JP6196042B2 - パワーユニットの制御装置 - Google Patents

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本発明は、パワーユニットの制御装置に関する。
近年、車両の自動変速機として、変速比を無段階に変更でき、変速ショックがなく、かつ燃費を改善することができるチェーン式やベルト式の無段変速機(以下「CVT」ともいう)が広く実用化されている。このような無段変速機では、走行状態、例えば、エンジン回転数や車速等に基づいて変速比が制御され、減速時には、車速の低下に伴って、変速比がロー側(低速側)に戻される。そして、特に急減速時には、再発進性(又は再加速性)を確保するために、変速比を速やかにロー側(低速側)に戻すことが求められる。その際、変速比を速やかにロー側(低速側)に戻すには、プライマリプーリに油圧を加えてその溝幅を狭める必要があるため、大きな油圧が必要となる。
ここで、特許文献1には、急減速時にベルト式無段変速機の変速比を1速(最ロー)に速やかに切り換えて、直後の加速時におけるタイムラグを防止するとともに、ベルトの耐久性を向上する技術が開示されている。この技術では、機関回転数信号、ニュートラル信号、アイドル信号に基づいて急減速状態か否かを検出し、急減速時には燃料噴射停止制御を中止し、燃料噴射弁からの燃料噴射量を増量補正して機関回転数を一時的に上昇させる。そのため、この技術によれば、ベルト式無段変速機のオイルポンプのポンプ回転数が上昇して十分な吐出圧が確保され、1速への切り換えを速やかに行うことができる。
特開平4−353235号公報
上述したように、特許文献1記載の技術によれば、急減速時に、燃料噴射量を増大してエンジン出力をアップし、オイルポンプ回転数を上昇させて吐出圧を確保することにより、1速への切り換えを速やかに行うことを可能としている。すなわち、この技術によれば、急減速時に無段変速機の変速比をロー側(低速側)に戻すロー戻し性能を確保することができる。
一方、上述したような急減速時以外の減速時(すなわち通常の減速時)においても、ロー戻り性能を確保するために、無段変速機の油圧を上昇させることが必要な場合がある。ところで、車両の減速度(減速G)は運転状態に応じて様々に異なるため、すべての減速時に、上述した急減速時と同じ様に燃料噴射量を増大したとすると燃費が悪化するおそれがある。しかしながら、このような場合に、エンジン出力を増大させないと、無段変速機の負荷が大きくなることにより、エンジン回転数の低下(所謂回転落ち)が発生するおそれがある。
本発明は、上記問題点を解消する為になされたものであり、減速度にかかわらず、エンジン回転数の低下を招くことなく、減速時に無段変速機の変速比をロー側に戻すロー戻し性能を確保しつつ、燃費の悪化を抑制することが可能なパワーユニットの制御装置を提供することを目的とする。
本発明に係るパワーユニットの制御装置は、駆動力を発生するエンジンと、変速比を連続的に変更することができ、エンジンからの駆動力を変速比に応じて変換して出力する無段変速機とを備えるパワーユニットの制御装置において、減速時に、変速比がロー側に戻される際に、無段変速機の目標油圧に基づいて、無段変速機の負荷を求める負荷演算手段と、負荷演算手段により求められた無段変速機の負荷に基づいて、該負荷分の空気量を求める空気量算出手段と、空気量算出手段により求められた負荷分の空気量に基づいて、エンジンの吸入空気量を調節する空気量制御手段とを備えることを特徴とする。
本発明に係るパワーユニットの制御装置によれば、減速時に、変速比がロー側に戻される際に、無段変速機の目標油圧に応じた負荷(すなわちロー戻りに必要な負荷)を補うために必要な空気量(負荷分空気量)が求められ、該負荷分空気量に基づいて、エンジンに吸入される吸入空気量が調節される。そのため、減速度に応じて、ロー戻り制御で必要とされる無段変速機の負荷に応じた空気量をエンジン側で補うことができる。よって、減速度にかかわらず、エンジン回転数の回転落ちを生じさせることなく、ロー戻し性能を確保しつつ、燃費の悪化を抑制することが可能となる。
本発明に係るパワーユニットの制御装置では、負荷演算手段が、ブレーキ油圧、無段変速機のプーリ比、及びエンジンのエンジントルクに基づいて、無段変速機の目標油圧を設定するとともに、該目標油圧、エンジン回転数、及びオイルポンプの負荷に基づいて、無段変速機の負荷を求めることが好ましい。
このようにすれば、減速度に応じて、無段変速機のロー戻りに必要な目標油圧を適切に求めることができる。また、該目標油圧から無段変速機のロー戻りに必要とされる負荷を的確に求めることが可能となる。
本発明に係るパワーユニットの制御装置では、空気量算出手段が、無段変速機の負荷、及びエンジン回転数に基づいて、無段変速機の負荷分の空気量を求めることが好ましい。
このようにすれば、無段変速機のロー戻りに必要な負荷に応じた空気量(補正量)を適切に求めることが可能となる。
本発明に係るパワーユニットの制御装置では、空気量制御手段が、電子制御式のスロットルバルブを有し、該スロットルバルブの開度を制御することにより、エンジンの吸入空気量を調節することが好ましい。
このようにすれば、上記負荷分空気量に基づいて、吸入空気量を適切に調節することが可能となる。
本発明によれば、減速度にかかわらず、エンジン回転数の低下を招くことなく、減速時に無段変速機の変速比をロー側に戻すロー戻し性能を確保しつつ、燃費の悪化を抑制することが可能となる。
実施形態に係るパワーユニットの制御装置の全体構成を示すブロック図である。 実施形態に係るパワーユニットを構成するエンジンの構成を示すブロック図である。 実施形態に係るパワーユニットを構成する無段変速機の構成を示すブロック図である。 実施形態に係るパワーユニットの制御装置による吸入空気量調節処理の処理手順を示すフローチャートである。 実施形態に係るパワーユニットの制御装置による、急減速時及び緩減速時を含む車両走行時のエンジン吸入空気量、エンジン回転数、CVT油圧、及び車速の変化を示すタイミングチャートである。 比較例1による、急減速時及び緩減速時を含む車両走行時のエンジン吸入空気量、エンジン回転数、CVT油圧、及び車速の変化を示すタイミングチャートである。 比較例2による、急減速時及び緩減速時を含む車両走行時のエンジン吸入空気量、エンジン回転数、CVT油圧、及び車速の変化を示すタイミングチャートである。
以下、図面を参照して本発明の好適な実施形態について詳細に説明する。なお、各図において、同一要素には同一符号を付して重複する説明を省略する。
まず、図1〜図3を併せて用いて、実施形態に係るパワーユニットの制御装置1の構成について説明する。図1は、実施形態に係るパワーユニットの制御装置1の全体構成を示すブロック図である。図2は、実施形態に係るパワーユニットを構成するエンジン10の構成を示すブロック図である。また、図3は、実施形態に係るパワーユニットを構成する無段変速機20の構成を示すブロック図である。
図1に示されるように、パワーユニットの制御装置1は、駆動力を発生するエンジン10と、変速比を連続的に変更することができ、エンジン10からの駆動力を変速比に応じて変換して出力する無段変速機(CVT)20とを備えるパワーユニットの制御装置であり、エンジン制御用の電子制御装置(以下「ECU」という)30、及び、該ECU30とCAN(Controller Area Network)35を介して相互に通信可能に接続された、CVT制御用の電子制御装置(以下「TCU」という)40、及びVDC(Vehicle Dynamics Control:横滑り防止装置)50を備えて構成されている。
パワーユニットを構成するエンジン10は、例えば水平対向型の4気筒ガソリンエンジンである。図2に示されるように、エンジン10では、エアクリーナ116から吸入された空気が、吸気管115に設けられた電子制御式スロットルバルブ(以下、単に「スロットルバルブ」ともいう)113により絞られ、インテークマニホールド111を通り、エンジン10に形成された各気筒に吸入される。ここで、エアクリーナ116から吸入された空気の量は、エアクリーナ116とスロットルバルブ113との間に配置されたエアフローメータ114により検出される。さらに、スロットルバルブ113には、該スロットルバルブ113の開度を検出するスロットル開度センサ131が配設されている。
インテークマニホールド111と連通する吸気ポート122近傍には、各気筒毎に、燃料を噴射するインジェクタ112が取り付けられている。インジェクタ112は、燃料タンクからフィードポンプにより吸い上げられて送出された燃料を吸気ポート122内に噴射する。また、各気筒のシリンダヘッドには混合気に点火する点火プラグ117、及び該点火プラグ117に高電圧を印加するイグナイタ内蔵型コイル121が取り付けられている。エンジン10の各気筒では、吸入された空気とインジェクタ112によって噴射された燃料との混合気が点火プラグ117により点火されて燃焼する。燃焼後の排気ガスは排気管118を通して排出される。
排気管118には、排気ガス中の酸素濃度に応じた信号を出力する空燃比センサ119が取り付けられている。空燃比センサ119としては、排気空燃比をオン−オフ的に検出するOセンサが用いられる。なお、空燃比センサ119として、排気空燃比をリニアに検出することのできるリニア空燃比センサ(LAFセンサ)を用いてもよい。
また、空燃比センサ119の下流には排気浄化触媒120が配設されている。排気浄化触媒120は三元触媒であり、排気ガス中の炭化水素(HC)及び一酸化炭素(CO)の酸化と、窒素酸化物(NOx)の還元を同時に行い、排気ガス中の有害ガス成分を無害な二酸化炭素(CO)、水蒸気(HO)及び窒素(N)に清浄化するものである。
上述したエアフローメータ114、空燃比センサ119、スロットル開度センサ131に加え、エンジン10のカムシャフト近傍には、エンジン10の気筒判別を行うためのカム角センサ132が取り付けられている。また、エンジン10のクランクシャフト近傍には、クランクシャフトの位置を検出するクランク角センサ133が取り付けられている。カム角センサ132及びクランク角センサ133としては、例えば電磁ピックアップ式のものなどが用いられる。これらのセンサは、ECU30に接続されている。さらに、ECU30には、エンジン10の冷却水の温度を検出する水温センサ134、及び、アクセルペダルの踏み込み量すなわちアクセルペダルの開度を検出するアクセルペダル開度センサ135等の各種センサも接続されている。
ECU30は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラム等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。また、ECU30は、インジェクタ112を駆動するインジェクタドライバ、点火信号を出力する出力回路、及び、電子制御式スロットルバルブ113を開閉する電動モータ113aを駆動するモータドライバ等を備えている。
ECU30では、カム角センサ132の出力から気筒が判別され、クランク角センサ133の出力からエンジン回転数が求められる。また、ECU30では、上述した各種センサから入力される検出信号に基づいて、吸入空気量、アクセルペダル開度、混合気の空燃比、及びエンジン10の水温等の各種情報が取得される。そして、ECU30は、取得したこれらの各種情報に基づいて、燃料噴射量や点火時期、及び、スロットルバルブ113(電動モータ113a)等の各種デバイスを制御することによりエンジン10を総合的に制御する。
ECU30は、CAN35等の車内通信回線を通してTCU40と通信可能に接続されている。ECU30で取得されたエンジン回転数やエンジントルク等の各種情報は、CAN35を介してTCU40に送信される。一方、ECU30は、CAN35を介して、無段変速機20の負荷等の各種情報をTCU40から受信する。
また、ECU30は、車両減速時に、TCU40によって無段変速機20の変速比がロー側に戻される際(ロー戻し制御実行時)に、CAN35を介して受信した無段変速機20の負荷に応じて、電子制御式スロットルバルブ113の開度を制御し、吸入空気量を調節する。そのため、ECU30は、空気量算出部31及びスロットルバルブ制御部32を機能的に備えている。ECU50では、ROMに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、空気量算出部31及びスロットルバルブ制御部32の各機能が実現される。
空気量算出部31は、TCU40の負荷演算部41(詳細は後述する)により求められ、CAN35を介して受信された、無段変速機20の負荷に基づいて、該負荷分の空気量(補正量)を求める。すなわち、空気量算出部31は、特許請求の範囲に記載の空気量算出手段として機能する。より具体的には、空気量算出部31は、無段変速機20の負荷、及びエンジン回転数に基づいて、無段変速機20の負荷分の空気量(補正量)を求める。なお、無段変速機20の負荷分空気量は、例えば、無段変速機20の負荷とエンジン回転数と負荷分空気量との関係を定めたマップを予め記憶しておき、該マップを検索することにより求めることができる。なお、空気量算出31で求められた、無段変速機20の負荷分空気量(補正量)は、スロットルバルブ制御部32に出力される。
スロットルバルブ制御部32は、電動モータ113aを駆動して、電子制御式スロットルバルブ113の開度を調節することにより、エンジン10の吸入空気量を調節する。すなわち、スロットルバルブ制御部32及び電子制御式スロットルバルブ113は、特許請求の範囲に記載の空気量制御手段として機能する。スロットルバルブ制御部32は、通常運転時には、例えば、アクセルペダル開度センサ135により検出されたアクセルペダル開度から目標スロットル開度を求める。
また、スロットルバルブ制御部32は、無段変速機20側でロー戻り制御が実行されているときに、空気量算出部31において無段変速機20の負荷分空気量(補正量)が算出された場合には、該負荷分空気量(補正量)を考慮(加算)して、最終的な目標スロットル開度を求める。そして、スロットルバルブ制御部32は、目標スロットル開度と実開度とが一致するように、電動モータ113aを駆動する。これにより、無段変速機20側でロー戻り制御が実行されているときに、無段変速機20の負荷に応じた量だけエンジン10の吸入空気量が増大される。なお、このエンジン吸入空気量の増大に応じて燃料噴射量が増大されることにより、エンジン出力が増大する。
図3に示されるように、エンジン10の出力軸150には、エンジン10からの駆動力を変換して出力する、例えばチェーン式の無段変速機20が接続されている。エンジン10から入力された駆動力は、無段変速機20で変換された後、該無段変速機20の出力軸からディファレンシャルギヤ、ドライブシャフト等(図示省略)を介して車両の駆動輪に伝達される。
無段変速機20は、クラッチ機能とトルク増幅機能を持つトルクコンバータ220及びリダクションギヤ230を介してエンジンの出力軸150と接続されるプライマリ軸235と、該プライマリ軸235と平行に配設されたセカンダリ軸245とを有している。
プライマリ軸235には、プライマリプーリ240が設けられている。プライマリプーリ240は、プライマリ軸235に接合された固定プーリ240aと、該固定プーリ240aに対向して、プライマリ軸235の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ240bとを有し、それぞれのプーリ240a,240bのコーン面間隔、すなわちプーリ溝幅を変更できるように構成されている。一方、セカンダリ軸245には、セカンダリプーリ250が設けられている。セカンダリプーリ250は、セカンダリ軸245に接合された固定プーリ250aと、該固定プーリ250aに対向して、セカンダリ軸245の軸方向に摺動自在に装着された可動プーリ250bとを有し、プーリ溝幅を変更できるように構成されている。
プライマリプーリ240とセカンダリプーリ250との間には駆動力を伝達するチェーン260が掛け渡されている。プライマリプーリ240及びセカンダリプーリ250の溝幅を変化させて、各プーリ240,250に対するチェーン260の巻き付け径の比率(プーリ比)を変化させることにより、変速比が無段階に変更される。ここで、チェーン260のプライマリプーリ240に対する巻き付け径をRpとし、セカンダリプーリ250に対する巻き付け径をRsとすると、変速比iは、i=Rs/Rpで表される。
ここでプライマリプーリ240(可動プーリ240b)には油圧室240cが形成されている。一方、セカンダリプーリ250(可動プーリ250b)には油圧室250cが形成されている。プライマリプーリ240、セカンダリプーリ250それぞれの溝幅は、プライマリプーリ240の油圧室240cに導入されるプライマリ油圧と、セカンダリプーリ250の油圧室250cに導入されるセカンダリ油圧とを調節することにより設定・変更される。
無段変速機20を変速させるための油圧、すなわち、上述したプライマリ油圧及びセカンダリ油圧は、バルブボディ(コントロールバルブ)270によってコントロールされる。バルブボディ270は、スプールバルブと該スプールバルブを動かすソレノイドバルブ(電磁弁)を用いてバルブボディ270内に形成された油路を開閉することで、オイルポンプから吐出された油圧を調整して、プライマリプーリ240の油圧室240c及びセカンダリプーリ250の油圧室250cに供給する。また、バルブボディ270は、例えば、車両の前進/後進を切替える前後進切替機構等にも油圧を供給する。
無段変速機20の変速制御は、TCU40によって実行される。すなわち、TCU40は、上述したバルブボディ270を構成するソレノイドバルブ(電磁弁)の駆動を制御することにより、プライマリプーリ240の油圧室240c及びセカンダリプーリ250の油圧室250cに供給する油圧を調節して、無段変速機20の変速比を変更する。なお、変速速度の調節は、プライマリプーリ240の油圧室240c、及びセカンダリプーリ250の油圧室250cに供給される油圧の単位時間当たりの増大量/減少量を調節することにより行われる。
上述したように、TCU40は、例えばCAN35等の車内通信回線を通して、ECU30、及びVDC50に接続されている。TCU40は、ECU30から送信されるエンジン回転数やエンジントルク等の各種情報を受信する。また、TCU40は、VDC50から送信されるブレーキ油圧等の各種情報を受信する。一方、TCU40は、無段変速機20の負荷等の情報をECU30に送信する。
TCU40は、演算を行うマイクロプロセッサ、該マイクロプロセッサに各処理を実行させるためのプログラムや変速マップ等を記憶するROM、演算結果などの各種データを記憶するRAM、12Vバッテリによってその記憶内容が保持されるバックアップRAM、及び入出力I/F等を有して構成されている。
TCU40は、車速(km/h)とエンジン回転数(rpm)と変速比との関係を定めた変速マップに従い、車両の走行状態に応じて変速比を無段階に変速する。なお、変速マップはTCU40内のROMに格納されている。
TCU40は、車両減速時には、車速の低下に伴って変速比をロー側(低速側)に戻す制御(所謂ロー戻し制御)を実行する。また、その際に、TCU40は、無段変速機20の負荷を演算し、求めた負荷をCAN35を介してECU30に送信する。そのため、TCU40は、負荷演算部41を機能的に有している。TCU40では、ROMに記憶されているプログラムがマイクロプロセッサによって実行されることにより、負荷演算部41の各機能が実現される。
負荷演算部41は、車両減速時に、無段変速機20の変速比がロー側に戻される際(ロー戻し制御時)に、無段変速機20の目標油圧に基づいて、無段変速機20の負荷を演算する。すなわち、負荷演算部41は、特許請求の範囲に記載の負荷演算手段として機能する。より具体的には、負荷演算部41は、まず、VDC50から受信したブレーキ油圧(減速度を示す指標値)、無段変速機20のプーリ比、及び、ECU30から受信したエンジン10のエンジントルクに基づいて、無段変速機20の目標油圧(kPa)を設定する。そして、負荷演算部41は、設定した目標油圧、ECUから受信したエンジン回転数、及び、オイルポンプの負荷に基づいて、無段変速機20の負荷(Nm)を求める。
なお、求められた無段変速機20の負荷は、CAN35を介してECU30に送信される。その結果、上述したように、ECU30側において、無段変速機20の負荷に応じて、電子制御式スロットルバルブ113が開弁側に駆動され、吸入空気量(すなわちエンジン出力)が増大される。
次に、図4を参照しつつ、パワーユニットの制御装置1の動作について説明する。図4は、実施形態に係るパワーユニットの制御装置1による吸入空気量調節処理の処理手順を示すフローチャートである。
まず、TCU40では、減速時ロー戻り制御の実行条件が成立したか否かについての判断が行われる(ステップS100)。ここで、ロー戻り制御の実行条件が成立していないときには、ロー戻り制御の実行条件が成立するまで、本ステップが繰り返して実行される。一方、ロー戻り制御の実行条件が成立した場合には、ロー戻り制御が実行されるとともに、その際の無段変速機20のプーリ比が取得される(ステップS102)。
一方、ECU30では、例えば、吸入空気量及びエンジン回転数等に基づいて、エンジントルクが求められ、求められたエンジントルクが、CAN35を介してTCU40に送信される(ステップS104)。また、VDC50からは、ブレーキ油圧が、CAN35を介してTCU40に送信される(ステップS106)。
そして、TCU40(負荷演算部41)では、ステップS102で取得されたプーリ比、ECU30から受信したエンジントルク、及び、VDC50から受信したブレーキ油圧に基づいて、無段変速機20の目標油圧が算出される(ステップS108)。続いて、TCU40では、オイルポンプ負荷が取得される(ステップS110)。
一方、ECU30からは、エンジン回転数が、CAN35を介してTCU40に送信される(ステップS112)。そして、TCU40(負荷演算部41)では、ステップS110で取得されたオイルポンプ負荷、及び、ECU30から受信したエンジン回転数に基づいて、無段変速機20の負荷(ロー戻りに要する負荷)が算出される(ステップS114)。算出された無段変速機20の負荷は、CAN35を介してECU30に送信される。
ECU30(空気量算出部31)では、受信した無段変速機20の負荷に基づいて、無段変速機20の負荷分の空気量(補正量)が算出される(ステップS116)。続いて、ECU30では、ステップS116で算出した負荷分の空気量(補正量)に基づいて、電子制御式スロットルバルブ113の目標スロットル開度が設定(補正)される(ステップS118)。そして、ステップS118で設定された目標スロットル開度と実開度とが一致するように、電動モータ113aが駆動される(ステップS120)。これにより、無段変速機20側でロー戻り制御が実行されるときに、無段変速機20の負荷に応じた量だけエンジン10の吸入空気量が増大されて、エンジン出力が増加する。
次に、本実施形態に係るパワーユニットの制御装置1によるエンジン吸入空気量の増量の効果を確認するために、急減速時及び緩減速時を含む走行時のエンジン回転数の変化(回転落ち)を測定した。また、比較例として、吸入空気量の増量を行わない場合(比較例1)、及び、常に(すなわち緩減速時にも)急減速時と同じ量の増量を行った場合(比較例2)を併せて測定した。
それぞれの測定結果を図5〜図7に示す。ここで、図5は、本実施形態に係るパワーユニットの制御装置1の測定結果、すなわち、急減速時及び緩減速時を含む車両走行時のエンジン吸入空気量(スロットルバルブ開度)、エンジン回転数、CVT油圧、及び車速の変化を示すタイミングチャートである。一方、図6は、比較例1の測定結果を示すタイミングチャートであり、図7は、比較例2の測定結果を示すタイミングチャートである。
なお、図5〜図7の横軸は走行時間(s)であり、縦軸は、エンジン吸入空気量(g/s)、CVT油圧(kPa)、エンジン回転数(rpm)、及び車速(km/h)である。また、図5〜図7では、エンジン吸入空気量を太い実線で、CVT油圧を一点鎖線で、エンジン回転数を細い実線で、車速を二点差線でそれぞれ示した。
まず、図6に示されるように、比較例1(CVTロー戻り制御時にエンジン吸入空気量の増量を行わない場合)では、急減速時(時刻t2〜t3)において、CVT油圧(目標油圧)が増大して、CVT負荷が増加したときに、エンジン回転数の低下(回転落ち)が発生した。一方、緩減速時(時刻t5〜t6)では、CVT油圧(目標油圧)の増大が小さいため、CVT負荷の増加も少なく、エンジン回転数の低下(回転落ち)は小さかった。
次に、図7に示されるように、比較例2(CVTロー戻り制御時に、常に(緩減速時にも)急減速時と同じ量の増量を行った場合)では、急減速時(時刻t2〜t3)において、CVT油圧(目標油圧)が増大して、CVT負荷が増加したときに、エンジン吸入空気量(及び燃料噴射量)が増大されることにより、エンジン回転数の低下(回転落ち)の発生が防止された。一方、緩減速時(時刻t5〜t6)では、CVT油圧(目標油圧)の増大が小さい、すなわちCVT負荷の増加が小さいにもかかわらず、急減速時と同様にエンジン吸入空気量(及び燃料噴射量)が増大されるため、エンジン回転数が必要以上に上昇した。なお、その結果、エンジン回転数の収束性の悪化が生じるとともに、運転者に対して空走感を与えることとなった。
一方、図5に示されるように、本実施形態に係るパワーユニットの制御装置1では、急減速時(時刻t2〜t3)において、CVT油圧(目標油圧)が増大して、CVT負荷が増加したときに、エンジン吸入空気量(及び燃料噴射量)が増大されることにより、エンジン回転数の低下(回転落ち)の発生が防止された。一方、緩減速時(時刻t5〜t6)には、CVT油圧(目標油圧)の増大が小さく、CVT負荷の増加も少ないが、それに応じて、エンジン吸入空気量の増量(及び燃料噴射量の増量)が急減速時よりも少なくなるように調節され、エンジン回転数が必要以上に上昇することが抑制された。そのため、エンジン回転数の収束性が向上するとともに、運転者に対して空走感を与えないことが確認された。
このように、本実施形態に係るパワーユニットの制御装置1によれば、CVT油圧制御とエンジン空気量制御との協調制御により、急減速時には、エンジン回転数の回転落ちが防止され、緩減速時には、エンジン回転数の不要な上昇(燃料噴射量の不要な増量)が抑えられことが確認された。
以上、説明したように、本実施形態によれば、減速時に変速比がロー側に戻される際に、無段変速機20の目標油圧に応じた負荷(すなわちロー戻りに必要な負荷)を補うために必要な空気量(負荷分空気量)が求められ、該負荷分空気量に基づいて、エンジン10に吸入される吸入空気量が調節される。そのため、減速度に応じて、ロー戻り制御で必要とされる無段変速機20の負荷に応じた空気量をエンジン10側で補うことができる。よって、本実施形態によれば、減速度にかかわらず、エンジン回転数の回転落ちを生じさせることなく、ロー戻し性能を確保しつつ、燃費の悪化を抑制することが可能となる。
また、本実施形態によれば、ブレーキ油圧(減速度)、無段変速機20のプーリ比、及びエンジン10のエンジントルクに基づいて、無段変速機20の目標油圧が設定されるとともに、該目標油圧、エンジン回転数、及びオイルポンプの負荷に基づいて、無段変速機20の負荷が求められる。そのため、減速度に応じて、無段変速機20のロー戻りに必要な目標油圧を適切に求めることができ、また、該目標油圧から無段変速機20のロー戻りに必要とされる負荷を的確に求めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、無段変速機20の負荷、及びエンジン回転数に基づいて、無段変速機20の負荷分の空気量(補正量)が求められる。そのため、無段変速機20のロー戻りに必要な負荷に応じた空気量(補正量)を適切に求めることが可能となる。
また、本実施形態によれば、電子制御式スロットルバルブ113の開度を制御することにより、エンジンの吸入空気量が調節されるため、上記負荷分空気量に基づいて、吸入空気量を適切に調節することが可能となる。
以上、本発明の実施の形態について説明したが、本発明は、上記実施形態に限定されるものではなく種々の変形が可能である。例えば、上記実施形態では、エンジン10を制御するECU30と、無段変速機20を制御するTCU40とを別々のハードウェアで構成したが、一体のハードウェアで構成してもよい。
上記実施形態では、電子制御式スロットルバルブ113の開度を制御することにより、吸入空気量を調節したが、電子制御式スロットルバルブ113に代えて、又は加えて、例えば、電子制御式スロットルバルブ113をバイパスするアイドル・スピード・コントロール・バルブ(ISCバルブ)の開度を制御することによって吸入空気量を調節する構成としてもよい。
上記実施形態では、本発明をポート噴射式のエンジンに適用した場合を例にして説明したが、本発明は、筒内噴射式のエンジン、及び、筒内噴射とポート噴射とを組み合わせたエンジンにも適用することができる。
1 パワープラントの制御装置
10 エンジン
113 電子制御式スロットルバルブ
20 無段変速機
240 プライマリプーリ
250 セカンダリプーリ
260 チェーン
270 バルブボディ(コントロールバルブ)
30 ECU
31 空気量算出部
32 スロットルバルブ制御部
35 CAN
40 TCU
41 負荷演算部

Claims (4)

  1. 駆動力を発生するエンジンと、変速比を連続的に変更することができ、前記エンジンからの駆動力を変速比に応じて変換して出力する無段変速機と、を備えるパワーユニットの制御装置において、
    減速時に、変速比がロー側に戻される際に、少なくとも減速度を示す指標値に基づいて、前記無段変速機のロー戻りに必要な目標油圧を設定するとともに、少なくとも該目標油圧及びエンジン回転数に基づいて、前記無段変速機のロー戻りに必要な負荷を求める負荷演算手段と、
    減速時に、変速比がロー側に戻される際に、前記負荷演算手段により求められた前記無段変速機のロー戻りに必要な負荷に基づいて、該負荷分の空気量を求める空気量算出手段と、
    減速時に、変速比がロー側に戻される際に、前記空気量算出手段により求められた前記負荷分の空気量に基づいて、前記エンジンの吸入空気量を調節する空気量制御手段と、を備える、ことを特徴とするパワーユニットの制御装置。
  2. 前記減速度を示す指標値は、ブレーキ油圧であり、
    前記負荷演算手段は、ブレーキ油圧、前記無段変速機のプーリ比、及び前記エンジンのエンジントルクに基づいて、前記無段変速機のロー戻りに必要な目標油圧を設定するとともに、該目標油圧、エンジン回転数、及びオイルポンプの負荷に基づいて、前記無段変速機のロー戻りに必要な負荷を求めることを特徴とする請求項1に記載のパワーユニットの制御装置。
  3. 前記空気量算出手段は、前記無段変速機のロー戻りに必要な負荷、及びエンジン回転数に基づいて、前記無段変速機のロー戻りに必要な負荷分の空気量を求めることを特徴とする請求項1又は2に記載のパワーユニットの制御装置。
  4. 前記空気量制御手段は、電子制御式のスロットルバルブを有し、該スロットルバルブの開度を制御することにより、前記エンジンの吸入空気量を調節することを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載のパワーユニットの制御装置。
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