参照して説明する。なお、上記したパチンコ機ユニットA4等に係る第1,第2,第3及び第4実施形態と同一の部品には、同一の符号を付した。
【0070】
図7(A)において、計数排出口85(図示しない、図6参照)には、計数排出口85から排出されるパチンコ玉の流下方向をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と同一方向に変換する変流機構としての変流樋101が接続されている。変流樋101は、断面コ字状に形成され、その上流端開口部は計数排出口85とほぼ同寸法に形成されると共に、その下流端開口部は、その開口面積が上流端開口部の開口面積よりも小さく形成されている。また、上流端開口部から流下するパチンコ玉の流下方向が変換されるよう、上流端開口部と下流端開口部との間には、湾曲部が設けれられている。この変流樋101は、変流樋101の上流端開口部が計数排出口85に接続されると共に、その下流端開口部がアウト玉回収樋17の下流側に向けて、アウト玉回収樋17の上方に臨むように設置されている。
【0071】
しかして、計数排出口85から排出されたパチンコ玉は、変流樋101の上流端開口部から変流樋101内に導出され、前記湾曲部によりその流下方向がアウト玉回収樋17の流下方向に変換された後、下流端開口部からアウト玉回収樋17に向けて排出される。このように、計数排出口85から排出されたパチンコ玉の流下方向は、交流樋101によりアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と同一方向に変換されるため、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下を妨げることなく計数排出口85から排出されるパチンコ玉をアウト玉回収樋17に合流させることができる。更に、交流樋101は、図7(A)の矢印に示す方向に下流端側が伸縮するようになっているため、下流端開口部の下端とアウト玉回収樋17との間隔及びパチンコ玉の落下位置を調整することができる。このため、交流樋101からのパチンコ玉の落下の勢いを調整することができる。
【0072】
以上、第5実施形態における変流機構としての交流樋101は、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向を変換するものではないが、第2実施形態あるいは第4実施形態のように、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向を変換するものであってもよい。このような実施形態(以下、第6実施形態という)について、図7(C)を参照して説明する。なお、上記したパチンコ機ユニットA4等に係る第5実施形態と同一の部品には、同一の符号を付した。
【0073】
図7(C)において、計数排出口85(図示しない、図6参照)には、第5実施形態と同様、計数排出口85から排出されるパチンコ玉の流下方向をアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構としての変流樋101が接続されている。第6実施形態における変流樋101の形状は、第5実施形態における変流樋101と同形状であるが、第6実施形態においては、第5実施形態と異なり、変流樋101の下流端開口部の下端がアウト玉回収樋17上面に当接している。また、変流樋101の下面であって、アウト玉回収樋17の上方に対応する位置には、変流樋101の側方端部からアウト玉回収樋17表面に亘って誘導壁102が立設されている。
【0074】
しかして、アウト玉回収樋17上の側方を流下し、誘導壁102表面に衝突したパチンコ玉は、誘導壁102に沿って、アウト玉回収樋17の中心部に向かって誘導され、そのままアウト玉回収樋17の中心部付近を流下することとなる。従って、誘導壁102のアウト玉回収樋17下流側、即ち、変流樋101の下流端開口部が臨む位置には、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉が流下してこない空間が形成される。そして、変流樋101から排出されたパチンコ玉は、このパチンコ玉が流下してこない空間に排出されるため、アウト玉回収樋17上を流下するパチンコ玉と衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0075】
なお、上記の説明に用いた図7においても、図6と同様、パチンコ機ユニットA4等に係る複数の実施形態が便宜上3台分図示されているが、実際には異なる実施形態のパチンコ機ユニットAが図のように並ぶことはなく、それぞれの実施形態に係るパチンコ機ユニットAについて、同一の実施形態のパチンコ機ユニットAがパチンコ機ユニットA4,A5として2台並ぶことになる。また、パチンコ島台1に設置されるパチンコ機2の台数により、実施形態に係るパチンコ機ユニットAは、A4,A5の2台の場合ばかりでなく、1台であったり、あるいは、3台以上の場合もある。
【0076】
以上、パチンコ島台1の詳細な構成について説明してきたが、本実施形態においては、複数のパチンコ機2が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装置83が前記パチンコ機2毎に対応して設置され且つ前記計数装置83で計数されたパチンコ玉及び前記パチンコ機2で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋17が内蔵されたパチンコ島台1において、前記計数装置83から排出されるパチンコ玉の流下方向を前記アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構としての玉排出空間80,変流樋101を備え、該変流機構で流下方向を変換させてから前記計数装置83の計数排出口85から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋17上のパチンコ玉に合流させることを特徴とするものである。このように構成することにより、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下を妨げることなく計数装置83から排出されるパチンコ玉をアウト玉回収樋17に合流させることができるため、パチンコ島台1内のパチンコ玉の循環を妨げることはない。また、向かい合う一対のパチンコ機2から同時にパチンコ玉が排出された場合でも、一対のパチンコ機1からのパチンコ玉同士の衝突もなくなるため、パチンコ玉が一箇所に集中することによるアウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下の妨げを解消し、且つ騒音も発生することがない。更に、計数装置83から排出されるパチンコ玉は、アウト玉回収樋17に対して上方から落下するものではないため、アウト玉回収樋17が破損,損傷することがなく、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下が停止する等のトラブルを防止することができる。
【0077】
また、本実施形態においては、前記変流機構は、前記アウト玉回収樋17側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋17の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板84と、該傾斜底板84と前記アウト玉回収樋17とを仕切る仕切板96と、該仕切板96の下流端に形成された前記計数装置83の計数排出口85から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋17に排出する排出開口部97と、からなり、前記計数装置83の計数排出口85から排出されたパチンコ玉を前記傾斜底板84で受け止めて前記排出開口部に導くことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数装置83から排出されるパチンコ玉は、傾斜底板84及び仕切板96に沿って排出開口部97に向けて流下し、排出開口部97から排出される際に、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向で合流するため、アウト玉回収樋17に対して、スムーズに合流することとなる。また、アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下量が多いときや、あるいは、アウト玉回収樋17の破損,損傷等のトラブルにより、排出開口部97からのパチンコ玉の排出がスムーズに行えない場合にも、計数排出口85と前記アウト玉回収樋17との間に形成される空間内にパチンコ玉を一旦貯留することができるため、計数装置83からのパチンコ玉の排出が妨げられることがない。
【0078】
また、本実施形態においては、前記複数のパチンコ機2にそれぞれ備えられる複数の前記変流機構は、互いに共通な前記傾斜底板84を有する少なくとも2以上の変流機構を含むことを特徴とするものである。このように構成することにより、傾斜底板84を共通化することができ、生産性の向上につながる。
【0079】
また、本実施形態においては、前記変流機構としての玉排出空間80の内部に、前記計数排出口85から排出されるパチンコ玉を変流機構内全体に分散させるための分散機構94,98を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口85と傾斜底板84との間隔が比較的短い場合であっても、計数排出口85からのパチンコ玉を傾斜底板84全体に排出させることができるため、計数排出口85とアウト玉回収樋17との間に形成される空間を有効に利用することができる。更に、計数排出口85付近が排出されてくるパチンコ玉で一杯になることを防止できるため、計数装置83からのパチンコ玉の排出が妨げられ、排出されにくくなるというおそれはなくなる。
【0080】
また、本実施形態においては、前記傾斜底板84上面に、前記計数排出口85から排出されるパチンコ玉の落下衝撃を緩和するための段差部100を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口85から排出されるパチンコ玉が直接傾斜底板84上に落下することがないため、落下衝撃による騒音を防止することができると共に、傾斜底板84の破損,損傷を防止することができる。
【0081】
また、本実施形態においては、前記変流機構としての玉排出空間80,交流樋101は、前記アウト玉回収樋17上のパチンコ玉の流下方向を、前記変流機構としての玉排出空間80,交流樋101から排出されるパチンコ玉の流下を妨げない方向に変換するアウト玉変流機構としての誘導片99,誘導壁102を備えたことを特徴とするものである。このように構成することにより、アウト玉回収樋17上に、パチンコ玉が流下してこない空間が形成されるため、変流機構としての玉排出空間80,交流樋101から排出されるパチンコ玉とアウト玉回収樋17上を流下するパチンコ玉が衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0082】
更に、本実施形態においては、前記パチンコ島台1に列設されるパチンコ機2の下方部分を閉塞するための腰板としての上部腰板20,下部腰板21を、パチンコ島台に対して着脱自在に設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、アウト玉回収樋17等に破損,損傷等のトラブルが生じた場合であっても、その修理等をパチンコ島台1内から行うことなく、パチンコ島台1の外側から行うことできるため作業性がよく、また、清掃等のメンテナンスも容易に行うことができる。
【0083】
なお、本実施形態においては、一対のパチンコ島台について述べてきたが、無対のパチンコ島台(いわゆる、壁島台)でもよい。
【0084】
【発明の効果】
以上、説明したところから明らかなように、請求項1に記載の発明においては、複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して当該パチンコ機の下方に設置されると共に、前記計数装置で計数されたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台において、前記アウト玉回収樋側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板と、該傾斜底板と前記アウト玉回収樋とを仕切る仕切板と、該仕切板の下流端に形成され前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋に排出する排出開口部と、からなり、前記計数装置から前記傾斜底板に排出されたパチンコ玉を前記傾斜底板の傾斜及び前記仕切板に沿って流下させることにより当該パチンコ玉の流下方向を前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構と、前記排出開口部から前記アウト玉回収樋へのパチンコ玉の排出を妨げないように、前記アウト玉回収樋の側方を流れるパチンコ玉を当該アウト玉回収樋の中央方向に変換するアウト玉変流機構と、を備え、前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉は、前記変流機構で流下方向を変換されて前記排出開口部に導かれた後、前記アウト玉変流機構によって前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉にスムーズに合流さることを特徴とするものである。このように構成することにより、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下を妨げることなく計数装置から排出されるパチンコ玉をアウト玉回収樋に合流させることができるため、パチンコ島台内のパチンコ玉の循環を妨げることはない。また、向かい合う一対のパチンコ機から同時にパチンコ玉が排出された場合でも、一対のパチンコ機からのパチンコ玉同士の衝突もなくなるため、パチンコ玉が一箇所に集中することによるアウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下の妨げを解消し、且つ騒音も発生することがない。更に、計数装置から排出されるパチンコ玉は、アウト玉回収樋に対して上方から落下するものではないため、アウト玉回収樋が破損,損傷することがなく、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下が停止する等のトラブルを防止することができる。
【0085】
また、前記変流機構は、前記アウト玉回収樋側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板と、該傾斜底板と前記アウト玉回収樋とを仕切る仕切板と、該仕切板の下流端に形成され前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋に排出する排出開口部と、からなり、前記計数装置の計数排出口から排出されたパチンコ玉を前記排出開口部に導くことにより、計数装置から排出されるパチンコ玉は、傾斜底板及び仕切板に沿って排出開口部に向けて流下し、排出開口部から排出される際に、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向で合流するため、アウト玉回収樋に対して、スムーズに合流することとなる。また、アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下量が多いときや、あるいは、アウト玉回収樋の破損,損傷等のトラブルにより、排出開口部からのパチンコ玉の排出がスムーズに行えない場合にも、計数排出口と前記アウト玉回収樋との間に形成される空間内にパチンコ玉を一旦貯留することができるため、計数装置からのパチンコ玉の排出が妨げられることがない。
【0086】
更に、前記排出開口部から前記アウト玉回収樋へのパチンコ玉の排出を妨げないように、前記アウト玉回収樋の側方を流れるパチンコ玉を当該アウト玉回収樋の中央方向に変換するアウト玉変流機構を備えることにより、アウト玉回収樋上に、パチンコ玉が流下してこない空間が形成されるため、変流機構から排出されるパチンコ玉とアウト玉回収樋上を流下するパチンコ玉が衝突することがなく、スムーズに合流することができる。
【0087】
また、請求項に記載の発明においては、前記変流機構の前記傾斜底板の上方に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記傾斜底板全体に分散させるための分散機構を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口と傾斜底板との間隔が比較的短い場合であっても、計数排出口からのパチンコ玉を傾斜底板全体に排出させることができるため、計数排出口とアウト玉回収樋との間に形成される空間を有効に利用することができる。更に、計数排出口付近が排出されてくるパチンコ玉で一杯になることを防止できるため、計数装置からのパチンコ玉の排出が妨げられ、排出されにくくなるというおそれはなくなる。
【0088】
また、請求項に記載の発明においては、前記傾斜底板上面に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉の落下衝撃を緩和するための段差部を設けたことを特徴とするものである。このように構成することにより、計数排出口から排出されるパチンコ玉が直接傾斜底板上に落下することがないため、落下衝撃による騒音を防止することができると共に、傾斜底板の破損,損傷を防止することができる。
【0089】
【0090】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態に係るパチンコ島台の内部を示す側面図である。
【図2】 パチンコ機が設置される部分のパチンコ島台の拡大図である。
【図3】 貯留タンク及び中継タンクの内部を透写した状態の斜視図である。
【図4】 実施形態に係るパチンコ島台の内部を示す断面図である。
【図5】 実施形態に係るパチンコ機ユニットA1〜A3の内部を示す斜視図である。
【図6】 実施形態に係るパチンコ機ユニットA4,A5の内部を示す斜視図である。
【図7】 実施形態に係るパチンコ機ユニットA4,A5の内部を示す斜視図である。
【符号の説明】
A1〜A10 パチンコ機ユニット
1 パチンコ島台
2 パチンコ機
3 台間玉貸機
4 玉揚送装置
8 補給樋
12 蛇腹
13 貯留タンク
15 中継タンク
17 アウト玉回収樋
20 上部腰板(腰板)
21 下部腰板(腰板)
80 玉排出空間(変流機構)
81 区画支柱
82 上部区画板
83 計数装置
84 傾斜底板
85 計数排出口
86 カウンター台
90 アウト玉回収底板
91 回収壁(アウト玉変流機構)
92 誘導壁
93 排出開口部
94 分散機構
95 排出開口部
96 仕切板
97 排出開口部
98 分散機構
99 誘導変(アウト玉変流機構)
100 段差部
101 変流樋
102 誘導壁(アウト玉変流機構)

Claims (3)

  1. 複数のパチンコ機が列設されると共に、獲得した景品玉を計数する計数装置が前記パチンコ機毎に対応して当該パチンコ機の下方に設置されると共に、前記計数装置で計数されたパチンコ玉及び前記パチンコ機で使用されたパチンコ玉をまとめて回収するアウト玉回収樋が内蔵されたパチンコ島台において、
    前記アウト玉回収樋側に向けて下り傾斜し且つ該アウト玉回収樋の下流側に向けて下り傾斜する傾斜底板と、該傾斜底板と前記アウト玉回収樋とを仕切る仕切板と、該仕切板の下流端に形成され前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記アウト玉回収樋に排出する排出開口部と、からなり、前記計数装置から前記傾斜底板に排出されたパチンコ玉を前記傾斜底板の傾斜及び前記仕切板に沿って流下させることにより当該パチンコ玉の流下方向を前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉の流下方向と略同一方向に変換する変流機構と、
    前記排出開口部から前記アウト玉回収樋へのパチンコ玉の排出を妨げないように、前記アウト玉回収樋の側方を流れるパチンコ玉を当該アウト玉回収樋の中央方向に変換するアウト玉変流機構と、を備え、
    前記計数装置の計数排出口から排出されるパチンコ玉は、前記変流機構で流下方向を変換されて前記排出開口部に導かれた後、前記アウト玉変流機構によって前記アウト玉回収樋上のパチンコ玉にスムーズに合流さることを特徴とするパチンコ島台。
  2. 前記変流機構の前記傾斜底板の上方に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉を前記傾斜底板全体に分散させるための分散機構を設けたことを特徴とする請求項1記載のパチンコ島台。
  3. 前記傾斜底板上面に、前記計数排出口から排出されるパチンコ玉の落下衝撃を緩和するための段差部を設けたことを特徴とする請求項又は請求項記載のパチンコ島台。
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