JP4480300B2 - 内燃機関のスロットル制御装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動変速機を搭載した車両で、内燃機関の自動停止中に自動始動する際の内燃機関のスロットル制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、車両運転中に所定の条件が成立するときには運転者のキー操作等によらず内燃機関を自動停止すると共に、この内燃機関の自動停止中に所定の条件が成立するときには内燃機関を自動始動する機能として、所謂アイドルストップ機能を備えたものが知られている。
【0003】
ここで、手動変速機を搭載した車両(以下、単に『M/T車』と記す)におけるアイドルストップでは、運転者のブレーキペダル操作により車両を停止させた状態で、シフトレバーをニュートラル位置に移動操作したことを検出し内燃機関を自動停止させる。そして、内燃機関の自動始動時には、運転者が車両を発進させようとしてクラッチペダルを踏込んだときにスタータモータを作動させクランキングを開始させるものが一般的である。
【0004】
この後、運転者はシフトレバーを操作してギヤを1速に入れ、踏込んでいたクラッチペダルを徐々に戻しながら半クラッチ状態とし、この状態でアクセルペダルを徐々に踏込み発進する。このM/T車における内燃機関の自動始動の際には、運転者がクラッチペダルを踏込んでからアクセルペダルを徐々に踏込むまでに、殆どの場合1〔sec(秒)〕以上の時間を要し、この間に内燃機関の自動始動も殆ど完了していることとなる。このため、運転者が発進したいときに内燃機関の自動始動が完了しておらず発進が遅れるという不具合が生じることは稀であった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、前述のものに対して、自動変速機を搭載した車両(以下、単に『A/T車』と記す)におけるアイドルストップでは、運転者が車両を停止させたことを、例えば、車速が「0(零)」になったことやブレーキペダルの踏込量が所定値以上であることに基づいて検出し、内燃機関を自動停止させる。このとき、自動変速機のシフトレバーはドライブレンジのままで車両が停止され、かつ内燃機関の停止が維持される。そして、運転者は車両の停止状態を維持するためブレーキペダルを所定量踏込み続けることとなる。
【0006】
A/T車においては、運転者が発進したい意志を、例えば、ブレーキペダルの踏込量が減少したこと等により検出し、スタータモータを作動させクランキングを開始する。その後、車両を発進させるために運転者はアクセルペダルを踏込むが、ブレーキペダルの踏込量が減少し始めたのち、アクセルペダルを踏込むまでの時間は短い場合で数百〔ms(ミリ秒)〕程度のこともある。
【0007】
即ち、A/T車においては、M/T車に比べて車両を発進させるまでの運転者のブレーキペダル操作量が少ないため、運転者が発進したい意志をブレーキペダルを緩める操作として表わしてから車両を発進させるまでの時間は短いものとなる。したがって、A/T車において、内燃機関の自動始動させる場合には車両を発進させたい時点において未だ内燃機関が始動完了していないことも起こり得る。内燃機関が始動完了するまで車両は発進しないか、スタータモータによるクランキングにより僅かに前進する程度であるため、アイドルストップ機能を備えた車両においては、アイドルストップ機能のない車両と比べると発進の遅れが生じてしまう。
【0008】
この車両の発進遅れの発生により、運転者は、内燃機関の暖機完了以前、または積載重量が大き過ぎ、または車両が登坂路上にある等で加速が鈍い車両状況にあると判断しがちである。この結果、運転者は所望の加速度を得ようとしてアクセルペダルの踏込量を増加させる傾向となる。すると、前述したように、内燃機関の自動始動が完了するまでは運転者が望むような加速度が得られないばかりか、自動始動の完了直後に意図する以上の加速度を発生させる傾向となる。この加速度の変動によって発進フィーリングが良くない結果を運転者に与え、かつアクセルペダルを一旦、踏込んだのち直ちに戻さねばならないため、運転者に操作上の煩わしさを与えるものとなっていた。
【0009】
そこで、この発明はかかる不具合を解決するためになされたもので、A/T車におけるアイドルストップ発進時の加速度の急変防止による発進フィーリング向上と加速度の急変に伴う運転者のアクセルペダルの操作負荷を軽減、また、同時に車両停止中は内燃機関を停止することにより有害ガスの排出を抑え、内燃機関の自動始動による発進後の所定時間においても有害ガスの排出を減らすことが可能な内燃機関のスロットル制御装置の提供を課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】
請求項1の内燃機関のスロットル制御装置によれば、車両に搭載された自動変速機のシフト位置がドライブレンジにあり、自動始動停止制御手段による内燃機関の自動始動が開始されたのちから自動始動後までを含む所定時間では、スロットル制御手段で制御されるスロットルバルブのスロットル開度に対してスロットル開度制限手段によってスロットル開度の上限値が設けられる。これにより、内燃機関の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる所定時間内に、スロットル開度の上限値を越えてスロットル開度が設定されることがないため、加速度の急変がなく車速が緩やかに上昇され、また、スロットル開度に上限を設けている所定時間内に触媒は十分な浄化性能を有する温度まで上昇する。したがって、仮に所定時間経過後にスロットルバルブが大きく開かれ内燃機関から排気通路へ排出される排気ガス量が増えたとしても、触媒により十分に浄化されたのち、大気中に放出されるため、有害ガスの排出量を減らすことができる。
【0011】
請求項2の内燃機関のスロットル制御装置におけるスロットル開度制限手段では、スロットル開度の上限値が内燃機関の自動始動完了後の経過時間に応じて滑らかに上昇される。これにより、内燃機関の自動始動完了後の経過時間に応じたスロットル開度がスロットル開度の上限値を越えることがないため、加速度の急変がなく車速が緩やかに上昇される。
【0012】
請求項3の内燃機関のスロットル制御装置におけるスロットル開度制限手段では、内燃機関の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる所定時間内におけるスロットル開度の変化率に上限が設けられる。このため、運転者によるアクセルペダルの踏込量等に急激な変動があったとしてもスロットル開度の変化率に上限が設けられておりスロットル開度に急変が生じないため、加速度の急変がなく車速の変動が緩やかなものとなる。
【0013】
請求項4の内燃機関のスロットル制御装置におけるスロットル開度制限手段では、アクセル開度検出手段で検出されたアクセルペダルの踏込量としてのアクセル開度に応じてスロットル開度の上限値が変更される。つまり、運転者のアクセルペダルの踏込量に伴うアクセル開度に応じてスロットル開度の上限値が変更される。このため、内燃機関の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる所定時間内にアクセル開度が上昇から一旦、下降に転じたりしたときにはスロットル開度の上限値も追従される。これにより、スロットル開度とスロットル開度の上限値との偏差を少なくできるため、運転者によるアクセル開度の変化が加減速度に反映され易くなり、発進フィーリングが向上される。
【0014】
請求項5の内燃機関のスロットル制御装置におけるスロットル開度制限手段では、内燃機関の自動始動完了後にスロットル開度の上限値が一旦、最大値に設定されるまでその上限値設定が解除されない。つまり、内燃機関の自動始動完了後で所定時間を経過したとしても、スロットル開度の上限値が一旦、最大値に設定されるまでは、スロットル開度の上限値にてガードがかけられる。これにより、スロットル開度制限が終了した直後にスロットル開度が急変されることがないため、加速度の急変が発生せず車速が緩やかに上昇される。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を実施例に基づいて説明する。
【0016】
図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【0017】
図1において、内燃機関1の吸気通路2にはアクセルペダル21の踏込量等に連動し電動モータ3によって開閉駆動されるスロットルバルブ4が配設され、このスロットルバルブ4にはそのスロットル開度TAを検出するスロットル開度センサ5が接続されている。そして、吸気通路2の最下流側にはインジェクタ(燃料噴射弁)6が配設されている。
【0018】
内燃機関1のシリンダブロック11、ピストン12等にて区画される燃焼室13には点火プラグ14が配設されている。この点火プラグ14の点火タイミングはイグナイタ(図示略)を介した高電圧発生タイミングによって決定される。また、クランクシャフト15には機関回転数を検出するためのクランク角センサ16、始動時のクランキングを行うスタータモータ17が配設されている。
【0019】
そして、アクセルペダル21にはアクセル開度APを検出するためのアクセル開度センサ22、ブレーキペダル23にはブレーキストロークを検出するためのブレーキストロークセンサ24が配設されている。更に、内燃機関1のクランクシャフト15には自動変速機30が接続されている。この自動変速機30には、そのシフトレンジ(シフト位置)を検出するシフトレンジセンサ31が配設され、出力軸近傍には車速を検出する車速センサ32が配設されている。
【0020】
40は内燃機関1、自動変速機30等を制御するECU(Electronic Control Unit:電子制御ユニット)であり、ECU40は、周知の各種演算処理を実行する中央処理装置としてのCPU41、制御プログラムを格納したROM42、各種データを格納するRAM43、B/U(バックアップ)RAM44、入力回路45、出力回路46及びそれらを接続するバスライン47等からなる論理演算回路として構成されている。
【0021】
このECU40には、入力回路45を介してスロットル開度センサ6からのスロットル開度TA信号、クランク角センサ16からの機関回転数信号、アクセル開度センサ22からのアクセル開度AP信号、ブレーキストロークセンサ24からのブレーキストローク信号、シフトレンジセンサ31からのシフトレンジ信号、車速センサ32からの車速信号等の各種センサ信号が入力されている。そして、ECU40からは、CPU41による演算結果に基づき出力回路46を介してスロットルバルブ5を開閉駆動する電動モータ4、点火プラグ14、インジェクタ7、スタータモータ17、自動変速機30の制御回路(図示略)に対する各制御信号が出力される。
【0022】
前述したように、A/T車(自動変速機30を搭載した車両)におけるアイドル時の自動始動停止制御(アイドルストップ)では、運転者が車両を停止させたことを、例えば、ブレーキストローク(ブレーキペダル23の踏込量)が所定値以上、かつ車速が「0」になったことにより検出し内燃機関1を自動停止させる。このとき、自動変速機30のシフトレバーはドライブレンジのままで車両が停止され、かつ内燃機関1の停止が維持される。そして、運転者は車両の停止状態を維持するためブレーキペダル23を所定量踏込み続けることとなる。
【0023】
A/T車においては、運転者が発進したい意志を、例えば、ブレーキストローク(ブレーキペダル23の踏込量)が減少したこと等により検出し、スタータモータ17を作動させクランキングを開始し内燃機関1を自動始動させる。その後、車両を発進させるために運転者はアクセルペダル21を踏込むこととなる。
【0024】
次に、本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているECU40内のCPU41におけるスロットル制御の概要について、図2のブロック図を参照して説明する。
【0025】
図2に示すように、アクセル開度AP信号、車速信号、ブレーキストローク信号、機関回転数信号、シフトレンジ信号が入力される。そして、ブレーキストローク信号、機関回転数信号及びシフトレンジ信号に基づき、内燃機関1の自動始動開始及び自動始動完了判定部(ブロックG7)にて内燃機関1の自動始動開始及び自動始動完了状態が判定される。このとき、内燃機関1の自動始動開始及び自動始動完了でないと判定されると、マップにより求められたアクセル開度AP信号に応じたスロットル開度TA(ブロックG1)が、切換部(ブロックG6)を介してスロットル開度指令値として出力される。
【0026】
一方、ブレーキストローク信号、機関回転数信号及びシフトレンジ信号に基づき内燃機関1の自動始動開始と判定されると(ブロックG7)、車速信号が「0」になるのを待って、マップにより求められたアクセル開度APに応じたスロットル開度TA(ブロックG1)と内燃機関1の自動始動開始後の経過時間に応じたスロットル開度の上限値TAG(ブロックG2)とのうち小さいほうが選択される(ブロックG3)。なお、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間に応じたスロットル開度の上限値TAGを求めるマップの詳細については、後述する。
【0027】
この選択された出力値に対してアクセル開度APが加味されスロットルバルブ4の閉じ側に補正され(ブロックG4)、この補正値に対してスロットル開度増大側の変化率が制限された出力値が求められ(ブロックG5)、この出力値が切換部(ブロックG6)を介してスロットル開度指令値として出力される。同時に、内燃機関1の自動始動開始及び自動始動完了判定部(ブロックG7)から内燃機関の自動始動指令としてスタータモータ17の作動指令が出力される。この内燃機関1の自動始動開始状態において設定されるスロットル開度の上限値TAGは、所定時間(ブロックG8)が比較部(ブロックG9)にて比較され、所定時間が経過しているときには制限が解除される。この制限が解除されたのちでは、マップにより求められた通常のアクセル開度APに応じたスロットル開度TA(ブロックG1)が、切換部(ブロックG6)を介してスロットル開度指令値として出力される。
【0028】
次に、上述のECU40内のCPU41におけるスロットル制御の処理手順を示す図3のフローチャートに基づき、図4を参照して詳細に説明する。ここで、図4は内燃機関1の自動始動開始後の経過時間に応じたスロットル開度の上限値TAGを求めるマップである。なお、このスロットル制御ルーチンは所定時間毎にCPU41にて繰返し実行される。
【0029】
図3において、まず、ステップS101でブレーキストロークセンサ24からのブレーキストロークが所定値以上であるかが判定される。ステップS101の判定条件が成立せず、即ち、ブレーキストロークが所定値未満とブレーキペダル23の踏込量が小さいときにはステップS101における判定処理が繰返し実行される。そして、ステップS101の判定条件が成立、即ち、ブレーキストロークが所定値以上とブレーキペダル23の踏込量が大きくなるとステップS102に移行し、車速が「0」であるかが判定される。ステップS102の判定条件が成立せず、即ち、車速が「0」でないときにはステップS101に戻り、同様の処理が繰返し実行される。そして、ステップS102の判定条件が成立、即ち、車速が「0」と車両が停止状態となるとステップS103に移行し、内燃機関1への燃料カット処理が実行されることで、機関回転数が低下され内燃機関1が自動停止される。
【0030】
次にステップS104に移行して、ブレーキストロークセンサ24からのブレーキストロークが所定値以下であるかが判定される。ステップS104の判定条件が成立せず、即ち、ブレーキストロークが所定値以上とブレーキペダル23の踏込量が大きいときには内燃機関1の自動停止中であるとしてステップS104における判定処理が繰返し実行される。そして、ステップS104の判定条件が成立、即ち、ブレーキストロークが所定値未満とブレーキペダル23の踏込量が小さくなるとステップS105に移行し、内燃機関1の自動始動に備え、まず、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEが「0」にリセットされる。
【0031】
次にステップS106に移行して、内燃機関1に対する自動始動指令、即ち、スタータモータ17の作動指令が出力されることで、内燃機関1に対する燃料供給及び火花点火を伴うクランキングによって機関回転数が上昇開始される。
【0032】
次にステップS107に移行して、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEが読込まれる。次にステップS108に移行して、アクセル開度センサ22からのアクセル開度APが読込まれる。次にステップS109に移行して、ステップS108で読込まれたアクセル開度APに応じたスロットル開度TAが算出される。次にステップS110に移行して、ステップS107で読込まれた内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEに応じたスロットル開度の上限値TAGが、図4のマップにより求められ読込まれる。
【0033】
ここで、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAG〔%〕を示す図4のマップについて説明する。
【0034】
図4(a)に示すマップは、本発明の請求項1に対応するマップであり、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAGが、10〔%〕と一定である。また、図4(b)に示すマップは、本発明の請求項2に対応するマップであり、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAGが、10〔%〕から徐々に線形的に大きくなっている。そして、図4(c)に示すマップは、本発明の請求項4に対応するマップであり、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAGが、アクセル開度20〜100〔%〕をパラメータとして、10〜50〔%〕から徐々に線形的に大きくなっている。更に、図4(d)に示すマップは、本発明の請求項5に対応するマップであり、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAGが、10〔%〕から徐々に線形的に大きくなり約13〔sec〕後に100〔%〕になっている。なお、図4(b)〜図4(d)に示すマップでは、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間〔sec〕に対して設定されるスロットル開度の上限値TAGが線形的に大きくされているが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、例えば、所定の2次曲線にて滑らかに上昇されるようにしてもよい。
【0035】
次にステップS111に移行して、ステップS109で算出されたスロットル開度TAがステップS110によるスロットル開度の上限値TAG以上であるかが判定される。ステップS111の判定条件が成立せず、即ち、スロットル開度TAがその上限値TAG未満と小さいときにはステップS112に移行し、スロットル開度TAがTAFに設定される。一方、ステップS111の判定条件が成立、即ち、スロットル開度TAがその上限値TAG以上と大きいときにはステップS113に移行し、スロットル開度の上限値TAGがTAFに設定される。
【0036】
ステップS112またはステップS113で設定されたTAFがスロットル開度指令値とされる。そして、ステップS115に移行し、このときの機関回転数が読込まれる。次にステップS116に移行して、ステップS115で読込まれた機関回転数が所定値以上であるかが判定される。ステップS116の判定条件が成立、即ち、機関回転数が所定値以上と高くなったときにはステップS117に移行し、スタータモータ17の作動指令が解除される。一方、ステップS116の判定条件が成立せず、即ち、機関回転数が所定値未満と低いときにはステップS117がスキップされる。
【0037】
次にステップS118に移行して、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEが所定値以上であるかが判定される。ステップS118の判定条件が成立せず、即ち、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEが所定値未満と小さいときにはステップS107に戻り、同様の処理が繰返し実行される。そして、ステップS118の判定条件が成立、即ち、内燃機関1の自動始動開始後の経過時間PTIMEが所定値以上と大きくなったときにはステップS119に移行し、スロットル開度の上限値TAGの設定が中止され、本ルーチンを終了する。
【0038】
上述のスロットル制御による各種制御量等の遷移状態について、図5、図6及び図7に示すタイムチャートを参照して詳細に説明する。なお、図5(a)、図6(a)及び図7(a)に本実施例のスロットル制御、比較のため図5(b)、図6(b)及び図7(b)には従来のスロットル制御による各種制御量等の遷移状態をそれぞれ示す。
【0039】
自動変速機30のシフトレンジがドライブレンジにあり、内燃機関1の自動始動が開始されたのちの所定時間だけ、アクセル開度APに応じて設定されるスロットル開度TAに上限値TAGを設けスロットル制御するものについて、図5を参照して説明する。
【0040】
図5(a)に示す本実施例のスロットル制御では、スタータ信号の立上がりによってスタータモータ17が作動され、機関回転数が上昇開始される。この内燃機関1の自動始動完了後において、アクセル開度APから定まるスロットル開度指令が、運転者のアクセルペダル21の踏込量に応じて、破線にて示すように変化したとする。このとき、スロットル開度の上限値TAGが一点鎖線にて設定され、内燃機関1の自動始動完了後の経過時間に応じて滑らかに上昇されている。したがって、アクセル開度APから定まる実際のスロットル開度TAは、スロットル開度の上限値TAGでガードされる。そして、アクセル開度APから定まるスロットル開度指令と一致した以降では、アクセル開度APに追従したスロットル開度TAに設定される。このときの車速は、加速度急変なしとして示すように、緩やかに変化されることとなる。
【0041】
これに対して、図5(b)に示す従来のスロットル制御では、スタータ信号の立上がりによってスタータモータ17が作動され、機関回転数が上昇開始される。この内燃機関1の自動始動完了後において、アクセル開度APから定まるスロットル開度指令が、運転者のアクセルペダル21の踏込量に応じて、破線にて示すように変化したとする。このスロットル開度指令に追従してスロットル開度TAが設定されるため、このときの車速は、加速度の急変有りとして示すように、上下変動が大きなものとなる。
【0042】
次に、アクセル開度APに応じてスロットル開度の上限値TAGを変更してスロットル制御するものについて、図6を参照して説明する。
【0043】
図6(a)に示す本実施例のスロットル制御では、アクセル開度APに応じてスロットル開度の上限値TAGが一点鎖線にて設定されるよう変更されるため、アクセル開度APに応じた加減速度が発生されている。つまり、運転者のアクセルペダル21の踏込量に応じたアクセル開度APが車速に反映されている。これに対して、図6(b)に示す従来のスロットル制御では、内燃機関1の自動始動完了後の経過時間に応じてスロットル開度の上限値TAGが滑らかに上昇されてはいるが、アクセル開度APに応じたスロットル開度の上限値TAGの変更が行われないため、運転者がアクセルペダル21の踏込量を減らしているにもかかわらず車速がそれほど低下されずに、運転者の意図に反して車両が加速気味となることで、運転者はアクセルペダル21の踏込量に対する追従性が悪いと感じることとなる。
【0044】
更に、内燃機関1の自動始動完了後にスロットル開度の上限値が一旦、最大値に設定されるまでその上限値設定を解除しないようスロットル制御するものについて、図7を参照して説明する。
【0045】
図7(a)に示す本実施例のスロットル制御では、アクセル開度APに応じたスロットル開度の上限値TAGが一点鎖線にて設定され、内燃機関1の自動始動完了後にスロットル開度の上限値TAGが一旦、最大値に設定されるまでその上限値TAGの設定が解除されない。即ち、内燃機関1の自動始動完了後でスロットル開度の上限値TAGが一旦、最大値に設定されるまでその設定が解除されないため、運転者のアクセルペダル21の踏込量に応じたアクセル開度APがどのように変化したとしても、スロットル開度TAは加速度急変なしとされ緩やかな上昇となる。これに対して、図7(b)に示す従来のスロットル制御では、スロットル開度の上限値TAGが内燃機関1の自動始動完了後の所定の経過時点にてその上限値TAG設定が解除されているため、このとき運転者のアクセルペダル21の踏込量に応じたアクセル開度APから定まるスロットル開度TAがそれまでの上限値TAGより大きいと、破線にて示すように変化し、このスロットル開度指令に追従してスロットル開度TAが一気に開側に変化されるため、このときの車速は、加速度の急変有りとして示すように、上下変動が大きなものとなる。
【0046】
このように、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置は、車両に搭載された自動変速機30と、自動変速機30に接続された内燃機関1のアイドル時に、所定の停止条件が成立するときには内燃機関1を自動停止させると共に、この自動停止中に所定の始動条件が成立するときには内燃機関1を自動始動させるよう制御するECU40にて達成される自動始動停止制御手段と、内燃機関1の吸気通路2に配設されたスロットルバルブ4のスロットル開度により、吸気通路2を通過する吸気量を制御するECU40にて達成されるスロットル制御手段と、自動変速機30のシフトレンジ(シフト位置)がドライブレンジにあり、内燃機関1の自動始動が開始されたのちから内燃機関1の自動始動後までを含む所定時間だけ前記スロットル制御手段によるスロットル開度TAにその上限値TAGを設けるECU40にて達成されるスロットル開度制限手段とを具備するものである。
【0047】
つまり、内燃機関1のアイドル時の自動停止中で自動始動される際、自動変速機30のシフトレンジがドライブレンジにあり内燃機関1の自動始動が開始されたのちから自動始動後までを含む所定時間だけスロットル開度TAに対してその上限値TAGが設定される。このため、内燃機関1の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる所定時間内に、スロットル開度の上限値TAGを越えてスロットル開度TAが設定されることがないため、加速度の急変が発生しないよう車速を上昇させることができ、この際の有害ガスの排出も抑制することができる。
【0048】
また、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置のECU40にて達成されるスロットル開度制限手段は、内燃機関1の自動始動完了後の経過時間に応じてスロットル開度の上限値TAGを滑らかに上昇させるものである。つまり、内燃機関1の自動始動完了後の経過時間に応じてスロットル開度の上限値TAGが滑らかに上昇され、このとき、スロットル開度TAがスロットル開度の上限値TAGを越えることがないため、加速度の急変がなく車速を上昇させることができる。
【0049】
そして、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置は、更に、アクセルペダル21の踏込量としてのアクセル開度APを検出するアクセル開度検出手段としてのアクセル開度センサ22を具備し、ECU40にて達成されるスロットル開度制限手段は、アクセル開度APに応じてスロットル開度の上限値TAGを変更するものである。つまり、運転者のアクセルペダル21の踏込量に伴うアクセル開度APに応じてスロットル開度の上限値TAGが変更される。このため、内燃機関1の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる所定時間内にアクセル開度APが上昇から一旦、下降に転じたりしたときにはスロットル開度の上限値TAGも追従される。これにより、スロットル開度TAとスロットル開度の上限値TAGとの偏差を少なくできるため、運転者によるアクセル開度APの変化が加減速度に反映され易くなり、発進フィーリングを向上することができる。
【0050】
また、本実施例の内燃機関のスロットル制御装置のECU40にて達成されるスロットル開度制限手段は、内燃機関1の自動始動完了後の経過時点でスロットル開度の上限値TAGが一旦、最大値(スロットル全開である100〔%〕)に設定されるまでその上限値TAG設定を解除しないものである。つまり、内燃機関1の自動始動完了後で所定時間を経過したとしても、スロットル開度の上限値TAGが一旦、最大値に設定されるまでは、スロットル開度の上限値TAGにてガードがかけられる。これにより、運転者による極端なアクセル開度APの急激な変動があっても、スロットル開度制限が終了した直後にスロットル開度TAが急変されることがないため、加速度の急変が発生せず車速を緩やかに上昇させることができる。
【0051】
ところで、上記実施例では、内燃機関1の自動始動が開始されたのちの所定時間内におけるスロットル開度TAについてはスロットル開度の上限値TAGを設けるとしたが、本発明を実施する場合には、これに限定されるものではなく、スロットル開度TAの変化率に直接、上限を設けることもできる。このような、内燃機関のスロットル制御装置は、ECU40にて達成されるスロットル開度制限手段が、内燃機関1の自動始動が開始されたのちの所定時間内におけるスロットル開度TAの変化率に上限を設けるものであり、上述の実施例と同様の作用・効果が期待できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置が適用された内燃機関及びその周辺機器を示す概略構成図である。
【図2】 図2は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているECU内のCPUにおけるスロットル制御の概要を示すブロック図である。
【図3】 図3は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置で使用されているECU内のCPUにおけるスロットル制御の処理手順を示すフローチャートである。
【図4】 図4は図3における内燃機関の自動始動開始から自動始動完了以降にまでわたる経過時間に応じたスロットル開度の上限値を求めるマップである。
【図5】 図5は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置のスロットル制御による各種制御量等の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図6】 図6は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置のスロットル制御による各種制御量等の遷移状態を示すタイムチャートである。
【図7】 図7は本発明の実施の形態の一実施例にかかる内燃機関のスロットル制御装置のスロットル制御による各種制御量等の遷移状態を示すタイムチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関
2 吸気通路
4 スロットルバルブ
21 アクセルペダル
30 自動変速機
40 ECU(電子制御ユニット)
Claims (5)
- 車両に搭載された自動変速機と、
前記自動変速機に接続された内燃機関のアイドル時に、所定の停止条件が成立するときには前記内燃機関を自動停止させると共に、この自動停止中に所定の始動条件が成立するときには前記内燃機関を自動始動させるよう制御する自動始動停止制御手段と、
前記内燃機関の吸気通路に配設されたスロットルバルブのスロットル開度により、前記吸気通路を通過する吸気量を制御するスロットル制御手段と、
前記自動始動停止制御手段による自動停止中、前記自動変速機のシフト位置がドライブレンジの状態を維持され、前記内燃機関の自動始動が開始されたのちから前記内燃機関の自動始動後までを含む所定時間だけ前記スロットル制御手段によるスロットル開度に上限値を設けるスロットル開度制限手段と
を具備することを特徴とする内燃機関のスロットル制御装置。 - 前記スロットル開度制限手段は、前記内燃機関の自動始動完了後の経過時間に応じて前記スロットル開度の上限値を滑らかに上昇させることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
- 前記スロットル開度制限手段は、前記内燃機関の自動始動が開始されたのちの所定時間内における前記スロットル開度の変化率に上限を設けることを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
- 更に、アクセルペダルの踏込量としてのアクセル開度を検出するアクセル開度検出手段を具備し、前記スロットル開度制限手段は、前記アクセル開度に応じて前記スロットル開度の上限値を変更することを特徴とする請求項1に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
- 前記スロットル開度制限手段は、前記内燃機関の自動始動完了後に前記スロットル開度の上限値が一旦、最大値に設定されるまでその上限値設定を解除しないことを特徴とする請求項2に記載の内燃機関のスロットル制御装置。
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