JP2008195168A - 車両のエンジン制御装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】定速走行中に燃料カットとリカバリーとが繰り返されることを回避し、かつ、目標車速への追従性が低下することを防止する。
【解決手段】定速走行状態でないときには、スロットル開度とエンジン回転速度とに基づく減速燃料カット制御を行わせる。また、定速走行状態であるときには、前記減速燃料カット制御の実行を禁止して、燃料カットが繰り返し実行されることを防止する一方で、実車速が目標車速よりも所定以上に速いときに燃料カットを行わせ、目標車速への追従性を維持させる。
【選択図】図2

Description

本発明は、車両のエンジン制御装置に関し、詳しくは、実車速が目標車速に近づくようにエンジンの出力を制御する定速走行制御手段を備えた車両において、前記エンジンへの燃料供給を停止させる技術に関する。
特許文献1には、定速走行装置を備えた車両において、減速燃料カット制御における、燃料カットの遅延時間,燃料リカバリーの遅延時間,燃料カット気筒数の変更時間,燃料リカバリー気筒数の変更時間などを、定速走行制御中であるか否かに応じて異ならせる燃料カット制御装置が開示されている。
特開2004−211601号公報
ところで、定速走行制御が作動している状態で下り坂を走行する場合に、運転者が設定した目標車速が低いと、下り坂による車速の増大を抑制すべくスロットル弁を閉じる制御がなされることになるが、スロットル弁が閉じられることで減速燃料カット条件(スロットル全閉かつエンジン回転速度大)が成立し、燃料カットが実行されることになる。
ここで、前記減速燃料カットは、エンジン回転速度によって作動・解除が制御されるため、下り勾配及び目標車速によっては、燃料カットとリカバリーとが繰り返され、これによって、運転者に違和感を与えることになるエンジン回転挙動や車両振動を発生させることがあった。
前記特許文献1に開示されるように、燃料カットの遅延時間などを定速走行中であるか否かによって切り換えることで、燃料カットとリカバリーとの繰り返し周期は長くなるものの、繰り返し自体を解消することはできず、定速走行中の運転性を十分に改善することは困難であった。
また、単に、定速走行中に減速燃料カットを禁止すると、定速走行での降坂時に実車速が目標車速をより大きく上回るようになってしまい、目標車速への追従性が低下するという問題があった。
本発明は上記問題点に鑑みなされたものであり、定速走行中に燃料カットとリカバリーとが繰り返されることを回避でき、かつ、目標車速への追従性が低下することが回避できるエンジン制御装置を提供することを目的とする。
そのため請求項1記載の発明は、実車速が目標車速に近づくようにエンジンの出力を制御する定速走行制御手段と、前記エンジンの減速運転状態において前記エンジンへの燃料供給を停止させる第1燃料カット手段と、前記目標車速と実車速との偏差に基づいて前記エンジンへの燃料供給を停止させる第2燃料カット手段と、前記定速走行制御手段の作動中に、前記第1燃料カット手段の作動を制限して、前記第2燃料カット手段を作動させる燃料カット制御手段と、を備えたことを特徴とする。
上記発明によると、定速走行中であるときに、所謂減速燃料カットを行う第1燃料カット手段の作動を制限することで、坂道を定速走行状態で下るときに、燃料カットとリカバリーとが繰り返されることを抑止する一方、目標車速と実車速との偏差に基づいて燃料カットを行うことで、実車速が目標車速を大きく上回ることを抑止する。
従って、定速走行中に、燃料カットとリカバリーとが繰り返されることで、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動が発生することを抑止でき、かつ、実車速が目標車速を大きく上回ることを抑止して、目標車速への追従性を確保できる。
請求項2記載の発明では、前記燃料カット制御手段が、前記定速走行制御手段の作動中に、前記第1燃料カット手段の作動を禁止することを特徴とする。
上記発明によると、定速走行中は、所謂減速燃料カットが禁止されるから、下り坂走行時に、燃料カットとリカバリーとが繰り返されることがなく、実車速と目標車速との偏差に基づく継続的な燃料カットを行わせることができる。
従って、定速走行中に、燃料カットとリカバリーとが繰り返されることがなく、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動が発生することを回避でき、かつ、実車速が目標車速を大きく上回ることを抑止して、目標車速への追従性を確保できる。
請求項3記載の発明では、前記燃料カット制御手段が、前記定速走行制御手段の作動中における前記第1燃料カット手段の作動回数が所定回数以上になり、かつ、前記第2燃料カット手段の作動条件が成立しているときに、前記第1燃料カット手段の作動を停止させ、前記2燃料カット手段により燃料供給を停止させることを特徴とする。
上記発明によると、定速走行状態で、所謂減速燃料カットによる燃料カット回数が所定回数以上になり、しかも、そのときに目標車速と実車速との偏差から燃料カットが要求される状態であるときには、下り坂走行が推定され、その後も燃料カットとリカバリーとが繰り返される可能性があるので、目標車速と実車速との偏差に基づき燃料カットを行わせる。
従って、定速走行状態で過剰に燃料カットとリカバリーとが繰り返されることを回避し、かつ、実車速が目標車速を大きく上回るようになってしまうことを抑止できる。
請求項4記載の発明では、前記第2燃料カット手段が、実車速が前記目標車速よりも所定以上に速いときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させることを特徴とする。
上記発明によると、実車速が目標車速よりも所定以上に速いと燃料カットを実行し、実車速が低下して、実車速と目標車速との偏差が所定レベルにまで縮小されると、燃料供給が再開される。
従って、実車速が目標車速を大きく上回ることを、燃料カットによって抑制しつつ、過剰な燃料カットの継続を防止できる。
請求項5記載の発明では、前記第2燃料カット手段が、実車速が前記目標車速よりも所定以上に速く、かつ、前記エンジンのスロットル開度が所定値以下であるときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させることを特徴とする。
上記発明によると、定速走行制御によってスロットル弁を閉じる制御を行っているにも関わらずに、実車速が目標車速を大きく上回る下り坂走行時であるときに、燃料カットを行わせる。
従って、定速走行制御によるスロットル制御では、目標車速に収束させることができない下り坂走行時に、燃料カットによって実車速の低下を図ることができる。
以下に本発明の実施の形態を説明する。
図1は、実施形態における車両用エンジンを示すシステム図である。
図1において、エンジン(内燃機関)101の吸気管102には、スロットルモータ103aでスロットルバルブ103bを開閉駆動する電子制御スロットル104が介装される。
そして、前記電子制御スロットル104及び吸気バルブ105を介して、燃焼室106内に空気が吸入される。
エンジン101の燃焼排気は、燃焼室106から排気バルブ107を介して排出され、フロント触媒108及びリア触媒109で浄化された後、大気中に放出される。
前記吸気バルブ105及び排気バルブ107は、それぞれ吸気側カムシャフト110A,排気側カムシャフト110Bに設けられたカムによって開閉駆動される。
また、各気筒の吸気バルブ105上流側の吸気ポート111には、電磁式の燃料噴射弁112が設けられる。
前記燃料噴射弁112は、エンジンコントロールユニット(ECU)113から気筒毎に出力される噴射パルス信号によって開弁駆動されると、所定圧力に調整された燃料を吸気バルブ105に向けて噴射する。
シリンダ内に吸引された燃料は、点火プラグ114による火花点火によって着火燃焼する。
前記点火プラグ114には、それぞれにパワートランジスタを内蔵したイグニッションコイル115が設けられており、前記エンジンコントロールユニット113は、前記パワートランジスタをスイッチング制御することによって、各気筒の点火時期を独立に制御する。
前記エンジンコントロールユニット113には、エンジン101の吸入空気量Qを検出するエアフローメータ115、アクセルペダルの踏み込み量(アクセル開度)を検出するアクセルペダルセンサ116、クランクシャフト121が単位クランク角度だけ回転する毎に信号を出力するクランク角センサ117、スロットルバルブ103bの開度TVOを検出するスロットルセンサ118、前記エンジン101が搭載され前記エンジン101によって駆動輪が駆動される車両の走行速度(実車速)を検出する車速センサ119からの検出信号が入力される。
尚、前記スロットルセンサ118と共に、スロットルバルブ103bの全閉位置でONとなるアイドルスイッチを設けることができる。
また、エンジン回転速度Neは、前記クランク角センサ117の検出信号に基づいて算出される。
前記エンジンコントロールユニット113は、前記各種の検出信号に基づく演算処理によって、前記スロットルモータ103a,燃料噴射弁112,パワートランジスタ等に制御信号を出力する。
更に、前記エンジンコントロールユニット113は、定速走行制御装置(Auto Speed Control Device)における制御機能を担う。
前記エンジンコントロールユニット113には、定速走行制御を実現するために、定速走行制御装置の操作スイッチ信号が入力されると共に、ブレーキペダルの踏み込みを検出するブレーキスイッチ131の信号,エンジン101と組み合わされる変速機(図示省略)がニュートラルであるか否かを示すニュートラルスイッチ132の信号などが入力される。
前記定速走行制御装置の操作スイッチとしては、メインスイッチに相当するクルーズON・OFFスイッチ(CRUISE ON OFF SW)134、アクセラレート・リジューム・スイッチ(ACCEL RES SW)137、コースト・セット・スイッチ(COAST SET SW)136、キャンセルスイッチ(CANCEL SW)135が設けられる。
上記構成の定速走行制御装置においては、車速センサ119によって検出される実車速VSPが、車両の運転者によって任意に設定される目標車速に近づくように、前記スロットルモータ103a(スロットルバルブ103bの開度TVO)をフィードバック制御することで、エンジン101の吸入空気量、引いては、エンジン101の出力トルクを制御する。
上記のようなエンジンコントロールユニット113による制御機能、及び、前記操作スイッチ、更に、電子制御スロットル104によって、本実施形態の定速走行制御装置が構成される。
尚、定速走行制御時でないときには、アクセル開度に応じた目標開度になるように、前記スロットルモータ103aがフィードバック制御される。
前記定速走行制御装置の操作方法は、概略以下の通りである。
まず、クルーズON・OFFスイッチを押して定速走行制御装置をON状態にし、実車速が希望車速になったときにコースト・セット・スイッチを押すと、そのときの車速が目標車速にセットされる。
目標車速が設定されると、スロットルバルブ103bの開度TVOを目標車速と実車速との偏差に応じてフィードバック制御することで、エンジン101の吸入空気量が調整され、目標車速が得られるエンジン出力トルクに制御される。
目標車速を増速させたいときには、アクセラレート・リジューム・スイッチを押し続けると目標車速が上がり、目標車速を減速させたいときには、コースト・セット・スイッチを押し続けると目標車速が下がる。
また、追い越しなどのために一時的に加速したいときには、アクセルペダルを踏み込むことで加速し、アクセルペダルを戻すと、目標車速での定速走行に戻る。
更に、以下の条件で定速走行制御(目標車速を維持する制御)が解除される。
a)ブレーキペダルが踏まれた場合。
b)A/Tセレクトレバーがニュートラル位置に操作された場合。
c)目標車速よりも所定速度(例えば13km/h)以上低下した場合。
d)車速が所定速度(例えば30km/h)以下になった場合。
e)キャンセルスイッチを押した場合。
f)クルーズON・OFFスイッチをOFFした場合。
尚、定速走行制御が解除された後でも、車速が一度も所定速度(例えば30km/h)以下になってなく、かつ、クルーズON・OFFスイッチがOFFされていない場合には、アクセラレート・リジューム・スイッチを押すと定速走行制御が再開される。
また、前記エンジンコントロールユニット113による燃料噴射制御においては、所謂減速燃料カットが行われる(第1燃料カット手段)。
前記減速燃料カットとは、エンジン101の減速運転状態において前記エンジン101への燃料供給(燃料噴射弁112による燃料噴射)を停止させ、HC排出量の低減及び燃費向上を図る制御である。
具体的には、スロットル開度TVOが全閉(アイドルスイッチON)で、かつ、エンジン回転速度Neがカット回転速度Nc以上であるときに、燃料噴射弁112による燃料噴射を停止させ、スロットルバルブ103bが開かれるか、又は、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nr(<カット回転速度Nc)以下になったときに、燃料噴射を再開させる。
ここで、前記定速走行制御装置による定速走行時における燃料カットの詳細を、図2のフローチャートに従って説明する。
図2のフローチャートにおいて、ステップS101では、目標車速に基づく定速走行状態であるか否かを判断する。
定速走行状態でない場合には、ステップS102へ進み、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)であるか否かを判断する。
スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)であれば、ステップS103へ進み、エンジン回転速度Neが予め記憶されたカット回転速度Nc以上であるか否かを判断する。
そして、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)であって、かつ、エンジン回転速度Neが前記カット回転速度Nc以上である減速運転状態であるときには、ステップS104へ進んで、燃料噴射弁112による燃料噴射を停止させる(第1燃料カット手段)。
尚、上記減速燃料カットにおいては、上記スロットル開度及びエンジン回転速度の条件の他、車速やトランスミッション位置などの条件を判定するが、図2のフローチャートでは、これらの条件判定について説明を省略してある。
一方、ステップS102で、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)ではないと判断された場合、若しくは、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)であるものの、エンジン回転速度Neがカット回転速度Nc未満であるときには、燃料噴射を停止させる減速運転条件が満たされていないと判断し、ステップS107へ進んで、通常に燃料噴射弁112による燃料噴射を行わせる。
前記通常の燃料噴射においては、エンジン101の吸入空気量とエンジン回転速度Neから目標空燃比の混合気を形成させるための基本燃料噴射量を算出し、該基本燃料噴射量をエンジン温度などの運転条件に応じて補正して最終的な燃料噴射量を算出する。
そして、前記燃料噴射量に対応するパルス幅の噴射パルス信号を、各気筒の吸気行程にタイミングを合わせてそれぞれの燃料噴射弁112に出力することで、前記燃料噴射弁112が前記パルス幅に対応する時間だけ開弁して、開弁時間に比例する量の燃料が噴射される。
前記ステップS104で燃料噴射弁112による燃料噴射を停止させると、ステップS105以降へ進んで、燃料噴射を再開すべきであるか否かが判断される。
ステップS105では、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)でなくなったか否か、即ち、スロットルバルブ103bが開かれたか否かを判断する。
スロットルバルブ103bが開かれた場合には、ステップS107へ進むことで、燃料噴射弁112による燃料噴射を再開させる。
また、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)を保持している場合には、ステップS106へ進み、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nr(<カット回転速度Nc)以下になったか否かを判別する。
そして、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nr以下にまで低下したときには、エンジン101がストールすることを防止すべく、ステップS107へ進んで、燃料噴射弁112による燃料噴射を再開させる。
尚、燃料噴射弁112による燃料噴射を再開させるときに、燃料噴射を再開させる気筒数を段階的に増やすなどして、滑らかにエンジン出力トルクを立ち上げるようにすることができる。
また、燃料カット開始後に、スロットル開度TVOが全閉(アイドル位置)を保持し、かつ、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nrを超えている場合には、ステップS104へ戻ることで、燃料カット状態をそのまま継続させる。
一方、ステップS101で定速走行状態であると判断されると、ステップS108へ進む。
ステップS108では、実車速が目標車速よりも高く、かつ、その差が所定速度A以上(実車速−目標車速≧A>0)であるか否かを判別する。
実車速−目標車速≧A>0であれば、ステップS112へ進み、燃料噴射弁112による燃料噴射を停止させる(第2燃料カット手段、図3参照)。
また、実車速−目標車速<Aであるときには、ステップS109へ進んで、実車速が目標車速よりも高く、かつ、その差が所定速度B(B<A)以上(実車速−目標車速≧B>0)であるか否かを判別する。
実車速−目標車速≧Bであるときには、ステップS110へ進んで、スロットル開度TVOが所定開度以下であるか否かを判断することで、スロットルバルブ103bが定速走行制御によって全閉(アイドル位置)付近まで閉じられているか否かを判別する。
そして、実車速と目標車速との偏差が比較的小さいものの、実車速が目標車速を上回っていて、かつ、スロットルバルブ103bが全閉(アイドル位置)付近まで閉じられている場合には、ステップS112へ進んで、燃料噴射弁112による燃料噴射を停止させる(第2燃料カット手段、図3参照)。
一方、実車速−目標車速<Bであるか、実車速−目標車速≧Bであっても、スロットル開度TVOが所定開度を超えている場合には、ステップS111へ進んで、通常に燃料噴射弁112による燃料噴射を行わせる。
即ち、定速走行時には、スロットル開度とエンジン回転速度とに基づいて燃料カットを行う減速燃料カットは禁止され、実車速と目標車速との偏差に基づき燃料カットが行われる(燃料カット制御手段)。
上記実施形態によると、定速走行時には、スロットル開度TVOとエンジン回転速度Neとに基づいて燃料カット条件を判定する減速燃料カット(第1燃料カット手段の作動)が禁止されるから、定速走行状態で降坂するときに、減速燃料カットが繰り返し行われることを防止できる(図3参照)。
定速走行状態での降坂時に、図6に示すように、減速燃料カットの実行条件が成立して燃料カットを実行すると、燃料カットによる回転低下、燃料噴射の再開による回転上昇を繰り返し、これによって、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動を発生させてしまう。
そこで、本実施形態では、減速燃料カット制御を定速走行状態で禁止し、スロットル開度TVO及びエンジン回転速度Neの条件に基づく燃料カットが行われないようにしてある。
一方、定速走行時には、実車速と目標車速との偏差に応じて燃料カットを行い(第2燃料カット手段)、実車速が目標車速を上回る状態で燃料噴射を停止させるので、車速の低下を図り、目標車速への追従性を維持できる。
また、実車速と目標車速との偏差に基づく燃料カットは、前記偏差が所定レベルに縮小するまで継続的に行われることになるから、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動を発生させることがない。
また、実車速−目標車速≧Aであるか、又は、実車速−目標車速≧Bであってかつスロットル開度TVOが所定開度以下であるときに、燃料カットを実行させるので、降坂によってスロットルバルブ103bを閉じる制御を行っても、目標車速に収束させることができない状態を的確に判断し、燃料カットを車速低下のために適切に実行させることができる(図3参照)。
尚、ステップS108での判定結果に基づく燃料カットと、ステップS109及びステップS110での判定結果に基づく燃料カットとのいずれか一方を行わせる構成とすることができる。
また、定速走行制御を行っていないときに行われる所謂減速燃料カットについては、少なくともスロットル開度及びエンジン回転速度を条件として燃料カットを行う公知の全ての減速燃料カット制御を適用することができ、図2のフローチャートに示したものに限定されない。
更に、実車速と目標車速との偏差に応じて燃料カットを実行する気筒数などを変更することができ、また、運転者に違和感を与えることがないようにして、周期的に燃料カットを実行させることもできる。
図4のフローチャートは、定速走行時における燃料カット制御の第2実施形態を示す。
図4のフローチャートにおいて、ステップS201で定速走行状態ではないと判断されたときには、ステップS202〜ステップS207に示される減速燃料カット制御を行うが、この部分(第1燃料カット手段)は、図2のフローチャートに示した第1実施形態のステップS102〜ステップS107と同様であるので、ここでは詳細な説明は省略する。
ステップS201で、定速走行状態であると判断されると、ステップS208へ進む。
ステップS208〜ステップS214では、定速走行状態ではないと判断されたときに行われる減速燃料カットと同様に、スロットル開度TVOとエンジン回転速度Neとに基づく減速判定によって燃料カットを実行する(第1燃料カット手段)。
具体的には、ステップS208でスロットル開度TVOが全閉であると判断され、次のステップS209でエンジン回転速度Neが予め記憶されたカット回転速度Nc以上であると判断されると、ステップS210で、減速燃料カットの回数を計数するカウンタの値を1だけアップさせた後、ステップS211へ進んで燃料カットを実行する。
燃料カットを実行すると、ステップS212では、スロットルバルブ103bが開かれたか否かを判断し、スロットルバルブ103bが全閉を保持していれば、ステップS213へ進んで、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nr以下になったか否かを判別する。
そして、スロットルバルブ103bが全閉を保持し、かつ、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nrを越えている場合には、ステップS214へ進んで、前記カウンタで計数される減速燃料カットの回数が所定回数以上になっているか否かを判断する。
減速燃料カットの回数が所定回数未満であれば、そのまま、ステップS211に戻ることで、燃料カット状態を継続させる。
一方、ステップS212で、スロットルバルブ103bが開かれたことが判定されるか、ステップS213で、エンジン回転速度Neがリカバリー回転速度Nr以下になったことが判定されると、ステップS217へ進んで、燃料噴射を再開させるが、スロットルバルブ103bが開かれた場合には、ステップS216で前記カウンタを0にリセットしてからステップS217へ進む。
また、ステップS208でスロットルバルブ103bが全閉でないと判断されるか、または、全閉であってもステップS209でエンジン回転速度がカット回転速度Nc未満であると判断された場合には、燃料カットを開始させることなく、ステップS217へ進んで、通常に燃料噴射を行わせるが、ステップS208でスロットルバルブ103bが全閉でないと判断された場合には、ステップS216で前記カウンタを0にリセットしてからステップS217へ進む。
図5に示すように、定速走行中に降坂状態になり、車速が目標車速を上回るためにスロットルバルブ103bを閉じたときには、ステップS208及びステップS209の条件が成立し、減速燃料カットが開始されることになるが、燃料カットを開始したことでエンジン回転速度Neが低下して燃料噴射を開始させると、エンジン回転速度がカット回転速度Nc以上になって再度燃料カットが開始されることになる。
前述のように、スロットルバルブ103bが開かれたときにのみ、前記カウンタを0にリセットさせれば、前記カウンタは、スロットルバルブ103bが全閉に保持された状態のまま、燃料カットによるエンジン回転速度Neの低下によって燃料噴射を再開し、燃料噴射を再開させたことでエンジン回転速度Neが増大して再度燃料カットを実行する場合の燃料カットの繰り返し回数を計数することになる。
減速燃料カット制御によって、燃料カット・リカバリーが繰り返されると、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動を発生させる可能性がある。
そこで、ステップS214で減速燃料カット・リカバリーの繰り返し回数(第1燃料カット手段の作動回数)が所定回数以上になったと判断された場合には、それ以上の繰り返しを回避すべく、ステップS215へ進む(燃料カット制御手段)。
ステップS215では、実車速が目標車速よりも高く、かつ、その差が所定速度A以上(実車速−目標車速≧A>0)であるか否かを判別する。
実車速−目標車速≧Aであれば、ステップS215の判定を繰り返すことで、実車速−目標車速<Aとなるまで燃料カット状態を継続させる(第2燃料カット手段)。
即ち、定速走行中に降坂状態になり、車速が目標車速を上回るためにスロットルバルブ103bを閉じて減速燃料カット条件を満たすようになると、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動を発生させない範囲内で減速燃料カットの繰り返しを許容するが、繰り返し回数が所定回数以上になると、減速燃料カット条件に基づく燃料カット・リカバリーの判断(第1燃料カット手段の作動)を停止させ、代わりに、実車速と目標車速との偏差に応じた燃料カット制御(第2燃料カット手段)に移行させて、実車速と目標車速との偏差が所定速度Aを下回るようになるまで燃料カットを継続させる。
従って、定速走行中の降坂状態で、減速燃料カットが繰り返し実行されて、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動が発生することを回避できると共に、実車速を目標車速に近づけるべく燃料カットが実行されるので、目標車速への追従性を維持できる。
尚、上記では、実車速と目標車速との偏差のみから、燃料カットを実行させたが、更に、スロットルバルブ103bが所定開度以下(全閉)であることを条件として付加することができ、また、前記ステップS108〜ステップS112と同様に、実車速−目標車速≧A>0であれば燃料カットを実行し、実車速−目標車速<Aであっても、実車速−目標車速≧B(B<A)であってかつスロットル開度TVOが所定開度以下であるときに、燃料カットを実行させることができる。
また、減速燃料カットの繰り返し回数が所定回数以上になっていても、その繰り返し周波数が、運転者に違和感を与えるエンジン回転挙動や車両振動を発生させることがない領域内である場合に、減速燃料カットの繰り返しを許容することができる。
また、減速燃料カットの繰り返しを許容する所定回数を、そのときの実車速や、実車速と目標車速との偏差に基づいて変更することができる。
ここで、上記実施形態から把握し得る請求項以外の技術的思想について、以下に効果と共に記載する。
(イ)前記第1燃料カット手段がエンジンのスロットル開度とエンジン回転速度とに基づいて燃料供給を停止する減速運転条件を判断し、
前記燃料カット制御手段が、前記エンジン回転速度の変化に基づく前記第1燃料カット手段の繰り返し作動回数を判定することを特徴とする請求項3記載の車両のエンジン制御装置。
上記発明によると、第1燃料カット手段により燃料供給が停止されることで、エンジン回転速度が低下し、エンジン回転速度が低下することで燃料供給が再開され、燃料供給を再開したことでエンジン回転速度が増大して再度燃料供給が停止される場合に、係るエンジン回転速度の変化に基づく燃料カットの繰り返し回数が所定回数以上になると、実車速と目標車速との偏差に基づく燃料カット制御に移行させる。
従って、定速走行中の降坂に伴って減速燃料カットが繰り返される状態を的確に判断でき、エンジン回転速度に基づく減速燃料カットを適切に制限できる。
(ロ)前記第2燃料カット手段が、実車速が前記目標車速よりも所定速度A以上に速いときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させると共に、実車速が前記目標車速よりも所定速度B(<A)以上に速く、かつ、前記エンジンのスロットル開度が所定値以下であるときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両のエンジン制御装置。
上記発明によると、実車速が目標車速を大幅に上回っているときには、燃料カットを行わせる一方、実車速と目標車速との偏差が比較的小さい場合であっても、スロットル開度が所定値以下であって、スロットルバルブによる吸入空気量の絞りが限界に達している場合には、燃料カットを行わせる。
従って、実車速を低下させるための燃料カットを、過剰な回転低下を招くことなく、効果的に実行させることができる。
実施形態における車両のエンジンを示すシステム図。 定速走行時における燃料カット制御の第1実施形態を示すフローチャート。 前記第1実施形態による燃料カット制御の特性を示すタイミングチャート。 定速走行時における燃料カット制御の第2実施形態を示すフローチャート。 前記第2実施形態による燃料カット制御の特性を示すタイミングチャート。 定速走行状態での降坂時に減速燃料カットを行わせた場合の問題点を説明するためのタイミングチャート。
符号の説明
101…エンジン、104…電子制御スロットル、114…エンジンコントロールユニット、117…クランク角センサ、118…スロットルセンサ、119…車速センサ、131…ブレーキスイッチ、132…ニュートラルスイッチ、133…クラッチスイッチ、134…クルーズON・OFFスイッチ(CRUISE ON OFF SW)、135…キャンセルスイッチ(CANCEL SW)、136…コースト・セット・スイッチ(COAST SET SW)、137…アクセラレート・リジューム・スイッチ(ACCEL RES SW)

Claims (5)

  1. 実車速が目標車速に近づくようにエンジンの出力を制御する定速走行制御手段と、
    前記エンジンの減速運転状態において前記エンジンへの燃料供給を停止させる第1燃料カット手段と、
    前記目標車速と実車速との偏差に基づいて前記エンジンへの燃料供給を停止させる第2燃料カット手段と、
    前記定速走行制御手段の作動中に、前記第1燃料カット手段の作動を制限して、前記第2燃料カット手段を作動させる燃料カット制御手段と、
    を備えたことを特徴とする車両のエンジン制御装置。
  2. 前記燃料カット制御手段が、前記定速走行制御手段の作動中に、前記第1燃料カット手段の作動を禁止することを特徴とする請求項1記載の車両のエンジン制御装置。
  3. 前記燃料カット制御手段が、前記定速走行制御手段の作動中における前記第1燃料カット手段の作動回数が所定回数以上になり、かつ、前記第2燃料カット手段の作動条件が成立しているときに、前記第1燃料カット手段の作動を停止させ、前記2燃料カット手段により燃料供給を停止させることを特徴とする請求項1記載の車両のエンジン制御装置。
  4. 前記第2燃料カット手段が、実車速が前記目標車速よりも所定以上に速いときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両のエンジン制御装置。
  5. 前記第2燃料カット手段が、実車速が前記目標車速よりも所定以上に速く、かつ、前記エンジンのスロットル開度が所定値以下であるときに、前記エンジンへの燃料供給を停止させることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の車両のエンジン制御装置。
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