JP4480284B2 - 粘着組成物の回収方法及び装置 - Google Patents

粘着組成物の回収方法及び装置 Download PDF

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    • Y02W30/62Plastics recycling; Rubber recycling

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、粘着組成物の回収方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、粘着組成物として、例えば、電子回路用プリント基板に使用されるDFR(ドライフィルムレジスト)等のフォトレジストフィルムが存在する。フォトレジストフィルムは製造段階で、粘着組成物であるフォトレジストがPET(ポリエチレンテレフタレート;ポリエステル)等のキャリアフィルムに担持され、更に防塵や粘着組成物の取り扱いを容易にするためのLDPE(低密度ポリエチレン)等のカバーフィルムがフォトレジストが有する粘着力により貼着されて3層構造からなるシート体として長尺状に巻回され、用途に応じて必要な長さに切断して用いられる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、フォトレジストフィルムが傷や他の原因で検査不合格になったり、長期間在庫になって品質保証期間を超過した場合等はフォトレジスト、キャリアフィルム、カバーフィルムを回収して再利用することが経済的であり、地球環境の保全にも寄与するが、フォトレジストが粘着組成物であることからフォトレジストからキャリアフィルムやカバーフィルムを分離して回収することが困難であり、通常は、焼却廃棄するのが一般であった。
【0004】
本発明は前記課題を解決するものであり、その目的とするところは、粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を容易に分離回収することが出来る粘着組成物の回収方法及びその装置を提供せんとするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するための本発明に係る粘着組成物の回収方法は、粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を回収する方法であって、前記シート体から前記カバーフィルムを剥離して該カバーフィルムと残りのシート体とを異なる方向に搬送し、更に該残りのシート体から前記キャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムと前記粘着組成物とを異なる方向に搬送して、前記カバーフィルム、前記キャリアフィルム及び前記粘着組成物を別々に回収することを特徴とする。
【0006】
上記回収方法によれば、シート体からカバーフィルムを剥離して該カバーフィルムと残りのシート体とを異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してカバーフィルムと残りのシート体とを容易に分離することが出来、更に該残りのシート体からキャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムと粘着組成物とを異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してキャリアフィルムと粘着組成物とを容易に分離することが出来る。
【0007】
また、分離したカバーフィルム、キャリアフィルム及び粘着組成物を別々に巻回して容易に回収することが出来る。
【0008】
また、本発明に係る粘着組成物の回収装置は、粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を回収する装置であって、前記シート体から前記カバーフィルムを剥離して該カバーフィルムを一方の方向へ搬送する第1の搬送手段と、前記カバーフィルムが剥離された残りのシート体を該カバーフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送する第2の搬送手段と、前記残りのシート体から前記キャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムを一方の方向へ搬送する第3の搬送手段と、前記キャリアフィルムが剥離された粘着組成物を該キャリアフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送する第4の搬送手段とを有することを特徴とする。
【0009】
上記構成によれば、第1の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離して該カバーフィルムを一方の方向へ搬送すると共に、第2の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体を第1の搬送手段により搬送されるカバーフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してカバーフィルムと残りのシート体とを容易に分離することが出来る。
【0010】
更に第3の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体からキャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムを一方の方向へ搬送すると共に、第4の搬送手段によりキャリアフィルムが剥離された粘着組成物を第3の搬送手段により搬送されるキャリアフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してキャリアフィルムと粘着組成物とを容易に分離することが出来る。
【0011】
また、前記シート体から前記カバーフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該シート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けた場合には、該搬送回転体対によりシート体を挟持搬送することで、第1の搬送手段により搬送されるカバーフィルムの搬送方向と、第2の搬送手段により搬送されるシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体の搬送方向とにより形成される剥離角度を安定化させることが出来、両者の分離を容易且つ確実に行うことが出来る。
【0012】
また、前記シート体から前記カバーフィルムが剥離された残りのシート体から前記キャリアフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該残りのシート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けた場合には、該搬送回転体対によりシート体からカバーフィルムが剥離された残りのシート体を挟持搬送することで、第3の搬送手段により搬送されるキャリアフィルムの搬送方向と、第4の搬送手段により搬送される粘着組成物の搬送方向とにより形成される剥離角度を安定化させることが出来、両者の分離を容易且つ確実に行うことが出来る。
【0013】
また、前記カバーフィルム、前記キャリアフィルム及び前記粘着組成物を別々に巻回して回収する巻取手段を有する場合には、該巻取手段によりカバーフィルム、キャリアフィルム及び粘着組成物を別々に巻回して容易に分離回収することが出来る。
【0014】
また、前記第1〜第4の搬送手段のうち少なくとも1つが前記巻取手段を兼ねる場合には、部品点数を削減して装置の構成を簡略化し、コストダウンを図ることが出来る。
【0015】
また、前記シート体のうち、少なくとも前記粘着組成物を搬送方向に切断し得る切断手段を有する場合には、該切断手段によって少なくとも粘着組成物を所望の幅に切断することが出来、回収処理を簡便化することが出来る。
【0016】
【発明の実施の形態】
図により本発明に係る粘着組成物の回収方法及び装置の一例として、例えば、電子回路用プリント基板に使用されるDFR(ドライフィルムレジスト)等のフォトレジストの回収に適用した場合の一実施形態を具体的に説明する。図1は本発明に係る粘着組成物の回収装置の構成を示す断面説明図、図2(a)はシート体からカバーフィルムを剥離して分離する様子を示す部分拡大図、図2(b)はシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体からキャリアフィルムと粘着組成物を剥離して分離する様子を示す部分拡大図である。
【0017】
図1及び図2において、1は、例えば、電子回路用プリント基板に使用されるDFR(ドライフィルムレジスト)等のフォトレジストフィルムからなるシート体であり、粘着組成物であるフォトレジスト2がそれ自身が有する粘着力によりPET(ポリエチレンテレフタレート;ポリエステル)等のキャリアフィルム3に担持され、更に防塵や粘着組成物の取り扱いを容易にするためのLDPE(低密度ポリエチレン)等のカバーフィルム4がフォトレジスト2が有する粘着力により貼着されて、フォトレジスト2を中心にキャリアフィルム3とカバーフィルム4とが貼着された3層構造からなるシート体1として長尺状に巻回されたものである。
【0018】
長尺状に巻回されたシート体1は支軸1aにより回転自在に軸支されており、図示しない摩擦板等を利用した回転制動手段により回転速度が抑制され、シート体1の張力を一定に維持しつつ従動回転する。
【0019】
5はシート体1からカバーフィルム4が剥離される位置の搬送方向上流側近傍に設けられた駆動ローラであり、該駆動ローラ5には従動ローラ6が圧接されている。搬送回転体対を構成する駆動ローラ5及び従動ローラ6はゴムローラ等で形成されている。
【0020】
従動ローラ6は支軸6aを中心に回動自在に取り付けられたフレーム6bに回転自在に軸支されており、一定の追従圧をかけたエアシリンダ等を有する図示しない付勢手段により駆動ローラ5側に所定の加圧力で圧接されている。
【0021】
付勢手段としてバネの張力等を利用した場合には、駆動ローラ5と従動ローラ6とのニップ部を通過するシート体1の厚さの変化に応じて加圧力が変化するが、一定の追従圧をかけたエアシリンダを利用した付勢手段によれば、シート体1の厚さの変化に関わらず加圧力を一定に維持することが出来る。
【0022】
そして、駆動源となる駆動モータ7から図示しない駆動伝達手段により回転駆動力が伝達されて駆動ローラ5が図の反時計回り方向に回転駆動されると、該駆動ローラ5に圧接された従動ローラ6がシート体1を挟持して図の時計回り方向に従動回転する。これにより駆動ローラ5と従動ローラ6からなる搬送回転体対によりシート体1が図の矢印方向に挟持搬送される。
【0023】
駆動ローラ5よりも搬送方向上流側にはシート体1の有無を検知する材料検知手段となる発光部8aと受光部8bとを有する光センサ8が配置されており、発光部8aと受光部8bとの間の光路をシート体1が遮ることでシート体1が存在することが検知され、発光部8aから受光部8bに光が到達した時にシート体1が無いことが検知される。
【0024】
従って、支軸1aにセットされたシート体1の分離処理が終了した時に、シート体1により光路が遮断されていた光センサ8がONになってシート体1が無くなったことを検知し、装置の分離処理動作を自動的に停止することが出来るようになっている。
【0025】
9はシート体1からカバーフィルム4を剥離して該カバーフィルム4を一方の方向へ搬送する第1の搬送手段であって、該カバーフィルム4を巻回して回収する巻取手段を兼ねるカバーフィルム巻取軸であり、該カバーフィルム巻取軸9は駆動モータ7から図示しない駆動伝達手段により回転駆動力が伝達されて駆動ローラ5と同期して図の反時計回り方向に回転駆動される。
【0026】
ここで、粘着組成物であるフォトレジスト2のキャリアフィルム3に対する粘着力は、該フォトレジスト2のカバーフィルム4に対する粘着力よりも2倍から4倍程度大きくなるように設定されており、シート体1から先ずカバーフィルム4が剥離し易い構成になっている。
【0027】
10はカバーフィルム4が剥離されたフォトレジスト2とキャリアフィルム3からなる残りのシート体を、カバーフィルム4の搬送方向とは異なる方向に搬送する第2の搬送手段であって、且つ粘着組成物であるフォトレジスト2を巻回して回収する巻取手段を兼ね、更にはキャリアフィルム3が剥離された粘着組成物であるフォトレジスト2を該キャリアフィルム3の搬送方向とは異なる方向に搬送する第4の搬送手段を兼ねるフォトレジスト巻取軸である。
【0028】
フォトレジスト巻取軸10に対向する位置には支軸11aを中心に回動自在に取り付けられたガイドローラフレーム11が設けられており、該ガイドローラフレーム11はそれ自身の自重や図示しない付勢手段により支軸11aを中心に図1の反時計回り方向に付勢されている。
【0029】
ガイドローラフレーム11にはフォトレジスト巻取軸10に巻回されたフォトレジスト2に圧接される押さえローラ11bが回転自在に設けられており、更にガイドローラフレーム11にはガイドローラ11c,11dが回転自在に取り付けられている。押さえローラ11b及びガイドローラ11c,11dはゴムローラ等により形成されている。
【0030】
押さえローラ11bは、駆動モータ7から図示しない駆動伝達手段により回転駆動力が伝達されて駆動ローラ5及びカバーフィルム巻取軸9と同期して図の反時計回り方向に回転駆動されるフォトレジスト巻取軸10に巻回されたフォトレジスト2に圧接され、該フォトレジスト巻取軸10の回転に従動して回転する。
【0031】
そして、フォトレジスト巻取軸10と押さえローラ11bとによりシート体1からカバーフィルム4が剥離されたフォトレジスト2とキャリアフィルム3からなる残りのシート体から該キャリアフィルム3が剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該残りのシート体を挟持搬送する搬送回転体対を構成している
【0032】
ガイドローラ11c,11dは支軸11aを中心にガイドローラフレーム11と一体的に回動することで駆動ローラ5及び従動ローラ6のニップ部を通過してカバーフィルム4が剥離されたキャリアフィルム3とフォトレジスト2の張力を一定に調整することが出来る。
【0033】
そして、ガイドローラ11c,11dによりフォトレジスト2とキャリアフィルム3からなる残りのシート体がガイドされて適当な張力が付与され、フォトレジスト巻取軸10と押さえローラ11bとのニップ部に適正に搬送される。
【0034】
12はフォトレジスト2とキャリアフィルム3からなる残りのシート体からキャリアフィルム3を剥離してフォトレジスト2の搬送方向とは異なる方向に搬送する第3の搬送手段であって、キャリアフィルム3を巻回して回収する巻取手段を兼ねるキャリアフィルム巻取軸である。
【0035】
キャリアフィルム巻取軸12は支軸13aを中心に回転自在に設けられたフレーム13に回転可能に取り付けられており、図示しない付勢手段によりフォトレジスト巻取軸10に巻回されたフォトレジスト2に対してキャリアフィルム巻取軸12に巻回されたキャリアフィルム3が圧接するように構成されている。
【0036】
また、キャリアフィルム巻取軸12は駆動モータ7から図示しない駆動伝達手段により回転駆動力が伝達されて駆動ローラ5、カバーフィルム巻取軸9及びフォトレジスト巻取軸10と同期して図の時計回り方向に回転駆動される。
【0037】
上記構成において、回転位置が固定されたフォトレジスト巻取軸10側に押さえローラ11b及びキャリアフィルム巻取軸12が付勢され、該フォトレジスト巻取軸10に巻回されたフォトレジスト2に対して押さえローラ11b及びキャリアフィルム巻取軸12に巻回されたキャリアフィルム3が圧接した状態で、駆動モータ7から回転駆動力が伝達されたフォトレジスト巻取軸10及びキャリアフィルム巻取軸12が夫々図の方向に同期して回転する。
【0038】
従って、図2(a)に示すように、先ず、シート体1からカバーフィルム4を剥離して該カバーフィルム4と残りのシート体であるフォトレジスト2とキャリアフィルム3とを異なる方向に搬送し、更に図2(b)に示すように、フォトレジスト2とキャリアフィルム3からなる残りのシート体からキャリアフィルム3を剥離して該キャリアフィルム3とフォトレジスト2とを異なる方向に搬送して、カバーフィルム4、キャリアフィルム3、フォトレジスト2を別々に巻回して回収することが出来る。
【0039】
また、カバーフィルム巻取軸9、フォトレジスト巻取軸10及びキャリアフィルム巻取軸12は夫々エアーシャフト(コアレスを含む)により構成されており、巻き取り時はエアーを注入してエアーシャフトの径を大きく設定した状態で巻取り、巻取り後にエアーを抜いてエアーシャフトの径を小さくして各巻取軸9,10,12から夫々のカバーフィルム4、フォトレジスト2、キャリアフィルム3を容易に抜き取ることが出来、巻回された各カバーフィルム4、フォトレジスト2、キャリアフィルム3を巻き管等が無い単体で回収出来るので後工程での再利用処理を容易にしている。
【0040】
また、カバーフィルム巻取軸9、フォトレジスト巻取軸10及びキャリアフィルム巻取軸12への駆動伝達手段の一部としてパウダクラッチが採用されれいる。パウダクラッチは励磁コイルを内蔵した駆動体と被駆動体の両回転体が軸受で同心円上に所定の間隔が出来るように組み付けられており、その隙間に鉄粉等のパウダ(粉体)が充填されている。そして、励磁することでパウダが磁化されてこの磁気的な連結力と動作面の摩擦力両者が連結されてトルクが伝達される。
【0041】
カバーフィルム巻取軸9、フォトレジスト巻取軸10及びキャリアフィルム巻取軸12への駆動伝達手段の一部としてパウダクラッチを採用したことで、励磁力を調整することで連結トルクが容易に調整出来、回転力の伝達において緩慢な開始、停止が可能であるためカバーフィルム4、フォトレジスト2、キャリアフィルム3がカバーフィルム巻取軸9、フォトレジスト巻取軸10及びキャリアフィルム巻取軸12に夫々巻回される際に無理な張力が付与されることなくカバーフィルム4、フォトレジスト2、キャリアフィルム3のジャム(搬送不良や巻取り不良等)や破損を防止することが出来る。
【0042】
図1において、14はフォトレジスト2及びキャリアフィルム3を搬送方向に切断するための切断手段となるカッターであり、該カッター14は支軸14aを中心に回動可能なホルダ14bに保持されている。
【0043】
そして、フォトレジスト2及びキャリアフィルム3を搬送方向に切断する際にはホルダ14bを支軸14aを中心に図1の反時計回り方向に回動させて保持し、フォトレジスト2及びキャリアフィルム3の搬送動作に伴って搬送方向に切断することが出来るようになっている。
【0044】
そして、長尺の支軸14aの軸方向にカッター14を保持したホルダ14bを移動可能に固定することでフォトレジスト2及びキャリアフィルム3を所望の幅に切断することが出来、また、長尺の支軸14aの軸方向にカッター14を保持したホルダ14bを複数配置することで所望の幅で所望の数だけ分断することが可能である。
【0045】
尚、切断手段はシート体1を切断する位置に配置したり、分離されたカバーフィルム4、フォトレジスト2、キャリアフィルム3を夫々切断する位置に配置しても良い。
【0046】
尚、シート体1の搬送速度は、該シート体1の幅寸法やフォトレジスト2の厚さ、或いは、種類により異なるが、例えば、2m/min〜50m/minである。また、シート体1の幅寸法は、例えば50mm〜1200mmである。また、フォトレジスト2の厚さは5μm〜120μmである。
【0047】
最初のスタート時には、シート体1開放端部のカバーフィルム4側を受けバー17bにより支持された粘着ゴム17aに貼り付けた状態で該カバーフィルム4をフォトレジスト2から剥離し、カバーフィルム4をカバーフィルム巻取軸9に巻き付ける。更にキャリアフィルム3からフォトレジスト2を剥離して、該キャリアフィルム3をキャリアフィルム巻取軸12に巻き付け、フォトレジスト2をフォトレジスト巻取軸10に巻き付ける。
【0048】
【発明の効果】
本発明は、上述の如き構成と作用とを有するので、粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を容易に分離回収することが出来る。
【0049】
即ち、本発明に係る粘着組成物の回収方法によれば、シート体からカバーフィルムを剥離して該カバーフィルムと残りのシート体とを異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してカバーフィルムと残りのシート体とを容易に分離することが出来、更に該残りのシート体からキャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムと粘着組成物とを異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してキャリアフィルムと粘着組成物とを容易に分離することが出来る。
【0050】
また、分離したカバーフィルム、キャリアフィルム及び粘着組成物を別々に巻回して容易に回収することが出来る。
【0051】
また、本発明に係る粘着組成物の回収装置によれば、第1の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離して該カバーフィルムを一方の方向へ搬送すると共に、第2の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体を第1の搬送手段により搬送されるカバーフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してカバーフィルムと残りのシート体とを容易に分離することが出来る。
【0052】
更に第3の搬送手段によりシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体からキャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムを一方の方向へ搬送すると共に、第4の搬送手段によりキャリアフィルムが剥離された粘着組成物を第3の搬送手段により搬送されるキャリアフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送することで粘着組成物の粘着力に抗してキャリアフィルムと粘着組成物とを容易に分離することが出来る。
【0053】
また、シート体からカバーフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該シート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けた場合には、該搬送回転体対によりシート体を挟持搬送することで、第1の搬送手段により搬送されるカバーフィルムの搬送方向と、第2の搬送手段により搬送されるシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体の搬送方向とにより形成される剥離角度を安定化させることが出来、両者の分離を容易且つ確実に行うことが出来る。
【0054】
また、シート体からカバーフィルムが剥離された残りのシート体からキャリアフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該残りのシート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けた場合には、該搬送回転体対によりシート体からカバーフィルムが剥離された残りのシート体を挟持搬送することで、第3の搬送手段により搬送されるキャリアフィルムの搬送方向と、第4の搬送手段により搬送される粘着組成物の搬送方向とにより形成される剥離角度を安定化させることが出来、両者の分離を容易且つ確実に行うことが出来る。
【0055】
また、カバーフィルム、キャリアフィルム及び粘着組成物を別々に巻回して回収する巻取手段を有する場合には、該巻取手段によりカバーフィルム、キャリアフィルム及び粘着組成物を別々に巻回して容易に分離回収することが出来る。
【0056】
また、第1〜第4の搬送手段のうち少なくとも1つが巻取手段を兼ねる場合には、部品点数を削減して装置の構成を簡略化し、コストダウンを図ることが出来る。
【0057】
また、シート体のうち、少なくとも粘着組成物を搬送方向に切断し得る切断手段を有する場合には、該切断手段によって少なくとも粘着組成物を所望の幅に切断することが出来、回収処理を簡便化することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る粘着組成物の回収装置の構成を示す断面説明図である。
【図2】 (a)はシート体からカバーフィルムを剥離して分離する様子を示す部分拡大図、(b)はシート体からカバーフィルムを剥離した残りのシート体からキャリアフィルムと粘着組成物を剥離して分離する様子を示す部分拡大図である。
【符号の説明】
1…シート体
1a…支軸
2…フォトレジスト
3…キャリアフィルム
4…カバーフィルム
5…駆動ローラ
6…従動ローラ
6a…支軸
6b…フレーム
7…駆動モータ
8…光センサ
8a…発光部
8b…受光部
9…カバーフィルム巻取軸
10…フォトレジスト巻取軸
11…ガイドローラフレーム
11a…支軸
11b…押さえローラ
11c,11d…ガイドローラ
12…キャリアフィルム巻取軸
13…フレーム
13a…支軸
14…カッター
14a…支軸
17a…粘着ゴム
17b…受けバー

Claims (8)

  1. 粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を回収する方法であって、
    前記シート体から前記カバーフィルムを剥離して該カバーフィルムと残りのシート体とを異なる方向に搬送し、更に該残りのシート体から前記キャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムと前記粘着組成物とを異なる方向に搬送して、前記カバーフィルム、前記キャリアフィルム及び前記粘着組成物を別々に回収することを特徴とする粘着組成物の回収方法。
  2. 前記カバーフィルム、前記キャリアフィルム及び前記粘着組成物を別々に巻回して回収することを特徴とする請求項1に記載の粘着組成物の回収方法。
  3. 粘着組成物を中心にキャリアフィルムとカバーフィルムとが貼着された3層構造からなるシート体から粘着組成物を回収する装置であって、
    前記シート体から前記カバーフィルムを剥離して該カバーフィルムを一方の方向へ搬送する第1の搬送手段と、
    前記カバーフィルムが剥離された残りのシート体を該カバーフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送する第2の搬送手段と、
    前記残りのシート体から前記キャリアフィルムを剥離して該キャリアフィルムを一方の方向へ搬送する第3の搬送手段と、
    前記キャリアフィルムが剥離された粘着組成物を該キャリアフィルムの搬送方向とは異なる方向に搬送する第4の搬送手段と、
    を有することを特徴とする粘着組成物の回収装置。
  4. 前記シート体から前記カバーフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該シート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けたことを特徴とする請求項3に記載の粘着組成物の回収装置。
  5. 前記シート体から前記カバーフィルムが剥離された残りのシート体から前記キャリアフィルムが剥離される位置の搬送方向上流側近傍に該残りのシート体を挟持搬送する搬送回転体対を設けたことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の粘着組成物の回収装置。
  6. 前記カバーフィルム、前記キャリアフィルム及び前記粘着組成物を別々に巻回して回収する巻取手段を有することを特徴とする請求項3〜5のいずれか1項に記載の粘着組成物の回収装置。
  7. 前記第1〜第4の搬送手段のうち少なくとも1つが前記巻取手段を兼ねることを特徴とする請求項3のいずれか1項に記載の粘着組成物の回収装置。
  8. 前記シート体のうち、少なくとも前記粘着組成物を搬送方向に切断し得る切断手段を有することを特徴とする請求項〜7のいずれか1項に記載の粘着組成物の回収装置。
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