JPH06330799A - 内燃機関のスロットル弁制御装置 - Google Patents

内燃機関のスロットル弁制御装置

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JPH06330799A
JPH06330799A JP5120276A JP12027693A JPH06330799A JP H06330799 A JPH06330799 A JP H06330799A JP 5120276 A JP5120276 A JP 5120276A JP 12027693 A JP12027693 A JP 12027693A JP H06330799 A JPH06330799 A JP H06330799A
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throttle valve
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俊和 茨木
Naoto Kushi
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Control Of Throttle Valves Provided In The Intake System Or In The Exhaust System (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】スロットル制御系異常時に、急激な減速ショッ
クとエンジンストールに至ることなくオーバランを防止
する。 【構成】吸気通路2にサブスロットル弁8とメインスロ
ットル弁9を設け、両者の協働によりエンジン1の出力
を制御する。又、アクセルペダル10の操作量に応じて
ステップモータ11を駆動させることによりサブスロッ
トル弁8を開閉させる。そのサブスロットル制御系の異
常発生時に、フェイルセーフ処理として、サブスロット
ル弁8に代わり、異常発生時点に検出されるエンジン回
転数に近接した異常時基準回転数を演算する。そして、
異常時のエンジン回転数がその異常時基準回転数に近づ
くように、各インジェクタ5A〜5Dを断続的に駆動さ
せる。従って、異常時には、エンジン回転数がハンチン
グを繰り返すように変化して急激に変化することはな
く、エンジン回転数が下がり過ぎることもない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は内燃機関の吸気系に設
けられてアクセル操作手段と機械的に非連結とされたリ
ンクレスタイプのスロットル弁に係り、詳しくはそのス
ロットル弁をアクセル操作手段の操作に応じて開閉させ
るようにした内燃機関のスロットル弁制御装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の技術として、例えば特開
昭62−35039号公報に開示された「エンジン制御
装置」が知られている。この制御装置では、運転者によ
るアクセルペダルの操作量がアクセルポテンショメータ
により検出され、その検出された操作量に基づきスロッ
トル弁の目標開度が決定される。そして、その目標開度
を指令値としてステップモータが駆動制御されることに
より、ステップモータに連結されたスロットル弁が開閉
制御され、もってエンジンの出力制御が行われる。ここ
で、エンジンの回転数はクランク角センサにより検出さ
れ、その検出されたエンジン回転数に基づきエンジンに
供給すべき燃料噴射量が決定される。そして、その決定
された燃料噴射量を指令値としてインジェクタが駆動制
御されることにより、エンジンに対する燃料供給量が制
御される。又、スロットル弁の開度、即ちスロットル開
度がセンサにより検出され、その検出されたスロットル
開度に基づきスロットル制御系の異常が判断される。更
に、クランク角センサにより検出されるエンジン回転数
に基づきそのセンサ系の異常が判断される。そして、ス
ロットル制御系の異常が判断されたときには、エンジン
回転数がある基準回転数以下となるようにインジェクタ
により燃料カットが断続的に行われて、エンジンに対す
る燃料供給量が制限される。これにより、エンジン回転
数の異常な上昇が抑えられる。一方、スロットル制御系
の異常が判断され、かつエンジン回転数のセンサ系の異
常が判断されたときには、インジェクタにより燃料カッ
トが連続的に行われて、エンジンに対する燃料の供給が
遮断される。これにより、エンジンのオーバランが防止
される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記従来技
術では、スロットル制御系の異常が判断されたときに
は、そのときのエンジン回転数の大きさにかかわらず、
断続的な燃料カットが一義的に行われ、エンジン回転数
がある基準回転数以下に抑えられるだけであった。その
ため、異常時におけるエンジン回転数と基準回転数との
差が大きい場合には、異常判断と同時にエンジンが急激
に減速されることになり、大きな減速ショックを伴うと
いう問題があった。或いは、スロットル制御系の異常と
エンジン回転数センサ系の異常とが共に判断されたとき
には、そのときのエンジン回転数の大きさにかかわら
ず、連続した燃料カットが一義的に行われるだけであっ
た。そのため、異常時のエンジン回転数の大きさによっ
ては大きな減速ショックを伴うことになり、その上、エ
ンジンストールに至るという問題があった。ここで、エ
ンジンストールに至ることは、車載のエンジンでは、異
常発生後の退避走行を不可能にすることにつながり、実
用上問題であった。又、車載のエンジンでは、異常判断
時におけるエンジンの減速に起因して車両速度も変化す
ることから、ドライバビリティの点で問題であった。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その第1の目的は、スロットル制御系の
異常時に、急激な減速ショックやエンジンストールを伴
うことなく内燃機関のオーバランを防止することの可能
な内燃機関のスロットル弁制御装置を提供することにあ
る。又、第2の目的は、スロットル制御系の異常時に、
車両速度の変化に起因したショックを低減させることの
可能な内燃機関のスロットル弁制御装置を提供すること
にある。更に、第3の目的は、スロットル制御系の異常
時に、機関回転数や車両速度の変化に起因したショック
を低減させつつ、スロットル制御系が異常であることを
運転者に体感させることの可能な内燃機関のスロットル
弁制御装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記第1の目的を達成す
るために、第1の発明においては、図1に示すように、
内燃機関M1の吸気系M2に設けられ、内燃機関M1の
出力を制御するために開閉されるスロットル弁M3と、
そのスロットル弁M3を開閉させるために駆動制御され
るアクチュエータM4と、運転者により操作されるアク
セル操作手段M5の操作量を検出するためのアクセル操
作量検出手段M6と、そのアクセル操作量検出手段M6
の検出結果に応じてアクチュエータM4を駆動制御する
ための第1の駆動制御手段M7とを備えた内燃機関のス
ロットル弁制御装置において、スロットル弁M3、アク
チュエータM4、アクセル操作量検出手段M6及び第1
の駆動制御手段M7を含むスロットル制御系の異常を検
出するための異常検出手段M8と、内燃機関M1の出力
に相関する機関回転数を検出するための機関回転数検出
手段M9と、内燃機関M1の出力を制御するために使用
されるスロットル弁M3以外の出力変更手段M10と、
異常検出手段M8により異常が検出されたときに、機関
回転数検出手段M9により検出された異常発生直前の機
関回転数を維持するように出力変更手段M10を駆動制
御するための第2の駆動制御手段M11とを備えたこと
を趣旨としている。
【0006】上記第2の目的を達成するために、第2の
発明においては、図2に示すように、車両に搭載された
内燃機関M1の吸気系M2に設けられ、内燃機関M1の
出力を制御するために開閉されるスロットル弁M3と、
そのスロットル弁M3を開閉させるために駆動制御され
るアクチュエータM4と、運転者により操作されるアク
セル操作手段M5の操作量を検出するためのアクセル操
作量検出手段M6と、そのアクセル操作量検出手段M6
の検出結果に応じてアクチュエータM4を駆動制御する
ための第1の駆動制御手段M7とを備えた内燃機関のス
ロットル弁制御装置において、スロットル弁M3、アク
チュエータM4、アクセル操作量検出手段M6及び第1
の駆動制御手段M7を含むスロットル制御系の異常を検
出するための異常検出手段M8と、内燃機関M1の出力
に相関する車両速度を検出するための車両速度検出手段
M12と、内燃機関M1の出力を制御するために使用さ
れるスロットル弁M3以外の出力変更手段M10と、異
常検出手段M8により異常が検出されたときに、車両速
度検出手段M12により検出された異常発生直前の車両
速度を維持するように出力変更手段M10を駆動制御す
るための第3の駆動制御手段M13とを備えたことを趣
旨としている。
【0007】上記第3の目的を達成するために、第3の
発明においては、出力変更手段M10は異常発生直前に
おける機関回転数又は車両速度に基づいて機関回転数又
は車両速度を所定幅で変動させるものであることを趣旨
としている。
【0008】ここで、機関回転数又は車両速度の変動幅
を時間の経過とともに変化させることも考えられる。
又、機関回転数又は車両速度の変動域を時間の経過とと
もに変化させることも考えられる。或いは、機関回転数
又は車両速度の変動周期を時間の経過とともに変化させ
ることも考えられる。
【0009】
【作用】上記第1の発明の構成によれば、図1に示すよ
うに、内燃機関M1の運転時に、アクセル操作手段M5
が操作されることにより、その操作量がアクセル操作量
検出手段M6により検出される。又、その検出された操
作量に応じて、第1の駆動制御手段M7によりアクチュ
エータM4が駆動制御されることにより、スロットル弁
M3が開閉されて内燃機関M1の出力が制御される。
【0010】ここで、異常検出手段M8では、スロット
ル弁M3、アクチュエータM4、アクセル操作量検出手
段M6及び第1の駆動制御手段M7を含むスロットル制
御系に係る異常の検出が行われる。又、機関回転数検出
手段M9では、内燃機関M1の出力に相関する機関回転
数の検出が行われる。そして、異常検出手段M8により
異常が検出されたときに、異常発生直前に検出された機
関回転数を維持するように第2の駆動制御手段M11に
より出力変更手段M10が駆動制御される。
【0011】従って、スロットル制御系に異常が発生し
たときには、スロットル弁M3に代わって出力変更手段
M10が駆動制御されて内燃機関M1の出力が制御され
る。しかも、機関回転数が異常発生直前の機関回転数を
維持するように制御されることから、機関回転数が急激
に変化することはなく、機関回転数が下がり過ぎること
もない。
【0012】上記第2の発明の構成によれば、第1の発
明のそれとは異なり、車両速度検出手段M12により、
内燃機関M1の出力に相関する車両速度の検出が行われ
る。そして、異常検出手段M8により異常が検出された
ときに、異常発生直前に検出された車両速度を維持する
ように第3の駆動制御手段M12により出力変更手段M
10が駆動制御される。
【0013】従って、スロットル制御系に異常が発生し
たときには、スロットル弁M3に代わって出力変更手段
M10が駆動制御され、内燃機関M1の出力が制御され
る。しかも、車両速度が異常発生直前の車両速度を維持
するように制御されることから、車両速度が急激に変化
することもなく、下がり過ぎることもない。
【0014】上記第3の発明の構成によれば、スロット
ル制御系の異常が発生したときには、機関回転数又は車
両速度が所定幅で変動することから、機関回転数又は車
両速度はある周期をもって変化することになる。従っ
て、機関回転数又は車両速度は急激に変化することはな
く、下がり過ぎることもない。又、機関回転数又は車両
速度の周期的な変化により、内燃機関M1又は車両に
は、断続的な挙動が発生することになる。
【0015】ここで、機関回転数又は車両速度の変動幅
を時間の経過とともに変化させることにより、機関回転
数又は車両速度が漸増又は漸減した場合にも、機関回転
数又は車両速度が急激に変化することはなく、内燃機関
M1又は車両の断続的な挙動が確保される。
【0016】又、機関回転数又は車両速度の変動域を時
間の経過とともに変化させることにより、内燃機関M1
に対する負荷又は車両に対する走行抵抗が変化した場合
でも、機関回転数又は車両速度が急激に変化することは
なく、内燃機関M1又は車両の断続的な挙動が確保され
る。
【0017】更に、機関回転数又は車両速度の変動周期
を時間の経過とともに変化させることにより、異常発生
直後から機関回転数又は車両速度が過大な周期で変化す
ることはなく、内燃機関M1又は車両の断続的な挙動が
確保される。
【0018】
【実施例】
(第1実施例)以下、上記第1及び第3の発明における
内燃機関のスロットル弁制御装置を具体化した第1実施
例を図3〜図13に基づいて詳細に説明する。
【0019】図3はこの実施例における内燃機関のスロ
ットル弁制御装置をフロントエンジン・リヤドライブ方
式(FR方式)の自動車に適用してなるガソリンエンジ
ンシステムを示す概略構成図である。車両に搭載された
内燃機関としてのエンジン1は吸気系を構成する吸気通
路2と、排気系を構成する排気通路3とを備えている。
吸気通路2の入口側にはエアクリーナ4が設けられてい
る。吸気通路2の下流側は分岐された吸気マニホルド2
aを通じてエンジン1の各気筒(この実施例では4気筒
となっている。)に連通されている。吸気マニホルド2
aの近傍には、出力変更手段としての燃料噴射用のイン
ジェクタ5A,5B,5C,5Dが各気筒に対応してそ
れぞれ設けられている。周知のように各インジェクタ5
A〜5Dには、図示しない燃料タンクから燃料ポンプの
動作により所定圧力の燃料が供給される。又、エンジン
1の各気筒には、点火プラグ6A,6B,6C,6Dが
それぞれ設けられている。一方、排気通路3は分岐され
た排気マニホルド3aを通じてエンジン1の各気筒に連
通されている。排気通路3の出口側には三元触媒を内蔵
してなる触媒コンバータ7が設けられている。
【0020】上記の構成において、エンジン1にはエア
クリーナ4及び吸気通路2を通じて外気が取り込まれ
る。又、その外気の取り込みと同時に、各インジェクタ
5A〜5Dから吸気マニホルド2aの近傍に燃料が噴射
されることにより、その燃料と外気との混合気が各気筒
の燃焼室へと取り込まれる。そして、その取り込まれた
混合気が、各燃焼室にて点火プラグ6A〜6Dの作動に
より爆発・燃焼することにより、図示しないピストン及
びクランクシャフト等が作動してエンジン1の駆動力、
即ちエンジン出力が得られる。更に、各燃焼室にて燃焼
された後の既燃焼ガスは、排気として排気通路3へ導か
れ、触媒コンバータ7にて浄化された後に外部へと排出
される。
【0021】図3,4に示すように、吸気通路2の途中
には、その上流側から順にリンクレスタイプのサブスロ
ットル弁8とリンクタイプのメインスロットル弁9が直
列に配設されている。メインスロットル弁9は、運転席
に設けられたアクセル操作手段としてのアクセルペダル
10に対してアクセルリンクにより機械的に連結されて
おり、アクセルペダル10の操作に連動して開閉され
る。又、メインスロットル弁9は、図示しないリターン
スプリングにより常に閉じ方向へ付勢されている。図5
に示すように、この実施例において、メインスロットル
弁9の開度、即ちメインスロットル開度TAMは、アク
セルペダル10の操作量、即ちアクセル開度ACCPに
対して一義的な線形開度特性を有するように設定されて
いる。一方、サブスロットル弁8はその近傍に設けられ
たアクチュエータとしてのステップモータ11の作動に
より開閉されるものであり、同弁8の支軸がステップモ
ータ11の出力軸に連結されている。又、サブスロット
ル弁8は、図示しないリターンスプリングにより常に開
き方向へ付勢されている。図5に示すように、この実施
例において、サブスロットル弁8の開度、即ちサブスロ
ットル開度TASはアクセル開度ACCPに対して2種
類の非線形開度特性(高μ路用,低μ路用)をもって設
定されている。これら各非線形開度特性は各種運転条件
に応じて選択的に使用されるものである。ここで、高μ
路用の非線形開度特性は、滑りにくい路面において、車
両の通常走行時にアクセルコントロール性を向上させる
ために選択的に使用されるものである。又、低μ路用の
非線形開度特性は、滑りやすい路面でも良好なアクセル
コントロール性を実現するために選択的に使用されるも
のである。そして、上記のような各開度特性をもってメ
インスロットル弁9及びサブスロットル弁8が開閉され
ることにより、吸気通路2を通じて各気筒へ取り込まれ
る吸気量が調整され、もってエンジン出力が制御され
る。
【0022】この実施例では、車両の操作性の向上を目
的として、各種運転条件において、アクセルペダル10
の操作量に対するエンジン出力が上記のような両スロッ
トル弁8,9の各開度特性の協働により最適に設定され
ている。つまり、エンジン1の運転中にサブスロットル
弁8がステップモータ11により閉じ方向へ制御される
ことにより、アクセルペダル10に連動するメインスロ
ットル弁9により一義的に調整される吸気量が更に低減
させる。これによりエンジン出力が抑制され、各種運転
条件において、アクセルペダル10の操作に対するエン
ジン出力特性が適切に設定され、全運転領域にわたって
良好なアクセルコントロール性が実現される。更に、こ
の実施例では、2弁式のスロットルであることから、万
が一サブスロットル弁8に異常が起きたとしても、運転
者がアクセルペダル10を戻すことにより、メインスロ
ットル弁9が閉じられてエンジン1の減速を遅滞なく行
うことが可能である。又、サブスロットル弁8が全開位
置でフェイルした場合には、運転者がアクセルペダル1
0を任意に操作することにより、メインスロットル弁9
が任意に開かれてエンジン出力を任意に制御することが
可能である。これにより、異常時における車両の退避走
行が可能のである。
【0023】車両及びエンジン1の各種運転状態を検出
するセンサとして、メインスロットル弁9の近傍には、
メインスロットル開度TAMを検出するためのメインス
ロットルセンサ31が設けられている。又、サブスロッ
トル弁8の近傍には、サブスロットル開度TASを検出
するためのサブスロットルセンサ32が設けられてい
る。この実施例では、メインスロットルセンサ31及び
サブスロットルセンサ32により、サブスロットル制御
系の異常を検出するための異常検出手段が構成されてい
る。更に、アクセルペダル10の近傍には、アクセル操
作量検出手段としてのアクセル開度ACCPを検出する
ためのアクセルセンサ33が設けられている。吸気通路
2においてメインスロットル弁9の下流側には、吸気量
に相関する吸気圧力PMを検出するための吸気圧センサ
34が設けられている。排気通路3の途中には、排気中
の酸素濃度Ox、即ち排気通路3における排気空燃比を
検出するための酸素センサ35が設けられている。更
に、エンジン1には、その冷却水の温度、即ち冷却水温
THWを検出するための水温センサ36が設けられてい
る。
【0024】エンジン1の各気筒に設けられた点火プラ
グ6A〜6Dには、ディストリビュータ12にて分配さ
れた点火信号が印加される。ディストリビュータ12は
イグナイタ13から出力される高電圧をエンジン1のク
ランク角に同期して各点火プラグ6A〜6Dに分配する
ためのものである。そして、各点火プラグ6A〜6Dの
点火タイミングは、イグナイタ13からの高電圧出力タ
イミングにより決定される。
【0025】ディストリビュータ12には、その図示し
ないロータの回転からエンジン1の回転数(エンジン回
転数)NEを検出するための機関回転数検出手段として
の回転数センサ37が設けられている。又、ディストリ
ビュータ12には、ロータの回転に応じてエンジン1の
クランク角度の変化を所定の割合で検出するための気筒
判別センサ38が設けられている。この実施例では、エ
ンジン1における一連の行程(吸気行程,圧縮行程,膨
張行程,排気行程)に対してクランクシャフトが2回転
するものとして、気筒判別センサ38は360°CAの
割合でクランク角度が検出される。
【0026】加えて、この実施例において、車両後側に
は左右一対の駆動輪14L,14Rが、車両前側には左
右一対の従動輪15L,15Rがそれぞれ設けられてい
る。両駆動輪14L,14Rはエンジン1からの駆動力
を得て回転駆動される。そのために、エンジン1のクラ
ンクシャフトには自動変速機16が駆動連結され、その
自動変速機16がプロペラシャフト17、ディファレン
シャルギヤ18及び左右一対のドライブシャフト19
L,19R等を介して左右の各駆動輪14L,14Rに
駆動連結されている。この実施例において、自動変速機
16は電子制御式のものであり、ロックアップ機構と、
前進4速及び後退1速の変速段と、それらロックアップ
機構及び各変速段を切り換えるための複数のソレノイド
よりなるアクチュエータ16aを備えている。一方、両
従動輪15L,15Rは、車両の走行に伴って連れ回り
するものであり、車両の操舵を行うために、図示しない
ステアリングホイールの操作によって作動する操舵輪に
もなっている。
【0027】この実施例において、左右の各駆動輪14
L,14Rには、それらの回転速度、即ち左駆動輪回転
速度VWNRL、右駆動輪回転速度VWNRRを検出す
るための駆動輪速度センサ39L,39Rがそれぞれ設
けられている。又、左右の各従動輪15L,15Rに
は、それらの回転速度、即ち左従動輪回転速度VWNF
L、右従動輪回転速度VWNFRを検出するための従動
輪速度センサ40L,40Rがそれぞれ設けられてい
る。これら各速度センサ39L,39R,40L,40
Rはそれぞれ歯車20とピックアップコイル21により
構成されている。
【0028】又、この実施例において、自動変速機16
には、エンジン1の出力に相関する車両速度(車速)S
PDを検出するための車両速度検出手段としての車速セ
ンサ41が設けられている。この車速センサ41は自動
変速機16のギアの回転により回されるマグネットによ
りリードスイッチを駆動させる方式のものであり、車速
SPDに相当するパルス信号を出力する。
【0029】上記の回転数センサ37、気筒判別センサ
38、各速度センサ39L,39R,40L,40R及
び車速センサ41も各種運転状態を検出するセンサを構
成している。
【0030】この実施例において、メインスロットルセ
ンサ31、サブスロットルセンサ32、アクセルセンサ
33、吸気圧センサ34、酸素センサ35、水温センサ
35、回転数センサ37、気筒判別センサ38及び車速
センサ41はエンジン・変速機電子制御装置(以下「エ
ンジン・変速機ECU」という。)51に接続されてい
る。又、エンジン・変速機ECU51には、各インジェ
クタ5A〜5D、イグナイタ13及びアクチュエータ1
6aがそれぞれ接続されている。そして、エンジン・変
速機ECU51は各種センサ31〜38,41から入力
される各種信号に基づき、エンジン1の燃料噴射量制
御、点火時期制御及び自動変速機制御等を実行すべく、
各インジェクタ5A〜5D、イグナイタ13及びアクチ
ュエータ16a等の動作を好適に制御する。又、この実
施例では、エンジン・変速機ECU51により第2の駆
動制御手段が構成されている。そして、エンジン・変速
機ECU51は入力される各種信号に基づき、サブスロ
ットル制御系に係る異常時のフェイルセーフ処理を実行
する。ここで、サブスロットル制御系とは、サブスロッ
トル弁8、ステップモータ11、サブスロットルセンサ
32、アクセルセンサ33及び後述するスロットルEC
U52を含むものである。
【0031】エンジン・変速機ECU51が燃料噴射量
制御、点火時期制御及び自動変速機制御と、サブスロッ
トル制御系のフェイルセーフ処理等とを司る装置である
のに対し、サブスロットル弁8の開閉制御を司るための
スロットル電子制御装置(以下「スロットルECU」と
いう。)52が設けられている。即ち、第1の駆動制御
手段を構成するスロットルECU52はエンジン・変速
機ECU51に接続されており、両者51,52の間で
信号のやりとりが行われる。又、スロットルECU52
には、各駆動輪速度センサ39L,39R及び各従動輪
速度センサ40L,40Rが接続されている。更に、ス
ロットルECU52には、ステップモータ11が接続さ
れている。そして、エンジン・変速機ECU51に入力
される各種信号のうち、サブスロットル弁8の開閉制御
等の処理に必要なメインスロットル開度TAM、サブス
ロットル開度TAS、アクセル開度ACCP、吸気圧P
M、エンジン回転数NE及び車速SPD等の各種信号
が、エンジン・変速機ECU51からスロットルECU
52に入力される。又、スロットルECU52には、各
速度センサ39L,39R,40L,40Rから左駆動
輪回転速度VWNRL、右駆動輪回転速度VWNRR、
左従動輪回転速度VWNFL及び右従動輪回転速度VW
NFRの各信号が入力される。そして、スロットルEC
U52は、入力される各種信号に基づき、エンジン1の
運転状態に応じてサブスロットル弁8の制御、即ちサブ
スロットル制御を行うべくステップモータ11を好適に
制御する。
【0032】図6はエンジン・変速機ECU51及びス
ロットルECU52の電気的構成を示すブロック図であ
る。エンジン・変速機ECU51は、カウンタの機能を
兼ね備えた中央処理装置(CPU)53、所定の制御プ
ログラム等を予め記憶した読み出し専用メモリ(RO
M)54、CPU53の演算結果等を一時記憶するラン
ダムアクセスメモリ(RAM)55、予め記憶されたデ
ータを保存するバックアップRAM56等を備えてい
る。そして、エンジン・変速機ECU51は、これら各
部53〜56と外部入出力回路57等がバス58によっ
て接続された論理演算回路として構成されている。外部
入出力回路57には、メインスロットルセンサ31、サ
ブスロットルセンサ32、アクセルセンサ33、吸気圧
センサ34、酸素センサ35、水温センサ36、回転数
センサ37、気筒判別センサ38及び車速センサ41が
それぞれ接続されている。又、外部入出力回路57に
は、各インジェクタ5A〜5D、イグナイタ13及びア
クチュエータ16aが接続されている。併せて、外部入
出力回路57には、前記したスロットルECU52が接
続されている。
【0033】そして、CPU53は外部入出力回路57
を介して各センサ31〜38,41から入力される各種
信号を入力値として読み込む。CPU53はそれら入力
値に基づき、ROM54に記憶されている制御プログラ
ムに基づき燃料噴射量制御、点火時期制御及び自動変速
機制御と、サブスロットル制御系の異常に係るフェイル
セーフ処理等とを実行する。又、外部入出力回路57を
介して入力される各種信号のうち、サブスロットル制御
に必要な各種信号はスロットルECU52へ出力され
る。
【0034】一方、スロットルECU52はエンジン・
変速機ECU51と基本的に同じ構成をなしており、C
PU61、ROM62、RAM63、バックアップRA
M64、外部入出力回路65及びバス66等により構成
されている。外部入出力回路66には、各駆動輪速度セ
ンサ39L,39R及び各従動輪速度センサ40L,4
0Rがそれぞれ接続されている。又、外部入出力回路6
6には、ステップモータ11が接続されている。更に、
ROM62にはサブスロットル制御等のための制御プロ
グラム等が予め記憶されている。
【0035】そして、CPU61はエンジン・変速機E
CU51及び各速度センサ39L,39R,40L,4
0Rから外部入出力回路65を介して入力される各種信
号を入力値として読み込む。又、CPU61はそれら入
力値に基づき、ROM62に記憶されている制御プログ
ラムに基づきテップモータ11を好適に制御する。
【0036】次に、前述したサブスロットル制御系の異
常に係るフェイルセーフ処理として、エンジン・変速機
ECU5により実行される処理動作の内容について図7
〜図13に従って説明する。
【0037】図7,8はエンジン・変速機ECU51に
より実行される「フェイルセーフ演算ルーチン」を示す
フローチャートである。この実施例において、このルー
チンは「32ms」毎の定時割込みで実行される。
【0038】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ101において、メインスロットルセンサ31、
吸気圧センサ34及び回転数センサ35等からの各種信
号に基づき、メインスロットル開度TAM、吸気圧PM
及びエンジン回転速度NEをそれぞれ読み込む。又、サ
ブスロットル制御異常フラグXTHF、吸気圧上昇遅れ
時間CTFDPを読み込む。
【0039】ここで、サブスロットル制御異常フラグX
THFは別途の処理ルーチン(8msルーチン)におい
て設定されるものである。即ち、同フラグXTHFは、
メインスロットル開度TAMが所定値である「θ1°」
以上で、且つ、サブスロットル開度TASの変化速度
(サブスロットル開度変化速度)DLTASが所定値で
ある「θ2°/ms」以上のときに、サブスロットル制
御系に係る異常が検出されたものとして「1」に設定さ
れる。又、吸気圧上昇遅れ時間CTFDPも同じく別途
の処理ルーチン(8msルーチン)において計時される
ものである。即ち、同時間CTFDPは、サブスロット
ル開度変化速度DLTASの立ち上がりから、後述する
吸気圧変化速度DLPMの立ち上がりまでの遅れ時間を
示すものである。
【0040】続いて、ステップ102において、今回読
み込まれた吸気圧PMと前回読み込まれた吸気圧PMと
の差から吸気圧変化速度DLPMを演算する。そして、
ステップ103においては、今回読み込まれたサブスロ
ットル制御異常フラグXTHFが「0」であるか否かを
判断する。ここで、同フラグXTHFが「0」の場合に
は、サブスロットル制御系に異常が検出されていないも
のとして、ステップ104へ移行する。
【0041】ステップ104においては、燃料カット要
求フラグXFCRQを「0」に設定する。この燃料カッ
ト要求フラグXFCRQは、サブスロットル制御系のフ
ェイルセーフ処理として実行される断続的な燃料カット
の実行のために使用されるものである。又、ステップ1
05において、別途の処理ルーチンにおける吸気圧上昇
遅れ時間CTFDPを「0」にリセットして、ステップ
109へ移行する。
【0042】一方、ステップ103において、サブスロ
ットル制御異常フラグXTHFが「1」の場合には、サ
ブスロットル制御系に異常が検出されたものとして、ス
テップ106へ移行する。ステップ106においては、
吸気圧変化速度DLPMが所定値である「P1mmHg
/ms」未満であるか否かを判断する。ここで、吸気圧
変化速度DLPMが「P1mmHg/ms」未満の場合
には、エンジン出力の変化が小さいものとして、そのま
まステップ109へ移行する。吸気圧変化速度DLPM
が「P1mmHg/ms」以上の場合には、エンジン出
力の変化が大きいものとして、ステップ107へ移行す
る。
【0043】ステップ107においては、吸気圧上昇遅
れ時間CTFDPが所定値である「T1ms」以上であ
るか否かを判断する。ここで、吸気圧上昇遅れ時間CT
FDPが「T1ms」以上である場合には、エンジン出
力の変化が過剰でないものとして、そのままステップ1
09へ移行する。吸気圧上昇遅れ時間CTFDPが「T
1ms」未満である場合には、エンジン出力の変化が過
剰であるものとして、ステップ108へ移行する。
【0044】ステップ108においては、フェイルセー
フ処理である断続的な燃料カットの実行を要求すべく、
燃料カット要求フラグXFCRQを「1」に設定する。
そして、ステップ105〜ステップ108から移行して
ステップ109においては、今回読み込まれたメインス
ロットル開度TAMが「θ1°」未満であるか否かを判
断する。ここで、メインスロットル開度TAMが「θ1
°」未満の場合には、そのままステップ113へ移行す
る。メインスロットル開度TAMが「θ1°」以上の場
合には、ステップ110へ移行する。
【0045】ステップ110においては、燃料カット終
了回転数EMFRTが燃料カット開始回転数EMFNE
以上であるか否かを判断する。ここで、燃料カット終了
回転数EMFRTは、燃料カットから通常の燃料噴射へ
復帰する際に基準となるエンジン回転数NEを示すもの
である。又、燃料カット開始回転数EMFNEは、燃料
カットを開始するために基準となるエンジン回転数NE
を示すものである。そして、ステップ110において、
燃料カット終了回転数EMFRTが燃料カット開始回転
数EMFNE以上の場合には、そのままステップ113
へ移行する。燃料カット終了回転数EMFRTが燃料カ
ット開始回転数EMFNE未満の場合には、ステップ1
11へ移行する。
【0046】ステップ111においては、前述した燃料
カット要求フラグXFCRQが「1」であるか否かを判
断する。そして、燃料カット要求フラグXFCRQが
「1」の場合には、断続的な燃料カットの処理が未だ要
求されているものとして、そのままステップ121へ移
行する。燃料カット要求フラグXFCRQが「0」の場
合には、確認のためにステップ112へ移行する。
【0047】ステップ112においては、前述した吸気
圧上昇遅れ時間CTFDPが「T1ms」未満であるか
否かを判断する。ここで、吸気圧上昇遅れ時間CTFD
Pが「T1ms」以上の場合には、エンジン出力の変化
が過剰であり、断続的な燃料カットの処理が要求されて
いるものとして、そのままステップ121へ移行する。
吸気圧上昇遅れ時間CTFDPが「T1ms」以上の場
合には、ステップ113へ移行する。
【0048】そして、ステップ109、ステップ110
又はステップ112から移行してステップ113におい
ては、サブスロットル制御系に係る異常がないものとし
て、サブスロットル制御異常フラグXTHFを「0」に
設定する。又、ステップ114において、断続的な燃料
カットの実行の必要性がないものとして、燃料カット要
求フラグXFCRQを「0」に設定する。
【0049】その後、ステップ111、ステップ112
又はステップ114から移行してステップ121におい
ては、燃料カット要求フラグXFCRQが「1」である
か否かを判断する。ここで、燃料カット要求フラグXF
CRQが「0」の場合には、サブスロットル制御系が正
常で断続的な燃料カットの実行が要求されていないもの
として、ステップ122へ移行し、ステップ122〜ス
テップ126の処理を実行する。
【0050】即ち、ステップ122においては、断続的
な燃料カットの実行を中止すべく燃料カット実行フラグ
XEMFCを「0」に設定する。そして、ステップ12
3において、今回読み込まれたエンジン回転数NE1と
それに対する初期設定オフセット値KEMFNBとの加
算結果が、下限回転数NRTと最小回転数幅KEMHY
Sとの加算結果よりも大きいか否かを判断する。ここ
で、下限回転数NRTは、燃料カット終了回転数EMF
RTとしてはエンジンストールに至らない最低の値であ
り、エアコン負荷や電気負荷等の違いに応じて設定され
るものである。又、最小回転数幅KEMHYSは、燃料
カット開始回転数EMFNEと燃料カット終了回転数E
MFRTとの間で許容すべき最小の回転数幅であり、断
続的な燃料カットの処理を行うことによりエンジン1に
ある程度の挙動が得られるよう設定されたものである。
このステップ123において、今回のエンジン回転数N
E1と初期設定オフセット値KEMFNBとの加算結果
が、下限回転数NRTと最小回転数幅KEMHYSとの
加算結果よりも大きい場合には、ステップ124へ移行
する。そして、ステップ124において、今回のエンジ
ン回転数NE1と初期設定オフセット値KEMFNBと
の加算結果を燃料カット開始回転数EMFNEとして設
定する。一方、ステップ123において、今回のエンジ
ン回転数NE1と初期設定オフセット値KEMFNBと
の加算結果が、下限回転数NRTと最小回転数幅KEM
HYSとの加算結果よりも大きくない場合には、ステッ
プ125へ移行する。そして、ステップ125におい
て、下限回転数NRTと最小回転数幅KEMHYSとの
加算結果を燃料カット開始回転数EMFNEとして設定
する。
【0051】その後、ステップ124又はステップ12
5から移行してステップ126においては、今回設定さ
れた燃料カット開始回転数EMFNEからそれに対する
初期設定オフセット値KEMFRBを減算し、その減算
結果を燃料カット終了回転数EMFRTとして設定す
る。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0052】一方、ステップ121において、燃料カッ
ト要求フラグXFCRQが「1」の場合には、サブスロ
ットル制御系に異常があるものとして、ステップ127
へ移行し、ステップ127〜ステップ136の処理を実
行する。
【0053】即ち、ステップ127においては、燃料カ
ット実行フラグXEMFCが「1」であるか否かを判断
する。ここで、燃料カット実行フラグXEMFCが
「0」の場合には、既に燃料カットから通常の燃料噴射
へ復帰しているものとして、ステップ128へ移行す
る。
【0054】ステップ128においては、今回のエンジ
ン回転数NE1が今回設定された燃料カット開始回転数
EMFNE以上であるか否かを判断する。そして、今回
のエンジン回転数NE1が燃料カット開始回転数EMF
NE未満の場合には、通常の燃料噴射を継続させるべ
く、その後の処理を一旦終了する。今回のエンジン回転
数NE1が燃料カット開始回転数EMFNE以上の場合
には、燃料カットを開始すべく、ステップ129へ移行
する。そして、ステップ129において、燃料カット実
行フラグXEMFCを「1」に設定し、その後の処理を
一旦終了する。
【0055】一方、ステップ127において、燃料カッ
ト実行フラグXEMFCが「1」の場合には、既に燃料
カットが実行されているものとして、ステップ130へ
移行する。ステップ130においては、今回までの下限
回転数NRTを下限回転数記憶値REMFCとして設定
する。そして、ステップ131において、下限回転数記
憶値REMFCが今回の燃料カット終了回転数EMFR
Tよりも大きいか否かを判断する。ここで、下限回転数
記憶値REMFCが燃料カット終了回転数EMFRTよ
りも大きい場合には、ステップ132へ移行する。下限
回転数記憶値REMFCが燃料カット終了回転数EMF
RTよりも大きくない場合には、ステップ133へ移行
する。ステップ132においては、今回のエンジン回転
数NE1が下限回転数記憶値REMFC未満であるか否
かを判断する。そして、エンジン回転数NE1が下限回
転数記憶値REMFC未満の場合には、燃料カットを終
了して通常の燃料噴射へ復帰すべく、ステップ134へ
移行する。今回のエンジン回転数NE1が下限回転数記
憶値REMFC以上の場合には、そのまま燃料カットを
継続すべく、その後の処理を一旦終了する。
【0056】一方、ステップ131から移行してステッ
プ133においては、今回のエンジン回転数NE1が燃
料カット終了回転数EMFRT未満であるか否かを判断
する。ここで、今回のエンジン回転数NE1が燃料カッ
ト終了回転数EMFRT未満の場合には、燃料カットを
終了して通常の燃料噴射へ復帰すべく、ステップ134
へ移行する。今回のエンジン回転数NE1が燃料カット
終了回転数EMFRT以上の場合には、そのまま燃料カ
ットを継続すべく、その後の処理を一旦終了する。
【0057】ステップ132又はステップ133から移
行してステップ134においては、燃料カットを終了し
て通常の燃料噴射へ復帰すべく、燃料カット実行フラグ
XEMFCを「0」に設定する。
【0058】その後、ステップ135において、燃料カ
ット開始回転数EMFNEが、下限回転数記憶値REM
FCと最小回転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大
きいか否かを判断する。そして、燃料カット開始回転数
EMFNEが、下限回転数記憶値REMFCと最小回転
数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きい場合には、
そのまま燃料カット開始回転数EMFNEを変更するこ
となく、その後の処理を一旦終了する。燃料カット開始
回転数EMFNEが、下限回転数記憶値REMFCと最
小回転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きくない
場合には、ステップ136へ移行する。そして、ステッ
プ136において、下限回転数記憶値REMFCと最小
回転数幅KEMHYSとの加算結果を新たな燃料カット
開始回転数EMFNEとして設定して、その後の処理を
一旦終了する。このステップ135及びステップ136
の処理では、燃料カット開始回転数EMFNE及び燃料
カット終了回転数EMFRTが設定されてから、下限回
転数NRTが変化している可能性があることから、再び
燃料カット開始回転数EMFNEがチェックされるので
ある。そして、燃料カット開始回転数EMFNEが下限
回転数NRTよりも常に大きくなるように設定されるの
である。
【0059】上記のようにフェイルセーフ処理のための
演算が実行され、サブスロットル制御系の異常時に断続
的な燃料カットを実行すべく、後述する「燃料噴射量制
御ルーチン」で使用される燃料カット実行フラグXEM
FCが「0」又は「1」に設定される。又、断続的な料
カットの処理を、異常発生直前のエンジン回転数NEの
大きさに応じて行うために、異常時基準回転数として
の、燃料カット開始回転数EMFNE、燃料カット終了
回転数EMFRT及び下限回転数NRT等がそれぞれ設
定される。
【0060】図9はエンジン・変速機ECU51により
実行される「燃料噴射量制御ルーチン」を示すフローチ
ャートであり、このルーチンは所定時間毎の定時割り込
みで実行される。
【0061】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ210において、アクセルセンサ33、吸気圧セ
ンサ34、酸素センサ35、水温センサ36及び回転数
センサ37等からの各種信号に基づき、アクセル開度A
CCP、吸気圧PM、酸素濃度Ox、冷却水温THW及
びエンジン回転数NEをそれぞれ読み込む。又、前述し
た「フェイルセーフ演算ルーチン」にて設定される燃料
カット実行フラグXEMFCを読み込む。
【0062】続いて、ステップ220において、今回読
み込まれアクセル開度ACCP、吸気圧PM、酸素濃度
Ox、冷却水温THW及びエンジン回転数NE等に基づ
き、今回の運転状態に応じた目標噴射量TAUを算出す
る。
【0063】次に、ステップ230において、今回読み
込まれた燃料カット実行フラグXEMFCが「0」であ
るか否かを判断する。ここで、この燃料カット実行フラ
グXEMFCが「0」の場合には、通常の燃料噴射を実
行すべく、ステップ240へ移行する。そして、ステッ
プ240において、所要のタイミングで、目標噴射量T
AUに基づき各インジェクタ5A〜5Dを開弁させるこ
とにより燃料噴射を実行し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0064】一方、ステップ230において、燃料カッ
ト実行フラグXEMFCが「1」の場合には、燃料カッ
トの実行が要求されているものとして、ステップ250
へ移行する。そして、ステップ250において、各イン
ジェクタ5A〜5Dを強制的に閉弁させることにより燃
料カットを実行し、その後の処理を一旦終了する。
【0065】上記のように燃料噴射量制御の処理が実行
され、「フェイルセーフ演算ルーチン」の処理結果を受
けて、フェイルセーフ処理のための燃料カットが実行さ
れる。
【0066】次に、上記のようなフェイルセーフ処理に
より得られる結果を図10〜図13に従って説明する。
図10〜図13はフェイルセーフ処理におけるエンジン
回転数NEと、それに対する燃料カット開始回転数EM
FNE、燃料カット終了回転数EMFRT及び下限回転
数NRT等の挙動を示すタイムチャートである。
【0067】図10は下限回転数NRTが一定で、燃料
カット終了回転数EMFRTが下限回転数NRTよりも
高い場合を示している。この場合は、サブスロットル制
御系の異常を判断すると、その異常判断直前のエンジン
回転数NEを基準に、それよりも初期設定オフセット値
KEMFNBだけ高い燃料カット開始回転数EMFNE
が異常時基準回転数として設定される。又、その燃料カ
ット開始回転数EMFNEよりも初期設定オフセット値
KEMFRBだけ低い燃料カット終了回転数EMFRT
が異常時基準回転数として設定される。そして、燃料カ
ット終了回転数EMFRTが下限回転数NRTよりも大
きいことから、燃料カット開始回転数EMFNEと燃料
カット終了回転数EMFRTとの間で断続的な燃料カッ
トが実行される。即ち、エンジン回転数NE1が燃料カ
ット開始回転数EMFNEまで上がると、燃料カットが
開始され、その後、エンジン回転数NE1が燃料カット
終了回転数EMFRTまで下がると、燃料カットが終了
されて通常の燃料噴射へと復帰する。その後、エンジン
回転数NE1が燃料カット開始回転数EMFNEまで上
がると、再び燃料カットが開始される。これにより、エ
ンジン回転数NE1は燃料カット開始回転数EMFNE
と燃料カット終了回転数EMFRTとの間でハンチング
を繰り返すように変動することになる。
【0068】図11は下限回転数NRTが一定で、燃料
カット終了回転数EMFRTが下限回転数NRTよりも
低い場合を示している。この場合は、サブスロットル制
御系に異常が発生すると、その異常発生直前のエンジン
回転数NEを基準に、それよりも初期設定オフセット値
KEMFNBだけ高い燃料カット開始回転数EMFNE
が異常時基準回転数として設定される。そして、燃料カ
ット終了回転数EMFRTが下限回転数NRTよりも低
いことから、下限回転数NRTがした側の異常時基準回
転数として設定され、それら燃料カット開始回転数EM
FNEと下限回転数NRTとの間で断続的な燃料カット
が実行される。即ち、エンジン回転数NE1が燃料カッ
ト開始回転数EMFNEまで上がると、燃料カットが開
始され、その後、エンジン回転数NE1が下限回転数N
RTまで下がると、燃料カットが終了されて通常の燃料
噴射へと復帰する。その後、エンジン回転数NE1が燃
料カット開始回転数EMFNEまで上がると、再び燃料
カットが開始される。これにより、エンジン回転数NE
1は燃料カット開始回転数EMFNEと下限回転数NR
Tとの間でハンチングを繰り返すように変動することに
なる。
【0069】図12は下限回転数NRTが一定で、燃料
カット終了回転数EMFRTが下限回転数NRTよりも
低く、且つ燃料カット開始回転数EMFNEと下限回転
数NRTとの間が、最小回転数幅KEMHYSよりも小
さい場合を示している。
【0070】この場合は、サブスロットル制御系に異常
が発生すると、その異常発生直前のエンジン回転数NE
を基準に、それよりも初期設定オフセット値KEMFN
Bだけ高い燃料カット開始回転数EMFNEが設定され
る。しかし、燃料カット開始回転数EMFNEと下限回
転数NRTとの間が、最小回転数幅KEMHYSよりも
小さいことから、下限回転数NRTと最小回転数幅KE
MHYSとの加算値(NRT+KEMHYS)が上側の
異常時基準回転数として設定される。又、下限回転数N
RTが下側の異常時基準回転数として設定される。そし
て、加算値(NRT+KEMHYS)と下限回転数NR
Tとの間で断続的な燃料カットが実行される。即ち、エ
ンジン回転数NE1が加算値(NRT+KEMHYS)
まで上がると、燃料カットが開始され、その後、エンジ
ン回転数NE1が下限回転数NRTまで下がると、燃料
カットが終了されて通常の燃料噴射へと復帰する。その
後、エンジン回転数NE1が加算値(NRT+KEMH
YS)まで上がると、再び燃料カットが開始される。こ
れにより、エンジン回転数NE1は加算値(NRT+K
EMHYS)と下限回転数NRTとの間でハンチングを
繰り返すように変動することになる。ここでは、少なく
とも最小回転数幅KEMHYSの分だけエンジン回転N
Eのハンチング幅が確保されることになる。
【0071】図13は、下限回転数NRTがエアコン負
荷や電気負荷等の変化に起因して途中で変化し、下限回
転数NRTが燃料カット終了回転数EMFRTを越えた
場合を示している。
【0072】ここで、サブスロットル制御系に異常が発
生した時点でエアコン負荷等が特に無い場合には、異常
発生直前のエンジン回転数NEを基準に設定された燃料
カット開始回転数EMFNEと燃料カット終了回転数E
MFRTとの間で断続的な燃料カットが実行される。そ
の後、途中でエアコン負荷等が発生して下限回転数NR
Tが高くなると、その下限回転数NRTから最小回転数
幅KEMHYSの分だけ嵩上げされた値が燃料カット開
始回転数EMFNEとして設定される。そして、その燃
料カット開始回転数EMFNEと下限回転数NRTとの
間で断続的な燃料カットが実行される。これにより、エ
ンジン回転数NE1は下限回転数NRTの途中変化に応
じて、燃料カット開始回転数EMFNEと燃料カット終
了回転数EMFRT若しくは下限回転数NRTとの間で
ハンチングを繰り返すように変動することになる。そし
て、エアコン負荷等に起因してエンジン1に対する負荷
が大きくなっても、燃料カットの際にエンジン回転数N
Eが下がり過ぎることはなく、エンジンストールを未然
に回避することができる。
【0073】以上説明したようにこの実施例の構成によ
れば、サブスロットル制御系に係る異常が発生したとき
に、その異常発生直前におけるエンジン回転数NEに応
じて、それに近接した上側及び下側の異常時基準回転数
が設定される。即ち、異常時に基準とすべき燃料カット
開始回転数EMFNE、燃料カット終了回転数EMFR
T及び下限回転数NRT等が設定される。そして、異常
時に検出されるエンジン回転数NE1が、燃料カット開
始回転数EMFNEと燃料カット終了回転数EMFRT
との間で、或いは、燃料カット開始回転数EMFNEと
下限回転数NRTとの間等でハンチングを繰り返すよう
に、つまりは異常発生直前のエンジン回転数NEを維持
するように、各インジェクタ5A〜5Dが駆動制御され
て断続的な燃料カットが実行される。
【0074】従って、サブスロットル制御系の異常発生
時には、サブスロットル弁8に代わって各インジェクタ
5A〜5Dが駆動制御され、エンジン1の出力が制御さ
れる。しかも、エンジン回転数NEが、異常発生直前の
エンジン回転数NEに近接した燃料カット開始回転数E
MFNE、燃料カット終了回転数EMFRT及び下限回
転数NRT等を基準に、ハンチングを繰り返すように制
御される。そのため、異常時にエンジン回転数NE1が
急激に変化することはなく、そのエンジン回転数NE1
が下がり過ぎることもない。その結果、エンジン1の急
激な減速ショックを防止することができ、エンジンスト
ールを回避することができ、その上でエンジン1のオー
バランを未然に防止することができる。又、エンジンス
トールを回避できることから、サブスロットル制御系の
異常発生後における車両の退避走行を可能とすることが
できる。
【0075】又、この実施例では、スロットル制御系の
異常を判断したときに、エンジン回転数NE1がハンチ
ングを繰り返すように変動することから、エンジン回転
数NE1はある周期をもって変化することになる。従っ
て、エンジン回転数NE1の周期的な変化により、エン
ジン1に断続的な挙動が発生することになる。又、エン
ジン1の挙動に起因して車両に断続的な前後挙動が発生
することになる。ここで、エンジン回転数NE1の周期
的な変化において、少なくとも最小回転数幅KEMHY
Sのハンチング幅が確保され、そのハンチング幅はエン
ジン1に対する負荷変化にかかわらず確保されることに
なる。そのため、エンジン1、車両にはある程度のレベ
ルの断続的な挙動が確保される。その結果、エンジン回
転数NEの変化に起因した減速ショックを低減させるこ
とができ、その上で、スロットル制御系が異常であるこ
とを運転者に体感させて知らせることができる。
【0076】(第2実施例)次に、第1及び第3の発明
における内燃機関のスロットル弁制御装置を具体化した
第2実施例を図14〜図20に従って説明する。尚、こ
の実施例で適用されるガソリンエンジンシステムの構成
については、前記第1実施例のそれと基本的に同じであ
るものとして、同一の部材については同一の符号を付し
て説明を省略する。そして、この実施例では、エンジン
・変速機ECU51により第2の駆動制御手段が構成さ
れており、「フェイルセーフ演算ルーチン」の内容の点
で前記第1実施例のそれと異なっている。
【0077】即ち、図14〜図18は、エンジン・変速
機ECU51により実行される「フェイルセーフ演算ル
ーチン」を示すフローチャートである。処理がこのルー
チンへ移行すると、ステップ301〜ステップ308の
処理が実行される。このステップ301〜ステップ30
8の処理内容は、前記第1実施例の図7のフローチャー
トにおけるステップ101〜ステップ108の処理内容
と同じであることから、説明を省略する。このステップ
301〜ステップ308では、エンジン1の出力状態等
から燃料カット要求フラグXFCRQが「1」又は
「0」に設定されるのである。
【0078】そして、ステップ305〜ステップ308
から移行してステップ309においては、燃料カット実
行フラグXEMFCが「1」であるか否かを判断する。
ここで、燃料カット実行フラグXEMFCが「0」の場
合には、燃料カットから通常の燃料噴射へ復帰したもの
として、ステップ310において、燃料カット終了後時
間CEMINJを所定の単位時間だけインクリメントす
る。この燃料カット終了後時間CEMINJは、燃料カ
ットから通常の燃料噴へ復帰してからの経過時間を示す
ものである。一方、ステップ309において、燃料カッ
ト実行フラグXEMFCが「1」の場合には、ステップ
311において、燃料カット実行時間CEMFTMを所
定の単位時間だけインクリメントする。この燃料カット
実行時間CEMFTMは、燃料カットが開始されてから
の経過時間を示すものである。
【0079】そして、ステップ310又はステップ31
1から移行してステップ321においては、今回読み込
まれたメインスロットル開度TAMが「θ1°」未満で
あるか否かを判断する。ここで、メインスロットル開度
TAMが「θ1°」未満の場合には、そのままステップ
327へ移行する。メインスロットル開度TAMが「θ
1°」以上の場合には、ステップ322へ移行する。
【0080】ステップ322においては、燃料カット終
了後時間CEMINJが所定値である「T2s」以上で
あるか否かを判断する。ここで、燃料カット終了後時間
CEMINJが「T2s」以上の場合には、そのままス
テップ327へ移行する。燃料カット終了後時間CEM
INJが「T2s」未満の場合には、ステップ323へ
移行する。
【0081】ステップ323においては、燃料カット終
了回転数EMFRTが燃料カット開始回転数EMFNE
以上であるか否かを判断する。ここで、燃料カット終了
回転数EMFRTは、燃料カットから通常の燃料噴射へ
復帰する際に基準となるエンジン回転数NEを示すもの
である。又、燃料カット開始回転数EMFNEは、燃料
カットを開始するために基準となるエンジン回転数NE
を示すものである。そして、ステップ323において、
燃料カット終了回転数EMFRTが燃料カット開始回転
数EMFNE以上の場合には、そのままステップ327
へ移行する。燃料カット終了回転数EMFRTが燃料カ
ット開始回転数EMFNE未満の場合には、ステップ3
24へ移行する。
【0082】ステップ324においては、フェイルセー
フ処理継続時間CEMEXが所定値である「T3s(T
3>T2)」以上であるか否かを判断する。ここで、フ
ェイルセーフ処理継続時間CEMEXは別途の処理ルー
チンにおいて計時されるものである。即ち、同時間CE
MEXは、サブスロットル制御系に異常が検出されて断
続的な燃料カットの処理が開始されてからの継続時間を
示すものである。そして、ステップ324において、フ
ェイルセーフ処理継続時間CEMEXが「T3s」以上
の場合には、そのままステップ327へ移行する。フェ
イルセーフ処理継続時間CEMEXが「T3s」未満の
場合には、ステップ325へ移行する。
【0083】ステップ325においては、前述した燃料
カット要求フラグXFCRQが「1」であるか否かを判
断する。そして、燃料カット要求フラグXFCRQが
「1」の場合には、断続的な燃料カットの実行が未だ要
求されているものとして、そのままステップ331へ移
行する。燃料カット要求フラグXFCRQが「0」の場
合には、確認のためにステップ326へ移行する。
【0084】ステップ326においては、前述した吸気
圧上昇遅れ時間CTFDPが「T1ms」未満であるか
否かを判断する。ここで、吸気圧上昇遅れ時間CTFD
Pが「T1ms」以上の場合には、エンジン出力の変化
が過剰であり、断続的な燃料カットの処理が要求されて
いるものとして、そのままステップ331へ移行する。
吸気圧上昇遅れ時間CTFDPが「T1ms」以上の場
合には、ステップ327へ移行する。
【0085】そして、ステップ321〜324又はステ
ップ326から移行してステップ327においては、サ
ブスロットル制御系に係る異常がないものとして、サブ
スロットル制御異常フラグXTHFを「0」に設定す
る。又、ステップ328においては、断続的な燃料カッ
トの実行の必要性がないものとして、燃料カット要求フ
ラグXFCRQを「0」に設定する。
【0086】その後、ステップ325、ステップ326
又はステップ328から移行してステップ331におい
ては、燃料カット要求フラグXFCRQが「1」である
か否かを判断する。ここで、燃料カット要求フラグXF
CRQが「0」の場合には、サブスロットル制御系が正
常で燃料カットが要求されていないものとして、ステッ
プ332へ移行し、ステップ332〜ステップ342の
処理を実行する。
【0087】即ち、ステップ332において、燃料カッ
トを中止すべく燃料カット実行フラグXEMFCを
「0」に設定する。又、ステップ333において、燃料
カット開始回転数更新禁止フラグXEMFNを「1」に
設定する。この燃料カット開始回転数更新禁止フラグX
EMFNは、燃料カット開始回転数EMFNEの更新を
禁止する場合に「1」に、許可する場合に「0」に設定
されるものである。更に、ステップ334において、燃
料カット終了回転数更新禁止フラグXEMFRを「1」
に設定する。この燃料カット終了回転数更新禁止フラグ
XEMFRは、燃料カット終了回転数EMFRTの更新
を禁止する場合に「1」に、許可する場合に「0」に設
定されるものである。
【0088】そして、ステップ335においては、今回
読み込まれたエンジン回転数NE1とそれに対する初期
設定オフセット値KEMFNBとの加算結果が、下限回
転数NRTと最小回転数幅KEMHYSとの加算結果よ
りも大きいか否かを判断する。このステップ335にお
いて、エンジン回転数NE1と初期設定オフセット値K
EMFNBとの加算結果が、下限回転数NRTと最小回
転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きい場合に
は、ステップ336へ移行する。そして、ステップ33
6において、エンジン回転数NE1と初期設定オフセッ
ト値KEMFNBとの加算結果を燃料カット開始回転数
EMFNEとして設定する。一方、ステップ335にお
いて、エンジン回転数NE1と初期設定オフセット値K
EMFNBとの加算結果が、下限回転数NRTと最小回
転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きくない場合
には、ステップ337へ移行する。そして、ステップ3
37において、下限回転数NRTと最小回転数幅KEM
HYSとの加算結果を燃料カット開始回転数EMFNE
として設定する。
【0089】その後、ステップ336又はステップ33
7から移行してステップ338においては、今回設定さ
れた燃料カット開始回転数EMFNEからそれに対する
初期設定オフセット値KEMFRBを減算し、その減算
結果を燃料カット終了回転数EMFRTとして設定す
る。
【0090】続く、ステップ339においては、燃料カ
ットの制限時間に関する初期設定値KEMFTBを燃料
カット制限時間EMFTMとして設定する。又、ステッ
プ340においては、燃料カット実行時間CEMFTM
を「0」にリセットする。更に、ステップ341におい
ては、燃料カット終了後時間CEMINJを「0」にリ
セットする。そして、ステップ342においては、フェ
イルセーフ処理継続時間CEMEXを「0」にリセット
して、その後の処理を一旦終了する。
【0091】一方、ステップ331において、燃料カッ
ト要求フラグXFCRQが「1」の場合には、サブスロ
ットル制御系に異常があるものとして、ステップ351
へ移行する。
【0092】ステップ351においては、燃料カット実
行フラグXEMFCが「1」であるか否かを判断する。
ここで、燃料カット実行フラグXEMFCが「0」の場
合には、既に燃料カットから通常の燃料噴射へ復帰して
いるものとして、ステップ352へ移行する。
【0093】ステップ352においては、今回読み込ま
れたエンジン回転数NE1が今回設定された燃料カット
開始回転数EMFNE以上であるか否かを判断する。そ
して、今回のエンジン回転数NE1が燃料カット開始回
転数EMFNE未満の場合には、通常の燃料噴射を実行
しているものとして、そのままその後の処理を一旦終了
する。エンジン回転数NE1が燃料カット開始回転数E
MFNE以上の場合には、ステップ353へ移行する。
【0094】ステップ353においては、フェイルセー
フ処理継続時間CEMEXが「T3s」以上であるか否
かを判断する。ここで、フェイルセーフ処理継続時間C
EMEXが「T3s」以上の場合には、フェイルセーフ
処理としての断続的な燃料カットの実行を終了している
ものとして、そのままその後の処理を一旦終了する。フ
ェイルセーフ処理継続時間CEMEXが「T3s」未満
の場合には、ステップ354へ移行する。
【0095】ステップ354においては、燃料カット終
了後時間CEMINJが所定値である「2s」以上であ
るか否かを判断する。ここで、燃料カット終了後時間C
EMINJが「2s」以上の場合には、そのままその後
の処理を一旦終了する。燃料カット終了後時間CEMI
NJが「2s」未満の場合には、ステップ352〜ステ
ップ353の判断により燃料カットの実行条件が成立し
たものとしてステップ355へ移行する。
【0096】そして、ステップ355において、燃料カ
ットを実行すべく燃料カット実行フラグXEMFCを
「1」に設定する。又、ステップ356において、燃料
カット終了回転数EMFRTの更新を許可すべく燃料カ
ット終了回転数更新禁止フラグXEMFRを「0」に設
定する。更に、ステップ357において、燃料カット終
了後時間CEMINJを「0」にリセットする。
【0097】そして、ステップ358において、燃料カ
ット開始回転数更新禁止フラグXEMFNが「1」であ
るか否かを判断する。ここで、燃料カット開始回転数更
新禁止フラグXEMFNが「1」の場合には、燃料カッ
ト開始回転数EMFNEの更新が禁止されているものと
して、そのままその後の処理を一旦終了する。燃料カッ
ト開始回転数更新禁止フラグXEMFNが「0」の場合
には、燃料カット開始回転数EMFNEの更新が許可さ
れているものとして、ステップ359へ移行する。
【0098】ステップ359においては、燃料カット開
始回転数EMFNEにその増分値KIEMFNを加算
し、その加算結果を新たな燃料カット開始回転数EMF
NEとして設定する。即ち、燃料カット開始回転数EM
FNEを増加させるのである。又、ステップ360にお
いて、燃料カット開始回転数EMFNEの更新を禁止す
べく、燃料カット開始回転数更新禁止フラグXEMFN
を「1」に設定して、その後の処理を一旦終了する。
【0099】一方、ステップ351において、燃料カッ
ト実行フラグXEMFCが「1」の場合には、既に燃料
カットが実行されているものとして、ステップ361へ
移行する。ステップ361においては、今回までの下限
回転数NRTを下限回転数記憶値REMFCとして設定
する。そして、ステップ362において、下限回転数記
憶値REMFCが今回の燃料カット終了回転数EMFR
Tよりも大きいか否かを判断する。ここで、下限回転数
記憶値REMFCが燃料カット終了回転数EMFRTよ
りも大きい場合には、ステップ363へ移行する。下限
回転数記憶値REMFCが燃料カット終了回転数EMF
RTよりも大きくない場合には、ステップ364へ移行
する。
【0100】ステップ363においては、今回のエンジ
ン回転数NE1が下限回転数記憶値REMFC未満であ
るか否かを判断する。そして、エンジン回転数NE1が
下限回転数記憶値REMFC未満の場合には、そのまま
ステップ367へ移行する。エンジン回転数NE1が下
限回転数記憶値REMFC以上の場合には、ステップ3
65へ移行する。
【0101】一方、ステップ362から移行してステッ
プ364においては、今回のエンジン回転数NE1が燃
料カット終了回転数EMFRT未満であるか否かを判断
する。ここで、エンジン回転数NE1が燃料カット終了
回転数EMFRT未満の場合には、そのままステップ3
67へ移行する。エンジン回転数NE1が燃料カット終
了回転数EMFRT以上の場合には、ステップ365へ
移行する。
【0102】ステップ363又はステップ364から移
行してステップ365においては、フェイルセーフ処理
継続時間CEMEXが「T3s」以上であるか否かを判
断する。ここで、フェイルセーフ処理継続時間CEME
Xが「T3s」以上の場合には、そのままステップ36
7へ移行する。フェイルセーフ処理継続時間CEMEX
が「T3s」未満の場合には、ステップ366へ移行す
る。
【0103】ステップ366においては、燃料カット実
行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTM未
満であるか否かを判断する。そして、燃料カット実行時
間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTM未満の
場合には、そのままその後の処理を一旦終了する。燃料
カット実行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EM
FTM以上の場合には、ステップ367へ移行する。
【0104】ステップ363〜ステップ366から移行
してステップ367においては、燃料カットを終了すべ
く、燃料カット実行フラグXEMFCを「0」に設定す
る。又、ステップ368において、燃料カット開始回転
数EMFNEの更新を許可すべく、燃料カット開始回転
数更新禁止フラグXEMFNを「0」に設定する。更
に、ステップ369において、燃料カット実行時間CE
MFTMを「0」にリセットする。
【0105】その後、ステップ370において、燃料カ
ット開始回転数EMFNEが、下限回転数記憶値REM
FCと最小回転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大
きいか否かを判断する。そして、燃料カット開始回転数
EMFNEが、下限回転数記憶値REMFCと最小回転
数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きい場合には、
そのままステップ372へ移行する。燃料カット開始回
転数EMFNEが、下限回転数記憶値REMFCと最小
回転数幅KEMHYSとの加算結果よりも大きくない場
合には、ステップ371へ移行する。そして、ステップ
371において、下限回転数記憶値REMFCと最小回
転数幅KEMHYSとの加算結果を新たな燃料カット開
始回転数EMFNEとして設定する。
【0106】そして、ステップ370又はステップ37
1から移行してステップ372においては、燃料カット
終了回転数更新禁止フラグXEMFRが「1」であるか
否かを判断する。ここで、燃料カット終了回転数更新禁
止フラグXEMFRが「1」の場合には、燃料カット終
了回転数EMFRTの更新が禁止されているものとし
て、その後の処理を一旦終了する。燃料カット終了回転
数更新禁止フラグXEMFRが「0」の場合には、燃料
カット終了回転数EMFRTの更新が許可されているも
のとして、ステップ373へ移行する。
【0107】ステップ373においては、今回までの燃
料カット終了回転数EMFRTにその増分値KIEMF
Rを加算し、その加算結果を新たな燃料カット終了回転
数EMFRTとして設定する。即ち、燃料カット終了回
転数EMFRTを増加させる。又、ステップ374にお
いて、今回までの燃料カット制限時間EMFTMにその
増分値KIEMFTを加算し、その加算結果を新たな燃
料カット制限時間EMFTMとして設定する。即ち、燃
料カット制限時間EMFTMを増加させる。そして、ス
テップ375において、燃料カット終了回転数EMFR
Tの更新を禁止すべく、燃料カット終了回転数更新禁止
フラグXEMFRを「1」に設定して、その後の処理を
一旦終了する。
【0108】上記のようにフェイルセーフ処理のための
演算が実行され、サブスロットル制御系の異常時に断続
的な燃料カットを実行すべく、「燃料噴射量制御ルーチ
ン」で使用される燃料カット実行フラグXEMFCが
「0」又は「1」に設定される。同様に、燃料カット開
始回転数更新禁止フラグXEMFN及び燃料カット終了
回転数更新禁止フラグXEMFRがそれぞれ「0」又は
「1」に設定される。更に、断続的な料カットの処理
を、異常発生直前のエンジン回転数NE1の大きさに応
じて行うために、異常時基準回転数としての、燃料カッ
ト開始回転数EMFNE、燃料カット終了回転数EMF
RT及び下限回転数NRT等がそれぞれ設定される。
【0109】そして、この実施例においても、上記のよ
うに設定される燃料カット実行フラグXEMFCが「燃
料噴射量制御ルーチン」において使用され、フェイルセ
ーフ処理のための燃料カットが実行される。ここでは、
「燃料噴射量制御ルーチン」の処理内容が前記第1実施
例のそれと同じであるものとして、その説明を省略す
る。
【0110】次に、上記のようなフェイルセーフ処理に
より得られる結果の一例を図19及び図20に従って説
明する。図19のタイムチャートは、フェイルセーフ処
理におけるエンジン回転数NEと、それに対する燃料カ
ット要求フラグXFCRQ、燃料カット実行フラグXE
MFC、燃料カット開始回転数更新禁止フラグXEMF
N及び燃料カット終了回転数更新禁止フラグXEMFR
の挙動を示している。加えて、燃料カット開始回転数E
MFNE、燃料カット終了回転数EMFRT、燃料カッ
ト制限時間EMFTM、燃料カット実行時間CEMFT
M及びフェイルセーフ処理継続時間CEMEXの挙動を
示している。尚、ここでは、サブスロットル弁8が全開
状態で固着して異常となったときに、運転者が加速を要
求してアクセルペダル10を踏み続けた場合が想定され
ている。
【0111】今、時刻t0でサブスロットル制御系が正
常であるとすると、燃料カット要求フラグXFCRQ及
び燃料カット実行フラグXEMFCはそれぞれ「0」と
なり、燃料カット開始回転数変更禁止フラグXEMFN
及び燃料カット終了回転数更新禁止フラグXEMFRは
それぞれ「1」となる。これにより、燃料カット開始回
転数EMFNE及び燃料カット終了回転数EMFRTの
更新がそれぞれ許可される。そして、そのときのエンジ
ン回転数NEを基準に、それよりも初期設定オフセット
値KEMFNBだけ高い回転数が異常時基準回転数とし
ての燃料カット開始回転数EMFNEに設定される。
又、その燃料カット開始回転数EMFNEよりも初期設
定オフセット値KEMFRBだけ低い回転数が異常時基
準回転数としての燃料カット終了回転数EMFRTに設
定される。更に、燃料カット実行時間CEMFTMは
「0」にリセットされ、初期設定値KEMFTBの分の
時間が燃料カット制限時間EMFTMとして設定され
る。加えて、フェイルセーフ処理継続時間CEMEXは
「0」にリセットされる。
【0112】ここで、時刻t1でサブスロットル制御系
に異常が発生すると、エンジン回転数NE1が上昇し始
め、燃料カット要求フラグXFCRQは「1」に変わ
る。又、フェイルセーフ処理継続時間CEMEXのイン
クリメントが開始される。
【0113】その後、時刻t2でエンジン回転数NE1
が燃料カット開始回転数EMFNEに達すると、燃料カ
ット実行フラグXEMFCが「1」に変わり、最初の燃
料カットが開始される。これにより、エンジン回転数N
E1が下がり始める。又、燃料カット終了回転数更新禁
止フラグXEMFRが「0」に変わり、燃料カット実行
時間CEMFTMのインクリメントが開始される。
【0114】そして、時刻t3において、燃料カット実
行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTMを
上回ると、燃料カット実行フラグXEMFCが「0」に
変わり、燃料カットが終了されて通常の燃料噴射へ復帰
される。これにより、エンジン回転数NE1が上がり始
める。このとき、燃料カット実行時間CEMFTMは
「0」にリセットされ、燃料カット制限時間EMFTM
はその増分値KIEMFTだけ嵩上げされる。又、燃料
カット終了回転数EMFRTがその増分値KIEMFR
だけ嵩上げされた上で、燃料カット終了回転数更新禁止
フラグXEMFRが「1」に変わる。更に、燃料カット
開始回転数変更禁止フラグXEMFNが「0」に変わ
る。
【0115】続いて、時刻t4において、エンジン回転
数NE1が燃料カット開始回転数EMFNEに達する
と、燃料カット実行フラグXEMFCが「1」に変わ
り、再び燃料カットが開始される。これにより、エンジ
ン回転数NE1が再び下がり始める。又、燃料カット終
了回転数更新禁止フラグXEMFRが「0」に変わり、
燃料カット実行時間CEMFTMのインクリメントが開
始される。更に、燃料カット開始回転数EMFNがその
増分値KIEMFNだけ嵩上げさた上で、燃料カット開
始回転数更新禁止フラグXEMFNが「1」に変わる。
【0116】そして、時刻t5において、燃料カット実
行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTMに
達すよりも前に、エンジン回転数NE1が燃料カット終
了開始回転数EMFRTまで下がると、燃料カット実行
フラグXEMFCが「0」に変わる。これにより、燃料
カットが終了されて通常の燃料噴射へと復帰される。こ
のとき、燃料カット実行時間CEMFTMは「0」にリ
セットされ、燃料カット制限時間EMFTMはその増分
値KIEMFTだけ嵩上げされる。又、燃料カット終了
回転数EMFRTがその増分値KIEMFRだけ嵩上げ
された上で、燃料カット終了回転数更新禁止フラグXE
MFRが「1」に変わる。更に、燃料カット開始回転数
変更禁止フラグXEMFNが「0」に変わる。
【0117】その後、運転者によりアクセルペダル10
が踏み続けられてメインスロットル弁9が開かれたまま
であると、時刻t6において、エンジン回転数NE1は
前回よりも高い燃料カット開始回転数EMFNEに達す
る。そして、燃料カット実行フラグXEMFCが「1」
に変わり、再び燃料カットが開始される。これにより、
エンジン回転数NE1が再び下がり始める。又、燃料カ
ット終了回転数更新禁止フラグXEMFRが「0」に変
わり、燃料カット実行時間CEMFTMのインクリメン
トが開始される。更に、燃料カット開始回転数EMFN
がその増分値KIEMFNだけ嵩上げさた上で、燃料カ
ット開始回転数更新禁止フラグXEMFNが「1」に変
わる。
【0118】そして、時刻t7において、フェイルセー
フ処理継続時間CEMEXが「T3s」に達すると、燃
料カット要求フラグXFCRQが「0」に変わり、燃料
カット実行フラグXEMFCが「0」に変わる。そし
て、燃料カットが終了されて通常の燃料噴射へと復帰さ
れ、その後の燃料カットは行われない。このとき、燃料
カット実行時間CEMFTMは「0」にリセットされ、
燃料カット制限時間EMFTMはその増分値KIEMF
Tだけ嵩上げされる。又、燃料カット終了回転数EMF
RTがその増分値KIEMFRだけ嵩上げされた上で、
燃料カット終了回転数更新禁止フラグXEMFRが
「1」に変わる。更に、燃料カット開始回転数変更禁止
フラグXEMFNが「0」に変わる。
【0119】従って、上記の場合によれば、サブスロッ
トル制御系の異常発生時に、サブスロットル弁8に代わ
って各インジェクタ5A〜5Dが駆動制御されて、エン
ジン1の出力が制御される。しかも、異常時のエンジン
回転数NE1は、その異常発生直前におけるエンジン回
転数NEを維持するように制御される。併せて、エンジ
ン回転数NE1は、異常発生後の条件変化に応じて、そ
のエンジン回転数NE1に近接した燃料カット開始回転
数EMFNEと燃料カット終了回転数EMFRT等とを
基準に、ハンチングを繰り返すように制御される。その
ため、異常時にエンジン回転数NE1が急激に変化する
ことはなく、エンジン回転数NE1が下がり過ぎること
もない。又、異常時に運転者がアクセルペダル10を踏
み続けた場合には、エンジン回転数NE1が徐々に加速
されて増大することになり、エンジン1の急激な減速シ
ョックを防止できることは勿論のこと、エンジンストー
ルを回避することができ、その上でエンジン1のオーバ
ランを未然に防止することができる。又、異常時にもエ
ンジン1の加速が可能であることから、異常時における
退避走行をよりスムーズなものにすることができる。
【0120】一方、異常発生直前に設定される燃料カッ
ト開始回転数EMFNE及び燃料カット終了回転数EM
FRTのための各初期設定オフセット値KEMFNB,
KEMFRBの適合によって、以下のようなエンジン回
転数NEの挙動が得られる。即ち、初期設定オフセット
値KEMFNBを小さくし、それに対する初期設定オフ
セット値KEMFRBを比較的大きくする。図20のタ
イムチャートは燃料カット要求フラグXFCRQが
「1」になるときに、上記のような各初期設定オフセッ
ト値KEMFNB,KEMFRBの適合により得られる
エンジン回転数NE1、燃料カット開始回転数EMFN
E及び燃料カット終了回転数EMFRTの関係を示して
いる。又、燃料カット実行フラグXEMFC、燃料カッ
ト制限時間EMFTM及び燃料カット実行時間CEMF
TMの挙動を示している。今、時刻t10でサブスロッ
トル制御系に異常が発生すると、エンジン回転数NEが
上昇し始め、燃料カット要求フラグXFCRQは「1」
に変わる。
【0121】その後、時刻t11でエンジン回転数NE
1が燃料カット開始回転数EMFNEに達すると、燃料
カット実行フラグXEMFCが「1」に変わり、最初の
燃料カットが開始される。これにより、エンジン回転数
NE1が下がり始め、燃料カット実行時間CEMFTM
のインクリメントが開始される。
【0122】そして、時刻t12において、燃料カット
実行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTM
を上回ると、燃料カット実行フラグXEMFCが「0」
に変わり、燃料カットが終了されて通常の燃料噴射へ復
帰される。これにより、エンジン回転数NE1が上がり
始める。このとき、燃料カット実行時間CEMFTMは
「0」にリセットされ、燃料カット制限時間EMFTM
はその増分値KIEMFTだけ嵩上げされる。
【0123】続いて、時刻t13において、エンジン回
転数NE1が燃料カット開始回転数EMFNEに達する
と、燃料カット実行フラグXEMFCが「1」に変わ
り、再び燃料カットが開始される。これにより、エンジ
ン回転数NE1が再び下がり始める。又、燃料カット実
行時間CEMFTMのインクリメントが開始される。
【0124】そして、時刻t14において、燃料カット
実行時間CEMFTMが燃料カット制限時間EMFTM
を上回ると、燃料カット実行フラグXEMFCが「0」
に変わり、燃料カットが終了されて通常の燃料噴射へ復
帰される。これにより、エンジン回転数NEが上がり始
める。このとき、燃料カット実行時間CEMFTMは
「0」にリセットされ、燃料カット制限時間EMFTM
はその増分値KIEMFTだけ嵩上げされる。
【0125】その後、時刻t15以降では、エンジン回
転数NE1が燃料カット終了回転数EMFRTを下回る
までの間で、時刻t11〜t14と同様に燃料カット実
行フラグXEMFCが変わって燃料カットの開始と終了
が行われる。又、エンジン回転数NEが変化して、燃料
カット実行時間CEMFTMのインクリメントとリセッ
トが行われ、燃料カット制限時間EMFTMの段階的な
嵩上げが行われる。
【0126】即ち、上記の場合によれば、サブスロット
ル制御系に係る異常が発生したときに、その異常発生直
前におけるエンジン回転数NEに応じて、それに近接し
た上側及び下側の異常時基準回転数としての燃料カット
開始回転数EMFNE、燃料カット終了回転数EMFR
T等がそれぞれ設定される。そして、異常時のエンジン
回転数NE1が、燃料カット開始回転数EMFNEに断
続的に追従してハンチングを繰り返すように、即ち異常
発生直前のエンジン回転数NEをほぼ維持するように、
各インジェクタ5A〜5Dが駆動制御されて断続的な燃
料カットが実行される。しかも、燃料カットの断続間隔
が、最初は小さい状態から徐々に大きくなるように変化
させられる。
【0127】従って、サブスロットル制御系の異常発生
時には、エンジン回転数NE1が燃料カット開始回転数
EMFNEに断続的に追従するように制御されることか
ら、エンジン回転数NE1はある周期をもってハンチン
グを繰り返すように変化することになる。よって、エン
ジン回転数NE1が急激に低下することはなく、エンジ
ン回転数NE1が下がり過ぎることもない。加えて、エ
ンジン回転数NE1の変化周期は、異常発生直後に小さ
く、その後徐々に大きくなるように変化することから、
異常発生直後におけるエンジン回転数NE1の変化が更
に小さく抑えられる。その結果、エンジン1の急激な減
速ショックを防止することができ、エンジンストールを
回避することができ、その上でエンジン1のオーバラン
を未然に防止することができる。又、異常発生直後の減
速ショックを更に低減することができる。更には、エン
ジンストールを回避できることから、サブスロットル制
御系の異常発生後における車両の退避走行が可能とな
る。
【0128】加えて、スロットル制御系の異常を判断し
たときには、エンジン回転数NE1の周期的な変化によ
り、エンジン1に断続的な挙動が発生することになり、
併せて車両にも断続的な前後挙動が発生することにな
る。従って、エンジン1、車両にはある程度のレベルの
断続的な挙動が確保される。又、この実施例では、エン
ジン回転数NE1のハンチング幅、即ち変動幅を時間の
経過とともに変化させることができる。そのため、アク
セルペダル10が踏み続けられるような場合には、エン
ジン回転数NE1が漸増して加速されると共に、エンジ
ン1、車両の断続的な挙動が確保される。その結果、エ
ンジン回転数NEの変化に起因した減速ショックを低減
させることができ、その上で、スロットル制御系が異常
であることを運転者に確実に体感させて知らせることが
できる。
【0129】(第3実施例)次に、第2及び第3の発明
における内燃機関のスロットル弁制御装置を具体化した
第3実施例を図21〜図23に従って説明する。尚、こ
の実施例で適用されるガソリンエンジンシステムの構成
については、前記第1実施例のそれと基本的に同じであ
るものとして、同一の部材については同一の符号を付し
て説明を省略する。そして、この実施例では、エンジン
・変速機ECU51により第3の駆動制御手段が構成さ
れており、フェイルセーフ処理内容の点で前記各実施例
のそれと異なっている。
【0130】即ち、この実施例では、自動変速機16に
より出力変更手段が構成されており、車速センサ41に
より検出される車速SPDに基づき、自動変速機16を
使用してフェイルセーフ処理が実行されるようになって
いる。
【0131】図21,22は、エンジン・変速機ECU
51により実行される「フェイルセーフ演算ルーチン」
を示すフローチャートである。このフローチャートの処
理内容は基本的には、前記第1実施例における図7,8
のそれと同じである。但し、この実施例では、車速SP
Dに基づいてフェイルセーフ処理が行われることから、
フローチャートのステップ401,423,424,4
28,432,433では、車速SPD,SPD1がエ
ンジン回転数NE,NE1に代わって使用される。又、
ステップ410,424,425,426,428,4
35,436では、変速ダウン開始車速EMFSPDが
燃料カット開始回転数EMFNEに代わって使用され
る。更に、ステップ410,426,431,433で
は、変速ダウン終了車速EMFSRTが燃料カット終了
回転数EMFRTに代わって使用される。加えて、ステ
ップ423,425,430では、下限車速SRTが下
限回転数NRTに代わって使用される。併せて、ステッ
プ422,429,434では、変速ダウン実行フラグ
XESCHが燃料カット実行フラグXEMFCに代わっ
て使用される。つまり、この実施例のフローチャートで
は、フェイルセーフ処理のための演算が実行され、サブ
スロットル制御系の異常時に断続的な変速ダウンを実行
すべく、後述する「ギア比制御ルーチン」で使用される
変速ダウン実行フラグXESCHが「0」又は「1」に
設定される。ここで、変速ダウン実行フラグXESCH
が「1」の場合は変速ダウンの許可を示し、「0」の場
合は変速ダウンの禁止を示している。又、断続的な変速
ダウンの処理を、異常発生直前の車速SPDの大きさに
応じて行うために、変速ダウン開始車速EMFSPD、
変速ダウン終了車速EMFSRT及び下限車速SRT等
がそれぞれ設定される。
【0132】図23はエンジン・変速機ECU51によ
り実行される「ギア比制御ルーチン」を示すフローチャ
ートであり、このルーチンは所定時間毎の定時割り込み
で実行される。
【0133】処理がこのルーチンへ移行すると、先ずス
テップ510において、アクセルセンサ33、吸気圧セ
ンサ34、水温センサ36及び回転数センサ37等から
の各種信号に基づき、アクセル開度ACCP、吸気圧P
M、冷却水温THW及びエンジン回転数NEをそれぞれ
読み込む。又、前述した「フェイルセーフ演算ルーチ
ン」にて設定される変速ダウン実行フラグXESCHを
読み込む。
【0134】続いて、ステップ520において、今回読
み込まれアクセル開度ACCP、吸気圧PM、冷却水温
THW及びエンジン回転数NE等に基づき、今回の運転
状態に応じた最適変速段を演算する。
【0135】次に、ステップ530において、今回読み
込まれた変速ダウン実行フラグXESCHが「0」であ
るか否かを判断する。ここで、この変速ダウン実行フラ
グXESCHが「0」の場合には、通常の変速制御を実
行すべく、ステップ540へ移行する。そして、ステッ
プ540において、今回演算された最適変速段に基づき
アクチュエータ16aを駆動制御することにより自動変
速機16を変速させ、その後の処理を一旦終了する。
【0136】一方、ステップ530において、変速ダウ
ン実行フラグXESCHが「1」の場合には、変速ダウ
ンの実行が要求されているものとして、ステップ550
へ移行する。そして、ステップ550においては、異常
発生前の車速SPDを維持するための変速段を演算す
る。その後、ステップ540へ移行し、今回演算された
変速段に基づきアクチュエータ16aを駆動制御するこ
とにより自動変速機16を変速させ、その後の処理を一
旦終了する。
【0137】上記のように自動変速機16におけるギア
比制御の処理が実行され、「フェイルセーフ演算ルーチ
ン」の処理結果を受けて、フェイルセーフ処理のための
変速ダウンの処理が実行される。
【0138】ここで、上記のようなフェイルセーフ処理
により得られる結果の一例を、下限車速SRTが一定
で、変速ダウン終了車速EMFSRTが下限車速SRT
よりも高い場合を想定して説明する。
【0139】この場合は、サブスロットル制御系の異常
を判断すると、その異常判断直前の車速SPDを基準
に、それよりも初期設定オフセット値KEMFNBだけ
高い変速ダウン開始車速EMFSPDが異常時基準車速
として設定される。又、その変速ダウン開始車速EMF
SPDよりも初期設定オフセット値KEMFRBだけ低
い変速ダウン終了車速EMFSRTが異常時基準車速と
して設定される。そして、変速ダンウ終了車速EMFS
RTが下限車速SRTよりも大きいことから、変速ダウ
ン開始車速EMFSPDと変速ダウン終了車速EMFS
RTとの間で断続的な変速ダウンが実行される。即ち、
車速SPD1が変速ダウン開始車速EMFSPDまで上
がると、変速ダウンが開始され、その後、車速SPD1
が変速ダウン終了車速EMFSRTまで下がると、変速
ダウンが終了されて通常の変速制御へと復帰する。その
後、車速SPD1が変速ダウン開始車速EMFSPDま
で上がると、再び変速ダウンが開始される。これによ
り、車速SPD1は変速ダウン開始車速EMFSPDと
変速ダウン終了車速EMFSRTとの間でハンチングを
繰り返すように変動することになる。
【0140】以上説明したようにこの実施例の構成によ
れば、サブスロットル制御系に係る異常が発生したとき
に、その異常発生直前における車速SPDに応じて、そ
れに近接した上側及び下側の異常時基準車速が設定され
る。即ち、異常時に基準とすべき変速ダウン開始車速E
MFSPD、変速ダウン終了車速EMFSRT及び下限
車速SRT等が設定される。そして、異常時に検出され
る車速SPD1が、変速ダウン開始車速EMFSPDと
変速ダウン終了車速EMFSRTとの間で、或いは、変
速ダウン開始車速EMFSPDと下限車速SRTとの間
等でハンチングを繰り返すように、即ち異常発生直前の
車速SPDを維持するように自動変速機16が駆動制御
されて断続的な変速ダウンが実行される。
【0141】従って、サブスロットル制御系の異常発生
時には、サブスロットル弁8に代わって自動変速機16
が駆動制御され、エンジン1の出力が制御される。しか
も、車速SPDが、異常発生直前の車速SPDに近接し
た変速ダウン開始車速EMFSPD、変速ダウン終了車
速EMFSRT及び下限車速SRT等を基準に、ハンチ
ングを繰り返すように制御される。そのため、異常時に
車速SPD1が急激に変化することはなく、その車速S
PD1が下がり過ぎることもない。その結果、車両の急
激な減速ショックを防止することができ、ドライバビリ
ティの悪化を防止することができる。加えて、エンジン
ストールを回避することができ、その上でエンジン1の
オーバランを防止することもできる。又、エンジンスト
ールを回避できることから、サブスロットル制御系の異
常発生後における車両の退避走行を可能にすることもで
きる。併せて、異常時には、断続的な変速ダウンによっ
て車速SPDがハンチングを繰り返すように変化するこ
とから、車両にある程度の前後挙動が得られ、その挙動
により異常発生の事態を運転者に体感させて知らせるこ
ともできる。
【0142】尚、この発明は前記各実施例に限定される
ものではなく、発明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一
部を適宜に変更して次のように実施することもできる。 (1)前記各実施例では、リンクタイプのメインスロッ
トル弁9とリンクレスタイプのサブスロットル弁8との
2弁式の場合に具体化したが、リンクレスタイプのスロ
ットル弁のみを有する1弁式の場合に具体化することも
できる。特に、第2実施例を1弁式にした場合、異常発
生後に燃料カット開始回転数EMFNEと燃料カット終
了回転数EMFRTとを徐々に減算させてやることによ
り、エンジン回転数NE1の低減を滑らかにすることが
できる。
【0143】(2)前記第1実施例では、サブスロット
ル制御系の異常時に、燃料カット開始回転数EMFNE
と燃料カット終了回転数EMFRTとを異常時基準回転
数として、異常時のエンジン回転数NE1が両回転数E
MFNE,EMFRTに繰り返し近づくように、断続的
な燃料カットを行うようにした。これに対し、サブスロ
ットル制御系の異常時に、その異常発生直前に決定され
る一つの異常時基準回転数にエンジン回転数が収束する
ように、燃料噴射量制御を行うようにしてもよい。
【0144】(3)前記第1及び第2の実施例では、イ
ンジェクタ5A〜5Dを出力変更手段として、サブスロ
ットル制御系の異常時に燃料カットを断続的に行うフェ
イルセーフ処理を実行するようにした。これに対して、
サブスロットル制御系の異常時に、エンジン1の減気筒
運転を行うようにしてもよい。或いは、点火プラグ6A
〜6Dを出力変更手段として、サブスロットル制御系の
異常時に点火時期を遅角させたり進角させたりする点火
時期制御を実行するようにしてもよい。
【0145】(4)前記第3実施例では、自動変速機1
6を出力変更手段として、サブスロットル制御系の異常
時に断続的な変速ダウンを行うようにした。これに対し
て、サブスロットル制御系の異常時に、各インジェクタ
5A〜5Dにより断続的な燃料カットを実行するように
してもよい。
【0146】(5)前記各実施例では、運転者により操
作されるアクセル操作手段としてアクセルペダル10を
用いたが、アルセルレバーやそれ以外の操作部材を用い
ることもできる。
【0147】(6)前記第1及び第2の実施例では、機
関回転数検出手段とし回転数センサ37の代わりに車速
センサを用いることもできる。つまり、エンジン回転数
NEの代わりに車速SPDを用いることもできる。
【0148】(7)前記各実施例では、4気筒のエンジ
ン1に具体化したが、4以上の気筒数のエンジンに具体
化することもできる。
【0149】
【発明の効果】以上詳述したように、第1の発明によれ
ば、スロットル制御系に係る異常が検出されたときに、
異常発生直前に検出された機関回転数を維持するように
出力変更手段を駆動制御している。従って、スロットル
制御系に異常が発生したときには、スロットル弁に代わ
って出力変更手段により内燃機関の出力が制御される。
しかも、機関回転数が異常発生直前の機関回転数を維持
するように制御されることから、異常時に機関回転数が
急激に変化することはなく、機関回転数が下がり過ぎる
こともない。その結果、スロットル制御系の異常時に、
急激な減速ショックやエンジンストールを伴うことなく
内燃機関のオーバランを未然に防止することができると
いう優れた効果を発揮する。
【0150】第2の発明によれば、スロットル制御系に
係る異常が検出されたときに、異常発生直前に検出され
た車両速度を維持するように出力変更手段を駆動制御し
ている。従って、スロットル制御系に異常が発生したと
きには、スロットル弁に代わって出力変更手段により内
燃機関の出力が制御される。しかも、車両速度が異常発
生直前の車両速度を維持するように制御されることか
ら、異常時に車両速度が急激に変化することはなく、車
両速度が下がり過ぎることもない。その結果、スロット
ル制御系の異常時に、車両速度の急激な変化に起因した
ショックを低減することができ、ドライバビリティの悪
化を防止することができるという優れた効果を発揮す
る。
【0151】第3の発明によれば、スロットル制御系に
係る異常が検出されたときに、異常発生直前に検出され
た機関回転数又は車両速度に基づき、機関回転数又は車
両速度が所定幅で変動させるようにしている。従って、
異常時には機関回転数又は車両速度が急激に変化するこ
とはなくある周期をもって変化することになり、機関回
転数が下がり過ぎることもない。又、機関回転数又は車
両速度の繰り返しの変化により、内燃機関M1又は車両
には、断続的な挙動が発生する。その結果、スロットル
制御系の異常時に、機関回転数や車両速度の変化に起因
するショックを低減させながら、スロットル制御系が異
常であることを運転者に体感させて知らせることができ
るという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】第1の発明の基本的な概念構成を示す概念構成
図である。
【図2】第2の発明の基本的な概念構成を示す概念構成
図である。
【図3】第1及び第3の発明を具体化した第1実施例に
おいて、FR方式の自動車に適用してなるガソリンエン
ジンシステムを示す概略構成図である。
【図4】第1実施例において、サブスロットル弁とメイ
ンスロットル弁の配置状態等を示す概略構成図である。
【図5】第1実施例において、アクセル開度に対するメ
インスロットル開度及びサブスロットル開度の関係を示
すマップである。
【図6】第1実施例において、エンジン・変速機ECU
とスロットルECUの電気的構成を示すブロック図であ
る。
【図7】第1実施例において、エンジン・変速機ECU
により実行される「フェイルセーフ演算ルーチン」の処
理内容を示すフローチャートである。
【図8】第1実施例において、同じく「フェイルセーフ
演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図9】第1実施例において、エンジン・変速機ECU
により実行される「燃料噴射量制御ルーチン」の処理内
容を示すフローチャートである。
【図10】第1実施例において、フェイルセーフ処理に
おけるエンジン回転数、燃料カット開始回転数、燃料カ
ット終了回転数及び下限回転数等の挙動を示すタイムチ
ャートである。
【図11】第1実施例において、同じくフェイルセーフ
処理におけるエンジン回転数、燃料カット開始回転数、
燃料カット終了回転数及び下限回転数等の挙動を示すタ
イムチャートである。
【図12】第1実施例において、同じくフェイルセーフ
処理におけるエンジン回転数、燃料カット開始回転数、
燃料カット終了回転数及び下限回転数等の挙動を示すタ
イムチャートである。
【図13】第1実施例において、同じくフェイルセーフ
処理におけるエンジン回転数、燃料カット開始回転数、
燃料カット終了回転数及び下限回転数等の挙動を示すタ
イムチャートである。
【図14】第1及び第3の発明を具体化した第2実施例
において、エンジン・変速機ECUにより実行される
「フェイルセーフ演算ルーチン」の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図15】第2実施例において、同じく「フェイルセー
フ演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図16】第2実施例において、同じく「フェイルセー
フ演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図17】第2実施例において、同じく「フェイルセー
フ演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図18】第2実施例において、同じく「フェイルセー
フ演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図19】第2実施例において、フェイルセーフ処理に
おけるエンジン回転数と、それに対する各種パラメータ
の挙動を示すタイムチャートである。
【図20】第2実施例において、同じくフェイルセーフ
処理におけるエンジン回転数と、それに対する各種パラ
メータの挙動を示すタイムチャートである。
【図21】第2及び第3の発明を具体化した第3実施例
において、エンジン・変速機ECUにより実行される
「フェイルセーフ演算ルーチン」の処理内容を示すフロ
ーチャートである。
【図22】第3実施例において、同じく「フェイルセー
フ演算ルーチン」の処理内容を示すフローチャートであ
る。
【図23】第3実施例において、エンジン・変速機EC
Uにより実行される「ギア比制御ルーチン」の処理内容
を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…内燃機関としてのエンジン、2…吸気系を構成する
吸気通路、5A〜5Dは出力変更手段を構成するインジ
ェクタ、8…サブスロットル弁、10…アクセル操作手
段を構成するアクセルぺダル、11…アクチュエータと
してのステップモータ、16…出力変更手段を構成する
自動変速機、31…メインスロットルセンサ、32…サ
ブスロットルセンサ、33…アクセルセンサ、34…吸
気圧センサ(31〜34は異常状態検出手段を構成して
いる。)、37…機関回転数検出手段としての回転数セ
ンサ、51…第2の駆動制御手段及び第3の駆動制御手
段を構成するエンジン・変速機ECU、52…第1の駆
動制御手段を構成するスロットルECU。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の吸気系に設けられ、前記内燃
    機関の出力を制御するために開閉されるスロットル弁
    と、 前記スロットル弁を開閉させるために駆動制御されるア
    クチュエータと、 運転者により操作されるアクセル操作手段の操作量を検
    出するためのアクセル操作量検出手段と、 前記アクセル操作量検出手段の検出結果に応じて前記ア
    クチュエータを駆動制御するための第1の駆動制御手段
    とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置において、 前記スロットル弁、前記アクチュエータ、前記アクセル
    操作量検出手段及び前記第1の駆動制御手段を含むスロ
    ットル制御系の異常を検出するための異常検出手段と、 前記内燃機関の出力に相関する機関回転数を検出するた
    めの機関回転数検出手段と、 前記内燃機関の出力を制御するために使用される前記ス
    ロットル弁以外の出力変更手段と、 前記異常検出手段により前記異常が検出されたときに、
    前記機関回転数検出手段により検出された異常発生直前
    の機関回転数を維持するように前記出力変更手段を駆動
    制御するための第2の駆動制御手段とを備えたことを特
    徴とする内燃機関のスロットル弁制御装置。
  2. 【請求項2】 車両に搭載された内燃機関の吸気系に設
    けられ、前記内燃機関の出力を制御するために開閉され
    るスロットル弁と、 前記スロットル弁を開閉させるために駆動制御されるア
    クチュエータと、 運転者により操作されるアクセル操作手段の操作量を検
    出するためのアクセル操作量検出手段と、 前記アクセル操作量検出手段の検出結果に応じて前記ア
    クチュエータを駆動制御するための第1の駆動制御手段
    とを備えた内燃機関のスロットル弁制御装置において、 前記スロットル弁、前記アクチュエータ、前記アクセル
    操作量検出手段及び前記第1の駆動制御手段を含むスロ
    ットル制御系の異常を検出するための異常検出手段と、 前記内燃機関の出力に相関する車両速度を検出するため
    の車両速度検出手段と、 前記内燃機関の出力を制御するために使用される前記ス
    ロットル弁以外の出力変更手段と、 前記異常検出手段により前記異常が検出されたときに、
    前記車両速度検出手段により検出された異常発生直前の
    車両速度を維持するように前記出力変更手段を駆動制御
    するための第3の駆動制御手段とを備えたことを特徴と
    する内燃機関のスロットル弁制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は請求項2に記載の内燃機関
    のスロットル弁制御装置において、前記出力変更手段は
    前記異常発生直前における前記機関回転数又は前記車両
    速度に基づいて前記機関回転数又は前記車両速度を所定
    幅で変動させるものであることを特徴とする内燃機関の
    スロットル弁制御装置。
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